JP2019101787A - 車載装置 - Google Patents

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洋介 大橋
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里仁 大脇
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Abstract

【課題】車両の所有者が代わった後、消し忘れた個人情報を消去することができる車載装置を提供する。【解決手段】車載装置１は、車両に登録されたユーザの個人情報４１を記憶する記憶部４と、予め定められた期間、車両が一定の場所に留まっている場合、記憶部を制御してユーザの個人情報を消去する制御部６と、を備えて概略構成されている。この車載装置は、車両の所有者が代わった後、消し忘れた個人情報を消去することができる。【選択図】図１

Description

本発明は、車載装置に関する。
従来の技術として、携帯機から識別情報を受信することにより、携帯機の認証を行う携帯機認証手段と、運転者に固有の運転者識別情報を取得し、予め登録された運転者識別情報と比較して予め登録された登録運転者であるかの認証を行う運転者認証手段と、登録運転者が設定する情報である設定情報の入力を受け付ける情報入力手段と、運転者認証手段による認証か、又は登録運転者が入力した設定情報に基づく認証のいずれかを選択し、選択された認証による認証結果と携帯機認証手段の認証結果とに基づいて、車両の発車の制御を行う認証制御手段と、を備える車両盗難防止装置が知られている（例えば、特許文献１参照。）。
この車両盗難防止装置は、運転者の生体情報を運転者識別情報としている。
特開２０１０−２０８５５４号公報
しかし従来の車両盗難防止装置は、例えば、車両の所有者が代わった場合、消し忘れた前の所有者の生体情報などの個人情報が車両に残る問題がある。
従って本発明の目的は、車両の所有者が代わった後、消し忘れた個人情報を消去することができる車載装置を提供することにある。
本発明の一態様は、車両に登録されたユーザの個人情報を記憶する記憶部と、予め定められた期間、車両が一定の場所に留まっている場合、記憶部を制御してユーザの個人情報を消去する制御部と、を備えた車載装置を提供する。
本発明によれば、車両の所有者が代わった後、消し忘れた個人情報を消去することができる。
図１（ａ）は、実施の形態に係る車載装置のブロック図の一例であり、図１（ｂ）は、車載装置が記憶するテーブルの一例を示す概略図である。 図２（ａ）は、実施の形態に係る車載装置を含む車両通信システムのブロック図の一例であり、図２（ｂ）は、登録地の一例を説明するための概略図である。 図３は、実施の形態に係る車載装置の動作の一例を示すフローチャートである。
（実施の形態の要約）
実施の形態に係る車載装置は、車両に登録されたユーザの個人情報を記憶する記憶部と、予め定められた期間、車両が一定の場所に留まっている場合、記憶部を制御してユーザの個人情報を消去する制御部と、を備えて概略構成されている。
この車載装置は、予め定められた期間、車両が一定の場所に留まっている場合、車両の所有者が代わったと判定して車両に残された個人情報を消去するので、この構成を採用しない場合と比べて、車両の所有者が代わった後、消し忘れた個人情報を消去することができる。
[実施の形態]
（車載装置１の概要）
図１（ａ）は、実施の形態に係る車載装置のブロック図の一例であり、図１（ｂ）は、車載装置が記憶するテーブルの一例を示す概略図である。図２（ａ）は、実施の形態に係る車載装置を含む車両通信システムのブロック図の一例であり、図２（ｂ）は、登録地の一例を説明するための概略図である。なお図１（ａ）及び図２（ａ）では、主な情報の流れを矢印で示している。
この車載装置１は、車両８に搭載され、車両８の所有者を含むユーザの個人情報４１を管理している。なお車両８は、例えば、図１（ｂ）に示すように、複数のユーザ（一例としてユーザＡ〜ユーザＣ）が使用しているものとする。
車載装置１は、例えば、図１（ａ）〜図２（ｂ）に示すように、車両８に登録されたユーザの個人情報４１を記憶する記憶部４と、予め定められた期間、車両８が一定の場所に留まっている場合、記憶部４を制御してユーザの個人情報４１を消去する制御部６と、を備えて概略構成されている。
また制御部６は、一定の場所としての予め定められた登録地９において車両８が予め定められた期間留まっている場合、車両８の所有者が代わったと判定してユーザの個人情報４１を消去するように構成されている。
なおユーザの個人情報４１は、少なくともユーザの生体情報４２を含んでいる。この生体情報４２は、一例として、生体認証のテンプレートとなる、指紋、静脈、顔画像、虹彩などである。本実施の形態の生体情報４２は、一例として、図１（ｂ）に示す指紋、顔画像、虹彩である。
さらに車載装置１は、例えば、図１（ａ）に示すように、個人情報４１の登録を受け付ける個人情報登録部２を備えている。
また車載装置１は、例えば、図２（ａ）に示すように、車両通信システム８０によって車両ＬＡＮ（Local Area Network）８１を介して個人情報４１などをやり取りするように構成されている。
