JP2016198475A - 医用画像診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】計測したい部位を見やすく表示させることを容易にすることを可能にする医用画像診断装置を提供すること。
【解決手段】実施形態のX線アンギオグラフィ装置は、記憶部と、システム制御部と、計測領域算出部と、オパシティカーブ候補算出部と、画像再構成部とを備える。記憶部は、被検体を撮影して得られた3次元医用画像データを記憶する。システム制御部は、3次元医用画像データの少なくとも2方向に対応する医用画像に対してそれぞれ注目位置を設定する。計測領域算出部は、注目位置に基づいて、被検体の3次元医用画像データにおける関心領域を算出する。オパシティカーブ候補算出部は、関心領域におけるボクセル値に基づいて、3次元医用画像データから生成する医用画像の画像処理に関するパラメータ値を算出する。画像再構成部は、3次元医用画像データと、パラメータ値に基づいて、レンダリング処理を行ない表示画像を生成する。
【選択図】図4

Description

本発明の実施の形態は、医用画像診断装置に関する。
従来、X線アンギオグラフィ装置などの医用画像診断装置においては、3次元画像データ(以下、ボリュームデータという場合がある)が生成され、生成されたボリュームデータに基づいて種々の検査や診断が行われる。例えば、医用画像診断装置により生成されたボリュームデータは、ボリュームレンダリング処理により3次元の情報を反映した2次元画像とされ、モニタ上にて2次元表示される。そして、観察者(例えば、X線アンギオグラフィ装置を用いた手技を行う術者など)は、モニタ上に表示された2次元画像を観察しながら、種々の検査や、診断、治療などを行う。
ここで、上述したボリュームレンダリング処理では、検査や診断、治療などの対象となる部位に対しての任意の視点が定義されるとともに、定義された視点から3次元のボリュームデータを2次元画像として投影するための投影面と、定義された視点から投影面に向かう視線が定義される。そして、視点から投影面へ向かう視線上にあるボクセル値に基づいて投影面上の画素の諧調レベルが定められる。ここで、投影面上の諧調レベルを定める際に、ボクセル値ごとの不透明度(オパシティ)が設定されることで、任意の視点から見た場合の対象部位の表示態様が定まる。すなわち、定義された視点から投影面を見た場合に、定義された視線がどのように対象部位を透過し、どのように反射するかが設定される。従って、上述した不透明度は、例えば、計測したい(観察したい)部位を見やすく表示させるために適宜調整される。
また、近年、サーバ装置と複数のユーザ端末とが通信ネットワークを介して接続されるマルチユーザ対応の医用情報処理システムが知られている。医用情報処理システムとしては、例えば、X線アンギオグラフィ装置を操作する操作室に配置された操作端末(例えば、ワークステーションなど)に対して、被検体に手技が実施される検査室内で利用される複数のユーザ端末(例えば、タブレット端末など)が接続され、ユーザ端末によって操作端末を操作するシステムなどが知られている。しかしながら、上述した従来技術においては、観察したい部位を見やすく表示させることが困難となる場合があった。
特開2012−100955号公報 特開平11−283052号公報 特開2012−247905号公報
本発明が解決しようとする課題は、計測したい部位を見やすく表示させることを容易にすることを可能にする医用画像診断装置を提供することである。
実施の形態の医用画像診断装置は、記憶部と、設定部と、算出部と、設定値算出部と、画像生成部とを備える。記憶部は、被検体を撮影して得られた3次元医用画像データを記憶する。設定部は、前記3次元医用画像データの少なくとも2方向に対応する医用画像に対してそれぞれ注目位置を設定する。算出部は、前記注目位置に基づいて、前記被検体の3次元医用画像データにおける関心領域を算出する。設定値算出部は、前記関心領域におけるボクセル値に基づいて、前記3次元医用画像データから生成する医用画像の画像処理に関するパラメータ値を算出する。画像生成部は、前記3次元医用画像データと、前記パラメータ値に基づいて、レンダリング処理を行ない表示画像を生成する。
図1Aは、第1の実施形態に係るX線アンギオグラフィ装置の一例を説明するための図である。 図1Bは、第1の実施形態に係るX線アンギオグラフィ装置の一例を説明するための図である。 図2は、従来技術に係る不透明度の設定の一例を説明するための図である。 図3は、第1の実施形態に係るX線アンギオグラフィ装置の全体構成の一例を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係るX線アンギオグラフィ装置の詳細な構成の一例を示す図である。 図5は、第1の実施形態に係る表示制御部による処理の一例を説明するための図である。 図6Aは、第1の実施形態に係る注目領域を説明するための図である。 図6Bは、第1の実施形態に係る注目領域を説明するための図である。 図7Aは、第1の実施形態に係る奥行領域算出部による注目領域設定処理の例1を説明するための図である。 図7Bは、第1の実施形態に係る奥行領域算出部による注目領域設定処理の例1を説明するための図である。 図8は、第1の実施形態に係る奥行領域算出部による注目領域設定処理の例2を説明するための図である。 図9は、第1の実施形態に係る奥行領域算出部による注目領域設定処理の例3を説明するための図である。 図10Aは、第1の実施形態に係る計測領域算出部による計測領域の算出を説明するための図である。 図10Bは、第1の実施形態に係る計測領域算出部による計測領域の算出を説明するための図である。 図11は、第1の実施形態に係るヒストグラム算出部によって算出されるヒストグラムの一例を示す図である。 図12は、第1の実施形態に係るオパシティカーブ候補算出部による除外範囲の決定処理を説明するための図である。 図13は、第1の実施形態に係るオパシティカーブ候補算出部による範囲設定の一例を説明するための図である。 図14は、第1の実施形態に係るオパシティカーブのパターンの一例を示す図である。 図15Aは、第1の実施形態に係るオパシティカーブ候補算出部によって決定されたオパシティカーブ候補の一例を示す図である。 図15Bは、第1の実施形態に係るオパシティカーブ候補算出部によって決定されたオパシティカーブ候補の一例を示す図である。 図16は、第1の実施形態に係るオパシティカーブ候補算出部による範囲設定の一例を説明するための図である。 図17Aは、第1の実施形態に係るオパシティカーブ候補算出部によって決定されたオパシティカーブ候補の一例を示す図である。 図17Bは、第1の実施形態に係るオパシティカーブ候補算出部によって決定されたオパシティカーブ候補の一例を示す図である。 図18Aは、第1の実施形態に係る表示制御部によって提示される情報の一例を示す図である。 図18Bは、第1の実施形態に係る表示制御部によって提示される情報の一例を示す図である。 図19は、第1の実施形態に係るX線アンギオグラフィ装置による処理の手順を示すフローチャートである。 図20は、第1の実施形態に係るX線アンギオグラフィ装置による処理の手順を示すフローチャートである。 図21は、第1の実施形態に係るX線アンギオグラフィ装置による処理の手順を示すフローチャートである。 図22は、別の実施形態に係るX線アンギオグラフィ装置の全体構成の一例を示す図である。 図23は、別の実施形態に係るX線アンギオグラフィ装置の詳細な構成の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、医用画像診断装置の実施形態を詳細に説明する。なお、以下では、本願に係る医用画像診断装置としてX線アンギオグラフィ装置を例に挙げて説明する。
(第1の実施形態)
まず、図1A及び図1Bを用いて、第1の実施形態に係るX線アンギオグラフィ装置の一例を説明する。図1A及び図1Bは、第1の実施形態に係るX線アンギオグラフィ装置の一例を説明するための図である。例えば、X線アンギオグラフィ装置は、図1Aに示すように、脳や心臓等の循環器系の診断・治療が実施される検査室R1にアームや天板を備える装置本体が配置される。そして、図1Aに示す操作室R2に、装置本体を制御するための操作を実行する操作端末が配置される。
そして、検査室R1及び操作室R2においては、複数の検査室ディスプレイと、複数の操作室ディスプレイとがそれぞれ設置される。例えば、検査室ディスプレイは、手技を実施する術者や看護師などによって観察される。また、操作室ディスプレイは、装置本体を制御するための操作を実行する操作者によって観察される。例えば、検査室においては、手技を実施する術者が、検査室ディスプレイに表示された透視画像を観察しながら、検査室内の操作コンソール(例えば、テーブルサイドコンソールなど)を操作して、脳血管内治療などを実施する。また、例えば、操作室においては、技師などが、術者からの指示に応じて、操作室ディスプレイを観察しながら操作端末を操作して画像の調整などを実施する。
ここで、第1の実施形態に係るX線アンギオグラフィ装置は、観察したい部位を見やすく表示させることを容易にすることを可能にする。例えば、図1Aに示すようなX線アンギオグラフィ装置においては、近年、操作室R2に配置された操作端末に対してユーザ端末を接続することで遠隔操作する技術が応用され始めている。例えば、タブレット端末などのタッチ操作デバイスからWiFi(登録商標)で操作端末にアクセスして、操作端末を遠隔操作するアプリケーション「Splashtop Touchpad」などが利用され始めている。
かかる技術においては、例えば、タッチ操作デバイスと操作端末とが無線通信によって接続され、タッチ操作デバイスによって受け付けられた操作を、無線を介して操作端末が受信することで、操作端末が遠隔操作される。一例を挙げると、検査室R1にいる術者が、タッチ操作デバイスのタッチパネルをタッチパッドとして用いて検査室ディスプレイに表示されたポインタを操作することで、検査室ディスプレイ上に表示されたGUIに対して入力操作を実行する。
