JP2019106652A - アンテナ駆動装置、アンテナ駆動方法 - Google Patents

アンテナ駆動装置、アンテナ駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電波を送信するアンテナのアンテナ駆動装置の耐久性を向上させる。【解決手段】アンテナの矩形波形の駆動電圧を印加してアンテナを駆動する。矩形波形のデューティー比は、アンテナが適切な電波強度で電波を送信するようなデューティー比に設定されている。そして、所定の切換契機が成立する度に、矩形波形のデューティー比を、そのデューティー比に対して相補関係にあるデューティー比に切り換える。相補関係にあるデューティー比とは、一方のデューティー比をDa(%)として、他方のデューティー比をDb(%)としたときに、Da+Db=100が成り立つようなデューティー比である。デューティー比を相補関係にあるデューティー比に切り換えれば、アンテナに駆動電圧を印加するためのスイッチ素子に電流が流れる時間を均等化させて、耐久性を向上させることが可能となる。【選択図】図2

Description

本発明は、電波を送信するアンテナに対して、矩形波形の駆動電圧を印加することによってアンテナを駆動する技術に関する。
今日の車両では、車両の使用者が携帯機(例えば電子キーなど)を携帯して接近してきたことを検知すると、その携帯機を認証することによって正規の携帯機であるか否かを判断し、その結果に応じて、車両の扉を自動で解錠したり、照明を点灯したりするなどのサービスを提供することができる。
こうしたことを実現するために、車両には外部に向けて電波を送信し、あるいは外部からの電波を受信するアンテナが搭載されており、このアンテナから周囲に存在する携帯機を探索するための電波を一定周期で送信している。そして、電波を受け取った携帯機から応答信号が返信されてきた場合には、車両の周囲に携帯機が存在するものと判断して、その携帯機の認証を開始するようになっている。
ここで、車両から送信する電波強度が強すぎると、遠くに存在する携帯機に電波が届いてしまい、その携帯機を認証してしまう。その結果、実際には車両から遠くに携帯機が居るにも拘わらず、車両の扉が解錠されてしまうなどの事態が起こり得る。このような事態の発生を避けるためには、車両から送信する電波の強度を適切な強度となるように制御しておく必要がある。
そこで、アンテナに印加する駆動電圧波形を、電圧値が高電圧値と低電圧値とに周期的で切り換わる矩形形状の電圧波形としておき、高電圧値の電圧が印加される時間比率(いわゆるDuty比)を変化させることによって、適切な電波強度が得られるように制御する技術が提案されている(特許文献1)。
特開2008−098816号公報
しかし、上述の提案されている技術では、アンテナ駆動装置の耐久性を確保することが難しいという問題があった。この理由は、アンテナに駆動電圧を印加する度に、アンテナ駆動装置内では特定のスイッチ素子に大きな電流が流れることになるため、そのスイッチ素子が劣化し易いためである。
この発明は、従来の技術が有する上述した課題に鑑みてなされたものであり、アンテナ駆動装置の耐久性を向上させることが可能な技術の提供を目的とする。
上述した課題を解決するために本発明のアンテナ駆動装置およびアンテナ駆動方法は、アンテナに矩形波形の駆動電圧を印加することによってアンテナを駆動する。また、矩形波形の駆動電圧は、アンテナに高電圧を印加するための高電圧側スイッチと、アンテナに低電圧を印加するための低電圧側スイッチとを、所定周期で交互に切り換えることによって生成する。そして、所定周期の中で、アンテナに高電圧が印加されている時間比率であるデューティー比を、所定の切換契機が成立する度に、相補デューティー比に切り換える。ここで、あるデューティー比に対する相補デューティー比とは、一方のデューティー比をDa(%)として、他方のデューティー比をDb(%)としたときに、Da+Db=100が成り立つようなデューティー比を意味する。例えば、デューティー比32%に対する相補デューティー比は68%となる。
上述したようにデューティー比とは、所定周期の中で高電圧が印加されている時間比率であるから、デューティー比が50%よりも小さくなると、高電圧が印加されている時間比率は半分よりも短くなる。従って、高電圧側スイッチに電流が流れる時間が短くなり、低電圧側スイッチに電流が流れる時間が長くなって、低電圧側スイッチに偏って電流が流れることになる。これに対して、デューティー比を相補デューティー比に切り換えると、今度は、高電圧側スイッチに電流が流れる時間が長くなり、低電圧側スイッチに電流が流れる時間が短くなるので、高電圧側スイッチに偏って電流が流れる。そして、2つの矩形波形のデューティー比が互いに相補関係にある場合、それらの矩形波形の周波数成分は同じとなるから、アンテナに印加する駆動電圧のデューティー比を相補デューティー比に切り換えても、アンテナに流れる電流値は変わらない。このため、駆動電圧のデューティー比を相補デューティー比に切り換えながらアンテナを駆動してやることで、高電圧側スイッチおよび低電圧側スイッチに電流が流れる時間を均等化することができる。その結果、アンテナ駆動装置の耐久性を向上させることが可能となる。
本実施例のアンテナ駆動装置100を搭載した車両1が、車両1の使用者の携帯する携帯機50に向かって電波を送信する様子を示した説明図である。 本実施例のアンテナ駆動装置100の内部構造を示すブロック図である。 本実施例のアンテナ駆動装置100がアンテナ2に矩形波形の駆動電圧を印加する様子を示した説明図である。 本実施例のアンテナ駆動装置100が送信データに応じてアンテナ2に駆動電圧を印加する様子を示した説明図である。 矩形波形のデューティー比を変更することによって、アンテナ2が送信する電波の電波強度を変更可能な理由を示した説明図である。 アンテナ駆動装置100の複数のスイッチ素子間で電流が流れる時間に差が出る様子を示した説明図である。 デューティー比を互いに相補関係にあるデューティー比に切り換えることで、複数のスイッチ素子間で電流が流れる時間を均等化することが可能な理由についての説明図である。 本実施例のアンテナ駆動装置100がアンテナ2を駆動する際に実行するアンテナ駆動処理を示したフローチャートである。 アンテナ駆動処理の中でアンテナ2に流れる電流値を調整するために行われるデューティー比補正処理のフローチャートである。 デューティー比を補正することによって、アンテナ2に流れる電流値を調整する様子を示した説明図である。 第1変形例のアンテナ駆動処理のフローチャートである。 第2変形例のアンテナ駆動装置150の内部構造を示すブロック図である。 第2変形例のアンテナ駆動装置150のハーフブリッジ回路100cの動作についての説明図である。 第2変形例の場合にも、デューティー比を互いに相補関係にあるデューティー比に切り換えることで、複数のスイッチ素子間で電流が流れる時間を均等化することが可能な理由についての説明図である。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために実施例について説明する。
A.装置構成 :
