JP2019111781A - 搬送物排斥装置、搬送物排斥方法、および搬送物排斥装置システム - Google Patents

搬送物排斥装置、搬送物排斥方法、および搬送物排斥装置システム Download PDF

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Abstract

【課題】搬送中でも的確に異常のある搬送物を排斥する搬送物排斥装置、搬送物排斥方法、および搬送物排斥装置システム提供することを目的とする。【解決手段】検査部130が搬送路拡張部120よりも上流で排斥搬送物を検知し、排斥搬送物が検査部130の検知位置から搬送路拡張部120まで到達するまでの到達時間を制御部150が算出し、進入トリガーセンサー部140がガイド拡張機構の直前に設けられ、排斥搬送物が搬送路拡張部120に進入することを検知し、搬送路拡張部120が搬送される排斥搬送物の位置でガイドレールの一部のみのガイド幅を拡張する。【選択図】図1

Description

本発明は、搬送物排斥装置、搬送物排斥方法、および搬送物排斥装置システムに関し、特に2本の平行したガイドレールに沿って動く二次元に可撓性を有するコンベアベルトに挟持されて搬送される搬送物のうち、排斥するべき排斥搬送物を排斥する搬送物排斥装置、搬送物排斥方法、および搬送物排斥装置システムに関する。
従来、ペットボトルなどの中空容器は、次の2工程で形成されている。まず、第1工程のプリフォーム成形工程では、合成樹脂を溶融させ射出成形によって、試験管状のプリフォームと呼ばれるペットボトル容器の中間体を成形する。
次に、第2工程の延伸ブロー成形工程では、プリフォーム成形工程で成形されたプリフォームを加熱し、金型の中でエアーを吹き込んで膨らませて、ペットボトル容器の形状に成形する。
第2工程の延伸ブロー成形工程を正常に行なうためには、第2工程の延伸ブロー成形工程へプリフォームを正しい姿勢で供給する必要がある。このように、第2工程の延伸ブロー成形工程にプリフォームを正しい姿勢で供給するためのプリフォーム整列搬送装置が開発されている(たとえば、特許文献1参照)。
図11は、プリフォーム成形工程およびプリフォーム成形工程によってペットボトルが形成される様子を示す側面図である。
図11に示すように、ペットボトル製造システム10は、プリフォーム成形装置20、および延伸ブロー成形装置30を備えている。またプリフォーム成形装置20と延伸ブロー成形装置30との間には、プリフォームP1を整列して延伸ブロー成形装置30へ供給するためのプリフォーム整列搬送装置40を備えている。
プリフォーム成形装置20は、合成樹脂を溶融させ射出成形によって、プリフォームP1を成形し、プリフォーム整列搬送装置40によって正しい姿勢で延伸ブロー成形装置30に供給されたプリフォームP1は、延伸ブロー成形装置30によって金型内で加熱され、加熱したプリフォームP1の内部に空気を送り込むことで膨らませて、ペットボトルP2が形成される。
プリフォーム整列搬送装置40は、プリフォーム成形装置20の上流工程から延伸ブロー成形装置30の下流工程に掛けて、2本の回転する搬送用ロール41を搬送方向に向かって下向きに傾斜させ、搬送用ロール41を互いに反対方向に回転させることによってプリフォームP1が下流工程に向かって搬送されている。
図12は、プリフォーム整列搬送装置の詳細を示す断面図である。
図12に示すように、プリフォーム整列搬送装置40は、搬送用ロール41、ガイドレール42、邪魔板43、およびエアーブローノズル44を備えている。
2本の回転する搬送用ロール41は、上流工程から下流工程に向かって下向きに傾斜して配置され、2本の回転する搬送用ロール41の間には一定の間隔が設けられている。
ガイドレール42は、プリフォームP1を2本の回転する搬送用ロール41の間に落とし込むためのもの板材であって、2本の回転する搬送用ロール41に沿うように、2本の回転する搬送用ロール41の外側から2本の回転する搬送用ロール41の内側に向けて傾斜するように設置されている。
これによりプリフォーム整列搬送装置40に流し込まれたプリフォームP1は、ガイドレール42によって2本の回転する搬送用ロール41の間に落とし込まれ、搬送用ロール41の間にプリフォームP1が挿入される。
プリフォームP1は射出成形によって形成され、頭部P1a、口部P1b、サポートリング部P1c、および胴体部P1dによって構成される。
頭部P1aは上部が開口された口部P1bを備えた円筒状で形成されており、外周にはキャップを取付けるためのネジ山が形成されている。
頭部P1aの下端外周には鍔状に突出したサポートリング部P1cが形成されている。頭部P1aおよびサポートリング部P1cの下部には、連続する筒状の胴体部P1dが形成されており、胴体部P1dの下端は半球状の底部によって閉塞されている。
2本の回転する搬送用ロール41の間には、プリフォームP1の胴体部P1dが挿入され、鍔状に突出したサポートリング部P1cが2本の回転する搬送用ロール41の間に引っ掛かって止まる構成になっており、これによりプリフォームP1は懸垂状態で搬送されることになる。
ところが、すべてのプリフォームP1が、口部P1bを垂直上方向に向け、胴体部P1dの底部を垂直下方向に向けた懸垂状態の正しい姿勢で2本の回転する搬送用ロール41の間に挿入されるとは限らない。
そこで、2本の回転する搬送用ロール41の間を上方から塞ぐ邪魔板43および2本の回転する搬送用ロール41の下方から上方に向かって噴射するエアーブローノズル44を配置することで、不正な姿勢で配送されるプリフォームP1を正しい搬送姿勢に矯正したり、取り除いたりしている。
正しい姿勢で搬送されたプリフォームP1は、延伸ブロー成形工程に搬送されることになるが、搬送されるプリフォームP1にキズ、気泡、割れ、異物混入などが合った場合、正確な延伸ブロー成形ができないことがある。そこで延伸ブロー成形工程の前に、プリフォームP1を検査する工程が設けられる。
図13は、プリフォームと検査カメラの位置関係を示す側面図である。
図13に示すように、延伸ブロー成形工程の前にプリフォームP1の全体を検知カメラCAMによって、キズ、気泡、割れ、異物混入などの検査が行なわれる。
