JP2019111190A - X線診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザの操作を省力化しつつ被曝量を低減できるX線診断装置を提供する。【解決手段】一実施形態に係るX線診断装置は、X線を発生するX線管と、前記X線の照射野を調整することで視野サイズを変更する絞りとを収容するX線照射部と、被検体を透過したX線を検出する検出器と、前記X線照射部と前記検出器とを対向させて保持するアームと、前記被検体を載置可能な寝台と、前記アーム又は前記寝台のロック解除信号に応じて前記視野サイズを変更するコントローラと、を備える。【選択図】 図2

Description

本発明の実施形態は、X線診断装置に関する。
被検体にX線を照射し、取得した画像を時系列順に順次表示することで、被検体内をリアルタイムに観察可能なX線透視装置やX線アンギオ装置などのX線診断装置が提供されている。X線診断装置は、X線源とX線検出器とを対向させた状態で被検体の周りを回転させるCアームやΩアームを備え、2次元画像だけではなく3次元画像を取得することも可能である。
このようなX線診断装置は、血管の造影検査や、被検体内をリアルタイムに観察しつつ、カテーテルなどの治療器具を被検体内に挿入するインターベンションに利用される。インターベンションでは、器具が目的の箇所に到達したかや、器具を挿入した箇所の止血を確認するために視野を移動させる場合がある。例えば、大腿部の血管からカテーテルを挿入し心臓を手術する場合、心臓から大腿部まで視野を移動させる。その場合、医師等のユーザは、アームや被検体を載置した寝台を移動させることで、X線検出器のX線の受光領域に観察対象を移動させる。
視野移動の実施は、観察対象となる物体を視野内に移動させる場合には限定されない。例えば、アームの回転や、被検体を複数方向から撮像することにより3次元画像データを収集する場合、観察対象の中心が3次元画像データの中心に一致するようにアーム又は寝台の位置を調整する。この場合も、アームや被検体を載置した寝台を移動させて観察対象の中心が撮像中心に一致するよう移動させる。
X線診断装置は、視野サイズが多段階に変更可能であり、ユーザは、観察したい視野の大きさに合わせて視野サイズを変更する。視野サイズを狭くして観察対象を拡大して表示するとき、X線量が不足して鮮明な画像が得られない場合がある。この場合、狭い視野サイズでの被曝量は、広い視野サイズでの被曝量と比較して高くなる場合がある。そのため、狭い視野サイズのまま視野を移動させると被曝量が増大する。
更に、狭い視野サイズで視野を移動させる場合、狭い視野サイズで取得された画像に描出された観察対象の物体は、実際の大きさよりも拡大されてディスプレイに表示される。そのため、ユーザがディスプレイ上で認識される移動距離は、寝台やアームを実際に移動させる距離とは異なる。したがって、狭い視野サイズで視野を移動させる場合、寝台やアームを移動させすぎてしまうことにより所望の視野が得られない場合がある。
そこで、従来、視野移動に際し、狭い視野サイズで撮像している場合、ユーザは、視野サイズを広い視野サイズに予め変更したうえで寝台やアームを移動させていた。更に、ユーザは、所望の視野に観察対象を移動させた後、元の狭い視野サイズに戻す操作を手動で行っていた。このように、従来技術では視野移動において様々な操作が要求された。
特開2015−150206号公報
本発明が解決しようとする課題は、ユーザの操作を省力化しつつ被曝量を低減できるX線診断装置を提供することである。
一実施形態に係るX線診断装置は、X線を発生するX線管と、前記X線の照射野を調整することで視野サイズを変更する絞りとを収容するX線照射部と、被検体を透過したX線を検出する検出器と、前記X線照射部と前記検出器とを対向させて保持するアームと、前記被検体を載置可能な寝台と、前記アーム又は前記寝台のロック解除信号に応じて前記視野サイズを変更するコントローラと、を備える。
実施形態に係るX線診断装置の一例を示す概念的な構成図。 第1の実施形態に係るX線診断装置の機能構成例を示す機能ブロック図。 第1の実施形態に係るX線診断装置の動作の一例を示すフローチャート。 視野サイズを説明する模式図。 視野移動の際の視野サイズの自動切り替えを説明する模式図。 広い視野サイズの領域にフィルタを適用した場合の表示例を説明する模式図。 広い視野サイズに狭い視野サイズを示す画像を重畳した表示例を説明する模式図。 第2の実施形態に係るX線診断装置の機能構成例を示す機能ブロック図。 第2の実施形態に係るX線診断装置の動作の一例を示すフローチャート。 同時表示モードの表示例を示す模式図。
以下、実施形態のX線診断装置を図面を参照して説明する。
[全体構成]
図1は、実施形態に係るX線診断装置の一例を示す概念的な構成図である。なお、本実施形態では、本発明に係るX線診断装置1としてCアームを有するX線アンギオ装置を用いる場合の一例を示した。しかしながら、本発明に係るX線診断装置1は、Cアームを有するシングルプレーンのX線アンギオ装置には限定されない。X線診断装置1は、例えば、CアームとΩアームとを備えるバイプレーンタイプであってもよい。
なお、ここでは一例として、X線診断装置1の装置座標系を以下のように定義する。即ち、鉛直方向をy軸方向、天板26bの長軸方向と平行な方向をz軸方向、これらz軸方向及びy軸方向に垂直な方向をx軸方向とする。
X線診断装置1は、図1に示すように、撮像装置20及びコンソール40を有する。撮像装置20は、コントローラ30、高電圧電源31、絞り制御回路32、アーム制御回路33、寝台制御回路34、アーム24、寝台25、基台26a、天板26b、X線検出器27及びX線照射部28を有する。寝台25は、基台26a及び天板26bを有し、基台26aの上部に天板26bが設けられ、被検体Pは天板26bに載置される。
