JP2019103339A - 電力供給システム - Google Patents

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Shintaro Murakami
伸太郎 村上
真宏 原田
Masahiro Harada
真宏 原田
昌作 門脇
Shosaku Kadowaki
昌作 門脇
竜太 西田
Ryuta Nishida
竜太 西田
晋太朗 中山
Shintaro Nakayama
晋太朗 中山
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Abstract

【課題】放電量のばらつき及び放電効率の悪化を抑制することが可能な電力供給システムを提供する。【解決手段】系統用配電線L1、負荷用配電線L2及び配電線群40を介して負荷Aへ電力を供給可能な各蓄電システム10・20と、系統用配電線L1、負荷用配電線L2及び配電線群40における給電経路を切り替えることで、各蓄電システム10・20を互いに直列に接続した直列接続状態と、各蓄電システム10・20を互いに並列に接続した並列接続状態と、のいずれかに切り替える切替部30と、切替部30を制御する制御部60と、を具備する。【選択図】図3

Description

本発明は、負荷へ電力を供給するための電力供給システムの技術に関する。
従来、負荷へ電力を供給するための電力供給システムの技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1に記載のような電力供給システムは、負荷追従運転により負荷(住宅の電気製品)へ電力を供給可能な複数の供給部を具備する。複数の供給部は、太陽光発電部及び蓄電装置を具備する。複数の供給部は、系統電源と負荷との間において、互いに直列に(電力の流通方向に並ぶように)配置される。このような構成においては、負荷の消費電力を賄う際に、下流側の供給部が上流側の供給部よりも優先的に放電される。このため、下流側の供給部の放電量が上流側の供給部の放電量よりも多くなり易く、複数の供給部の放電量がばらついてしまう。
一方、特許文献1の構成とは異なり、複数の供給部を互いに並列に配置すると、全ての供給部の蓄電装置が略均等に放電されるため、放電量のばらつきを抑制できる。しかし、このように構成すると、蓄電装置は、負荷の消費電力が小さい場合等に、その定格出力に対して放電量が小さくなり過ぎて、全ての蓄電装置の放電効率が悪化する可能性がある。
以上のように、従来技術においては、放電量のばらつき及び放電効率の悪化を抑制することが困難であった。
特開2017−163746号公報
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、放電量のばらつき及び放電効率の悪化を抑制することが可能な電力供給システムを提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、配電線を介して負荷へ電力を供給可能な複数の供給部と、前記配電線における給電経路を切り替えることで、前記複数の供給部を互いに直列に接続した直列接続状態と、前記複数の供給部を互いに並列に接続した並列接続状態と、のいずれかに切り替える切替部と、前記切替部を制御する制御部と、を具備するものである。
請求項2においては、前記切替部は、前記直列接続状態に切り替える場合に、電力の流通方向における前記複数の供給部の並び順を変更可能に構成されるものである。
請求項3においては、前記複数の供給部は、蓄電装置を有し、前記制御部は、前記切替部の制御態様として、前記蓄電装置の残量に基づいて前記直列接続状態と前記並列接続状態とを切り替える第一モードを有するものである。
請求項4においては、前記制御部は、前記第一モードにおいて、前記蓄電装置のうち、少なくとも一つの前記蓄電装置の残量が第一閾値以下である場合に、前記少なくとも一つの前記蓄電装置に優先的に充電可能な前記並び順となった前記直列接続状態に切り替えるものである。
請求項5においては、前記制御部は、前記第一モードにおいて、全ての前記蓄電装置の残量が前記第一閾値よりも大きな値の第二閾値以上である場合に、前記並列接続状態に切り替えるものである。
請求項6においては、前記複数の供給部は、自然エネルギーを利用して発電可能な発電装置を有し、前記制御部は、前記発電装置で発電した電力を系統電源へ逆潮流させている場合に、前記第一モードを選択するものである。
請求項7においては、前記複数の供給部は、蓄電装置を有し、前記制御部は、前記切替部の制御態様として、前記蓄電装置の放電効率に基づいて前記直列接続状態と前記並列接続状態とを切り替える第二モードを有するものである。
請求項8においては、前記制御部は、前記第二モードにおいて、少なくとも一つの前記蓄電装置の放電効率が第三閾値以下である場合に、前記直列接続状態に切り替えるものである。
請求項9においては、前記制御部は、前記第二モードにおいて前記直列接続状態に切り替える場合、前記蓄電装置のうち、放電に関する優先順位が高い前記蓄電装置が優先的に放電されるように、前記複数の供給部の前記並び順を変更するものである。
請求項10においては、前記制御部は、前記第二モードにおいて、前記並列接続状態に切り替えた場合の前記蓄電装置の放電効率を予測し、当該予測結果が前記第三閾値よりも大きな第四閾値以上である場合に、前記並列接続状態に切り替えるものである。
請求項11においては、前記複数の供給部は、自然エネルギーを利用して発電可能な発電装置を有し、前記制御部は、前記発電装置で発電した電力を系統電源へ逆潮流させていない場合、かつ、全ての前記蓄電装置が放電するための残量を有している場合に前記第二モードを選択するものである。
請求項12においては、前記複数の供給部は、蓄電装置、及び自然エネルギーを利用して発電可能な発電装置を有し、前記制御部は、前記発電装置で発電した電力を系統電源へ逆潮流させていない場合、かつ、一部の前記蓄電装置が放電するための残量を有していない場合に、前記一部の前記蓄電装置に優先的に充電可能な前記並び順となった前記直列接続状態に切り替えるものである。
請求項13においては、前記複数の供給部は、蓄電装置、及び自然エネルギーを利用して発電可能な発電装置を有し、前記制御部は、前記発電装置で発電した電力を系統電源へ逆潮流させていない場合、かつ、全ての前記蓄電装置が放電するための残量を有していない場合に、前記並列接続状態に切り替えるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、放電量のばらつき及び放電効率の悪化を抑制することができる。
請求項2においては、複数の供給部の放電を適切に制御することができる。
請求項3においては、直列接続状態と並列接続状態とを適切に切り替えることができる。
請求項4においては、蓄電装置の充電を適切に制御することができる。
請求項5においては、並列接続状態に適切に切り替えることができる。
請求項6においては、発電装置で発電した電力を蓄電装置へ適切に充電することができる。
請求項7においては、直列接続状態と並列接続状態とを適切に切り替えることができる。
請求項8においては、直列接続状態に適切に切り替えることができる。
請求項9においては、蓄電装置からの放電を適切に制御することができる。
請求項10においては、並列接続状態に適切に切り替えることができる。
請求項11においては、直列接続状態と並列接続状態とをより適切に切り替えることができる。
請求項12においては、蓄電装置の充電を適切に制御することができる。
請求項13においては、並列接続状態に適切に切り替えることができる。
本発明の第一実施形態に係る電力供給システムの構成を示したブロック図。 (a)各蓄電システムを互いに並列に接続した状態を模式的に示したブロック図。(b)同じく、直列に接続した状態を模式的に示したブロック図。 切替部の構成を示したブロック図。 直列と並列とに切り替える際の各リレーの開閉状態を示した図。 各蓄電システムを互いに並列に接続した状態を示したブロック図。 第一蓄電システムが上流側に配置されるように、各蓄電システムを互いに直列に接続した状態を示したブロック図。 第二蓄電システムが上流側に配置されるように、各蓄電システムを互いに直列に接続した状態を示したブロック図。 切替処理を示したフローチャート。 余剰充電優先モードの処理を示したフローチャート。 放電効率優先モードの処理を示したフローチャート。 本発明の第二実施形態に係る電力供給システムの構成を示したブロック図。 第二実施形態に係る切替部の構成を示したブロック図。 直列と並列とに切り替える際の各リレーの開閉状態を示した図。 各蓄電システムを互いに並列に接続した状態を示したブロック図。 第一蓄電システムが上流側に配置されるように各蓄電システムを互いに直列に接続した状態を示したブロック図。 第三蓄電システムが上流側に配置されるように、各蓄電システムを互いに直列に接続した状態を示したブロック図。
以下では、本発明の第一実施形態に係る電力供給システム1について説明する。
図1に示す電力供給システム1は、系統電源Kからの電力や、太陽光を利用して発電された電力を負荷Aへと供給するものである。本実施形態に係る電力供給システム1は、複数の住宅からなる住宅群に設けられ、当該住宅群の負荷A(例えば、複数の住宅の機器等)へと電力を供給する。電力供給システム1は、系統電源Kと後述する切替部30とを接続する系統用配電線L1、及び切替部30と負荷Aとを接続する負荷用配電線L2を介して、系統電源Kからの電力を負荷Aへ供給する。電力供給システム1は、主として第一蓄電システム10、第二蓄電システム20、切替部30及び制御部60を具備する。
第一蓄電システム10は、太陽光を利用して発電された電力を蓄電したり、負荷Aへと供給するものである。第一蓄電システム10は、太陽光発電装置11、蓄電装置12、パワコン13及びセンサ14を具備する。
太陽光発電装置11は、太陽光を利用して発電する装置である。太陽光発電装置11は、太陽電池パネル等により構成される。太陽光発電装置11は、例えば、住宅の屋根の上等の日当たりの良い場所に設置される。