プリフォームP1の上部天面からは検知カメラCAM1によって口部P1bが行なわれ、頭部P1aの側面からは検知カメラCAM2、胴体部P1dの側面からは検知カメラCAM3および検知カメラCAM4、胴体部P1dの底面からは検知カメラCAM5など複数の検知カメラCAMによって検査が行なわれている。
図14は、検査工程を示す上面図である。
図14に示すように、プリフォームP1は、上流工程から下流工程に向かって、底部検査、胴部検査、口天面部検査、ネジ部検査が行なわれる。
サポートリング部P1cが2本の回転する搬送用ロール41によって挟持されたプリフォームP1は、底部検査で検知カメラCAM5によって胴体部P1dの底部が検査される。次に胴部検査で検知カメラCAM3および検知カメラCAM4によって胴体部P1d全体が検査される。
次の口天面部検査およびネジ部検査では、プリフォームP1の頭部P1aや口部P1bの検査が行なわれるが、頭部P1aや口部P1bは、2本の回転する搬送用ロール41によって挟まれているためこのままでは正確に検査することができない。
そこで、プリフォームP1のサポートリング部P1cを挟持する搬送用ロール41からプリフォームP1の胴体部P1dを挟持するグリップコンベア45に切り替えて搬送することで、搬送用ロール41による搬送では隠れて見えなかった頭部P1aや口部P1bの検査を行なうことができる。
グリップコンベア45は、上流から下流方向にむかって回転する2本のベルトであって、グリップコンベア45の間にプリフォームP1の胴体部P1dが挟持される。グリップコンベア45は例えばゴム状の軟質材料で形成されたコンベアベルトでアリ、プリフォームP1を傷つけずに挟みながら搬送することができる。
グリップコンベア45によって搬送されるプリフォームP1は、口天面部検査で検知カメラCAM1によって口部P1bが検査される。次にネジ部検査では、検知カメラCAM2によって頭部P1aの検査が行なわれる。
搬送用ロール41およびグリップコンベア45によって挟持されたプリフォームP1は、検査工程が終了すると搬送路46に載せられ、グリップコンベア45から搬送されるプリフォームP1によって押されるように搬送路を下流工程に搬送される。
検査工程によって、キズ、気泡、割れ、異物混入などの異常があるプリフォームP1が検知された場合、搬送路に設けられた排斥装置47で搬送路から排除されることになる。
排斥装置47は搬送路46の一部開口し、搬送路を移動する異常が検知されたプリフォームP1が搬送されるタイミングで搬送路から落下させて排除することができる。これにより異常が検知されたプリフォームP1を排除したプリフォームP1のみが延伸ブロー成形工程で延伸ブロー形成されペットボトルP2が形成される。
特開2015−112840号公報
しかし上記の排斥装置47では、異常が検知されたプリフォームP1のみを排斥することはできなかった。
上記の排斥装置47は搬送路の一部に開口部を有し、異常が検知されたプリフォームP1が押し流されてくるタイミングで開口部を開口することで、異常が検知されたプリフォームP1を落下させて排除する。
しかし搬送路では連続してプリフォームP1が押し流されてくるため、異常が検知されたプリフォームP1が押し流されてくるタイミングで開口部を開口しても、その前後や周囲で一緒に押し流されてくる正常なプリフォームP1も一緒に排除されてしまっていた。
このため、正常なプリフォームP1も異常なプリフォームP1と共に排斥されてしまうため、無駄が多かった。
そこで適当な間隔が空けて搬送される検査工程の途中で排斥機構を設けることで、異常なプリフォームP1だけを排斥することも考えられる。ところが、検査工程でのプリフォームP1の搬送は、回転する2本の連続した搬送用ロール41や2本の連続したグリップコンベア45によってプリフォームP1が挟まれて搬送されているため、途中に開口部を設けることはできなかった。
また、検査工程の上流でプリフォームP1に異常が発見されても、途中で異常なプリフォームP1を排斥することができないため、検査工程の上流で異常が発見されたプリフォームP1を、さらに検査工程の下流で検査を行なうため、検査工程が非効率であった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、搬送中でも的確に異常のある搬送物を排斥する搬送物排斥装置、搬送物排斥方法、および搬送物排斥装置システム提供することを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、2本の平行したガイドレールに沿って動く二次元に可撓性を有するコンベアベルトに挟持されて搬送される搬送物のうち、排斥するべき排斥搬送物を排斥する搬送物排斥装置において、搬送される前記排斥搬送物の位置で前記ガイドレールの一部のみのガイド幅を拡張するガイド拡張機構を備えることを特徴とする搬送物排斥装置が提供される。
これにより、ガイド拡張機構が搬送される排斥搬送物の位置でガイドレールの一部のみのガイド幅を拡張する。
また、本発明では、2本の平行したガイドレールに沿って動く二次元に可撓性を有するコンベアベルトに挟持されて搬送される搬送物のうち、排斥するべき排斥搬送物を排斥する搬送物排斥方法において、拡張機構が搬送される前記排斥搬送物の位置で前記ガイドレールの一部のみのガイド幅を拡張するステップを備えることを特徴とする搬送物排斥方法が提供される。
これにより、ガイド拡張機構が搬送される排斥搬送物の位置でガイドレールの一部のみのガイド幅を拡張する。
また、本発明では、2本の平行したガイドレールに沿って動く二次元に可撓性を有するコンベアベルトに挟持されて搬送される搬送物のうち、排斥するべき排斥搬送物を排斥する搬送物排斥システムにおいて、搬送される前記排斥搬送物の位置で前記ガイドレールの一部のみのガイド幅を拡張するガイド拡張機構を備えることを特徴とする搬送物排斥装置と、前記ガイド拡張機構よりも上流で前記排斥搬送物を検知する排斥搬送物検知手段と、前記排斥搬送物が前記排斥搬送物検知手段の検知位置から、ガイド拡張機構まで到達するまでの到達時間を算出する到達時間算出手段と、前記ガイド拡張機構の直前に設けられ、前記排斥搬送物が前記ガイド拡張機構に進入することを検知する進入検知センサーとを備えることを特徴とする搬送物排斥システムが提供される。