図1には、本実施例のアンテナ駆動装置100を搭載した車両1の大まかな内部構造が示されている。図1に示されるように車両1には、アンテナ駆動装置100が搭載されており、アンテナ駆動装置100には、電波を送信するためのアンテナ2と、電波を受信するための受信アンテナ3とが接続されている。
アンテナ駆動装置100は、車両1に搭載された制御装置10から送信データを受け取ると、送信データに基づいてアンテナ2を駆動することによって、車両1の外部に向かって電波を送信する。そして、この電波が、車両1の使用者が携帯する携帯機50で受信されると、携帯機50が電波を返信してくるので、その電波が受信アンテナ3で受信される。すると車両1の制御装置10は、周囲に携帯機50が存在することを認識して、アンテナ2および受信アンテナ3を介して携帯機50と通信することによって、その携帯機50を認証する。その結果、認証が通れば、車両1の扉の解錠を許可し、あるいは車両1の周囲を照明するなど、車両1の使用者に対するサービスを提供する。
ここで、アンテナ2から送信される電波強度が強いと、車両1から遠くに存在する携帯機50にも電波が届いて、その携帯機50を認証してしまう。その結果、認証が通れば、車両1の扉の解錠を許可するなどしてしまう。当然、携帯機50が車両1から遠くに存在するにも拘わらず、扉の解錠が許可されてしまうことは望ましいことではない。このため、アンテナ2から送信される電波の電波強度は、車両1から遠くに存在する携帯機50には届かない程度に、適切な強度に設定しておく必要がある。
一般に、アンテナ2を小さな電力で駆動し、電波強度も調整可能な方法として、矩形波形の駆動電圧を用いてアンテナ2を駆動する方法が知られている。この方法では、アンテナ2の共振周波数に相当する周期で、矩形波形の駆動電圧を繰り返して印加することで、アンテナ2の共振を利用して小さな電力でもアンテナ2を駆動可能とする。更に、矩形波形の中で高電圧値となる時間比率を表すデューティー比を変更すれば、アンテナ2の共振の強さを変更することができるので、アンテナ2から送信される電波の電波強度も調整することができる。
もっとも、この方法では、アンテナ2に駆動電圧を印加するための駆動装置に搭載された複数のスイッチ素子の中の一部のスイッチ素子に偏って電流が流れる傾向があり、駆動装置の寿命が短くなっていた。そこで、本実施例のアンテナ駆動装置100は、以下のような内部構造を採用している。
図2には、本実施例のアンテナ駆動装置100の大まかな内部構造が示されている。図示されるようにアンテナ駆動装置100は、フルブリッジ回路100aと、電流計Aと、駆動制御部100bとを備えている。
フルブリッジ回路100aは、直列に接続された2つのスイッチ素子SW1Hおよびスイッチ素子SW1Lを備えており、スイッチ素子SW1Hは12Vの直流電源(例えばバッテリ−)に接続され、スイッチ素子SW1Lは電流計Aを介してグランドGNDに接地されている。
また、フルブリッジ回路100aには、同じく直列に接続された2つのスイッチ素子SW2Hおよびスイッチ素子SW2Lも備えており、これら2つのスイッチ素子SW2Hおよびスイッチ素子SW2Lは、上述した2つのスイッチ素子SW1Hおよびスイッチ素子SW1Lに対して、並列に接続されている。従って、スイッチ素子SW2Hは、スイッチ素子SW1Hと同様に12Vの直流電源に接続され、スイッチ素子SW2Lは、スイッチ素子SW1Lと同様に電流計Aを介してグランドGNDに接地されていることになる。
そして、スイッチ素子SW1Hとスイッチ素子SW1Lとの間から引き出された電線が、アンテナ2の一端側に接続され、スイッチ素子SW2Hとスイッチ素子SW2Lとの間から引き出された電線が、アンテナ2の他端側に接続されるようになっている。
これら4つのスイッチ素子SW1H,SW1L,SW2H,SW2Lには、いわゆるパワートランジスタと呼ばれるスイッチ素子が使用されている。パワートランジスタにも複数の種類が存在するが、何れのパワートランジスタも3つの端子を備えており、そのうちの1つは制御用端子となっている。そして、制御用端子をHi状態にすると、他の2つの端子間が導通状態となり、制御用端子をLow状態にすると、他の2つの端子間が切断状態となる。尚、以下では、説明が煩雑となることを避けるため、スイッチ素子の制御用端子をHi状態にすることを「スイッチ素子をHi状態にする」と表現し、スイッチ素子の制御用端子をLow状態にすることを「スイッチ素子をLow状態にする」と表現することにする。
図3には、フルブリッジ回路100aの動作が示されている。図3(a)に示すように、スイッチ素子SW1Hおよびスイッチ素子SW2LをHi状態とし、スイッチ素子SW2Hおよびスイッチ素子SW1LをLow状態とする。上述したように、Hi状態となったスイッチ素子は導通状態となり、Low状態となったスイッチ素子は切断状態となるから、図3(a)中に太い実線の矢印で示したように、電流が、12Vの直流電源からスイッチ素子SW1Hを介してアンテナ2に流れ込んだ後、スイッチ素子SW2Lを経由してグランドGNDに流れることになる。
また、図3(b)に示したように、スイッチ素子SW2Hおよびスイッチ素子SW1LをHi状態とし、スイッチ素子SW1Hおよびスイッチ素子SW2LをLow状態とする。すると今度は、図3(b)中に太い実線の矢印で示したように、12Vの直流電源からスイッチ素子SW2Hを介してアンテナ2に電流が流れ込んだ後、スイッチ素子SW1Lを経由してグランドGNDに流れることになる。
このようにフルブリッジ回路100aは、スイッチ素子SW1Hとスイッチ素子SW2Lとを一組にし、スイッチ素子SW2Hとスイッチ素子SW1Lとをもう一組にして、一方の組をHi状態としたら他方の組はLow状態とし、一方の組をLow状態にしたら他方の組はHi状態とすることで、アンテナ2に流れる電流の方向を反転させることができる。そして、アンテナ2に何れの方向の電流が流れる場合でも、電流計Aには同じ方向に電流が流れるようになっている。
また、図2に示されるように、アンテナ駆動装置100の駆動制御部100bは、送信データ受取部101と、駆動電圧印加部102と、デューティー比切換部103と、デューティー比取得部104と、デューティー比記憶部105と、電流値検出部106と、デューティー比補正部107とを備えている。
尚、これらの「部」は、上述したフルブリッジ回路100aを介してアンテナ2を駆動するために、アンテナ駆動装置100が備える機能に着目して、アンテナ駆動装置100の駆動制御部100bの内部を便宜的に分類した抽象的な概念である。従って、アンテナ駆動装置100の駆動制御部100bがこれらの「部」に物理的に区分されることを表すものではない。これらの「部」は、CPUで実行されるコンピュータープログラムとして実現することもできるし、LSIやメモリーを含む電子回路として実現することもできるし、更にはこれらを組合せることによって実現することもできる。
送信データ受取部101は、車両1に搭載された制御装置10に接続されており、制御装置10の送信データ出力部11が出力する送信データを受け取って、駆動電圧印加部102に出力する。