コントローラ30は、図示しない処理回路及び記憶回路を備える。コントローラ30は、高電圧電源31、絞り制御回路32、アーム制御回路33、寝台制御回路34を制御し、撮像動作を統括に制御する。
高電圧電源31は、X線管21に印加する高電圧を発生する機能を有する高電圧発生装置と、X線管21が照射するX線に応じた出力電圧の制御を行うX線制御装置とを有する。高電圧発生装置は、変圧器方式であってもよいし、インバータ方式であってもよい。
絞り制御回路32は、コントローラ30の制御の下、後述のX線可動絞り22及びフィルタ23を制御し、X線検出器27に照射されるX線の照射野やX線量を調整する。
アーム制御回路33は、コントローラ30の制御の下、後述のX線照射部28及びX線検出器27を保持するアーム24を移動させる。また、アーム制御回路33は、アーム24の移動速度やアーム24の位置を検出し、コントローラ30に送信する。
寝台制御回路34は、コントローラ30の制御の下、モータあるいはアクチュエータを有する不図示の寝台駆動装置を制御し、被検体Pが載置された寝台25を移動させる。具体的には、寝台制御回路34は、寝台駆動装置により基台26aをy軸方向に上下に移動させ、また、天板26bをxy平面上に平行移動させる。また、寝台制御回路34は、天板26bの移動速度や位置を検出し、コントローラ30に送信する。
寝台25には、アーム24及び寝台25を制御するための操作パネルSWが設けられている。操作パネルSWには、アーム24の移動を許可するロック解除スイッチSW1、寝台25の移動を許可するロック解除スイッチSW2が設けられている。また、アーム24及び寝台25の移動方向を指示するジョイスティックやボタンスイッチなどの移動制御スイッチが設けられている。操作パネルSWからの入力信号は、コントローラ30に送信される。操作パネルSWは、上述したように寝台25に取り付けられていても良いし、寝台25とは別体として設けられても良い。
ロック解除スイッチは、操作者Qがスイッチを押下している間のみ稼働するデッドマンスイッチで構成される。また、移動制御スイッチは、ロック解除スイッチが押下されている間のみ稼働するよう構成されている。したがって、アーム24又は寝台25を移動させる場合、操作者Qは、ロック解除スイッチを押下した状態で移動制御スイッチを操作する。また、操作者Qがロック解除スイッチを解放すると、アーム24又は寝台25はロックされる。
X線検出器27は、例えば平面検出器(FPD:Flat Panel Detector)により構成され、X線検出器27に照射されたX線を検出し、この検出したX線の検出データに基づいてX線透視画像やX線撮影画像の画像データを出力する。この検出データはコンソール40に与えられ、コンソール40において画像データが生成される。なお、X線検出器27は、イメージインテンシファイア、TVカメラなどを用いて構成されてもよい。
X線照射部28は、X線管21、X線可動絞り22及びフィルタ23を収容する。X線管21は、高電圧電源31により電圧を印加されてX線を発生する。
X線可動絞り22は、X線管21から発生したX線の照射野を調整する機構を有する。具体的には、X線可動絞り22は、2対の可動羽根を有し、各対の可動羽根が開閉することでX線の照射野を調整し、視野サイズを決定する。可動羽根は、鉛などのX線を遮断する金属で構成され、X線検出器27に照射されるX線を遮断する。それにより、X線検出器27の検出面におけるX線の受光領域を調整する。
ここで、X線の照射野とは、X線管21とX線検出器27との間のX線が照射される空間のことである。図1のxy平面上において、X線の照射野は、X線管21を頂点とした三角形で示される領域のことである。また、受光領域とは、X線検出器27の検出面上におけるX線の照射領域のことである。
X線可動絞り22は、X線の照射野を調整することで、X線検出器27の検出面における受光領域の大きさを制御する。以下、X線検出器27の検出面上におけるX線の受光領域の大きさのことを「視野サイズ」と定義する。操作者Qは、X線可動絞り22の位置を変更することで、視野サイズを様々に設定できる。
フィルタ23は、アルミニウムや銅などの金属で構成され、X線検出器27に照射されるX線を減弱させる。フィルタ23は、X線検出器27に照射されるX線量を減らすが、完全に遮断しないため、フィルタ23が適用された受光領域においてもX線が検出され、画像データが得られる。
コンソール40は、コンピュータをベースとして構成されており、LAN(Local Area Network)などのネットワークを介して外部装置と相互通信可能である。コンソール40は、処理回路41、記憶回路42、入力回路43及びディスプレイ44などのハードウェアから構成される。
処理回路41は、共通信号伝送路としてのバスを介して、コンソール40の各構成要素に相互接続される。なお、コンソール40は、記憶媒体ドライブを具備する場合もある。
処理回路41は、専用のハードウェアで構成してもよいし、内蔵のプロセッサによるソフトウェア処理で後述する各種機能を実現するように構成してもよい。ここでは一例として、処理回路41がプロセッサによるソフトウェア処理によって各種機能を実現する場合について説明する。
なお、上記説明におけるプロセッサとは、専用又は汎用のCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、プログラマブル論理デバイス及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)などの回路を意味する。上記プログラマブル論理デバイスとしては、例えば、単純プログラマブル論理デバイス(SPLD:Simple Programmable Logic Device)、複合プログラマブル論理デバイス(CPLD:Complex Programmable Logic Device)などが挙げられる。処理回路41は、記憶回路42に記憶されたプログラム又は処理回路41のプロセッサ内に直接組み込まれたプログラムを読み出し、当該プログラムを実行することで各機能を実現する。
