JP5892235B2 - 歩数補正方法、歩数補正装置、歩数補正プログラム、発情報知方法および発情報知装置 - Google Patents

歩数補正方法、歩数補正装置、歩数補正プログラム、発情報知方法および発情報知装置 Download PDF

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Description

本発明は、歩数補正方法、歩数補正装置、歩数補正プログラム、発情報知方法および発情報知装置に関する。
放牧されている牛などの家畜に歩数計を装着し、家畜が歩行した歩数を計測することにより、作業者が家畜の状態の変化、例えば発情や疾病などが生じていることを検知するようにした技術が知られている。作業者は、歩数計による家畜の状態変化の検知に応じ、例えば種付けや治療などの検討を行っている。
特開2002−360549号公報
家畜が放牧される放牧地の環境は、例えば放牧地に雨が降ることなどによって刻々と変化し、歩数が計測される際の環境は一定ではない。したがって、計測される家畜の歩数が、計測時の環境によってばらつくことがある。例えば、雨が降っている際に計測される家畜の歩数は、雨が降っていない際に計測される歩数に比べ、減少する傾向がある。このため、従来技術では、計測された家畜の歩数から家畜の状態の変化を検知しようとした場合、計測時の環境の違いによる計測結果のばらつきにより、家畜の状態の変化の検知精度が低くなる。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するものであり、家畜の歩数から家畜の変化を検知する際の精度を向上させることができる歩数補正方法、歩数補正装置、歩数補正プログラム、発情報知方法および発情報知装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明の一側面によれば、家畜に装着された歩数計測手段からの歩数計測結果を補正する歩数補正方法、歩数補正プログラム、および歩数補正装置であって、家畜の歩数計測結果、歩数計測結果の報告位置および報告時刻、および、報告位置および報告時刻に対応した天候情報を取得し、天候情報に基づき、歩数計測結果の補正要否を判定し、歩数計測結果が補正要と判定した場合、天候情報に基づいて、歩数計測結果を補正し、補正した歩数計測結果を出力する、歩数補正方法、歩数補正プログラム、および歩数補正装置が提案される。
また、本発明の一側面によれば、家畜に装着された歩数計測手段からの歩数計測結果に基づき、発情の判定を行う発情報知方法、発情報知装置であって、家畜の歩数計測結果、歩数計測結果の報告位置および報告時刻、および、報告位置および報告時刻に対応した天候情報を取得し、天候情報に基づき、歩数計測結果の補正要否を判定し、判定された補正要否、および、歩数計測結果に基づき、家畜の発情を判定し、発情と判定した家畜の識別情報を出力する、発情報知方法および発情報知装置が提案される。
本発明の一側面によれば、家畜の歩数から家畜の変化を検知する際の精度を向上させることができるという効果を奏する。
図1は、本実施の形態の歩数補正方法の一実施例を示す説明図である。 図2は、歩数補正システム200のシステム構成例を示す説明図である。 図3は、本実施の形態の通信機のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図4は、中継機102のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図5は、歩数補正装置103等のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図6は、計測結果情報テーブル201の記憶内容の一例を示す説明図である。 図7は、天候情報DB202の記憶内容の一例を示す説明図である。 図8は、天候補正値DB203の記憶内容の一例を示す説明図である。 図9は、中継機DB204の記憶内容の一例を示す説明図である。 図10は、土壌補正値DB205の記憶内容の一例を示す説明図である。 図11は、歩数DB206の記憶内容の一例を示す説明図である。 図12は、補正値履歴テーブル1200の記憶内容の一例を示す説明図である。 図13は、歩数補正装置103の機能的構成例を示すブロック図である。 図14は、クライアント装置104による表示の一例を示す説明図である。 図15は、通信機101が行う処理の一例を示すフローチャートである。 図16は、歩数補正装置103が行う処理の一例を示すフローチャート(その1)である。 図17は、歩数補正装置103が行う処理の一例を示すフローチャート(その2)である。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる歩数補正方法、歩数補正装置、歩数補正プログラム、発情報知方法および発情報知装置の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態の歩数補正方法の一実施例を示す説明図である。図1において、作業者Wが管理する農場Fの敷地内では家畜Aが飼育されている。ここで、作業者Wは、畜産業に従事する者である。農場Fは、家畜Aを放牧する放牧地などを有する施設である。家畜Aは、放牧された放牧地内を移動可能に飼育された動物である。例えば、家畜Aとしては、牛や豚や馬など、歩行により移動する動物を挙げることができる。家畜Aには、通信機101が装着されている。
ここで、通信機101は、家畜Aの歩数を計測する可搬型のコンピュータである。例えば、家畜Aは、歩行の際に、まず、右前足を移動方向の地面に向けて送り出す。右前足が地面に着地すると、今度は左前足を移動方向の地面に向けて送り出す。左前足が地面に着地すると、再び、右前足を送り出すといったような動作を繰り返す。すなわち、家畜Aの歩数は、家畜Aが右前足または左前足を移動方向の地面に向けて送り出した回数とすることができる。
例えば、家畜Aに精神的または肉体的な変化、例えば、発情、疾病、出産、天敵の出現などにより、通常状態とは異なる異常状態になると、家畜Aの単位時間当たりの歩数は、通常状態に比べて、増加したり減少したりする。ここで、発情とは、家畜Aが生殖活動にともなう興奮状態であることをいう。疾病とは、家畜Aの身体または精神に不調または不都合が生じた状態をいう。
出産とは、胎児がメスの胎内から出る状態または出る前兆の状態をいう。天敵の出現による変化とは、例えばオオカミなどの天敵の出現により肉体的および精神的に追いつめられた状態をいう。家畜Aに異常状態が生じた場合、家畜Aから計測される歩数は変化する性質を有している。作業者Wは、家畜Aの歩数の計測結果から家畜Aに変化が生じていることを知ることができる。
通信機101は、農場Fの敷地内に設けられた複数の中継機102と通信可能になっている。ここで、中継機102は、通信機101および後述の歩数補正装置103と通信可能なコンピュータである。複数の中継機102は、農場F内の、それぞれ異なる位置に設置されている。
中継機102は、所定範囲内に位置する通信機101と通信可能である。例えば、中継機102は、自機を中心とした半径150mの範囲内に位置する通信機101と通信可能である。通信機101は、通信可能な中継機102を介して、家畜Aの歩数の計測結果を表す計測結果情報を歩数補正装置103に送信する。
歩数補正装置103は、複数の中継機102と接続され、いずれかの中継機102を介して、通信機101によって送信された計測結果情報を受信可能なコンピュータである。また、例えば、歩数補正装置103は、クライアント装置104と所定の回線を介して通信接続することが可能になっている。
クライアント装置104は、ディスプレイ105を有し、歩数補正装置103と通信可能な可搬型のコンピュータである。クライアント装置104は、歩数補正装置103から情報を受信した場合、受信した情報に基づく画像などをディスプレイ105に表示する。
ここで、放牧中の家畜Aの異常状態を見つける手法として、メス牛の発情を見つける手法について例示する。メス牛は、発情した場合、歩行が活発化する。作業者Wがメス牛の傍にいれば、メス牛の様子を目視によって確かめることにより、メス牛が発情しているか否かを知ることができる。ところが、作業者Wには牛舎の清掃などの他の作業もあるために、作業者Wはメス牛の様子を常に見ていられるわけではない。
作業者Wが見ていないときにメス牛が発情した場合、作業者Wはメス牛が発情したことに気づかず、受胎する可能性の高いメス牛への種付けの機会を失ってしまうことがある。受胎する可能性の高いメス牛への種付けの機会を失ってしまうことは、作業者Wや農場Fの経営者にとって経済的な損失となってしまう。
作業者Wによっては、メス牛を放牧する際に種牛も放牧し、自然交配を行わせることもある。ところが、種牛による自然交配は、より良い子孫を残すという現在の畜産経営の観点から好ましいものではない。また、オス牛は獰猛であるため、熟練した作業者Wしかオス牛を扱うことができないという問題もある。
また、メス牛が発情したとき、メス牛の歩行が活発化して歩数が増加するという性質を利用して、メス牛に歩数計を装着し、定期的にメス牛の歩数を作業者Wに通知する手法もある。しかしながら、メス牛は、発情などの異常状態のほか、他の要因によっても歩数が増加したり減少したりする。
例えば、異常状態のほかにメス牛の歩数に影響を与える要因としては、放牧地の天候や土壌の影響がある。例えば、雨が降った場合、濡れることを嫌ったメス牛は、放牧地の立ち木の木陰などで雨宿りなどを行う。雨宿りしている際、メス牛の行動範囲は雨宿りしていないときに比べて狭くなる。結果、雨が降っている際に計測されるメス牛の歩数は、雨が降っていない場合に比べて減少する。
