JP2019101994A - 集配制御システム、及び集配制御方法 - Google Patents

集配制御システム、及び集配制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】カーシェアリングにおいてシェアリングされる車両(シェアリング車両)を、荷物の集配に効率的に利用する。【解決手段】シェアリング車両に対して荷物の集配を行うための集配制御システムであって、複数の車両のうち、現在時刻から所定の時間範囲内でシェアリングされず且つ荷物の集配のために利用可能な一又は複数の対象車両を、該荷物を集配する集配ユーザの現在位置に基づいて抽出する抽出部と、抽出された対象車両の位置情報と、該対象車両へのアクセスを可能とする、所定の時間範囲に属するアクセス可能時間とを、該荷物の集配を依頼する依頼ユーザに通知し該対象車両での荷物の集配の可否を問合わせる問合せ部と、問合せ部による問い合わせの結果に基づいて、荷物の集配場所及び集配時間を決定する決定部と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、カーシェアリングにおいてシェアリングされる車両に対して荷物の集配を行うための集配制御システム及び集配制御方法に関する。
近年、集配サービスの利用者と集配を行う配送事業者との集配物(荷物)の受け渡し効率的に行う手段として、利用者が指定する車両の荷室を集配物の受け渡し場所として利用する、トランクシェアシステムの開発が進められている。例えば、特許文献1には、集配物の集配を行う際に、該配送事業者の集配用通信装置と指定車両に搭載された車両用通信装置との間で認証処理を行わせ、その認証に成功すると、指定車両の施解錠が可能になるシステムが提案されている。
特開2006−206225号公報
ここで、車両を複数のユーザで利用する形態として、上記のトランクシェアシステムによる利用形態の他に、車両そのものをシェアリングする利用形態が知られている。当該利用形態では、主に移動等の目的で複数のユーザで車両をシェアリングするために、車両を運転するための鍵の授受が管理される(なお、シェアリングされる車両のことをシェアリング車両と称する場合もある)。このような場合、一般には、ユーザが車両を利用したい日時や時間帯が偏る傾向がある。例えば、ユーザの行動量が低下する夜間は、行動量が多くなる昼間よりもシェアリング車両の稼働率は低下する。また、1週間においても平日と週末では、シェアリング車両の利用傾向は異なる。車両がシェアリングされない状態は、いわば車両が生み出す利益が少ない、又は利益が無い状態であるから、経済的な観点に立てば車両の稼働率を向上させるのが好ましい。
そのようなシェアリング車両を有効活用するために、シェアリング車両をトランクシェアシステムの下での荷物の集配にも利用することが考えられる。しかしながら、シェアリング車両は、その運転等の目的でシェアリングされるものであるから、シェアリング車両の存在する場所が、必ずしも荷物の集配に適した場所とは限らない。そのため、シェアリング車両を荷物の集配に利用しようとしてもそのユーザの利便性は必ずしも良いものではなく、また、そのユーザがシェアリング車両の場所まで移動する必要があることからシェアリング車両をいたずらに長く占有することになり、結果として、本来の利用形態でのシェアリング車両の利用を阻害してしまうおそれがある。
本発明は、上記したような種々の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、カーシェアリングにおいてシェアリングされる車両(シェアリング車両)を、荷物の集配に効率的に利用する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本出願人は、シェアリング車両の中から荷物の集配に利用できる車両を、その荷物の集配を行う集配ユーザの現在位置情報に基づいて抽出し、その抽出された車両の利用可否を、荷物の集配を依頼する依頼ユーザに問い合わせる構成を採用した。この結果、シェアリング車両の利用を阻害しない範囲で、そのシェアリング車両
を荷物の集荷に利用することができ、以てシェアリング車両の稼働率の向上が図られる。
より詳細には、本発明は、カーシェアリングにおいてシェアリングされる車両に対して荷物の集配を行うための集配制御システムであって、複数の車両のうち、現在時刻から所定の時間範囲内でシェアリングされず且つ前記荷物の集配のために利用可能な一又は複数の対象車両を、該荷物を集配する集配ユーザの現在位置に基づいて抽出する抽出部と、前記抽出された対象車両の位置情報と、該対象車両へのアクセスを可能とする、前記所定の時間範囲に属するアクセス可能時間とを、該荷物の集配を依頼する依頼ユーザに通知し該対象車両での荷物の集配の可否を問合わせる問合せ部と、前記問合せ部による問い合わせの結果に基づいて、前記荷物の集配場所及び集配時間を決定する決定部と、を備える。
本発明の集配制御システムは、カーシェアリングにおいてシェアリングされる車両(以下、「シェアリング車両」ともいう)に対して荷物の集配を効率的に行うためのシステムである。したがって、当該集配制御システムの制御対象となる車両は、シェアリング車両に限定される。なお、本発明においては、カーシェアリングでの車両のシェアリング形態は、特定のものに限定されない。例えば、シェアリングが可能な者を特定数のユーザに限ってもよいし、その限定を設けなくてもよい。また、シェアリング車両を運転するための鍵は、物理的な鍵をユーザ間で授受されてもよく、運転のための電子的な鍵が、ユーザに配信、発行されてもよい。また、シェアリング車両は、特定の形態の車両に限定はされず、例えば、内燃機関を駆動源とする車両、電気自動車、燃料電池車等、種々の車両が含まれる。
そして、集配制御システムでは、抽出部が、複数のシェアリング車両の中から一又は複数の対象車両を抽出する。ここで、対象車両とは、現在時刻から所定の時間範囲内でシェアリングされず、荷物の集配に利用可能なシェアリング車両である。このように現在時刻を含む、限られた範囲内においてシェアリングされないシェアリング車両に限定して、対象車両が抽出されることになる。当該所定の時間範囲は、カーシェアリングに影響を及ぼしにくい時間範囲であり、例えば、30分間や1時間等の比較的短い時間が例示できる。したがって、現在時刻から所定の時間範囲内は、現在を基準としたときの比較的近い未来での時間範囲を意味する。このように限られた時間範囲内で対象車両を抽出することで、カーシェアリングへの影響を可及的に抑制しながら、シェアリング車両を荷物の集配に利用してその稼働率の向上を図ることができる。
ここで、抽出部による対象車両の抽出は、荷物を集配する集配ユーザの現在位置に基づいて行われる。集配ユーザとは、荷物の集配に関し、依頼ユーザからの依頼に基づいて荷物の集配を行うユーザである。具体的には、依頼ユーザが荷物の配送を依頼した場合には、集配ユーザは当該荷物を対象車両に配送し、依頼ユーザが荷物の集荷を依頼した場合には、集配ユーザは当該荷物を対象車両で集荷する。すなわち、集配ユーザは、依頼ユーザからの要求に応じて、荷物の集荷のために対象車両のある場所に到達する必要がある。この点を考慮し、抽出部が、集配ユーザの現在位置に基づいて対象車両を抽出することで、集配ユーザが対象車両に到達する労力を軽減することができ、このことは、集配ユーザの利便性を確保するとともに、本来カーシェアリングに供される対象車両が荷物の集配のために占有される時間を短縮することになる。
その上で、問合せ部が、抽出部が抽出した対象車両を介した荷物の集配の可否を、依頼ユーザに問い合わせる。このとき、依頼ユーザには、対象車両の位置情報と、荷物の集配のための対象車両へのアクセス可能時間とが通知される。これにより、依頼ユーザは抽出部により抽出された対象車両を介した荷物の集配が、自己にとって都合がいいものか否か等の判断が可能となり、依頼ユーザの利便性も確保できる。なお、上記アクセス可能時間は、上記の所定の時間範囲に属する時間であり、例えば、アクセス可能時間は所定の時間
範囲に一致する時間帯であってもよく、別法として、所定の時間範囲の一部の時間帯であってもよい。アクセス可能時間は、所定の時間範囲を逸脱することはない。これにより、荷物の集配のために対象車両を利用できる時間を制限することになり、以て、本来のシェアリング車両の利用阻害を回避できる。
そして、決定部が、問合せ部による問合わせの結果を考慮して、対象車両でのアクセス可能時間における荷物の授受が可能となるように、その荷物の集配場所及び集配時間を決定する。このように本発明の集配制御システムによれば、カーシェアリングにおけるシェアリング車両の利用阻害を回避しながら、荷物の集配にそのシェアリング車両を効率的に利用することでシェアリング車両の稼働率を向上させることができる。
ここで、上記の集配制御システムにおいて、前記抽出部は、集配ユーザの現在位置に加えて前記荷物に関する所定の集配情報に基づいて、前記一又は複数の対象車両を抽出してもよい。このような構成により、集配される荷物を車内に配置するのに適した対象車両を抽出することができる。なお、所定の集配情報は、対象車両内に配置される荷物に関する情報である。そこで、所定の集配情報としては、例えば、荷物の形状や重さ等の物理的な情報や、集配ユーザによって行われる集配が、荷物の配送なのか集荷なのかを表す情報や、荷物の耐高温性や耐水性等に関する情報等が挙げられる。
また、上記の集配制御システムは、現在時刻より前記所定の時間範囲内において、前記一又は複数の対象車両に関する稼働率情報を取得する稼働率情報取得部を、更に備えてもよい。当該稼働率情報は、複数日にわたる所定期間(例えば、1週間や1ヵ月等)においてカーシェアリングされた割合を時間ごとに算出したものである。その場合、前記問合せ部は、所定の稼働率以下の時間帯が前記所定の時間範囲内に含まれている場合には、該所定の稼働率以下の時間帯の一部又は全部を前記アクセス可能時間として依頼ユーザに通知してもよい。このような構成により、カーシェアリングにおいて稼働率が比較的低い時間帯を、荷物の配送に優先的に利用することで、対象車両に関しカーシェアリングの利用を阻害することなく、荷物の集配に対象車両を利用でき、その稼働率をより効果的に高めることができる。
ここで、上述までの集配制御システムにおいて、前記問合せ部は、前記所定の時間範囲に属する複数の前記アクセス可能時間の中から何れかを選択するように、依頼ユーザに問合せを行ってもよい。複数のアクセス可能時間を依頼ユーザに問合せることで、依頼ユーザの選択肢が増え、その利便性を高めることができる。