また、処理回路41は、単一のプロセッサによって構成されてもよいし、複数の独立したプロセッサの組合せによって構成されてもよい。後者の場合、複数のプロセッサにそれぞれ対応する複数の記憶回路が設けられると共に、各プロセッサにより実行されるプログラムが当該プロセッサに対応する記憶回路に記憶される構成でもよい。別の例としては、1個の記憶回路が複数のプロセッサの各機能に対応するプログラムを一括的に記憶する構成でもよい。
記憶回路42は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)の他、HDD(Hard Disk Drive)や光ディスク装置等の外部記憶装置を含む記憶媒体である。記憶回路42は、処理回路41において実行される各種プログラム(アプリケーションプログラムの他、オペレーティングシステム等も含まれる)、プログラムの実行に必要なデータ及び画像データを記憶する。また、記憶回路42は、オペレーティングシステムを制御するための各種コマンドを記憶してもよい。入力回路43からの入力を支援するGUI(Graphical User Interface)のプログラムを記憶してもよい。
入力回路43は、例えば、キーボード、マウス、ジョイスティック、又はトラックボール等の入力デバイスから構成される。入力回路43は、入力デバイスを介して操作者Qの入力を受け付ける。操作者Qにより入力デバイスが操作されると、入力回路43は、その操作に応じた入力信号を生成し、この入力信号を処理回路41に出力する。
ディスプレイ44は、液晶ディスプレイパネル、プラズマディスプレイパネル及び有機EL(Electro Luminescence)パネル等の表示デバイスである。ディスプレイ44は、処理回路41の制御に従って、X線画像を表示する。
[第1の実施形態]
(1)構成
図2は、第1の実施形態に係るX線診断装置1Aの機能構成例を示す機能ブロック図である。図2に示すように、コントローラ30aは、処理回路35a及び記憶回路36を有する。処理回路35a及び記憶回路36のハードウェア構成は、図1に示したコンソール40の処理回路41及び記憶回路42と同様である。
コントローラ30aの処理回路35aは、判定機能351a、X線調整機能352及びデータ送受信機能353を有する。判定機能351a、X線調整機能352及びデータ送受信機能353の各機能は、処理回路35aが各機能に対応する所定のプログラムを呼出し、これらのプログラムを実行することにより実現される。
判定機能351aは、アーム24又は寝台25のロック解除信号に応じて視野サイズを変更する機能を有する。アーム24のロック解除信号は、アームロック解除スイッチSW1が押下されることでオンになる。また、アーム24のロック解除信号は、アームロック解除スイッチSW1が解放されることで、オフになる。
同様に、寝台25のロック解除信号は、寝台ロック解除スイッチSW2が押下されることでオンになる。また、寝台25のロック解除信号は、寝台ロック解除スイッチSW2が解放されることで、オフになる。
判定機能351aは、アーム24又は寝台25のロック解除信号がオンのとき、ロック解除信号がオンになる直前の視野サイズよりも視野サイズを大きくする。一方、アーム24又は寝台25のロック解除信号がオフのとき、視野サイズをロック解除信号がオンになる直前の視野サイズに戻す。なお、判定機能351aにおける視野サイズの変更方法については、後述の図4及び図5で詳細に説明する。
また、アーム24又は寝台25のロック解除信号スイッチが押下されると、判定機能351aは、アーム24又は寝台25のロックを解除する前の視野サイズを絞り制御回路32から取得する。判定機能351aは、アーム24又は寝台25を移動させる前の視野サイズに基づいて、アーム24又は寝台25を移動させる際の変更視野サイズを決定してもよい。なお、アーム24又は寝台25を移動させる際の視野サイズは予め設定されていてもよい。判定機能351aで決定された変更視野サイズは、絞り制御回路32、X線調整機能352及び表示制御機能411aに送信される。
更に、判定機能351aは、アーム24又は寝台25を移動させる前の視野サイズを記憶回路36に記憶しておく。判定機能351aは、アーム24又は寝台25の移動が終了しアーム24又は寝台25がロックされると、記憶回路36に記憶された移動前の視野サイズを読み出す。判定機能351aは、アーム24又は寝台25の移動中の視野サイズから記憶回路36から読み出された移動前の視野サイズに視野サイズを変更する。
X線調整機能352は、視野サイズに応じてX線管21に印加する管電圧と管電流を決定する。X線調整機能352は、例えば、狭い視野サイズで取得した画像を拡大して表示する場合、ノイズが目立つ画像になるため視野サイズに応じて出力するX線量を変化させてノイズによる画像の劣化を防止する。また、X線調整機能352は、ABC(auto brightness control:自動輝度制御)機能を有する。ABC機能により、X線調整機能352は、X線量を変更してX線画像の画質を自動調整する。
データ送受信機能353は、X線検出器27で検出された検出データをコンソール40に送信する。
コンソール40の処理回路41aは、表示制御機能411aを有する。表示制御機能411aは、処理回路41aが表示制御機能411aに対応する所定のプログラムを呼出し、これらのプログラムを実行することにより実現される。
