JP2019108911A - ダンパー装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転軸部材が搭載された機器の高回転域におけるNV特性の悪化を抑制することを課題とする。【解決手段】ダンパー装置は、回転軸部材に装着され、前記回転軸部材と共に回転する基体部と、前記基体部に第1弾性部を介して設けられた第1質量体と、を備えた第1ダンパー部と、前記第1質量体の回転半径方向外側であって前記第1質量体の周囲に配置され、前記回転軸部材の回転数が閾値以上となったときに前記第1質量体と接触して前記第1質量体の動きを制限する挙動制限部と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、ダンパー装置に関する。
従来、プーリーの本体面に所定厚のゴム弾性体を介して質量体を接合し、ベンディングダンパーとして機能させる提案が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ベンディングダンパーは、回転軸部材、例えば、内燃機関のクランクシャフト等に装着され、クランクシャフトの回転に伴って質量体が動くことで内燃機関の振動を減衰する。ベンディングダンパーは、内燃機関の低回転域や中回転域において有効に機能し、内燃機関の振動を効果的に減衰する。しかしながら、内燃機関が高回転域に移行すると、内燃機関の振動と比較して、車両のNV(Noise, Vibration)が大きくなる。また、ベンディングダンパーが内燃機関の高回転域において作動し続けると、ベンディングダンパーが振動源となり、却って車両のNV特性が悪化する可能性がある。
そこで、本明細書開示のダンパー装置は、回転軸部材が搭載された機器の高回転域におけるNV特性の悪化を抑制することを課題とする。
本明細書に開示されたダンパー装置は、回転軸部材に装着され、前記回転軸部材と共に回転する基体部と、前記基体部に第1弾性部を介して設けられた第1質量体と、を備えた第1ダンパー部と、前記第1質量体の回転半径方向外側であって前記第1質量体の周囲に配置され、前記回転軸部材の回転数が閾値以上となったときに前記第1質量体と接触して前記第1質量体の動きを制限する挙動制限部と、を備える。
ダンパー装置は、前記第1質量体と前記挙動制限部との間に介在する緩衝材を備えてもよい。
ダンパー装置は、前記基体部と接合される本体部の外周部に第2弾性部を介して設けられた第2質量体を備えた第2ダンパー部をさらに備え、前記挙動制限部は、前記本体部に設けられ、前記第1質量体を収納する収納部の内側に設けてもよい。
本明細書開示のダンパー装置によれば、回転軸部材が搭載された機器の高回転域におけるNV特性の悪化を抑制することができる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。ただし、図面中、各部の寸法、比率等は、実際のものと完全に一致するようには図示されていない場合がある。また、図面によっては細部が省略されて描かれている場合もある。
(実施形態)
図1及び図2を参照して、実施形態のダンパー装置1の概略構成について説明する。図1はダンパー装置1の斜視断面図であり、図2はダンパー装置の断面図であるが、これらの断面は、第1ダンパー部10の正面図を描いた図3におけるX1−Y2に沿った断面となっている。
図1及び図2を参照して、実施形態のダンパー装置1の概略構成について説明する。図1はダンパー装置1の斜視断面図であり、図2はダンパー装置の断面図であるが、これらの断面は、第1ダンパー部10の正面図を描いた図3におけるX1−Y2に沿った断面となっている。
ダンパー装置1は、第1ダンパー部10と第2ダンパー部50を備える。ダンパー装置1は、図2に示すように内燃機関が備えるクランクシャフト71に装着される。クランクシャフト71は、回転軸部材の一例である。クランクシャフト71には、ピストンの動きに応じて曲げ振動と捩り振動が生じる。第1ダンパー部10は、主として曲げ振動を抑制するベンディングダンパーとして機能する。第2ダンパー部50は、主として捩り振動を抑制するトーショナルダンパーとして機能する。ダンパー装置1は、クランクシャフト71の中心軸AXと一致する軸を回転中心とする。以下の説明では、中心軸AXから離れる方向を回転半径方向外側として説明する。
