JP2019103431A - 耕耘爪及び耕耘爪の摩耗判定方法 - Google Patents

耕耘爪及び耕耘爪の摩耗判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】農作業者の目視によらず、耕耘爪の摩耗の度合いを判定可能な方法を提供すること。【解決手段】耕耘爪は、農作業機の耕耘ロータに含まれ、前記耕耘ロータの回転軸に装着される取付け基部と、前記取付け基部から連続して延びる、縦刃部及び横刃部を含む刃部と、前記取付け基部から前記横刃部にかけて配置され、前記取付け基部及び前記刃部とは絶縁された配線と、を有する。耕耘爪の摩耗は、耕耘爪に配置された配線に通電を行い、前記配線の両端の間における導通の有無を確認することにより判定することができる。【選択図】図4

Description

本発明は耕耘爪及び耕耘爪の摩耗判定方法に関する。
農作業用のロータリー作業機などに装備する耕耘爪は、耕耘作業の際の土壌との接触により徐々に摩耗が進行する。摩耗が進行するにしたがい、耕耘性能が低下してゆき、最終的には土壌の放擲能力や反転能力が低下して、適切な耕耘作業が行えない状態となる。そのため、農作業者は、定期的に耕耘爪の摩耗の度合いを確認し、ある程度まで摩耗が進行したら速やかに交換することで対応している。
このような耕耘爪の交換時期を判断するために、例えば特許文献1には、耕耘爪の交換の目安となる摩耗後のラインに沿う位置に、両面から視認できるリブを設ける技術が記載されている。
実用新案登録第3198032号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術の場合、結局、耕耘爪の摩耗の度合いは農作業者が目視で確認しなければならず、確認を忘れてしまったり、面倒で確認を怠ったりした場合には、耕耘爪の交換時期を逸してしまう可能性があるという問題があった。
また、ロータリー作業機で耕耘作業を行う際に、耕耘爪に土が付着する場合がある。そのような場合、特許文献1に記載された技術では、土の影響でリブが視認できず、摩耗の度合いを判断することができない場合があるという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、農作業者の目視によらず、耕耘爪の摩耗の度合いを判定する方法を提供することを課題とする。
本発明の一実施形態における耕耘爪は、農作業機の耕耘ロータに含まれ、前記耕耘ロータの回転軸に装着される取付け基部と、前記取付け基部から連続して延びる、縦刃部及び横刃部を含む刃部と、前記取付け基部から前記横刃部にかけて配置され、前記取付け基部及び前記刃部とは絶縁された配線と、を有する。
前記配線は、第1端子部及び第2端子部に接続され、前記第1端子部及び前記第2端子部の各々は、前記取付け基部に配置されていてもよい。
前記配線は、複数の配線で構成され、前記複数の配線は、前記横刃部の刃縁部から峰縁部に向かって間隔を空けて配置されていてもよい。
前記第1端子部は、複数の端子で構成され、前記第2端子部は、単一の端子で構成され、前記複数の端子の各々に接続された複数の配線は、前記横刃部を経由して前記単一の端子に接続されていてもよい。これら複数の配線は、前記横刃部の刃縁部から峰縁部に向かって間隔を空けて配置されていてもよい。
前記取付け基部に、前記第1端子部と前記第2端子部との間の導通の有無を検出する検出回路を有していてもよい。
前記配線は、端子部及びセンサーに接続され、前記端子部は、前記取付け基部に配置され、前記センサーは、前記刃部に配置されていてもよい。
前記センサーは、複数のセンサーで構成され、前記複数のセンサーは、前記横刃部の刃縁部から峰縁部に向かって間隔を空けて配置されていてもよい。
前記取付け基部に、前記センサーから出力される信号の有無を検出する検出回路を有していてもよい。
前記配線は、前記取付け基部及び前記刃部に設けられた溝の中に配置されていてもよい。
本発明の一実施形態における農作業機は、耕耘ロータ及び制御部を備え、前記耕耘ロータは、前記農作業機の幅方向に延びる回転軸と、前記回転軸に設けられた複数の装着部と、前記複数の装着部の各々に装着された耕耘爪と、を含み、前記装着部は、前記耕耘爪の取付け基部が装着された際に前記耕耘爪に配置された配線と電気的に接続される端子部を有し、前記制御部は、前記装着部が有する前記端子部と電気的に接続されている。
前記制御部に、前記耕耘爪に配置された前記配線の導通の有無を検出させるためのプログラムを有していてもよい。
本発明の一実施形態における耕耘爪の摩耗判定方法は、農作業機の耕耘ロータに含まれる耕耘爪の取付け基部から横刃部にかけて配置され、前記耕耘爪とは絶縁された配線に通電を行い、前記配線の両端の間における導通の有無を確認することにより、前記耕耘爪の摩耗の度合いを判定する。
前記配線が、複数の配線で構成され、前記複数の配線が、前記耕耘爪の刃縁部から峰縁部に向かって間隔を空けて配置されている場合に、前記複数の配線のうち、前記導通が無くなった配線の位置に応じて前記耕耘爪の摩耗の度合いを判定してもよい。
前記配線が、複数の入力配線と、当該複数の入力配線に接続された単一の出力配線とを含み、前記複数の入力配線が、前記耕耘爪の刃縁部から峰縁部に向かって間隔を空けて配置されている場合に、前記複数の入力配線の各々に順次パルス信号を送るとともに、前記単一の出力配線から出力されるパルス信号を確認することにより、前記耕耘爪の摩耗の度合いを判定してもよい。
本発明の一実施形態における耕耘爪の摩耗判定方法は、農作業機の耕耘ロータに含まれる耕耘爪の刃部に配置されたセンサーの出力の有無を確認することにより、前記耕耘爪の摩耗の度合いを判定する。
前記センサーが、前記耕耘爪の刃縁部から峰縁部に向かって間隔を空けて複数配置されている場合に、複数配置された前記センサーのうち、前記出力が無くなったセンサーの位置に応じて前記耕耘爪の摩耗の度合いを判定してもよい。
本発明の一実施形態におけるプログラムは、コンピュータに、上述の耕耘爪の摩耗の度合いを判定する処理を実行させる。
本発明によれば、農作業者の目視によらず、耕耘爪の摩耗の度合いを判定することが可能となる。
第1実施形態の農作業機の構成を背面側から示す図である。 第1実施形態の農作業機の構成を左側方から示す断面図である。 第1実施形態の右方向に湾曲した耕耘爪を農作業機の右側方から見た図である。 第1実施形態の右方向に湾曲した耕耘爪を農作業機の左側方から見た図である。 第1実施形態の耕耘爪が摩耗した状態を農作業機の左側方から見た図である。 第1実施形態の耕耘ロータに設けられるフランジの構成を示す平面図である。 第1実施形態の耕耘ロータに設けられるフランジに、耕耘爪を装着した状態を示す断面図である。 第2実施形態の耕耘ロータに設けられるホルダーに、耕耘爪を装着した状態を示す断面図である。 第3実施形態の右方向に湾曲した耕耘爪を農作業機の左側方から見た図である。 第4実施形態の右方向に湾曲した耕耘爪を農作業機の左側方から見た図である。 第4実施形態の耕耘爪の摩耗判定における配線の入出力信号の波形を示すタイムチャート図である。 第5実施形態の右方向に湾曲した耕耘爪を農作業機の左側方から見た図である。 第5実施形態の耕耘爪に配置した配線の先端部付近を模式的に示す断面図である。 第5実施形態の変形例に係る耕耘爪に配置した配線の先端部付近を模式的に示す断面図である。 第6実施形態の右方向に湾曲した耕耘爪を農作業機の左側方から見た図である。 第6実施形態の変形例に係る右方向に湾曲した耕耘爪を農作業機の左側方から見た図である。