表示制御機能411aは、X線検出器27で検出された検出データに基づいてX線画像を生成する。更に、表示制御機能411aは、ディスプレイ44におけるX線画像の表示サイズに応じて生成されたX線画像を拡大縮小する。
また、表示制御機能411aは、広い視野サイズで取得された画像に狭い視野サイズ示す画像を重畳した表示画像を生成する。表示制御機能411aで生成される表示画像については図6で詳細に説明する。
(2)動作
図3は、第1の実施形態に係るX線診断装置1Aの動作の一例を示すフローチャートである。以下、図4を参照しつつ、図3のフローチャートのステップ番号に従って、第1の実施形態に係るX線診断装置1Aの動作を説明する。
ステップS101において、操作者Qは、狭い視野サイズで撮像を開始する。視野サイズの変更は、例えば、寝台25に設置された操作パネルSWやフットスイッチからの入力信号に基づいて実行される。コントローラ30は、視野サイズの変更指示を受信すると、絞り制御回路32を介してX線可動絞り22の可動羽根を制御し、X線の照射野を調整することで視野サイズを変更する。
図4は、視野サイズを説明する模式図である。図4の上部は、X線管21及びX線検出器27のxy断面をz軸方向から観察した平面模式図を示している。図4の下部は、X線検出器27の検出面(xz平面)をy軸下方向に観察した平面模式図を示している。
図4では、説明を簡略化するため、視野サイズA、視野サイズB及び視野サイズCの3つの視野サイズを例示している。図4において各視野サイズは正方形で示され、X線検出器27の検出面の中心に向かって所定の間隔で縮小している。なお、実際のX線診断装置1Aは、3つ以上の視野サイズを有し、各視野の形状は、正方形には限定されない。
視野サイズAは、X線検出器27の検出面との同じサイズであり、図4の例では、X線検出器27における最大の視野サイズである。一方、視野サイズCは、X線検出器27における最小の視野サイズである。視野サイズBは、視野サイズAと視野サイズCの中間の視野サイズである。
以下、広い視野サイズにおける撮像には視野サイズAが、狭い視野サイズにおける撮像には視野サイズCが利用されるものとして説明する。図3のフローチャートのステップS101では、操作者Qは、視野サイズを視野サイズCに設定して撮像する場合を例として説明している。
視野サイズは、X線検出器27の検出面上のX線の受光領域の大きさによって決定する。X線検出器27の受光領域は、X線管21から照射されるX線の照射野により決定し、X線の照射野はX線可動絞り22により調整される。
X線可動絞り22が位置22Aの場合、X線検出器27の検出面におけるX線の受光領域の大きさは、視野サイズAに対応する大きさになる。同様に、X線可動絞り22が位置22Bの場合、X線検出器27の検出面におけるX線の受光領域の大きさは、視野サイズBに対応する大きさになり、X線可動絞り22が位置22Cの場合、X線検出器27の検出面におけるX線の受光領域の大きさは、視野サイズCに対応する大きさになる。
以上が、視野サイズの説明である。図3に戻ってのフローチャートの説明を続ける。
ステップS102において、操作者Qは、寝台25又はアーム24のロックを解除し、寝台25又はアーム24を移動させて視野移動を開始する。操作者Qにより寝台25又はアーム24のロック解除スイッチが押下されると、ロック解除信号はオンになる。
ステップS103において、判定機能351aは、寝台25又はアーム24のロック解除信号を受信すると、狭い視野サイズ(視野サイズC)から広い視野サイズ(視野サイズA)に視野サイズを自動変更する。このように、判定機能351aは、寝台25又はアーム24を移動させる際、視野サイズの自動切り替えを実行する。
また、判定機能351aは、視野サイズを変更する場合、元の狭い視野サイズを絞り制御回路32から取得し記憶回路36に記憶する。また、視野サイズが変更されると、ディスプレイ44には変更された視野サイズで取得された画像が表示される。また、視野サイズが狭い視野サイズから広い視野サイズに変更された場合、X線調整機能352は、広い視野サイズの撮像に適した条件でX線を照射する。
なお、視野サイズの変更は、ロック解除信号を受信したタイミングには限定されない。例えば、判定機能351aは、ロック解除信号と寝台25又はアーム24の移動信号とを両方受信した場合に視野サイズを変更してもよい。
具体的には、判定機能351aは、アーム制御回路33からアーム移動信号を受信する。判定機能351aは、アーム24のロック解除信号がオンの状態であって、アーム移動信号を受信したタイミングで視野サイズを変更してもよい。同様に、判定機能351aは、寝台制御回路34から寝台移動信号を受信する。判定機能351aは、寝台25のロック解除信号がオンの状態であって、寝台移動信号を受信したタイミングで視野サイズを変更してもよい。
ステップS104において、操作者Qは視野移動を終了し、寝台25又はアーム24のロック解除スイッチを解放し、寝台25又はアーム24をロックする。寝台25又はアーム24のロック解除スイッチが解放されると、ロック解除信号はオフになる。
ステップS105において、判定機能351aは、ロック解除信号がオフになると、広い視野サイズ(視野サイズA)から狭い視野サイズ(視野サイズC)に視野サイズを自動変更する。判定機能351aは、記憶回路36から視野移動開始前の視野サイズCを取得し、視野サイズを視野サイズAから視野サイズCに変更する。このように、判定機能351aは、寝台25又はアーム24がロックされ視野移動が完了した際も視野サイズを自動で切り替える。
視野サイズが広い視野サイズから狭い視野サイズに変更されると、ディスプレイ44には変更後の狭い視野サイズで取得された画像が表示される。また、視野サイズが広い視野サイズから狭い視野サイズに変更された場合、X線調整機能352は、狭い視野サイズの撮像に適した条件でX線を照射する。
