JP2014106410A - 画像投影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コストアップの要因となるねじセンサ等を装置本体に追加して設けることなく、装置本体が不安定な設置状態となっていることを検知することができる画像投影装置を提供する。
【解決手段】装置本体と投影面との間の距離を測距する測距部20と、測距部20で得られた測距情報を記憶する設置状態記憶部14と、装置本体の設置位置が変化しているか否かを判定する制御部10とを少なくとも備え、制御部10は、測距部20で測距した最新の測距情報と、設置状態記憶部14に記憶されている以前の測距情報とを取得して、両者の測距情報を比較し、両者の測距情報の間で変化があると判定した場合は、装置本体の設置位置が変化していると判定する。
【選択図】図2
【解決手段】装置本体と投影面との間の距離を測距する測距部20と、測距部20で得られた測距情報を記憶する設置状態記憶部14と、装置本体の設置位置が変化しているか否かを判定する制御部10とを少なくとも備え、制御部10は、測距部20で測距した最新の測距情報と、設置状態記憶部14に記憶されている以前の測距情報とを取得して、両者の測距情報を比較し、両者の測距情報の間で変化があると判定した場合は、装置本体の設置位置が変化していると判定する。
【選択図】図2
Description
本発明は、スクリーン上に画像を投射して拡大画像を得る天井吊り下げ型(天吊りタイプ)や壁掛けタイプのプロジェクタ装置などの画像投影装置に関する。
従来より、各種の画像情報等をスクリーン上に投射して拡大画像を得ることができるプロジェクタ装置が知られている。また、近年では、会議室、ホール、教室、家庭シアター等での室内の空間を有効に活用するために、専用取り付け器具によって装置本体を天井から吊り下げて、壁面に配置したスクリーン上に画像を投射して拡大画像を得る、いわゆる天吊り型のプロジェクタ装置が広く使用されている。更に、同様に室内の空間を有効に活用するために、専用取り付け器具によって装置本体を壁面に固定して、壁面に配置したスクリーン上に画像を投射して拡大画像を得る、いわゆる壁掛け型のプロジェクタ装置も提案されている。
ところで、上記のような天吊りタイプのプロジェクタ装置では、装置本体を専用取り付け器具を用いて天井に固定して吊り下げている。このため、専用取り付け器具を天井に固定しているねじや、専用取り付け器具と装置本体との間を固定している一部のねじが取付け時に未締結であったり、経年劣化や地震等による振動によって前記ねじが緩んで外れると、装置本体が所定位置から傾き、不安定な設置状態となる。このような不安定な設置状態で長時間放置されると、装置本体自体の自重によって落下してしまうおそれがある。
そこで、例えば、特許文献1の技術では、天井に固定する専用取り付け器具と装置本体との間を固定するための複数のねじが、各ねじ穴に締結(螺合)されているか否かを検出するねじセンサを設け、ねじがねじ穴に締結されていないこと(経年劣化等でねじがねじ穴から脱離している場合も含む)を検知した場合は、音声等で報知するようにしている。
ところで、前記特許文献1の技術では、ねじがねじ穴に締結されているか否かを検知するためのねじセンサ等を装置本体に追加して設ける必要があるので、コストアップが生じる。
そこで、本発明は、コストアップの要因となるねじセンサ等を装置本体に追加して設けることなく、ねじの未締結や経年劣化等によるねじの外れ等によって装置本体が所定位置から傾いて不安定な設置状態となっていることを検知し、報知することができる画像投影装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために本発明に係る画像投影装置は、投影面に画像を投射光学系を介して投射する、装置本体を天井又は壁面に取付け部材を介して固定する天吊りタイプ又は壁掛けタイプの画像投影装置であって、前記装置本体と前記投影面との間の距離を測距する測距部と、前記測距部で得られた測距情報を記憶する記憶部と、前記装置本体の設置位置が変化しているか否かを判定する制御部とを少なくとも備え、前記制御部は、前記測距部で測距した最新の測距情報と、前記記憶部に記憶されている以前の測距情報とを取得して、両者の測距情報を比較し、前記両者の測距情報の間で変化があると判定した場合は、前記装置本体の設置位置が変化していると判定し、警告情報を報知手段に報知することを特徴としている。
