JP2019084079A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
図1および図2の外観図に示すように、遊技機としてのスロットマシン100は、前面が開口した筐体102と、筐体102の前面一端に回動可能に上下に並んで配置される前面上扉104および前面下扉106とが設けられている。前面上扉104の下部略中央には、ガラス板や透明樹脂板等で構成された無色透明の図柄表示窓108が設けられており、筐体102内の図柄表示窓108に対応する位置には、3つのリール110(左リール110a、中リール110b、右リール110c)が、それぞれ独立して回動可能に設けられている。左リール110a、中リール110b、右リール110cには、図3(a)の図柄配列に示すように、20に等分された各領域に複数種類の図柄がそれぞれ配列されており、遊技者は、図柄表示窓108を通じて、上段、中段、下段に位置する、左リール110a、中リール110b、右リール110cそれぞれの3つの連続する合計9個の図柄を視認することができる。
図4は、スロットマシン100の概略的な電気的構成を示したブロック図である。図4に示すように、スロットマシン100は、遊技の進行を制御する主制御基板200と、遊技の進行に応じた演出を制御する副制御基板202とを含む制御基板が設けられている。また、主制御基板200と副制御基板202との間の電気的な信号の伝達は、不正防止等の観点から、主制御基板200から副制御基板202への一方向のみに制限される。
主制御基板200は、中央処理装置であるメインCPU200a、プログラム等が格納されたメインROM200b、ワークエリアとして機能するメインRAM200c等を含む半導体集積回路を有し、スロットマシン100全体を統括的に制御する。なお、メインRAM200cは、電源が切断された場合においても、設定変更が行われてRAMクリアが実行されない限り、データが消去されることなく保持される。
また、副制御基板202は、主制御基板200と同様に、中央処理装置であるサブCPU202a、プログラム等が格納されたサブROM202b、ワークエリアとして機能するサブRAM202c等を含む各種半導体集積回路を有し、主制御基板200からのコマンドに基づき、特に演出を制御する。また、サブRAM202cにもメインRAM200c同様、不図示のバックアップ電源が接続されており、電源が切断された場合においても、データが消去されることなく保持される。なお、副制御基板202にも、主制御基板200同様、乱数発生器202dが設けられており、乱数発生器202dによって生成される乱数(以下、演出抽選乱数という)は、主に演出の態様を決定するために用いられる。
図5は、当選役を説明するための説明図であり、図6は、当選種別抽選テーブルを説明するための説明図である。
ここで、BB内部当選フラグについて、遊技状態の遷移と合わせて具体的に説明する。当選種別「BB」に当選し、BB内部当選フラグが成立すると、BB内部当選フラグの成立状況に応じて、図7の(1)に示すように、主制御基板200で管理している遊技状態が、当選種別「BB」に当選していない通常遊技状態(ボーナス非成立遊技状態)から、ボーナス遊技状態の準備状態に相当する内部中遊技状態(ボーナス成立遊技状態)となり、内部中遊技状態に基づいてリール110a、110b、110cそれぞれの停止制御がなされる。このとき、当選役「BB」に対応する図柄組み合わせを有効ライン上に表示させることができなかった場合には、そのままBB内部当選フラグが次遊技に持ち越され(内部中遊技状態が維持され)、次回以降の遊技においても当選役「BB」に対応する図柄組み合わせを有効ライン上に表示させることが可能となる。そして、遊技者が、当選役「BB」に対応する図柄組み合わせを有効ライン上に表示させると、図7の(2)に示すように、遊技状態が内部中遊技状態から、通常遊技状態よりも有利なボーナス遊技状態に移行する。また、ボーナス遊技状態において、所定枚数(例えば、297枚)を超えるメダルが払い出されると、図7の(3)に示すように、遊技状態が、ボーナス遊技状態から通常遊技状態に移行する。ただし、図7の(4)に破線の矢印で示すように、通常遊技状態における当選役「BB」が成立した遊技で、当選役「BB」に対応する図柄組み合わせを有効ライン上に表示させた場合、内部中遊技状態を経由せず、直接、ボーナス遊技状態に移行する。
図8は、演出ステージの一例を示す図である。副制御基板202は、通常遊技状態において、液晶表示部124に表示される画像、演出用ランプ126の点灯態様、スピーカ128から出力される音声等の演出の実行態様を異にする複数の演出ステージを設定、管理している。演出ステージは、通常演出ステージ、基本演出ステージ、特殊A演出ステージ、特殊B演出ステージ、特殊C演出ステージの5つが設けられている。
