JP2019104534A - ロール体梱包箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】ロール体梱包箱1へのロール体2の収納と取り出し時に要する作業時間を短縮して、これらの作業の迅速化を図ることを目的とする。【解決手段】ロール体梱包箱1の本体の一部に接合されているロール体支持パッド12と、ロール体梱包箱1の本体のいずれの部分にも接合されずに、各々のロール体支持パッド12を囲繞して、底面側トレイ11上に載置されているスリーブ枠13と、スリーブ枠13を覆って配置されている天面側カバー14と、を備え、ロール体支持パッド12は、可撓性を有するシート材料によって一体形成されている中空の厚板形状の部材である、ロール体梱包箱1とする。【選択図】図1
Description
本発明は、シート状製品が巻き取られてなるロール体の梱包に用いるロール体梱包箱に関する。
例えば、太陽電池モジュール用のバックシート等、大型のシート状製品は、輸送効率の観点から、一般的に巻芯にシートが巻き取られてなるロール体の形状で輸送されることが多い。
このようなロール体を輸送する場合、輸送中の振動や衝撃からロール体を保護するために、従前は、汎用的な木製箱の内部に十分な強度でロール体を固定した状態で輸送することが多かった。しかし、これらの木製箱は再使用が難しく一度の使用毎に廃棄せざるを得ず、コスト面や環境対策面において問題があり、ロール体の輸送を行うための何等かの代替手段が求められた。
この問題を解決するために、図7に示すような、リサイクル容易な素材であるダンボールを用いた大型の箱の中にスリーブ枠をセットして、二重構造で強度の強い壁面を作り、その内側にロール体の荷重を箱全体に分散して支えるハンモック式吊り板を備えるロール体輸送用の梱包箱(図7参照)が開発されている(特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に記載のハンモック式吊り板を備えるロール体輸送用の梱包箱(以下「ハンモック式のロール体梱包箱」と言う)を用いる場合、ロール体2のハンモック式のロール体梱包箱3への収納時には、強度の強い壁面との接触衝突によるロール体2の損傷が懸念されるため、作業を極めて慎重に行う必要があり、一方、ロール体2の取り出し時においては、ラムフォーク等の大型重機によって、ロール体2を、壁面を超える高さにまで持ち上げる作業が必要であり、取り出しのための作業時間が長くかかってしまう点、更なる改善が求められていた。
本発明は、ロール体の流通における、梱包箱へのロール体の収納と取り出し時に要する作業時間を短縮して、これらの作業の迅速化を図ることを目的とする。
本発明者らは、従来の「ハンモック式のロール体梱包箱」におけるハンモック式吊り板を、段ボール箱等の可撓性を有するシート材料によって特定の形状に形成されている支持パッドに置き換え、これを取り囲むスリーブ枠を、箱本体から容易に離脱することができる態様で箱内に配置した構成のロール体梱包箱とすることにより、上記課題が解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、本発明では、以下のものを提供する。
(1) ロール体を横置きするロール体梱包箱であって、底面側トレイと、前記底面側トレイ上に配置されている一又は複数のロール体支持パッドと、各々の前記ロール体支持パッドを囲繞して、前記ロール体梱包箱のいずれの部分にも接合されずに、前記底面側トレイ上に載置されている一又は複数のスリーブ枠と、前記スリーブ枠を覆って配置されている天面側カバーと、を備え、前記ロール体支持パッドは、可撓性を有するシート材料によって一体形成されている中空の厚板形状の部材であって、長方形状である上面載置部と、該上面載置部と長さが等しく該上面載置部よりも幅広の長方形状である下面部と、該上面載置部の長手方向の側辺と該下面部の長手方向の側辺とを連接する一対の長方形状である側面部と、からなる、ロール体梱包箱。
(2) 前記ロール体支持パッドの前記上面載置部には、該上面載置部の長手方向の側辺と平行に複数の折曲げ補助線部が形成されている、(1)に記載のロール体梱包箱。
