JP2019105666A - 冷却装置、画像表示装置、画像投射装置、撮像装置、及び発光装置 - Google Patents

冷却装置、画像表示装置、画像投射装置、撮像装置、及び発光装置 Download PDF

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Abstract

【課題】送風手段に対するヒートシンクの位置および回転角度の少なくとも一方が変化した場合でも、ヒートシンクによる放熱の効率が低下することを抑制することを課題とする。【解決手段】開示の技術の一態様に係る冷却装置は、放熱対象に当接される放熱手段と、前記放熱手段を冷却する冷却手段と、前記放熱手段の移動、又は前記放熱手段の回転の少なくとも一方に応じて前記冷却手段による冷却能力を変化させる冷却能力可変手段と、を有することを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、冷却装置、画像表示装置、画像投射装置、撮像装置、及び発光装置に関する。
パソコンやデジタルカメラ等から送信される画像データに基づいて、光源から照射される光を用いて画像生成部が画像を生成し、生成された画像を複数のレンズ等を含む光学系を通してスクリーン等に画像を投射する画像投射装置が知られている。画像生成部として、例えば液晶パネルやDMD(Digital Micromirror Device)等の光学素子が用いられている。
また、CCD(Charge Coupled Device)、又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の光学素子を用い、画像を撮像する撮像装置、或いはLD(Laser Diode)、又はLED(Light Emitting Diode)等の光学素子を用い、光を発光する発光装置が知られている。
これらの光学素子では、駆動に伴う温度上昇により、性能が低下する場合がある。このような場合に、例えば、光学素子、すなわち発熱素子に当接するヒートシンクと、ヒートシンクに送風する送風ユニットを備え、光学素子で発生した熱を放熱することは従来から行われている。
発熱素子の位置の変化に応じて、ヒートシンクの位置を送風ユニットとは独立に変化させる技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、DMDとヒートシンクと送風ユニットとを備え、送風ユニットとは独立して、DMDとヒートシンクとが共に回転および移動する技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献1の技術では、発熱素子を可動させた際、光学素子に当接したヒートシンクの位置も変化する。これにより送風ユニットからヒートシンクへの風の当たり方が変わり、ヒートシンクによる放熱の効率が低下する場合があった。そして、ヒートシンクによる放熱の効率が低下することにともなって、発熱素子の温度が上昇することがあった。
また、特許文献2の技術においては、送風ユニットに対するヒートシンクの位置もしくは回転角度が変化することで、ヒートシンクによる放熱の効率が低下する場合があった。そして、ヒートシンクによる放熱の効率が低下することにともなって、DMDの温度が上昇することがあった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、送風手段に対するヒートシンクの位置および回転角度の少なくとも一方が変化した場合でも、ヒートシンクの放熱対象の温度上昇を抑制することを課題とする。
開示の技術の一態様に係る冷却装置は、発熱体に当接される放熱手段と、前記放熱手段を冷却する冷却手段と、前記放熱手段の移動、又は前記放熱手段の回転の少なくとも一方に応じて前記冷却手段による冷却能力を変化させる冷却能力可変手段と、を有することを特徴とする。
送風手段に対するヒートシンクの位置および回転角度の少なくとも一方が変化した場合でも、ヒートシンクの放熱対象の温度上昇を抑制することができる。
第1の実施形態における画像投射装置を例示する図である。 第1の実施形態における画像投射装置の機能構成を例示するブロック図である。 第1の実施形態における画像投射装置の光学エンジンを例示する斜視図である。 第1の実施形態における照明光学系ユニットを例示する図である。 第1の実施形態における投射光学系ユニットの内部構成を例示する図である。 第1の実施形態における画像表示ユニットを例示する斜視図である。 第1の実施形態における画像表示ユニットを例示する側面図である。 第1の実施形態における固定ユニットを例示する斜視図である。 第1の実施形態における固定ユニットを例示する分解斜視図である。 第1の実施形態における固定ユニットによる可動プレートの支持構造について説明する図である。 第1の実施形態における固定ユニットによる可動プレートの支持構造について説明する部分拡大図である。 第1の実施形態におけるトップカバーを例示する底面図である。 第1の実施形態における可動ユニットを例示する斜視図である。 第1の実施形態における可動ユニットを例示する分解斜視図である。 第1の実施形態における可動プレートを例示する斜視図である。 第1の実施形態における可動プレートが外された可動ユニットを例示する斜視図である。 第1の実施形態における可動ユニットのDMD保持構造について説明する図である。 第1の実施形態におけるプロジェクタと投射画面の位置関係を例示する図である。 第1の実施形態におけるヒートシンクとファンの位置関係を例示する図である。 第1の実施形態における流量可変処理を例示するフローチャートである。 第2の実施形態における画像投射装置の機能構成を例示するブロック図である。 第2の実施形態における光量可変処理を例示するフローチャートである。 第3の実施形態における撮像装置の構成を例示する図である。 第3の実施形態における撮像装置の機能構成を例示するブロック図である。 第3の実施形態における流量可変処理を例示するフローチャートである。 第4の実施形態における発光装置の構成を例示する図である。 第4の実施形態における発光装置の機能構成を例示するブロック図である。 第4の実施形態における流量可変処理を例示するフローチャートである。
[第1の実施形態]
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
図1は、実施形態におけるプロジェクタ1を例示する図である。
プロジェクタ1は、画像投射装置の一例であり、出射窓3と、外部I/F9とを有し、投射画像を生成する光学エンジンが内部に設けられている。プロジェクタ1は、例えば外部I/F9に接続されるパソコンやデジタルカメラから画像データが送信されると、光学エンジンが送信された画像データに基づいて投射画像を生成し、図1に示されるように出射窓3からスクリーンSに画像を投射する。
なお、以下に示す図面において、X1X2方向はプロジェクタ1の幅方向、Y1Y2方向はプロジェクタ1の奥行き方向、Z1Z2方向はプロジェクタ1の高さ方向である。また、以下では、プロジェクタ1の出射窓3側を上、出射窓3とは反対側を下として説明する場合がある。
図2は、実施形態におけるプロジェクタ1の機能構成を例示するブロック図である。
図2に示されるように、プロジェクタ1は、電源4と、メインスイッチSW5と、操作部7と、外部I/F9と、システムコントロール部10と、ファン20と、光学エンジン15とを有する。
電源4は、商用電源に接続され、プロジェクタ1の内部回路用に電圧、及び周波数を変換して、システムコントロール部10、ファン20、及び光学エンジン15等に給電する。
メインスイッチSW5は、ユーザによるプロジェクタ1のON/OFF操作に用いられる。電源4が電源コード等を介して商用電源に接続された状態で、メインスイッチSW5がONに操作されると、電源4がプロジェクタ1の各部への給電を開始し、メインスイッチSW5がOFFに操作されると、電源4がプロジェクタ1の各部への給電を停止する。 操作部7は、ユーザによる各種操作を受け付けるボタン等であり、例えばプロジェクタ1の上面に設けられている。操作部7は、例えば投射画像の大きさ、色調、又はピント調整等のユーザによる操作を受け付ける。操作部7が受け付けたユーザ操作は、システムコントロール部10に送られる。
