JP2019100575A - 流動床監視方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】流動床炉の流動床に含まれる流動阻害因子の割合を監視する技術を提案する。【解決手段】炉内下部に充填された流動媒体を炉底から吹き出す流動用ガスで流動させてなる流動床が形成された流動床炉において、流動床の状態を監視する流動床監視方法であって、流動床内に高さ方向のセグメントを規定し、そのセグメントの上端レベルと下端レベルとの圧力差を検出し、検出された圧力差に基づいて、セグメントに含まれる、流動床の密度を低下させることにより流動床の流動性を低下させる流動阻害因子の割合を求め、流動床炉の運転中に流動阻害因子の割合を監視する。【選択図】図4

Description

本発明は、流動床炉の流動床の状態を監視する技術に関関する。
従来から、炉内下部に充填された流動媒体を炉底から吹き出す流動用ガスで流動させてなる流動床が形成された、流動床炉が知られている。流動床炉では、一般に、運転中の流動床の状態を目視確認することができない。そこで、流動床炉の運転中に、流動床の状態をセンサ等を用いて検出する技術が提案されている。
例えば、特許文献1では、炉内壁表面に沿って流動床の深さの異なる位置に圧力センサを2個以上配置し、それらの圧力センサで得られた測定値を基に、流動床の高さレベルを検出することが記載されている。
また、例えば、特許文献2では、流動床内で高さの異なる2点に圧力取出し孔を設け、その2点の圧力差を測定して、それらの値の時間的変化から流動材の粒子形状の増大(劣化)を間接的に予測することが記載されている。
また、例えば、特許文献3では、流動床内に、深さ方向に分散して配置された複数の温度センサと、炉下部に並べられた風箱の並び方向に分散して配置された複数の温度センサとを備え、それらの温度センサから得られる温度分布から流動床の局所的な流動不良部位を特定することが記載されている。
特開平3−105193号公報 特開平7−19413号公報 特開2007−271203号公報
ところで、上記のような流動床炉において、流動床内の空気比を例えば0.2〜0.6の低空気比条件として、流動床内で燃料を部分燃焼(ガス化)させるものがある。このような低空気比条件の燃焼では、流動床内に燃料の燃え残りである未燃チャー(未燃炭素)が多く発生する。一般に、未燃チャーの比重は流動媒体(例えば、珪砂など)の比重より小さいため、流動床中の未燃チャーの割合が増大すると、流動床の体積が膨張して密度が低下し、流動特性が悪化するおそれがある。
また、流動床炉において、流動媒体として、イルメナイト(Fe系)などの酸素吸蔵放出材料と、Ni鉱石などの炭素のガス化促進材料とを含む複数の材料の混合物を使用する場合、流動床内のガス化促進材料の割合が過剰となると、流動床の体積が膨張して密度が低下し、流動特性が悪化するおそれがある。
また、流動床炉において、流動媒体として、珪砂と、珪砂のアルカリ成分を吸収する材料(ゼオライトやカルシウム酸化物などの多孔質物質)からなる凝集防止剤とを含む複数の材料の混合物を使用する場合、流動床内の凝集防止剤の割合が過剰となると、流動床の体積が膨張して密度が低下し、流動特性が悪化するおそれがある。
上記のように、流動床に含まれる未燃炭素、ガス化促進材料、凝集防止剤などの流動阻害因子の増加(過剰)によって流動床の流動特性が悪化することがわかっており、それを回避するために、流動床における流動阻害因子の割合を監視することは有用である。そこで、本発明では、流動床炉の流動床に含まれる流動阻害因子の割合を監視する装置及び方法を提案する。
本発明の一態様に係る流動床監視方法は、炉内下部に充填された流動媒体を炉底から吹き出す流動用ガスで流動させてなる流動床が形成された流動床炉において、前記流動床の状態を監視する流動床監視方法であって、
前記流動床内に高さ方向のセグメントを規定し、そのセグメントの上端レベルと下端レベルとの圧力差を検出し、
検出された前記圧力差に基づいて、前記セグメントに含まれる、前記流動床の密度を低下させることにより当該流動床の流動性を低下させる流動阻害因子の割合を求め、
前記流動床炉の運転中に前記流動阻害因子の割合を監視することを特徴としている。
ここで、例えば、前記流動床に燃料が供給されていない状態の前記セグメントの上端レベルと下端レベルとの圧力差である圧力差基準値と、検出された前記圧力差との差から、前記流動阻害因子の割合を求めることができる。
