JP2015103835A - 冷却装置、電子機器、および、電子機器の冷却方法 - Google Patents

冷却装置、電子機器、および、電子機器の冷却方法 Download PDF

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Abstract

【課題】冷却手段の冷却モードの不要な切り替えの発生を抑制する。
【解決手段】本発明の冷却装置は、電子機器に設けられる冷却装置であって、複数の冷却モードを有し、該複数の冷却モードのいずれかにより前記電子機器内を冷却する冷却手段と、所定の検出タイミングで加速度を検出する加速度センサと、前記加速度センサの検出結果に基づいて決定した角度に応じて前記冷却モードを選択する制御部と、を有し、前記制御部は、複数の前記検出タイミングにおける前記加速度センサの検出結果に基づいて、前記各検出タイミングにおける前記電子機器の設置角度を算出し、該算出した設置角度の最大値と最小値との差が第1の閾値より小さく、前記算出した設置角度の平均値である平均角度と現在決定している前記角度との差が第2の閾値より大きい場合には、前記平均角度を前記角度として決定する。
【選択図】図5

Description

本発明は、冷却装置、電子機器、および、電子機器の冷却方法に関する。
光源から出力された光を映像信号に応じて光変調素子により変調して映像を投射するプロジェクタの設置状態には、例えば、プロジェクタ10が床面11に設置され、水平方向に向けて投射する床置き設置状態(図6A)、床置き設置状態に対してプロジェクタ10の上下が逆になるようにしてプロジェクタ10が天井12に吊るされ、水平方向に向けて投射する天吊り設置状態(図6B)、プロジェクタ10が床面11に設置され、鉛直方向上向きに向けて投射する上向き設置状態(図6C)、プロジェクタ10が天井12に吊るされ、鉛直方向下向きに向けて投射する下向き設置状態(図6D)、プロジェクタ10が床面11(水平面)に対して角θだけ傾いた斜面に設置された斜め設置状態(図6E)、床置き設置状態に対してプロジェクタ10の投射光軸を中心に略90度回転させるようにしてプロジェクタ10が縦向きに設置されたポートレート設置状態(図6F)など、種々のものがある。
上述したようなプロジェクタにおいては、一般に、光源、光変調素子、プロジェクタ内の電子回路などを冷却するために、冷却手段(冷却ファン)が設けられる。冷却手段によって冷却される箇所や冷却するための風量などは、プロジェクタの設置状態に応じて変化し、プロジェクタ内の様々な箇所における冷却効率も変化するため、プロジェクタの設置状態に応じて、冷却手段の冷却モードを選択する技術が検討されている。
例えば、特許文献1(特開2006−91610号公報)には、加速度センサおよび冷却ファンを備えたプロジェクタにおいて、加速度センサの検出結果に基づいてプロジェクタの設置状態を判定し、判定した設置状態に応じて、冷却ファンの駆動電圧を切り替える技術が開示されている。
また、特許文献2(特開2006−330641号公報)には、加速度センサおよび冷却ファンを備えたプロジェクタにおいて、加速度センサの検出結果に基づいてプロジェクタの設置状態を判定し、判定した設置状態に応じて、冷却ファンから送出された冷却空気をプロジェクタ内で循環させる方向を、切替弁により切り替える技術が開示されている。
特開2006−91610号公報 特開2006−330641号公報
加速度センサの検出結果に基づいてプロジェクタの設置状態を判定する方法としては、所定の検出タイミング毎に、加速度センサにより加速度を検出し、各検出タイミングにおける加速度の検出結果に基づいて、各検出タイミングにおけるプロジェクタの設置角度を算出し、算出した設置角度の平均値をプロジェクタの設置角度として決定する方法がある。そして、このようにして決定されたプロジェクタの設置角度と所定の閾値との比較により、設置状態が判定される。
ここで、ユーザがプロジェクタの投射位置や投射角度の調整を行うためにプロジェクタを動かしている状態では、加速度センサの検出値が大きく変化する。上述した方法では、そのような加速度センサの検出値の変化、すなわち、プロジェクタの設置状態が安定している状態であるか否かを考慮することなくプロジェクタの設置角度が算出される。そのため、大きく変化する加速度センサの検出値に基づいて、投射状態におけるプロジェクタの設置状態が判定されることで、投射状態におけるプロジェクタの設置角度に適さない冷却モードに切り替えられてしまうことがある。