以上がフローチャートの説明である。以下、視野移動の際の視野サイズの自動切り替えについて図5を用いて更に説明する。
図5は、視野移動の際の視野サイズの自動切り替えを説明する模式図である。図5には左から順に画像D1から画像D4の4つの画像が示されている。左から1番目は、狭い視野サイズである視野サイズCにおいて関心点を含む領域Eを撮像した画像D1である。左から2番目は、視野移動のために視野サイズを広い視野サイズである視野サイズAに変更して撮像した画像D2である。左から3番目は、視野サイズAにおいてアーム24又は寝台25を移動させて関心点を含む領域Eを視野の中央付近に移動させて撮像した画像D3である。左から4番目は、視野サイズAから元の狭い視野サイズである視野サイズCに変更して撮像した画像D4である。
ここで、関心点とは、例えば、病変部や治療デバイスの先端など操作者Qが観察したい点のことである。関心点は、ある視野において1点の場合もあれば、複数の関心点が散在している場合もある。また、操作者Qは、関心点を中心として所定の広がりを持った領域を観察する場合がある。以下、このような関心点を含む領域のことを関心領域と呼ぶこととする。
画像D1に示された2つの黒丸は関心点であり、2つの関心点を含む領域Eが操作者Qの関心領域Eである。画像D1において、関心点が画像の上部に位置しているため、関心領域Eの一部が視野外に存在する。図5では、操作者Qがアーム24又は寝台25を移動さて関心領域Eが視野内に収まるよう視野を移動させる場合を例として説明する。
操作者Qは、視野を移動させる際、まず第1にアーム24又は寝台25のロック解除スイッチを押下する。ロック解除スイッチが押下されると、コントローラ30の判定機能351aはロック解除信号を受信する。また、ロック解除スイッチが押下されることでアーム24又は寝台25の移動が開始できる。
従来のX線診断装置では、アーム24又は寝台25のロック解除スイッチを押下し、アーム24又は寝台25の移動を開始する前後において、操作者Qは、視野サイズの変更操作を手動で行っていた。即ち、操作者Qは、狭い視野サイズである視野サイズCから広い視野サイズである視野サイズAに視野サイズの設定を変更する操作を視野移動の開始前後に手動で実行していた。
一方、本実施形態に係るX線診断装置1Aでは、操作者Qがアーム24又は寝台25のロック解除スイッチを押下するだけで、視野サイズが広い視野サイズに自動で変更される。即ち、コントローラ30の判定機能351aにロック解除信号が入力されると、判定機能351aは、狭い視野サイズである視野サイズCから広い視野サイズである視野サイズAに視野サイズを自動的に変更する。
また、次に、操作者Qは、広い視野サイズである視野サイズAにおいて関心領域Eが視野内に収まるように視野移動を行う。画像D3は、視野サイズAにおける視野移動後の画像を示している。操作者Qは、視野移動が完了すると、アーム24又は寝台25のロック解除スイッチを解放し、アーム24又は寝台25をロックする。
従来のX線診断装置では、視野移動が完了し、アーム24又は寝台25をロックした後、操作者Qは、視野移動時の広い視野サイズである視野サイズAから狭い視野サイズである視野サイズCに視野サイズを手動で変更していた。
一方、本実施形態に係るX線診断装置1Aでは、操作者Qがアーム24又は寝台25のロック解除スイッチを解放し、アーム24又は寝台25をロックするだけで、視野サイズが元の狭い視野サイズに自動で変更される。即ち、ロック解除信号がオフになると、判定機能351aは、広い視野サイズである視野サイズAから視野移動開始前の狭い視野サイズである視野サイズCに視野サイズを自動的に変更する。
このように、本実施形態に係るX線診断装置1Aは、アーム24又は寝台25の移動にかかわるロック解除スイッチがオンになったことを検出し、視野サイズを視野移動に適した広い視野サイズに自動的に変更する。これにより、視野移動における操作者Qの操作負担を軽減することができる。また、視野移動において、操作者Qは、アーム24又は寝台25の移動に注力することができる。
更に、X線診断装置1Aは、ロック解除スイッチがオフになったことを検出することで、視野移動前の狭い視野サイズに自動で変更できる。これにより、操作者Qは、アーム24又は寝台25の移動が完了するとすぐに関心点の観察や治療デバイスの操作を開始でき、撮像時間や治療時間が短縮されると共に、撮像全体における被曝量を低減できる。
なお、上述では、アーム24又は寝台25の移動時に狭い視野サイズから広い視野サイズに切り替える場合を説明したが、視野サイズの切り替えは、多段階であってもよい。例えば、視野サイズは、アーム24又は寝台25の移動速度に応じて段階的に切り替えられてもよい。
具体的には、コントローラ30は、アーム制御回路33からアーム24の移動速度を含むアーム移動信号を受信する。判定機能351aは、移動速度に応じて視野サイズを適応的に変化させてもよい。例えば、判定機能351aは、所定の移動速度よりもアーム24の移動速度が遅い場合、変更後の視野サイズを視野サイズAよりも狭い視野サイズBに決定してもよい。また、所定の移動速度よりもアーム24の移動速度が速い場合、判定機能351aは、変更後の視野サイズを視野サイズAよりも広い視野サイズXに決定してもよい。
ここで、所定の移動速度は、例えば、据付調整時など被検体Pの撮像前に予め設定された移動速度のことである。なお、記憶回路36は、移動速度と視野サイズとを関連付けした設定情報を記憶し、判定機能351aは、移動速度に基づいて視野サイズを決定してもよい。即ち、移動速度が第1の範囲内にある場合は視野サイズB、第2の範囲内にある場合は視野サイズAのように、移動速度に応じて視野サイズが段階的に調整できるよう、記憶回路36は、移動速度と視野サイズとを関連付けした設定情報を記憶する。