また、上述までの集配制御システムにおいて、前記荷物は、依頼ユーザに関連付いた所定場所で集配ユーザによる集配を受けるように予定されていたものとする。そのような場合、依頼ユーザから前記荷物に関する集配場所を前記所定場所から変更する要求があると、前記抽出部は、該荷物の新たな集配場所として該所定場所に代えて前記対象車両を抽出することができる。このように依頼ユーザからの集配場所の変更要求をトリガーとして、抽出部による対象車両の抽出が行われることで、依頼ユーザの利便性を高めつつ、シェアリング車両の稼働率向上を図ることが可能となる。
なお、本発明の集配制御システムは、一又は複数の、コンピュータ等の処理装置で構成されてもよい。集配制御システムが複数の処理装置で構成される場合には、集配制御システムの各構成は複数の処理装置に分散して備えられ、それぞれの処理装置が協同して集配制御システムとしての処理を実現する。
本発明を、カーシェアリングにおいてシェアリングされる車両に対して荷物の集配を行うための集配制御方法の側面から捉えることもできる。当該集配制御方法は、複数の車両
のうち、現在時刻から所定の時間範囲内でシェアリングされず且つ該前記荷物の集配のために利用可能な一又は複数の対象車両を、該荷物を集配する集配ユーザの現在位置に基づいて抽出するステップと、前記抽出された対象車両の位置情報と、該対象車両へのアクセスを可能とする、前記所定の時間範囲に属するアクセス可能時間とを、該荷物の集配を依頼する依頼ユーザに通知し該対象車両での荷物の集配の可否を問い合わせるステップと、前記問い合わせの結果に基づいて、前記荷物の集配場所及び集配時間を決定するステップと、を含む。なお、上述までの集配制御システムに関して開示された技術的思想は、技術的な齟齬が生じない範囲で当該集配制御方法にも適用できる。
例えば、前記抽出するステップでは、集配ユーザの現在位置に加えて前記荷物に関する所定の集配情報に基づいて、前記一又は複数の対象車両が抽出されてもよい。また、上記集配制御方法は、現在時刻より前記所定の時間範囲内において、前記一又は複数の対象車両に関する稼働率情報を取得するステップを、更に含み、前記問合せるステップでは、所定の稼働率以下の時間帯が前記所定の時間範囲内に含まれている場合には、該所定の稼働率以下の時間帯の一部又は全部が前記アクセス可能時間として依頼ユーザに通知されてもよい。
本発明によれば、カーシェアリングにおいてシェアリングされる車両(シェアリング車両)を、荷物の集配に効率的に利用することができる。
本発明の実施形態の集配制御システムが構築されるカーシェアリングシステムの概略構成を示す図である。 カーシェアリングシステムに含まれる、カーシェアリングに関連するユーザ端末、センタサーバ、シェアリング管理サーバの詳細な構成を示す図である。 カーシェアリングの管理情報のデータ構造を示す図である。 シェアリング車両に関連する車両管理情報のデータ構造を示す図である。 カーシェアリングシステムに含まれる、シェアリング車両の車載装置、荷物の集配に関連するユーザ端末、センタサーバ、集配管理サーバの詳細な構成を示す図である。 集配される荷物に関連する集配情報のデータ構造を示す図である。 シェアリング車両の中から荷物の集配に利用する対象車両を抽出するための概念を説明する第1の図である。 本発明の実施形態においてセンタサーバで実行される集配制御のフローチャートである。 シェアリング車両の中から荷物の集配に利用する対象車両を抽出するための概念を説明する第2の図である。 カーシェアリングシステムでのシェアリング車両の稼働率の推移を示す図である。
以下、本発明の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。本実施例に記載されている構成は、特に記載がない限りは発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<システム構成>
図1は、カーシェアリングシステムの概略構成、及び当該カーシェアリングシステムで管理されている車両(シェアリング車両)を荷物の集配に利用するための集配制御システムを含むトランクシェアシステムの概略構成を示す。カーシェアリングシステムは、シェ
アリングユーザが利用する複数台のシェアリング車両10の管理を行うシステムであり、例えば、シェアリングユーザによるシェアリング車両10の予約管理やその利用料金の管理等を行う。なお、本実施例では、シェアリング車両を総括して称する場合には、その参照番号を10とし、個々のシェアリング車両を指定する場合には、各車両を識別するための添え字を加えて10A等のように参照番号を付すものとする。図1では、例示として4台のシェアリング車両10A〜10Dが示されている。シェアリング車両10は、一般には、シェアリングユーザが利用していない場合には、所定の駐車場所に駐車されているものとする。なお、各シェアリング車両の駐車場所は、必ずしも同一の場所である必要はない。
図1の例では、カーシェアリングシステムは、シェアリングユーザのユーザ端末60、シェアリング管理サーバ600を含む。ユーザ端末60、及びシェアリング管理サーバ600は、ネットワークN1によって相互に接続される。なお、ネットワークN1は、例えば、インターネット等の世界規模の公衆通信網でありWAN(Wide Area Network)やその他の通信網が採用されてもよい。また、ネットワークN1は、携帯電話等の電話通信網、WiFi等の無線通信網を含んでもよい。また、シェアリングユーザに関しては、当該カーシェアリングシステムでの利用の前に、自己の識別情報をシェアリング管理サーバ600に登録するのが好ましい。
シェアリング管理サーバ600は、シェアリングユーザのユーザ端末60から、シェアリング車両10の利用予約を受け付ける。その予約処理においては、シェアリングユーザは、利用したいシェアリング車両、利用したい日時等を、ユーザ端末60を介して入力し、シェアリング管理サーバ600がその利用の可否等を判断する。指定されたシェアリング車両10の予約が可能と判断された場合には、シェアリング管理サーバ600は、それ以降に別のシェアリングユーザが当該シェアリング車両を日時が重複して利用できないように、利用管理する。また、シェアリング管理サーバ600は、一度受け付けたシェアリング車両の予約に関する変更(利用日時や対象車両の変更等)、キャンセル等の処理も行う。
ここで、本実施形態のカーシェアリングシステムでは、その管理対象であるシェアリング車両を更に荷物の集配場所としても利用することで、シェアリング車両の稼働率の向上が図られる。その荷物の集配のために構築されたトランクシェアシステムは、上記の集配制御システムを含み、当該集配制御システムによる集配制御の下で、集配物(荷物)の集配作業を依頼する者と依頼された集配物の集配作業を実施する者とによりシェアリング車両10の荷室(トランク・ルーム)が共有(シェア)され、当該荷室を受け渡し場所とする集配サービスが実現される。すなわち、当該トランクシェアシステムは、カーシェアリングシステムでシェアされる車両を、更に荷物の集配のためにもシェアするものである。そして、「集配物の集配作業を依頼する者」及び「集配物の集配作業を実施する者」は、それぞれシェアリング車両の荷室を利用するユーザであるが、両者を区別するために、前者を「依頼ユーザ」と称し、後者を「集配ユーザ」と称する。依頼ユーザ及び集配ユーザは、必ずしもカーシェアリングシステムでのシェアリングユーザに含まれるユーザである必要はない。また、上記荷室は、集配される荷物を配置可能であって、後述するように車載装置11によって施解錠されるように構成される、シェアリング車両10内の所定領域である。当該荷室は、シェアリング車両10の運転者等が搭乗する車室とは、互いにアクセスが不可能となるように区切られた領域である。
図1の例では、トランクシェアシステムは、シェアリング車両10に設置される車載装置11、集配ユーザのユーザ端末200、依頼ユーザのユーザ端末50、センタサーバ400、集配管理サーバ500を含む。本実施形態では、当該センタサーバ400によって集配制御システムが形成される。なお、車載装置11、ユーザ端末200、ユーザ端末5
0、センタサーバ400、及び集配管理サーバ500は、シェアリング管理サーバ600も接続される上記のネットワークN1によって相互に接続される。また、車載装置11は、近距離無線通信等を含むネットワークN2を介して、集配ユーザのユーザ端末200に接続される。
集配管理サーバ500は、依頼ユーザのユーザ端末50から、集配の対象となる物品(以下、「集配荷物」とも言う)の登録を受け付ける。依頼ユーザは、例えば、電子商取引事業者により開設された商品購入サイトで購入した物品を集配荷物として集配ユーザにシェアリング車両10に配送してもらう場合には、センタサーバ400によって実行される、後述の集配制御によって、シェアリング車両10での集配荷物の集配の可否が決定されることになる。その結果、シェアリング車両10での集配が可能となると、その集配荷物に関する集配情報が、集配管理サーバ500に登録される。集配情報は、後述の図4に示すように、依頼ユーザの識別情報、配送・集荷のスケジュール情報、集配荷物の属性に関する情報を含む。
集配管理サーバ500は、依頼ユーザのユーザ端末50から荷物の集配の依頼を受け付けると、その集配場所がシェアリング車両10である場合、集配荷物を収容するシェアリング車両10の荷室を施解錠するための認証情報を集配ユーザのユーザ端末200に発行するように、センタサーバ400に要求する。当該要求は、集配ユーザのユーザ端末200からの要求を起点として行われる。センタサーバ400は、集配情報に含まれる宗派場所としてのシェアリング車両10の認証情報を、集配管理サーバ500を介して集配ユーザのユーザ端末200に送信する。集配ユーザは、そのユーザ端末200で取得した認証情報を使用してシェアリング車両10の荷室を施解錠することで、集配荷物を配送・集荷するためにシェアリング車両10の荷室にアクセスすることができる。ここで、認証情報は、ユーザ端末200から近距離無線通信によって車載装置11に転送され、車載装置11による認証処理を受けることで、車載装置11にシェアリング車両10の荷室の施解錠処理を実行させるデジタル情報である。また、シェアリング車両10の荷室の施解錠処理とは、集配荷物を収容するシェアリング車両10の荷室のドアを、詳細を後述する車載装置11によって施解錠する処理である。
ここで、図1に示すシステム構成のうち、主にカーシェアリングシステムに関連する構成である、シェアリングユーザのユーザ端末60及びシェアリング管理サーバ600のハードウェア構成及び機能構成について、図2に基づいて説明する。なお、図2ではシェアリング管理サーバ600とセンタサーバ400との接続を示すために、センタサーバ400も含めて記載しているが、センタサーバ400のハードウェア構成及び機能構成については、後に図3に基づいて説明する。