外部I/F9は、例えばパソコン、又はデジタルカメラ等に接続される接続端子を有し、接続された機器から送信される画像データをシステムコントロール部10に出力する。
システムコントロール部10は、画像制御部11と、移動/回転制御部12と、流量可変部13と、移動量検知部14aと、回転角度検知部14bとを有する。システムコントロール部10は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等を含み、CPUがRAMと協働してROMに記憶されているプログラムを実行することで、各部の機能が実現される。但し、これに限定されず、例えば電子回路等のハードウェアで各部の機能を実現してもよい。
画像制御部11は、画像制御手段の一例であり、外部I/F9から入力される画像データに基づいて光学エンジン15の画像表示ユニット50に設けられているデジタルマイクロミラーデバイスDMD(Digital Micromirror Device(以下、単に「DMD」という))551を制御し、スクリーンSに投射する画像を生成する。
移動/回転制御部12は、画像表示ユニット50において移動、又は回転可能に設けられている可動ユニット55を、移動、又は回転させ、可動ユニット55に設けられているDMD551の位置、又は回転角度を制御する。なお、この場合の回転は、例えば、DMD551が有する各マイクロミラーが配列された平面内での回転である。
流量可変部13は、ファン21の回転数を変化させ、送風する風量を変化させることで、ヒートシンク554の近傍の空気の流量を変化させる。これにより、ファン21によるヒートシンク554の冷却能力を変化させる。なお冷却能力とは、冷却手段により対象を冷却することのできる力をいう。
ヒートシンク554は放熱手段の一例である。なお、伝熱性のシートや接着剤等を介して、ヒートシンク554を、DMD551等の発熱体に当接させる場合には、伝熱性のシートや接着剤等も、放熱手段に含まれるものとする。
ファン21は送風手段の一例であり、また冷却手段の一例である。送風手段は、ファンに限定されず、ブロアやコンプレッサ等を用いてもよい。流量可変部13は、冷却能力可変手段の一例である。
また流量可変部13は、記憶部16に接続され、記憶部16に記憶された、ファン21に対するヒートシンク554の移動量、又は回転角度の閾値を参照する。
移動量検知部14aは、可動ユニット55によりヒートシンク554を移動させたときの、ファン21に対するヒートシンク554の移動量を検知する。回転角度検知部14bは、可動ユニット55によりヒートシンク554を回転させたときの、ファン21に対するヒートシンク554の回転角度を検知する。
移動量検知部14a、及び回転角度検知部14bは、例えば、移動/回転制御部12が可動ユニット55に出力したDMD551の移動量、又は回転角度のデータを受け取ることで、ファン21に対するヒートシンク554の移動量、又は回転角度を検知する。
移動量検知部14a、及び回転角度検知部14bにより検知された移動量、及び回転角度は流量可変部13に出力される。流量可変部13は、出力に応じて、ヒートシンク554の近傍の空気の流量を変化させる。移動量検知部14a、及び回転角度検知部14bは、それぞれ移動量検知手段、及び回転角度検知手段の一例である。
記憶部16は、ファン21に対するヒートシンク554の移動量、及び回転角度の閾値を記憶している。この閾値は流量可変部13により参照される。記憶部16は、例えば、システムコントロール部10が有するROMやUSB(Universal Serial Bus)等の外部記憶装置により実現される。記憶部16は、移動量、又は回転角度の閾値が記憶された記憶部の一例である。
ファン20は、システムコントロール部10に制御されて回転し、光学エンジン15の光源30を冷却する。
ファン21は、システムコントロール部10に制御されて回転し、回転に伴う送風により、可動ユニット55におけるヒートシンク554の近傍の空気を流れさせる。ヒートシンク554の近傍の空気の流量は、ファン21の回転数に応じて変化する。空気を媒体にした熱交換により、ヒートシンク554は冷却される。
ヒートシンク554と、ファン21と、移動量検知部14aと、回転角度検知部14bと、流量可変部13とを有する装置は、冷却装置の一例である。或いは、ヒートシンク554と、ファン21と、移動量検知部14aと、回転角度検知部14bと、流量可変部13と、記憶部16とを有する装置は、冷却装置の一例である。
光学エンジン15は、光源30と、照明光学系ユニット40と、画像表示ユニット50と、投射光学系ユニット60とを有し、システムコントロール部10に制御されてスクリーンSに画像を投射する。
光源30は、例えば水銀高圧ランプ、キセノンランプ、又はLED等であり、システムコントロール部10により制御され、照明光学系ユニット40に光を照射する。
照明光学系ユニット40は、例えばカラーホイール、ライトトンネル、及びリレーレンズ等を有し、光源30から照射された光を画像表示ユニット50に設けられているDMD551に導く。
画像表示ユニット50は、固定支持されている固定ユニット51と、固定ユニット51に対して移動可能に設けられている可動ユニット55とを有する。可動ユニット55は、DMD551を有し、システムコントロール部10の移動/回転制御部12によって固定ユニット51に対する位置が制御される。DMD551は、画像生成手段の一例であり、システムコントロール部10の画像制御部11により制御され、照明光学系ユニット40によって導かれた光を変調して投射画像を生成する。
投射光学系ユニット60は、例えば複数の投射レンズ、及びミラー等を有し、画像表示ユニット50のDMD551によって生成される画像を拡大してスクリーンSに投射する。
次に、プロジェクタ1の光学エンジン15の各部の構成について説明する。
図3は、実施形態における光学エンジン15を例示する斜視図である。光学エンジン15は、図3に示されるように、光源30と、照明光学系ユニット40と、画像表示ユニット50と、投射光学系ユニット60とを有し、プロジェクタ1の内部に設けられている。
光源30は、照明光学系ユニット40の側面に設けられ、X2方向に光を照射する。照明光学系ユニット40は、光源30から照射された光を、下部に設けられている画像表示ユニット50に導く。画像表示ユニット50は、照明光学系ユニット40によって導かれた光を用いて投射画像を生成する。投射光学系ユニット60は、照明光学系ユニット40の上部に設けられ、画像表示ユニット50によって生成された投射画像をプロジェクタ1の外部に投射する。
なお、第1の実施形態に係る光学エンジン15は、光源30から照射される光を用いて上方に画像を投射するように構成されているが、水平方向に画像を投射するような構成であってもよい。
図4は、実施形態における照明光学系ユニット40を例示する図である。
図4に示されるように、照明光学系ユニット40は、カラーホイール401と、ライトトンネル402と、リレーレンズ403、及び404と、シリンダミラー405と、凹面ミラー406とを有する。
カラーホイール401は、例えば周方向の異なる部分にR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各色のフィルタが設けられている円盤である。カラーホイール401は、高速回転することで、光源30から照射される光を、RGB各色に時分割する。
ライトトンネル402は、例えば板ガラス等の貼り合わせによって四角筒状に形成されている。ライトトンネル402は、カラーホイール401を透過したRGB各色の光を、内面で多重反射することで輝度分布を均一化してリレーレンズ403、及び404に導く。
リレーレンズ403、及び404は、ライトトンネル402から出射された光の軸上色収差を補正しつつ集光する。
シリンダミラー405、及び凹面ミラー406は、リレーレンズ403、及び404から出射された光を、画像表示ユニット50に設けられているDMD551に反射する。DMD551は、凹面ミラー406からの反射光を変調して投射画像を生成する。
図5は、実施形態における投射光学系ユニット60の内部構成を例示する図である。
図5に示されるように、投射光学系ユニット60は、投射レンズ601、折り返しミラー602、及び曲面ミラー603がケースの内部に設けられている。
