JP2019108854A - 多気筒エンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】ボルトの締結位置からの遠近にかかわらず、シリンダブロックとシリンダヘッドとの間での高いシール性を確保することができる多気筒エンジンを提供する。【解決手段】エンジンは、シリンダヘッドとシリンダブロックとを備える。シリンダブロックは、金属材料を用い形成されたブロックコア11を有する。ブロックコア11の合わせ面11cには、気筒123と気筒124との間の領域に凹部11dが設けられている。凹部11dの+X側及び−Y側の側辺11e,11fは、気筒123,124の各開口縁辺123a,124aに沿うように円弧状をしている。そして、ヘッドボルト孔129,130は、Y方向において、凹部11dの両側となる部分に設けられている。【選択図】図6

Description

本発明は、多気筒エンジンに関し、特にシリンダブロックにおけるシリンダヘッドとの合わせ面の構成に関する。
車両等のエンジンは、気筒が形成されてなるシリンダブロックと、シリンダブロックの上方に載置されるシリンダヘッドと、を備える。シリンダヘッドには、複数のボルト孔が開けられており、シリンダブロックには、シリンダヘッドのボルト孔に対応する箇所にネジ孔が形成されている。シリンダヘッドは、ボルト孔を挿通し、ネジ孔に螺結する複数のヘッドボルトにより、シリンダブロックに取り付けられている。
エンジンにおいては、ガス漏れや冷却液漏れやオイル漏れなどを防止するために、シリンダヘッドとシリンダブロックの当接部(合わせ面)でのシール性を確保することが重要である。このようなシール性を確保するために、シリンダブロックにおけるシリンダヘッドとの合わせ面に、無端状の凹凸を設ける技術が開示されている(特許文献1)。この文献では、シリンダブロックにおけるシリンダヘッドとの合わせ面に形成された凸部の頂部分にシリンダヘッドが当接する構成を採用することにより、当接部での高い面圧を確保でき、シール性の確保に有利とされている。
特開2005−201115号公報
しかしながら、上記特許文献1で提案されている技術では、シリンダブロックにおける気筒の開口部を囲むように全周に亘って凹凸が形成されているので、ヘッドボルトによる締結箇所の近傍領域と、締結箇所から離れた離間領域と、でシール性に差異を生じることが考えられる。即ち、締結箇所の近傍領域では、シリンダヘッドとシリンダブロックとの間に高い圧縮応力が作用するのに対して、離間領域では、相対的に低い圧縮応力しか作用せず、この応力の差がシール性に影響する。
本発明は、上記のような問題の解決を図ろうとなされたものであって、ボルトの締結箇所からの遠近にかかわらず、シリンダブロックとシリンダヘッドとの間での高いシール性を確保することができる多気筒エンジンを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る多気筒エンジンは、前記多気筒エンジンの機関出力軸と、シリンダヘッドと、前記シリンダヘッドに取り付けられるシリンダブロックと、前記シリンダブロックと前記シリンダヘッドとを締結する複数のヘッドボルトと、を備え、前記シリンダブロックは、前記シリンダヘッドの取り付けに係る合わせ面を有し、それぞれが前記機関出力軸に対して直交方向に延設されているとともに、それぞれが気筒を形成し、且つ、互いに連続形成された複数の気筒形成部と、前記機関出力軸方向において、隣り合う前記気筒形成部同士が接続された部分に対して、気筒軸方向における前記合わせ面とは反対側に向けて延設されているとともに、前記機関出力軸を支持する部位を有する複数の機関出力軸支持部と、前記機関出力軸方向における、前記気筒形成部同士が接続された位置に、それぞれが前記気筒軸方向の前記合わせ面から前記機関出力軸支持部まで貫通し、前記複数のヘッドボルトのそれぞれが挿通する複数のヘッドボルト孔と、を有し、前記合わせ面を前記気筒軸方向視(気筒軸方向から平面視)するとき、前記合わせ面は、隣り合う気筒同士の間の領域に、前記機関出力軸方向及び前記気筒軸方向の双方に直交する方向に開口部が延び、前記気筒軸方向に凹入された凹部を有し、前記凹部における前記機関出力軸方向の側辺は、前記気筒の開口縁辺に沿うように円弧状をしており、前記複数のヘッドボルト孔は、前記直交する方向において、前記凹部の両側となる部分に配置されている。
上記態様に係る多気筒エンジンでは、合わせ面における隣り合う気筒同士の間に凹部が形成されているので、シリンダブロックにおける合わせ面の面積(シリンダヘッドとの当接面積)を凹部を設けない場合に比べて小さくすることができ、シリンダブロックとシリンダヘッドとの間に発生する面圧を気筒同士の間の領域でも高めることができる。
また、上記態様に係る多気筒エンジンでは、凹部における開口部の側辺が気筒の開口縁辺に沿う円弧状に形成されているので、当該凹部と気筒との間の領域で、より均一な面圧でシリンダブロックに対するシリンダヘッドの取り付けが可能となる。
