JP2019100058A - 地盤改良ベタ基礎工法 - Google Patents

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【課題】地盤改良部の外側の水が地盤改良部を通って内側に入り込むことを遮断することができ、寒冷地における地盤凍結対策用として好適な地盤改良ベタ基礎工法を提供する。【解決手段】底板部3の下方となる地盤に所定幅で、かつ地表面から凍結深度以深の地盤改良部造成用のトレンチ溝7を掘削する工程と、トレンチ溝7の底面に所要数の砕石を敷設して所定厚さの砕石部6を形成する工程と、砕石部6の上方のトレンチ溝7に地盤改良を施したベタ基礎用地盤改良部4を形成する工程と、を有する。【選択図】図2

Description

この発明は、戸建木造住宅などの小規模建築物における地盤改良ベタ基礎工法に関し、特に寒冷地における地盤凍結対策として好適な技術に係るものである。
北海道など地盤が凍結するような寒冷地では水が凍結して体積が増え基礎に悪影響を与えることがある。つまり、地盤の凍上に影響を与える主要な因子は、温度、土質、水が三要素とされ、これら三つの条件が同時に揃ったときに発生するが、中でも水の影響が大きいとされている。そのため、建物を建てるためにベタ基礎を構築する際、所在地の自治体では凍結深度を独自に定めているのが実情である。
しかし、現状のベタ基礎においては、この凍結深度に対してこれといった有効な対策が施されていなかったのが事実であり、地盤改良部の深さも通常GLラインから250mm程度とされているに過ぎなかった。そのため、地盤改良部の外側の水が地盤改良部を通って基礎内に入り込むことを完全に遮断することが困難となり、この水の凍結による体積の増大に伴い地盤が隆起するのを避けられず、結果として基礎が持ち上がって変形する等、基礎に悪影響を与えることがあるという問題があった。
出願人の調査によれば、先行技術文献として基礎部分に断熱機能を付加した建物および断熱材の施工方法としての特許文献1がある。
しかし、この建物および工法は、鉄筋コンクリート造りの布基礎の上端から下端までの外周に断熱材を設けただけのものであって、ランニングコストを抑え、床下空間を建物本体の内部空間とほぼ同様な温度環境にし、しかも地盤の凍結地域における建物の基礎の深さをその凍結深度よりも浅く設計することが出来るという効果が期待できるが、基礎の下端の高さが凍結深度とほぼ同じに構築されているために基礎の埋設部分より外側の水が該埋設部分の下側から基礎内に入り込むのを防ぐことはできなかった。
特開平9−60140号公報
そこで、この発明は、前記従来の技術の問題を解決し、地盤改良部(基礎の埋設部分)の外側の水が地盤改良部を通って基礎内に入り込むことを遮断することができ、寒冷地における地盤凍結対策用として好適な地盤改良ベタ基礎工法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、建物の柱や耐力壁の下端に沿った立上がり部と、建物の全建築面に亘る鉄筋コンクリートのスラブからなる底板部と、を構築する地盤改良ベタ基礎工法において、前記底板部の下方となる地盤に所定幅で、かつ地表面から凍結深度以深の地盤改良部造成用のトレンチ溝を掘削する工程と、前記トレンチ溝の底面に所要数の砕石を敷設して所定厚さの砕石部を形成する工程と、前記砕石部の上方のトレンチ溝に地盤改良を施したベタ基礎用地盤改良部を形成する工程と、を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、建物の柱や耐力壁の下端に沿った立上がり部と、建物の全建築面に亘る鉄筋コンクリートのスラブからなる底板部と、を構築する地盤改良ベタ基礎工法において、前記底板部の下方となる地盤に所定幅で、かつ地表面から凍結深度以深の地盤改良部造成用のトレンチ溝を掘削する工程と、前記トレンチ溝の外向きの内壁面に板状の発泡樹脂材を設ける工程と、前記発泡樹脂材の内側となるトレンチ溝に地盤改良を施したベタ基礎用地盤改良部を形成する工程と、を有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、建物の柱や耐力壁の下端に沿った立上がり部と、建物の全建築面に亘る鉄筋コンクリートのスラブからなる底板部と、を構築する地盤改良ベタ基礎工法において、前記底板部の下方となる地盤に所定幅で、かつ地表面から凍結深度以深の地盤改良部造成用のトレンチ溝を掘削する工程と、前記トレンチ溝の外向きの内壁面に板状の発泡樹脂材を設ける工程と、前記発泡樹脂材の内側となるトレンチ溝の底面に所要数の砕石を敷設して所定厚さの砕石部を前記発泡樹脂材とL字状となるように設ける工程と、前記砕石部と発泡樹脂材で区画されたトレンチ溝に地盤改良を施したベタ基礎用地盤改良部を形成する工程と、を有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は。