(3) 前記底面側トレイ、前記スリーブ枠、及び、前記天面側カバーが、いずれも段ボールで形成されている、(1)又は(2)に記載のロール体梱包箱。
(4) (1)から(3)に記載のロール体梱包箱に、シート状製品が巻き取られてなるロール体が収納されているロール体梱包体であって、各々の前記ロール体は、前記ロール体支持パッド上に載置されていて、前記ロール体支持パッドの前記上面載置部が、前記ロール体の重量によって下に凸に湾曲した状態で、前記ロール体の側面に着接している、ロール体梱包体。
(5) 前記ロール体を載置した状態における前記ロール体支持パッドの長手方向の側辺の高さが、前記ロール体の直径の1/4以上1/2以下である、(4)に記載の、ロール体梱包体。
(6) 前記シート状製品が、太陽電池モジュール用の保護シート又は封止材シートである、(4)又は(5)に記載の、ロール体梱包体。
本発明のロール体梱包箱によれば、従来の「ハンモック式のロール体梱包箱」よりも、ロール体の収納、及び、取り出しに要する作業時間を大幅に短縮することができる。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。但し、本発明は、以下の実施形態に限定されない。本発明は、その目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。
<ロール体梱包箱>
本発明のロール体梱包箱は、ロール体の輸送に適した梱包箱である。尚、本明細書において「ロール体」とは、可撓性を有するシート状の製品が、ロール状に巻き取られている状態にある物品全般のことを言うものとする。又、ここでの「可撓性を有するシート状の製品」は、特定の製品に限定されない。例えば、太陽電池モジュール用の裏面保護シートを、本発明が適用対象とする「可撓性を有するシート状の製品」の好ましい一例として挙げることができる。
本発明のロール体梱包箱は、ロール体の輸送に適した梱包箱である。尚、本明細書において「ロール体」とは、可撓性を有するシート状の製品が、ロール状に巻き取られている状態にある物品全般のことを言うものとする。又、ここでの「可撓性を有するシート状の製品」は、特定の製品に限定されない。例えば、太陽電池モジュール用の裏面保護シートを、本発明が適用対象とする「可撓性を有するシート状の製品」の好ましい一例として挙げることができる。
本発明の実施形態であるロール体梱包箱1は、図1に示すように、底面側トレイ11と、ロール体支持パッド12と、ロール体梱包箱1から容易に離脱可能な態様で載置されているスリーブ枠13と、スリーブ枠13を覆って配置される天面側カバー14と、少なくとも備える。又、底面側トレイ11と、ロール体支持パッド12との間には、底面パッド15が更に配置されていることが好ましい。
底面側トレイ11は、少なくとも長方形の底面を有する板状部材であり、好ましくは、図1に示すように、当該底面の四辺を取り囲んで立ち上がる側壁が更に形成されている枠付きの板状部材である。又、底面側トレイ11は、段ボールで形成されているものであることが好ましい。
ロール体支持パッド12は、可撓性を有するシート材料によって一体形成されている中空の厚板形状の部材である。ロール体支持パッド12は、詳しくは、図1及び図3に示す通り、長方形の上面載置部121と、上面載置部121と長さが等しく上面載置部121よりも幅広の長方形状である下面部123と、上面載置部121の長手方向の側辺と下面部123の長手方向の側辺とを連接する一対の長方形の側面部122とによって形成されている中空の厚板形状の部材である。ロール体支持パッド12を構成する上記のシート材料は、段ボールであることが好ましい。
図4に示すように、ロール体2を載置する前の状態においては、上面載置部121Aはほぼ平らな表面を保持している。そして、その上面載置部121Aに、ロール体2を載置したときには、可撓性を有する材量で構成されている上面載置部121は、載置されたロール体2の重量によって、下に凸に湾曲した状態の上面載置部121Bとなる。このように下に凸に湾曲した状態の上面載置部121Bの表面の曲面の少なくとも一部が、円柱形状のロール体2の側面に面接触する状態で着接することにより、ロール体支持パッド12は、載置されたロール体2を安定的に支持することができる。