この車両通信システム８０は、一例として、車載装置１と、車両制御部８２と、認証部８３と、ナビゲーション装置８４と、が車両ＬＡＮ８１を介して電磁気的に接続されている。
車両ＬＡＮ８１は、例えば、有線及び無線によって相互に信号や情報などの交換を可能とするＣＡＮ（Controller Area Network）やＬＩＮ（Local Interconnect Network）といった車両用ネットワークである。
車両制御部８２は、例えば、記憶されたプログラムに従って、取得したデータに演算、加工などを行うＣＰＵ（Central Processing Unit）、半導体メモリであるＲＡＭ（Random Access Memory）及びＲＯＭ（Read Only Memory）などから構成されるマイクロコンピュータである。車両制御部８２は、例えば、車両８に搭載されたセンサなどの電子機器を総合的に制御するものである。
認証部８３は、例えば、ユーザの生体情報４２を用いて認証を行うものである。この認証部８３は、一例として、車両８の駆動装置のオン、オフを指示するためのスタートスイッチに搭載されている。この場合、認証部８３は、例えば、スタートスイッチを操作する操作指の指紋や静脈を読み取り、車載装置１の記憶部４に記憶された指紋や静脈の認証に用いるテンプレートを個人情報４１として取得して比較する。なお認証部８３は、一例として、スタートスイッチ以外の電子機器のため、顔画像や虹彩といった生体情報４２を用いた認証を行うように構成されても良い。
ナビゲーション装置８４は、例えば、ＧＰＳ（Global Positioning System）などを用いて車両８の現在の経緯度を測定し、測定した現在の経緯度を現在地として現在地情報Ｓ２を生成して車載装置１に出力する。この現在地情報Ｓ２を出力するタイミングは、例えば、車両８の駆動装置を停止させた位置である。
（個人情報登録部２の構成）
個人情報登録部２は、個人情報４１を登録するものである。個人情報登録部２は、一例として、図１（ｂ）に示すように、指紋、顔画像、虹彩、氏名、生年月日、メールアドレス、暗証番号などのユーザの情報の登録を行うように構成されている。なお登録可能な情報は、上記に限定されず、静脈、心拍数、血圧、住所などを含んでいても良い。
氏名、生年月日及びメールアドレスなどのテキストデータの登録は、タッチパッドやソフトウェアキーボードなどを用いて行われる。指紋、顔画像、虹彩などの生体情報の登録は、例えば、次のように行われる。
指紋の登録は、例えば、光学式、静電容量式、電界強度測定式、感圧式及び感熱式などの指紋パターンを読み取るように構成されたセンサを用いて行われる。
操作指や手の平の静脈の登録は、例えば、照射した近赤外線の反射に基づいて静脈パターンを読み取るように構成されたセンサを用いて行われる。
顔画像の登録は、例えば、撮像された対象に複数の計測点を設け、この計測点の深度に基づいて対象の凹凸形状を読み取るように構成されたセンサを用いて行われる。
虹彩の登録は、例えば、赤外線を照射して撮像した画像を画像処理して虹彩を読み取るように構成されたセンサを用いて行われる。
個人情報登録部２は、例えば、登録する情報に基づいて登録情報Ｓ１を生成して出力する。
（記憶部４の構成）
記憶部４は、例えば、ＨＤＤ（Hard Disk Drive）、半導体メモリなどによって構成される。本実施の形態の記憶部４は、半導体メモリである。この半導体メモリは、制御部６に搭載されたＲＡＭであっても良い。
記憶部４は、例えば、図１（ａ）及び図１（ｂ）に示すように、個人情報登録部２から取得した登録情報Ｓ１に基づいてテーブル４０を生成するように構成されている。
テーブル４０は、例えば、図１（ｂ）に示すように、ユーザごとに指紋などの生体情報４２を含む個人情報４１を関連付けて格納している。図１（ｂ）では、一例として、車両を共有するユーザＡ〜ユーザＣの個人情報４１を示している。
（制御部６の構成）
制御部６は、例えば、記憶されたプログラムに従って、取得したデータに演算、加工などを行うＣＰＵ、半導体メモリであるＲＡＭ及びＲＯＭなどから構成されるマイクロコンピュータである。このＲＯＭには、例えば、制御部６が動作するためのプログラムと、登録地情報６０と、時間しきい値６１と、が格納されている。ＲＡＭは、例えば、一時的に演算結果などを格納する記憶領域として用いられる。また制御部６は、その内部にクロック信号を生成する手段を有し、このクロック信号に基づいて動作を行うと共に時間の計測を行う。
登録地情報６０は、個人情報４１を消去する予め定められた登録地９の情報である。予め定められた登録地９は、一例として、車両の販売店である。この車両の販売店とは、例えば、ディーラーや中古車販売店などである。
例えば、車両がこれらの販売店に長期間留まっている場合、当該車両の所有者が代わった可能性が高い。そして当該車両に前の所有者の個人情報４１が残っていると、悪用されたり、生体情報４２の認証の候補として残って認証に時間が掛かったりする可能性がある。そこで制御部６は、車両が販売店（登録地９）に移動し、そして予め定められた期間が経過した後、消し忘れられた個人情報４１を消去する。
時間しきい値６１は、予め定められた期間を示すしきい値である。この時間しきい値６１は、一例として、一ヶ月である。つまり制御部６は、一例として、車両が販売店（登録地９）に移動し、そして一ヶ月が経過した後、消し忘れられた個人情報４１を消去する。
