JP2019112973A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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松栄 上田
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Yoshifumi Wakizaka
佳史 脇坂
堀田 義博
Yoshihiro Hotta
義博 堀田
宮川 浩
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浩 宮川
野崎 雄介
Yusuke Nozaki
雄介 野崎
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Kenji Kawai
健二 河合
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Abstract

【課題】排気浄化装置において、排気ガス浄化能力の向上を図る技術を提供する。【解決手段】内燃機関の排気浄化装置は、内燃機関から排出される排気ガスが流通する排気流路の相対的に上流側に配置される上流側触媒と、排気流路において、上流側触媒よりも下流側に設けられ、酸素吸蔵能を有する下流側触媒と、を備え、上流側触媒の酸素吸蔵能は、下流側触媒の酸素吸蔵能よりも能力が低く、上流側触媒と下流側触媒の少なくとも一方は、NOx吸蔵還元機能を有している。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の排気浄化装置に関する。
従来から、リーンバーンガソリンエンジンやディーゼルエンジンのように、空気燃料比が大きい状態(燃料濃度が希薄なリーン状態)で運転されることが多いエンジンから排出される排気ガスを処理するための排気浄化装置が知られている。例えば、引用文献1には、排気流路の上流側に、少なくともアルカリ金属および/またはアルカリ土類金属を含み、貴金属を実質的に含有しないNOxトラップ触媒が配置され、下流側に貴金属触媒を含有する三元触媒が配置された排気浄化装置が開示されている。また、引用文献2には、排気流路の上流側から下流側に向かって順に、酸素吸蔵能(OSC)を有さない三元触媒、PMフィルタ、酸素吸蔵能(OSC)を有する三元触媒が配置された排気浄化装置が開示されている。
特開2005−144343号公報 特開2008−202523号公報
しかしながら、特許文献1、2の技術においても、リーン状態が長いエンジンから排出される排気ガスの浄化能力に関しては、なお、改善の余地があった。例えば、引用文献1の排気浄化装置では、下流側の三元触媒が酸素吸蔵能(OSC)を有している場合、エンジン側で空気燃料比が小さい状態(燃料濃度が高いリッチ状態)に推移しても、下流側の三元触媒の表面付近において酸素濃度が速やかに低下せず、NOxの浄化開始タイミングが遅れることがあった。これは、リッチ状態に推移した後の排気ガスが下流側の三元触媒に到達しても、到達した当初は触媒に吸蔵された酸素O2が、流入してきた排気ガス中の一酸化炭素COや炭化水素HCとの反応に利用され、排気ガス中の酸素濃度が低下せず、三元触媒が機能するストイキ状態になるまでにタイムラグが生じるためである。一方、下流側の三元触媒が酸素吸蔵能(OSC)を有していない場合、リッチ状態に推移したときに三元触媒は速やかにNOx浄化を開始することができるが、リーン状態時に酸素を吸蔵する機能を持っていないため、リーン状態に推移したときにストイキ状態を維持することができず、三元触媒機能によるNOxの浄化ができなくなるおそれがあった。引用文献2では、ストイキ状態では三元触媒によって排気ガスを浄化できるが、NOx吸蔵還元触媒を備えていないため、リーン状態時にNOxの浄化が十分におこなえないおそれがあった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、リーン状態が長いエンジンから排出される排気ガスを浄化する排気浄化装置において、排気ガス浄化能力の向上を図る技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、内燃機関の排気浄化装置が提供される。この排気浄化装置は、前記内燃機関から排出される排気ガスが流通する排気流路の相対的に上流側に配置される上流側触媒と、前記排気流路において、前記上流側触媒よりも下流側に設けられ、酸素吸蔵能を有する下流側触媒と、を備え、前記上流側触媒の酸素吸蔵能は、前記下流側触媒の酸素吸蔵能よりも能力が低く、前記上流側触媒と前記下流側触媒の少なくとも一方は、NOx吸蔵還元機能を有している。
この構成によれば、上流側触媒の酸素吸蔵能は、下流側触媒の酸素吸蔵能よりも能力が低くいため、リッチ状態に推移したときに速やかにNOx浄化を開始することができる。一方、下流側触媒は酸素吸蔵能を有しているため、ストイキ状態への推移時にリッチ状態とリーン状態の間の変動が生じても、ストイキ状態を維持することができ、安定して排気ガスを浄化することができる。また、上流側触媒と下流側触媒の少なくとも一方は、NOx吸蔵還元機能を有しているため、リーン時においてもNOx吸蔵還元触媒によって十分にNOxの浄化をおこなうことができる。よって、この構成によれば、排気ガス浄化能力の向上を図ることができる。