建物の柱や耐力壁の下端に沿った立上がり部と、建物の全建築面に亘る鉄筋コンクリートのスラブからなる底板部と、を構築する地盤改良ベタ基礎工法において、前記底板部の下方となる地盤に所定幅で、かつ地表面から凍結深度以深の地盤改良部造成用のトレンチ溝を掘削する工程と、前記トレンチ溝の底面に板状の発泡樹脂材を設ける工程と、前記トレンチ溝の外向きの内壁面に板状の第2の発泡樹脂材を前記発泡樹脂材とL字状となるように設ける工程と、前記発泡樹脂材と第2の発泡樹脂材で区画されたトレンチ溝に地盤改良を施したベタ基礎用地盤改良部を形成する工程と、を有することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項2ないし4のいずれかにおいて、発泡樹脂材、及び第2の発泡樹脂材は、ポリスチレンフォームであることを特徴とする。
この発明は、前記のようであって、請求項1に記載の発明によれば、地盤改良ベタ基礎工法において、底板部の下方となる地盤に所定幅で、かつ地表面から凍結深度以深の地盤改良部造成用のトレンチ溝を掘削する工程と、前記トレンチ溝の底面に所要数の砕石を敷設して所定厚さの砕石部を形成する工程と、前記砕石部の上方のトレンチ溝に地盤改良を施したベタ基礎用地盤改良部を形成する工程と、を有するので、これら工程によって構築される地盤改良ベタ基礎にあっては、地盤改良部の外側の水が地盤改良部を通って基礎内に入り込むことをベタ基礎用地盤改良部によって遮断することができる。したがって、基礎が持ち上がって変形する等、基礎に悪影響を与えることがすることがないので、寒冷地における地盤凍結対策用として好適なものとなるという優れた効果が期待できる。
請求項2に記載の発明によれば、地盤改良ベタ基礎工法において、底板部の下方となる地盤に所定幅で、かつ地表面から凍結深度以深の地盤改良部造成用のトレンチ溝を掘削する工程と、前記トレンチ溝の外向きの内壁面に板状の発泡樹脂材を設ける工程と、前記発泡樹脂材の内側となるトレンチ溝に地盤改良を施したベタ基礎用地盤改良部を形成する工程と、を有するので、これら工程によって構築される地盤改良ベタ基礎にあっても、地盤改良部の外側の水が地盤改良部を通って基礎内に入り込むことをベタ基礎用地盤改良部とその外側にある発泡樹脂材によって遮断することができ、請求項1に記載の発明と同様な効果が期待できる。
請求項3に記載の発明によれば、地盤改良ベタ基礎工法において、底板部の下方となる地盤に所定幅で、かつ地表面から凍結深度以深の地盤改良部造成用のトレンチ溝を掘削する工程と、前記トレンチ溝の外向きの内壁面に板状の発泡樹脂材を設ける工程と、前記発泡樹脂材の内側となるトレンチ溝の底面に所要数の砕石を敷設して所定厚さの砕石部を前記発泡樹脂材とL字状となるように設ける工程と、前記砕石部と発泡樹脂材で区画されたトレンチ溝に地盤改良を施したベタ基礎用地盤改良部を形成する工程と、を有するので、これら工程によって構築される地盤改良ベタ基礎にあっても、地盤改良部の外側の水が地盤改良部を通って基礎内に入り込むことをベタ基礎用地盤改良部とその外側にある発泡樹脂材及び下側にある砕石部によって遮断することができ、請求項1に記載の発明と同様な効果が期待できる。
請求項4に記載の発明によれば、地盤改良ベタ基礎工法において、底板部の下方となる地盤に所定幅で、かつ地表面から凍結深度以深の地盤改良部造成用のトレンチ溝を掘削する工程と、前記トレンチ溝の底面に板状の発泡樹脂材を設ける工程と、前記トレンチ溝の外向きの内壁面に板状の第2の発泡樹脂材を前記発泡樹脂材とL字状となるように設ける工程と、前記発泡樹脂材と第2の発泡樹脂材で区画されたトレンチ溝に地盤改良を施したベタ基礎用地盤改良部を形成する工程と、を有するので、これら工程によって構築される地盤改良ベタ基礎にあっても、地盤改良部の外側の水が地盤改良部を通って基礎内に入り込むことをベタ基礎用地盤改良部とその外側にある第2の発泡樹脂材及び下側にある発泡樹脂材によって遮断することができ、請求項1に記載の発明と同様な効果が期待できる。