又、ロール体支持パッド12には、図3に示すように、上面載置部121に、その長手方向の側辺と平行に複数の折曲げ補助線部124が形成されていることが好ましい。折曲げ補助線部124の加工態様は、当該線上における円滑な折り曲げを促進して、下に凸に湾曲した状態の上面載置部121Bの形成に寄与しうる態様であれば、特に限定されない。そのような加工態様の具体例としては、ハーフカット加工が挙げられる。これらの補助線部を、十分な数で均等に形成することにより、上面載置部121Bの下に凸な湾曲を、よりロール体2の側面に滑らかに着接しやすい湾曲とすることができる。
以上の形状及び材料からなるロール体支持パッド12は、ロール体梱包箱1において、その底面側のいずれかの部分に接合される。ロール体支持パッド12は、底面側トレイ11の表面に直接接合されていてもよいが、図1に示すように、底面側トレイ11上であってその枠内における不要な移動が制限される形で配置される板状の底面パッド15に接合される接合態様であることが好ましい。
スリーブ枠13は、連接する四面の矩形状の側壁により構成されている枠状の部材である。枠の開口面の形状及び大きさは、載置時に、各々のロール体支持パッド12を囲繞するために過不足のない形状及び大きさ、即ち、ロール体支持パッド12の下面部123と概ね同じ形状であり同じ大きさであればよい。又、このスリーブ枠13を構成するシート材料は、やはり、段ボールであることが好ましい。
スリーブ枠13は、ロール体梱包箱1のいずれの部分にも接合されていない状態で、即ち、必要に応じてロール体梱包箱1から容易に離脱可能な態様で、各々のロール体支持パッド12を囲繞することができる位置に載置される。底面パッド15が配置されている場合には、スリーブ枠13は、底面パッド15上に載置される。又、底面パッド15が配置されていない場合には、スリーブ枠13は、底面側トレイ11の表面に直接載置される。
天面側カバー14は、底面側トレイ11と同様の形状からなる部材である。即ち、長方形の天面を少なくとも有し、好ましくは、図1に示すように、当該天面の四辺を取り囲んで立ち上がる側壁が形成されている枠付きの板状部材である。又、天面側カバー14は、段ボールで形成されているものであることが好ましい。この天面側カバー14は、ロール体梱包箱1へのロール体2の収納時には、図1に示すように、全てのスリーブ枠13を覆う態様で、ロール体梱包箱1の天面側に配置される。
底面パッド15は、底面側トレイ11の底面と略同形同サイズであることによって、ロール体2の輸送中等にその配置位置が不要に変動しない形状と大きさを有する板状部材であることが好ましい。この板状部材も段ボールからなるものであることが好ましい。
ロール体梱包箱1は、以上説明した、底面側トレイ11、スリーブ枠13、天面側カバー14、及び、ロール体支持パッド12を含む構成部材が、いずれも段ボールで形成されているものであることが好ましい。
又、ロール体梱包箱1は、ロール体2を内部に載置後、これを輸送する場合、図2に示すように、例えば、ポリプロピレン製等の固定ベルト16によって、底面側トレイ11、スリーブ枠13、天面側カバー14を一体化して固定することによって、ロール体2を安全に輸送することができる。
<ロール体の梱包方法及びロール体梱包体>
ロール体梱包箱1は、ロール体2の梱包、及び、これにロール体2を梱包した状態での輸送に好ましく用いることができる。尚、本明細書においては、このようにしてロール体2がその内部に収納された状態にあるロール体梱包箱1のことを、ロール体梱包体10と称するものとする。
ロール体梱包箱1は、ロール体2の梱包、及び、これにロール体2を梱包した状態での輸送に好ましく用いることができる。尚、本明細書においては、このようにしてロール体2がその内部に収納された状態にあるロール体梱包箱1のことを、ロール体梱包体10と称するものとする。
[ロール体の梱包方法]
ロール体梱包箱1へのロール体2の収納は、図4に示す手順で行うことができる。ロール体2の収納時には、先ず、ロール体梱包箱1については、スリーブ枠13を離脱させた状態としておく。そして、この状態で、ロール体2をロール体支持パッド12の上面載置部121(121A)状に載置する。ロール体2が載置されることにより、上面載置部121は、下に凸に湾曲した状態の上面載置部121Bとなり、少なくともその一部がロール体の側面に面接触した状態で着接する。
