JP2019108197A - 紙葉類搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】紙葉類搬送装置において、キャリアにより搬送されてきた紙幣を確実に紙幣収容室に収容する。【解決手段】走行してきたキャリア105がストッパー135に当たって停止した位置から紙幣収容室14までの間に紙葉類フィード装置150を配置する。紙葉類フィード装置150はトルクリミッター機構160を備えており、トルクリミッター機構160は、第二のプーリ152が回転することなく第一のプーリ151を中心として回動する状態と、第一のプーリ151及び第二のプーリ152がともに回転し、紙幣137を搬送する状態とを交互に作り出す。【選択図】図1

Description

本発明は紙幣その他のシート状の紙葉類を搬送する紙葉類搬送装置に関する。さらに、本発明は当該紙葉類搬送装置の一部を構成するとともに、単独でも使用可能な紙葉類フィード装置に関する。
紙幣その他のシート状の紙葉類を搬送する紙葉類搬送装置の一例として特許第5926415号(特許文献1)に記載されたものがある。
図17乃至図22は同特許に記載された紙葉類搬送装置を示す。
この紙葉類搬送装置は、紙葉類をその前面で押すことにより当該紙葉類を搬送するキャリア10と、キャリア10の外形と相似し、キャリア10が走行可能な内部空間を有するダクト11と、ダクト11内においてキャリア10を双方向に走行させる駆動手段としての一対の送風機12a及び12bと、ダクト11内においてキャリア10を所定の位置で停止させるストッパー13a及び13bと、キャリア10が搬送してきた紙幣を収容する紙幣収容室14と、を備えている。
図17は紙葉類搬送装置が使用される環境を示す概略図である。
図17に示すように、複数個のパチンコ台20その他の遊戯機器が図17の左右方向に一列に配置されており(図17においては、1個のパチンコ台20のみを示している)、パチンコ台20の横に紙幣を投入するための紙幣投入装置21が設置されている。
パチンコ台20の裏側には、当該紙葉類搬送装置の一構成要素であるダクト11がパチンコ台20の配列方向と平行に延びるように設置されている。
図18はダクト11の部分的斜視図(一部分解図を含む)である。
図18に示すように、ダクト11は直線状に延びる中空構造を有しており、その断面は、上下方向に長い長方形において上下方向の中央部が内側に突出する形状をなしている。すなわち、ダクト11は上下方向の中央の部分が矩形状にダクト11の内側に突出する突出部11aを構成している。
さらに、ダクト11の側壁には、紙幣投入装置21の位置に対応して、スリット11bが形成されている。後述するように、各紙幣投入装置21に投入された紙幣はスリット11bを通過してダクト11の内部に送られる。
図19はキャリア10の斜視図である。
キャリア10は、上下方向に延びる中心軸10aと、中心軸10aの一方の側に配置された4個の第一ウィング10bと、中心軸10aの他方の側に配置された4個の第二ウィング10cと、からなる。
第一ウィング10bは、中心軸10aの上端及び下端をそれぞれ起点として、2個一組の第一ウィング10bがV字型になるように、それぞれ配置されている。同様に、第二ウィング10cは、中心軸10aの上端及び下端をそれぞれ起点として、2個一組の第二ウィング10cがV字型になるように、それぞれ配置されている。後述するように、ダクト11の内部に送られた紙幣は4個の第一ウィング10bにその外縁を押されて搬送される。
図20はキャリア10がダクト11の内部に収納された状態を示す斜視図である。
図20に示すように、ダクト11の突出部11aが、上下の第一ウィング10bの間に形成された空間10d(図19参照)及び上下の第二ウィング10cの間に形成された空間10d(図19参照)に嵌まり込む。
さらに、図17に示すように、ダクト11の一端(図17の右端)には、紙幣投入装置21から投入され、キャリア10によって搬送された紙幣を収容する紙幣収容室14が配置されている。
ダクト11の両端には、ダクト11の内部に風を送り込む送風機12a及び12bが配置されている。
送風機12a及び12bは何れか一方のみが作動するか、あるいは、双方とも作動しない。双方が同時に作動することはない。送風機12aが作動すると、ダクト11の内部に収容されているキャリア10の第二ウィング10cが風圧を受けて、キャリア10は紙幣収容室14に向う方向(方向X1)に走行する。一方、送風機12bが作動すると、ダクト11の内部に収容されているキャリア10の第一ウィング10bが風圧を受けて、キャリア10は紙幣収容室14から離れる方向(方向X2)に走行する。
なお、ダクト11の一方の端部(図17の右端)に連続して紙幣収容室14が配置されているため、送風機12bは紙幣収容室14に隣接して配置され、バイパス通路12cを介してダクト11と連結している。
図21は紙幣投入装置21の内部構造を示す概略図である。
図21に示すように、紙幣投入装置21は、ローラーユニット21bと、ダクト11に対して斜めの方向に延びる搬送路21cと、を備えている。
紙幣投入装置21の紙幣投入口21aから投入された紙幣はローラーユニット21bによって搬送され、搬送路21cを介して、ダクト11の内部に投入される。
図22は、ダクト11内においてキャリア10を所定の位置(具体的には、ダクト11の両端の手前)で停止させるストッパー13a及び13bを示す。
ストッパー13a及び13bは、ダクト11の内部に延びるフック状の部材からなる。キャリア10の第一ウィング10bがストッパー13aに引っ掛かることによって、キャリア10は紙幣収容室14の手前で停止する。また、キャリア10の第二ウィング10cがストッパー13bに引っ掛かることによって、キャリア10は送風機12aの手前で停止する。
上記の構造を有する紙葉類搬送装置は以下のように作動する。
パチンコ台20の顧客が紙幣を紙幣投入装置21の紙幣投入口21aに投入すると、紙幣はローラーユニット21bにより搬送され、搬送路21cを介して、ダクト11のスリット11bからダクト11の内部に投入される。
紙幣投入装置21には紙幣感知センサー(図示せず)が設けられており、紙幣がダクト11の内部に投入されると、紙幣感知センサーは紙幣投入を示す紙幣投入信号を中央制御装置(図示せず)に送信する。