また、本発明の一態様に係る流動床監視装置は、炉内下部に充填された流動媒体を炉底から吹き出す流動用ガスで流動させてなる流動床が形成された流動床炉において、前記流動床の状態を監視する流動床監視装置であって、
前記流動床内に高さ方向のセグメントが規定され、
前記流動床と接触している前記流動床炉の内壁に設けられ、前記セグメントの上端レベルと下端レベルとの圧力差を検出する圧力センサと、
検出された前記圧力差に基づいて、前記セグメントに含まれる、前記流動床の密度を低下させることにより当該流動床の流動性を低下させる流動阻害因子の割合を求める演算部と、
前記流動床炉の運転中に前記流動阻害因子の割合を監視する監視部とを、備えることを特徴としている。
ここで、例えば、前記演算部は、前記流動床に燃料が供給されていない状態の前記セグメントの上端レベルと下端レベルとの圧力差である圧力差基準値と、検出された前記圧力差との差から、前記流動阻害因子の割合を求めることができる。
上記流動床監視方法及び装置によれば、流動床炉の運転中に、流動床中の未燃炭素(未燃チャーを含む)などの流動阻害因子の割合を監視することができる。そして、流動床中の流動阻害因子の割合の変化に基づいて、流動床中の流動阻害因子の割合の増大に起因する流動床の流動特性の悪化を予測することができる。これにより、流動床の流動特性が悪化する前に適切な処理を行って、流動床の流動特性の悪化を回避することができる。
上記流動床監視方法において、前記流動阻害因子の割合を、高さレベルの異なる2以上の前記セグメントで求め、前記流動床炉の運転中に2以上の前記セグメントの前記流動阻害因子の割合を監視してよい。
同様に、上記流動床監視装置において、前記演算部は、前記流動阻害因子の割合を、高さレベルの異なる2以上の前記セグメントで求め、前記監視部は、前記流動床炉の運転中に2以上の前記セグメントの前記流動阻害因子の割合を監視してよい。
上記流動床監視方法及び装置によれば、流動床の高さレベルの異なる複数位置において、流動床の流動阻害因子の割合を監視することができる。
上記流動床監視方法において、2以上の前記セグメントの前記流動阻害因子の割合から、前記流動床における局所的な前記流動阻害因子の割合の増大がみつかると、所定の処理を行ってよい。
同様に、上記流動床監視装置において、前記監視部は、2以上の前記セグメントの前記流動阻害因子の割合から、前記流動床における局所的な前記流動阻害因子の割合の増大がみつかると、所定の処理を行ってよい。
上記流動床監視方法及び装置によれば、流動床における局所的な流動阻害因子の割合が増大を検出して、その状況に応じた対処を行うことにより、流動床の流動特性の悪化を防ぐことができる。
上記流動床監視方法において、2以上の前記セグメントの前記流動阻害因子の割合から、前記流動床の全体的な前記流動阻害因子の割合の増大がみつかると、所定の処理を行ってよい。
同様に、上記流動床監視装置において、前記監視部は、2以上の前記セグメントの前記流動阻害因子の割合から、前記流動床の全体的な前記流動阻害因子の割合の増大がみつかると、所定の処理を行ってよい。
上記流動床監視方法及び装置によれば、流動床における全体的な流動阻害因子の割合が増大を検出して、その状況に応じた対処を行うことにより、流動床の流動特性の悪化を防ぐことができる。
本発明によれば、流動床炉の流動床に含まれる流動阻害因子の割合を監視することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る流動床炉を含む燃焼システムの概略構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る流動床炉の概略構成を示す図である。 図3は、流動床炉の流動床部の拡大図である。 図4は、流動床監視装置の構成を示す図である。 図5は、或るセグメントにおける未燃炭素濃度と差圧との関係を示す図表である。
〔燃焼システム100の構成〕
まず、本発明の一実施形態に係る流動床炉1を含む燃焼システム100の構成について説明する。図1に示す燃焼システム100は、石炭、バイオマス、RDF、都市ごみ、産業廃棄物などの燃料(燃焼対象物)を燃焼して、その排熱を回収するシステムである。
燃焼システム100は、燃料を燃焼する流動床炉1を備えている。流動床炉1の燃焼排ガス系統3には、熱交換装置31、サイクロン式集塵機32、バグフィルタ33、及び誘引ファンである誘引ブロワ34が設けられている。流動床炉1の燃焼排ガスは、熱交換装置31で排熱が回収され、サイクロン式集塵機32及びバグフィルタ33で塵が分離され、その一部が誘引ブロワ34によって図示されない煙突を通じて系外へ排出される。