これにより、排斥搬送物検知手段がガイド拡張機構よりも上流で排斥搬送物を検知し、排斥搬送物が排斥搬送物検知手段の検知位置からガイド拡張機構まで到達するまでの到達時間を到達時間算出手段が算出し、進入検知センサーがガイド拡張機構の直前に設けられ、排斥搬送物がガイド拡張機構に進入することを検知し、ガイド拡張機構が搬送される排斥搬送物の位置でガイドレールの一部のみのガイド幅を拡張する。
本発明の搬送物排斥装置、搬送物排斥方法、および搬送物排斥装置システムによれば、ガイド拡張機構が搬送される排斥搬送物の位置でガイドレールの一部のみのガイド幅を拡張することで、ガイドレールに沿って動く二次元に可撓性を有するコンベアベルトによる排斥搬送物の挟持状態が解除されるので、搬送中でも的確に異常のある搬送物を排斥することができる。
第1の実施の形態に係るプリフォーム排斥システム全体の構成の概念を示す図である。 制御部の詳細を示すブロック図である。 プリフォーム排斥システムがプリフォームを監視してから、排斥するまでの処理を示すフローチャートである。 チェーンコンベアの詳細を示す図である。 搬送路拡張部の詳細を示す断面図である。 搬送路拡張部が拡張する前の状態を示す搬送路拡張部付近の上面図および断面図である。 搬送路拡張部が拡張している状態を示す搬送路拡張部付近の上面図および断面図である。 第2の実施の形態に係る搬送路拡張部の詳細を示す断面図である。 搬送路拡張部の詳細を示す断面図および上面図である。 搬送路拡張部が拡張している状態を示す搬送路拡張部付近の上面図および断面図である。 プリフォーム成形工程およびプリフォーム成形工程によってペットボトルが形成される様子を示す側面図である。 プリフォーム整列搬送装置の詳細を示す断面図である。 プリフォームと検査カメラの位置関係を示す側面図である。 検査工程を示す上面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係るプリフォーム排斥システム全体の構成の概念を示す図である。
図1に示すように、一定の間隔で搬送されたプリフォームP1のうち、異常が検知されたプリフォームP1を排斥するためのプリフォーム排斥システム100は、チェーンコンベア110、搬送路拡張部120、検査部130、進入トリガーセンサー部140、および制御部150を備えている。
チェーンコンベア110は、図示しない2本の平行したガイドレールに沿って動く平面方向の二次元に可撓性を有したコンベアベルトである。2本のチェーンコンベア110によって形成される隙間は、プリフォームP1が有する胴体部P1dを挿入し、かつサポートリング部P1cを垂下姿勢で挟持できる幅で設けられ搬送路を形成している。
搬送路拡張部120は、チェーンコンベア110の一定の区間に設けられ、チェーンコンベア110による搬送路を拡張するためのものである。搬送路拡張部120は、制御部150に接続されており、入力された拡張指示信号により、平面方向の二次元に可撓性を有するチェーンコンベア110を平面方向外側に向かって広げることで、チェーンコンベア110による搬送路を拡張する。
これによりサポートリング部P1cによってチェーンコンベア110に垂下姿勢で挟持されていたプリフォームP1は、チェーンコンベア110による挟持が解除され、搬送路の下方向に落下する。このため、チェーンコンベア110に挟持されて搬送しているプリフォームP1を搬送路から排斥することができる。
検査部130は、チェーンコンベア110による搬送路に設けられたプリフォームP1の異常を検知するための複数の検知カメラCAMを含んで構成される。延伸ブロー成形工程の前にプリフォームP1の全体を複数の検知カメラCAMによって、キズ、気泡、割れ、異物混入などの検査が行なわれる。
検査部130の検知カメラCAMは、制御部150に接続されており、プリフォームP1の異常を検知した信号を制御部150に出力することができる。
進入トリガーセンサー部140は、搬送路拡張部120の上流工程方向直前に設けられ、チェーンコンベア110による搬送路を通過するプリフォームP1を検知することができる。
進入トリガーセンサー部140は、制御部150に接続されており、制御部150の指示によって動作し、チェーンコンベア110による搬送路を通過するプリフォームP1を検知すると、その検知信号を制御部150に出力することができる。
次に図1を使用して、プリフォームP1に異常が検知されてから、異常が検知されたプリフォームP1を排斥するまでの工程を説明する。
まず、プリフォームP1は、プリフォーム排斥システム100よりも上流工程方向に設けられたプリフォーム整列装置などに連結されており、チェーンコンベア110による搬送路には一定の間隔でプリフォームP1が搬送されている。
検査部130では、チェーンコンベア110による搬送路を移動してくるプリフォームP1を複数の検知カメラCAMであらゆる方向から監視し、キズ、気泡、割れ、異物混入などの検査を行なう。
プリフォームP1の異常を検知した検査部130は、検知した検知カメラCAMの位置情報と異常なプリフォームP1を検知した異常検知信号を制御部150に送信する。
制御部150が検査部130より、異常なプリフォームP1を検知した信号を受信すると、あらかじめ記憶された異常を検知した検知カメラCAMの位置から搬送路拡張部120までの距離、チェーンコンベア110の回転速度から、異常なプリフォームP1が搬送路拡張部120に到達するまでの到達時間を算出する。
制御部150は、算出された搬送路拡張部120までの到達時間に合わせて、進入トリガーセンサー部140を始動させ、異常なプリフォームP1が搬送路拡張部120直前に設けられた進入トリガーセンサー部140の前を通過するのを待機する。
異常なプリフォームP1が進入トリガーセンサー部140の前を通過すると、進入トリガーセンサー部140は制御部150に異常なプリフォームP1が進入トリガーセンサー部140の前を通過したことを知らせる異常通過信号を出力する。
異常通過信号を受信した制御部150は、チェーンコンベア110による搬送路の拡張を指示する拡張動作指示信号を搬送路拡張部120に送信する。これにより搬送路拡張部120はチェーンコンベア110による搬送路の拡張し、異常が検知されたプリフォームP1を搬送路から除外する。
異常が検知されたプリフォームP1を搬送路から除外され、次に搬送される正常なプリフォームP1が搬送路拡張部120に進入する前に拡張された搬送路は搬送路拡張部120によって縮小される。
