JP6099023B2 - プロジェクタシステム - Google Patents

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Description

本開示は、自装置から投射対象までの距離に関する情報に基づき所定の処理を行うプロジェクタシステムに関する。
特許文献1は、スクリーンに映像光を投影する映像光投影手段と、スクリーンまでの距離を測定する測距手段と、測距手段によって得られた距離情報に基づき、スクリーンと映像光投影手段との間の障害物を検知し、検知の結果に応じて投影する映像光の調整領域を決定する障害物検知手段と、調整領域の映像光を調整する投影調整手段とを有する投影型表示装置を開示する。この投影型表示装置は、上記の構成を備えることにより、投射面であるスクリーンまでの距離を測定し、その測定結果から障害物を検知し、検出された障害物を含む領域単位での投影の調整を行うので、高い精度で効果的な防眩機能を提供することができる。
特開2013-33206号公報
本開示は、投射面までの距離を示す距離情報を精度よく取得できるプロジェクタシステムを提供する。
本開示の一態様において、投射面に映像を投影するプロジェクタ部と、オブジェクトと投射面を含む領域を時間的に連続して撮像して映像情報を生成する画像取得部と、画像取得部が生成した映像情報に基づいて、投射面までの距離に関する情報である第1距離情報と前記オブジェクトまでの距離に関する情報である第2距離情報を算出し、当該算出した第1及び第2距離情報を用いて所定の制御を行うとともに、所定のタイミングで前記所定の制御に用いる第1距離情報を更新する制御部と、を備えるプロジェクタシステムが提供される。制御部は、第1距離情報の更新に関して、画像取得部による映像情報に含まれるオブジェクトの動きに関する情報を算出し、動きに関する情報に基づいて投射面と画像取得部の間にあるオブジェクトの動きを判定する。オブジェクトが動いていないと判定した場合、制御部は、現在設定されている第1距離情報を、新たに取得した第1距離情報で更新する。他方、オブジェクトが動いていると判定した場合、制御部は、現在設定されている第1距離情報の更新を行わず、現在設定されている第1距離情報をそのまま維持する。
本開示によれば、プロジェクタシステムは、投射面までの距離に関する情報の更新の有無を、距離の測定領域内のオブジェクトの動き検出結果によって切り替える。これにより、例えば、投影したユーザインタフェース画像に対してユーザが操作中である場合のように、正確に投射面までの距離が測定できていないと考えられる場合は、距離情報を更新しないため、投射面の距離情報を精度よく取得することができる。
本実施形態におけるプロジェクタシステムの構成図 投射面上に投影されたユーザインタフェース(UI)映像に対するユーザ操作を説明した図 本実施形態における投射面までの距離情報を更新する動作を説明するためのフローチャート 距離情報における計測対象範囲を説明するための図 本実施形態における測距センサの起動時安定化待ち動作を説明するためのフローチャート 本実施形態における測距センサの測定ばらつき抑制制御を説明するためのフローチャート 本実施形態における測距センサからデータを取得するエリアの制限制御を説明するためのフローチャート 本実施形態における安定的に距離を測定出来ない点の検出制御を説明するためのフローチャート
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者(ら)は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(実施の形態1)
以下、添付の図面を用いて、実施の形態1を説明する。
従来のプロジェクタシステムでは、その起動時の初期化処理において自装置から投射面までの距離を測定し、測定された距離に関する距離情報を記憶部に保持していた。その距離情報は、その後の種々の処理(種々の動作(フォーカス動作等)に使用される。この方法では、一度の初期化処理によって投射面までの距離を決定できるため、プロジェクタシステムとしての負荷を低減できるというメリットがあった。しかしながら、プロジェクタシステムの起動後に投射面までの距離が変化した場合には、対応できないという課題がある。また、投射面までの距離を測定する初期化処理中には、プロジェクタシステムと投射面との間に、物体を侵入させてはいけないという制約もあった。
このような課題に対して、本実施形態におけるプロジェクタシステムは、所定のタイミングで、投射面を少なくとも含む領域を撮影する。そして、プロジェクタシステムは、撮影画像から、撮影した領域内に含まれるオブジェクトの動きに関する情報を算出し、算出した動きに関する情報に基づいて、オブジェクトが動いているか否かを判定する。さらに、プロジェクタシステムは、オブジェクトが動いていると判定した場合(換言すれば、動きのあるオブジェクトが検出された場合)、現在記憶部に保持している投射面までの距離に関する情報をそのまま利用し、投射面までの距離に関する情報の更新を停止する。一方、オブジェクトが動いていないと判定した場合(換言すれば、動きのあるオブジェクトが検出されなかった場合)、プロジェクタシステムは、記憶部内の投射面までの距離に関する情報を、最新に測定した距離に関する情報で更新する。
このような制御により、プロジェクタシステムから投射面までの距離に関する情報を、投射面を含む領域内の状態の変化に応じて随時更新できる。例えば、投射面にユーザインタフェース(UI)の画像が投影されている場合、ユーザがそのUIを操作中であるのかを判断し、自装置から投射面までの距離に関する情報を更新できる。または、投射面に変化が生じているのかを判断し、自装置から投射面までの距離に関する情報を更新できる。ここで、投射面の変化とは、投射面の形状が変化した場合や、投射面とプロジェクタシステムの間にオブジェクトが置かれた場合などが該当する。
