JP2019108094A - キャニスタの水侵入防止構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】パージエア配管を通ってキャニスタに水等が侵入することを確実に防止できるキャニスタの水侵入防止構造を提供すること。【解決手段】車両1は、シート30と、シート30の真下の床面を形成しシート30を支持する床部材31と、床部材31の下方を通って車両前後方向に延びるサイドフレーム3と、を備えている。また、車両1は、床部材31の車幅方向の一端部からサイドフレーム3まで下方に延び、床部材31の下方の床下空間Sの側壁を構成する側壁部材32と、床部材31の後端部からサイドフレーム3まで下方に延び、床下空間Sの後壁を構成する後壁部材35と、床部材31の前端部からサイドフレーム3まで下方に延び、床下空間Sの前壁を構成する前壁部材36と、を備えている。また、床下空間Sに箱状の電装品37が配置され、大気開放口14は、床下空間Sにおける電装品37の車両後方に配置されている。【選択図】図5

Description

本発明は、キャニスタの水侵入防止構造に関する。
従来、自動車等の車両には、燃料タンクで発生する蒸発燃料ガスを吸着するキャニスタが搭載されており、キャニスタには、その内部に外気を導入するパージエア配管が設けられている。キャニスタは、パージエア配管の端部の大気開放口から導入された外気と、キャニスタ内に収納された燃料吸着剤に吸着された蒸発燃料ガスとを、エンジンの吸気通路に供給するようになっている。このような構造のキャニスタにあっては、大気開放口に水等が侵入することを防止する必要がある。
従来、キャニスタへの水の侵入を防止する技術として、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載の技術において、キャニスタはサイドフレームに取付けられており、クロスメンバの車幅方向の中央部に大気連通配管の端部が差し込まれている。このような構成により、特許文献1に記載されたものは、大気連通配管への水や泥の侵入を抑制でき、燃料の臭気がパージエア配管を遡って車室内へ侵入することを抑制できる。
特開2017―141719号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来の技術にあっては、段落0027に記載されているようにクロスメンバ内を水、泥が流れてくることがある。そのため、特許文献1に記載の従来の技術にあっては、泥、水が大気連通配管に侵入することを確実に防止できないおそれがあった。また、キャニスタから大気連通配管を通って逆流してきた蒸発燃料ガスが、クロスメンバの内部の狭い空間に滞留することも考えられる。したがって、密閉されたクロスメンバの内部に大気連通配管の端部を配置することが適切とは言えない場合もあった。
本発明は、上記のような事情に着目してなされたものであり、パージエア配管を通ってキャニスタに水等が侵入することを確実に防止できるキャニスタの水侵入防止構造を提供することを目的とするものである。
本発明は、燃料を貯留する燃料タンクと、前記燃料タンクで発生した蒸発燃料ガスを吸着するキャニスタと、前記キャニスタにその一端部が接続され、空気を取入れる大気開放口がその他端部に設けられたパージエア配管と、が搭載された車両におけるキャニスタの水侵入防止構造であって、前記車両は、シートと、前記シートの真下の床面を形成し前記シートを支持する床部材と、前記床部材の下方を通って車両前後方向に延びる左右で一対のサイドフレームと、前記床部材の車幅方向の一端部から前記サイドフレームまで下方に延び、前記床部材の下方の床下空間の側壁を構成する側壁部材と、前記床部材の後端部から前記サイドフレームまで下方に延び、前記床下空間の後壁を構成する後壁部材と、前記床部材の前端部から前記サイドフレームまで下方に延び、前記床下空間の前壁を構成する前壁部材と、を備え、前記床下空間に箱状の箱状部材が配置され、前記大気開放口は、前記床下空間における前記箱状部材の車両後方に配置されることを特徴とする。
このように上記の本発明によれば、パージエア配管を通ってキャニスタに水等が侵入することを確実に防止できる。