先ず、シェアリングユーザのユーザ端末60について説明する。ユーザ端末60は、例えば、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、個人情報端末、ウェアラブルコンピュータ(スマートウォッチ等)といった小型のコンピュータである。なお、ユーザ端末60は、公衆通信網であるインターネット等のネットワークN1を介してシェアリング管理サーバ600に接続される、パーソナルコンピュータ(Personal Computer、PC)であってもよい。シェアリングユーザのユーザ端末60は、通信部61、制御部62、入出力部63を有して構成される。
通信部61は、ユーザ端末60をネットワークN1に接続するための通信手段である。本実施例では、ユーザ端末60は、3G(3rd Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の移動体通信サービスを利用して、ネットワークN1経由で他の装置(例えばシ
ェアリング管理サーバ600)と通信を行うことができる。制御部62は、ユーザ端末60の制御を司るコンピュータである。制御部62は、例えば、マイクロコンピュータによ
って構成されており、記憶手段(ROM等)に記憶されたプログラムをCPU(いずれも不図示)によって実行させることで各種処理を行うための機能が実現される。例えば、制御部62は、所定のアプリケーションを実行して、入出力部63を介してシェアリング車両10の予約要求や予約更新等をシェアリング管理サーバ600に対して行う。この入出力部63は、シェアリングユーザが行った入力操作を受け付け、シェアリングユーザに対して情報を提示する手段である。具体的には、タッチパネルとその制御手段、液晶ディスプレイとその制御手段から構成される。タッチパネル及び液晶ディスプレイは、本実施例では一つのタッチパネルディスプレイからなる。
次に、シェアリング管理サーバ600について説明する。シェアリング管理サーバ600は、一般的なコンピュータの構成を有しており、例えば、CPU(Central Processing
Unit)やDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサ(不図示)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の主記憶部(不図示)、EPRO
M(Erasable Programmable ROM)、ハードディスクドライブ(HDD、Hard Disk Drive)、リムーバブルメディア等の補助記憶部(不図示)を有するコンピュータである。なお、リムーバブルメディアは、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ、あるいは、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)のようなディスク記録媒体である。補助記憶部には、オペレーティングシステム(Operating System :OS)、各種プログラム、各種テーブル等が格納され、そこに格納されたプログラムを主記憶部の作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて各構成部等が制御されることによって、所定の目的に合致した機能を実現することができる。
更に、シェアリング管理サーバ600は、通信部601を有する。通信部601は、他の装置と接続し、シェアリング管理サーバ600と他の装置(例えば、ユーザ端末60やセンタサーバ400)との間の通信を行う。通信部601は、例えば、LAN(Local Area Network)インターフェースボード、無線通信のための無線通信回路である。LANインターフェースボードや無線通信回路は、公衆通信網であるインターネット等のネットワークN1に接続される。
更に、シェアリング管理サーバ600は、シェアリング車両10の予約等を含む利用状況を管理するための情報を格納するシェアリング管理DB(データベース)603を有している。シェアリング管理DB603は、上記の補助記憶部に管理情報が格納されて形成されている。シェアリング管理DB603は、プロセッサによって実行されるデータベース管理システム(Database Management System、DBMS)のプログラムが、補助記憶部に記憶されるデータを管理することで構築される。シェアリング管理DB603は、例えば、リレーショナルデータベースである。シェアリング管理DB603には、例えば、個々のシェアリング車両10ごとのシェアリング利用を管理するための管理情報と、個々のシェアリング車両10に関連する車両管理情報とが格納される。
ここで、集配管理DB503に格納される管理情報の構成について、図3Aに基づいて説明する。図3Aは管理情報のテーブル構成を例示し、管理情報テーブルは、シェアリング管理サーバ600が管理する全てのシェアリング車両10のそれぞれに対して作成され、各管理情報テーブルは、利用日時、シェアリングユーザID、支払い完了の各フィールドを有する。利用日時フィールドには、シェアリング車両が利用される時間帯を表す情報が入力される。また、シェアリングユーザIDフィールドには、シェアリングユーザを特定するための識別情報が入力される。また、支払い完了フィールドには、シェアリング車両10の利用にあたって、シェアリングユーザによる利用料金の支払いが完了したか否かを表す情報が入力される。例えば、支払いが完了している場合には「完了」と入力され、支払いが完了していない場合には「未完了」と入力される。
更に、シェアリング管理DB603に格納される車両管理情報の構成について、図3Bに基づいて説明する。図3Bは車両管理情報のテーブル構成を例示し、車両管理情報テーブルは、シェアリング車両10を識別するための情報(車種、車両の色、ナンバー)が入力される、車種フィールド、色フィールド、ナンバーフィールドを有する。更に、車両管理情報テーブルは、荷物を収容可能なトランク寸法が入力されるトランク寸法フィールドを有する。更に、車両管理情報テーブルは、シェアリング車両10の駐車場位置情報が入力される車両駐車場位置フィールド、及びその駐車場が屋内の駐車場か屋外の駐車場かを表す駐車場属性フィールドも有する。シェアリング車両10は多くのシェアリングユーザが利用するため、シェアリング前にシェアリング車両10が駐車されている位置は、あらかじめ定められた所定の位置とされ、その位置情報が駐車場位置情報フィールドに入力されている。また、その所定の位置における駐車環境が屋内か屋外かによって、駐車場属性フィールの入力が決定される。
そして、シェアリング管理サーバ600では、上述したプロセッサによるプログラムの実行により、機能部として制御部602が形成される。制御部602は、シェアリング管理DB603への管理情報の登録や更新等の管理制御を行い、そのために例えば、機能部として利用管理部6021と稼働率算出部6022を有する。利用管理部6021は、ユーザ端末60からの要求に従い、シェアリング車両10のカーシェアリング利用に関連する処理や、シェアリング管理DB603に格納されている管理情報の生成、更新の処理等を行う。また、稼働率算出部6022は、シェアリング管理サーバ600によって管理されているシェアリング車両10毎に、時間に応じた稼働率を算出する機能部である。当該稼働率は、後述の図9に示すように、1日(24時間)において時間に応じて算出され、その算出においては複数日にわたる所定期間(例えば直近の30日間)のシェアリング車両10の利用状況が反映される。例えば、直近の30日間において、12時から13時までの1時間について15日間カーシェアリングに利用されている場合には、その時間帯に対応した稼働率は50%と算出される。稼働率算出部6022による稼働率の算出には、シェアリング管理DB603が有する管理情報が利用される。
シェアリング管理サーバ600の各機能構成要素のいずれか、又はその処理の一部は、ネットワークN1に接続される他のコンピュータにより実行されてもよい。また、シェアリング管理サーバ600で実行される一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。
ここで、図4は、シェアリング車両10を利用したトランクシェアシステムを構成する車載装置11、集配ユーザのユーザ端末200、依頼ユーザのユーザ端末50、集配管理サーバ500、センタサーバ400のそれぞれの構成を概略的に例示するブロック図である。図4に基づいて、車載装置11、集配ユーザのユーザ端末200、依頼ユーザのユーザ端末50、集配管理サーバ500、センタサーバ400のハードウェア構成及び機能構成について説明する。
車載装置11は、キーユニット100と施解錠装置300を含んで構成される。キーユニット100は、スマートキーの電子キー(以下、携帯機)と同様の無線インターフェースを有しており、車載装置11が有する既設の施解錠装置300と通信を行うことで、物理的な鍵を用いることなくシェアリング車両10の荷室や車室の施解錠(以下、荷室と車室を区別する必要が無い場合には、単に「シェアリング車両10の施解錠」と言う場合もある)を行うことができる。また、キーユニット100は、集配ユーザのユーザ端末200と近距離無線通信を行い、集配ユーザのユーザ端末200を認証処理した結果に基づいて、自身がシェアリング車両10の電子キーとして振る舞うか否かを決定する。
集配ユーザのユーザ端末200は、集配荷物の配送・集荷のためにシェアリング車両10の荷室にアクセスする際に、当該荷室の施解錠をするための認証情報を、上記の通り集配管理サーバ500を介してセンタサーバ400に発行してもらう。そして、集配ユーザのユーザ端末200からキーユニット100に送信された認証情報は、キーユニット100に予め記憶された認証情報と照合される。その認証処理が成功すると、ユーザ端末200は、車載装置11を正当に作動させる端末として認証される。ユーザ端末200が認証されると、キーユニット100は、キーユニット100に予め記憶され、認証情報と対応付けられたシェアリング車両10のキーIDを、施解錠信号とともに施解錠装置300に送信する。施解錠装置300は、キーユニット100から受信したキーIDが、施解錠装置300に予め格納されるキーIDと一致する場合にシェアリング車両10を施解錠する。キーユニット100および施解錠装置300は、シェアリング車両10に搭載されるバッテリから供給される電力で動作する。なお、キーユニット100に予め記憶されるキーIDは、認証情報によって暗号化されたものであってもよい。この場合、キーユニット100は、集配ユーザのユーザ端末200の認証処理が成功すると、キーIDを認証情報によって復号してから施解錠装置300に送信すればよい。
