JP2019103271A - モータ制御装置 - Google Patents

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Kazutaka Endo
和隆 遠藤
門谷 秀俊
Hidetoshi Kadotani
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Abstract

【課題】効率良く三相モータを駆動することが可能なモータ制御装置を提供する。【解決手段】モータ制御装置1は、第1の電源ライン91と第2の電源ライン92との間において、直列に接続されたFETQHとFETQLとを有するアーム部11を3組備えたインバータ10と、FETQH及びFETQLの夫々をPMW制御で駆動する制御部20と、第1の電源ライン91に印加される電位よりも高い電位の電圧を第3の電源ライン93に出力する高電圧出力部30と、3組のアーム部11におけるFETQHのソース端子と第3の電源ライン93との間に夫々、設けられるコンデンサ40と、を備え、制御部20は、3組のアーム部11のうちの所定の1つのアーム部11のFETQHをオン状態からオフ状態にした後、予め設定された時間が経過してから、当該所定の1つのアーム部11とは異なる他の1つのアーム部11のFETQHをオフ状態からオン状態にする。【選択図】図1

Description

本発明は、三相モータを駆動するモータ制御装置に関する。
従来、三相モータを駆動する際に複数のスイッチング素子を有するインバータが利用されてきた。一方、このようなインバータを効率良く駆動するために、上述したスイッチング素子としてNチャネル型電界効果トランジスタが利用されてきた。このようなNチャネル型電界効果トランジスタを用いて構成されたインバータに関する技術として、例えば特許文献1に記載のものがある。
特許文献1には、モータ駆動の効率を向上させるブラシレスモータの制御装置(以下「制御装置」とする)が開示されている。この制御装置は、インバータを構成するスイッチング素子を駆動する制御信号のデューティ比が予め設定された範囲に含まれることになる場合には、他の範囲に含まれる場合よりもスイッチング素子の駆動電圧を低く補正して制御する。これにより、制御信号の振幅が小さくなり、スイッチングに係るノイズを低減しつつ、モータ駆動の効率を向上させている。
特開2003−230294号公報
特許文献1に記載されるインバータを構成するスイッチング素子のうち、ハイサイド側のスイッチング素子の全てはNチャネル型電界効果トランジスタが用いられている。このようなNチャネル型電界効果トランジスタをオフ状態からオン状態にするために、一般的に、Nチャネル型電界効果トランジスタのゲート端子とソースとの間に所謂ブートストラップコンデンサが設けられ、ブートストラップコンデンサを予め充電しておくことで、Nチャネル型電界効果トランジスタが駆動可能な電位の電圧(ゲート−ソース間電圧)を確保している。しかしながら、Nチャネル型電界効果トランジスタのオンデューティが100%である場合には、ブートストラップコンデンサへの充電が不十分となり、次にオン状態にするNチャネル型電界効果トランジスタのゲート−ソース間電圧が確保できないことが想定される。このため、ハイサイド側のNチャネル型電界効果トランジスタのオンデューティの最大値を100%未満にする必要があるが、係る場合、三相モータへの通電時間が制限され、モータ出力が所期の出力に達しない可能性がある。
そこで、所期のモータ出力を確保しつつ、効率良く三相モータを駆動することが可能なモータ制御装置が求められる。
本発明に係るモータ制御装置の特徴構成は、三相モータを駆動し、且つ、第1の電源ラインと前記第1の電源ラインの電位よりも低い電位に接続される第2の電源ラインとの間において、ソース端子が前記三相モータに接続されると共にドレーン端子が前記第1の電源ラインに接続されたハイサイド側のNチャネル型電界効果トランジスタとソース端子が前記第2の電源ラインに接続されると共にドレーン端子が前記ハイサイド側のNチャネル型電界効果トランジスタのソース端子に接続されたローサイド側のNチャネル型電界効果トランジスタとを有するアーム部を3組備えたインバータと、前記ハイサイド側のNチャネル型電界効果トランジスタ及び前記ローサイド側のNチャネル型電界効果トランジスタの夫々をPMW制御で駆動する制御部と、前記第1の電源ラインに印加される電位よりも高い電位の電圧を第3の電源ラインに出力する高電圧出力部と、前記3組のアーム部における前記ハイサイド側のNチャネル型電界効果トランジスタのソース端子と前記第3の電源ラインとの間に夫々、設けられるコンデンサと、を備え、前記制御部は、前記3組のアーム部のうちの所定の1つのアーム部の前記ハイサイド側のNチャネル型電界効果トランジスタをオン状態からオフ状態にした後、予め設定された時間が経過してから、前記3組のうちの前記所定の1つのアーム部とは異なる他の1つのアーム部の前記ハイサイド側のNチャネル型電界効果トランジスタをオフ状態からオン状態にする点にある。
