JP2019105044A - 骨組構造、骨組キット、骨組構造の組立方法、及び骨組構造の設計方法 - Google Patents
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Abstract
Description
このように構成された本発明によれば、屋根の少なくとも一方の平部に、互いに異なる長さを有する複数の屋根調整フレームが設けられるので、互いに異なる長さの屋根調整フレームの組み合わせにより、より多様な建物の大きさが実現される。
このように構成された本発明によれば、屋根の少なくとも一方の平部に、同一の長さを有する複数の屋根調整フレームが設けられるので、屋根調整フレームの数を調整することによってより多様な建物の大きさが実現されるとともに、予め用意しておく屋根調整フレームの種類を少なくすることができる。
このように構成された本発明によれば、骨組キットが、屋根の棟と直交する方向の平部の長さを調整するための屋根調整フレームを有するので、屋根調整フレームの数及び/又は長さを調整することによって、屋根の少なくとも一方の平部の長さが調整される。屋根の平部の長さを調整することにより、建物の大きさが調整される。つまり、屋根の平部の長さを調整することで建物の大きさを調整することが可能になるので、その他のフレームは、同一形状のものを使用することが可能となり、フレームのモジュール化が実現される。また、屋根調整フレームも、所定長さのものを一種類あるいは複数種類用意して、所望の屋根の平部の長さを達成できるように屋根調整フレームの数及び/又は長さを選定することが可能になるから、屋根調整フレームのモジュール化が実現される。これにより、建物の大きさにかかわらずこれらのフレームを予め製造して用意しておくことができ、設計及び製造に要する時間が短縮される。
このように構成された本発明においては、骨組キットは、壁フレーム、屋根調整フレーム、壁屋根接続フレーム、及び棟接続フレームを有する。このような本発明によれば、屋根調整フレームの接続数を変更することにより、屋根の平部の長さを調整することができ、これによって建物の大きさを調整することができる。よって、壁フレーム、壁屋根接続フレーム、及び棟接続フレームを、異なる大きさの建物に対しても使用することが可能となり、これらのフレームのモジュール化が可能となる。
このように構成された本発明によれば、屋根調整フレームが互いに異なる長さで複数用意されているので、互いに異なる長さの屋根調整フレームを組み合わせることにより、より多様な大きさの建物が実現される。
このように構成された本発明によれば、屋根調整フレームが同一長さで複数用意されているので、屋根調整フレームの数を調整することによってより多様な建物の大きさが実現されるとともに、予め用意しておく屋根調整フレームの種類を少なくすることができる。
このように構成された本発明によれば、壁フレーム組立工程で壁の骨組を組み立て、屋根フレーム組立工程で屋根の骨組を組み立てる。屋根フレーム組立工程では、屋根調整フレームを必要数連結することによって、屋根の少なくとも一方の平部の長さが調整される。屋根の平部の長さを調整することにより、建物の大きさが調整される。つまり、屋根の平部の長さを調整することで建物の大きさを調整することが可能になるので、壁フレームやその他のフレームは、同一形状のものを使用することが可能となり、フレームのモジュール化が実現される。また、屋根調整フレームも、所定長さのものを一種類あるいは複数種類用意して、所望の屋根の平部の長さを達成できるように屋根調整フレームの数及び/又は長さを選定することが可能になるから、屋根調整フレームのモジュール化が実現される。これにより、建物の大きさにかかわらずこれらのフレームを予め製造して用意しておくことができ、設計及び製造に要する時間が短縮される。
このように構成された本発明によれば、屋根調整工程では、互いに異なる長さの屋根調整フレームを用いて平部の長さを調整するので、互いに異なる長さの屋根調整フレームの組み合わせにより、より多様な建物の大きさが実現される。
このように構成された本発明によれば、互いに同一の長さの複数の屋根調整フレームを用いて平部の長さを調整するので、より多様な建物の大きさが実現されるとともに、予め用意しておく屋根調整フレームの種類を少なくすることができる。
