JP2019100033A - トンネル掘削機 - Google Patents

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Abstract

【課題】トンネル掘削機において、シールドジャッキのセグメントに対する着力点を調整可能とするトンネル掘削機を提供する。【解決手段】筒状の掘削機本体10と、前記掘削機本体10を前進させる推進手段13と、トンネル100の内周面にセグメントSを組み付けるエレクタ装置とを備えたトンネル掘削機1において、前記推進手段は、トンネル後方に突出可能なロッド22と、前記ロッド22に設けられ、前記セグメントSに対して当接可能なスプレッダ27と、前記スプレッダ27を前記ロッド22に対してトンネル径方向に摺動可能な摺動手段23,24,25,26とを備えて成る。【選択図】図2A

Description

本発明は、トンネル掘削機に関する。
トンネル掘削機において、スキンプレート(掘削機本体)の前方部には、カッタヘッドが駆動回転可能に支持されおり、スキンプレートの後方部には、既設トンネルの内壁面(地山の周壁)にセグメントを組み付けるエレクタ装置と、掘削機本体を前進させる多数のシールドジャッキとが設けられている。よって、トンネル掘削機は、カッタヘッドを回転させながらシールドジャッキを伸長させることにより、エレクタ装置によって組み立てられた既設セグメントから推進反力(掘削反力)を得て、カッタヘッドによって前方の地山を掘削すると共にスキンプレートを前進させることができる。
ここで、シールドジャッキの先端部には、緩衝部材として機能するスプレッダが設けられており、シールドジャッキを伸長させた際には、その先端部に設けられたスプレッダが既設のセグメントに押し当てられることとなる。
しかし、トンネル掘削機によるトンネルの形成においては、シールドジャッキとセグメントとの相対的な位置関係がずれ、シールドジャッキのセグメントに対する着力点(シールドジャッキの押圧点であって、スプレッダにおける押し当て面の中心)がセグメントにおける突き当て面の中心からずれてしまうことがある。このようなシールドジャッキ(スプレッダ)とセグメントとの相対的な位置関係のずれを補正する技術として、例えば、特許文献1に記載のものがある。
特開2005−179946号公報
特許文献1には、ロッドの先端に偏心部材を介してシールドジャッキシュー(スプレッダ)を取り付け、この偏心部材の取り付け位置および取り付け向きを替える(付け替える)ことにより、ロッドに対するシールドジャッキシューの偏心量を変更し、当該シールドジャッキシューをセグメントの位置に合わせるようにしている。
しかし、シールドジャッキとセグメントとの相対的な位置関係は、トンネル掘削機の蛇行によってもずれることがある。このような場合には、特許文献1に記載のように偏心部材の付け替えによってロッドに対するシールドジャッキシューの偏心量を変更するだけでは、シールドジャッキのセグメントに対する着力点を当該セグメントの中心と一致させることができない虞がある。
また、特許文献1に記載のように偏心部材を付け替える際には、偏心部材およびシールドジャッキシューをシールドジャッキ(スキンプレート等)から完全に取り外した状態としなければならない。トンネル掘削機の掘進中に、偏心部材およびシールドジャッキシューをシールドジャッキ(スキンプレート等)から完全に取り外すことは、作業者にとって困難な作業である。なお、偏心部材およびシールドジャッキシューをシールドジャッキ(スキンプレート等)から完全に取り外すことにより、これらの部品が落下する虞もある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、トンネル掘削機において、シールドジャッキのセグメントに対する着力点を調整可能とすることを目的とする。
上記課題を解決する第一の発明に係るトンネル掘削機は、筒状の掘削機本体と、前記掘削機本体を前進させる推進手段と、トンネルの内周面にセグメントを組み付けるエレクタ装置とを備えたトンネル掘削機において、前記推進手段は、トンネル後方に突出可能なロッドと、前記ロッドに設けられ、前記セグメントに対して当接可能なスプレッダと、前記スプレッダを前記ロッドに対してトンネル径方向に摺動可能な摺動手段とを備えたものであることを特徴とする。