投射レンズ601は、複数のレンズを有し、画像表示ユニット50のDMD551によって生成された投射画像を、折り返しミラー602に結像させる。折り返しミラー602、及び曲面ミラー603は、結像された投射画像を拡大するように反射して、プロジェクタ1の外部のスクリーンS等に投射する。
図6は、実施形態における画像表示ユニット50を例示する斜視図である。また、図7は、実施形態における画像表示ユニット50を例示する側面図である。
図6、及び図7に示されるように、画像表示ユニット50は、固定支持されている固定ユニット51、固定ユニット51に対して移動可能に設けられている可動ユニット55を有する。
固定ユニット51は、第1固定板としてのトッププレート511と、第2固定板としてのベースプレート512とを有する。固定ユニット51は、トッププレート511とベースプレート512とが所定の間隙を介して平行に設けられており、照明光学系ユニット40の下部に固定される。
可動ユニット55は、DMD551と、第1可動板としての可動プレート552と、第2可動板としての結合プレート553と、ヒートシンク554とを有し、固定ユニット51に移動可能に支持されている。
可動プレート552は、固定ユニット51のトッププレート511とベースプレート512との間に設けられ、固定ユニット51によってトッププレート511、及びベースプレート512と平行且つ表面に平行な方向に移動可能に支持されている。
結合プレート553は、固定ユニット51のベースプレート512を間に挟んで可動プレート552に固定されている。結合プレート553は、上面側にDMD551が固定して設けられ、下面側にヒートシンク554が固定されている。結合プレート553は、可動プレート552に固定されることで、可動プレート552、DMD551、及びヒートシンク554と共に固定ユニット51に移動可能に支持されている。
DMD551は、結合プレート553の可動プレート552側の面に設けられ、可動プレート552、及び結合プレート553と共に移動可能に設けられている。DMD551は、可動式の複数のマイクロミラーが格子状に配列された画像生成面を有する。DMD551の各マイクロミラーは、鏡面がねじれ軸周りに傾動可能に設けられており、システムコントロール部10の画像制御部11から送信される画像信号に基づいてON/OFF駆動される。
マイクロミラーは、例えば「ON」の場合には、光源30からの光を投射光学系ユニット60に反射するように傾斜角度が制御される。また、マイクロミラーは、例えば「OFF」の場合には、光源30からの光を不図示のOFF光板に向けて反射する方向に傾斜角度が制御される。
このように、DMD551は、画像制御部11から送信される画像信号によって各マイクロミラーの傾斜角度が制御され、光源30から照射されて照明光学系ユニット40を通った光を変調して投射画像を生成する。
ヒートシンク554は、放熱手段の一例であり、少なくとも一部分がDMD551に当接するように設けられている。ヒートシンク554は、移動可能に支持される結合プレート553にDMD551と共に設けられることで、DMD551に当接して効率的に冷却することが可能になっている。このような構成により、第1の実施形態に係るプロジェクタ1では、ヒートシンク554がDMD551の温度上昇を抑制し、DMD551の温度上昇による動作不良や故障等といった不具合の発生が低減されている。
図8は、実施形態における固定ユニット51を例示する斜視図である。また、図9は、実施形態における固定ユニット51を例示する分解斜視図である。
図8、及び図9に示されるように、固定ユニット51は、トッププレート511と、ベースプレート512とを有する。
トッププレート511、及びベースプレート512は、平板状部材から形成され、それぞれ可動ユニット55のDMD551に対応する位置に中央孔513、及び514が設けられている。また、トッププレート511、及びベースプレート512は、複数の支柱515によって、所定の間隙を介して平行に設けられている。
支柱515は、図9に示されるように、上端部がトッププレート511に形成されている支柱孔516に圧入され、雄ねじ溝が形成されている下端部がベースプレート512に形成されている支柱孔517に挿入される。支柱515は、トッププレート511とベースプレート512との間に一定の間隔を形成し、トッププレート511とベースプレート512とを平行に支持する。
また、トッププレート511、及びベースプレート512には、支持球体521を回転可能に保持する支持孔522、及び526がそれぞれ複数形成されている。
トッププレート511の支持孔522には、内周面に雌ねじ溝を有する円筒状の保持部材523が挿入される。保持部材523は、支持球体521を回転可能に保持し、位置調整ねじ524が上から挿入される。ベースプレート512の支持孔526は、下端側が蓋部材527によって塞がれ、支持球体521を回転可能に保持する。
トッププレート511、及びベースプレート512の支持孔522、及び526に回転可能に保持される支持球体521は、それぞれトッププレート511とベースプレート512との間に設けられる可動プレート552に当接し、可動プレート552を移動可能に支持する。
図10は、実施形態における固定ユニット51による可動プレート552の支持構造を説明するための図である。また、図11は、図10に示されるA部分の概略構成を例示する部分拡大図である。
図10、及び図11に示されるように、トッププレート511では、支持孔522に挿入される保持部材523によって支持球体521が回転可能に保持されている。また、ベースプレート512では、下端側が蓋部材527によって塞がれている支持孔526によって支持球体521が回転可能に保持されている。
各支持球体521は、支持孔522、及び526から少なくとも一部分が突出するように保持され、トッププレート511とベースプレート512との間に設けられる可動プレート552に当接して支持する。可動プレート552は、回転可能に設けられている複数の支持球体521により、トッププレート511、及びベースプレート512と平行且つ表面に平行な方向に移動可能に両面から支持される。
また、トッププレート511側に設けられている支持球体521は、可動プレート552とは反対側で当接する位置調整ねじ524の位置に応じて、保持部材523の下端からの突出量が変化する。例えば、位置調整ねじ524がZ1方向に変位すると、支持球体521の突出量が減り、トッププレート511と可動プレート552との間隔が小さくなる。また、例えば、位置調整ねじ524がZ2方向に変位すると、支持球体521の突出量が増え、トッププレート511と可動プレート552との間隔が大きくなる。
このように、位置調整ねじ524を用いて支持球体521の突出量を変化させることで、トッププレート511と可動プレート552との間隔を適宜調整できる。
また、図8、及び図9に示されるように、トッププレート511のベースプレート512側の面には、磁石531、532、533、及び534が設けられている。
図12は、実施形態におけるトッププレート511を例示する底面図である。図12に示されるように、トッププレート511のベースプレート512側の面には、磁石531、532、533、及び534が設けられている。
磁石531、532、533、及び534は、トッププレート511の中央孔513を囲むように4箇所に設けられている。磁石531、532、533、及び534は、それぞれ長手方向が平行になるように配置された直方体状の2つの磁石で構成され、それぞれ可動プレート552に及ぶ磁界を形成する。
磁石531、532、533、及び534は、それぞれ可動プレート552の上面に各磁石531、532、533、及び534に対向して設けられているコイルとで、可動プレート552を移動させる移動手段を構成する。
なお、上記した固定ユニット51に設けられる支柱515、及び支持球体521の数や位置等は、可動プレート552を移動可能に支持できればよく、第1の実施形態に例示される構成に限られるものではない。
図13は、実施形態における可動ユニット55を例示する斜視図である。また、図14は、実施形態における可動ユニット55を例示する分解斜視図である。
図13、及び図14に示されるように、可動ユニット55は、DMD551と、可動プレート552と、結合プレート553と、ヒートシンク554と、保持部材555と、DMD基板557とを有し、固定ユニット51に対して移動可能に支持されている。