以下、図面を参照しながら本実施形態におけるプロジェクタシステムについて説明する。
1.プロジェクタシステムの構成
図1は、本実施形態におけるプロジェクタシステム10の構成図である。
本実施形態におけるプロジェクタシステムは、制御部101、プロジェクタ102、測距センサ103、映像ソース部104及び記憶部105を備える。
測距センサ103(画像取得部の一例)は、プロジェクタ102が映像信号を投射する投射面120を含む領域内に配置される物体の距離を計測する。すなわち、測距センサ103は、測距すべき対象を含む領域の画像を撮像し、その撮像した画像に基づいて、測距センサ103からその対象までの距離を計測する。測距センサ103は、計測した距離に関する距離情報(以下「距離情報」と称す)を制御部101に出力する。ここで、距離情報は、投射面120を含む領域内に映し出されるすべての位置(2次元的に配置された測定点)に対する距離を示す情報でも構わないし、上記領域内のうちの一部の所定の位置(測定点)に対する距離を示す情報でも構わない。すなわち、測距センサ103は、投射面120を含む領域に含まれる測定点までの距離を2次元的に計測する。測距センサ103は、計測結果として、各測定点を各画素に対応させた距離情報(距離画像)を出力する。
測距センサ103は、プロジェクタ102が映像を投影する投射面120を含む領域を撮像し、領域内に配置される物体の距離を示す情報を画像情報として出力する機能を有するものであれば、どのような構成(方法)を有しても構わない。例えば、測距センサ103は、カラー画像を撮影可能なカメラを2台備え、三角法によって距離を測定するステレオカメラ法を実施する構成を有してもよい。または、測距センサ103は、赤外光でランダムドットパターンを投影し、赤外線カメラでそのパターンを撮影して3角法によって距離を算出する構成を有しも構わない。また、測距センサ103は、TOF(Time Of Flight)センサで構成することもできる。TOFセンサは、赤外光を照射して赤外線カメラによって、照射した赤外光の反射光を受光し、照射した赤外光と受光した反射光の位相差によって二次元的に配置された測定点の距離を算出し、算出した距離に基づく距離情報(距離画像)を出力するセンサである。
映像ソース部104は、HDD、光ディスク、半導体記憶装置、メモリ等の記録媒体を備え、記録媒体に格納されている映像信号を読み出し、読み出した映像信号を制御部101に出力する回路で構成される。または、映像ソース部104は、映像信号を外部から入力し、入力した映像信号を制御部101に出力する構成でもよい。映像ソース部104は、制御部101と接続される伝送形式にしたがって圧縮された映像信号の送信および非圧縮の映像信号の送信を切り換えて実行することもできる。要するに、映像ソース部104は、圧縮、非圧縮の如何に関わらず、制御部101に映像信号を出力できるものであればどのような構成を有しても構わない。
記憶部105は、データを記憶するデバイスであって、例えば、フラッシュメモリやDRAM、SRAM、SSD等の半導体記憶装置、ハードディスク、または光ディスク装置で構成できる。記憶部105は、測距センサ103により測定された投射面までの距離を示す距離情報を格納する。
制御部101は、本実施形態におけるプロジェクタシステム10の全体動作を制御する。制御部101は、映像ソース部104から映像信号を取得し、取得した映像信号をプロジェクタ102に出力する。この場合、制御部101は、取得した映像信号に対して例えば幾何補正等の所定の画像処理を実施した後、出力してもよい。
制御部101は、プロジェクタシステム全体の動作を制御する機能を有するものであれば、どのような構成を有してもよい。例えば、制御部101は、ソフトウェア(プログラム)を実行可能なマイクロコンピュータ、CPU、MPU等で構成できる。ソフトウェアを実行可能なマイクロコンピュータを用いれば、ソフトウェアの変更により処理内容を変更できるので、制御部の設計の自由度を高めることができる。または、制御部101は、ハードロジック(ハードウェア回路、ASIC、FPGA、DSP等)で実現してもよい。ハードロジックで実現すれば、処理速度を向上できる。
プロジェクタ102は、光源(LED発光素子等)、表示変調素子(LCD、DMD等)および光学系(レンズ、ミラー、プリズム等)を備え、制御部101から映像信号を入力し、映像信号に基づく映像光を所定の投射面120に投射する。プロジェクタ102は、入力した映像信号が示す映像を投影できる機能を有するものであれば、どのような構成を有しても構わない。
2.プロジェクタシステムの機能、動作
プロジェクタシステム10の制御部101が処理する具体的機能について説明する。制御部101は測距センサ103を制御して、または、測距センサ103からの距離情報に基づいて以下の機能を実行する。
(1)測距センサ103からの測定結果に基づいて、投射面120までの距離を示す距離情報の更新の有無を決定する更新機能
(2)プロジェクタシステム10の起動時において、測距センサ103の出力の安定化までの待機制御機能
(3)測距センサ103からの距離情報の誤差を補正する補正機能
(4)測距センサ103が計測する範囲を制限する制限機能
(5)測距センサ103で安定的に測定出来ない点を検出し、無効化する検出機能
以下、図面を参照しながら制御部101が実行する上記5つの機能について各々説明する。
(1)測距センサ103からの測定結果に基づいて投射面までの距離情報の更新の有無を決定する更新機能