上記課題を解決する第二の発明に係るトンネル掘削機は、第一の発明に係るトンネル掘削機において、前記摺動手段は、前記ロッドと前記スプレッダとの間に介在されるレール機構と、前記ロッドに対する前記スプレッダの摺動を規制可能なロック機構とを備えたものであることを特徴とする。
上記課題を解決する第三の発明に係るトンネル掘削機は、第一または第二の発明に係るトンネル掘削機において、前記ロッドと前記セグメントとの相対的な位置関係、または、前記スプレッダと前記セグメントとの相対的な位置関係を検出可能な位置検出手段と、前記位置検出手段の検出結果に基づいて、前記摺動手段の動作を制御可能な制御手段とを備えたことを特徴とする。
上記課題を解決する第四の発明に係るトンネル掘削機は、第三の発明に係るトンネル掘削機において、前記位置検出手段は、前記掘削機本体と前記セグメントとの間の隙間、または、前記セグメントのトンネル径方向における長さの少なくとも一方を検出可能なものであることを特徴とする。
第一の発明に係るトンネル掘削機によれば、スプレッダをロッドに対してトンネル径方向に摺動させることにより、スプレッダをロッドから完全に取り外すことなく、シールドジャッキのセグメントに対する着力点を調整可能とすることができる。
第二の発明に係るトンネル掘削機によれば、レール機構を備えることにより、簡易な構成でスプレッダをロッドに対して摺動させることができる。また、ロック機構を備えることにより、シールドジャッキのセグメントに対する着力点を確実に調整(固定)し、推進手段としての機能を十分に発揮させることができる。
第三の発明に係るトンネル掘削機によれば、摺動手段の動作を自動化することができる。
第四の発明に係るトンネル掘削機によれば、簡易な構成で、ロッドとセグメントとの相対的な位置関係、または、スプレッダとセグメントとの相対的な位置関係を検出することができる。
実施例1に係るトンネル掘削機の構造を示す説明図である。 実施例1に係るトンネル掘削機に備えられるシールドジャッキの構造を示す説明図(図1における部分拡大図に相当)である。 実施例1に係るトンネル掘削機に備えられるシールドジャッキの構造を示す説明図(図1における部分拡大図に相当)である。 実施例1に係るトンネル掘削機に備えられるシールドジャッキの構造を示す説明図(図1における部分拡大図に相当)である。 実施例1に係るトンネル掘削機に備えられるシールドジャッキの構造を示す説明図(図2AにおけるIII−III矢視断面図)である。 実施例1に係るトンネル掘削機に備えられるシールドジャッキによるセグメント桁厚が変更された場合の動作例を示す説明図である。 実施例1に係るトンネル掘削機に備えられるシールドジャッキによるセグメント桁厚が変更された場合の動作例を示す説明図である。 実施例1に係るトンネル掘削機に備えられるシールドジャッキによるセグメント桁厚が変更された場合の動作例を示す説明図である。 実施例1に係るトンネル掘削機に備えられるシールドジャッキの動作を自動化可能とする構成例を示すブロック図である。
以下に、本発明に係るトンネル掘削機の実施例について、添付図面を参照して詳細に説明する。もちろん、本発明は以下の実施例に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能であることは言うまでもない。
本発明の実施例1に係るトンネル掘削機の構造について、図1から図3を参照して説明する。
図1に示すように、トンネル掘削機1は、掘削機本体としての円筒形状(筒状)を成すスキンプレート10と、スキンプレート10の前方部(図1においては、左方側の部分)に回転自在に装着される円盤形状のカッタヘッド11と、スキンプレート10の後方部(図1においては、右方側の部分)に設けられるエレクタ装置12およびシールドジャッキ(推進手段)13とから概略構成されている。
カッタヘッド11は、その後方に配置されるカッタ旋回モータ11aと図示しないギヤ機構を介して連結されている。カッタ旋回モータ11aを駆動することにより、図示しないギヤ機構を介してカッタヘッド11を回転駆動し、前方の地山を掘削することができるようになっている。
また、スキンプレート10には、カッタヘッド11の後方に位置してバルクヘッド14が取り付けられており、カッタヘッド11とバルクヘッド14との間にチャンバ14aが形成されている。なお、カッタヘッド11、カッタ旋回モータ11aおよび図示しないギヤ機構は、バルクヘッド14を介してスキンプレート10に支持されている。
