JP2019108136A - 包装袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】プラスチックフィルムを基材としてシーラント層を有する積層体からなる包装袋であって、内容物を外部の衝撃から適切に保護することが可能であるとともに、保温性、保冷性にも優れる包装袋を提供することを課題とする。【解決手段】2枚の積層体がシーラント層同士を互いに対向させて重ねられ、周縁部をヒートシールされて製袋されており、プラスチックフィルム基材層と、シーラント層との間には、緩衝材層を設けてあり、プラスチックフィルム基材層と緩衝材層との間(A)、および該緩衝材層とシーラント層との間(B)には、熱可塑性樹脂が少なくとも(A)または(B)のどちらかにストライプ状に形成されており、ストライプ状に形成された熱可塑性樹脂層の、熱可塑性樹脂のない部分は、隣接層との間に空隙を設けて積層されていることを特徴とする包装袋。【選択図】図1

Description

本発明は、包装袋に関するものである。とくにプラスチックフィルムを材料としてなり、保冷性、保温性、および内容物を保護することのできる耐衝撃性を備えた、包装袋に関するものである。
包装容器は、古来人類の歴史とともにあって、様々な種類、用途、素材のものが時代とともに発展して用いられてきた。近年ではガラスや金属、紙を材料としたもののほか、プラスチックを材料とした包装容器、包装袋も多く利用されており、人々の生活に不可欠のものとなっている。
とくにプラスチックフィルムを基材として、シーラント層を有する積層体からなる包装袋は、シーラント層以外がプラスチックフィルム単層で構成される場合のみならず、他のフィルムや樹脂、金属箔などとの積層体として、内容物による要求品質に応じた層構成や材料設計が可能であるため、様々な用途に広く用いられている。
外部要因からの、内容物の保護という観点からは、たとえば化学的要因として、酸化、光劣化、腐食、薬品、などへの耐性が求められることがあり、また、たとえば生物的要因として、腐敗菌、虫などからの保護が求められることがある。また、たとえば人的要因として、改竄防止などの悪戯対策、安全性を担保するためのチャイルドプルーフなどの機能を求められることもある。
物理的要因として、たとえば破損変形、熱、電気、香り、水分、湿気などから内容物を保護する、包装袋として基本的な機能はほとんどの場合に求められる。
また、一般に包装袋は、内容物を包装袋外側に表示して、包装袋内側に収納し、外部環境から内容物を保護し、保存することができる機能を有している。プラスチックを材料とした包装袋において、その特性を生かして、具体的には、保冷性、保温性、および内容物を保護する耐衝撃性を備えたものが求められることも多い。
特許文献1には、プラスチックフィルムを基材とする積層体からなる包装袋に、発泡樹脂シートを設けて、内容物の保護を可能にする提案がなされているが、発泡樹脂シートを用いることによって、緩衝材としての役割がある程度期待できるものの、その最適化については言及がなく、むしろ見栄えや、美粧性に重点を置いたものであって、必ずしも耐衝撃性や、保温性、保冷性に優れているとはいえなかった。
特開2016−222324号公報
本発明は、かかる状況に鑑みてなされたものであり、プラスチックフィルムを基材としてシーラント層を有する積層体からなる包装袋であって、内容物を外部の衝撃から適切に保護することが可能であるとともに、保温性、保冷性にも優れる包装袋を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、
プラスチックフィルム基材層と、シーラント層を有する積層体からなる包装袋であって、
2枚の該積層体がシーラント層同士を互いに対向させて重ねられ、周縁部をヒートシールされて製袋されており、
該プラスチックフィルム基材層と、該シーラント層との間には、緩衝材層を設けてあり、
該プラスチックフィルム基材層と該緩衝材層との間(A)、および該緩衝材層とシーラント層との間(B)には、熱可塑性樹脂層が配置されて積層体を構成しており、
該熱可塑性樹脂層は、下記(a)〜(c)の組み合わせで、ストライプ状、または全面に形成されており、
ストライプ状に形成された該熱可塑性樹脂層の、熱可塑性樹脂のない部分には、隣接層との間に空隙を設けて積層されていることを特徴とする包装袋。
(a)(A)がストライプ状、(B)がストライプ状。
(b)(A)が全面、(B)がストライプ状。
(c)(A)がストライプ状、(B)が全面である。
また、請求項2に記載の発明は、
前記周縁部には、前記緩衝材層を潰して形成されたソリッド部が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の包装袋である。
また、請求項3に記載の発明は、
前記ストライプ状に形成された熱可塑性樹脂層は、ストライプの幅が0.5mm〜5mm、ストライプとストライプの間隔が0.5mm〜5mmであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の包装袋である。
また、請求項4に記載の発明は、
前記熱可塑性樹脂層の厚さは5〜100μmであり、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−メタクリル酸共重合体樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体樹脂、などの酸コポリマー樹脂、あるいは、スチレン−ブタジエンゴムなどの合成ゴムを主体とする樹脂層であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の包装袋である。