さらに、上記態様に係る多気筒エンジンでは、気筒軸方向からの平面視で、凹部が上記直交する方向におけるヘッドボルト孔とヘッドボルト孔との間の領域に設けられているので、ヘッドボルトの締結位置からの遠近にかかわらず、締結に係る面圧の制御が可能である。
従って、上記態様に係る多気筒エンジンでは、ボルトの締結位置からの遠近にかかわらず、シリンダブロックとシリンダヘッドとの間での高いシール性を確保することができる。
本発明の別態様に係る多気筒エンジンは、上記態様であって、前記シリンダブロックの側壁は、前記凹部に対して前記直交する方向の両側部分に膨出形成された複数のヘッドボルト孔形成部を有し、前記複数のヘッドボルト孔のそれぞれは、前記複数のヘッドボルト孔形成部に設けられており、前記複数のヘッドボルト孔形成部のそれぞれは、前記ヘッドボルト孔を囲む部分が、前記機関出力軸方向に隣り合う前記気筒同士の間の壁部と連続している。
上記態様に係る多気筒エンジンでは、ヘッドボルト孔形成部におけるヘッドボルト孔を囲む部分が隣り合う気筒同士の間の壁部と連続する構成としているので、ヘッドボルト孔を凹部に対して近接配置することができ、面圧の確保による高いシール性を確保するのに優れる。
本発明の別態様に係る多気筒エンジンは、上記態様であって、前記凹部を前記直交する方向から断面視するとき、当該凹部の側面部は、V字形状又はU字形状を以って構成され、前記凹部の底部は、前記直交する方向において、中程部分が両端部分よりも当該凹部の開口側へと凸状に隆起している。
上記態様に係る多気筒エンジンでは、凹部の側面部がV字形状又はU字形状を以って構成されており、凹部の側部が気筒を囲む壁部に連続している。このため、上記態様に係る多気筒エンジンでは、凹部よりも機関出力軸支持部側から作用する圧縮応力を、シリンダヘッドとの当接面全体に分散させることができる。
また、上記態様に係る多気筒エンジンでは、凹部の底部において、上記直交する方向での中程部分が両端部分に対して隆起する形状となっているので、機関出力軸支持部側から作用する圧縮応力が底部の上記形状により、より確実に分散される。よって、上記態様に係る多気筒エンジンでは、シリンダブロックにおけるシリンダヘッドとの合わせ面での領域ごとの面圧の差異を小さく抑えることができ、高いシール性を確保することができる。
本発明の別態様に係る多気筒エンジンは、上記態様であって、前記凹部の底部における前記中程部分は、前記合わせ面よりも前記機関出力軸支持部側に位置する。
上記態様に係る多気筒エンジンでは、凹部における底部の中程部分がシリンダブロックにおけるシリンダヘッドとの合わせ面よりも機関出力軸支持部側に配置されているので、圧縮応力の分散を効果的に行うことが可能であり、高いシール性を確保する上で優れている。
本発明の別態様に係る多気筒エンジンは、上記態様であって、前記複数の機関出力軸支持部のそれぞれに対して、前記気筒軸方向における前記複数の気筒形成部とは反対側に接続されるキャップ部を更に備え、複数の前記キャップ部のそれぞれは、前記ヘッドボルト孔と連続するとともに、前記ヘッドボルトと螺結するネジ孔を有し、前記ヘッドボルトは、前記シリンダブロックと前記シリンダヘッドと前記キャップ部とを共締めしている。
上記態様に係る多気筒エンジンでは、ヘッドボルトにより、シリンダブロックとシリンダヘッドとキャップ部とを共締めしているので、ボルトの数を低減することができ、エンジンの軽量化に優位である。
また、上記態様に係る多気筒エンジンでは、ヘッドボルトにより上記のような共締めを行う場合にあっても、上記のように合わせ面に凹部を形成することにより、シリンダヘッドとシリンダブロックとの間での高いシール性を確保することができる。
本発明の別態様に係る多気筒エンジンは、上記態様であって、前記シリンダブロックは、前記複数の気筒形成部と前記複数の機関出力軸支持部と前記複数のキャップ部とを外方から囲繞するシリンダブロック外壁を更に有し、前記気筒形成部と前記機関出力軸支持部とは、金属材料を用い一体成型されており、前記シリンダブロック外壁は、樹脂材料を用い形成されている。
上記態様に係る多気筒エンジンでは、シリンダブロックの外壁(シリンダブロック外壁)が樹脂材料を用い形成されているので、シリンダブロック全体を金属材料を用い形成する場合に比べて、エンジンの重量軽減を図ることができる。また、このように樹脂材料からなるシリンダブロック外壁を用いて軽量化を図りながら、上記のように凹部を形成することにより、シリンダヘッドとシリンダブロックとの間での高いシール性を確保することができる。
上記の各態様に係る多気筒エンジンでは、ボルトの締結位置からの遠近にかかわらず、シリンダブロックとシリンダヘッドとの間での高いシール性を確保することができる。