しかしながら、このようなシステムにおいては、観察したい部位を見やすく表示させることが困難となる場合がある。例えば、上述した不透明度を設定する場合、従来技術においては、操作室の技師が、マウス及びキーボードにより、テキストボックスへ数値を入力したり、スケールバーを操作したり、ボクセル値のヒストグラム上での点や線のドラッグ&ドロップ操作をしたりすることによって設定される。図2は、従来技術に係る不透明度の設定の一例を説明するための図である。ここで、図2においては、不透明度の設定を行うためのオパシティカーブをボクセル値のヒストグラムに対して設定する例を示す。換言すると、図2においては、ボクセル値において不透明度を変化させる範囲と、変化のさせ方を、横軸にボクセル値を取ったヒストグラムを用いて設定する。
例えば、図2に示すように、横軸にボクセル値をとったヒストグラムに対して不透明度の割合を設定するオパシティカーブが設定される。ここで、縦軸における「1.0」は不透明度「100%」を示し、縦軸における「0.0」は不透明度「0%」を示す。すなわち、図2に示すような設定では、図2において不透明度「0%」の範囲である範囲「a」のボクセル値の部位は画像上でまったく見えないものとなり、図2において不透明度「100%」の範囲である範囲「b」のボクセル値の部位は画像上ではっきりと見えるものとなる。そして、図2において、不透過度の割合が変化している範囲「c」では、オパシティカーブに応じて範囲内のボクセル値の部位が画像上に反映されることとなる。
このようなオパシティカーブは、図2に示すようなパターンだけではなく、いくつかの種類のパターンがあり、対象となる部位ごとにパターンがある程度決まっている。図2に示す従来の設定方法によって不透明度を設定する場合、例えば、操作者は、図2に示す「Window Level」や「Window Width」などのスライドバーを操作したり、テキストボックスに数値を入力したりすることで、不透明度を変化させるボクセル値の範囲などを設定する。そして、操作者は、図2に示す「Opacity Curve」のプルダウンメニューから対象部位に応じたオパシティカーブのパターンを選択することで、設定した範囲にオパシティカーブを適用させる。さらに、操作者は、マウスなどを操作してオパシティカーブの傾きなどの調整も行う。
このように、従来技術においては、操作室にいる技師がマウスやキーボードなどのデバイスを用いて様々な操作を行うことにより不透明度の設定を行っている。例えば、操作室内にいる技師は、検査室内の術者からの指示に応じてデバイスを操作することにより不透明度の設定を行う。このような状況の中、近年、手技の効率化のため、検査室内の術者が直接不透明度の設定を行うことができるような環境が望まれている。しかしながら、滅菌環境下である検査室内にマウスやキーボードなどを持ち込むことが難しいうえに、術者がマウスやキーボードを操作することは手技の効率を低下させる場合もある。そこで、近年、滅菌対応が進んでいるタブレット端末などのタッチ操作デバイスを検査室内に持ち込み、術者がタッチ操作によって種々の操作を行うシステムの開発が進んでいる。しかしながら、検査室内の術者は、タッチ操作デバイスを利用して、スライドバーの操作や数値入力の操作を行うことは難しく、観察したい部位を見やすく表示させることが困難となる場合がある。例えば、術者は、摩擦係数の高いゴム手袋を装着しており、素手のときのような滑らかな操作を実行することが困難であるために、タッチ操作デバイスに対する操作性が低下する。従って、術者が様々な操作を行って適切な不透明度の設定を行うことは難しく、観察したい部位を見やすく表示させられない場合がある。
そこで、第1の実施形態に係るX線アンギオグラフィ装置は、術者が観察したい部位に応じたオパシティカーブの候補を提示することで、観察したい部位を見やすく表示させることを容易にする。以下、第1の実施形態に係るX線アンギオグラフィ装置の一実施形態について詳細を説明する。図3は、第1の実施形態に係るX線アンギオグラフィ装置1の全体構成の一例を示す図である。
図3に示すように、第1の実施形態に係るX線アンギオグラフィ装置1は、装置本体100と操作端末200とを備える。装置本体100は、図3に示すように、高電圧発生器11と、X線管12と、X線絞り装置13と、天板14と、Cアーム15と、X線検出器16と、Cアーム回転・移動機構17と、天板移動機構18と、Cアーム・天板機構制御部19と、絞り制御部20と、表示部23aとを備え、検査室R1に配置される。操作端末200は、図3に示すように、システム制御部21と、入力部22と、表示部23bと、画像データ生成部24と、画像再構成部25と、画像処理部26と、記憶部27を備え、操作室R2に配置される。そして、操作端末200は、検査室R1に配置されるユーザ端末300と通信を行う。
なお、図3においては、1台のユーザ端末が検査室R1に配置されているが、実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、2台以上のユーザ端末が配置される場合であってもよい。また、ユーザ端末300は、検査室R1及び操作室R2にそれぞれ配置される場合であってもよい。また、図示していないが、X線アンギオグラフィ装置1は、被検体Pに挿入されたカテーテルから造影剤を注入するためのインジェクターなども備える。
高電圧発生器11は、システム制御部21による制御の下、高電圧を発生し、発生した高電圧をX線管12に供給する。X線管12は、高電圧発生器11から供給される高電圧を用いて、X線を発生する。
X線絞り装置13は、絞り制御部20による制御の下、X線管12が発生したX線を、被検体Pの関心領域に対して選択的に照射されるように絞り込む。例えば、X線絞り装置13は、スライド可能な4枚の絞り羽根を有する。X線絞り装置13は、絞り制御部20による制御の下、これらの絞り羽根をスライドさせることで、X線管12が発生したX線を絞り込んで被検体Pに照射させる。なお、X線管12と、X線絞り装置13とをまとめてX線管装置とも呼ぶ。天板14は、被検体Pを載せるベッドであり、図示しない寝台の上に配置される。なお、被検体Pは、装置本体100に含まれない。
X線検出器16は、被検体Pを透過したX線を検出する。例えば、X線検出器16は、マトリックス状に配列された検出素子を有する。各検出素子は、被検体Pを透過したX線を電気信号に変換して蓄積し、蓄積した電気信号を画像データ生成部24に送信する。
Cアーム15は、X線管12、X線絞り装置13及びX線検出器16を保持する。X線管12及びX線絞り装置13とX線検出器16とは、Cアーム15により被検体Pを挟んで対向するように配置される。なお、図1においては、単一のCアーム15を有するシングルプレーンのX線アンギオグラフィ装置1について示しているが、本実施形態は2対のアームを有するバイプレーンのX線アンギオグラフィ装置であってもよい。かかる場合には、アームそれぞれがX線管12、X線絞り装置13及びX線検出器16を保持する。
Cアーム回転・移動機構17は、Cアーム15を回転及び移動させるための機構であり、天板移動機構18は、天板14を移動させるための機構である。Cアーム・天板機構制御部19は、システム制御部21による制御の下、Cアーム回転・移動機構17及び天板移動機構18を制御することで、Cアーム15の回転や移動、天板14の移動を調整する。絞り制御部20は、システム制御部21による制御の下、X線絞り装置13が有する絞り羽根の開度を調整することで、被検体Pに対して照射されるX線の照射範囲を制御する。
画像データ生成部24は、X線検出器16によってX線から変換された電気信号を用いて画像データ(投影データ)を生成し、生成した投影データを記憶部27に格納する。例えば、画像データ生成部24は、X線検出器16から受信した電気信号に対して、電流・電圧変換やA(Analog)/D(Digital)変換、パラレル・シリアル変換を行い、投影データを生成して、生成した投影データを記憶部27に格納する。また、画像データ生成部24は、生成した投影データからX線画像を生成して、生成したX線画像を画像データ記憶部25に格納する。
画像再構成部25は、装置本体100による回転撮影によって収集された投影データから再構成データ(ボリュームデータ)を再構成する。例えば、画像再構成部25は、記憶部27によって記憶された投影データからボリュームデータを再構成し、再構成したボリュームデータを記憶部27に格納する。また、画像再構成部25は、ボリュームデータから3次元画像を生成して記憶部27に格納する。例えば、画像再構成部25は、ボリュームデータからボリュームレンダリング画像や、MPR(Multi Planar Reconstruction)画像を生成する。そして、画像再構成部25は、生成した3次元画像を記憶部27に格納する。なお、画像再構成部25は、画像生成部とも呼ばれる。
画像処理部26は、記憶部27が記憶する画像データに対して各種画像処理を行う。例えば、画像処理部26は、記憶部27が記憶する時系列に沿った複数のX線画像を処理することにより、動画像を生成する。記憶部27は、画像データ生成部24によって生成された投影データ及びX線画像や、画像再構成部25によって再構成されたボリュームデータ及び3次元画像を記憶する。
入力部22は、X線アンギオグラフィ装置1を操作する操作者から各種指示を受け付ける。例えば、入力部22は、マウス、キーボード、ボタン、トラックボール、ジョイスティックなどを有する。入力部22は、操作者から受け付けた指示を、システム制御部21に転送する。
表示部23a及び表示部23bは、操作者の指示を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)や、記憶部27が記憶する画像データなどを表示する。例えば、表示部23aは、検査室ディスプレイであり、表示部23bは、操作室ディスプレイである。なお、表示部23a及び表示部23bは、複数のディスプレイをそれぞれ有してもよい。例えば、表示部23a及び表示部23bはリアルタイムの透視画像や、3次元ロードマップ(3DRM:3 Dimensional Road Map)などを表示する。なお、3DRMは、装置本体100によって収集されたボリュームデータから生成された投影画像に対してリアルタイムの透視画像を重畳させた画像である。