(2)上記形態の排気浄化装置において、少なくとも前記上流側触媒は、NOx吸蔵還元機能を有していてもよい。この構成によれば、エンジンの始動後、エンジンに近いため速やかにNOx吸蔵還元触媒を昇温させることができ、さらに排気ガス浄化能力の向上を図ることができる。
(3)上記形態の排気浄化装置において、前記上流側触媒と前記下流側触媒は、いずれもNOx吸蔵還元機能を有していてもよい。この構成によれば、上流側触媒と下流側触媒の両方のNOx吸蔵還元触媒によって、リーン時におけるNOxの浄化性能をさらに向上させることができる。
(4)上記形態の排気浄化装置において、前記上流側触媒と前記下流側触媒は、いずれも三元触媒機能を有していてもよい。この構成によれば、上流側触媒と下流側触媒の両方の三元触媒によって、さらに排気ガス浄化能力の向上を図ることができる。また、上流側触媒と下流側触媒が三元触媒機能を備えることにより、別体の三元触媒を設けずに排気浄化装置の小型化を図ることができる。
(5)上記形態の排気浄化装置は、さらに、前記排気流路において、前記上流側触媒よりも下流側であって、前記下流側触媒よりも上流側に設けられる三元触媒を備えていてもよい。この構成によれば、排気ガスの流量が増加する高負荷・高回転時において、さらに、排気ガス浄化能力の向上を図ることができる。
(6)上記形態の排気浄化装置において、前記三元触媒は、相対的に上流側に配置される上流側三元触媒と、前記上流側三元触媒の下流側に配置される下流側三元触媒とを含んでおり、前記上流側三元触媒の酸素吸蔵能は、前記下流側三元触媒の酸素吸蔵能よりも能力が低くてもよい。この構成によれば、リッチ状態に推移したときのNOx浄化性能をさらに向上させることができる。また、リッチ状態とリーン状態の間の変動時の排気ガスの浄化性能をさらに向上させることができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、排気浄化触媒、排気浄化装置を備える車両、排気浄化方法、排気浄化装置の製造装置、排気浄化装置の製造方法などの形態で実現することができる。
第1実施形態における内燃機関の排気浄化装置を説明するための図である。 燃焼切替制御装置の燃焼モード制御処理を示すフローチャートである。 燃焼状態切替時の上流側触媒出口の排気挙動を説明するための図である。 燃焼状態切替時の下流側触媒出口の排気挙動を説明するための図である。 第2実施形態における内燃機関の排気浄化装置を説明するための図である。 上流側触媒出口と上流側三元触媒出口の排気挙動の説明図である。 下流側三元触媒と下流側触媒の空燃比を説明するための図である。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態における内燃機関の排気浄化装置30を説明するための図である。図1には、本実施形態の排気浄化装置30を備える車両10の構成が例示されている。車両10は、エンジン11と、吸気流路21と、排気流路22と、排気還流流路23と、過給装置24と、排気浄化装置30と、燃焼切替制御装置40と、添加制御装置60と、を備えている。
エンジン11は、ディーゼルエンジンやガソリンエンジンなどの内燃機関であり、ここでは、一例としてのディーゼルエンジンが示されている。エンジン11の各気筒12には、燃料噴射装置13から供給される燃料(軽油)が噴射制御装置41の制御によって所定のタイミングで噴射される。また、エンジン11の各気筒12には、図示しない吸気弁を介して吸気流路21から空気が供給される。なお、燃料は、吸気流路21からエンジン11に供給される空気に対して噴射されてもよい。エンジン11の気筒12内の排気ガスは、図示しない排気弁を介して排気流路22に排出される。エンジン11の回転数は、回転数センサ51によって検出され、燃焼切替制御装置40に出力される。
吸気流路21は、1つまたは複数の吸気管を含んで構成されており、下流側の端部がエンジン11に接続され、上流側の端部が図示しないエアフィルターに接続されている。エアフィルターを介して吸気流路21に流入してきた空気は、過給装置24の吸気コンプレッサー25によって圧縮された後、エンジン11に供給される。過給装置24とエンジン11との間の吸気流路21には、吸気絞り弁28が設けられており、吸排気制御装置42の制御によって空気の流量が制御され、エンジン11への吸気量が調整される。
排気流路22は、1つまたは複数の排気管を含んで構成されており、上流側の端部がエンジン11に接続され、下流側の端部が車両10の外部に開放されている。エンジン11から排出された排気ガスは、過給装置24の排気タービン26を駆動(回転)させた後、排気浄化装置30を経由して車両10の外部に排出される。排気浄化装置30の上流側の排気流路22には、第1NOxセンサ52と、還元剤添加装置61が設けられており、排気浄化装置30の下流側の排気流路22には、第2NOxセンサ53と、排気温センサ54が設けられている。
第1NOxセンサ52は、排気浄化装置30に流入する排気ガスのNOx濃度を測定する。第2NOxセンサ53は、排気浄化装置30から排出される排気ガスのNOx濃度を測定する。排気温センサ54は、排気浄化装置30から排出される排気ガスの温度を測定する。第1NOxセンサ52、第2NOxセンサ53、および、排気温センサ54によって検出された情報は、燃焼切替制御装置40に出力される。還元剤添加装置61は、添加制御装置60の制御によって所定のタイミングにおいて排気浄化装置30の上流側の排気流路22に還元剤を噴射する。ここでは、還元剤として軽油が噴射される。