ここで、施解錠装置300の詳細について説明する。施解錠装置300は、シェアリング車両10の車室や荷室のドアを施錠および解錠するための装置である。例えば、シェアリング車両10に対応する携帯機から、高周波(Radio Frequency,以下、RFと称する
)帯の電波を介して送信される施錠信号および解錠信号に応じて、シェアリング車両10のドアを施錠および解錠する。また、携帯機を検索するための、低周波(Low Frequency
,以下、LFと称する)帯の電波を送信する機能を有している。
本実施形態では、上記の携帯機の代わりに、キーユニット100が施解錠装置300との間でRF帯およびLF帯の電波を送受信することで、シェアリング車両10のドアの施解錠を制御する。以降、断りがない限り、施解錠装置300の通信先をキーユニット100に限定して説明を行う。
施解錠装置300は、LF送信機301、RF受信機302、照合ECU303、ボディECU304、ドアロックアクチュエータ305を含んで構成される。LF送信機301は、キーユニット100を検索(ポーリング)するための低周波数帯(例えば、100KHz〜300KHz)の電波を送信する手段である。LF送信機301は、例えば、車室内のセンターコンソールやハンドルの近傍に内蔵される。RF受信機302は、キーユニット100から送信された高周波数帯(例えば、100MHz〜1GHz)の電波を受信する手段である。RF受信機302は、車室内のいずれかの場所に内蔵される。
照合ECU303は、キーユニット100からRF帯の電波を介して送信された信号(施錠信号または解錠信号)に基づいて、シェアリング車両10の車室や荷室のドアを施錠および解錠する制御を行うコンピュータである。照合ECU303は、例えば、マイクロコンピュータによって構成される。なお、以下の説明において、施錠信号と解錠信号を施解錠信号と総称する。施解錠信号という用語は、施錠信号と解錠信号の少なくともいずれかを表す。
照合ECU303は、キーユニット100から送信された施解錠信号が、正当な装置から送信されたものであることを認証する。具体的には、施解錠信号に含まれるキーIDが、照合ECU303が有する不図示の記憶部に予め記憶されたキーIDと一致するか否かを判定する。そして、照合ECU303は、この判定の結果に基づいて、ボディECU304に解錠指令または施錠指令を送信する。この解錠指令または施錠指令は、CAN(Controller Area Network)等の車内ネットワークを介して送信される。
ドアロックアクチュエータ305は、シェアリング車両10のドア(乗車空間たる車室への乗り降りの際に開閉される車室ドアや、荷室への荷物の積み卸しの際に開閉される荷室ドア)を施錠及び解錠するアクチュエータである。ドアロックアクチュエータ305は、ボディECU304から送信された信号に基づいて動作する。なお、ドアロックアクチュエータ305は、シェアリング車両10における車室ドアと荷室ドアとを独立して施錠及び解錠することができるように構成されてもよい。
ボディECU304は、シェアリング車両10のボディ制御を行うコンピュータである。ボディECU304は、照合ECU303から受信した解錠指令または施錠指令に基づいてドアロックアクチュエータ305を制御することで、シェアリング車両10の車室ドアや荷室ドアの解錠および施錠を同時に又は独立して行う機能を有している。なお、照合ECU303とボディECU304とは一体のものであってもよい。
次に、キーユニット100について説明する。キーユニット100は、シェアリング車両10の車室内の所定の位置(例えばグローブボックス内)に配置された装置である。キーユニット100は、集配ユーザのユーザ端末200等と近距離無線通信を行って該ユーザ端末200を認証する機能と、この認証結果に基づいて、RF帯の電波を用いて施解錠信号を送信する機能を有している。キーユニット100は、LF受信機101、RF送信機102、近距離通信部103、制御部104を有して構成される。
LF受信機101は、施解錠装置300から、LF帯の電波を介して送信されたポーリング信号を受信する手段である。LF受信機101は、LF帯の電波を受信するためのアンテナ(以下、LFアンテナ)を有している。RF送信機102は、RF帯の電波を介して、施解錠装置300に対して施解錠信号を送信する手段である。
近距離通信部103は、集配ユーザのユーザ端末200と通信を行う手段である。近距離通信部103は、所定の無線通信規格を用いて、近距離(車室内と車室外で通信が行える程度)における通信を行う。本実施形態では、近距離通信部103は、Bluetooth(登録商標)LowEnergy規格(以下、BLE)によるデータ通信を行う。BLEとは、Bluetoothによる低電力通信規格であり、機器同士のペアリングを必要とせず、相手を検知することですぐに通信を開始できるという特徴を有する。なお、本実施形態ではBLEを例示するが、他の無線通信規格も利用可能である。例えば、NFC(Near Field Communication)、UWB(Ultra Wideband)、WiFi(登録商標)などを利用することもできる。
制御部104は、近距離通信部103を介して集配ユーザのユーザ端末200と近距離無線通信を行い、ユーザ端末200を認証する制御と、認証結果に基づいて施解錠信号を送信する制御を行うコンピュータである。制御部104は、例えば、マイクロコンピュータによって構成される。
制御部104は、記憶部1041および認証部1042を有している。記憶部1041には、キーユニット100を制御するための制御プログラムが記憶されている。制御部104は、記憶部1041に記憶されている制御プログラムを不図示のCPUによって実行することで、認証部1042を含む種々の機能を実現してもよい。例えば、制御部104は、施解錠装置300からLF帯の電波として送信されたポーリング信号をLF受信機101を介して受信する機能、施解錠装置300にRF帯の電波として施解錠信号をRF送信機102を介して送信する機能、近距離通信部103を介して行う集配ユーザのユーザ端末200との通信を処理する機能、認証部1042による集配ユーザのユーザ端末200の認証が成功した場合に施解錠信号を生成する機能等を実現する。
認証部1042は、集配ユーザのユーザ端末200から送信された施錠要求または解錠要求(以下、施解錠要求と総称する)に含まれる認証情報に基づいて、ユーザ端末200の認証を行う。具体的には、記憶部1041に記憶された認証情報と、集配ユーザのユーザ端末200から送信された認証情報とを比較し、これらが所定の関係にある場合に、認証成功と判断する。双方の認証情報が所定の関係を満たさない場合、認証失敗と判断する。ここで、所定の関係とは、記憶部1041に記憶された認証情報と、集配ユーザのユーザ端末200から送信された認証情報とが一致する場合のほか、2つの認証情報を用いた所定の暗号化・複合化等の処理結果が一致する場合、2つの認証情報の一方に復号処理を行った結果が他方に一致する場合等を含む。
認証部1042が集配ユーザのユーザ端末200の認証に成功した場合、ユーザ端末200から受信した要求に応じて生成された施解錠信号がRF送信機102を介して施解錠装置300へ送信される。以降、説明の必要に応じて、キーユニット100に記憶される認証情報を装置認証情報、集配ユーザのユーザ端末200から送信される認証情報を端末認証情報と称するものとする。
また、キーユニット100は、施解錠信号とともに、上記のキーIDを施解錠装置300に送信する。キーIDは、平文の状態で予めキーユニット100に記憶されていてもよいし、集配ユーザのユーザ端末200に固有な暗号によって暗号化した状態で記憶されていてもよい。キーIDが暗号化した状態で記憶される場合、集配ユーザのユーザ端末200から送信された認証情報によって暗号化されたキーIDを復号し、本来のキーIDを得るようにしてもよい。
このように、車載装置11は、ユーザ端末200から送信された認証情報を起点として、キーユニット100による認証処理を経て施解錠装置300を作動させて、シェアリング車両10の車室や荷室を施解錠する一連の処理を実行する。この一連の処理が、車載装置11による施解錠処理である。
次に、集配ユーザのユーザ端末200について説明する。ユーザ端末200は、例えば、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、個人情報端末、ウェアラブルコンピュータ(スマートウォッチ等)といった小型のコンピュータである。なお、ユーザ端末200は、公衆通信網であるインターネット等のネットワークN1を介して集配管理サーバ500に接続される、パーソナルコンピュータ(Personal Computer、PC)であってもよい。集配ユーザのユーザ端末200は、近距離通信部201、通信部202、制御部203、入出力部204を有して構成される。
近距離通信部201は、キーユニット100の近距離通信部103と同一の通信規格によって、キーユニット100との間で通信を行う手段である。近距離通信部201とキーユニット100との間に形成されるネットワークが、図1でN2で表されている。そして、通信部202は、ユーザ端末200をネットワークN1に接続するための通信手段である。本実施例では、ユーザ端末200は、3G(3rd Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の移動体通信サービスを利用して、ネットワークN1経由で他の装置(例
えば集配管理サーバ500等)と通信を行うことができる。
制御部203は、ユーザ端末200の制御を司るコンピュータである。制御部203は、例えば、上述した端末認証情報を取得する処理、取得された端末認証情報を含む施解錠要求を生成する処理、生成された施解錠要求をキーユニット100に送信する処理、ユーザ端末200に備えられている不図示のGPS装置を利用してユーザ端末200の位置、すなわち集配ユーザの位置を算出する処理などを行う。なお、制御部203は、例えば、マイクロコンピュータによって構成されており、記憶手段(ROM等)に記憶されたプロ
グラムをCPU(いずれも不図示)によって実行させることで上記した各種処理を行うための機能が実現される。