また、請求項5に記載の発明は、
前記ストライプ状に形成された熱可塑性樹脂は、溶融押し出し加工、もしくはホットメルト押し出し加工によって形成されたものであることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の包装袋である。
また、請求項6に記載の発明は、
前記緩衝材層は、ポリオレフィン樹脂の発泡体であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の包装袋である。
また、請求項7に記載の発明は、
前記ストライプ状に形成された熱可塑性樹脂層は、前記(A)がストライプ状、前記(B)がストライプ状の場合において、ストライプの方向が互いに交差する方向であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の包装袋である。
本発明によれば、プラスチックフィルムを基材としてシーラント層を有する積層体から
なる包装袋であって、内容物を外部の衝撃から適切に保護することが可能であるとともに、保温性、保冷性にも優れる包装袋を提供することが可能である。
すなわち熱可塑性樹脂層は、積層体中に少なくとも1層、ストライプ状に形成されているために、緩衝材層の効果に加えて、緩衝材以外の部分も加わって、外部の衝撃から適切に保護することが可能であるとともに、保温性、保冷性にも優れる包装袋とすることができる。
とくに、請求項2に記載の発明によれば、プラスチックフィルムを基材としてシーラント層を有する積層体からなる包装袋であって、内容物を外部の衝撃からより適切に保護することが可能であるとともに、保温性、保冷性にもより優れる包装袋を提供することが可能である。
すなわち、周縁部には、前記緩衝材層を潰して形成されたソリッド部が配置されて製袋されていることによって、内容物を収納することのできる部分においては、プラスチックフィルム基材層と、該シーラント層との間の空隙に余すところなく緩衝材を充填することができるため、より耐衝撃性、より保温性、より保冷性に優れる包装袋を提供することが可能である。
とくに、請求項3に記載の発明によれば、プラスチックフィルムを基材としてシーラント層を有する積層体からなる包装袋であって、内容物を外部の衝撃からより適切に保護することが可能であるとともに、保温性、保冷性にもより優れる包装袋を提供することが可能である。
すなわち、ストライプの幅、ストライプの間隔がこの範囲であることによって、積層体中において、層間の接着性と、緩衝材層の効果に加えて外部の衝撃からより適切に保護すること、保温性、保冷性などの断熱効果を向上させることが可能である。
とくに、請求項4に記載の発明によれば、プラスチックフィルムを基材としてシーラント層を有する積層体からなる包装袋であって、内容物を外部の衝撃からより適切に保護することが可能であるとともに、保温性、保冷性にもより優れる包装袋を提供することが可能である。
すなわち、ストライプの厚さがこの範囲であることによって、また熱可塑性樹脂層がこれらの樹脂で構成されることによって、積層体中において、層間の接着性と、緩衝材層の効果に加えて外部の衝撃からより適切に保護すること、保温性、保冷性などの断熱効果を向上させ、より優れた性能を実現することが可能である。
とくに、請求項5に記載の発明によれば、プラスチックフィルムを基材としてシーラント層を有する積層体からなる包装袋であって、内容物を外部の衝撃からより適切に保護することが可能であるとともに、保温性、保冷性にもより優れる包装袋を提供することが可能である。
すなわち、ストライプ状に形成された熱可塑性樹脂は、溶融押し出し加工、もしくはホットメルト押し出し加工によって形成されたものであることによって、ストライプの形成は、より容易かつ安定して可能となり、本発明による包装袋の生産性の向上にも寄与する。
とくに、請求項6に記載の発明によれば、プラスチックフィルムを基材としてシーラント層を有する積層体からなる包装袋であって、内容物を外部の衝撃からより適切に保護す
ることが可能であるとともに、保温性、保冷性にもより優れる包装袋を提供することが可能である。
すなわち、緩衝材層が、ポリオレフィン樹脂の発泡体であることにより、機能面においてより優れた包装袋とすることが可能であることに加えて、本発明による包装袋を安価にて提供することが可能である。
特に請求項7に記載の発明によれば、プラスチックフィルムを基材としてシーラント層を有する積層体からなる包装袋であって、内容物を外部の衝撃からより適切に保護することが可能であるとともに、保温性、保冷性にも優れる包装袋を提供することが可能である。
すなわち、ストライプの方向が互いに交差する方向であることよって、積層体に対して平行な縦あるいは横方向の外力に対しても、緩衝材層の効果に加えて、内容物の保護に、より効果的な包装袋とすることが可能である。
図1は、本発明に係る包装袋において、包装袋を構成する積層体の、一実施態様を説明するための部分断面模式図である。 図2は、本発明に係る包装袋において、包装袋の周縁部の構成を説明するための、部分断面模式図である。 図3は、本発明に係る包装袋において、包装袋を構成する積層体の、他の実施態様を説明するための部分断面模式図である。 図4は、本発明に係る包装袋において、包装袋を構成する積層体の、図3に示す実施態様を、更に説明するための斜視模式図である。 図5は、本発明に係る包装袋において、包装袋を構成する積層体の、図1に示す実施態様を、更に説明するための斜視模式図である。 図6は、本発明に係る包装袋において、包装袋を構成する積層体の、更に他の実施態様を説明するための斜視模式図である。 図7は、本発明に係る包装袋において、実施例1を説明するための、包装袋を構成する積層体の部分断面模式図である。 図8は、本発明に係る包装袋において、実施例2を説明するための、包装袋を構成する積層体の部分断面模式図である。 図9は、本発明に係る包装袋において、実施例3を説明するための、包装袋を構成する積層体の部分断面模式図である。 図10は、本発明に係る包装袋において、比較例1を説明するための、包装袋を構成する積層体の部分断面模式図である。 図11は、本発明に係る包装袋において、比較例2を説明するための、包装袋を構成する積層体の部分断面模式図である。
