JP7204093B2 - 検知装置、検知方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、検知装置、検知方法及びプログラムに関する。
牛を飼育する畜産農家にとって、牛の分娩時期を管理することは重要な業務の一つである。これは、母牛や子牛が死亡する等の事故が分娩時に発生し易いため、分娩介助等が必要な場合があるためである。このため、畜産農家では、例えば、牛舎の見回り等を行うことで、牛の分娩兆候を確認している。
特開2010-227161号公報 特開2007-296312号公報 特許第3938786号公報 特開2005-110880号公報 特開2003-325077号公報
阿部 亮著、「農学基礎セミナー 家畜飼育の基礎」、新版、社団法人 農産漁村文化協会、2008 年 4 月, p.109, p.122-124.
しかしながら、牛を数十頭から数百頭も飼育する大規模な畜産農家では、牛舎の見回り等により牛の分娩兆候を確認する作業に多くの労力を要していた。このため、牛の分娩を事前に検知することができる方法が望まれている。
また、牛の分娩兆候を確認することができた場合であっても、分娩時期の正確な把握は困難であるため、牛の分娩を見逃してしまうことがある。このため、例えば、子牛が死亡する等の事故が発生してしまう場合がある。したがって、牛の分娩を見逃してしまった場合であっても、当該分娩を事後的に早期に検知することができる方法も望まれている。
本発明の実施の形態は、上記の点に鑑みてなされたもので、牛の分娩を検知することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の実施の形態では、家畜の分娩を検知する検知装置であって、前記家畜に装着された三軸加速度センサが測定した加速度データを記憶する記憶手段と、所定の時間の間における複数の加速度データにそれぞれ含まれる所定の方向の成分値を前記記憶手段から取得する取得手段と、前記複数の成分値に基づいて、前記家畜の分娩を検知する検知手段と、を有することを特徴とする。
本発明の実施の形態によれば、牛の分娩を検知することができる。
本実施形態に係る分娩検知システムの全体構成の一例を示す図である。 測定データ記憶部に記憶されている測定データの一例を示す図である。 活動量データ記憶部に記憶されている活動量データの一例を示す図である。 第1の分娩検知処理部の機能構成の一例を示す図である。 第2の分娩検知処理部の機能構成の一例を示す図である。 第1の分娩検知処理の一例を示すフローチャートである。 第1の分娩検知処理におけるピークの一例を説明するための図である。 第1の分娩検知の一例を説明するための図である。 第2の分娩検知処理の一例を示すフローチャートである。 第2の分娩検知処理におけるピークの一例を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態(以降、「本実施形態」とも表す。)について、図面を参照しながら説明する。本実施形態では、家畜の一例として牛の分娩を事前又は事後的に検知する分娩検知システム1について説明する。特に、牛の分娩を事前に検知する場合は、給餌等が或る程度の精度で定期的に行われるような牛(例えば、単飼で飼育されている牛)を対象とするものとする。なお、家畜は牛に限られない。
<分娩検知システム1の全体構成>
まず、本実施形態に係る分娩検知システム1の全体構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る分娩検知システム1の全体構成の一例を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係る分娩検知システム1には、牛の分娩を事前又は事後的に検知する分娩検知装置10と、牛にそれぞれ装着された1以上のタグ20とが含まれる。なお、タグ20は、牛の首部分に固定して装着されることが好ましい。以降では、タグ20は牛の首部分に固定して装着されているものとする。
タグ20は、牛に装着される機器である。1頭の牛に対して1つのタグ20が装着されている。タグ20には、当該タグ20を装着している牛の加速度(x軸、y軸及びz軸の3軸の加速度)を測定する加速度センサが含まれている。ここで、タグ20は、例えば、牛が起立している場合に、当該牛の進行方向に対して右方向をx軸の正の方向、当該進行方向をy軸の正の方向、重力方向をz軸の正の方向となるように装着される。
タグ20は、所定の時間毎(例えば2秒毎)に、加速度センサにより測定した加速度センサ値が含まれる測定データを分娩検知装置10に送信する。分娩検知装置10に送信された測定データは、後述する測定データ記憶部300に蓄積(記憶)される。
分娩検知装置10は、牛の分娩を事前又は事後的に検知するコンピュータである。分娩検知装置10は、第1の分娩検知処理部100と、第2の分娩検知処理部200と、測定データ記憶部300と、活動量データ記憶部400とを有する。
