JP2019103615A - 遊技機 - Google Patents

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辰則 春好
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崇夫 今井
尚之 小島
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尚之 小島
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Abstract

【課題】設定値を推測する遊技性を向上する。【解決手段】遊技機は、遊技者の有利度合を段階的に示した設定値を設定する設定値設定手段と、電源切断前の設定値および電源切断後の設定値を保持する設定値保持手段と、複数種類の当選種別のいずれかを当選種別抽選により決定する当選種別抽選手段と、ストップスイッチの操作に応じ、当選種別抽選手段の抽選結果に基づいて、操作されたストップスイッチに対応するリールをそれぞれ停止制御するリール制御手段と、当選種別抽選で決定した当選種別を構成する小役の入賞に基づいて、小役に対応する遊技媒体を払い出す払出制御手段と、遊技に関する演出を実行する演出制御手段と、を備え、演出制御手段は、電源切断前の設定値と電源切断後の設定値との組み合わせに基づいて、電源切断を跨いだ設定値の推移態様を示唆する設定値示唆演出を実行する。【選択図】図10

Description

本発明は、遊技者に遊技上の利益を付与するか否かを抽選により決定する遊技機に関する。
遊技機としてのスロットマシンでは、遊技の進行に際し、遊技者の有利度合(遊技利益)を異にする複数の遊技状態や演出状態が設けられている。例えば、ボーナス役に対応する図柄組み合わせを有効ライン上に表示することで、通常遊技状態より、遊技者がメダルを獲得し易いボーナス遊技状態に移行する仕様を採用しているスロットマシンがある。
また、スロットマシンでは、遊技者の有利度合を調整するために、遊技利益を得る容易性を段階的に示した設定値を個々に設定することができる。遊技場(ホール)側管理者は、かかる設定値の変更を通じてスロットマシンの出玉率等を調整する。遊技者は、遊技を有利に進行することを望んでいるため、ホール管理者が設定した設定値を把握したいと考えるが、設定値が容易かつ正確に把握可能となると、出玉率の高いスロットマシンのみが稼働することとなり、遊技場側の経営が成り立たなくなる。
そこで、遊技者に有利なボーナス遊技状態以外の通常遊技状態において、ボーナス役と重複当選している可能性がある特定役が当選した場合に、液晶画面上で設定値を示唆する演出を実行する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2009−112604号公報
上述したように、設定値を示唆する演出が実行されることで、遊技者は、現在の設定値を推測することが可能となり、遊技を有利に進行することができる。しかし、推測できるのはあくまで現在の設定値であり、同一のスロットマシンの設定値の、日を跨いだ長期的な推移まで推測できるものではなかった。したがって、設定値の示唆が、遊技者の遊技当日の遊技意欲を高めることはできても、遊技者がその遊技場(ホール)に通いたくなる意欲まで高めることはできなかった。
本発明は、このような課題に鑑み、設定値を推測する遊技性を向上することが可能な遊技機を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の遊技機は、遊技者の有利度合を段階的に示した設定値を設定する設定値設定手段と、電源切断前の設定値および電源切断後の設定値を保持する設定値保持手段と、スタートスイッチの操作、および、設定された前記設定値に基づき、複数種類の当選種別のいずれかを当選種別抽選により決定する当選種別抽選手段と、前記スタートスイッチの操作に基づき、複数種類の図柄がそれぞれ配列された複数のリールを回転制御し、回転しているリールに対応するストップスイッチの操作に応じ、前記当選種別抽選手段の抽選結果に基づいて、操作された前記ストップスイッチに対応するリールをそれぞれ停止制御するリール制御手段と、前記当選種別抽選で決定した当選種別を構成する小役の入賞に基づいて、前記小役に対応する遊技媒体を払い出す払出制御手段と、遊技に関する演出を実行する演出制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記電源切断前の設定値と前記電源切断後の設定値との組み合わせに基づいて、電源切断を跨いだ設定値の推移態様を示唆する設定値示唆演出を実行する。
上記課題を解決するために、本発明の他の遊技機は、遊技者の有利度合を段階的に示した設定値を設定する設定値設定手段と、所定の時間契機より前の設定値および前記所定の時間契機より後の設定値を保持する設定値保持手段と、スタートスイッチの操作、および、設定された前記設定値に基づき、複数種類の当選種別のいずれかを当選種別抽選により決定する当選種別抽選手段と、前記スタートスイッチの操作に基づき、複数種類の図柄がそれぞれ配列された複数のリールを回転制御し、回転しているリールに対応するストップスイッチの操作に応じ、前記当選種別抽選手段の抽選結果に基づいて、操作された前記ストップスイッチに対応するリールをそれぞれ停止制御するリール制御手段と、前記当選種別抽選で決定した当選種別を構成する小役の入賞に基づいて、前記小役に対応する遊技媒体を払い出す払出制御手段と、遊技に関する演出を実行する演出制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記所定の時間契機より前の設定値と前記所定の時間契機より後の設定値との組み合わせに基づいて、前記所定の時間契機を跨いだ設定値の推移態様を示唆する設定値示唆演出を実行する。
本発明によれば、設定値を推測する遊技性を向上することが可能となる。
スロットマシンの概略的な機械的構成を説明するための外観図である。 スロットマシンの概略的な機械的構成を説明するための前面扉を開いた状態での外観図である。 リールの図柄配列および有効ラインを示す図である。 スロットマシンの概略的な電気的構成を示したブロック図である。 当選役を説明するための説明図である。 当選種別抽選テーブルを示す図である。 通常遊技状態中の当選種別抽選テーブルを説明するための説明図である。 主制御基板における遊技状態の遷移を説明するための説明図である。 設定値示唆演出を説明するための説明図である。 設定値示唆演出を説明するための説明図である。 主制御基板のメイン処理を示したフローチャートである。 副制御基板のサブ処理を示したフローチャートである。 コマンド受信処理を示したフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(スロットマシン100の機械的構成)
図1および図2の外観図に示すように、遊技機としてのスロットマシン100は、前面が開口した筐体102と、筐体102の前面一端に回動可能に上下に並んで配置される前面上扉104および前面下扉106とが設けられている。前面上扉104の下部略中央には、ガラス板や透明樹脂板等で構成された無色透明の図柄表示窓108が設けられており、筐体102内の図柄表示窓108に対応する位置には、3つのリール110(左リール110a、中リール110b、右リール110c)が、それぞれ独立して回動可能に設けられている。左リール110a、中リール110b、右リール110cには、図3(a)の図柄配列に示すように、20に等分された各領域に複数種類の図柄がそれぞれ配列されており、遊技者は、図柄表示窓108を通じて、上段、中段、下段に位置する、左リール110a、中リール110b、右リール110cそれぞれの3つの連続する合計9個の図柄を視認することができる。
前面下扉106の上部には操作部設置台112が形成され、操作部設置台112には、メダル投入部114、ベットスイッチ116、スタートスイッチ118、ストップスイッチ120、演出スイッチ122等が設けられている。メダル投入部114は、メダル投入口114aを通じて遊技媒体としてのメダルの投入を受け付ける。ベットスイッチ116は、スロットマシン100の内部に電気的に貯留(以下、単にクレジットという)されているメダルのうち、1遊技で必要とされる規定数のメダルを投入(ベット)する。
スタートスイッチ118は、例えば傾倒操作を検出可能なレバーで構成され、遊技者による遊技の開始操作を検出する。ストップスイッチ120(ストップスイッチ120a、ストップスイッチ120b、ストップスイッチ120c)は、左リール110a、中リール110b、右リール110cそれぞれに対応して設けられており、遊技者の停止操作を検出する。なお、ストップスイッチ120の停止操作が可能な状態で、遊技者が、ストップスイッチ120a、ストップスイッチ120b、ストップスイッチ120cのいずれかを最初に停止操作することを第1停止といい、第1停止の後、停止操作されていない2つのストップスイッチ120のいずれかを停止操作することを第2停止といい、第2停止の後、最後に残ったストップスイッチ120を停止操作することを第3停止という。演出スイッチ122は、例えば、押圧スイッチと、その周囲に回転自在に配されたジョグダイヤルスイッチとから構成され、遊技者の押圧操作や回転操作を検出する。