システム制御部21は、X線アンギオグラフィ装置1全体の動作を制御する。例えば、システム制御部21は、入力部22から転送された操作者の指示に従って高電圧発生器11を制御し、X線管12に供給する電圧を調整することで、被検体Pに対して照射されるX線量やON/OFFを制御する。また、例えば、システム制御部21は、操作者の指示に従ってCアーム・天板機構制御部19を制御し、Cアーム15の回転や移動、天板14の移動を調整する。一例を挙げると、システム制御部21は、Cアーム15を回転させながら所定のフレームレートで投影データを収集する回転撮影を制御する。ここで、システム制御部21は、Cアーム15を回転制御している間、高電圧発生器11を制御してX線管12からX線を連続的又は断続的に発生させ、X線検出器16によって被検体Pを透過したX線を検出させるように制御する。また、例えば、システム制御部21は、操作者の指示に従って絞り制御部20を制御し、X線絞り装置13が有する絞り羽根の開度を調整することで、被検体Pに対して照射されるX線の照射範囲を制御する。
また、システム制御部21は、操作者の指示に従って、画像データ生成部24による画像データ生成処理や、画像再構成部25による再構成処理、画像処理部26による画像処理、あるいは解析処理などを制御する。また、システム制御部21は、操作者の指示を受け付けるためのGUIや記憶部27が記憶する画像などを、表示部23a及び表示部23bのディスプレイに表示するように制御する。また、システム制御部21は、インジェクターに対して、造影剤注入開始及び終了の信号を送信することで、造影剤の注入を制御することもできる。
以上、第1の実施形態に係るX線アンギオグラフィ装置1の全体構成について説明した。次に、第1の実施形態に係るX線アンギオグラフィ装置1の詳細な構成について図4を用いて説明する。図4は、第1の実施形態に係るX線アンギオグラフィ装置1の詳細な構成の一例を示す図である。ここで、図4においては、X線アンギオグラフィ装置1の操作端末200の詳細な構成の一例を示す。図4に示すように、操作端末200は、システム制御部21、画像再構成部25、画像処理部26及び記憶部27に加えて、通信部28を備え、ネットワークを介してユーザ端末300及び視線識別装置400と接続される。なお、図4においては、入力部22、表示部23b及び画像データ生成部24が図示されていないが、実際には、図3に示すように、操作端末200内に入力部22、表示部23b及び画像データ生成部24が備えられる。
ユーザ端末300は、図4に示すように、入力部310と、表示部320と、通信部330と、記憶部340と、制御部350とを備える。ユーザ端末300は、例えば、タブレットPCなどのタッチ装置デバイスである。入力部310は、平板状の外形を備えるタッチパネルなどであり、ユーザ端末を操作する術者や看護師などの操作者からの入力操作を受け付ける。例えば、入力部310は、タッチ操作やフリック操作、スワイプ操作などを受け付けることにより、各種指示を受け付ける。表示部320は、X線アンギオグラフィ装置1から受信した各種情報を表示する。例えば、表示部320は、液晶パネルなどの表示装置であり、入力部310と組み合わされて形成され、入力部310によって入力操作を受け付けるためのGUIを表示する。
通信部330は、NIC等であり、ネットワークを介して操作端末200との間で通信を行う。具体的には、通信部330は、操作端末200の通信部28との間で各種通信を実行する。記憶部340は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置などであり、制御部350によって用いられる情報などを記憶する。制御部350は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等の電子回路、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路であり、ユーザ端末300の全体制御を行なう。
なお、図4においては、入力部310と、表示部320と、通信部330と、記憶部340と、制御部350とを備えるユーザ端末300を一例に挙げて説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、記憶部340と制御部350とが操作端末200などのユーザ端末300とは異なる装置内に配置される場合であってもよい。すなわち、ユーザ端末300が、入力部310と、表示部320と、通信部330とを有し、操作端末200などの装置に配置された制御部350によって制御される場合であってもよい。かかる場合には、ユーザ端末300は、通信部330を介して操作端末200などの装置と信号を送受信する。例えば、ユーザ端末300は、通信部330を介して、入力部310が受け付けた各種指示を制御部350に送信したり、制御部350による処理結果を受信したりする。なお、操作端末200に記憶部340と制御部350とを新たに配置する場合に限らず、記憶部27が記憶部340に記憶される情報を記憶し、システム制御部21が制御部350による各種処理を実行する場合であってもよい。
視線識別装置400は、術者の視線を識別して、表示部23aなどに表示される画像を観察する術者の視点を識別する。具体的には、視線識別装置400は、観察者の視点が表示部23aにて表示されている画像のどこに位置するかを認識する。例えば、視線識別装置400は、術者を撮影するためのカメラなどを有した装置であり、表示部23aの表示面の平面と視線との交点を、表示面上に張られた任意の2次元座標系における点座標に変換して操作端末200に送信する。
一例を挙げると、視線識別装置400は、カメラにより取得した情報から術者の目の位置と視線(視線方向)を検出して、表示部23a上の術者の視点(注視点)を検出する。例えば、表示部23aの表示面に2次元(x軸、y軸)の座標系が予め張られる。視線識別装置400は、カメラから取得した情報から術者の視線を検出し、検出した視線と表示部23aの表示面との交点を算出する。そして、視線識別装置400は、表示部23aの表示面の2次元の座標情報を参照して、x軸、y軸で張られた座標系上での交点の座標を算出して、通信部28を介して操作端末200に送信する。なお、視線を検出する方法としては、例えば強膜(白目)と角膜(黒目)の光の反射率の差を利用して眼球運動を測定するリンバストラッキング法(強膜反射法)等、従来から用いられているあらゆる方法を適用することができる。また、視線識別装置400は、例えば、モニタ付近に設置される装置であってもよく、或いは、メガネなどのウェアラブル端末装置であってもよい。
通信部28は、NIC(Network Interface Card)等であり、ネットワークを介してユーザ端末300との間及び視線識別装置400との間でそれぞれ通信を行う。記憶部27は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置などであり、画像データ記憶部271と、検査情報記憶部272と、機器情報記憶部273とを有し、種々の情報を記憶する。
画像データ記憶部271は、画像データ生成部24によって生成された投影データ及びX線画像や、画像再構成部25によって再構成されたボリュームデータ及び3次元画像を記憶する。また、画像データ記憶部271は、他のX線アンギオグラフィ装置によって収集されたX線画像や、X線CT(computed tomography)装置、超音波診断装置などの他のモダリティで収集された医用画像も記憶することができる。検査情報記憶部272は、検査部位や手技などの情報を含む検査プロトコルや、年齢、性別、身長、体重などの情報を含む患者情報などの検査情報を記憶する。これらの情報は、例えば、システム制御部21によってHIS(Hospital Information System)やRIS(Radiology Information System)、PACS(Picture Archiving and Communication System)などのシステムから取得され、格納される。機器情報記憶部273は、天板14及びCアーム15の位置や、造影の有無、撮影レート及びX線条件などを含む撮影条件などの情報を記憶する。
システム制御部21は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等の電子回路、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路であり、上述したようにX線アンギオグラフィ装置1の全体制御を行なう。
ここで、システム制御部21は、図4に示すように、表示制御部211と、奥行領域算出部212と、計測領域算出部213と、ヒストグラム算出部214と、検査・機器情報取得部215と、オパシティカーブ候補算出部216とを有し、術者が観察したい部位に応じたオパシティカーブの候補を提示することで、観察したい部位を見やすく表示させることを容易にする。以下、各部による処理について説明する。なお、上述した表示制御部211は、提示部、或いは、候補表示処理部とも呼ばれる。また、上述した奥行領域算出部212と、計測領域算出部213とは、算出部とも呼ばれる。また、上述したオパシティカーブ候補算出部216は、設定値算出部とも呼ばれる。
表示制御部211は、X線アンギオグラフィ装置1によって収集された透視画像及び撮影画像を表示部23a、23b及びユーザ端末300の表示部320にて表示するように制御する。また、表示制御部211は、各種情報を表示部23a、23b及びユーザ端末300の表示部320にて表示するように制御する。例えば、表示制御部211は、画像処理部26によって生成された動画像を検査室R1に配置された表示部23aに表示するように制御する。
図5は、第1の実施形態に係る表示制御部211による処理の一例を説明するための図である。図5においては、Cアーム15を回転させながら撮影された動画像を表示する例を示す。例えば、システム制御部21が、装置本体100を制御して回転撮影を行うと、図5の上段の「画像収集」に示すように、角度ごとに被検体を撮影したX線画像(図中、フレーム(frame)と記載)が複数収集される。表示制御部211は、収集された複数のフレームを時系列順に順次更新しながら表示部23aに表示させることで、動画像を表示させる。