図11は、主制御基板200のメイン処理を示したフローチャートである。ここでは、まず、主制御基板200のメイン処理に沿って、初期化後の1遊技の概略を説明し、その後、各処理の詳細について説明する。また、ここでは、本実施形態の特徴に関係する処理について詳細に説明し、本実施形態の特徴と無関係の構成については説明を省略する。また、詳細な説明は省略するが、各処理が遂行される際、各処理において用いられるスイッチ(ベットスイッチ116、スタートスイッチ118、ストップスイッチ120a、120b、120c)は、処理の開始時に有効化され、処理の終了時に無効化される。
電源スイッチ144を介してスロットマシン100の電源が投入され、通電状態になると、初期化手段300は、遊技開始に備え初期化処理を実行する。初期化手段300は、電源が投入されている間、随時バックアップデータを生成し、そのバックアップデータをメインRAM200cに保持している。したがって、不意の電断が生じたとしても、この初期化処理において、保持されたバックアップデータを用い電断前の状態に復帰させることができる。例えば、リール110の回転中に不意の電断が起きたとしても、復帰動作後に再度各リール110が回転している状態から開始される。したがって、初期化処理では、基本的に、メインRAM200cの初期化(RAMクリア)は行われない。
続いて、遊技者によるベットスイッチ116の操作、または、メダル投入部114へのメダルの投入を通じ、ベット手段302がメダルをベットする。また、コマンド送信手段314は、その操作がなされたことを示す投入コマンドを生成し、生成された投入コマンドを副制御基板202に送信する。
次に、当選種別抽選手段304は、スタートスイッチ118に対する遊技開始操作を有効化し、スタートスイッチ118の操作待ち状態に移行する。ここで、当選種別抽選手段304は、遊技者によるスタートスイッチ118の操作に応じて、主制御基板200の乱数発生器200dによって更新された当選種別抽選乱数から、スタートスイッチ118が操作された時点における1の当選種別抽選乱数を取得する。そして、当選種別抽選手段304は、図6に示した当選種別抽選テーブルから、現在設定されている遊技状態に対応する1の当選種別抽選テーブルを決定するとともに、取得した当選種別抽選乱数が、決定した当選種別抽選テーブルにおけるいずれの当選領域に対応するか判定し、判定された当選領域の当選種別または不当選を抽選結果として決定する。
スタートスイッチ118が操作されると、リール制御手段306は、ステッピングモータ152を駆動して左リール110a、中リール110b、右リール110cを回転させる。このリール回転処理においては、前回の1遊技における左リール110a、中リール110b、右リール110cの回転開始時点から所定の時間(例えば4.1秒)が経過すると(ウェイト)、当該遊技における左リール110a、中リール110b、右リール110cの回転を開始し、左リール110a、中リール110b、右リール110cの全てが定速回転となったところで、ステップS500に処理を移す。
続いて、リール制御手段306は、ストップスイッチ120a、120b、120cを有効化し、遊技者によるストップスイッチ120a、120b、120cの操作を受け付けると、その操作に対応する左リール110a、中リール110b、右リール110cのいずれかを停止制御する。
次に、判定手段308は、図3(b)に示した有効ライン上に表示された図柄組み合わせが予め定められたどの組み合わせに相当するかを判定し、その図柄組み合わせに応じて遊技状態の変更やリプレイに際して要求される種々の処理を実行する。また、コマンド送信手段314は、有効ライン上に表示された図柄組み合わせや、有効ライン上に小役に対応する図柄組み合わせが表示された場合におけるメダルの払出枚数等を含む入賞コマンドを生成し、生成された入賞コマンドを副制御基板202に送信する。
続いて、払出制御手段310は、ステップS600における判定結果に基づき、例えば、有効ライン上に小役に対応する図柄組み合わせが表示されると、当該小役に対応するメダルの払出処理を実行し、有効ライン上にリプレイ役に対応する図柄組み合わせが表示されると、自動的に次遊技のベットを行うための処理を実行する。このように、払出制御手段310は、有効ライン上に表示された図柄組み合わせに対応して種々の処理を遂行し、当該1遊技を終了する。また、コマンド送信手段314は、メダルの払出処理がなされた場合、払出処理がなされたことを示す払出コマンドを生成し、生成された払出コマンドを副制御基板202に送信する。
図12は、副制御基板202のサブ処理を示したフローチャートである。
電源スイッチ144を介してスロットマシン100の電源が投入され、通電状態になると、初期化決定手段330は、遊技開始に備え初期化処理を実行する。初期化決定手段330は、電源が投入されている間、随時バックアップデータを生成し、そのバックアップデータをサブRAM202cに保持している。
コマンド受信手段332は、主制御基板200からのコマンドが受信されているか否か判定する。その結果、コマンドが受信されていれば、ステップS1300に処理を移し、コマンドが受信されていなければ、ステップS1400に処理を移す。