また、通常、冷却ファンの動作中は振動が発生し、加速度センサは、その振動の影響を受ける。そのため、プロジェクタが安定して設置されていても、加速度センサの検出値には、一定幅のばらつきが生じることがある。
加速度センサの検出値にばらつきが生じると、その検出値に基づいて算出されるプロジェクタの設置角度にもばらつきが生じる。上述した方法では、冷却ファンの振動による加速度センサの検出値のばらつきについては考慮されていない。そのため、例えば、設置状態の判定に用いられる閾値に近い設置角度でプロジェクタが設置されている場合に、冷却ファンの振動による加速度センサの検出値のばらつきのために、加速度センサの検出結果に基づいて算出される設置角度が、設置状態の判定に用いられる閾値を跨いで変化し、冷却モードが頻繁に切り替えられてしまうことがある。
本発明の目的は、冷却手段の冷却モードの不要な切り替えの発生を抑制することができる冷却装置、電子機器、および、電子機器の冷却方法を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の冷却装置は、
電子機器に設けられる冷却装置であって、
複数の冷却モードを有し、該複数の冷却モードのいずれかにより前記電子機器内を冷却する冷却手段と、
所定の検出タイミングで加速度を検出する加速度センサと、
前記加速度センサの検出結果に基づいて決定した角度に応じて前記冷却モードを選択する制御部と、を有し、
前記制御部は、複数の前記検出タイミングにおける前記加速度センサの検出結果に基づいて、前記各検出タイミングにおける前記電子機器の設置角度を算出し、該算出した設置角度の最大値と最小値との差が第1の閾値より小さく、前記算出した設置角度の平均値である平均角度と現在決定している前記角度との差が第2の閾値より大きい場合には、前記平均角度を前記角度として決定する。
上記目的を達成するために本発明の電子機器は、
上述した冷却装置を備える。
上記目的を達成するために本発明の電子機器の冷却方法は、
電子機器に設けられる冷却装置による冷却方法であって、
複数の冷却モードのうち、いずれかの冷却モードにより前記電子機器内を冷却し、
所定の検出タイミングで加速度を検出し、
前記加速度の検出結果に基づいて決定した角度に応じて前記冷却モードを選択し、
複数の前記検出タイミングにおける前記加速度の検出結果に基づいて、前記各検出タイミングにおける前記電子機器の設置角度を算出し、該算出した設置角度の最大値と最小値との差が第1の閾値より小さく、前記算出した設置角度の平均値である平均角度と現在決定している前記角度との差が第2の閾値より大きい場合には、前記平均角度を前記角度として決定する。
本発明によれば、冷却手段の冷却モードの不要な切り替えの発生を抑制することができる。
本発明の一実施形態のプロジェクタの要部構成を示すブロック図である。 図1に示すプロジェクタの概観斜視図である。 図1に示すプロジェクタの設置状態と冷却モードとの関係の一例を示す図である。 図1に示す冷却装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図1に示す冷却装置の動作の他の一例を示すフローチャートである。 プロジェクタの設置状態の一例を示す図である。 プロジェクタの設置状態の一例を示す図である。 プロジェクタの設置状態の一例を示す図である。 プロジェクタの設置状態の一例を示す図である。 プロジェクタの設置状態の一例を示す図である。 プロジェクタの設置状態の一例を示す図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
なお、本発明に係る冷却装置は、電子機器に設けられるものである。以下では、冷却装置が設けられる電子機器が、映像信号に応じた映像を投射するプロジェクタである例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態のプロジェクタ100の要部構成を示すブロック図である。また、図2は、プロジェクタ100の概観斜視図である。
図1に示すプロジェクタ100は、光源部101と、光変調部102と、投射レンズ103と、冷却装置104と、を有する。
光源部101は、光変調部102を照明する光を出射する光源や光学部品などを備える。光源の具体例としては、超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプなどのランプ、LED(Light Emitting Diode)、LD(Laser Diode)などの個体光源がある。