ロール体梱包箱1へのロール体2の収納は、図4に示す手順で行うことができる。ロール体2の収納時には、先ず、ロール体梱包箱1については、スリーブ枠13を離脱させた状態としておく。そして、この状態で、ロール体2をロール体支持パッド12の上面載置部121(121A)状に載置する。ロール体2が載置されることにより、上面載置部121は、下に凸に湾曲した状態の上面載置部121Bとなり、少なくともその一部がロール体の側面に面接触した状態で着接する。
ロール体支持パッド12へのロール体2の載置後、同じく図4に示すように、各々のロール体支持パッド12を囲繞する態様で、スリーブ枠13を、底面側トレイ11上に直接或いは、底面パッド15を介して載置する。
ロール体支持パッド12の載置後、天面側カバー14を更に全てのスリーブ枠13を被覆する態様で配置し、例えば、図2に示すように、ロール体梱包箱1の外周を固定ベルト16で縛りつけることにより、輸送中におけるロール体梱包体10の一体性を安全に維持することができる。
一方、ロール体梱包体10からのロール体2の取り出しは、図5に示す手順で行うことができる。先ず、ロール体梱包体10(ロール体梱包箱1)の天面側カバー14を外した後、更に、スリーブ枠13をロール体梱包箱1から離脱させる。そして、スリーブ枠13の離脱後、ロール体2を、図5に示す通り、側方に転がしながらロール体梱包箱1の外に移動させる。このとき、可撓性を有する中空部材であるロール体支持パッド12は、同図に示すように、ロール体2の重みで押し潰されるため、ロール体2の上方への移動を伴わずに、水平方向への転がし移動のみで、ロール体梱包箱1の外に取り出すことができる。
[ロール体梱包体]
次に、ロール体梱包箱1にロール体2が収納された状態のものであるロール体梱包体10の詳細について説明する。図6は、輸送中のロール体梱包体10におけるロール体2の梱包形態を表した断面図である。ロール体梱包箱1は、ロール体梱包体10において、即ち、ロール体2がロール体支持パッド12に載置された図6に示す状態において、ロール体支持パッド12の長手方向の側辺の高さhが、ロール体の直径Rの1/4以上1/2以下となるように形成されていることが好ましい。ロール体支持パッド12の長手方向の側辺の高さhとは、底面パッド15が配置されている場合には、底面パッド15の表面からロール体支持パッド12の長手方向の側辺までの長さである。上記比率(h/R)が、1/4以上であることにより、ロール体支持パッド12上におけるロール体2の安定性を十分に高い水準に維持できる。又、上記比率(h/R)が、1/2以上であることにより、上述した横方向への転がし移動によるロール体2のロール体梱包箱1からの取り出しを、極めて円滑に行うことができる。
次に、ロール体梱包箱1にロール体2が収納された状態のものであるロール体梱包体10の詳細について説明する。図6は、輸送中のロール体梱包体10におけるロール体2の梱包形態を表した断面図である。ロール体梱包箱1は、ロール体梱包体10において、即ち、ロール体2がロール体支持パッド12に載置された図6に示す状態において、ロール体支持パッド12の長手方向の側辺の高さhが、ロール体の直径Rの1/4以上1/2以下となるように形成されていることが好ましい。ロール体支持パッド12の長手方向の側辺の高さhとは、底面パッド15が配置されている場合には、底面パッド15の表面からロール体支持パッド12の長手方向の側辺までの長さである。上記比率(h/R)が、1/4以上であることにより、ロール体支持パッド12上におけるロール体2の安定性を十分に高い水準に維持できる。又、上記比率(h/R)が、1/2以上であることにより、上述した横方向への転がし移動によるロール体2のロール体梱包箱1からの取り出しを、極めて円滑に行うことができる。
