JP2019099632A - 硬化性樹脂成形体、機能性フィルム、液状組成物及び硬化性樹脂成形体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
少なくとも1つ以上の芳香環と2つ以上のグリシジル基とを有する化合物(A)と、3つ以上の水酸基を有する化合物(B)と、カチオン硬化性官能基含有シルセスキオキサンとを含有し、
前記化合物(B)の配合割合が、前記化合物(A)の11重量%以上、100重量%以下であり、
前記カチオン硬化性官能基含有シルセスキオキサンの配合割合が、前記化合物(A)の20重量%以上、300重量%以下である。
少なくとも1つ以上の芳香環と2つ以上のグリシジル基とを有する化合物(A)と、3つ以上の水酸基を有する化合物(B)と、カチオン硬化性官能基含有シルセスキオキサンとを含有し、
前記化合物(B)の配合割合が、前記化合物(A)の11重量%以上、100重量%以下であり、
前記カチオン硬化性官能基含有シルセスキオキサンの配合割合が、前記化合物(A)の20重量%以上、300重量%以下である組成物を、溶媒に溶融させてなる。
本実施の形態では、1分子中に少なくとも1つ以上の芳香環と2つ以上のグリシジル基を有する化合物(A)と、3つ以上の水酸基を有する化合物(B)と、カチオン硬化性官能基含有シルセスキオキサンを少なくとも含む組成物を用いる。
図1(a)において、1分子中に少なくとも1つ以上の芳香環と2つ以上のグリシジル基を有する化合物(A)と、3つ以上の水酸基を有する化合物(B)と、カチオン硬化性官能基含有シルセスキオキサンを少なくとも含む硬化性樹脂成形体の液状組成物を、PETやTACなどの基材1に薄く塗布する。その後、かかる組成物に光を投射して基材1上で硬化させ、薄い硬化性樹脂層2を作成する。
ハードコート層4は、第2重合性化合物と第2光重合開始剤とを含んだ第2光重合性組成物を硬化性樹脂成形体3上で光硬化させることにより形成する。光硬化を利用すると、低リタデーションのハードコート層が得られる。
機能性フィルム5は、ハードコート層4上に、付加機能層を更に含むことができる。付加機能層としては、例えば、反射防止性能、帯電防止性能、防汚性能、防眩性能、電磁波シールド性能、赤外線吸収性能、紫外線吸収性能、又は色補正性能を有する層である。付加機能層は、単層であってもよく、複数の層であってもよい。例えば、反射防止層は、単一の低屈折率層であってもよく、低屈折率層と高屈折率層とを交互に積層してなる積層体であってもよい。また、付加機能層は、例えば、防汚性能を有する反射防止層というように、1層で複数の機能を有していても構わない。
実施例及び比較例で得られた硬化性樹脂成形体について、以下の評価試験を実施した。
基材の引張特性は、以下の方法により測定した。先ず、基材を100mm×15mmの寸法に切り出して、短冊形状サンプルを得た。このサンプルについて、島津製作所社製小型卓上試験機EZ−L用いた測定を行った。ここでは、測定開始時のチャック間距離は50mmとし、引張速度は5mm/minとした。そして、引張伸度は以下の式(I)を用いて算出した。
引張伸度(%)={(破断時の長さ)−(引張前の初期長さ)}×100/引張前の初期長さ・・・式(I)
硬化性樹脂成形体の貯蔵弾性率E′は、以下の方法により測定した。先ず、硬化性樹脂成形体を支持体とともに50cm(MD方向)×10cm(TD方向)の寸法に切り出した後、支持体から剥離し、短冊形状のサンプルを得た。作製したサンプルについて、株式会社日立ハイテクサイエンス(旧株式会社セイコーインスツル)製DMA SII EXSTAR6000 DMS6100を用いた測定を行った。ここではチャック間距離を20mm、測定周波数1Hz、昇温速度2℃/minとし、測定温度範囲は20℃〜200℃で測定した。実施例で使用した樹脂のTgは150℃以下であったため、150℃での貯蔵弾性率E′をTg以上での貯蔵弾性率E′の値とした。