紙幣投入信号を受信した中央制御装置は送風機12aを作動させる。送風機12aが作動を開始すると、ダクト11の内部には紙幣収容室14に向う方向(方向X1)の風が送られる。キャリア10は、第二ウィング10cがこの風による風圧を受けることにより、紙幣収容室14に向う方向(方向X1)に走行する。キャリア10は、紙幣収容室14に到達するまでの間に、ダクト11に投入された紙幣を第一ウィング10bで捕捉する。キャリア10は紙幣収容室14に向う方向(方向X1)に走行しているため、紙幣を捕捉したキャリア10は捕捉した紙幣を押した状態を維持しながら、走行を続け、次いで、ストッパー13aにより停止させられる。キャリア10が停止することにより、紙幣は慣性力の作用を受けキャリア10から離れ、紙幣収容室14に収容される。
なお、紙幣は、その紙面がキャリア10の走行方向(ダクト11の長さ方向)と平行であり(あるいは、ダクト11の高さ方向と平行であり)、かつ、その短辺がキャリア10の中心軸10aと平行になる姿勢を維持してキャリア10により搬送される。
ストッパー13aの近傍にはキャリア10を検知するセンサー(図示せず)が配置されており、キャリア10がストッパー13aによって停止すると、センサーは、キャリア10がストッパー13aによって停止したことを示すキャリア停止信号を中央制御装置に送信する。
キャリア停止信号を受信した中央制御装置は送風機12aの作動を停止するとともに、キャリア10がストッパー13aによって停止してから所定の時間(紙幣が紙幣収容室14に収容されるのに必要な時間)が経過したときに、送風機12bを作動させる。
送風機12bが作動を開始すると、ダクト11の内部には紙幣収容室14から離れる方向(方向X2)の風が送られる。キャリア10は、第一ウィング10bがこの風による風圧を受けることにより、紙幣収容室14から離れる方向(方向X2)に走行する。
その後、キャリア10はストッパー13bに引っ掛かり、停止する。すなわち、キャリア10は当初の位置に復帰する。
以上の動作が、紙幣が紙幣投入装置21に投入されてから、紙幣収容室14に収容されるまでの1サイクルの動作である。実際には、複数個のパチンコ台20ひいては紙幣投入装置21があるため、どの紙幣投入装置21に投入された紙幣を優先的に紙幣収容室14まで搬送するかを中央制御装置が順番決定用プログラムに従って決定する。
特許第5926415号(特開2016−160038:特許公報発行日のほうが公開公報発行日よりも前)
従来の紙葉類搬送装置においては、上述のように、キャリア10がストッパー13aにより停止させられると、キャリア10が捕捉していた紙幣は慣性力の作用を受けてキャリア10から離れ、紙幣収容室14に収容される。
すなわち、従来の紙葉類搬送装置においては、紙幣を紙幣収容室14に収容する手段はキャリア10の走行によって生じる慣性力だけであったため、慣性力が必要な大きさよりも小さかったような場合には、紙幣が紙幣収容室14に到達する前に失速してしまうようなケースや、紙幣収容室14に通じる通路に紙幣が張り付いたりするケースがあり、必ずしも紙幣を紙幣収容室14に確実に収容することは実行できていなかった。
本発明はこのような従来の紙葉類搬送装置における問題点に鑑みてなされたものであり、キャリアにより搬送されてきた紙幣その他の紙葉類を確実に紙幣収容室に収容することを可能にする紙葉類搬送装置及び紙葉類フィード装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、紙葉類が移動可能な内部空間を有するダクトと、前記紙葉類を前記ダクトの内部において搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送された前記紙葉類を収容する紙葉類収容室と、を備える紙葉類搬送装置において、前記ダクト内を搬送されてきた前記紙葉類を前記紙葉類収容室に搬送する紙葉類フィード装置を備えており、前記紙葉類フィード装置は、第一のプーリと、前記第一のプーリから離れた位置にある第二のプーリと、前記第一のプーリを駆動する駆動源と、前記第一のプーリの回転を前記第二のプーリに伝達する伝達機構と、を備え、前記第一のプーリは前記ダクトの終点から前記紙葉類収容室までの間を延びる紙葉類搬送路上に配置され、前記第二のプーリは、前記紙葉類が前記紙葉類搬送路に搬送されてくるまでの間は、前記紙葉類搬送路に接触していない状態に維持され、かつ、前記紙葉類が前記紙葉類搬送路に搬送されてくると、前記第一のプーリを中心として回動して前記紙葉類搬送路に接し、前記紙葉類搬送路上を搬送されてきた紙葉類を前記紙葉類搬送路との間に挟み込み、当該紙葉類を前記紙葉類収容室に搬送することを特徴とする紙葉類搬送装置を提供する。
本発明に係る紙葉類搬送装置は、前記第二のプーリが前記第一のプーリを中心として回動する状態と、前記第二のプーリが回動しない状態とを交互に作り出すトルクリミッター機構をさらに備えることが好ましい。
例えば、前記トルクリミッター機構は、第一円筒部材と、第二円筒部材と、からなり、前記第一円筒部材には前記第一のプーリの駆動軸が固定的に嵌合されており、前記第二円筒部材には前記第一円筒部材が嵌合されており、前記第二円筒部材は前記第二のプーリと固定的に連結されており、前記第二円筒部材が前記第一のプーリの前記駆動軸を中心として回転すると、前記第二のプーリは前記第一のプーリを中心として回動し、前記第一円筒部材と前記第二円筒部材とは予め定められた大きさの結合力を介して相互に結合しており、前記第一のプーリの前記駆動軸の回転力が前記結合力より大きくない場合には、前記第一円筒部材及び前記第二円筒部材は前記駆動軸とともに回転し、前記回転力が前記結合力より大きい場合には、前記第一円筒部材のみが前記駆動軸とともに回転するものであることが好ましい。
例えば、前記結合力は磁力からなり、前記第一円筒部材及び前記第二円筒部材の何れか一方は磁性体からなり、他方は磁石からなるものであることが好ましい。
本発明に係る紙葉類搬送装置は、前記紙葉類搬送路に形成された第一凹部に収容された第一ローラーと、前記第一ローラーを前記凹部の外側に向って付勢する付勢部材と、をさらに備え、前記第一ローラーは、前記第一のプーリの中心の下方の位置に配置されていることが好ましい。
本発明に係る紙葉類搬送装置は、前記紙葉類搬送路に形成された第二凹部に収容された第二ローラーをさらに備え、前記第二ローラーは、前記第二のプーリが前記紙葉類搬送路に接したときに、前記第二のプーリの中心の下方において、前記第二のプーリに押し当てられる位置に配置されていることが好ましい。