また、制御部203は、入出力部204を介して集配ユーザとのインタラクションを行う。入出力部204は、ユーザ端末60の入出力部63と同様に、集配ユーザが行った入力操作を受け付け、集配ユーザに対して情報を提示する手段である。そして、制御部203は、入出力部204に操作画面を表示し、集配ユーザが行った操作に応じた施解錠要求を生成する。例えば、制御部203は、タッチパネルディスプレイに、解錠を行うためのアイコン、施錠を行うためのアイコン等を出力し、集配ユーザによって行われた操作に基づいて、解錠要求ないし施錠要求を生成する。なお、集配ユーザが行う操作は、タッチパネルディスプレイを介したものに限られない。例えば、ハードウェアスイッチ等によるものであってもよい。
また、制御部203は、センタサーバ400から端末認証情報を取得する処理を行う。なお、端末認証情報は、施解錠装置300がキーユニット100を認証するための情報(キーID)ではなく、キーユニット100がユーザ端末200を認証するための情報(例えば、シェアリング車両10に搭載されるキーユニット100に固有の認証情報に対応する認証情報)である。具体的には、制御部203が、通信部202を介して、端末認証情報の発行要求を、集配管理サーバ500を介してセンタサーバ400に送信する。ここでいう「端末認証情報の発行要求」には、ユーザ端末200の識別情報とキーユニット100に固有な端末認証情報の発行を要求する信号とが含まれる。端末認証情報の発行要求を受信したセンタサーバ400は、シェアリング車両10に搭載されているキーユニット100に固有な端末認証情報をユーザ端末200に送信する。これにより、ユーザ端末200上において、シェアリング車両10を解錠する操作が可能になる。なお、ユーザ端末200が端末認証情報を有していない場合、シェアリング車両10に対する操作画面からの施錠操作及び解錠操作は不可能となる。
本実施例においてユーザ端末200が取得する端末認証情報は、集配ユーザの集配作業の終了に伴う荷室ドアの施錠をトリガにして無効化される、ワンタイムキーであってもよい。例えば、センタサーバ400から送信される端末認証情報がユーザ端末200によって受信されたタイミングで、該端末認証情報がユーザ端末200の記憶部(不図示)に記憶され、その後、集配作業の終了に伴う荷室ドアの施錠が行われた際にキーユニット100から送信される施錠通知がユーザ端末200によって受信されたタイミングで、該端末認証情報が上記の記憶部から消去される。
なお、ユーザ端末200の記憶部に記憶された端末認証情報が消去されるタイミングは、上記した例に限定されるものではなく、センタサーバ400から送信される端末認証情報をユーザ端末200が受信した時点(又は、センタサーバ400がユーザ端末200へ向けて端末認証情報を送信した時点)から所定時間が経過したタイミングであってもよい。また、端末認証情報は、上記したようなワンタイムキーに限定されるものではなく、所定の時間帯のみ有効となる限定的なキーであってもよい。そして、端末認証情報がワンタイムキーであるか、又は限定的なキーであるかにかかわらず、該端末認証情報に対応する装置認証情報が、キーユニット100に事前に記憶されるものとする。
次に、依頼ユーザのユーザ端末50について説明する。ユーザ端末50も、上記ユーザ端末60やユーザ端末200と同様に、例えば、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、個人情報端末、ウェアラブルコンピュータ(スマートウォッチ等)といった小型のコンピュータであってもよく、パーソナルコンピュータであってもよい。依頼ユーザのユーザ端末50は、通信部51、制御部52、入出力部53を有して構成される。
通信部51は、機能的には上記通信部202と同等の、ネットワークN1に接続するための通信手段である。制御部52は、ユーザ端末50の制御を司るコンピュータである。制御部52は、例えば、マイクロコンピュータによって構成されており、記憶手段(ROM等)に記憶されたプログラムをCPU(いずれも不図示)によって実行させることで各種処理を行うための機能が実現される。例えば、制御部52は、所定のアプリケーションを実行して、入出力部53を介して集配荷物の集配依頼を集配管理サーバ500に対して行う。この入出力部53も、機能的には上記入出力部204と同様の、依頼ユーザが行った入力操作を受け付け、依頼ユーザに対して情報を提示する手段である。
なお、図4においては、ユーザ端末50は、上記近距離通信部201に相当する構成を明示的には有していないが、そのような構成を有するとともに、上記制御部203のように制御部52がセンタサーバ400から端末認証情報を取得する処理を行いその端末認証情報をキーユニット100に近距離無線通信により送信することで、ユーザ端末50から施解錠装置300を作動させるように構成されてもよい。
次に、集配管理サーバ500について説明する。集配管理サーバ500は、一般的なコンピュータの構成を有しており、例えば、CPU(Central Processing Unit)やDSP
(Digital Signal Processor)等のプロセッサ(不図示)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の主記憶部(不図示)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、ハードディスクドライブ(HDD、Hard Disk Drive)、リムーバブルメディア等の補助記憶部(不図示)を有するコンピュータである。なお、リムーバブルメディアは、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ、あるいは、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)のようなディスク記録媒体である。補助記憶部には、オペレーティングシステム(Operating System :OS)、各種プログラム、各種テーブル等が格納され、そこに格納されたプログラムを主記憶部の作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて各構成部等が制御されることによって、所定の目的に合致した機能を実現することができる。
更に、集配管理サーバ500は、通信部501を有する。通信部501は、他の装置と接続し、集配管理サーバ500と他の装置(例えば、センタサーバ400やユーザ端末200等)との間の通信を行う。通信部501は、例えば、LAN(Local Area Network)インターフェースボード、無線通信のための無線通信回路である。LANインターフェースボードや無線通信回路は、公衆通信網であるインターネット等のネットワークN1に接続される。
更に、集配管理サーバ500は、上述した集配情報を格納する集配管理DB(データベース)503を有している。集配管理DB503は、上記の補助記憶部に集配情報が格納されて形成されており、そこでは依頼ユーザと集配情報の紐付けが行われている。集配管理DB503は、プロセッサによって実行されるデータベース管理システム(Database Management System、DBMS)のプログラムが、補助記憶部に記憶されるデータを管理することで構築される。集配管理DB503は、例えば、リレーショナルデータベースである。
ここで、集配管理DB503に格納される集配情報の構成について、図5に基づいて説明する。図5は集配情報のテーブル構成を例示し、集配情報テーブルは、依頼ユーザID、集配区分、集配日時、集配場所、集配ステータス、荷物寸法、耐高温性、耐水性の各フィールドを有する。依頼ユーザIDフィールドには、依頼ユーザを特定するための識別情報が入力される。集配区分フィールドには、集配荷物が集配ユーザにより配送されるか集荷されるかを特定するための情報が入力される。集配日時フィールドには、集配荷物が集配される日時(所定の時間帯)を表す情報が入力される。集配場所フィールドには、集配
荷物の集配を行う場所に関する情報が入力される。当該集配場所フィールドにシェアリング車両10が入力されるためには、すなわち、依頼ユーザが荷物の集配場所としてシェアリング車両10を利用したい場合には、後述のセンタサーバ400による集配制御でシェアリング車両10が集配場所として決定される必要がある。更に、集配ステータスフィールドには、集配ユーザによる集配荷物の集配が完了したか否かを表す情報が入力される。例えば、集配荷物の集配が完了している場合には「完了」と入力され、当該集配が完了していない場合には「未完了」と入力される。
荷物寸法フィールドには、集配荷物の寸法に関する情報が入力される。耐高温性フィールドには、集配荷物が高温環境下(例えば、気温40度以上)に置かれても支障が生じない物であるか否かに関する情報が入力され、耐水性フィールドには、集配荷物が濡れても支障が生じない物であるか否かに関する情報が入力される。荷物寸法、耐高温性、耐水性を含む集配荷物の属性情報は、依頼ユーザが商品購入サイトで集配荷物として配送される商品を購入した場合には、その商品購入サイトから集配荷物の属性情報を得てもよく、また、依頼ユーザが集配荷物を集荷してもらう場合には、依頼ユーザがユーザ端末50を介して集配荷物の属性情報を集配管理サーバ500に提供してもよい。
そして、集配管理サーバ500では、上述したプロセッサによるプログラムの実行により、機能部として制御部502が形成される。制御部502は、集配管理DB503への集配情報の登録や更新等の管理制御を行う。例えば、依頼ユーザがそのユーザ端末50を介して集配荷物の集配を依頼すると、その依頼ユーザの識別情報に、集配日時、集配場所等を紐付けて、当該依頼ユーザに対応する集配情報を生成し、集配管理DB503に格納する。また、集配情報生成後に、依頼ユーザから、集配日時や集配場所の情報変更の通知があった場合には、その変更に合わせて格納されている集配情報を更新する。また、上記の通り、集配場所としてシェアリング車両10が設定されるために、制御部502は通信部501を介してセンタサーバ400の制御部402と協働する。更に制御部502は、通信部501を介して集配ユーザのユーザ端末200と通信を行い、集配情報に含まれる、集配荷物のステータスに関する情報の更新も行う。例えば、集配ユーザが入出力部204を介して入力したステータス情報(例えば、集配の完了を表す情報)をそのユーザ端末200から受け取り、対応する集配情報を更新する。そして、制御部502は、集配情報に基づいて集配ユーザが集配荷物をシェアリング車両10に集配できるように、そのユーザ端末200に対して集配の指示を送信する。
集配管理サーバ500の各機能構成要素のいずれか、又はその処理の一部は、ネットワークN1に接続される他のコンピュータにより実行されてもよい。また、集配管理サーバ500で実行される一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。