第1の分娩検知処理部100は、測定データ記憶部300に記憶されている測定データと、活動量データ記憶部400に記憶されている活動量データとに基づいて、牛の分娩を事前に検知する。第1の分娩検知処理部100は、分娩検知装置10にインストールされた1以上のプログラムが、CPU(Central Processing Unit)等に実行させる処理により実現される。
ここで、活動量データは、加速度センサ値から計算される活動量が含まれるデータである。また、活動量とは、所定の時間の間(例えば10分間)における牛の動きの激しさを表す値である。活動量データは、第1の分娩検知処理部100により作成され、活動量データ記憶部400に記憶される。なお、活動量の計算方法については後述する。
第2の分娩検知処理部200は、測定データ記憶部300に記憶されている測定データに基づいて、牛の分娩を事後的に検知する。第2の分娩検知処理部200は、分娩検知装置10にインストールされた1以上のプログラムが、CPU等に実行させる処理により実現される。
測定データ記憶部300は、タグ20から受信した測定データを記憶する。測定データ記憶部300は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置等を用いて実現可能である。なお、測定データ記憶部300は、分娩検知装置10とネットワークを介して接続される記憶装置等を用いて実現されていても良い。
活動量データ記憶部400は、第1の分娩検知処理部100により作成された活動量データを記憶する。活動量データ記憶部400は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置等を用いて実現可能である。なお、活動量データ記憶部400は、分娩検知装置10とネットワークを介して接続される記憶装置等を用いて実現されていても良い。
なお、図1に示す分娩検知システム1の構成は一例であって、他の構成であっても良い。例えば、分娩検知装置10は、複数台のコンピュータで構成されていても良い。この場合、例えば、第1の分娩検知処理部100と第2の分娩検知処理部200とが異なるコンピュータで実現されていても良い。すなわち、本実施形態に係る分娩検知装置10は、第1の分娩検知処理部100を有する第1の分娩検知装置と、第2の分娩検知処理部200を有する第2の分娩検知装置とで構成されていても良い。
また、例えば、第1の分娩検知処理部100や第2の分娩検知処理部200が有する機能の一部又は全部を、分娩検知装置10とネットワークを介して接続される装置(例えばクラウドサーバ等)が有していても良い。
更に、タグ20から分娩検知装置10への測定データの送信方法は限定されない。例えば、タグ20は、インターネット等のネットワークを介して分娩検知装置10に測定データを送信しても良いし、ローカルなネットワーク内で分娩検知装置10に測定データを送信しても良いし、近距離無線通信等により分娩検知装置10に測定データを送信しても良い。
<測定データ記憶部300に記憶されている測定データ>
ここで、本実施形態に係る測定データ記憶部300に記憶されている測定データについて、図2を参照しながら説明する。図2は、測定データ記憶部300に記憶されている測定データの一例を示す図である。なお、分娩検知装置10は、タグ20から測定データを受信した場合、第1の分娩検知処理部100又は第2の分娩検知処理部200により、当該測定データを測定データ記憶部300に記憶(蓄積)させれば良い。
図2に示すように、測定データ記憶部300には、タグ20を識別する識別情報の一例であるタグID毎に、1以上の測定データが記憶されている。なお、1頭の牛に対して1つのタグ20が装着されていることから、タグIDは、牛を識別する識別情報(例えば、牛の個体識別情報等)であっても良い。
各測定データには、日時と、加速度センサ値とが含まれる。日時は、例えば、タグ20が測定データを送信した日時である。なお、日時は、例えば、分娩検知装置10が測定データを受信した日時であっても良い。
加速度センサ値は、タグ20に含まれる加速度センサにより測定された加速度の値である。加速度センサ値には、x軸方向の加速度成分を示すx成分と、y軸方向の加速度成分を示すy成分と、z軸方向の加速度成分を示すz成分とが含まれる。例えば、日時「t」の測定データには、加速度センサ値のx成分「x」と、y成分「y」と、z成分「z」とが含まれる。同様に、例えば、日時「t」の測定データには、加速度センサ値のx成分「x」と、y成分「y」と、z成分「z」とが含まれる。なお、Δt=ti+1-t(iは0以上の整数)とした場合、例えば、加速度センサ値は2秒毎に測定されるため、Δt=2[秒]である。
このように、本実施形態に係る測定データ記憶部300に記憶されている測定データには、タグID毎に、日時と、加速度センサ値とが含まれる測定データが蓄積(記憶)されている。なお、以降では、加速度センサ値のx成分を「x成分加速度センサ値」、加速度センサ値のy成分を「y成分加速度センサ値」、加速度センサ値のz成分を「z成分加速度センサ値」とも表す。