また、メス牛が足をついたときに大きく沈み込む土壌など、土壌によっては牛の歩行を阻害する特性を有するものもある。メス牛は、土壌が沈み込むことによって歩行時に足をとられる場合、沈み込まない土壌上を歩行する場合に比べて、歩数が減少する。さらに、放牧地に雨が降った際、放牧地の土壌によっては雨水を含んでぬかるみになる。ぬかるみは、牛の足を滑らせることにより牛の歩行を阻害し、結果、牛の歩数は減少する。
したがって、発情だけでなく、放牧地の天候や土壌の影響によっても計測されるメス牛の歩数はばらつく。結果、作業者Wが発情したメス牛を検知できない場合があったり、発情していないメス牛を発情したメス牛として検知してしまったりする場合がある。発情したメス牛を検知できなかった場合、作業者Wや農場Fの経営者にとって経済的な損失となる。発情していないメス牛を発情したメス牛として検知してしまった場合、作業者は対応する必要がないメス牛の元へ赴いてしまうことがあり、作業者Wの作業負担は増大する。
そこで、本実施の形態の歩数補正方法は、家畜Aの歩数の計測時に農場Fに雨が降っていた場合、通信機101によって計測された歩数に、雨の影響によって減少した分を割り増す補正を行う。これによって、本実施の形態の歩数補正方法は、天候の影響による家畜Aの歩数のばらつきを抑えて、歩数による発情牛の検知精度を高める。
以下、実施の形態の歩数補正方法の一実施例について説明する。なお、本実施の形態では一例として、家畜Aの異常状態として発情を例にして説明する。また、本実施の形態において、家畜Aをメス牛として説明する。メス牛は発情すると、発情していないときに比べて、単位時間あたりの歩数が増加する性質があり、このようなメス牛の性質を利用している。
(1)通信機101は、家畜Aの歩数を計測し、所定の送信間隔で放牧地内に設けられた中継機102を介し、歩数補正装置103に家畜Aの歩数の計測結果を表す計測結果情報を送信する。ここでは一例として、通信機101は、1時間間隔の送信間隔で計測結果情報を送信することにする。
(2)歩数補正装置103は、中継機102を介し、通信機101が送信した計測結果情報を受信し、通信機101が計測した家畜Aの歩数を取得する。例えば、ここで、図1(イ)に示すように、通信機101が家畜Aの歩数を計測した際、農場Fに雨が降っていたとする。歩数補正装置103は、通信機101が家畜Aの歩数を計測した際に農場Fに雨が降っていたら、図1(ロ)に示すように、計測された家畜Aの歩数に対して天候による補正を行って、雨が降っていない天候における歩数に換算する。天候による補正の具体的な補正例については図11などを用いて後述する。
(3)歩数補正装置103は、家畜Aの補正後の歩数をクライアント装置104へ送信する。クライアント装置104は、歩数補正装置103から受信した補正後の歩数に基づく画像などをディスプレイ105に表示する。作業者Wは、ディスプレイ105の表示内容から、家畜Aの補正後の歩数を知ることができる。したがって、作業者Wは、天候の影響による変動が低減された家畜Aの歩数を知ることができ、家畜Aの歩数から発情を検知する際の精度を高めることができる。
以上に説明したように、歩数補正装置103は、家畜Aの歩数の計測時に農場Fに雨が降っていた場合、通信機101によって計測された歩数に、雨の影響によって減少した分を割り増す補正を行う。これによって、歩数補正装置103は、天候の影響による家畜Aの歩数のばらつきを抑えて、歩数による発情牛の検知精度を高めることができる。
(歩数補正システムのシステム構成例)
つぎに、本実施の形態の歩数補正システムのシステム構成例について説明する。図2は、歩数補正システム200のシステム構成例を示す説明図である。図2において、歩数補正システム200は、単数または複数の通信機101と、複数の中継機102と、歩数補正装置103と、を含む。図2では、通信機101が複数の場合を図示しているが、通信機101は単数であってもよい。
なお、図2に示すように、複数の通信機101を有する歩数補正システム200の場合、各々の通信機101は、計測結果情報を送信する際に、自装置の通信機識別情報も送信する。ここで、通信機識別情報は、複数の通信機101の中から1つの通信機101を特定可能な情報である。例えば、通信機識別情報は、各々の通信機101固有の通信機IDを表す情報である。以下、本実施の形態では通信機識別情報のことを単に「通信機ID」と略す。
歩数補正システム200において、通信機101および中継機102は、無線通信ネットワーク210を介して接続されている。通信機101および中継機102は、自装置を中心とした所定範囲(例えば自装置を中心とした半径150mの範囲)を、無線通信ネットワーク210による通信が可能な通信エリアとして有している。通信機101および中継機102は、通信可能な位置関係であった場合に無線通信ネットワーク210により接続される。例えば、無線通信ネットワーク210には、RFID(Radio Frequency IDentification)などの近距離無線通信を適用することができる。
また、中継機102、歩数補正装置103およびクライアント装置104は、ネットワーク220を介して接続されている。例えば、ネットワーク220は、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などである。
通信機101は、計測結果情報テーブル201などを有しており、農場Fで飼育された各々の家畜Aに装着された可搬型のコンピュータである。通信機101は、自装置が装着された家畜Aの歩数を計測する計測機能、無線通信ネットワーク210による通信機能を有している。例えば、通信機101は、無線通信ネットワーク210による通信機能が付加された歩数計などを適用することができる。なお、計測結果情報テーブル201の記憶内容については図6を用いて後述する。
中継機102は、農場Fの敷地内に設置され、無線通信ネットワーク210による通信機能およびネットワーク220による通信機能を有するコンピュータである。複数の中継機102は、それぞれ異なる設置位置に設置されている。
歩数補正装置103は、天候情報DB202、天候補正値DB203、中継機DB204、土壌補正値DB205、歩数DB206などを有しており、ネットワーク220による通信機能を有するコンピュータである。例えば、歩数補正装置103には、クラウドコンピューティングシステムに含まれるサーバや、農場Fの経営者や作業者Wによって使用されるPC(パーソナル・コンピュータ)、ノートPCなどを適用することができる。なお、天候情報DB202、天候補正値DB203、中継機DB204、土壌補正値DB205、歩数DB206の記憶内容については図7〜図11を用いて後述する。
クライアント装置104は、各種情報に基づく画像などを表示するディスプレイ105や、ネットワーク220による通信機能を有するコンピュータである。例えば、クライアント装置104には、農場Fの作業者Wによって使用されるPCやノートPC、携帯電話、スマートフォンなどを適用することができる。
(通信機のハードウェア構成例)
つぎに、通信機101のハードウェア構成例について説明する。図3は、本実施の形態の通信機のハードウェア構成例を示すブロック図である。図3において、通信機101は、CPU(Central Processing Unit)301と、メモリ302と、I/F(Interface)303と、センサ304と、タイマ305とを有する。また、各構成部はバス300によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU301は、通信機101の全体の制御を司る。メモリ302は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを含む。ROMおよびフラッシュROMは、例えば、ブートプログラムなどの各種プログラムを記憶する。RAMは、CPU301のワークエリアとして使用される。
I/F303は、通信回線を通じて無線通信ネットワーク210に接続され、無線通信ネットワーク210を介して中継機102などの他の装置に接続される。そして、I/F303は、無線通信ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。
センサ304は、通信機101の挙動を検出するための情報を出力する。例えば、センサ304は、ジャイロセンサや3軸加速度センサなどによって実現され、通信機101に加速度が生じた場合に、生じた加速度に応じた情報を出力する。タイマ305は、計時機能を有する。例えば、タイマ305は、RTC(Real Time Clock)などによって実現され、実時間を計時する。また、タイマ305は、所定のタイミングからの経過時間を計時してもよい。また、タイマ305は、通信機101の外部に設けられ、通信機101は無線通信ネットワーク210を介して、タイマ305の計時結果を取得するようにしてもよい。
(中継機のハードウェア構成例)
つぎに、中継機102のハードウェア構成例について説明する。図4は、中継機102のハードウェア構成例を示すブロック図である。図4において、中継機102は、CPU401と、メモリ402と、I/F403と、を有する。また、各構成部はバス400によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU401は、中継機102の全体の制御を司る。メモリ402は、ROM、RAMおよびフラッシュROMなどを含む。ROMおよびフラッシュROMは、例えば、ブートプログラムなどの各種プログラムを記憶する。RAMは、CPU401のワークエリアとして使用される。
I/F403は、通信回線を通じて無線通信ネットワーク210に接続され、無線通信ネットワーク210を介して通信機101などの他の装置に接続される。また、I/F403は、通信回線を通じてネットワーク220に接続され、ネットワーク220を介して、例えば歩数補正装置103などの他の装置に接続される。そして、I/F403は、無線通信ネットワーク210およびネットワーク220と内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。
