JP2019106959A - 散布作業支援システム - Google Patents
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Abstract
Description
散布作業支援システムは、散布剤の希釈倍率を含む散布計画を計画する計画作成部と、前記散布剤を散布する散布機に設けられ且つ、前記計画作成部で作成された散布計画を取得する計画取得部と、前記計画取得部で取得した散布計画の前記希釈倍率に基づいて、前記散布剤を生成する生成装置と、を備えている。
散布作業支援システムは、前記散布剤を散布する圃場に関する圃場情報と前記希釈倍率との関係を含む散布計画を取得する計画取得部を備え、前記制御装置は、前記機体が前記圃場情報で示された圃場内である場合に、当該圃場に対応して前記生成装置で生成する散布剤の希釈倍率を前記散布計画に示された希釈倍率に設定する。
散布作業支援システムは、前記散布機に設けられ且つ、前記散布機の散布時の散布実績を出力可能な通信装置と、前記散布実績に基づいて前記圃場における散布剤の散布証明書を作成する証明書作成部と、を備えている。
図1は、散布作業支援システムを示している。散布作業支援システムは、散布剤の散布を支援するシステムである。散布剤とは、例えば、薬剤(農薬)、肥料等である。
まず、散布剤を散布する散布機の全体構成について説明する。
散布機は、走行車両1に牽引される牽引型の散布機(牽引型散布機)と、自走型の散布機(自走型散布機)とがある。図8は、牽引型散布機を示している。図8に示すように、牽引型散布機は、機体2を有している。機体2は、走行車両1の骨格を構成する前フレーム2Aと、走行車両1に連結される後フレーム2Bとを有している。前フレーム2Aには、走行装置3と、原動機5とが設けられている。走行装置3は、前フレーム2Aの前部の車軸に回転自在に支持された前輪3Fと、前フレーム2Aの後部の車軸に回転自在に支持された後輪3Rとを有する車輪型の装置である。なお、走行装置3は、クローラ式の走行装置であってもよい。原動機5は、ディーゼルエンジン、ガソリンエンジン等の内燃機関、モータ・ジェネレータ等の回転電機である。原動機5は、内燃機関及び回転電機の両方であってもよい。また、前フレーム2Aには、変速装置等が設けられている。したがって、原動機5の動力は変速装置を介して走行装置3に伝達され、走行装置3によって機体2(前フレーム2A、後フレーム2B)を移動させることができる。
図1は、散布機に設けられた散布システム(散布構成図)を示している。
図1に示すように、散布機は、前フレーム2A及び後フレーム2Bのいずれかに支持された第1貯留装置10を備えている。第1貯留装置10は、散布する第1液体を貯留する装置である。第1液体は、薬剤(農薬)、肥料等が含まれる液体であって、例えば、農薬の場合は、当該農薬を構成する化学成分を有する液体である。第1液体は、農薬の原液であってもよいし、農薬の原液を希釈した希釈液であってもよく限定されない。
第1ポンプP1は、貯留タンク11aの第1液体を第2混合室23に送出する。第2ポンプP2は、貯留タンク11bの第1液体を第2混合室23に送出する。第3ポンプP2は、貯留タンク11cの第1液体を第2混合室23に送出する。
生成装置20は、調整装置28を有している。調整装置28は、第2流路27に設けられて且つ開度が変更可能な電磁弁である。調整装置28は、開度を変更することによって、複数の貯留タンク11a、11b、11cの第1液体を合わせた混合液の第1混合室22への供給量(第2混合室23で混合された混合液の第1混合室22への供給量)を調整する。なお、第2混合室23内部の圧力を一定にする圧力調製機29が当該第2混合室23へ接続されていてもよい。
以下、散布剤の生成について制御装置40の動作と共に説明する。
制御装置40は、換算情報に基づいて、第1液体及び第2液体の量を演算し、第1混合室22で生成される散布量が、換算情報で示された散布量となるように、希釈倍率に応じて調整装置28の開度を設定する。