以下、図面を参照して本発明の耕耘爪及び耕耘爪の摩耗判定方法の実施形態について説明する。但し、本発明の耕耘爪及び耕耘爪の摩耗判定方法は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に示す例の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、本実施の形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
本願の明細書及び特許請求の範囲において、「上」は水平面(地面)から垂直に遠ざかる方向を示し、「下」は水平面に向かって垂直に近づく方向を示す。また、「前」は作業機を基準として走行機体が位置する方向を示し、「後」は前とは180°反対の方向を示す。また、「左」は作業機を基準として走行機体が位置する方向に向かったときの左を示し、「右」は左とは180°反対の方向を示す。
〈第1実施形態〉
[農作業機の構成]
図1は、第1実施形態の農作業機100の構成を背面側から示す図である。図2は、第1実施形態の農作業機100の構成を左側方から示す断面図である。具体的には、図2は、農作業機100のエプロン(整地体とも呼ばれる。)130を通常位置に下降させた状態を左側方から示している。
本実施形態の農作業機100は、大別して、フレーム110、シールドカバー120、エプロン130、サイドプレート140、耕耘ロータ150、制御部170等を含む。
フレーム110は、トラクタ等の走行機体(図示せず)とトップマスト135及びロアリンク連結部136により接続される。フレーム110は、例えば円筒形であり、チェーンケース105に通じる内部には動力伝達軸(図示せず)を有する。この動力伝達軸は、トラクタ等の走行機体が有するPTO軸からPIC(Power Input Connection)シャフト137を経て伝達される回転動力の向きを、進行方向に対して左右方向へと切り替える役割を果たす。フレーム110内の動力伝達軸は、農作業機100の側部に配置されたチェーンケース105に接続され、このチェーンケース105内のチェーン伝達機構によって、耕耘ロータ150の回転軸152に動力が伝達される。
耕耘ロータ150は、農作業機100の幅方向に延びる回転軸152と、この回転軸152にフランジ153を介して装着された複数の耕耘爪154とで構成される。図1に示されるように、農作業機100の背面側から見た場合、複数の耕耘爪154は、左方向に湾曲した耕耘爪154L(以下「L爪154L」と記す。)と、右方向に湾曲した耕耘爪154R(以下「R爪154R」と記す。)とで構成され、回転軸152の軸方向に所定の間隔で取付けられる。さらに、本実施形態では、1つのフランジ153につき、複数本の耕耘爪154が取付けられる。なお、図2では、1つのフランジ153に対して、2本のL爪154L及び2本のR爪154Rが装着されているが、装着される耕耘爪の種類や本数はこれに限られるものではない。
図1に示されているように、農作業機100を背面側から見た場合、向かい合って配置されているR爪154R、L爪154Lは、互いの爪先がオーバーラップしている。したがって、個々のL爪154L、R爪154Rが土を掘り起こす領域の幅は、隣接するL爪154L、R爪154Rの間で一部重複している。なお、本実施形態の農作業機100においては、耕耘ロータ150は、図2において矢印Rで示す方向に回転する。
シールドカバー120は、耕耘ロータ150の上方を覆うように配置される。シールドカバー120の側面には、サイドプレート140が設けられる。サイドプレート140は、チェーンケースプレート、サイドフレーム、支持フレーム等と呼ばれる場合もある。図2においては、サイドプレート140の図示が省略されている。
エプロン130は、耕耘ロータ150の後方に配置され、シールドカバー120に対して接続部160を軸として回転可能となっている。エプロン130の重心は、接続部160よりも後方にあるため、エプロン130は自重により下降しようとする。エプロン130の先端にはステンレスの整地板132が取付けられている。整地板132はエプロン130の内側から外側に向かってループを描くように構成されている。この整地板132が耕耘ロータ150によって掘り起こされた圃場を平坦にする。
また、整地板132の両端には可動式の延長整地板134が設けられている。延長整地板134を開くことによって整地板132とともに広い幅の範囲を整地することが可能になる。
制御部170は、図示しない中央演算処理装置(CPU)、記憶装置(メモリ)及び通信装置を含み、外部から受信した信号(例えば、リモコン信号)を処理したり、逆に、内部で生成した信号(例えば、駆動部の制御信号)を外部に送信したりする機能を有する。記憶装置は、各種データ及び各種プログラムを記憶している。中央演算処理装置は、記憶装置からプログラムを読み出して実行することにより、農作業機100が備えるアクチュエータ等の駆動部の動作を制御する。
通信装置は、有線通信又は無線通信を行うための装置である。例えば、無線通信の場合は、例えば、近距離無線通信を可能とするモジュールやWiFi等の通信規格に従う無線通信を可能とするモジュールを搭載していてもよい。つまり、制御部170が備える通信装置は、ネットワーク上に接続されるサーバやユーザ端末等の情報端末や走行機体に搭載されるタブレットPC等の情報端末との間の通信を制御する機能を有していてもよい。
[耕耘爪の構成]
図3及び図4は、第1実施形態の農作業機100が備える右方向に湾曲した耕耘爪154Rの構成を示す図である。具体的には、図3は、第1実施形態のR爪154Rを農作業機100の右側方から見た図である。また、図4は、第1実施形態のR爪154Rを農作業機100の左側方から見た図である。なお、本実施形態に示すR爪154Rの形状は一例に過ぎず、この形状に限定されるものではない。また、L爪154Lについての詳細な説明は省略するが、湾曲する方向が異なる点を除いては、以下に説明するR爪154Rと同様の特徴を有するものである。
図3において、R爪154Rは、図面に向かって左から順に、取付け基部12、並びに、取付け基部12から連続して延びる縦刃部14及び横刃部16を有する。本実施形態では、縦刃部14と横刃部16とをまとめて刃部と呼ぶ場合がある。また、図3では、縦刃部14から横刃部16にかけて図面の手前側(紙面から観察者に向かう方向)に向かって緩やかに湾曲した形状となっている。本実施形態では、図3に示されるR爪154Rの刃面(側面)を内側湾曲面と呼ぶ。
また、取付け基部12には、取付け孔18a及び18bが長手方向に2箇所設けられている。R爪154Rは、これらの取付け孔18a及び18bにボルト等の固定部材を挿入して、図2に示した耕耘ロータ150の回転軸152に設けられたフランジ153に装着される。このような装着方法を一般的にはフランジ方式と呼ぶが、これに限られるものではなく、公知のホルダー方式を採用することも可能である。本明細書では、フランジ及びホルダーを「装着部」と呼ぶ場合がある。
図4において、R爪154Rは、上述した取付け基部12、縦刃部14及び横刃部16に加えて、刃縁部20及び峰縁部22を有する。R爪154Rは、縦刃部14から横刃部16にかけて図面の奥側(観察者から紙面に向かう方向)に向かって緩やかに湾曲した形状となっている。本実施形態では、図4に示されるR爪154Rの刃面(側面)を外側湾曲面と呼ぶ。