例えば、前記伝達機構は、前記第一のプーリと前記第二のプーリの各外周に掛け渡されたベルトからなる。
あるいは、前記伝達機構は、前記第一のプーリと同心に前記第一のプーリに取り付けられた第一ギヤと、前記第二のプーリと同心に前記第二のプーリに取り付けられた第二ギヤと、前記第一ギヤ及び前記第二ギヤに噛み合っている中間ギヤと、から構成することも可能である。
前記搬送手段は、例えば、前記紙葉類をその前面で押すことにより当該紙葉類を搬送するキャリアと、前記ダクト内に送風することにより前記キャリアを前記ダクト内において両方向に走行させる一対の送風機と、からなり、前記ダクトの前記内部空間は前記キャリアの外形と相似しており、前記ダクト内において前記キャリアを所定の位置で停止させるストッパーをさらに備えることが好ましい。
前記ストッパーにより前記キャリアが停止したときの前記キャリアの先端から、前記第二のプーリが前記紙葉類搬送路に接したときの前記第二のプーリまでの前記紙葉類搬送路の距離は前記キャリアが搬送してきた紙葉類の前記紙葉類搬送路が延びる方向における長さよりも小さく設定されていることが好ましい。
本発明は、さらに、第一のプーリと、前記第一のプーリから離れた位置にある第二のプーリと、前記第一のプーリを駆動する駆動源と、前記第一のプーリの回転を前記第二のプーリに伝達する伝達機構と、前記第二のプーリが前記第一のプーリを中心として回動する状態と、前記第二のプーリが回動しない状態とを交互に作り出すトルクリミッター機構と、を備え、前記トルクリミッター機構は、紙葉類が紙葉類搬送路上を前記第二のプーリに搬送されてくるまでの間は、前記第二のプーリを前記紙葉類搬送路に接触していない状態に維持し、かつ、紙葉類が前記紙葉類搬送路上を搬送されてくると、前記第一のプーリを中心として前記第二のプーリを回動させることにより、前記第二のプーリを前記紙葉類搬送路に接触させ、前記紙葉類搬送路上を搬送されてきた紙葉類を前記第二のプーリと前記紙葉類搬送路との間に挟み込み、当該紙葉類を前記紙葉類収容室に搬送する紙葉類フィード装置を提供する。
従来の紙葉類搬送装置においては、上述のように、キャリア10がストッパー13aにより停止した後においては、紙幣は、慣性力の作用のみを利用して、紙幣収容室14に収容されていた。このため、従来の紙葉類搬送装置は、紙幣収容室14に紙幣を収容する点においては、確実性には欠けていた。例えば、紙幣が紙幣収容室14の手前で失速したような場合には、紙幣が紙幣収容室14に収容されないことも起こり得た。
本発明に係る紙葉類搬送装置においては、キャリアによって搬送されてきた紙幣は紙葉類フィード装置により確実に紙幣収容室の内部までフィードされる。このため、本発明に係る紙葉類搬送装置によれば、従来の紙葉類搬送装置とは異なり、紙幣が紙幣収容室に収容されないという事態を回避することが可能であり、紙葉類搬送装置による紙幣の搬送及び収容の作業の効率及び確実性を格段に向上させることが可能である。
図1は本発明の第一の実施形態に係る紙葉類搬送装置の部分的縦断面図である。 図2は本発明の第一の実施形態に係る紙葉類搬送装置の部分的縦断面図である。 図3は本発明の第一の実施形態に係る紙葉類搬送装置の部分的縦断面図である。 図4は本発明の第一の実施形態に係る紙葉類搬送装置の部分的縦断面図である。 図5は、本発明の第一の実施形態に係る紙葉類搬送装置において使用されるキャリアの斜視図である。 図6(A)は図5に示したキャリアの正面図、図6(B)はキャリアを上方から見たときの平面図、図6(C)はキャリアの底面図、図6(D)はキャリアの側面図である。 図7は、図5に示したキャリアの一構成要素である第一キャリア部材の斜視図である。 図8は、図5に示したキャリアの一構成要素である第二キャリア部材の斜視図である。 図9は本発明の第一の実施形態に係る紙葉類搬送装置において使用されるダクトの斜視図である。 図10は本発明の第一の実施形態に係る紙葉類搬送装置において使用される紙葉類フィード装置の斜視図である。 図11は、図10のA方向から見たときの紙葉類フィード装置の横断面図である。 図12は本発明の第二の実施形態に係る紙葉類搬送装置の部分的縦断面図である。 図13は本発明の第二の実施形態に係る紙葉類搬送装置の部分的縦断面図である。 図14は本発明の第二の実施形態に係る紙葉類搬送装置の部分的縦断面図である。 図15は本発明の第二の実施形態に係る紙葉類搬送装置の部分的縦断面図である。 伝達機構の変形例の一部省略斜視図である。 図17は従来の紙葉類搬送装置が使用される環境を示す概略図である。 図18は従来の紙葉類搬送装置におけるダクトの部分的斜視図(一部分解図を含む)である。 図19は従来の紙葉類搬送装置におけるキャリアの斜視図である。 図20は従来の紙葉類搬送装置においてキャリアがダクトの内部に収納された状態を示す斜視図である。 図21は従来の紙葉類搬送装置における紙幣投入装置の内部構造を示す概略図である。 図22は従来の紙葉類搬送装置におけるダクト内のストッパーを示す概略図である。
(第一の実施形態)
図1乃至図4は本発明の第一の実施形態に係る紙葉類搬送装置100の部分的縦断面図である。
図17乃至図22に示した従来の紙葉類搬送装置と対比すると、図1乃至図4は、図22に示した従来の紙葉類搬送装置におけるストッパー13aの手前近傍から紙幣収容室14までの区画を示している。
本実施形態に係る紙葉類搬送装置100は従来の紙葉類搬送装置において使用されていたキャリア10及びダクト11に代えて、キャリア105及びダクト130を備えている。
図5は、本実施形態に係る紙葉類搬送装置100において使用されるキャリア105の斜視図であり、図6(A)はキャリア105の正面図、図6(B)はキャリア105を上方から見たときの平面図、図6(C)はキャリア105の底面図、図6(D)はキャリア105の側面図である。
本実施形態におけるキャリア105は第一キャリア部材110と第二キャリア部材120とから構成されている。
図7は第一キャリア部材110の斜視図、図8は第二キャリア部材120の斜視図である。
図7に示すように、第一キャリア部材110はフレーム形状をなしている板材からなり、当該板材の厚さ方向から見たときの断面はほぼ長方形である。第一キャリア部材110を構成する板材の幅は一定である。
第一キャリア部材110の内壁の四隅には、相互に隣接する二辺にわたって、L字型の補強部材111が設けられている。