(歩数補正装置およびクライアント装置のハードウェア構成例)
つぎに、歩数補正装置103およびクライアント装置104のハードウェア構成例について説明する。ここでは、歩数補正装置103およびクライアント装置104を、単に「歩数補正装置103等」と表記する。
図5は、歩数補正装置103等のハードウェア構成例を示すブロック図である。図5において、歩数補正装置103等は、CPU501と、ROM502と、RAM503と、磁気ディスクドライブ504と、磁気ディスク505と、光ディスクドライブ506と、光ディスク507と、ディスプレイ508と、I/F509と、キーボード510と、マウス511と、スキャナ512と、プリンタ513と、を有している。また、各構成部はバス500によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU501は、歩数補正装置103等の全体の制御を司る。ROM502は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。磁気ディスクドライブ504は、CPU501の制御にしたがって磁気ディスク505に対するデータのリード/ライトを制御する。磁気ディスク505は、磁気ディスクドライブ504の制御で書き込まれたデータを記憶する。
光ディスクドライブ506は、CPU501の制御にしたがって光ディスク507に対するデータのリード/ライトを制御する。光ディスク507は、光ディスクドライブ506の制御で書き込まれたデータを記憶したり、光ディスク507に記憶されたデータをコンピュータに読み取らせたりする。
ディスプレイ508は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。ディスプレイ508としては、例えば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
I/F509は、通信回線を通じてネットワーク220に接続され、ネットワーク220を介して、例えば中継機102やクライアント装置104、地域気象観測システムのサーバなどの他の装置に接続される。そして、I/F509は、ネットワーク220と内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。I/F509には、例えば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。
キーボード510は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを有し、データの入力を行う。また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。マウス511は、カーソルの移動や範囲選択、あるいはウィンドウの移動やサイズの変更などを行う。ポインティングデバイスとして同様に機能を有するものであれば、トラックボールやジョイスティックなどであってもよい。
スキャナ512は、画像を光学的に読み取り、歩数補正装置103内に画像データを取り込む。なお、スキャナ512は、OCR(Optical Character Reader)機能を持たせてもよい。また、プリンタ513は、画像データや文書データを印刷する。プリンタ513には、例えば、レーザプリンタやインクジェットプリンタを採用することができる。
なお、例えば、歩数補正装置103は、上述した構成部のうち、光ディスクドライブ506や光ディスク507やディスプレイ508やマウス511やスキャナ512やプリンタ513を有していなくてもよい。また、クライアント装置104は、光ディスクドライブ506や光ディスク507やマウス511やスキャナ512やプリンタ513を有していなくてもよい。
(通信機が記憶している情報の一例)
つぎに、通信機101が記憶している情報の一例について説明する。上述したように、通信機101は計測結果情報テーブル201を記憶している。例えば、計測結果情報テーブル201は通信機101のメモリ302によって実現される。
<計測結果情報テーブルの記憶内容の一例>
図6は、計測結果情報テーブル201の記憶内容の一例を示す説明図である。図6において、計測結果情報テーブル201は、計測日時、計測値のフィールドを有する。これらのフィールドに情報が設定され、計測結果情報テーブル201には計測日時と計測値との組み合わせごとの計測結果情報がレコードとして記憶される。図6に示す例の場合、計測結果情報テーブル201には計測結果情報600−1,600−2が記憶されている。
ここで、計測日時は、過去の計測結果情報の送信タイミングの日時を表す。本実施の形態の場合、一例として、計測日時は、過去の直近の2回分の計測結果情報の送信タイミングの日時を表している。また、計測値は、過去の計測結果情報の送信タイミングの時点における家畜Aの歩数の計測値を表す。本実施の形態の場合、一例として、計測値は、直近の2回分の計測結果情報の送信タイミングの時点における家畜Aの歩数の計測値を表している。
例えば、通信機101は、計測値を「0」に設定したタイミングから現在に至るまでの家畜Aの歩数を、現在の計測値として累積したものである。家畜Aが1歩歩行するごとに、通信機101に瞬間的に加速度が生じる。通信機101は、この加速度をセンサ304により検出すると、現在の計測値を「+1」カウントアップする。
そして、通信機101は、タイマ305の計時結果に基づいて、計測結果情報の送信タイミングとなると、この送信タイミングに対応する計測日時に、現在の計測値を関連づけた計測結果情報を記憶する。送信タイミングは、計測結果情報の送信間隔が1時間間隔である場合、例えば毎時00分としている。
例えば、図6において、計測結果情報600−1は、「2012年2月20日2時00分」の時点での計測値が「C2」であったことを表している。なお、ここで、「C2」は正の整数である。計測結果情報テーブル201に計測結果情報を記憶すると、通信機101は、計測結果情報テーブル201に記憶された各計測結果情報を、中継機102を介して、歩数補正装置103に送信する。図6に示す例の場合、通信機101は、計測結果情報600−1,600−2を送信する。
通信機101が、計測結果情報の送信タイミングとなる都度に、前回の送信タイミングにおける計測値と今回の送信タイミングにおける計測値とを送信することにより、歩数補正装置103は通信機101の計測結果を安定して取得することができる。例えば、歩数補正装置103は、前回に通信機101から送信された計測結果情報を受信できなかったとしても、今回の送信タイミングで、前回の送信タイミングにおける計測値を取得することができる。
なお、ここでは、過去の直近の2回分の送信タイミングと計測値とを関連づけた計測結果情報を通信機101が記憶する例を説明したが、これに限らない。通信機101は、過去の直近の3回分の送信タイミングと計測値とを関連づけた、3つの計測結果情報を記憶してもよい。例えば、この場合、図6の例に、さらに、「2012年2月20日0時00分」の時点での計測値が記憶される。同様にして、通信機101は、3つ以上の計測結果情報を記憶してもよい。通信機101が1回の送信タイミングで送信する計測結果情報を増やすほど、歩数補正装置103は安定して各送信タイミングにおける計測値を取得できるようになる。
(歩数補正装置が記憶している情報の一例)
つぎに、歩数補正装置103が記憶している各種DB202,203,204,205,206の記憶内容の一例について説明する。例えば、以下で説明する各種DB202,203,204,205,206は、歩数補正装置103のROM502、RAM503、磁気ディスク505、光ディスク507などの記憶装置によって実現される。
<天候情報DB202の記憶内容の一例>
図7は、天候情報DB202の記憶内容の一例を示す説明図である。図7に示すように、天候情報DB202は、日時、天候要素のフィールドを有する。これらの各フィールドに情報が設定され、天候情報DB202には日時と天候要素との組み合わせごとの天候情報がレコードとして記憶される。図7に示す例の場合、天候情報DB202には天候情報700−1〜700−6が記憶されている。
ここで、日時は、天候情報が取得された日時を表す。例えば、歩数補正装置103は、通信機101が送信した計測結果情報を受信する都度、計測結果情報を受信した時点における農場Fを含む所定地域の天候要素を表す天候情報を、ネットワーク220を介して外部の装置から取得する。
例えば、歩数補正装置103は、ネットワーク220を介して、天候情報を配信する地域天候観測システムのサーバと接続されている。地域天候観測システムは、各地域に設けられた観測所と接続されており、各地域の観測所で観測された天候要素の実測値を収集する。そして、地域天候観測システムのサーバは、歩数補正装置103から農場Fを含む所定地域の天候情報の取得要求があった場合に、歩数補正装置103に取得要求のあった天候情報を配信する。歩数補正装置103は、地域天候観測システムのサーバから配信された天候情報を受信する。
本実施の形態の場合、歩数補正装置103は、毎時00分の時点における農場Fを含む所定地域の天候情報を取得して天候情報DB202に記憶する。天候情報DB202には、過去一定期間の天候情報が記憶される。例えば、本実施の形態の場合、天候情報DB202には過去の直近の6時間分の天候情報が記憶されている。
ここで、天候要素とは、天候の特性を表す。例えば、天候要素としては、降水量、降雪量、積雪量、気温、日照時間、風速などを挙げることができる。本実施の形態の場合、天候要素のフィールドには、降水量を表す情報が記憶される降水量フィールドが設けられている。ここで、降水量は、大気中から地表に落ちた水の量を表す。具体的に、降水量は、降雨量および降雪量から求めることができる。例えば、「降水量20mm/h」とは、1時間で単位面積あたり20mmの水が溜まるような雨や雪が降ることを表す。