次に、センタサーバ400について説明する。センタサーバ400も、一般的なコンピュータの構成を有しており、基本的なハード構成は集配管理サーバ500と同じであり、不図示のプロセッサ、主記憶部、補助記憶部を有する。したがって、補助記憶部に格納されたプログラムを主記憶部の作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて各構成部等が制御されることによって、所定の目的に合致した機能を実現することができる。また、センタサーバ400も通信部401を有しており、通信部401は、機能的には上記集配管理サーバ500の有する通信部501と同等のものであり、センタサーバ400と他の装置(例えば、シェアリング管理サーバ600や集配管理サーバ500等)との間の通信を行う。
更に、センタサーバ400は、その補助記憶部に、各種情報を格納するユーザ情報DB403、認証情報DB404を有している。これらのデータベース(DB)は、プロセッ
サによって実行されるデータベース管理システムのプログラムが、補助記憶部に記憶されるデータを管理することで構築される。ユーザ情報DB403、認証情報DB404は、例えば、リレーショナルデータベースである。
そして、ユーザ情報DB403は、集配荷物の集配のためにシェアリング車両10を利用するユーザ(例えば、集配荷物をシェアリング車両10に配送等する集配ユーザや、配送された集配荷物を回収する依頼ユーザ)の識別情報と、対応するパスワード等を格納する。
認証情報DB404は、上記の端末認証情報に相当する、シェアリング車両10の認証情報を格納する。シェアリング車両10の認証情報は、シェアリング車両10の識別情報(キーID)に対応づけられた情報であり、例えば、車載装置11が有するキーユニット100に固有の識別情報とすることができる。また、認証情報DB404は、シェアリング車両10の認証情報の他、当該認証情報の有効期間(有効時間帯を含む)、当該認証情報の失効有無等の情報を格納してもよい。認証情報の有効期間は、認証情報とともに集配ユーザのユーザ端末200に送信されてもよい。集配ユーザのユーザ端末200は、認証情報の有効期間を受信すると、有効期間を経過した認証情報を削除して失効させることができる。また、認証情報の失効有無は、認証情報が、ユーザ端末200に送信されて有効な状態であるか、有効期間を経過して失効中であるかの状態を表す。後述する認証情報管理部4021が、認証情報がユーザ端末200に送信されて有効な状態である場合には、認証情報が有効期間が重なって発行されないようにすることで、認証情報の重複発行を回避することができる。
また、センタサーバ400では、上述したプロセッサによるプログラムの実行により、機能部として制御部402が形成される。制御部402は、ユーザ端末200等への認証情報の発行に関連する制御や、その発行の前段階として集配荷物の集配場所を決定する制御を行う。詳細には、制御部402は、機能部として認証情報管理部4021、抽出部4022、問合せ部4023、決定部4024、稼働率情報取得部4025を含む。
認証情報管理部4021は、シェアリング車両10にて集配荷物の集配を行うために、シェアリング車両10を施解錠する認証情報の発行を管理する。例えば、認証情報管理部4021は、集配ユーザのユーザ端末200から集配管理サーバ500を介して、シェアリング車両10を施解錠するための認証情報の発行要求を受け付ける。当該発行要求には、施解錠の対象となるシェアリング車両10を識別できるように、その識別情報が含まれる。また、認証情報管理部4021は、認証情報の発行要求とともに、認証情報の発行先であるユーザ端末200の情報を受信する。それらを踏まえて、認証情報管理部4021は、施解錠の対象となるシェアリング車両10に搭載されているキーユニット100に対応する認証情報(端末認証情報)を、集配管理サーバ500を介してユーザ端末200に送信する。このとき認証情報管理部4021は、有効期間の情報を含む認証情報を生成してもよい。当該キーユニット100は、有効期間の情報を含む認証情報を受信しても有効期間を経過している場合には、認証情報が失効したものとして、シェアリング車両10の施解錠を実行しないようにする。
次に抽出部4022、問合せ部4023、決定部4024、稼働率情報取得部4025について説明する。これらの機能部は、認証情報の発行に関連する機能部ではなく、集配荷物の集配場所としてシェアリング車両10の利用を決定する、図6に示す集配制御を実現するための機能部である。先ず、抽出部4022は、シェアリング管理サーバ600が管理しているシェアリング車両10の中から、集配荷物の集配に利用可能な車両(以下、「対象車両」という)を抽出する。対象車両は、現在時刻から所定の時間範囲においてカーシェアリングされる予定となっておらず、且つ、配送荷物が収容可能な大きさのトラン
ク(荷室)を有している車両である。具体的には、抽出部4022は、シェアリング管理サーバ600のシェアリング管理DB603のカーシェアリングの管理情報にアクセスする(図3A参照)。そして管理情報の利用日時フィールドの入力値に基づいて、現在時刻から所定の時間範囲においてカーシェアリングとしての利用が予定されていない車両が、暫定的な対象車両として抽出される。ここで言う所定の時間範囲とは、シェアリング車両10のカーシェアリングが阻害されない範囲でそのシェアリング車両10を荷物の集配に利用してその稼働率の向上を図るために設定される、現在時刻を基準とした限られた時間範囲であり換言すれば比較的近い未来での時間範囲である。例えば、30分間や1時間等の比較的短い時間が例示できる。
その上で、抽出部4022は、集配管理サーバ500の集配管理DB503の集配情報にアクセスし(図5参照)、そこの荷物寸法フィールドに入力された該当する集配荷物の寸法を把握する。そして、暫定的に抽出された対象車両の中から、その集配荷物が収容可能なトランクを有する車両に対象車両を絞り込んでいく。このとき、シェアリング管理DB603の車両管理情報のトランク寸法フィールドの入力値が利用される(図3B参照)。集配荷物の収容が可能か否かの判定は、例えば、車両のトランク寸法が、集配荷物の寸法より一定割合以上大きいか否かに基づいて行うことができる。
そして、抽出部4022は、上述のように集配荷物の寸法に基づいて絞り込んだ暫定的な対象車両の中から、更に、集配ユーザの現在位置に基づいて、最終的な対象車両を抽出する。この対象車両の抽出について、図6に基づいて説明する。集配ユーザは、その車両が実線矢印に沿って現在位置まで移動し、それ以降は一点鎖線の矢印に沿って移動するものとする。例えば、この実線矢印は、現在時刻までの荷物の集配に従って集配ユーザが辿ったルートであり、この一点鎖線矢印は、現在時刻以降に予定されている荷物の集配に従った、集配ユーザが将来に辿るルートである。なお、図6に示す4台の車両は、上述した手順に従い現在時刻より所定の時間範囲において集配荷物の集配に利用可能なシェアリング車両10A〜10Dである。
ここで、集配ユーザの現在位置を基準としたときに、上記の4台のシェアリング車両の位置関係について説明する。シェアリング車両10Aは、集配ユーザを中心とした基準範囲内に位置している。この基準範囲は、集配ユーザの利便性に立って、集配ユーザが移動しやすい範囲として設定され、より詳細には、現在時刻から所定の時間範囲において集配ユーザが移動可能な範囲として設定される。例えば、基準範囲は、集配ユーザ位置を中心としたときに半径1km以内と設定してもよい。更に、シェアリング車両10Aは、4台のうち集配ユーザから最も近くに位置し且つ現在時刻以降に通るルートの近くに位置している。次に、シェアリング車両10Bも基準範囲内に位置しているが、既に集配ユーザが通過した領域(実線矢印に沿った領域)に位置している。また、シェアリング車両10Cも基準範囲内に位置しているが、集配ユーザが現在時刻以降に辿る予定のルートからの離間距離については、シェアリング車両10Aと比べると比較的遠い。また、シェアリング車両10Dは基準範囲の外に位置し、集配ユーザとの距離は上記の4台の中で最も遠い。
抽出部4022は、上述したように、集配ユーザの現在位置に基づいて最終的な対象車両を抽出する。なお、集配ユーザの現在位置については、上記の通りユーザ端末200の制御部によりユーザ端末200の現在位置が算出され、その算出された現在位置が集配管理サーバ500を介してセンタサーバ400に提供されることで、それを抽出部4022が集配ユーザの現在位置として利用することができる。そして、当該抽出においては、集配ユーザを中心とした基準範囲内に位置しているシェアリング車両10が、最終的な対象車両として抽出部4022により抽出されてもよい。したがって、図6に示す状態では、シェアリング車両10A、10B、10Cが対象車両として抽出される。
また別法として、基準範囲内に位置しているシェアリング車両10の中から、所定の基準に従って更に対象車両を絞り込んでもよい。例えば、仮に集配ユーザが既に通過した領域にあるシェアリング車両10Bに移動しようとすると今まで来たルートを戻ることになり今後の荷物の集配を阻害する可能性もあるため、シェアリング車両10Bについては対象車両として抽出されないようにしてもよい。また、シェアリング車両10Cは、配ユーザが現在時刻以降に辿る予定のルートから比較的離れており、仮に集配ユーザがシェアリング車両10Cに移動しとすると、同じように今後の荷物の集配を阻害する可能性もある。そこで、今後の予定のルートから所定距離以上離れてシェアリング車両10が位置している場合には、たとえそれが基準範囲内に位置していたとしても対象車両として抽出されないようにしてもよい。
次に問合せ部4023は、抽出部4022によって抽出された対象車両の位置情報と、その対象車両に集配荷物の集配のためにアクセスが可能となる時間であるアクセス可能時間とを依頼ユーザのユーザ端末50に通知する。対象車両の位置情報については、問合せ部4023がシェアリング管理サーバ600のシェアリング管理DB603に格納されている車両管理情報にアクセスし、その車両駐車場位置フィールドの入力値に基づいて該当する対象車両が駐車している位置情報を、当該車両の位置情報として取得する。また、アクセス可能時間については、所定の時間範囲内であれば集配ユーザは対象車両に到達可能と想定されているから、問合せ部4023は、その所定の時間範囲に属する一部又は全部の時間範囲をアクセス可能時間として取得する。例えば、所定の時間範囲が現在時刻から1時間の範囲である場合には、その1時間を4分割しその1つをアクセス可能時間として採用してもよい。問合せ部4023は、これらの対象車両の位置情報とそのアクセス可能時間を依頼ユーザのユーザ端末50に通知する。なお、抽出された対象車両が複数ある場合には、その各対象車両について、対応する位置情報とアクセス可能時間を通知する。