実施形態に係るエンジンの概略構成を示す模式斜視図である。 エンジンの概略構成を示す模式側面図である。 図2のIII−III断面を示す図であって、シリンダヘッドとブロックコアとベアリングキャップとの取り付け構成を示す模式断面図である。 シリンダブロック及びベアリングキャップの構成を示す模式斜視図である。 シリンダブロックの合わせ面の一部を拡大して示す模式斜視図である。 シリンダブロックの合わせ面の一部を拡大して示す模式平面図である。 図6のVII−VII断面を示す図であって、シリンダブロックに設けられた凹部の構成を示す模式断面図である。 図6のVIII−VIII断面を示す図であって、シリンダブロックに設けられた凹部の構成を示す模式断面図である。 ヘッドボルトによる共締めによりブロックコアに作用する圧縮応力を説明するための模式図である。
以下では、本発明の実施形態について、図面を参酌しながら説明する。なお、以下で説明の形態は、本発明の一態様であって、本発明は、その本質的な構成を除き何ら以下の形態に限定を受けるものではない。
なお、以下の説明で用いる各図においては、X方向が機関出力軸方向であり、Y方向が吸排気方向であり、Z方向が気筒軸方向である。
[実施形態]
1.エンジン1の概略構成
本実施形態に係るエンジン1は、4気筒のガソリンエンジンを一例として採用しており、図1に示すように、シリンダブロック10と、シリンダヘッド13と、ヘッドカバ14と、ベアリングキャップ(キャップ部)15と、クランクシャフト(機関出力軸)16と、オイルパン17と、を備える。
シリンダブロック10は、金属材料を用い形成されたブロックコア11と、樹脂材料を用い形成されたシリンダブロック外壁12と、を有する。ブロックコア11の詳細な構成については、後述する。
シリンダブロック外壁12は、ブロックコア11と、ベアリングキャップ15とクランクシャフト16の一部と、を外方から囲繞するように形成されており、−Z側にオイルパン17が接続されている。なお、図1では、詳細な図示を省略するが、シリンダブロック外壁12には、冷却液が流通する経路であるウォータージャケットが形成されている。
シリンダヘッド13は、シリンダブロック10の+Z側に取り付けられている。図1では図示を省略するが、シリンダヘッド13には、カムシャフト、吸排気バルブ、及び吸排気マニホールドなどが設けられている。
ヘッドカバ14は、シリンダヘッド13の+Z側に取り付けられており、シリンダヘッド13の+Z側開口部を塞いでいる。
ベアリングキャップ(キャップ部)15は、ブロックコア11の−Z側に取り付けられており、ブロックコア11とでクランクシャフト16を回転自在の状態で支持している。
図2に示すように、クランクシャフト16は、X方向に沿って延びている。クランクシャフト16は、ブロックコア11とベアリングキャップ15とで支持されたクランクジャーナル16aと、X方向に隣り合うクランクジャーナル16a同士の間に設けられたクランクアーム16bと、X方向に隣り合い互いに対をなすクランクアーム16b同士の間に設けられたクランクピン16cと、各クランクアーム16bに連続形成されたカウンターウェイト16dと、を有する。
各クランクピン16cには、回転自在の状態でコンロッド(コネクティングロッド)18が取り付けられており、コンロッド18の他端にピストン19が取り付けられている。ピストン19は、各気筒内をZ方向に往復動自在となっている。そして、クランクシャフト16は、ピストン19の往復動に伴い、回転する。
2.シリンダヘッド13とブロックコア11とベアリングキャップ15との取り付け構成
シリンダヘッド13とブロックコア11とベアリングキャップ15との取り付け構成について、図3を用い説明する。図3は、図2のIII−III断面を示す模式断面図である。
図3に示すように、ブロックコア11には、複数のヘッドボルト孔11aが設けられている。複数のヘッドボルト孔11aは、Y方向に対をなす状態で設けられており、クランクシャフト16の支持部位である軸受部11bのY方向両脇部分(径方向外側部分)を、それぞれがZ方向に貫通した状態で設けられている。
シリンダヘッド13にも、複数のヘッドボルト孔13aが設けられている。シリンダヘッド13の複数のヘッドボルト孔13aは、それぞれがブロックコア11のヘッドボルト孔11aに連続するように設けられている。そして、複数のヘッドボルト孔13aも、それぞれがZ方向に貫通した状態で設けられている。
ベアリングキャップ15には、クランクシャフト16の支持部位である軸受部15bのY方向両脇部分(径方向外側部分)に、それぞれがブロックコア11のヘッドボルト孔11aに連続する複数のネジ孔15aが設けられている。複数のネジ孔15aは、それぞれがZ方向に貫通した状態で設けられている。
エンジン1では、シリンダヘッド13の+Z側より複数のヘッドボルト20が、それぞれヘッドボルト孔13a及びヘッドボルト孔11aに挿入され、−Z側の先端部分に設けられたネジ部20bがベアリングキャップ15のネジ孔15aの雌ネジと螺結されている。