前面上扉104の上部略中央には、演出に伴う様々な画像を表示する液晶表示部124が設けられている。また、前面上扉104の上部や左右には、例えば高輝度の発光ダイオード(LED)によって構成される演出用ランプ126が設けられる。また、前面上扉104の裏面における液晶表示部124の左右位置や前面下扉106の裏面における左右位置には、効果音や楽音等による聴覚的な演出を行うスピーカ128が設けられている。
操作部設置台112には、メインクレジット表示部130およびメイン払出表示部132が設けられている。また、図柄表示窓108と操作部設置台112との間には、サブクレジット表示部134およびサブ払出表示部136が設けられている。これらメインクレジット表示部130およびサブクレジット表示部134にはクレジットされているメダルの枚数(クレジット枚数)が表示され、メイン払出表示部132およびサブ払出表示部136にはメダルの払出枚数が表示される。
筐体102内におけるリール110の下方には、メダル排出口140aからメダルを払い出すためのメダル払出装置(メダルホッパー)142が設けられている。また、前面下扉106の前面下部には、メダル排出口140aから払い出されたメダルを貯留するための受け皿部140が設けられている。また、筐体102内には、電源スイッチ144が設けられている。電源スイッチ144は、スロットマシン100を管理する管理者が操作し、電源の切断状態と電源の投入状態の2つの状態を切り換えるために用いられる。
また、筐体102内には、後述する主制御基板200に、図示しない設定キーおよび設定変更スイッチ(これらを合わせて設定値設定手段という)が設けられている。スロットマシン100では、設定キーに所定の鍵(操作キー)が挿入されてOFFの位置からONの位置へ回転された状態で電源スイッチ144を介して電源が投入されると設定変更モードに移行し、設定値(有利度合を段階的に示したもの)の変更(単に設定変更ともいう)が可能な状態となる。そして、設定変更が可能な状態において設定変更スイッチが押下される度に設定値が1ずつ加算され、例えば、6段階の設定値のうちのいずれかの設定値に変更され、スタートスイッチ118が操作されると、設定値が確定し、設定キーを元の位置(OFFの位置)に戻すことで設定変更モードが終了して遊技が可能となる。なお、設定変更は、電源スイッチ144が操作されて電源の投入状態となってから一定期間のみ可能となっている。なお、本実施形態では、設定値「1」が最も有利度合が低く、設定値「6」が最も有利度合が高く、設定値「1」から設定値「6」にかけて順に有利度合が高くなるように設定されている。
スロットマシン100では、遊技が開始可能となり、規定数のメダルがベットされると、有効ラインが有効化するとともに、スタートスイッチ118に対する操作が有効となる。ここで、ベットは、ベットスイッチ116の操作を通じてクレジットされているメダルを投入する場合と、メダル投入部114を通じてメダルを投入する場合と、詳しくは後述するリプレイ役が有効ライン上に表示されたことに基づいてメダルを自動投入する場合のいずれも含む。また、有効ラインは、当選役の入賞を判定するためのラインであり、本実施形態では5本である。図3(b)に示すように、図柄表示窓108に臨む9つの図柄(3リール×上中下の3段)のうち、有効ラインAは、左リール110aの中段、中リール110bの中段、右リール110cの中段に停止する図柄に対応する位置を結んだラインに設定され、有効ラインB1は、左リール110aの上段、中リール110bの上段、右リール110cの上段に停止する図柄に対応する位置を結んだラインに設定され、有効ラインB2は、左リール110aの下段、中リール110bの下段、右リール110cの下段に停止する図柄に対応する位置を結んだラインに設定され、有効ラインC1は、左リール110aの上段、中リール110bの中段、右リール110cの下段に停止する図柄に対応する位置を結んだラインに設定され、有効ラインC2は、左リール110aの下段、中リール110bの中段、右リール110cの上段に停止する図柄に対応する位置を結んだラインに設定されている(以下、有効ラインA、B1、B2、C1、C2を単に「有効ライン」と略す場合がある)。
そして、遊技者によりスタートスイッチ118が操作されると、遊技が開始され、左リール110a、中リール110b、右リール110cが回転されるとともに、当選種別抽選等が実行される。その後、ストップスイッチ120a、120b、120cの操作に応じて、対応する左リール110a、中リール110b、右リール110cをそれぞれ停止させる。そして、当選種別抽選の抽選結果および有効ラインに表示された図柄の組み合わせによって、メダルの払い出しを受け得る当選役が入賞した場合にはメダルの払い出しが実行され、メダルの払い出しを受け得る当選種別に非当選であった場合または当選したが入賞しなかった場合には左リール110a、中リール110b、右リール110cが全て停止したことをもって、遊技が終了する。
なお、本実施形態において、上記1遊技は、メダル投入部114を通じたメダルの投入、ベットスイッチ116の操作を通じたクレジットされているメダルの投入、または、リプレイ役が有効ライン上に表示されたことに基づくメダルの自動投入のいずれかが行われてから、遊技者によるスタートスイッチ118の操作に応じて、左リール110a、中リール110b、右リール110cが回転制御されるとともに当選種別抽選が実行され、当選種別抽選の抽選結果および遊技者による複数のストップスイッチ120a、120b、120cの操作に応じて、操作されたストップスイッチ120a、120b、120cに対応する左リール110a、中リール110b、右リール110cがそれぞれ停止制御され、メダルの払い出しを受け得る当選役が入賞した場合、そのメダルの払い出しが実行されるまでの遊技をいう。また、メダルの払い出しを受け得る当選種別に非当選であった場合または当選したが入賞しなかった場合、左リール110a、中リール110b、右リール110cが全て停止したことをもって1遊技が終了する。ただし、1遊技の開始を、上記のメダルの投入、または、リプレイ役の当選の代わりに、遊技者によるスタートスイッチ118の操作と読み替えてもよい。また、かかる1遊技が繰り返される数を遊技数とする。
(スロットマシン100の電気的構成)
図4は、スロットマシン100の概略的な電気的構成を示したブロック図である。図4に示すように、スロットマシン100は、遊技の進行を制御する主制御基板200と、遊技の進行に応じた演出を制御する副制御基板202とを含む制御基板が設けられている。また、主制御基板200と副制御基板202との間の電気的な信号の伝達は、不正防止等の観点から、主制御基板200から副制御基板202への一方向のみに制限される。
(主制御基板200)
主制御基板200は、中央処理装置であるメインCPU200a、プログラム等が格納されたメインROM200b、ワークエリアとして機能するメインRAM200c等を含む半導体集積回路を有し、スロットマシン100全体を統括的に制御する。なお、メインRAM200cは、電源が切断された場合においても、設定変更が行われてRAMクリアが実行されない限り、データが消去されることなく保持される。
また、主制御基板200は、メインCPU200aが、メインROM200bに格納されたプログラムに基づきメインRAM200cと協働することで機能する、初期化手段300、ベット手段302、当選種別抽選手段304、リール制御手段306、判定手段308、払出制御手段310、遊技状態制御手段312、コマンド送信手段314等の機能部を有する。
主制御基板200では、メダル投入口114aへのメダルの投入を検出する投入メダル検出部114b、ベットスイッチ116、スタートスイッチ118およびストップスイッチ120a、120b、120cから各種の検出信号を受信しており、受信した検出信号に基づいて、メインCPU200aが種々の処理を実行する。
初期化手段300は、主制御基板200における初期化処理を実行する。ベット手段302は、遊技に使用するためのメダルをベットする。当選種別抽選手段304は、スタートスイッチ118の操作に基づき、詳しくは後述するように、当選役の当否、より詳しくは、当選役が含まれる当選種別の当否を決定する当選種別抽選を行う。
リール制御手段306は、スタートスイッチ118の操作に応じて、左リール110a、中リール110b、右リール110cを回転制御し、回転している左リール110a、中リール110b、右リール110cにそれぞれ対応したストップスイッチ120a、120b、120cの操作に応じて、対応する左リール110a、中リール110b、右リール110cを停止制御する。