以下、貯蔵弾性率の測定について説明する。一般的に、どのような材料も厳密には固体、液体に分類することはできず、弾性体としての変形性と、液体としての流動性を併せ持つ。動的粘弾性測定では、レオメーターの正弦振動ひずみによる弾性率測定により、貯蔵弾性率E’,G’、損失弾性率E”,G”、損失正接tanδ(=E”/E’)等の温度依存性や周波数依存性を測定することができる。ここでは、Tg以上での貯蔵弾性率の測定により、加熱時の変形性について評価する。なお、貯蔵弾性率が低いほど外力を加えた際の変形が大きいことを示す。
・化合物(A):「jER828(三菱化学(株)製)」
・化合物(B):「プラクセル305又はプラクセル410(ポリカプロラクトンテトラオール、ダイセル化学工業(株)製)」
・カチオン硬化性官能基含有シルセスキオキサン(希釈):「SQ506(荒川化学(株)製)」
・化合物(C):「セロキサイド(CEL)2021P(3’,4’−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、ダイセル化学工業(株)製)」
・光酸発生剤:「CPI−210S(サンアプロ(株)製)」「CPI−110A
(サンアプロ(株)製)」
<組成物の調製1>
下記の配合割合(単位:重量部)で、化合物(A)、(B)、カチオン硬化性官能基含有シルセスキオキサン及び光酸発生剤を混合し、組成物を得た。
jER828:100.0重量部
プラクセル305:25.0重量部
SQ506:130.0重量部(固形分)
CPI−210S:1.0重量部
組成物の調製1で得られた組成物を固形分の割合が80重量%になるようにメチルエチルケトンで希釈し、組成物(メチルエチルケトン希釈)を得た。
組成物の調製2で得た組成物(メチルエチルケトン希釈)を、PETフィルムであるルミラーT60(厚さ75μm;東レ(株)製)に、バーコート法によって硬化膜厚が45μmになるように塗布した。塗膜を80℃のオーブン内で3分間乾燥させた後、これに高圧水銀ランプによって300mJ/cm2の紫外線を照射した。その後120℃・20分のポストベイクを経て硬化性樹脂成形体を得た。
硬化性樹脂成形体をPETフィルムから剥離して、硬化性樹脂フィルムを得た。得られた硬化性樹脂フィルムは、常温での引張強度50N/mm2、引張伸度10%、Tg90℃、150℃での貯蔵弾性率5.0×108Paである特性良好な硬化性樹脂フィルムであった。
jER828:100.0重量部
プラクセル305:25.0重量部
SQ506:30.0重量部(固形分)
CPI−210S:1.0重量部
を混合し、組成物を得た。この組成物に固形分の割合が80重量%になるようにメチルエチルケトンを加えて得た組成物(メチルエチルケトン希釈)を、PETフィルム上に硬化膜厚が45μmになるように塗布した。塗布した組成物(メチルエチルケトン希釈)をオーブン内で乾燥(80℃・3分)後UV照射・ポストベイク(120℃・20分)し、得られた硬化性樹脂成形体をPETフィルムから剥離して硬化性樹脂フィルムを得た。得られた硬化性樹脂フィルムは、常温での引張強度55N/mm2、引張伸度13%、Tg90℃、150℃での貯蔵弾性率1.0×108Paである、特性良好な硬化性樹脂フィルムであった。
jER828:100.0重量部
プラクセル305:50.0量部
SQ506:150.0重量部(固形分)
CPI−210S:1.0重量部