駆動電圧印加部102は、パルス生成部102aと反転パルス生成部102bとを備えており、パルス生成部102aは送信データ受取部101から送信データを受け取ると、送信データに対応するパルスデータを生成して、スイッチ素子SW1Hおよびスイッチ素子SW2Lに出力する。ここで、パルス生成部102aが生成するパルスデータは、前述したHi状態とLow状態とを交互に繰り返すデータとなっている。
また、パルス生成部102aは、パルスデータを生成する際に、デューティー比取得部104からデューティー比を受け取って、デューティー比に応じた比率でHi状態とLow状態とが切り換わるようなパルスデータを生成する。デューティー比記憶部105には予め適切なデューティー比が設定されており、デューティー比取得部104は、デューティー比記憶部105に設定されているデューティー比を読み出して、駆動電圧印加部102のパルス生成部102aに出力する。
尚、前述したようにデューティー比とは、パルスデータの中でHi状態となる時間比率である。パルスデータは、Hi状態となった後にLow状態となる1つの矩形波形が、所定の周期で繰り返されるデータとなっているので、一周期の中でHi状態が占める割合がデューティー比となる。また、デューティー比は、通常、パーセント(%)単位で表示される。
更に、パルス生成部102aは、生成したパルスデータを反転パルス生成部102bにも出力しており、反転パルス生成部102bは、パルスデータに基づいて反転パルスデータを生成する。ここで、反転パルスデータとは、パルスデータがHi状態の間はLow状態となり、パルスデータがLow状態の間はHi状態となるパルスデータである。そして反転パルス生成部102bは、生成した反転パルスデータを、スイッチ素子SW2Hとスイッチ素子SW1Lとに出力する。
こうすることによって、駆動電圧印加部102のパルス生成部102aがHi状態のパルスデータを出力している時には、反転パルス生成部102bはLow状態の反転パルスデータを出力するので、図3(a)に示した状態となる。また、パルス生成部102aがLow状態のパルスデータを出力している時には、反転パルス生成部102bはHi状態の反転パルスデータを出力するので、図3(b)に示した状態となる。
その結果、パルス生成部102aからパルスデータをスイッチ素子SW1Hおよびスイッチ素子SW2Lに出力し、反転パルス生成部102bから反転パルスデータをスイッチ素子SW2HおよびSW1Lに出力することで、アンテナ2に交流電流を流すことによって、アンテナ2を駆動することが可能となる。
また、電流値検出部106は、電流計Aで電流値を検出して、デューティー比補正部107に出力する。図3を用いて前述したように、電流計Aで検出された電流値は、アンテナ2を流れる電流値となっており、アンテナ2を流れる電流値は、アンテナ2から送信される電波の電波強度を表している。そして、アンテナ2の電波強度は適切な強度に設定されているから、電流計Aで検出される電流値も所定の電流値となっている筈である。
そこで、デューティー比補正部107は、電流値検出部106から電流値を受け取ると、その電流値が所定の範囲内にあるか否かを判断する。電流計Aで検出された電流値が所定の電流範囲よりも大きい場合は、アンテナ2の電波強度が適切な強度よりも大きくなっており、逆に、電流値が所定の電流範囲よりも小さい場合は、適切な電波強度よりも小さくなっていると考えられる。従って、電流値が所定の範囲内に無い場合は、駆動電圧印加部102のパルス生成部102aがパルスデータを生成する際に用いたデューティー比を補正する。デューティー比を補正する方法については、後ほど詳しく説明する。
また、駆動電圧印加部102は、デューティー比補正部107によってデューティー比が補正されると、補正されたデューティー比をデューティー比記憶部105に記憶する。こうすることで、次回に、制御装置10から送信データを受け取って電波を送信する際には、デューティー比記憶部105に記憶しておいたデューティー比を用いることができるので、適切な電波強度で電波を送信することができる。
更に、本実施例のアンテナ駆動装置100の駆動制御部100bは、デューティー比切換部103を備えている。デューティー比切換部103は、後述する所定の切換条件が成立すると、駆動電圧印加部102のパルス生成部102aがパルスデータを生成するために用いているデューティー比を、そのデューティー比に対して相補関係にあるデューティー比(以下、相補デューティー比)に切り換える。ここで、あるデューティー比Daに対して相補関係にあるデューティー比Dbとは、デューティー比Daとデューティー比Dbとを足したときに、100%となるデューティー比を指す。例えば、デューティー比45%に対して相補関係にあるデューティー比(すなわち、相補デューティー比)は、デューティー比55%となり、デューティー比32%に対する相補デューティー比は、デューティー比68%となる。
当然ながら、デューティー比68%に対する相補デューティー比は、デューティー比32%となる。このように互いに相補関係にある2つのデューティー比は、一方から見て他方は相補デューティー比となり、他方から見て一方も相補デューティー比となっている。
また、駆動電圧印加部102は、デューティー比切換部103によってデューティー比が切り換えられた場合にも、切り換えられたデューティー比をデューティー比記憶部105に記憶する。
本実施例のアンテナ駆動装置100では、このように所定の切換条件が成立する度に、デューティー比を相補デューティー比に切り換えているので、アンテナ駆動装置100の寿命を延長させることができる。こうしたことが可能となるのは、アンテナ2の共振を利用して電波を送信しているためである。そこで、この点について補足して説明する。
図4には、本実施例のアンテナ駆動装置100が、制御装置10からの送信データに従ってアンテナ2を駆動する様子が示されている。一例として、制御装置10から出力された送信データが「01011001」という8ビットのデータであったとする。この送信データは、送信データ受取部101を介して駆動電圧印加部102のパルス生成部102aに供給される。そして、パルス生成部102aは、送信データが「1」の部分ではHi状態とLow状態とを交互に繰り返し、送信データが「0」の部分ではLow状態となるようなパルスデータを生成する。また、送信データが「1」の部分のパルスデータは、Hi状態となった後にLow状態となる1つの矩形波形が、アンテナ2の共振周波数に相当する周期で繰り返され、且つ、デューティー比が、前述したデューティー比取得部104で取得されたデューティー比のデータとなっている。パルス生成部102aは、このようなパルスデータを、フルブリッジ回路100aのスイッチ素子SW1Hおよびスイッチ素子SW2Lに出力する。
尚、アンテナ2の共振周波数が決まれば周期も一つに定まるが、実際には、アンテナ2の個体差によって共振周波数にはバラツキがあり、それに応じて、共振周波数に相当する周期も異なった値となる。しかし、アンテナ2の個体差によってパルスデータの周期を異ならせることは現実的ではない。従って、本明細書中での「アンテナ2の共振周波数」とは、アンテナ2の個体差によって異なる厳密な意味での共振周波数ではなく、アンテナ2の設計上の共振周波数、あるいは代表的な共振周波数を指すものとする。