燃焼排ガス系統3のバグフィルタ33の下流側には排ガス再循環系統4が接続されている。排ガス再循環系統4には、ガス再循環ブロワ40が設けられており、このガス再循環ブロワ40によって燃焼排ガス系統3の燃焼排ガスの一部が、流動床炉1へ戻される。排ガス再循環系統4によって流動床炉1へ戻された燃焼排ガスは、流動用ガス(一次燃焼ガス)、二次燃焼用ガス、及び三次燃焼用ガスとして利用される。
〔流動床炉1の構成〕
次に、本発明の一実施形態に係る流動床炉1の構成について説明する。図2に示す流動床炉1は、炉下部の流動床部11及びその上方のフリーボード部12からなる燃焼室が設けられた炉本体10と、流動床炉1の運転を制御する運転制御装置15と、流動床監視装置9とを備えている。フリーボード部12の下部には、燃焼室の余の部分と比較してガス通路断面積が絞られた絞り部13が存在する。フリーボード部12では、燃焼ガスが下から上に向かって流れ、フリーボード部12の上部に接続された煙道には、熱交換装置31を構成する伝熱管が設置されている。
図3は、流動床部11の拡大図である。図2及び図3に示すように、流動床部11には珪砂などの流動媒体が充填された流動層51と、流動層51へその底部から流動用ガスを供給する流動用ガス供給装置52と、流動層51を3つのセル61,62,63に仕切る仕切壁41,42とによって、内部循環流動床が形成されている。
第1仕切壁41は、流動床部11を含む炉本体10の下部分を、燃焼領域53と熱回収領域54とに仕切っている。第2仕切壁42は、熱回収領域54において、第1仕切壁41に近接し、且つ、第1仕切壁41と平行に設けられている。これらの仕切壁41,42によって、流動床部11は、炉本体10の第1側壁10aと第1仕切壁41との間に形成された「燃焼セル61」、第1仕切壁41と第2仕切壁42との間に形成された「循環セル62」、及び、第2仕切壁42と炉本体10の第2側壁10bとの間に形成された「収熱セル63」の3つのセルに仕切られている。収熱セル63には、過熱器管又は蒸発器管などの伝熱管64が設けられている。この伝熱管64を通過する熱媒体により熱回収が行われる。
燃焼領域53の上方には、鉛直方向に直線状に延びる燃焼室が形成されている。一方、熱回収領域54の上方には、熱回収領域54の上部を塞ぐ天井壁43が設けられている。第1仕切壁41の上端は天井壁43に近接しており、第1仕切壁41の上端と天井壁43との間に未燃ガス供給口68となる上部連通口が形成されている。第1仕切壁41の下端は第2仕切壁42の下端よりも高く、これにより、第1仕切壁41の下部に流動媒体が流通する下部連通口55が形成されている。また、第2仕切壁42の上部及び下部には、循環セル62と収熱セル63とを連通し、流動媒体が流通する連通口56,57が形成されている。
流動用ガス供給装置52は、燃焼セル61、循環セル62、及び収熱セル63の各々に独立して流量が調整された流動用ガスを供給する。燃焼セル61、循環セル62、及び収熱セル63の各セルの底部には、側方へ向けて開口した多数の吹出口を有する一又は複数の散気管80が設けられている。各散気管80は、第1仕切壁41及び第2仕切壁42の下端よりも下方に配置されている。但し、流動用ガス供給装置52は、散気管80の代わりに、各セル61,62,63の底部に配置された風箱と、風箱の上部を塞ぐように設けられたガス分散板とを備えていてもよい(いずれも図示略)。
散気管80はセル61,62,63ごとにヘッダで連結されており、各ヘッダにはダンパ(又はバルブ)等の流量調整手段81a,82a,83a及び流量計81b,82b,83bを備えた流動用ガス供給配管81,82,83が接続されている。燃焼セル61の底部に配置される散気管80と接続される流動用ガス供給配管81、及び、循環セル62の底部に配置される散気管80と接続される流動用ガス供給配管82へは、押込ブロワ79によって空気が供給される。また、収熱セル63の底部に配置される散気管80と接続される流動用ガス供給配管83には排ガス再循環系統4が接続されている。
運転制御装置15は、流動層51において燃焼セル61及び収熱セル63の温度を検出する温度センサ(図示略)及び流量計81b,82b,83bなどの検出値に基づいて、各流動用ガス供給配管81,82,83の流動用ガスの流量を調整するように、流量調整手段81a,82a,83aを動作させる。燃焼セル61及び循環セル62の底部からは、流動用ガスとして空気が吹き出し、収熱セル63の底部からは、流動用ガスとして燃焼排ガスが吹き出す。
