JP2019100178A - 耐火シート及びその巻回体 - Google Patents
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Abstract
Description
項5.巻芯の周囲に緩衝材を配置して緩衝層を構成する工程と、
前記緩衝層の周囲に耐火性樹脂組成物からなる耐火シートを巻回して巻回体とする工程と、を有し、
前記緩衝層の厚みが0.5mm以上であり、25%圧縮応力が20kPa以上であり、圧縮永久歪が10%以上である、巻回体の製造方法。
また、巻芯4の上に緩衝材5を巻き付けて構成された緩衝層の圧縮永久歪は限定されないが、10%以上であることが好ましく、15%以上であることがより好ましい。緩衝層の圧縮永久歪の上限は特に限定されないが、24%以下、より好ましくは22%以下とされる。
なお、緩衝層の25%圧縮応力は、JIS K6767の方法に従って測定することができる。具体的には、30mm角にカットした緩衝材を複数積み重ねて厚さ10mm以上にして試験片とする。その試験片を3個用意する。その後、測定装置(ORIENTEC社製、製品名「TENSILON RTG−1250」)を用いて、3個の試験片の25%圧縮応力を測定し、その平均値を25%圧縮応力とした。
また、緩衝層の圧縮永久歪は、JIS K6767に準拠して測定することができる。具体的には、30mm角にカットした緩衝材を複数積み重ねて厚さ25mm以上にして試験片とする。その試験片を3個用意する。その厚みから25%ひずんだ状態に圧縮し、温度70℃において22時間放置する。圧縮終了後の厚さを測定する。以下の式にて、圧縮永久歪を算出した。
圧縮永久歪(%)=(試験片の初めの厚さ−試験片の試験後の厚さ)/試験片の初めの厚さ×100
3個の試験片の圧縮永久歪を測定し、その平均値を圧縮永久歪とした。
ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ(1−)ブテン樹脂、ポリペンテン樹脂等のポリオレフィン樹脂、
ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、全芳香族ポリエステル樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。
表1に示した各成分を混練ロールで混合し、試験例1の塩ビ系耐火性樹脂組成物を製造した。表中の各成分の単位を質量部で示す。各成分の入手先は以下の通りである。
ポリ塩化ビニル 製品名 TK1000 信越化学工業株式会社
熱膨張性黒鉛 製品名 GREP−EG 東ソー株式会社
可塑剤 製品名 DIDP (ジイソデシルフタレート)株式会社ジェイ・プラス
炭酸カルシウム 製品名 ホワイトンBF−300 備北粉化株式会社
リン化合物 製品名 AP422 ポリリン酸アンモニウム クラリアント社
巻き取り機のロッドに、巻芯の直径を3インチ(約7.6cm)とし、シート状の実施例1〜5及び比較例1〜3の各緩衝材を表1に示した厚みで一周巻き付け、巻き付けた緩衝材の上に上記に製造した耐火シート(幅30cm、長さ300cm)を巻き付けた。
実施例2 ソフトロン#3002(ポリエチレン発泡体) 積水化学株式会社製
実施例3 ソフトロン#3003(ポリエチレン発泡体) 積水化学株式会社製
実施例4 ソフトロン#4004(ポリエチレン発泡体) 積水化学株式会社製
実施例5 ポリプロピレン発泡体 積水化学株式会社製
実施例6 プチプチd35 川上産業株式会社製
比較例1 紙芯 製品名 ボラーラ XLIM-WF03、積水化学工業株式会社製
比較例2 ポリウレタンフォームとPETフィルムの一体成形物 製品名 SR-S-15P、株式会社ロジャースイノアック
比較例3 非発泡性のアクリロニトリルブタジエン(NBR)シート、株式会社MonotaROから購入
[圧縮応力]
緩衝材の25%圧縮強度を、JIS K6767の方法に従って測定した。具体的には、30mm角にカットした緩衝材を複数積み重ねて厚さ10mm以上にして試験片とした。その試験片を3個用意した。測定装置(ORIENTEC社製、製品名「TENSILON RTG−1250」)を用いて、3個の試験片の25%圧縮応力を測定し、その平均値を25%圧縮応力とした。
[圧縮永久歪]
緩衝材の圧縮永久歪をJIS K6767に準拠して測定した。具体的には、30mm角にカットした緩衝材を複数積み重ねて厚さ25mm以上にして試験片とした。その試験片を3個用意した。その厚みから25%ひずんだ状態に圧縮し、温度70℃において22時間放置した。圧縮終了後の厚さを測定した。下記式に従い、圧縮永久歪を算出した。その平均値を圧縮永久歪とした。
圧縮永久歪(%)=(試験片の初めの厚さ−試験片の試験後の厚さ)/試験片の初めの厚さ×100
[熱収縮率]
実施例1〜6及び比較例1〜3の巻回体をJIS K 7133に準拠して60℃で6時間の加熱条件で加熱し、加熱前後の展開した耐火シートのMD方向の寸法を測定した。熱収縮率(%)=(加熱前の耐火シートのMD方向の寸法−加熱後の耐火シートのMD方向の寸法)/(加熱前の耐火シートのMD方向の寸法)×100を計算し、0.5%以下の場合を○、0.5%超の場合を×と評価した。
Claims (5)
- 巻芯の周囲に耐火性樹脂組成物からなる耐火性シートを巻回してなる巻回体であって、前記巻芯と前記耐火性シートとの間に緩衝材が配置されて緩衝層を構成し、
前記緩衝層の厚みが0.5mm以上であり、25%圧縮応力が20kPa以上であり、圧縮永久歪が10%以上である、巻回体。 - 前記緩衝材が前記巻芯の上に巻回されたシート状の合成樹脂発泡体である請求項1に記載の巻回体。
- 前記緩衝材が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリウレタン、フェノール樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ユリア樹脂、シリコーン樹脂、及びメラミン樹脂から成る群から選択された少なくとも一種の合成樹脂より形成されている請求項1又は2記載の巻回体。
- 耐火性樹脂組成物からなる耐火シートであって、60℃、6時間の加熱条件下でのMD方向の熱収縮率が0.5%以下である耐火シート。
- 巻芯の周囲に緩衝材を配置して緩衝層を構成する工程と、
前記緩衝層の周囲に耐火性樹脂組成物からなる耐火シートを巻回して巻回体とする工程と、を有し、
前記緩衝層の厚みが0.5mm以上であり、25%圧縮応力が20kPa以上であり、圧縮永久歪が10%以上である、巻回体の製造方法。
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JP2017141661A (ja) * | 2016-02-05 | 2017-08-17 | 積水化学工業株式会社 | 耐火材およびその巻回体 |
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