本発明に係る画像投影装置によれば、コストアップの要因となるねじセンサ等を装置本体に追加して設けることなく、天吊りタイプ又は壁掛けタイプの画像投影装置の機能構成部である測距部で得られた測距情報の変化によって、装置本体の設置位置が変化していると判定し、報知手段に警告することができる。
よって、画像投影装置の装置本体の設置位置が変化して不安定な設置状態であることをユーザに初期段階で素早く報知することができるので、ユーザに対して不安定な設置状態の改善を促すことができる。
以下、本発明を図示の実施形態に基づいて説明する。
〈実施形態1〉
図1は、本発明の実施形態1に係る画像投影装置の一例としての天吊りタイプのプロジェクタ装置を天井に取付けた状態を示す図である。
〈実施形態1〉
図1は、本発明の実施形態1に係る画像投影装置の一例としての天吊りタイプのプロジェクタ装置を天井に取付けた状態を示す図である。
図1に示すように、この天吊りタイプのプロジェクタ装置1(以下、「プロジェクタ装置1」という)は、筐体としての装置本体2と、装置本体2の前面側に投影光学系3を備えており、光源(不図示)から出射された光を3原色成分に分離して、各色を入力された画像信号に応じて光変調し、この光変調された光束を再度合成して投射光学系3を介して前方の垂直な壁面4に設置したスクリーン5に拡大投射(投影)する。
また、装置本体2の天井側の面には本体側取付け部6がねじ(不図示)等で固定されており、この本体側取付け部6には支持具7を介して天吊り取付け部8が固定されている。そして、この天吊り取付け部8を天井9にねじ(不図示)等で固定することで、プロジェクタ装置1(装置本体2)が天井9から所定の角度で吊り下げられた状態で設置される。
プロジェクタ装置1の装置本体2内には、図2に示すように、前記投射光学系3の他にに、装置全体を制御する制御部10、画像信号入力部11、画像信号処理部12、投影画像記憶部13、設置状態記憶部14、光源制御部15、光変調部16、電源部17、操作部18、温度制御部19、測距部20、焦点調整部21、傾き角度検出部22、及び台形歪み補正部23を備えている。なお、天吊りタイプのプロジェクタ装置1では、測距部20、焦点調整部21、傾き角度検出部22、台形歪み補正部23等は一般的な機能構成部として備えている。
画像信号入力部11は、入力インタフェースを介して外部(例えば、パソコン(PC)、USB記録媒体、ネットワークなど)からの画像信号を取り込み、画像信号処理部12は、入力した画像信号を画素数や周波数に合わせて信号変換したり、色補正や歪補正等の処理を行い、投影画像記憶部13は、画像信号処理部103が処理した画像データや、OSD(On Screen Display)部(不図示)が生成した表示情報を記憶する。
光源制御部15は、超高圧水銀ランプなどの光源(不図示)に対して所定の照明光を出力するように制御を行い、光変調部(光変調素子)16は、この照明光を赤色、緑色、青色(RGB)の3原色成分に分離して、各色を画像信号に応じて光変調する。投影光学系3は、この光変調された光束を再度合成してスクリーン5へ拡大投射し、スクリーン5に投影画像を結像させる。
電源部17は、光源(不図示)を含み装置本体2内の前記各部に電力を供給し、操作部18は、例えばリモコン装置24から赤外線通信等で入力される所定の操作信号(例えば、ON/OFF信号、所定の動作信号など)を受信して、制御部10に入力した操作信号を出力する。
温度制御部19は、光源(不図示)などの発熱で温度上昇する装置本体2内を冷却ファン等を回転制御して冷却する。測距部20は、周知の測距センサ(例えば赤外線測距センサなど)によってスクリーン5までの距離を測距し、焦点調整部21は、測距部20で得られた測距情報に基づいて投射光学系3のレンズ駆動ユニット(不図示)を駆動して焦点調整処理を行い、スクリーン5に投影される画像のピントを調整する。
傾き角度検出部22は、加速度センサ等からのセンサ情報に基づいてプロジェクタ装置1(装置本体2)の水平位置に対する傾き角度を検出する。台形歪み補正部23は、プロジェクタ装置1(装置本体2)の傾きによってスクリーン5に投影される画像に台形歪みが生じるのを補正するために、傾き角度検出部22で得られた傾き角度情報に基づき投影画像に対して台形歪み補正処理を行う。