ここで、燃焼セル61の流動用ガスの空塔速度は収熱セル63の流動用ガスの空塔速度よりも大きく、且つ、循環セル62の流動用ガスの空塔速度は、燃焼セル61の流動用ガスの空塔速度及び収熱セル63の流動用ガスの空塔速度よりも大きくなるように、流動用ガスの流量が調整される。これにより、燃焼セル61の流動媒体は第1仕切壁41の下部連通口55を通って循環セル62へ移動し、循環セル62の流動媒体は第2仕切壁42の上部連通口56を通って収熱セル63へ移動し、収熱セル63の流動媒体は第2仕切壁42の下部連通口57を通って燃焼セル61及び循環セル62へ循環するような、流動媒体の流れが生じる。このような流動媒体の循環によって、燃焼セル61で高温となった流動媒体の持つ熱エネルギーが、収熱セル63において外部へ取り出され、温度が低下した流動媒体が燃焼セル61へ戻されることによって、燃焼セル61の流動媒体の温度上昇が抑制される。
フリーボード部12において、運転時における流動床部11の表層部の直ぐ上方であって、第1側壁10aには、燃料投入口65が開口している。燃料投入口65は、絞り部13よりも燃焼ガスの流れの上流側に位置する。この燃料投入口65へ、図示されない燃料供給装置によって燃料が供給される。燃料投入口65から炉内へ投入された燃料は、流動床部11の燃焼セル61の上部に落下する。
フリーボード部12において、燃料投入口65よりも燃焼ガスの流れの下流側であって絞り部13のあたりの炉壁には、未燃ガス供給口68が開口している。未燃ガス供給口68からは、熱回収領域54の流動層51に配置された散気管80から流動層51内へ吹き出されて、流動層51を通過したあとの空気及び燃焼排ガスの混合気が、二次燃焼用ガスとして吹き出す。但し、未燃ガス供給口68の他に、二次燃焼用ガスを吹き出す供給口が設けられてもよい。
フリーボード部12において、未燃ガス供給口68よりも燃焼ガスの流れの下流側の炉壁には複数の三次燃焼用ガス供給口69が開口している。複数の三次燃焼用ガス供給口69は、複数の高さ位置に分散して設けられている。また、それらの三次燃焼用ガス供給口69から吹き出した三次空気の拡散領域に含まれる炉壁には、温度センサ70が設けられている。
三次燃焼用ガスの空気含有量は、空気に燃焼排ガスを混合させることにより調整される。そのために、三次燃焼用ガス供給口69への空気の供給路と燃焼排ガスの供給路とには、ダンパ(又はバルブ)等の流量調整手段88,89が設けられている。運転制御装置15は、或る箇所の温度センサ70で検出された温度が所定の範囲を超える場合は、三次燃焼用ガスの流量を所定流量に維持しながら、その箇所へ供給される三次燃焼用ガスの空気含有量が減るように、また、検出された温度が所定の範囲を下回る場合は、その箇所へ供給される三次燃焼用ガスの空気含有量が増えるように、流量調整手段88,89の開度を調整する。
〔流動床炉1の運転方法〕
ここで、上記構成の流動床炉1の運転方法について説明する。流動床炉1では、流動床部11において低空気比燃焼が行われる。より詳細には、流動床部11とフリーボード部12との総空気比を1よりも大きい値としながら、流動床部11の燃焼セル61の空気比(即ち、一次空気比)、及び燃料投入口65の周囲の空気比(二次空気比)がいずれも1未満の低空気比となるように、燃焼セル61への流動化空気及び二次燃焼用ガスの供給量、及び/又は、その空気含有量が調整される。望ましくは、一次空気比は、二次空気比よりも低い。例えば、流動床部11とフリーボード部12との総空気比を1.2とする場合に、一次空気比を0.4とし、二次空気比を0.8としてよい。
酸素濃度の低い還元雰囲気の流動床部11では、燃料の緩慢な乾燥と熱分解によって、可燃性熱分解ガスと熱分解残渣が生じる。熱分解残渣や燃料の燃え残りは、燃焼セル61の底部であって、第1側壁10aと第1仕切壁41との間の中間位置に設けられた流動媒体及び不燃物の抜出口72から炉外へ排出される。流動床部11で生じた熱分解ガスは二次燃焼用ガスで燃焼し、その燃焼ガス中の未燃分は、フリーボード部12において三次燃焼用ガスで完全燃焼し、その燃焼排ガスが燃焼排ガス系統3へ排出される。
上記構成に係る流動床炉1の燃焼セル61では、燃料を低空気比燃焼させることから、空気比が1以上の場合と比較して、燃焼セル61における燃料の未燃分(未燃チャー)の割合が大きい。前述の例のように一次空気比を0.4とする場合には、従来の空気比が0.8〜0.9程度の場合と比較して、燃焼セル61における未燃チャーの割合はとりわけ大きくなる。燃焼セル61の未燃チャーの割合が増えると、未燃チャーの密度は流動媒体と比較して低いので、流動層51の密度が低下する。流動層51の密度が低下すると、流動層51の体積が膨張して流動特性が悪化するおそれがある。