<活動量データ記憶部400に記憶されている活動量データ>
次に、本実施形態に係る活動量データ記憶部400に記憶されている活動量データについて、図3を参照しながら説明する。図3は、活動量データ記憶部400に記憶されている活動量データの一例を示す図である。
図3に示すように、活動量データ記憶部400には、タグID毎に、過去1週間分の活動量データが記憶されている。なお、過去1週間は一例であって、過去の任意の期間の活動量データが活動量データ記憶部400に記憶されていても良い。
各活動量データには、日時と、活動量とが含まれる。日時は、第1の分娩検知処理部100により設定された日時である。活動量は、第1の分娩検知処理部100により計算された活動量の値である。
例えば、日時「s1,0」の活動量データには、活動量「v1,0」が含まれる。同様に、日時「s1,1」の活動量データには、活動量「v1,1」が含まれる。なお、Δs=sj,i+1-sj,i(j=1,・・・,7、iは0以上の整数)とした場合、例えば、後述するように、活動量は10分毎に計算されるため、Δs=10[分]である。
このように、本実施形態に係る活動量データ記憶部400に記憶されている活動量データには、タグID毎に、日時と、活動量とが含まれる過去1週間分の活動量データが記憶されている。なお、図3では一例として、タグID「Tag1」の活動量データを示したが、活動量データ記憶部400には他のタグIDの活動量データも記憶されている。
<第1の分娩検知処理部100の機能構成>
次に、本実施形態に係る第1の分娩検知処理部100の機能構成について、図4を参照しながら説明する。図4は、第1の分娩検知処理部100の機能構成の一例を示す図である。
図4に示すように、本実施形態に係る第1の分娩検知処理部100は、取得部101と、前処理部102と、第1のピーク数計算部103と、活動量計算部104と、指標値計算部105と、比較判定部106と、累積値計算部107と、第1の分娩検知部108とを有する。
取得部101は、測定データ記憶部300に記憶されている測定データのy成分加速度センサ値を取得する。このとき、取得部101は、例えば、タグID毎に、所定の時間幅(例えば10分間)のy成分加速度センサ値を取得する。以降では、当該所定の時間幅は10分間であるものとする。
前処理部102は、取得部101により取得されたy成分加速度センサ値に対して前処理を行う。前処理としては、例えば、y成分加速度センサ値の欠損補間(リサンプリング)処理が挙げられる。前処理には、例えば、ノイズ除去処理等が含まれていても良い。
第1のピーク数計算部103は、前処理後のy成分加速度センサ値の10分間におけるピーク数を計算する。ここで、第1の分娩検知処理部100が実行する処理(第1の分娩検知処理)におけるピークとは、局所的に最大値となるy成分加速度センサ値(又は局所的に最小値となるy成分加速度センサ値)のことである。
活動量計算部104は、第1のピーク数計算部103により計算されたピーク数から活動量を計算する。そして、活動量計算部104は、この活動量が含まれる活動量データを作成して活動量データ記憶部400に記憶させる。ここで、活動量計算部104は、例えば、過去90分間のピーク数の合計を活動量として計算する。ただし、過去90分間は一例であって、過去の任意の期間のピーク数の合計を活動量として計算しても良い。
指標値計算部105は、活動量データ記憶部400に記憶されている活動量データを用いて、所定の指標値を算出する。指標値計算部105は、例えば、過去1週間の同時刻における活動量の平均値と標準偏差とを計算した上で、指標値=平均値+標準偏差×cにより指標値を計算する。ここで、cは予め設定されたパラメータであり、例えばc=1.5等とすれば良い。ただし、cは0以上の任意の値を設定することができる。
比較判定部106は、活動量計算部104により計算された活動量と、指標値計算部105により計算された指標値との大小関係を比較判定する。
累積値計算部107は、比較判定部106により活動量が指標値よりも大きいと判定された場合、活動量と指標値との差を累積する。一方で、累積値計算部107は、比較判定部106により活動量が指標値以下であると判定された場合、これまでの累積値を0にクリアする。
第1の分娩検知部108は、累積値計算部107により計算された累積値が第1の分娩検知条件を満たすか否かを判定する。そして、第1の分娩検知部108は、第1の分娩検知条件を満たすと判定した場合、該当の牛に分娩兆候があるものとして、分娩が検知されたことを通知する。ここで、第1の分娩検知条件は、例えば、累積値計算部107により計算された累積値が所定の閾値を超えたこと等が挙げられる。
<第2の分娩検知処理部200の機能構成>