このような特徴構成とすれば、三相モータのモータ出力を確保しつつ、効率良く駆動することが可能となる。また、ハイサイド側のNチャネル型電界効果トランジスタのスイッチングは電子部品の発熱に相関があることから電子部品の過熱保護にも寄与することができる。更には、スイッチングは電気雑音と相関があることから電気雑音を低減することも可能となる。
また、前記ハイサイド側のNチャネル型電界効果トランジスタ及び前記ローサイド側のNチャネル型電界効果トランジスタの夫々は、予め設定された周期に基づいてオン状態とオフ状態とが順次、切り換えられ、前記所定の1つのアーム部の前記ハイサイド側のNチャネル型電界効果トランジスタをオン状態からオフ状態にするタイミングは、前記異なる他の1つのアーム部の前記ハイサイド側のNチャネル型電界効果トランジスタを前記予め設定された周期にしたがってオフ状態からオン状態にするタイミングから前記予め設定された時間だけ早められていると好適である。
このような構成とすれば、オン状態であるハイサイド側のNチャネル型電界効果トランジスタのオフ状態への切り換えを、UVW相切り替えの最終段階で行うことができる。したがって、充電されたコンデンサの電荷が放電されることを防止できる。また、オン状態であるハイサイド側のNチャネル型電界効果トランジスタのオフ状態への切り換えを、上記タイミング以外で行う場合に比べて、スイッチングノイズの増大を抑制できる。
モータ制御装置の構成を示す模式図である。 モータ制御装置による通電波形である。 モータ制御装置の処理を示すフローチャートである。
本発明に係るモータ制御装置は、効率良く三相モータを駆動することができるように構成される。以下、本実施形態のモータ制御装置1について説明する。
図1は、モータ制御装置1の構成を模式的に示した図である。図1に示されるように、モータ制御装置1は、インバータ10と、制御部20と、高電圧出力部30と、コンデンサ40とを備えて構成される。特に、制御部20は、三相モータMの駆動に係る処理を行うために、CPUを中核部材としてハードウェア又はソフトウェア或いはその両方で構築されている。
インバータ10は、後述する制御部20から伝達される制御信号に基づき、三相モータMが有するコイルに流れる電流を制御して当該三相モータMを駆動する。三相モータMを駆動するとは、三相モータMから回転力を出力させることをいう。
インバータ10は、第1の電源ライン91と第1の電源ライン91の電位よりも低い電位に接続される第2の電源ライン92との間に設けられる。本実施形態では、第1の電源ライン91は所定の電位からなる直流電圧を出力する電圧源99に接続される。したがって、第2の電源ライン92とは、電圧源99の出力電圧よりも低い電位が印加される。本実施形態では、第2の電源ライン92は、抵抗器98を介して接地される。
インバータ10は、3組のアーム部11を備えて構成される。3組のアーム部11の夫々は、ハイサイド側のNチャネル型電界効果トランジスタ(以下「FET」とする)QHとローサイド側のNチャネル型電界効果トランジスタ(以下「FET」とする)QLとを有する。FETQHは、ソース端子が三相モータMに接続され、ドレーン端子が第1の電源ライン91に接続される。FETQLは、ソース端子が第2の電源ライン92に接続され、ドレーン端子がFETQHのソース端子に接続される。したがって、1組のアーム部11に着目した場合、第1の電源ライン91と第2の電源ライン92との間において、FETQHとFETQLとが直列に接続されていることになり、インバータ10は、このような3組のアーム部11が並列に接続されていることになる。なお、各アーム部11のFETQHのソース端子は、夫々、三相モータMが有する3つの端子に1対1対応で接続される。すなわち、図1に示されるように、各アーム部11のFETQHのソース端子は、夫々、三相モータMが有する3つの端子(後述する「U相端子」、「V相端子」、「W相端子」)の夫々と接続される。FETQHのゲート端子及びFETQLのゲート端子は、夫々、後述する制御部20と接続される。