以上のように、検査部130によってプリフォームP1の異常が検知されると、制御部の指示によって進入トリガーセンサー部140が始動し、搬送路拡張部120の直前に設けられた進入トリガーセンサー部140を通過すると、搬送路拡張部120が搬送路を拡張し、異常なプリフォームP1だけを排斥することができる。
図2は、制御部の詳細を示すブロック図である。
図2に示すように制御部150は、異常検知信号受信部151、時間算出部152、および拡張動作指示部153を備えている。
異常検知信号受信部151は検査部130および時間算出部152に接続されている。キズ、気泡、割れ、異物混入などの異常なプリフォームP1が検査部130に備えられた検知カメラCAMを通過すると、検査部130は制御部150に検知した検知カメラCAMの位置情報を含んだ異常検知信号を送信し、その異常検知信号を異常検知信号受信部151が受信する。
異常検知信号受信部151が異常検知信号を受信すると、異常検知信号に含まれた異常を検知した検知カメラCAMの位置情報を、接続された時間算出部152に送信する。
時間算出部152は、異常検知信号受信部151、進入トリガーセンサー部140、および拡張動作指示部153に接続されている。
時間算出部152が異常検知信号受信部151から異常検知信号に含まれた異常を検知した検知カメラCAMの位置情報を受信すると、検知カメラCAMの位置情報や、ここでは図示しないチェーンコンベア110を回転させるための回転モータの回転数などから、異常なプリフォームP1が搬送路拡張部120に到達するまでの到達時間を算出する。
算出された到達時間の直前に進入トリガーセンサー部140が始動するように、時間算出部152は接続された進入トリガーセンサー部140に始動開始信号を送信する。その後、算出された到達時間の直前に進入トリガーセンサー部140は始動し、異常なプリフォームP1が進入トリガーセンサー部140の前を通過したときに、異常通過信号を時間算出部152に返信する。
異常通過信号を受信した時間算出部152は接続された拡張動作指示部153に異常通過信号を通知する。
拡張動作指示部153は時間算出部152および搬送路拡張部120に接続されている。時間算出部152通知した異常通過信号を受信した拡張動作指示部153は、直ちに接続された搬送路拡張部120に対し、チェーンコンベア110による搬送路の拡張を指示する拡張動作指示信号を搬送路拡張部120に送信する。
拡張動作指示信号を受信した搬送路拡張部120はチェーンコンベア110による搬送路を拡張するので、異常が検知されたプリフォームP1を搬送路から除外することができる。
異常が検知されたプリフォームP1を搬送路から除外され、次に搬送される正常なプリフォームP1が搬送路拡張部120に進入する前に拡張された搬送路は搬送路拡張部120によって縮小される。これにより、異常が検知されたプリフォームP1だけを搬送路から除外することができる。
図3は、プリフォーム排斥システムがプリフォームを監視してから、排斥するまでの処理を示すフローチャートである。以下、図3に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
〔ステップS11〕検査部130はプリフォームP1の監視を行ない、異常なプリフォームP1が通過するか否かの判断を行なう。具体的には、検査部130が有する複数の検知カメラCAMがチェーンコンベア110による搬送路を通過するプリフォームP1を監視し、検知カメラCAMの前を通過するプリフォームP1にキズ、気泡、割れ、異物混入などの異常があるか否かを判断する。
検査部130がプリフォームP1に異常があると判断したときは、処理をステップS12に進め、検査部130がプリフォームP1に異常がないと判断したときは、ステップS11の処理を繰り返す。
〔ステップS12〕検査部130は異常検知信号を送信する。具体的には、ステップS11で異常を検知した検知カメラCAMの位置情報を含み、異常なプリフォームP1を検知した異常検知信号を制御部150に送信する。
〔ステップS13〕制御部150は到達時間を算出する。具体的には、ステップS12で送信された異常検知信号を異常検知信号受信部151が受信し、異常検知信号に含まれた異常を検知した検知カメラCAMの位置情報、チェーンコンベア110を回転させるための回転モータの回転数などから、異常なプリフォームP1が搬送路拡張部120に到達するまでの到達時間を時間算出部152が算出する。
〔ステップS14〕進入トリガーセンサー部140が始動する。具体的には、ステップS13で算出された到達時間に合わせて、通過するプリフォームP1を検出するための進入トリガーセンサー部140が始動する。
〔ステップS15〕進入トリガーセンサー部140は、異常なプリフォームP1が通過したか否かを判断する。具体的には、ステップS13で算出された到達時間付近で異常なプリフォームP1が搬送路拡張部120の直前に取付けられた進入トリガーセンサー部140の前を通過するか否かを判断する。
異常なプリフォームP1が進入トリガーセンサー部140の前を通過したと進入トリガーセンサー部140が判断したときは、処理をステップS16に進め、異常なプリフォームP1が進入トリガーセンサー部140の前を通過していないと進入トリガーセンサー部140が判断したときは、ステップS13の処理を繰り返す。
〔ステップS16〕搬送路拡張部120は搬送路を拡張する。具体的には、チェーンコンベア110による搬送路を搬送路拡張部120が搬送路を拡張し、プリフォームP1が挟持されているサポートリング部P1cよりも広い幅まで搬送路が拡張する。
〔ステップS17〕搬送路拡張部120は排斥する。具体的には、ステップS16によりチェーンコンベア110による搬送路が拡張され、挟持機能を失った異常なプリフォームP1は搬送路から落下し搬送路から除外される。
〔ステップS18〕搬送路拡張部120は搬送路を縮小する。具体的には、チェーンコンベア110による搬送路を搬送路拡張部120が搬送路を縮小し、ステップS16で搬送路を拡張する前の状態まで搬送路拡張部120が搬送路を縮小する。
図4はチェーンコンベアの詳細を示す図である。