図3に示すように、本実施形態に係るエンジン1では、シリンダヘッド13とブロックコア11とベアリングキャップ15とがヘッドボルト20により共締めされている。このため、エンジン1において、シリンダヘッド13とブロックコア11とが、ヘッドボルト20のボルト頭20aと、ネジ部20bとベアリングキャップ15におけるネジ孔15aの雌ネジとの螺結箇所と、の間で挟持された状態となっている。さらに詳細には、ブロックコア11は、シリンダブロック13とベアリングキャップ15とでZ方向に挟持された状態となっている。
なお、図3では、エンジン1の一断面(図2のIII−III断面)を一例として図示したが、ヘッドボルト20による他の締結箇所も同様の構成となっている。
3.ブロックコア11及びベアリングキャップ15の構成
ブロックコア11及びベアリングキャップ15の構成について、図4を用い説明する。図4は、ブロックコア11及びベアリングキャップ15の構成を示す模式斜視図である。
図4に示すように、シリンダブロック10におけるブロックコア11は、4つの気筒形成部111〜114と、3つの接続部115〜117と、5つのシャフト支持部(機関出力軸支持部)118〜122と、を有する。ブロックコア11において、4つの気筒形成部111〜114と、3つの接続部115〜117と、5つのシャフト支持部118〜122と、は金属材料を用いて一体形成されている。
4つの気筒形成部111〜114のそれぞれは、気筒123〜126を有する。気筒123〜126は、X方向に配列されている。ブロックコア11では、複数のヘッドボルト孔127〜136がZ方向に貫通するように設けられている。そして、複数のヘッドボルト孔127〜136の内、ヘッドボルト孔127,129,131,133,135は、ブロックコア11の+Y側の側壁に設けられており、ヘッドボルト孔128,130,132,134,136は、ブロックコア11の−Y側の側壁に設けられている。
また、ヘッドボルト孔129〜134は、X方向において、隣り合う気筒123〜126同士の間の部分に設けられており、ヘッドボルト孔127,128,135,136は、X方向において、気筒123,126の両端となる箇所に設けられている。
なお、Y方向において、ヘッドボルト孔127とヘッドボルト孔128とが対をなし、ヘッドボルト孔129とヘッドボルト孔130とが対をなし、ヘッドボルト孔131とヘッドボルト孔132とが対をなし、ヘッドボルト133とヘッドボルト134とが対をなし、ヘッドボルト135とヘッドボルト136とが対をなしている。
接続部115は、X方向における気筒形成部111と気筒形成部112との隣接部分(接続部分)の−Z側の部分に設けられ、接続部116は、X方向における気筒形成部112と気筒形成部113との隣接部分(接続部分)の−Z側の部分に設けられ、接続部117は、X方向における気筒形成部113と気筒形成部114との隣接部分(接続部分)の−Z側の部分に設けられている。
なお、図4では、ブロックコア11における−Y側の側壁面だけを図示しているが、反対側となる+Y側についても、同様の構成を以って接続部が形成されている。
シャフト支持部119〜121は、それぞれ接続部115〜117の−Z側部分から、−Z側に向けて延設されている。
一方、シャフト支持部118,122は、X方向において、気筒形成部111,114の両外側から−Z側に向けて延設されている。
シャフト支持部118〜122のそれぞれは、X方向の厚みが、Y方向の幅及びZ方向の高さに比べて小さい、板形状を以って構成されている。
図4に示すように、シャフト支持部118〜122のそれぞれの−Z側の部分には、ベアリングキャップ151〜155が取り付けられている。これらベアリングキャップ151〜155を纏めて、「ベアリングキャップ15」と記載する場合がある。
シャフト支持部118〜122に対するベアリングキャップ151〜155の取り付けは、図3を用い説明したようにヘッドボルト20との締結による。ここで、ヘッドボルト20とベアリングキャップ15(ベアリングキャップ151〜155)のネジ孔15aとの締結により生じる圧縮応力は、ブロックコア11に対してZ方向に作用する。
4.シリンダブロック10における合わせ面11cの構成
シリンダブロック10(ブロックコア11)における合わせ面11cの構成について、図5及び図6を用い説明する。図5は、シリンダブロック10の合わせ面11cの一部を拡大して示す模式斜視図であり、図6は、模式平面図である。
なお、図5及び図6では、ブロックコア11における合わせ面11cの一部だけを図示しているが、気筒124と気筒125との間の領域、及び気筒125と気筒126との間の領域についても、同様の構成となっている。
図5及び図6に示すように、合わせ面11cには、気筒123と気筒124との間の領域に凹部11dが設けられている。凹部11dは、−Z側に向けて凹入されている。そして、凹部11dの開口部は、X方向に比べてY方向に長さが長い形状を有している。