設置状態記憶部14には、測距部20で得られた測距情報、傾き角度検出部22で得られた傾き角情報が記憶され、また、予め設定した測距情報変化許容範囲及び傾き角度情報変化許容範囲が記憶されており、更に、プロジェクタ装置1の設置情報(標準、背面、天吊り、背面天吊り)が記憶されている。
前記測距情報変化許容範囲は、測距部20で直前(前回)に得られた測距情報と現在の測距情報から算出される距離(プロジェクタ装置1とスクリーン5との間の距離)の変化の許容範囲である。前記傾き角度情報変化許容範囲は、傾き角度検出部22で直前(前回)に得られた傾き角情報と現在の傾き角情報から算出される傾き角度(プロジェクタ装置1の水平位置に対する傾き角度)の変化の許容範囲である。
前記設置情報(標準、背面、天吊り、背面天吊り)は、プロジェクタ装置1の設置状態に応じてユーザが予め選択することで所定の設置情報が入力される。本実施形態のプロジェクタ装置1は上面を上にした天吊りタイプなので、設置情報として「天吊り」が記憶されている。なお、設置情報の「標準」は机上等に上面を上にして据置くタイプ(据置きタイプ)、「背面」は机上等に天地を逆して据置くタイプ(逆据置きタイプ)、「背面天吊り」は天地を逆して吊るすタイプである。
次に、上記したプロジェクタ装置1の設置位置が変化しているか否かを検知する処理の手順を、図3に示すフローチャートを参照して説明する。なお、この処理は、例えば、スクリーン5に投影画像を投射している最中に所定時間が経過する毎に、あるいは主電源をONして最初にスクリーン5に投影画像を投射する初期時などに、制御部10の制御によって自動的に行われる。
プロジェクタ装置1の設置位置が変化する要因としては、例えば、図4に示すように、天吊り取付け部8を天井9に固定しているねじ(不図示)の未締結や、経年劣化、地震等によるねじの緩み、脱落などによって、天吊り取付け部8の一部が天井9から外れることなどが挙げられる。
図3に示したフローチャートにおいて、最初に測距部20の測距センサ(不図示)によってスクリーン5(投影面)までの距離を測距し、制御部10は現在の距離情報を取得する(ステップS1)。そして、制御部10は、設置状態記憶部14に記憶されている直前(前回)の測距情報も併せて取得する(ステップS2)。
そして、制御部10は、取得した現在の距離情報と直前(前回)の測距情報を比較して、測距情報(即ち、プロジェクタ装置1とスクリーン5(投影面)までの距離)が変化しているか否かを判定する(ステップS3)。この判定で測距情報が変化していると判定した場合(ステップS3:YES)は、プロジェクタ装置1の設置位置が変化していると判定する。
ステップS3で測距情報が変化していると判定した場合は、例えば、図4に示したように、天吊り取付け部8を天井9に固定しているねじ(不図示)の未締結や、経年劣化、地震等によるねじの緩み、脱落などによって、天吊り取付け部8の一部が天井9から外れて所定幅の隙間Aが生じていることが考えられる。
そして、測距情報(即ち、プロジェクタ装置1とスクリーン5(投影面)までの距離)が変化しているので、以後の画像投影のために焦点調整部21によって焦点調整処理を行う(ステップS4)。
なお、この判定で測距情報が変化していないと判定した場合(ステップS3:NO)は、プロジェクタ装置1の設置位置が変化していないと判定し、この処理を終了する。
そして、ステップS1で取得した現在の距離情報を設置状態記憶部14に記憶する(ステップS5)。この記憶した現在の距離情報は、次の処理時においては直前(前回)の測距情報に置き換えられる。
そして、制御部10は、設置状態記憶部14から前記設置情報を取得し(ステップS6)、設置情報が天吊りタイプか否かを判定する(ステップS7)。この判定において、上記したように設置状態記憶部14には設置情報として「天吊り」が記憶されているので、設置情報は天吊りタイプと判定する。
そして、ステップS7で、設置情報は天吊りタイプと判定する(ステップS7:YES)と、制御部10は、報知手段としての装置本体2やリモコン装置24の表示部(不図示)、あるいはスクリーン5上に、例えば図5に示すような警告メッセージを表示する(ステップS8)。
これは、本実施形態のように天吊りタイプのプロジェクタ装置1では、図4のように天吊り取付け部8の一部が天井9から外れて所定幅の隙間Aが生じて不安定な設置状態が長時間続くと、プロジェクタ装置1(装置本体2)の自重によって落下するおそれがあるため、ユーザに対して不安定な設置状態であることを認識させて、早めの修復を促すためである。図5に示すような警告メッセージは、リモコン装置24等にある確認ボタンを押下げ操作されるまで表示される。なお、警告メッセージを表示する代わりに音声で警告を報知するようにしてもよい。