制御部20は、FETQH及びFETQLの夫々をPMW(Pulse Width Modulation)制御で駆動する。PWM制御は公知であるので、ここでは説明を省略する。本実施形態では、制御部20がPWM制御を行うために、制御信号を出力する。この制御信号が、上述したFETQHのゲート端子及びFETQLのゲート端子に入力されるが、当該制御信号のドライブ能力を高めるために、制御部20と各ゲート端子との間に後述するドライバ21が設けられる。
高電圧出力部30は、第1の電源ライン91に印加される電位よりも高い電位の電圧を第3の電源ライン93に出力する。本実施形態では、第1の電源ライン91には、電圧源99から出力される所定の電位からなる直流電圧が印加される。高電圧出力部30は、電圧源99の出力電圧よりも高い電位を生成するように構成される。本実施形態では、高電圧出力部30は、矩形波出力部31、コンデンサ32,33、ダイオード34,35を有するチャージポンプ回路を用いて構成される。矩形波出力部31はマイクロコンピュータユニット(以下「MCU」)2に集積される。MCU2に電圧源99から直流電圧が印加されると、MCU2に集積されるレギュレータ3が電圧源99の出力電圧を所定の電位に降圧し、降圧された直流電圧が矩形波出力部31に印加される。矩形波出力部31は、直流電圧が印加されると、所定の周期で振幅する矩形波を出力する。この矩形波がコンデンサ32に入力されると、ダイオード34のアノード端子が電圧源99に接続されているので、電圧源99の直流電圧が矩形波の振幅に応じた電位差だけ昇圧される。昇圧された電圧は、コンデンサ33で平滑され、高電圧出力部30から第3の電源ライン93に直流電圧が出力される。
コンデンサ40は、3組のアーム部11におけるFETQHのソース端子と第3の電源ライン93との間に夫々、設けられる。3組のアーム部11を夫々、第1のアーム部11A、第2のアーム部11B、第3のアーム部11Cとすると、第1のアーム部11AのFETQHのソース端子と第3の電源ライン93との間にコンデンサ40(「第1のコンデンサ40A」とする)が設けられ、第2のアーム部11BのFETQHのソース端子と第3の電源ライン93との間にコンデンサ40(「第2のコンデンサ40B」とする)が設けられ、第3のアーム部11CのFETQHのソース端子と第3の電源ライン93との間にコンデンサ40(「第3のコンデンサ40C」とする)が設けられる。
本実施形態では、第1のコンデンサ40AはスイッチSW1を介して第3の電源ライン93に接続され、第2のコンデンサ40BはスイッチSW2を介して第3の電源ライン93に接続され、第3のコンデンサ40CはスイッチSW3を介して第3の電源ライン93に接続される。したがって、第1のコンデンサ40A、第2のコンデンサ40B、及び第3のコンデンサ40Cは、各スイッチSW1,SW2,SW3が閉状態である時、高電圧出力部30の出力電圧と各FETQHのソース端子の電位との電位差の電圧で充電されることになる。なお、第1のコンデンサ40A、第2のコンデンサ40B、及び第3のコンデンサ40Cの夫々のスイッチSW1,SW2,SW3と接続される端子は、アノードがレギュレータ3に接続されたダイオード41,42,43のカソードと接続される。
ドライバ21は、MCU2に集積され、増幅器を用いて構成される。ドライバ21は、FETQHの夫々に入力される制御信号のドライブ能力を向上させる3つの第1のドライバ21Aと、FETQLの夫々に入力される制御信号のドライブ能力を向上させる3つの第2のドライバ21Bとから構成される。夫々の第1のドライバ21Aは、2つの電源端子を有し、これら2つの電源端子は第3の電源ライン93、及び夫々の第1のドライバ21Aが接続されるゲート端子を有するFETQHのソース端子に接続される。したがって、第1のドライバ21Aの夫々は、スイッチSW1,SW2,SW3が閉状態である時には、高電圧出力部30の出力電圧により駆動され、スイッチSW1,SW2,SW3が開状態である時には、第1のコンデンサ40A、第2のコンデンサ40B、及び第3のコンデンサ40Cに充電されたエネルギーを電源として駆動される。一方、夫々の第2のドライバ21Bは、2つの電源端子を有し、これら2つの電源端子はレギュレータ3の出力端子、及び夫々の第2のドライバ21Bが接続されるゲート端子を有するFETQLのソース端子に接続される。したがって、第2のドライバ21Bの夫々は、レギュレータ3の出力電圧を電源として駆動される。