以下、本発明を図を参照しながら、更に詳しい説明を加える。ただし本発明は、ここに示す例にのみ限定されるものではない。本発明は、請求項によって限定されるものである。
図1は、本発明に係る包装袋において、包装袋を構成する積層体の、一実施態様を説明するための部分断面模式図である。
本発明は、プラスチックフィルム基材層(1)と、シーラント層(3)を有する積層体(20)からなる包装袋に関するものである。図1に示す例においては、積層体(20)
は、包装袋外側から順に、プラスチックフィルム基材層(1)、印刷層(10)、ストライプ状熱可塑性樹脂層(4)、緩衝材層(2)、ストライプ状熱可塑性樹脂層(5)、シーラント層(3)が積層されている。
すなわち、プラスチックフィルム基材層と緩衝材層との間(A)、および緩衝材層とシーラント層との間(B)には、それぞれストライプ状熱可塑性樹脂層(4)、およびストライプ状熱可塑性樹脂層(5)が配置されている。
このストライプ状熱可塑性樹脂層(4)、およびストライプ状熱可塑性樹脂層(5)は、熱可塑性であることによって、加熱によって、軟化、溶融する性質があり、隣接する2層を接着、積層することができる。
また、更に詳しく後述するが、ストライプ状に形成された熱可塑性樹脂層の、熱可塑性樹脂のない部分、すなわちストライプとストライプの間の部分には、隣接する2層の間に空隙を設けて積層されている。
また、プラスチックフィルム基材層(1)の、包装袋内側の面には、印刷層(10)を設けることができる。印刷層(10)は、包装袋の内容物に関する表示や、意匠性を向上させるための絵柄やロゴマーク、あるいは流通や在庫管理のためのバーコードなど、商品として必要な情報を表示することを目的とする。
本発明による包装袋は、基材として用いるプラスチックフィルム、あるいはそれを基材とした積層体の構成について、特別な限定を加えるものではないが、一般的に使用可能なものについて説明を加える。
前述のように、本発明による包装袋はプラスチックフィルムを基材とする。プラスチックフィルムは、高分子樹脂組成物からなるフィルムであって、たとえばポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリアミド(ナイロンー6、ナイロンー66等)、ポリイミドなどが使用でき、用途に応じて適宜選択される。
特にポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートをプラスチックフィルムとする場合は、フィルム強度と価格においてより好ましい。そのほか延伸ポリアミドフィルムを用いる場合には、突き刺しに対する強靭性や、衝撃に対する強靭性を付与することができる。
またプラスチックフィルムは、接着剤層を介して他の層と積層して積層体とすることができる。積層体の層構成やその材料構成、厚さなどは、本発明に加えて包装袋に対する要求品質に応じて適宜設計することができる。
図2は、本発明に係る包装袋において、包装袋の周縁部の構成を説明するための、部分断面模式図である。
本発明による包装袋は、プラスチックフィルム基材層(1)と、シーラント層(3)を有する積層体(20)がシーラント層(3)同士を互いに対向させて重ねられ、周縁部(7)をヒートシールされて製袋されている。
図2に示す例においては、包装袋に内容物(11)が充填された状態の、部分断面模式図を示してある。
ヒートシールは、周縁部(7)を矢印(12)の方向から、圧力をかけ、同時に加熱し
て行うが、対向するシーラント層(3)部分は、互いに融着してヒートシール部(8)を形成して包装袋は密封される。同時に緩衝材層(2)は押し潰して、ソリッド部(9)を形成する。
このようにして、周縁部(7)には、緩衝材層(2)を押し潰して形成されたソリッド部(9)が配置されて製袋されていることによって、内容物(11)を収納することのできる部分においては、プラスチックフィルム基材層(1)と、シーラント層(3)との間の空隙に余すところなく緩衝材(2)を充填された状態とすることができるため、より耐衝撃性に優れ、また保温性、保冷性のよい、すなわち断熱性に優れる包装袋を提供することが可能である。
前述のように、包装袋を構成する積層体のシーラント層(3)は、2枚のプラスチックフィルムをシーラント層(3)同士が対向するように重ねて、周縁部を加熱、加圧してヒートシールすることによって互いを接着させ、包装袋に製袋することを可能にする。
シーラント層(3)の材質としては、熱可塑性樹脂のうちポリオレフィン系樹脂が一般的に使用され、具体的には、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、中密度ポリエチレン樹脂(MDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−メタアクリル酸樹脂共重合体などのエチレン系樹脂を用いることができる。