また、燃焼セル61での未燃チャーの割合が増えると、流動媒体の循環によって、収熱セル63にも未燃チャーが流入することがある。収熱セル63では、流動層51中に未燃炭素が存在しないか、存在してもその割合が極めて小さいことが望ましい。
そこで、流動床炉1では、流動床監視装置9を備えて、流動床部11の燃焼セル61及び収熱セル63について流動層51の未燃炭素(未燃チャーを含む)の割合を監視して、未燃炭素の割合に応じた処理を行うようにしている。なお、流動層51の密度を低下させることにより当該流動層51の流動性を低下させる流動阻害因子は複数種類が存在し得るが、ここでは、その一つである未燃炭素の割合を監視する。以下、流動床監視装置9及びそれが行う流動床監視方法について詳細に説明する。
〔流動床監視装置9〕
図4は、流動床監視装置9の構成を示す図である。図4では、複数のセグメントSのうちの1つが強調して示されている。図4に示すように、流動床監視装置9は、複数の圧力センサ91と、演算部92と、監視部93とを備えている。
複数の圧力センサ91は、流動床炉1の炉本体10において、流動床部11の流動層51と接触している内壁に設けられており、異なる高さレベルに配置されている。それら複数の圧力センサ91によって、異なる2点の高さレベル間の圧力差を測定することができる。本実施形態では、複数の圧力センサ91が、流動床部11の炉壁に高さ方向に等間隔で並んでいる。そして、高さ方向に隣接する2つの圧力センサ91の高さレベル間を1つのセグメントSとし、各セグメントSの上端レベルの圧力検出値と下端レベルの圧力検出値とを用いて、各セグメントSの上端レベルと下端レベルとの圧力差(以下、「セグメントSの差圧」と称する)を測定する。但し、複数の圧力センサ91に代えて、セグメントSの上端レベルと下端レベルに配置された一対のプローブで当該セグメントSの差圧を検出する、1又は複数の差圧センサを用いてもよい。
演算部92は、いわゆるコンピュータであって、プロセッサと、メモリ及び通信インターフェイスなどとを備えおり(いずれも図示略)、プロセッサがメモリに記憶された所定のプログラムを実行することにより、演算部92としての機能を発揮する。通信インターフェイスは、プロセッサによって制御されることによって、無線又は有線の通信手段を利用して、複数の圧力センサ91から検出信号を受信し、また、監視部93などとデータを送受信する。
演算部92は、複数の圧力センサ91の検出信号を取得し、複数の圧力センサ91の検出値から各セグメントSの差圧を求める。但し、前述の通り、複数の圧力センサ91に代えて差圧センサが用いられる場合は、各差圧センサの検出値をセグメントSの差圧として取得してよい。
更に、演算部92は、各セグメントSについて、セグメントSの差圧から当該セグメントSの未燃炭素割合を求める。セグメントSの未燃炭素割合は、セグメントSの差圧と、対象セルの流動用ガスの流速(空塔速度)との関数で表すことができる。
図5は、或るセグメントSにおける、未燃炭素濃度[wt%]と差圧[kPa]との関係を示す図表である。この図表では、対象セルの流動用ガスの流速fがF1,F2,F3(F1>F2>F3)である場合の、セグメントSの未燃炭素濃度と差圧との関係が示されている。未燃炭素濃度[wt%]は、対象セグメントSにおける、未燃炭素重量/(流動媒体重量+未燃炭素重量)×100で表される。セグメントSの未燃炭素濃度は、セグメントSの差圧が大きくなるに従って低下する。換言すれば、セグメントSの未燃炭素濃度は、セグメントSの差圧が小さくなるに従って増大する。これは、未燃炭素分は珪砂よりも比重が小さいことから、セグメントSの未燃炭素濃度が増えると、未燃炭素濃度がそれよりも低い状態と比較して、セグメントSの流動媒体の重量が軽くなり、その結果、セグメントSの差圧(差圧力)が低下するためである。
演算部92では、上記のようなセグメントSの未燃炭素濃度と差圧との関係に基づいて、検出されたセグメントSの差圧から未燃炭素濃度を算出する。なお、セグメントSの未燃炭素濃度と差圧との関係は、予め実験により又はシミュレーションにより求めて、演算部92に記憶されている。