図4に示した刃縁部20は、縦刃部14から横刃部16にかけて、それらの外縁に沿って曲線形状をなすように設けられている。この刃縁部20は、図4に示される外側湾曲面の端部を断面が斜めになるように成形して構成され、略一定の刃幅を有する。なお、本実施形態では、R爪154Rの外側湾曲面を刃付け面(刃縁部20を設ける面)としているが、これに限られるものではない。つまり、刃縁部20は、外側湾曲面又は内側湾曲面のみに設けた片刃としても良いし、内側湾曲面及び外側湾曲面の両方に設けた両刃としても良い。また、両刃とする場合、刃の角度を等しくしてもよいし、異なるものとしてもよい。
図4に示した峰縁部22は、縦刃部14及び横刃部16において、刃縁部20に対して略等間隔を維持しながら延びる。さらに、横刃部16は、刃縁部20と峰縁部22を曲線状に滑らかに結ぶ頭縁部24を有している。R爪154Rは、前述のように、爪先に向けて略一定の曲率半径で一側方に湾曲しているため、湾曲した内側の面(内側湾曲面)はすくい面を形成している。本実施形態のR爪154Rは、このすくい面によって土を耕耘・放擲するとともに土寄せも行うことが可能となっている。
ここで、本実施形態の農作業機100では、図4に示されるように、R爪154Rの外側湾曲面に対して配線26が配置されている。配線26は、導体で構成されたものであればよく、電線(電気を通すワイヤ)、プリント配線(樹脂等の絶縁体上に導体を印刷したもの)などを用いることができる。つまり、通電可能な物体であれば、配線26として用いることが可能である。なお、基本的に、耕耘爪は、内側湾曲面が土壌に作用して耕耘性能を発揮するため、外側湾曲面に比べて内側湾曲面の方が、表面塗装が剥げやすい。したがって、配線26は、外側湾曲面に配置することが望ましい。ただし、これに限らず、配線26は、内側湾曲面に配置することも可能である。
配線26は、R爪154Rとは絶縁された状態で配置される。つまり、配線26は、取付け基部12、縦刃部14及び横刃部16とは絶縁されている。例えば、配線26として電線を用いる場合、絶縁電線(絶縁材で電線を被覆したもの)を用いればよく、プリント配線を用いる場合は、樹脂材料等で導体を被覆したものを用いればよい。このように、絶縁材で被覆された導体を外側湾曲面に配置すれば、R爪154Rと配線26との絶縁性を確保することができる。
なお、配線26を外側湾曲面に配置する際には、塗装前のR爪154Rに配線26を貼り付け、その上から塗装又はコーティングを施すことが望ましい。このような構成とすることにより、作業中のR爪154Rから配線26が剥がれ落ちるといった不具合を防止することができる。ただし、後述する入力端子部及び出力端子部は、電気的な接続を確保するために塗装で覆わずに露出させておく。
また、R爪154Rの取付け基部12、縦刃部14及び横刃部16において、配線26を配置する位置に予め溝を設けておき、その溝の中に配線26を配置することも可能である。この場合、配線26に起因する凹凸を緩和することができ、耕耘爪の表面の平坦性を維持することができる。
本実施形態のR爪154Rは、入力端子部として、単一の入力端子28を有し、出力端子部として、単一の出力端子30を有する。配線26の両端は、それぞれ入力端子28と出力端子30に接続され、入力端子28及び出力端子30を電気的に接続する。入力端子28及び出力端子30は、それぞれ取付け基部12に配置された電極である。図4に示されるように、配線26は、取付け基部12から横刃部16にかけて配置される。具体的には、入力端子28を出発点とすると、配線26は、取付け基部12から縦刃部14を経由して横刃部16に到達し、そこで折り返して、再び縦刃部14を経由して取付け基部12に戻り、出力端子30を到着点とする構成となっている。なお、当然のことながら、入力端子28及び出力端子30は、取付け基部12とは絶縁されている。
入力端子28及び出力端子30は、それぞれ配線26に通電する際における入力端子及び出力端子として機能する。なお、2つの電極のうち、どちらが入力端子として機能してもよく、通電の方向は任意である。また、直流電流を流すだけでなく、交流電流を流すことも可能であり、その場合は、入力端子と出力端子が交互に入れ替わる構成となる。
このように、本実施形態の耕耘爪(図4では、R爪154R)は、耕耘作業中又は耕耘作業の前後に配線26に対して通電が行われる。その際、配線26が正常に入力端子28と出力端子30との間を接続していれば、入力端子28と出力端子30との間の導通を確認することができる。
しかしながら、図5に示されるように、耕耘作業時の土壌との摩擦に起因してR爪154Rの横刃部16の摩耗が進行し、配線26の配置された領域が消失すると、配線26は断線する。このとき、入力端子28に接続された入力側配線26aと出力端子30に接続された出力側配線26bは、断線箇所32において電気的に分離される。つまり、入力端子28と出力端子30との間の導通が無くなる。
以上のように、入力端子28と出力端子30との間の導通の有無を確認し、導通があれば配線26の配置された位置まで摩耗は進行していないと判定し、導通がなければ配線26の配置された位置まで摩耗が進行したと判定することができる。そのため、摩耗の度合いを検出したい位置(爪交換の目安となる位置)に配線26を配置しておくことにより、入力端子28と出力端子30との間の導通の有無を確認するだけで、農作業者の目視によらず、摩耗の度合いを判定することができる。摩耗の度合いを検出したい位置は、例えば、耕耘爪の使用限界(適切な耕耘性能を発揮し得る限界)を考慮して予測したライン(摩耗検出レベルと呼ぶ場合がある)上の位置であってもよい。
なお、「導通の有無」は、電流値の相対的な比較で判定すればよく、必ずしも電流値の絶対値を用いる必要はない。例えば、出力端子30で観測される電流値がゼロである場合に導通が無いと判定することもできるし、出力端子30で観測される電流値が、入力端子28に供給される電流値に比べて閾値を超えて下回った場合に導通が無いと判定してもよい。配線26が断線した場合であっても、上述の入力側配線26aと出力側配線26bとの間に、土を介して微弱な電流が流れる可能性もあるからである。
また、本実施形態によれば、制御部170が入力端子28と出力端子30との間の導通が無くなったことを検出した場合に、スマートフォン等のユーザ端末、又はトラクタ等の走行機体に搭載された情報端末に対して、耕耘爪154の交換時期である旨の通知、耕耘爪154の耕耘性能が低下している可能性を示唆する通知、走行機体の燃費が悪化する可能性を示唆する通知など、耕耘爪の摩耗に起因して生じ得る事象に関して様々な通知を行うように構成してもよい。
また、このような通知に限らず、耕耘爪154の耕耘性能の低下を考慮して、耕耘深さの調整、耕耘ロータ150の回転速度の調整など、一定レベルまで摩耗した耕耘爪154であっても圃場に対して適切な農作業を行うことができるように、農作業機100の各種調整を行うよう制御することも可能である。
さらに、耕耘爪154の交換時期であるという情報は、制御部170から事業者のサーバ等に送信してデータベースとして蓄積することができる。このような情報を利用すれば、事業者は、農作業機(特に耕耘爪)のメンテナンス管理、農作業者への耕耘爪の配送サービス、農作業者への耕耘爪のレンタルサービスなど、耕耘爪に関する多岐にわたるサービスに利用することができる。
ところで、配線26に対して通電を行うためには、入力端子28又は出力端子30に電流を供給する必要がある。そのため、本実施形態では、R爪154Rを装着するフランジ153に対しても入力端子部及び出力端子部を設ける構成としている。