図6に示すように、凹部11dの開口辺は、2つの側辺11e,11fと2つの端辺11j,11kから構成されている。−X側の側辺11eは、仮想点Pと仮想点Pとの間を円弧状に結んでいる。−Y側の端辺11jは、仮想点Pと仮想点Pとの間を円弧状に結んでいる。+X側の側辺11fは、仮想点Pと仮想点Pとの間を円弧状に結んでいる。+Y側の端辺11kは、仮想点Pと仮想点Pとの間を円弧状に結んでいる。
また、側辺11eは気筒123における開口縁辺123aに沿うように設けられ、側辺11fは気筒124における開口縁辺124aに沿うように設けられている。
このように、本実施形態に係るブロックコア11では、それぞれ曲線を以って構成された側辺11e,11f及び端辺11j,11kを、互いに接するように接続して凹部11dの開口辺を構成し、これにより応力集中の発生を抑制している。
図5及び図6に示すように、凹部11に対して+Y側となる部分には、気筒間壁部139を挟んでヘッドボルト孔形成部137が設けられている。ヘッドボルト孔129は、ヘッドボルト孔形成部137に設けられている。同様に、凹部11に対して−Y側となる部分には、気筒間壁部140を挟んでヘッドボルト孔形成部138が設けられている。ヘッドボルト孔130は、ヘッドボルト孔形成部138に設けられている。
本実施形態に係るブロックコア11では、凹部11dとヘッドボルト孔129,130とは、Y方向に沿った直線状に配置されている。
5.凹部11dの構成
凹部11dの構成について、図7及び図8を用い説明する。図7は、図6のVII−VII断面を示す模式断面図であり、図8は、図6のVIII−VIII断面を示す模式断面図である。なお、図7及び図8では、気筒123と気筒124との間に設けられた凹部11dだけを図示しているが、気筒124と気筒125との間に設けられた凹部11d、及び気筒125と気筒126との間に設けられた凹部11dについても同じ構成を有する。
図7に示すように、凹部11dの底部は、Y方向において、両端部分11h,11iよりも中程部分11gが+Z側に隆起した形状を以って形成されている。
また、図8に示すように、凹部11dの側面部は、V字形状を以って構成されている。そして、凹部11dの側面部は、気筒123,124を囲む壁部111a,112aとそれぞれ連続している。
なお、Y方向において、中程部分11gと両端部分11h,11iとの間の領域においても、凹部11dの側面部は、V字形状を以って構成されており、壁部111a,112aとそれぞれ連続している。
図7に戻って、凹部11dの底部において、最も+Z側に位置する中程部分11gは、ブロックコア11におけるシリンダヘッド13との合わせ面11cよりも、距離Hだけ−Z側に配されている。即ち、本実施形態では、凹部11dの底部は、合わせ面11cよりもZ方向におけるシャフト支持部118〜122側に配されている。
ここで、Z方向において、合わせ面11cから両端部分11h,11iまでの距離をHとする。このとき、本実施形態では、一例として、(H/H)が30%〜70%の範囲内となるように凹部11dの底部を形成している。より具体的には、(H/H)が45%〜55%の範囲内となるように凹部11dの底部を形成している。
なお、図8に示したように、本実施形態に係るエンジン1では、凹部11dの側面部の形状を、一例としてV字形状としたが、U字形状とすることもできる。
6.ブロックコア11に対する圧縮応力の作用
ヘッドボルト20の共締めに伴うブロックコア11に対する圧縮応力の作用について、図9を用い説明する。図9は、ブロックコア11に作用する圧縮応力を説明するための模式図である。なお、図9では、ヘッドボルト孔129とヘッドボルト孔130との間の部分だけを図示しているが、ヘッドボルト孔131とヘッドボルト孔132との間の部分、及びヘッドボルト孔133とヘッドボルト孔134との間の部分についても、同様の形態で圧縮応力が作用する。
図9に示すように、ヘッドボルト20の共締めにより、ブロックコア11はシリンダヘッド13とベアリングキャップ15とで挟まれた状態となり、これによりブロックコア11には、Z方向に圧縮応力が作用する(Sc)。
ブロックコア11に作用する圧縮応力Scは、ヘッドボルト孔129,130よりも外側に作用する圧縮応力成分Scと、ヘッドボルト孔129とヘッドボルト孔130との間の領域に作用する圧縮応力成分Scとに分かれる。この内、圧縮応力成分Scは、そのまま合わせ面11cに作用することになる。
一方、圧縮応力成分Scは、凹部11dが設けられた領域で、当該凹部11dの周囲の部分へと分散されて合わせ面11cに作用する。また、凹部11dの底部における両端部分11h,11i同士の間の部分(中程部分11g及びそのY方向周辺の部分)に伝わった圧縮応力成分Scは、両端部分11h,11i同士の間の部分で分散されて、図9の紙面手前側と奥側から気筒形成部111,112の各壁部111a,112aへと伝わり、合わせ面11cに作用する。
7.効果
本実施形態に係るエンジン1では、隣り合う気筒123〜126同士の間に凹部11dが形成されているので、シリンダブロック10における合わせ面11cの面積(シリンダヘッド13との当接面積)を小さくすることができ、シリンダブロック10のブロックコア11とシリンダヘッド13との間に発生する面圧を気筒123〜126同士の間の領域でも高めることができる。