可動プレート552は、上記したように、固定ユニット51のトッププレート511とベースプレート512との間に設けられ、複数の支持球体521により表面に平行な方向に移動可能に支持される。
図15は、実施形態における可動プレート552を例示する斜視図である。
図15に示されるように、可動プレート552は、平板状の部材から形成され、DMD基板557に設けられるDMD551に対応する位置に中央孔570を有し、中央孔570の周囲にコイル581、582、583、及び584が設けられている。
コイル581、582、583、及び584は、それぞれZ1Z2方向に平行な軸を中心として電線が巻き回されることで形成され、可動プレート552のトッププレート511側の面に形成されている凹部に設けられてカバーで覆われている。コイル581、582、583、及び584は、それぞれトッププレート511の磁石531、532、533、及び534とで、可動プレート552を移動させる移動手段を構成する。
トッププレート511の磁石531、532、533、及び534と、可動プレート552のコイル581、582、583、及び584とは、可動ユニット55が固定ユニット51に支持された状態で、それぞれ対向する位置に設けられている。コイル581、582、583、及び584に電流が流されると、磁石531、532、533、及び534によって形成される磁界により、可動プレート552を移動させる駆動力となるローレンツ力が発生する。
可動プレート552は、磁石531、532、533、及び534とコイル581、582、583、及び584との間で発生する駆動力としてのローレンツ力を受けて、固定ユニット51に対して、XY平面において直線的、又は回転するように変位する。
各コイル581、582、583、及び584に流される電流の大きさ、及び向きは、システムコントロール部10の移動/回転制御部12によって制御される。移動/回転制御部12は、各コイル581、582、583、及び584に流す電流の大きさ、及び向きによって、可動プレート552の移動(回転)方向、移動量や回転角度等を制御する。
第1の実施形態では、第1駆動手段として、コイル581、及び磁石531と、コイル584、及び磁石534とが、X1X2方向に対向して設けられている。コイル581、及びコイル584に電流が流されると、図15に示されるようにX1方向、又はX2のローレンツ力が発生する。可動プレート552は、コイル581、及び磁石531と、コイル584、及び磁石534とにおいて発生するローレンツ力により、X1方向、又はX2方向に移動する。
また、第1の実施形態では、第2駆動手段として、コイル582、及び磁石532と、コイル583、及び磁石533とが、X1X2方向に並んで設けられ、磁石532、及び磁石533は、磁石531、及び磁石534とは長手方向が直交するように配置されている。このような構成において、コイル582、及びコイル583に電流が流されると、図15に示されるようにY1方向、又はY2方向のローレンツ力が発生する。
可動プレート552は、コイル582、及び磁石532と、コイル583、及び磁石533とにおいて発生するローレンツ力により、Y1方向、又はY2方向に移動する。また、可動プレート552は、コイル582、及び磁石532と、コイル583、及び磁石533とで反対方向に発生するローレンツ力により、XY平面において回転するように変位する。
例えば、コイル582、及び磁石532においてY1方向のローレンツ力が発生し、コイル583、及び磁石533においてY2方向のローレンツ力が発生するように電流が流されると、可動プレート552は、上面視で時計回り方向に回転するように変位する。また、コイル582、及び磁石532においてY2方向のローレンツ力が発生し、コイル583、及び磁石533においてY1方向のローレンツ力が発生するように電流が流されると、可動プレート552は、上面視で反時計回り方向に回転するように変位する。
また、可動プレート552には、固定ユニット51の支柱515に対応する位置に、可動範囲制限孔571が設けられている。可動範囲制限孔571は、固定ユニット51の支柱515が挿入され、例えば振動や何らかの異常等により可動プレート552が大きく移動した時に支柱515に接触することで、可動プレート552の可動範囲を制限する。
以上で説明したように、第1の実施形態では、システムコントロール部10の移動/回転制御部12が、コイル581、582、583、及び584に流す電流の大きさや向きを制御することで、可動範囲内で可動プレート552を任意の位置に移動させることができる。
なお、移動手段としての磁石531、532、533、及び534、並びにコイル581、582、583、及び584の数、及び位置等は、可動プレート552を任意の位置に移動させることが可能であれば、第1の実施形態とは異なる構成であってもよい。例えば、移動手段としての磁石は、トッププレート511の上面に設けられてもよく、ベースプレート512の何れかの面に設けられてもよい。また、例えば、磁石が可動プレート552に設けられ、コイルがトッププレート511、又はベースプレート512に設けられてもよい。
また、可動範囲制限孔571の数、位置、及び形状等は、第1の実施形態に例示される構成に限られない。例えば、可動範囲制限孔571は一つであってもよく、複数であってもよい。また、可動範囲制限孔571の形状は、例えば長方形や円形等、第1の実施形態とは異なる形状であってもよい。
固定ユニット51によって移動可能に支持される可動プレート552の下面側(ベースプレート512側)には、図13に示されるように、結合プレート553が固定されている。結合プレート553は、平板状部材から形成され、DMD551に対応する位置に中央孔を有し、周囲に設けられている折り曲げ部分が3本のねじ591によって可動プレート552の下面に固定されている。
図16は、可動プレート552が外された可動ユニット55を例示する斜視図である。図16に示されるように、結合プレート553には、上面側にDMD551、下面側にヒートシンク554が設けられている。結合プレート553は、可動プレート552に固定されることで、DMD551、及びヒートシンク554と共に、可動プレート552に伴って固定ユニット51に対して移動可能に設けられている。
DMD551は、DMD基板557に設けられており、DMD基板557が保持部材555と結合プレート553との間で挟み込まれることで、結合プレート553に固定されている。保持部材555、DMD基板557、結合プレート553、及びヒートシンク554は、図14、及び図16に示されるように、固定部材としての段付ねじ560、及び押圧手段としてのばね561によって重ねて固定されている。
図17は、実施形態における可動ユニット55のDMD保持構造について説明する図である。図17は、可動ユニット55の側面図であり、可動プレート552、及び結合プレート553は図示が省略されている。
図17に示されるように、ヒートシンク554は、結合プレート553に固定された状態で、DMD基板557に設けられている貫通孔からDMD551の画像生成面の裏側に
当接する突出部554aを有する。
また、DMD551の冷却効果を高めるために、ヒートシンク554の突出部554aとDMD551との間に弾性変形可能な伝熱シートが設けられてもよい。伝熱シートによりヒートシンク554の突出部554aとDMD551との間の熱伝導性が向上し、ヒートシンク554によるDMD551の冷却効果が向上する。
上記したように、保持部材555、DMD基板557、及びヒートシンク554は、段付きねじ560、及びばね561によって重ねて固定されている。段付きねじ560が締められると、ばね561がZ1Z2方向に圧縮され、図17に示されるZ1方向の力F1がばね561から生じる。ばね561から生じる力F1により、ヒートシンク554はZ1方向に力F2でDMD551に押圧されることとなる。
第1の実施形態では、段付きねじ560、及びばね561は4箇所に設けられており、ヒートシンク554にかかる力F2は、4つのばね561に生じる力F1を合成したものに等しい。また、ヒートシンク554からの力F2は、DMD551が設けられているDMD基板557を保持する保持部材555に作用する。この結果、保持部材555には、ヒートシンク554からの力F2に相当するZ2方向の反力F3が生じ、保持部材555と結合プレート553との間でDMD基板557を保持できるようになる。