ここで、スイッチSW1は、当該スイッチSW1が接続される第1のドライバ21Aに制御部20から制御信号が入力される場合、すなわち制御信号のドライブ能力を向上させるために駆動する場合に閉状態とされ、それ以外の時は開状態とされる。同様に、スイッチSW2は、当該スイッチSW2が接続される第1のドライバ21Aに制御部20から制御信号が入力される場合、すなわち制御信号のドライブ能力を向上させるために駆動する場合に閉状態とされ、それ以外の時は開状態とされる。更に、スイッチSW3は、当該スイッチSW3が接続される第1のドライバ21Aに制御部20から制御信号が入力される場合、すなわち制御信号のドライブ能力を向上させるために駆動する場合に閉状態とされ、それ以外の時は開状態とされる。このため、第1のドライバ21Aの夫々を駆動する場合には、第1のドライバ21Aの駆動直後は第1のコンデンサ40A、第2のコンデンサ40B、及び第3のコンデンサ40Cの夫々に充電されたエネルギーが利用される。
しかしながら、各スイッチSW1,SW2,SW3の夫々が閉状態である時に第1のコンデンサ40A、第2のコンデンサ40B、及び第3のコンデンサ40Cの夫々に充電されたエネルギーは、各スイッチSW1,SW2,SW3の夫々が開状態である時でも各第1のドライバ21Aの電源として用いられ、減少する。これは、高電圧出力部30の電力供給容量(発生エネルギー)が十分でないからである。このため、スイッチSW1,SW2,SW3の夫々が閉状態になった直後は、第1のコンデンサ40A、第2のコンデンサ40B、及び第3のコンデンサ40Cの夫々に充電されたエネルギーは少なくなっており、制御信号のドライブ能力が不足している可能性があり、適切にFETQHを駆動することができない。すなわち、第1のコンデンサ40A、第2のコンデンサ40B、及び第3のコンデンサ40Cの夫々は、充電後、第1のドライバ21Aの消費電流により電荷が徐々に減っていくため、三相モータMの回転数が低い(相切り替えが遅い)と、次にFETQHをオン状態にするタイミングで電荷不足となり、当該FETQHを飽和状態で使用することができなくなる。
そこで、制御部20は、3組のアーム部11のうちの所定の1つのアーム部11のFETQHをオン状態からオフ状態にした後、予め設定された時間が経過してから、3組のうちの所定の1つのアーム部11とは異なる他の1つのアーム部11のFETQHをオフ状態からオン状態にするように構成されている。このような制御について、図2に示されるモータ制御装置1の各部の通電波形を用いて説明する。なお、理解を容易にするために、3つのFETQHは、夫々FETQ1、FETQ2、FETQ3であるとし、3つのFETQLは、夫々FETQ4、FETQ5、FETQ6であるとして説明する。また、図2は、三相モータMの駆動が定常状態となった以降の通電波形を示している。
図2の上部には、三相モータMのU相端子、V相端子、W相端子の電圧波形が示される。U相端子、V相端子、W相端子は、図1において、夫々、符号U、V、Wを付して示される。図2の下部には、FETQ1、FETQ2、FETQ3、FETQ4、FETQ5、FETQ6の夫々の動作状態が示される。ハッチングを付した箇所が該当するFETがオン状態となることを示している。
ここで、上述したように、FETQH及びFETQLの夫々は制御部20によりPWM制御により駆動される。したがって、FETQH及びFETQLの夫々は、予め設定された周期Tに基づいてオン状態とオフ状態とが順次、切り換えられる。また、上述したように、次にFETQHをオン状態にするタイミングで電荷不足となることを防止するために、例えばFETQ1がオン状態からオフ状態に切り替わった後、予め設定された時間Sが経過してから、FETQ2がオフ状態からオン状態に切り替えられる。この時間Sの間に、FETQ2をオン状態にするエネルギーが第2のコンデンサ40Bが充電される。