また、反転パルス生成部102bは、パルス生成部102aで生成されたパルスデータに基づいて、反転パルスデータを生成する。ここで、反転パルスデータとは、パルスデータがHi状態の時にはLow状態となり、パルスデータがLow状態の時にはHi状態となるデータである。そして反転パルス生成部102bは、生成した反転パルスデータを、フルブリッジ回路100aのスイッチ素子SW2Hおよびスイッチ素子SW1Lに出力する。
その結果、図3を用いて前述したようにフルブリッジ回路100aが動作することにより、送信データが「1」の期間では、パルスデータのHi状態とLow状態とが切り換わる度に、電流の向きが反転するような電流がアンテナ2を流れる。そして、向きが反転する電流の周期は、アンテナ2の共振周波数に相当する周期となっているので、図4に示したように、アンテナ2には共振による大きな電流が流れることになる。もちろん、送信データが「0」の期間では、このような共振は起こらないので、アンテナ2の大きな電流が流れることもない。
また、共振によってアンテナ2に流れる電流の振幅は、送信データが「1」の期間でのパルスデータのデューティー比によって調整することができる。
図5には、送信データが「1」の期間でのパルスデータのデューティー比を補正することによって、アンテナ2の電流値を調整可能な理由が示されている。
先ず、周知のように、所定周期で繰り返される波形をフーリエ展開すると、その周期に相当する周波数を有する正弦波(基底波と呼ばれることがある)と、基底波の整数倍の周波数を有する正弦波(高調波と呼ばれることがある)とに分解することができる。
ここで、パルスデータのデューティー比が50%の場合に、アンテナ2に印加される電圧波形(以下、印加電圧波形)について考える。図5(a)には、パルスデータのデューティー比が50%の時の印加電圧波形が示されている。尚、印加電圧の極性は、パルスデータがHi状態の時に印加される向きを「正」としている。図5(a)中に細い破線で示した正弦波は基底波を表している。図示されるように、デューティー比が50%のパルスデータは、基底波を用いてある程度まで近似可能となっている。このことから明らかなように、デューティー比が50%のパルスデータをフーリエ展開すると、基底波の振幅が最も大きく、高調波の振幅は基底波の振幅よりも小さくなる。
加えて、前述したように、パルスデータの周期(従って、印加電圧波形の基底波の周期)はアンテナ2の共振周波数に相当する周期となっている。このため、パルスデータのデューティー比が50%の場合は、振幅の最も大きな基底波の電圧がアンテナ2に印加されることになって強い共振が発生し、その結果、アンテナ2に大きな電流が流れて、電流計Aで検出される電流値も大きくなる。
次に、パルスデータのデューティー比が30%になった場合を考える。図5(b)には、パルスデータのデューティー比が30%の時の印加電圧波形が実線で示されており、印加電圧波形の基底波が細い破線で示されている。図5(a)に示したデューティー比が50%の場合と比べて、デューティー比が30%に低下すると、印加電圧波形が基底波による近似される程度も低下する。このことに対応して、パルスデータのデューティー比が50%から30%に低下すると、フーリエ展開したときの基底波の振幅が小さくなり、高調波の振幅が大きくなる。高調波の振幅が大きくなっても共振には影響はないから、結局、基底波の振幅が小さくなったことに対応して、アンテナ2に流れる電流は小さくなり、電流計Aで検出される電流値も小さくなる。
図5(c)には、パルスデータのデューティー比が10%の場合が示されている。実線で示した印加電圧波形と、細い破線で示した基底波とを比較すれば明らかなように、パルスデータのデューティー比が30%から10%に低下すると、印加電圧波形が基底波によって近似される程度は更に低下する。このことに対応して、印加電圧波形をフーリエ展開したときの基底波の振幅は更に小さくなり、アンテナ2に流れる電流も更に小さくなる。その結果、電流計Aで検出される電流値も更に小さくなる。
パルスデータのデューティー比が50%より大きくなる場合も同様なことが当て嵌まる。すなわち、デューティー比が50%から大きくなるに従って、印加電圧波形が基底波によって近似される程度が低下して行く。その結果、印加電圧波形をフーリエ展開したときの基底波の振幅は小さくなり、アンテナ2に流れる電流も小さくなる。
このように、アンテナ2に流れる電流値は、デューティー比が50%の場合に最も大きくなり、デューティー比が小さくなる程、小さくなる。図5(d)には、パルスデータのデューティー比と、アンテナ2に流れる電流値との関係が概念的に示されている。図から明らかなように、アンテナ2に流れる電流値が目標電流値となるようなデューティー比Ddを求めることができる。そして、駆動電圧印加部102のパルス生成部102aが、このデューティー比Ddのパルスデータを生成すれば、アンテナ2に目標電流値を流すことができ、適切な電波強度の電波を送信することができる。
また、例えばバッテリーが消耗するなどして、直流電源の電圧値が12Vから低下した場合、あるいはバッテリーを交換するなどして、電圧値が12Vよりも高くなった場合には、電流計Aで検出された電流値に応じてデューティー比を補正することにより、アンテナ2に流れる電流値を目標電流値に制御することができる。
もっとも、このようにデューティー比を変更することによってアンテナ2に流れる電流値を調整した場合、フルブリッジ回路100aの4つのスイッチ素子SW1H,SW1L,SW2H,SW2Lの中の特定のスイッチ素子に偏って電流が流れることになる。その結果、スイッチ素子の劣化を早めて、アンテナ駆動装置100の耐久性を低下させる虞がある。この理由は、次のようなものである。
図6には、デューティー比を変更することでアンテナ2に流れる電流値を調整した場合に、特定のスイッチ素子に偏って電流が流れる理由が示されている。
先ず、前述したように、パルスデータがHi状態になると、スイッチ素子SW1Hおよびスイッチ素子SW2Lに電流が流れ、パルスデータがLow状態になると、スイッチ素子SW2Hおよびスイッチ素子SW1Lに電流が流れる。従って、パルスデータのデューティー比が50%の場合は、スイッチ素子SW2Hおよびスイッチ素子SW1Lに電流が流れる時間と、スイッチ素子SW1Hおよびスイッチ素子SW2Lに電流が流れる時間とが等しくなるが、それ以外の場合は、スイッチ素子SW2Hおよびスイッチ素子SW1Lに電流が流れる時間の方が、スイッチ素子SW1Hおよびスイッチ素子SW2Lに電流が流れる時間よりも長くなる。そして、デューティー比が小さくなる程、電流が流れる時間の差は大きくなる。
また、パルスデータのデューティー比Ddは、図5(d)を用いて前述したように、アンテナ2に流れる電流の大きさが目標電流値となるように設定されるものであり、任意のデューティー比Ddが選べるわけではない。その結果、スイッチ素子SW1Hおよびスイッチ素子SW2Lよりも、スイッチ素子SW2Hおよびスイッチ素子SW1Lに偏って電流が流れることになり、スイッチ素子SW2Hおよびスイッチ素子SW1Lは、スイッチ素子SW1Hおよびスイッチ素子SW2Lよりも早く劣化する虞が生じる。
そこで、本実施例のアンテナ駆動装置100は、フルブリッジ回路100aの特定のスイッチ素子に偏って電流が流れる事態を回避するために、パルスデータのデューティー比を、相補関係にあるデューティー比(すなわち、相補デューティー比)に切り換えることとしている。