スキンプレート10の内側には、スクリューコンベア15が配設され、カッタヘッド11で掘削された土砂をトンネル100の後方へ排出可能になっている。つまり、スクリューコンベア15の前端部(取り出し口)15aがバルクヘッド14を貫通してチャンバ14aに臨んで開口すると共に、後方部に設けた図示しない排出口がトンネル100内に配設された図示しないベルトコンベア上に位置する。
エレクタ装置12は、スキンプレート10の内側に設置され、グリッパ12aによって保持したセグメントSを、旋回モータ12bおよびリングギヤ12cによって周方向に移動すると共に図示しない昇降ジャッキ等によって径方向に移動し、カッタヘッド11によって掘削されたトンネル100の内周面に構築する(組み立てる)ことができるようになっている。
シールドジャッキ(推進手段)13は、スキンプレート10の内側に設置され、覆工部材としてトンネル100の内周面に構築された(組み立てられた)既設のセグメントSに対して伸長することにより、スキンプレート10すなわちトンネル掘削機1を掘進させるための反力を得ることができるようになっている。このように、セグメントSからの反力を得てトンネル掘削機1を掘進させることにより、前方の地山を掘削してトンネル100を形成していく。
図2Aに示すように、シールドジャッキ13には、スキンプレート10の径方向内側に突出して設けられた支持フレーム10aに固定されるシリンダ21と、このシリンダ21に対して前後方向(トンネル軸方向であって、図2Aにおいては左右方向)に摺動可能な駆動ロッド22とが設けられている。ここで、図示しない圧油給排装置によって駆動ロッド22がシリンダ21に対して後方(トンネル後方であって、図2Aにおいては右方側)へ押し出されることにより、シールドジャッキ13は伸長状態となり、一方、図示しない圧油給排装置によって駆動ロッド22がシリンダ21に対して前方(トンネル前方であって、図2Aにおいては左方側)へ引き戻されることにより、シールドジャッキ13は縮長状態となる。
また、シールドジャッキ13には、駆動ロッド22の先端部(図2Aにおいては、右方側端部)に固定されるレール部材23と、このレール部材23と係合して径方向(トンネル径方向であって、図2Aにおいては上下方向)に摺動(移動)可能な摺動部材24とが設けられている。
図2Aおよび図3に示すように、レール部材23には、径方向に延びるレール部(凸部)23aがその周方向(トンネル周方向であって、図3においては上下方向)両側部に形成されており、摺動部材24には、これらのレール部23aとそれぞれ係合する摺動部(凹部)24aが形成されている。よって、摺動部材24は、レール部材23の後方端部と当接すると共に、レール部材23の周方向両側部(レール部23a)を覆うように断面略コ字形状に形成されて成る。
また、図2Aに示すように、摺動部材24の径方向内側(図2Aにおいては、下方側)端部には、摺動用ねじ25が螺合されている。ここで、摺動用ねじ25の先端部(図2Aにおいては、上方側端部)は、レール部材23に回転可能かつ抜け出ない(図2Aにおいては、下方側へ落下しない)ように保持されている。一方、摺動用ねじ25の基端部(頭部)は、摺動部材24から径方向内側へ突出しており、作業者が当該摺動用ねじ25を回転することができるようになっている。
よって、摺動用ねじ25が作業者によって回転されると、当該摺動用ねじ25と螺合する摺動部材24がレール部材23に対して摺動(移動)される。ここで、レール部材23に対する摺動部材24の摺動(移動)方向は、レール部23aの延設方向であり、また、摺動用ねじ25の軸方向でもある。
また、図3に示すように、摺動部材24の周方向両側部には、固定用ねじ26がそれぞれ螺合されている。ここで、固定用ねじ26の先端部は、レール部材23の周方向両側部と当接するようになっている。一方、固定用ねじ26の基端部(頭部)は、摺動部材24から周方向外側へ突出しており、作業者が当該固定用ねじ26を回転することができるようになっている。なお、固定用ねじ26は、摺動部材24の周方向両側部にそれぞれ三つずつ(計六つ)設けられており(図2A参照)、これら三つずつの固定用ねじ26は、それぞれ互いに対向して配置されている(図3参照)。