この発明の実施の形態1を示し、図2のA−A線に沿う地盤改良ベタ基礎の平断面図である。 同上の鉛直断面図である。 実施の形態2を示す地盤改良ベタ基礎の図2に対応する鉛直断面図である。 実施の形態3を示す地盤改良ベタ基礎の図2に対応する鉛直断面図である。 実施の形態4を示す地盤改良ベタ基礎の図2に対応する鉛直断面図である。
この発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
<実施の形態1>
先ず、図1〜図2を用いて、この発明の実施の形態1に係る地盤改良ベタ基礎について説明する。
図中の符号1が、地盤改良ベタ基礎を示し、このベタ基礎1は、建物の柱や耐力壁の下端に沿って設けられた立上がり部2と、この立上がり部の底部と連続して建物の全建築面に亘って設けられた底板部3と、該底板部の下方となる地盤に設けられた地盤改良部(安定材)4,5と、該地盤改良部4の下面に所定厚さに形成された砕石部6から構成されている。
立上がり部2は、構造設計に応じた所定の配筋がなされた鉛直断面が縦長な長方形(図2参照)からなる鉄筋コンクリートの構造物であり、基礎に所定の曲げ剛性を与えて建物の荷重を底板部3に伝達する機能を有している。
底板部3は、構造設計に応じた所定の配筋がなされた鉄筋コンクリートスラブからなる構造物であり、建物の荷重を地盤に均等に伝達する機能を有している。なお、ベタ基礎1を構築する地盤が液状化により地盤が不同沈下し易いときは、この底板部3に薬液注入用の孔(図示省略)を、例えば均等となるように所定の割合で複数個設けてもよい。
地盤改良部4,5は、従前から安定材とも称されているもので、平面視で格子状に設けられ、地盤の底板部3を支持することでその抵抗力を増強する機能を有している。地盤改良部4は、この例では、鉛直断面が縦長な長方形状を呈しており、その寸法は、高さが幅より長くなっている(この例では高さが50cm、幅が45cm程度)。そして、その上面が底板部3の下面と接するとともに、下面が砕石部6の上面と接するようになっている。また、地盤改良部4の外側面は立上がり部2の外側面と面一となっている。このような形状と寸法からなる地盤改良部4は、その下面が凍結深度(この例では深さ60cmに設定)より下方に位置するようになっている。地盤改良部5は、この例では、鉛直断面が横長な長方形状を呈しており、その寸法は、高さが幅より短くなっている(この例では高さが30cm、幅が45cm程度)。なお、前記凍結深度以深とは凍結深度と同一又はそれを超える深さのことを言う。
砕石部6は、地盤改良部4の下面にその上面が接する形で形成され、その寸法は、高さが幅より短くなっている(この例では高さが15cm、幅が45cm程度)。
前記のような地盤改良ベタ基礎1を構築するには、次のような施工法により行う。
先ず、図1に示すように、基礎構築部分又はその近くの地盤であって所定の基礎の根入れを行った後の地盤を小型バックホーなどの掘削重機で掘削して所定幅で、地表面から凍結深度以深の地盤改良部4造成用のトレンチ溝7を掘削する。地盤改良部5造成用のトレンチ溝8も同時併行的に掘削する。
次に、地盤改良部4用のトレンチ溝7の底面に砕石を所要数敷設して所定厚さの砕石部6を形成する。砕石部6の形成に際しては、その上面が凍結深度以深、つまり凍結深度の下ラインよりもさらに下位になるようにする。その後、砕石部6の上から掘削土にソイルセメント等のセメント系固化材を所要量添加して混合撹拌し改良した土(補強土)としたうえで元の状態に埋め戻す。埋め戻しに際してはランマーにて転圧をかけながら数回行い、これにより強度と靭性ある地盤改良部4を造る。地盤改良部5用のトレンチ溝8に対しても同様に改良土の埋め戻しと転圧により地盤改良部5を造る。地盤改良部4,5を造った後、これら地盤改良部の上部を含む地盤領域に、ベタ基礎配筋を配置してコンクリートを打設し、底板部3を構築するとともに、地盤改良部4の上部にベタ基礎配筋を配置してコンクリートを打設し、立上がり部2を構築すると、地盤改良部4,5と一体化した地盤改良ベタ基礎1が造成される。