術者は、表示部23aにて表示された動画像を観察して、注目領域(注目位置)を設定する。ここで、術者によって設定される注目領域は、少なくとも2方向の画像に対してそれぞれ設定される。図6A及び図6Bは、第1の実施形態に係る注目領域を説明するための図である。ここで、図6A及び図6Bにおいては、動画像の中の3フレーム目と24フレーム目のX線画像に対して、注目領域R1及び注目領域R2が設定される場合を示す。例えば、術者は、図6Aに示すように、3フレームに注目領域R1を設定し、24フレーム目に注目領域R2を設定する。
このように設定される注目領域は、図6Bに示すように、例えば、「フレーム」ごとに、「撮影角度」、「中心X座標」、「中心Y座標」、「大きさ」の情報を有する。ここで、図6Bに示す「撮影角度」は、注目領域が設定されたフレームが撮影された際のCアーム15の角度を示す。また、図6Bに示す「中心X座標」は、表示部23aにx軸、y軸で張られた座標系上での注目領域の中心のx座標の値を示す。また、図6Bに示す「中心Y座標」は、表示部23aにx軸、y軸で張られた座標系上での注目領域の中心のy座標の値を示す。また、図6Bに示す「大きさ」は、注目領域の大きさを示す。
例えば、図6Bに示された「フレーム:3、撮影角度:32、中心X座標:330、中心Y座標:410、大きさ:30」は、「撮影角度:32度」の「フレーム:3」に、「中心座標:(330, 410)」で「大きさ:30」の注目領域R1が設定されていることを示す。同様に、図6Bに示された「フレーム:24、撮影角度:88、中心X座標:460、中心Y座標:380、大きさ:50」は、「撮影角度:88度」の「フレーム:24」に、「中心座標:(460, 380)」で「大きさ:50」の注目領域R2が設定されていることを示す。なお、上述した例では、2方向のフレームに対して注目領域が設定される場合について説明したが、実施形態はこれに限定されるものではなく、3方向以上のフレームに対して注目領域が設定される場合であってもよい。また、上述した例では、Cアームを回転させながら収集された2方向のフレームに対して注目領域が設定される場合について説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、X線アンギオグラフィ装置1がバイプレーンの場合に、各アームに保持されたX線検出器16によって検出されたX線に基づいてそれぞれ生成された2方向のX線画像に対して注目領域が設定される場合であってもよい。
図4に戻って、上述したように、少なくとも2方向のフレームに対して注目領域が設定されるが、奥行領域算出部212は、上述した注目領域を種々の方法により設定することができる。以下、術者の視線を利用して注目領域を設定する方法、透視画像を利用して注目領域を設定する方法、ユーザ端末を介して直接設定する方法について、順に説明する。
まず、術者の視線を利用して注目領域を設定する方法では、奥行領域算出部212は、操作者が注視した画像上の領域を注目領域(設定領域)として設定する。具体的には、奥行領域算出部212は、通信部28を介して視線識別装置400から受け付けた術者の視線情報を用いて注目領域を設定する。図7A及び図7Bは、第1の実施形態に係る奥行領域算出部212による注目領域設定処理の例1を説明するための図である。上述したように、視線識別装置400は、表示部23aの表示面の平面と視線との交点を、表示面上に張られた任意の2次元座標系における点座標に変換して操作端末200に送信する。
例えば、視線識別装置400は、図7Aの「視線情報」に示すように、各フレームごとに、操作者が注視した点座標の情報を送信する。一例を挙げると、視線識別装置400は、図7Aに示すように、視線情報「フレーム:3、(X座標,Y座標):(300,404)、(315,418)、(360,408)」を操作端末200に送信する。ここで、上記した情報は、術者が「フレーム:3」において、表示部23aの点(300,404)、点(315,418)、点(360,408)の位置を注視したことを示す。
なお、図7Aにおいては、フレーム3とフレーム24にのみ視線情報が示されているが、実際には、視線識別装置400は、動画像が表示されている間の術者の視線情報を随時収集して操作端末200に送信する。すなわち、奥行領域算出部212は、すべてのフレームについて収集された視線情報のうち、少なくとも2フレームを対象として、以下の処理を実行して、各フレームにおける注目領域を設定する。以下、フレーム3における注目領域の設定を例にあげて説明する。
例えば、奥行領域算出部212は、図7Aに示すように、「フレーム:3」の視線情報「(X座標,Y座標):(300,404)、(315,418)、(360,408)」に基づいて、注目領域情報「中心X座標:330、中心Y座標:410、大きさ:30」を設定する。一例を挙げると、奥行領域算出部212は、図7Bに示すように、「フレーム:3」において取得された視点P1(300,404)、視点P2(315,418)、視点P3(360,408)における値をそれぞれ平均した(330,410)を注目領域の中心の座標として設定する。そして、奥行領域算出部212は、中心の座標から最も離れた視点を通過する大きさ「30」を注目領域の大きさとして設定する。すなわち、奥行領域算出部212は、取得された術者の視点が全て含まれる最小の領域を注目領域として設定する。なお、中心の座標は、上述した視点の座標の平均だけではなく、最頻値や中央値が用いられる場合であってもよい。また、注目領域の大きさは、視点の座標の分散や標準偏差が用いられる場合であってもよい。
次に、透視画像を利用して注目領域を設定する方法について説明する。かかる場合には、例えば、奥行領域算出部212は、透視画像が観察されていた際の術者の視点を取得して、上述した方法と同様に設定する。すなわち、奥行領域算出部212は、透視画像上で取得された視点の座標を同一角度から撮影された撮影画像上に設定し、設定した視点の座標を用いて上述した例と同様に注目領域を設定する。
また、奥行領域算出部212は、透視中に所定の領域にのみX線が照射されるスポット透視が実施されていた場合に、当該所定の領域を注目領域に設定する。図8は、第1の実施形態に係る奥行領域算出部による注目領域設定処理の例2を説明するための図である。例えば、図8に示すように、Cアーム15の角度が「32度」で収集された透視画像に対してスポット透視が実施された場合に、奥行領域算出部212は、Cアーム15の角度が同一の「32度」で収集された3フレーム目の撮影画像上の同一領域を注目領域として設定する。
次に、ユーザ端末を介して直接設定する方法について説明する。かかる場合には、例えば、まず、表示制御部211がユーザ端末300の表示部320に少なくとも2方向からのX線画像を表示させ、入力部310を介して受け付けた領域を注目領域として設定する。図9は、第1の実施形態に係る奥行領域算出部による注目領域設定処理の例3を説明するための図である。例えば、図9に示すように、表示制御部211がユーザ端末300の表示部320(タッチパネル)にX線画像を表示させて注目領域の設定を受け付ける。ここで、表示制御部211は、図9に示すように、第1の方向のX線画像とともに「注目領域1を指定してください」とするメッセージを示し、第2の方向のX線画像とともに「注目領域2を指定してください」とするメッセージを示す。これにより、注目領域の設定要求を明示的に示すことができる。
ここで、タッチパネルに対するタッチ操作の場合、座標を細かく指定することが難しい。そこで、奥行領域算出部212は、タッチ操作された位置を含む所定の領域を注目領域として設定することもできる。また、所定の領域を囲むように領域が指定された場合には、例えば、奥行領域算出部212は、所定の領域を含む任意の大きさの領域を注目領域として設定することもできる。
また、図9では、ユーザ端末300の表示部320にX線画像が表示され、タッチ操作で注目領域が設定される場合について説明したが、検査室R1における表示部23aにX線画像を表示させ、表意部23a上で注目領域が設定される場合であってもよい。かかる場合には、例えば、表示部23aにおけるポインタをユーザ端末300のタッチパネルで操作し、表示部23aにて表示されたX線画像上に注目領域が設定される。
上述した種々の方法のうち、いずれかの方法によって注目領域を設定すると、奥行領域算出部212は、ボリュームデータ上で注目領域を奥行き方向にそれぞれ伸長させた3次元領域である奥行領域をそれぞれ算出する。そして、計測領域算出部213は、算出された奥行領域の重複領域を関心領域(計測領域)として算出する。図10A及び図10Bは、第1の実施形態に係る計測領域算出部213による計測領域の算出を説明するための図である。例えば、図10Aに示すように、奥行領域算出部212は、3フレーム目で設定された注目領域を、3フレーム目の画像における奥行方向51に伸長させた奥行領域R3を算出する。同様に、奥行領域算出部212は、24フレーム目で設定された注目領域を、24フレーム目の画像における奥行方向52に伸長させた奥行領域R4を算出する。
そして、計測領域算出部213は、図10Aに示すように、奥行領域R3と奥行領域R4との重複領域を計測領域R5として算出する。ここで、上述したように、注目領域は、表示部23aの表示面の座標で示されている。従って、奥行領域算出部212は、まず、注目領域に対応するボリュームデータの座標を取得する。すなわち、奥行領域算出部212は、表示部23aの座標において、注目領域が表示されている座標の画素から出力されている画像のボリュームデータにおける座標の情報を取得する。例えば、奥行領域算出部212は、図10Bに示すように、フレーム3の注目領域R1に対応するボクセルの座標を算出して、算出した座標におけるボクセル群を奥行方向に伸長させた奥行領域R3を算出する。同様に、奥行領域算出部212は、例えば、図10Bに示すように、フレーム24の注目領域R2に対応するボクセルの座標を算出して、算出した座標におけるボクセル群を奥行方向に伸長させた奥行領域R4を算出する。