図6は、第1実施形態の耕耘ロータ150に設けられるフランジ153の構成を示す平面図である。具体的には、図2に示したフランジ153を拡大した図に相当する。また、図7は、第1実施形態の耕耘ロータ150に設けられるフランジ153に、耕耘爪154を装着した状態を示す断面図である。
図6において、フランジ153には、回転軸152を挿通する開孔部153aと、固定部材(例えば、図7のボルト34a及び34b)を挿通する開孔部153bとが設けられている。フランジ153にR爪154Rを装着する際、開孔部153b−1は、図4に示した取付け孔18aに重なり、開孔部153b−2は、図4に示した取付け孔18bに重なる。つまり、フランジ153の開孔部153b−1及び153b−2とR爪154Rの取付け孔18a及び18bとを重ね合わせ、図7に示したボルト34a及び34b並びにナット35a及び35bを用いて固定することにより、フランジ153へR爪154Rを装着することができる。
このとき、フランジ153には、入力端子部として、単一の入力端子28aが設けられ、出力端子部として、単一の出力端子30aが設けられている。ただし、図6では、フランジ153の紙面に向かって奥側(裏側)の位置に入力端子28a及び出力端子30aが設けられているため、輪郭を点線で示してある。
図4に示したR爪154Rを図6に示したフランジ153に装着すると、図7に示されるように、R爪154Rの出力端子30とフランジ153の出力端子30aとが電気的に接続される。勿論、図示は省略するが、R爪154Rの入力端子28とフランジ153の入力端子28aも電気的に接続される。本実施形態では、各端子部として平板状の電極が図示されているが、この場合であってもボルト34a及びナット35a等で固定すれば十分に導通を確保することができる。勿論、各端子部の電極に突起部を設けて、より導通を確保しやすくする構成としてもよい。
なお、本実施形態では、接触型の導通方式を用いた例を示したが、これに限らず、非接触型の導通方式を用いても良い。例えば、出力端子30及び出力端子30aをコイルアンテナとし、両者の間の電磁誘導により生じる誘導電流を用いて通電を行うことも可能である。
また、入力端子28a及び出力端子30aは、図示しない配線(例えば、絶縁電線)によって回転軸152の内部に引き込まれ、最終的に、農作業機100の制御部170と電気的に接続される。本実施形態の制御部170は、中央演算処理装置が、記憶装置に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、上述した配線26の導通の有無を確認するための処理を行うことができる。具体的には、中央演算処理装置は、耕耘作業中又は耕耘作業の前後に配線26に対して通電を行い、導通の有無を確認する処理(通電が正常に行われたか否かの確認処理)を実行する。
このように、本実施形態では、農作業機100の制御部170に、耕耘爪の摩耗の度合いを判定するためのプログラムを格納しているが、これに限られるものではない。例えば、耕耘爪の摩耗の度合いを判定するためのプログラムをサーバ等からダウンロードして実行することも可能である。また、配線26の導通の有無を検出する検出回路を耕耘爪の取付け基部又は刃部に配置し、当該検出回路から出力される検出信号を制御部170に送信して信号処理を行うことにより、耕耘爪の摩耗の度合いを判定してもよい。
また、本実施形態では、フランジ153に装着された4つの耕耘爪のうち、1つのR爪154Rのみに配線26を設けた例を示した。回転軸152の軸方向には複数のフランジ153(装着部)が設けられるが、個々のフランジ153に配置された複数の耕耘爪の摩耗の度合いは、同じ土壌に対して作用している以上、ほぼ同じであると考えられるからである。つまり、1つの装着部に対して1つの耕耘爪の摩耗の度合いを確認すれば、他の耕耘爪の摩耗の度合いも推定できると考えられる。
ただし、これに限らず、1つの装着部に装着される複数の耕耘爪のうち、任意の数の耕耘爪に配線26を配置してもよいし、すべての耕耘爪に配線26を配置してもよい。また、例えば、耕耘ロータ150に含まれる耕耘爪のうち、任意の数の耕耘爪に配線26が設けられていてもよい。
〈第2実施形態〉
第1実施形態では、耕耘ロータ150の回転軸152に耕耘爪154を装着するに当たりフランジ方式を用いる例を示したが、本実施形態では、ホルダー方式を用いる例について図8を用いて説明する。なお、図面上、第1実施形態と同様の構成については、第1実施形態と同じ符号を用いることにより詳細な説明を省略する。
図8は、第2実施形態の耕耘ロータ150に設けられるホルダー156に、耕耘爪154を装着した状態を示す断面図である。ホルダー156は、耕耘爪154の取付け基部12が差し込めるように筒状部位を有している。本実施形態では、ホルダー156の筒状部位の内壁156aに、出力端子部として、出力端子30bが配置されている。出力端子30bは、ホルダー156に耕耘爪154を装着した際に、耕耘爪154の出力端子30と接する位置に設けられる。
つまり、ホルダー156の筒状部位に対して耕耘爪154の取付け基部12を挿入し、ボルト34c及びナット35cで固定した際、図8に示されるように、耕耘爪154の出力端子30とホルダー156の出力端子30bとが電気的に接続される。また、耕耘爪154の入力端子28とホルダー156の入力端子(図示せず)も電気的に接続される。本実施形態においても、ホルダー156の入力端子(図示せず)及び出力端子30bは、制御部170と電気的に接続される。したがって、制御部170の制御により配線26に対して通電を行い、配線26の導通の有無を確認することができる。
なお、本実施形態では、出力端子30bの表面に突起部30b−1が形成されている。このような突起部30b−1を設けることにより、耕耘爪154の出力端子30との電気的な接続をより安定して行うことができる。勿論、電気的な接続をより安定して行うためには、他の構造の電極を用いてもよい。また、第1実施形態と同様に、接触型の導通方式に限らず、非接触型の導通方式を用いることも可能である。
〈第3実施形態〉
第1実施形態では、入力端子28と出力端子30との間に1本の配線26を接続する例を示したが、本実施形態では、入力端子と出力端子との間に複数本の配線を接続する例について図9を用いて説明する。なお、図面上、第1実施形態と同様の構成については、第1実施形態と同じ符号を用いることにより詳細な説明を省略する。
図9は、第3実施形態の右方向に湾曲した耕耘爪(R爪154R−1)を農作業機100の左側方から見た図である。図9に示されるように、本実施形態のR爪154R−1は、入力端子部として、入力端子38a及び38bを有し、出力端子部として、出力端子40a及び40bを有する。入力端子38a及び38bと出力端子40a及び40bは、それぞれ配線42及び44によって互いに接続されている。
配線42及び44は、入力端子38a及び38bから出力端子40a及び40bに至るまで互いに短絡することなく、取付け基部12から横刃部16にかけて並行して配置される。すなわち、配線42及び44は、横刃部16の刃縁部20から峰縁部22に向かって間隔を空けて配置される。
本実施形態では、配線42が配線44よりも外側(刃縁部20や峰縁部22に近い側)に配置される。したがって、耕耘作業によってR爪154R−1の摩耗が進行すると、まず配線42が断線し、その後、配線44が断線する。つまり、取付け基部12から横刃部16にかけて並行して2本の配線を配置することにより、R爪154R−1の摩耗の度合いを2段階に分けて判定することが可能となる。