また、本実施形態に係るエンジン1では、凹部11dの側辺11e,11fが気筒123〜126の開口縁辺123a,124aに沿う円弧状に形成されているので、当該凹部11dと気筒123〜126同士の間の領域で、より均一な面圧でシリンダブロック10に対するシリンダヘッド13の取り付けが可能となる。
また、上述のように、凹部11dの開口辺は、側辺11e,11f及び端辺11j,11kが互いに接するように接続されることで構成されており、これにより開口辺の一部に応力集中が発生するのを抑制できる。
さらに、図6を用い説明したように、本実施形態に係るエンジン1では、Z方向(気筒軸方向)からの平面視で、凹部11dがヘッドボルト孔129,131,133とヘッドボルト孔130,132,134との間の領域に設けられているので、ヘッドボルト20の締結位置からの遠近にかかわらず、締結に係る面圧の制御が可能である。
従って、本実施形態に係るエンジン1では、ヘッドボルト20の締結位置からの遠近にかかわらず、シリンダブロック10のブロックコア11とシリンダヘッド13との間での高いシール性を確保することができる。
本実施形態に係るエンジン1では、ヘッドボルト孔形成部137,138におけるヘッドボルト孔129,130を囲む部分が気筒間壁部139,140と連続する構成としているので、ヘッドボルト孔129,130を凹部11dに対して近接配置することができ、面圧の確保による高いシール性を確保するのに優れる。
図8を用い説明したように、本実施形態に係るエンジン1では、凹部11dの側面部がV字形状又はU字形状を以って構成されており、凹部11dの側部が気筒形成部111,112の各壁部111a,112aに連続している。このため、本実施形態に係るエンジン1では、凹部11dに対して−Z側から作用する圧縮応力を、シリンダヘッド13との当接面(合わせ面11c)全体に分散させることができる。
また、図7を用い説明したように、本実施形態に係るエンジン1では、凹部11dの底部において、その中程部分11gが両端部分11h,11iに対して+Z側に向けて隆起する形状となっているので、−Z側から作用する圧縮応力が底部の上記形状により、より確実に分散される。よって、本実施形態に係るエンジン1では、ブロックコア11におけるシリンダヘッド13との合わせ面11cでの領域ごとの面圧の差異を小さく抑えることができ、高いシール性を確保することができる。
本実施形態に係るエンジン1では、凹部11dにおける底部の中程部分11gがブロックコア11におけるシリンダヘッド13との合わせ面11cよりも−Z側に配置されているので、圧縮応力の分散を効果的に行うことが可能であり、高いシール性を確保する上で優れている。
本実施形態に係るエンジン1では、ヘッドボルト20により、シリンダブロック10とシリンダヘッド13とベアリングキャップ15とを共締めしているので、ボルトの数を低減することができ、エンジン1の軽量化に優位である。
また、本実施形態に係るエンジン1では、ヘッドボルト20により上記のような共締めを行う場合にあっても、上述のように合わせ面11cに凹部11dを形成することにより、シリンダヘッド13とシリンダブロック10のブロックコア11との間での高いシール性を確保することができる。
本実施形態に係るエンジン1では、シリンダブロック10の外壁として、シリンダブロック外壁12を有し、当該シリンダブロック外壁12が樹脂材料を用い形成されているので、シリンダブロック10全体を金属材料を用い形成する場合に比べて、エンジン1の重量軽減を図ることができる。また、このように樹脂材料からなるシリンダブロック外壁12を用いて軽量化を図りながら、上述のように合わせ面11cに凹部11dを形成することにより、シリンダヘッド13とシリンダブロック10との間での高いシール性を確保することができる。
以上のように、本実施形態に係るエンジン1では、ヘッドボルト20の締結位置からの遠近にかかわらず、シリンダブロック10とシリンダヘッド13との間での高いシール性を確保することができる。
[変形例]
上記実施形態に係るエンジン1では、合わせ面11cに形成する凹部11dの開口形状を図6で示すような形状としたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、凹部の開口が、+Y側部分及び−Y側部分が直線で規定された形状とすることもできる。
上記実施形態に係るエンジン1では、合わせ面11cにおいて、Y方向における凹部11dとヘッドボルト孔129,130との間には凹部を設けない構成を採用することとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、Y方向における凹部11dとヘッドボルト孔129,130との間には凹部を設けることとしてもよい。この場合には、該凹部の開口形状に関して、種々のバリエーションを採用することができる。