又、ロール体梱包箱1は、ロール体梱包体10において、即ち、ロール体2がロール体支持パッドに載置された図6に示す状態において、ロール体支持パッド12の長手方向の両側辺間の距離Dと、ロール体の直径Rとの関係が、3/4<D/R<2の範囲となるように形成されていることが好ましい。上記比率(D/R)が、3/4よりも大きいことにより、ロール体支持パッド12上におけるロール体2の安定性を十分に高い水準に維持することができる。又、上記比率(D/R)が、2よりも小さいことにより、ロール体梱包体10におけるロール体2の積載効率を高い水準に維持することができる。
又、ロール体梱包箱1は、ロール体梱包体10において、即ち、ロール体2が、ロール体支持パッド12に載置された図6に示す状態において、ロール体支持パッド12の長手方向の側辺とスリーブ枠13の内側表面との間の距離Bが、ロール体2の半径Aよりも小さくなるように形成されていることが好ましい。ロール体支持パッド12が及びスリーブ枠13が、そのように形成されていること(A>B)により、上記各効果を保持したまま、ロール体梱包体10におけるロール体2の積載効率を十分に高い水準に保つことができる。
以上説明した本発明のロール体梱包箱、ロール体梱包体によれば、以下のような効果を奏する。
(1) ロール体の梱包・輸送に用いるロール体梱包箱1を、可撓性を有するシート材料によって一体形成されている妻面開口部の形状が略台形である中空の厚板形状の部材であるロール体支持パッドと、収納時及び取り出し時に容易に離脱可能なスリーブ枠とを、備える構成とした。このようなロール体梱包箱によれば、従前のハンモック式のロール体梱包箱3へのロール体の収納時において、問題となっていた収納時における箱の側壁へのロール体2の側面の衝突、これによるロール体2の損傷を、高い確度で防ぐことができる。又、スリーブ枠13を離脱させた状態でロール体の載置を行うため、収納時のロール体2の持ち上げ幅も極めて小さくすることができる。尚且つ、従前のハンモック式のロール体梱包箱3からのロール体の取り出し時においては、ロール体2を梱包箱の側壁を越えさせるために必須であった、ロール体2の上方への持ち上げ作業は不要となり、これによりロール体2の取り出し作業に要する作業時間を大幅に短縮することができる。
(2) (1)の発明において、ロール体支持パッド12の上面載置部121に折曲げ補助線部を形成した。これによれば、ロール体2の載置時におけるロール体支持パッド12の上面載置部121が下に凸な滑らかな曲面となる変形を適切に促進して、上面載置部121上に載置されているロール体2と上記曲面との接触面積を増やし、ロール体梱包箱1に収納されているロール体2の安定性を更に高めることができる。
(3) ロール体支持パッド12を含め、ロール体梱包箱1を構成する主たる部材を、いずれも段ボールで形成した。上記効果を発現させるために好ましい可撓性を有し、尚且つ、リサイクル容易な素材である段ボールを使用することによって、(1)又は(2)に記載のロール体梱包箱の奏する上記各効果を十分に享受しながら、更に、安くて、丈夫で、使用後の廃棄について環境問題にも十分に配慮してつくられているロール体梱包箱1とすることができる。
(4) (4)の発明は、(1)から(3)に記載のロール体梱包箱1に、ロール体2が収納されているロール体梱包体10である。このロール体梱包体10は、(1)から(3)の発明の有利な効果を享受しながら、ロール体2を安全に輸送することができる。
(5) ロール体2を載置した状態におけるロール体支持パッド12の長手方向の側辺の高さhが、ロール体の直径Rの1/4以上1/2以下となるようにロール体鯛支持パッドが設計されているものとした。これによれば、ロール体支持パッド12上におけるロール体2の安定性を十分に高い水準に維持でき、又、横方向への転がし移動によるロール体2のロール体梱包箱1からの取り出しを、極めて円滑に行うことができる。
(6) 本発明は、特に、太陽電池モジュール用の保護シート又は封止材シート等の大型のシート状製品を巻き取ったロール体2に好ましく適用することができる。具体例として、例えば、ポリエチレンテレフタレート系樹脂をベース樹脂とする厚さ150μmの樹脂フィルムである太陽電池モジュール用の保護シートを、巻芯に巻き取ってなる、直径400mm、長さ1000mm、重量150kgのロール体の梱包及び輸送に、段ボールによって各部材を構成した本発明のロール体梱包体10は、好ましく適用することができる。