蓄電装置12は、電力を充電可能に構成されるものである。蓄電装置12は、例えば、リチウムイオン電池により構成される。蓄電装置12は、後述するパワコン13を介して太陽光発電装置11と接続される。
パワコン13は、電力を適宜変換するもの(ハイブリッドパワーコンディショナ)である。パワコン13は、第一蓄電用配電線L3を介して切替部30と接続される。パワコン13は、太陽光発電装置11で発電された電力及び蓄電装置12から放電された電力を負荷Aに出力可能であると共に、太陽光発電装置11で発電された電力及び系統電源Kからの電力を蓄電装置12に出力可能に構成される。パワコン13は、後述するセンサ14の検出結果(系統電源Kからの電力量等)に基づいて、蓄電装置12から放電される電力量(放電量)を調整する負荷追従運転を行う。また、パワコン13は、各太陽光発電装置11の発電量及び蓄電装置12の残量を取得可能に構成される。また、パワコン13は、蓄電装置12の放電量に基づいて、前日の1日の積算放電量を算出可能に構成される。
センサ14は、切替部30内に設けられる。センサ14は、設けられた箇所を流通する電力の電圧及び電流を検出する。センサ14は、パワコン13と接続され、検出結果に関する信号をパワコン13へ送信可能に構成される。
第二蓄電システム20は、第一蓄電システム10と同様の機器構成となっている。具体的には、第二蓄電システム20の太陽光発電装置21、蓄電装置22、パワコン23及びセンサ24は、それぞれ第一蓄電システム10の太陽光発電装置11、蓄電装置12、パワコン13及びセンサ14に相当する。本実施形態に係る太陽光発電装置21は、太陽光発電装置11の近傍に配置される。当該太陽光発電装置21は、その日照条件が太陽光発電装置11の日照条件と略同一となるため、太陽光発電装置11の発電量と同程度の発電量を、同時に発電することになる。また、蓄電装置22は、その容量及び定格出力が蓄電装置12と同一の容量及び定格出力となっている。パワコン23は、第二蓄電用配電線L4を介して切替部30と接続される。
切替部30は、各蓄電システム10・20の回路構成(直列に接続するか並列に接続するか)を切り替えるためのものである。切替部30は、系統電源Kと負荷Aとの間に設けられる。切替部30は、後述する制御部60によって制御されることで、図2(a)に模式的に示すように、各蓄電システム10・20を互いに並列に接続することができる。また、切替部30は、図2(b)に模式的に示すように、各蓄電システム10・20を互いに直列に接続することができる。なお、切替部30は、直列に接続する場合、各蓄電システム10・20の並び順(どちらの蓄電システムを上流側にするのか)を変更することができる。なお、切替部30の構成については、後述する。
図1に示す制御部60は、切替部30の動作を制御するためのものである。制御部60は、CPU等の演算処理部、RAMやROM等の記憶部や、タッチパネル等の入出力部等を具備する。制御部60の記憶部には、電力供給システム1の動作を制御する際に用いられる種々の情報やプログラム等が予め記憶される。制御部60の演算処理部は、前記プログラムを実行して前記種々の情報を用いた所定の演算処理等を行うことで、他の機器を動作させることができる。
また、制御部60は、各パワコン13・23と接続される。制御部60は、各パワコン13・23から送信される信号に基づいて、各太陽光発電装置11・12の発電量、各蓄電装置12・22の残量、各蓄電装置12・22の前日の1日の積算放電量及び各センサ14・24の検出結果を取得することができる。
また、制御部60は、切替部30と接続される。制御部60は、切替部30に信号を送信することで、切替部30の動作を制御することができる。
次に、図3を参照して切替部30の構成について説明する。
切替部30は、配電線群40及びリレー群50を具備する。
配電線群40は、各蓄電システム10・20の回路構成を切り替えるために、切替部30内に適宜配設された複数の配電線である。配電線群40は、第一配電線41から第四配電線44までを具備する。
第一配電線41及び第二配電線42は、系統用配電線L1と負荷用配電線L2との間において、各蓄電システム10・20を互いに並列に接続するためのものである。第一配電線41及び第二配電線42は、系統用配電線L1から2つに分岐するように延出すると共に、負荷用配電線L2で互いに合流するように設けられる。
図3において、第一配電線41は、系統用配電線L1の端部に設けられた第一接続点P1から紙面上方へ延出し、当該延出した端部が紙面右方へ延出し、当該延出した端部が紙面下方へ延出し、負荷用配電線L2の端部に設けられた第二接続点P2と接続される。第一配電線41は、その中途部に設けられた第三接続点P3で第一蓄電用配電線L3(第一蓄電システム10)と接続される。また、第一配電線41には、第三接続点P3と第一接続点P1との間に第四接続点P4が設けられると共に、第三接続点P3と第二接続点P2との間に第五接続点P5が設けられる。第一配電線41には、第四接続点P4と第三接続点P3との間に第一蓄電システム10のセンサ14が設けられる。
また、図3において、第二配電線42は、第一接続点P1から紙面下方へ延出し、当該延出した端部が紙面右方へ延出し、当該延出した端部が紙面上方へ延出し、第二接続点P2と接続される。第二配電線42は、その中途部に設けられた第六接続点P6で第二蓄電用配電線L4(第二蓄電システム20)と接続される。また、第二配電線42には、第六接続点P6と第一接続点P1との間に第七接続点P7が設けられると共に、第六接続点P6と第二接続点P2との間に第八接続点P8が設けられる。また、第二配電線42には、第六接続点P6と第七接続点P7との間に第二蓄電システム20のセンサ24が設けられる。
第三配電線43及び第四配電線44は、各蓄電システム10・20を互いに直列に接続するためのものである。第三配電線43及び第四配電線44は、第一配電線41と第二配電線42とを互いに接続するように配設される。図3において、第三配電線43は、その一端部が第一配電線41の第四接続点P4と接続されると共に、その他端部が第二配電線42の第八接続点P8と接続される。また、第四配電線44は、その一端部が第一配電線41の第五接続点P5と接続されると共に、その他端部が第二配電線42の第七接続点P7と接続される。
リレー群50は、切替部30内において電力の流通可否を適宜切り替えるためのものである。リレー群50は、第一リレー51から第六リレー56までを具備する。各リレー51〜56は、各配電線41〜44に適宜設けられ、当該設けられた箇所を開閉する。
第一リレー51は、第一配電線41の第一接続点P1と第四接続点P4との間に設けられる。第二リレー52は、第二配電線42の第一接続点P1と第七接続点P7との間に設けられる。第三リレー53は、第三配電線43の中途部に設けられる。第四リレー54は、第四配電線44の中途部に設けられる。第五リレー55は、第一配電線41の第五接続点P5と第二接続点P2との間に設けられる。第六リレー56は、第二配電線42の第八接続点P8と第二接続点P2との間に設けられる。
このように構成される各リレー51〜56は、制御部60と接続される。制御部60は、各リレー51〜56に信号を送信することで、各リレー51〜56を開閉する。これにより、制御部60は、各蓄電システム10・20の回路構成を切り替えることができる。
以下では、図4から図7までを参照して、制御部60による回路構成の切替について説明する。
制御部60は、図4に示す表にしたがって各リレー51〜56を開閉することで、各蓄電システム10・20を互いに並列に接続した並列接続状態と、互いに直列に接続した第一直列接続状態及び第二直列接続状態と、に切り替える。
まず、並列接続状態に切り替える場合について説明する。制御部60は、並列接続状態に切り替える場合、図4に示す「並列接続状態」にしたがって各リレー51〜56を開閉する。すなわち、制御部60は、第一リレー51、第二リレー52、第五リレー55及び第六リレー56をオンにする。また、制御部60は、第三リレー53及び第四リレー54をオフにする。
これによって、図5に示すように、制御部60は、第一配電線41及び第二配電線42における電力の流通を許容すると共に、第三配電線43及び第四配電線44における電力の流通を禁止する。これにより、制御部60は、第一配電線41及び第二配電線42を介して、各蓄電システム10・20を互いに並列に接続する。なお、図5に示すように、並列接続状態において、センサ14は、第一配電線41における第一蓄電システム10との第三接続点P3よりも上流側(系統電源K側)に配置される。また、センサ24は、第二配電線42における第二蓄電システム20との第六接続点P6よりも上流側に配置される。
本実施形態に係る各パワコン13・23は、並列接続状態で負荷Aへ電力を供給する場合、同一の電力を負荷Aへ供給するように構成されている。具体的には、負荷Aへ3000Wの電力を供給する場合、パワコン13は、太陽光発電装置11及び蓄電装置12から合計1500Wの電力を出力する。また、パワコン23は、太陽光発電装置11及び蓄電装置12から合計1500Wの電力を出力する。この際、各パワコン13・23は、各太陽光発電装置11・21で1500Wの電力を出力できない(負荷Aの消費電力を賄えない)場合に、各蓄電装置12・22を放電させる。前述の如く、各太陽光発電装置11・21の発電量は互いに同程度であるため、各蓄電装置12・22は、互いに同程度の電力を放電する(均等に放電する)ことになる。
また、各パワコン13・23は、並列接続状態において各太陽光発電装置11・21の電力が負荷Aの消費電力に対して余剰した場合に、各蓄電装置12・22に余剰した電力を充電する。各太陽光発電装置11・21は、その発電量が互いに同程度であるため、互いに同程度の電力が負荷Aの消費電力に対して余剰することになる。このため、各パワコン13・23は、各蓄電装置12・22を均等に充電することになる。具体的には、蓄電装置12が1000Wの電力を充電する場合、蓄電装置22も1000Wの電力を充電することになる。