段付きねじ560、及びばね561には、保持部材555に生じる力F3からZ2方向の力F4が作用する。ばね561は、4箇所に設けられているため、それぞれに作用する力F4は、保持部材555に生じる力F3の4分の1に相当し、力F1と釣り合うこととなる。
また、保持部材555は、図17において矢印Bで示されるように撓むことが可能な部材で板ばね状に形成されている。保持部材555は、ヒートシンク554の突出部554aに押圧されて撓み、ヒートシンク554をZ2方向に押し返す力が生じることで、DMD551とヒートシンク554との接触をより強固に保つことができる。
可動ユニット55は、以上で説明したように、可動プレート552と、DMD551、及びヒートシンク554を有する結合プレート553とが、固定ユニット51によって移動可能に支持されている。可動ユニット55の位置は、システムコントロール部10の移動/回転制御部12によって制御される。また、可動ユニット55には、DMD551に当接するヒートシンク554が設けられており、DMD551の温度上昇に起因する動作不良や故障といった不具合の発生が防止されている。
上記したように、第1の実施形態に係るプロジェクタ1において、投射画像を生成するDMD551は、可動ユニット55に設けられており、システムコントロール部10の移動/回転制御部12によって可動ユニット55と共に位置が制御される。
移動/回転制御部12は、例えば、画像投射時にフレームレートに対応する所定の周期で、DMD551の複数のマイクロミラーの配列間隔未満の距離だけ離れた複数の位置の間を高速移動するように可動ユニット55の位置を制御する。このとき、画像制御部11は、それぞれの位置に応じてシフトした投射画像を生成するようにDMD551に画像信号を送信する。
例えば、移動/回転制御部12は、X1X2方向、及びY1Y2方向にDMD551のマイクロミラーの配列間隔未満の距離だけ離れた位置P1と位置P2との間で、DMD551を所定の周期で往復移動させる。このとき、画像制御部11が、それぞれの位置に応じてシフトした投射画像を生成するようにDMD551を制御することで、投射画像の解像度を、DMD551の解像度の約2倍にすることが可能になる。また、DMD551の移動位置を増やすことで、投射画像の解像度をDMD551の2倍以上にすることもできる。
このように、移動/回転制御部12が可動ユニット55と共にDMD551を所定の周期で移動させ、画像制御部11がDMD551に位置に応じた投射画像を生成させることで、DMD551の解像度以上の画像を投射することが可能になる。
また、第1の実施形態に係るプロジェクタ1では、移動/回転制御部12がDMD551を可動ユニット55と共に回転するように制御することで、投射画像を縮小させることなく回転させることができる。例えばDMD551等の画像生成手段が固定されているプロジェクタでは、投射画像を縮小させなければ、投射画像の縦横比を維持しながら回転させることはできない。これに対して、第1の実施形態に係るプロジェクタ1では、DMD551を回転させることができるため、投射画像を縮小させることなく回転させて傾き等の調整を行うことが可能になっている。
以上で説明したように、第1の実施形態に係るプロジェクタ1では、DMD551が移動可能に構成されることで、投射画像の高解像度化が可能になっている。また、DMD551を冷却するヒートシンク554が、DMD551と共に可動ユニット55に搭載されていることで、DMD551に当接してより効率的に冷却することが可能になり、DMD551の温度上昇が抑制されている。したがって、プロジェクタ1では、DMD551の温度上昇に起因して発生する動作不良や故障といった不具合が低減される。
次に、第1の実施形態における流量可変処理について、図18〜20を用いて説明する。なお、以下では、DMD551やヒートシンク554等の移動動作と回転動作は、別々の動作として取り扱っている。
まず図18は、第1の実施形態におけるプロジェクタ1と投射画面2の位置関係を例示したものである。(a)は、投射画面2を移動も回転もさせない場合、(b)は、投射画面2を(a)の場合に対し、Sだけ移動させた場合、(c)は、投射画面2を(a)の場合に対し、θだけ回転させた場合である。いずれの場合も、可動ユニット55を用いてDMD551を移動、又は回転させているため、プロジェクタ1は移動も回転もしないまま、投射画面2のみが移動、又は回転している。
一方、図19は、ヒートシンク554とファン21の位置関係を例示している。図18と同様に、図19の(a)は、投射画面2を移動も回転もさせない場合、(b)は、投射画面2を(a)の場合に対し、Sだけ移動させた場合、(c)は、投射画面2を(a)の場合に対し、θだけ回転させた場合である。
また図19の上側の図は、ヒートシンク554を、DMD551が取り付けられた側から観察したものである。下側の図は、ヒートシンク554を、DMD551が取り付けられた側とは反対側から観察したものである。
図19において、ファン21は、内部に備えられた羽根車が回転することで空気を流れさせる装置である。第1の実施形態では、黒矢印で示したように、ヒートシンク554とは反対向きに送風することで、ヒートシンク554の近傍の空気に、白抜きの矢印の方向に流れを与えている。
ヒートシンク554の近傍の空気が流れると、ヒートシンク554との熱交換で温度上昇した空気は排気され、新鮮な冷えた空気がヒートシンク554の近傍に引き込まれる。これによりヒートシンク554は冷却される。
図示したように、可動ユニット55によるDMD551の移動、及び回転に応じて、ヒートシンク554も移動、及び回転している。一方で、ファン21は、可動ユニット55とは独立していて固定されている。そのため、(a)の場合、ファン21の一端からヒートシンク554の一端までの距離がs0だったのに対し、(b)の場合には、この距離がs1に変化している。つまり、ファン21に対し、ヒートシンク554がs1−s0だけ図の上方に向けて移動している。また(c)の場合、ヒートシンク554は、ファン21に対してθだけ回転している。
このように、ヒートシンク554の移動、又は回転により、ファン21との位置関係が変化すると、ファン21により引き込まれる新鮮な冷えた空気のヒートシンク554への当たり方が変化する。例えば、ヒートシンク554の移動により、新鮮な冷えた空気がヒートシンク554に当たる面積が減少すると、ヒートシンク554の冷却の効率は低下する。また例えば、ヒートシンク554の回転により、ヒートシンク554の放熱構造を空気が流れにくくなると、新鮮な冷えた空気の引き込みが阻害され、ヒートシンク554の冷却の効率は低下する。
そこで、第1の実施形態におけるプロジェクタ1では、ファン21に対するヒートシンク554の移動量、又は回転角度を検知し、これらに応じてファン21の回転数を変化させている。ファン21の回転数が上がると、ヒートシンク554とは反対向きの送風量が増え、ヒートシンク554の近傍に引き込まれる新鮮な冷えた空気の量が増える。これにより冷却能力を上げてヒートシンク554を適切に冷却し、またヒートシンク554に当接されたDMD551を適切に冷却している。
この処理の一例を、図20を用いて説明する。図20は、第1の実施形態におけるプロジェクタ1の流量可変処理の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS2001では、ファン21は通常駆動している。通常駆動とは、予め決められた初期の回転数でファン21が回転している状態である。
続いて、ステップS2003において、移動/回転制御部12は、投射画像の解像度の向上、又は回転のために、可動ユニット55を移動、又は回転させ、DMD551を移動、又は回転させる。
続いて、ステップS2005において、移動量検知部14a、又は回転角度検知部14bは、ヒートシンク554のファン21に対する移動量、又は回転角度を検知する。例えば、移動量検知部14a、又は回転角度検知部14bは、移動/回転制御部12が、DMD551を移動、又は回転させるために可動ユニット55に出力したデータを、移動/回転制御部12から受け取る。このデータによりファン21に対するヒートシンク554の移動量、又は回転角度を検知する。移動量検知部14a、又は回転角度検知部14bは、検知した移動量、又は回転角度を、流量可変部13に出力する。