排気還流流路23は、1つまたは複数の排気還流管を含んで構成されており、上流側の端部が排気流路22のうちの過給装置24の上流側に接続され、下流側の端部が吸気流路21のうちの吸気絞り弁28の下流側に接続されている。排気還流流路23には、排気還流量調整弁(EGR弁)29が設けられており、排気還流量調整弁29の開弁時には、過給装置24の上流側の排気流路22を流通する排気ガスの一部が吸気絞り弁28の下流側の吸気流路21に排出される。排気流路22から吸気流路21に還流される排気ガスの流量は、吸排気制御装置42によって制御される。
過給装置24は、吸気コンプレッサー25と、排気タービン26と、シャフト27とを備えており、排気ガスの運動エネルギーを用いてエンジン11に供給される空気を圧縮するいわゆるターボチャージャーである。吸気コンプレッサー25と排気タービン26は、シャフト27によって接続されており、排気タービン26によって得られた動力(回転力)が吸気コンプレッサー25に伝達される。
排気浄化装置30は、排気流路22を流通する排気ガスを浄化するための装置であり、上流側触媒31と、下流側触媒32と、を備えている。上流側触媒31は、排気流路22の相対的に上流側に配置されるNOx吸蔵還元触媒であり、三元触媒機能を有している一方、実質的に酸素吸蔵能(OSC:Oxygen Storage Capacity)を有していない。下流側触媒32は、排気流路22の相対的に下流側に配置されるNOx吸蔵還元触媒であり、三元触媒機能と酸素吸蔵能の両方を有している。
上流側触媒31は、NOx吸蔵還元触媒として少なくともアルカリ金属とアルカリ土類金属の一方を含み、さらに、マグネットブランバイトとK2Ti25の一方または両方を含んでいる。窒素酸化物NOxを吸蔵するための主要成分であるアルカリ金属あるいはアルカリ土類金属としては、Li、Na、K、Rb、Cs、Be、Mg、Ca、Sr、Ba、Raを例示することができる。本実施形態では、NOxを吸蔵還元できる触媒の機能をNOx吸蔵還元機能とも呼ぶ。触媒においてNOx吸蔵還元機能の有無は、NOxを吸蔵還元可能な成分を有しているか否かを意味する。
上流側触媒31は、さらに、三元触媒機能を発揮するための貴金属を含んでいる。ここでの貴金属とは、銅よりも電気陰性度の高い金属であり、Rh,Pt、Pd、Ir、Auである。一方、上流側触媒31は、セリアなどの酸素吸蔵放出材(OSC材)を実質的に含んでおらず、酸素吸蔵能(OSC)を実質的に備えていない。
上流側触媒31は、三元触媒機能を有し実質的に酸素吸蔵能を有していないNOx吸蔵還元触媒が多孔質基材の表面に形成された構成を有している。このNOx吸蔵還元触媒は、多孔質基材の表面に直接付着していてもよいが、金属酸化物とともに、あるいは、金属酸化物を介して多孔質基材に担持されている方が好ましい。担体として使用可能な金属酸化物としては、例えば、Al23、SiO2、TiO2、Si2O−Al23等の金属酸化物、希土類の酸化物、および、ゼオライトなどを例示することができる。
下流側触媒32は、上流側触媒31と同様に、NOx吸蔵還元触媒として、少なくともアルカリ金属またはアルカリ土類金属を含み、マグネットブランバイトとK2Ti25の一方または両方を含んでいる。また、下流側触媒32は、上流側触媒31と同様に、三元触媒機能を発揮するための貴金属を含んでいる。一方、下流側触媒32は、上流側触媒31と異なり、セリアなどの酸素吸蔵放出材(OSC材)を含んでおり、酸素吸蔵能を備えている。下流側触媒32は、三元触媒機能と酸素吸蔵能の両方を有しているNOx吸蔵還元触媒が多孔質基材の表面に形成された構成を有している。このNOx吸蔵還元触媒は、多孔質基材の表面に直接付着していてもよいし、金属酸化物とともに、あるいは、金属酸化物を介して多孔質基材に担持されていてもよい。
燃焼切替制御装置40は、エンジン11の燃焼状態(運転状態)を切り替えるための装置であり、噴射制御装置41と、吸排気制御装置42と、回転数センサ51と、第1NOxセンサ52と、第2NOxセンサ53と、排気温センサ54と、添加制御装置60に電気的に接続されている。燃焼切替制御装置40は、各センサから得られた情報に基づいて、エンジン11の燃焼状態を、空燃比(A/F)が理論空燃比よりも大きい状態(燃料濃度が希薄なリーン状態)、理論空燃比状態(ストイキ状態)、空燃比が理論空燃比よりも小さい状態(燃料濃度が高いリッチ状態)のいずれかに切り替える燃焼モード制御処理をおこなう。
図2は、燃焼切替制御装置40の燃焼モード制御処理を示すフローチャートである。この燃焼モード制御処理は、エンジン11のイグニッションONにより開始され、所定の周期で繰り返し実行される。燃焼モード制御処理では、まず、燃焼切替制御装置40は、エンジン回転数Ne、排気温度T、および、排気浄化装置30の上流側と下流側のNOx濃度を取得する(ステップS11)。具体的には、燃焼切替制御装置40は、回転数センサ51の検出値からエンジン回転数Neを取得し、排気温センサ54の検出値から排気温度Tを取得し、第1NOxセンサ52の検出値から排気浄化装置30の上流側のNOx濃度を取得し、第2NOxセンサ53の検出値から排気浄化装置30の下流側のNOx濃度を取得する。