光変調部102は、映像信号を処理する映像信号処理部や表示素子などを備える。光変調部102は、光源部101から出射された光を映像信号に応じて変調し、変調後の光を投射レンズ103に出射する。表示素子の具体例としては、液晶パネル、DMD(Digital Micromirror Device)などがある。
投射レンズ103は、図2に示すように、プロジェクタ100の正面に設けられ、変調部102から出射された光を投射面20に投射する。
冷却装置104は、プロジェクタ100に設けられ、プロジェクタ100内の、例えば、放熱部(例えば、光源部101や光変調部102)を冷却する。
冷却装置104は、冷却手段105と、加速度センサ106と、制御部107と、を有する。
冷却手段105は、プロジェクタ100内の、例えば、放熱部を冷却する。ここで、冷却手段105は、複数の冷却モードを有しており、プロジェクタ100が映像を投射している間、いずれかの冷却モードにより動作する。冷却手段105の具体例としては、冷却空気を送出する冷却ファンがある。
また、冷却モードとしては、冷却手段(冷却ファン)105の冷却量、例えば、送出する冷却空気の風量が異なるモードや、冷却手段(冷却ファン)105から送出された冷却空気が通る経路が異なるモードなど、種々のモードがある。
加速度センサ106は、加速度を検出し、検出結果を制御部107に出力する。
ここで、加速度センサ106は、互いに直交する3つの軸方向の加速度を検出する。具体的には、加速度センサ106は、図2に示すように、プロジェクタ100の投射光軸方向(Y軸方向)、Y軸方向と直交する、プロジェクタ100の幅方向(X軸方向)、および、X軸方向およびY軸方向に直交する方向(Z軸方向)の加速度を検出する。
制御部107は、加速度センサ106の検出結果に基づいて、プロジェクタ100の設置角度を算出し、算出した設置角度に基づいて、冷却手段105の冷却モードを選択するための角度である冷却設置角度を決定し、決定した冷却設置角度に応じて、冷却手段105による冷却モードを選択する。
次に、本実施形態の冷却装置104の動作について説明する。
なお、以下では、制御部107は、プロジェクタ100の投射光軸方向(Y軸方向)と水平面とのなす角を、プロジェクタ100の設置角度として算出し、その算出結果に基づいて、冷却設置角度(以下、角Appと称することがある)を決定し、決定した冷却設置角度に応じて、冷却モードを選択する例を用いて説明する。
また、以下では、加速度センサ106は、1秒ごとに加速度を検出し、制御部107は、連続した直近の過去5回の加速度の検出結果に基づいて冷却設置角度の判定(角Appの算出)を行うものとする。なお、本実施形態では、加速度の検出間隔を1秒とし、連続した直近の過去5回の加速度の検出結果に基づいて冷却設置角度を算出する例を用いて説明するが、これに限られるものではない。加速度の検出間隔や、冷却設置角度の算出に用いる加速度の検出数N(Nは自然数)は、冷却手段や冷却される放熱部の構成に応じて適宜設定される。
また、以下では、冷却モードとして、冷却モード1〜8があり、制御部107は、冷却設置角度に応じて、いずれかを選択するものとする。ここで、制御部107は、図3に示す冷却設置角度と冷却モードとの関係に基づいて、冷却モードを選択する。
図3において、冷却手段105の冷却モードとして、角Appが閾値Th8(=−22.5°)以上、閾値Th1(=+22.5°)未満である場合には、冷却モード1が選択され、角Appが閾値Th1以上、閾値Th2(=+67.5°)未満である場合には、冷却モード2が選択され、角Appが閾値Th2以上、閾値Th3(=+112.5°)未満である場合には、冷却モード3が選択され、角Appが閾値Th3以上、閾値Th4(=+157.5°)未満である場合には、冷却モード4が選択され、角Appが閾値Th4以上、閾値Th5(=−157.5°)未満である場合には、冷却モード5が選択され、角Appが閾値Th5以上、閾値Th6(=−112.5°)未満である場合には、冷却モード6が選択され、角Appが閾値Th6以上、閾値Th7(=−67.5°)未満である場合には、冷却モード7が選択され、角Appが閾値Th7以上、閾値Th8未満である場合には、冷却モード8が選択されることを示している。