更に、問合せ部4023は、上記通知とともに、通知した対象車両での荷物の可否を依頼ユーザに問合せる。具体的には、抽出された一又は複数の対象車両のそれぞれについて、対応する位置情報とアクセス可能時間の一覧を、依頼ユーザのユーザ端末の入出力部53に表示させ、依頼ユーザに何れかの対象車両を選択するか、又は、通知した対象車両の全てを拒絶するかを促す。すなわち、この問合せ部4023による問合わせは、依頼ユーザの現在位置に基づいて所定の時間範囲内に到達可能な場所に位置している対象車両を用いて、集配荷物の集配を行う意思があるか否かを依頼ユーザに問合せるものである。そして、問合せ部4023は、その問合せに対する依頼ユーザの回答結果をユーザ端末50から取得する。
なお、現在時刻から所定の時間範囲内に複数のアクセス可能時間を設定可能である場合(例えば、上記のように所定の時間範囲が現在時刻から1時間の範囲であり、そこを4分割して15分間のアクセス可能時間を設定する場合)、問合せ部4023は、そのうちの1つのアクセス可能時間を依頼ユーザに通知する代わりに、全てを含む複数のアクセス可能時間を依頼ユーザに通知し、その中から依頼ユーザが1つのアクセス可能時間を選択できるようにしてもよい。このようにすることで、依頼ユーザの利便性を高め、シェアリング車両10の稼働率を好適に向上させることが可能となる。
次に決定部4024は、問合せ部4023が取得した上記依頼ユーザの回答結果に基づいて、依頼ユーザが選択した対象車両を集配荷物の集配を行う場所として決定する。この決定結果は、決定部4024から集配管理サーバ500の制御部502に伝えられ、図5に示す集配情報の集配場所フィールドに反映される。すなわち、図5に示す集配情報において、集配場所フィールドにシェアリング車両10Aが入力されているのは、決定部4024によりシェアリング車両10Aが集配場所と決定されたことによる。
次に稼働率情報取得部4025は、抽出部4022によって抽出された対象車両について、複数日にわたる所定期間(本実施形態では、例えば、1ヵ月間とする)においてカーシェアリングされた割合を時間ごとに算出したものである。具体的には、稼働率情報取得部4025は、シェアリング管理サーバ600の稼働率算出部6022が算出した稼働率情報をシェアリング管理サーバ600より取得する。稼働率情報の一例を図9に示すが、その詳細は後述する。
センタサーバ400の各機能構成要素のいずれか、又はその処理の一部は、ネットワークN1に接続される他のコンピュータにより実行されてもよい。また、センタサーバ400で実行される一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。
<処理の流れ>
図7は、センタサーバ400で所定間隔で繰り返し実行される集配制御のフローである。なお、以降の記載においては、集配制御での処理の流れの説明に当たっては、例示的に、依頼ユーザが集配ユーザに集配荷物の配送を依頼するケースを想定する。このことは、集配ユーザによる集配作業を集配荷物の配送に限定する意図はない。また、本実施形態では、依頼ユーザの依頼により、例えば商品購入サイトで購入した商品を含む集配荷物は、購入時には自己の家のシェアリング車両10以外の場所に配送することが予定されていたことを前提とする。そして、その予定に従い集配ユーザは、当該集配荷物を集配ユーザの車両に積載し、当初の配送先に向かって移動しているものとする。
先ず、S101では依頼ユーザによるシェアリング車両10の依頼要求、すなわち依頼ユーザが集配荷物の配送に当たって、その配送先にシェアリング車両10を利用したい旨の要求があったか否かが判定される。具体的には、依頼ユーザがユーザ端末50を介して当初の配送先をシェアリング車両10に変更したいとの要求を集配管理サーバ500に対して行うと、制御部502がセンタサーバ400に対してシェアリング車両10の利用要求を出す。したがって、センタサーバ400の制御部402が当該利用要求を受け取っている場合には、S101で肯定判定され処理はS102へ進む。一方で、制御部402が当該利用要求を受け取っていない場合には、S101で否定判定され集配制御は終了する。
S102では抽出部4022により集配ユーザの現在位置が取得される。続いて、S103では、抽出部4022により取得された集配ユーザの現在位置に基づいて、シェアリング管理サーバ600が管理するシェアリング車両10の中から対象車両が抽出される。当該抽出は、図6に基づいて上述したとおりである。本実施形態では、図6に示すように集配ユーザを中心として基準範囲内に位置するシェアリング車両10A、10B、10Cの3台が対象車両として抽出されるものとする。S103の処理が終了すると、処理はS104へ進む。
そして、S104では、問合せ部4023により、抽出された対象車両のそれぞれについて、その位置情報とアクセス可能時間が依頼ユーザのユーザ端末50に通知し、対象車両への集配荷物の集配の可否の問合せが行われる。この問合わせに対し、依頼ユーザはユーザ端末50において、何れかの対象車両への配送を選択するか、何れの対象車両への配送も拒否するための回答操作を行う。依頼ユーザにおいては、自己の都合を踏まえ、例えば、依頼ユーザがアクセス可能時間内に抽出された対象車両に到達できるか否かを考慮して上記回答操作を行うことができる。当該回答は、ユーザ端末50の入出力部53を介して行われ、その回答結果は、ユーザ端末50からセンタサーバ400へ送られる。
続いてS105では、上記回答結果を踏まえ、依頼ユーザの回答が、抽出された対象車
両を新たな配送先として受け入れたものであるか否かが判定される。当該判定は、決定部4024によって行われる。S105で肯定判定されると処理はS106へ進み、否定判定されると処理はS107へ進む。そして、S106では、決定部4024は、依頼ユーザに選択された対象車両(例えば、シェアリング車両10A)が、当初の配送先に代えた新たな配送先として決定される。この決定された新たな配送先は、集配管理サーバ500に伝えられ集配情報に反映される。一方で、S107では、決定部4024は、依頼ユーザによって対象車両が新たな配送先として選択されなかったことを踏まえ、依頼ユーザのユーザ端末50に対して、シェアリング車両10を新たな配送先とすることができないことを意味する利用不可の通知を行う。
このように配送制御によれば、現在時刻から所定の時間範囲内という限られた時間において集配荷物の集配に利用可能なシェアリング車両10が、その集配に利用されることになる。その結果、カーシェアリングシステムの管理下にあるシェアリング車両10のカーシェアリング利用の阻害を可及的に回避しながら、荷物の集配にそのシェアリング車両10を効率的に利用することでシェアリング車両10の稼働率を向上させることができる。また、シェアリング車両10を集配に利用するにあたっては、集配ユーザの現在位置が考慮され、また依頼ユーザにおいても対象車両の利用可否を回答する機会が与えられるため、集配ユーザ及び依頼ユーザの利便性が低下することを可及的に回避することができる。
なお、集配制御により配送先がシェアリング車両10Aに変更された場合、集配ユーザは、シェアリング車両10Aの位置情報に基づいてシェアリング車両10Aが駐車されている駐車場へ到達し、そこで集配ユーザのユーザ端末200からセンタサーバ400に対してシェアリング車両10Aに対応する認証情報の発行を要求する。当該要求がセンタサーバ400へ届くと、認証情報管理部4021が、対応する認証情報をユーザ端末200に対して発行し、受け取った集配ユーザはそれを用いてシェアリング車両10Aの荷室の施解錠が実行可能となる。
<変形例1>
上記の実施形態の第1の変形例を示す。上記の実施形態では、抽出部4022による対象車両の抽出に当たっては集配ユーザの現在位置が考慮されたが、本変形例では、対象車両の抽出に当たって、更に、依頼ユーザの希望する集配位置も考慮される。そこで、本変形例の対象車両の抽出について、図8に基づいて説明する。集配ユーザの現在位置を基準としたときに、4台のシェアリング車両(現在時刻より所定の時間範囲において集配荷物の集配に利用可能なシェアリング車両10A〜10D)の位置関係については、図6に示したものと実質的に同一である。
また、依頼ユーザによる集配希望場所は、上述した配送先の変更要求(新たな配送先としてのシェアリング車両10の利用要求)を、依頼ユーザがユーザ端末50を介して集配管理サーバ500に対して行う際に併せて当該集配希望場所も集配管理サーバ500に伝える。集配管理サーバ500は、その集配希望場所に関する情報をセンタサーバ400に伝え、抽出部4022が当該集配希望場所を把握する。なお、図8において、抽出部4022が把握して集配希望場所がP1で表されている。
そして、抽出部4022は、集配希望場所を中心として一定の範囲である希望範囲内に位置し、且つ、集配ユーザを中心とした基準範囲内に位置しているシェアリング車両10を、最終的な対象車両として抽出してもよい。すなわち、依頼ユーザと集配ユーザの利便性をともに考慮した対象車両の抽出が行われる。したがって、図8に示す状態では、シェアリング車両10A、10Cが対象車両として抽出される。なお、対象車両が抽出された後は、上記の実施形態と同じように問合せ部4023及び決定部4024による処理が行われる。
<変形例2>
上記の実施形態の第2の変形例を示す。上記の実施形態では、集配荷物の寸法に従って対象車両の絞り込みを行っているが、本変形例では、更に、集配荷物の属性、すなわち集配荷物の耐高温性や耐水性に基づいて、その集配荷物の集配により適した対象車両の抽出を行ってもよい。具体的には、耐高温性が低い集配荷物(高温環境下に置かれるのが好ましくない集配荷物)や、耐水性が低い集配荷物(濡れるのが好ましくない集配荷物)が集配の対象となっている場合には、抽出部4022は、対象車両の候補を、シェアリング管理DB603の車両管理情報にアクセスし、その駐車場属性フィールドの入力値が「屋内」と設定されている車両に絞り込んでいく。これは、屋内に駐車されているシェアリング車両10は、直射日光や降雨等から遮蔽された環境下に置かれていることに依る。
<変形例3>
上記の実施形態の第3の変形例を示す。本変形例では、問合せ部4023により通知されるアクセス可能時間が、対象車両のカーシェアリングシステムでの稼働率に基づいて決定される。当該アクセス可能時間の決定について、図9に基づいて説明する。図9は、抽出部4022によって抽出された一の対象車両に関する稼働率の、一日における時間推移を表している。なお、当該稼働率推移は、稼働率情報取得部4025がシェアリング管理サーバ600から取得した情報である。