前記のようにして造られた地盤改良ベタ基礎1によれば、地表面から凍結深度以深の地盤改良部造成用のトレンチ溝7に地盤改良を施したベタ基礎用地盤改良部4が形成される構造となるため、地盤改良部4の外側の水が地盤改良部4を通って基礎内に入り込むようなことがなくなり、従前のような問題を解決することができる。
<実施の形態2>
図3は、実施の形態2に係る地盤改良ベタ基礎11を示す。この実施の形態2に係る地盤改良ベタ基礎11を構築するには、実施の形態1のトレンチ溝と同じトレンチ溝17を形成した後、該トレンチ溝の外向きの内壁面に発泡樹脂材としての板状のポリスチレンフォーム19を設け、さらにポリスチレンフォーム19の内側となるトレンチ溝17に地盤改良を施したベタ基礎用地盤改良部14を前記実施の形態1の地盤改良部4と同様に造る。トレンチ溝18にも地盤改良を施したベタ基礎用地盤改良部15を前記実施の形態1の地盤改良部5と同様に造る。以後は実施の形態1と同様であり、これにより地盤改良部14,15と一体化した地盤改良ベタ基礎11が造成される。
ポリスチレンフォーム19は、所定厚さの板材からなり、その寸法は、高さが幅(厚み)より長くなっている(この例では高さが50cm、厚みが2cm程度)になっている。したがって、その厚み分地盤改良部14が基礎の内側に変位して位置するようになっている。ポリスチレンフォーム19は、地盤改良部14の外側面にその外周を覆うように設けられ、地盤改良部14の外側からの水が地盤改良部14の下側からベタ基礎1内に入り込むのを防ぐようになっている。ポリスチレンフォーム19は、通常、トレンチ溝17に沿って複数個を連接して設けられる。
また、ポリスチレンフォーム19は押出し発砲ポリスチレンフォームからなっているため、熱を伝えにくい、水を吸収しない、軽くて丈夫である。また、通常のスチロール板と違い粒を押し固めて作っていないため、ぼろぼろになりにくく、直線切りがし易くなっている。
地盤改良部14の下側に砕石部を設けることなく、地盤改良部14の外側にポリスチレンフォーム19を設けた前記のようなベタ基礎構造11においても、地盤改良部14の外側の水が地盤改良部14を通って基礎内に入り込むようなことがなくなり、実施の形態1と同様な作用効果が期待することができる。
<実施の形態3>
図4は、実施の形態3に係る地盤改良ベタ基礎21を示す。この実施の形態3に係る地盤改良ベタ基礎21を構築するには、実施の形態2のトレンチ溝17と同じようにトレンチ溝27を形成した後、該トレンチ溝の外向きの内壁面に発泡樹脂材としての板状のポリスチレンフォーム29を設け。その後、ポリスチレンフォーム29の内側となるトレンチ溝27の底面に所要数の砕石を敷設して所定厚さの砕石部26をポリスチレンフォーム29とL字状となるように設ける。さらにこのポリスチレンフォーム29と砕石部26で区画されたトレンチ溝27に地盤改良を施したベタ基礎用地盤改良部24を前記実施の形態1の地盤改良部4と同様に造る。以後は実施の形態1,2と同様であり、これにより地盤改良部24,25と一体化した地盤改良ベタ基礎21が造成される。地盤改良部24は、実施の形態2の地盤改良部14と基本構造は同じで、高さ寸法も同じになっている。
この場合も地盤改良部24の外側の水が地盤改良部24を通って基礎内に入り込むようなことがなくなり、同様な作用効果が期待することができる。
<実施の形態4>
図5は、実施の形態4に係る地盤改良ベタ基礎ベタ基礎31を示す。この実施の形態4に係るベタ基礎31を構築するには、実施の形態3のトレンチ溝27と同じようにトレンチ溝37を形成した後、該トレンチ溝の底面に発泡樹脂材としての板状のポリスチレンフォーム38を設ける。その後、トレンチ溝37の外向きの内壁面に第2の発泡樹脂材としの板状のポリスチレンフォーム39をポリスチレンフォーム38とL字状となるように設ける。さらに両ポリスチレンフォーム38,39で区画されたトレンチ溝37に地盤改良を施したベタ基礎用地盤改良部34を前記実施の形態1の地盤改良部4と同様に造る。以後は実施の形態3と同様であり、これにより地盤改良部34,35と一体化した地盤改良ベタ基礎31が造成される。
なお、前記ではポリスチレンフォーム38を設けた後にポリスチレンフォーム39を設けたが、これとは逆に先にポリスチレンフォーム39を設け、その後ポリスチレンフォーム38を設けてもよい。