演算部92は、上記の未燃炭素割合の算出手法に代えて、セグメントSの未燃炭素濃度がゼロである状態(即ち、流動床部11に燃料が供給されていない状態)のセグメントSの差圧である「圧力差基準値」を、予め実験又はシミュレーションによって求めて記憶しておき、検出されたセグメントSの差圧と圧力差基準値との差から、セグメントSの未燃炭素割合を求めるように構成されていてもよい。
監視部93は、いわゆるコンピュータであって、プロセッサと、メモリ及び通信インターフェイスなどとを備えおり(いずれも図示略)、プロセッサがメモリに記憶された所定のプログラムを実行することにより、監視部93としての機能を発揮する。通信インターフェイスは、プロセッサによって制御されることによって、無線又は有線の通信手段を利用して、監視部93、運転制御装置15などとデータを送受信する。
監視部93は、演算部92が求めた各セグメントSの未燃炭素割合を取得して、運転中の流動床炉1の未燃炭素割合の値やその変化を監視する。更に、監視部93は、監視中に所定の状態が検出されると、警告やその処置を運転制御装置15へ伝達する。
例えば、監視部93は、流動層51の表層から流動層51の高さ寸法の1/3の範囲に含まれるセグメントSにおいて、未燃炭素割合が所定の閾値を超えたことを検出すると、流動層51で過剰な未燃炭素が浮いている状態が推定されるので、燃料の投入量を減らすように運転制御装置15へ信号を送る。
例えば、監視部93は、流動層51の底から流動層51の高さ寸法の1/3の範囲に含まれるセグメントSにおいて、未燃炭素割合が所定の閾値を超えたことを検出すると、流動層51の下部で過剰の未燃炭素が滞留している状態が推定されるので、流動用ガスの流量を増加させるように運転制御装置15へ信号を送る。なお、流動層51の下部で過剰の未燃炭素が滞留している状態では、流動層51へ流動用ガスを供給しても流動化しなくなるおそれがあるので、上記の場合には、監視部93は流動床炉1の運転を停止するように運転制御装置15へ信号を送ってもよい。
監視部93が未燃炭素割合を監視するセグメントSは、単数であっても、複数であってもよい。また、セグメントSは、流動層51の高さ方向全域が1つのセグメントSとして規定されてもよいし、流動層51の高さ方向に亘って連続する複数のセグメントSが規定されたり、流動層51の高さ方向に分散する複数のセグメントSが規定されてもよい。流動層51に複数のセグメントSが規定される場合には、監視部93は、運転中の流動床炉1の未燃炭素割合を監視するにあたり、高さレベルの異なる2以上のセグメントSの未燃炭素割合を比較して、流動床部11の状態を推定するとよい。
例えば、監視部93は、2以上のセグメントSの未燃炭素割合を比較して、流動層51における局所的な未燃炭素割合の増大を検出することができる。このように、流動層51における局所的な未燃炭素割合の増大がみつかると、監視部93は、流動層51の未燃炭素割合が増大している部分に応じた処理を行う。例えば、局所的な未燃炭素割合の増大がみつかったセグメントSが流動層51の表層又は表層に近い部分である場合には、そのセグメントSが流動層51の表層に上がってくるタイミングで燃料の投入量を減らすように運転制御装置15へ信号を送る。例えば、局所的な未燃炭素割合の増大がみつかったセグメントSが流動層51の底部又は底部に近い部分である場合には、監視部93は、流動層51の流動不良が予測されるタイミングに合わせて流動用ガスの流量を増加させるように運転制御装置15へ信号を送る。
例えば、監視部93は、2以上のセグメントSの未燃炭素割合を比較して、流動層51の高さ方向全体に亘る未燃炭素割合の増大を検出することができる。ここで、2以上のセグメントSは、流動層51の高さ方向に亘って分散しているか、流動層51の高さ方向に亘って連続しているとよい。このように、流動層51における全体的な未燃炭素割合の増大がみつかると、監視部93は、燃料投入量の減少、流動用ガスの流量の増加、流動媒体の増加、及び、流動床炉1の運転停止の対応処理群のうち少なくとも1つの処理を行うように運転制御装置15へ信号を送る。
なお、上記においては監視部93が運転制御装置15が取る対処を運転制御装置15へ指示しているが、監視部93は推定される流動層51の状態を運転制御装置15へ伝達する処理のみを行ってもよい。この場合、運転制御装置15は、監視部93から取得した推定される流動層51の状態に基づいて、その状態に対応する処理を行う。