図7には、パルスデータのデューティー比を相補デューティー比に切り換えることで、フルブリッジ回路100aの特定のスイッチ素子に偏って電流が流れる事態を回避可能な理由が示されている。
先ず、図7(a)に示した任意のデューティー比Ddのパルスデータを想定すると、そのパルスデータに対応してアンテナ2に印加される電圧は、図7(b)に示す印加電圧波形となる。次に、その印加電圧波形の正負を反転させて、図7(c)に示すような印加電圧波形を考える。当然ながら、正負を反転させても、フーリエ展開したときの基底波の正弦波の振幅や、高調波の正弦波の振幅は変わらない。従って、図7(b)に実線で示した印加電圧波形をアンテナ2に印加した場合も、図7(c)に破線で示した印加電圧波形をアンテナ2に印加した場合も、アンテナ2で生じる共振の強さは同じとなり、アンテナ2に流れる電流値も同じ大きさとなる。
もちろん、図7(b)に示した印加電圧波形と、この印加電圧波形の正負を反転させた図7(c)の印加電圧波形とは異なる電圧波形なので、何れの電圧波形を印加するかによって、得られる結果は異なったものとなる筈である。
しかし、2つの電圧波形の差は、直流成分(すなわち、平均値)の違いに過ぎず、周波数成分の大きさは同じである。そして、共振を利用してアンテナ2に電流を流しているので、直流成分の違いが与える影響は、共振によってアンテナ2に流れる電流値に比べると無視できるほどに小さなものに過ぎない。このような理由から、正負を反転させた図7(c)の印加電圧波形を印加した場合も、図7(b)の印加電圧波形を印加した場合と同じようにアンテナ2を駆動することができる。
このような図7(c)の印加電圧波形に対応するパルスデータは、図7(d)に示したパルスデータとなる。図7(a)に示したパルスデータと、図7(d)に示したパルスデータとを比較すると、図7(a)のパルスデータはHi状態となる時間比率が小さく、Low状態となる時間比率が大きいのに対して、図7(d)のパルスデータはHi状態となる時間比率が大きく、Low状態となる時間比率が小さくなっている。
このため、図7(a)のパルスデータでは、スイッチ素子SW2Hおよびスイッチ素子SW1Lに電流が流れる時間が長く、スイッチ素子SW1Hおよびスイッチ素子SW2Lに電流が流れる時間は短いのに対して、図7(d)のパルスデータでは逆に、スイッチ素子SW1Hおよびスイッチ素子SW2Lに電流が流れる時間が長く、スイッチ素子SW2Hおよびスイッチ素子SW1Lに電流が流れる時間が短くなる。
そして、前述したように、図7(a)のパルスデータを用いた場合と、図7(d)のパルスデータを用いた場合とで、アンテナ2に流れる電流値は同じとなるから、図7(a)のパルスデータと、図7(d)のパルスデータとを交互に用いれば、フルブリッジ回路100aのそれぞれのスイッチ素子SW1H,SW1L,SW2H,SW2Lに電流が流れる時間を均等化することができる。
更に、このような図7(a)のパルスデータと、図7(d)のパルスデータとは、デューティー比が互いに相補関係にある。すなわち、図7(e)に示したように、図7(a)のパルスデータのデューティー比Ddを50−α(%)とすれば、図7(d)のパルスデータのデューティー比CDdは50+α(%)となる。従って、図7(f)に示したように、Dd+CDd=100が成り立つ。
逆に言えば、アンテナ2を駆動するために用いるパルスデータのデューティー比を、互いに相補関係にあるデューティー比(すなわち、相補デューティー比)に交互に切り換えてやれば、フルブリッジ回路100aのそれぞれのスイッチ素子SW1H,SW1L,SW2H,SW2Lに電流が流れる時間を均等化することが可能となる。
そこで、本実施例のアンテナ駆動装置100では、所定の切換条件が成立する度に、パルスデータのデューティー比を相補デューティー比に切り換えるべく、図2に示したデューティー比切換部103を備えているのである。以下では、上述した本実施例のアンテナ駆動装置100が、アンテナ2を駆動するために実行するアンテナ駆動処理について説明する。
B.アンテナ駆動処理 :
図8には、本実施例のアンテナ駆動装置100が実行するアンテナ駆動処理にフローチャートが示されている。
図8に示されるように、アンテナ駆動処理を開始すると先ず始めに、アンテナ2から信号を送信するか否かを判断する(S100)。図1あるいは図2を用いて前述したように、本実施例のアンテナ駆動装置100がアンテナ2から送信する送信データは、制御装置10から送られて来る。従って、制御装置10から送信データが送られて来ていない場合は、信号を送信しないと判断して(S100:no)、同じ判断を繰り返すことによって待機状態となる。
これに対して、制御装置10から送信データが送られて来た場合は、信号を送信すると判断して(S100:yes)、アンテナ駆動装置100のメモリーに予め設定されているデューティー比を取得する(S101)。
そして、取得したデューティー比のパルスデータおよび反転パルスデータを生成して、フルブリッジ回路100aのスイッチ素子SW1H,SW1L,SW2H,SW2Lに出力することにより、アンテナ2を駆動する(S102)。
続いて、本実施例のアンテナ駆動装置100は、アンテナ2の駆動時間を累積する(S103)。ここで、駆動時間を累積しているのは、アンテナ2を駆動する際のデューティー比を、相補デューティー比に切り換えるタイミングを検知するためである。この点については、後ほど詳しく説明する。
また、アンテナ2の駆動を開始したら(S102)、アンテナ2を流れる電流値が所定範囲内か否かを判断する(S104)。その結果、アンテナ2の電流値が所定範囲内であった場合は(S104:yes)、アンテナ2が電波を送信する電波強度も適切な強度に設定されているものと考えられるので、送信が終了したか否かを判断する(S105)。すなわち、制御装置10から送信データが送られて来る場合は、送信が終了していないと判断することができ、送信データが送られて来なくなったら、送信が終了したと判断することができる。
その結果、送信が終了していない場合は(S105:no)、累積しているアンテナ2の駆動時間が、所定の切換時間に達したか否かを判断する(S106)。ここで、切換時間は、たとえば30秒間に設定されている。
当然ながら、送信を開始して暫くの間は、アンテナ2の駆動時間が切換時間に達することはないから、S106では「no」と判断して、再び、アンテナ2の電流値が所定範囲内か否かを判断する(S104)。その結果、電流値が所定範囲内になかった場合は(S104:no)、デューティー比補正処理(S200)を開始することによって、電流値が所定範囲内となるようにデューティー比を補正した後、送信を終了するか否かを判断する(S105)。デューティー比補正処理については、後ほど詳しく説明する。
これに対して、アンテナ2の電流値が所定範囲内にあった場合は(S104:yes)、デューティー比補正処理(S200)を行うことなく、送信を終了するか否かを判断する(S105)。その結果、送信を終了する場合は(S105:yes)、駆動時間の累積を停止した後(S107)、図8のアンテナ駆動処理を終了する。そして、次回に、信号を送信すると判断した場合には(S100:yes)、S103では、このときの駆動時間に対して、駆動時間を累積することになる。