なお、設置状態記憶部14における設置情報として、誤って例えば標準(据置きタイプ)が記憶されている場合、ステップS7では設置情報が天吊りタイプでないと判定し(ステップS7:NO)、処理を終了する。
これは、例えば標準(据置きタイプ)のプロジェクタ装置1は机上などに載置して使用されるため、測距情報が変化していると判定した場合でも天吊りタイプのように不安定な設置状態になっていることがないためである。
このように、本実施形態によれば、コストアップの要因となるねじセンサ等を装置本体に追加して設けることなく、天吊りタイプのプロジェクタ装置1の機能構成部である測距部20で得られた測距情報の変化によって、例えば、図4に示したような天吊り取付け部8の一部が天井9から外れて所定幅の隙間Aが生じて不安定な設置状態となっていることを検知し、報知することができる。
よって、不安定な設置状態であることをユーザに初期段階で素早く報知することができるので、不安定な設置状態が悪化してプロジェクタ装置1(装置本体2)の自重によって落下するようなことを未然に防止することができる。
〈実施形態2〉
本実施形態のプロジェクタ装置も、図1、図2に示した実施形態1と同様の構成である。以下、本実施形態における、上記したプロジェクタ装置1の設置位置が変化しているか否かを検知する処理の手順を、図6に示すフローチャートを参照して説明する。
本実施形態のプロジェクタ装置も、図1、図2に示した実施形態1と同様の構成である。以下、本実施形態における、上記したプロジェクタ装置1の設置位置が変化しているか否かを検知する処理の手順を、図6に示すフローチャートを参照して説明する。
図6の最初のステップS1〜S5までの処理は、図3に示した実施形態1と同様であり、重複する説明は省略する。なお、本実施形態では、ステップS3においては単に測距情報が変化しているか否かを判定するだけである。
そして、本実施形態では、ステップS1で取得した現在の距離情報を設置状態記憶部14に記憶した(ステップS5)後に、制御部10は、設置状態記憶部14から予め記憶されている測距情報変化許容範囲を取得する(ステップS5a)。
そして、制御部10は、ステップS1で取得した現在の距離情報とステップS2で取得した直前(前回)の測距情報を比較して、測距情報(即ち、プロジェクタ装置1とスクリーン5(投影面)までの距離)の変化が、ステップS5aで取得した測距情報変化許容範囲を超えているかか否かを判定する(ステップS5b)。
そして、この判定で測距情報の変化が測距情報変化許容範囲を超えていると判定した場合(ステップS5b:YES)は、プロジェクタ装置1の設置位置が変化していると判定する。
ステップS5bで測距情報の変化が測距情報変化許容範囲を超えていると判定した場合は、例えば、図4に示したように、天吊り取付け部8を天井9に固定しているねじ(不図示)の未締結や、経年劣化、地震等によるねじの緩み、脱落などによって、天吊り取付け部8の一部が天井9から外れて所定幅の隙間Aが生じていることが考えられる。
なお、この判定で測距情報の変化が測距情報変化許容範囲を超えていないと判定した場合(ステップS5b:NO)は、プロジェクタ装置1の設置位置の変化が許容範囲内で警告するほどではないと判定し、この処理を終了する。
そして、制御部10は、設置状態記憶部14から前記設置情報を取得し(ステップS6)、設置情報が天吊りタイプか否かを判定する(ステップS7)。この判定において、上記したように設置状態記憶部14には設置情報として「天吊り」が記憶されているので、設置情報は天吊りタイプと判定する。
そして、ステップS7で、設置情報は天吊りタイプと判定する(ステップS7:YES)と、制御部10は、装置本体2やリモコン装置24の表示部(不図示)、あるいはスクリーン5上に、例えば図5に示すような警告メッセージを表示する(ステップS8)。
このように、本実施形態によれば、コストアップの要因となるねじセンサ等を装置本体に追加して設けることなく、天吊りタイプのプロジェクタ装置1の機能構成部である測距部20で得られた測距情報の変化が測距情報変化許容範囲を超えているか否かによって、例えば、図4に示したような天吊り取付け部8の一部が天井9から外れて所定幅の隙間Aが生じて不安定な設置状態となっていることを検知し、報知することができる。