このように構成された本発明によれば、屋根調整フレーム選定工程では、屋根調整フレームを必要数だけ選定することで屋根の平部の長さが調整される。屋根の平部の長さを調整することにより、建物の大きさが調整される。つまり、屋根の平部の長さを調整することで建物の大きさを調整することが可能になるので、その他のフレームは、同一形状のものを使用することが可能となり、フレームのモジュール化が実現される。また、屋根調整フレームも、所定長さのものを一種類あるいは複数種類用意して、所望の屋根の平部の長さを達成できるように屋根調整フレームの数及び/又は長さを選定することが可能になるから、屋根調整フレームのモジュール化が実現される。これにより、建物の大きさにかかわらずこれらのフレームを予め製造して用意しておくことができ、設計及び製造に要する時間が短縮される。
このように構成された本発明においては、互いに長さが異なる複数の屋根調整フレームから必要な屋根調整フレームを選定するので、互いに異なる長さの屋根調整フレームを組み合わせることにより、より多様な大きさの建物が実現される。
このように構成された本発明によれば、同一長さの複数の屋根調整フレームから必要な屋根調整フレームを選定するので、屋根調整フレームの数を調整することによってより多様な建物の大きさが実現されるとともに、予め用意しておく屋根調整フレームの種類を少なくすることができる。
本実施形態において、壁フレーム10、壁屋根接続フレーム14、及び棟接続フレーム16は、設置される建物100の大きさに関わらず同一の寸法形状を有する標準フレームとして形成され、一方、屋根フレーム12は、所望の建物の大きさを達成するように、屋根102の棟106と直交する方向の平部108の長さを調整するための調整フレームとして形成されている。
壁屋根接続フレーム14の弦材18は、壁部分26の外側の弦材18、屋根部分28の外側の弦材18、及び湾曲部分30の外側の弦材18が一本の弦材18として形成されている。一方、壁部分26の内側の弦材18は、まっすぐ延びて、その上端において湾曲部分30の外側の弦材18に接続している。また、屋根部分28の内側の弦材18は、屋根部分28の外側の弦材18と平行に延び、その基端側が壁部分26の内側の弦材18に接続している。
壁部分26の下端側の束材20の下方には、弦材18の下端が突出しており、一対の弦材18の下端と壁部分26の下端側の束材20とで囲まれた矩形の領域には、他のフレームと連結するための矩形の連結板24が設けられている。同様に、屋根部分28の上端側の束材20の上方にも、弦材18の上端が突出しており、一対の弦材18の上端と屋根部分28の上端側の束材20とで囲まれた矩形の領域には、他のフレームと連結するための矩形の連結板24が設けられている。
棟接続フレーム16の束材20は、棟部分32と、屋根部分34の外側とにそれぞれ1つずつ、設けられている。棟部分32の束材20は、両側の屋根部分34の弦材18の上端をそれぞれ連結するように配置され、棟部分32が建物100に配置された状態では棟部分32の束材20は鉛直方向に配置される。
屋根部分34において棟部分32から遠い側の端部近傍に設けられた束材20は、弦材18と直交する方向に延びており、弦材18の端部が束材20よりも外方に突出している。一対の弦材18の端部と屋根部分32の端部側の束材20とで囲まれた矩形の領域には、他のフレームと連結するための矩形の連結板24が設けられている。
屋根フレーム12は、屋根102の骨組を構成するとともに、屋根102の棟106と直交する方向の平部108の長さを調整するための第1屋根調整フレーム36、第2屋根調整フレーム38、第3屋根調整フレーム40、第4屋根調整フレーム42、及び第5屋根調整フレーム44を有する。
この図4に示すように、第1〜第5屋根調整フレーム36,38,40,42,44は、壁フレーム10、壁屋根接続フレーム14、及び棟接続フレーム16と同様に、互いに平行に配置された一対の弦材18と、弦材18に直交する方向に延びて弦材18同士を結合する束材20と、弦材18の間に斜め方向に延びて各フレーム8,14,16を補強するラチス材22とを有する、ラチス梁である。本実施形態では、弦材18及び束材20は、ともに、角型鋼管を使用している。また、弦材18の両端で且つ束材20よりも外方には、他のフレームと連結するための矩形の連結板24が設けられている。
骨組構造1を組み立てる場合には、まず壁フレーム10を基礎の上に立設し(壁フレーム組立工程)、壁フレーム10の上端に壁屋根接続フレーム14を連結する。このとき、壁フレーム10は、建物100の幅寸法(間口W)に対応した間隔をあけて配置する。