投影されたUI(ユーザインタフェース)等の映像に対してインタラクティブなタッチ操作などを可能とするシステムでは、タッチ操作を検出するために、映像を投影する装置(測距センサ103)からその映像が投影される投射面120までの距離L0を測定する必要がある。
例えば、図2に示すように、投射面120上にUI(ユーザインタフェース)映像130が投影されている場合、事前に、測距センサ103(映像を投影する装置)から投射面120までの距離L0を測定しておく。ユーザは、投影されたUI映像130に対して操作するため、指200をUI映像130に近づける。このとき、測距センサ103は指200までの距離L1を測定する。制御部101は、投射面120までの距離L0と指200までの距離L1に基づき、投射面120から指200までの距離L2を算出する。制御部101は、算出した距離L2が所定値以下の場合に、タッチ操作がなされたと判断し、UI映像に対応する処理を実行する。このように、投影されたUI映像に対するタッチ操作の有無の判断において投射面120までの距離L0が参照される。このため、常時、精度よく、投射面120までの距離L0を認識しておくことが重要である。従来、投射面までの距離は、装置の起動時に測定されることが一般的であった。しかし、ユースケースによっては、起動後に、映像を投影する装置からその映像が投影される投射面までの距離が変化する場合がある。
そこで、本実施形態では、定期的に、投射面120までの距離を示す距離情報を更新する。特に、その距離情報の更新処理において、投射面120と測距センサ103の間に存在するオブジェクトの動きを検出し、検出結果にしたがい、映像を投影する装置から投射面120までの距離を示す距離情報の更新の有無を判断する。このような制御により、精度のよい、投射面120までの距離に関する距離情報を取得(認識)することが可能となる。
図3は、本実施形態におけるプロジェクタシステム10による、測距センサ103から投射面120までの距離を示す距離情報の更新動作を説明するためのフローチャートである。
プロジェクタシステム10が起動されると、制御部101はまず初期化処理を実行する(S201)。
初期化処理において、制御部101は、測距センサ103の出力が安定するまで測距センサ103出力を停止させる待機制御機能(詳細は図5を参照して後述)および測距センサ103が計測する範囲を制限する制限機能(詳細は図7を参照して後述)を実施する。また、制御部101は、投射面120までの距離を示す距離情報の初期値を取得する。この距離情報の初期値は、測距センサ103から取得する距離情報ではなく、予め任意に設定された値である。
前述のように、測距センサ103は、投射面120を含む測定対象領域において2次元的に配置される測定点(画素)毎に距離を測定する。ただし、以下の説明では、制御部101は、測定可能な全領域内における制限された範囲(すなわち、一部の領域)内で計測された距離情報を用いて処理する動作を説明する。一部の領域は、例えば、アイコン、ボタンのようなユーザが操作を行う対象を示す映像が投影される領域である。この測距センサ103が計測する範囲を一部に制限する制限機能は、必ずしも初期化処理(ステップS201)において行う必要はなく、また、この機能を省略しても構わない。
初期化処理(S201)の後、制御部101は、測距センサ103から、測距センサ103による測定結果を示す実際の距離情報を取得する(S202)。このとき、制御部101は、測距センサ103が計測して得られる距離に関する情報の誤差を補正する補正機能と測距センサ103で安定的に測定できない点を検出する検出機能とを合わせて実行してもよい。この2つの機能については、必要に応じて選択的に動作のON/OFF(実行する/実行しない)を切り換えることができる。
次に、制御部101は、投射面までの距離を示す距離情報を更新中であるかどうか判定する(S203)。この判定は、例えば、距離情報が更新中であるか否かを示す更新フラグを設定しておき、その更新フラグを参照することで可能である。更新フラグは、初期設定では「更新中」を示す値に設定されるとする。距離情報が更新中であると判断した場合、制御部101は、ステップS204に進み、一方、距離情報が更新中ではないと判断した場合、ステップS209に進む。
まず、制御部101が距離情報を更新中と判断した場合の処理を説明する。
距離情報が更新中であると判断した場合(ステップS203においてYES)、制御部101は、ステップS202で取得した距離情報と、前回の処理で決定した投射面120までの距離情報との差分を算出する(S204)。例えば、距離情報(距離画像)における画素(測定点)毎に差を求め、求めた差を合計した値を差分の値とする。なお、起動後初めて距離情報の差分を算出する場合、前回の処理で決定した投射面120までの距離情報として、初期化処理(ステップS201)で取得した距離情報の初期値を用いる。また、このとき、計測可能範囲内の一部の制限された範囲(以下「計測対象範囲」という)内においてのみ距離情報の差分を算出する。ここで、計測対象範囲とは、図4に示すように、測距センサ103による計測が可能な全範囲50内の一部の範囲51であり、例えばユーザが操作を行うためのUI映像が表示されている範囲と、それに隣接するUI映像に対するユーザ操作を検出するために必要な範囲とを含んだ範囲51に設定される(詳細は後述)。
次に制御部101は、ステップS204で算出した差分に基づいて、測距センサ103のは、計測対象範囲内において、動きのある物体(オブジェクト)が存在するか否かを判断する(S205)。
動きのある物体が存在するか否かの判断のために、例えば、制御部101は、ステップS204で算出した差分の値が所定値以上であるか否かを判断する。算出した差分の値が所定値以上であった場合、制御部101は、投射面120と測距センサ103の間に動きのある物体が存在すると判断する。