さらに、本実施の形態の場合、天候要素のフィールドには、積雪量を表す情報が記憶される積雪量フィールドと、積雪フラグのON/OFFを表す情報が記憶される積雪フラグフィールドとが設けられている。ここで、積雪量は、地表に積もった雪の高さを表す。例えば、「積雪量10cm」とは、地表に10cmの高さの雪が積もっている状態を表す。
積雪フラグは、積雪量が所定値以上であるか否かを表す。本実施の形態の場合、直近に取得された積雪量が30cm以上であると、積雪フラグがONに設定される。積雪フラグがONに設定された場合、積雪フラグのフィールドには「1」を表す情報が記憶される。積雪量が30cm未満であれば、積雪フラグはOFFに設定され、積雪フラグのフィールドには「0」を表す情報が記憶される。
例えば、図7において、天候情報700−1は、「2012年2月20日2時00分」の時点における農場Fを含む所定地域の天候が降水量20mm/hの雨が降っていることを表している。また、天候情報700−1は、「2012年2月20日2時00分」の時点における農場Fを含む所定地域に積雪していないことを表している。
<天候補正値DB203の記憶内容の一例>
図8は、天候補正値DB203の記憶内容の一例を示す説明図である。図8に示すように、天候補正値DB203は、天候条件、天候補正値のフィールドを有する。これらの各フィールドに情報が設定され、天候補正値DB203には天候条件と天候補正値との組み合わせごとの天候補正値情報がレコードとして記憶される。図8に示す例の場合、天候補正値DB203には天候補正値情報800−1〜800−6などが記憶されている。
ここで、天候条件とは、天候の状態を表す条件である。天候条件は、天候要素によって定義することができる。例えば、本実施の形態の場合、天候条件を降水量によって定義しており、図8に示すように「降水量1mm/h未満」、「降水量1〜10mm/h」、「降水量11〜20mm/h」などを指標値としている。
天候補正値は、天候による補正時に用いる補正値を表す。天候補正値は、それぞれの天候条件の内容によって、作業者Wなどにより予め定められている。例えば、歩数補正装置103は、通信機101の計測結果から得られた家畜Aの補正前の歩数に、天候補正値を掛け合わせることにより、天候による補正の補正後の歩数を算出する。
このため、天候による補正によって、補正後の歩数が補正前の歩数よりも小さくなるように補正する場合、天候補正値は「1.0」よりも小さい値となる。逆に、補正後の歩数が補正前の歩数よりも大きくなるように補正する場合、天候補正値は「1.0」よりも大きい値となる。なお、以下において、補正前の歩数を「補正前歩数」と略し、補正後の歩数を「補正後歩数」と略す。
例えば、家畜Aの歩数は、雨が降っている場合において、雨が降っていない場合よりも減少する傾向になる。具体的に、家畜Aは、濡れることを嫌って、雨が降っている場合には立ち木の木陰などの濡れずに済む場所へ移動して雨宿りする。結果、家畜Aの行動範囲が狭くなり、雨が降っている場合に計測される家畜Aの歩数は、雨が降っていない場合に計測される家畜Aの歩数よりも減少する。
したがって、雨が降った場合、例えば、降水量が「1mm/h」以上の場合の天候補正値の値を、「1.0」よりも大きい値としている。図8で示す例では、「降水量1mm/h未満」に対する天候補正値を「1.0」、「降水量1〜10mm/h」に対する天候補正値を「1.1」としている。
また、降水量が多くなるほど、家畜Aの歩数は減少する傾向となるため、降水量が多くなるほど、天候補正値の値も大きくなるようにしている。図8で示す例では、「降水量1〜10mm/h」に対する天候補正値の方が、「降水量1mm/h未満」に対する天候補正値よりも、大きい値となっている。さらに、「降水量11〜20mm/h」に対する天候補正値の方が、「降水量1〜10mm/h」に対する天候補正値よりも、大きい値となっている。
<中継機DB204の記憶内容の一例>
図9は、中継機DB204の記憶内容の一例を示す説明図である。図9に示すように、中継機DB204は、中継機ID、土壌IDのフィールドを有する。これらの各フィールドに情報が設定され、中継機DB204には中継機IDと土壌IDとの組み合わせごとの設置位置土壌情報がレコードとして記憶される。図9に示す例の場合、中継機DB204には設置位置土壌情報900−1〜900−lが記憶されている。
ここで、中継機IDは、それぞれの中継機102の識別子を表す。土壌IDは、それぞれの中継機102が設置されている土壌の識別子を表す。例えば、図9において、設置位置土壌情報900−1は、中継機ID「B1」の中継機102の設置位置付近が土壌ID「D1」で表される土壌であることを表している。
<土壌補正値DB205の記憶内容の一例>
図10は、土壌補正値DB205の記憶内容の一例を示す説明図である。図10に示すように、土壌補正値DB205は、土壌ID、土壌補正値のフィールドを有する。これらの各フィールドに情報が設定され、土壌補正値DB205には土壌IDと土壌補正値との組み合わせごとの土壌補正値情報がレコードとして記憶される。図10に示す例の場合、土壌補正値DB205には土壌補正値情報1000−1〜1000−mが記憶されている。また、図10では説明のためにそれぞれの土壌の内容を記している。
ここで、土壌IDは、それぞれの土壌D1〜Dmの識別子を表す。土壌補正値は、土壌による補正時に用いる補正値を表す。土壌補正値は、それぞれの土壌D1〜Dmの内容によって、作業者Wなどにより予め定められている。例えば、歩数補正装置103は、補正前歩数に、土壌補正値を掛け合わせることにより、土壌による補正の補正後歩数を算出する。
このため、土壌による補正によって、補正後歩数が補正前歩数よりも小さくなるように補正する場合、土壌補正値は「1.0」よりも小さい値となる。逆に、補正後歩数が補正前の歩数よりも大きくなるように補正する場合、土壌補正値は「1.0」よりも大きい値となる。例えば、土壌によっては、家畜Aが歩行時に足をとられるため、家畜Aが歩行しづらくなり、この結果、家畜Aの歩数は減少する場合がある。このような特性を有する土壌に対して、作業者Wは、「1.0」よりも大きい値の土壌補正値を設定する。
図10で示す例では、土壌の内容が「粘土」の粘土D1の土壌補正値の方が、「砂地」の土壌D2の土壌補正値よりも大きな値となっている。これは、「粘土」の方が、「砂地」よりも、家畜Aの歩行に対して与える影響が大きく、家畜Aの歩数を減少させる特性を有していることを表している。
また、土壌補正値は、それぞれの土壌D1〜Dmに対して天候条件ごとに異なる値が設定されている。例えば、土壌D1〜Dmには、水を溜めやすい特性を有するものと、水を溜めにくい特性を有するものとがある。水を溜めやすい土壌ほど、雨が降った際にぬかるみになりやすい。ぬかるみは、歩行する家畜Aの足を滑らせ、家畜Aの歩行を阻害する。結果、水を溜めやすい土壌ほど、雨が降った際の家畜Aの歩数は減少する。そこで、例えば、ぬかるみになりやすい土壌ほど、土壌補正値を大きい値としている。
また、降水量が多いほど、土壌には多くの水が含まれることになり、ぬかるみが増大する。結果、降水量が多いほど、家畜Aの歩数は減少する。そこで、土壌補正値は、降水量が多くなるほど大きい値となるようにしている。また、土壌は、含んだ水を一定期間保持する。具体的に、例えば、雨がやんだら土壌のぬかるみは直ちに解消されるわけでもないし、弱い雨でも長時間降り続けば大量の水が土壌に含まれてぬかるみは増大する。そこで、本実施の形態では、それぞれの土壌に対して、累積降水量ごとの土壌補正値を設定している。ここで、累積降水量とは、過去の一定期間内の降水量を累積したものである。
例えば、天候情報DB202に記憶された直近6時間分の天候情報の降水量が、x1mm/h、x2mm/h、x3mm/h、x4mm/h、x5mm/h、x6mm/hであったとする。この場合、歩数補正装置103は、累積降水量を、「x1+x2+x3+x4+x5+x6」mmとして算出する。図7に示す天候情報が天候情報DB202に記憶されていれば、累積降水量は「31mm」となる。
<歩数DB206の記憶内容の一例>
図11は、歩数DB206の記憶内容の一例を示す説明図である。図11において、歩数DB206は、日付、歩数、発情検知フラグのフィールドを有する。これらの各フィールドに情報が設定され、歩数DB206には日付と歩数と発情検知フラグとの組み合わせごとの歩数情報がレコードとして記憶される。図11に示す例の場合、歩数DB206には歩数情報1100−1〜1100−3などが記憶されている。
ここで、日付は、歩数が計測された日付、例えば歩数が計測された年月日を表す情報である。歩数は、家畜Aの歩数を表す情報である。ここで、歩数のフィールドには複数の時間帯フィールドが設けられており、歩数DB206は時間帯ごとに家畜Aの歩数を記憶することができる。図11に示す例の場合、「0〜1時」、「1〜2時」、…といったように1時間間隔の時間帯フィールドが設けられている。
それぞれの時間帯フィールドに家畜Aの歩数として設定される値は、それぞれの時間帯で計測された通信機101の計測結果を、天候補正値や土壌補正値により補正した値である。つまり、それぞれの時間帯フィールドには、上述した補正後歩数が記憶される。図11に示す例の場合、「2012年2月20日」の「1時〜2時」の時間帯フィールドにはN302が記憶されている。これは、「2012年2月20日」の「1時〜2時」の家畜Aの補正前歩数を、天候による補正や土壌による補正を行った後の補正後歩数である。
(歩数補正装置103が各時間帯フィールドに記憶する情報の一例)
ここで、歩数補正装置103が各時間帯フィールドに記憶する情報の一例について説明する。以下の説明において、歩数補正装置103が受信した計測結果情報の計測値から算出する補正前歩数を「X」、天候補正値を「k」、土壌補正値を「d」とする。また、天候による補正により算出された補正後歩数を「Y」、土壌による補正により算出された補正後歩数を「Z」とする。