そして、計測領域算出部213は、奥行領域R3と奥行領域R4とが重複した領域である計測領域R5を算出する。すなわち、計測領域算出部213は、奥行領域R3に含まれ、かつ、奥行領域R4に含まれるボクセル群を計測領域R5として算出する。なお、図10A及び図10Bにおいては、2つの奥行領域が重複する領域を計測領域とする場合を説明したが、3つ以上の奥行領域が算出された場合には、計測領域算出部213が、全ての奥行領域に含まれるボクセル群を計測領域として算出する。
図4に戻って、ヒストグラム算出部214は、ボリュームデータに基づいてヒストグラムを算出する。具体的には、ヒストグラム算出部214は、ボリュームデータ全体におけるヒストグラムと、計測領域算出部213によって算出された計測領域におけるヒストグラムとを算出する。図11は、第1の実施形態に係るヒストグラム算出部214によって算出されるヒストグラムの一例を示す図である。ここで、図11においては、横軸にX線吸収係数を示すHU(Hounsfield Unit)をとり、縦軸に度数をとったヒストグラムを示す。例えば、ヒストグラム算出部214は、図11に示すように、3次元画像データ(ボリュームデータ)全体におけるヒストグラムと、計測領域R5におけるヒストグラムとを算出する。
図4に戻って、検査・機器情報取得部215は、検査情報取得部272によって記憶された検査情報及び機器情報記憶部273によって記憶された機器情報を取得する。具体的には、検査・機器情報取得部215は、現在の被検体に関する検査情報と、装置本体100における現在の機器情報とを取得して、オパシティカーブ候補算出部216に送る。
オパシティカーブ候補算出部216は、関心領域におけるボクセル値に基づいて、3次元画像データから生成する医用画像の画像処理に関するパラメータ値を算出する。具体的には、オパシティカーブ候補算出部216は、関心領域におけるボクセル値に基づいて、3次元画像データから生成する医用画像の不透明度を設定するためのパラメータの設定値を算出する。より具体的には、オパシティカーブ候補算出部216は、計測領域(関心領域)におけるボクセル値のヒストグラムに基づいて、ボリュームデータから生成する医用画像の不透明度を設定するためのパラメータの設定候補(オパシティカーブの候補)を決定する。例えば、オパシティカーブ候補算出部216は、オパシティカーブの候補として、計測領域におけるボクセル値のヒストグラムにおいて不透明度を変化させる範囲と、範囲において不透明度を変化させるパターンとを決定する。
一例を挙げると、オパシティカーブ候補算出部216は、ボリュームデータにおけるボクセル値のヒストグラムを用いてパラメータを設定する範囲から除外する範囲を決定する。図12は、第1の実施形態に係るオパシティカーブ候補算出部216による除外範囲の決定処理を説明するための図である。例えば、オパシティカーブ候補算出部216は、図12に示す矢印53よりも高いHUの範囲をオパシティカーブを設定する範囲から除外する範囲として決定する。例えば、骨は「HU:200〜1000」となる。そこで、オパシティカーブ候補算出部216は、画像から骨を除くために、矢印53よりも高いHUの範囲をオパシティカーブを設定する範囲から除外する。
そして、例えば、オパシティカーブ候補算出部216は、計測領域におけるボクセル値のヒストグラムにおいて計測領域の種別に基づいて設定される頻度の閾値を超えた範囲を、不透明度を変化させる範囲として決定する。図13は、第1の実施形態に係るオパシティカーブ候補算出部216による範囲設定の一例を説明するための図である。例えば、オパシティカーブ候補算出部216は、図13に示すように、予め設定された閾値を超える度数の範囲「d」を不透明度を変化させる範囲として決定する。
ここで、オパシティカーブ候補算出部216は、現在実施されている検査の検査情報(例えば、検査プロトコル)や、撮影された時点での機器情報(例えば、Cアーム15や天板14の位置)などから、検査の対象となっている部位を決定し、決定した部位に対して予め設定された閾値を読み出して範囲を決定する。ここで、予め設定される閾値は、例えば、種々の組織が含まれていない部位(例えば、脳など)の場合高い閾値が設定され、種々の組織が含まれている部位(例えば、腹部など)の場合低い閾値が設定される。これは、種々の組織が含まれていない場合には類似したボクセル値を示すため、閾値を高くすることができるが、種々の組織が含まれている場合、閾値を高くすると、対象の臓器などが範囲から外れる場合があるためである。
そして、オパシティカーブ候補算出部216は、対象部位の種別に基づいて、オパシティカーブのパターンを決定する。図14は、第1の実施形態に係るオパシティカーブのパターンの一例を示す図である。例えば、図14に示すように、検査プロトコル(例えば、脳血管、肺、消化器など)ごとに適用するオパシティカーブのパターンが対応付けられた情報が予め設定され、オパシティカーブ候補算出部216は、現在の検査プロトコルに対応付けられたオパシティカーブのパターンを読み出して、決定した範囲に設定することでオパシティカーブ候補を決定する。
図15A及び図15Bは、第1の実施形態に係るオパシティカーブ候補算出部216によって決定されたオパシティカーブ候補の一例を示す図である。ここで、図15A及び図15Bにおいては、図13で設定した範囲にそれぞれ異なるパターンのオパシティカーブを設定したオパシティカーブ候補を示す。例えば、オパシティカーブ候補算出部216は、図15Aに示すように、「脳動脈瘤の外径を計測する場合のオパシティカーブ」の候補として、範囲「d」に対して右肩上がりのパターンのオパシティカーブを設定したオパシティカーブ候補を決定する。また、例えば、オパシティカーブ候補算出部216は、図15Bに示すように、「脳動脈瘤の入り口幅を計測する場合のオパシティカーブ」の候補として、範囲「d」に対して山型のパターンのオパシティカーブを設定したオパシティカーブ候補を決定する。
なお、図15A及び図15Bでは、それぞれ異なるパターンのオパシティカーブを設定する場合を例に示したが、オパシティカーブ候補算出部216によるオパシティカーブ候補の決定では、同一パターンで傾きを変化させたオパシティカーブ候補を決定することもできる。一例を挙げると、オパシティカーブ候補算出部216は、図15Aに示す右肩上がりのパターンで、範囲「d」における傾きを小さくしたオパシティカーブを設定したオパシティカーブ候補を決定することもできる。
また、オパシティカーブ候補算出部216は、計測領域の種別に応じたボクセル値の帯域を不透明度を変化させる範囲として決定することもできる。図16は、第1の実施形態に係るオパシティカーブ候補算出部216による範囲設定の一例を説明するための図である。例えば、オパシティカーブ候補算出部216は、図16に示すように、血管壁に相当する範囲「e」と、血管の内側に相当する範囲「f」とをそれぞれ不透明度を変化させる範囲として決定する。
そして、オパシティカーブ候補算出部216は、設定した範囲それぞれに対してオパシティカーブ候補を決定する。図17A及び図17Bは、第1の実施形態に係るオパシティカーブ候補算出部216によって決定されたオパシティカーブ候補の一例を示す図である。例えば、オパシティカーブ候補算出部216は、図17Aに示すように、「血管壁を検査する場合のオパシティカーブ」の候補として、範囲「e」に対して右肩上がりのパターンのオパシティカーブを設定したオパシティカーブ候補を決定する。また、例えば、オパシティカーブ候補算出部216は、図17Bに示すように、「血管の内側を検査する場合のオパシティカーブ」の候補として、範囲「f」に対して右肩上がりのパターンのオパシティカーブを設定したオパシティカーブ候補を決定する。
図15A及び図15Bや、図17A及び図17Bに示すように、オパシティカーブ候補が決定されると、表示制御部211は、オパシティカーブ候補算出部216によって決定されたパラメータの設定候補、及び、パラメータの設定候補に基づいてボリュームデータから3次元画像を生成した場合の医用画像のうち、少なくとも一方を操作者に提示する。すなわち、オパシティカーブ候補算出部216によってパラメータの設定候補が決定されると、画像再構成部25がパラメータの設定候補に基づく3次元画像を生成する。そして、表示制御部211は、パラメータの設定候補及び3次元画像のうち、少なくとも一方を操作者に提示する。例えば、表示制御部211は、オパシティカーブ候補のみ、オパシティカーブ候補に基づいて生成された3次元画像のみ、或いは、オパシティカーブ候補及び3次元画像の両方を、表示部23a、或いは、ユーザ端末300の表示部320にて表示させるように制御する。
図18A及び図18Bは、第1の実施形態に係る表示制御部211によって提示される情報の一例を示す図である。図18においては、ユーザ端末300に提示する場合を例に示す。例えば、表示制御部211は、図18Aに示すように、右肩上がりのオパシティカーブを設定したオパシティカーブ候補「A」と、山型のオパシティカーブを設定したオパシティカーブ候補「B」とを画像と共に表示させる。これにより、術者は、オパシティカーブの設定と、それにより生成される画像がどのような画像であるかが一目でわかり、検査室にいながら見やすい画像を容易に表示させることができる。なお、ユーザ端末300に提示される情報は、オパシティカーブ候補或いは画像のどちらか一方の場合であってもよい。一例を挙げると、図18Aにおける候補「A」及び候補「B」について、オパシティカーブ候補のみ、或いは、画像のみが表示される場合であってもよい。