次に、燃焼切替制御装置40は、吸気絞り弁28の開度、排気還流量調整弁(EGR弁)29の開度、および、燃料の噴射量Qを取得する(ステップS12)。具体的には、燃焼切替制御装置40は、吸排気制御装置42から吸気絞り弁28の開度と排気還流量調整弁(EGR弁)29の開度に関する情報を取得し、噴射制御装置41から燃料の噴射量Qに関する情報を取得する。次に、燃焼切替制御装置40は、現在の燃焼状態(運転状態)を取得する(ステップS13)。すなわち、燃焼切替制御装置40は、現在の燃焼状態(燃焼モード)が、リーンか、ストイキか、リッチかについての情報を取得する。現在の燃焼状態(燃焼モード)は、例えば、燃焼切替制御装置40内部の記憶装置から読み出されてもよいし、所定のマップを用いて特定されてもよい。
次に、燃焼切替制御装置40は、排気浄化装置30のNOx吸蔵還元触媒に吸蔵されているNOxの量(NOx吸蔵量Nq)を算出する(ステップS14)。NOx吸蔵量Nqは、ステップS11において取得された、排気浄化装置30の上流側と下流側のNOx濃度から算出することができる。次に、燃焼切替制御装置40は、現在のエンジン回転数Ne、噴射量Qにおいて選択可能な燃焼状態(運転状態)を判定する(ステップS15)。具体的には、燃焼切替制御装置40は、エンジン回転数Neと、噴射量Qと、選択可能な燃焼状態(運転状態)と、が対応づけられたマップを備えており、ステップS11、S12において取得したエンジン回転数Neと噴射量Qから選択可能な燃焼状態(燃焼モード)を特定する。
続いて、燃焼切替制御装置40は、以下のステップS16〜S23で排気温度Tに応じて燃焼モードの切り替えをおこなう。まず、燃焼切替制御装置40は、ステップS11において取得した排気温度Tが閾値Thtより高いか否かの判定をおこなう(ステップS16)。閾値Thtは予め設定された固定値である。排気温度Tが閾値Thtよりも高い場合(ステップS16:YES)、燃焼切替制御装置40は、燃焼状態(燃焼モード)の切り替え先としてストイキ燃焼を設定する(ステップS17)。切り替え先のストイキ時のバルブ開度は所定のマップから特定できる。一方、排気温度Tが閾値Thtよりも低い場合(ステップS16:NO)、燃焼切替制御装置40は、ステップS14において算出したNOx吸蔵量Nqが閾値Thnよりも高いか否かの判定をおこなう(ステップS18)。閾値Thnは予め設定された固定値である。
NOx吸蔵量Nqが閾値Thnよりも高い場合(ステップS18:YES)、燃焼切替制御装置40は、燃焼状態の切り替え先としてリッチ燃焼を設定する(ステップS19)。切り替え先のリッチ時のバルブ開度は上述の所定のマップから特定できる。一方、NOx吸蔵量Nqが閾値Thnよりも低い場合(ステップS18:NO)、燃焼切替制御装置40は、燃焼状態の切り替え先としてリーン燃焼を設定する(ステップS20)。切り替え先のリーン時のバルブ開度は上述の所定のマップから特定できる。
次に、燃焼切替制御装置40は、ステップS17、S19、S20で設定された切り替え先の燃焼状態が、ステップS15において選択可能な燃焼状態(燃焼モード)か否かの判定をおこなう(ステップS21)そして、選択可能な燃焼状態である場合には(ステップS21:YES)、燃焼状態の切り替えをおこない(ステップS22)、選択可能な燃焼状態ではない場合には、現在の燃焼状態を継続(維持)する(ステップS23)。以上が燃焼モード制御処理の流れである。
排気浄化装置30は、以下に説明するように、ストイキ燃焼、リッチ燃焼、リーン燃焼のいずれが選択実行された場合であっても、高い浄化率で排気ガスを浄化することができる。まず、上記のステップS17、S22によってストイキ燃焼への切り替えが実行された場合には、排気浄化装置30は、上流側触媒31と下流側触媒32のそれぞれが持つ三元触媒機能によってNOx、HC、COを浄化することができる。また、上記のステップS19、S22によってリッチ燃焼への切り替えが実行された場合には、排気浄化装置30は、上流側触媒31と下流側触媒32のそれぞれが持つ三元触媒機能によってNOxを浄化することができ、上流側触媒31と下流側触媒32のそれぞれに吸蔵されているNOxを排気ガス中のCO、HCによって還元させることによってこれらを浄化することができる。また、上記のステップS20、S22によってリーン燃焼への切り替えが実行された場合には、排気浄化装置30は、上流側触媒31と下流側触媒32のそれぞれが持つ三元触媒機能によってHC、COを浄化することができ、上流側触媒31と下流側触媒32のそれぞれがNOxを吸蔵することによって排気ガスを浄化することができる。
図3は、リーンからストイキへの切替時における上流側触媒31の出口の排気挙動を説明するための図である。図3(A)には、エンジン11の燃焼状態が示され、図3(B)〜(D)には、エンジン11の出口におけるガス成分の変化が示され、図3(E)〜(G)には、上流側触媒31の出口におけるガス成分の変化が示されている。図3(E)、(G)には、比較例として上流側触媒が酸素吸蔵能を有している場合のガス成分の変化が太破線で示されている。ここでは、上流側触媒31にはNOxが十分に吸蔵されており、これ以上の吸蔵ができない状態であるものとして説明する。