図5は、本発明の一実施形態に係る骨組構造1のフレームの連結構造を示す図である。各フレーム同士を連結するための連結構造は共通しており、図5(a)に示すように一方のフレームの弦材18の端部にさや管46を挿入し、このさや管46を他方のフレームの弦材18の端部に挿入して弦材18を互いに接続する。そして、図5(b)に示すように、隣接する連結板24,24にまたがるようにプレート48を配置し、複数箇所(本実施形態では16カ所)をボルト50で固定する。
同様の手順で門形骨組6を棟106方向に沿って等間隔且つ平行に組み立て、横架材8で連結する。その後、出入口となる開口部を形成する等して、骨組構造1を、完成させる。そして、骨組構造1を膜材2で覆って、建物100を完成させる。
図6は、本発明の一実施形態に係る骨組構造1の門形骨組6の組み合わせを示す図である。図6に示すように、第1〜第5屋根調整フレーム36,38,40,42,44を組み合わせることによって、様々な間口Wの建物100を実現可能である。より具体的には、第1〜第4屋根調整フレーム36,38,40,42は、屋根102に配置されたときに水平方向の長さが約500mmずつ異なるので、図6(a)に示すように、第1〜第4屋根調整フレーム36,38,40,42のいずれか1つを両側の平部108に、壁屋根接続フレーム14と棟接続フレーム16との間に1つずつ連結すると、門形骨組6の間口Wは、第1屋根調整フレーム36、第2屋根調整フレーム38、第3屋根調整フレーム40、第4屋根調整フレーム42を使用した門形骨組1の順に1mずつ大きくなる。
以下同様に、第5屋根調整フレーム44の数を増加させて、図6(c)(d)(e)及び(f)に示すように、1m毎に間口Wを大きくすることが可能になる。
門形骨組6が、壁フレーム10と、屋根調整フレーム12と、壁屋根接続フレーム14と、棟接続フレーム16とを有しており、屋根調整フレーム12の数及び/又は長さ(種類)を調整することによって、屋根102の平部108の長さを調整することができる。これによって建物100大きさ、つまり建物100の間口Wを調整することができる。したがって、建物100の大きさが変化しても、同じ形状の壁フレーム10、壁屋根接続フレーム14、及び棟接続フレーム16を使用することができるから、各フレームをモジュール化することができる。
また、屋根調整フレーム12についても、第1〜第5屋根調整フレーム36,38,40,42,44を用意することによって、これらの屋根調整フレーム12の数及び/又は長さ(種類)を選定することで建物100の大きさを調整することができるから、屋根調整フレーム12をモジュール化することができる。
これにより、建物100の大きさにかかわらずこれらのフレームを予め製造して用意しておくことができ、設計及び製造に要する時間が短縮される。
骨組構造を構成する各フレームは、前述の実施形態のようにラチス梁でなくてもよく、任意の構造の梁を採用することができる。また、各フレームは、前述の実施形態のように角形鋼管を使用しなくてもよく、例えば鋼管など、任意の断面形状の材料を使用することができる。
前述の実施形態では、屋根調整フレームは、屋根の両側の平部に同じ数設けられていたが、これに限らず、屋根調整フレームは、屋根の形状に応じて、両側の平部に異なる数設けられていてもよく、また一方の平部にのみ設けられていてもよい。要するに、屋根調整フレームは、屋根の平部の少なくとも一方の長さを調整していればよい。
各フレームの連結方法は、前述の実施形態のような連結板及びボルトによるものに限らず、例えばフランジ結合等、任意の連結構造を採用することができる。
骨組構造は、その大きさに応じて補強構造を有していてもよい。具体的には、例えば、組み立てた門形骨組にタイバーや方杖を設けてもよい。
屋根調整フレームの種類は、前述の実施形態では5つであったが、これに限らず、例えば1つであってもよいし、あるいは2つ以上の複数であってもよい。また、屋根調整フレームの数は、互いに異なる長さで複数用意されていてもよいし、同一長さのものだけを複数用意してもよい。要するに、屋根調整フレームの種類(長さ)と数は、想定する建物の大きさ等に応じてそれぞれ任意に設定することができる。
2 膜材
6 門形骨組
10 壁フレーム
12 屋根調整フレーム
14 壁屋根接続フレーム
16 棟接続フレーム
36,38,40,42,44 第1〜第5屋根調整フレーム
100 建物
102 屋根
104 周壁
106 棟
108 平部
Claims (13)