また、各パワコン13・23は、並列接続状態において各蓄電装置12・22が満充電となった場合等に、各太陽光発電装置11・21で余剰した電力を系統電源Kへ逆潮流させる。各太陽光発電装置11・21は、互いに同程度の電力が負荷Aの消費電力に対して余剰することになるため、系統電源Kへ電力を均等に逆潮流させることになる。これにより、各蓄電システム10・20の所有者(例えば、住宅の居住者)は、平等に金銭的な利益を得ることができる。
次に、第一直列接続状態に切り替える場合について説明する。第一直列接続状態は、第一蓄電システム10が上流側に配置されるように、各蓄電システム10・20を互いに直列に接続した状態である。このような第一直列接続状態に切り替える場合、制御部60は、図4に示す「第一直列接続状態」にしたがって各リレー51〜56を開閉する。すなわち、制御部60は、第一リレー51、第四リレー54及び第六リレー56をオンにする。また、制御部60は、第二リレー52、第三リレー53及び第五リレー55をオフにする。
これによって、図6に示すように、制御部60は、系統電源Kからの電力が、第一接続点P1、第四接続点P4、第三接続点P3(第一蓄電システム10)、第五接続点P5、第七接続点P7、第六接続点P6(第二蓄電システム20)、第八接続点P8、第二接続点P2、負荷Aの順に流通するように、電力の流通方向を制御する。これにより、制御部60は、第一直列接続状態に切り替える。なお、図6に示すように、第一直列接続状態において、センサ14は、第一配電線41における第一蓄電システム10との第三接続点P3よりも上流側に配置される。また、センサ24は、第二配電線42における第二蓄電システム20との第六接続点P6よりも上流側に配置される。
このような第一直列接続状態で負荷Aへ電力を供給する場合、下流側に配置される第二蓄電システム20からの電力が、上流側に配置される第一蓄電システム10に対して優先的に負荷Aへ供給される。より詳細には、第二蓄電システム20からの電力で負荷Aの消費電力を賄える場合、第一蓄電システム10は、負荷Aへ電力を供給しない。一方、第二蓄電システム20からの電力で負荷Aの消費電力を賄えない場合、第一蓄電システム10は、負荷Aへ電力を供給する。このような構成により、第一蓄電システム10は、第一直列接続状態において、第二蓄電システム20よりも太陽光発電装置11で発電した電力が余剰し易い状態となる。
次に、第二直列接続状態に切り替える場合について説明する。第二直列接続状態は、第二蓄電システム20が上流側に配置されるように、各蓄電システム10・20を互いに直列に接続した状態である。このような第二直列接続状態に切り替える場合、制御部60は、図4に示す「第二直列接続状態」にしたがって各リレー51〜56を開閉する。すなわち、制御部60は、第二リレー52、第三リレー53及び第五リレー55をオンにする。また、制御部60は、第一リレー51、第四リレー54及び第六リレー56をオフにする。
これによって、図7に示すように、制御部60は、系統電源Kからの電力が、第一接続点P1、第七接続点P7、第六接続点P6(第二蓄電システム20)、第八接続点P8、第四接続点P4、第三接続点P3(第一蓄電システム10)、第五接続点P5、第二接続点P2、負荷Aの順に流通するように、電力の流通方向を制御する。これにより、制御部60は、第二直列接続状態に切り替える。なお、図7に示すように、第二直列接続状態において、センサ14は、第一配電線41における第一蓄電システム10との第三接続点P3よりも上流側に配置される。また、センサ24は、第二配電線42における第二蓄電システム20との第六接続点P6よりも上流側に配置される。
このような第二直列接続状態で負荷Aへ電力を供給する場合、下流側に配置される第一蓄電システム10からの電力が、上流側に配置される第二蓄電システム20に対して優先的に負荷Aへ供給される。このような構成により、第二蓄電システム20は、第二直列接続状態において、第一蓄電システム10よりも太陽光発電装置21で発電した電力が余剰し易い状態となる。なお、以下においては、第一直列接続状態及び第二直列接続状態をまとめて「直列接続状態」と称する。
各蓄電装置12・22は、このような並列接続状態及び直列接続状態における負荷Aへの電力供給において、その残量が所定の値(例えば、30%)以下となると、停電に備えて放電を停止するように構成される。
本実施形態に係る制御部60は、図8に示す切替処理を行うことで、並列接続状態及び直列接続状態の切替を適宜行うようにしている。
次に、図8に示す切替処理について詳細に説明する。
切替処理は、各蓄電装置12・22の残量等に応じて並列接続状態及び直列接続状態の切替を行うためのものである。切替処理は、所定のタイミングで(例えば、所定の時刻になると)開始される。切替処理が開始されると、制御部60は、各パワコン13・23から、各太陽光発電装置11・12の発電量、各蓄電装置12・22の残量及び各センサ14・24の検出結果を取得する。
ステップS10において、制御部60は、買電状態であるか否かを判断する。買電状態は、各蓄電システム10・20からの電力で負荷Aの消費電力を賄えず、系統電源Kから負荷Aへ電力を供給している(電力を購入している)状態である。制御部60は、各センサ14・24の検出結果に基づいて買電状態であるか否かを判断する。制御部60は、例えば、各センサ14・24がそれぞれ系統電源Kから負荷Aへ向かう電力を検出している場合に、買電状態であると判断する。制御部60は、買電状態であると判断した場合にステップS30へ移行する。一方、制御部60は、買電状態でないと判断した場合にステップS20へ移行する。
ステップS20において、制御部60は、余剰充電優先モードの処理を行う。なお、余剰充電優先モードの処理については後述する。
ステップS10で買電状態である場合に移行するステップS30において、制御部60は、放電不可の蓄電装置があるか否かを確認する。前述の如く、各蓄電装置12・22は、その残量が前記所定の値以下となると、放電を停止するように構成される。ステップS30において、制御部60は、各蓄電装置12・22がこのような放電を停止する残量まで減っているか(残量が前記所定の値以下であるか)否かを確認する。制御部60は、放電を停止する残量まで減っている蓄電装置がある場合に、放電不可の蓄電装置があると判断し、ステップS50へ移行する。一方、制御部60は、各蓄電装置12・22がそれぞれ放電を停止する残量まで減っていない場合に、放電不可の蓄電装置がないと判断し、ステップS40へ移行する。
ステップS40において、制御部60は、放電効率優先モードの処理を行う。なお、放電効率優先モードの処理については後述する。
ステップS30で放電不可の蓄電装置がある場合に移行するステップS50において、制御部60は、放電可能な蓄電装置があるか否かを確認する。制御部60は、各蓄電装置12・22の残量が前記所定の値よりも大きいか否かを確認することで、放電可能な蓄電装置があるか否かを確認する。制御部60は、放電可能な蓄電装置がある(残量が前記所定の値よりも大きい蓄電装置がある)場合に、ステップS60へ移行する。一方、制御部60は、放電可能な蓄電装置がない場合に、ステップS90へ移行する。
ステップS60において、制御部60は、第一蓄電システム10の蓄電装置12の残量が第二蓄電システム20の蓄電装置22の残量よりも少ないか否かを確認する。制御部60は、蓄電装置12の残量が蓄電装置22の残量よりも少ない場合に、ステップS70へ移行する。一方、制御部60は、蓄電装置12の残量が蓄電装置22の残量以上である場合に、ステップS80へ移行する。
ステップS70において、制御部60は、各蓄電システム10・20を第一直列接続状態に切り替える(図6参照)。制御部60は、ステップS70の処理が終了すると、切替処理を終了する。
ステップS80において、制御部60は、各蓄電システム10・20を第二直列接続状態に切り替える(図7参照)。制御部60は、ステップS80の処理が終了すると、切替処理を終了する。
このように、制御部60は、買電状態であって(ステップS10:Yes)、各蓄電装置12・22のいずれか一方が放電不能である場合に(ステップS30:Yes、ステップS50:Yes)、ステップS60へ移行する。この場合、放電不能な蓄電装置に優先的に充電するのが望ましい。そこで、制御部60は、ステップS60で各蓄電装置12・22の残量を比較し、残量が少ない蓄電装置が放電不能であると判断する。制御部60は、第一蓄電システム10の蓄電装置12が放電不能であると判断した場合に(ステップS60:Yes)、第一直列接続状態に切り替えて(ステップS70)、第一蓄電システム10の太陽光発電装置11の電力を余剰し易くする。これにより、放電不能な第一蓄電システム10の蓄電装置12に優先的に充電することができる。
また、ステップS60で第一蓄電システム10の蓄電装置12の残量が第二蓄電システム20の蓄電装置22の残量以上である(蓄電装置22が放電不能である)場合に移行するステップS80において、制御部60は、各蓄電システム10・20を第二直列接続状態に切り替える。これにより、第二蓄電システム20の太陽光発電装置21の電力を余剰し易くすることができるため、放電不能な第二蓄電システム20の蓄電装置22に優先的に充電することができる。
ステップS50で放電可能な蓄電装置がない場合に移行するステップS90において、制御部60は、各蓄電システム10・20が並列接続状態であるか否かを確認する。制御部60は、並列接続状態である場合に切替処理を終了する。一方、制御部60は、並列接続状態でない場合にステップS100へ移行する。
ステップS100において、制御部60は、各蓄電システム10・20を並列接続状態に切り替える(図5参照)。ステップS100の処理が終了すると、切替処理を終了する。