具体的には、制御部６は、例えば、車両ＬＡＮ８１を介して取得した現在地情報Ｓ２と、登録地情報６０と、を比較し、車両８の現在地が登録地９であるか否かを判定する。そして制御部６は、現在地が登録地９であった場合、時間の計測を始める。制御部６は、計測された時間が予め定められた期間、つまり時間しきい値６１を超えると、テーブル４０から個人情報４１を消去する。
制御部６は、例えば、個人情報４１の消去の方法としてテーブル４０を初期化する。つまり制御部６は、例えば、図１（ｂ）に示すユーザＡ〜ユーザＣが登録した個人情報４１を全て消去する。
登録地９は、例えば、図２（ｂ）に示すように、登録された経緯度に基づいて点ではなく広がりを持った領域として設定される。この領域は、例えば、登録地９の経緯度を中心とした円内の領域として設定されても良いし、登録地９の経緯度に位置する建物に基づいた領域として設定されても良い。
以下では、本実施の形態に係る車載装置１の動作の一例について図３のフローチャートに従って説明する。
（動作）
車両８の駆動装置が停止されると、車両制御部８２は、ナビゲーション装置８４を制御して現在地の情報である現在地情報Ｓ２を車載装置１に出力させる。車載装置１の制御部６は、車両ＬＡＮ８１を介して現在地情報Ｓ２を取得する（Ｓｔｅｐ１）。
制御部６は、現在地情報Ｓ２と登録地情報６０とを比較して現在地が登録地９であるか否かを判定する。制御部６は、現在地が登録地９である場合（Ｓｔｅｐ２：Ｙｅｓ）、時間の計測を開始する（Ｓｔｅｐ３）。
制御部６は、例えば、車両８が登録地９に留まっているか監視しながら時間を計測する。制御部６は、車両８が連続的に登録地９に留まっており（Ｓｔｅｐ４：Ｙｅｓ）、計測された時間が時間しきい値６１以上となると（Ｓｔｅｐ５：Ｙｅｓ）、記憶部４を制御してテーブル４０を初期化、つまり残っている個人情報４１を消去し（Ｓｔｅｐ６）、処理を終了する。
ここでステップ２において制御部６は、現在地が登録地９ではない場合（Ｓｔｅｐ２：Ｎｏ）、処理を終了する。
またステップ４において制御部６は、車両８が移動して登録地９の外に移動した場合（Ｓｔｅｐ：Ｎｏ）、処理を終了する。
さらにステップ５において制御部６は、計測された時間が時間しきい値６１に満たない場合（Ｓｔｅｐ５：Ｎｏ）、ステップ４に処理を進める。
（実施の形態の効果）
本実施の形態に係る車載装置１は、車両の所有者が代わった後、消し忘れた個人情報４１を消去することができる。具体的には、車載装置１は、予め定められた期間、車両が一定の場所（登録地９）に留まっている場合、車両の所有者が代わったと判定して車両に残された個人情報４１を消去するので、この構成を採用しない場合と比べて、車両の所有者が代わった後、消し忘れた個人情報４１を消去することができる。車載装置１は、消し忘れた個人情報４１を消去することができるので、ユーザのプライバシーが保護される。
車載装置１は、個人情報４１のみならず、個人情報４１に含まれる生体情報４２も消去することができるので、生体情報が消去されずに車両に残される場合と比べて、生体情報４２の悪用を抑制することができる。
車載装置１は、車両の所有者が代わったにも関わらず前の所有者の生体情報４２が残っていると、生体情報４２の認証の際、この不要な生体情報４２を使って認証が行われて認証時間が増える可能性がある。しかし車載装置１は、生体情報４２を消し忘れても消去することができるので、認証時間の増加を抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、この実施の形態は、一例に過ぎず、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。この新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。また、この実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない。さらに、この実施の形態は、発明の範囲及び要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
１…車載装置、２…個人情報登録部、４…記憶部、６…制御部、８…車両、９…登録地、４０…テーブル、４１…個人情報、４２…生体情報、６０…登録地情報、６１…時間しきい値、８０…車両通信システム、８１…車両ＬＡＮ、８２…車両制御部、８３…認証部、８４…ナビゲーション装置

Claims (4)

  1. 車両に登録されたユーザの個人情報を記憶する記憶部と、
    予め定められた期間、前記車両が一定の場所に留まっている場合、前記記憶部を制御して前記ユーザの個人情報を消去する制御部と、
    を備えた車載装置。
  2. 前記制御部は、前記一定の場所としての予め定められた登録地において前記車両が前記予め定められた期間留まっている場合、前記車両の所有者が代わったと判定して前記ユーザの個人情報を消去する、
    請求項１に記載の車載装置。
  3. 前記予め定められた登録地は、車両の販売店である、
    請求項２に記載の車載装置。
  4. 前記ユーザの個人情報は、少なくともユーザの生体情報を含む、
    請求項１乃至３のいずれか１項に記載の車載装置。
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