次に、本実施形態に係る第2の分娩検知処理部200の機能構成について、図5を参照しながら説明する。図5は、第2の分娩検知処理部200の機能構成の一例を示す図である。
図5に示すように、本実施形態に係る第2の分娩検知処理部200は、取得部201と、前処理部202と、第2のピーク数計算部203と、第2の分娩検知部204とを有する。
取得部201は、測定データ記憶部300に記憶されている測定データのy成分加速度センサ値を取得する。このとき、取得部201は、例えば、タグID毎に、10分間のy成分加速度センサ値を取得する。
前処理部202は、取得部201により取得されたy成分加速度センサ値に対して前処理を行う。前処理としては、例えば、y成分加速度センサ値の欠損補間(リサンプリング)処理が挙げられる。前処理には、例えば、ノイズ除去処理等が含まれていても良い。
第2のピーク数計算部203は、前処理後のy成分加速度センサ値の10分間におけるピーク数を計算する。ここで、第2の分娩検知処理部200が実行する処理(第2の分娩検知処理)におけるピークとは、局所的に最大値となるy成分加速度センサ値及び局所的に最小値となるy成分加速度センサ値のうち、所定の条件を満たす加速度センサ値のことである。
第2の分娩検知部204は、第2のピーク数計算部203により計算されたピーク数と、前処理後のy成分加速度センサ値とが第2の分娩検知条件を満たすか否かを判定する。そして、第2の分娩検知部204は、第2の分娩検知条件を満たすと判定した場合、該当の牛が分娩を行ったものとして、分娩が検知されたことを通知する。ここで、第2の分娩検知条件は、例えば、第2のピーク数計算部203により計算されたピーク数が所定の数以上で、かつ、前処理後のy成分加速度センサ値の10分間における平均値が所定の第1の値以上又は所定の第2の値以下のいずれかであること等が挙げられる。
なお、取得部101及び取得部201は同一の機能であるため、これら取得部101及び取得部201は、同一のプログラム又はモジュールにより実現されていても良い。同様に、前処理部102及び前処理部202は同一の機能であるため、これら前処理部102及び前処理部202は、同一のプログラム又はモジュールにより実現されていても良い。
<第1の分娩検知処理>
以降では、第1の分娩検知処理(すなわち、牛の分娩を事前に検知する場合の処理)について、図6を参照しながら説明する。図6は、第1の分娩検知処理の一例を示すフローチャートである。なお、図6に示す処理は、例えば、10分毎に繰り返し実行される。ただし、10分は一例であって、任意の時間毎に繰り返し実行されても良い。以降では、この繰り返し回数を表すインデックスをkとする。したがって、kは、当該繰り返し開始時点の或る時刻(例えば、現在時刻)を表す時刻インデックスでもある。この場合、例えば、k-1は当該或る時刻から10分前の時刻を表し、k-2は当該或る時刻から20分前の時刻を表す。
まず、取得部101は、タグID毎に、現在時刻を基準として過去10分間の測定データに含まれるy成分加速度センサ値を測定データ記憶部300から取得する(ステップS101)。このように、取得部101は、牛(タグID)毎に、現在時刻を基準として過去の所定の時間幅(例えば、過去10分間)の測定データに含まれるy成分加速度センサ値を測定データ記憶部300から取得する。なお、このような所定の時間幅は、10分間に限られず、例えば、分娩検知装置10のユーザが任意の時間幅を設定することができる。
以降では、一例として、タグID「Tag1」の過去10分間のy成分加速度センサ値y,y,・・・,yが取得されたものとして説明を続ける。なお、例えば、加速度センサが2秒毎に加速度を測定する場合、M≦299である。
次に、前処理部102は、上記のステップS101で取得されたy成分加速度センサ値に対して前処理を行う(ステップS102)。すなわち、前処理部102は、y成分加速度センサ値の欠損補間(リサンプリング)処理を行う。なお、欠損補間処理は、分娩検知の精度を上げるため、y成分加速度センサ値が測定できなかった場合(又はタグ20から収集できなかった場合)の欠損を補間する処理である。
これにより、前処理後のy成分加速度センサ値をリナンバリングして、y成分加速度センサ値y,y,・・・,yが得られる。なお、例えば、y成分加速度センサ値y,y,・・・,yを2秒間隔で欠損補間(リサンプリング)処理を行った場合、N=299であり、y成分加速度センサ値y,y,・・・,y299が得られる。
なお、前処理部102は、例えば、ノイズ除去処理を行った後に、欠損補間処理を行っても良い。ノイズ除去処理を行うことによって、例えば、ノイズとなり得る牛の動作を示すy成分加速度センサ値を除去することができる。
次に、第1のピーク数計算部103は、前処理後のy成分加速度センサ値の10分間におけるピーク数を計算する(ステップS103)。ここで、第1の分娩検知処理におけるピークとは、上述したように、局所的に最大値となるy成分加速度センサ値(又は局所的に最小値となるy成分加速度センサ値)のことである。