制御部101は、その判断結果に基づいて、その後の処理を切り替える(S206)。具体的には、制御部101は、投射面120と測距センサ103の間に動きのある物体が存在すると判断した場合、ステップS207に進む。一方、投射面120と測距センサ103の間に動きのある物体が存在しないと判断した場合、制御部101はステップS208に進む。
なお、上記の例では、動きのある物体の検出を、距離情報の差分に基づいて行った。しかし、例えば、撮像装置が制御部101に接続されている場合、制御部101はこの撮像装置から取得される画像信号に基づいて動きのある物体を検出するようにしても構わない。この場合、時間的に連続して撮影される画像間(すなわちフレーム毎)の画像信号の差分の値に基づいて、動きのある物体を検出できる。
投射面120と測距センサ103の間に動きのある物体が存在すると判断した場合(S206でYES)、制御部101は、投射面120までの距離を示す距離情報の更新処理を停止する(S207)。すなわち、制御部101は更新フラグを「停止」を示す値に設定する。
一方、プロジェクタ102の投射面120と測距センサ103の間に動きのある物体が存在しないと判断した場合(S206でNO)、制御部101は、記憶部105における、投射面120までの距離を示す距離情報を最新の値に更新する(S208)。
上記において更新に用いる距離情報は、ステップS202で取得した距離情報を用いても良いし、ステップS202で取得した距離情報改変した情報でも良い。距離情報を改変した情報とは、例えば、最新フレームから過去Nフレーム分(Nは所定の自然数)の距離情報の平均値などである。
以上、ステップS203において、距離情報が更新中であると制御部101が判断した場合の制御を説明した。次に、ステップS203において、距離情報が更新中でないと判断した場合の処理を説明する。
距離情報が更新中でないと判断した場合(S203でNO)、制御部101は、現時点から過去Nフレーム分の平均の距離情報と、現時点において取得した距離情報(ステップS202にて取得した距離情報)が示す値との差分を算出する(S209)。ここで、Nの値は、測距センサ103の更新フレームレートに依存して決定される。そのため、Nは測距センサ103を構成するデバイス性能によって適宜設定される値である。
制御部101は、ステップS209で算出した差分に基づいて、投射面120と測距センサ103の間に、動きのある物体が存在するか否かを判断する(S210)。例えば制御部101は、ステップS209で抽出した差分の値が所定値以上であるかどうかで判断する。差分が所定値以上であった場合、投射面120と測距センサ103の間に、動きのある物体が存在すると判断される。この場合、投射面120と測距センサ103の間に物体(例えば、ユーザの身体の一部)が侵入していると考えられる。一方、差分が所定値未満であった場合、動きのある物体が存在していないと判断される。この場合、投射面120と測距センサ103の間に物体(例えば、ユーザの身体の一部)が侵入していないと考えられる。なお、上記においては差分が所定値以上か否かで、動きのある物体の存在を判断する動作を説明したが、例えば、2つの閾値を設けて判断してもよい。具体的には、差分が第1の閾値よりも小さい場合に、投射面120と測距センサ103の間に、動きのある物体が存在しない(換言すれば、物体が侵入していない)と判断し、第1の閾値よりも大きな第2の閾値以上の場合に、投射面120と測距センサ103の間に、動きのある物体が存在する(換言すれば、物体が侵入している)と判断するようにしても構わない。
動きのある物体が検出された場合(S211でYES)、制御部101は、投射面120と測距センサ103の間に動きのある物体が存在しない期間を示すカウント値を0にリセット(クリア)する(S212)。なお、制御部101は内部メモリを有しており、この内部メモリにカウント値が書き込まれている。このように、制御部101は、プロジェクタ102の投射面と測距センサ103の間に動きのある物体が存在すると判断した場合、カウント値をゼロクリアする。
制御部101はステップS212の処理の後、ステップS202に戻る。
一方、投射面120と測距センサ103の間に、動きのある物体が存在しないと判断した場合(ステップS211でNO)、制御部101は内部メモリに格納されるカウント値をカウントアップする(S213)。
そして、制御部101はカウント値が所定の閾値を超えたかどうかを判定する(S214)。ここで、閾値は、選択する測距センサ103の更新フレームレートに依存して決定される。そのため、閾値は、選択する測距センサ103によって適宜設定するのが好ましい。
カウント値が閾値以下である場合(S214でNO)は、ユーザの身体の一部が静止しているのか、投射面120と測距センサ103の間に物体(ユーザの身体の一部)が存在しなくなったかのいずれであるか判断できない状態である。そのため、制御部101は、ステップS202に戻り、再度前述の動作を継続する。
一方、カウント値が閾値以上となった場合(S214でYES)、投射面120と測距センサ103の間に物体(ユーザの身体の一部)が存在しなくなったと判断できる。よって制御部101は投射面120までの距離を示す距離情報の更新を再開する(S215)。すなわち、制御部101は、記憶部105における、投射面120までの距離を示す距離情報を最新の値に更新するとともに、更新フラグを「更新中」を示す値に設定し、ステップS202に進む。
上記のように制御することにより、投射面120までの距離を示す距離情報の更新を、投射面120と測距センサ103の間に動きのある物体が存在するか否かによって切り替えることができる。