図8に示すように、第二キャリア部材120はフレーム形状をなしている板材からなり、当該板材の厚さ方向から見たときの断面は長方形にほぼ近い形状である。第二キャリア部材120を構成する板材の幅は一定である。
図8に示すように、第二キャリア部材120には、相互に対向する一対の辺において、第二キャリア部材120の外側から内側に向かう凹部121がそれぞれ形成されている。
凹部121の各々は、第二キャリア部材120の外側から内側に向かって相互に平行に延びる一対の第一部材121Aと、一対の第一部材121Aの各々の一方の端部(第二キャリア部材120の内側に位置する端部)を連結する第二部材121Bと、一対の第一部材121Aの各々の他方の端部から相互に近接するように延びる一対の第三部材121Cと、から構成されている。
図5に示すように、第二キャリア部材120は凹部121を介して第一キャリア部材110の内側から第一キャリア部材110に嵌め込まれる。この際、第一キャリア部材110は凹部121の第二部材121Bと一対の第三部材121Cとの間に嵌合された状態となる。すなわち、第一キャリア部材110はその表面側と裏面側とで凹部121の第二部材121B及び一対の第三部材121Cにそれぞれ挟まれた状態になるため、第一キャリア部材110と第二キャリア部材120とは相互に強力に連結し合い、第一キャリア部材110が第二キャリア部材120から容易に外れることはない。
第一キャリア部材110と第二キャリア部材120とが相互に嵌合して構成されるキャリア105は、当該キャリア105の走行方向(図17の方向X1及びX2)から見たときには、十字形状のシルエットとなる。
第一キャリア部材110及び第二キャリア部材120の角の全てには面取りが施されている。あるいは、面取りに代えて、角を曲面形状に形成する(角を丸める)ことも可能である。
さらに、図6(D)に示すように、第二キャリア部材120を構成する部分のうち、キャリア105の走行方向(図1の左右方向)に延びる部分120Aの両側縁(図6(D)の上下における側縁)には曲線状のテーパ120Bが形成されている。テーパ120Bは、部分120Aの両端(図6(D)の左右方向の両端)から一定の長さにわたって形成されており、部分120Aの幅(図6(D)の上下方向における長さ)は部分120Aの両端に近いほど小さくなるように設定されている。
第二キャリア部材120の部分120Aにテーパ120Bを形成することにより、キャリア105がダクト130内を走行するときのダクト130の第二空間132の上下の内壁に対する抵抗を減少させることができるので、キャリア105の走行を安定させることができる。
第一キャリア部材110及び第二キャリア部材120はともに軽量プラスチック製である。第一キャリア部材110と第二キャリア部材120とでは、同一の材質としてもよく、あるいは、双方の機能を考慮して相互に異なる材質とすることもできる。例えば、第一キャリア部材110には強度と軽量性が求められるため、その材質としてはNA6、第二キャリア部材120は軽量性と耐摩耗性が求められるため、その材質としてはPOMを選択することができる。
図9は本実施形態に係る紙葉類搬送装置100において使用されるダクト130の斜視図である。
図9に示すように、ダクト130は、キャリア105の外形と相似し、かつ、キャリア105が走行可能である範囲内において最も小さい内部空間を有している。
具体的には、ダクト130の内部空間は、第一方向(図9の上下方向)に長い長方形断面を有する第一空間131と、第一空間131の上下方向の中央から外側に向って第一方向と直交する第二方向(図9の左右方向)にそれぞれ延びる一対の第二空間132と、からなる。第二空間132の各々は長方形断面を有している。
キャリア105の第一キャリア部材110が第一空間131の内部を走行し、キャリア105の第二キャリア部材120のうち第一キャリア部材110から突出している部分が各第二空間132の内部を走行する。ダクト130に投入された紙幣はキャリア105の第一キャリア部材110にその外縁を押されて、第一空間131の内部を通過する。
ダクト130は、例えば、透明のプラスチック製である。
図1に示すように、本実施形態に係る紙葉類搬送装置100は、従来のストッパー13aに代えて、ストッパー135を備えている。
ストッパー135はダクト130の終端、すなわち、バイパス通路12cの手前の位置(図1では、バイパス通路12cよりも右側の位置)において、第二空間132と重なった状態でダクト130の両側にそれぞれ配置されている。
ストッパー135は、四角柱形状の本体135aと、本体135aの一面を覆う保護シート材135bと、から構成されている。
本体135aは、四角柱形状の軟質のケースと、当該ケースに収容されたゲル状の衝撃吸収材と、からなる。
保護シート材135bは、キャリア105が向かって来る方向における本体135aの一面を覆っている。保護シート材135bは、例えば、軟質のビニール製またはゴム製である。
図1に示されるように、各ストッパー135は第二空間132と重なって配置されている。具体的には、ストッパー135は、第二キャリア部材120が第一キャリア部材110から突出している部分が衝突する位置に配置されている。
風圧を受けて走行してきたキャリア105は、第二キャリア部材120が第一キャリア部材110から突出している部分がストッパー135に衝突することにより、停止する。衝突により生じる衝撃はゲル状の衝撃吸収材からなる本体135aが吸収する。キャリア105が本体135aに直接的に衝突すると、本体135aが破損するため、キャリア105が衝突する面に軟性の保護シート材135bを設け、本体135aが破損することを防止している。キャリア105の衝突による衝撃は保護シート材135bを介して本体135aに伝達され、本体135aに吸収される。
このように、ストッパー135は、高速で走行して来るキャリア105を安全に停止させることが可能である。
なお、保護シート材135bは、一層のみならず、複数層とすることも可能である。
ダクト130の終端から紙幣収容室14までの間には紙幣搬送路136が延びており、紙幣搬送路136の途中からバイパス通路12cが枝分かれし、バイパス通路12cは送風機12bに通じている。
紙幣搬送路136には、バイパス通路12cと紙幣収容室14との間において、紙葉類フィード装置150が配置されている。
図10は紙葉類フィード装置150の斜視図、図11は、図10のA方向から見たときの紙葉類フィード装置150の横断面図である。