続いて、ステップS2007において、流量可変部13は、記憶部16を参照し、検知した移動量、又は回転角度が閾値以上かを判断する。記憶部16に記憶される移動量、又は回転角度の閾値は、DMD551の動作に不具合を生じさせる程度にヒートシンク554による放熱効率を低下させるヒートシンク554の移動量、又は回転角度を、実験、又はシミュレーションで予め求めておく。例えば、これを閾値とする。
ステップS2007で検知した移動量、又は回転角度が閾値以上だった場合には、ステップS2009において、流量可変部13はファン21の回転数を変更して、冷却能力を上げる。ヒートシンク554の移動量、又は回転角度が閾値を超えた場合に、冷却能力を確保するために必要な回転数は、実験、又はシミュレーションで予め求めておく。
ステップS2007で検知した移動量、又は回転角度が閾値未満だった場合には、ステップS2001に戻り、ファン21の通常駆動を継続する。
以上により、光学素子、すなわちDMD551を移動、又は回転させた場合に、DMD551に対するヒートシンク554の放熱効率が低下した場合でも、冷却手段、すなわちファン21の回転数を変更することで、発熱体、すなわちDMD551を適切に冷却することが可能となる。
なお上記では、ファン21の送風方向を、ヒートシンク554とは反対の方向としたが、これに限られない。ヒートシンク554に向けて送風することで、ヒートシンク554の近傍の空気を流れさせてもよい。或いはファン21で送風した空気を、ヒートシンク554に当てることで、ヒートシンク554を冷却してもよい。
また上記では、移動量検知部14a、又は回転角度検知部14bは、移動/回転制御部12が可動ユニット55に出力したデータを受け取ることで、ファン21に対するヒートシンク554の移動量、又は回転角度を検知したが、これに限られない。例えば、移動量検知部14a、又は回転角度検知部14bは、可動ユニット55の移動量を検出する光学センサやエンコーダ等により実現されてもよい。
さらに、上記ではファン21に対するヒートシンク554の移動量、又は回転角度の閾値を用いてファン21の回転数を変更したが、これに限られない。例えば、ファン21に対するヒートシンク554の移動量、又は回転角度と、冷却能力と、ファン21の回転数との相関を示すデータを、実験、又はシミュレーションで予め取得しておき、このデータを用いてファン21の回転数を変更してもよい。この場合の冷却能力は、例えばヒートシンク554の表面の温度等で表示してもよい。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態におけるプロジェクタ1aについて、図21〜22を用いて説明する。第1の実施形態と重複する部分は説明を省略し、相違点について述べる。
図21は、第2の実施形態におけるプロジェクタ1aの機能構成を例示するブロック図である。
光量可変部17は、光源30に印加する駆動電流を変化させる。光源30から入射される光は熱源であるため、入射光の光量によってDMD551の温度は変化する。そのため、光源30に印加する駆動電流により、光源30からDMD551に入射される光量を変化させることで、DMD551の温度上昇を抑制可能にしている。光量可変部17は、光量可変手段の一例である。
また光量可変部17は、記憶部16に接続され、記憶部16に記憶された、ファン21に対するヒートシンク554の移動量、又は回転角度の閾値を参照する。
移動量検知部14a、及び回転角度検知部14bにより検知された移動量、及び回転角度は、光量可変部17に出力される。光量可変部17は、出力に応じて、光源30に印加する駆動電流を変化させ、DMD551に入射される光の光量を変化させる。
光源30と、DMD551と、ヒートシンク554と、ファン21と、移動量検知部14aと、回転角度検知部14bと、光量可変部17とを有する装置は、画像表示装置の一例である。
図22は、第2の実施形態におけるプロジェクタ1aの光量可変処理の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS2201では、光源30は通常駆動している。通常駆動とは、予め決めた初期の駆動電流により、光源30が発光している状態である。
続いて、ステップS2203において、移動/回転制御部12は、可動ユニット55を移動、又は回転させ、DMD551を移動、又は回転させる。
続いて、ステップS2205において、移動量検知部14a、又は回転角度検知部14bは、ヒートシンク554のファン21に対する移動量、又は回転角度を検知する。例えば、移動量検知部14a、又は回転角度検知部14bは、移動/回転制御部12がDMD551を移動、又は回転させるために、可動ユニット55に出力したデータを、移動/回転制御部12から受け取る。このデータによりファン21に対するヒートシンク554の移動量、又は回転角度を検知する。移動量検知部14a、又は回転角度検知部14bは、検知した移動量、又は回転角度を、光量可変部17に出力する。
続いて、ステップS2207において、光量可変部17は、記憶部16を参照し、検知した移動量、又は回転角度が閾値以上かを判断する。記憶部16に記憶される移動量、又は回転角度の閾値は、DMD551の動作に不具合を生じさせる程度にヒートシンク554による放熱効率を低下させるヒートシンク554の移動量、又は回転角度を実験、又はシミュレーションで予め求めておく。例えば、これを閾値とする。
ステップS2207で検知した移動量、又は回転角度が閾値以上であった場合には、ステップS2209において、光量可変部17は、光源30に印加する電流を下げ、DMD551に入射される光の光量を下げる。ヒートシンク554の移動量、又は回転角度が閾値を超えた場合に、DMD551の動作を保証するために必要な光量は、実験、又はシミュレーションで予め求めておく。
ステップS2207で検知した移動量、又は回転角度が閾値未満であった場合には、ステップS2201に戻り、光源30の通常駆動を継続する。
以上により、光学素子、すなわちDMD551を移動、又は回転させた場合に、DMD551に対するヒートシンク554の放熱効率が低下した場合でも、DMD551に入射する光の光量を変更することで、光学素子を適切に動作させることが可能となる。
なお上記では、光量可変部17は、光源30に印加する電流を変化させる例を示したが、これに限られない。例えば、他に印加する電圧により光量を変化させてもよいし、NDフィルタ等の光学的なアッテネータで光量を変化させてもよい。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態の撮像装置70について、図23〜25を用いて説明する。第1〜2の実施形態と重複する部分は説明を省略し、相違点について述べる。
図23は、第3の実施形態における撮像装置70の構成の一例を概略的に示している。撮像素子71は、撮像素子基板72上に設けられている。撮像素子71は、例えばCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の光学素子である。
結合プレート553には、上面側に撮像素子基板72、下面側にヒートシンク554が設けられている。撮像素子71の撮像面の裏側にヒートシンク554の突出部554aが当接している。結合プレート553は、可動プレート552に固定されることで、撮像素子71、撮像素子基板72、及びヒートシンク554と共に、可動プレート552に伴って移動可能に設けられている。可動ユニット55の位置は、システムコントロール部10の移動/回転制御部12によって制御される。
移動/回転制御部12は、例えば、撮像時にフレームレートに対応する所定の周期で、撮像素子71の複数の画素の配列間隔未満の距離だけ離れた複数の位置の間を高速移動するように可動ユニット55の位置を制御する。このとき、撮像制御部18は、それぞれの位置に応じてシフトした画像を撮像するように、撮像素子71に撮像トリガー信号を送信する。