図9では、R爪154R−1の摩耗の度合いを予測した曲線を模式的に示している。図9中の「摩耗検出レベル1」は、R爪154R−1の摩耗が進行して、配線42が断線した場合(すなわち、入力端子38aと出力端子40aとの間で配線42の導通が無くなった場合)における摩耗の度合いを予測した曲線である。また、「摩耗検出レベル2」は、R爪154R−1の摩耗がさらに進行して、配線44が断線した場合(すなわち、入力端子38bと出力端子40bとの間で配線44の導通が無くなった場合)における摩耗の度合いを予測した曲線である。
このように、配線42の断線を検出することにより、R爪154R−1の摩耗が摩耗検出レベル1に対応する曲線に達していると予測することが可能となり、配線44の断線を検出することにより、R爪154R−1の摩耗が摩耗検出レベル2に対応する曲線に達していると予測することが可能となる。このように、本実施形態によれば、複数の配線のうち、導通が無くなった配線の位置に応じて、耕耘爪154の摩耗の度合いを判定することができる。
本実施形態によれば、複数のレベルで摩耗の度合いを判定することができるため、農作業者への通知内容も多段階で分けて行うことができる。例えば、制御部170が摩耗検出レベル1に達したと判定した場合に、ユーザ端末や情報端末に対して、耕耘爪の耕耘性能が低下している可能性等を示唆する通知を行い、摩耗検出レベル2に達したと判定した場合に、耕耘爪154の交換時期である旨の通知を行うようにすることができる。
なお、本実施形態では、耕耘爪154に対して2本の配線を配置する例を示したが、配線の本数に制限はない。すなわち、耕耘爪154に対して3本以上の配線を配置することも可能である。この場合、本数が多ければ多いほど、より細かに耕耘爪154の摩耗の度合いを判定することができる。そして、摩耗の度合いを細やかに把握することにより、摩耗の履歴を蓄積して耕耘爪154の寿命推定に利用したり、ユーザによる農作業機の使用状況の推定に利用したりすることができる。また、このような情報は、制御部170からサーバ等に送信してデータベースとして蓄積することもできる。したがって、事業者は、このような情報を、農作業機のメンテナンス管理、農作業者への耕耘爪の配送サービス、農作業者への耕耘爪のレンタルサービスなど多岐にわたるサービスに利用することができる。
〈第4実施形態〉
第3実施形態では、入力端子と出力端子との間に複数本の配線を並列に接続する例を示したが、本実施形態では、入力端子部に複数本の入力配線を接続するとともに、出力端子部に1本の出力配線を接続する例について図10及び図11を用いて説明する。なお、図面上、第1実施形態と同様の構成については、第1実施形態と同じ符号を用いることにより詳細な説明を省略する。
図10は、第4実施形態の右方向に湾曲した耕耘爪(R爪154R−2)を農作業機100の左側方から見た図である。図10に示されるように、本実施形態のR爪154R−2は、入力端子部として、複数の入力端子46a、46b及び46cを有し、出力端子部として、単一の出力端子48を有している。複数の入力端子46a、46b及び46cには、入力配線として、それぞれ配線50、52及び54が接続される。
これらの配線50、52及び54は、取付け基部12から横刃部16にかけて並行して配置され、頭縁部24近傍の領域55において互いに連結される。すなわち、複数の配線50、52及び54は、それぞれ複数の入力端子46a、46b及び46cから領域55まで刃縁部20から峰縁部22に向かって間隔を空けて配置されるものの、領域55において1本の配線56にまとめられる。なお、領域55の位置は任意であり、頭縁部24の近傍に限られるものではない。ただし、3段階の摩耗検出レベルが適切に判定できるように、摩耗が最も早く進行する領域においては、複数の配線50、52及び54が間隔をあけて配置されている必要がある。
配線56は、配線50、52及び54に供給された信号を出力する出力配線として機能し、横刃部16から取付け基部12にかけて配置され、出力端子48に接続される。このように、本実施形態では、摩耗判定に使用する配線が、往路(入力端子46a、46b及び46cから領域55まで)においては、間隔を空けて複数配置され、復路(領域55から出力端子48まで)においては、単一の配線となる。
次に、本実施形態における摩耗の度合いの判定方法について説明する。図11は、第4実施形態の耕耘爪(R爪154R−2)の摩耗判定における配線の入出力信号の波形を示すタイムチャート図である。具体的には、図11(A)は、R爪154R−2の摩耗があまり進行しておらず、正常な耕耘性能を発揮している状態を示している。また、図11(B)は、R爪154R−2の摩耗が摩耗検出レベル1まで進行しており、配線50が断線した状態を示している。
本実施形態では、入力端子46a、46b及び46cを介して複数の配線50、52及び54に対して順次パルス信号47a、47b及び47cが供給される。すなわち、時分割で入力端子46a、46b及び46cが順番に選択され、パルス信号47a、47b及び47cが入力される。図11(A)では、「IN 1」、「IN 2」及び「IN 3」が、それぞれ配線50、52及び54に供給されるパルス信号47a、47b及び47cを示している。図11(A)に示されるように、配線50、52及び54には、それぞれ単一のパルス信号47a、47b及び47cが時間をずらして供給される。
また、本実施形態では、入力端子46a、46b及び46cにパルス信号47a、47b及び47cが入力される際に、出力端子48を介して配線56によって伝達されるパルス信号49a、49b及び49cを確認する。図11(A)では、「OUT」が、配線56によって伝達されるパルス信号49a、49b及び49cを示している。図11(A)に示されるように、出力端子48には、配線50、52及び54にそれぞれ供給された3つのパルス信号49a、49b及び49cが時系列に現れる。
ここで、R爪154R−2の摩耗が摩耗検出レベル1まで進行したとすると、配線50は摩耗の影響により断線する。この場合であっても、配線50、52及び54には、通常どおり、図11(B)の「IN 1」、「IN 2」及び「IN 3」で示されるパルス信号47a、47b及び47cが供給される。
しかしながら、配線50が途中で断線しているため、出力端子48には、図11(B)の「OUT」で示されるように、2つのパルス信号49b及び49cしか現れない。すなわち、配線50に供給されたパルス信号47aが断線のため配線56まで伝達されず、結果として、出力端子48にて観測されるパルス信号49aが消失した形となる。
このように、本実施形態では、出力端子48に現れるパルス信号49a、49b及び49cを確認することにより、配線50、52及び54の断線の状況、すなわちR爪154R−2の摩耗の度合いを判定することができる。また、本実施形態では、入力端子部を3つの入力端子46a、46b及び46cで構成しているため、図10に示されるように、3段階の摩耗検出レベルを判定することができる。例えば、「IN 1」及び「IN 2」に供給されたパルス信号47a及び47bが出力端子48において観測されない場合は、摩耗検出レベル2まで摩耗が進行したと判定することができる。