図4に示すように、チェーンコンベア110は、複数のリンク部材111から構成されており、複数のリンク部材111が接続ピン112によって連結することで平面方向の二次元に可撓性を有することができる。
リンク部材111は、リンク部材を連結するための連結部1111およびプリフォームP1を挟持するための挟持部1112を備えている。
連結部1111は、平面部1112aの下面で前方の突出した第一端部1111aと、平面部1112aの下面で後方に互いに一定の距離に配置され、第一端部1111aから二股に分岐した第二端部1111bを備えている。
第一端部1111aの中央にはベアリング要素を含む結合穴1111cが設けられ、2つの第二端部1111bの中央にはそれぞれベアリング要素を含む結合穴1111dが設けられている。
一方のリンク部材111が有する第一端部1111aは、他方のリンク部材が有する2つの第二端部1111bの間にはめこまれ、接続ピン112によって連結される。
挟持部1112は、連結部1111の上部に設けられ、リンク部材111の連結方向に向かって設けられた平面部1112aと、リンク部材111の連結方向に向かって一方の側面に設けられた突起部1112bとを備えている。
また平面部1112aのリンク部材111の連結方向の両端面には、複数の凸部1112cと複数の凹部1112dが形成されている。
複数の凸部1112cと複数の凹部1112dとは、連結方向の一端面と多端面とで対応するように形成されており、リンク部材111の連結時に隣接するリンク部材111が有する複数の凸部1112cと複数の凹部1112dとかみ合い、実質的に平坦な表面を形成するように設けられている。
上記のようなリンク部材111の連結によってチェーンコンベア110は形成されるので、平面方向の二次元に可撓性を有し、かつ平面部1112aによる連続的な平面と、突起部1112bによる連続的な突起を有することができる。
図5は、搬送路拡張部の詳細を示す断面図である。
図5に示すように搬送路拡張部120は、拡張ガイドレール121、ブラケット122、およびシリンダー123を備えている。
拡張ガイドレール121は、チェーンコンベア110を案内し、さらにチェーンコンベア110と連動して2本のチェーンコンベア110による搬送路を拡大または縮小させるためのものであり、断面がC字形状をしたリップ溝形鋼である。
2つの拡張ガイドレール121は互いにC字形状の開口部が向き合うように配置される。連結してチェーンコンベア110を構成する123bの突起した連結部1111が、拡張ガイドレール121の長手方向の端部から拡張ガイドレール121の内部にはめこまれる。
これによりチェーンコンベア110の連結部は、拡張ガイドレール121の内部に挟持部1112が内側、かつ突起部1112bが下側になるようにはめこまれ、チェーンコンベア110と拡張ガイドレール121とは連結され、拡張ガイドレール121の内部をチェーンコンベア110が移動可能にしながら、拡張ガイドレール121とチェーンコンベア110との動きが連動される。
ブラケット122は、拡張ガイドレール121とシリンダー123とを固定するための金属板であり、拡張ガイドレール121の上辺から下方向に向かって設置され、ブラケット122の上端と拡張ガイドレール121とはボルトなどで固定されている。
シリンダー123は拡張ガイドレール121を平面方向に移動させるための押力または引力を発生させる装置であり、拡張ガイドレール121の両外側に固定されたブラケット122の下端にボルトなどで水平方向にピストン運動するように、シリンダー123のピストンロッド123aの先端が固定され、シリンダー123のヘッド123b側は定位置で固定されていればよく、例えばプリフォーム排斥システムの台座などに固定されている。
拡張ガイドレール121によって連動されたチェーンコンベア110は、プリフォームP1が有するサポートリング部P1cを突起部1112bが挟持する幅で設定され、そのチェーンコンベア110による幅はシリンダー123によって調整されている。
2つのシリンダー123が互いに引力を発生させた場合、ピストンロッド123aはシリンダー123に引き込まれ、それに連動してブラケット122に固定された拡張ガイドレール121が水平方向外側に拡張される。これに連動してチェーンコンベア110による搬送路が拡張され、突起部1112bによってサポートリング部P1cが挟持されていたプリフォームP1は下方向に落下する。
プリフォームP1は2〜3mm程度で鍔状に突出したサポートリング部P1cによって挟持されているので、シリンダー123によるピストンロッド123aの移動値は片側4〜5mm程度あればよい。このようにピストンロッド123aの移動量が少ないため、素早くプリフォームP1を落下させる排斥処理を行なうことができる。なお、ピストンロッド123aの移動値は、プリフォームP1の形状、サポートリング部P1cの形状によって適宜設定される。
プリフォームP1が落下した後に、シリンダー123は互いに押力を発生させ、プリフォームP1が有するサポートリング部P1cを突起部1112bが挟持する幅に復旧させる。これによりチェーンコンベア110による通常の搬送路とすることができる。
図6は、搬送路拡張部が拡張する前の状態を示す搬送路拡張部付近の上面図および断面図である。
図6(a)は、搬送路拡張部120を含まない位置の断面図である。
プリフォームP1を搬送する搬送路には、拡張ガイドレール121と同様のC字形状をしたリップ溝形鋼である2つのガイドレール113が、互いにC字形状の開口部が向き合うように台座などに固定され、このガイドレール113の長手方向の端部からチェーンコンベア110がはめこまれる。
これによりチェーンコンベア110とガイドレール113の内部をチェーンコンベア110が移動可能に連結され、チェーンコンベア110はガイドレール113に沿って移動することができる。またチェーンコンベア110は、図示しないモータに連結され、モータの回転数に応じて移動する。
2つのチェーンコンベア110による搬送路の幅は、ガイドレール113によって固定されており、その幅はプリフォームP1が有するサポートリング部P1cを突起部1112bが挟持する幅で固定されている。
図6(b)は、搬送路拡張部120が設置された位置A−Aの断面図である。
図6(b)では、搬送路拡張部120は拡張しておらず、図6(a)のようなガイドレール113による搬送路の幅と同じ幅をシリンダー123が維持している。