例えば、移動/回転制御部12は、X1X2方向、及びY1Y2方向に撮像素子71の画素の配列間隔未満の距離だけ離れた位置P1と位置P2との間で、撮像素子71を所定の周期で往復移動させる。このとき、撮像制御部18が、それぞれの位置に応じてシフトした画像を撮像するように撮像素子71を制御することで、撮像画像の解像度を、撮像素子71の解像度の約2倍にすることが可能になる。また、撮像素子71の移動位置を増やすことで、撮像画像の解像度を撮像素子71の2倍以上にすることもできる。
このように、移動/回転制御部12が可動ユニット55と共に撮像素子71を所定の周期で移動させ、撮像制御部18が撮像素子71に、位置に応じた画像を撮像させることで、撮像素子71の解像度以上の画像を撮像することが可能になる。
また、第3の実施形態に係る撮像装置70では、移動/回転制御部12が撮像素子71を可動ユニット55と共に回転するように制御することで、撮像画像を回転させることができる。これにより、撮像装置70自体を回転させたり、撮像画像を回転させる画像処理をしたりすることなく、撮像画像の傾き等の調整を行うことが可能になっている。
図24は、第3の実施形態における撮像装置70の機能構成を例示するブロック図である。
移動/回転制御部12は、移動、又は回転可能に設けられている可動ユニット55を、移動、又は回転させ、可動ユニット55に設けられている撮像素子71の位置、又は回転角度を制御する。なお、この場合の回転は、例えば、撮像素子71の画素が配列された平面内での回転である。
流量可変部13は、ファン21の回転数を変化させ、送風する風量を変化させることで、ヒートシンク554の近傍の空気の流量を変化させる。これにより、ヒートシンク554によるDMD551の冷却能力を変化させる。また流量可変部13は、記憶部16に接続され、記憶部16に記憶された、ファン21に対するヒートシンク554の移動量、又は回転角度の閾値を参照する。
移動量検知部14aは、可動ユニット55によりヒートシンク554を移動させたときの、ファン21に対するヒートシンク554の移動量を検知する。回転角度検知部14bは、可動ユニット55によりヒートシンク554を回転させたときの、ファン21に対するヒートシンク554の回転角度を検知する。
移動量検知部14a、及び回転角度検知部14bは、例えば、移動/回転制御部12が可動ユニット55に出力した撮像素子71の移動量、又は回転角度のデータを受け取ることで、ファン21に対するヒートシンク554の移動量、又は回転角度を検知する。
移動量検知部14a、及び回転角度検知部14bにより検知された移動量、及び回転角度は流量可変部13に出力される。流量可変部13は、出力に応じて、ヒートシンク554の近傍の空気の流量を変化させる。
記憶部16は、ファン21に対するヒートシンク554の移動量、及び回転角度の閾値を記憶している。この閾値は流量可変部13により参照される。
移動量検知部14a、及び回転角度検知部14bにより検知された移動量、及び回転角度は流量可変部13に出力される。流量可変部13は、出力に応じて、ヒートシンク554の近傍の空気の流量を変化させる。
次に、図25は、第3の実施形態における撮像装置70の流量可変処理の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS2501では、ファン21は通常駆動している。通常駆動とは、予め決められた初期の回転数でファン21が回転している状態である。
続いて、ステップS2503において、移動/回転制御部12は、撮像画像の解像度の向上、又は回転のために可動ユニット55を移動、又は回転させ、撮像素子71を移動、又は回転させる。
続いて、ステップS2505において、移動量検知部14a、又は回転角度検知部14bは、ヒートシンク554のファン21に対する移動量、又は回転角度を検知する。例えば、移動量検知部14a、又は回転角度検知部14bは、移動/回転制御部12が、撮像素子71を移動、又は回転させるために、可動ユニット55に出力したデータを、移動/回転制御部12から受け取る。このデータによりファン21に対するヒートシンク554の移動量、又は回転角度を検知する。移動量検知部14a、又は回転角度検知部14bは、検知した移動量、又は回転角度を、流量可変部13に出力する。
続いて、ステップS2507において、流量可変部13は、記憶部16を参照し、検知した移動量、又は回転角度が閾値以上かを判断する。記憶部16に記憶される移動量、又は回転角度の閾値は、撮像素子71の動作に不具合を生じさせる程度にヒートシンク554による放熱効率を低下させるヒートシンク554の移動量、又は回転角度を、実験、又はシミュレーションで予め求めておく。例えば、これを閾値とする。
ステップS2507で検知した移動量、又は回転角度が閾値以上だった場合には、ステップS2509において、流量可変部13はファン21の回転数を変更して、冷却能力を上げる。ヒートシンク554の移動量、又は回転角度が閾値を超えた場合に、冷却能力を確保するために必要な回転数は、実験、又はシミュレーションで予め求めておく。
ステップS2507で検知した移動量、又は回転角度が閾値未満だった場合には、ステップS2501に戻り、ファン21の通常駆動を継続する。
以上により、光学素子、すなわち撮像素子71を移動、又は回転させた場合に、撮像素子71に対するヒートシンク554の放熱効率が低下した場合でも、冷却手段、すなわちファン21の回転数を変更することで、発熱体、すなわち撮像素子71を適切に冷却することが可能となる。
[第4の実施形態]
次に、第4の実施形態の発光装置80について、図26〜28を用いて説明する。第1〜3の実施形態と重複する部分は説明を省略し、相違点について述べる。
図26は、第4の実施形態における発光装置の構成の一例を概略的に示している。半導体レーザアレイ(以下、LDA:Laser Diode Arrayと呼ぶ)81は、複数のLD(Laser Diode)が1次元、又は2次元のアレイ上に配列された光学素子であり、LDA基板82上に設けられている。結合プレート553には、上面側にLDA基板82、下面側にヒートシンク554が設けられている。LDA81の発光面の裏側にヒートシンク554の突出部554aが当接している。結合プレート553は、可動プレート552に固定されることで、LDA81、LDA基板82、及びヒートシンク554と共に、可動プレート552に伴って移動、又は回転可能に設けられている。可動ユニット55の位置は、システムコントロール部10の移動/回転制御部12によって制御される。
移動/回転制御部12は、例えば、LDA81の発光時に所定の周期で、LDA81の複数のLDの配列間隔未満の距離だけ離れた複数の位置の間を高速移動するように可動ユニット55の位置を制御する。このとき、発光制御部19は、それぞれの位置に応じてシフトしたパターンを発光するように、LDA81に発光トリガー信号を送信する。
例えば、移動/回転制御部12は、X1X2方向、及びY1Y2方向にLDA81のLDの配列間隔未満の距離だけ離れた位置P1と位置P2との間で、LDA81を所定の周期で往復移動させる。このとき、発光制御部19が、それぞれの位置に応じてシフトしたパターンを発光するようにLDA81を制御することで、発光の密度を、LDA81でLDが配置された密度の約2倍にすることが可能になる。また、LDA81の移動位置を増やすことで、発光の密度を、LDA81でLDが配置された密度の2倍以上にすることもできる。
このように、移動/回転制御部12が可動ユニット55と共にLDA81を所定の周期で移動させ、発光制御部19がLDA81に、位置に応じたパターンを発光させることで、LDA81でLDが配置された密度以上の高密度の発光をすることが可能になる。
また、第4の実施形態に係る発光装置80では、移動/回転制御部12がLDA81を可動ユニット55と共に回転するように制御することで、発光パターンを回転させることができる。これにより、LDA81を回転させたりすることなく、発光パターンの傾き等の調整を行うことが可能になっている。
図27は、第4の実施形態における発光装置80の機能構成を例示するブロック図である。
移動/回転制御部12は、移動、又は回転可能に設けられている可動ユニット55を、移動、又は回転させ、可動ユニット55に設けられているLDA81の位置、又は回転角度を制御する。なお、この場合の回転は、例えば、LDA81のLDが配列された平面内での回転である。