本実施形態によれば、出力配線を単一の配線とし、出力端子を1つ配置するだけで済むため、その分、入力配線の本数を増やすことができ、より細やかな摩耗判定を行うことができる。これにより、第3実施形態で説明したような、より細やかな通知やサービスの提供が可能となる。なお、本実施形態では、入力配線を3本とする例を示したが、2本であってもよいし、4本以上であってもよい。
〈第5実施形態〉
第1実施形態では、入力端子28と出力端子30との間に配線26を接続し、配線26の導通の有無を確認することにより摩耗の度合いを判定する例を示したが、本実施形態では、導体として耕耘爪本体を利用して摩耗の度合いを判定する例について図12〜図14を用いて説明する。なお、図面上、第1実施形態と同様の構成については、第1実施形態と同じ符号を用いることにより詳細な説明を省略する。
図12は、第5実施形態の右方向に湾曲した耕耘爪(R爪154R−3)を農作業機100の左側方から見た図である。図12に示されるように、本実施形態のR爪154R−3は、入力端子部として、単一の入力端子58を有する。また、入力端子58には、単一の配線60が接続される。本実施形態において、配線60は、先端部(入力端子58に接続されていない方の端部)も含めて、取付け基部12、縦刃部14及び横刃部16とは絶縁されている。第1実施形態とは異なり、配線60は、出力端子等に接続されることなく、領域62で途切れている。この配線60の先端部は、図12に示されるように、摩耗検出レベルを超えるように(すなわち、摩耗検出レベルよりも刃縁部20側に)配置されている。
図13は、第5実施形態のR爪154R−3に配置した配線の先端部付近を模式的に示す断面図である。図13(A)は、R爪154R−3の摩耗があまり進行しておらず、R爪154R−3と配線60とが絶縁分離されている状態を示している。図13(B)は、R爪154R−3の摩耗がさらに進行して摩耗検出レベルに到達し、配線60が絶縁されずに外気に露出した状態を示している。
図13(A)において、配線60は、線状の導体60aと導体60aを被覆する絶縁材60bとで構成されている。そのため、通常の状態において、導体60aと横刃部16との間で短絡することはない。すなわち、図13(A)に示す状態では、入力端子58とR爪154R−3との間における導通は無い。
なお、本実施形態では、説明の便宜上、R爪154R−3の表面に配線60を貼り付けた状態を図示しているが、R爪154R−3の表面に溝を設けて、その中に配線60を埋め込んでもよい。
圃場の耕耘作業によって耕耘爪154の摩耗が進行すると、徐々に耕耘爪154の横刃部16の一部が摩耗により消失する。図13(B)に示されるように、横刃部16の摩耗が摩耗検出レベルに達すると、横刃部16だけでなく、配線60の絶縁材60bも削れて消失し、導体60aが外気に露出する。導体60aが露出すると、導体60aと横刃部16との間に、例えば土(厳密には、土中の水分)を介した電流経路64が発生し、導体60aと横刃部16との間に微弱な電流が流れる。すなわち、図13(B)に示す状態では、入力端子58とR爪154R−3との間に導通がある。
このように、本実施形態では、R爪154R−3に対して絶縁分離された配線60を配置しておき、耕耘作業中に入力端子58とR爪154R−3との間の導通の有無を確認する。このとき、R爪154R−3の摩耗があまり進行していなければ導通はなく、摩耗が進行して配線60の配置された領域に達すると導通が確認される。これにより、R爪154R−3の交換時期であると判定することができる。したがって、摩耗の度合いを検出したい位置に配線60を配置して、入力端子58とR爪154R−3との間の導通の有無を確認すれば、目視によらず摩耗の度合いを判定することができる。
(変形例)
図13に示す実施形態では、R爪154R−3に対して絶縁分離された配線60を配置しておき、摩耗が進行した際に入力端子58とR爪154R−3との間で導通があった場合に、爪の交換時期であると判定する例を示した。しかしながら、この例に限らず、R爪154R−3と配線60とを予め短絡させておき、摩耗が進行した際に入力端子58とR爪154R−3との間で導通が無くなった場合に、爪の交換時期であると判定することも可能である。
図14は、第5実施形態のR爪154R−3に配置した配線の先端部付近を模式的に示す断面図である。図14(A)は、R爪154R−3の摩耗があまり進行しておらず、R爪154R−3と配線61とが電気的に接続されている状態を示している。図14(B)は、R爪154R−3の摩耗がさらに進行して摩耗検出レベルに到達し、R爪154R−3と配線61との間が絶縁分離された状態を示している。
図14(A)において、配線61は、線状の導体61aと、導体61aと横刃部16との間を絶縁分離する絶縁材61bとで構成されている。導体61aは、ワイヤボンディング等を用いて横刃部16と電気的に接続されている。なお、本実施形態では、導体61a及び横刃部16とボンディング用のワイヤ66との接点を、はんだ68により固定しているが、電気的な接続を確保することさえできれば、如何なる方法を用いてもよい。
このように、図14(A)に示す変形例では、通常の状態において、導体61aと横刃部16との間がワイヤ66を介して電気的に接続されている。すなわち、図14(A)に示す状態では、入力端子58とR爪154R−3との間に導通がある。
その後、圃場の耕耘作業によって耕耘爪154の摩耗が進行すると、徐々に耕耘爪154の横刃部16の一部が摩耗により消失する。図14(B)に示されるように、横刃部16の摩耗が摩耗検出レベルに達すると、摩耗により横刃部16側のはんだ68が消失すると共にワイヤ66が断線し、導体61aとR爪154R−3との間が絶縁分離される。すなわち、図14(B)に示す状態では、入力端子58とR爪154R−3との間における導通が無くなるか、導通があったとしても微弱な電流が流れる程度となる。この場合、検出される電流値が、入力端子58に供給される電流値に比べて閾値を超えて下回った場合に導通が無いと判定してもよい。
このように、本実施形態では、予めR爪154R−3と電気的に接続された配線61を配置しておき、耕耘作業中又は耕耘作業の前後に入力端子58とR爪154R−3との間の導通の有無を確認する。このとき、R爪154R−3の摩耗があまり進行していなければ導通があり、摩耗が進行して配線61の配置された領域に達すると導通が無くなる。これにより、R爪154R−3の交換時期であると判定することができる。したがって、摩耗の度合いを検出したい位置に配線61を配置して、入力端子58とR爪154R−3との間の導通の有無を確認すれば、目視によらず摩耗の度合いを判定することができる。
〈第6実施形態〉
第1実施形態では、耕耘爪154に配置した配線の導通の有無を確認することにより摩耗の度合いを判定する例を示したが、本実施形態では、センサーを利用して摩耗の度合いを判定する例について図15及び図16を用いて説明する。なお、図面上、第1実施形態と同様の構成については、第1実施形態と同じ符号を用いることにより詳細な説明を省略する。
図15は、第6実施形態の右方向に湾曲した耕耘爪(R爪154R−4)を農作業機100の左側方から見た図である。図15に示されるように、本実施形態のR爪154R−4は、出力端子部として、複数の出力端子70a、70b及び70cを有する。複数の出力端子70a、70b及び70cには、出力配線として、それぞれ配線72、74及び76が接続される。さらに、各配線72、74及び76には、それぞれセンサー78、80及び82が接続される。なお、各センサー78、80及び82は、横刃部16の刃縁部20から峰縁部22に向かって間隔を空けて配置される。具体的には、各センサー78、80及び82は、それぞれ摩耗検出レベル1、摩耗検出レベル2及び摩耗検出レベル3のライン上に配置される。