上記実施形態に係るエンジン1では、図6を用い説明したように、合わせ面11cにおいて、凹部11dとヘッドボルト孔129,130とがY方向に直線上に配置された構成を採用することとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。ヘッドボルト孔と凹部とが、X方向(機関出力軸方向)にずれた構成を採用することもできる。
図7を用い説明したように、上記実施形態に係るエンジン1では、凹部11dの底面の形状について、プロファイルが略放物線を描く形状を採用することとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、三角形状や半円形状のプロファイルを以って凹部の底部を形成することでも、上記同様の効果を得ることが可能である。
また、凹部の底部において、複数の凸状部分が設けられてなることとしてもよい。
さらに、本発明では、凹部の底部について、中程部分が凹部の開口側に向けて隆起した形態を必ずしも採用しなくてもよい。
上記実施形態に係るエンジン1では、図4に示したように、ベアリングキャップ151〜155の下端部同士が接続されておらず、各下端部が自由端の状態となっていることとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、ベアリングキャップの下端部同士をビーム状部材で相互に連結することとしてもよい。
また、上記実施形態では、ヘッドボルト20をシリンダヘッド13の上方から挿入し、シリンダヘッド13及びブロックコア11を挿通させ、ベアリングキャップ15に設けたネジ孔20bに対して螺結させることとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、ヘッドボルトを、ベアリングキャップの下方から挿入し、ベアリングキャップ及びブロックコアを挿通させ、シリンダヘッドに設けたネジ孔の雌ネジに螺結させる構成を採用することもできる。
上記実施形態に係るエンジン1では、シリンダブロック10の外壁(シリンダブロック外壁12)を樹脂材料を用い形成することとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。外壁も金属材料を用い形成することとしてもよく、必ずしもブロックコアとシリンダブロック外壁とを別部材とする必要もない。
上記実施形態では、ヘッドボルト20をシリンダヘッド13及びブロックコア11を挿通させ、ベアリングキャップ15に設けたネジ孔20bの雌ネジに対して螺結させることとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、ヘッドボルトを、シリンダヘッド、ブロックコア、及びベアリングキャップを挿通させ、ベアリングキャップの下方に配したナットに対して螺結させることとしてもよい。また、ブロックコアにネジ孔を設けておき、シリンダヘッドを挿通させたボルトをブロックコアのネジ孔に螺結させ、一方、ベアリングキャップの下方から挿入し、ベアリングキャップを挿通させたボルトをブロックコアのネジ孔に螺結させることとしてもよい。
上記実施形態に係るエンジン1では、シリンダヘッド13とシリンダブロック10との間への、ヘッドガスケットの介挿の有無については特に言及しなかったが、介挿することとしてもよい。
上記実施形態では、エンジン1として4気筒のガソリンエンジンを一例として採用したが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、2気筒、3気筒、あるいは5気筒以上のエンジンを採用することもできるし、ディーゼルエンジンを採用することもできる。
また、エンジン種類としては、水平対向エンジンやV型エンジン、若しくはW側エンジンなどを採用することもできる。
1 エンジン
10 シリンダブロック
11 ブロックコア
11c 合わせ面
11d 凹部
11e,11f 側辺
11g 中程部分
11h,11i 両端部分
11j,11k 端辺
12 シリンダブロック外壁
13 シリンダヘッド
15 ベアリングキャップ(キャップ部)
16 クランクシャフト(機関出力軸)
20 ヘッドボルト
111〜114 気筒形成部
118〜122 シャフト支持部(機関出力軸支持部)
123〜126 気筒
123a,124a 開口縁辺
127〜136 ヘッドボルト孔
137,138 ヘッドボルト孔形成部
139,140 気筒間壁部
本発明の一態様に係る多気筒エンジンは、前記多気筒エンジンの機関出力軸と、シリンダヘッドと、前記シリンダヘッドに取り付けられるシリンダブロックと、前記シリンダブロックと前記シリンダヘッドとを締結する複数のヘッドボルトと、を備え、前記シリンダブロックは、前記シリンダヘッドの取り付けに係る合わせ面を有し、それぞれが前記機関出力軸に対して直交方向に延設されているとともに、それぞれが気筒を形成し、且つ、互いに連続形成された複数の気筒形成部と、前記機関出力軸方向において、隣り合う前記気筒形成部同士が接続された部分に対して、気筒軸方向における前記合わせ面とは反対側に向けて延設されているとともに、前記機関出力軸を支持する部位を有する複数の機関出力軸支持部と、前記機関出力軸方向における、前記気筒形成部同士が接続された位置に、それぞれが前記気筒軸方向の前記合わせ面から前記機関出力軸支持部まで貫通し、前記複数