ここで、現在時刻から所定の時間範囲内においては、実際の稼働率は、目標稼働率(30%)以上となる時間帯も含まれていれば、目標稼働率を下回る時間帯も含まれている。そこで、対象車両の稼働率向上の観点から、抽出された対象車両のアクセス可能時間としては、この目標稼働率を下回る時間帯を採用してもよい。稼働率が比較的高い時間帯(目標稼働率以上の時間帯)は、現在時刻ではカーシェアリング利用されていない(その予約もされていない)ものの、稼働率は比較的低い時間帯(目標稼働率を下回る時間帯)よりも現在時刻以降にカーシェアリング利用される可能性は相対的に高いと考えられる。そこで、集配荷物の集配に利用されるアクセス可能時間を、目標稼働率を下回る時間帯とすることで、カーシェアリング利用の阻害を可及的に回避しながら、シェアリング車両10を効率的に荷物の集配に利用することが可能となる。
<変形例3>
上記の実施形態では、センタサーバ400の認証情報管理部4021は、シェアリング車両10を集配荷物の集配に利用する場合に、その荷室の施解錠を行うための認証情報を集配ユーザのユーザ端末200に発行している。そのような態様だけではなく、認証情報管理部4021は、シェアリングユーザが、シェアリング管理サーバ600の管理の下、シェアリング車両10をカーシェアリングする場合にも、シェアリング車両10に対応する認証情報をシェアリングユーザのユーザ端末60に発行するようにしてもよい。この場合、発行する認証情報は、シェアリング車両10の施解錠処理だけではなく、シェアリング車両10を操縦可能な操縦鍵情報としても機能するものである。
<変形例4>
また、上記実施形態では、キーユニット100において認証処理が成功した場合に、施解錠装置300によってシェアリング車両10が解錠される例を説明したが、実施形態の変形例1では、施解錠装置300において、キーユニット100における処理が実行されるようにしてもよい。即ち、施解錠装置300は、ユーザ端末200から受信した認証情報を認証するための制御ユニット(ECU)を備え、当該制御ユニットは、ユーザ端末200認証が成功すると、CAN等の車内ネットワークを介して、ボディECU304に解錠指令又は施錠指令を送信するようにしてもよい。
変形例によれば、キーユニット100を設置することなく簡易な構成により、シェアリング車両10の荷室での荷物の集配が可能となる。
<変形例5>
上記実施形態では、ユーザ端末200がセンタサーバ400から認証情報を受信し、受信した認証情報に基づいてユーザ端末200がキーユニット100によって認証されると、キーユニット100から施解錠信号が施解錠装置300に送信され、シェアリング車両10は施解錠される。本変形例では、認証情報は、ユーザ端末200を認証するための情報ではなく、シェアリング車両10を施解錠するためのキーIDの情報を含むものとする例である。
この場合、ユーザ端末200は、シェアリング車両10を施解錠するためのキーIDを含む認証情報を集配管理サーバ500を介してセンタサーバ400から受信し、受信したキーIDを施解錠信号とともに、施解錠装置300に送信する。施解錠装置300は、受信したキーIDを施解錠装置300に予め記憶されたキーIDと照合し、一致した場合にシェアリング車両10を施解錠する。なお、キーIDは、ユーザ端末200と、センタサーバ400又は施解錠装置300との間で、暗号化をして送受信される。センタサーバ400の認証情報管理部4021は、例えば、キーIDを時刻情報とともに所定のアルゴリズムで暗号化することで、ワンタイムキーを生成してもよい。施解錠装置300は、受信したワンタイムキーを、センタサーバ400と同じ所定のアルゴリズムによって復号し、施解錠装置300に予め記憶されたキーIDと照合する。
キーID及び時刻情報から生成されるワンタームキーを認証情報に含めることで、センタサーバ400は、発行要求ごとに、一時的に有効な認証情報を生成し、ユーザ端末200に送信することができる。
<変形例6>
上記の変形例5では、センタサーバ400は、ユーザ端末200に、キーユニット100に固有な固定の認証情報に対応するユーザ端末200用の認証情報、又はシェアリング車両10の施解錠装置300に予め記憶されたキーIDを送信した。しかし、ユーザ端末200とキーユニット100との間の認証情報は、上記のものに限定されない。本変形例では、例えば、センタサーバ400は、ユーザ端末200から発行要求を受け付ける度に、新たな認証情報を生成しユーザ端末200に発行してもよい。この場合、センタサーバ400は、ユーザ端末200用の新たな認証情報に対応するキーユニット100用の認証情報を、シェアリング車両10に搭載された不図示のデータ通信装置を介してキーユニット100に送信し、格納させるようにすればよい。この場合、キーユニット100は、CAN等を通じてデータ通信装置に接続されればよい。別法として、センタサーバ400は、新たな認証情報を、シェアリング車両10を識別する識別情報と時刻情報とによって生成し、新たな認証情報と時刻情報をユーザ端末200に引き渡しても良い。この場合、キーユニット100もセンタサーバ400と同一のアルゴリズムで新たな認証情報を、生成すればよい。そして、ユーザ端末200は、新たな認証情報と時刻情報をキーユニット100に送信し、認証を受ければよい。
<記録媒体>
コンピュータその他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記の発行制御を実現させるプログラムを、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、当該コンピュータが上記のセンタサーバ400として機能する。
ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報
を電気的、磁気的、光学的、機械的、又は化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる非一時的な記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R/W、DVD、ブルーレイディスク、DAT、8mmテープ、フラッシュメモリなどのメモリカード等がある。また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスク、ROM(リードオンリーメモリ)等がある。さらに、SSD(Solid State Drive)は、コンピュータ等から取り外し可能な記録媒体としても、コン
ピュータ等に固定された記録媒体としても利用可能である。
10(10A、10B、10C、10D) :シェアリング車両
11 :車載装置
50 :ユーザ端末
60 :ユーザ端末
100 :キーユニット
200 :ユーザ端末
300 :施解錠装置
400 :センタサーバ
500 :集配管理サーバ
600 :シェアリング管理サーバ

Claims (8)

  1. カーシェアリングにおいてシェアリングされる車両に対して荷物の集配を行うための集配制御システムであって、
    複数の車両のうち、現在時刻から所定の時間範囲内でシェアリングされず且つ前記荷物の集配のために利用可能な一又は複数の対象車両を、該荷物を集配する集配ユーザの現在位置に基づいて抽出する抽出部と、
    前記抽出された対象車両の位置情報と、該対象車両へのアクセスを可能とする、前記所定の時間範囲に属するアクセス可能時間とを、該荷物の集配を依頼する依頼ユーザに通知し該対象車両での荷物の集配の可否を問合わせる問合せ部と、
    前記問合せ部による問い合わせの結果に基づいて、前記荷物の集配場所及び集配時間を決定する決定部と、
    を備える、集配制御システム。
  2. 前記抽出部は、集配ユーザの現在位置に加えて前記荷物に関する所定の集配情報に基づいて、前記一又は複数の対象車両を抽出する、
    請求項1に記載の集配制御システム。
  3. 現在時刻より前記所定の時間範囲内において、前記一又は複数の対象車両に関する稼働率情報を取得する稼働率情報取得部を、更に備え、
    前記問合せ部は、所定の稼働率以下の時間帯が前記所定の時間範囲内に含まれている場合には、該所定の稼働率以下の時間帯の一部又は全部を前記アクセス可能時間として依頼ユーザに通知する、
    請求項2に記載の集配制御システム。
  4. 前記問合せ部は、前記所定の時間範囲に属する複数の前記アクセス可能時間の中から何れかを選択するように、依頼ユーザに問合せを行う、
    請求項1から請求項3の何れか1項に記載の集配制御システム。
  5. 前記荷物は、依頼ユーザに関連付いた所定場所で集配ユーザによる集配を受けるように予定され、
    依頼ユーザから前記荷物に関する集配場所を前記所定場所から変更する要求があると、前記抽出部は、該荷物の新たな集配場所として該所定場所に代えて前記対象車両を抽出する、
    請求項1から請求項4の何れか1項に記載の集配制御システム。
  6. カーシェアリングにおいてシェアリングされる車両に対して荷物の集配を行うための集配制御方法であって、
    複数の車両のうち、現在時刻から所定の時間範囲内でシェアリングされず且つ該前記荷物の集配のために利用可能な一又は複数の対象車両を、該荷物を集配する集配ユーザの現在位置に基づいて抽出するステップと、
    前記抽出された対象車両の位置情報と、該対象車両へのアクセスを可能とする、前記所定の時間範囲に属するアクセス可能時間とを、該荷物の集配を依頼する依頼ユーザに通知し該対象車両での荷物の集配の可否を問い合わせるステップと、
    前記問い合わせの結果に基づいて、前記荷物の集配場所及び集配時間を決定するステップと、
    を含む、集配制御方法。
  7. 前記抽出するステップでは、集配ユーザの現在位置に加えて前記荷物に関する所定の集配情報に基づいて、前記一又は複数の対象車両が抽出される、
    請求項6に記載の集配制御方法。
  8. 現在時刻より前記所定の時間範囲内において、前記一又は複数の対象車両に関する稼働率情報を取得するステップを、更に含み、
    前記問合せるステップでは、所定の稼働率以下の時間帯が前記所定の時間範囲内に含まれている場合には、該所定の稼働率以下の時間帯の一部又は全部が前記アクセス可能時間として依頼ユーザに通知される、
    請求項7に記載の集配制御方法。
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