図3(A)に示すように、エンジン11の燃焼状態がリーンからストイキに切り替わると、図3(B)〜(D)に示すように、エンジン11からは残存O2、未燃のCO、HC、NOx、が排出され上流側触媒31に流入する。本実施形態の上流側触媒31は、酸素吸蔵能を実質的に備えていないため、エンジン11から排出された気相のCO、HCが触媒に吸蔵されたO2と反応することがほぼない。そのため、排気ガス中の残存O2の消費が遅れることによるストイキへの推移の遅れが生じにくい。よって、本実施形態の上流側触媒31によれば、エンジン11の燃焼状態がリーンからストイキに切り替わると、図3(E)の太実線に示すように、上流側触媒31の出口の空燃比(A/F)は速やかにストイキ状態に推移する。これにより、図3(F)、(G)の太実線に示すように、ストイキへの燃焼モードの切り替え後、速やかに三元触媒機能によって、エンジン11から排出された排気ガス中(気相)のCO、HCと、排気ガス中の残存O2、NOxを反応させて排気ガスを浄化することができる。
一方、比較例の上流側触媒は、酸素吸蔵能を有しているため、エンジン11から排出された気相のCO、HCは吸蔵O2と反応し、排気ガス中の残存O2がすぐには消費されない。そのため、上流側触媒の出口の空燃比(A/F)は、燃焼モードの切り替え後すぐにはストイキに推移せず、図3(E)の太破線に示すように、吸蔵O2が消費されるに従って徐々にストイキに推移する。このように、比較例の上流側触媒ではストイキへの推移に遅れが生じるため、その間、図3(G)の太破線に示すように、三元触媒機能によるNOxの浄化が十分におこなわれず一部が排出される。なお、下流側触媒においてもNOxが十分に吸蔵できないため一部が車外に排出される。
図4は、リーンからストイキへの切替時における下流側触媒32の出口の排気挙動を説明するための図である。図4(A)には、エンジン11の燃焼状態が示され、図4(B)〜(D)には、エンジン11の出口におけるガス成分の変化が示され、図4(E)には、上流側触媒31の触媒表面の空燃比が示され、図4(F)、(G)には、下流側触媒32の出口におけるガス成分の変化が示されている。図4(E)〜(G)には、比較例として下流側触媒が酸素吸蔵能を有していない場合の空燃比またはガス成分の変化が太破線で示されている。ここでは、リーンからストイキに燃焼状態の切り替えが実行された後、リッチとリーンの間で燃焼状態の変動(ゆらぎ)があったときの下流側触媒32の出口のガス成分の変化について説明する。
図4(A)に示すように、リーンからストイキへの燃焼状態の切り替え後、リッチとリーンの間で燃焼状態の変動(ゆらぎ)があったとき、図4(B)〜(D)に示すように、エンジン11から残存O2、未燃のCO、HC、NOx、が排出される。これらのうち、上流側触媒31によって処理されなかった一部が下流側触媒32に流入する。本実施形態の下流側触媒32は、酸素吸蔵能を有しているため、リッチの排気ガスが流入してきた場合には、吸蔵O2が放出され、リーンの排気ガスが流入してきた場合には、排気ガス中のO2が吸蔵されることで、触媒表面上がストイキ状態に維持される。そのため、エンジン11においてリッチとリーンの間で燃焼状態の変動(ゆらぎ)があった場合であっても、図4(E)の太実線で示すように、触媒表面をストイキ状態に維持することができる。これにより、図4(F)、(G)の太実線に示すように、三元触媒機能によって、排気ガスを高い浄化率で浄化することができる。
一方、比較例の下流側触媒は、酸素吸蔵能を有していないため、触媒表面の空燃比は、エンジン11の空燃比と連動する。そのため、図4(A)に示すように、エンジン11においてリッチとリーンの間で燃焼状態の変動(ゆらぎ)があった場合、図4(E)の太破線で示すように、触媒表面の空燃比もリッチとリーンの間で変動する。リッチ時には、三元触媒機能によるCO、HCの浄化が十分におこなわれず、図4(F)の太破線で示すように、CO、HCが排出され、リーン時には三元触媒機能によるNOxの浄化が十分におこなわれず、図4(G)の太破線で示すように、NOxが排出される。
以上説明した、第1実施形態の排気浄化装置30によれば、上流側触媒31は実質的に酸素吸蔵能(OSC)を有していないNOx吸蔵還元触媒として構成され、下流側触媒32は酸素吸蔵能を有するNOx吸蔵還元触媒として構成されている。これにより、排気ガス浄化能力の向上を図ることができる。一般的に、NOx吸蔵還元触媒は、リーン時にNOxを吸蔵するが、ストイキ時にNOxを吸蔵できない。NOx吸蔵還元触媒の三元触媒機能は、ストイキ時には高い浄化率を有するが、リッチ時にはCO、HCの浄化ができず、リーン時にはNOxが浄化できない。一方、本実施形態の排気浄化装置30によれば、ストイキからリッチへ推移した場合には、酸素吸蔵能を有する下流側触媒32では、吸蔵O2が放出されて余剰のCO、HCを酸化し、触媒表面においてストイキ状態を維持することができる。そのため、三元触媒機能によって、CO、HC、NOxを浄化することができる。さらに、リッチ状態では、上流側触媒31および下流側触媒32に吸蔵されているNOxを余剰のCO、HCによって浄化することができる。すなわち、排気ガス中のCO、HCは、収蔵NOxの還元に使われるとともに、NOx吸蔵還元触媒の三元触媒機能によっても浄化される。一方、ストイキからリーンへ推移した場合には、上流側触媒31においてNOxが吸蔵されるとともに、下流側触媒32では余剰のO2が吸蔵され触媒表面においてストイキ状態を維持することができる。この結果、三元触媒機能によってCO、HC、NOxを浄化することができる。