流量可変部13は、ファン21の回転数を変化させ、送風する風量を変化させることで、ヒートシンク554の近傍の空気の流量を変化させる。これにより、ヒートシンク554によるDMD551の冷却能力を変化させる。また流量可変部13は、記憶部16に接続され、記憶部16に記憶された、ファン21に対するヒートシンク554の移動量、又は回転角度の閾値を参照する。
移動量検知部14aは、可動ユニット55によりヒートシンク554を移動させたときの、ファン21に対するヒートシンク554の移動量を検知する。回転角度検知部14bは、可動ユニット55によりヒートシンク554を回転させたときの、ファン21に対するヒートシンク554の回転角度を検知する。
移動量検知部14a、及び回転角度検知部14bは、例えば、移動/回転制御部12が可動ユニット55に出力したLDA81の移動量、又は回転角度のデータを受け取ることで、ファン21に対するヒートシンク554の移動量、又は回転角度を検知する。
移動量検知部14a、及び回転角度検知部14bにより検知された移動量、及び回転角度は流量可変部13に出力される。流量可変部13は、出力に応じて、ヒートシンク554の近傍の空気の流量を変化させる。
記憶部16は、ファン21に対するヒートシンク554の移動量、及び回転角度の閾値を記憶し、流量可変部13により参照される。
移動量検知部14a、及び回転角度検知部14bにより検知された移動量、及び回転角度は流量可変部13に出力される。流量可変部13は、出力に応じて、ヒートシンク554の近傍の空気の流量を変化させる。
次に、図28は、第4の実施形態における発光装置80の流量可変処理の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS2801では、ファン21は通常駆動している。通常駆動とは、予め決められた初期の回転数でファン21が回転している状態である。
続いて、ステップS2803において、移動/回転制御部12は、可動ユニット55を移動、又は回転させ、LDA81を移動、又は回転させる。
続いて、ステップS2805において、移動量検知部14a、又は回転角度検知部14bは、ヒートシンク554のファン21に対する移動量、又は回転角度を検知する。例えば、移動量検知部14a、又は回転角度検知部14bは、移動/回転制御部12が、LDA81を移動、又は回転させるために、可動ユニット55に出力したデータを、移動/回転制御部12から受け取る。このデータによりファン21に対するヒートシンク554の移動量、又は回転角度を検知する。移動量検知部14a、又は回転角度検知部14bは、検知した移動量、又は回転角度を、流量可変部13に出力する。
続いて、ステップS2807において、流量可変部13は、記憶部16を参照し、検知した移動量、又は回転角度が閾値以上かを判断する。記憶部16に記憶される移動量、又は回転角度の閾値は、LDA81の動作に不具合を生じさせる程度にヒートシンク554による放熱効率を低下させるヒートシンク554の移動量、又は回転角度を、実験、又はシミュレーションで予め求めておく。例えば、これを閾値とする。
検知した移動量、又は回転角度が閾値以上だった場合には、ステップS2809において、流量可変部13はファン21の回転数を変更して、冷却能力を上げる。ヒートシンク554の移動量、又は回転角度が閾値を超えた場合に、冷却能力を確保するために必要な回転数は、実験、又はシミュレーションで予め求めておく。
検知した移動量、又は回転角度が閾値未満だった場合には、ステップS2801に戻り、ファン21の通常駆動を継続する。
以上により、光学素子、すなわちLDA81を移動、又は回転させ、LDA81に対するヒートシンク554の放熱効率が低下した場合でも、冷却手段、すなわちファン21の回転数を変更することで、発熱体、すなわちLDA81を適切に冷却することが可能となる。
なお、上記では発光装置80における発光素子の一例として、LDAを示したが、これに限られない。発光ダイオードアレイ(LEDA:Light Emitting Diode Array)や垂直共振器面発光レーザ(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser、)であってもよい。また、アレイ型の発光素子ではなく、単体のLDやLEDであってもよい。さらにこれらの組み合わせであってもよい。
以上、本発明の実施形態の例について記述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 プロジェクタ(画像投射装置の一例、又は画像表示装置の一例)
10 システムコントロール部
11 画像制御部
12 移動/回転制御部
13 流量可変部(冷却能力可変手段の一例)
14a 移動量検知部(移動量検知手段の一例)
14b 回転角度検知部(回転角度検知手段の一例)
16 記憶部(移動量、又は回転角度の閾値が記憶された記憶部の一例)
17 光量可変部(光量可変手段の一例)
18 撮像制御部
19 発光制御部
21 ファン(冷却手段の一例、送風手段の一例)
30 光源
40 照明光学系ユニット
50 画像表示ユニット
60 投射光学系ユニット
70 撮像装置
71 撮像素子
72 撮像素子基板
73 撮像レンズ
80 発光装置
81 LDA
82 LDA基板
83 投光レンズ
511 トッププレート
512 ベースプレート
515 支柱
521 支持球体
522、526 支持孔
524 位置調整ねじ
531、532、533、534 磁石
581、582、583、584 コイル
551 DMD(画像生成手段)
552 可動プレート
553 結合プレート
554 ヒートシンク(放熱手段の一例)
560 段付きねじ
561 ばね
571 可動範囲制限孔
特開2009−130258号公報 特開2016−085363号公報

Claims (9)

  1. 放熱対象に当接される放熱手段と、
    前記放熱手段を冷却する冷却手段と、
    前記放熱手段の移動、又は前記放熱手段の回転の少なくとも一方に応じて前記冷却手段による冷却能力を変化させる冷却能力可変手段と、
    を有することを特徴とする冷却装置。
  2. 光源と、
    前記光源から入射される光を変調し、画像を生成する画像生成手段と、
    前記画像生成手段に当接された放熱手段と、
    前記放熱手段を冷却する冷却手段と、
    前記放熱手段の移動、又は前記放熱手段の回転の少なくとも一方に応じて前記光源から前記画像形成手段に入射される光の光量を変化させる光量可変手段と、
    を有することを特徴とする画像表示装置。
  3. 前記冷却能力可変手段は、前記放熱手段と熱交換する媒体の流量により前記冷却能力を変化させる、ことを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
  4. 前記冷却手段は、送風により前記放熱手段の近傍の空気を流れさせる送風手段を有し、前記冷却能力可変手段は、前記送風手段による送風量を制御して空気の流量を変化させる、ことを特徴とする請求項1、又は3に記載の冷却装置。
  5. 前記冷却能力可変手段により参照される、前記移動量、又は前記回転角度の閾値が記憶された記憶部を有し、
    前記冷却能力可変手段は、検知された前記移動量、又は前記回転角度が前記閾値を超えた場合に、前記送風量を変更する請求項4に記載の冷却装置。
  6. 光源と、
    前記光源から入射される光を変調し、画像を生成する画像生成手段と、
    前記画像生成手段に生成された画像を投射する投射手段と、
    請求項1、又は3乃至5に記載の冷却装置と、
    を有し、
    前記放熱手段は、前記画像生成手段に当接している、画像投射装置。
  7. 請求項2に記載の画像表示装置と、
    前記画像生成手段に生成された画像を投射する投射手段と、
    を有する、画像投射装置。
  8. 撮像素子と、
    請求項1、又は3乃至5に記載の冷却装置と、
    を有し、
    前記放熱手段は、前記撮像素子に当接している、撮像装置。
  9. 発光素子と、
    請求項1、又は3乃至5に記載の冷却装置と、
    を有し、
    前記放熱手段は、前記発光素子に当接している、発光装置。
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