具体的には、局所的に最大値となるy成分加速度センサ値をピークとする場合(すなわち、y成分加速度センサ値の極大値をピークとする場合)、第1のピーク数計算部103は、例えば、以下の式(1)を満たすy成分加速度センサ値y(i=1,・・・,N)をピークとして、ピーク数を計算する。
-yi-1>δ,かつ,y-yi+1>δ ・・・(1)
また、局所的に最小値となるy成分加速度センサ値をピークとする場合(すなわち、y成分加速度センサ値の極小値をピークとする場合)、第1のピーク数計算部103は、例えば、以下の式(2)を満たすy成分加速度センサ値y(i=1,・・・,N)をピークとして、ピーク数を計算する。
i-1-y>δ,かつ,yi+1-y>δ ・・・(2)
ここで、上記の式(1)及び(2)のδは、予め設定されたパラメータである。なお、上記の式(1)及び(2)でδはそれぞれ異なっていても良い。
y成分加速度センサ値の極大値をピークとした場合におけるピークの一例を図7に示す。図7は、第1の分娩検知処理におけるピークの一例を説明するための図である。
図7に示すように、y成分加速度センサ値の極値(極大値又は極小値)の線分で結んだ場合に、山の頂点となるy成分加速度センサ値がピークとなる。
ここで、第1のピーク数計算部103により計算されたピーク数は、例えば、補助記憶装置やRAM(Random Access Memory)等の記憶装置に記憶される。以降では、このピーク数をpと表す。この記憶装置には、過去のピーク数pk-K,pk-K+1,・・・pk-1も記憶されている。ここで、K≧9であることが好ましい。
なお、上記のステップS103では、y成分加速度センサ値の極大値又は極小値のいずれか一方をピークとしてピーク数を計算したが、これに限られず、例えば、y成分加速度センサ値の極大値及び極小値の両方をピークとして、ピーク数を計算しても良い。
次に、活動量計算部104は、上記のステップS103で計算されたピーク数から活動量を計算する(ステップS104)。すなわち、活動量計算部104は、過去の所定の期間(例えば過去90分間)のピーク数の合計を活動量として計算する。
具体的には、活動量をv8,kとした場合、活動量計算部104は、例えば、v8,k=pk-1+pk-2+・・・+pk-9により活動量を計算する。なお、活動量計算部104は、例えば、v8,k=p+pk-1+pk-2+・・・+pk-9により活動量を計算しても良い。
そして、活動量計算部104は、この活動量が含まれる活動量データを作成して活動量データ記憶部400に記憶させる。このとき、活動量計算部104は、例えば、日時s8,kと、活動量v8,kとが含まれる活動量データを作成して活動量データ記憶部400に記憶させる。
このように、活動量計算部104は、過去の所定の期間(例えば過去90分間)のピーク数の合計を活動量として計算する。なお、例えば、過去90分間のピーク数の合計を活動量として計算する場合に、ピーク数pk-1,pk-2,・・・,pk-9が未だ計算されていないときは、第1の分娩検知処理部100は、上記のステップS101~ステップS103を繰り返し実行して、これらのピーク数を計算する。
次に、指標値計算部105は、活動量データ記憶部400に記憶されている活動量データを用いて、所定の指標値を算出する(ステップS105)。すなわち、指標値計算部105は、例えば、過去1週間の同時刻における活動量の平均値と所定の変数値とを計算した上で、指標値=平均値+変数値により指標値を計算する。ここで、変数値としては、例えば、標準偏差×c等とすることができる。なお、cは予め設定されたパラメータであり、例えばc=1.5等とすれば良い。ただし、cは0以上の任意の値を設定することができる。
具体的には、指標値をV、過去1週間の同時刻における活動量(すなわち、過去1週間における同一インデックスkの活動量)をそれぞれv1,k,v2,k,・・・,v7,kとした場合、指標値計算部105は、これらの活動量の平均値と、これらの活動量の標準偏差とを計算した上で、V=平均値+標準偏差×1.5により指標値を計算する。なお、この指標値Vが、時刻を示すインデックスkにおける分娩検知モデルとなる。
次に、比較判定部106は、上記のステップS104で計算された活動量v8,kと、上記のステップS105で計算された指標値Vとの大小関係を比較判定する(ステップS106)。
ステップS106で活動量v8,k>指標値Vと判定された場合、累積値計算部107は、活動量と指標値との差を累積する(ステップS107)。すなわち、累積値をWとした場合、累積値計算部107は、v8,k-VをWに加算する。なお、Wの初期値は0である。
次に、第1の分娩検知部108は、上記のステップS107で計算された累積値Wが第1の分娩検知条件を満たすか否かを判定する(ステップS108)。すなわち、第1の分娩検知部108は、累積値Wが所定の閾値Thを超えているか否かを判定する。なお、閾値Thは任意の値を設定することができるが、例えば、Th=500とすることが挙げられる。