ここで、各センサー78、80及び82は、如何なるセンサーであってもよく、例えば、圃場の状態を検出するための土壌センサーを用いることができる。例えば、土壌の水分を検出するセンサー、土壌の塩分を検出するセンサー、土壌の温度を検出するセンサー、土壌のpH(水素イオン指数)を検出するセンサーなど、用途に応じて様々なセンサーを用いることができる。この場合、各種センサーを用いて圃場の状態を把握することが可能である。
また、土壌センサーに限らず、物理量を測定する物理量センサーを用いることも可能である。物理量センサーとしては、例えば、加速度センサー、歪みセンサー、ロードセル等の圧力センサー、音センサー、光センサーなどを用いることができる。この場合、各種センサーを用いて耕耘爪の状態(変形の有無など)、作業環境(夜間であるか否かなど)、農作業機の状態(破損又は故障に伴う振動、回転異常の有無など)を把握することができる。
いずれにしても、各センサー78、80及び82としては、R爪154R−4の置かれた環境や状態に応じた検出信号を出力するものを用いることができる。
本実施形態の場合、R爪154R−4の摩耗があまり進行していなければ、各センサー78、80及び82が通常どおり動作し、各々から出力される検出信号が配線72、74、76を介して出力端子70a、70b及び70cにおいて観測される。しかしながら、R爪154R−4の摩耗がさらに進行し、摩耗検出レベル1に達すると、センサー78が破損する。このとき、センサー78からの検出信号が出力端子70aにおいて観測されなくなる。すなわち、出力端子70aに出力されるセンサー78からの検出信号を確認することにより、R爪154R−4の摩耗が、摩耗検出レベル1に達したか否かを判定することができる。
同様に、R爪154R−4の摩耗がさらに進行し、摩耗検出レベル2に達すると、次はセンサー80が破損する。したがって、出力端子70bに出力されるセンサー80からの検出信号を確認することにより、R爪154R−4の摩耗が、摩耗検出レベル2に達したか否かを判定することができる。摩耗検出レベル3についても、摩耗検出レベル1及び摩耗検出レベル2と同様である。
以上のように、本実施形態では、耕耘作業中又は耕耘作業の前後に、複数の出力端子70a、70b及び70cに出力される各センサー78、80及び82からの検出信号を確認することにより、R爪154R−4の摩耗の度合いを判定することが可能である。各センサー78、80及び82からの検出信号は、複数の出力端子70a、70b及び70cから、第1実施形態で説明したフランジ153を介して制御部170に送信される。そして、制御部170にて各センサー78、80及び82から出力される検出信号の有無を確認する。勿論、これに限らず、取付け基部12に、各センサー78、80及び82から出力される検出信号の有無を確認する検出回路を設けてもよい。
本実施形態では、複数のセンサー78、80及び82を用いることにより、複数のレベルで摩耗の度合いを判定することができる。つまり、複数のセンサー78、80及び82のうち、検出信号の出力が無くなったセンサーの位置に応じて、R爪154R−4の摩耗の度合いを判定することができる。これにより、農作業者に対して、第3実施形態で説明したような、より細やかな通知やサービスの提供が可能となる。なお、本実施形態では、センサーを3個配置した例を示したが、配置する数は2個であってもよいし、4個以上であってもよい。
また、各センサー78、80及び82は、重要度や用途に応じて配置する位置を決定すればよい。例えば、耕耘作業の初期段階で使用するセンサーについては、最初に壊れても支障がないため、センサー78の位置に配置し、耕耘作業において常に使用するセンサーについては、最後まで壊れないように、センサー82の位置に配置するなど、重要度や用途に応じて決定することができる。
なお、本実施形態では、センサーからの検出信号の有無を確認する例について説明したが、センサーに限らず、常に、又は、所定のタイミングで任意の信号を出力する半導体素子(例えば、パルスジェネレータ)を耕耘爪に配置し、その半導体素子から出力された信号の有無に応じて耕耘爪の摩耗の度合いを確認してもよい。
(変形例)
図15に示す実施形態では、各センサー78、80及び82と、対応する出力端子70a、70b及び70cとを、それぞれ配線72、74及び76で接続する例を示したが、検出信号の送信は有線通信に限らず、無線通信で行うことも可能である。すなわち、各センサー78、80及び82の検出信号を、出力端子部を用いることなく、制御部170やネットワーク上のサーバ等に送信することも可能である。
図16は、第6実施形態の変形例に係る右方向に湾曲した耕耘爪(R爪154R−5)を農作業機100の左側方から見た図である。本実施形態では、摩耗検出レベル1、摩耗検出レベル2及び摩耗検出レベル3の各ライン上に複数のセンサー78a、80a及び82aを配置している。また、各センサー78a、80a及び82aの近傍に、複数のアンテナ78b、80b及び82bを配置している。
各センサー78a、80a及び82aは、それぞれ各アンテナ78b、80b及び82bと通信可能である。この通信は、有線通信であってもよいし、近距離無線通信であってもよい。そして、各センサー78a、80a及び82aからの検出信号は、各アンテナ78b、80b及び82bを介して制御部170に送信される。なお、各センサー78a、80a及び82aへの電源供給は、如何なる手段を用いてもよい。例えば、R爪154R−5の表面に配置した配線(図示せず)を用いて供給してもよいし、RFID(radio−frequency−identifier)等の近距離無線通信技術を用いて供給してもよい。
このとき、各アンテナ78b、80b及び82bと制御部170(具体的には、制御部170が備える通信装置)との間の通信は、無線通信が利用される。ここで利用する無線通信は、例えば、ブルートゥース(登録商標)、RFID等の近距離無線通信であってもよいし、WiFi等の無線LAN規格を用いた無線通信であってもよい。また、検出信号の送信先は、制御部170に限らず、サーバ等の外部機器、ユーザ端末、又は走行機体に搭載された情報端末であってもよい。
特に、本実施形態では、上述の土壌センサーや物理量センサーからの検出信号を圃場の状態、農作業機の状態等を把握する情報として利用できるため、サーバ等の外部機器に送信し、外部機器のデータベースに記憶しておくことが望ましい。このような各種情報は、クラウド上に記憶されたビッグデータとして、農作業の効率化や収量の向上を図るサービス等に役立てることができる。
〈第7実施形態〉
第1実施形態では、入力端子28と出力端子30との間に1本の配線26を接続する例を示した。つまり、入力端子28から横刃部16にかけて延びる往路の入力側配線と、横刃部16から出力端子30にかけて延びる復路の出力側配線とがある。しかしながら、これに限らず、入力端子28から横刃部16にかけて延びる配線だけであっても(つまり、入力端子28から延びた配線26が、横刃部16で途切れていたとしても)、配線の断線を検出することは可能である。