歩数補正装置103は、受信した計測結果情報に基づいて、各時間帯における家畜Aの補正前歩数を算出する。例えば、受信した計測結果情報に「2012年2月20日2時00分」の時点における計測値が「C2」であり、「2012年2月20日1時00分」の時点における計測値が「C1」であることを表す情報が含まれていたとする。なお、C2もC1も正の整数である。この場合、歩数補正装置103は、「2012年2月20日」の「1時〜2時」の時間帯における家畜Aの補正前歩数X=C2−C1を算出する。
つぎに、歩数補正装置103は、天候情報DB202から、「2012年2月20日」の「2時00分」の時点の天候情報を取得する。そして、例えば、歩数補正装置103が「2012年2月20日」の「2時00分」の天候情報が、「降水量20mm/h」を表していたとする。つぎに、歩数補正装置103は、「降水量20mm/h」と天候補正値DB203の天候条件とから、天候補正値を特定する。「降水量20mm/h」は、「降水量11〜20mm/h」に含まれるので、歩数補正装置103は、天候補正値の値として「1.2」を取得する。
したがって、歩数補正装置103は、上記において算出したXと、「降水量11〜20mm/h」の天候補正値kとを掛け合わせ、天候による補正により算出される補正後歩数Y=X×kを算出する。上述したように、ここで、X=C2−C1、k=1.2である。
つぎに、歩数補正装置103は、受信した計測結果情報を中継した中継機102の中継機IDから、家畜Aが「2012年2月20日」の「1時〜2時」の時間帯において、いずれの土壌の地面を歩行していたかを特定する。例えば、歩数補正装置103が「2012年2月20日」の「2時00分」に受信した計測結果情報を中継した中継機102の中継機IDが「B1」であったとする。中継機DB204において、中継機ID「B1」には土壌ID「土壌D1」が対応付けられている。
つぎに、歩数補正装置103は、天候情報DB202に記憶された天候情報から、直近6時間分の降水量を積算した累積降水量を算出する。図7に示した例で、累積降水量は、31mmとなる。歩数補正装置103は、累積降水量を算出すると、特定した土壌と、算出した累積降水量と土壌補正値DB205とから、土壌補正値を取得する。土壌D1、累積降水量31mmの場合、土壌補正値d=1.3となる。そして、歩数補正装置103は、上記において算出したYと、土壌補正値dとを掛け合わせ、土壌による補正により算出される補正後歩数Z=Y×dを算出する。上述のように、ここで、Y=X×t、d=1.3である。
歩数補正装置103は、歩数DB206の「2012年2月20日」の「1時〜2時」の時間帯フィールドに上記において算出したZの値を記憶する。上述したように、図11に示す例の場合、「2012年2月20日」の「1時〜2時」の時間帯フィールドにはN302が記憶されている。この場合、N302=Z=(C2−C1)×1.2×1.3である。
発情検知フラグのフィールドには、発情検知フラグがONかOFFかを表す情報が記憶されるON/OFFフィールドが設けられている。ここでは一例として、ON/OFFフィールドに「1」が記憶されている際に、発情検知フラグがONとなっていることを表すものとする。一方、ON/OFFフィールドに「0」が記憶されている際に、発情検知フラグがOFFとなっていることを表すものとする。また、発情検知フラグのフィールドには、発情検知フラグがONとなった際の日時を表す情報が記憶されるフラグON日時フィールドが設けられている。
例えば、歩数補正装置103は、歩数DB206において直近の2つの時間帯に対する時間帯フィールドに記憶された家畜Aの歩数が、それぞれ所定の閾値以上であると判定した場合、発情検知フラグをONに設定する。例えば、歩数補正装置103では、「0時〜1時」の時間帯における家畜Aの歩数に対する閾値、「1時〜2時」の時間帯における家畜Aの歩数に対する閾値といったように、それぞれの時間帯ごとに異なる閾値が定められている。また、閾値は、作業者Wが見つけ出したい家畜Aの異常状態に応じて定めてもよい。例えば、家畜Aの歩数が、閾値Th1未満であれば疾病と判定し、閾値Th1以上Th2未満であれば通常状態と判定し、閾値Th2以上であれば発情と判定するように、閾値を複数段階で定めてもよい。
なお、歩数DB206には通信機IDごとに上述した各フィールドが設定されており、歩数DB206は通信機IDごとに歩数情報を記憶することができる。歩数補正装置103は、計測結果情報と合わせて受信した通信機IDに対応する歩数DB206の時間帯フィールドに、受信した通信機IDを有する通信機101が装着された家畜Aの歩数を記憶する。図11に示す例では、通信機ID「G01」の通信機101に対して記憶された歩数情報を示している。
また、歩数補正装置103は、少なくとも前回の天候による補正で用いた天候補正値を記憶する補正値履歴テーブルを有している。例えば、以下で説明する補正値履歴テーブルは、歩数補正装置103のRAM503、磁気ディスク505、光ディスク507などの記憶装置によって実現される。
<補正値履歴テーブルの記憶内容の一例>
図12は、補正値履歴テーブル1200の記憶内容の一例を示す説明図である。図12において、補正値履歴テーブル1200は、日時、天候補正値のフィールドを有する。これらのフィールドに情報が設定され、補正値履歴テーブル1200には日時と天候補正値との組み合わせごとの補正値履歴情報がレコードとして記憶される。図12に示す例の場合、補正値履歴テーブル1200には補正値履歴情報1200−1が記憶されている。
ここで、日時は、天候による補正を行った日時を表す。例えば、歩数補正装置103は、通信機101が送信した計測結果情報を受信する都度、天候による補正や土壌による補正を行って歩数DB206に歩数情報を記憶する。したがって、本実施の形態の場合、歩数補正装置103は、毎時00分に天候による補正を行って、補正値履歴テーブル1200に補正値履歴情報を記憶する。
例えば、図12において、補正値履歴情報1200−1は、「2012年2月20日2時00分」の天候による補正において、天候補正値「1.2」が用いられたことを表している。図12で示した例では、補正履歴情報として天候補正値のみを記憶することとしているが、天候補正値と同様に土壌補正値を記憶するようにしてもよい。また、図12では、過去直近1回、すなわち、前回の天候による補正に対する補正値履歴情報が補正値履歴テーブル1200に記憶されている例を示したがこれに限らない。例えば、補正値履歴テーブル1200には、過去直近の所定回数分の天候による補正に対する複数の補正値履歴情報が記憶されていてもよい。
(歩数補正装置103の機能的構成例)
つぎに、歩数補正装置103の機能的構成例について説明する。図13は、歩数補正装置103の機能的構成例を示すブロック図である。図13において、歩数補正装置103は、取得部1301と、判定部1302と、補正部1303と、出力部1304とを含む構成である。この制御部となる機能、例えば取得部1301〜出力部1304は、例えば、図5に示した磁気ディスク505などに記憶されたプログラムをCPU501に実行させることにより、または、I/F509や磁気ディスク505などにより、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、RAM503に記憶される。
取得部1301は、家畜Aの歩数の計測結果と、家畜Aの歩数の計測結果の報告位置および報告時刻と、報告位置および報告時刻に対応した天候情報とを取得する機能を有する。例えば、取得部1301は、ネットワーク220を介して、いずれかの中継機102から計測結果情報を受信する。上述したように、計測結果情報には、家畜Aの歩数の計測値と計測日時とを表す情報が含まれている。
取得部1301は、受信した計測結果情報の計測値により家畜Aの歩数の計測結果を取得する。本実施の形態の例において、取得部1301は、今回の計測結果情報の送信タイミングでの計測値から、前回の計測結果情報の送信タイミングでの計測値を減算することにより、家畜Aの歩数の計測結果を取得する。
取得部1301は、受信した計測結果情報の計測日時により家畜Aの歩数の計測結果の報告時刻を取得する。本実施の形態の例において、取得部1301は、今回の計測結果情報の送信タイミングを表す計測日時を、今回の家畜Aの歩数の計測結果の報告時刻として取得する。また、取得部1301が実時間を計時可能な計時機能を有する場合、取得部1301は、計測結果情報を受信した際に、計時機能により現在時刻を取得し、取得した現在時刻を報告時刻として取得してもよい。さらに、取得部1301は、計測結果情報を受信した際に、ネットワーク220を介して、所定のNTPサーバ(Network Time Protocol)にアクセスして現在時刻を取得し、取得した現在時刻を報告時刻として取得してもよい。
また、取得部1301は、計測結果情報を受信した際に中継機IDも受信する。取得部1301は、受信した中継機IDにより家畜Aの歩数の計測結果の報告位置を取得する。本実施の形態の例において、中継機102は農場Fに設けられているため、取得部1301は、予め設定された農場Fの住所や農場Fを含む所定地域を、家畜Aの歩数の計測結果の報告位置として取得する。また、取得部1301は、例えば、中継機102の中継機IDと設置位置とを対応付けて記憶するテーブル等を参照して、受信した中継機IDに対応する設置位置を、家畜Aの歩数の計測結果の報告位置として取得することにしてもよい。
歩数補正装置103が各地に点在する複数の農場の中継機102と接続される場合、歩数補正装置103は各々の中継機102がいずれの農場に設けられているかを表す情報を記憶したデータベースを有していてもよい。この場合、取得部1301は、受信した中継機IDから、いずれの農場に設けられた中継機102であるかを特定する。取得部1301は、特定した農場の住所などを、歩数補正装置103に記憶された地図データベースから取得したり、ネットワーク220を介して外部から取得したりすることにより、家畜Aの歩数の計測結果の報告位置を取得することができる。