また、主制御基板200には、リール駆動制御部150が接続されている。このリール駆動制御部150は、スタートスイッチ118の操作信号に応じ、リール制御手段306から送信される、左リール110a、中リール110b、右リール110cの回転開始信号に基づいて、ステッピングモータ152を駆動する。また、リール駆動制御部150は、ストップスイッチ120の操作信号に応じ、リール制御手段306から送信される、左リール110a、中リール110b、右リール110cそれぞれの停止信号および回転位置検出回路154の検出信号に基づいて、ステッピングモータ152の駆動を停止する。
判定手段308は、当選役に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されたか否か判定する。ここで、当選役に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されることを単に入賞という場合がある。払出制御手段310は、当選役に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されたこと(入賞したこと)に基づいて、当該当選役に対応する数だけメダルを払い出す。また、主制御基板200には、メダル払出装置142が接続されており、払出制御手段310は、メダルの払出枚数を計数しながらメダルを排出する。
遊技状態制御手段312は、当選種別抽選の結果や判定手段308の判定結果を参照し、複数種類の遊技状態のいずれかに移行させる。
コマンド送信手段314は、ベット手段302、当選種別抽選手段304、リール制御手段306、判定手段308、払出制御手段310、遊技状態制御手段312等の動作に伴う、遊技に関するコマンドを順次決定し、決定したコマンドを副制御基板202に順次送信する。
また、主制御基板200には、乱数発生器200dが設けられる。乱数発生器200dは、計数値を順次インクリメントし、所定の数値範囲内でループさせ、所定の時点における計数値を抽出することで乱数を得る。主制御基板200の乱数発生器200dによって生成される乱数(以下、当選種別抽選乱数という)は、遊技者に付与する遊技利益、例えば、当選種別抽選手段304が当選種別を決定するために用いられる。
(副制御基板202)
また、副制御基板202は、主制御基板200と同様に、中央処理装置であるサブCPU202a、プログラム等が格納されたサブROM202b、ワークエリアとして機能するサブRAM202c等を含む各種半導体集積回路を有し、主制御基板200からのコマンドに基づき、特に演出を制御する。また、サブRAM202cにもメインRAM200c同様、不図示のバックアップ電源が接続されており、電源が切断された場合においても、データが消去されることなく保持される。なお、副制御基板202にも、主制御基板200同様、乱数発生器202dが設けられており、乱数発生器202dによって生成される乱数(以下、演出抽選乱数という)は、主に演出の態様を決定するために用いられる。
また、副制御基板202では、サブCPU202aが、サブROM202bに格納されたプログラムに基づき、サブRAM202cと協働することで機能する、初期化決定手段330、コマンド受信手段332、演出制御手段334等の機能部を有する。
初期化決定手段330は、副制御基板202における初期化処理を実行する。コマンド受信手段332は、主制御基板200等、他の制御基板からのコマンドを受信し、コマンドに対する処理を行う。演出制御手段334は、演出スイッチ122から検出信号を受信するとともに、受信されたコマンドに基づいて液晶表示部124、演出用ランプ126、スピーカ128の各デバイスで行われる遊技の演出を決定する。具体的に、演出制御手段334は、液晶表示部124に表示される画像データや、演出用ランプ126、サブクレジット表示部134、サブ払出表示部136等の電飾機器を通じた演出のための電飾データを決定するとともに、スピーカ128から出力すべき音声を構成する音声データを決定する。
(主制御基板200で用いられるテーブル)
図5は、当選役を説明するための説明図であり、図6は、当選種別抽選テーブルを説明するための説明図である。
スロットマシン100においては、詳しくは後述するように、複数種類の遊技状態および演出状態が設けられており、遊技の進行に応じて遊技状態および演出状態が移行される。そして、主制御基板200では、遊技状態制御手段312により管理、制御される遊技状態に対応する複数の当選種別抽選テーブル等がメインROM200bに格納されている。当選種別抽選手段304は、メインRAM200cに記憶された現在の設定値(遊技利益を得る容易性を段階的に示したもの)と現在の遊技状態に応じて、対応する当選種別抽選テーブルをメインROM200bから抽出し、抽出した当選種別抽選テーブルに基づき、スタートスイッチ118の操作信号に応じて取得された当選種別抽選乱数が当選種別抽選テーブル内のいずれの当選種別に対応するか判定する。
ここで、当選種別抽選テーブルで抽出される当選種別を構成する当選役には、リプレイ役、小役、ボーナス役が含まれる。リプレイ役は、リプレイ役に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されると、遊技者によるメダルの新たなベットを行うことなく再度遊技を実行できる役である。小役は、その小役に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されることにより、図柄組み合わせに応じて所定枚数のメダルの払い出しを受けることができる役である。また、ボーナス役は、そのボーナス役に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されることにより、遊技状態制御手段312により管理される遊技状態をボーナス遊技状態へ移行させることができる役である。
本実施形態における当選役は、図5に示すように、リプレイ役として、当選役「リプレイ」が設けられている。また、小役として、当選役「小役1」〜「小役6」(以下、かかる6個の小役を単に当選役「小役」と略す場合がある)が設けられている。また、ボーナス役として、当選役「RBB」、当選役「CBB」(以下、かかる2個のボーナス役を単に当選役「BB」と略す場合がある)が設けられている。図5では、左リール110a、中リール110b、右リール110cそれぞれに、各当選役を構成する図柄が対応付けられている。なお、図5中「ANY」は、対応する有効ライン上にいずれの図柄が停止してもよいことを示す。
ここで、本実施形態においては、遊技者によってストップスイッチ120が操作されたときに、入賞可能な当選役に対応する図柄組み合わせを構成する図柄が有効ライン上にある場合には、リール制御手段306によって、当該図柄が有効ライン上に停止するように停止制御がなされる。また、ストップスイッチ120が操作されたときに、入賞可能な当選役に対応する図柄組み合わせを構成する図柄が、有効ライン上にはないが、リール110の回転方向と反対の方向の図柄4コマ分に相当する範囲(引込範囲)内に存在している場合には、リール制御手段306によって、離れている図柄数が滑りコマ数となり、当該当選役に対応する図柄組み合わせを構成する図柄を有効ライン上に引き込むように滑りコマ数分回転を維持した後に停止するように停止制御がなされる。また、入賞可能な当選役に対応する図柄がリール110中に複数あり、いずれもリール110の引込範囲内に存在している場合には、予め定められた優先順位に従っていずれの図柄を有効ライン上に引き込むか決定され、当該優先された図柄を有効ライン上に引き込むように滑りコマ数分回転を維持した後に停止するように停止制御がなされる。なお、ストップスイッチ120が押圧操作されたときに、入賞可能な当選役以外の当選役に対応する図柄組み合わせを構成する図柄が有効ライン上にある場合には、リール制御手段306によって、その図柄を有効ライン上に停止させないようにする、所謂蹴飛ばし処理も並行して実行される。また、後述するように、当選種別に含まれる当選役に操作態様(操作順や操作タイミング)が入賞条件として設定されている場合、リール制御手段306は、遊技者の操作態様に応じて当選役に対応する図柄組み合わせを有効ライン上に表示可能に停止制御する。
そして、例えば、当選役「リプレイ」、当選役「小役1」に対応する図柄組み合わせを構成する図柄は、各リール110において、上記の停止制御によって、必ず有効ライン上に表示可能なように配列されている。このような当選役をPB=1と表す場合がある。一方、例えば、当選役「小役2」〜「小役6」、当選役「BB」に対応する図柄組み合わせを構成する図柄は、各リール110において、上記の停止制御によって、必ずしも有効ライン上に表示可能なように配列されてはいないので、所謂とりこぼしが発生する場合がある。このような当選役をPB≠1と表す場合がある。