図6(c)は、進入トリガーセンサー部140が設置された位置B−Bの断面図である。
進入トリガーセンサー部140は、上面図で示されるように、搬送方向に向かって搬送路拡張部120の直前に設置されている。
図6(c)に示すように、進入トリガーセンサー部140は、光センサー141、反射板142を備えている。
光センサー141は、2つのチェーンコンベア110による搬送路を挟んで一方側のガイドレール113より下側に、光の照射方向が内側に向くように固定される。また反射板142は、2つのチェーンコンベア110による搬送路を挟んで他方側に設けられ、光センサー141の光に対応する位置に設けられる。
進入トリガーセンサー部140は制御部150の指示により、光センサー141は光を照射し、反射板142が反射した光を光センサー141が検出する。このとき搬送路にプリフォームP1が通過すると、光センサー141が照射した光をプリフォームP1が遮ることで、プリフォームP1が通過したことを検知する。
さらに制御部150は、検査部130によって異常が検知されたプリフォームP1が搬送路拡張部120に到達する到達時間を算出して、その到達時間に合わせて進入トリガーセンサー部140が動作するので、異常が検知されたプリフォームP1の通過を的確に検知することができる。
検査部130を通過するプリフォームP1に異常が検知されない場合は、図6に示すように、搬送路拡張部120は他のガイドレール113およびチェーンコンベア110による搬送路の幅と同じで設定されているので、プリフォームP1は搬送路拡張部120で排斥されずに通過することができる。
図7は、搬送路拡張部が拡張している状態を示す搬送路拡張部付近の上面図および断面図である。
図7(a)は、搬送路拡張部120を含まない位置の断面図である。
2つのチェーンコンベア110による搬送路の幅は、ガイドレール113によって固定されており、その幅はプリフォームP1が有するサポートリング部P1cを突起部1112bが挟持する幅で固定されている。
図7(b)は、搬送路拡張部120が設置された位置A−Aの断面図である。
図7(b)では、搬送路拡張部120は拡張し、図7(a)のようなガイドレール113による搬送路の幅よりも広い幅にシリンダー123が引力を発生させて搬送路を拡張させている。
図7(c)は、進入トリガーセンサー部140が設置された位置B−Bの断面図である。
図7(c)では、異常が検知された異常プリフォームP1Xが通過している。
検査部130で異常のある異常プリフォームP1Xが検知されると、制御部150が搬送路拡張部120に異常プリフォームP1Xが到達する到達時間を算出し、その到達時間に合わせて進入トリガーセンサー部140が始動する。
進入トリガーセンサー部140は、搬送路拡張部120の直前に設置されており、図7のように進入トリガーセンサー部140の前を異常プリフォームP1Xが通過し、光センサー141が照射する光を遮断することで、進入トリガーセンサー部140は異常プリフォームP1Xが搬送路拡張部120に進入することを検知する。
次に進入トリガーセンサー部140が異常プリフォームP1Xを検知すると、制御部150が搬送路拡張部120に搬送路を拡張させる。
搬送路拡張部120において搬送路が拡張された状態で、搬送路を通過する異常プリフォームP1Xは、搬送路が拡張されたことでサポートリング部P1cによる挟持力を失い落下する。
この後、搬送路拡張部120によって拡張された搬送路は、一定の待機時間をおいて縮小され、図7(a)のようなガイドレール113による搬送路の幅と同じ幅にシリンダー123が縮小させる。
搬送路を搬送されるプリフォームP1とプリフォームP1との間隔はプリフォーム整列装置などによって調整されるが、プリフォームP1とプリフォームP1との間隔を、搬送路拡張部120の搬送方向の幅よりも長くすることで、異常プリフォームP1Xの排斥と同時に他のプリフォームP1を排斥してしまうことを防止することができる。
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態のプリフォーム排斥システムは、搬送路拡張部の形状が異なること以外は、第1の実施の形態で示した構成とほぼ同様である。このため、上記第1の実施の形態とほぼ同様の構成部分については同一の符号を付すなどして適宜その説明を省略する。
図8は、第2の実施の形態に係る搬送路拡張部の詳細を示す断面図である。
図8に示すように、搬送路拡張部120は、拡張ガイドレール121、ブラケット122、およびシリンダー123を備えている。
ブラケット122は、拡張ガイドレール121とシリンダー123とを固定するための金属板であり、拡張ガイドレール121の下辺から上方向に向かって設置され、ブラケット122の下端と拡張ガイドレール121とはボルトなどで固定されている。
シリンダー123は拡張ガイドレール121を平面方向に移動させるための押力または引力を発生させる装置であり、拡張ガイドレール121の両外側に固定されたブラケット122の上端にボルトなどで水平方向にピストン運動するように、シリンダー123のピストンロッド123aの先端が固定され、シリンダー123のヘッド123b側は定位置で固定されていればよく、例えばプリフォーム排斥システムの台座などに固定されている。
2つのシリンダー123が互いに引力を発生させた場合、ピストンロッド123aはシリンダー123に引き込まれ、それに連動してブラケット122に固定された拡張ガイドレール121が水平方向外側に拡張される。これに連動してチェーンコンベア110による搬送路が拡張され、突起部1112bによってサポートリング部P1cが挟持されていたプリフォームP1は下方向に落下する。
〔第3の実施の形態〕
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態のプリフォーム排斥システムは、搬送路拡張部の形状が異なること以外は、第1の実施の形態で示した構成とほぼ同様である。このため、上記第1の実施の形態とほぼ同様の構成部分については同一の符号を付すなどして適宜その説明を省略する。
図9は、搬送路拡張部の詳細を示す断面図および上面図である。
図9に示すように搬送路拡張部120は、拡張ガイドレール121、ブラケット122、およびシリンダー123を備えている。