また、ポリエチレンとポリブテンのブレンド樹脂や、ホモポリプロピレン樹脂(PP)、プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−エチレンブロック共重合体、プロピレン−αオレフィン共重合体などのポリプロピレン系樹脂等を使用することができる。
シーラント層(3)の形成には、押出機などを用いて溶融した樹脂を製膜して、積層体(20)表面に層形成することができる。あるいは、あらかじめフィルムの状態に製膜してある材料を、ラミネートによって積層することによって、積層体(20)表面にシーラント層を形成することも可能である。
前述のように、プラスチックフィルムは、接着剤層を介して他の層と積層して積層体とすることができる。積層体の層構成やその材料構成、厚さなどは、包装袋に対する要求品質に応じて適宜設計することができる。
たとえば内容物の保存性を向上させることなどを目的として、必要な場合には、プラスチックフィルムを基材とする積層体中に、着色フィルムなど紫外線を遮蔽する不透明層を設けることができる。あるいは、プラスチックフィルムを基材とする積層体中に、ガスバリア層を設けることができる。
たとえばガスバリア層としてアルミニウムなどの金属箔を用いることができる。あるいはプラスチックフィルムの表面に無機化合物からなるガスバリア層を蒸着したガスバリアフィルムを用いることができる。いずれの場合においても内容物の保存性向上に有効である。
ガスバリアフィルムの場合には、用いられるプラスチックフィルムは、特段の限定を加えるものではないが、たとえばポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートをプラスチックフィルム基材とする場合は、フィルム強度と価格においてより好ましい。
ガスバリアフィルムの場合、ガスバリア層は無機化合物の蒸着層、コーティング層で構
成することができ、プラスチックフィルムにアンカーコートを設けた後、蒸着層、コーティング層を順次設ける。
蒸着層を形成する方法としては,SiOやAlOなどの無機化合物を真空蒸着法を用いて、アンカーコート層を設けたプラスチックフィルム上にコーティングし、真空蒸着法による無機化合物層を形成することができる。
コーティング層を形成する方法としては、水溶性高分子と、(a)一種以上のアルコキシドまたはその加水分解物、または両者、あるいは(b)塩化錫の、少なくともいずれかひとつを含む水溶液あるいは水/アルコール混合水溶液を主剤とするコーティング剤をフィルム上に塗布し、加熱乾燥してコーティング法による無機化合物層を形成しコーティング層とすることができる。
このときコーティング剤にはシランモノマーを添加しておくことによってアンカーコート層との密着の向上を図ることができる。
無機化合物層は真空蒸着法による塗膜のみでもガスバリア性を有するが、コーティング法による無機化合物層であるコーティング層を真空蒸着法による無機化合物層である蒸着層に重ねて形成し、ガスバリア層とすることができる。
したがって、ガスバリアフィルムとしてより高いガスバリア性、耐湿性、耐水性を実現するとともに、外力による変形に耐えられる可撓性を有するため、包装袋としての適性も具備することができる。
またガスバリア層として、たとえばSiOを用いる場合にはその被膜は透明であるために、内容物を包装材料の外側から目で見ることが可能である。これらは、用途、目的、要求品質によって、金属箔などのガスバリア層などと、適宜使い分けをすればよい。
図3は、本発明に係る包装袋において、包装袋を構成する積層体の、他の実施態様を説明するための部分断面模式図である。
本発明は、プラスチックフィルム基材層(1)と、シーラント層(3)を有する積層体(20)からなる包装袋に関するものであって、図3に示す例においては、積層体(20)は、包装袋外側から順に、プラスチックフィルム基材層(1)、印刷層(10)、ストライプ状熱可塑性樹脂層(4)、緩衝材層(2)、熱可塑性樹脂層(6)、シーラント層(3)が積層されている。
すなわち、プラスチックフィルム基材層(1)と緩衝材層(2)との間(A)には、ストライプ状熱可塑性樹脂層(4)が配置されており、緩衝材層とシーラント層との間(B)には、熱可塑性樹脂層(6)が配置されているのであって、ここでは熱可塑性樹脂層(6)はストライプ状ではなく、全面にわたって緩衝材層(2)とシーラント層(3)との間に層構成されている。
ストライプ状熱可塑性樹脂層(4)の、熱可塑性樹脂のない部分、すなわちストライプとストライプの間の部分には、隣接層すなわちプラスチックフィルム基材層(1)と緩衝材層(2)との間との間に空隙を設けて、積層されている。
また、図1に示す例と同様に、プラスチックフィルム基材層(1)の、包装袋内側の面には、印刷層(10)を設けることができる。印刷層(10)は、包装袋の内容物(11)に関する表示や、意匠性を向上させるための絵柄やロゴマーク、あるいは流通や在庫管理のためのバーコードなど、商品として必要な情報を表示することを目的とする。
図4は、本発明に係る包装袋において、包装袋を構成する積層体の、図3に示す実施態様を、更に説明するための斜視模式図である。
図4に示す例は、図3に示す積層体(20)の断面模式図の例を、斜視模式図にしたものである。したがって、図3に示す例と同様、積層体(20)は、包装袋外側から順に、プラスチックフィルム基材層(1)、印刷層(10)、ストライプ状熱可塑性樹脂層(4)、緩衝材層(2)、熱可塑性樹脂層(6)、シーラント層(3)が積層されている。
すなわち、プラスチックフィルム基材層(1)と緩衝材層(2)との間には、ストライプ状熱可塑性樹脂層(4)が配置されており、緩衝材層とシーラント層との間には、熱可塑性樹脂層(6)が配置されているのであって、ここでは熱可塑性樹脂層(6)はストライプ状ではなく、全面にわたって緩衝材層(2)とシーラント層(3)との間に層構成されている。