図10及び図11に示すように、紙葉類フィード装置150は、第一のプーリ151と、第一のプーリ151から離れて位置する第二のプーリ152と、第一のプーリ151の回転を第二のプーリ152に伝達する伝達機構としての第一のプーリ151と第二のプーリ152の各外周に掛け渡されたベルト153と、第一のプーリ151及び第二のプーリ152を回転可能に支持する一対の支持プレート154a及び154bと、第一のプーリ151の駆動軸151aと、第一のプーリ151の駆動軸151aを駆動する駆動源(図示せず)と、トルクリミッター(「過負荷保護装置」または「安全クラッチ」とも呼ばれる)機構160と、から構成されている。
第一のプーリ151と第二のプーリ152とは同一の幅(図11の上下方向の長さ)を有しているが、第一のプーリ151の直径は第二のプーリ152の直径より大きく設定されている。
第一のプーリ151及び第二のプーリ152は、相互に平行であり、かつ、一定の間隔となるように配置された一対の支持プレート154a及び154bの間にそれぞれの回転軸が相互に平行になるように回転可能に、かつ、相互に離れた状態で支持されている。
第一のプーリ151は駆動軸151aに固定されており、モーターその他の駆動源(図示せず)の駆動力を受けて駆動軸151aが回転すると、第一のプーリ151も駆動軸151aとともに回転する。
図11に示すように、トルクリミッター機構160は、第一円筒部材161と、第二円筒部材162と、から構成されている。
第一円筒部材161の内部には第一のプーリ151の駆動軸151aが嵌合されており、双方は相互に固定されている。
第二円筒部材162の内部には第一円筒部材161が嵌合されている。
第二円筒部材162はその一端(図11では上端)において支持プレート154aひいては支持プレート154bと固定的に連結されている。
第一円筒部材161及び第二円筒部材162の何れか一方は磁性体からなり、他方は磁石からなる。例えば、第一円筒部材161は磁石からなり、第二円筒部材162は鉄からなる。このため、第一円筒部材161と第二円筒部材162とは、磁石(第一円筒部材161)が発生する一定の磁力を介して相互に結合している。
第一のプーリ151の回転力がこの磁力より大きくない場合には、第一円筒部材161と第二円筒部材162とは相互に結合した状態を維持するため、第一円筒部材161及び第二円筒部材162は駆動軸151aとともに回転する。すなわち、この場合には、第二のプーリ152は第一のプーリ151(または、駆動軸151a)を中心として回動する状態になる。
これに対して、第一のプーリ151の駆動軸151aの回転力が磁石の磁力より大きい場合には、第一円筒部材161と第二円筒部材162とは相互に結合した状態を維持することができなくなるため(第二円筒部材162は第一円筒部材161に対して空転する状態になるため)、駆動軸151aに固定されている第一円筒部材161のみが駆動軸151aとともに回転する。従って、この場合には、駆動軸151aに固定されている第一のプーリ151が駆動軸151aとともに回転し、第一のプーリ151の回転がベルト153を介して第二のプーリ152にも伝達する。すなわち、第一のプーリ151及び第二のプーリ152はともに同方向に回転する状態になる。
以上のように、トルクリミッター機構160は、第二のプーリ152が第一のプーリ151(または、駆動軸151a)を中心として第一のプーリ151とともに回動する状態(後述するように、図3の状態)と、第二のプーリ152が回動しない状態とを交互に作り出す。すなわち、第一のプーリ151が回転すれば、第二のプーリ152も必ず回転するが、第二のプーリ152は駆動軸151aを中心として回動する場合と、回動しない場合とがある。
以下、本実施形態に係る紙葉類搬送装置100の動作を説明する。
図1に示すように、キャリア105は第一キャリア部材110の表面で紙幣137を捕捉した状態のまま紙幣収容室14に向かって走行してくる。紙幣137は、その紙面がダクト130の高さ方向と平行であり、かつ、短辺でキャリア105に接触している。
この段階においては、紙葉類フィード装置150の第一のプーリ151は紙幣搬送路136上に接しており、第二のプーリ152は第一のプーリ151よりも高い位置に維持されている。すなわち、第一のプーリ151のみが紙幣搬送路136に接触しており、第二のプーリ152は紙幣搬送路136に接触していない状態に維持されている。
次いで、図2に示すように、キャリア105がストッパー135に衝突すると、キャリア105は停止する。キャリア105によって捕捉されていた紙幣137は慣性力の作用を受けて、紙幣収容室14に向かって飛ばされる。
キャリア105がストッパー135の位置に到達すると、センサー(図示せず)はキャリア105がストッパー135の位置に到達したことを検知し、その旨を示す検知信号を中央制御装置に送信する。
ストッパー135によりキャリア105が停止したときのキャリア105の先端から、第二のプーリ152が紙幣搬送路136に接したときの第二のプーリ152までの紙幣搬送路136の距離は紙幣137の長さ(紙幣搬送路136が延びる方向における長さ)よりも小さく設定されている。すなわち、第二のプーリ152は、時計方向に回動して紙幣搬送路136上に到達したときに、一端(図2においては右端)がストッパー135により停止したキャリア105に接している紙幣137の他端(図2においては左端)と接触する位置にある。
具体的には、図2に示すように、キャリア105がストッパー135に衝突して停止したときには、紙幣137の一端(図2においては右端)はいまだキャリア105に接している。このとき、紙幣137の他端(図2においては左端)は、第二のプーリ152が時計方向に回動して紙幣搬送路136上に到達したときに、第二のプーリ152と紙幣搬送路136との間に挟まれる位置にある。
検知信号を受信した中央制御装置は送風機12aの作動を停止するとともに、駆動源(図示せず)を作動させる。