制御部60は、買電状態であって(ステップS10:Yes)、各蓄電装置12・22がそれぞれ放電不能である場合に(ステップS30:Yes、ステップS50:No)、ステップS90へ移行する。この場合、制御部60は、各蓄電装置12・22のいずれかを優先的に充電する必要はないと判断し、並列接続状態に切り替える(ステップS100)。これにより、各太陽光発電装置11・12の電力が負荷Aの消費電力に対して余剰した場合に、各蓄電装置12・22に均等に充電することができる。
次に、図9に示す余剰充電優先モードの処理について説明する。
余剰充電優先モードは、制御部60による切替部30の制御態様の一つである。余剰充電優先モードは、負荷Aの消費電力に対して余剰する各太陽光発電装置11・21の電力(余剰電力)を、各蓄電装置12・22に充電することを優先して並列接続状態と直列接続状態との切替を行うものである。制御部60は、図8に示す切替処理において余剰電力を系統電源Kへ逆潮流させた売電状態である場合に、余剰充電優先モードの処理を行う(ステップS10:No、ステップS20)。図9に示すように、制御部60は、余剰充電優先モードの処理を行う場合に、ステップS110へ移行する。
ステップS110において、制御部60は、各蓄電システム10・20が並列接続状態であるか否かを確認する。制御部60は、並列接続状態である場合に、ステップS120へ移行する。一方、制御部60は、並列接続状態でない(直列接続状態である)場合に、ステップS160へ移行する。
ステップS120において、制御部60は、残量が第一閾値a%以下の蓄電装置があるか否かを確認する。第一閾値a%は、充電しなければ各蓄電装置12・22の放電ができない(又は短時間で停止してしまう)か否かを判断するための値である。第一閾値には、例えば、30%が設定される。なお、以下においては、残量が第一閾値a以下となった状態を「残量が少ない」と称する。制御部60は、残量が第一閾値a%以下の蓄電装置がある場合に、ステップS130へ移行する。一方、制御部60は、各蓄電装置12・22の残量がそれぞれ第一閾値a%よりも大きい場合に、余剰充電優先モードの処理を終了する。すなわち、制御部60は、並列接続状態を維持する(図5参照)。制御部60は、余剰充電優先モードの処理を終了すると、図8に示す切替処理を終了する。
このように、制御部60は、並列接続状態であって(ステップS110:Yes)、各蓄電装置12・22の残量がそれぞれある程度確保されている(少なくない)場合に(ステップS120:No)、各蓄電装置12・22のいずれかを優先的に充電する必要はないと判断し、並列接続状態を維持する。これにより、制御部60は、各蓄電装置12・22に均等に充電することができるため、充電量のばらつきを抑制することができる。また、各蓄電装置12・22の残量がそれぞれある程度確保されている場合、すなわち各蓄電装置12・22のいずれか一方を優先的に充電する必要がない場合に並列接続状態を維持できるため、各蓄電装置12・22の充電を適切に制御することができる。また、負荷Aの消費電力が増大する等して、各蓄電装置12・22が放電する場合に、各蓄電装置12・22を均等に放電させることができるため、放電量のばらつきを抑制することができる。
ステップS120で残量が第一閾値a%以下の蓄電装置がある場合に移行するステップS130において、制御部60は、第一蓄電システム10の蓄電装置12の残量が第二蓄電システム20の蓄電装置22の残量よりも少ないか否かを確認する。制御部60は、蓄電装置12の残量が蓄電装置22の残量よりも少ない場合に、ステップS140へ移行する。一方、制御部60は、蓄電装置12の残量が蓄電装置22の残量以上である場合に、ステップS150へ移行する。
ステップS140において、制御部60は、各蓄電システム10・20を第一直列接続状態に切り替える(図6参照)。制御部60は、ステップS140の処理が終了すると、余剰充電優先モードの処理を終了する。
ステップS150において、制御部60は、各蓄電システム10・20を第二直列接続状態に切り替える(図7参照)。制御部60は、ステップS150の処理が終了すると、余剰充電優先モードの処理を終了する。
このように、制御部60は、並列接続状態であって(ステップS110:Yes)、各蓄電装置12・22の少なくともいずれか一方の残量が少ない場合に(ステップS120:Yes)、ステップS130へ移行する。この場合、制御部60は、ステップS130で各蓄電装置12・22のどちらがより残量が減っているのかを判断し、この残量が減っている蓄電装置に優先的に充電するべきであると判断する。制御部60は、第一蓄電システム10の蓄電装置12に優先的に充電するべきであると判断した場合に(ステップS130:Yes)、第一直列接続状態に切り替えて(ステップS140)、第一蓄電システム10の太陽光発電装置11の電力を余剰し易くする。これにより、残量が減っている第一蓄電システム10の蓄電装置12に優先的に充電することができるため、各蓄電装置12・22の充電を適切に制御することができる。
また、ステップS130で第一蓄電システム10の蓄電装置12の残量が第二蓄電システム20の蓄電装置22の残量以上である場合に移行するステップS150において、制御部60は、各蓄電システム10・20を第二直列接続状態に切り替える。これにより、第二蓄電システム20の太陽光発電装置21の電力を余剰し易くすることができるため、残量が減っている第二蓄電システム20の蓄電装置22に優先的に充電することができる。
ステップS110で並列接続状態でない(直列接続状態である)場合に移行するステップS160において、制御部60は、各蓄電装置12・22の残量がそれぞれ第二閾値b%以上であるか否かを確認する。第二閾値b%は、充電しなくても各蓄電装置12・22の放電を継続して行えるか否かを判断するための値である。第二閾値には、第一閾値a%よりも大きな値、例えば、50%が設定される。制御部60は、各蓄電装置12・22の残量がそれぞれ第二閾値b%以上である場合に、ステップS170へ移行する。一方、制御部60は、残量が第二閾値b%以上でない蓄電装置がある場合に、余剰充電優先モードの処理を終了する。
ステップS170において、制御部60は、各蓄電システム10・20を並列接続状態に切り替える(図5参照)。制御部60は、ステップS170の処理が終了すると、余剰充電優先モードの処理を終了する。
このように、制御部60は、直列接続状態であって(ステップS110:No)、各蓄電装置12・22の残量がそれぞれ第二閾値b%以上である場合(ステップS160:Yes)、各蓄電装置12・22の残量がそれぞれ十分にあると判断する。この場合、制御部60は、各蓄電装置12・22のいずれかを優先的に充電する必要はないと判断し、各蓄電システム10・20を並列接続状態に切り替える。これにより、各蓄電装置12・22のいずれか一方を優先的に充電する必要がない場合に並列接続状態に切り替えることができるため、並列接続状態への切替を適切に行うことができる。
一方、制御部60は、直列接続状態であって(ステップS110:No)、残量が不十分な蓄電装置がある場合に(ステップS160:No)、当該蓄電装置に優先的に充電する必要があると判断する。なお、本実施形態においては、図8に示すステップS60〜S80や図9に示すステップS130〜S150で直列接続状態に切り替えることで、残量が不十分な蓄電装置(放電不能な蓄電装置や残量が減っている蓄電装置)を優先的に充電するようにしている。そこで、制御部60は、残量が不十分な蓄電装置があると判断した場合に直列接続状態を維持し、残量が不十分な蓄電装置を優先的に充電する。
以上のように、制御部60は、余剰充電優先モードの処理において、各蓄電装置12・22の残量に基づいて並列接続状態と直列接続状態とを切り替えている(ステップS140・S150・S170)。これにより、制御部60は、残量が少ない蓄電装置12・22がある場合に各蓄電システム10・20を直列接続状態に切り替えて、当該蓄電装置12・22に優先的に充電することができる(ステップS140・S150)。また、制御部60は、各蓄電装置12・22のいずれか一方を優先的に充電する必要がない場合に、各蓄電システム10・20を並列接続状態に切り替えることができる(ステップS170)。これによって、制御部60は、並列状態と直列状態とを適切に切り替えることができる。
次に、図10に示す放電効率優先モードの切替処理について説明する。
放電効率優先モードは、制御部60による切替部30の制御態様の一つである。放電効率優先モードは、各蓄電装置12・22の放電効率を優先して並列接続状態と直列接続状態との切替を行うものである。制御部60は、図8に示す切替処理において買電状態であり(ステップS10:Yes)、各蓄電装置12・22がそれぞれ放電可能である場合に(ステップS30:No)、余剰充電優先モードの処理を行う。図10に示すように、制御部60は、余剰充電優先モードの処理を行う場合に、ステップS210へ移行する。
ステップS210において、制御部60は、各蓄電システム10・20が並列接続状態であるか否かを確認する。制御部60は、並列接続状態である場合に、ステップS220へ移行する。一方、制御部60は、並列接続状態でない(直列接続状態である)場合に、ステップS260へ移行する。
ステップS220において、制御部60は、各蓄電装置12・22の放電効率がそれぞれ第三閾値c%以下であるか否かを確認する。第三閾値c%は、放電効率が悪化しているか否かを判断するための値である。第三閾値には、例えば、60%が設定される。制御部60は、各蓄電装置12・22の放電効率がそれぞれ第三閾値c%以下である場合に、ステップS230へ移行する。一方、制御部60は、放電効率が第三閾値c%よりも大きい蓄電装置がある場合に、余剰充電優先モードの処理を終了する。なお、本実施形態に係る各蓄電装置12・22は、並列接続状態である場合に均等に放電するため、放電効率が互いに同程度になる。よって、制御部60は、ステップS220で各蓄電装置12・22の放電効率がそれぞれ第三閾値c%よりも大きい場合に、余剰充電優先モードの処理を終了し、並列接続状態を維持する(図5参照)こととなる。制御部60は、余剰充電優先モードの処理を終了すると、図8に示す切替処理を終了する。