図1は、本発明の一実施例に係るキャニスタの水侵入防止構造を備えた車両の後部の平面図である。 図2は、本発明の一実施例に係るキャニスタの水侵入防止構造を備えた車両の側面図である。 図3は、本発明の一実施例に係るキャニスタの水侵入防止構造を備えた車両の前部座席の下方部分の斜視図である。 図4は、本発明の一実施例に係るキャニスタの水侵入防止構造を備えた車両の前部座席の下方部分の平面図である。 図5は、図4のV−V方向矢視断面図である。 図6は、図4のVI−VI方向矢視断面図である。
本発明の一実施の形態に係るキャニスタの水侵入防止構造は、燃料を貯留する燃料タンクと、燃料タンクで発生した蒸発燃料ガスを吸着するキャニスタと、キャニスタにその一端部が接続され、空気を取入れる大気開放口がその他端部に設けられたパージエア配管と、が搭載された車両におけるキャニスタの水侵入防止構造であって、車両は、シートと、シートの真下の床面を形成しシートを支持する床部材と、床部材の下方を通って車両前後方向に延びる左右で一対のサイドフレームと、床部材の車幅方向の一端部からサイドフレームまで下方に延び、床部材の下方の床下空間の側壁を構成する側壁部材と、床部材の後端部からサイドフレームまで下方に延び、床下空間の後壁を構成する後壁部材と、床部材の前端部からサイドフレームまで下方に延び、床下空間の前壁を構成する前壁部材と、を備え、床下空間に箱状の箱状部材が配置され、大気開放口は、床下空間における箱状部材の車両後方に配置されることを特徴とする。これにより、本発明の一実施の形態に係るキャニスタの水侵入防止構造は、パージエア配管を通ってキャニスタに水等が侵入することを確実に防止できる。
以下、本発明の一実施例に係るキャニスタの水侵入防止構造について、図面を用いて説明する。
図1から図6は、本発明の一実施例に係るキャニスタの水侵入防止構造を示す図である。図1から図6において、上下前後左右方向は、車両の進行する方向を前、後退する方向を後とした場合に、車両の幅方向が左右方向、車両の高さ方向が上下方向である。
まず、構成を説明する。図1、図2において、車両1は、いわゆるキャブオーバータイプのトラックである。キャブオーバーとは、エンジンの上方に運転席が設けられていることをいう。車両1は、左右で一対のサイドフレーム2、3を備えており、サイドフレーム2、3は、車両1の幅方向(以下、単に車幅方向という)に離隔して車両1の前後方向に延びている。
サイドフレーム2、3は、車両1の前端部近傍から後端部近傍まで延びている。サイドフレーム2、3は、矩形断面を有するレール状に鋼板を成形したものからなり、伸張、収縮、曲げ及びねじりの各方向の荷重を受け持つ。
車両1は、複数のクロスメンバ7、8、9を備えており、クロスメンバ7、8、9は車幅方向に延びてサイドフレーム2、3に連結されている。左右のサイドフレーム2、3は、これらのクロスメンバ7、8、9により連結されている。クロスメンバ7はクロスメンバ8の前方に配置されており、クロスメンバ8はクロスメンバ9の前方に配置されている。クロスメンバ7、8、9は円形のパイプ材から構成されている。クロスメンバ7、8、9の上方には図示しない荷台が設けられている。
このように、車両1は、クロスメンバ7、8、9によりサイドフレーム2、3を梯子状に連結した、いわゆるラダーフレーム構造を有している。なお、車両1はクロスメンバ7、8、9以外にも図示しない複数のクロスメンバを備えており、これらのクロスメンバによってもサイドフレーム2、3が連結されている。
クロスメンバ7の前方にはパワートレイン20が設けられており、パワートレイン20は、動力を発生するエンジン21と、エンジン21の図示しないクランクシャフトの回転速度を変速して出力する変速機22とを有している。エンジン21及び変速機22は前後に連結されており、車両1に対して縦置きで配置されている。変速機22の後端部には図示しないプロペラシャフトの前端部が連結されており、変速機22で変速された回転は、プロペラシャフトに伝達される。プロペラシャフトの後端部は図示しないディファレンシャル装置に連結されている。ディファレンシャル装置は、プロペラシャフトの回転を図示しない左右のドライブシャフトを介して図示しない後輪に差動回転可能に伝達する。
車両1は、燃料を貯留する燃料タンク10を備えており、燃料タンク10は、図示しないブラケット等を介してクロスメンバ7、8、9により上方から支持されている。燃料タンク10は、全体として車両前後方向に長辺を有する直方体に形成されており、右のサイドフレーム3に近接して配置されている。