上記ステップS1200においてコマンドが受信されていると判定されれば、コマンド受信手段332は、当該受信されたコマンドに基づいて種々の処理を実行する。かかるコマンド受信処理S1300は後程詳述する。
演出制御手段334は、演出スイッチ122の検出信号を解析し、その解析結果に基づいて種々の処理を行う。
演出制御手段334は、実行が決定された各種演出の実行情報(タイムテーブル)を参照して、当該タイムテーブルに記憶された該当時間に対応する処理を実行するタイムスケジュール管理処理を行い、ステップS1200からの処理を繰り返す。この処理では、液晶表示部124の表示画像を挿入したり切り替えたりし、また、各種のコマンドを各デバイスに送信する。これにより各種演出が実行されることとなる。
図13は、上記ステップS1300のコマンド受信処理を示したフローチャートである。ここでは、特に、AT状態の遷移について詳細に説明し、本実施形態の特徴と無関係の構成については説明を省略する。
まず、コマンド受信手段332は、受信したコマンドが投入コマンドであるか否か判定する。その結果、受信したコマンドが投入コマンドであれば、ステップS1302に処理を移し、受信したコマンドが投入コマンドでなければ、ステップS1303に処理を移す。
上記ステップS1301において受信したコマンドが投入コマンドであると判定されれば、演出制御手段334は、次の遊技のための遊技開始準備が行われたとして、それまで実行されていた演出を所定条件下で切り換えたり、終了させたりするベット演出処理を行う。なお、ベット演出処理S1302について、詳しくは後述する。
続いて、コマンド受信手段332は、受信したコマンドが当選種別コマンドであるか否か判定する。その結果、受信したコマンドが当選種別コマンドであれば、1遊技が開始されたとし、ステップS1304に処理を移し、受信したコマンドが当選種別コマンドでなければ、ステップS1306に処理を移す。
上記ステップS1303において受信したコマンドが当選種別コマンドであると判定されれば、演出制御手段334は、当選種別コマンドに基づいて遊技の演出を決定する。
次に、演出制御手段334は、決定した演出を実行開始する。
続いて、コマンド受信手段332は、受信したコマンドが停止コマンドであるか否か判定する。その結果、受信したコマンドが停止コマンドであれば、ステップS1307に処理を移し、受信したコマンドが停止コマンドでなければ、ステップS1308に処理を移す。
上記ステップS1306において受信したコマンドが停止コマンドであると判定されれば、演出制御手段334は、その停止コマンドが、第1停止コマンド、第2停止コマンド、第3停止コマンドのいずれであるか、また、その停止操作は、ストップスイッチ120a、120b、120cのいずれになされた停止操作かを判定し、その判定結果と演出の内容に基づいて、種々の処理を行うとともに、演出態様を変動させる。
続いて、コマンド受信手段332は、受信したコマンドが入賞コマンドであるか否か判定する。その結果、受信したコマンドが入賞コマンドであれば、ステップS1309に処理を移し、受信したコマンドが入賞コマンドでなければ、ステップS1310に処理を移す。
上記ステップS1308において受信したコマンドが入賞コマンドであると判定されれば、演出制御手段334は、当該入賞コマンドに基づく演出をタイムテーブルに設定する。
続いて、コマンド受信手段332は、受信したコマンドが払出コマンドであるか否か判定する。その結果、受信したコマンドが払出コマンドであれば、ステップS1311に処理を移し、受信したコマンドが払出コマンドでなければ、当該コマンド受信処理S1300を終了する。
上記ステップS1310において受信したコマンドが払出コマンドであると判定されれば、演出制御手段334は、当該払出コマンドに基づく演出をタイムテーブルに設定し、当該コマンド受信処理S1300を終了する。そうすると、メダルの払出に応じて、サブクレジット表示部134およびサブ払出表示部136の数値が更新される。
図14は、上記ステップS1302のベット演出処理を示したフローチャートである。ここでは、特に、演出ステージの設定について詳細に説明し、本実施形態の特徴と無関係の構成については説明を省略する。
まず、演出制御手段334は、遊技状態が通常遊技状態であるか否か判定する。その結果、遊技状態が通常遊技状態であれば、ステップS1302−2に処理を移し、遊技状態が通常遊技状態でなければ、当該ベット演出処理S1302を終了する。
演出制御手段334は、通常遊技状態の遊技数をカウントするための遊技数カウンタの値を1加算して更新する。なお、遊技数カウンタは、当選種別抽選により当選種別「RBB」が決定された場合に「0」にリセットされる。
演出制御手段334は、遊技数カウンタの値が1であるか否か判定する。その結果、遊技数カウンタの値が1であれば、ステップS1302−4に処理を移し、遊技数カウンタの値が1でなければ、ステップS1302−5に処理を移す。