このように、制御部60は、並列接続状態であって(ステップS210:Yes)、各蓄電装置12・22の放電効率がそれぞれ悪化していない場合に(ステップS220:No)、直列接続状態に切り替える必要はないと判断し、並列接続状態を維持する。これにより、放電量のばらつきを抑制することができる。これによって、放電量のばらつきに起因する各蓄電装置12・22の劣化度合いのばらつきを抑制することができる。また、制御部60は、ある程度の放電効率で各蓄電装置12・22を放電できる場合、すなわち各蓄電装置12・22のいずれかを一方を優先的に放電する必要がない場合に並列接続状態を維持できる。このため、各蓄電装置12・22の放電を適切に制御することができる。
ステップS220で各蓄電装置12・22の放電効率がそれぞれが悪化している場合に移行するステップS230において、制御部60は、第一蓄電システム10の蓄電装置12の放電優先度が第二蓄電システム20の蓄電装置22の放電優先度よりも低いか否かを確認する。
放電優先度は、各蓄電装置12・22のうち、どちらを優先的に放電するべきかを決めるものである。放電優先度は、図8に示す切替処理が行われる前に、制御部60により適宜のタイミングで(例えば、決まった時刻になると)設定される。制御部60は、放電優先度を設定する際に、各蓄電装置12・22の前日の1日の積算放電量を比較する。そして、制御部60は、各蓄電装置12・22のうち、積算放電量が少ない方の放電優先度を、積算放電量が多い方の放電優先度よりも高くする。
図10に示すステップS230において、制御部60は、以上のように設定された各蓄電装置12・22の積算放電量を比較する。制御部60は、第一蓄電システム10の蓄電装置12の放電優先度が第二蓄電システム20の蓄電装置22の放電優先度よりも低い場合に、ステップS240へ移行する。一方、制御部60は、蓄電装置12の放電優先度が蓄電装置22の放電優先度以上である場合に、ステップS250へ移行する。
ステップS240において、制御部60は、各蓄電システム10・20を第一直列接続状態に切り替える(図6参照)。制御部60は、ステップS240の処理が終了すると、余剰充電優先モードの処理を終了する。
ステップS250において、制御部60は、各蓄電システム10・20を第二直列接続状態に切り替える(図7参照)。制御部60は、ステップS250の処理が終了すると、余剰充電優先モードの処理を終了する。
ここで、並列接続状態においては(ステップS210:Yes)、各蓄電装置12・22が均等に放電するため、負荷Aの消費電力が小さい場合等に各蓄電装置12・22の放電量が定格出力に対して小さくなり過ぎて放電効率が悪化することがある(ステップS220:Yes)。制御部60は、このような場合に、各蓄電システム10・20を直列接続状態に切り替える必要があると判断し、ステップS230へ移行する。当該制御部60は、第二蓄電システム20の蓄電装置22の放電優先度が高い場合に(ステップS230:Yes)、第一直列接続状態に切り替えて(ステップS240)、第二蓄電システム20の蓄電装置22を優先的に放電させる。これによって、放電優先度が高い蓄電装置22の放電量を増大させることができる。このため、各蓄電装置12・22が均等に放電することに起因する全ての蓄電装置12・22の放電効率の悪化を抑制することができる。
また、ステップS230で第一蓄電システム10の蓄電装置12の放電優先度が第二蓄電システム20の蓄電装置22の放電優先度以上である場合に移行するステップS250において、制御部60は、各蓄電システム10・20を第二直列接続状態に切り替える。これにより、放電優先度が高い蓄電装置12の放電量を増大させることができる。このため、各蓄電装置12・22が均等に放電することに起因する全ての蓄電装置12・22の放電効率の悪化を抑制することができる。
ステップS210で並列接続状態でない(直列接続状態である)場合に移行するステップS260において、制御部60は、並列接続状態に切り替えた場合の各蓄電装置12・22の放電効率がそれぞれ第四閾値d%以上となるかを判断する。第四閾値d%は、放電効率が良好であるか否かを判断するための値である。第四閾値には、第三閾値c%よりも大きな値、例えば、80%が設定される。
ステップS260において、制御部60は、まず、負荷Aの消費電力及び各太陽光発電装置11・21の発電量に基づいて、各蓄電システム10・20を並列接続状態に切り替えた場合の各蓄電装置12・22の放電量を算出する。そして、制御部60は、当該各蓄電装置12・22の放電量及び定格出力に基づいて並列接続状態に切り替えた場合の各蓄電装置12・22の放電効率を予測し、当該予測結果を第四閾値d%と比較する。制御部60は、各蓄電装置12・22の放電効率の予測結果がそれぞれ第四閾値d%以上となる場合に、ステップS270へ移行する。一方、制御部60は、放電効率の予測結果が第四閾値d%よりも小さい蓄電装置がある場合に、余剰充電優先モードの処理を終了する。なお、本実施形態に係る各蓄電装置12・22は、並列接続状態において放電効率が互いに同程度になるため、実質的には各蓄電装置12・22の放電効率の予測結果がそれぞれ第四閾値d%よりも小さい場合に、余剰充電優先モードの処理を終了する。
ステップS270において、制御部60は、各蓄電システム10・20を並列接続状態に切り替える(図5参照)。制御部60は、ステップS270の処理が終了すると、切替処理を終了する。
このように、制御部60は、直列接続状態であって(ステップS210:No)、並列接続状態に切り替えると良好な放電効率になると予測される場合に(ステップS260:Yes)、並列接続状態に切り替える。これにより、制御部60は、放電量のばらつきを抑制することができる。また、制御部60は、良好な放電効率で各蓄電装置12・22を放電できる場合、すなわち各蓄電装置12・22のいずれかを一方を優先的に放電する必要がない場合に並列接続状態に切り替えることができる。このため、並列接続状態の切替を適切に行うことができる。
一方、制御部60は、直列接続状態であって(ステップS210:No)、並列接続状態に切り替えても良好な放電効率にならないと予測される場合に(ステップS260:No)、直列接続状態を維持する。これにより、制御部60は、良好な放電効率になると予測された場合にのみ、直列接続状態から並列接続状態へと切り替えるようにしている。これによって、制御部60は、並列接続状態で各蓄電装置12・22が均等に放電することに起因する全ての蓄電装置12・22の放電効率の悪化を抑制することができる。
以上のように、制御部60は、放電効率優先モードの処理において、各蓄電装置12・22の放電効率に基づいて並列状態と直列状態とを切り替えている(ステップS240・S250・S270)。これにより、制御部60は、放電効率が悪化して各蓄電装置12・22のいずれか一方を優先的に放電させる必要がある場合に、各蓄電システム10・20を直列接続状態に切り替えることができる(ステップS240・S250)。これにより、下流側の蓄電装置を優先的に放電させて放電量を増大させることができるため、放電効率の悪化を抑制することができる。また、制御部60は、各蓄電装置12・22のいずれか一方を優先的に放電する必要がない場合に、各蓄電システム10・20を並列接続状態に切り替えることができる(ステップS270)。これによって、制御部60は、並列接続状態及び直列接続状態を適切に切り替えることができる。
また、制御部60は、図9に示す余剰充電優先モードの処理において、各蓄電装置12・22の放電効率よりも充電を優先して、直列接続状態と並列接続状態とを切り替えている。一方、制御部60は、図10に示す放電効率優先モードの処理において、各蓄電装置12・22の充電よりも放電効率を優先して、直列接続状態と並列接続状態とを切り替えている。このように、優先する事項が異なる複数のモードを備えることにより、優先する事項に応じた種々の効果(例えば、残量が少ない蓄電装置への優先的な充電や良好な放電効率での各蓄電装置12・22の放電等)を得ることができる。
本実施形態に係る切替部30は、各蓄電システム10・20を直列接続状態に切り替える場合に、各蓄電システム10・20の並び順を変更することができる。これにより、残量が少ない蓄電装置を上流側に配置して優先的に充電させたり、放電優先度が高い蓄電装置を下流側に配置して優先的に放電させるることが可能となる。これにより、切替部30は、直列接続状態において、各蓄電装置12・22の充放電を適切に制御することができる。
以上の如く構成された切替処理は、終了後に無条件で連続して行われたり、所定の条件をトリガーにして(例えば、処理が終了してから所定の時間が経過した場合等に)、もう一度行われる。
以上の如く、本実施形態に係る電力供給システム1は、系統用配電線L1、負荷用配電線L2及び配電線群40(配電線)を介して負荷Aへ電力を供給可能な各蓄電システム10・20(複数の供給部)と、前記系統用配電線L1、負荷用配電線L2及び配電線群40における給電経路を切り替えることで、前記各蓄電システム10・20を互いに直列に接続した直列接続状態と、前記各蓄電システム10・20を互いに並列に接続した並列接続状態と、のいずれかに切り替える切替部30と、前記切替部30を制御する制御部60と、を具備するものである。
このように構成することにより、放電量のばらつき及び放電効率の悪化を抑制することができる。具体的には、並列接続状態に切り替えて、各蓄電システム10・20から均等に負荷Aへ電力を供給することができるため、放電量のばらつきを抑制することができる。また、直列接続状態に切り替えて、下流側の蓄電装置12・22を優先的に放電させることができるため、放電効率の悪化を抑制することができる。
また、前記切替部30は、前記直列接続状態に切り替える場合に、電力の流通方向における前記各蓄電システム10・20の並び順を変更可能に構成されるものである。
このように構成することにより、直列接続状態に切り替える場合に、各蓄電システム10・20のうち、優先的に放電させたい蓄電システムを下流側に配置することができるため、各蓄電システム10・20の放電を適切に制御することができる。