ストライプ状熱可塑性樹脂層(4)の、熱可塑性樹脂のない部分、すなわちストライプとストライプの間の部分には、隣接層すなわちプラスチックフィルム基材層(1)と緩衝材層(2)との間との間に空隙を設けて、積層されている。
図4に示す例においては、ストライプ状熱可塑性樹脂層(4)が、ストライプ状に形成された熱可塑性樹脂が一定の間隔で、平行に配置されて構成されていることが見て取れる。
積層体のうち、ストライプ状熱可塑性樹脂層(4)を介して隣接する、印刷層(10)を有するプラスチックフィルム基材層(1)と、緩衝材層(2)とは、空隙を有して積層されている。
緩衝材層(2)の材質にはたとえば、ポリオレフィン樹脂の発泡体を用いることが可能であって、発泡体であることから、弾性を有して衝撃を緩和することが可能であり、また発泡体が空気を含むことによって、断熱性能を備えることができる。
したがって、この緩衝材層は本発明の課題である、内容物を外部の衝撃から適切に保護することができ、保温性、保冷性にも優れる包装袋を提供することに対して有効である。
さらに、ストライプ状熱可塑性樹脂層(4)がストライプ形状で、ストライプとストライプの間に空気層を有する構造であるために、内容物を外部の衝撃から適切に保護することができ、保温性、保冷性にも優れる包装袋を提供することに対して、なお一層の効果をもたらすことができる。
また我々は、本発明において鋭意検討を重ねた結果、ストライプ状に形成された熱可塑性樹脂層は、ストライプの幅(14)が0.5mm〜5mmの範囲であり、ストライプとストライプの間隔(15)が0.5mm〜5mmの範囲であることが最適であることを見出した。
図5は、本発明に係る包装袋において、包装袋を構成する積層体の、図1に示す実施態様を、更に説明するための斜視模式図である。
図5に示す例は、図1に示す積層体(20)の断面模式図の例を、斜視模式図にしたものである。したがって、図1に示す例と同様、積層体(20)は、包装袋外側から順に、
プラスチックフィルム基材層(1)、印刷層(10)、ストライプ状熱可塑性樹脂層(4)、緩衝材層(2)、熱可塑性樹脂層(6)、シーラント層(3)が積層されている。
すなわち、プラスチックフィルム基材層(1)と緩衝材層(2)との間には、ストライプ状熱可塑性樹脂層(4)が配置されており、緩衝材層とシーラント層との間には、ストライプ状に熱可塑性樹脂層(5)が配置されている。
ストライプ状熱可塑性樹脂層(4)の、熱可塑性樹脂のない部分、すなわちストライプとストライプの間の部分には、隣接層すなわちプラスチックフィルム基材層(1)と緩衝材層(2)との間との間は空隙となる。
したがってプラスチックフィルム基材層(1)と緩衝材層(2)とが空隙を隔てて、積層されている。
図4に示す例においては、ストライプ状熱可塑性樹脂層(4)が、ストライプ状に形成された熱可塑性樹脂が一定の間隔で、平行に配置されて構成されていることが見て取れる。
ストライプ状熱可塑性樹脂層(5)の、熱可塑性樹脂のない部分、すなわちストライプとストライプの間の部分には、隣接層すなわちシーラント層(3)と緩衝材層(2)との間との間に空隙を設けて、積層されている。
図5に示す例においては、ストライプ状熱可塑性樹脂層(5)が、ストライプ状に形成された熱可塑性樹脂が一定の間隔で、平行に配置されて構成されていることが見て取れる。
前述のように、緩衝材層(2)の材質にはたとえば、ポリオレフィン樹脂の発泡体を用いることが可能であって、発泡体であることから、弾性を有して衝撃を緩和することが可能であり、また発泡体が空気を含むことによって、断熱性能を備えることができる。
したがって、この緩衝材層は本発明の課題である、内容物を外部の衝撃から適切に保護することができ、保温性、保冷性にも優れる包装袋を提供することに対して有効である。
さらに、ストライプ状熱可塑性樹脂層(4)に加えて、ストライプ状熱可塑性樹脂層(5)もまたストライプ形状で、ストライプとストライプの間に空気層を有する構造であるために、内容物を外部の衝撃から適切に保護することができ、保温性、保冷性にも優れる包装袋を提供することに対して、図4に示す例に比べて、なお一層の効果をもたらすことができる。
また我々は、本発明において鋭意検討を重ねた結果、ストライプ状熱可塑性樹脂層(4)と同様にストライプ状熱可塑性樹脂層(5)についても、ストライプ状に形成された熱可塑性樹脂層は、ストライプの幅(14)が0.5mm〜5mmの範囲であり、ストライプとストライプの間隔(15)が0.5mm〜5mmの範囲であることが最適であることを見出した。
このように本発明においては、ストライプ状熱可塑性樹脂層(4)とストライプ状熱可塑性樹脂層(5)は、少なくともどちらか一方がストライプ状に層構成されているのであって、図5に示す例において、ストライプ状熱可塑性樹脂層(4)を(A)、ストライプ状熱可塑性樹脂層(5)を(B)としたとき、層構成の組み合わせは次の(a)〜(c)の3通りとなる。
(a)(A)がストライプ状、(B)がストライプ状。
(b)(A)が全面、(B)がストライプ状。
(c)(A)がストライプ状、(B)が全面。
(B)が全面である場合は、ストライプ状熱可塑性樹脂層(6)として、図4に示してある。
また我々は、本発明において鋭意検討を重ねた結果、熱可塑性樹脂層の厚さは5〜100μmの範囲であることが最適であることを見出した。このとき、用いられる樹脂については、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−メタクリル酸共重合体樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体樹脂、などの酸コポリマー樹脂、あるいは、スチレン−ブタジエンゴムなどの合成ゴムを主体とする樹脂層が好ましい。