図6に示すように、当選種別抽選テーブルでは、複数の当選領域が区画されており、各遊技状態によって抽選の対象となる当選種別が異なったり、ハズレ(不当選)の有無が異なったりする。図6では、各遊技状態(通常遊技状態(通常)、内部中遊技状態(内部中)、当選役「RBB」が入賞したボーナス遊技状態(RBB)、当選役「CBB」が入賞したボーナス遊技状態(CBB))毎に割り当てられた当選領域(当選種別)を「○」で表しているが、実際には、複数の遊技状態それぞれに対応する当選種別抽選テーブルがメインROM200bに記憶されている。当選種別抽選テーブルでは、区画化された各当選領域にはそれぞれ当選範囲を示す数値である所定の置数(当選範囲値)と当選種別が対応付けられており、遊技状態毎に割り当てられた全ての当選領域の置数を合計すると当選種別抽選乱数の総数(65536)となる。当選種別抽選手段304は、その時点の遊技状態に基づいて、当該当選種別抽選テーブルにおける複数の当選領域のうち番号の高い方から、順次、置数を取得し、その置数を当選種別抽選乱数から減算して、その減算値が0未満となると、その時点の当選領域に対応付けられた当選種別を当選種別抽選の抽選結果としている。
図6の当選種別抽選テーブルによれば、例えば当選領域1には、当選種別「ハズレ」が対応付けられており、かかる当選種別に当選すると、図5に示したいずれの当選役に対応する図柄組み合わせも有効ライン上に表示されることはなく、メダルの払い出し等が行われることはない。ただし、後述するように、BB内部当選フラグが次遊技に持ち越されている場合、当選種別「ハズレ」の当選により、当選役「BB」に対応する図柄組み合わせを有効ライン上に表示させることが可能となる。
また、当選領域2には、1の当選役「リプレイ」が単独で対応付けられた当選種別「リプレイ」が配置されている。また、当選領域3〜11には、それぞれ、当選役「小役」が単独で、または、複数の当選役「小役」が重複して対応付けられた当選種別「ベル」、「スイカ」、「チェリー1」、「チェリー2」、「共通チェリー」、「確定チェリー」、「中段チェリー」、「リーチ目」、「小役オール」が配置されている。当選領域12〜20には、それぞれ、当選役「RBB」が単独で、または、当選役「RBB」と1または複数の当選役「小役」とが重複して対応付けられている(以下、かかる9個の当選種別を当選種別「RBB」と略す場合がある)。当選領域21〜24には、それぞれ、当選役「CBB」が単独で、または、当選役「CBB」と当選役「小役」とが重複して対応付けられている(以下、かかる4個の当選種別を当選種別「CBB」と略す場合があり、当選種別「RBB」と当選種別「CBB」を区別しない場合、当選種別「BB」と略する場合がある)。そして、複数の当選役が重複して含まれる当選種別に当選した場合には、いずれの当選役に対応する図柄組み合わせを有効ライン上に優先的に表示させるかが設定されている。
なお、上述したいずれかの当選種別に当選すると、それぞれの当選種別に対応する内部当選フラグが成立(オン)するとともに、この内部当選フラグの成立状況に応じて、各リール110の停止制御がなされることとなる。このとき、小役が含まれる当選種別に当選したものの、これら当選役に対応する図柄組み合わせを、その遊技内で有効ライン上に表示させることができなかった場合には、当該遊技の終了後に内部当選フラグがオフされる。つまり、小役の当選の権利は小役が含まれる当選種別に当選した遊技内のみに限られ、当該権利を次遊技に持ち越すことはできない。これに対して、当選種別「RBB」、「CBB」に当選した場合には、BB内部当選フラグが成立(オン)するとともに、当選役「RBB」、「CBB」に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されるまで、BB内部当選フラグが遊技を跨いで持ち越される。なお、リプレイ役である当選種別「リプレイ」に対応する内部当選フラグが成立した場合には、その当選種別に含まれる当選役「リプレイ」のうちのいずれかの当選役「リプレイ」に対応する図柄組み合わせが必ず有効ライン上に表示され、メダルを要することなく次遊技を行うために必要となる処理が行われた後に、当該内部当選フラグがオフされる。
なお、当選種別「スイカ」が当選した際に優先的に停止制御される当選役「小役2」や、当選種別「チェリー1」、「チェリー2」、「共通チェリー」、「確定チェリー」、「中段チェリー」が当選した際に優先的に停止制御される当選役「小役3」、「小役4」は、当選役「RBB」、「CBB」を除く他の当選役よりも得られる特典(遊技利益)が高くなるように設定されている所謂レア役である。
また、図6では、説明の便宜上、各遊技状態(通常遊技状態、内部中遊技状態、ボーナス遊技状態)毎に当選種別抽選テーブルを設ける例を挙げて説明したが、実際は、各遊技状態における設定値毎に、さらに当選種別抽選テーブルが設けられている。
図7は、通常遊技状態中の当選種別抽選テーブルを説明するための説明図である。ここでは、説明の便宜上、通常遊技状態中の当選種別抽選テーブルのうち、当選種別「RBB単独」を挙げて説明する。図7に示すように、本実施形態では、設定値「1」から設定値「6」にかけて、例えば、ボーナス役に対応する当選種別の当選確率を順に高めている。例えば、設定値「1」では1/400の確率でしか当選種別「RBB単独」に当選しないが、設定値「6」では1/300の確率で当選種別「RBB単独」に当選する。したがって、設定値が高い程、当選種別「RBB単独」により当選し易くなるので、遊技者は、設定値が高い程、遊技利益を得る可能性が高くなる。なお、ここでは、設定値「1」から設定値「6」にかけて、ボーナス役に対応する当選種別の当選確率を高める例を挙げて説明したが、かかる場合に限らず、順に遊技者の期待獲得枚数が高くなるように設定されていれば足り、小役やリプレイ役に対応する当選種別の当選確率を高めたり、払出枚数の少ない小役に対し払出枚数の多い小役の当選確率を高めたりすることでも実現できる。
(遊技状態の遷移)
ここで、BB内部当選フラグについて、遊技状態の遷移と合わせて具体的に説明する。当選種別「BB」に当選し、BB内部当選フラグが成立すると、BB内部当選フラグの成立状況に応じて、図8の(1)に示すように、主制御基板200で管理している遊技状態が、当選種別「BB」に当選していない通常遊技状態(ボーナス非成立遊技状態)から、ボーナス遊技状態の準備状態に相当する内部中遊技状態(ボーナス成立遊技状態)となり、内部中遊技状態に基づいてリール110a、110b、110cそれぞれの停止制御がなされる。このとき、当選役「BB」に対応する図柄組み合わせを有効ライン上に表示させることができなかった場合には、そのままBB内部当選フラグが次遊技に持ち越され(内部中遊技状態が維持され)、次回以降の遊技においても当選役「BB」に対応する図柄組み合わせを有効ライン上に表示させることが可能となる。そして、遊技者が、当選役「BB」に対応する図柄組み合わせを有効ライン上に表示させると、図8の(2)に示すように、遊技状態が内部中遊技状態からボーナス遊技状態に移行する。また、ボーナス遊技状態において、所定枚数(例えば、297枚)を超えるメダルが払い出されると、図8の(3)に示すように、遊技状態が、ボーナス遊技状態から通常遊技状態に移行する。ただし、図8の(4)に破線の矢印で示すように、通常遊技状態における当選役「BB」が成立した遊技で、当選役「BB」に対応する図柄組み合わせを有効ライン上に表示させた場合、内部中遊技状態を経由せず、直接、ボーナス遊技状態に移行する。
(設定値の示唆)
ところで、上述したように、スロットマシン100では、設定キーおよび設定変更スイッチを用いて有利度合を段階的に示した設定値を変更できる。なお、設定値の変更には、任意の設定値から同一の設定値に再設定する所謂打ち替えも含む。また、このように設定値の変更が行われなかった場合、それまでの設定値がそのまま有効に維持(据え置き)される。遊技場側管理者は、かかる設定値を変更または維持することでスロットマシン100の出玉率等を調整する。遊技者は、遊技を有利に進行することを望んでいるため、ホール管理者が設定した設定値を把握したいと考えるが、設定値が容易かつ正確に把握可能となると、出玉率の高いスロットマシン100のみが稼働することとなり、遊技場側の経営が成り立たなくなる。しかし、設定値の示唆を全く行わないとなると、可能な限り高い設定値で遊技したいと考える遊技者の遊技意欲が減退してしまう。
そこで、設定値を示唆する機会を制限し、所定の契機が到来した場合にのみ、例えば、当選種別「BB」に当選し、そのボーナス遊技状態が終了したタイミングでのみ設定値を示唆することが考えられる。かかる構成により、遊技者は、ある程度遊技を進行しなければ、設定値を推測することができないので、設定値の高低に拘わらず、スロットマシン100の稼働率を上げることができる。