同様に、FETQ2がオン状態からオフ状態に切り替わった後、予め設定された時間Sが経過してから、FETQ3がオフ状態からオン状態に切り替えられ、この時間Sの間に、FETQ3をオン状態にするエネルギー(電荷)がコンデンサ40に充電される。また、FETQ3がオン状態からオフ状態に切り替わった後、予め設定された時間Sが経過してから、FETQ1がオフ状態からオン状態に切り替えられ、この時間Sの間に、FETQ1をオン状態にするエネルギー(電荷)がコンデンサ40に充電される。これにより、夫々オフ状態からオン状態にするFETのゲート−ソース間電圧以上の電位差を夫々のコンデンサ40で供給することができるので、オフ状態であったFETを円滑にオン状態に切り替えることが可能となる。
ここで、本実施形態では、所定の1つのアーム部11のFETQHをオン状態からオフ状態にするタイミングは、所定の1つのアーム部11とは異なる他の1つのアーム部11のFETQHを予め設定された周期Tにしたがってオフ状態からオン状態にするタイミングから予め設定された時間Sだけ早められている。すなわち、例えばFETQ1に着目した場合、FETQ1がオン状態からオフ状態になるタイミングは、次にオフ状態からオン状態になるFETQ2のタイミングであるt3よりも予め設定された時間Sだけ早いタイミングとされる。したがって、t2からt3において、FETQ1がオン状態とされる時間は、t1からt2に係る一つ前の周期Tにおけるオン状態とされる時間よりも短くなるように制御される。同様に、FETQ2がオン状態からオフ状態になるタイミングは、次にオフ状態からオン状態になるFETQ3のタイミングよりも予め設定された時間Sだけ早いタイミングとされ、FETQ3がオン状態からオフ状態になるタイミングは、次にオフ状態からオン状態になるFETQ1のタイミングよりも予め設定された時間Sだけ早いタイミングとされる。なお、このようなFETQHのオン状態からオフ状態になるタイミングを早める制御は、特に三相モータMの回転数が低い時に有効である。
ここで、上記「予め設定された時間S」の設定について説明する。図1における抵抗器98の抵抗値R1と、FETQ4、FETQ5、FETQ6のうち、コンデンサ40を充電する際にオン状態となるFETのオン抵抗R2と、コンデンサ40の抵抗成分R3と、コンデンサ40の充電時の電流経路のパターン抵抗(インピーダンス)R4との合成抵抗をR〔Ω〕とし、コンデンサ40の静電容量をC〔F〕とし、コンデンサ40が満充電の時のコンデンサ40の端子間電圧をVc〔V〕とし、FETQ1、FETQ2、FETQ3のいずれかの駆動に必要な電圧を0.9×Vc〔V〕(すなわち、Vcの90%)とすると、上記関係は、
0.9×Vc=Vc(1−exp(-t/(R×C)))・・・(1)
で表される。「予め設定された時間S」は、上記(1)式を満たす時間tで設定すると良い。なお、上記「FETQ1、FETQ2、FETQ3のいずれかの駆動に必要な電圧を0.9×Vc〔V〕とする」に係る「0.9」は一例であり、利用するFETによって設定される。また、「0.9」に限定されず、「1(すなわち、Vcの100%)」でも良いし、「0.75(すなわち、Vcの75%)」であっても良い。
次に、モータ制御装置1の処理について、図3のフローチャートを用いて説明する。まず、制御部20によりPWM制御が開始される(ステップ#1)。この時、FETQHにおいてUVW相の切り換えがあり(ステップ#2:Yes)、現在の三相モータMの回転数が予め設定された制御判断用モータ回転数閾値未満であり(ステップ#3:Yes)、現在の電源電圧(電圧源99の出力電圧)が予め設定された制御判断用電源電圧未満であれば(ステップ#4:Yes)、制御部20は、現在、オン状態であるFETQHを、当該FETQHとは異なる相のFETQHをオン状態とするタイミングより所定時間前にオフ状態にする(ステップ#5)。PWM制御を継続する場合には(ステップ#6:No)、ステップ#2から処理を継続し、PWM制御を終了する場合には(ステップ#6:Yes)、処理を終了する。
一方、少なくとも、FETQHにおいてUVW相の切り換えがないか(ステップ#2:No)、あるいは、現在の三相モータMの回転数が予め設定された制御判断用モータ回転数閾値未満でないか(ステップ#3:No)、あるいは、現在の電源電圧(電圧源99の出力電圧)が予め設定された制御判断用電源電圧未満でなければ(ステップ#4:No)、ステップ#6において処理が行われる。
〔その他の実施形態〕