燃料タンク10の前端部近傍の上面には、キャニスタ11が設けられており、キャニスタ11は、燃料タンク10で発生した蒸発燃料ガスを吸着する。また、車両1はパージエア配管12を備えており、パージエア配管12は、車両前後方向に延びており、その一部はサイドフレーム3の車幅方向内側の面に沿って配置されている。パージエア配管12の一端部(後端部)はキャニスタ11に接続されている。
パージエア配管12の他端部には、空気を取入れる大気開放口14が設けられている。また、キャニスタ11には、パージエア配管12の外に、図示しない蒸発燃料吸入配管及び蒸発燃料排出配管が接続されている。蒸発燃料吸入配管は、燃料タンク10から蒸発燃料ガスを導入する配管である。蒸発燃料排出配管は、キャニスタ11に吸着されている蒸発燃料ガスをエンジン21の吸気通路に排出する配管である。
図5において、車両1は、ドライバ等が着座するシート30と、シート30の真下の床面を形成しシート30を支持する矩形の床部材31と、を備えている。右側のサイドフレーム3は、床部材31の下方を通って車両前後方向に延びている。
床部材31の下方には後述する床下空間Sが形成されている。床部材31は、この床下空間Sを開閉する蓋としての役割を有する。詳しくは、シート30はその後端部を回動支点として後方に跳ね上げられるようになっており、シート30を後方に跳ね上げた状態にすると、床部材31がシート30と一体的に跳ね上がることにより、床下空間Sの上方が開放される。
図3、図4、図5において、車両1は側壁部材32を備えており、床部材31の車幅方向の一端部からサイドフレーム3まで下方に延び、床部材31の下方の床下空間Sの側壁を構成する。側壁部材32は、車両1の右側の側面を構成する外板等からなる。
側壁部材32は、図示しない車輪を床下空間Sの外側(車両外部側)の空間に収容するように床下空間S側に膨出する膨出部32Aを含んでいる。膨出部32Aの上部には、車輪を懸架する図示しないストラット式懸架装置の上端部が連結されている。
また、車両1は後壁部材35及び前壁部材36を備えている。後壁部材35は、床部材31の後端部からサイドフレーム3まで下方に延び、床下空間Sの後壁を構成する。前壁部材36は、床部材31の前端部からサイドフレーム3まで下方に延び、床下空間Sの前壁を構成する。
ここで、床部材31、側壁部材32、後壁部材35及び前壁部材36は、車両1の車幅方向左側において、左のサイドフレーム2の上方にも設けられている。したがって、床部材31の下方の床下空間Sは、床部材31、側壁部材32、後壁部材35及び前壁部材36によって上面、両側面、後面及び前面から囲まれている。
また、図6に示すように、床下空間Sの下方であって、左右のサイドフレーム2の間には、エンジン21が配置されており、床下空間Sはエンジン21によって下方から概ね囲まれている。エンジン21には、エンジン21の下面を全体的に覆う図示しない防護カバーが設けられている。
このため、床下空間Sは、その下方のエンジン21側において、大気開放口14への空気を取り込み可能で、かつ、路面からの跳ね上げられた水等の異物をエンジン21及びその保護カバーにより遮断可能な態様で、開放されている。また、床下空間Sは、床部材31、側壁部材32、後壁部材35、前壁部材36側において、閉じられている。
したがって、床下空間Sは、水等の異物が侵入しにくく、電装品等の車載装置を配置することに適した空間である。このような理由から、床下空間Sにおけるサイドフレーム3の上面には、箱状の電装品37が配置されている。電装品37は、図示しないアクチュエータ等への駆動電流を通電及び遮断するリレーを収納したリレーボックスからなる。電装品37は本発明における箱状部材を構成する。
ここで、パージエア配管12の大気開放口14に水等の異物が侵入することを防止する必要がある。水等の異物が大気開放口14に侵入してキャニスタ11に到達すると、キャニスタ11の機能が損なわれるおそれがあるためである。
そこで、本実施例では、大気開放口14も、電装品37と同様に床下空間Sに配置している。本実施例では、大気開放口14は、床下空間Sにおける電装品37の車両後方に隣接して配置されている。