以上に説明したように、本実施形態に係る流動床監視装置9は、炉内下部に充填された流動媒体を炉底から吹き出す流動用ガスで流動させてなる流動層51が形成された流動床炉1において、流動層51の状態を監視するものであって、流動層51内に高さ方向のセグメントSが規定され、流動層51と接触している流動床炉1の内壁に設けられ、セグメントSの上端レベルと下端レベルとの圧力差を検出する圧力センサ91と、検出された圧力差に基づいて、セグメントSの未燃炭素割合を求める演算部92と、流動床炉1の運転中に流動層51の未燃炭素割合を監視する監視部93とを備えることを特徴としている。なお、流動層51は流動床と読み替えることができる。
ここで、演算部92は、例えば、流動層51に燃料が供給されていない状態のセグメントSの上端レベルと下端レベルとの圧力差である圧力差基準値と、検出された圧力差との差から、未燃炭素割合を求めることができる。
同様に、本実施形態に係る流動床監視方法は、流動層51内に高さ方向のセグメントSを規定し、そのセグメントSの上端レベルと下端レベルとの圧力差を検出し、検出された圧力差に基づいて、セグメントSの未燃炭素割合を求め、流動床炉1の運転中に流動層51の未燃炭素割合を監視することを特徴としている。
上記の流動床監視装置9及び流動床監視方法によれば、流動床炉1の運転中に、流動層51中の未燃チャーなどの未燃炭素の割合を監視することができる。そして、流動層51中の未燃炭素の割合の変化に基づいて、流動層51中の未燃炭素の割合の増大に起因する流動層51の流動特性の悪化を予測することができる。これにより、流動層51の流動特性が悪化する前に適切な処理を行うことが可能となり、流動層51の流動特性の悪化を回避することができる。
また、本実施形態に係る流動床監視装置9の監視部93では、以下に例示される流動層51の未燃炭素割合の監視方法を行うように構成されている。但し、監視部93は、それらの監視方法のうち、少なくとも1つを行うように構成されていてよい。
(1)流動層51の表層から流動層51の高さ寸法の1/3の範囲に含まれるセグメントSにおいて、未燃炭素割合が所定の閾値を超えると、所定の処理を行う。(2)流動層51の底から流動層51の高さ寸法の1/3の範囲に含まれるセグメントSにおいて、未燃炭素割合が所定の閾値を超えると、所定の処理を行う。
(3)2以上のセグメントSの未燃炭素割合から、流動層51における局所的な未燃炭素割合の増大がみつかると、所定の処理を行う。
(4)2以上のセグメントSの未燃炭素割合から、流動層51の全体的な未燃炭素割合の増大がみつかると、所定の処理を行う。
上記のような未燃炭素割合の監視方法で流動層51の未燃炭素割合が監視されることにより、流動層51中の未燃炭素の割合の増大に起因して流動層51の流動特性が悪化する前に、それを予測することができる。そして、流動層51の流動特性が悪化する前に適切な処理を行うことによって、流動層51の流動特性の悪化を回避することができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、本発明の精神を逸脱しない範囲で、上記実施形態の具体的な構造及び/又は機能の詳細を変更したものも本発明に含まれ得る。
例えば、上記実施形態に係る流動床炉1の流動床部11は内部循環流動床であるが、外部循環流動床などの他の態様の流動床においても、本発明に係る流動床監視装置9及び方法を適用して、流動床の未燃炭素割合を検出し、それを監視することができる。
また、上記実施形態において、流動層51の密度を低下させることにより当該流動層51の流動性を低下させる流動阻害因子が未燃炭素の場合について説明したが、流動阻害因子は未燃炭素に限定されない。
例えば、流動媒体として、イルメナイト(Fe系)などの酸素吸蔵放出材料と、Ni鉱石などの炭素のガス化促進材料とを含む複数の材料の混合物を使用した流動床炉では、流動阻害因子として流動層51中のガス化促進材料の割合を監視してもよい。この場合、上記実施形態において、未燃炭素を「ガス化促進材料」と読み替えることによって、流動層51中のガス化促進材料の割合の監視、及び、ガス化促進材料の割合の流動特性の悪化を予測することができる。
また、例えば、流動媒体として、珪砂と、珪砂のアルカリ成分を吸収する材料(ゼオライトやカルシウム酸化物などの多孔質物質)からなる凝集防止剤とを含む複数の材料の混合物を使用した流動床炉では、流動阻害因子として流動層51中の凝集防止剤の割合を監視してもよい。この場合、上記実施形態において、未燃炭素を「凝集防止剤」と読み替えることによって、流動層51中の凝集防止剤の割合の監視、及び、凝集防止剤の割合の流動特性の悪化を予測することができる。
1 :流動床炉
3 :燃焼排ガス系統