投射面120と測距センサ103の間にユーザの指のような動きのある物体があるときに測定された距離は、測距センサ103から投射面120までの正確な距離ではない場合がある。そこで、本実施形態では、投射面120と測距センサ103の間に動きのある物体が存在しない場合にのみ、投射面120までの距離を示す距離情報を更新するようにする。これにより、常に、投射面120までの正確な距離を示す距離情報が保持されることになり、距離情報を用いた処理における精度を向上できる。
例えば、プロジェクタシステム10が、キーボードやアイコンのようなユーザインタフェースを示す映像(UI映像)を投影し、その投影された映像に対してユーザが指でタッチすることで操作するような状況を考える。本実施形態のプロジェクタシステムによれば、ユーザが投影されたUI映像を操作中には、投射面120までの距離を示す距離情報は更新されず、ユーザが操作していないときに距離情報が更新される。これにより、ユーザの指までの距離を投射面までの距離として誤って測定し、誤った測定値により距離情報を更新することを防止できる。よって、制御部101は、ユーザが操作中の動作に影響なく、投射面までの距離を正確に把握することが可能となるので、投射面までの距離に基づいて、ユーザの指と投射面120までの距離を正確に把握でき、タッチ動作を正確に検出することが可能となる。
さらに、本実施形態では、投射面120自体の状況を高精度に把握できるので、いずれの面に投影する場合であってもタッチ操作の精度が向上出来る。ここで、いずれの面とは、プロジェクタ102の移動または投射面120の移動のより新たに設定される投射面や、プロジェクタ102と投射面120との間に新たに置かれた物体上の面などである。また、ユーザの身体の一部がプロジェクタ102の投影画角内に進入した場合でも、誤動作を起こすことなくタッチ操作を行うことが可能となる。
(2)待機制御機能
初期化処理(S201)において実施される測距センサ103の待機制御機能について説明する。待機制御機能とは、プロジェクタシステム10の起動時において、測距センサ103が起動してから安定した出力を出力するまで、測距センサ103の起動を待つ機能である。
一般的に測距センサは、起動直後では、デバイス特性に依存して、出力する距離情報が正確でない場合がある。この場合、起直後の不安定なデータをそのまま使用すると、誤動作等の不具合が生じる可能性がある。誤動作を回避する方法として、出力する距離情報が安定するまで、起動後一定期間の経過を待って、測距センサの出力を採用するという方法が考えられる。しかし、測距センサによって安定化するまでの期間が異なる場合があり、選択するセンサによって待ち時間を切り替えなくてはならない。
そこで、本実施形態においては、測距センサ103が出力する情報の変動(前回及び今回の距離情報の差分)によって待ち時間を変動させる。このように制御することにより、測距センサ103の動作の安定化までの待機時間をデバイス特性によって変動させることができ、待ち時間を適正に設定することができる。
図5は、待機制御機能を説明するためのフローチャートである。
制御部101は、測距センサ103を起動する(S301)。この測距センサ103に対する起動処理は、プロジェクタシステム10全体の起動と連動して、実施されても構わない。測距センサ103の起動処理において、制御部101は、測距センサ103に対して所定の初期化処理を実施する。
測距センサ103の初期化処理が終了すると、制御部101は、測距センサ103から距離情報(測距データ)を取得する(S302)。
制御部101は、測距センサ103から取得した距離情報のうち、過去に取得した距離情報と現時刻において取得した距離情報との差分を、所定の位置(各測定点)それぞれについて算出する(S303)。例えば、投射面全体の領域を9分割して得られるそれぞれの領域において距離情報を取得できる構成であれば、制御部101は、分割された領域それぞれにおいて含まれる所定数の測定点について差分を算出する。測距センサ103が取得できる距離情報の単位毎に差分を算出する。
次に制御部101は、算出された差分が所定値以上となる測定点が所定数(n点)以上あるか否かを判断する(S304)。差分が所定値以上となる測定点が所定数(n点)以上あった場合(S304でYES)、測距センサ103からの距離情報(測定データ)が安定していないと判断できる。この場合、制御部101は、ステップS302に戻り、測距センサ103からの出力が安定するまで待つ。
一方、差分が所定値以上となる測定点が所定数(n点)未満であった場合(S304でNO)、測距センサ103からの距離情報(測定データ)が安定していると判断できる。よって、この場合、制御部101は、測距センサ103の測距センサ103の初期化動作を完了する(S305)。これにより待機制御が終了する。
上記のように測距センサ103の出力の安定化待ち処理を行うことにより、測距センサ103起動直後の測距センサ103から出力される距離情報のばらつきが小さくなるまで(安定化されるまで)の時間(待機時間)を可変にすることができる。また、測距センサ103から安定した距離情報が出力されるようになるまで測距センサ103の初期化を完了させないようにする。これにより、測距センサ103からの出力は安定した信頼性が高いものとなり、距離情報を利用して処理した際の誤動作を抑制することが可能となる。
(3)距離情報の誤差補正機能
以下、測距センサ103が出力する距離情報の誤差を補正する補正機能について図面を参照しながら説明する。
一般的に測距センサ103が計測する距離情報には一定のばらつきが含まれている。その為、そのままの距離情報を使用する場合、ユーザの意図しない誤動作等が生じる可能性がある。