また、前記各蓄電システム10・20は、各蓄電装置12・22を有し、前記制御部60は、前記切替部30の制御態様として、前記各蓄電装置12・22の残量に基づいて前記直列接続状態と前記並列接続状態とを切り替える余剰充電優先モード(第一モード)を有するものである(ステップS20)。
このように構成することにより、各蓄電装置12・22の残量を考慮して直列接続状態と並列接続状態とを適切に切り替えることができる。
また、前記制御部60は、前記余剰充電優先モードにおいて、前記各蓄電装置12・22のうち、少なくとも一つの前記蓄電装置12・22の残量が第一閾値a%以下である場合に(ステップS120:Yes)、前記少なくとも一つの前記蓄電装置12・22に優先的に充電可能な前記並び順となった前記直列接続状態に切り替えるものである(ステップS130〜S150)。
このように構成することにより、残量が少ない(第一閾値a%以下となった)蓄電装置12・22に優先的に充電できるため、各蓄電装置12・22の充電を適切に制御することができる。
また、前記制御部60は、前記余剰充電優先モードにおいて、全ての前記蓄電装置12・22の残量が前記第一閾値a%よりも大きな値の第二閾値b%以上である場合に(ステップS160:Yes)、前記並列接続状態に切り替えるものである(ステップS170)。
このように構成することにより、各蓄電装置12・22のいずれかに優先的に充電する必要性が小さい場合に、並列接続状態に切り替えることができる。このため、並列接続状態に適切に切り替えることができる。
また、前記各蓄電システム10・20は、自然エネルギーを利用して発電可能な各太陽光発電装置11・21(発電装置)を有し、前記制御部60は、前記各太陽光発電装置11・21で発電した電力を系統電源Kへ逆潮流させている場合に(ステップS10:No)、前記余剰充電優先モードを選択するものである(ステップS20)。
このように構成することにより、各太陽光発電装置11・21で発電した電力を各蓄電装置12・22へ適切に充電することができる。
また、前記各蓄電システム10・20は、各蓄電装置12・22を有し、前記制御部60は、前記切替部30の制御態様として、前記各蓄電装置12・22の放電効率に基づいて前記直列接続状態と前記並列接続状態とを切り替える放電効率優先モード(第二モード)を有するものである(ステップS40)。
このように構成することにより、各蓄電装置12・22の放電効率を考慮して直列接続状態と並列接続状態とを適切に切り替えることができる。
また、前記制御部60は、前記放電効率優先モードにおいて、少なくとも一つの前記蓄電装置12・22の放電効率が第三閾値c%以下である場合に(ステップS220:Yes)、前記直列接続状態に切り替えるものである(ステップS230〜S250)。
このように構成することにより、各蓄電装置12・22のいずれかを優先的に放電させる必要性がある場合に、直列接続状態に切り替えることができる。このため、直列接続状態に適切に切り替えることができる。
また、前記制御部60は、前記放電効率優先モードにおいて前記直列接続状態に切り替える場合、前記各蓄電装置12・22のうち、放電優先度(放電に関する優先順位)が高い前記蓄電装置12・22が優先的に放電されるように、前記各蓄電システム10・20の前記並び順を変更するものである(ステップS230〜S250)。
このように構成することにより、直列接続状態に切り替える場合に、各蓄電装置12・22のうち、放電させるのが望ましい蓄電装置12・22を優先的に放電させることができる。これにより、各蓄電装置12・22の放電を適切に制御することができる。
また、前記制御部60は、前記放電効率優先モードにおいて、前記並列接続状態に切り替えた場合の前記各蓄電装置12・22の放電効率を予測し、当該予測結果が第三閾値c%よりも大きな第四閾値d%以上である場合に(ステップS260:Yes)、前記並列接続状態に切り替えるものである(ステップS270)。
このように構成することにより、放電効率が良好となる(第四閾値d%以上となる)場合に、並列接続状態に切り替えることができる。これにより、並列接続状態に適切に切り替えることができる。
また、前記各蓄電システム10・20は、自然エネルギーを利用して発電可能な各太陽光発電装置11・21(発電装置)を有し、前記制御部60は、前記各太陽光発電装置11・21で発電した電力を系統電源Kへ逆潮流させていない場合(ステップS10:Yes)、かつ、全ての前記蓄電装置12・22が放電するための残量を有している場合に(ステップS30:No)前記放電効率優先モードを選択するものである(ステップS40)。
このように構成することにより、全ての蓄電装置12・22が放電状態であることが想定される場合に放電効率優先モードの処理を行うことができる。これにより、各蓄電装置12・22が放電していない場合を考慮しなくても済むため、各蓄電装置12・22の放電効率の判断を適切に行うことができる。このため、直列接続状態と並列接続状態とをより適切に切り替えることができる。
また、前記各蓄電システム10・20は、各蓄電装置12・22、及び自然エネルギーを利用して発電可能な各太陽光発電装置11・21(発電装置)を有し、前記制御部60は、前記各太陽光発電装置11・21で発電した電力を系統電源Kへ逆潮流させていない場合(ステップS10:Yes)、かつ、一部の前記蓄電装置12・22が放電するための残量を有していない場合に(ステップS30:Yes、ステップS50:Yes)、前記一部の前記蓄電装置12・22に優先的に充電可能な前記並び順となった前記直列接続状態に切り替える(ステップS60〜S80)。
このように構成することにより、放電不能な(放電するための残量を有していない)蓄電装置12・22に優先的に充電できるため、各蓄電装置12・22の充電を適切に制御することができる。
また、前記各蓄電システム10・20は、各蓄電装置12・22、及び自然エネルギーを利用して発電可能な各太陽光発電装置11・21(発電装置)を有し、前記制御部60は、前記各太陽光発電装置11・21で発電した電力を系統電源Kへ逆潮流させていない場合(ステップS10:Yes)、かつ、全ての前記蓄電装置12・22が放電するための残量を有していない場合に(ステップS30:Yes、ステップS50:No)、前記並列接続状態に切り替えるものである(ステップS100)。
このように構成することにより、各蓄電装置12・22が放電可能な残量を有しておらず、各蓄電装置12・22のいずれかに優先的に充電する必要性が小さい場合に、並列接続状態に切り替えることができる。このため、並列接続状態に適切に切り替えることができる。
また、上述の如く、電力供給システム1においては、回路構成がどのように切り替えられた場合であっても(より詳細には、並列接続状態、第一直列接続状態又は第二直列接続状態のうち、何れの接続状態に切り替えられた場合であっても)、各センサ(各センサ14・24)は、当該センサを具備する蓄電システムが接続された配電線における、当該蓄電システムの当該配電線との接続点よりも上流側に配置される。
このような構成にすることにより、回路構成がどのように切り替えられた場合であっても、各蓄電システムにおける負荷追従運転を適切に行うことができる。
なお、本実施形態に係る各蓄電システム10・20は、本発明に係る複数の供給部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る各太陽光発電装置11・21は、本発明に係る発電装置の実施の一形態である。
次に、第二実施形態に係る電力供給システム101について説明する。
図11に示すように、電力供給システム101は、主として第一蓄電システム110、第二蓄電システム120、第三蓄電システム130、切替部140及び制御部180を具備する。このように、第二実施形態に係る電力供給システム101は、蓄電システムの数が1つ多い点で、第一実施形態に係る電力供給システム1と相違する。
第一蓄電システム110は、第一実施形態に係る第一蓄電システム10と同様に構成される太陽光発電装置111、蓄電装置112、パワコン113及びセンサ114を具備する。パワコン113は、第一蓄電用配電線L13を介して後述する切替部140と接続される。
第二蓄電システム120は、第一蓄電システム110と同様の機器構成となっている。具体的には、第二蓄電システム120の太陽光発電装置121、蓄電装置122、パワコン123及びセンサ124は、それぞれ第一蓄電システム110の太陽光発電装置111、蓄電装置112、パワコン113及びセンサ114に相当する。パワコン123は、第二蓄電用配電線L14を介して切替部140と接続される。
第三蓄電システム130は、第一蓄電システム110と同様の機器構成となっている。具体的には、第三蓄電システム130の太陽光発電装置131、蓄電装置132、パワコン133及びセンサ134は、それぞれ第一蓄電システム110の太陽光発電装置111、蓄電装置112、パワコン113及びセンサ114に相当する。パワコン133は、第三蓄電用配電線L15を介して切替部140と接続される。
切替部140は、各蓄電システム110・120・130の回路構成(直列に接続するか並列に接続するか)を切り替えるためのものである。切替部140は、系統電源Kと負荷Aとの間に設けられる。切替部140は、系統用配電線L11を介して系統電源Kと接続される。また、切替部140は、負荷用配電線L12を介して負荷Aと接続される。切替部140は、後述する制御部180によって制御されることで、各蓄電システム110・120・130を互いに並列に接続することができる(図14参照)。また、切替部140は、各蓄電システム110・120・130を互いに直列に接続することができる(図15及び図16参照)。なお、切替部140の構成については、後述する。
制御部180は、第一実施形態に係る制御部180と同様に構成される。制御部180は、切替部140に信号を送信することで、切替部140の動作を制御することができる。