ポリスチレンフォーム38は、ポリスチレンフォーム39とほぼ同様な寸法からなっている(この例では、ポリスチレンフォーム38では幅が45cmで、高さが5cm程度)。また、地盤改良部34の高さは地盤改良部24と同様、地盤改良部14の高さと同じである。
また、ポリスチレンフォーム38は押出し発砲ポリスチレンフォームとなっているため、ポリスチレンフォーム19と同様、熱を伝えにくい、水を吸収しない、軽くて丈夫である。また、通常のスチロール板と違い粒を押し固めて作っていないためぼろぼろになりにくく、直線切りがし易くなっている。
この場合も地盤改良部34の外側の水が地盤改良部24を通って基礎内に入り込むようなことがなくなり、同様な作用効果が期待することができる。
以上のように、この発明の各実施の形態で示した構成部材の形状等は、あくまでも一例を示したにすぎず、同じ作用効果のあるものであれば図示した以外のものとしてもよいことは言うまでもない。また、発泡樹脂材として挙げたポリスチレンフォームも、あくまでも一例を示すにすぎないものである。
1 ベタ基礎
2 立上がり部
3 底板部
4,5 地盤改良部
6 砕石部
7,8 トレンチ溝
11 ベタ基礎
12 立上がり部
13 底板部
14,15 地盤改良部
17,18 トレンチ溝
19 ポリスチレンフォーム(発砲樹脂材)
21 ベタ基礎
22 立上がり部
23 底板部
24,25 地盤改良部
26 砕石部
27 トレンチ溝
29 ポリスチレンフォーム(発砲樹脂材)
31 ベタ基礎
32 立上がり部
33 底板部
34,35 地盤改良部
37 トレンチ溝
38,39 ポリスチレンフォーム(発砲樹脂材)

Claims (5)

  1. 建物の柱や耐力壁の下端に沿った立上がり部と、建物の全建築面に亘る鉄筋コンクリートのスラブからなる底板部と、を構築する地盤改良ベタ基礎工法において、
    前記底板部の下方となる地盤に所定幅で、かつ地表面から凍結深度以深の地盤改良部造成用のトレンチ溝を掘削する工程と、前記トレンチ溝の底面に所要数の砕石を敷設して所定厚さの砕石部を形成する工程と、前記砕石部の上方のトレンチ溝に地盤改良を施したベタ基礎用地盤改良部を形成する工程と、を有することを特徴とする地盤改良ベタ基礎工法。
  2. 建物の柱や耐力壁の下端に沿った立上がり部と、建物の全建築面に亘る鉄筋コンクリートのスラブからなる底板部と、を構築する地盤改良ベタ基礎工法において、
    前記底板部の下方となる地盤に所定幅で、かつ地表面から凍結深度以深の地盤改良部造成用のトレンチ溝を掘削する工程と、前記トレンチ溝の外向きの内壁面に板状の発泡樹脂材を設ける工程と、前記発泡樹脂材の内側となるトレンチ溝に地盤改良を施したベタ基礎用地盤改良部を形成する工程と、を有することを特徴とする地盤改良ベタ基礎工法。
  3. 建物の柱や耐力壁の下端に沿った立上がり部と、建物の全建築面に亘る鉄筋コンクリートのスラブからなる底板部と、を構築する地盤改良ベタ基礎工法において、
    前記底板部の下方となる地盤に所定幅で、かつ地表面から凍結深度以深の地盤改良部造成用のトレンチ溝を掘削する工程と、前記トレンチ溝の外向きの内壁面に板状の発泡樹脂材を設ける工程と、前記発泡樹脂材の内側となるトレンチ溝の底面に所要数の砕石を敷設して所定厚さの砕石部を前記発泡樹脂材とL字状となるように設ける工程と、前記砕石部と発泡樹脂材で区画されたトレンチ溝に地盤改良を施したベタ基礎用地盤改良部を形成する工程と、を有することを特徴とする地盤改良ベタ基礎工法。
  4. 建物の柱や耐力壁の下端に沿った立上がり部と、建物の全建築面に亘る鉄筋コンクリートのスラブからなる底板部と、を構築する地盤改良ベタ基礎工法において、
    前記底板部の下方となる地盤に所定幅で、かつ地表面から凍結深度以深の地盤改良部造成用のトレンチ溝を掘削する工程と、前記トレンチ溝の底面に板状の発泡樹脂材を設ける工程と、前記トレンチ溝の外向きの内壁面に板状の第2の発泡樹脂材を前記発泡樹脂材とL字状となるように設ける工程と、前記発泡樹脂材と第2の発泡樹脂材で区画されたトレンチ溝に地盤改良を施したベタ基礎用地盤改良部を形成する工程と、を有することを特徴とする地盤改良ベタ基礎工法。
  5. 発泡樹脂材、及び第2の発泡樹脂材は、ポリスチレンフォームである請求項2ないし4のいずれかに記載の地盤改良ベタ基礎工法。
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