本実施形態では、配線に通電した際における電流の反射を検出することにより、耕耘爪の摩耗の度合いを判定する。具体的には、耕耘作業中又は耕耘作業の前後に、配線に対して通電を行った際に、配線に流れる電流の反射を検出する。この電流の反射を検出することにより、配線のおおよその長さを推定することが可能である。したがって、配線の長さを確認し、配線が当初の長さよりも短くなったとき、又は、所定の閾値よりも短くなったとき、摩耗検出レベルまで耕耘爪の摩耗が進行したと判定し、耕耘爪の交換時期であることを農作業者に通知することができる。
以上、本発明について図面を参照しながら説明したが、本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、各実施形態の耕耘爪及びその摩耗判定方法を基にして、当業者が適宜構成要素の追加、削除もしくは設計変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。さらに、上述した各実施形態は、相互に矛盾がない限り適宜組み合わせが可能であり、各実施形態に共通する技術事項については、明示の記載がなくても各実施形態に含まれる。
また、上述した各実施形態の態様によりもたらされる作用効果とは異なる他の作用効果であっても、本明細書の記載から明らかなもの、又は、当業者において容易に予測し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと解される。
12…取付け基部、14…縦刃部、16…横刃部、18a、18b…取付け孔、20…刃縁部、22…峰縁部、24…頭縁部、26…配線、26a…入力側配線、26b…出力側配線、28、28a…入力端子、30、30a、30b…出力端子、30b−1…突起部、32…断線箇所、34a〜34c…ボルト、35a〜35c…ナット、38a、38b…入力端子、40a、40b…出力端子、42…配線、44…配線、46a〜46c…入力端子、47a〜47c…パルス信号、48…出力端子、49a〜49c…パルス信号、50、52、54…配線、58…入力端子、60、61…配線、60a、61a…導体、60b、61b…絶縁材、62…領域、64…電流経路、66…ワイヤ、68…はんだ、70a〜70c…出力端子、72、74、76…配線、78、78a、80、80a、82、82a…センサー、78b、80b、82b…アンテナ、100…農作業機、105…チェーンケース、110…フレーム、120…シールドカバー、130…エプロン、132…整地板、134…延長整地板、135…トップマスト、136…ロアリンク連結部、137…PICシャフト、140…サイドプレート、150…耕耘ロータ、152…回転軸、153…フランジ、153a、153b、153b−1、153b−2…開孔部、154…耕耘爪、154L…L爪、154R、154R−1、154R−2、154R−3、154R−4、154R−5…R爪、156…ホルダー、156a…内壁、160…接続部、170…制御部

Claims (18)

  1. 農作業機の耕耘ロータに含まれる耕耘爪であって、
    前記耕耘ロータの回転軸に装着される取付け基部と、
    前記取付け基部から連続して延びる、縦刃部及び横刃部を含む刃部と、
    前記取付け基部から前記横刃部にかけて配置され、前記取付け基部及び前記刃部とは絶縁された配線と、
    を有する、耕耘爪。
  2. 前記配線は、第1端子部及び第2端子部に接続され、
    前記第1端子部及び前記第2端子部の各々は、前記取付け基部に配置される、請求項1に記載の耕耘爪。
  3. 前記配線は、複数の配線で構成され、
    前記複数の配線は、前記横刃部の刃縁部から峰縁部に向かって間隔を空けて配置される、請求項2に記載の耕耘爪。
  4. 前記第1端子部は、複数の端子で構成され、
    前記第2端子部は、単一の端子で構成され、
    前記複数の端子の各々に接続された複数の配線は、前記横刃部を経由して前記単一の端子に接続される、請求項2に記載の耕耘爪。
  5. 前記複数の配線は、前記横刃部の刃縁部から峰縁部に向かって間隔を空けて配置される、請求項4に記載の耕耘爪。
  6. 前記取付け基部に、前記第1端子部と前記第2端子部との間の導通の有無を検出する検出回路を有する、請求項2乃至5のいずれか一項に記載の耕耘爪。
  7. 前記配線は、端子部及びセンサーに接続され、
    前記端子部は、前記取付け基部に配置され、
    前記センサーは、前記刃部に配置される、請求項1に記載の耕耘爪。
  8. 前記センサーは、複数のセンサーで構成され、
    前記複数のセンサーは、前記横刃部の刃縁部から峰縁部に向かって間隔を空けて配置される、請求項7に記載の耕耘爪。
  9. 前記取付け基部に、前記センサーから出力される信号の有無を検出する検出回路を有する、請求項7又は8に記載の耕耘爪。
  10. 前記配線は、前記取付け基部及び前記刃部に設けられた溝の中に配置される、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の耕耘爪。
  11. 耕耘ロータ及び制御部を備えた農作業機であって、
    前記耕耘ロータは、前記農作業機の幅方向に延びる回転軸と、前記回転軸に設けられた複数の装着部と、前記複数の装着部の各々に装着された請求項1乃至10のいずれか一項に記載された耕耘爪と、を含み、
    前記装着部は、前記耕耘爪の取付け基部が装着された際に前記耕耘爪に配置された配線と電気的に接続される端子部を有し、
    前記制御部は、前記装着部が有する前記端子部と電気的に接続されている、農作業機。
  12. 前記制御部に、前記耕耘爪に配置された前記配線の導通の有無を検出させるためのプログラムを有する、請求項11に記載の農作業機。
  13. 農作業機の耕耘ロータに含まれる耕耘爪の摩耗判定方法であって、
    前記耕耘爪の取付け基部から横刃部にかけて配置され、前記耕耘爪とは絶縁された配線に通電を行い、前記配線の両端の間における導通の有無を確認することにより、前記耕耘爪の摩耗の度合いを判定する、耕耘爪の摩耗判定方法。
  14. 前記配線は、複数の配線で構成され、
    前記複数の配線は、前記耕耘爪の刃縁部から峰縁部に向かって間隔を空けて配置され、
    前記複数の配線のうち、前記導通が無くなった配線の位置に応じて前記耕耘爪の摩耗の度合いを判定する、請求項13に記載の耕耘爪の摩耗判定方法。
  15. 前記配線は、複数の入力配線と、当該複数の入力配線に接続された単一の出力配線とを含み、
    前記複数の入力配線は、前記耕耘爪の刃縁部から峰縁部に向かって間隔を空けて配置され、
    前記複数の入力配線の各々に順次パルス信号を送るとともに、前記単一の出力配線から出力されるパルス信号を確認することにより、前記耕耘爪の摩耗の度合いを判定する、請求項13に記載の耕耘爪の摩耗判定方法。
  16. 農作業機の耕耘ロータに含まれる耕耘爪の摩耗判定方法であって、
    前記耕耘爪の刃部に配置されたセンサーの出力の有無を確認することにより、前記耕耘爪の摩耗の度合いを判定する、耕耘爪の摩耗判定方法。
  17. 前記センサーは、前記耕耘爪の刃縁部から峰縁部に向かって間隔を空けて複数配置され、
    複数配置された前記センサーのうち、前記出力が無くなったセンサーの位置に応じて前記耕耘爪の摩耗の度合いを判定する、請求項16に記載の耕耘爪の摩耗判定方法。
  18. コンピュータに、請求項13乃至17のいずれか一項に記載された耕耘爪の摩耗判定方法を実行させるためのプログラム。
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