のヘッドボルトのそれぞれが挿通する複数のヘッドボルト孔と、を有し、前記合わせ面を前記気筒軸方向視(気筒軸方向から平面視)するとき、前記合わせ面は、隣り合う気筒同士の間の領域に、前記機関出力軸方向及び前記気筒軸方向の双方に直交する方向に開口部が延び、前記気筒軸方向に凹入された凹部を有し、前記凹部における前記機関出力軸方向の側辺は、前記気筒の開口縁辺に沿うように円弧状をしており、前記凹部における前記直交する方向の端辺は、円弧状をしているとともに、前記側辺に接しており、前記複数のヘッドボルト孔は、前記直交する方向において、前記凹部の両側となる部分に配置されている。

Claims (6)

  1. 多気筒エンジンにおいて、
    前記多気筒エンジンの機関出力軸と、
    シリンダヘッドと、
    前記シリンダヘッドに取り付けられるシリンダブロックと、
    前記シリンダブロックと前記シリンダヘッドとを締結する複数のヘッドボルトと、
    を備え、
    前記シリンダブロックは、
    前記シリンダヘッドの取り付けに係る合わせ面を有し、それぞれが前記機関出力軸に対して直交方向に延設されているとともに、それぞれが気筒を形成し、且つ、互いに連続形成された複数の気筒形成部と、
    前記機関出力軸方向において、隣り合う前記気筒形成部同士が接続された部分に対して、気筒軸方向における前記合わせ面とは反対側に向けて延設されているとともに、前記機関出力軸を支持する部位を有する複数の機関出力軸支持部と、
    前記機関出力軸方向における、前記気筒形成部同士が接続された位置に、それぞれが前記気筒軸方向の前記合わせ面から前記機関出力軸支持部まで貫通し、前記複数のヘッドボルトのそれぞれが挿通する複数のヘッドボルト孔と、
    を有し、
    前記合わせ面を前記気筒軸方向視するとき、
    前記合わせ面は、隣り合う気筒同士の間の領域に、前記機関出力軸方向及び前記気筒軸方向の双方に直交する方向に開口部が延び、前記気筒軸方向に凹入された凹部を有し、
    前記凹部における前記機関出力軸方向の側辺は、前記気筒の開口縁辺に沿うように円弧状をしており、
    前記複数のヘッドボルト孔は、前記直交する方向において、前記凹部の両側となる部分に配置されている、
    多気筒エンジン。
  2. 請求項1に記載の多気筒エンジンであって、
    前記シリンダブロックの側壁は、前記凹部に対して前記直交する方向に対応する両側部分に膨出形成された複数のヘッドボルト孔形成部を有し、
    前記複数のヘッドボルト孔のそれぞれは、前記複数のヘッドボルト孔形成部に設けられており、
    前記複数のヘッドボルト孔形成部のそれぞれは、前記ヘッドボルト孔を囲む部分が、前記機関出力軸方向に隣り合う前記気筒同士の間の壁部と連続している、
    多気筒エンジン。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の多気筒エンジンであって、
    前記凹部を前記直交する方向から断面視するとき、当該凹部の側面部は、V字形状又はU字形状を以って構成され、
    前記凹部の底部は、前記直交する方向において、中程部分が両端部分よりも当該凹部の開口側へと凸状に隆起している、
    多気筒エンジン。
  4. 請求項3に記載の多気筒エンジンであって、
    前記凹部の底部における前記中程部分は、前記合わせ面よりも前記機関出力軸支持部側に位置する、
    多気筒エンジン。
  5. 請求項1から請求項4の何れかに記載の多気筒エンジンであって、
    前記複数の機関出力軸支持部のそれぞれに対して、前記気筒軸方向における前記複数の気筒形成部とは反対側に接続されるキャップ部を更に備え、
    複数の前記キャップ部のそれぞれは、前記ヘッドボルト孔と連続するとともに、前記ヘッドボルトと螺結するネジ孔を有し、
    前記ヘッドボルトは、前記シリンダブロックと前記シリンダヘッドと前記キャップ部とを共締めしている、
    多気筒エンジン。
  6. 請求項5に記載の多気筒エンジンであって、
    前記シリンダブロックは、前記複数の気筒形成部と前記複数の機関出力軸支持部と前記複数のキャップ部とを外方から囲繞するシリンダブロック外壁を更に有し、
    前記気筒形成部と前記機関出力軸支持部とは、金属材料を用い一体成型されており、
    前記シリンダブロック外壁は、樹脂材料を用い形成されている、
    多気筒エンジン。
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