次に、図12を参照して切替部140の構成について説明する。
切替部140は、配電線群150及びリレー群160を具備する。
配電線群150は、切替部140内に適宜配設された複数の配電線である。配電線群150は、第一配電線151から第七配電線157までを具備する。
第一配電線151から第三配電線153までは、系統用配電線L11と負荷用配電線L12との間において、各蓄電システム110・120・130を互いに並列に接続するためのものである。第一配電線151から第三配電線153までは、系統用配電線L11から3つに分岐するように延出すると共に、負荷用配電線L12で互いに合流するように設けられる。
図12において、第一配電線151は、系統用配電線L11の端部に設けられた第一接続点P11から紙面右上方へ延出し、当該延出した端部が紙面右方へ延出し、当該延出した端部が紙面右下方へ延出し、負荷用配電線L2の端部に設けられた第二接続点P12と接続される。第一配電線151は、その中途部に設けられた第三接続点P13で第一蓄電用配電線L13(第一蓄電システム110)と接続される。また、第一配電線151には、第三接続点P13と第一接続点P11との間に第四接続点P14が設けられると共に、第三接続点P13と第二接続点P12との間に第五接続点P15が設けられる。第一配電線151には、第四接続点P14と第三接続点P13との間に第一蓄電システム110のセンサ114が設けられる。
また、図12において、第二配電線152は、第一接続点P11から紙面右方へ延出し、第二接続点P12と接続される。第二配電線152は、その中途部に設けられた第六接続点P16で第二蓄電用配電線L14(第二蓄電システム120)と接続される。また、第二配電線152には、第六接続点P16と第一接続点P11との間に第七接続点P17が設けられると共に、第六接続点P16と第二接続点P12との間に第八接続点P18が設けられる。第二配電線152には、第六接続点P16と第七接続点P17との間に第二蓄電システム120のセンサ124が設けられる。
また、図12において、第三配電線153は、第一接続点P11から紙面右下方へ延出し、当該延出した端部が紙面右方へ延出し、当該延出した端部が紙面右上方へ延出し、第二接続点P12と接続される。第三配電線153は、その中途部に設けられた第九接続点P19で第三蓄電用配電線L15(第三蓄電システム130)と接続される。また、第三配電線153には、第九接続点P19と第一接続点P11との間に第十接続点P20が設けられると共に、第九接続点P19と第二接続点P12との間に第十一接続点P21が設けられる。第三配電線153には、第九接続点P19と第十接続点P20との間に第三蓄電システム130のセンサ134が設けられる。
第四配電線154及び第六配電線156は、第一蓄電システム110及び第二蓄電システム120を互いに直列に接続するためのものである。第四配電線154及び第六配電線156は、第一配電線151と第二配電線152とを互いに接続するように配設される。図12において、第四配電線154は、その一端部が第一配電線151の第四接続点P14と接続されると共に、その他端部が第二配電線152の第八接続点P18と接続される。また、第六配電線156は、その一端部が第一配電線151の第五接続点P15と接続されると共に、その他端部が第二配電線152の第七接続点P17と接続される。
第五配電線155及び第七配電線157は、第二蓄電システム120及び第三蓄電システム130を互いに直列に接続するためのものである。第五配電線155及び第七配電線157は、第二配電線152と第三配電線153とを互いに接続するように配設される。図12において、第五配電線155は、その一端部が第二配電線152の第八接続点P18と接続されると共に、その他端部が第三配電線153の第十接続点P20と接続される。また、第七配電線157は、その一端部が第二配電線152の第七接続点P17と接続されると共に、その他端部が第三配電線153の第十一接続点P21と接続される。
リレー群160は、切替部140内において電力の流通可否を適宜切り替えるためのものである。リレー群160は、第一リレー161から第十リレー170までを具備する。
第一リレー161は、第一配電線151の第一接続点P11と第四接続点P14との間に設けられる。第二リレー162は、第三配電線153の第一接続点P11と第十接続点P20との間に設けられる。第三リレー163は、第二配電線152の第一接続点P11と第七接続点P17との間に設けられる。第四リレー164は、第四配電線154の中途部に設けられる。第五リレー165は、第五配電線155の中途部に設けられる。第六リレー166は、第六配電線156の中途部に設けられる。第七リレー167は、第七配電線157の中途部に設けられる。第八リレー168は、第二配電線152の第八接続点P18と第二接続点P12との間に設けられる。第九リレー169は、第一配電線151の第五接続点P15と第二接続点P12との間に設けられる。第十リレー170は、第三配電線153の第十一接続点P21と第二接続点P12との間に設けられる。
このように構成される切替部140は、各リレー161〜170が制御部180と接続される。制御部180は、各リレー161〜170に信号を送信することで、各リレー161〜170を開閉する。これにより、制御部180は、各蓄電システム110・120・130の回路構成を切り替えることができる。
以下では、図13から図16までを参照して、制御部180による回路構成の切替について説明する。
制御部180は、図13に示す表にしたがって各リレー161〜170を開閉することで、各蓄電システム110・120・130を互いに並列に接続した並列接続状態と、互いに直列に接続した第一直列接続状態及び第二直列接続状態と、に切り替える。
まず、並列接続状態に切り替える場合について説明する。制御部180は、並列接続状態に切り替える場合、図13に示す「並列接続状態」にしたがって各リレー161〜170を開閉する。すなわち、制御部180は、第一リレー161から第三リレー163まで、及び第八リレー168から第十リレー170までをオンにする。また、制御部180は、第四リレー164から第七リレー167までをオフにする。
これによって、図14に示すように、制御部180は、第一配電線151から第三配電線153までにおける電力の流通を許容すると共に、第四配電線154から第七配電線157までにおける電力の流通を禁止する。これにより、制御部180は、第一配電線151から第三配電線153までを介して、各蓄電システム110・120・130を互いに並列に接続する。
本実施形態に係る各パワコン113・123・133は、並列接続状態で負荷Aへ電力を供給する場合、略同程度の電力を負荷Aへ供給するように構成されている。
次に、第一直列接続状態に切り替える場合について説明する。第一直列接続状態は、第一蓄電システム110が最も上流側に配置されるように、各蓄電システム110・120・130を互いに直列に接続した状態である。このような第一直列接続状態に切り替える場合、制御部180は、図13に示す「第一直列接続状態」にしたがって各リレー161〜170を開閉する。すなわち、制御部180は、第一リレー161、第五リレー165、第六リレー166及び第十リレー170をオンにする。また、制御部180は、第二リレー162から第四リレー164まで、第七リレー167から第九リレー169までをオフにする。
これによって、図15に示すように、制御部180は、系統電源Kからの電力が、第一接続点P11、第四接続点P14、第三接続点P13(第一蓄電システム110)、第五接続点P15、第七接続点P17、第六接続点P16(第二蓄電システム120)、第八接続点P18、第十接続点P10、第九接続点P19(第三蓄電システム130)、第十一接続点P21、第二接続点P12、負荷Aの順に流通するように、電力の流通方向を制御する。これにより、制御部180は、上流側より順に第一蓄電システム110、第二蓄電システム120、第三蓄電システム130を並べて配置して、第一直列接続状態に切り替える。
第一直列接続状態においては、最も下流側に配置される第三蓄電システム130からの電力が、上流側に配置される第一蓄電システム110及び第二蓄電システム120に対して優先的に負荷Aへ供給される。また、第一直列接続状態においては、第二蓄電システム120からの電力が、最も上流側に配置される第一蓄電システム110に対して優先的に負荷Aへ供給される。
次に、第二直列接続状態に切り替える場合について説明する。第二直列接続状態は、第三蓄電システム130が最も上流側に配置されるように、各蓄電システムを互いに直列に接続した状態である。このような第二直列接続状態に切り替える場合、制御部180は、図13に示す「第二直列接続状態」にしたがって各リレー161〜170を開閉する。すなわち、制御部180は、第二リレー162、第四リレー164、第七リレー167及び第九リレー169をオンにする。また、制御部180は、第一リレー161、第三リレー163、第五リレー165、第六リレー166、第八リレー168及び第十リレー170をオフにする。
これによって、図16に示すように、制御部180は、系統電源Kからの電力が、第一接続点P11、第十接続点P20、第九接続点P19(第三蓄電システム130)、第十一接続点P21、第七接続点P17、第六接続点P16(第二蓄電システム120)、第八接続点P18、第四接続点P14、第三接続点P13(第一蓄電システム110)、第五接続点P15、第二接続点P12、負荷Aの順に流通するように、電力の流通方向を制御する。これにより、制御部180は、上流側より順に第三蓄電システム130、第二蓄電システム120、第一蓄電システム110を並べて配置して、第二直列接続状態に切り替える。
第二直列接続状態においては、最も下流側に配置される第一蓄電システム110からの電力が、上流側に配置される第二蓄電システム120及び第三蓄電システム130に対して優先的に負荷Aへ供給される。また、第二直列接続状態においては、第二蓄電システム120からの電力が、最も上流側に配置される第三蓄電システム130に対して優先的に負荷Aへ供給される。