更に、判定機能351aは、アーム24又は寝台25の移動速度にかかわらず、一定時間同じ視野サイズを維持することで、視野サイズが頻繁に切り替わらないように制御してもよい。即ち、判定機能351aは、移動速度が変化した場合、移動速度が変更された直後から一定時間、移動速度が変化する直前の視野サイズを維持する。
なお、寝台25を移動させる場合も同様である。この場合、コントローラ30は、寝台制御回路34から寝台25の移動速度を含む寝台移動信号を受信する。
また、上述では、視野サイズの切り替えはアーム24又は寝台25の移動開始直後又はロック直後に実行される場合を説明した。しかしながら、視野サイズの切り替えタイミングは、アーム24又は寝台25の移動開始直後又はロック直後には限定されない。
例えば、アーム24又は寝台25のロック解除スイッチが押下されてから一定時間経過後に視野サイズAに変更されてもよい。また、アーム24又は寝台25の移動開始直後において、判定機能351aは、変更後の視野サイズを視野サイズAよりも狭い視野サイズBに決定してもよい。即ち、判定機能351aは、アーム24又は寝台25の移動開始直後は視野サイズを視野サイズBとし、一定時間経過後に視野サイズを視野サイズBから視野サイズAに変更してもよい。
以上がアーム24又は寝台25の移動に伴う視野サイズの自動切り替えに関する説明である。以下、図6を用いて広い視野サイズにおいてフィルタ23を適用することで被曝線量を更に低減する方法について説明する。
図6は、広い視野サイズの領域にフィルタ23を適用した場合の表示例を説明する模式図である。図6の左側は、図5の画像D1と同じ画像であり、狭い視野サイズである視野サイズCにおいて取得された画像を示している。図6の右側は、広い視野サイズである視野サイズAにおいてフィルタ23を適用して取得された画像D5を示している。画像D5では、フィルタ23が適用された領域Fをハッチングで示している。
画像D5は、X線検出器27において視野サイズAに対応する受光領域のうち、狭い視野サイズCに対応する受光領域を除く領域Fにフィルタ23が適用された場合を示している。フィルタ23が適用された領域と適用されていない領域とではX線検出器27におけるX線の受光量が異なるため、フィルタ23が適用された領域と適用されていない領域とでは取得される画像の画質が異なる。操作者Qは、画質の違いにより視野サイズAにおける視野サイズCの範囲を認識することができる。
フィルタ23は、X線管21から照射されたX線を減弱させる効果を有する。そもそも、X線調整機能352において、狭い視野サイズの場合よりも広い視野サイズの方が被曝線量は低い。本実施形態に係るX線診断装置1Aは、X線調整機能352による被曝線量の低減効果に加えて、フィルタ23を適用することにより、更に被曝線量を低減した撮像が可能となる。
なお、X線管21とX線検出器27との距離であるSID(Source Image receptor Distance)が変更された場合、絞り制御回路32は、SIDに応じてフィルタ23の位置を自動で調整する。絞り制御回路32は、フィルタ23の開口から照射されるX線の受光領域と視野サイズCにおける受光領域とが一致するようにフィルタ23の位置を調整する。
図6では、画質の違いにより視野サイズAと視野サイズCとを区別する方法を説明したが、視野サイズAと視野サイズCとを区別する方法は、画質を異ならせることには限定されない。
図7は、広い視野サイズに狭い視野サイズを示す画像を重畳した表示例を説明する模式図である。図7は、広い視野サイズである視野サイズAにおいて撮像された画像D6に、狭い視野サイズである視野サイズCの範囲を示す矩形状の破線枠で示す画像D7を重畳した画像を示している。
視野サイズCの範囲を示す画像D7は、コンソール40aの表示制御機能411aで生成される。表示制御機能411aは、コントローラ30の判定機能351aから移動開始前の視野サイズ(視野サイズC)及び変更後の視野サイズ(視野サイズA)を取得し、変更後の視野サイズAで取得された画像上における移動開始前の視野サイズCの範囲を示す画像D7を生成する。即ち、表示制御機能411aは、視野サイズAにおいて生成される表示画像上の視野サイズCにおける画像領域に一致する位置に視野サイズCの範囲を示す画像D7を重畳して表示する。
なお、図7では、移動開始前の視野サイズを示す画像D7を矩形状の破線枠で示したが、移動開始前の視野サイズを示す画像は、矩形状の破線枠には限定されない。例えば、移動開始前の視野サイズに対応する領域に他の領域とは異なる有彩色を割り当てて他の領域と識別可能に表示してもよい。
図6及び図7に示すように、視野移動において広い視野サイズで取得された画像に移動開始前の視野サイズが識別的に表示されることで、操作者Qは、関心領域Eを移動させる目標位置を容易に把握できる。
このように、第1の実施形態に係るX線診断装置1Aによれば、視野移動における操作者Qの操作を省力化し、撮像時間を短縮することで被曝量を低減できる。
[第2の実施形態]
第1の実施形態は、視野移動において、狭い視野サイズで取得された画像と広い視野サイズで取得された画像とを切り替えて表示する方法を説明した。第2の実施形態では、視野移動に関係なく操作者Qが選択した表示モードに応じて、表示態様を切り替える方法を説明する。
(1)構成
図8は、第2の実施形態に係るX線診断装置1Bの機能構成例を示す機能ブロック図である。図8では、図2に示した第1の実施形態に係るX線診断装置1Aとの違いのみを説明し、重複する部分の説明を省略する。
第2の実施形態におけるコンソール40bの表示制御機能411bは、第1の実施形態におけるコンソール40aの表示制御機能411aに加えて、入力回路43を介して操作者Qが入力した表示モードの入力を受け付ける。