また、測距部20で得られた測距情報に誤差がある場合でも、予め測距情報変化許容範囲を設定しているので、測距誤差によって不安定な設置状態となっていると誤検知することを防止することができる。
〈実施形態3〉
本実施形態のプロジェクタ装置も、図1、図2に示した実施形態1と同様の構成である。以下、本実施形態における、上記したプロジェクタ装置1の設置位置が変化しているか否かを検知する処理の手順を、図7に示すフローチャートを参照して説明する。
本実施形態のプロジェクタ装置も、図1、図2に示した実施形態1と同様の構成である。以下、本実施形態における、上記したプロジェクタ装置1の設置位置が変化しているか否かを検知する処理の手順を、図7に示すフローチャートを参照して説明する。
なお、この処理は、例えば、スクリーン5に投影画像を投射している最中に所定時間が経過する毎に、あるいは主電源をONして最初にスクリーン5に投影画像を投射する初期時などに、制御部10の制御によって自動的に行われる。
図7に示したフローチャートにおいて、最初に傾き角度検出部22の加速度センサ等からのセンサ情報に基づいてプロジェクタ装置1(装置本体2)の水平位置に対する傾き角度を検出し、制御部10は現在の傾き角度情報を取得する(ステップS11)。そして、制御部10は、設置状態記憶部14に記憶されている直前(前回)の傾き角度情報も併せて取得する(ステップS12)。
そして、制御部10は、取得した現在の傾き角度情報と直前(前回)の傾き角度情報を比較して、傾き角度情報(即ち、プロジェクタ装置1(装置本体2)の水平位置に対する傾き角度)が変化しているか否かを判定する(ステップS13)。この判定で傾き角度情報が変化していると判定した場合(ステップS13:YES)は、プロジェクタ装置1の設置位置が変化していると判定する。
ステップS13で傾き角度情報が変化していると判定した場合は、例えば、図4に示したように、天吊り取付け部8を天井9に固定しているねじ(不図示)の未締結や、経年劣化、地震等によるねじの緩み、脱落などによって、天吊り取付け部8の一部が天井9から外れて所定幅の隙間Aが生じていることが考えられる。
そして、傾き角度情報(即ち、プロジェクタ装置1(装置本体2)の水平位置に対する傾き角度)が変化しているので、以後の画像投影のために台形歪み補正部23によって台形歪み補正処理を行う(ステップS14)。
なお、この判定で傾き角度情報が変化していないと判定した場合(ステップS13:NO)は、プロジェクタ装置1の設置位置が変化していないと判定し、この処理を終了する。
そして、ステップS11で取得した現在の傾き角度情報を設置状態記憶部14に記憶する(ステップS15)。この記憶した現在の傾き角度情報は、次の処理時においては直前(前回)の傾き角度情報に置き換えられる。
そして、制御部10は、設置状態記憶部14から前記設置情報を取得し(ステップS16)、設置情報が天吊りタイプか否かを判定する(ステップS17)。この判定において、上記したように設置状態記憶部14には設置情報として「天吊り」が記憶されているので、設置情報は天吊りタイプと判定する。
そして、ステップS17で、設置情報は天吊りタイプと判定する(ステップS17:YES)と、制御部10は、装置本体2やリモコン装置24の表示部(不図示)、あるいはスクリーン5上に、例えば図5に示すような警告メッセージを表示する(ステップS18)。
これは、本実施形態のように天吊りタイプのプロジェクタ装置1では、図4のように天吊り取付け部8の一部が天井9から外れて所定幅の隙間Aが生じて不安定な設置状態が長時間続くと、プロジェクタ装置1(装置本体2)の自重によって落下するおそれがあるため、ユーザに対して不安定な設置状態であることを認識させて、早めの修復を促すためである。図5に示すような警告メッセージは、リモコン装置24等にある確認ボタンを押下げ操作されるまで表示される。なお、警告メッセージを表示する代わりに音声で警告を報知するようにしてもよい。
なお、設置状態記憶部14における設置情報として、誤って例えば標準(据置きタイプ)が記憶されている場合、ステップS7では設置情報が天吊りタイプでないと判定し(ステップS17:NO)、処理を終了する。