よって、固定用ねじ26が回転され、当該固定用ねじ26の先端部がレール部材23の周方向両側部と当接されると、摺動部材24のレール部材23に対する摺動が規制され、摺動部材24がレール部材23に対して確実に固定(位置決め)される。具体的には、固定用ねじ26を回転し、当該固定用ねじ26の先端部をレール部材23の周方向両側部に当接させることにより、当該固定用ねじ26の先端部からレール部材23の周方向両側部に対して押し付け力(押圧力)を作用させ、このとき生じる固定用ねじ26の先端部とレール部材23の周方向両側部との間に摩擦力により、摺動部材24のレール部材23に対する摺動を規制し、摺動部材24をレール部材23に対して固定(位置決め)することができる。
一方、固定用ねじ26が回転され、当該固定用ねじ26の先端部がレール部材23の周方向両側部と当接されなくなる(周方向両側部から離間される)と、摺動部材24のレール部材23に対する摺動の規制が解除され、摺動用ねじ25による摺動部材24のレール部材23に対する摺動が可能となる(図2A参照)。具体的には、固定用ねじ26を回転し、当該固定用ねじ26の先端部をレール部材23の周方向両側部から離間させることにより、当該固定用ねじ26の先端部からレール部材23の周方向両側部に対する押し付け力(押圧力)、すなわち、固定用ねじ26の先端部とレール部材23の周方向両側部との間に生じていた摩擦力を無くし、摺動部材24のレール部材23に対する摺動の規制を解除し、摺動部材24をレール部材23に対して摺動することができるようになる。
また、摺動部材24には、後方に向けて略半球状に突出する押圧部(竿頭)24bが設けられており、この押圧部24bには、セグメントSと当接されるスプレッダ27が取り付けられている。よって、押圧部24bおよびスプレッダ27は、摺動部材24と共に動作され、摺動用ねじ25および固定用ねじ26によってレール部材23に対する摺動および固定がなされる。
ここで、スプレッダ27は、シールドジャッキ13の押圧力によってセグメントSに押し当てられた際の緩衝部材として機能するものであり、押圧部24bは、駆動ロッド22に対するスプレッダ27の傾斜(シールドジャッキ13とセグメントSとの傾斜)を許容し、スプレッダ27とセグメントSとを面当たりさせるためのものである。
本発明の実施例1に係るトンネル掘削機1の動作について、図1から図3を参照して説明する。
トンネル掘削機1は、カッタ旋回モータ11aを駆動することにより、図示しないギヤ機構を介してカッタヘッド11を回転駆動して前方の地山を掘削する(図1参照)。そして、スクリューコンベア15によって、掘削された土砂をトンネル100の後方へ排出しつつ、エレクタ装置12によって掘削されたトンネル100の内周面にセグメントSを構築していく。
ここで、シールドジャッキ13を伸長させ、既設のセグメントSに対してスプレッダ27を押し付けることにより、掘進するための反力を得ることができる(図2Aにおける二点鎖線参照)。
このとき、シールドジャッキ13(スプレッダ27)によってセグメントSの略中心を押圧するようにする。つまり、駆動ロッド22とセグメントSとの相対的な位置関係に応じて、シールドジャッキ13における押圧点(スプレッダ27の設置位置)を変位させる。
例えば、図2Aに示すように、駆動ロッド22の中心線C22とセグメントSの中心線CSとが径方向において一致している場合には、駆動ロッド22の中心線C22とスプレッダ27の中心線C27とが径方向において一致する位置で、スプレッダ27(摺動部材24)を駆動ロッド22(レール部材23)に対して固定する。
つまり、摺動用ねじ25を回転することにより、摺動部材24をレール部材23に対して径方向内側または径方向外側に摺動(移動)し、スプレッダ27の中心線C27を駆動ロッド22の中心線C22およびセグメントSの中心線CSと径方向において一致させた後、固定用ねじ26を回転することにより、摺動部材24をレール部材23に対して固定(位置決め)する。
このように、駆動ロッド22の中心線C22とセグメントSの中心線CSとが径方向において一致している場合に、スプレッダ27の中心線C27を駆動ロッド22の中心線C22およびセグメントSの中心線CSと径方向において一致させることにより(中心線C22と中心線C27との径方向における距離dA=0)、シールドジャッキ13を伸長させ、既設のセグメントSに対してスプレッダ27を押し付けた際に、シールドジャッキ13(スプレッダ27)によってセグメントSの略中心を押圧することができる。
続いて、例えば、図2Bに示すように、セグメントSがスキンプレート10に近接し、駆動ロッド22の中心線C22とセグメントSの中心線CSとが径方向においてずれた場合には、駆動ロッド22の中心線C22とスプレッダ27の中心線C27とが径方向においてずれた位置となるように、スプレッダ27(摺動部材24)を駆動ロッド22(レール部材23)に対して移動および固定する。