表示モードは、単一表示モード及び同時表示モードを含む。単一表示モードでは、現在設定中の視野サイズに対応した画像のみがディスプレイ44に表示される。即ち、視野サイズの設定が視野サイズCの場合、視野サイズCにおいて撮像された画像がディスプレイ44に表示され、視野サイズの設定が視野サイズAの場合、視野サイズAにおいて撮像された画像がディスプレイ44に表示される。
一方、同時表示モードの場合、設定中の視野サイズにかかわらず狭い視野サイズ及び広い視野サイズの両方の視野サイズに対応する画像がディスプレイ44に表示される。即ち、設定中の視野サイズが狭い視野サイズ(視野サイズC)であっても、視野サイズAや視野サイズBのように視野サイズCよりも広い視野サイズにおける画像が同時に表示される。
なお、同時表示モードにおいて、表示される視野サイズの組合せは、予め設定されていてもよい。ここでの予めとは前述同様である。また、視野サイズの組合せは、現在設定中の視野サイズに応じて決定されてもよい。視野サイズの組合せに関する設定情報は、記憶回路42に記憶される。
第2の実施形態におけるコントローラ30bの判定機能351bは、表示制御機能411bから表示モードを受信する。同時表示モードの場合、判定機能351bは、絞り制御回路32を介してX線可動絞り22の位置を変更し、視野サイズを設定中の視野サイズよりも広い視野サイズに変更する。同時に、判定機能351bは、絞り制御回路32を介してフィルタ23を制御し、設定中の視野サイズよりも外側の視野にフィルタ23を適用する。
このとき、X線調整機能352は、設定中の視野サイズに対応する撮像条件のままであってもよいし、同時表示モードに適応するように撮像条件を変更してもよい。具体的には、X線調整機能352は、設定中の視野サイズにおいて照射されるX線量がフィルタ23により減弱された場合であっても、X線検出器27でX線が十分に検出されるよう撮像条件を変更してもよい。
(2)動作
図9は、第2の実施形態に係るX線診断装置1Bの動作の一例を示すフローチャートである。以下、図9のフローチャートのステップ番号に従って、第2の実施形態に係るX線診断装置1Bの動作を説明する。
ステップS201において、表示制御機能411bは、操作者Qによる表示モードの入力に基づいて、表示モードを決定する。表示モードが単一表示モードの場合、ステップS202に進み、表示制御機能411bは、設定された視野サイズで取得された画像をディスプレイ44に表示する。
一方、表示モードが同時表示モードの場合、ステップS203に進み、表示制御機能411bは、広い視野サイズにおける画像と狭い視野サイズにおける画像とをディスプレイ44に同時表示する。
以上が第2の実施形態に係るX線診断装置1Bの動作の説明である。以下、図10を参照して同時表示モードにおける表示例を説明する。
図10は、同時表示モードの表示例を示す模式図である。図5の左側は、狭い視野サイズで取得された画像D8、右側は、広い視野サイズで取得された画像D9を示している。画像D9においてハッチングが示された領域Fは、フィルタ23が適用された範囲を示している。
狭い視野サイズにおける撮像中に同時表示モードが選択された場合、判定機能351bは、絞り制御回路32を介してX線可動絞り22を制御し、視野サイズを広い視野サイズ(例えば、視野サイズA)に変更する。同時に、判定機能351bは、絞り制御回路32を介してフィルタ23を制御し、フィルタ23の開口によるX線の受光領域と狭い視野サイズ(例えば、視野サイズC)に対応する受光領域とを一致させる。これにより、第2の実施形態に係るX線診断装置1Bは、狭い視野サイズにおける画像と広い視野サイズにおける画像との2つの画像を同時に収集できる。
広い視野サイズに対応する受光領域に狭い視野サイズに対応する撮像条件でX線が照射されても、狭い視野サイズの外側の領域にフィルタ23が適用されることにより、狭い視野サイズの外側の領域における被曝量は低減される。
このように、第2の実施形態に係るX線診断装置1Bによれば、広い視野サイズと狭い視野サイズとを同時に収集することにより、操作者Qは、視野サイズを切り替えることなく、関心領域E周辺の広域的な情報と関心領域Eの詳細な情報とを同時に確認できる。
なお、上述では、狭い視野サイズにおける撮像中に同時表示モードが選択された場合のX線可動絞り22及びフィルタ23の設定について説明したが、広い視野サイズにおける撮像中に同時表示モードが選択された場合も同様である。即ち、X線可動絞り22により設定される視野サイズは、広い視野サイズであり、当該広い視野サイズに対応する受光領域の一部にフィルタ23が適用されることにより、狭い視野サイズが設定される。
なお、広い視野サイズにおける撮像中に同時表示モードが選択された場合、X線調整機能352は、広い視野サイズにおける撮像条件を維持してもよいし、狭い視野サイズにおける撮像条件に変更してもよい。
以上述べた少なくともひとつの実施形態のX線診断装置によれば、ユーザの操作を省力化しつつ被曝量を低減することが可能となる。
請求項の用語と実施形態との対応関係は、例えば以下の通りである。なお、以下に示す対応関係は、参考のために示した一解釈であり、本発明を限定するものではない。
X線可動絞り22は、請求項記載の絞りの一例である。また、X線検出器27は、請求項記載の検出器の一例である。
入力回路43は、請求項記載の入力部の一例である。ディスプレイ44は、請求項記載の表示部の一例である。また、表示制御機能411a及び表示制御機能411bは、請求項記載の表示制御部の一例である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…X線診断装置
25…寝台