駆動源が作動を開始すると、駆動軸151aが回転を開始する。駆動源の回転トルクは一定である。図1に示した状態、すなわち、第二のプーリ152が紙幣搬送路136に接していない状態においては、駆動軸151aひいては駆動源に対する抵抗はゼロまたは比較的小さいため、駆動源が発する駆動力は第一円筒部材161の磁力よりも低い状態にある。このため、駆動源が作動を開始した初期段階においては、第一円筒部材161と第二円筒部材162とは結合を維持した状態にある。従って、駆動軸151aが回転を開始すると、第一円筒部材161とともに第二円筒部材162も駆動軸151aを中心として回動するとともに、第二円筒部材162に連結している支持プレート154a,154bも駆動軸151aを中心として回動する。その結果、紙葉類フィード装置150の第二のプーリ152は図1及び図2に示した位置から時計方向に回動し、図3に示すように、紙幣搬送路136上に接する。
この段階においては、図3に示すように、紙幣137は第二のプーリ152の下方においてベルト153と紙幣搬送路136との間に挟み込まれた状態にある。
第二のプーリ152が紙幣搬送路136上に接すると、第二のプーリ152のそれ以上の回動は不可能となるため、第二のプーリ152が紙幣搬送路136を下方に押し付ける力が発生する。このため、駆動軸151aひいては駆動源に対する抵抗は、第二のプーリ152が紙幣搬送路136上に接していない状態(図1に示す状態)のときの抵抗よりも大きくなる。駆動源の回転トルクは一定であるので、駆動源に対する抵抗が上昇すると、駆動力は上昇し、ある時点において、駆動力は第一円筒部材161の磁力より大きくなる。
駆動源による駆動力が第一円筒部材161の磁力より大きくなると、第一円筒部材161と第二円筒部材162とは結合を維持することが不可能になる。この結果、駆動軸151aに固定されている第一円筒部材161のみが駆動軸151aとともに回転する。この結果として、駆動軸151aに固定されている第一のプーリ151は駆動軸151aとともに回転し続け、さらに、第一のプーリ151の回転がベルト153を介して第二のプーリ152に伝達され続けることになるため、第一のプーリ151及び第二のプーリ152はともに時計方向に回転している状態を維持する。
すなわち、第二のプーリ152が紙幣搬送路136上に到達すると、第二のプーリ152のそれ以上の回動は不可能となるため、第一円筒部材161と第二円筒部材162との間においてスリップが発生し、第一円筒部材161のみが回転する状態になるが、第一のプーリ151及び第二のプーリ152はともに時計方向に回転する状態を継続する。
第一のプーリ151及び第二のプーリ152がともに時計方向に回転すると、第二のプーリ152の下方においてベルト153と紙幣搬送路136との間に挟まれていた紙幣137はベルト153により紙幣収容室14の内部まで搬送される。
紙幣137が紙幣収容室14の内部に搬送されると、センサー(図示せず)がこれを検知し、中央制御装置に検知信号を送信する。
この検知信号を受信した中央制御装置は駆動源を一旦停止させる。その後、駆動源を再び作動させ、逆方向に回転させる。この状態においては、駆動源の初期の駆動力は第一円筒部材161の磁力よりも低い状態にあるため、第一円筒部材161と第二円筒部材162とは相互に結合した状態を維持する。このため、駆動軸151aが駆動源により駆動されると、駆動軸151a及び第一円筒部材161とともに第二円筒部材162も回動し、図4に示すように、第二のプーリ152は駆動軸151aを中心として反時計方向に回動し、当初の位置(すなわち、図1に示す位置)に復帰する。すなわち、第二のプーリ152が時計方向に回動すると、紙幣搬送路136に到達した時点において、回動不可能となるのに対して、第二のプーリ152の反時計方向への回動は紙幣搬送路136のような阻害要因がないので、第二のプーリ152は駆動軸151aを中心として反時計方向に回動する。
第二のプーリ152が当初の位置に復帰した後、中央制御装置は駆動源の作動を停止するとともに、送風機12bの作動を開始する。送風機12bが発する風はバイパス通路12c及び紙幣搬送路136を通り、ダクト130の内部に位置するキャリア105に到達する。この結果、図4に示すように、キャリア105は紙幣収容室14から離れる方向に走行する。
キャリア105がダクト130の反対側端部(送風機12aが配置されている端部)まで到達し、ストッパーにより停止すると、当該端部の付近に設置されているセンサー(図示せず)がこれを検知し、検知信号を中央制御装置に送信する。この検知信号を受信した中央制御装置は送風機12bの作動を停止する。
以上が本実施形態に係る紙葉類搬送装置100の動作の1サイクルである。以後、このサイクルが繰り返される。
本実施形態に係る紙葉類搬送装置100は以下の効果を奏する。
従来の紙葉類搬送装置においては、上述のように、キャリア10がストッパー13aにより停止した後、慣性力の作用のみを介して、紙幣は紙幣収容室14に収容されていた。このため、従来の紙葉類搬送装置は紙幣を紙幣収容室14に収容する確実性には欠けるものであり、紙幣が紙幣収容室14の手前で失速し、紙幣収容室14に収容されないこともあるという欠点を有するものであった。
本実施形態に係る紙葉類搬送装置100においては、キャリア105によって搬送されてきた紙幣137は紙葉類フィード装置150により確実に紙幣収容室14の内部までフィードされる。このように、本実施形態に係る紙葉類搬送装置100によれば、従来の紙葉類搬送装置とは異なり、紙幣137が紙幣収容室14に収容されないという事態を回避することが可能であり、紙葉類搬送装置100による紙幣の搬送・収容の作業の効率及び確実性を格段に向上させることができる。
(第二の実施形態)
図12乃至図15は本発明の第二の実施形態に係る紙葉類搬送装置200の部分的縦断面図である。
本実施形態に係る紙葉類搬送装置200は、上述の第一の実施形態に係る紙葉類搬送装置100と比較して、第一ローラー210及び第二ローラー220を追加的に備えている。第一ローラー210及び第二ローラー220を追加的に備えている点を除いて、本実施形態に係る紙葉類搬送装置200は第一の実施形態に係る紙葉類搬送装置100と同一の構造を有している。
図12に示すように、紙幣搬送路136には第一のプーリ151の中心の下方において第一凹部138が形成されており、第一凹部138の内部には、図12の紙面と直交する方向に延びる回転軸を有する第一ローラー210が回転可能に収容されている。
第一凹部138の内部には第一ローラー210の下方にバネ部材211が配置されており、バネ部材211は第一ローラー210を第一凹部138の外側に向かって、すなわち、紙幣搬送路136に向かって付勢している。バネ部材211の作用によって、第一ローラー210は第一のプーリ151の中心の下方においてベルト153に常時押し当てられている。