このように、本実施形態に係る制御部180によれば、3つの蓄電システム110・120・130を並列接続状態と直列接続状態とに切り替えることができる。制御部180によって並列接続状態に切り替えると、各蓄電装置112・122・132を均等に放電させて放電量のばらつきを抑制することができる。また、直列接続状態に切り替えると、下流側に配置される蓄電装置を優先的に放電させて、放電効率の悪化を抑制することができる。
また、制御部180は、蓄電システム110・120・130を直列接続状態に切り替える場合に、第二蓄電システム120を基準として、第一蓄電システム110と第三蓄電システム130との位置関係(どちらが上流側に配置されるのか)を変更することができる。これにより、各蓄電システム110・120・130の並び順を任意に変更可能に構成した場合よりも配電線やリレーの数を減らすことができる。
なお、第二実施形態に係る電力供給システム101においても、第一実施形態に係る電力供給システム1と同様に、回路構成がどのように切り替えられた場合であっても、各センサは、当該センサを具備する蓄電システムが接続された配電線における、当該蓄電システムの当該配電線との接続点よりも上流側に配置される。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、電力供給システム1・101は、住宅群に設けるものとしたが、これに限定するものではなく、オフィスビルや病院等に設けるものであってもよい。
また、各蓄電システム10・20・110・120・130は、所定の燃料を用いて発電する発電装置(例えば、燃料電池)等を具備する構成であってもよい。
また、発電装置は、太陽光を利用して発電する太陽光発電装置11・21・111・121・131であるものとしたが、自然エネルギー(例えば、水力や風力)を利用して発電するものであれば、これに限定されるものではない。
また、1つの電力供給システム1・101に設けられる各蓄電システム10・20・110・120・130の数は、2つ以上であれば、第一実施形態及び第二実施形態に限定されるものではない。各蓄電システム10・20・110・120・130の数は、例えば、4つ以上であってもよい。
また、第一実施形態に係る各太陽光発電装置11・21は、互いに同程度の発電量で同時に発電するものであったが、各太陽光発電装置11・21の発電量の関係は、これに限定されるものではなく、互いに異なる発電量で同時に発電するものあってもよい。
また、第一実施形態に係る各蓄電装置12・22は、互いに同一の容量及び定格出力であるものとしたが、各蓄電装置12・22の容量及び定格出力の関係は、これに限定されるものではなく、互いに異なる容量及び定格出力であってもよい。
また、切替部30・140は、並列接続状態と直列接続状態とを切替可能であればよく、必ずしも直列接続状態に切り替える場合に、各蓄電システム10・20・110・120・130の並び順を変更可能である必要はない。
また、第一実施形態に係る制御部60は、余剰充電優先モードと放電効率優先モードとの選択を自動で行うものとしたが、これに限定されるものではなく、住宅の居住者等が任意に選択するものであってもよい。
また、第一実施形態に係る制御部60は、必ずしも売電状態である場合に余剰充電優先モードの処理を行う必要はなく、例えば、買電状態である場合に余剰充電優先モードの処理を行ってもよい。
また、第一実施形態に係る制御部60は、必ずしも買電状態であり、かつ、放電不可の蓄電装置がない場合に放電効率優先モードの処理を行う必要はなく、例えば、売電状態である場合に余剰充電優先モードの処理を行ってもよい。
また、制御部60は、図10に示すステップS220において、必ずしも各蓄電装置12・22の放電効率がそれぞれ第三閾値c%以下であるかを確認する必要はない。制御部60は、例えば、並列接続状態において放電する各蓄電装置12・22の放電量が互いに異なる(放電効率が異なる)場合等においては、少なくとも一つの蓄電装置12・22の放電効率が第三閾値c%以下であるかを確認してもよい。
また、第一実施形態に係る制御部60は、必ずしも図10に示すステップS220・S260において放電効率を確認する必要はなく、例えば、各蓄電装置12・22の放電量を確認してもよい。各蓄電装置12・22は、その放電量が多くなるにつれて放電効率が良好となる。よって、制御部60は、ステップS220・S260において放電量を確認する場合、所定の閾値と比較することで放電効率の良し悪しを判断することができる。
また、図10に示すステップS230における放電優先度の設定手法は、第一実施形態に限定されるものではなく、例えば、各蓄電装置12・22の残量等を比較することで、適宜設定してもよい。
また、第二実施形態に係る切替部140は、その内部に設けられる配電線及びリレーの構成を適宜変更することにより、直列接続状態に切り替える場合に、各蓄電システム110・120・130の並び順を任意に変更可能であってもよい。
1 電力供給システム
10 第一蓄電システム(供給部)
20 第二蓄電システム(供給部)
30 切替部
40 配電線群(配電線)
60 制御部
L1 系統用配電線(配電線)
L2 負荷用配電線(配電線)

Claims (13)

  1. 配電線を介して負荷へ電力を供給可能な複数の供給部と、
    前記配電線における給電経路を切り替えることで、前記複数の供給部を互いに直列に接続した直列接続状態と、前記複数の供給部を互いに並列に接続した並列接続状態と、のいずれかに切り替える切替部と、
    前記切替部を制御する制御部と、
    を具備する、
    電力供給システム。
  2. 前記切替部は、
    前記直列接続状態に切り替える場合に、電力の流通方向における前記複数の供給部の並び順を変更可能に構成される、
    請求項1に記載の電力供給システム。
  3. 前記複数の供給部は、
    蓄電装置を有し、
    前記制御部は、
    前記切替部の制御態様として、前記蓄電装置の残量に基づいて前記直列接続状態と前記並列接続状態とを切り替える第一モードを有する、
    請求項2に記載の電力供給システム。
  4. 前記制御部は、
    前記第一モードにおいて、前記蓄電装置のうち、少なくとも一つの前記蓄電装置の残量が第一閾値以下である場合に、前記少なくとも一つの前記蓄電装置に優先的に充電可能な前記並び順となった前記直列接続状態に切り替える、
    請求項3に記載の電力供給システム。
  5. 前記制御部は、
    前記第一モードにおいて、全ての前記蓄電装置の残量が前記第一閾値よりも大きな値の第二閾値以上である場合に、前記並列接続状態に切り替える、
    請求項4に記載の電力供給システム。
  6. 前記複数の供給部は、
    自然エネルギーを利用して発電可能な発電装置を有し、
    前記制御部は、
    前記発電装置で発電した電力を系統電源へ逆潮流させている場合に、前記第一モードを選択する、
    請求項3から請求項5までのいずれか一項に記載の電力供給システム。
  7. 前記複数の供給部は、
    蓄電装置を有し、
    前記制御部は、
    前記切替部の制御態様として、前記蓄電装置の放電効率に基づいて前記直列接続状態と前記並列接続状態とを切り替える第二モードを有する、
    請求項2から請求項6までのいずれか一項に記載の電力供給システム。
  8. 前記制御部は、
    前記第二モードにおいて、少なくとも一つの前記蓄電装置の放電効率が第三閾値以下である場合に、前記直列接続状態に切り替える、
    請求項7に記載の電力供給システム。
  9. 前記制御部は、
    前記第二モードにおいて前記直列接続状態に切り替える場合、前記蓄電装置のうち、放電に関する優先順位が高い前記蓄電装置が優先的に放電されるように、前記複数の供給部の前記並び順を変更する、
    請求項8に記載の電力供給システム。
  10. 前記制御部は、
    前記第二モードにおいて、前記並列接続状態に切り替えた場合の前記蓄電装置の放電効率を予測し、当該予測結果が前記第三閾値よりも大きな第四閾値以上である場合に、前記並列接続状態に切り替える、
    請求項8又は請求項9に記載の電力供給システム。
  11. 前記複数の供給部は、
    自然エネルギーを利用して発電可能な発電装置を有し、
    前記制御部は、
    前記発電装置で発電した電力を系統電源へ逆潮流させていない場合、かつ、全ての前記蓄電装置が放電するための残量を有している場合に前記第二モードを選択する、
    請求項7から請求項10までのいずれか一項に記載の電力供給システム。
  12. 前記複数の供給部は、
    蓄電装置、及び自然エネルギーを利用して発電可能な発電装置を有し、
    前記制御部は、
    前記発電装置で発電した電力を系統電源へ逆潮流させていない場合、かつ、一部の前記蓄電装置が放電するための残量を有していない場合に、前記一部の前記蓄電装置に優先的に充電可能な前記並び順となった前記直列接続状態に切り替える、
    請求項2から請求項11までのいずれか一項に記載の電力供給システム。
  13. 前記複数の供給部は、
    蓄電装置、及び自然エネルギーを利用して発電可能な発電装置を有し、
    前記制御部は、
    前記発電装置で発電した電力を系統電源へ逆潮流させていない場合、かつ、全ての前記蓄電装置が放電するための残量を有していない場合に、前記並列接続状態に切り替える、
    請求項2から請求項12までのいずれか一項に記載の電力供給システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111277033A (zh) * 2020-03-04 2020-06-12 上海钧正网络科技有限公司 发电模块、发电装置和控制方法

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