一般的に、ディーゼルエンジンのようにリーン状態の期間が長いエンジンの下流に設けられた酸素吸蔵能を有するNOx吸蔵還元触媒にはO2が十分に吸蔵されている。NOx吸蔵還元触媒に吸蔵されているNOxを還元するリッチスパイク時には、ガス中のCO、HCによって吸蔵O2が消費されるまでNOxの還元がおこなわれず、NOxの還元が遅れる問題があった。本実施形態の排気浄化装置30によれば、上流側触媒31は酸素吸蔵能を有していないため、リッチスパイク時にガス中のCO、HCが、吸蔵O2ではなく、気相の残存O2と反応し、残ったCO、HCによって吸蔵NOxを速やかに還元することができる。また、上流側触媒31において残存O2が消費されるため、下流側触媒32においても、残ったCO、HCによって吸蔵されているO2が速やかに消費され、吸蔵NOxを速やかに還元できる。
ディーゼルエンジンのようにリーン状態の期間が長いエンジンで、出力を上げるときにストイキで運転する場合、このときの排気ガスは三元触媒によって浄化される。しかし、実際には完全にストイキ状態を維持することは困難であり、多少、リッチやリーンに振れることがある。本実施形態の排気浄化装置30は、下流側触媒32に酸素吸蔵能と三元触媒機能を有しているため、リーンに振れたときには、残存O2が吸蔵されてストイキ状態が維持される。また、リッチに振れたときには、吸蔵されているO2が放出されてストイキ状態が維持される。これにより、多少のリッチやリーンへの変動に対しては、ストイキ状態が維持されるため、三元触媒機能によって排気ガスを浄化できる。
<第2実施形態>
図5は、第2実施形態における内燃機関の排気浄化装置30Aを説明するための図である。図5には、本実施形態の排気浄化装置30Aを備える車両10Aの構成が例示されている。第2実施形態の車両10Aは、第1実施形態の車両10(図1)と比較して、排気浄化装置の構成のみが異なり、排気浄化装置以外の構成については同様であるため説明を省略する。第2実施形態の排気浄化装置30Aは、第1実施形態の排気浄化装置30と同様に、上流側触媒31と、下流側触媒32を備えるほか、さらに、上流側三元触媒33と、下流側三元触媒34を備えている。
上流側触媒31は、上述の4つの触媒31〜34のうち、最も上流側に配置されるNOx吸蔵還元触媒であり、第1実施形態と同様に、三元触媒機能を有している一方、実質的に酸素吸蔵能を有していない。下流側触媒32は、上述の4つの触媒31〜34のうち、最も下流側に配置されるNOx吸蔵還元触媒であり、第1実施形態と同様に、三元触媒機能と酸素吸蔵能の両方を有している。上流側三元触媒33と下流側三元触媒34は、排気流路22において、上流側触媒31よりも下流側であって、下流側触媒32よりも上流側となる位置に並んで配置されている。すなわち、上流側三元触媒33と下流側三元触媒34は、上流側触媒31と下流側触媒32によって挟まれている。
上流側三元触媒33は、下流側三元触媒34の上流側に配置される三元触媒であり、酸素吸蔵能を有していない。上流側三元触媒33は、三元触媒機能を発揮するための貴金属を含み、セリアなどの酸素吸蔵放出材(OSC材)を実質的に含んでいない触媒が多孔質基材の表面に形成された構成を有している。下流側三元触媒34は、上流側三元触媒33の下流側に配置される三元触媒であり、酸素吸蔵能を有している。下流側三元触媒34は、貴金属と酸素吸蔵放出材を含んだ触媒が多孔質基材の表面に形成された構成を有している。
第2実施形態の燃焼切替制御装置40は、第1実施形態と同様に、燃焼モード制御処理(図2)をおこなう。第2実施形態の排気浄化装置30Aは、以下に説明するように、ストイキ燃焼、リッチ燃焼、リーン燃焼のいずれが選択実行された場合であっても、高い浄化率で排気ガスを浄化することができる。まず、上記のステップS17、S22によってストイキ燃焼への切り替えが実行された場合には、排気浄化装置30Aは、上述の4つの触媒31〜34のそれぞれが持つ三元触媒機能によってNOx、HC、COを浄化することができる。ストイキ状態において排気ガスがリッチとリーンの間で変動した場合には、下流側の2つの触媒(下流側三元触媒34および下流側触媒32)が有する酸素吸蔵能(OSC)によって、これらの触媒表面はストイキ状態に維持される。これにより、三元触媒機能によってNOx、HC、COを浄化することができる。本実施形態では、酸素吸蔵能(OSC)を有する触媒が複数存在するため、より大きな変動に対しても十分に排気ガスを浄化することができる。
上記のステップS19、S22によってリッチ燃焼への切り替えが実行された場合には、排気浄化装置30Aは、上述の4つの触媒31〜34のそれぞれが持つ三元触媒機能によってNOxを浄化することができ、上流側触媒31と下流側触媒32のそれぞれに吸蔵されているNOxを、エンジン11から排出されたCO、HCによって還元させてこれらを浄化することができる。排気浄化装置30Aは、上流側の2つの触媒(上流側触媒31および上流側三元触媒33)が酸素吸蔵能(OSC)を有していない。そのため、リッチ時には上流側触媒31に吸蔵されているNOxが速やかに還元される。また、上流側三元触媒33では、排気ガス中に残存するHC、COが排気ガス中のO2と反応して浄化される。残ったHC、COは、下流側三元触媒34に吸蔵されているO2によって浄化される。または、下流側触媒32の吸蔵NOxの還元によって浄化される。
上記のステップS20、S22によってリーン燃焼への切り替えが実行された場合には、排気浄化装置30Aは、上述の4つの触媒31〜34のそれぞれが持つ三元触媒機能によってHC、COを浄化することができ、上流側触媒31と下流側触媒32のそれぞれがNOxを吸蔵することによって排気ガスを浄化することができる。