さらに、第一凹部138とバイパス通路12cとの間において、紙幣搬送路136には第二凹部139が形成されており、第二凹部139の内部には、図12の紙面と直交する方向に延びる回転軸を有する第二ローラー220が回転可能に収容されている。
第二ローラー220は紙幣搬送路136上に突出しないように、具体的には、その頂点が紙幣搬送路136と同一高さになるように配置されている。
第二ローラー220は、第二のプーリ152が紙葉類搬送路136に接したときに(図3を参照)、第二のプーリ152の中心の下方において、ベルト153に押し当てられる位置に配置されている。
本実施形態に係る紙葉類搬送装置200は上述の第一の実施形態に係る紙葉類搬送装置100と同一である。
本実施形態に係る紙葉類搬送装置200は以下の効果を奏する。
第一ローラー210は第一のプーリ151に、第二ローラー220は第二のプーリ152にそれぞれベルト153を介して当接する。
このため、第一の実施形態のように第一のプーリ151及び第二のプーリ152が直接的に紙幣搬送路136に接する場合と比較して、第一のプーリ151及び第二のプーリ152の回転は円滑になり、紙幣137を引き込む動作及び搬送する動作をより確実に実行することができる。
さらに、第一ローラー210はバネ部材211により常に第一のプーリ151に対して押圧されているため、第一のプーリ151をより円滑に回転させることが可能である。
なお、第二ローラー220も、第一ローラー210と同様に、バネ部材により紙幣搬送路136に向かって付勢することは物理的に可能であるが、バネ部材を設けると、第二ローラー220が紙幣搬送路136上に突出することになり、紙幣搬送路136上に突出した第二ローラー220に紙幣137が当接し、第二ローラー220と第二のプーリ152との間に紙幣137を挟み込むことが困難になるおそれがある。このため、第二ローラー220に対してはバネ部材を設けないことが好ましい。
上述の第一及び第二の実施形態においては、それぞれ紙葉類搬送装置100、200について述べたが、紙葉類搬送装置100、200の一構成要素である紙葉類フィード装置150をそれ単独で使用することが可能である。
上述の第一及び第二の実施形態に係る紙葉類搬送装置100、200においては、第一のプーリ151の回転を第二のプーリ152に伝達する伝達機構はベルト153により構成されていたが、ベルト153に代えて、他の伝達機構を用いることも可能である。
図16は伝達機構の変形例を示す一部省略斜視図である(支持プレート154bは省略してある)。
図16に示すように、本変形例に係る伝達機構は、第一のプーリ151と同心に第一のプーリ151の表面(図16においては、上面)に取り付けられた第一ギヤ155と、第二のプーリ152と同心に第二のプーリ152の表面に取り付けられた第二ギヤ156と、第一ギヤ155及び第二ギヤ156に噛み合っている中間ギヤ157と、から構成されている。
第一のプーリ151の回転は中間ギヤ157を介して第二のプーリ152に伝達される。
本変形例に係る伝達機構を用いても、ベルト153を用いた場合と同様の効果を得ることができる。
なお、上述の第一及び第二の実施形態に係る紙葉類搬送装置100、200においては、キャリア105は送風機12a,12bから送られる風を受けてダクト130の内部を走行する構造となっているが、紙幣137その他の紙葉類を搬送する構造はこれには限定されない。
例えば、キャリア105を用いずに、送風機12a,12bからダクト130の内部に風を送り、この風による風圧を利用して、ダクト130の内部において紙幣137その他の紙葉類を搬送するように構成することも可能である。
本発明に係る紙葉類搬送装置によれば、キャリアその他の搬送手段によって搬送されてきた紙幣その他の紙葉類を確実に紙幣収容室に収容させることが可能である。このため、本発明に係る紙葉類搬送装置は、紙幣に限らず、伝票類、カードその他のシート状の紙葉類に対して適用可能である。
また、本発明に係る紙葉類搬送装置の一構成要素である紙葉類フィード装置は本発明に係る紙葉類搬送装置の一部として用いることの他に、紙葉類をフィードする必要がある場合には、単独で用いることも可能である。
100 本発明の第一の実施形態に係る紙葉類搬送装置
105 キャリア
130 ダクト
135 ストッパー
136 紙幣搬送路
137 紙幣
150 紙葉類フィード装置
151 第一のプーリ
152 第二のプーリ
153 ベルト
160 トルクリミッター機構
200 本発明の第二の実施形態に係る紙葉類搬送装置
210 第一ローラー
220 第二ローラー

Claims (15)

  1. 紙葉類が移動可能な内部空間を有するダクトと、
    前記紙葉類を前記ダクトの内部において搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送された前記紙葉類を収容する紙葉類収容室と、
    を備える紙葉類搬送装置において、
    前記ダクト内を搬送されてきた前記紙葉類を前記紙葉類収容室に搬送する紙葉類フィード装置を備えており、
    前記紙葉類フィード装置は、
    第一のプーリと、
    前記第一のプーリから離れた位置にある第二のプーリと、
    前記第一のプーリを駆動する駆動源と、
    前記第一のプーリの回転を前記第二のプーリに伝達する伝達機構と、
    を備え、
    前記第一のプーリは前記ダクトの終点から前記紙葉類収容室までの間を延びる紙葉類搬送路上に配置され、
    前記第二のプーリは、前記紙葉類が前記紙葉類搬送路に搬送されてくるまでの間は、前記紙葉類搬送路に接触していない状態に維持され、かつ、前記紙葉類が前記紙葉類搬送路に搬送されてくると、前記第一のプーリを中心として回動して前記紙葉類搬送路に接し、前記紙葉類搬送路上を搬送されてきた紙葉類を前記紙葉類搬送路との間に挟み込み、当該紙葉類を前記紙葉類収容室に搬送することを特徴とする紙葉類搬送装置。
  2. 前記第二のプーリが前記第一のプーリを中心として回動する状態と、前記第二のプーリが回動しない状態とを交互に作り出すトルクリミッター機構を備えることを特徴とする請求項1に記載の紙葉類搬送装置。
  3. 前記トルクリミッター機構は、
    第一円筒部材と、
    第二円筒部材と、
    からなり、
    前記第一円筒部材には前記第一のプーリの駆動軸が固定的に嵌合されており、