図9は、設定値示唆演出を説明するための説明図である。図9では、スロットマシン100に設定された設定値に応じて、実行可能な演出と、その実行確率(%)が異なっている。なお、実行確率を任意に決定できることは言うまでもない。ここでは、当選種別「BB」に当選し、ボーナス遊技状態に移行した場合、そのボーナス遊技状態の終了時に、演出制御手段334が設定値を示唆する設定値示唆演出を実行する。かかる設定値示唆演出としては、例えば、「通常演出」、「奇数設定値示唆演出」、「偶数設定値示唆演出」、「設定4以上確定演出」、「設定6確定演出」が準備されている。「通常演出」は、基本的な演出であり、なんら設定値を示唆しない。「奇数設定値示唆演出」は、本日(現在)の設定値が奇数(「1」、「3」、「5」のいずれか)である可能性が高いことを示唆する演出である。「偶数設定値示唆演出」は、本日(現在)の設定値が偶数(「2」、「4」、「6」のいずれか)である可能性が高いことを示唆する演出である。「設定4以上確定演出」は、本日の設定値が比較的高い「4」、「5」、「6」であることを示唆する演出である。「設定6確定演出」は、本日の設定値が最も高い「6」であることを示唆する演出である。なお、遊技場では設定値の変更が営業時間外に限られているので、営業時間内では設定値が変更されることはない。したがって、現在の設定値と、本日(1日のうちの営業時間内)の設定値とを相互に読み替えることができる。
ボーナス遊技状態の終了時において、例えば、「設定4以上確定演出」が実行された場合、遊技者は、遊技しているスロットマシン100の設定値が「4」〜「6」のいずれかであることを把握できるとともに、設定値が「1」〜「3」である可能性を排除できる。さらに、ボーナス遊技状態の終了時において、例えば、「設定6確定演出」が実行された場合、遊技者は、遊技しているスロットマシン100の設定値が遊技利益を得る期待度が最大である「6」であることを把握できるとともに、設定値が「1」〜「5」である可能性を排除できる。
遊技者は、遊技を有利に進行するために、遊技しているスロットマシン100の設定値が可能な限り高いことを望んでいる。したがって、遊技者は、「設定4以上確定演出」を視認することで設定値「4」〜「6」のいずれかが確定したことに歓喜し、さらに、「設定6確定演出」を視認することで設定値「6」が確定したことに狂喜する。こうして遊技者の遊技意欲を維持することができる。
また、ここでは、ボーナス遊技状態の終了時に設定値示唆演出が実行されるので、遊技者は、少なくとも当選種別「BB」に当選しなければ、現在遊技しているスロットマシン100の設定値を推測することができない。さらに、現在遊技しているスロットマシン100が設定値「6」であり、当選種別「BB」に当選したとしても、設定値「6」である確証を持つことが可能な「設定6確定演出」は1%の確率でしか出現しないので、遊技者は、設定値を把握するまでに、ある程度遊技を進行しなければならず、遊技場側の利益確保と、遊技者の遊技意欲維持とのバランスをとることができる。
このように、ボーナス遊技状態等の所定の契機が到来したタイミングで設定値を示唆することで、遊技者は、スロットマシン100の現在の設定値を推測することが可能となり、遊技を有利に進行することができる。しかし、推測できるのはあくまで本日の設定値であり、同一のスロットマシン100の設定値の、日を跨いだ長期的な推移まで推測できるものではなかった。したがって、設定値の示唆が、遊技者の遊技当日の遊技意欲を高めることはできても、遊技者がその遊技場(ホール)に通いたくなる意欲まで高めることはできなかった。そこで、本実施形態では、日を跨いだ長期的な設定値の推移も示唆することで、設定値を推測する遊技性を向上する。
図10は、設定値示唆演出を説明するための説明図である。かかる図10は図9のテーブルを発展させたものである。図10においても、図9同様、スロットマシン100に設定された設定値に応じて、実行可能な演出と、その実行確率(%)が異なっている。なお、実行確率を任意に決定できることは言うまでもない。ただし、図10では、本日(現在)の設定値に加え、前日の設定値にも基づいて設定値の示唆を行っている。
例えば、本日の設定値が「1」〜「3」であれば、前日の設定値が「1」〜「6」のいずれであるかに拘わらず、図9同様に設定値の示唆を行う。具体的に、当選種別「BB」に当選し、ボーナス遊技状態に移行した場合、そのボーナス遊技状態の終了時に、演出制御手段334が、いずれの設定値示唆演出を行うか抽選により決定する。例えば、本日の設定値が「1」であれば、前日の設定値に拘わらず、50%の確率で「通常演出」が実行され、30%の確率で「奇数設定値示唆演出」が実行され、20%の確率で「偶数設定値示唆演出」が実行される。同様に、本日の設定値が「2」であれば、前日の設定値に拘わらず、50%の確率で「通常演出」が実行され、20%の確率で「奇数設定値示唆演出」が実行され、30%の確率で「偶数設定値示唆演出」が実行される。本日の設定値が「3」であれば、前日の設定値に拘わらず、50%の確率で「通常演出」が実行され、30%の確率で「奇数設定値示唆演出」が実行され、20%の確率で「偶数設定値示唆演出」が実行される。このように本日の設定値が「1」〜「3」であれば、複数の設定値示唆演出のうち、「通常演出」、「奇数設定値示唆演出」、「偶数設定値示唆演出」のみが実行される。
そして、本日の設定値が「4」または「5」であれば、「通常演出」、「奇数設定値示唆演出」、「偶数設定値示唆演出」に加え、1%の確率で「設定4以上確定演出」も実行される。なお、ここでは、本日の設定値に加え前日の設定値も参照する。そして、前日の設定値が「1」〜「3」であるか、または、設定値が特殊条件である「4」〜「6」であるかに応じて、その演出態様を異ならせている。例えば、本日の設定値が「4」または「5」であり、前日の設定値が「1」〜「3」であれば、49%の確率で「通常演出」が実行され、20%または30%の確率で「奇数設定値示唆演出」が実行され、30%または20%の確率で「偶数設定値示唆演出」が実行され、1%の確率で「設定4以上確定演出」が実行される。一方、本日の設定値が「4」または「5」であり、前日の設定値が「4」〜「6」であれば、48%の確率で「通常演出」が実行され、20%または30%の確率で「奇数設定値示唆演出」が実行され、30%または20%の確率で「偶数設定値示唆演出」が実行され、1%の確率で「設定4以上確定演出」が実行され、さらに、1%の確率で「設定4以上確定SP(スペシャル)演出」が実行される。
かかる「設定4以上確定SP演出」は、本日の設定値が比較的高い「4」、「5」、「6」であることを示唆するとともに、前日の設定値が比較的高い「4」、「5」、「6」であることを示唆する演出である。このように、本実施形態では、1の設定値示唆演出により、前日から本日の設定値の推移とともに、本日の設定値の両方を一度に推測することが可能となる。
遊技者は、遊技を有利に進行するために、遊技しているスロットマシン100の本日の設定値が可能な限り高いことを望んでいる。また、本日、偶然に設定値が高いスロットマシン100を遊技できたことに加え、その遊技場が、連日、どのような設定値を設定しているかを把握するため、遊技しているスロットマシン100の前日の設定値が可能な限り高いことを望む。したがって、遊技者は、「設定4以上確定SP演出」を視認することで、本日の設定値が「4」〜「6」のいずれかであることが確定したことに加え、そのスロットマシン100の前日の設定値も「4」〜「6」のいずれかであることが確定したことに歓喜する。こうして、遊技者は、その遊技場が連日高い設定値を用いていることを把握できるので、遊技場が比較的高い設定値を設定する傾向があること、遊技場が比較的高い設定値を多数設定している可能性があること、および、遊技場が比較的高い設定値を同一のスロットマシン100に連続して設定する(据え置く)傾向があることを推測することができ、その遊技場に通おうという意欲を持つことになる。
なお、比較的高い設定値「4」〜「6」が設定されていたとしても、上記のような「設定4以上確定演出」や「設定6確定演出」等が実行されない限り、遊技者が比較的高い設定値である確証を持つことは容易ではない。また、仮に、遊技者が、当日、比較的高い設定値である確証を持つことができたとしても、次の日に、同一のスロットマシン100が比較的高い設定値である確証を持つのは至難の業である。ここでは、2日間連続で比較的高い設定値が設定されていることを確証できる態様で遊技者に報知しているので、遊技場側としても、比較的高い設定値を多数かつ連日設定していることのアピールになり、遊技場全体のスロットマシン100の稼働率を上げることが可能となる。