さらに、例えば、術者がタッチ操作によってオパシティカーブ候補「A」を選択した場合に、表示制御部211は、図18Bに示すように、オパシティカーブ候補「A」と、傾きを変化させた右肩上がりのオパシティカーブを設定したオパシティカーブ候補「A’」とを画像と共に表示させる。すなわち、術者によるオパシティカーブ候補「A」の選択を受け付けることにより、画像再構成部25は、オパシティカーブ候補「A」に関連するオパシティカーブ候補「A’」を選択し、選択したオパシティカーブ候補「A’」に基づく3次元画像を生成する。そして、表示制御部211は、オパシティカーブ候補「A」と、オパシティカーブ候補「A’」とを画像と共に表示させる。これにより、術者は、より見やすい画像を容易に表示させることができる。なお、この段階でユーザ端末300に提示される情報においても、オパシティカーブ候補或いは画像のどちらか一方の場合であってもよい。一例を挙げると、図18Bにおける「A」及び「A’」について、オパシティカーブ候補のみ、或いは、画像のみが表示される場合であってもよい。
次に、図19〜図21を用いて、第1の実施形態に係るX線アンギオグラフィ装置1の処理について説明する。図19〜図21は、第1の実施形態に係るX線アンギオグラフィ装置1による処理の手順を示すフローチャートである。ここで、図19は、X線アンギオグラフィ装置1による全体の処理の手順を示し、図20は、図19に示すステップS104における詳細な処理を示し、図21は、図19に示すステップS108における詳細な処理を示す。以下、これらの処理について順に説明する。
図19に示すように、第1の実施形態に係るX線アンギオグラフィ装置1においては、表示制御部211が画像を表示させると(ステップS101)、奥行領域算出部212が注目領域に関する情報を取得する(ステップS102)。例えば、奥行領域算出部212は、術者の視線情報や、画像に対する設定情報を取得する。そして、奥行領域算出部212は、取得した情報に基づいて、奥行領域を算出する(ステップS103)。
そして、計測領域算出部213は、奥行領域算出部212によって算出された奥行領域に基づいて、計測領域を算出する(ステップS104)。その後、ヒストグラム算出部214がヒストグラムを算出し(ステップS105)、検査・機器情報取得部215が検査情報・機器情報を取得する(ステップS106)。そして、オパシティカーブ候補算出部216が、オパシティカーブ候補を算出する(ステップS107)。
画像再構成部25は、オパシティカーブ候補算出部216によって決定されたオパシティカーブ候補に基づいて、オパシティカーブ候補ごとの再構成画像を生成して(ステップS108)、表示制御部211がオパシティカーブ候補と対応する再構成画像とを術者に提示する(ステップS109)。
また、第1の実施形態に係るX線アンギオグラフィ装置1において、計測領域を算出する場合、図20に示すように、計測領域算出部213が、ボクセルを取得して(ステップS201)、取得したボクセルが第1のフレームの奥行領域に含まれるか否かを判定する(ステップS202)。ここで、取得したボクセルが第1のフレームの奥行領域に含まれると判定した場合(ステップS202肯定)、計測領域算出部213は、次に、取得したボクセルが第2のフレームの奥行領域に含まれるか否かを判定する(ステップS203)。ここで、取得したボクセルが第2のフレームの奥行領域にも含まれると判定した場合(ステップS203肯定)、計測領域算出部213は、取得したボクセルを計測領域に含まれるボクセルと判定する(ステップS204)。
そして、計測領域算出部213は、未処理のボクセルがあるか否かを判定して(ステップS205)、未処理のボクセルがある場合(ステップS205肯定)、未処理のボクセルを取得して(ステップS206)、ステップS202の判定処理を実行する。一方、未処理のボクセルがない場合(ステップS205否定)、計測領域算出部213は、処理を終了する。なお、ステップS202又はステップS203において、取得したボクセルが奥行領域に含まれていないと判定した場合(ステップS202否定、又は、ステップS203否定)、計測領域算出部213は、ステップS205の判定処理を行う。
また、第1の実施形態に係るX線アンギオグラフィ装置1において、オパシティカーブ候補ごとの再構成画像を生成する場合、図21に示すように、システム制御部21が、オパシティカーブ候補を取得して(ステップS301)、画像再構成部25にオパシティカーブの設定を送る(ステップS302)。そして、システム制御部21は、画像再構成部25から再構成画像を取得して保持し(ステップS303)、未処理のオパシティカーブがあるか否かを判定する(ステップS304)。
ここで、未処理のオパシティカーブがあると判定した場合(ステップS304肯定)、システム制御部21は、ステップS301に戻って処理を実行する。一方、未処理のオパシティカーブがないと判定した場合(ステップS304否定)、システム制御部21は、保持した再構成画像を表示制御部211に送る(ステップS305)。
上述したように、第1の実施形態によれば、計測領域算出部213は、被検体から収集した少なくとも2方向の医用画像に対してそれぞれ設定される設定領域(注目領域)に基づいて、被検体の3次元医用画像データにおける関心領域(計測領域)を算出する。オパシティカーブ候補算出部216は、関心領域(計測領域)におけるボクセル値に基づいて、3次元医用画像データから生成する医用画像の不透明度を設定するためのパラメータの設定値を算出する。従って、第1の実施形態に係るX線アンギオグラフィ装置1は、観察しやすい画像を容易に表示させることを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、オパシティカーブ候補算出部216は、関心領域におけるボクセル値のヒストグラムを用いて前記パラメータ値の設定値を算出する。従って、第1の実施形態に係るX線アンギオグラフィ装置1は、医用画像の不透明度を適切に設定することを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、表示制御部211は、オパシティカーブ候補算出部216によって算出されたパラメータの設定値、及び、パラメータの設定値に基づいて3次元医用画像データから医用画像を生成した場合の医用画像のうち、少なくとも一方を操作者に提示する。従って、第1の実施形態に係るX線アンギオグラフィ装置1は、操作者が所望する不透明度が設定された医用画像を容易に表示させることを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、オパシティカーブ候補算出部216は、パラメータの設定候補として、計測領域におけるボクセル値のヒストグラムにおいて不透明度を変化させる範囲と、範囲において不透明度を変化させるパターンとを決定する。また、オパシティカーブ候補算出部216は、計測領域におけるボクセル値のヒストグラムにおいて計測領域の種別に基づいて設定される頻度の閾値を超えた範囲を、不透明度を変化させる範囲として決定する。また、オパシティカーブ候補算出部216は、計測領域の種別に応じたボクセル値の帯域を不透明度を変化させる範囲として決定する。また、オパシティカーブ候補算出部216は、3次元医用画像データにおけるボクセル値のヒストグラムを用いてパラメータを設定する範囲から除外する範囲を決定する。従って、第1の実施形態に係るX線アンギオグラフィ装置1は、ケースに応じて柔軟にオパシティカーブを設定することを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、計測領域算出部213は、3次元医用画像データ上で設定領域を奥行き方向にそれぞれ伸長させた3次元領域である奥行領域をそれぞれ算出し、算出した奥行領域の重複領域を関心領域として算出する。従って、第1の実施形態に係るX線アンギオグラフィ装置1は、関心領域を精度よく算出することを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、システム制御部21は、少なくとも2方向の医用画像に対する設定領域の設定を受け付ける。そして、計測領域算出部213は、システム制御部21によって受け付けられた設定領域に基づいて、3次元医用画像データにおける関心領域を算出する。ここで、システム制御部21は、少なくとも2方向の医用画像それぞれにおいて、操作者が注視した領域を設定領域として受け付ける。また、システム制御部21は、少なくとも2方向の医用画像それぞれに対して前記操作者が設定した領域を前記設定領域として受け付ける。従って、第1の実施形態に係るX線アンギオグラフィ装置1は、操作者が所望する関心領域を容易に算出することを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、システム制御部21は、X線による透視中に操作者が注視した領域及びスポット透視が実行された領域のうち、少なくとも一方の領域を設定領域として受け付ける。計測領域算出部213は、X線によって撮影された被検体の3次元医用画像データにおける関心領域を、システム制御部21によって受け付けられた設定領域に基づいて算出する。従って、第1の実施形態に係るX線アンギオグラフィ装置1は、透視画像を利用して関心領域を設定することを可能にする。
(第2の実施形態)
さて、これまで第1の実施形態について説明したが、上述した第1の実施形態以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。
上述した実施形態では、オパシティカーブ候補を操作者に提示して、操作者が所望のオパシティカーブを選択する場合について説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、オパシティカーブ候補を提示するのではなく、オパシティカーブを決定して、画像を表示する場合であってもよい。かかる場合には、オパシティカーブ候補算出部216がオパシティカーブを決定し、画像再構成部25が決定されたオパシティカーブに基づいて、ボリュームレンダリング画像やMPR画像などの再構成画像を生成する。そして、表示制御部211が生成された再構成画像を表示部23aや、表示部23bなどに表示させる。
上述した実施形態では、医用画像の画像処理に関するパラメータ値として、不透明度を用いる場合を例に挙げて説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、色や、拡大・縮小、方向などを用いる場合であってもよい。以下、医用画像の画像処理に関するパラメータ値として、色、拡大・縮小及び方向を用いる場合の例を順に説明する。