ステップS108で累積値Wが第1の分娩検知条件を満たすと判定された場合(すなわち、累積値W>閾値Thである場合)、第1の分娩検知部108は、該当の牛(タグID「Tag1」のタグ20が装着された牛)に分娩兆候があるものとして、分娩が検知されたことを通知する(ステップS109)。なお、通知先としては、例えば、予め登録されたPC(パーソナルコンピュータ)やスマートフォン、タブレット端末等の各種端末装置が挙げられる。これにより、分娩が事前に検知される。
ステップS106で活動量v8,k≦指標値Vと判定された場合、累積値計算部107は、累積値Wを0にクリアする(ステップS110)。
以上により、本実施形態に係る分娩検知装置10は、該当の牛の分娩を事前に検知することができる。ここで、第1の分娩検知は、図8に示すように、該当の牛の活動量と、指標値との差の累積値が所定の閾値を超えた場合に、分娩兆候があるものとして、分娩を検知する。これにより、本実施形態に係る分娩検知装置10は、牛の分娩を事前に高い精度で検知することができるようになる。
なお、図8に示すように、定期的に給餌が行われる時刻付近では活動量も多くなるため、本実施形態に係る分娩検知装置10は、この時刻付近での分娩検知の精度が低下する場合がある。このため、給餌以外に活動量が多くなる何等かのイベントがある場合には、そのイベントの時間帯を、分娩検知を除外する時間帯として分娩検知装置10に登録しておく必要がある。
<第2の分娩検知処理>
以降では、第2の分娩検知処理(すなわち、牛の分娩を事後的に検知する場合の処理)について、図9を参照しながら説明する。図9は、第2の分娩検知処理の一例を示すフローチャートである。なお、図9に示す処理は、例えば、10分毎に繰り返し実行される。ただし、10分は一例であって、任意の時間毎に繰り返し実行されても良い。以降では、この繰り返し回数を表すインデックスをkとする。したがって、kは、当該繰り返し開始時点の或る時刻(例えば、現在時刻)を表す時刻インデックスでもある。この場合、例えば、k-1は当該或る時刻から10分前の時刻を表し、k-2は当該或る時刻から20分前の時刻を表す。
まず、取得部201は、タグID毎に、現在時刻を基準として過去10分間の測定データに含まれるy成分加速度センサ値を測定データ記憶部300から取得する(ステップS201)。このように、取得部201は、図6のステップS101と同様に、牛(タグID)毎に、現在時刻を基準として過去の所定の時間幅(例えば、過去10分間)の測定データに含まれるy成分加速度センサ値を測定データ記憶部300から取得する。
以降では、一例として、タグID「Tag1」の過去10分間のy成分加速度センサ値y,y,・・・,yが取得されたものとして説明を続ける。なお、例えば、加速度センサが2秒毎に加速度を測定する場合、M≦299である。
次に、前処理部202は、上記のステップS201で取得されたy成分加速度センサ値に対して前処理を行う(ステップS202)。すなわち、前処理部202は、図6のステップS102と同様に、y成分加速度センサ値の欠損補間(リサンプリング)処理を行う。
これにより、前処理後のy成分加速度センサ値をリナンバリングして、y成分加速度センサ値y,y,・・・,yが得られる。なお、例えば、y成分加速度センサ値y,y,・・・,yを2秒間隔で欠損補間(リサンプリング)処理を行った場合、N=299であり、y成分加速度センサ値y,y,・・・,y299が得られる。
なお、前処理部202は、例えば、ノイズ除去処理を行った後に、欠損補間処理を行っても良い。ノイズ除去処理を行うことによって、例えば、ノイズとなり得る牛の動作を示すy成分加速度センサ値を除去することができる。
次に、第2のピーク数計算部203は、前処理後のy成分加速度センサ値の10分間におけるピーク数を計算する(ステップS203)。ここで、第2の分娩検知処理におけるピークとは、局所的に最大値となるy成分加速度センサ値及び局所的に最小値となるy成分加速度センサ値のうち、所定の条件を満たす加速度センサ値のことである。また、所定の条件とは、1つ前のピーク(の候補)との差が所定の値未満(例えば、500未満)となる加速度センサ値のことである。
すなわち、第2の分娩検知処理では、加速度センサ値の極大値及び極小値の両方をピークの候補として、1つ前の候補との差が所定の値以上である候補を除外する。図10に示す例では時刻12:57~12:59におけるピークを特定する場合を示している。図10に示すように、時刻12:57~12:59におけるピークの候補のうち、3番目の候補と6番目の候補とが除外される。これにより、この3番目の候補と6番目の候補とを除外した候補がピークとなる。このような除外を行うのは、例えば、採食行動等に見られる頭を一旦上げる動作を除外するためである。
そして、第2のピーク数計算部203は、特定したピークのピーク数を計算する。以降では、このピーク数をqと表す。