ブラケット122は、拡張ガイドレール121とシリンダー123とを固定するための金属板であり、拡張ガイドレール121の下辺から上方向に向かって設置され、ブラケット122の下端と拡張ガイドレール121とはボルトなどで固定されている。
シリンダー123は拡張ガイドレール121を平面方向に移動させるための押力または引力を発生させる装置であり、2枚のブラケット122の上端に挟まれて2つのシリンダー123が固定される。
一方のシリンダー123のヘッド123b側は一方のブラケット122に固定され、ピストンロッド123aの先端が他方のブラケット122に固定されている。また他方のシリンダー123のヘッド123b側は他方のブラケット122に固定され、ピストンロッド123aの先端が一方のブラケット122に固定されている。
拡張ガイドレール121によって連動されたチェーンコンベア110は、プリフォームP1が有するサポートリング部P1cを突起部1112bが挟持する幅で設定され、そのチェーンコンベア110による幅はシリンダー123によって調整されている。また2つのシリンダー123は、図示しない台座などに定位置で固定されている。
2つのシリンダー123が互いに押力を発生させた場合、ピストンロッド123aはシリンダー123から押し出され、それに連動してブラケット122に固定された拡張ガイドレール121が水平方向外側に拡張される。これに連動してチェーンコンベア110による搬送路が拡張され、突起部1112bによってサポートリング部P1cが挟持されていたプリフォームP1は下方向に落下する。
プリフォームP1が落下した後に、シリンダー123は互いに引力を発生させ、プリフォームP1が有するサポートリング部P1cを突起部1112bが挟持する幅に復旧させる。これによりチェーンコンベア110による通常の搬送路とすることができる。
〔第4の実施の形態〕
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。本実施の形態のプリフォーム排斥システムは、搬送路拡張部の直後にさらにトリガーセンサーが追加されること以外は、第1の実施の形態で示した構成とほぼ同様である。このため、上記第1の実施の形態とほぼ同様の構成部分については同一の符号を付すなどして適宜その説明を省略する。
図10は、搬送路拡張部が拡張している状態を示す搬送路拡張部付近の上面図および断面図である。
図10に示すように、プリフォーム排斥システム100が搬送する搬送物は、プリフォームP1だけにとどまらず、プリフォームP1からの成形物であるペットボトルP2も搬送することができる。
これにより形成されたペットボトルP2を検査部130が異常の有無を検査し、異常が検知された場合、制御部150、進入トリガーセンサー部140、および搬送路拡張部120が動作することで、異常が検知されたペットボトルP2を搬送路から排斥することができる。
なおプリフォーム排斥システム100が搬送する搬送物は、プリフォームP1およびプリフォームP1からの成形物であるペットボトルP2だけでなく、2本のチェーンコンベア110による搬送路で挟持できるものであれば、例えばビール瓶や缶詰なども搬送しながら検査を行い、異常が検知された搬送物だけを排斥することができる。
図10(a)は、搬送路拡張部120を含まない位置の断面図である。
2つのチェーンコンベア110による搬送路の幅は、ガイドレール113によって固定されており、その幅はペットボトルP2が有するサポートリング部P2cを突起部1112bが挟持する幅で固定されている。
図10(b)は、搬送路拡張部120が設置された位置A−Aの断面図である。
図10(b)では、搬送路拡張部120は拡張し、図7(a)のようなガイドレール113による搬送路の幅よりも広い幅にシリンダー123が引力を発生させて搬送路を拡張させている。
図10(c)は、新たに追加された通過トリガーセンサー部160が設置された位置C−Cの断面図である。
通過トリガーセンサー部160は、上面図で示されるように、搬送方向に向かって搬送路拡張部120の直後に設置されている。
図10(c)に示すように、通過トリガーセンサー部160は進入トリガーセンサー部140と同様、光センサー161、反射板162を備えている。
光センサー161は、2つのチェーンコンベア110による搬送路を挟んで一方側のガイドレール113より下側に、光の照射方向が内側に向くように固定される。また反射板162は、2つのチェーンコンベア110による搬送路を挟んで他方側に設けられ、光センサー141の光に対応する位置に設けられる。
通過トリガーセンサー部160は制御部150の指示により、光センサー161は光を照射し、反射板162が反射した光を光センサー161が検出する。このとき搬送路にペットボトルP2が通過すると、光センサー161が照射した光をペットボトルP2が遮ることで、ペットボトルP2が通過したことを検知する。
さらに制御部150は、検査部130によって異常が検知されたペットボトルP2が搬送路拡張部120に通過する通過時間を算出して、その通過時間に合わせて通過トリガーセンサー部160が動作するので、異常が検知されたペットボトルP2の通過を的確に検知することができる。
図10の上面図では、異常が検知された異常ペットボトルP2Xが進入トリガーセンサー部140の前を通過している。
検査部130で異常のある異常ペットボトルP2Xが検知されると、制御部150が搬送路拡張部120に異常ペットボトルP2Xが到達する到達時間を算出し、その到達時間に合わせて進入トリガーセンサー部140が始動する。
次に進入トリガーセンサー部140が異常ペットボトルP2Xを検知すると、制御部150が搬送路拡張部120に搬送路を拡張させる。
これと同時に制御部150が算出した異常ペットボトルP2Xが搬送路拡張部120に通過する通過時間に合わせて通過トリガーセンサー部160が始動する。
搬送路拡張部120が拡張することによって異常ペットボトルP2Xが排斥されていれば、異常ペットボトルP2Xは通過トリガーセンサー部160の前を通過しない。また何かの事情により搬送路拡張部120が拡張せずに異常ペットボトルP2Xが搬送路拡張部120を通過してしまえば、そのまま異常ペットボトルP2Xは通過トリガーセンサー部160の前を通過することになる。