なお、本実施形態のプロジェクタ100は、放熱部の寿命を縮めるなどの悪影響を被冷却部に及ぼさない限り、冷却設置角度と冷却モードを選択するための閾値(Th1〜Th8)との比較結果に応じて、厳密に冷却モードを切り替える必要はない。
閾値Th1を例として説明すると、冷却設置角度が閾値Th1より大きくても、必ずしも冷却モード2が設定される必要は無い。例えば、プロジェクタ100の設置角度が25°である状態で冷却モード1が設定されてもよい。しかし、冷却モード1が設定されると被冷却部に悪影響を及ぼすおそれがある場合(例えば、プロジェクタ100の設置角度が45°である場合)には、冷却モード2が設定される必要がある。
また、冷却設置角度が閾値Th1より小さくても、必ずしも冷却モード1が設定される必要は無い。例えば、プロジェクタ100の設置角度が20°である状態で冷却モード2が設定されてもよい。しかし、冷却モード2が設定されると被冷却部に悪影響を及ぼすおそれがある場合(例えば、プロジェクタ100の設置角度が0°である場合)には、冷却モード1が設定される必要がある。
なお、閾値Th1を例として説明したが、他の閾値Th2〜Th8についても同様である。
まず、基本的な設置角度の決定方法について説明する。図4は、基本的な設置角度の決定方法を適用した場合の、本実施形態の冷却装置104の動作を示すフローチャートである。
まず、制御部107は、角Appを初期化する(ステップS401)。なお、角Appの初期化は、角Appを0としてもよいし、前回の電源オフのときの角Appとしてもよい。
次に、制御部107は、所定期間(本実施形態においては、加速度センサ106の4回分の検出タイミングに相当する4秒間)待機する(ステップS402)。加速度センサ106は、その待機期間における各検出タイミング(4回)で加速度を検出し、検出結果を制御部107に出力する。制御部107は、各検出タイミングで検出された加速度の検出結果に基づいて、各検出タイミングにおけるプロジェクタ100の設置角度である角Appn(nは整数)を算出する。以下では、各検出タイミングでの加速度の検出結果に基づいて算出されたプロジェクタ100の設置角度を角App1、App2、App3、App4と称する。
次に、制御部107は、所定期間(本実施形態においては、加速度センサ106の1回分の検出タイミングに相当する1秒間)待機する(ステップS403)。加速度センサ106は、その待機期間における検出タイミング(1回)で加速度を検出し、検出結果を制御部107に出力する。制御部107は、その加速度の検出結果に基づいて、所定の検出タイミングにおけるプロジェクタ100の設置角度Appn(nは整数)を算出する。以下では、ステップS403で算出された設置角度を角App5と称する。
次に、制御部107は、直近の過去5回分の加速度の検出結果に基づいて算出した角App1〜角App5の平均値である角Aveを算出し(ステップS404)、算出した角Aveを角Appとして決定する(ステップS405)。なお、角Aveは、算出した角App1〜角App5を全て用いる必要は無く、適切な平均化処理を行った算出すればよい。例えば、角App1〜角App5のうち、最大値および最小値を除いた3つの角Appnの平均値を角Aveとしてもよい。
次に、制御部107は、決定した角Appと閾値Th1〜Th8とを比較し(ステップS406)、図3に示す関係に基づいて、冷却モードを選択する。
具体的には、制御部107は、角Appが閾値Th8以上、閾値Th1未満であれば、冷却モード1を選択し(ステップS407−1)、角Appが閾値Th1以上、閾値Th2未満であれば、冷却モード2を選択し(ステップS407−2)、以下、同様にして、Appが閾値Th7以上、閾値Th8未満であれば、冷却モード8を選択する(ステップS407−8)。
冷却モードを選択後、制御部107は、角App2〜角App5をそれぞれ、角App1〜角App4とした後(ステップS408)、ステップS403の処理に戻る。
なお、設置角度を決定する方法としては、図4において説明した方法だけでなく、特定の検出タイミングでの加速度の検出結果(1回分の検出結果)に基づいて算出した角度を角Appとして決定する方法もある。しかし、この方法では、例えば、設置状態の判定に用いる閾値(Th1〜Th8)に近い設置角度でプロジェクタが設置されている場合に、冷却ファンの振動などによる加速度センサの検出値のばらつきのために、プロジェクタが安定して設置されていても、冷却モードが切り替えられてしまうことがある。