またストライプ状熱可塑性樹脂層の形成方法については、特段の限定を加えるものではないが、たとえば、溶融押し出し加工、もしくはホットメルト押し出し加工によって形成することが可能である。
図6は、本発明に係る包装袋において、包装袋を構成する積層体の、更に他の実施態様を説明するための斜視模式図である。
図6に示す例においては、ストライプ状熱可塑性樹脂層(4)に形成されたストライプの方向と、ストライプ状熱可塑性樹脂層(5)に形成されたストライプの方向が、互いに交差する方向である。
また、積層体(20)に対して、平行すなわち水平方向の外力に対しては、ストライプ状熱可塑性樹脂層のストライプ方向が外力の方向と交差する方向であるほうが、緩衝効果は大きい。これはストライプとストライプの間に、間隙があることによって緩衝効果に効果的であることによる。
したがって、図6に示す例の場合には、ストライプ状熱可塑性樹脂層(4)とストライプ状熱可塑性樹脂層(5)との、ストライプの方向が互いに交差する方向であることよって、積層体(20)に対して平行な、縦方向の外力(18)に対してはストライプ状熱可塑性樹脂層(4)の緩衝効果がより大きく作用する。
あるいは積層体(20)に対して平行な、横方向の外力(19)に対してはストライプ状熱可塑性樹脂層(5)の緩衝効果がより大きく作用するいため、積層体(20)に対して平行な外力に対する緩衝効果に、よりすぐれた包装袋とすることができる。
このように、本発明によれば、プラスチックフィルムを基材としてシーラント層を有する積層体からなる包装袋であって、内容物を外部の衝撃から適切に保護することが可能であるとともに、保温性、保冷性にも優れる包装袋を提供することが可能である。
以下本発明を、実施例、および比較例によって、また図を用いて更に具体的な説明を加える。ただし本発明は、ここに示す例にのみ限定されるものではない。本発明は、請求項によって限定されるものである。
<実施例1>
図7に示した層構成の積層体(20)を作成することとし、プラスチックフィルム基材
層(1)として2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ12μm)を用い、その内面に多色グラビア印刷機を用いて文字、絵柄、遮光インキなどの印刷層(10)の印刷をおこなった。
次に溶融押出機の押出し部に1mm間隔に溝加工した金属プレートを予め固定し、印刷層(10)にストライプ状熱可塑性樹脂層(4)として、ホットメルト剤R−664(東洋アドレ製)を140℃の条件で60μm厚み、1mm樹脂幅、1mm間隔で線状に押出し、1.0mm厚みの発泡ポリエチレン層を緩衝材層(2)として積層した。
更に緩衝材層(2)の発泡ポリエチレン層の表面に、上述のストライプ状熱可塑性樹脂層(4)と同様の条件でストライプ状熱可塑性樹脂層を押出し、ストライプ状熱可塑性樹脂層(5)とした。
さらに未延伸直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)フィルム(厚さ30μm)を積層し、シーラント層(3)とした。
すなわち、層構成は下記のとおりであって、図7は、本発明に係る包装袋において、実施例1を説明するための、包装袋を構成する積層体の部分断面模式図である。
積層体(10)外側から、
プラスチックフィルム基材層(1)/印刷層(10)/ストライプ状熱可塑性樹脂層(4)/緩衝材層(2)/ストライプ状熱可塑性樹脂層(5)/シーラント層(3)。
<実施例2>
図8に示した層構成の積層体(20)を作成することとし、プラスチックフィルム基材層(1)として、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ12μm)を用い、その内面に多色グラビア印刷機を用いて文字、絵柄、遮光インキなどの印刷層(10)の印刷をおこなった。
印刷面にはアンカーコート層(21)として、アンカーコート剤A3210(武田ケミカル製)を塗布した。
次にストライプ状熱可塑性樹脂層(22)として、Tダイ方式押出しラミネート機を用い、5mm間隔に等間隔に開孔(口径5mm)した金属プレートをTダイのリップ部にあらかじめ固定して、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)ミラソン67(三井化学製)を、Tダイの出口温度260℃、スクリュー回転数50rpmで押出し、加工速度120m/分、樹脂厚み30μm、樹脂幅5mm、ピッチ幅5mmにストライプ状熱可塑性樹脂層(22)を押出し、緩衝材層(2)として発泡ポリエチレン層で挟み込みながら冷却ロールを経て積層した。
更に緩衝材層(2)の発泡ポリエチレン層にアンカー材を設けない以外は、ストライプ状熱可塑性樹脂層(22)と同様にストライプ状熱可塑性樹脂層(23)を積層しながら、実施例1と同様に未延伸直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)フィルム(厚さ30μm)を積層しシーラント層(3)とした。
すなわち、層構成は下記のとおりであって、図8は、本発明に係る包装袋において、実施例2を説明するための、包装袋を構成する積層体の部分断面模式図である。
積層体(20)外側から、
プラスチックフィルム基材層(1)/印刷層(10)/アンカーコート層(21)/ストライプ状熱可塑性樹脂層(22)/緩衝材層(2)/ストライプ状熱可塑性樹脂層(23)/シーラント層(3)。
<実施例3>