次に、第2の分娩検知部204は、上記のステップS203で計算されたピーク数qと、上記のステップS202の前処理後のy成分加速度センサ値y,y,・・・,yとが第2の分娩検知条件を満たすか否かを判定する(ステップS204)。ここで、第2の分娩検知条件は、例えば、第2のピーク数計算部203により計算されたピーク数qが所定の閾値Th以上で、かつ、前処理後のy成分加速度センサ値y,y,・・・,yの平均値が所定の閾値Th以上又は所定の閾値Th以下のいずれかであること等が挙げられる。
なお、閾値Th、Th及びThは任意の値を設定することができるが、例えば、Th=25、Th=250及びTh=-250とすることが挙げられる。
ステップS204でピーク数qと前処理後のy成分加速度センサ値y,y,・・・,yとが第2の分娩検知条件を満たすと判定された場合、第2の分娩検知部204は、該当の牛(タグID「Tag1」のタグ20が装着された牛)が分娩を行ったものとして、分娩が検知されたことを通知する(ステップS205)。なお、通知先としては、例えば、予め登録されたPC(パーソナルコンピュータ)やスマートフォン、タブレット端末等の各種端末装置が挙げられる。これにより、分娩が事後的に検知される。
以上により、本実施形態に係る分娩検知装置10は、該当の牛の分娩を事後的に検知することができる。ここで、第2の分娩検知は、上述したように、ピーク数qと前処理後のy成分加速度センサ値y,y,・・・,yとが第2の分娩検知条件を満たす場合に、分娩が行われたものと検知する。これは、分娩後に行われるリッキング動作(親牛が子牛を舐める動作)を検知するものである。すなわち、第2の分娩検知条件は、頭を前方下部方向に傾けつつ、頭を前後方向に細かく動かす動作(これは、リッキング動作として特徴的な動作である。)を検知するための条件である。
このように、本実施形態に係る分娩検知装置10は、リッキング動作を検知することにより、牛の分娩を事後的に高い精度で検知することができるようになる。なお、牛の分娩を事後的に検知する場合は、例えば、他の手法により特定された牛の行動により、当該牛がリッキング動作を行っているか否かを判定しても良い。例えば、他の手法により当該牛が採食行動を行っていないと特定された場合に限り、上記の第2の分娩検知処理によりリッキング動作を行っているか否かを判定して、牛の分娩を検知しても良い。これにより、より高い精度で分娩を検知することができるようになる。
特に、本実施形態に係る分娩検知装置10は、例えば、上記の特許文献2、特許文献3及び特許文献4に開示されている従来技術と比較して、膣内や産道に機器を挿入することなく、牛の分娩を検知することができ、衛生的に牛に分娩を検知することができる。また、本実施形態に係る分娩検知装置10は、活動量と指標値との差の累積値に基づく事前の分娩兆候の検知と、リッキング動作の検知による事後の分娩検知とを行うことにより、加速度センサを利用する他の分娩検知技術(例えば特許文献1に開示されている従来技術等)や振動計を利用する他の分娩検知技術(例えば特許文献5に開示されている従来技術等)と比較して、高い精度で分娩検知(事前の分娩検知又は事後の分娩検知)を行うことができる。更に、本実施形態ではタグ20を牛の首部分に固定して装着する場合について説明したが、この場合、他の箇所(例えば牛の尾部等)に装着する場合と比較して、タグ20が牛の動作によって脱落してしまうような事態を軽減することができる。
本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
1 分娩検知システム
10 分娩検知装置
100 第1の分娩検知処理部
101 取得部
102 前処理部
103 第1のピーク数計算部
104 活動量計算部
105 指標値計算部
106 比較判定部
107 累積値計算部
108 第1の分娩検知部
200 第2の分娩検知処理部
201 取得部
202 前処理部
203 第2のピーク数計算部
204 第2の分娩検知部
300 測定データ記憶部
400 活動量データ記憶部

Claims (12)

  1. 家畜の分娩を検知する検知装置であって、
    前記家畜に装着された三軸加速度センサが測定した加速度データを記憶する記憶手段と、
    所定の時間の間における複数の加速度データにそれぞれ含まれる所定の方向の成分値を前記記憶手段から取得する取得手段と、
    複数の前記成分値のうち局所的に最大又は最小となる成分値を示すピークの数から計算される活動量と所定の指標値との比較に基づいて、前記家畜の分娩を検知する検知手段と、
    を有することを特徴とする検知装置。
  2. 記ピークの数を計算する第1のピーク数計算手段と、
    記ピークの数の合計を活動量として計算する活動量計算手段と、
    前記活動量計算手段により計算された過去の活動量を用いて、前記指標値を計算する指標値計算手段と、