そこで、本実施形態における制御部101は、測距センサ103から取得した距離情報をそのまま利用せずに、補正した後に利用する。
図6は、本実施形態における測距センサの測定ばらつきを抑制する補正機能を説明するためのフローチャートである。
制御部101は、測距センサ103が計測した距離情報(測距データ)を取得する(S401)。この場合、前述のステップS202またはS302の場合とは異なり、測距センサ103から取得した距離情報そのままを、以降の制御に使用する。
次に制御部101は、測距センサ103から所定回数(例えば、10回)以上、距離情報を取得したか否かを判断する(S402)。例えば、測距センサ103がサンプリング間隔100msで距離を測定する場合、制御部101は、1秒間で10回(すなわち、1sの期間)、測距センサ103から距離情報を取得する。これにより、制御部101は連続した10個の距離情報を取得することができる。なお、所定回数は、平均化に必要な回数分に設定される。
距離情報の取得が所定回数未満であった場合、制御部101はステップS401に戻り、距離情報を取得する。
一方、所定回数以上距離情報を取得している場合(S402でYES)、制御部101は、各測定点について、取得した10個の距離情報の時間的な平均値を算出する(S403)。
さらに制御部101は、ステップS403で算出した各測定点の時間的な平均値を用いて、空間的に変化の大きい位置(測定点)を検出する(S404)。変化が大きいか否かの判断は、隣接する測定点間の差が所定値以上であるか否かを判断することで行う。
次に制御部101は、取得する距離情報(距離画像)の領域を複数個の領域に分割する(S405)。ここでは、ステップS404で検出した空間的に変化の大きい位置に基づいて、距離情報の領域を複数個の領域に分割する。これにより、距離情報(距離画像)の領域を、特徴が類似する測定点(画素)は同じ領域に属するように分割することができる。例えば、変化の大きい測定点に基づき、同じような距離にある測定点が同じ領域に含まれるように、適宜領域を分割する。
次に制御部101は、それぞれの分割領域において、微小領域毎に測定点の距離情報の平均値を算出する(S406)。ここで、微小領域とは分割領域を分割して得られるさらに小さな領域である。各微小領域毎に、ステップS403で算出された時間的に平均された距離情報の値を用いて、各微小領域内の空間的な平均値が算出される。
そして制御部101は、それぞれの微小領域において、各測定点の距離情報の値を、ステップS406で算出した各微小領域内の平均値に置き換える(S407)。以後の処理では、置き替えた後の距離情報を利用する。
上記の制御により、測距センサ103の距離情報の測定ばらつきを、時間的かつ空間的に抑制することができる。これにより、測定ばらつきによる誤動作を抑制することができ、ユーザが意図しない操作が発生することを抑制することが可能である。
(4)測距センサ103の計測範囲の制限機能
測距センサ103が計測する範囲を制限する制限機能について図面を参照しながら説明する。本制限機能は、ステップS202やS208において実施される。
測距センサ103による測定が必要となる領域は、ユーザ操作の検出を行う領域である。ここで、ユーザ操作の検出を行う領域は、アイコンやボタン等のユーザの操作対象となるUI映像が投影される領域を含む。さらに、UI映像が投影される領域の周縁にユーザ操作が行われた場合でも、そのユーザ操作の検出を可能とするため、UI映像が投影される領域の周囲に領域も、ユーザ操作の検出に必要な領域となる。よって、ユーザ操作の検出を行う領域とは、図4に示すように、測距センサ103による計測が可能な領域(範囲)50内において、UI映像が投影される領域と、その周囲の領域とを含む領域51である。このユーザ操作の検出を行う領域(範囲)51を「計測対象領域(範囲)」という。
ユーザ操作の検出を行う領域が大きいほど、距離情報において誤検出が生じる確率が増加し、ユーザの意図しない誤動作が起こってしまうおそれが高くなる。
そこで、本実施形態においては、ユーザ操作を検出するために必要な範囲(計測対象範囲51)以外の範囲で検出された、距離情報の値は、無効を示す値に置き換える。これにより誤検出を低減する。
図7は、本実施形態における測距センサ103からのデータを取得するエリアを計測対象範囲内のエリアに制限するための制御を説明するためのフローチャートである。
まず制御部101は、測距センサ103から距離情報を取得する(S501)。
次に制御部101は、測距センサ103から取得した距離情報に含まれる測定点(画素)それぞれに対して、後述するステップS503およびS504の処理を実施したか否かを判定する(S502)。すべての測定点(画素)について処理が終了している場合(ステップS502においてYES)、制御部101は本処理を終了する。
一方、すべての測定点(画素)について処理が終了していない場合(ステップS502においてNO)、制御部101は、処理対象の測定点の距離情報が、計測対象範囲内で計測された情報であるか否かを判断する(S503)。計測対象範囲内で計測された距離情報である場合(ステップS503でYES)、制御部101はステップS502に移行する。ここで、計測対象範囲は、設計者により、予め適宜設定されており、制御部101はいずれの領域が計測対象範囲かを認識している。
一方、処理対象の測定点の距離情報が、計測対象範囲内で計測された距離情報ではない場合、制御部101は、ステップS503において測距対象領域外で計測された距離情報の値を0に置き換える(S504)。置き換える値は、0に限定されず、測定不可点である事が分かるような値であれば何でも良い。例えば、−1に置き換えても良い。制御部101は、距離情報の値が、測定不可点であることを示す値(例えば、0)であるときは、その値を使用しないように構成されている。その後、制御部101はステップS502に移行する。