4 :排ガス再循環系統
10 :炉本体
10a :第1側壁
10b :第2側壁
11 :流動床部
12 :フリーボード部
13 :絞り部
15 :運転制御装置
31 :熱交換装置
32 :サイクロン式集塵機
33 :バグフィルタ
34 :誘引ブロワ
40 :ガス再循環ブロワ
41 :第1仕切壁
42 :第2仕切壁
43 :天井壁
51 :流動層
52 :流動用ガス供給装置
53 :燃焼領域
54 :熱回収領域
55,56,57 :連通口
61 :燃焼セル
62 :循環セル
63 :収熱セル
64 :伝熱管
65 :燃料投入口
68 :未燃ガス供給口
69 :三次燃焼用ガス供給口
70 :温度センサ
72 :抜出口
79 :押込ブロワ
80 :散気管
81,82,83 :流動用ガス供給配管
81a,82a,83a :流量調整手段
81b,82b,83b :流量計
88,89 :流量調整手段
9 流動床監視装置
91 :圧力センサ
92 :演算部
93 :監視部
100 :燃焼システム

Claims (10)

  1. 炉内下部に充填された流動媒体を炉底から吹き出す流動用ガスで流動させてなる流動床が形成された流動床炉において、前記流動床の状態を監視する流動床監視方法であって、
    前記流動床内に高さ方向のセグメントを規定し、そのセグメントの上端レベルと下端レベルとの圧力差を検出し、
    検出された前記圧力差に基づいて、前記セグメントに含まれる、前記流動床の密度を低下させることにより当該流動床の流動性を低下させる流動阻害因子の割合を求め、
    前記流動床炉の運転中に前記流動阻害因子の割合を監視する、
    流動床監視方法。
  2. 前記流動床に燃料が供給されていない状態の前記セグメントの上端レベルと下端レベルとの圧力差である圧力差基準値と、検出された前記圧力差との差から、前記流動阻害因子の割合を求める、
    請求項1に記載の流動床監視方法。
  3. 前記流動阻害因子の割合を、高さレベルの異なる2以上の前記セグメントで求め、
    前記流動床炉の運転中に2以上の前記セグメントの前記流動阻害因子の割合を監視する、
    請求項1又は2に記載の流動床監視方法。
  4. 2以上の前記セグメントの前記流動阻害因子の割合から、前記流動床における局所的な前記流動阻害因子の割合の増大がみつかると、所定の処理を行う、
    請求項3に記載の流動床監視方法。
  5. 2以上の前記セグメントの前記流動阻害因子の割合から、前記流動床の全体的な前記流動阻害因子の割合の増大がみつかると、所定の処理を行う、
    請求項3に記載の流動床監視方法。
  6. 炉内下部に充填された流動媒体を炉底から吹き出す流動用ガスで流動させてなる流動床が形成された流動床炉において、前記流動床の状態を監視する流動床監視装置であって、
    前記流動床内に高さ方向のセグメントが規定され、
    前記流動床と接触している前記流動床炉の内壁に設けられ、前記セグメントの上端レベルと下端レベルとの圧力差を検出する圧力センサと、
    検出された前記圧力差に基づいて、前記セグメントに含まれる、前記流動床の密度を低下させることにより当該流動床の流動性を低下させる流動阻害因子の割合を求める演算部と、
    前記流動床炉の運転中に前記流動阻害因子の割合を監視する監視部とを、備える、
    流動床監視装置。
  7. 前記演算部が、前記流動床に燃料が供給されていない状態の前記セグメントの上端レベルと下端レベルとの圧力差である圧力差基準値と、検出された前記圧力差との差から、前記流動阻害因子の割合を求める、
    請求項6に記載の流動床監視装置。
  8. 前記演算部は、前記流動阻害因子の割合を、高さレベルの異なる2以上の前記セグメントで求め、
    前記監視部は、前記流動床炉の運転中に2以上の前記セグメントの前記流動阻害因子の割合を監視する、
    請求項6又は7に記載の流動床監視装置。
  9. 前記監視部は、2以上の前記セグメントの前記流動阻害因子の割合から、前記流動床における局所的な前記流動阻害因子の割合の増大がみつかると、所定の処理を行う、
    請求項8に記載の流動床監視装置。
  10. 前記監視部は、2以上の前記セグメントの前記流動阻害因子の割合から、前記流動床の全体的な前記流動阻害因子の割合の増大がみつかると、所定の処理を行う、
    請求項8に記載の流動床監視装置。
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