- 切妻式の屋根を有する建物の骨組構造であって、
互いに平行に配置されて前記建物の周壁及び前記屋根の骨組を構成する複数の門形骨組を有し、
前記門形骨組の各々は、
前記周壁の骨組を構成する壁フレームと、
前記屋根の骨組を構成するとともに、前記屋根の棟と直交する方向の少なくとも一方の平部の長さを調整するための屋根調整フレームと、を有する、
ことを特徴とする骨組構造。 - 前記屋根の少なくとも一方の前記平部に、互いに異なる長さを有する複数の屋根調整フレームが設けられる、
請求項1に記載の骨組構造。 - 前記屋根の少なくとも一方の前記平部に、同一の長さを有する複数の屋根調整フレームが設けられる、
請求項1または請求項2に記載の骨組構造。 - 周壁及び切妻式の屋根の骨組を構成する複数の門形骨組が互いに平行に配置されて建物の骨組構造を構成する建物の、前記門形骨組のための骨組キットであって、
前記屋根の骨組を構成するとともに、前記屋根の棟と直交する方向の平部の長さを調整するための、屋根調整フレームを有する、
ことを特徴とする骨組キット。 - 前記周壁の骨組を構成する一対の壁フレームと、
前記壁フレームと前記屋根調整フレームとを接続する一対の壁屋根接続フレームと、
前記屋根の棟を構成するとともに、その両端においてそれぞれ前記屋根調整フレームと接続する棟接続フレームと、を有する、
請求項4に記載の骨組キット。 - 前記屋根調整フレームは、互いに異なる長さで複数用意されている、
請求項4または5に記載の骨組キット。 - 前記屋根調整フレームは、同一長さで複数用意されている、
請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の骨組キット。 - 切妻式の屋根を有する建物の骨組構造を組み立てる組立方法であって、
前記建物の周壁を構成する壁フレームを立設する壁フレーム組立工程と、
前記壁フレームの上部に、屋根調整フレームを連結して前記屋根の骨組を形成する屋根フレーム組立工程と、を有し、
前記屋根フレーム組立工程は、前記屋根調整フレームを必要数連結することで、前記屋根の棟と直交する方向の少なくとも一方の平部の長さを調整する屋根調整工程を含む、
ことを特徴とする骨組構造の組立方法。 - 前記屋根調整工程は、互いに異なる長さの複数の屋根調整フレームを用いて、前記屋根の棟と直交する方向の前記平部の長さを調整する、
請求項8に記載の骨組構造の組立方法。 - 前記屋根調整工程は、互いに同一の長さの複数の屋根調整フレームを用いて、前記屋根の棟と直交する方向の前記平部の長さを調整する、
請求項8または請求項9に記載の骨組構造の組立方法。 - 切妻式の屋根を有する建物の骨組構造を設計するための設計方法であって、
前記屋根の棟と直交する方向の平部の長さを調整するために、予め設定された長さを有する複数の屋根調整フレームの中から、前記平部の長さを達成するのに必要な長さの前記屋根調整フレームを必要な数だけ選定する屋根調整フレーム選定工程を含む、
ことを特徴とする骨組構造の設計方法。 - 前記屋根調整フレーム選定工程は、互いに異なる長さの複数の前記屋根調整フレームから必要な前記屋根調整フレームを選定する工程を含む、
請求項11に記載の骨組構造の設計方法。 - 前記屋根調整フレーム選定工程は、同一長さの複数の前記屋根調整フレームから必要な前記屋根調整フレームを選定する工程を含む、
請求項11または請求項12に記載の骨組構造の設計方法。
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Citations (2)
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---|---|---|---|---|
JP2000154649A (ja) * | 1998-11-19 | 2000-06-06 | Yuji Nimura | 仮囲いの方法及びその装置 |
JP2017166243A (ja) * | 2016-03-17 | 2017-09-21 | 株式会社サンエープロテント | 骨組構造物 |
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2017
- 2017-12-11 JP JP2017236806A patent/JP2019105044A/ja active Pending
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