図9に示した層構成の積層体(20)を作成することとし、プラスチックフィルム基材層(1)として、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ12μm)を用い、その内面に多色グラビア印刷機を用いて文字、絵柄、遮光インキなどの印刷層(10)の印刷をおこなった。
次に溶融押出機を用いて印刷層に熱可塑性樹脂層(24)として、ホットメルト剤R−664(東洋アドレ製)を140℃の条件で10μm厚み、1mm樹脂幅、1mm間隔で全面に押出し、さらに緩衝材層(2)として、1.0mm厚みの発泡ポリエチレン層を積層した。
更に発泡ポリエチレン層に、実施例1に示した熱可塑性樹脂層(5)と同様の条件で熱可塑性樹脂層をストライプ状に押出し、ストライプ状熱可塑性樹脂層(5)とした。
更に未延伸直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)フィルム(厚さ30μm)を積層しシーラント層(3)とした。
すなわち、層構成は下記のとおりでであって、図9は、本発明に係る包装袋において、実施例3を説明するための、包装袋を構成する積層体の部分断面模式図ある。
積層体(20)外側から、
プラスチックフィルム基材層(1)/印刷層(10)/全面熱可塑性樹脂層(24)厚さ10μm/緩衝材層(2)/ストライプ状熱可塑性樹脂層(5)/シーラント層(3)。
<比較例1>
図10に示した層構成の積層体(20)を作成することとし、プラスチックフィルム基材層(1)として、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ12μm)を用い、その内面に多色グラビア印刷機を用いて文字、絵柄、遮光インキなどの印刷層(10)の印刷をおこなった。
次にエクストルーダー加工によって、印刷層(10)の上に接着剤層(26)として、ポリエチレン層(厚さ15μm)を積層した。次いで熱ラミネート加工によってポリエチレン層側に、緩衝材層(2)として、1.0mm厚みの発泡ポリエチレン層を積層した。
更に発泡ポリエチレン層に、熱ラミネート加工によって未延伸直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)フィルム(厚さ30μm)を積層しシーラント層(3)とした。
すなわち、層構成は下記のとおりでであって、図10は、本発明に係る包装袋において、比較例1を説明するための、包装袋を構成する積層体の部分断面模式図ある。
積層体(20)外側から、
プラスチックフィルム基材層(1)/印刷層(10)/接着剤層(26)/緩衝材層(2)/シーラント層(3)。
<比較例2>
図11に示した層構成の積層体を作成することとし、プラスチックフィルム基材層(1)として、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ12μm)を用い、その内面に多色グラビア印刷機を用いて文字、絵柄、遮光インキなどの印刷層(10)の印刷をおこなった。
次に溶融押出機を用いて、印刷層(10)に全面熱可塑性樹脂層(27)として、ホッ
トメルト剤R−664(東洋アドレ製)を140℃の条件で10μm厚みで」押出し、緩衝材層(2)として、1.0mm厚みの発泡ポリエチレン層を積層した。
更に発泡ポリエチレン層に全面熱可塑性樹脂層(27)と同様の条件で全面熱可塑性樹脂層を押出し、全面熱可塑性樹脂層(28)とした。
更に未延伸直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)フィルム(厚さ30μm)を積層してシーラント層(3)とした。
すなわち、層構成は下記のとおりでであって、図11は、本発明に係る包装袋において、比較例2を説明するための、包装袋を構成する積層体の部分断面模式図ある。
積層体(20)外側から、
プラスチックフィルム基材層(1)/印刷層(10)/全面熱可塑性樹脂層(27)厚さ10μm/緩衝材層(2)/全面熱可塑性樹脂層(28)厚さ10μm/シーラント層(3)。
<評価項目および評価方法>
(輸送耐性)
各評価用サンプルに内容物を収納し、東京−大阪間の輸送試験を行ない、内容物の破損状況や外観を確認した。内容物はプラスチックケース収納された、コンパクトディスクである。サンプル数は、N=50とした。
評価基準は下記のとおりである。
〇:内容物の破損等なし、包装袋に異常なし。
△:内容物の破損等なし、包装袋に軽微な傷、破損等あり。
×:内容物にひび割れ等破損あり。外装袋に破損等あり。
判定は△以上を合格とする。
(保冷性)
各評価用サンプルに保冷剤1kg、およびデータロガー(登録商標)(株式会社T&D製:おんどとり)をいれ、サンプルを密封し、包装袋内部の温度を1分後とに計測、記録した。サンプルの保管環境は室温とした。これにより保冷効果の持続時間を確認した。
評価基準は下記のとおりである。
〇:保冷効果は300分以上であった。
×:保冷効果は300分未満であった。
判定は、〇を合格とする。
評価結果は表1に示す。
表1に示す評価結果からは、実施例1〜実施例3が、比較例1および比較例2に比べて、輸送耐性、保冷性いずれにおいても優位性があることが明らかである。
実施例1においては、緩衝材層(2)の表裏両側に設けられる、ストライプ状熱可塑性
樹脂層(4)、ストライプ状熱可塑性樹脂層(5)がいずれもストライプ構造であるために、緩衝材層の効果に加えて、輸送耐性、保冷性ともに合格の評価を得られた。
実施例2においては、緩衝材層(2)の表裏両側に設けられる、ストライプ状熱可塑性樹脂層(22)、ストライプ状熱可塑性樹脂層(23)がいずれもストライプ構造であるために、緩衝材層の効果に加えて、輸送耐性、保冷性ともに合格の評価を得られた。