つまり、固定用ねじ26を回転することにより、摺動部材24のレール部材23に対する固定を解除した後、摺動用ねじ25を回転することにより、摺動部材24をレール部材23に対して径方向外側に摺動する。そして、スプレッダ27の中心線C27とセグメントSの中心線CSとを径方向において一致させた後、固定用ねじ26を回転することにより、摺動部材24をレール部材23に対して固定する。
このように、セグメントSの中心線CSが駆動ロッド22の中心線C22よりも径方向外側にずれた場合に、スプレッダ27の中心線C27を駆動ロッド22の中心線C22よりも径方向外側に距離dB(>0)だけ移動させると共にセグメントSの中心線CSと一致させることにより、シールドジャッキ13を伸長させ、既設のセグメントSに対してスプレッダ27を押し付けた際に、シールドジャッキ13(スプレッダ27)によってセグメントSの略中心を押圧することができる。
続いて、例えば、図2Cに示すように、セグメントSがスキンプレート10から離間し、駆動ロッド22の中心線C22とセグメントSの中心線CSとが径方向においてずれた場合には、駆動ロッド22の中心線C22とスプレッダ27の中心線C27とが径方向においてずれた位置となるように、スプレッダ27(摺動部材24)を駆動ロッド22(レール部材23)に対して移動および固定する。
つまり、固定用ねじ26を回転することにより、摺動部材24のレール部材23に対する固定を解除した後、摺動用ねじ25を回転することにより、摺動部材24をレール部材23に対して径方向内側に摺動する。そして、スプレッダ27の中心線C27とセグメントSの中心線CSとを径方向において一致させた後、固定用ねじ26を回転することにより、摺動部材24をレール部材23に対して固定する。
このように、セグメントSの中心線CSが駆動ロッド22の中心線C22よりも径方向内側にずれた場合に、スプレッダ27の中心線C27を駆動ロッド22の中心線C22よりも径方向内側に距離dC(>0)だけ移動させると共にセグメントSの中心線CSと一致させることにより、シールドジャッキ13を伸長させ、既設のセグメントSに対してスプレッダ27を押し付けた際に、シールドジャッキ13(スプレッダ27)によってセグメントSの略中心を押圧することができる。
本実施例に係るトンネル掘削機1によれば、駆動ロッド22とセグメントSとの相対的な位置関係(または、スプレッダ27とセグメントSとの相対的な位置関係)に応じて、シールドジャッキ13における押圧点(スプレッダ27の設置位置)を変位させることにより、シールドジャッキ13を伸長させ、既設のセグメントSに対してスプレッダ27を押し付けた際に、シールドジャッキ13(スプレッダ27)によってセグメントSの略中心を押圧することができる。よって、偏当たり等によるセグメントSの欠損を防止することができると共に、十分な推進反力(掘削反力)を得ることができる。
また、本実施例に係るトンネル掘削機によれば、レール部(凸部)23aと摺動部(凹部)24aとが係合するレール機構によってスプレッダ27を駆動ロッド22に対して摺動(移動)させることにより、シールドジャッキ13のセグメントSに対する着力点(シールドジャッキ13の押圧点であって、スプレッダ27における押し当て面の略中心)を、段階的ではなく、連続的に調整することができる。よって、スプレッダ27の中心線C27を、駆動ロッド22の中心線C22に対して細かく調整し、セグメントSの中心線CSと一致させることができる。
本実施例においては、スキンプレート10とセグメントSとの間の隙間(テールクリアランスDA,DB,DC)が変化した場合の駆動ロッド22とセグメントSとの相対的な位置関係(または、スプレッダ27とセグメントSとの相対的な位置関係)に応じて、スプレッダ27を摺動するようにしている(図2Aから図2C参照)。
もちろん、本発明は、本実施例に限定されない。例えば、図4Aから図4Cに示すように、セグメントS(SA,SB,SC)のトンネル径方向長さ(セグメント桁厚)TA,TB,TCが変更された場合の駆動ロッド22とセグメントS(SA,SB,SC)との相対的な位置関係(または、スプレッダ27とセグメントS(SA,SB,SC)との相対的な位置関係)に応じて、スプレッダ27を摺動するようにしても良い。