このような動作を繰り返しているうちに、やがては、累積しているアンテナ2の駆動時間が切換時間に達する。すると、S106では「yes」と判断されるので、アンテナ2の駆動に使用しているデューティー比を、相補デューティー比に切り換える(S108)。図7(e)および図7(f)を用いて前述したように、相補デューティー比とは、相補関係にあるデューティー比である。例えば、現在のデューティー比が32%であった場合は、相補デューティー比は68%に切り換える。
そして、切り換えたデューティー比を、アンテナ駆動装置100のメモリーに記憶する(S109)。このメモリーは、信号を送信すると判断した場合に(S100:yes)、S101でデューティー比を読み出すメモリーである。従って、例えば、S109で、デューティー比を32%から68%に切り換えた場合は、次回にアンテナ駆動処理を開始する際には、アンテナ2の駆動に用いるデューティー比として68%が使用されることになる。
また、アンテナ2の駆動に用いるデューティー比を、相補デューティー比に切り換えた場合は(S109)、累積している駆動時間を一旦、初期化する(S110)。その後、S103に戻って、駆動時間の累積を再開した後、アンテナ2の電流値が所定範囲内か否かを判断する(S104)。そして、電流値が所定範囲内になかった場合は(S104:no)、後述するデューティー比補正処理を開始するが(S200)、電流値が所定範囲内にあった場合は(S104:yes)、デューティー比補正処理を開始することなく、送信終了か否かを判断する(S105)。そして、送信終了で無かった場合は(S105:no)、アンテナ2の駆動時間が切換時間に達したか否かを判断し(S106)、切換時間に達していない場合は(S106:no)、再びS104に戻って、上述した続く一連の動作を繰り返す。
このような動作を繰り返しているうちに、やがてアンテナ2の駆動次男が切換時間に達したら(S106:yes)、アンテナ2の駆動に用いるデューティー比を、再び相補デューティー比に切り換える(S108)。例えば、アンテナ2をデューティー比32%で駆動していて駆動時間が切換時間に達した場合は、デューティー比を32%の相補デューティー比である68%に切り換え、その後、駆動時間が再び、切換時間に達した場合は、デューティー比を68%の相補デューティー比である32%に切り換えることになる。
このように、本実施例のアンテナ駆動装置100は、アンテナ2の駆動時間が切換時間に達する度に、アンテナ2の駆動に用いるデューティー比を相補デューティー比に切り換えながら、アンテナ2を駆動することになる。また、駆動中にアンテナ2の電流値が所定範囲外となった場合には(S104:yes)、以下のようなデューティー比補正処理を開始することによって、適切なデューティー比に補正する。
C.デューティー比補正処理 :
図9には、アンテナ2を駆動する際のデューティー比が適切なデューティー比となるように補正するデューティー比補正処理のフローチャートが示されている。上述したように、この処理はアンテナ駆動処理の中で、アンテナ2の電流値が所定範囲内にないと判断された場合に開始される処理である。
例のアンテナ駆動装置100は、アンテナ2の駆動に用いるデューティー比を、相補デューティー比に切り換えるので、デューティー比が50%よりも小さな値となる場合と、50%よりも大きな値となる場合とが存在する。そこで、先ず初めに、現在のデューティー比が50%よりも小さいか否かを判断する(S201)。
その結果、デューティー比が50%よりも小さいと判断した場合は(S201:yes)、今度は、電流値が所定範囲よりも小さいか否かを判断する(S202)。そして、電流値が所定範囲よりも小さかった場合は(S202:yes)、デューティー比に所定の小さな値(例えば1%)を加算する(S203)。逆に、電流値が所定範囲よりも大きかった場合は(S202:no)、デューティー比から所定の小さな値(例えば1%)を減算する(S204)。
例えば、図10に示したデューティー比Daのように、現在のデューティー比が50%よりも小さく、アンテナ2に流れる電流値A1が目標源流値から所定範囲よりも小さい場合は、デューティー比を増加させることによって、電流値A1を目標電流値に近付けることができる。また、デューティー比Dbのように、現在のデューティー比が50%よりも小さく、アンテナ2に流れる電流値A2が目標源流値から所定範囲よりも大きい場合は、デューティー比を減少させることによって、電流値A1を目標電流値に近付けることができる。
また、S201で、現在のデューティー比が50%よりも大きい(S201:no)と判断した場合にも、電流値が所定範囲よりも小さいか否かを判断する(S205)。そして、電流値が所定範囲よりも小さかった場合は(S205:yes)、デューティー比から所定の小さな値(例えば1%)を減算する(S206)。すなわち、図10に示したデューティー比Dcのように、現在のデューティー比が50%よりも大きく、アンテナ2に流れる電流値A1が目標源流値から所定範囲よりも小さい場合は、デューティー比を減少させることによって、電流値A1を目標電流値に近付けることができる。
これに対して、S205で電流値が所定範囲よりも大きいと判断した場合は(S205:no)、現在のデューティー比に所定の小さな値(例えば1%)を加算する(S207)。
こうして、デューティー比を変更したら(図9のS203、S204、S206、S207)、変更したデューティー比をアンテナ駆動装置100のメモリーに記憶した後(S208)、図9のデューティー比補正処理を一旦終了して、図8のアンテナ駆動処理に復帰する。
上述したようにデューティー比補正処理ではデューティー比を少しずつ変更するので、復帰したアンテナ駆動処理では、依然として、アンテナ2の電流値が所定範囲内に無い(図8のS104:no)と判断される可能性があるが、このような場合は再び、図9のデューティー比補正処理が開始される。その結果、やがては、アンテナ2の電流値が所定範囲内となるように、デューティー比を補正することができる。
そして、図8を用いて前述したアンテナ駆動処理では、こうして補正したデューティー比と、相補デューティー比とを交互に切り換えながら、アンテナ2を駆動する。このため、フルブリッジ回路100aのスイッチ素子SW1H,SW1L,SW2H,SW2Lに電流が流れる時間を均等化することができるので、アンテナ駆動装置100の寿命を延ばすことが可能となる。
D.変形例 :
上述した本実施例のアンテナ駆動装置100には、幾つかの変形例が存在する。以下では、本実施例との相違点に焦点をあてて、これらの変形例について説明する。
D−1.第1変形例 :
図8を用いて前述した本実施例のアンテナ駆動処理では、アンテナ2の駆動時間が所定の切換時間に達する度に、アンテナ2の駆動に用いるデューティー比を相補デューティー比に切り換えるものとして説明した。しかし、アンテナ2の駆動時間ではなく、送信データの送信回数が所定回数に達する度に、デューティー比を相補デューティー比に切り換えるようにしてもよい。あるいは送信したデータ量が所定量に達する度に相補デューティー比に切り換えるようにしてもよい。