実施例3においては、緩衝材層(2)の表側に設けられる、ストライプ状熱可塑性樹脂層(24)がストライプ構造であるために、輸送耐性については包装袋の軽微な傷等が観察されるものの内容物の破損はなく、保冷性とともに合格の評価を得られた。
比較例1においては、積層体(20)中に、ストライプ構造を有した層はなく、緩衝材層には、接着剤層(26)が接しており、反対側の面にはシーラント層(3)が直接設けられており、輸送耐性、保冷性において充分とはいえない結果となった。
比較例2においては、積層体中(20)に、ストライプ構造を有した層はなく、緩衝材層(3)の表裏両面には、全面で設けられた熱可塑性樹脂層(27)、および熱可塑性樹脂層(28)が積層されており、輸送耐性、保冷性において充分とはいえない結果となった。
このように、本発明による包装袋は、内容物を外部の衝撃から適切に保護することが可能であるとともに、保温性、保冷性にも優れる包装袋であることを検証することができた。
したがって本発明によれば、プラスチックフィルムを基材としてシーラント層を有する積層体からなる包装袋であって、内容物を外部の衝撃から適切に保護することが可能であるとともに、保温性、保冷性にも優れる包装袋を提供することが可能である。
1・・・プラスチックフィルム基材層
2・・・緩衝材層
3・・・シーラント層
4・・・ストライプ状熱可塑性樹脂層
5・・・ストライプ状熱可塑性樹脂層
6・・・熱可塑性樹脂層
7・・・周縁部
8・・・ヒートシール部
9・・・ソリッド部
10・・・印刷層
11・・・内容物
12・・・矢印
14・・・ストライプの幅
15・・・ストライプの間隔
16・・・ストライプの幅
17・・・ストライプの間隔
18・・・縦方向の外力
19・・・横方向の外力
20・・・積層体
21・・・アンカーコート層
22・・・ストライプ状熱可塑性樹脂層
23・・・ストライプ状熱可塑性樹脂層
24・・・全面熱可塑性樹脂層
26・・・接着剤層
27・・・全面熱可塑性樹脂層
28・・・全面熱可塑性樹脂層
(A)・・・プラスチックフィルム基材層と緩衝材層との間
(B)・・・緩衝材層とシーラント層との間

Claims (7)

  1. プラスチックフィルム基材層と、シーラント層を有する積層体からなる包装袋であって、
    2枚の該積層体がシーラント層同士を互いに対向させて重ねられ、周縁部をヒートシールされて製袋されており、
    該プラスチックフィルム基材層と、該シーラント層との間には、緩衝材層を設けてあり、
    該プラスチックフィルム基材層と該緩衝材層との間(A)、および該緩衝材層とシーラント層との間(B)には、熱可塑性樹脂層が配置されて積層体を構成しており
    該熱可塑性樹脂層は、下記(a)〜(c)の組み合わせで、ストライプ状、または全面に形成されており、
    ストライプ状に形成された該熱可塑性樹脂層の、熱可塑性樹脂のない部分には、隣接層との間に空隙を設けて積層されていることを特徴とする包装袋。
    (a)(A)がストライプ状、(B)がストライプ状。
    (b)(A)が全面、(B)がストライプ状。
    (c)(A)がストライプ状、(B)が全面。
  2. 前記周縁部には、前記緩衝材層を潰して形成されたソリッド部が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
  3. 前記ストライプ状に形成された熱可塑性樹脂層は、ストライプの幅が0.5mm〜5mm、ストライプとストライプの間隔が0.5mm〜5mmであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の包装袋。
  4. 前記熱可塑性樹脂層の厚さは5〜100μmであり、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−メタクリル酸共重合体樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体樹脂、などの酸コポリマー樹脂、あるいは、スチレン−ブタジエンゴムなどの合成ゴムを主体とする樹脂層であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の包装袋。
  5. 前記ストライプ状に形成された熱可塑性樹脂は、溶融押し出し加工、もしくはホットメルト押し出し加工によって形成されたものであることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の包装袋。
  6. 前記緩衝材層は、ポリオレフィン樹脂の発泡体であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の包装袋。
  7. 前記ストライプ状に形成された熱可塑性樹脂層は、前記(A)がストライプ状、前記(B)がストライプ状の場合において、ストライプの方向が互いに交差する方向であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の包装袋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021043818A (ja) * 2019-09-12 2021-03-18 花王株式会社 包装袋の資源活用の選択を支援する選択支援システム
KR102449115B1 (ko) * 2022-06-27 2022-09-29 고성주 내구성이 강화된 식품류 포장백 및 이의 제조방법

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