さて、図3に示すように、散布機は、支援装置50等で作成された散布計画に基づいて、散布剤を生成して散布を行うことが可能である。散布機及び支援装置50についてより詳しく説明する。
位置検出装置46は、衛星測位システム(Global Positioning System,Galileo、GLONASSなど)を用いて位置(緯度、経度)を検出する装置である。位置検出装置46は、機体2等に取付けられている。位置検出装置46は、測位衛星から送信される衛星信号(電波)を受信し、受信した衛星信号に基づいて位置を算出する。なお、位置検出装置46は、衛星測位システムを用いて散布装置1(機体2)の位置を算出する装置であれば何でもよく、位置を算出する方法は限定されない。
散布剤設定部65に表示される散布剤名は、少なくとも公的機関PUに登録された散布剤名である。散布剤が農薬である場合、散布剤名取得部53は定期的に、農林水産省又は農林水産省が管轄する機関(公的機関)PUのサーバ68に接続して、サーバ68に登録されている農薬名を含む農薬情報(散布剤情報)をダウンロードによって取得し、散布剤設定部65で表示する農薬情報(農薬名)を更新する。なお、公的機関から農薬名を取得して農薬に関する情報提供を行っている民間機関から農薬名を取得してもよい。農薬情報は、農薬名の他に、対象作物、登録番号、用途、対象害虫名、農薬の種類等が含まれていて、これらの農薬情報は支援装置50に保存されて、ダウンロードの毎に更新される。
さて、図3に示すように、散布作業支援システムは、作業指示部54と、計画取得部49とを備えている。作業指示部54及び計画取得部49は、電気・電子部品、電気回路、当該プログラム等から構成されている。
例えば、計画取得部49は、定期的又は不定期に、支援装置50に対して散布計画の送付の要求を行う。作業指示部54は、計画取得部49からの応答に応じて散布計画を散布機に送信する。散布機(通信装置47)が散布計画を受信すると、計画取得部49は、散布計画として、日付、圃場名、圃場位置、作業者名、散布時間、機械情報(機械名)、散布剤名、散布量、希釈倍率を取得し、取得した散布計画を記憶部48に記憶する。
図5は、散布計画の取得から散布剤の散布までの流れを示した図である。図5に基づいて、散布機による散布剤の散布の流れについて詳しく説明する。
図5に示すように、散布機において散布開始前には、表示装置45及び携帯端末37Bのいずれかに散布計画が表示される(S1)。散布計画の選択が完了すると、当該散布計画は制御装置40に送信される(S2)。制御装置40は、散布計画を取得すると、現在の散布機(機体2)が散布計画に示された圃場に位置しているか否かを判断する(S3)。制御装置40は、散布機が散布計画に示された圃場に位置している場合(S3、Yes)、散布計画で示された散布剤の名称を参照し、散布剤の名称と混合情報とを比較することで、第2混合室23に送る第1液体の決定する(S4:薬剤決定処理)。制御装置40は、散布計画で示された希釈倍率を参照し(S5)、参照した希釈倍率と換算情報に基づいて、第1液体の量(第1生成量)及び第2液体の量(第2生成量)を決定する(S6)。生成装置20で生成する希釈液の量は、散布機の表示装置45や外部端末15B等を操作することにより作業者等が任意で設定可能である。
さて、散布作業支援システムでは、圃場における散布剤の散布証明書を作成することが可能である。
図6に示すように、農薬散布証明書は、「農薬散布責任者」を記載する記載部F1、「作物情報」を記載する記載部F2、「農薬散布作業履歴」を記載する記載部F3、「使用農薬」を記載する記載部F4を含んでいる。
外部端末37が支援装置50に接続後、当該外部端末37から証明書作成の要求があると、証明書作成部57による散布証明書の作成が実行される。
証明書作成部57は、散布実績の希釈倍率及び総散布量をそれぞれ、農薬散布作業履歴の「希釈倍率」及び「散布液量」に割り当てることで、記載部F3に対応付ける(S6:第6処理)。