第1ダンパー部10は、基体部となる鍔状部11を備える。鍔状部11は、後に詳説する第2ダンパー部50の本体部51を介してクランクシャフト71に装着され、クランクシャフト71と共に回転する。鍔状部11には、第1弾性部13を介して第1質量体14が設けられている。第1質量体14には、第1緩衝部15が設けられている。第2ダンパー部50の本体部51は、第1ダンパー部10を収納する第1ダンパー部収納部51aを備え、その一部分に挙動制限部51a1を備える。挙動制限部51a1は、第1質量体14の回転半径方向外側であって第1質量体14の周囲に配置されている。第1質量体14(第1緩衝部15)と挙動制限部51a1との間には、クランクシャフト71が回転していない状態において、隙間Sが形成されている。第1質量体14(第1緩衝部15)と挙動制限部51a1との間に隙間Sが存在することで、クランクシャフト71の回転に応じて第1質量体14が動き、第1ダンパー部10が、ベンディングダンパーとして機能する。
挙動制限部51a1は、クランクシャフト71の回転数が閾値以上となったときに第1質量体14と接触して第1質量体14の動きを制限する。クランクシャフト71の回転数が上昇すると、これに伴って第1質量体14に作用する遠心力が大きくなる。第1質量体14に作用する遠心力が大きくなると、第1質量体14の振れ幅は大きくなる。そして、第1質量体14は、挙動制限部51a1に接触し、最終的にその動きが制限される。第1質量体14の動きが制限されると第1ダンパーの減衰機能が低下し、ダンパー装置1が振動源となることが回避される。これにより、クランクシャフト71が搭載された機器、すなわち、内燃機関の高回転域におけるNV特性の悪化が抑制される。
ここで、主として図3乃至図6を参照して、第1ダンパー部10について詳細に説明する。第1ダンパー部10が備える鍔状部11は、円盤状の部材であり、90°毎に設けられた4つのボルト孔11aを備える。ボルト孔11aには、図1等で示す締結ボルト12が挿通され、鍔状部11と第2ダンパー部50の本体部51とが接合される。また、鍔状部11には、ボルト孔11aの間に開口部11bがそれぞれ2つずつ設けられている。開口部11bには、第1ダンパー部10の製造時に第1弾性部13を形成するゴム素材が流し込まれる。完成した第1ダンパー部10では、開口部11bから第1弾性部13が露出した状態となる。
第1ダンパー部10は、弾性素材の一例としてのゴム素材によって形成された第1弾性部13を介して鍔状部11に設けられた第1質量体14を備える。本実施形態における第1質量体14は、金属製である。鍔状部11と第1質量体14との間に第1弾性部13が介在することで、第1質量体14は、鍔状部11の回転に伴って動くことができる。第1質量体14は、鍔状部11の回転に伴って動くことでクランクシャフト71の振動を減衰させる。
第1質量体14は、概ね筒状の形状を有しているが、その断面形状は、断面とする位置によって異なっている。例えば、図5に示すように、図3におけるX1−X2断面では、第1質量体14の断面の厚みは比較的薄く、図6に示すように、図3におけるY1−Y2断面では、第1質量体14の断面は、半径方向に厚くなっている。断面が半径方向に厚くなっている部分は、ボルト孔11aの間の4か所に設けられている。これにより、第1質量体14の質量分布の均一化が図られている。
第1質量体14の鍔状部11から離れた側の外周部には、環状の第1緩衝部15が設けられている。第1緩衝部15は、樹脂製の部材によって形成されている。第1緩衝部15を第1質量体14と挙動制限部51a1との間に介在させることで、第1質量体14が挙動制限部51a1に直接接触することが回避されるため、異音の発生が抑制される。また、第1質量体14や挙動制限部51a1の摩耗が抑制される。本実施形態の第1緩衝部15は、第1質量体14の外周部に設けられているが、挙動制限部51a1側に設けるようにしてもよい。要は、金属同士の接触を回避することができるように第1質量体14と挙動制限部51a1との間に介在する緩衝材が設けられていればよい。
第1質量体14の鍔状部11に近い側の外周部にも、環状の第2緩衝部16が設けられている。第2緩衝部16は、樹脂製の部材によって形成されている。第1質量体14は、筒状の形状を有し、また、第1弾性部13に支持された状態となっている。このため、第1質量体14は、中心軸AXに対して傾いた状態で回転することが想定される。第1質量体14が傾くと、鍔状部11に近い側が鍔状部11に接触する状態となることも想定される。この場合も、第1質量体14が直接鍔状部11に接触すると異音の発生、摩耗の原因となる。そこで、第1質量体14の鍔状部11に近い側の外周部に第2緩衝部16を設けることで、異音の発生や摩耗を抑制している。
第1質量体14には、第1緩衝部15側と第2緩衝部16側のそれぞれに、キャップ部材17が装着されている。キャップ部材17は、第1緩衝部15や第2緩衝部16の脱落を防止するストッパーとして機能する。