図1、図3において、電装品37は側壁部材32に隣接して配置されている。また、大気開放口14は側壁部材32に対向して横向きに開口している。図3、図4において、車両1は、床下空間Sにおけるサイドフレーム3の上面において、電装品37の前方にカバー部材40を備えている。カバー部材40は、床部材31に向かって車両上方に延び、かつ、側壁部材32に向かって車幅方向に延びている。
図3、図4、図5において、カバー部材40の上端部は床部材31の底面に近接している。カバー部材40は、電装品37の前面の少なくとも一部を覆う前面部41を有するとともに、電装品37における側壁部材32と反対側の側面を覆う側面部42を有している。側面部42の後端には、側壁部材32と反対側に向かって折り曲げられた折り曲げ部43が設けられている。
図3、図6において、側壁部材32の膨出部32Aは、カバー部材40の前方において床下空間Sに向かって膨出している。また、図3、図4において、カバー部材40は湾曲部44を有しており、この湾曲部44は、電装品37の前方において、前面部41における側壁部材32の側の端部から車両前方に向かって湾曲して延びている。湾曲部44の前端部は膨出部32Aに隙間なく接している。
図2、図6において、大気開放口14はキャニスタ11よりも車両上下方向で上方に配置されている。パージエア配管12は、大気開放口14とキャニスタ11との間に、谷状に下方に曲げられたトラップ部12Aを有する。
図5において、床部材31の底面は傾斜部31Aを有しており、傾斜部31Aは、車両後方に行くに連れて車両下方に向かうように傾斜している。
図3において、後壁部材35の上端にはクロスメンバ6が連結されており、クロスメンバ6は車幅方向に延びている。クロスメンバ6の車幅方向の端部には、車両前後方向の幅が相対的に大きい幅広部6Aが設けられている。
クロスメンバ6における大気開放口14の後方には、車両前後方向の幅が相対的に小さい幅狭部6Bが設けられている。また、幅広部6Aと幅狭部6Bの間は円弧状に湾曲して繋がっている。また、クロスメンバ6は車両上下方向に一定の厚みを有している。
このため、図3に矢印A4で示すように、水等の異物を含まない床下空間Sの上端部の空気は、走行風の影響等によって後方に流れた後に幅広部6Aに突き当たり、幅狭部6B側に向きを変えて大気開放口14に導かれる。
したがって、大気開放口14は、水等の異物を含まない空気を取り込むことができる。なお、クロスメンバ6は、図1では図示を省略しており、図4では二点鎖線で表わしている。
図1、図4において、車両1は、エンジン21の前方にラジエータファン23を備えており、ラジエータファン23は、図3に矢印A1で示すように、空気を車両後方に送風する。ラジエータファン23は、車幅方向でサイドフレーム2、3の間であって大気開放口14よりも車両前方側に配置されている。
次に、作用効果について説明する。パージエア配管12の大気開放口14は、空気を取り込み可能で、かつ、雨天時においても水等の異物に曝されない位置に配置されることが求められる。
本実施例のキャニスタの水侵入防止構造によれば、車両1は、シート30と、シート30の真下の床面を形成しシート30を支持する床部材31と、床部材31の下方を通って車両前後方向に延びるサイドフレーム3と、を備えている。
また、車両1は、床部材31の車幅方向の一端部からサイドフレーム3まで下方に延び、床部材31の下方の床下空間Sの側壁を構成する側壁部材32と、床部材31の後端部からサイドフレーム3まで下方に延び、床下空間Sの後壁を構成する後壁部材35と、床部材31の前端部からサイドフレーム3まで下方に延び、床下空間Sの前壁を構成する前壁部材36と、を備えている。
そして、床下空間Sに箱状の電装品37が配置され、大気開放口14は、床下空間Sにおける電装品37の車両後方に配置されている。
上記構成により、シート30の下方において床部材31及びサイドフレーム3等により囲まれた床下空間Sは、車外から水等が浸入し難く、電装品37の配置に適した位置であるため、その床下空間Sにパージエア配管12の大気開放口14を配置することによって、大気開放口14に水等が侵入することを防止できる。
また、大気開放口14は電装品37の車両後方に配置されているため、仮に床下空間Sに水等が入り込んだ場合であっても、その水等が大気開放口14に侵入する前に電装品37によって遮られるので、大気開放口14に水等が侵入することを防止できる。
この結果、パージエア配管12を通ってキャニスタ11に水等が侵入することを確実に防止できる。