    前記活動量と前記指標値との大小関係を比較判定する比較手段と、
    前記活動量が前記指標値よりも大きいと判定された場合、前記活動量と前記指標値との差を累積した累積値を計算する累積値計算手段と、
    を有し
    前記検知手段は、
    前記累積値が所定の第1の閾値以上である場合に、前記家畜の分娩を検知する、ことを特徴とする請求項1に記載の検知装置。
  3. 前記指標値計算手段は、
    前記過去の活動量の平均値と、前記過去の活動量の標準偏差と、所定の定数とを用いて、前記標準偏差と前記定数との積に対して前記平均値を加算することで、前記指標値を計算する、ことを特徴とする請求項2に記載の検知装置。
  4. 前記累積値計算手段は、
    前記活動量が前記指標値よりも大きいと判定されなかった場合、前記累積値を0にクリアする、ことを特徴とする請求項2又は3に記載の検知装置。
  5. 家畜の分娩を検知する検知装置であって、
    前記家畜に装着された三軸加速度センサが測定した加速度データを記憶する記憶手段と、
    所定の時間の間における複数の加速度データにそれぞれ含まれる所定の方向の成分値を前記記憶手段から取得する取得手段と、
    複数の前記成分値のうち局所的に最大又は最小となる成分値を示すピークの数と所定の第2の閾値との比較、及び、複数の前記成分値と所定の第3の閾値又は第4の閾値との比較に基づいて、前記家畜の分娩を検知する検知手段と、
    を有することを特徴とする検知装置。
  6. 数の前記成分値のうち局所的に最大又は最小となる成分値であって、かつ、所定の条件を満たす成分値の数を前記ピークの数として計算する第2のピーク数計算手段を有し、
    前記検知手段は、
    前記ピークの数が前記第2の閾値以上、かつ、数の前記成分値の平均値が前記の閾値以上又は前記の閾値以下である場合に、前記家畜の分娩を検知する、ことを特徴とする請求項に記載の検知装置。
  7. 前記所定の条件は、
    前記局所的に最大となる成分値と、前記局所的に最小となる成分値とを前記ピークの候補とした場合に、1つ前の候補との差が所定の値以下である、ことを特徴とする請求項5又は6に記載の検知装置。
  8. 家畜の分娩を検知する検知装置であって、
    前記家畜に装着された三軸加速度センサが測定した加速度データを記憶する記憶手段と、
    所定の時間の間における複数の加速度データにそれぞれ含まれる所定の方向の成分値を前記記憶手段から取得する取得手段と、
    複数の前記成分値のうち局所的に最大又は最小となる成分値を示すピークの数から計算される活動量と所定の指標値との比較に基づいて、前記家畜の分娩を検知する検知手段と、
    前記検知手段による検知結果を、所定の端末に通知する通知手段と、
    を有することを特徴とする検知装置。
  9. 家畜の分娩を検知する検知装置であって、
    前記家畜に装着された三軸加速度センサが測定した加速度データを記憶する記憶手段と、
    所定の時間の間における複数の加速度データにそれぞれ含まれる所定の方向の成分値を前記記憶手段から取得する取得手段と、
    複数の前記成分値のうち局所的に最大又は最小となる成分値を示すピークの数と所定の第2の閾値との比較、及び、複数の前記成分値と所定の第3の閾値又は第4の閾値との比較に基づいて、前記家畜の分娩を検知する検知手段と、
    前記検知手段による検知結果を、所定の端末に通知する通知手段と、
    を有することを特徴とする検知装置。
  10. 家畜の分娩を検知する検知装置が、
    前記家畜に装着された三軸加速度センサが測定した加速度データを記憶手段に記憶させる記憶手順と、
    所定の時間の間における複数の加速度データにそれぞれ含まれる所定の方向の成分値を前記記憶手段から取得する取得手順と、
    複数の前記成分値のうち局所的に最大又は最小となる成分値を示すピークの数から計算される活動量と所定の指標値との比較に基づいて、前記家畜の分娩を検知する検知手順と、
    を実行することを特徴とする検知方法。
  11. 家畜の分娩を検知する検知装置が、
    前記家畜に装着された三軸加速度センサが測定した加速度データを記憶手段に記憶させる記憶手順と、
    所定の時間の間における複数の加速度データにそれぞれ含まれる所定の方向の成分値を前記記憶手段から取得する取得手順と、
    複数の前記成分値のうち局所的に最大又は最小となる成分値を示すピークの数と所定の第2の閾値との比較、及び、複数の前記成分値と所定の第3の閾値又は第4の閾値との比較に基づいて、前記家畜の分娩を検知する検知手順と、
    を実行することを特徴とする検知方法。
  12. コンピュータを、請求項1乃至の何れか一項に記載の検知装置における各手段として機能させるためのプログラム。
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