27…X線検出器
30…コントローラ
32…絞り制御回路
351a、351b…判定機能
40…コンソール
411a、411b…表示制御機能

Claims (11)

  1. X線を発生するX線管と、前記X線の照射野を調整することで視野サイズを変更する絞りとを収容するX線照射部と、
    被検体を透過したX線を検出する検出器と、
    前記X線照射部と前記検出器とを対向させて保持するアームと、
    前記被検体を載置可能な寝台と、
    前記アーム又は前記寝台のロック解除信号に応じて前記視野サイズを変更するコントローラと、
    を備えるX線診断装置。
  2. 前記視野サイズは、第1の視野サイズと第2の視野サイズとを含み、前記第2の視野サイズは、前記第1の視野サイズよりも大きく、
    前記コントローラは、前記ロック解除信号がオンの場合、前記視野サイズを前記第2の視野サイズに変更し、前記ロック解除信号がオフの場合、前記視野サイズを前記第1の視野サイズに変更する、
    請求項1に記載のX線診断装置。
  3. 前記コントローラは、前記アーム又は前記寝台のロック解除信号がオンになった直後に、前記第1の視野サイズよりも大きく、前記第2の視野サイズよりも小さい第3の視野サイズに前記視野サイズを変更し、前記ロック解除信号がオンになった直後から一定時間経過後に前記第2の視野サイズに変更する、
    請求項2に記載のX線診断装置。
  4. 前記X線を減弱させるフィルタを更に備え、
    前記コントローラは、前記第2の視野サイズにおける前記検出器の受光領域のうち前記第1の視野サイズにおける前記検出器の受光領域を除いた領域に前記フィルタを適用し、
    前記検出器は、前記第2の視野サイズに対応する受光領域で前記X線を検出する、
    請求項2または3に記載のX線診断装置。
  5. 前記コントローラは、前記X線管と前記検出器との距離が変更された場合、前記フィルタの開口により形成される前記検出器の受光領域と前記第1の視野サイズにおける前記検出器の受光領域とが一致するように、前記フィルタの移動を制御する、
    請求項4に記載のX線診断装置。
  6. 前記検出器で検出された検出データに基づいて生成された画像を表示する表示部と、
    前記第2の視野サイズで検出された検出データに基づいて生成された画像に前記第1の視野サイズを示す画像を重畳した画像を生成する表示制御部と、を更に備える、
    請求項2ないし5のいずれか1項に記載のX線診断装置。
  7. 前記検出器で検出された検出データに基づいて生成された画像を表示する表示部と、
    前記第2の視野サイズで検出された検出データに基づいて生成された画像に前記第1の視野サイズを示す画像を重畳した画像を生成する表示制御部と、
    前記第1の視野サイズで取得された画像又は前記第2の視野サイズで取得された画像のいずれか一方を表示する単一表示モード、前記第1の視野サイズで取得された画像及び前記第2の視野サイズで取得された画像を並べて表示する同時表示モードのうち、選択されたいずれか一方の表示モードの入力を受け付ける入力部を更に備え、
    前記コントローラは、前記同時表示モードが入力された場合、前記第2の視野サイズにおける前記検出器の受光領域のうち前記第1の視野サイズにおける前記検出器の受光領域を除いた領域に前記フィルタを適用し、
    前記検出器は、前記第2の視野サイズに対応する受光領域で前記X線を検出し、
    前記表示部は、前記第1の視野サイズで取得された画像及び前記第2の視野サイズで取得された画像を並べて表示する、
    請求項4または5に記載のX線診断装置。
  8. 前記コントローラは、前記アーム又は前記寝台の移動速度を取得し、前記移動速度に応じて前記視野サイズを変更する、
    請求項1ないし7のいずれか1項に記載のX線診断装置。
  9. 前記移動速度は、第1の移動速度及び第2の移動速度を含み、
    前記コントローラは、前記アーム又は前記寝台の移動速度が前記第1の移動速度より遅い前記第2の移動速度である場合、前記視野サイズを前記第1の移動速度における視野よりも狭い視野サイズに変更する、
    請求項8に記載のX線診断装置。
  10. 前記コントローラは、前記アーム又は前記寝台の移動速度が変化した場合であっても、前記移動速度が変化した直後から一定時間前記移動速度が変化する直前の視野サイズを維持する、
    請求項2ないし9のいずれか1項に記載のX線診断装置。
  11. X線を発生するX線管と、前記X線の照射野を調整することで視野サイズを変更する絞りとを収容するX線照射部と、
    前記X線を減弱させるフィルタと、
    被検体を透過したX線を検出する検出器と、
    前記検出器で検出された検出データに基づいて生成された画像を表示する表示部と、
    第1の視野サイズで取得された画像又は第2の視野サイズで取得された画像のいずれか一方を表示する単一表示モード、前記第1の視野サイズで取得された画像及び前記第2の視野サイズで取得された画像を並べて表示する同時表示モードのうち、選択されたいずれか一方の表示モードの入力を受け付ける入力部と、
    前記同時表示モードが入力された場合、前記第2の視野サイズにおける前記検出器の受光領域のうち前記第1の視野サイズにおける前記検出器の受光領域を除いた領域に前記フィルタを適用するコントローラと、を備え、
    前記検出器は、前記第2の視野サイズに対応する受光領域で前記X線を検出し、
    前記表示部は、前記第1の視野サイズで取得された画像及び前記第2の視野サイズで取得された画像を並べて表示する、
    X線診断装置。
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