つぎに、主として図7及び図8を参照して、第2ダンパー部50について詳細に説明する。第2ダンパー部50は、第1ダンパー部収納部51aと、これと連続して設けられたシャフト装着部51bを備えた円筒状の本体部51を有する。第1ダンパー部収納部51aは、筒状の形状を備え、それぞれ90°隔てた位置に、内側に向かって突出した挙動制限部51a1を備えている。本実施形態では、4つの挙動制限部51a1が設けられている。挙動制限部51a1には、それぞれボルト孔51a11が設けられている。このボルト孔51a11には、本体部51に鍔状部11を取り付けるときに締結ボルト12が締め付けられる。
第1ダンパー部10が備える第1弾性部13、第1質量体14及び第1緩衝部15は、4つの挙動制限部51a1に囲まれた領域に収納される。これにより、挙動制限部51a1が、第1質量体14の回転半径方向外側であって第1質量体14の周囲に配置された状態とされる。第1質量体14及び第1緩衝部15は、クランクシャフト71が回転していない状態のときに、それぞれの挙動制限部51a1との間に隙間S(図2参照)が形成されるように第1ダンパー部収納部51aに収納されている。
各挙動制限部51a1の内周面は、クランクシャフト71の回転数が閾値以上となったときに第1質量体14(第1緩衝部15)と接触する接触面51a12である。
本実施形態における挙動制限部51a1は、概ね矩形であるが、その形状はこれに限定されない。また、本実施形態における挙動制限部51a1は、4つであるが、その数もこれに限定されない。ただし、挙動制限部51a1は、少なくとも2つ以上装備されていることが望ましく、等間隔に設置されていることが望ましい。
シャフト装着部51bは、筒状の形状を備え、その内周面に軸方向に沿ったキー溝51b1を備えている。キー溝51b1には、クランクシャフト71側に設けられているキーが挿し込まれる。本体部51は、シャフト取付ボルト70を締め付けることでシャフト装着部51bに挿し込まれたクランクシャフト71に固定される(図1、2参照)。
第1ダンパー部収納部51aのシャフト装着部51bが連設されている側と反対側の端部には、凹状に形成された鍔状部収納部51a2が設けられている。鍔状部11は、ボルト孔11aとボルト孔51a11との位置合わせを行った状態で鍔状部収納部51a2に収納され、締結ボルト12を締め付けることで本体部51と一体化される。これにより、鍔状部11は、クランクシャフト71と共に回転することができるようになる。このように、本実施形態のダンパー装置1は、本体部51から鍔状部11を取り外すことができる。このため、まず、鍔状部11を本体部51から取り外した状態でシャフト取付ボルト70の締め付けを行い、その後、鍔状部11を本体部51に取り付ければ、容易にダンパー装置1をクランクシャフト71に装着することができる。
円筒状の本体部51の外周部には、環状に設けられた第2弾性部52を介して第2質量体53が装備され、さらに、環状に設けられた第3弾性部54を介して第3質量体55が装備されている。これにより、第2ダンパー部50は、トーショナルダンパーとして機能することができる。本実施例では、第2質量体53をタイミングベルト用のプーリーとしている。
本実施形態では、本体部51に第2質量体53や第3質量体55を装備して第2ダンパー部50を形成し、この本体部51に挙動制限部51a1を設けている。これにより、第1ダンパー部10と第2ダンパー部50とを一体に設け、ダンパー装置1の小型化が図られている。ただし、挙動制限部51a1は、必ずしも第2ダンパー部50と一体に設けることを要するものではなく、第2ダンパー部50と別個に設けるようにしてもよい。換言すれば、挙動制限部51a1を設けた本体部51に第2質量体53や第3質量体55を装備することは必須ではない。
以下、本実施形態のダンパー装置1の効果につき、図9を参照しつつ説明する。図9に第1質量体14が挙動制限部51a1に接触した状態を示す。図9におけるハッチングは、第1質量体14と挙動制限部51a1を他の要素と区別し易くするために付されたものであり、これらの要素の断面を示すものではない。ダンパー装置1が装着されたクランクシャフト71が高回転状態となると、遠心力によって第1質量体14の振れ幅が大きくなり、図9に示すように、いずれかの挙動制限部51a1に接触し、その動きが制限されるようになる。この結果、内燃機関の高回転域において第1ダンパー部10が振動源となることがなく、車両NVの悪化が抑制される。
第1質量体14がいずれの方向に振れるかは、第1質量体14の製造上のバラツキや、ダンパー装置1のクランクシャフト71への装着状態等、種々の因子の影響を受ける。しかしながら、本実施形態のダンパー装置1では、内燃機関の高回転域において第1質量体14がいずれかの挙動制限部51a1に接触し、その動きが制限されればよい。このため、4つの挙動制限部51a1のうち、第1質量体14が接触する挙動制限部51a1を指定したり、管理したりすることは不要である。