本実施例のキャニスタの水侵入防止構造によれば、電装品37は側壁部材32に隣接して配置され、大気開放口14は側壁部材32に対向して横向きに開口している。
上記構成により、大気開放口14の開口方向に側壁部材32が存在し、大気開放口14の開口方向の前方に電装品37が存在するため、大気開放口14へ水等が向かう経路を制限することができ、大気開放口14に水等が侵入することを確実に防止できる。
また、大気開放口14が横向きに開口しているため、大気開放口14に水等が落下して侵入することを防止できる。
本実施例のキャニスタの水侵入防止構造によれば、車両1はカバー部材40を備えており、カバー部材40は、電装品37の前面の少なくとも一部を覆う前面部41を有する。また、カバー部材40は、床部材31に向かって車両上方に延び、かつ、側壁部材32に向かって車幅方向に延びている。
上記構成により、電装品37と側壁部材32との間の床下空間Sがカバー部材40により前方から覆われるので、その床下空間Sに前方から水等が入り込むことを防止できる。これにより、大気開放口14に水等が侵入することを確実に防止できる。
本実施例のキャニスタの水侵入防止構造によれば、カバー部材40の上端部は、床部材31の底面に近接している。また、カバー部材40は、電装品37における側壁部材32と反対側の側面を覆う側面部42を有しており、側面部42の後端に、側壁部材32と反対側に向かって折り曲げられた折り曲げ部43が設けられている。
上記構成により、図3に矢印A3で示すように、水等を含む空気が床下空間Sにおいてカバー部材40の側面部42に沿って後方に流れた際に、その水等を含む空気を、折り曲げ部43によって電装品37から遠ざかる方向に案内でき、大気開放口14から遠ざけることができる。このため、大気開放口14に水等が侵入することを確実に防止できる。
本実施例のキャニスタの水侵入防止構造によれば、側壁部材32は、カバー部材40の前方において床下空間Sに向かって膨出する膨出部32Aを有している。また、カバー部材40は、電装品37の前方において、前面部41における側壁部材32の側の端部から車両前方に向かって湾曲して延びる湾曲部44を有し、湾曲部44の前端部が膨出部32Aに隙間なく接している。
上記構成により、図3に矢印A2で示すように、水等を含む空気が床下空間Sにおいてカバー部材40に向かって後方に流れる場合、その水等を含む空気を、カバー部材40の湾曲部44及び前面部41によって電装品37の側方に案内でき、大気開放口14から遠ざけることができる。このため、大気開放口14に水等が侵入することを確実に防止できる。
本実施例のキャニスタの水侵入防止構造によれば、大気開放口14はキャニスタ11よりも車両上下方向で上方に配置されており、パージエア配管12は、大気開放口14とキャニスタ11との間に、谷状に下方に曲げられたトラップ部12Aを有する。
上記構成により、仮に大気開放口14からパージエア配管12に水等が侵入した場合であっても、その水等はトラップ部12Aに捕捉されるので、キャニスタ11に水等が侵入することを確実に防止できる。
本実施例のキャニスタの水侵入防止構造によれば、床部材31の底面は、車両後方に行くに連れて車両下方に向かうように傾斜する傾斜部31Aを有する。
上記構成により、図5に矢印A5で示すように、床部材31の下面に沿って後方に流れる空気は、傾斜部31Aによって下方に向きが変えられる。このため、その空気とともに流れる水等の異物が電装品37の上方を通過して大気開放口14に侵入することを防止できる。
本実施例のキャニスタの水侵入防止構造によれば、空気を車両後方に送風するラジエータファン23が、車幅方向でサイドフレーム2、3の間に位置し、大気開放口14よりも車両前方側に配置されている。
上記構成により、ラジエータファン23の後方では、図3に矢印A1で示すように後方へ向かう空気の流れが発生するため、水等の異物が路面等から跳ね上げられて床下空間Sに向かって流れた場合であっても、ラジエータファン23による空気の流れによって水等の異物を後方に除去することができ、水等の異物が床下空間Sに入り込んで大気開放口14に侵入することを防止できる。