そこで、図4において説明した方法のように、各検出タイミングにおけるプロジェクタ100の設置角度を算出し、算出した設置角度の平均を取ることで、冷却ファンの振動による加速度センサの検出値のばらつきを平均化し、冷却ファンの振動に起因した冷却モードの切り替えの発生をある程度、抑制することができる。ただし、この方法でも、冷却ファンの振動に起因した冷却モードの切り替えの発生を完全に抑制することはできない。また、この方法では、電磁的なノイズにより加速度センサの検出値が異常な値となった場合や、ユーザが投射位置や投射角度を調整するためにプロジェクタを大きく動かすことにより、一時的にまたは継続的に加速度センサの検出値が大きく変動した場合に、そのような検出値に基づいて算出された角度を含む平均角度が角Appとして決定されるため、ユーザの意図に反して、冷却手段による冷却モードが頻繁に切り替えられてしまうことがある。
図5は、本実施形態の冷却装置104の動作を示すフローチャートである。なお、図5において、図4と同様の処理については同じ符号を付し、説明を省略する。
まず、制御部107は、角App、角Aveを初期化する。また、制御部107は、所定期間内の各検出タイミングにおける加速度センサ106の検出結果に基づいて算出するプロジェクタ100の設置角度の最大値(以下、角Maxと称する)、および、最小値(以下、角Minと称する)を初期化する(ステップS501)。なお、角App、角Aveの初期化は、角App、角Aveを0としてもよいし、前回の電源オフのときの角App、角Aveの値としてもよい。
次に、制御部107は、所定期間(4秒間)待機し(ステップS402)、その待機期間における各検出タイミング(4回)での加速度センサ106による加速度の検出結果に基づいて角App1〜角App4を算出する。
次に、制御部107は、所定期間(本実施形態においては、加速度センサ106の1回分の検出タイミングに相当する1秒間)待機し(ステップS403)、その待機期間における検出タイミングでの加速度センサ106による加速度の検出結果に基づいて、角App5を算出する。
次に、制御部107は、算出した角App1〜App5のうち、最小の角である角Min、および、最大の角である角Maxを取得する(ステップS503)。
次に、制御部107は、角Minと角Maxとの差の絶対値が、第1の閾値である閾値Th11(例えば、2°)未満であるか否かを判定する(ステップS504)。
ここで、閾値Th11は、例えば、冷却ファンの振動などで発生する加速度センサ106の検出値のばらつきに起因する設置角度の誤差よりは大きい範囲で、できるだけ小さい値であることが望ましい。
角Minと角Maxとの差の絶対値が閾値Th11未満であると判定した場合には(ステップS504:Yes)、制御部107は、プロジェクタ100が安定状態であると判定する。制御部107は、プロジェクタ100が安定状態であると判定すると、角App1〜角App5の平均値である角Aveを算出する(ステップS505)。
次に、制御部107は、角Aveと現在決定している角Appとの差の絶対値が、第2の閾値である閾値Th12(例えば、10°)以上であるか否かを判定する(ステップS506)。
上述したように、プロジェクタ100設置角度と閾値Th1〜Th8との比較結果に応じて、厳密に冷却モードを切り替える必要はない。したがって、例えば、閾値Th1=+22.5°に対して、プロジェクタ100の設置角度が32.5°である場合、図3の関係に従えば、冷却モード2が設定される必要がある。しかし、設置角度が32.5°である状態で冷却モード1が設定されても、例えば、被冷却部に悪影響を及ぼすおそれがない場合には、冷却モード1が設定されてもよい。
このように、冷却モードを選択するための閾値Th1〜Th8と、実際に冷却モードを切り替えるべきプロジェクタ100の設置角度との間には、一定の幅がある。閾値Th12は、この幅に相当するような角度を設定することが望ましい。上述した例では、設置角度が32.5°である状態で冷却モード1が設定されてもよい場合には、例えば、閾値Th12=10°と設定される。
角Aveと角Appとの差の絶対値が閾値Th12以上であると判定した場合には(ステップS506:Yes)、制御部107は、プロジェクタ100の設置状態が変更されたと判定する。制御部107は、角Aveを角Appと決定し(ステップS507)、ステップS406の処理に進む。