これは、例えば標準(据置きタイプ)のプロジェクタ装置1は机上などに載置して使用されるため、傾き角度情報が変化していると判定した場合でも天吊りタイプのように不安定な設置状態になっていることがないためである。
このように、本実施形態によれば、コストアップの要因となるねじセンサ等を装置本体に追加して設けることなく、天吊りタイプのプロジェクタ装置1の機能構成部である傾き角度検出部22で得られた傾き角度情報の変化によって、例えば、図4に示したような天吊り取付け部8の一部が天井9から外れて所定幅の隙間Aが生じて不安定な設置状態となっていることを検知し、報知することができる。
よって、不安定な設置状態であることをユーザに初期段階で素早く報知することができるので、不安定な設置状態が悪化してプロジェクタ装置1(装置本体2)の自重によって落下するようなことを未然に防止することができる。
〈実施形態4〉
本実施形態のプロジェクタ装置も、図1、図2に示した実施形態1と同様の構成である。以下、本実施形態における、上記したプロジェクタ装置1の設置位置が変化しているか否かを検知する処理の手順を、図8に示すフローチャートを参照して説明する。
本実施形態のプロジェクタ装置も、図1、図2に示した実施形態1と同様の構成である。以下、本実施形態における、上記したプロジェクタ装置1の設置位置が変化しているか否かを検知する処理の手順を、図8に示すフローチャートを参照して説明する。
図8の最初のステップS11〜S15までの処理は、図7に示した実施形態3と同様であり、重複する説明は省略する。なお、本実施形態では、ステップS13においては単に傾き角度情報が変化しているか否かを判定するだけである。
そして、本実施形態では、ステップS11で取得した現在の傾き角度情報を設置状態記憶部14に記憶した(ステップS15)後に、制御部10は、設置状態記憶部14から予め記憶されている傾き角度情報変化許容範囲を取得する(ステップS15a)。
そして、制御部10は、ステップS11で取得した現在の傾き角度情報とステップS12で取得した直前(前回)の傾き角度情報を比較して、傾き角度情報(即ち、プロジェクタ装置1(装置本体2)の水平位置に対する傾き角度)の変化が、ステップS15aで取得した傾き角度情報変化許容範囲を超えているかか否かを判定する(ステップS15b)。
そして、この判定で傾き角度情報の変化が傾き角度情報変化許容範囲を超えていると判定した場合(ステップS15b:YES)は、プロジェクタ装置1の設置位置が変化していると判定する。
ステップS15bで傾き角度情報の変化が傾き角度情報変化許容範囲を超えていると判定した場合は、例えば、図4に示したように、天吊り取付け部8を天井9に固定しているねじ(不図示)の未締結や、経年劣化、地震等によるねじの緩み、脱落などによって、天吊り取付け部8の一部が天井9から外れて所定幅の隙間Aが生じていることが考えられる。
なお、この判定で傾き角度情報の変化が傾き角度情報変化許容範囲を超えていないと判定した場合(ステップS15b:NO)は、プロジェクタ装置1の設置位置の変化が許容範囲内で警告するほどではないと判定し、この処理を終了する。
そして、制御部10は、設置状態記憶部14から前記設置情報を取得し(ステップS16)、設置情報が天吊りタイプか否かを判定する(ステップS17)。この判定において、上記したように設置状態記憶部14には設置情報として「天吊り」が記憶されているので、設置情報は天吊りタイプと判定する。
そして、ステップS17で、設置情報は天吊りタイプと判定する(ステップS17:YES)と、制御部10は、装置本体2やリモコン装置24の表示部(不図示)、あるいはスクリーン5上に、例えば図5に示すような警告メッセージを表示する(ステップS18)。
このように、本実施形態によれば、コストアップの要因となるねじセンサ等を装置本体に追加して設けることなく、天吊りタイプのプロジェクタ装置1の機能構成部である傾き角度検出部22で得られた傾き角度情報の変化が傾き角度情報変化許容範囲を超えているか否かによって、例えば、図4に示したような天吊り取付け部8の一部が天井9から外れて所定幅の隙間Aが生じて不安定な設置状態となっていることを検知し、報知することができる。
また、傾き角度検出部22で得られた傾き角度情報に誤差がある場合でも、予め傾き角度情報変化許容範囲を設定しているので、傾き角度誤差によって不安定な設置状態となっていると誤検知することを防止することができる。