また、取得部1301は、ネットワーク220を介して、地域気象観測システムのサーバから、家畜Aの歩数の計測結果の報告位置および報告時刻に対応した天候情報を取得する。本実施の形態で、取得部1301は天候情報として降水量を取得するが、上述したように天候情報には、降雪量、積雪量、気温、日照時間、風速、風向などを表す情報が含まれていてもよい。
さらに、歩数補正装置103が農場Fや各地の農場に設けられた雨量計などの天候計測機器と接続されている場合、取得部1301は、受信した中継機IDなどにより特定される農場に設けられた天候計測機器の計測結果を天候情報として取得してもよい。取得部1301は、天候情報を取得すると、取得した天候情報を天候情報DB202に記憶する。
判定部1302は、取得部1301によって取得された天候情報に基づき、家畜Aの歩数の計測結果の補正要否を判定する機能を有する。例えば、判定部1302は、取得部1301によって取得された天候情報が表す天候要素が所定条件を満たす場合に補正を要すると判定する。本実施の形態の例において、判定部1302は、天候情報DB202に記憶された天候情報のうちの最新の天候情報の降水量が、天候補正値DB203の雨天時の天候条件に合致するかを判定する。
補正部1303は、判定部1302によって補正を要すると判定された場合、取得部1301によって取得された天候情報に基づいて、家畜Aの歩数の計測結果を補正する機能を有する。例えば、補正部1303は、天候情報DB202に記憶された天候情報のうちの最新の天候情報の降水量が合致する天候条件に対応付けられた天候補正値を取得する。そして、補正部1303は、通信機101の計測結果に基づく補正前歩数と、取得した天候補正値とを掛け合わせることにより、天候による補正を行う。天候による補正の具体的な補正例については上述したとおりである。
なお、本実施の形態の例において、補正部1303は、通信機101の計測結果に基づく補正前歩数に所定の補正値を掛けることにより補正するが、これに限らない。例えば、補正に用いる所定の数式が予め用意されており、補正部1303は、補正前歩数や天候情報が表す天候要素をパラメータとして、用意された数式に入力することにより、補正後歩数を算出するようにしてもよい。
出力部1304は、補正部1303によって補正した補正後の家畜Aの歩数の計測結果を出力する機能を有する。例えば、出力部1304は、ネットワーク220を介して、補正部1303によって補正された補正後歩数をクライアント装置104に送信する。これによって、歩数補正装置103は、作業者Wに補正後歩数を通知することができる。
また、取得部1301は、家畜Aの歩数の計測結果の報告位置に対応した土壌情報を取得してもよい。例えば、取得部1301は、受信した中継機IDを用いて、中継機DB204から、受信した中継機IDに一致する中継機IDに対応付けられた土壌IDを取得する。そして、補正部1303は、土壌補正値DB205から、取得された土壌IDと一致する土壌IDに対応付けられた土壌補正値を取得する。
補正部1303は、天候による補正によって算出された補正後歩数と、取得した土壌補正値とを掛け合わせることにより、土壌による補正を行う。土壌による補正の具体的な補正例については上述したとおりである。また、本実施の形態のように、土壌補正値が天候によって変化する場合、補正部1303は、土壌IDと天候情報とを用いて土壌補正値を取得し、取得した土壌補正値により、土壌による補正を行ってもよい。さらに、補正部1303は、天候による補正を行わず、土壌による補正だけを行うようにしてもよい。この場合、補正部1303は、通信機101の計測結果に基づく補正前歩数と、取得した土壌補正値とを掛け合わせることにより、土壌による補正を行う。
(クライアント装置104による表示の一例)
つぎに、クライアント装置104による表示の一例について説明する。図14は、クライアント装置104による表示の一例を示す説明図である。上述したように、クライアント装置104は、歩数補正装置103から補正後歩数を表す情報を受信する。クライアント装置104は、歩数補正装置103から補正後歩数を表す情報を受信すると、受信した補正後歩数を表す情報を記憶する。例えば、クライアント装置104は、作業者Wによる表示要求があったタイミングや補正後歩数を受信したタイミングで、記憶している補正後歩数を表す情報に基づく画像をディスプレイ105に表示する。
図14に示すように、クライアント装置104は、所定期間内の家畜Aの歩数の遷移を表す歩数遷移画像1401を表示する。図14で示す例で、クライアント装置104は、「2012年2月19日」の「21時00分」〜「2012年2月20日」の「2時00分」までの6時間の家畜Aの歩数の遷移を表す歩数遷移画像1401を表示している。
歩数補正装置103は、毎時00分に計測結果情報を受信して補正後歩数を算出し、クライアント装置104に送信する。クライアント装置104は、1時間ごとに歩数補正装置103から家畜Aの歩数を表す情報を受信し、受信した情報を記憶する。
図14において、プロット1411は、「2012年2月19日」の「21時00分」に歩数補正装置103から受信した家畜Aの歩数を表すプロットである。プロット1412は、プロット1411と同日の「22時00分」に歩数補正装置103から受信した家畜Aの歩数を表すプロットである。プロット1413は、プロット1411と同日の「23時00分」に歩数補正装置103から受信した家畜Aの歩数を表すプロットである。
プロット1414は、「2012年2月20日」の「0時00分」に歩数補正装置103から受信した家畜Aの歩数を表すプロットである。プロット1415は、プロット1414と同日の「1時00分」に歩数補正装置103から受信した家畜Aの歩数を表すプロットである。プロット1416は、プロット1414と同日の「2時00分」に歩数補正装置103から受信した家畜Aの歩数を表すプロットである。クライアント装置104は、プロット1411〜1416を線分でつなげた画像を含む歩数遷移画像1401をディスプレイ105に表示する。
ここで、例えば、プロット1415が表す家畜Aの歩数が、0時〜1時の時間帯における歩数に対して設けられた閾値Th0−1よりも高い値だったとする。また、プロット1416が表す家畜Aの歩数が、1時〜2時の時間帯における歩数に対して設けられた閾値Th1−2よりも高い値だったとする。
直近の2つの時間帯における歩数が閾値以上となった場合、歩数補正装置103は、クライアント装置104に家畜Aが発情したことを通知する。クライアント装置104は、通知を受信して、家畜Aが発情したことを示唆するメッセージ1402をディスプレイ105に表示する。また、歩数補正装置103は、家畜Aの発情を通知する際に、家畜Aに装着された通信機101から送信された計測結果情報を中継した中継機102の中継機IDも送信してよい。クライアント装置104は、歩数補正装置103から中継機IDを受信すると、受信した中継機IDを家畜Aの付近にある中継機102として、メッセージ1402により作業者Wに通知する。
(通信機101が行う処理の一例)
つぎに、通信機101が行う処理の一例について説明する。図15は、通信機101が行う処理の一例を示すフローチャートである。図15に示すように、まず、通信機101は、センサ304の出力値により通信機101に所定値以上の加速度が生じたかを判定する(ステップS1501)。通信機101は、所定値以上の加速度が生じていないと判定した場合(ステップS1501:No)、ステップS1503の処理へ移行する。
通信機101は、所定値以上の加速度が生じたと判定した場合(ステップS1501:Yes)、現在の計測値を「+1」カウントアップする(ステップS1502)。ステップS1502の処理によって、通信機101は、家畜Aが歩行して通信機101に加速度が生じるたびに、現在の計測値を+1ずつ累積していくことができる。
つぎに、通信機101は、タイマ305の計時結果により計測結果情報の送信タイミングになったかを判定する(ステップS1503)。例えば、ステップS1503において、通信機101は、タイマ305により計時された時刻が毎時00分となったときに計測結果情報の送信タイミングになったと判定する。通信機101は、計測結果情報の送信タイミングになっていないと判定した場合(ステップS1503:No)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
通信機101は、計測結果情報の送信タイミングになったと判定した場合(ステップS1503:Yes)、計測結果情報を計測結果情報テーブル201に記憶する(ステップS1504)。例えば、ステップS1504において、通信機101は、今回の計測結果情報の送信タイミングにおける日時と現在の計測値とを関連づけた計測結果情報を計測結果情報テーブル201に記憶する。ステップS1504の処理によって、通信機101は、計測結果情報の送信タイミングごとの計測値を記憶することができる。
つぎに、通信機101は、計測結果情報テーブル201に記憶された各計測結果情報および自機の通信機IDを中継機102に送信し(ステップS1505)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。ステップS1505の処理によって、通信機101は、所定の送信間隔で計測結果情報を送信することができる。また、ステップS1505の処理によって、通信機101は、今回の計測結果情報の送信タイミングにおける計測値だけでなく、過去の計測結果情報の送信タイミングにおける計測値も送信することができる。