つまり、図4Aに示すように、セグメント桁厚TAのセグメントSAをトンネル100の覆工に使用する場合であって、駆動ロッド22の中心線C22とセグメントSAの中心線CSAとが径方向(図4Aにおいては、上下方向)において一致している場合には、スプレッダ27の中心線C27を駆動ロッド22の中心線C22およびセグメントSの中心線CSAと径方向において一致させることにより(中心線C22と中心線C27との径方向における距離dA1=0)、シールドジャッキ13を伸長させ、既設のセグメントSAに対してスプレッダ27を押し付けた際に、シールドジャッキ13(スプレッダ27)によってセグメントSAの略中心を押圧することができる。
続いて、図4Bに示すように、トンネル100の覆工に使用するセグメントSAを当該セグメントSAのセグメント桁厚TAよりも薄いセグメント桁厚TB(TB<TA)のセグメントSBに変更した場合であって、セグメントSBの中心線CSBが駆動ロッド22の中心線C22よりも径方向外側にずれた場合には、スプレッダ27の中心線C27を駆動ロッド22の中心線C22よりも径方向外側に距離dB1(>0)だけ移動させると共にセグメントSBの中心線CSBと一致させることにより、シールドジャッキ13を伸長させ、既設のセグメントSBに対してスプレッダ27を押し付けた際に、シールドジャッキ13(スプレッダ27)によってセグメントSBの略中心を押圧することができる。
一方、図4Cに示すように、トンネル100の覆工に使用するセグメントSAを当該セグメントSAのセグメント桁厚TAよりも厚いセグメント桁厚TC(TC>TA)のセグメントSCに変更した場合であって、セグメントSCの中心線CSCが駆動ロッド22の中心線C22よりも径方向内側にずれた場合には、スプレッダ27の中心線C27を駆動ロッド22の中心線C22よりも径方向内側に距離dC1(>0)だけ移動させると共にセグメントSCの中心線CSCと一致させることにより、シールドジャッキ13を伸長させ、既設のセグメントSCに対してスプレッダ27を押し付けた際に、シールドジャッキ13(スプレッダ27)によってセグメントSCの略中心を押圧することができる。
このように、本実施例に係るトンネル掘削機1によれば、セグメントS(SA,SB,SC)のトンネル径方向長さ(セグメント桁厚)TA,TB,TCが変更された場合であっても、駆動ロッド22とセグメントS(SA,SB,SC)との相対的な位置関係(または、スプレッダ27とセグメントS(SA,SB,SC)との相対的な位置関係)に応じて、シールドジャッキ13における押圧点(スプレッダ27の設置位置)を変位させることにより、シールドジャッキ13を伸長させ、セグメント桁厚TA,TB,TCを異にする既設のセグメントSA,SB,SCに対してスプレッダ27を押し付けた際に、シールドジャッキ13(スプレッダ27)によって各セグメントSA,SB,SCの略中心を押圧することができる。よって、偏当たり等によるセグメントSA,SB,SCの欠損を防止することができると共に、十分な推進反力(掘削反力)を得ることができる。
また、本実施例においては、レール部材23(レール部23a)と摺動部材24(摺動部24a)とによって駆動ロッド22とスプレッダ27との間に介在されるレール機構を構成し、固定用ねじ26によって駆動ロッド22に対するスプレッダ27の摺動を規制可能なロック機構を構成し、これらレール機構およびロック機構と摺動用ねじ25とによって摺動手段を構成している(図2Aおよび図3参照)。
もちろん、本発明は、本実施例に限定されない。例えば、本実施例における摺動手段にモータ等の駆動源を追設し、摺動用ねじ25および固定用ねじ26をそれぞれ図示しない摺動用ねじ回転モータおよび固定用ねじ回転モータによって回転するようにしても良い。また、本実施例における摺動用ねじ25および固定用ねじ26に替えて、ジャッキ等の伸縮部材を設け、当該ジャッキの伸縮動作によってスプレッダ27を駆動ロッド22に対して摺動および固定するようにしても良い。なお、上述したモータ等の駆動源またはジャッキ等の伸縮部材を設けた場合には、これら駆動源または伸縮部材がそれぞれロック機構としても機能することとなる。
さらに、上述したモータ等の駆動源またはジャッキ等の伸縮部材を設けた場合には、駆動ロッド22に対するスプレッダ27の摺動および固定を自動化することもできる。つまり、駆動ロッド22とセグメントSとの相対的な位置関係、または、スプレッダ27とセグメントSとの相対的な位置関係を検出し、当該検出結果に基づいて、スプレッダ27を駆動ロッド22に対して摺動および固定するモータ等の駆動源またはジャッキ等の伸縮部材の動作を制御する。