まず、医用画像の画像処理に関するパラメータ値として、色を用いる場合について説明する。かかる場合には、例えば、関心領域(計測領域)の色を強調させて表示させることができる。一例を挙げると、表示制御部211は、画像再構成部25によって生成された3次元画像における関心領域に色を付けることで、関心領域を強調させた3次元画像を表示する。これにより、例えば、関心領域に含まれる腫瘍などが強調された3次元画像を表示させることができる。
また、画像処理に関するパラメータ値として色を用いる場合、画像処理によって所定の部位を抽出した後に、抽出した所定の部位に対して色を付けることも可能である。例えば、画像処理部26は、関心領域(計測領域)に対して種々のアプリケーションなどを用いた画像処理を施すことで、血管を抽出し、抽出した血管から動脈瘤や狭窄部位などをさらに抽出する。表示制御部211は、画像再構成部25によって生成された3次元画像における動脈瘤や狭窄部位などに色を付けることで、動脈瘤や狭窄部位などを強調させた3次元画像を表示する。これにより、例えば、関心領域においてより注目する部分を容易に把握させることができる。
次に、医用画像の画像処理に関するパラメータ値として、拡大・縮小を用いる場合について説明する。かかる場合には、例えば、腫瘍や、脳動脈瘤、狭窄部位などが、それぞれ視認しやすい大きさになるように、表示させることができる。一例を挙げると、画像処理部26が、関心領域(計測領域)に対して種々のアプリケーションなどを用いた画像処理を施すことで、腫瘍や、脳動脈瘤、狭窄部位などの部位を抽出する。表示制御部211は、抽出された部位が視認しやすい所定の表示サイズとなるように、3次元画像を拡大或いは縮小させて表示させる。ここで、部位ごとの表示サイズは予め設定され、記憶部27に格納される。すなわち、表示制御部211は、画像処理部26によって抽出された部位に対応する表示サイズを記憶部27から読み出し、読み出した表示サイズとなるように3次元画像を拡大又は縮小して表示させる。なお、画像処理部26によって抽出された部位は、用いられたアプリケーションの種類などによって識別される。これにより、部位ごとに最適な表示サイズで表示させることができ、見やすい3次元画像を表示させることができる。
次に、医用画像の画像処理に関するパラメータ値として、方向を用いる場合について説明する。かかる場合には、例えば、腫瘍や、脳動脈瘤、狭窄部位などについて、それぞれ確認しやすい方向となるように、表示させることができる。一例を挙げると、画像処理部26が、関心領域(計測領域)に対して種々のアプリケーションなどを用いた画像処理を施すことで、血管を抽出した、抽出した血管から狭窄部位をさらに抽出する。表示制御部211は、抽出された狭窄部位について確認しやすい方向から生成された3次元画像を表示させる。例えば、画像処理部26によって狭窄部位が抽出されると、画像再構成部25は、ボリュームデータにおける狭窄部位の配置状態(狭窄部位を含む血管の走行方向)を判別する。そして、画像再構成部25は、判別した血管の走行方向を軸として、狭窄部位を360°から観察した場合に、血管が最も細く観察される方向を特定する。さらに、画像再構成部25は、特定した方向からレンダリング処理を施すことにより3次元画像を生成する。表示制御部211は、生成された3次元画像を表示させる。これにより、診断に最適な画像を表示させることができる。
上述したように、本実施形態においては、医用画像の画像処理に関するパラメータ値として、色や、拡大・縮小、方向などを用いる場合について説明した。なお、上述した実施形態では、色、拡大・縮小、および方向を用いる場合を別々に説明したが、実施形態はこれに限定されるものではなく、色、拡大・縮小、および方向を適宜組み合わせて用いることができる。また、不透明度に対しても適宜組み合わせて用いることができる。
上述した実施形態では、医用画像診断装置としてX線アンギオグラフィ装置を用いる場合を例に挙げて説明したが、実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、X線CT装置を用いる場合であってもよい。
また、第1の実施形態で図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、或いは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
(その他の実施形態)
上述したX線アンギオグラフィ装置の別の実施形態について、図22及び図23を用いて説明する。図22は、別の実施形態に係るX線アンギオグラフィ装置1aの全体構成の一例を示す図である。また、図23は、別の実施形態に係るX線アンギオグラフィ装置1aの詳細な構成の一例を示す図である。以下の実施形態では、同一の参照符号を付した部分は同様の動作を行うものとして、重複する説明を適宜省略する。図22に示すように、本実施形態に係るX線アンギオグラフィ装置1aは、装置本体100aと操作端末200aとを備える。装置本体100aは、図22に示すように、高電圧発生器11と、X線管12と、X線絞り装置13と、天板14と、Cアーム15と、X線検出器16と、Cアーム回転・移動機構17と、天板移動機構18と、Cアーム・天板機構制御回路19aと、絞り制御回路20aと、ディスプレイ23cとを備え、検査室R1に配置される。操作端末200aは、図22に示すように、システム制御回路21aと、入力回路22aと、ディスプレイ23dと、画像データ生成回路24aと、画像再構成回路25aと、画像処理回路26aと、記憶回路27aとを備え、操作室R2に配置される。そして、操作端末200は、検査室R1に配置されるユーザ端末300aと通信を行う。
ここで、Cアーム・天板機構制御回路19aは、図3に示したCアーム・天板機構制御部19に対応する。また、絞り制御回路20aは、図3に示した絞り制御部20に対応する。また、ディスプレイ23cは、図3に示した表示部23aに対応する。また、システム制御回路21aは、図3に示したシステム制御部21に対応する。また、入力回路22aは、図3に示した入力部22に対応する。また、ディスプレイ23dは、図3に示した表示部23bに対応する。また、画像データ生成回路24aは、図3に示した画像データ生成部24に対応する。また、画像再構成回路25aは、図3に示した画像再構成部25に対応する。また、画像処理回路26aは、図3に示した画像処理部26に対応する。また、記憶回路27aは、図3に示した記憶部27に対応する。また、ユーザ端末300aは、図3に示したユーザ端末300に対応する。
さらに、本実施形態に係るX線アンギオグラフィ装置1aは、図23に示すように、図4に示した通信部28に対応する通信回路28aを有する。そして、X線アンギオグラフィ装置1aは、図23に示すように、各回路が相互に接続され、各回路間で種々の電気信号を送受信することで、上述したX線アンギオグラフィ装置1と同様の処理を実行する。なお、なお、図23に示すユーザ端末300aにおける入力回路310a、ディスプレイ320a、通信回路330a、記憶回路340a及び制御回路350aは、図4における入力部310、表示部320、通信部330、記憶部340及び制御部350にそれぞれ対応する。
本実施形態においては、図3又は図4で示したCアーム・天板機構制御部19と、絞り制御部20と、システム制御部21と、画像データ生成部24と、画像再構成部25と、画像処理部26と、通信部28にて行われる各処理機能が、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶回路27aへ記憶されている。Cアーム・天板機構制御回路19a、絞り制御回路20a、システム制御回路21a、画像データ生成回路24a、画像再構成回路25a、画像処理回路26a、及び、通信回路28aは、記憶回路27aからプログラムを読み出して実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、各プログラムを読み出した状態の各回路は、読み出したプログラムに対応する機能を有することとなる。
なお、上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(central processing unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable GateArray:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは記憶回路に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、記憶回路にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。
例えば、記憶回路27aは、図23に示す画像データ271a、検査情報272a及び機器情報273aに加えて、表示制御機能211a、奥行領域算出機能212a、計測領域算出機能213a、ヒストグラム算出機能214a、検査・機器情報取得機能215a、及び、オパシティカーブ候補算出機能216aに対応するプログラムを記憶する。システム制御回路21aは、表示制御機能211aに対応するプログラムを記憶回路27aから読み出し実行することで、表示制御部211と同様の処理を実行する。また、システム制御回路21aは、奥行領域算出機能212aに対応するプログラムを記憶回路27aから読み出し実行することで、奥行領域算出部212と同様の処理を実行する。また、システム制御回路21aは、計測領域算出機能213aに対応するプログラムを記憶回路27aから読み出し実行することで、計測領域算出部213と同様の処理を実行する。また、システム制御回路21aは、ヒストグラム算出機能214aに対応するプログラムを記憶回路27aから読み出し実行することで、ヒストグラム算出部214と同様の処理を実行する。また、システム制御回路21aは、検査・機器情報取得機能215aに対応するプログラムを記憶回路27aから読み出し実行することで、検査・機器情報取得部215と同様の処理を実行する。また、システム制御回路21aは、オパシティカーブ候補算出機能216aに対応するプログラムを記憶回路27aから読み出し実行することで、オパシティカーブ候補算出部216と同様の処理を実行する。また、例えば、記憶回路27aは、X線アンギオグラフィ装置100aを全体制御するシステム制御機能に対応するプログラムを記憶する。システム制御回路21aは、システム制御機能に対応するプログラムを記憶回路27aから読み出し実行することで、システム制御部21と同様の処理を実行する。