第1質量体14は、クランクシャフト71の回転数に対し、予め設定された閾値以上となったときに挙動制限部51a1に接触するように設定されている。ここで、閾値は、第1質量体14と挙動制限部51a1との隙間Sの初期値S0と関連付けられる。図10を参照すると、エンジン回転数、すなわち、クランクシャフト71の回転数が上昇するにつれて、第1質量体14(第1緩衝部15)と挙動制限部51a1との隙間Sは、小さくなり、最終的に0となる。閾値は、減衰必要域と減衰不要域との境界となるエンジン回転数である。初期値S0は、第1質量体14(第1緩衝部15)と挙動制限部51a1との隙間Sが0となるエンジン回転数が減衰必要域と減衰不要域との境界となるように設定される。第1質量体14の動きは、その寸法、形状、質量、さらには、第1弾性部13の硬度、形状及び寸法等の影響を受ける。このため、初期値S0は、これらの要素も考慮して調整される。減衰不要域をより高いエンジン回転数域に設定したい場合には、初期値S0を大きく設定しておけばよい。
減衰必要域では、第1質量体14が挙動制限部51a1と接していないため、ダンパー装置1は、減衰機能を発揮することができる。これに対し、エンジン回転数が上昇し、減衰不要域に入った場合は、第1質量体14が挙動制限部51a1と接触し、その動きが制限されるため、第1ダンパー部10が振動源となることがなく、車両NVの悪化が抑制される。エンジン回転数が低下し、再び減衰必要域に戻った場合には、ダンパー装置1は、減衰機能を発揮することができる状態に復帰する。
このように、本実施形態のダンパー装置1によれば、クランクシャフト71が搭載された内燃機関の高回転域におけるNV特性の悪化を抑制することができる。
上記実施形態は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、これらの実施例を種々変形することは本発明の範囲内であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施例が可能であることは上記記載から自明である。
1 ダンパー装置
10 第1ダンパー部
11 鍔状部
13 第1弾性部
14 第1質量体
15 第1緩衝部
16 第2緩衝部
17 キャップ部材
50 第2ダンパー部
51 本体部
51a 第1ダンパー部収納部
51a1 挙動制限部
51a12 接触面
51b シャフト装着部
52 第2弾性部
53 第2質量体
54 第3弾性部
55 第3質量体
10 第1ダンパー部
11 鍔状部
13 第1弾性部
14 第1質量体
15 第1緩衝部
16 第2緩衝部
17 キャップ部材
50 第2ダンパー部
51 本体部
51a 第1ダンパー部収納部
51a1 挙動制限部
51a12 接触面
51b シャフト装着部
52 第2弾性部
53 第2質量体
54 第3弾性部
55 第3質量体
Claims (3)
- 回転軸部材に装着され、前記回転軸部材と共に回転する基体部と、
前記基体部に第1弾性部を介して設けられた第1質量体と、を備えた第1ダンパー部と、
前記第1質量体の回転半径方向外側であって前記第1質量体の周囲に配置され、前記回転軸部材の回転数が閾値以上となったときに前記第1質量体と接触して前記第1質量体の動きを制限する挙動制限部と、
を備えたダンパー装置。 - 前記第1質量体と前記挙動制限部との間に介在する緩衝材を備えた請求項1に記載のダンパー装置。
- 前記基体部と接合される本体部の外周部に第2弾性部を介して設けられた第2質量体を備えた第2ダンパー部をさらに備え、
前記挙動制限部は、前記本体部に設けられ、前記第1質量体を収納する収納部の内側に設けられた請求項1又は2に記載のダンパー装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017241034A JP2019108911A (ja) | 2017-12-15 | 2017-12-15 | ダンパー装置 |
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CN201811516710.4A CN109931363A (zh) | 2017-12-15 | 2018-12-12 | 阻尼器装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017241034A JP2019108911A (ja) | 2017-12-15 | 2017-12-15 | ダンパー装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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CN (1) | CN109931363A (ja) |
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