一方、角Minと角Maxとの差の絶対値が閾値Th11以上であると判定した場合(プロジェクタ100が不安定状態であると判定した場合)(ステップS504:No)、あるいは、角Aveと角Appとの差の絶対値が閾値Th12未満である判定した場合(プロジェクタ100の設置状態が変更されていないと判定した場合)には(ステップS506:No)、制御部107は、ステップS408の処理に戻る。
このように、本実施形態においては、冷却装置104は、加速度センサ106による複数の検出タイミングにおける加速度センサ106の検出結果に基づいて、各検出タイミングにおけるプロジェクタ100の設置角度を算出し、算出した設置角度の最大値(角Max)と最小値(角Min)との差が第1の閾値(閾値Th11)未満であり、算出した設置角度の平均値である平均角度(角Ave)と決定している冷却設置角度(角App)との差が第2の閾値(閾値Th12)以上である場合には、角Aveを冷却設置角度(角App)として決定する。
角Maxと角Minとの差の絶対値が所定の閾値(Th11)以上である場合、すなわち、所定期間における加速度センサ106の検出値に大きな差がある場合には、電磁的なノイズの影響を受けたり、ユーザがプロジェクタ100を大きく動かしたりしていることが考えられる。このような状態での加速度の検出結果に基づいてプロジェクタ100の設置角度を決定し、冷却モードを切り替えると、冷却モードが頻繁に切り替えられてしまうことがある。
一方、角Maxと角Minとの差の絶対値が閾値Th11未満である場合、すなわち、所定期間における加速度センサ106の検出値に大きな差がない場合には、プロジェクタ100が安定して設置されていると考えられる。
また、決定している冷却設置角度(角App)と、今回の判定タイミングにおいて算出した角Aveとの差の絶対値が閾値Th12未満である場合には、その差は、例えば、冷却手段105の振動に起因して発生したと考えられる。ここで、上述したように、所定期間内の各検出タイミングにおける加速度センサ106の検出結果に基づいて算出した設置角度の平均値をとることで、冷却手段105の振動による影響をある程度、抑制することができる。しかし、例えば、冷却モードを変更する閾値付近の設置角度でプロジェクタ100が設置されている場合などには、平均値を取るだけでは、冷却手段105の振動による影響を完全に抑制することはできず、プロジェクタ100は安定して設置されているにもかかわらず、決定している冷却設置角度と角Aveとの間に微小な差が生じることがある。このような微小な差に基づいて冷却手段105による冷却モードを切り替えると、冷却モードが頻繁に切り替えられてしまうことがある。
一方、決定している冷却設置角度(角App)と角Aveとの差の絶対値が閾値Th12以上である場合には、その差は、冷却手段105の振動に起因するものではなく、実際にプロジェクタ100の設置角度が変えられたことに起因すると考えられる。
また、上述したように、プロジェクタ100は、設置角度と冷却モードを選択するための閾値(Th1〜Th8)との比較結果に応じて、厳密に冷却モードを切り替える必要はない。
例えば、閾値Th1(=+22.5°)に対して、例えば、プロジェクタ100の設置角度が20度から25度に変更された場合、被冷却部に悪影響を及ぼすおそれが無ければ、冷却モードを必ずしも変更する必要はない。むしろ、この場合に冷却モードが変更されると、ユーザは煩わしさを感じることがある。一方、プロジェクタ100の設置角度が20度から35度に変更された状態で冷却モード1が設定されると、被冷却部に悪影響を及ぼすおそれがある場合には、冷却モードを変更する必要がある。
したがって、冷却モードを選択するための閾値Th1〜Th8と、実際に冷却モードを切り替えるべきプロジェクタ100の設置角度との間には、一定の幅がある。そこで、その幅に相当するような閾値Th12を設定すること(例えばTh12=10°)により、プロジェクタ100の設置角度が20度から25度に変更されたときは、冷却設置角度は20°のままで、冷却モードは変更されない。一方、プロジェクタ100の設置角度が20度から35度に変更されたときは、冷却設置角度は35°となり、冷却モードが変更される。
なお、プロジェクタ100の設置角度が20度から25度に変更されたときは、冷却設置角度は20°のままであるので、プロジェクタ100の設置角度が25度から35度以上に変更された場合には、プロジェクタの設置角度が変更されたと判定することができ、適切な冷却モードに変更することができる。