なお、上述したように、中継機102は、通信機101から送信された計測結果情報および通信機IDを受信すると、受信した計測結果情報、通信機ID、および自機の中継機IDを、ネットワーク220を介し、歩数補正装置103へ送信する。これによって、歩数補正装置103は、中継機102を介して、計測結果情報、通信機ID、および中継機IDを取得することができる。
また、通信機101は、所定のタイミングで現在の計測値を「0」にリセットしてもよい。例えば、通信機101は、毎日0時00分などの所定時刻となったときに、現在の計測値を「0」にする。さらに、通信機101は、中継機102を介して、歩数補正装置103から現在の計測値を「0」にする指示を受信した場合、現在の計測値を「0」にしてもよい。
(歩数補正装置103が行う処理の一例)
つぎに、歩数補正装置103が行う処理の一例について説明する。図16は、歩数補正装置103が行う処理の一例を示すフローチャート(その1)である。図17は、歩数補正装置103が行う処理の一例を示すフローチャート(その2)である。図16に示すように、まず、歩数補正装置103は、計測結果情報、通信機ID、および中継機IDを受信したかを判定する(ステップS1601)。歩数補正装置103は、計測結果情報、通信機ID、および中継機IDを受信するまで待つ(ステップS1601:No)。
歩数補正装置103は、計測結果情報、通信機ID、および中継機IDを受信した場合(ステップS1601:Yes)、受信した計測結果情報から、計測日時を取得する(ステップS1602)。つぎに、歩数補正装置103は、ネットワーク220を介して外部の装置から、ステップS1601で取得した計測日時における農場Fを含む所定地域の天候情報を取得して天候情報DB202に記憶する(ステップS1603)。
つぎに、歩数補正装置103は、受信した計測結果情報に基づいて、今回の送信タイミングにおける計測値から前回の送信タイミングにおける計測値を減算し、家畜Aの補正前歩数を算出する(ステップS1604)。
つぎに、歩数補正装置103は、ステップS1604で算出した補正前歩数が、歩数DB206に記憶された前回の時間帯における家畜Aの歩数に対して急激に変化しているかを判定する(ステップS1605)。ステップS1605において、例えば、歩数補正装置103は、前回の家畜Aの歩数から今回の補正前歩数を減算して求めた値の絶対値が、所定値以上であるかを判定する。そして、歩数補正装置103は、所定値以上であった場合に急激な変化があったと判定する。なお、ここで所定値は、作業者Wが農場Fの造りなどに応じて任意に定めることができる。
歩数補正装置103は、前回の家畜Aの歩数と今回の補正前歩数とに急激な変化があったと判定した場合(ステップS1605:Yes)、天候情報DB202に記憶された天候情報と、天候補正値DB203とを用いて、天候補正値を取得する(ステップS1606)。ステップS1606において、歩数補正装置103は、直近に取得した天候情報の降水量が、天候補正値DB203のいずれの天候条件に合致するかを判定し、合致する天候条件に対応付けられた天候補正値を取得する。ステップS1606の処理によって、歩数補正装置103は、家畜Aの歩数が計測された時点における農場Fの天候に応じた天候補正値を取得することができる。
一方、歩数補正装置103は、前回の家畜Aの歩数と今回の補正前歩数とに急激な変化がなかったと判定した場合(ステップS1605:No)、補正値履歴テーブル1200を参照して、前回の天候による補正で用いた天候補正値を取得する(ステップS1607)。ステップS1607の処理によって、歩数補正装置103は、前回の家畜Aの歩数の計測時と今回の家畜Aの歩数の計測時とで天候に大きな変化がない場合、天候補正値の取得に要する処理の簡略化を図ることができる。
また、ステップS1605において、歩数補正装置103は、天候による補正の要否を判定してもよい。例えば、歩数補正装置103は、本実施の形態で取得する天候補正値が「1.0」である場合には天候による補正を要さないと判定し、天候補正値が「1.0」以外である場合には天候による補正を要すると判定する。この場合、歩数補正装置103は、天候による補正を要すると判定したらステップS1606の処理へ移行し、天候による補正を要さないと判定したらステップS1609の処理へ移行する。これによって、歩数補正装置103は、家畜Aの歩数が計測された際の天候が天候による補正を要さない天候である場合、処理の簡略化を図ることができる。
つぎに、歩数補正装置103は、ステップS1604で算出した補正前歩数と、ステップS1606またはステップS1607で取得した天候補正値とを用いて、天候による補正を行って、補正後歩数を算出する(ステップS1608)。ステップS1608において、歩数補正装置103は、補正前歩数と天候補正値とを掛け合わせて算出される値を、天候による補正の補正後歩数として取得する。ステップS1608の処理によって、歩数補正装置103は、計測された家畜Aの歩数を標準的な天候における歩数に換算することができる。例えば、歩数補正装置103は、雨天時に計測された家畜Aの歩数を、晴天時もしくは曇り時における歩数に換算することができる。
図17に示すように、つぎに、歩数補正装置103は、ステップS1601で受信した中継機IDと中継機DB204とを用いて、土壌IDを取得する(ステップS1609)。ステップS1609において、歩数補正装置103は、受信した中継機IDと一致する中継機IDに対応付けられた土壌IDを取得する。ステップS1609の処理によって、歩数補正装置103は、家畜Aが放牧されている付近の土壌を特定することができる。
つぎに、歩数補正装置103は、ステップS1609で取得した土壌ID、土壌補正値DB205、および天候情報DB202を用いて、土壌補正値を取得する(ステップS1610)。例えば、ステップS1610において、まず、歩数補正装置103は、天候情報DB202に記憶された天候情報から、過去6時間分の累積降水量を算出する。つぎに、歩数補正装置103は、取得した土壌IDと一致する土壌IDに対応付けられた、累積降水量ごとの土壌補正値を特定する。そして、歩数補正装置103は、特定した累積降水量ごとの土壌補正値の中から、算出した累積降水量が含まれる累積降水量に対応する土壌補正値を取得する。ステップS1610の処理によって、歩数補正装置103は、土壌ごと、且つ、降水量に応じた土壌補正値を取得することができる。
また、ステップS1610において、歩数補正装置103は、天候情報DB202の積雪フラグがONに設定されていれば、土壌補正値DB205において積雪に対応付けられた土壌補正値を取得する。上述したように、積雪フラグは、積雪量が所定量以上のときにONに設定される。積雪フラグがONとなる場合には、積雪の方が、土壌よりも家畜Aの歩行に対して大きな影響を与えると考えられるためである。
つぎに、歩数補正装置103は、ステップS1608で算出した補正後歩数と、ステップS1610で取得した土壌補正値とを用いて、土壌による補正を行う。そして、歩数補正装置103は、補正後歩数を算出する(ステップS1611)。歩数補正装置103は、ステップS1608で算出した補正後歩数と、土壌補正値とを掛け合わせて算出される値を、土壌による補正の補正後歩数として取得する。ステップS1611の処理によって、歩数補正装置103は、計測された家畜Aの歩数を標準的な土壌における歩数に換算することができる。例えば、歩数補正装置103は、ぬかるんだ土壌で計測された家畜Aの歩数を、ぬかるんでいない土壌における歩数に換算することができる。
つぎに、歩数補正装置103は、ステップS1611により算出した補正後歩数を家畜Aの歩数として歩数DB206に記憶する(ステップS1612)。ステップS1612において、歩数補正装置103は、受信した通信機IDおよび計測結果情報により特定される歩数DB206の時間帯フィールドに、算出した補正後歩数を記憶する。ステップS1612の処理によって、歩数補正装置103は、補正後歩数を家畜Aの歩数として歩数DB206に記憶することができる。
つぎに、歩数補正装置103は、ステップS1612により算出した補正後歩数を表す情報を作業者Wのクライアント装置104に送信する(ステップS1613)。ステップS1613の処理によって、歩数補正装置103は、補正後歩数をクライアント装置104に送信して、作業者Wに補正後歩数を家畜Aの歩数として通知することができる。
つぎに、歩数補正装置103は、歩数DB206に記憶された家畜Aの歩数が所定条件を満たすかを判定する(ステップS1614)。例えば、ステップS1614において、歩数補正装置103は、歩数DB206に記憶された家畜Aの歩数のうちの、直近の2つの時間帯における歩数がそれぞれ閾値以上である場合、所定条件を満たすと判定する。なお、これに限らず、例えば、所定条件は、作業者Wが検知したい家畜Aの異常状態により任意に定めることができる。ステップS1614の処理によって、歩数補正装置103は、家畜Aに異常状態が生じているかを判定することができる。
歩数補正装置103は、所定条件を満たさない場合(ステップS1614:No)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。歩数補正装置103は、歩数DB206に記憶された家畜Aの歩数が所定条件を満たす場合(ステップS1614:Yes)、歩数DB206の発情検知フラグをONに設定する(ステップS1615)。歩数補正装置103は、発情検知フラグをONに設定した際に、フラグON日時を記憶する。ステップS1615の処理によって、歩数補正装置103は、家畜Aの異常状態を検知したこと、および検知した日時を記憶することができる。
つぎに、歩数補正装置103は、家畜Aの異常状態を検知したことを表す情報を作業者Wのクライアント装置104へ送信して(ステップS1616)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。ステップS1616の処理によって、歩数補正装置103は、家畜Aの異常状態を検知したことを作業者Wに通知することができる。作業者Wは、歩数補正装置103からの通知により、異常状態が生じた家畜Aがいることを知ることができる。したがって、歩数補正装置103は、家畜Aを探す際の作業者Wの作業負担を低減することができる。