排気浄化装置30Aは、2つのNOx吸蔵還元触媒(上流側触媒31および下流側触媒32)の間に三元触媒(上流側三元触媒33および下流側三元触媒34)が配置されているため、排気ガスがストイキ状態もしくはストイキに近いリーンまたはリッチ状態になった場合、より効率よくNOxの浄化をおこなうことができる。具体的には、リーン状態からストイキ状態に推移した直後では、上流側三元触媒33において速やかにCO、HC、NOxの浄化をおこなうことができる。また、リッチ状態に推移した場合には、下流側三元触媒34において吸蔵されているO2を放出することで、触媒表面をストイキ状態にしてCO、HC、NOxを浄化することができる。リーン状態に推移した場合には、上流側触媒31と下流側触媒32のNOx吸蔵による浄化に加えて、下流側三元触媒34においてO2が吸蔵されてストイキ状態が維持され、三元触媒機能によってNOx浄化をおこなうことができる。このように、ストイキ状態からリーンまたはリッチ状態に変動した場合においても、NOx吸蔵還元触媒の間に三元触媒が配置されているため、さらに効率よくNOxを浄化できる。
図6は、リーンからストイキへの切替時における上流側触媒31と上流側三元触媒33のそれぞれの出口の排気挙動を説明するための図である。図6(A)には、エンジン11の燃焼状態が示され、図6(B)、(D)には、上流側触媒31の出口におけるガス成分の変化が示され、図6(C)、(E)には、上流側三元触媒33の出口におけるガス成分の変化が示されている。図6(B)〜(E)には、排気ガスの流量が小さい低負荷・低回転時におけるガス成分の変化が太実線で示され、流量が大きい高負荷・高回転時におけるガス成分の変化が太破線で示されている。
図6(A)に示すように、エンジン11の燃焼状態がリーンからストイキに切り替わると、第1実施形態(図3)で示したように、エンジン11から残存O2、未燃のCO、HC、NOx、が排出される。これらの排気ガスの流量は、エンジン11の負荷状態・回転状態によって変化する。上流側触媒31は、排気ガスの流量が比較的小さい場合には、図6(B)の太実線に示すように、排気ガス中のCO、HCを十分に浄化ができる。一方、図6(B)の太破線に示すように、高負荷・高回転時に排気ガスの流量が増加するとCO、HCの一部が浄化できなくなる。この場合であっても、第2実施形態の排気浄化装置30Aは、上流側触媒31の下流側に上流側三元触媒33を備えているため、図6(C)に示すように、上流側三元触媒33においてCO、HCを十分に浄化することができる。NOxについても同様に、図6(D)の太破線に示すように、排気ガスの流量が増加すると上流側触媒31においてNOxの浄化が十分にできなくなる。この場合であっても、上流側触媒31の下流側に上流側三元触媒33が配置されているため、図6(E)に示すように、上流側三元触媒33においてNOxを十分に浄化することができる。
図7は、リーンからストイキへの切替時における下流側三元触媒34と下流側触媒32のそれぞれの空燃比の状態を説明するための図である。図7(A)には、エンジン11の燃焼状態が示され、図7(B)には、下流側三元触媒34の触媒表面の空燃比が示され、図7(C)には、下流側触媒32の触媒表面の空燃比が示され、図7(D)、(E)には車外に排出されるガス成分の変化が示されている。
第1実施形態(図4)のように、リーンからストイキへの燃焼状態の切り替え後、リッチとリーンの間の燃焼状態の変動(ゆらぎ)が比較的小さい場合には、下流側触媒32の酸素吸蔵能(OSC)のみによって触媒表面のストイキ状態を維持することができる。一方、図7(A)に示すように、切り替え後のリッチとリーンの間の変動(ゆらぎ)が大きい場合には、下流側触媒32の酸素吸蔵能のみでは触媒表面をストイキ状態に維持することが困難になる。第2実施形態の排気浄化装置30Aは、下流側触媒32の上流に下流側三元触媒34を備えているため、下流側三元触媒34の酸素吸蔵能によって、排気ガスの空燃比の変動幅を低減させることができる。これにより、下流側触媒32の酸素吸蔵能によって、触媒表面のストイキ状態を維持することができ、排気ガスを十分に浄化することができる。
以上説明した、第2実施形態の排気浄化装置30Aによれば、第1実施形態の排気浄化装置30よりも、さらに排気ガスの浄化率を高めることができる。特に流量が増加する高負荷・高回転時においても、NOx、HC、COをより確実に浄化することができる。また、リッチとリーンの間の燃焼状態の変動(ゆらぎ)が大きくなった場合においても、排気ガスをより確実に浄化することができる。
<本実施形態の変形例>
本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
[変形例1]
第1、2実施形態では、上流側触媒31と下流側触媒32の両方の触媒がNOx吸蔵還元機能を有していると説明したが、一方のみが有していてもよい。この場合であっても排気ガス浄化能力の向上を図ることができる。具体的には、例えば、下流側触媒32が、酸素吸蔵能を有しNOx吸蔵還元機能を有していない三元触媒によって構成されている場合、リーン時には、上流側触媒31のNOx吸蔵還元機能によってNOxを吸蔵することで排気ガスを浄化できる。ストイキ時には、上流側触媒31の三元触媒機能によって排気ガスを浄化できる。上流側触媒31は、酸素吸蔵能を有していないため、排気ガスがストイキに推移後、速やかに三元触媒機能により排気ガスを浄化できる。リッチ時には、上流側触媒31に吸蔵されたNOxの還元により排気ガスを浄化でき、下流側触媒32の三元触媒機能によっても排気ガスを浄化できる。下流側触媒32は酸素吸蔵能を有しているため、リッチ時には吸蔵O2の放出によって触媒表面をストイキ状態に維持し、三元触媒によって排気ガスを浄化できる。なお、NOx吸蔵還元機能を一方の触媒のみに設ける場合には、上流側触媒31が好ましい。上流側触媒31の方がよりエンジン11に近く暖まりやすく、エンジンの始動後より早く触媒機能を発揮できるためである。ただし、上流側触媒31と下流側触媒32の両方がNOx吸蔵還元機能を備えている方がより好ましい。