また、例えば、記憶回路27aがCアーム・天板機構制御機能、絞り制御機能、画像データ生成機能、画像再構成機能及び画像処理機能に対応するプログラムを記憶し、Cアーム・天板機構制御回路19a、絞り制御回路20a、画像データ生成回路24a、画像再構成回路25a及び画像処理回路26aが記憶回路27aからそれぞれCアーム・天板機構制御機能、絞り制御機能、画像データ生成機能、画像再構成機能及び画像処理機能に対応するプログラムを読み出し実行することで、Cアーム・天板機構制御部19、絞り制御部20、画像データ生成部24、画像再構成部25及び画像処理部26と同様の処理を実行する。
なお、図23に示す例では、1つのシステム制御回路21aが各プログラムを実行することによって、表示制御機能211a、奥行領域算出機能212a、計測領域算出機能213a、ヒストグラム算出機能214a、検査・機器情報取得機能215a、及び、オパシティカーブ候補算出機能216aを実現する場合について説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、複数の処理回路によって、表示制御機能211a、奥行領域算出機能212a、計測領域算出機能213a、ヒストグラム算出機能214a、検査・機器情報取得機能215a、及び、オパシティカーブ候補算出機能216aが実現される場合であってもよい。例えば、表示制御機能211a、奥行領域算出機能212a、計測領域算出機能213a、ヒストグラム算出機能214a、検査・機器情報取得機能215a、及び、オパシティカーブ候補算出機能216aのうち、1つ又は複数の機能が専用の独立したプログラム実行回路に別々に実装されてもよい。
また、図22及び図23に示す複数の回路を1つの処理回路として実装する場合であってもよい。例えば、Cアーム・天板機構制御回路19aによって実行されるCアーム・天板機構制御機能と、絞り制御回路20aによって実行される絞り制御機能と、画像データ生成回路24aによって実行される画像データ生成機能と、画像再構成回路25aによって実行される画像再構成機能と、画像処理回路26aによって実行される画像処理機能と、システム制御回路21aによって実現される表示制御機能211a、奥行領域算出機能212a、計測領域算出機能213a、ヒストグラム算出機能214a、検査・機器情報取得機能215a、及び、オパシティカーブ候補算出機能216aが、1つのプログラム実行回路(処理回路)によって実現されてもよい。
入力回路22aは、設定領域(注目領域)などの設定などを行うためのトラックボール、スイッチボタン、マウス、キーボード等によって実現される。入力回路22aは、システム制御回路21aに接続されており、オペレータから受け取った入力操作を電気信号へ変換しシステム制御回路21aへと出力する。
例えば、図19におけるステップS101は、システム制御回路21aが記憶回路27aから表示制御機能211aに対応するプログラムを読み出して実行することにより実現されるステップである。また、図19におけるステップS102及びステップS103は、システム制御回路21aが記憶回路27aから奥行き領域算出機能212aに対応するプログラムを読み出して実行することにより実現されるステップである。また、図19におけるステップS104は、システム制御回路21aが記憶回路27aから計測領域算出機能213aに対応するプログラムを読み出して実行することにより実現されるステップである。また、図19におけるステップS105は、システム制御回路21aが記憶回路27aからヒストグラム算出機能214aに対応するプログラムを読み出して実行することにより実現されるステップである。また、図19におけるステップS106は、システム制御回路21aが記憶回路27aから検査・機器情報取得機能215aに対応するプログラムを読み出して実行することにより実現されるステップである。また、図19におけるステップS107は、システム制御回路21aが記憶回路27aからオパシティカーブ候補算出機能216aに対応するプログラムを読み出して実行することにより実現されるステップである。また、図19におけるステップS108は、画像再構成回路25aが記憶回路27aから画像再構成機能に対応するプログラムを読み出して実行することにより実現されるステップである。また、図19におけるステップS109は、画像再構成回路25aが記憶回路27aから画像再構成機能に対応するプログラムを読み出して実行することにより実現されるステップである。システム制御回路21aが記憶回路27aから表示制御機能211aに対応するプログラムを読み出して実行することにより実現されるステップである。
また、例えば、図20における処理は、システム制御回路21aが記憶回路27aから計測領域算出機能213aに対応するプログラムを読み出して実行することにより実現される処理である。また、例えば、図21における処理は、システム制御回路21aが記憶回路27aからシステム機能に対応するプログラムを読み出して実行することにより実現される処理である。
以上説明したとおり、第1及び第2の実施形態によれば、本実施形態のX線アンギオグラフィ装置は、計測したい部位を見やすく表示させることを容易にすることを可能にする。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 X線アンギオグラフィ装置
200 操作端末
211 表示制御部
212 奥行領域算出部
213 計測領域算出部
216 オパシティカーブ候補算出部

Claims (13)

  1. 被検体を撮影して得られた3次元医用画像データを記憶する記憶部と、
    前記3次元医用画像データの少なくとも2方向に対応する医用画像に対してそれぞれ注目位置を設定する設定部と、
    前記注目位置に基づいて、前記被検体の3次元医用画像データにおける関心領域を算出する算出部と、
    前記関心領域におけるボクセル値に基づいて、前記3次元医用画像データから生成する医用画像の画像処理に関するパラメータ値を算出する設定値算出部と、
    前記3次元医用画像データと、前記パラメータ値に基づいて、レンダリング処理を行ない表示画像を生成する画像生成部と、
    を備える、医用画像診断装置。
  2. 前記設定値算出部は、複数候補の前記パラメータ値を求めるものであり、
    前記設定値算出部によって算出された複数候補のパラメータ値の情報、及び、前記パラメータ値に基づいて生成した前記表示画像を表示させる候補表示処理部と、
    前記候補表示処理部により表示された情報に基づいてパラメータ値を選択する選択処理部と
    をさらに備える、請求項1記載の医用画像診断装置。
  3. 前記2方向に対応する医用画像は、前記3次元医用画像データの再構成に用いた、再構成前の画像である、請求項1又は2記載の医用画像診断装置。
  4. 前記設定値算出部は、前記関心領域におけるボクセル値のヒストグラムを用いて前記パラメータ値を算出する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の医用画像診断装置。
  5. 前記設定値算出部は、前記パラメータの設定値として、前記関心領域におけるボクセル値のヒストグラムにおいて不透明度を変化させる範囲と、前記範囲において前記不透明度を変化させるパターンとを算出する、請求項4記載の医用画像診断装置。
  6. 前記設定値算出部は、前記関心領域におけるボクセル値のヒストグラムにおいて前記関心領域の種別に基づいて設定される頻度の閾値を超えた範囲を、前記不透明度を変化させる範囲として算出する、請求項5記載の医用画像診断装置。
  7. 前記設定値算出部は、前記関心領域の種別に応じたボクセル値の帯域を前記不透明度を変化させる範囲として算出する、請求項5記載の医用画像診断装置。
  8. 前記設定値算出部は、前記3次元医用画像データにおけるボクセル値のヒストグラムを用いて前記パラメータを設定する範囲から除外する範囲を算出する、請求項5〜7のいずれか一項に記載の医用画像診断装置。
  9. 前記算出部は、前記3次元医用画像データ上で前記注目位置を奥行き方向にそれぞれ伸長させた3次元領域である奥行領域をそれぞれ算出し、算出した奥行領域の重複領域を前記関心領域として算出する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の医用画像診断装置。
  10. 前記設定部は、前記少なくとも2方向に対応する医用画像に対する前記注目位置の設定を受け付け、
    前記算出部は、前記設定部によって受け付けられた前記注目位置に基づいて、前記3次元医用画像データにおける関心領域を算出する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の医用画像診断装置。
  11. 前記設定部は、前記少なくとも2方向に対応する医用画像それぞれにおいて、操作者が注視した領域を前記注目位置として受け付ける、請求項10に記載の医用画像診断装置。
  12. 前記設定部は、前記少なくとも2方向に対応する医用画像それぞれに対して操作者が設定した領域を前記注目位置として受け付ける、請求項10に記載の医用画像診断装置。
  13. 前記設定部は、X線による透視中に操作者が注視した領域及びスポット透視が実行された領域のうち、少なくとも一方の領域を前記注目位置として受け付け、
    前記算出部は、前記X線によって撮影された前記被検体の3次元医用画像データにおける関心領域を、前記設定部によって受け付けられた注目位置に基づいて算出する、請求項10に記載の医用画像診断装置。
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