図11には、送信データの送信回数が所定回数に達する度に、デューティー比を相補デューティー比に切り換える第1変形例のアンテナ駆動処理のフローチャートが示されている。
図11に示されるように、第1変形例のアンテナ駆動処理の場合も、処理を開始すると先ず始めに、アンテナ2から信号を送信するか否かを判断する(S150)。制御装置10から送信データが送られて来ていない場合は、信号を送信しないと判断して(S150:no)、待機状態となる。
これに対して、制御装置10から送信データが送られて来た場合は、信号を送信すると判断する(S150:yes)。そして、第1変形例では、送信回数に「1」を加算する(S151)。
続いて、アンテナ駆動装置100のメモリーに予め設定されているデューティー比を取得した後(S152)、取得したデューティー比を用いてアンテナ2を駆動する(S153)。そして、アンテナ2を流れる電流値が所定範囲内か否かを判断し(S154)、アンテナ2の電流値が所定範囲内であった場合は(S154:yes)、送信が終了したか否かを判断する(S155)。
その結果、送信が終了していない場合は(S155:no)、再び、アンテナ2の電流値が所定範囲内か否かを判断し(S154)、アンテナ2の電流値が所定範囲内であった場合は(S154:yes)、送信が終了したか否かを判断する(S155)。また、
アンテナ2の電流値が所定範囲外であった場合は(S154:no)、図9を用いて前述したデューティー比補正処理(S200)を行ってデューティー比を補正した後、送信が終了したか否かを判断する(S155)。
このような動作を繰り返しているうちに、送信が終了したと判断したら(S155:yes)、送信回数が所定の切換回数に達したか否かを判断する(S156)。ここで、切換回数は、たとえば5回に設定されている。
その結果、送信回数が切換回数に達していない場合は(S156:no)、第1変形例のアンテナ駆動処理を終了する。そして、次に信号を送信する際には(S150:yes)、送信回数に「1」が加算された後(S151)、上述した続く一連の動作が行われ、送信が終了したと判断したら(S155:yes)、送信回数が所定の切換回数に達したか否かを判断する(S156)。
このようなことを繰り返しているうちに、やがては、送信回数が所定の切換回数に達して、S156で「yes」と判断される。そこで、この場合は、次に、送信データを送信する場合に備えて、今まで用いていたデューティー比の相補デューティー比を、アンテナ駆動装置100のメモリーに記憶し(S157)、送信回数を初期化した後(S158)、図11の第1変形例のアンテナ駆動処理を終了する。
このような第1変形例のアンテナ駆動処理を用いた場合でも、デューティー比と、相補デューティー比とを交互に切り換えながらアンテナ2を駆動する。このため、フルブリッジ回路100aのスイッチ素子SW1H,SW1L,SW2H,SW2Lに電流が流れる時間を均等化して、アンテナ駆動装置100の寿命を延ばすことができる。
また、送信データの送信が終了してからデューティー比を切り換えるので、信号の送信中にデューティー比が切り換わったことが原因で、信号にノイズが混入する虞も回避することが可能となる。
D−2.第2変形例 :
上述した本実施例および第1変形例では、アンテナ2に印加される駆動電圧が、正負の極性が交互に切り換わる矩形波形の駆動電圧であるものとして説明した。しかし、アンテナ2に印加される駆動電圧が、矩形波形ではあるが、極性は切り換わらないような駆動電圧であっても構わない。
図12には、このような第2変形例のアンテナ駆動装置150の内部構成が例示されている。図12に示した第2変形例のアンテナ駆動装置150は、図2を用いて前述した本実施例のアンテナ駆動装置100に対して、フルブリッジ回路100aがハーフブリッジ回路100cに変更されている点で異なるが、その他の点については同様となっている。
尚、第2変形例のアンテナ駆動装置150で、前述した本実施例のアンテナ駆動装置100と同じ部分については、本実施例のアンテナ駆動装置100と同じ符号を付することによって、説明を省略する。
図12に示されるように、第2変形例のアンテナ駆動装置150が備えるハーフブリッジ回路100cは、2つのスイッチ素子SW1,SW2を備えている。これらのスイッチ素子SW1,SW2も、前述した本実施例のスイッチ素子SW1H,SW1L,SW2H,SW2Lと同様に、いわゆるパワートランジスタが用いられている。
2つのスイッチ素子SW1,SW2の中のスイッチ素子SW1は、12Vの直流電源(例えばバッテリー)とアンテナ2との間に設けられている。また、スイッチ素子SW2は、スイッチ素子SW1が接続されている直流電源の電圧(ここでは12V)よりも低い電圧値の直流電源(図示した例では2V)と、アンテナ2との間に設けられている。
更に、アンテナ2の他端側(すなわち、スイッチ素子SW1やスイッチ素子SW2が接続されていない側)は、電流計Aを介してグランドGNDに接地されている。
また、スイッチ素子SW1には、パルス生成部102aで生成されたパルスデータが出力されている。前述したように、パルスデータとは、Hi状態とLow状態とを交互に繰り返すデータである。また、スイッチ素子SW2には、反転パルス生成部102bで生成された反転パルスデータが出力されている。前述したように、反転パルスデータとは、パルスデータがHi状態の時にはLow状態となり、パルスデータがLow状態の時にはHi状態となって、Hi状態とLow状態とを交互に繰り返すデータである。
このような第2変形例のアンテナ駆動装置150は、次のように動作する。先ず、パルス生成部102aからスイッチ素子SW1に向かって、図13(a)に例示するようなパルスデータが出力されたものとする。すると、反転パルス生成部102bからは、図13(b)に示すような反転パルスデータがスイッチ素子SW2に出力される。
また、スイッチ素子SW1,SW2は何れも、Hi状態が出力されると導通状態となり、Low状態が出力されると切断状態となる。その結果、アンテナ2には、図13(a)のパルスデータがHi状態の時には12Vの電圧が印加され、パルスデータがLow状態の時には2Vの電圧が印加されて、結局、図13(c)に示すような矩形波形の電圧が印加されることになる。
当然ながら、印加される電圧が12Vの間は、スイッチ素子SW1に電流が流れており、スイッチ素子SW2には電流が流れていない。また、印加される電圧が2Vの間は、スイッチ素子SW2に電流が流れるが、スイッチ素子SW1には電流が流れない。従って、図13に示した例では、スイッチ素子SW2に偏って電流が流れることになる。
しかし、このような場合でも、パルスデータを生成するために用いるデューティー比を、相補デューティー比に交互に切り換えてやれば、スイッチ素子SW1およびスイッチ素子SW2の何れにも偏らないように電流を流すことができる。
例えば、パルスデータが図14(a)に例示するようなデータであったとする。このようなパルスデータに基づいてアンテナ2に印加される電圧波形は、図14(b)に示すように、高電圧値(ここでは12V)と低電圧値(ここでは2V)とを交互に繰り返す波形となる。上述したように、このような電圧波形では、スイッチ素子SW2に偏って電流が流れている。