上述した自動化を行う場合には、例えば、図5に示すように、トンネル掘削機101に、自動化の制御を行う制御装置130と、テールクリアランスを検出するテールクリアランス検出装置131と、セグメント桁厚を検出するセグメント桁厚検出装置(例えば、オペレータによる入力スイッチ)132と、トンネル掘削機101を掘進(シールドジャッキを駆動)するシールドジャッキ駆動装置133と、駆動ロッドに対してスプレッダを摺動可能な(上述したモータ等の駆動源またはジャッキ等の伸縮部材を有する)スプレッダ移動装置134とを設け、制御装置130とテールクリアランス検出装置131、セグメント桁厚検出装置132、シールドジャッキ駆動装置133およびスプレッダ移動装置134とを電気的に接続する。
このようにトンネル掘削機101を構成することにより、例えば、テールクリアランス検出装置131によってテールクリアランスDA,DB,DC(図2Aから図2C参照)を検出し、この検出結果に基づいてスプレッダ移動装置134を駆動することができる。また、セグメント桁厚検出装置132によってセグメント桁厚TA,TB,TC(図4Aから図4C参照)を検出し、この検出結果に基づいてスプレッダ移動装置134を駆動することができる。なお、制御装置130は、シールドジャッキ駆動装置133の情報に基づいて、掘進動作(伸長動作)していない縮長状態のシールドジャッキにおいて、スプレッダ移動装置134によるスプレッダの摺動動作を行う。
上述したトンネル掘削機101によれば、本実施例に係るトンネル掘削機1による作用および効果に加え、駆動ロッド22に対するスプレッダ27の摺動および固定を自動化することができるので、作業者に掛かる作業負荷を低減することができる。
1 トンネル掘削機
10 スキンプレート(掘削機本体)
10a 支持フレーム
11 カッタヘッド
11a カッタ旋回モータ
12 エレクタ装置
12a グリッパ
12b 旋回モータ
12c リングギヤ
13 シールドジャッキ(推進手段)
14 バルクヘッド
14a チャンバ
15 スクリューコンベア
15a 前端部
21 シリンダ
22 駆動ロッド(ロッド)
23 レール部材(摺動手段、レール機構)
23a レール部(摺動手段、レール機構)
24 摺動部材(摺動手段、レール機構)
24a 摺動部(摺動手段、レール機構)
24b 押圧部(竿頭)
25 摺動用ねじ(摺動手段)
26 固定用ねじ(摺動手段、ロック機構)
27 スプレッダ
100 トンネル
130 制御装置(制御手段)
131 テールクリアランス検出装置(位置検出手段)
132 セグメント桁厚検出装置(位置検出手段)
133 シールドジャッキ駆動装置
134 スプレッダ移動装置(摺動手段)
S セグメント

Claims (4)

  1. 筒状の掘削機本体と、前記掘削機本体を前進させる推進手段と、トンネルの内周面にセグメントを組み付けるエレクタ装置とを備えたトンネル掘削機において、
    前記推進手段は、
    トンネル後方に突出可能なロッドと、
    前記ロッドに設けられ、前記セグメントに対して当接可能なスプレッダと、
    前記スプレッダを前記ロッドに対してトンネル径方向に摺動可能な摺動手段と
    を備えたものである
    ことを特徴とするトンネル掘削機。
  2. 前記摺動手段は、
    前記ロッドと前記スプレッダとの間に介在されるレール機構と、
    前記ロッドに対する前記スプレッダの摺動を規制可能なロック機構と
    を備えたものである
    ことを特徴とする請求項1に記載のトンネル掘削機。
  3. 前記ロッドと前記セグメントとの相対的な位置関係、または、前記スプレッダと前記セグメントとの相対的な位置関係を検出可能な位置検出手段と、
    前記位置検出手段の検出結果に基づいて、前記摺動手段の動作を制御可能な制御手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトンネル掘削機。
  4. 前記位置検出手段は、前記掘削機本体と前記セグメントとの間の隙間、または、前記セグメントのトンネル径方向における長さの少なくとも一方を検出可能なものである
    ことを特徴とする請求項3に記載のトンネル掘削機。
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