    前記第二円筒部材には前記第一円筒部材が嵌合されており、
    前記第二円筒部材は前記第二のプーリと固定的に連結されており、前記第二円筒部材が前記第一のプーリの前記駆動軸を中心として回転すると、前記第二のプーリは前記第一のプーリを中心として回動し、
    前記第一円筒部材と前記第二円筒部材とは予め定められた大きさの結合力を介して相互に結合しており、前記第一のプーリの前記駆動軸の回転力が前記結合力より大きくない場合には、前記第一円筒部材及び前記第二円筒部材は前記駆動軸とともに回転し、前記回転力が前記結合力より大きい場合には、前記第一円筒部材のみが前記駆動軸とともに回転するものであることを特徴とする請求項2に記載の紙葉類搬送装置。
  4. 前記結合力は磁力からなり、前記第一円筒部材及び前記第二円筒部材の何れか一方は磁性体からなり、他方は磁石からなるものであることを特徴とする請求項3に記載の紙葉類搬送装置。
  5. 前記紙葉類搬送路に形成された第一凹部に収容された第一ローラーと、
    前記第一ローラーを前記凹部の外側に向って付勢する付勢部材と、
    をさらに備え、
    前記第一ローラーは、前記第一のプーリの中心の下方の位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の紙葉類搬送装置。
  6. 前記紙葉類搬送路に形成された第二凹部に収容された第二ローラーをさらに備え、
    前記第二ローラーは、前記第二のプーリが前記紙葉類搬送路に接したときに、前記第二のプーリの中心の下方において、前記第二のプーリに押し当てられる位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の紙葉類搬送装置。
  7. 前記伝達機構は、前記第一のプーリと前記第二のプーリの各外周に掛け渡されたベルトからなるものであることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の紙葉類搬送装置。
  8. 前記伝達機構は、
    前記第一のプーリと同心に前記第一のプーリに取り付けられた第一ギヤと、
    前記第二のプーリと同心に前記第二のプーリに取り付けられた第二ギヤと、
    前記第一ギヤ及び前記第二ギヤに噛み合っている中間ギヤと、
    からなるものであることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の紙葉類搬送装置。
  9. 前記搬送手段は、
    前記紙葉類をその前面で押すことにより当該紙葉類を搬送するキャリアと、
    前記ダクト内に送風することにより前記キャリアを前記ダクト内において両方向に走行させる一対の送風機と、
    からなり、
    前記ダクトの前記内部空間は前記キャリアの外形と相似しており、
    前記ダクト内において前記キャリアを所定の位置で停止させるストッパーをさらに備えることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の紙葉類搬送装置。
  10. 前記ストッパーにより前記キャリアが停止したときの前記キャリアの先端から、前記第二のプーリが前記紙葉類搬送路に接したときの前記第二のプーリまでの前記紙葉類搬送路の距離は前記キャリアが搬送してきた紙葉類の前記紙葉類搬送路が延びる方向における長さよりも小さく設定されていることを特徴とする請求項9に記載の紙葉類搬送装置。
  11. 第一のプーリと、
    前記第一のプーリから離れた位置にある第二のプーリと、
    前記第一のプーリを駆動する駆動源と、
    前記第一のプーリの回転を前記第二のプーリに伝達する伝達機構と、
    前記第二のプーリが前記第一のプーリを中心として回動する状態と、前記第二のプーリが回動しない状態とを交互に作り出すトルクリミッター機構と、
    を備え、
    前記トルクリミッター機構は、
    紙葉類が紙葉類搬送路上を前記第二のプーリに搬送されてくるまでの間は、前記第二のプーリを前記紙葉類搬送路に接触していない状態に維持し、かつ、紙葉類が前記紙葉類搬送路上を搬送されてくると、前記第一のプーリを中心として前記第二のプーリを回動させることにより、前記第二のプーリを前記紙葉類搬送路に接触させ、前記紙葉類搬送路上を搬送されてきた紙葉類を前記第二のプーリと前記紙葉類搬送路との間に挟み込み、当該紙葉類を前記紙葉類収容室に搬送する紙葉類フィード装置。
  12. 前記トルクリミッター機構は、
    第一円筒部材と、
    第二円筒部材と、
    からなり、
    前記第一円筒部材には前記第一のプーリの前記駆動軸が固定的に嵌合されており、
    前記第二円筒部材には前記第一円筒部材が嵌合されており、
    前記第二円筒部材は前記第二のプーリと固定的に連結され、前記第二円筒部材が前記第一のプーリの前記駆動軸を中心として回転すると、前記第二のプーリは前記第一のプーリを中心として回動し、
    前記第一円筒部材と前記第二円筒部材とは予め定められた大きさの結合力を介して相互に結合しており、前記第一のプーリの前記駆動軸の回転力が前記結合力より大きくない場合には、前記第一円筒部材及び前記第二円筒部材は前記駆動軸とともに回転し、前記第一のプーリの前記駆動軸の回転力が前記結合力より大きい場合には、前記第一円筒部材のみが前記駆動軸とともに回転するものであることを特徴とする請求項11に記載の紙葉類フィード装置。
  13. 前記結合力は磁力からなり、前記第一円筒部材及び前記第二円筒部材の何れか一方は磁性体からなり、他方は磁石からなるものであることを特徴とする請求項12に記載の紙葉類フィード装置。
  14. 前記伝達機構は、前記第一のプーリと前記第二のプーリの各外周に掛け渡されたベルトからなるものであることを特徴とする請求項11乃至13の何れか一項に記載の紙葉類フィード装置。
  15. 前記伝達機構は、
    前記第一のプーリと同心に前記第一のプーリに取り付けられた第一ギヤと、
    前記第二のプーリと同心に前記第二のプーリに取り付けられた第二ギヤと、
    前記第一ギヤ及び前記第二ギヤに噛み合っている中間ギヤと、
    からなるものであることを特徴とする請求項11乃至14の何れか一項に記載の紙葉類フィード装置。
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