上記実施形態では、所定の1つのアーム部11のFETQHをオン状態からオフ状態にするタイミングは、当該所定の1つのアーム部11とは異なる他の1つのアーム部11のFETQHを予め設定された周期Tにしたがってオフ状態からオン状態にするタイミングから予め設定された時間Sだけ早められているとして説明したが、所定の1つのアーム部11のFETQHをオン状態としている予め設定された周期T内のいずれかのタイミングで、予め設定された時間Sだけオフ状態にしても良い。
上記実施形態では、特に図3のフローチャートを用いて、FETQHにおいてUVW相の切り換えがあり(ステップ#2:Yes)、現在の三相モータMの回転数が予め設定された制御判断用モータ回転数閾値未満であり(ステップ#3:Yes)、現在の電源電圧(電圧源99の出力電圧)が予め設定された制御判断用電源電圧未満であれば(ステップ#4:Yes)、制御部20は、現在、オン状態であるFETQHを、当該FETQHとは異なる相のFETQHをオン状態とするタイミングより所定時間前にオフ状態にする(ステップ#5)として説明したが、FETQHにおいてUVW相の切り換えがある場合に(ステップ#2:Yes)、三相モータMの回転数や電源電圧に関わらず、制御部20が、現在、オン状態であるFETQHを、当該FETQHとは異なる相のFETQHをオン状態とするタイミングより所定時間前にオフ状態にするように構成することも可能である。
あるいは、FETQHにおいてUVW相の切り換えがある場合で(ステップ#2:Yes)、且つ、現在の三相モータMの回転数が予め設定された制御判断用モータ回転数閾値未満である場合か、或いは、現在の電源電圧が予め設定された制御判断用電源電圧未満である場合に、制御部20が、現在、オン状態であるFETQHを、当該FETQHとは異なる相のFETQHをオン状態とするタイミングより所定時間前にオフ状態にするように構成することも可能である。
本発明は、三相モータを駆動するモータ制御装置に用いることが可能である。
1:モータ制御装置
11:アーム部
10:インバータ
20:制御部
30:高電圧出力部
40:コンデンサ
91:第1の電源ライン
92:第2の電源ライン
93:第3の電源ライン
M:三相モータ
QH:FET(ハイサイド側のNチャネル型電界効果トランジスタ)
QL:FET(ローサイド側のNチャネル型電界効果トランジスタ)
S:予め設定された時間
T:予め設定された周期

Claims (2)

  1. 三相モータを駆動し、且つ、第1の電源ラインと前記第1の電源ラインの電位よりも低い電位に接続される第2の電源ラインとの間において、ソース端子が前記三相モータに接続されると共にドレーン端子が前記第1の電源ラインに接続されたハイサイド側のNチャネル型電界効果トランジスタとソース端子が前記第2の電源ラインに接続されると共にドレーン端子が前記ハイサイド側のNチャネル型電界効果トランジスタのソース端子に接続されたローサイド側のNチャネル型電界効果トランジスタとを有するアーム部を3組備えたインバータと、
    前記ハイサイド側のNチャネル型電界効果トランジスタ及び前記ローサイド側のNチャネル型電界効果トランジスタの夫々をPMW制御で駆動する制御部と、
    前記第1の電源ラインに印加される電位よりも高い電位の電圧を第3の電源ラインに出力する高電圧出力部と、
    前記3組のアーム部における前記ハイサイド側のNチャネル型電界効果トランジスタのソース端子と前記第3の電源ラインとの間に夫々、設けられるコンデンサと、を備え、
    前記制御部は、前記3組のアーム部のうちの所定の1つのアーム部の前記ハイサイド側のNチャネル型電界効果トランジスタをオン状態からオフ状態にした後、予め設定された時間が経過してから、前記3組のうちの前記所定の1つのアーム部とは異なる他の1つのアーム部の前記ハイサイド側のNチャネル型電界効果トランジスタをオフ状態からオン状態にするモータ制御装置。
  2. 前記ハイサイド側のNチャネル型電界効果トランジスタ及び前記ローサイド側のNチャネル型電界効果トランジスタの夫々は、予め設定された周期に基づいてオン状態とオフ状態とが順次、切り換えられ、
    前記所定の1つのアーム部の前記ハイサイド側のNチャネル型電界効果トランジスタをオン状態からオフ状態にするタイミングは、前記異なる他の1つのアーム部の前記ハイサイド側のNチャネル型電界効果トランジスタを前記予め設定された周期にしたがってオフ状態からオン状態にするタイミングから前記予め設定された時間だけ早められている請求項1に記載のモータ制御装置。
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