上記のように測距センサ103により計測されたデータのうち、測定エリアを必要な範囲のみに制限することで、必要ではない範囲の測距センサ103の測定データによる誤検出を低減することが可能となり、ユーザが意図しない操作が行われる事を低減できる。また、制御部101に対する処理負荷も低減できる。
(5)測距センサ103で安定的に測定できない点を検出し、無効化する検出機能
測距センサ103で安定的に測定出来ない点を検出し、無効化する機能について図面を参照しながら説明する。
測距センサ103は、同一の測定ポイントに対して測定できるタイミングと、測定できないタイミングとがある。センサの種類にもよるが、ランダムドットパターンなどによる三角法で距離を測定するタイプで顕著に現れる。
測距センサ103からのデータ取得タイミングによって測定出来ていないデータが存在するまま以降の処理を実行した場合、正確な検出ができなくなる可能性が出てくる。その為、ユーザ操作を正確に反映できず、誤検出等が発生してしまう。
そこで、距離情報において、安定的に距離を測定できない測定点のデータについては無効化し、利用しないようにしてもよい。以下、安定的に距離を測定できない測定点を検出し、無効化する制御を説明する。
図8は、安定的に距離を測定できない測定点を検出し、無効化する制御を説明するためのフローチャートである。ここでは、距離情報において、信頼性がない測定点についてはそのデータを無効化する(例えば、その測定点の値を、無効を示す「0」にする)。制御部101は、距離情報の値が、無効を示す値(例えば、0)であるときは、その値を使用しないように構成されている。
まず制御部101は、測距センサ103から距離情報を取得する(S601)。
次に制御部101は、測距センサ103から取得した距離情報に含まれる測定点(画素)それぞれに対して、後述するステップS603およびS604の処理を実施したか否かを判定する(S602)。すべての測定点について処理した場合(ステップS602においてYES)、制御部101は本処理を終了する。
すべての測定点について処理していない場合(ステップS602においてNO)、一つの測定点について、制御部101は、ステップS601で取得した距離情報および過去nフレーム分の距離情報において、測定不可なものがあったかどうかを判断する(S603)。すなわち、今回距離情報を取得したフレーム及び過去nフレームにおいて、距離情報が測定できなかったフレームがあったか否かを判断する。
なお、上記の説明においては距離情報のそれぞれに対して測定不可フレームがあったか否かを判断する構成を説明したが、処理量を削減するために任意の領域毎に判断する構成にしても構わない。
測定不可フレームがあったと判断した場合(S603でYES)、制御部101は、その測定不可フレームにおける距離情報の値を0に置き換える(S604)。現在フレームおよび過去nフレームのいずれかにおいて測定不可フレームが存在した場合、その点は安定的に距離を測定出来ない点であるとして、測定距離を0に置き換える。置き換える値は、測定不可点である事が分かるような値であれば任意の値で良い。例えば、−1に置き換えても良い。
一方、測定不可フレームがなかったと判断した場合(S603でNO)、制御部101は、ステップS602に移行する。測定点を1つシフトし、次の測定点に対して上記と同様の処理を行う。
上記のように測距センサ103が安定的に測定出来ない点を検出し、無効化することにより、投射面120までの距離情報を精度のよく取得できる。よって、投射面120の距離情報を参照する際に、信頼性のないデータを使用しなくなるため、ユーザ操作を安定的に検出することが可能となる。
なお、無効化した測定点については、その周囲の測定点のデータから補間して求めることができる。また、図8に示す制御は図7に示す制御と組み合わせても良い。
3.効果、等
以上のように本実施形態のプロジェクタシステム10は、投射面に映像を投影するプロジェクタ102(プロジェクタ部の一例)と、投射面120を含む領域を時間的に連続して撮像して映像情報を生成する測距センサ103(画像取得部の一例)と、測距センサ103が生成した映像情報に基づいて、投射面120までの距離に関する情報である距離情報を算出し、当該算出した距離情報を用いて所定の制御を行うとともに、所定のタイミングで所定の制御に用いる距離情報を更新する制御部101と、を備える。制御部101は、距離情報の更新に関して、測距センサ103による映像情報に含まれるオブジェクトの動きに関する情報を算出し、動きに関する情報に基づいてオブジェクトの動きを判定する(図3、S205、S210)。制御部101は、オブジェクトが動いていないと判定した場合、現在設定されている距離情報を、新たに取得した距離情報で更新する(S208)。制御部101は、オブジェクトが動いていると判定した場合、現在設定されている距離情報の更新を行わず、現在設定されている距離情報をそのまま維持する(S207)。
上記の構成により、プロジェクタシステムは、投射面までの距離を示す距離情報の算出に使用される映像情報において動きのあるオブジェクトが検出されたときは、距離情報の更新を行わず、動きのあるオブジェクトが検出されなかったときにのみ、距離情報の更新を行う。これにより、プロジェクタシステムと投射面との間にオブジェクトがない状態で計測された距離情報を取得することが可能となり、精度のよい投射面に関する距離情報を取得できる。