本発明の実施例を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1...車両、2,3...サイドフレーム、10...燃料タンク、11...キャニスタ、12...パージエア配管、12A...トラップ部、14...大気開放口、23...ラジエータファン、30...シート、31...床部材、31A...傾斜部、32...側壁部材、32A...膨出部、35...後壁部材、36...前壁部材、37...電装品(箱状部材)、40...カバー部材、41...前面部、42...側面部、43...折り曲げ部、44...湾曲部、S...床下空間

Claims (9)

  1. 燃料を貯留する燃料タンクと、
    前記燃料タンクで発生した蒸発燃料ガスを吸着するキャニスタと、
    前記キャニスタにその一端部が接続され、空気を取入れる大気開放口がその他端部に設けられたパージエア配管と、が搭載された車両におけるキャニスタの水侵入防止構造であって、
    前記車両は、
    シートと、
    前記シートの真下の床面を形成し前記シートを支持する床部材と、
    前記床部材の下方を通って車両前後方向に延びるサイドフレームと、
    前記床部材の車幅方向の一端部から前記サイドフレームまで下方に延び、前記床部材の下方の床下空間の側壁を構成する側壁部材と、
    前記床部材の後端部から前記サイドフレームまで下方に延び、前記床下空間の後壁を構成する後壁部材と、
    前記床部材の前端部から前記サイドフレームまで下方に延び、前記床下空間の前壁を構成する前壁部材と、を備え、
    前記床下空間に箱状の箱状部材が配置され、
    前記大気開放口は、前記床下空間における前記箱状部材の車両後方に配置されることを特徴とするキャニスタの水侵入防止構造。
  2. 前記箱状部材は前記側壁部材に隣接して配置され、
    前記大気開放口は前記側壁部材に対向して横向きに開口していることを特徴とする請求項1に記載のキャニスタの水侵入防止構造。
  3. 前記箱状部材の前面の少なくとも一部を覆う前面部を有するカバー部材を備え、
    前記カバー部材は、前記床部材まで車両上方に延び、かつ、前記側壁部材まで車幅方向に延びていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のキャニスタの水侵入防止構造。
  4. 前記カバー部材の上端部は、前記床部材の底面に近接しており、
    前記カバー部材は、前記箱状部材における前記側壁部材と反対側の側面を覆う側面部を有し、
    前記側面部の後端に、前記側壁部材と反対側に向かって折り曲げられた折り曲げ部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のキャニスタの水侵入防止構造。
  5. 前記側壁部材は、前記カバー部材の前方において前記床下空間に向かって膨出する膨出部を有し、
    前記カバー部材は、前記箱状部材の前方において、前記前面部における前記側壁部材の側の端部から車両前方に向かって湾曲して延びる湾曲部を有し、
    前記湾曲部の前端部が前記膨出部に隙間なく接していることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のキャニスタの水侵入防止構造。
  6. 前記大気開放口は前記キャニスタよりも車両上下方向で上方に配置されており、
    前記パージエア配管は、前記大気開放口と前記キャニスタとの間に、谷状に下方に曲げられたトラップ部を有することを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載のキャニスタの水侵入防止構造。
  7. 前記床部材の底面は、車両後方に行くに連れて車両下方に向かうように傾斜する傾斜部を有することを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載のキャニスタの水侵入防止構造。
  8. 空気を車両後方に送風するラジエータファンが、車幅方向で前記サイドフレームの間に位置し、前記大気開放口よりも車両前方側に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項7の何れか1項に記載のキャニスタの水侵入防止構造。
  9. 前記箱状部材は、電装品であることを特徴とする請求項1から請求項8の何れか1項に記載のキャニスタの水侵入防止構造。
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