[変形例2]
第1、2実施形態では、上流側触媒31と下流側触媒32の両方の触媒が三元触媒機能を有していると説明したが、一方のみが有していてもよい。この場合であっても、例えば、第2実施形態の排気浄化装置30Aのように、三元触媒機能を有する触媒を別に備えていれば、全体の構成として、排気ガス浄化能力の向上を図ることができる。ただし、上流側触媒31と下流側触媒32の少なくとも一方が三元触媒機能を有している方が好ましく、両方が有していることがより好ましい。
[変形例3]
第1、2実施形態では、上流側触媒31は、実質的に酸素吸蔵能を有していないものと説明したが、下流側触媒32の酸素吸蔵能よりも能力が低い程度であれば酸素吸蔵能を有していてもよい。ここで、酸素吸蔵能の能力が低いとは、触媒全体で吸蔵可能な酸素の量が小さいことを意味する。
[変形例4]
第2実施形態では、上流側触媒31と下流側触媒32の間に2つの三元触媒(上流側三元触媒33および下流側三元触媒34)が配置されていると説明したが、上流側触媒31と下流側触媒32の間に三元触媒が1つ配置されていてもよい。この場合であっても、無い場合よりも好ましい。また、上流側触媒31と下流側触媒32の間に3つ以上の三元触媒が配置されていてもよい。
[変形例5]
第1実施形態では、上流側触媒31と下流側触媒32は別体となっていると説明したが、1つの触媒として構成されていてもよい。すなわち、1つの触媒の上流側と下流側で構成が異なっていてもよい。また、第2実施形態においても、上流側触媒31、上流側三元触媒33、下流側三元触媒34、および、下流側触媒32は連続する2〜4つの触媒が1つの触媒として構成されていてもよい。
以上、実施形態、変形例に基づき本態様について説明してきたが、上記した態様の実施の形態は、本態様の理解を容易にするためのものであり、本態様を限定するものではない。本態様は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本態様にはその等価物が含まれる。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することができる。
10、10A…車両
11…エンジン
12…気筒
13…燃料噴射装置
21…吸気流路
22…排気流路
23…排気還流流路
24…過給装置
25…吸気コンプレッサー
26…排気タービン
27…シャフト
28…吸気絞り弁
29…排気還流量調整弁
30…排気浄化装置
30A…排気浄化装置
31…上流側触媒
32…下流側触媒
33…上流側三元触媒
34…下流側三元触媒
40…燃焼切替制御装置
41…噴射制御装置
42…吸排気制御装置
51…回転数センサ
52…第1NOxセンサ
53…第2NOxセンサ
54…排気温センサ
60…添加制御装置
61…還元剤添加装置

Claims (6)

  1. 内燃機関の排気浄化装置であって、
    前記内燃機関から排出される排気ガスが流通する排気流路の相対的に上流側に配置される上流側触媒と、
    前記排気流路において、前記上流側触媒よりも下流側に設けられ、酸素吸蔵能を有する下流側触媒と、を備え、
    前記上流側触媒の酸素吸蔵能は、前記下流側触媒の酸素吸蔵能よりも能力が低く、
    前記上流側触媒と前記下流側触媒の少なくとも一方は、NOx吸蔵還元機能を有している、
    排気浄化装置。
  2. 請求項1に記載の排気浄化装置において、
    少なくとも前記上流側触媒は、NOx吸蔵還元機能を有している、
    排気浄化装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の排気浄化装置において、
    前記上流側触媒と前記下流側触媒は、いずれもNOx吸蔵還元機能を有している、
    排気浄化装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の排気浄化装置において、
    前記上流側触媒と前記下流側触媒は、いずれも三元触媒機能を有している、
    排気浄化装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の排気浄化装置は、さらに、
    前記排気流路において、前記上流側触媒よりも下流側であって、前記下流側触媒よりも上流側に設けられる三元触媒を備えている、
    排気浄化装置。
  6. 請求項5に記載の排気浄化装置において、
    前記三元触媒は、相対的に上流側に配置される上流側三元触媒と、前記上流側三元触媒の下流側に配置される下流側三元触媒とを含んでおり、前記上流側三元触媒の酸素吸蔵能は、前記下流側三元触媒の酸素吸蔵能よりも能力が低い、
    排気浄化装置。
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