また、本日の設定値が「6」であり、前日の設定値が「1」〜「3」であれば、48%の確率で「通常演出」が実行され、20%の確率で「奇数設定値示唆演出」が実行され、30%の確率で「偶数設定値示唆演出」が実行され、1%の確率で「設定4以上確定演出」が実行され、1%の確率で「設定6確定演出」が実行される。そして、本日の設定値が「6」であり、前日の設定値が特殊条件である「4」または「5」であれば、47%の確率で「通常演出」が実行され、20%の確率で「奇数設定値示唆演出」が実行され、30%の確率で「偶数設定値示唆演出」が実行され、1%の確率で「設定4以上確定演出」が実行され、1%の確率で「設定6確定演出」が実行され、さらに、1%の確率で、上述した「設定4以上確定SP演出」が実行される。また、本日の設定値が「6」であり、前日の設定値が特殊条件である「6」であれば、46%の確率で「通常演出」が実行され、20%の確率で「奇数設定値示唆演出」が実行され、30%の確率で「偶数設定値示唆演出」が実行され、1%の確率で「設定4以上確定演出」が実行され、1%の確率で「設定6確定演出」が実行され、1%の確率で「設定4以上確定SP演出」が実行され、さらに、1%の確率で「設定6確定SP演出」が実行される。
かかる「設定6確定SP演出」は、本日の設定値が最も高い「6」であることを示唆するとともに、前日の設定値が最も高い「6」であることを示唆する演出である。ここでも、1の設定値示唆演出により、前日から本日の設定値の推移とともに、本日の設定値の両方を一度に推測することが可能となる。
遊技者は、「設定6確定SP演出」を視認することで、本日の設定値が「6」であることが確定したことに加え、そのスロットマシン100の前日の設定値も「6」であることが確定したことに歓喜する。こうして、遊技者は、その遊技場が最も高い設定値「6」を連日用いていることを把握できるので、遊技場が最も高い設定値「6」を設定する傾向があること、遊技場が最も高い設定値「6」を多数設定している可能性があること、および、遊技場が最も高い設定値「6」を同一のスロットマシン100に連続して設定する(据え置く)傾向があることを推測することができ、その遊技場に通おうという意欲を持つことになる。
なお、最も高い設定値「6」が設定されていたとしても、比較的高い設定値「4」〜「6」同様、上記のような「設定6確定演出」等が実行されない限り、遊技者が設定値「6」である確証を持つことは容易ではない。また、仮に、遊技者が、当日、設定値「6」である確証を持つことができたとしても、次の日に、同一のスロットマシン100が設定値「6」である確証を持つのは至難の業である。ここでは、2日間連続で最も高い設定値「6」が設定されていることを確証できる態様で遊技者に報知しているので、遊技場側としても、設定値「6」を多数かつ連日設定していることのアピールになり、遊技場全体のスロットマシン100の稼働率を上げることが可能となる。
ただし、ここでは、ボーナス遊技状態の終了時に設定値示唆演出が実行されるので、遊技者は、少なくとも当選種別「BB」に当選しなければ、現在遊技しているスロットマシン100の設定値を推測することができない。さらに、現在遊技しているスロットマシン100の設定値が高く、前日の設定値も高く、かつ、当選種別「BB」に当選したとしても、連日高い設定値が設定されている確証を持つことが可能な「設定4以上確定SP演出」や「設定6確定SP演出」は1%の確率でしか出現しないので、遊技者は、設定値を把握するまでに、ある程度遊技を進行しなければならず、遊技場側の利益確保と、遊技者の遊技意欲維持とのバランスをとることができる。
なお、演出制御手段334は、本日の設定値と、前日の設定値とを以下のように取得する。すなわち、遊技場では営業時間が終了すると、スロットマシン100の電源を切断し、営業時間が開始する前に、電源を投入する。そして、電源を投入した際に、設定値を変更する場合がある。そこで、演出制御手段334は、電源切断前の設定値を前日の設定値とし、電源切断後の設定値を本日の設定値とし、前日の設定値と本日の設定値との組み合わせに基づいて、設定値の推移状態を示唆する。
具体的に、メインRAM200cには、電源切断前の設定値を保持する領域(前日設定値保持領域)および電源切断後の設定値を保持する領域(本日設定値保持領域)が設けられている。かかる前日設定値保持領域および本日設定値保持領域は設定値保持手段として機能する。そして、電源が投入されると、前日設定値保持領域の内容を、本日設定値保持領域に記憶された設定値で更新する(本日設定値保持領域に記憶された設定値を前日設定値保持領域に上書きする)。そして、設定変更モードに移行して設定値が変更されると、その変更された設定値で本日設定値保持領域を更新する。また、設定変更モードに移行しなければ、設定値が維持されたとして、本日設定値保持領域を更新することなく(上書きすることなく)、同一の設定値が維持される。なお、設定変更モードに移行した場合は、設定された設定値が電源切断前と同一(打ち替え)であっても、その同一の設定値で本日設定値保持領域を更新する。こうして、前日設定値保持領域、本日設定値保持領域に、それぞれ、前日の設定値と本日の設定値が保持される。演出制御手段334は、設定値示唆演出を実行するタイミングで、前日設定値保持領域から前日の設定値を読み出し、本日設定値保持領域から本日の設定値を読み出し、前日の設定値と本日の設定値との組み合わせに基づいて、設定値の推移状態を示唆する。
また、演出制御手段334は、本日の設定値と、前日の設定値とをRTC(Real Time Clock)を用いて取得することもできる。すなわち、遊技場では、営業時間が定まっており、営業時間に基づいて日を跨いだか否か判定することができる。演出制御手段334は、日付の変わる午前0時や営業時間の開始前の所定時刻といった所定の時間契機と、現在の時刻とを比較し、所定の時間契機よりも前の設定値を前日の設定値とし、所定の時間契機よりも後の設定値を本日の設定値とし、前日の設定値と本日の設定値との組み合わせに基づいて、設定値の推移状態を示唆する。
具体的に、電源が投入されると、演出制御手段334は、前日設定値保持領域の内容を、本日設定値保持領域に記憶された設定値で更新する。そして、設定値が変更されると(設定変更、打ち替え)、その変更された設定値で本日設定値保持領域を更新する。したがって、設定値が変更されないと(据え置き)、本日設定値保持領域の内容が維持される。こうして、前日設定値保持領域、本日設定値保持領域に、それぞれ、前日の設定値と本日の設定値が保持される。演出制御手段334は、設定値示唆演出を実行するタイミングで、前日設定値保持領域から前日の設定値を読み出し、本日設定値保持領域から本日の設定値を読み出し、前日の設定値と本日の設定値との組み合わせに基づいて、設定値の推移状態を示唆する。なお、電源切断前後と所定の時間契機との両方を条件にして前日と本日とを区分するとしてもよい。
なお、ここでは、設定値示唆演出として、「通常演出」、「奇数設定値示唆演出」、「偶数設定値示唆演出」、「設定4以上確定演出」、「設定6確定演出」、「設定4以上確定SP演出」、「設定6確定SP演出」を挙げて説明したが、かかる場合に限らず、日を跨いだ本日の設定値と前日の設定値の推移態様(どのように設定値が推移したかの態様)を示唆すれば足り、例えば、本日の設定値が「2」〜「6」のいずれか以上であることを示したり、これと、前日の設定値が「2」〜「6」のいずれか以上であることを組み合わせて示したりしてもよい。また、設定値が「1」または「6」であるか否かや、設定変更を行ったか否かを示唆することもできる。
また、ここでは、演出制御手段334がボーナス遊技状態の終了時に、設定値示唆演出を実行する例を挙げて説明したが、設定値示唆演出を行うタイミングは任意に決定できる。例えば、各遊技状態(通常遊技状態、内部中遊技状態、ボーナス遊技状態)の開始時、滞在中の任意のタイミング、終了時に実行してもよいし、特定の当選役に当選または入賞したタイミングで実行するとしてもよい。また、遊技利益が大きい選択当選役と他の当選役とが重複した選択当選種別であり、ストップスイッチ120a、120b、120cの操作態様が、複数の操作態様のうちの所定の操作態様(正解操作態様)であること、すなわち、所定の操作順(打順)または所定の操作タイミングあるいはこれらの組み合わせであることが選択当選役の入賞条件として設定された選択当選種別が当選役抽選により決定したときに、演出制御手段334が、その選択当選役の入賞条件となる正解操作態様を報知する補助演出を行うことで、当該選択当選役に対応する図柄組み合わせを、遊技者が有効ライン上に容易に表示させることができる、所謂、AT(アシストタイム)を実行するAT演出状態や、リプレイ役の当選確率が通常遊技より高くなるように設定してメダルの消費を抑えることで、メダルの消費に対する当選役の抽選機会を増やす、RT(リプレイタイム)遊技や、上記のATとRT遊技が同時に進行されるART遊技を設けた場合、そのような遊技状態の開始時、滞在中の任意のタイミング、終了時に実行してもよい。
また、ここでは、演出制御手段334がボーナス遊技状態の終了時に、設定値示唆演出を実行する例を挙げて説明したが、設定値示唆演出は、一時的な(短期な)演出に限らず、例えば、各遊技状態(通常遊技状態、内部中遊技状態、ボーナス遊技状態)において、液晶表示部124の背景として用いられる複数のステージ(連続演出)であってもよい。この場合、遊技者は、ステージの移行比率により、遊技しているスロットマシン100の設定値の、日を跨いだ推移態様を推測することが可能となる。