以上の通り、本発明によれば、ロール体製品の収納、及び、取り出しにおける製品損傷の危険性を低下させながら、尚且つ、ロール体製品の梱包箱への収納、取り出しに要する作業時間も大幅に短縮することができる。
1 ロール体梱包箱
11 底面側トレイ
12 ロール体支持パッド
121 上面載置部
122 側面部
123 下面部
124 折曲げ補助線部
13 スリーブ枠
14 天面側カバー
15 底面パッド
2 ロール体
10 ロール体梱包体
11 底面側トレイ
12 ロール体支持パッド
121 上面載置部
122 側面部
123 下面部
124 折曲げ補助線部
13 スリーブ枠
14 天面側カバー
15 底面パッド
2 ロール体
10 ロール体梱包体
Claims (6)
- ロール体を横置きするロール体梱包箱であって、
底面側トレイと、
前記底面側トレイ上に配置されている一又は複数のロール体支持パッドと、
各々の前記ロール体支持パッドを囲繞して、前記ロール体梱包箱のいずれの部分にも接合されずに、前記底面側トレイ上に載置されている一又は複数のスリーブ枠と、
前記スリーブ枠を覆って配置されている天面側カバーと、を備え、
前記ロール体支持パッドは、可撓性を有するシート材料によって一体形成されている中空の厚板形状の部材であって、長方形状である上面載置部と、該上面載置部と長さが等しく該上面載置部よりも幅広の長方形状である下面部と、該上面載置部の長手方向の側辺と該下面部の長手方向の側辺とを連接する一対の長方形状である側面部と、からなる、ロール体梱包箱。 - 前記ロール体支持パッドの前記上面載置部には、該上面載置部の長手方向の側辺と平行に複数の折曲げ補助線部が形成されている、請求項1に記載のロール体梱包箱。
- 前記ロール体支持パッド、前記底面側トレイ、前記スリーブ枠、及び、前記天面側カバーが、いずれも段ボールで形成されている、請求項1又は2に記載のロール体梱包箱。
- 請求項1から3のいずれかに記載のロール体梱包箱に、シート状製品が巻き取られてなるロール体が収納されているロール体梱包体であって、
各々の前記ロール体は、前記ロール体支持パッド上に載置されていて、
前記ロール体支持パッドの前記上面載置部が、前記ロール体の重量によって下に凸に湾曲した状態で、前記ロール体の側面に着接している、ロール体梱包体。 - 前記ロール体を載置した状態における前記ロール体支持パッドの長手方向の側辺の高さが、前記ロール体の直径の1/4以上1/2以下である、請求項4に記載の、ロール体梱包体。
- 前記シート状製品が、太陽電池モジュール用の保護シート又は封止材シートである、請求項4又は5に記載の、ロール体梱包体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017238834A JP2019104534A (ja) | 2017-12-13 | 2017-12-13 | ロール体梱包箱 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019104534A true JP2019104534A (ja) | 2019-06-27 |
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ID=67062643
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JP (1) | JP2019104534A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020246528A1 (ja) | 2019-06-04 | 2020-12-10 | 日本ケミファ株式会社 | 痛風又は高尿酸血症の治療薬 |
-
2017
- 2017-12-13 JP JP2017238834A patent/JP2019104534A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020246528A1 (ja) | 2019-06-04 | 2020-12-10 | 日本ケミファ株式会社 | 痛風又は高尿酸血症の治療薬 |
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