次に、図14(b)の電圧波形で、電圧値が12Vの時には2Vとなり、電圧値が2Vの時には12Vとなるような、図14(c)の電圧波形を考える。これら2つの電圧波形は、図中に一点鎖線で示した直流成分(すなわち平均値)は異なるが、周波数成分は同じであり、従って、何れの電圧波形を印加した場合でも、アンテナ2には同じような共振が発生するので、アンテナ2に流れる電流値も同じとなる。
また、図14(c)の電圧波形では、アンテナ2に12Vの電圧が印加されている時間の方が、2Vの電圧が印加されている時間よりも長いので、(図14(b)の電圧波形とは逆に)スイッチ素子SW1に偏って電流が流れることになる。
そして、このような図14(c)の電圧波形を生成させるパルスデータは、図14(d)に示すようなパルスデータとなる。図14(a)に示したパルスデータと、図14(d)に示したパルスデータとは、互いに相補関係にある。すなわち、図14(a)のパルスデータのデューティー比をDdとし、図14(d)のパルスデータのデューティー比をCDdとすると、図14(e)に示したように、Dd=50−α、CDd=50+αという関係が成立する。また、図14(f)に示すように、Dd+CDd=100という関係が成立する。逆に言えば、アンテナ2を駆動するためのパルスデータのデューティー比を、相補デューティー比に切り換えれば、アンテナ2に流れる電流値は変えることなく、電流がスイッチ素子SW1に偏って流れる状態と、スイッチ素子SW2に偏って流れる状態とを切り換えることができる。
以上のことから、図12に例示した第2変形例のアンテナ駆動装置150の場合も、アンテナ2を駆動する際に用いるデューティー比を、互いに相補関係にあるデューティー比に交互に切り換えることで、スイッチ素子SW1,SW2に電流が流れる時間を均等化することができる。その結果、アンテナ駆動装置150の寿命を延ばすことが可能となる。
以上、本実施例および各種の変形例について説明したが、本発明は上記の実施例および変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することができる。
1…車両、 2…アンテナ、 10…制御装置、 11…送信データ出力部、
100…アンテナ駆動装置、 100b…駆動制御部、
101…送信データ受取部、 102…駆動電圧印加部、
103…デューティー比切換部、 104…デューティー比取得部、
105…デューティー比記憶部、 106…電流値検出部、
107…デューティー比補正部、 150…アンテナ駆動装置、
SW1H,SW1L,SW2H,SW2L…スイッチ素子、
SW1,SW2…スイッチ素子。

Claims (6)

  1. 電波を送信するアンテナ(2)に対して、高電圧値と低電圧値とに所定周期で切り換わる矩形波形の駆動電圧を印加することによって、前記アンテナを駆動するアンテナ駆動装置(100、150)であって、
    導通状態になると前記アンテナに印加される駆動電圧が前記高電圧値となる高電圧側スイッチ(SW1H,SW2L,SW1)と、
    前記高電圧側スイッチが導通状態になると切断状態となり、前記高電圧側スイッチが切断状態になると導通状態になって前記アンテナに印加される駆動電圧が前記低電圧値となる低電圧側スイッチ(SW2H,SW1L,SW2)と、
    前記矩形波形の中で前記高電圧値となっている時間比率であるデューティー比の設定値を取得するデューティー比取得部(104)と、
    前記高電圧側スイッチを導通状態とした後、前記デューティー比に応じたタイミングで前記高電圧側スイッチを切断状態とする動作を、前記所定周期で繰り返すことによって、前記アンテナに前記矩形波形の駆動電圧を印加する駆動電圧印加部(102)と、
    前記駆動電圧印加部が前記駆動電圧を印加するために用いる前記デューティー比を、所定の切換契機が成立する度に、該デューティー比と、該デューティー比と相補関係にある相補デューティー比とに交互に切り換えるデューティー比切換部(103)と
    を備えるアンテナ駆動装置。
  2. 請求項1に記載のアンテナ駆動装置であって、
    前記駆動電圧印加部は、前記高電圧側スイッチを導通状態とした後に切断状態とする動作を、前記アンテナの共振周波数に相当する周期で繰り返すことによって前記駆動電圧を印加する
    ことを特徴とするアンテナ駆動装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のアンテナ駆動装置であって、
    前記アンテナから送信するべき送信データを受け取る送信データ受取部(101)を備え、
    前記駆動電圧印加部は、前記送信データに従って前記高電圧側スイッチを切り換えることによって前記アンテナに前記駆動電圧を印加すると共に、前記送信データが存在しない場合は、前記高電圧側スイッチの切換を停止しており、
    前記デューティー比切換部は、前記送信データが所定時間に達する度に、前記駆動電圧印加部が前記高電圧側スイッチの切換を停止しているタイミングで、前記デューティー比を切り換える
    ことを特徴とするアンテナ駆動装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載のアンテナ駆動装置であって、
    前記アンテナから送信するべき送信データを受け取る送信データ受取部(101)を備え、
    前記駆動電圧印加部は、前記送信データに従って前記高電圧側スイッチを切り換えることによって前記アンテナに前記駆動電圧を印加すると共に、前記送信データが存在しない場合は、前記高電圧側スイッチの切換を停止しており、
    前記デューティー比切換部は、前記送信データの送信回数が所定回数に達する度に、前記デューティー比を切り換える
    ことを特徴とするアンテナ駆動装置。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れか一項に記載のアンテナ駆動装置であって、
    前記高電圧側スイッチおよび前記低電圧側スイッチは、フルブリッジ回路(100a)を形成しており、
    前記フルブリッジ回路を流れる電流値を検出する電流値検出部(106)と、
    前記フルブリッジ回路を流れる電流値が所定の目標電流値となるように、前記デューティー比を修正するデューティー比補正部(107)と
    を備えるアンテナ駆動装置。
  6. 電波を送信するアンテナに対して、所定周期で高電圧値と低電圧値とに切り換わる矩形波形の駆動電圧を印加することによって、前記アンテナを駆動するアンテナ駆動方法であって、
    前記矩形波形の中で前記高電圧値となっている時間比率であるデューティー比の設定を取得する工程(S101、S152)と、
    前記デューティー比に応じた矩形波形の前記駆動電圧を生成して、前記アンテナに印加する工程(S102、S153)と、
    所定の切換契機が成立する度に、設定されている前記デューティー比を、該デューティー比と相補関係にある相補デューティー比に切り換える工程(S108、S157)と
    を備えるアンテナ駆動方法。
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