演出制御手段334は、当選種別コマンドに示される設定値に基づいて、図10(a)の移行抽選テーブルを参照して、基本演出ステージ、特殊A演出ステージ、特殊B演出ステージおよび特殊C演出ステージのいずれかを決定し、決定した演出ステージを設定する。これにより、ボーナス遊技状態の終了後の演出ステージが、基本演出ステージ、特殊A演出ステージ、特殊B演出ステージおよび特殊C演出ステージのいずれかに設定される。
演出制御手段334は、遊技数カウンタの値が9であるか否か判定する。その結果、遊技数カウンタの値が9であれば、ステップS1302−6に処理を移し、遊技数カウンタの値が9でなければ、ステップS1302−8に処理を移す。
演出制御手段334は、設定されている演出ステージが、特殊A演出ステージ、特殊B演出ステージまたは特殊C演出ステージであるか否か判定する。その結果、特殊A演出ステージ、特殊B演出ステージまたは特殊C演出ステージであれば、ステップS1302−7に処理を移し、特殊A演出ステージ、特殊B演出ステージおよび特殊C演出ステージでなければ、ステップS1302−8に処理を移す。
演出制御手段334は、演出ステージを基本演出ステージに設定する。
演出制御手段334は、遊技数カウンタの値が76であるか否か判定する。その結果、遊技数カウンタの値が76であれば、ステップS1302−9に処理を移し、遊技数カウンタの値が76でなければ、ステップS1302−12に処理を移す。
演出制御手段334は、当選種別コマンドに示される設定値に基づいて、図10(b)の転落抽選テーブルを参照して、通常演出ステージに移行させるか否かを決定する転落抽選を行う。
演出制御手段334は、上記ステップS1302−9において転落抽選に当選したか否か判定する。その結果、転落抽選に当選していれば、ステップS1302−11に処理を移し、転落抽選に当選していなければ、ステップS1302−12に処理を移す。
演出制御手段334は、演出ステージを通常演出ステージに設定する。
演出制御手段334は、遊技数カウンタの値が77であるか否か判定する。その結果、遊技数カウンタの値が77であれば、ステップS1302−13に処理を移し、遊技数カウンタの値が77でなければ、当該ベット演出処理S1302を終了する。
演出制御手段334は、設定されている演出ステージが基本演出ステージであるか否か判定する。その結果、基本演出ステージであれば、ステップS1302−14に処理を移し、基本演出ステージでなければ、当該ベット演出処理S1302を終了する。
演出制御手段334は、演出ステージを通常演出ステージに設定し、当該ベット演出処理S1302を終了する。
304 当選種別抽選手段
306 リール制御手段
312 遊技状態制御手段
334 演出制御手段
Claims (2)
- 遊技者の有利度合を段階的に示した設定値を設定する設定値設定手段と、
スタートスイッチの操作に基づき、複数種類の当選種別のいずれかを当選種別抽選により決定する当選種別抽選手段と、
前記スタートスイッチの操作に基づき、複数種類の図柄がそれぞれ配列された複数のリールを回転制御し、回転しているリールに対応するストップスイッチの操作に応じ、前記当選種別抽選手段の抽選結果に基づいて、操作された前記ストップスイッチに対応するリールをそれぞれ停止制御するリール制御手段と、
通常遊技状態、前記通常遊技状態よりも有利な特定遊技状態を含む複数の遊技状態のいずれかに遊技状態を移行させる遊技状態制御手段と、
前記設定値設定手段によって設定された前記設定値を示唆する示唆演出を実行する演出制御手段と、
を備え、
前記演出制御手段は、
前記特定遊技状態が終了した後の第1期間において前記設定値を示唆する第1示唆演出を実行し、前記特定遊技状態が終了した後の前記第1期間とは異なる第2期間において前記設定値を示唆する第2示唆演出を実行する遊技機。 - 前記演出制御手段は、
前記通常遊技状態において、通常演出ステージを含む複数の演出ステージのいずれかの演出ステージを設定し、設定した演出ステージに従って演出を実行し、
前記特定遊技状態が終了してから前記第1期間が経過するまでの前記演出ステージとして、前記通常演出ステージを除く複数の演出ステージのいずれかを、前記設定値ごとに異なる選択確率で決定し、前記第1示唆演出として、決定した演出ステージを前記第1期間で設定し、
前記第2期間における前記演出ステージとして、前記設定値ごとに異なる決定確率で前記通常演出ステージを決定し、前記第2示唆演出として、前記通常演出ステージが決定された場合には前記通常演出ステージを前記第2期間で設定し、前記通常演出ステージが決定されなかった場合には設定されている前記演出ステージを維持し、
前記第2期間の経過後の前記演出ステージを前記通常演出ステージに設定する請求項1に記載の遊技機。
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