また、ここでは、特定の設定値示唆演出である「設定4以上確定演出」、「設定6確定演出」、「設定4以上確定SP演出」、「設定6確定SP演出」を、比較的高い設定値(設定値「4」〜「6」や設定値「6」)の場合に実行するとしたが、比較的低い設定値(例えば、設定値「1」〜「3」や設定値「1」)の場合に実行する仕様としてもよい。かかる構成により、遊技者は、その遊技場が比較的低い設定値を多く配置する遊技場であると推測することができる。
また、ここでは、演出制御手段334が、前日の設定値と本日の設定値との組み合わせによって設定値示唆演出を実行する例を挙げているが、その対象となる期間は2日間に限らず、3日間以上の所定の日数であってもよい。また、対象を3日間以上とした場合も、必ずしも連続した日の設定値の推移態様を示す必要はなく、隔日や同一曜日等、様々な組み合わせを採用することができる。
このような、演出制御手段334が、前日の設定値と本日の設定値との組み合わせに基づいて、日を跨いだ設定値の推移態様を示唆する設定値示唆演出を実行する構成により、1の設定値示唆演出により、前日から本日の設定値の推移と、本日の設定値の両方を一度に推測することが可能となる。また、遊技者は、その遊技場が連日高い設定値を用いていることを把握できるので、その遊技場に通おうという意欲を持つことになる。また、遊技場側は、比較的高い設定値を多数かつ連日設定していることのアピールになり、遊技場全体としてスロットマシン100の稼働率を上げることが可能となる。
以下、主制御基板200、副制御基板202における具体的処理をフローチャートに基づいて説明する。
(主制御基板200のメイン処理)
図11は、主制御基板200のメイン処理を示したフローチャートである。ここでは、まず、主制御基板200のメイン処理に沿って、初期化後の1遊技の概略を説明し、その後、各処理の詳細について説明する。また、ここでは、本実施形態の特徴に関係する処理について詳細に説明し、本実施形態の特徴と無関係の構成については説明を省略する。また、詳細な説明は省略するが、各処理が遂行される際、各処理において用いられるスイッチ(ベットスイッチ116、スタートスイッチ118、ストップスイッチ120a、120b、120c)は、処理の開始時に有効化され、処理の終了時に無効化される。
(ステップS100)
電源スイッチ144を介してスロットマシン100の電源が投入され、通電状態になると、初期化手段300は、遊技開始に備え初期化処理を実行する。初期化手段300は、電源が投入されている間、随時バックアップデータを生成し、そのバックアップデータをメインRAM200cに保持している。したがって、不意の電断が生じたとしても、この初期化処理において、保持されたバックアップデータを用い電断前の状態に復帰させることができる。例えば、リール110の回転中に不意の電断が起きたとしても、復帰動作後に再度各リール110が回転している状態から開始される。したがって、初期化処理では、基本的に、メインRAM200cの初期化(RAMクリア)は行われない。
(ステップS200)
続いて、遊技者によるベットスイッチ116の操作、または、メダル投入部114へのメダルの投入を通じ、ベット手段302がメダルをベットする。また、コマンド送信手段314は、その操作がなされたことを示す投入コマンドを生成し、生成された投入コマンドを副制御基板202に送信する。
(ステップS300)
次に、当選種別抽選手段304は、スタートスイッチ118に対する遊技開始操作を有効化し、スタートスイッチ118の操作待ち状態に移行する。ここで、当選種別抽選手段304は、遊技者によるスタートスイッチ118の操作に応じて、主制御基板200の乱数発生器200dによって更新された当選種別抽選乱数から、スタートスイッチ118が操作された時点における1の当選種別抽選乱数を取得する。そして、当選種別抽選手段304は、図6に示した当選種別抽選テーブルから、現在設定されている遊技状態に対応する1の当選種別抽選テーブルを決定するとともに、取得した当選種別抽選乱数が、決定した当選種別抽選テーブルにおけるいずれの当選領域に対応するか判定し、判定された当選領域の当選種別または不当選を抽選結果として決定する。
また、コマンド送信手段314は、スタートスイッチ118の操作に応じて抽選結果が決定された後、当選種別抽選の抽選結果(当選種別または不当選)や遊技状態に関する情報等を含む当選種別コマンドを生成し、生成された当選種別コマンドを副制御基板202に送信する。また、遊技状態制御手段312は、RT0遊技状態、RT1遊技状態、RT2遊技状態、RT3遊技状態、RT4遊技状態において当選種別「RBB」に当選したことに基づき遊技状態を内部中遊技状態に移行する。
(ステップS400)
スタートスイッチ118が操作されると、リール制御手段306は、ステッピングモータ152を駆動して左リール110a、中リール110b、右リール110cを回転させる。このリール回転処理においては、前回の1遊技における左リール110a、中リール110b、右リール110cの回転開始時点から所定の時間(例えば4.1秒)が経過すると(ウェイト)、当該遊技における左リール110a、中リール110b、右リール110cの回転を開始し、左リール110a、中リール110b、右リール110cの全てが定速回転となったところで、ステップS500に処理を移す。
(ステップS500)
続いて、リール制御手段306は、ストップスイッチ120a、120b、120cを有効化し、遊技者によるストップスイッチ120a、120b、120cの操作を受け付けると、その操作に対応する左リール110a、中リール110b、右リール110cのいずれかを停止制御する。
また、コマンド送信手段314は、ストップスイッチ120a、120b、120cのいずれかの操作がなされると、操作がなされたストップスイッチ120a、120b、120cの情報を示す停止コマンド(第1停止コマンド、第2停止コマンド、第3停止コマンド)を操作の度に生成し、生成された停止コマンドを順次、副制御基板202に送信する。
(ステップS600)
次に、判定手段308は、図3(b)に示した有効ライン上に表示された図柄組み合わせが予め定められたどの組み合わせに相当するかを判定し、その図柄組み合わせに応じて遊技状態の変更やリプレイに際して要求される種々の処理を実行する。また、コマンド送信手段314は、有効ライン上に表示された図柄組み合わせや、有効ライン上に小役に対応する図柄組み合わせが表示された場合におけるメダルの払出枚数等を含む入賞コマンドを生成し、生成された入賞コマンドを副制御基板202に送信する。
(ステップS700)
続いて、払出制御手段310は、ステップS600における判定結果に基づき、例えば、有効ライン上に小役に対応する図柄組み合わせが表示されると、当該小役に対応するメダルの払出処理を実行し、有効ライン上にリプレイ役に対応する図柄組み合わせが表示されると、自動的に次遊技のベットを行うための処理を実行する。このように、払出制御手段310は、有効ライン上に表示された図柄組み合わせに対応して種々の処理を遂行し、当該1遊技を終了する。また、コマンド送信手段314は、メダルの払出処理がなされた場合、払出処理がなされたことを示す払出コマンドを生成し、生成された払出コマンドを副制御基板202に送信する。
ステップS200からステップS700までの一連の処理を通じて1遊技が実行される。以後は、ステップS200からステップS700までを繰り返すこととなる。
(副制御基板202のサブ処理)
図12は、副制御基板202のサブ処理を示したフローチャートである。
(ステップS1100)
電源スイッチ144を介してスロットマシン100の電源が投入され、通電状態になると、初期化決定手段330は、遊技開始に備え初期化処理を実行する。初期化決定手段330は、電源が投入されている間、随時バックアップデータを生成し、そのバックアップデータをサブRAM202cに保持している。
(ステップS1200)
コマンド受信手段332は、主制御基板200からのコマンドが受信されているか否か判定する。その結果、コマンドが受信されていれば、ステップS1300に処理を移し、コマンドが受信されていなければ、ステップS1400に処理を移す。
(ステップS1300)
上記ステップS1200においてコマンドが受信されていると判定されれば、コマンド受信手段332は、当該受信されたコマンドに基づいて種々の処理を実行する。かかるコマンド受信処理S1300は後程詳述する。
(ステップS1400)
演出制御手段334は、演出スイッチ122の検出信号を解析し、その解析結果に基づいて種々の処理を行う。
(ステップS1500)