また、ステップS1611の前に、歩数補正装置103は、土壌による補正の要否を判定してもよい。例えば、歩数補正装置103は、本実施の形態で取得する土壌補正値が「1.0」である場合には土壌による補正を要さないと判定し、土壌補正値が「1.0」以外である場合には土壌による補正を要すると判定する。この場合、歩数補正装置103は、土壌による補正を要すると判定したらステップS1611の処理へ移行し、土壌による補正を要さないと判定したらステップS1612の処理へ移行する。これによって、歩数補正装置103は、家畜Aの歩数が計測された際の土壌が土壌による補正を要さない土壌である場合、処理の簡略化を図ることができる。
以上に説明したように、本実施の形態の歩数補正装置103は、天候による補正を行うことにより、計測された家畜Aの歩数を、基準とする天候における歩数に換算することができる。これによって、歩数補正装置103は、家畜Aの歩数の天候の影響による変動を低減させることができる。したがって、歩数補正装置103は、天候の影響による歩数のばらつきを抑えて、家畜Aの歩数から、異常状態の家畜Aを検知する場合の検知精度を高めることができる。
さらに、本実施の形態の歩数補正装置103は、土壌による補正を行うことにより、計測された家畜Aの歩数を、基準とする土壌における歩数に換算することができる。これによって、歩数補正装置103は、家畜Aの歩数の土壌の影響による変動を低減させることができる。したがって、歩数補正装置103は、土壌の影響による歩数のばらつきを抑えて、家畜Aの歩数から、異常状態の家畜Aを検知する場合の検知精度を高めることができる。
また、歩数補正装置103は、それぞれの土壌に対して降水量に応じた土壌補正値を記憶しており、降水量に応じて変化する土壌の特性に合わせた補正を行うことができる。これによって、歩数補正装置103は、さらに家畜Aの歩数の土壌の影響による変動を低減させることができ、家畜Aの歩数から、異常状態の家畜Aを検知する場合の検知精度を一層と高めることができる。
なお、本実施の形態で説明した例で、歩数補正装置103は、計測された家畜Aの歩数に対して、天候による補正と土壌による補正との両方を行う例を説明したが、一方の補正だけを行うようにしてもよい。歩数補正装置103は、天候による補正と土壌による補正との少なくとも一方の補正を行うことにより、家畜Aの歩数の天候または土壌の影響による変動を低減させることができる。したがって、歩数補正装置103は、家畜Aの歩数から家畜Aの異常状態を検知する場合の検知精度を高めることができる。
また、本実施の形態では、「降水量1mm/h」以上の天候条件に対して「1.0」以上の値の天候補正値を設定し、雨天時に計測された家畜Aの歩数を、晴天時もしくは曇り時における歩数に換算するようにしたがこれに限らない。例えば、一年を通して、雨天がもっとも多い地域では、雨天時の歩数を基準として、晴天時もしくは曇り時に計測された家畜Aの歩数に対して「1.0」未満の値の天候補正値を掛けるようにしてもよい。
また、家畜AにGPS機能を有した通信装置を装着して、GPSにより得られる情報から、家畜Aが放牧されている付近の土壌を特定する手法もあるが、家畜AにGPS機能を有した通信装置を装着するにはコストがかかる。また、GPS機能は常時電気信号を発信するものであるため、駆動電源となる電池の消耗が早く、頻繁に通信装置の電池交換または通信装置自体の交換が必要となる。したがって、この場合は、初期費用がかかるだけでなく、電池または装置の交換において作業者Wの手間となる。
一方、歩数補正装置103は、通信機101から送信された計測結果情報を中継した中継機102の中継機IDに基づいて、家畜Aが放牧された付近の土壌を特定するので、初期費用の低減、電池交換などに要する作業者Wの作業負担を低減させることができる。
なお、本実施の形態の例では、天候補正値は天候補正値DB203に、土壌補正値は土壌補正値DB205に記憶されている例を説明したが、これに限らない。例えば、歩数補正装置103は、本実施の形態の天候補正値と土壌補正値との双方による補正効果を得ることができる補正値を、天候ごと、且つ、土壌ごとに補正値DBに記憶していてもよい。この場合、歩数補正装置103は、天候情報と設置位置土壌情報とを用いて補正値DBから一つの補正値を特定し、特定した補正値を補正前歩数に掛けることにより、1回の演算で天候による補正および土壌による補正を行うことができる。
なお、本実施の形態で説明した歩数補正方法および発情報知方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。本歩数補正プログラムおよび発情報知プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、本歩数補正プログラムおよび発情報知プログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布してもよい。
101 通信機
102 中継機
103 歩数補正装置
104 クライアント装置

Claims (7)

  1. 家畜に装着された歩数計測手段からの歩数計測結果を補正するコンピュータが実行する歩数補正方法であって、
    前記家畜の前記歩数計測結果、前記歩数計測結果の報告位置および報告時刻、および、前記報告位置および前記報告時刻に対応した天候情報を取得し、
    前記天候情報に基づき、前記歩数計測結果の補正要否を判定し、
    前記歩数計測結果が補正要と判定した場合、前記天候情報に基づいて、前記歩数計測結果を補正し、
    補正により得られた歩数計測結果を出力する、
    処理を前記コンピュータが実行することを特徴とする歩数補正方法。
  2. 請求項1に記載の歩数補正方法であって、
    前記取得する処理は、さらに、前記報告位置に対応した土壌情報を取得し、
    前記補正する処理は、前記歩数計測結果が補正要と判定された場合、前記天候情報および前記土壌情報に基づいて、前記歩数計測結果を補正する、
    ことを特徴とする歩数補正方法。
  3. 家畜に装着された歩数計測手段からの歩数計測結果を補正するコンピュータが実行する歩数補正方法であって、
    前記家畜の前記歩数計測結果、前記歩数計測結果の報告位置、および、前記報告位置に対応した土壌情報を取得し、
    前記土壌情報に基づき、前記歩数計測結果の補正要否を判定し、
    前記歩数計測結果が補正要と判定した場合、前記土壌情報に基づいて、前記歩数計測結果を補正し、
    補正により得られた歩数計測結果を出力する、
    処理を前記コンピュータが実行することを特徴とする歩数補正方法。
  4. 家畜に装着された歩数計測手段からの歩数計測結果を補正する歩数補正装置であって、
    前記家畜の前記歩数計測結果、前記歩数計測結果の報告位置および報告時刻、および、前記報告位置および前記報告時刻に対応した天候情報を取得する取得部と、
    前記天候情報に基づき、前記歩数計測結果の補正要否を判定する判定部と、
    前記判定部により前記歩数計測結果が補正要と判定された場合、前記天候情報に基づいて、前記歩数計測結果を補正する補正部と、
    前記補正部による前記補正により得られた歩数計測結果を出力する出力部と、
    を有することを特徴とする歩数補正装置。
  5. 家畜に装着された歩数計測手段からの歩数計測結果を補正するコンピュータに実行させる歩数補正プログラムであって、
    前記家畜の前記歩数計測結果、前記歩数計測結果の報告位置および報告時刻、および、前記報告位置および前記報告時刻に対応した天候情報を取得し、
    前記天候情報に基づき、前記歩数計測結果の補正要否を判定し、
    前記歩数計測結果が補正要と判定した場合、前記天候情報に基づいて、前記歩数計測結果を補正し、
    補正により得られた歩数計測結果を出力する、
    処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする歩数補正プログラム。
  6. 家畜に装着された歩数計測手段からの歩数計測結果に基づき、発情の判定を行うコンピュータが実行する発情報知方法であって、
    前記家畜の前記歩数計測結果、前記歩数計測結果の報告位置および報告時刻、および、前記報告位置および前記報告時刻に対応した天候情報を取得し、
    前記天候情報に基づき、前記歩数計測結果の補正要否を判定し、前記歩数計測結果が補正要と判定された場合、前記天候情報に基づいて、前記歩数計測結果を補正し、
    前記補正により得られた歩数計測結果に基づき、前記家畜の発情を判定し、
    発情と判定された前記家畜の識別情報を出力する、
    処理を前記コンピュータが実行することを特徴とする発情報知方法。
  7. 家畜に装着された歩数計測手段からの歩数計測結果に基づき、発情の判定を行う発情報知装置であって、
    前記家畜の前記歩数計測結果、前記歩数計測結果の報告位置および報告時刻、および、前記報告位置および前記報告時刻に対応した天候情報を取得する取得部と、
    前記天候情報に基づき、前記歩数計測結果の補正要否を判定し、前記歩数計測結果が補正要と判定された場合、前記天候情報に基づいて、前記歩数計測結果を補正する補正部と、
    補正により得られた歩数計測結果に基づき、前記家畜の発情を判定する判定部と、
    前記判定部によって発情と判定された前記家畜の識別情報を出力する出力部と、
    を有することを特徴とする発情報知装置。


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