生成装置20は、複数の貯留タンク11の第1液体が供給されて混合液を生成する第2混合室23を有している。これによれば、複数の第1液体を第2液体によって希釈する前に、混合液を生成することができるため、複数の第1液体を用いて散布剤を生成する場合も精度よく希釈することができる。
生成装置20は、第1液体と液体とを混合する第1混合室22と、第1混合室22への第1液体の供給量を調整する調整装置28を有し、制御装置40は、希釈倍率に基づいて調整装置28から供給される供給量を設定する。制御装置40による調整装置28の制御によって、希釈倍率を有する散布剤を簡単に生成することができる。
制御装置40は、走行装置3による走行中に生成装置20を制御する。これによれば、圃場等を走行して散布作業を行いながら散布剤を生成することができ、散布作業後に散布剤が残ってしまうことを防止することができる。
これによれば、計画取得部49によって簡単に散布計画を取得することができ、計画取得部49が取得した散布計画に基づいて、生成装置20により、散布計画に示された圃場に対応する希釈倍率の散布剤を簡単に生成することができる。即ち、散布計画に応じて圃場毎に散布剤の散布作業を行うことができる。
散布作業支援システムは、散布機に設けられ且つ、散布機の散布時の散布実績を出力可能な通信装置47と、散布実績に基づいて圃場における散布剤の散布証明書を作成する証明書作成部57と、を備えている。これによれば、散布実績に基づいて、散布証明書を簡単に作成することができ、例えば、散布剤が農薬である場合には、農薬を散布した散布証明書を簡単に作成することができる。
2 機体
2A 前フレーム
2B 後フレーム
3 走行装置
3F 前輪
3R 後輪
5 原動機
8 散布ノズル
9 ブーム
10 第1貯留装置
11、11a、11b、11c 貯留タンク
13 第2貯留装置
20 生成装置
21 送出ポンプ
22 第1混合室
23 第2混合室
24a、24b、24c 流路
25 第1流路
25a、25b、25c 流路
27 第2流路
28 調整装置
30 第3流路
31 第4流路
32 第5流路
35 開閉弁
37 外部端末
37A 固定端末
37B 携帯端末
40 制御装置
41 第1測定装置
42 第2測定装置
44 散布検出装置
45 表示装置
46 位置検出装置
47 通信装置
48 記憶装置(記憶部)
49 計画取得部
50 支援装置
51 計画作成部
52 計画記憶部
53 散布剤名取得部
54 作業指示部
55 実績記憶部
57 証明書作成部
60 日付設定部
61 圃場設定部
62 作業者設定部
63 時間設定部
64 機械設定部
65 散布剤設定部
66 散布量設定部
67 希釈設定部
68 サーバ
M1 設定画面
P1 第1ポンプ
P2 第2ポンプ
P3 第3ポンプ
P4 第4ポンプ
Claims (5)
- 散布剤の希釈倍率を含む散布計画を計画する計画作成部と、
前記散布剤を散布する散布機に設けられ且つ、前記計画作成部で作成された散布計画を取得する計画取得部と、
前記計画取得部で取得した散布計画の前記希釈倍率に基づいて、前記散布剤を生成する生成装置と、
を備えている散布作業支援システム。 - 前記散布機に設けられ、且つ前記散布剤の希釈倍率が所定値になるよう前記生成装置を制御する制御装置を備えている請求項1に記載の散布作業支援システム。
- 前記散布剤を散布する圃場に関する圃場情報と前記希釈倍率との関係を含む散布計画を取得する計画取得部を備え、
前記制御装置は、前記機体が前記圃場情報で示された圃場内である場合に、当該圃場に対応して前記生成装置で生成する散布剤の希釈倍率を前記散布計画に示された希釈倍率に設定する請求項2に記載の散布作業支援システム。 - 前記制御装置は、前記走行装置による走行中に前記生成装置を制御する請求項2又は3に記載の散布作業支援システム。
- 前記散布機に設けられ且つ、前記散布機の散布時の散布実績を出力可能な通信装置と、
前記散布実績に基づいて前記圃場における散布剤の散布証明書を作成する証明書作成部と、
を備えている請求項1〜4のいずれかに記載の散布作業支援システム。
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