演出制御手段334は、実行が決定された各種演出の実行情報(タイムテーブル)を参照して、当該タイムテーブルに記憶された該当時間に対応する処理を実行するタイムスケジュール管理処理を行い、ステップS1200からの処理を繰り返す。この処理では、液晶表示部124の表示画像を挿入したり切り替えたりし、また、各種のコマンドを各デバイスに送信する。これにより各種演出が実行されることとなる。
(コマンド受信処理S1300)
図13は、上記ステップS1300のコマンド受信処理を示したフローチャートである。ここでは、特に、AT状態の遷移について詳細に説明し、本実施形態の特徴と無関係の構成については説明を省略する。
(ステップS1301)
まず、コマンド受信手段332は、受信したコマンドが投入コマンドであるか否か判定する。その結果、受信したコマンドが投入コマンドであれば、ステップS1302に処理を移し、受信したコマンドが投入コマンドでなければ、ステップS1303に処理を移す。
(ステップS1302)
上記ステップS1301において受信したコマンドが投入コマンドであると判定されれば、演出制御手段334は、次の遊技のための遊技開始準備が行われたとして、それまで実行されていた演出を所定条件下で切り換えたり、終了させたりする。
(ステップS1303)
続いて、コマンド受信手段332は、受信したコマンドが当選種別コマンドであるか否か判定する。その結果、受信したコマンドが当選種別コマンドであれば、1遊技が開始されたとし、ステップS1304に処理を移し、受信したコマンドが当選種別コマンドでなければ、ステップS1306に処理を移す。
(ステップS1304)
上記ステップS1303において受信したコマンドが当選種別コマンドであると判定されれば、演出制御手段334は、当選種別コマンドに基づいて遊技の演出を決定する。
(ステップS1305)
次に、演出制御手段334は、決定した演出を実行開始する。
(ステップS1306)
続いて、コマンド受信手段332は、受信したコマンドが停止コマンドであるか否か判定する。その結果、受信したコマンドが停止コマンドであれば、ステップS1307に処理を移し、受信したコマンドが停止コマンドでなければ、ステップS1308に処理を移す。
(ステップS1307)
上記ステップS1306において受信したコマンドが停止コマンドであると判定されれば、演出制御手段334は、その停止コマンドが、第1停止コマンド、第2停止コマンド、第3停止コマンドのいずれであるか、また、その停止操作は、ストップスイッチ120a、120b、120cのいずれになされた停止操作かを判定し、その判定結果と演出の内容に基づいて、種々の処理を行うとともに、演出態様を変動させる。
(ステップS1308)
続いて、コマンド受信手段332は、受信したコマンドが入賞コマンドであるか否か判定する。その結果、受信したコマンドが入賞コマンドであれば、ステップS1309に処理を移し、受信したコマンドが入賞コマンドでなければ、ステップS1310に処理を移す。なお、入賞コマンドがボーナス遊技状態の終了を示していた場合、演出制御手段334は、設定値の推移態様を示唆する設定値示唆演出を実行する。具体的に、演出制御手段334は、前日設定値保持領域から前日の設定値を読み出し、本日設定値保持領域から本日の設定値を読み出し、図10のテーブルを参照し、前日の設定値と本日の設定値との組み合わせに基づいて、1の設定値示唆演出を決定する。
(ステップS1309)
上記ステップS1308において受信したコマンドが入賞コマンドであると判定されれば、演出制御手段334は、当該入賞コマンドに基づく演出をタイムテーブルに設定する。
(ステップS1310)
続いて、コマンド受信手段332は、受信したコマンドが払出コマンドであるか否か判定する。その結果、受信したコマンドが払出コマンドであれば、ステップS1311に処理を移し、受信したコマンドが払出コマンドでなければ、当該コマンド受信処理S1300を終了する。
(ステップS1311)
上記ステップS1310において受信したコマンドが払出コマンドであると判定されれば、演出制御手段334は、当該払出コマンドに基づく演出をタイムテーブルに設定し、当該コマンド受信処理S1300を終了する。そうすると、メダルの払出に応じて、サブクレジット表示部134およびサブ払出表示部136の数値が更新される。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことはいうまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した実施形態では、主制御基板200と副制御基板202とが、遊技を進行するための機能部を分担するように配したが、主制御基板200の機能部を副制御基板202に配しても、副制御基板202の機能部を主制御基板200に配してもよく、また、全ての機能部を1の制御基板に纏めて配することもできる。
また、上述した実施形態では、スロットマシン100において電源切断前の設定値と電源切断後の設定値との組み合わせに基づいて、または、所定の時間契機より前の設定値と所定の時間契機より後の設定値との組み合わせに基づいて、電源切断を跨いだ設定値の推移態様を示唆する設定値示唆演出を実行する例を挙げて説明したが、パチンコ機において設定値の設定や変更が可能な場合、電源切断を跨いだ設定値の推移態様を示唆する設定値示唆演出を実行してもよい。ここで、パチンコ機は、大当たり図柄を含む複数種類の図柄の中からいずれかを決定する図柄決定手段と、図柄が決定されてから所定の変動時間が経過すると、図柄表示部に図柄を表示させる図柄表示手段と、図柄表示部に大当たり図柄が表示されると、複数回のラウンド遊技で構成される大役遊技を実行する大役遊技実行手段と、大役遊技におけるラウンド遊技のうち予め設定された特定ラウンド遊技中に、大入賞口に入球した遊技球が特定領域に進入すると、所定の遊技利益を付与する遊技利益付与手段と、大役遊技中の演出を実行する演出実行手段と、を備えてもよい。そして、演出実行手段が、電源切断前の設定値と電源切断後の設定値との組み合わせに基づいて、または、所定の時間契機より前の設定値と所定の時間契機より後の設定値との組み合わせに基づいて、電源切断を跨いだ設定値の推移態様を示唆する設定値示唆演出を実行する。
また、上述した主制御基板200および副制御基板202が行う各処理は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいはサブルーチンによる処理を含んでもよい。
100 スロットマシン(遊技機)
304 当選種別抽選手段
306 リール制御手段
310 払出制御手段
334 演出制御手段

Claims (2)

  1. 遊技者の有利度合を段階的に示した設定値を設定する設定値設定手段と、
    電源切断前の設定値および電源切断後の設定値を保持する設定値保持手段と、
    スタートスイッチの操作、および、設定された前記設定値に基づき、複数種類の当選種別のいずれかを当選種別抽選により決定する当選種別抽選手段と、
    前記スタートスイッチの操作に基づき、複数種類の図柄がそれぞれ配列された複数のリールを回転制御し、回転しているリールに対応するストップスイッチの操作に応じ、前記当選種別抽選手段の抽選結果に基づいて、操作された前記ストップスイッチに対応するリールをそれぞれ停止制御するリール制御手段と、
    前記当選種別抽選で決定した当選種別を構成する小役の入賞に基づいて、前記小役に対応する遊技媒体を払い出す払出制御手段と、
    遊技に関する演出を実行する演出制御手段と、
    を備え、
    前記演出制御手段は、前記電源切断前の設定値と前記電源切断後の設定値との組み合わせに基づいて、電源切断を跨いだ設定値の推移態様を示唆する設定値示唆演出を実行する遊技機。
  2. 遊技者の有利度合を段階的に示した設定値を設定する設定値設定手段と、
    所定の時間契機より前の設定値および前記所定の時間契機より後の設定値を保持する設定値保持手段と、
    スタートスイッチの操作、および、設定された前記設定値に基づき、複数種類の当選種別のいずれかを当選種別抽選により決定する当選種別抽選手段と、
    前記スタートスイッチの操作に基づき、複数種類の図柄がそれぞれ配列された複数のリールを回転制御し、回転しているリールに対応するストップスイッチの操作に応じ、前記当選種別抽選手段の抽選結果に基づいて、操作された前記ストップスイッチに対応するリールをそれぞれ停止制御するリール制御手段と、
    前記当選種別抽選で決定した当選種別を構成する小役の入賞に基づいて、前記小役に対応する遊技媒体を払い出す払出制御手段と、
    遊技に関する演出を実行する演出制御手段と、
    を備え、
    前記演出制御手段は、前記所定の時間契機より前の設定値と前記所定の時間契機より後の設定値との組み合わせに基づいて、前記所定の時間契機を跨いだ設定値の推移態様を示唆する設定値示唆演出を実行する遊技機。
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