つまり通過トリガーセンサー部160を搬送路拡張部120の直後に設置することで、異常のある異常ペットボトルP2Xが確実に排斥されたか否かを監視することができる。仮に搬送路拡張部120が拡張せずに異常ペットボトルP2Xが搬送路拡張部120を通過してしまった場合は、通過トリガーセンサー部160が異常ペットボトルP2Xの通過を検知し、異常を知らせる警告音を発したり、チェーンコンベア110による搬送を止めたりすることができる。
また、通過時間に異常ペットボトルP2Xがしなかったことを確認してから、搬送路拡張部120が拡張した搬送路を縮小するようにしてもよい。
なお、第1〜4の実施の形態では、搬送路拡張部120が行なう搬送路の拡張を、検査部130が検知した異常のプリフォームP1やペットボトルP2で動作させてが、この他制御部に接点入力部を設け、接点入力部から接続したスイッチボタンなどから任意のタイミングで搬送路拡張部120を拡張することができる。これらは、例えば搬送路を流れる搬送物のサンプリングを搬送路拡張部120の排斥機能を用いて行なうことができる。
10 ペットボトル製造システム
20 プリフォーム成形装置
30 延伸ブロー成形装置
40 プリフォーム整列搬送装置
41 搬送用ロール
42、113 ガイドレール
43 邪魔板
44 エアーブローノズル
45 グリップコンベア
46 搬送路
47 排斥装置
100 プリフォーム排斥システム
110 チェーンコンベア
111 リンク部材
112 接続ピン
120 搬送路拡張部
121 拡張ガイドレール
122 ブラケット
123 シリンダー
123b ヘッド
130 検査部
140 進入トリガーセンサー部
141、161 光センサー
142、162 反射板
150 制御部
151 異常検知信号受信部
152 時間算出部
153 拡張動作指示部
160 通過トリガーセンサー部
1111 連結部
1111a 第一端部
1111b 第二端部
1111c、1111d 結合穴
1112 挟持部
1112a 平面部
1112b 突起部
1112c 凸部
1112d 凹部
CAM、CAM1、CAM2、CAM3、CAM4、CAM5 検知カメラ
P1 プリフォーム
P1X 異常プリフォーム
P1a 頭部
P1b 口部
P1c、P2c サポートリング部
P1d 胴体部
P2 ペットボトル
P2X 異常ペットボトル

Claims (10)

  1. 2本の平行したガイドレールに沿って動く二次元に可撓性を有するコンベアベルトに挟持されて搬送される搬送物のうち、排斥するべき排斥搬送物を排斥する搬送物排斥装置において、
    搬送される前記排斥搬送物の位置で前記ガイドレールの一部のみのガイド幅を拡張するガイド拡張機構、
    を備えることを特徴とする搬送物排斥装置。
  2. ガイド拡張機構は、
    前記ガイドレールの一部であり、かつ前記ガイドレールの外側にスライド可能なスライド機構と、
    前記スライド機構の外側に設置され、前記スライド機構を外側に牽引する牽引力発生機構と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の搬送物排斥装置。
  3. ガイド拡張機構は、
    前記ガイドレールの一部であり、かつ前記ガイドレールの外側にスライド可能なスライド機構と、
    前記スライド機構の内側に設置され、前記スライド機構を外側に押出する押出力発生機構と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の搬送物排斥装置。
  4. 前記ガイド拡張機構によって拡張されるガイドレールの一部の長さは、
    前記搬送物の搬送間隔よりも短いことを特徴とする請求項1記載の搬送物排斥装置。
  5. 搬送物は、
    プリフォームまたは前記プリフォームからの成形物であることを特徴とする請求項1記載の搬送物排斥装置。
  6. 前記搬送物は、
    前記コンベアベルトに垂下姿勢で挟持されることを特徴とする請求項1記載の搬送物排斥装置。
  7. 前記コンベアベルトは、
    連結される複数のリンク部材と、前記複数のリンク部材を連結するための連結ピンとを備え、
    前記リンク部材は、
    前記搬送物を挟持するための挟持部と、
    リンク部材の前方部に設けられ、連結されるリンク部材の後方と連結するための第一連結部と、
    リンク部材の後方部に設けられ、連結されるリンク部材の前方と連結するための第二連結部と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の搬送物排斥装置。
  8. 2本の平行したガイドレールに沿って動く二次元に可撓性を有するコンベアベルトに挟持されて搬送される搬送物のうち、排斥するべき排斥搬送物を排斥する搬送物排斥方法において、
    拡張機構が搬送される前記排斥搬送物の位置で前記ガイドレールの一部のみのガイド幅を拡張するステップ、
    を備えることを特徴とする搬送物排斥方法。
  9. 2本の平行したガイドレールに沿って動く二次元に可撓性を有するコンベアベルトに挟持されて搬送される搬送物のうち、排斥するべき排斥搬送物を排斥する搬送物排斥システムにおいて、
    搬送される前記排斥搬送物の位置で前記ガイドレールの一部のみのガイド幅を拡張するガイド拡張機構、
    を備えることを特徴とする搬送物排斥装置と、
    前記ガイド拡張機構よりも上流で前記排斥搬送物を検知する排斥搬送物検知手段と、
    前記排斥搬送物が前記排斥搬送物検知手段の検知位置から、ガイド拡張機構まで到達するまでの到達時間を算出する到達時間算出手段と、
    前記ガイド拡張機構の直前に設けられ、前記排斥搬送物が前記ガイド拡張機構に進入することを検知する進入検知センサーと、
    を備えることを特徴とする搬送物排斥システム。
  10. 前記排斥搬送物が前記排斥搬送物検知手段の検知位置から、ガイド拡張機構を通過するまでの通過時間を算出する通過時間算出手段と、
    前記ガイド拡張機構の直後に設けられ、前記排斥搬送物が前記ガイド拡張機構を通過することを検知する通過検知センサーと、
    を備えることを特徴とする請求項9記載の搬送物排斥システム。
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