なお、前記した各実施形態では、天吊りタイプのプロジェクタ装置1の例であったが、これ以外にも天地を逆して吊るす背面天吊りタイプのプロジェクタ装置においても同様に本発明を適用することができる。
更に、図9に示すような壁掛けタイプのプロジェクタ装置においても同様に本発明を適用することができる。
図9に示すように、この壁掛けタイプのプロジェクタ装置1aは、ミラー30で反射させた投影画像を壁面4のスクリーン5に投射する構成であり、プロジェクタ装置1aの装置本体2を載せた載置台32に接続された壁面取付け部31を、壁面4にねじ(不図示)などで固定することで設置されている。
このような壁掛けタイプのプロジェクタ装置1aにおいても、前記各実施形態で述べたような設置位置が変化しているか否かを検知する処理によって、例えば、壁面取付け部31の一部が壁面4から外れて所定幅の隙間が生じて不安定な設置状態となった場合でも、不安定な設置状態であることを検知し、報知することができる。
1 天吊りタイプのプロジェクタ装置
1a 壁掛けタイプのプロジェクタ装置
2 装置本体
3 投射光学系
8 天吊り取付け部(取付け部材)
10 制御部
14 設置状態記憶部(記憶部)
16 光変調部
20 測距部
21 焦点調整部
22 傾き角度検出部
23 台形歪み補正部
1a 壁掛けタイプのプロジェクタ装置
2 装置本体
3 投射光学系
8 天吊り取付け部(取付け部材)
10 制御部
14 設置状態記憶部(記憶部)
16 光変調部
20 測距部
21 焦点調整部
22 傾き角度検出部
23 台形歪み補正部
Claims (4)
- 投影面に画像を投射光学系を介して投射する、装置本体を天井又は壁面に取付け部材を介して固定する天吊りタイプ又は壁掛けタイプの画像投影装置であって、
前記装置本体と前記投影面との間の距離を測距する測距部と、
前記測距部で得られた測距情報を記憶する記憶部と、
前記装置本体の設置位置が変化しているか否かを判定する制御部とを少なくとも備え、
前記制御部は、前記測距部で測距した最新の測距情報と、前記記憶部に記憶されている以前の測距情報とを取得して、両者の測距情報を比較し、前記両者の測距情報の間で変化があると判定した場合は、前記装置本体の設置位置が変化していると判定し、警告情報を報知手段に報知することを特徴とする画像投影装置。 - 前記記憶部に、前記測距部で得られる測距情報に対する測距情報変化許容範囲を記憶し、
前記制御部は、前記測距部で測距した最新の測距情報と、前記記憶部に記憶されている以前の測距情報、及び前記測距情報変化許容範囲とを取得して、両者の測距情報を比較し、前記両者の測距情報の間で変化があると判定した場合、更にこの変化が前記測距情報変化許容範囲を超えていると判定した場合には、前記装置本体の設置位置が変化していると判定することを特徴とする請求項1に記載の画像投影装置。 - 投影面に画像を投射光学系を介して投射する、装置本体を天井又は壁面に取付け部材を介して固定する天吊りタイプ又は壁掛けタイプの画像投影装置であって、
前記装置本体の水平面に対する傾き角度を検出する傾き角度検出部と、
前記傾き角度検出部で得られた傾き角度情報に基づいて、画像の前記投影面での台形歪み補正を行う台形歪み補正部と、
前記傾き角度検出部で得られた傾き角度情報を記憶する記憶部と、
前記装置本体の設置位置が変化しているか否かを判定する制御部とを少なくとも備え、
前記制御部は、前記傾き角度検出部で検出した最新の傾き角度情報と、前記記憶部に記憶されている以前の傾き角度情報とを取得して、両者の傾き角度情報を比較し、前記両者の傾き角度情報の間で変化があると判定した場合は、前記装置本体の設置位置が変化していると判定し、警告情報を報知手段に報知することを特徴とする画像投影装置。 - 前記記憶部に、前記傾き角度検出部で得られる傾き角度情報に対する傾き角度情報変化許容範囲を記憶し、
前記制御部は、前記傾き角度検出部で検出した最新の傾き角度情報と、前記記憶部に記憶されている以前の傾き角度情報、及び前記傾き角度情報変化許容範囲とを取得して、両者の測距情報を比較し、前記両者の傾き角度情報の間で変化があると判定した場合、更にこの変化が前記傾き角度情報変化許容範囲を超えていると判定した場合には、前記装置本体の設置位置が変化していると判定することを特徴とする請求項3に記載の画像投影装置。
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