また、図5に示すように、制御部101は、測距センサ103の起動後、測距センサ103で時間的に連続して生成された複数の映像情報間(フレーム間)の差分を求め、差分に基づいて測距センサ103の出力が安定したか否かを判定してもよい(S304)。制御部101は、測距センサ103の出力が安定したと判定するまでは、測距センサ103の出力を距離情報の更新に使用せず、測距センサ103の出力が安定したと判定した後に、測距センサ103の出力を前記距離情報の更新に使用するようにしてもよい(S304、S305)。
また、図6、8に示すように、制御部101は、測距センサ103で時間的に連続して生成された複数の映像情報に基づいて、距離情報の更新に用いる距離情報の値を補正してもよい。時間的な変化に基づき距離情報を補正することで、測定ばらつきを低減でき、測定ばらつきに起因する誤動作を抑制できる。
さらに、制御部101は、距離情報の更新に用いる距離情報の値を空間的に平滑してもよい(S406、S407)。空間的に平滑することで、ノイズによる影響を排除でき、データの信頼性を向上できる。
制御部101は、距離情報を構成する各測定点について、測距センサ103で時間的に連続して生成された複数の映像情報の中で距離情報が算出できない映像情報があった場合、その測定点に関する距離情報の値を、無効を示す値に設定してもよい(S603、S604)。これにより、過去に測定できなかったことがある測定点について、距離情報の値を無効化でき、信頼のないデータを使用することによる不具合を低減できる。
また、図7に示すように、制御部101は、前記距離情報のうち、所定の被写体(例えば、ユーザインタフェース画像)が含まれる領域に関する情報のみを使用して、投射面までの距離に関する情報を更新してもよい(S503、S504)。これにより、誤検出、誤動作を低減できるとともに、制御部101の処理負荷が軽減できる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施の形態1で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
図3に示すフローチャートによれば、制御部101は、投射面120までの距離を示す距離情報の更新を所定の周期で実施しているが、距離情報を更新するタイミングはこれに限定されない。任意のタイミングで更新されてもよい。例えば、所定の動作を実行する直前に距離情報の更新を実施するようにしてもよい。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、投射面までの距離情報の更新の有無を、投射面とシステム間のオブジェクタの動き検出に基づき切り替える。これにより、投射面までの距離情報を精度のよく取得できる。本開示は、投射面までの距離を測定し、その測定結果を用いて制御を行うプロジェクタシステムに適用可能である。
10 プロジェクタシステム
101 制御部
102 プロジェクタ
103 測距センサ
104 映像ソース部

Claims (6)

  1. 投射面に映像を投影するプロジェクタ部と、
    オブジェクトと前記投射面を含む領域を時間的に連続して撮像して映像情報を生成する画像取得部と、
    前記画像取得部が生成した映像情報に基づいて、前記投射面までの距離に関する情報である第1距離情報と前記オブジェクトまでの距離に関する情報である第2距離情報を算出し、当該算出した第1及び第2距離情報を用いて所定の制御を行うとともに、所定のタイミングで前記所定の制御に用いる第1距離情報を更新する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記第1距離情報の更新に関して、
    前記画像取得部による映像情報に含まれる前記オブジェクトの動きに関する情報を算出し、前記動きに関する情報に基づいて前記投射面と前記画像取得部の間にある前記オブジェクトの動きを判定し、
    1)前記オブジェクトが動いていないと判定した場合、現在設定されている第1距離情報を、新たに取得した第1距離情報で更新し、
    2)前記オブジェクトが動いていると判定した場合、前記現在設定されている第1距離情報の更新を行わず、現在設定されている第1距離情報をそのまま維持する、
    プロジェクタシステム。
  2. 前記プロジェクタ部に投影する映像がユーザインターフェースを示す映像であり、
    前記制御部は、前記第1及び第2距離情報に基づき、前記ユーザインターフェースから前記オブジェクトまでの第3距離情報を算出し、当該算出した第3距離情報が所定値以下の場合に、前記ユーザインターフェースにタッチ操作がなされたと判断し、前記所定の制御を行う、
    請求項1に記載のプロジェクタシステム。
  3. 前記制御部は、前記画像取得部で時間的に連続して生成された複数の映像情報に基づいて、前記第1距離情報の更新に用いる第1距離情報の値を補正する、
    請求項1又は2に記載のプロジェクタシステム。
  4. 前記制御部はさらに、前記第1距離情報の更新に用いる第1距離情報の値を空間的に平滑する、
    請求項3に記載のプロジェクタシステム。
  5. 前記制御部は、第1距離情報を構成する各測定点について、前記画像取得部で時間的に連続して生成された複数の映像情報の中で第1距離情報が算出できない映像情報があった場合、その測定点に関する第1距離情報の値を無効を示す値に設定する、
    請求項3に記載のプロジェクタシステム。
  6. 前記制御部は、前記画像取得部で生成された、所定の被写体が映し出される領域で計測された距離に関する情報のみを使用して、前記投射面までの距離に関する情報を更新する、
    請求項1又は2に記載のプロジェクタシステム。
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