このように、決定している冷却設置角度(角App)と角Aveとの差の絶対値が閾値Th12以上である場合には、その差は、プロジェクタ100の設置状態が少しずれたのではなく、ユーザが意図的にプロジェクタ100の設置角度を大きく変えたことに起因すると考えられる。
したがって、本実施形態のように、所定期間内の各検出タイミングにおけるプロジェクタ100の設置角度の最大値(角Max)と最小値(角Min)との差が第1の閾値(閾値Th11)未満であり、算出した設置角度の平均値である平均角度(角Ave)と現在決定している冷却設置角度との差が第2の閾値(閾値Th12)以上である場合には、角Aveを冷却設置角度として決定し、決定した冷却設置角度に応じて冷却モードを選択することで、実際にプロジェクタ100の設置角度が変更され、プロジェクタ100が安定して設置された後に、冷却モードを切り替えることができるので、冷却モードの頻繁な、または、不要な切り替えの発生を抑制することができる。
本実施形態では、プロジェクタ100の投射光軸方向(Y軸方向)と水平面とのなす角を、プロジェクタ100の設置角度としたが、これに限定されない。例えば、プロジェクタ100の幅方向(X軸方向)と水平面とのなす角を、プロジェクタ100の設置角度としてもよい。
また、本実施形態では、加速度センサ106は、互いに直交する3つの軸方向の加速度を検出するようにしたが、必要に応じて、互いに直交する2つの軸方向の加速度(例えば、投射光軸方向の傾斜角度(Y軸とZ軸)の検出)を検出するようにしてもよい。
なお、算出値と閾値との比較(ステップS504における、角Minと角Maxとの差の絶対値が閾値Th11未満であるか否かの判定、また、ステップS506における、角Aveと角Appとの差の絶対値が閾値Th12以上であるか否かの判定)において、算出値と閾値とが等しい場合に、各ステップでどちらに判定するかは、適宜設定することができる。
20 投射面
100 プロジェクタ
101 光源部
102 光変調部
103 投射レンズ
104 冷却装置
105 冷却手段
106 加速度センサ
107 制御部

Claims (5)

  1. 電子機器に設けられる冷却装置であって、
    複数の冷却モードを有し、該複数の冷却モードのいずれかにより前記電子機器内を冷却する冷却手段と、
    所定の検出タイミングで加速度を検出する加速度センサと、
    前記加速度センサの検出結果に基づいて決定した角度に応じて前記冷却モードを選択する制御部と、を有し、
    前記制御部は、複数の前記検出タイミングにおける前記加速度センサの検出結果に基づいて、前記各検出タイミングにおける前記電子機器の設置角度を算出し、該算出した設置角度の最大値と最小値との差が第1の閾値より小さく、前記算出した設置角度の平均値である平均角度と現在決定している前記角度との差が第2の閾値より大きい場合には、前記平均角度を前記角度として決定することを特徴とする冷却装置。
  2. 請求項1記載の冷却装置において、
    前記制御部は、前記算出した設置角度の最大値と最小値との差が第1の閾値より大きい、または、前記平均角度と前記決定している角度との差が第2の閾値より小さい場合には、前記現在決定している角度に応じて前記冷却モードを選択することを特徴とする冷却装置。
  3. 請求項1または2記載の冷却装置を備えた電子機器。
  4. 電子機器に設けられる冷却装置による冷却方法であって、
    複数の冷却モードのうち、いずれかの冷却モードにより前記電子機器内を冷却し、
    所定の検出タイミングで加速度を検出し、
    前記加速度の検出結果に基づいて決定した角度に応じて前記冷却モードを選択し、
    複数の前記検出タイミングにおける前記加速度の検出結果に基づいて、前記各検出タイミングにおける前記電子機器の設置角度を算出し、該算出した設置角度の最大値と最小値との差が第1の閾値より小さく、前記算出した設置角度の平均値である平均角度と現在決定している前記角度との差が第2の閾値より大きい場合には、前記平均角度を前記角度として決定することを特徴とする冷却方法。
  5. 請求項4記載の冷却方法において、
    前記算出した設置角度の最大値と最小値との差が第1の閾値より大きい、または、前記平均角度と前記決定している角度との差が第2の閾値より小さい場合には、前記現在決定している角度に応じて前記冷却モードを選択することを特徴とする冷却方法。
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