を混合し、組成物を得た。この組成物に固形分の割合が80重量%になるようにメチルエチルケトンを加えて得た組成物(メチルエチルケトン希釈)を、PETフィルム上に硬化膜厚が45μmになるように塗布した。塗布した組成物(メチルエチルケトン希釈)をオーブン内で乾燥(80℃・3分)後UV照射・ポストベイク(120℃・20分)し、得られた硬化性樹脂成形体をPETフィルムから剥離して硬化性樹脂フィルムを得た。得られた硬化性樹脂フィルムは、常温での引張強度45N/mm2、引張伸度15%、Tg70℃、150℃での貯蔵弾性率3.0×108Paである、特性良好な硬化性樹脂フィルムであった。
jER828:100.0重量部
プラクセル305:11.0量部
SQ506:20.0重量部(固形分)
CPI−210S:1.0重量部
を混合し、組成物を得た。この組成物に固形分の割合が80重量%になるようにメチルエチルケトンを加えて得た組成物(メチルエチルケトン希釈)を、PETフィルム上に硬化膜厚が45μmになるように塗布した。塗布した組成物(メチルエチルケトン希釈)をオーブン内で乾燥(80℃・3分)後UV照射・ポストベイク(120℃・20分)し、得られた硬化性樹脂成形体をPETフィルムから剥離して硬化性樹脂フィルムを得た。得られた硬化性樹脂フィルムは、常温での引張強度55N/mm2、引張伸度10%、Tg100℃、150℃での貯蔵弾性率1.5×108Paである、特性良好な硬化性樹脂フィルムであった。
jER828:100.0重量部
プラクセル305:100.0量部
SQ506:20.0重量部(固形分)
CPI−210S:1.0重量部
を混合し、組成物を得た。この組成物に固形分の割合が80重量%になるようにメチルエチルケトンを加えて得た組成物(メチルエチルケトン希釈)を、PETフィルム上に硬化膜厚が45μmになるように塗布した。塗布した組成物(メチルエチルケトン希釈)をオーブン内で乾燥(80℃・3分)後UV照射・ポストベイク(120℃・20分)し、得られた硬化性樹脂成形体をPETフィルムから剥離して硬化性樹脂フィルムを得た。得られた硬化性樹脂フィルムは、常温での引張強度50N/mm2、引張伸度18%、Tg55℃、150℃での貯蔵弾性率1.0×108Paである、特性良好な硬化性樹脂フィルムであった。
jER828:100.0重量部
プラクセル410:11.0量部
SQ506:300.0重量部(固形分)
CPI−210S:1.0重量部
を混合し、組成物を得た。この組成物に固形分の割合が80重量%になるようにメチルエチルケトンを加えて得た組成物(メチルエチルケトン希釈)を、PETフィルム上に硬化膜厚が45μmになるように塗布した。塗布した組成物(メチルエチルケトン希釈)をオーブン内で乾燥(80℃・3分)後UV照射・ポストベイク(120℃・20分)し、得られた硬化性樹脂成形体をPETフィルムから剥離して硬化性樹脂フィルムを得た。得られた硬化性樹脂フィルムは、常温での引張強度45N/mm2、引張伸度5%、Tg75℃、150℃での貯蔵弾性率7.0×108Paである、特性良好な硬化性樹脂フィルムであった。
jER828:100.0重量部
プラクセル410:100.0量部
SQ506:300.0重量部(固形分)
CPI−210S:1.0重量部
を混合し、組成物を得た。この組成物に固形分の割合が80重量%になるようにメチルエチルケトンを加えて得た組成物(メチルエチルケトン希釈)を、PETフィルム上に硬化膜厚が45μmになるように塗布した。塗布した組成物(メチルエチルケトン希釈)をオーブン内で乾燥(80℃・3分)後UV照射・ポストベイク(120℃・20分)し、得られた硬化性樹脂成形体をPETフィルムから剥離して硬化性樹脂フィルムを得た。得られた硬化性樹脂フィルムは、常温での引張強度45N/mm2、引張伸度10%、Tg45℃、150℃での貯蔵弾性率3.0×108Paである、特性良好な硬化性樹脂フィルムであった。
jER828:90.0重量部
プラクセル305:25.0重量部
SQ506:150.0重量部(固形分)
セロキサイド2021P:10.0重量部
(化合物(A)に対する化合物(C)の重量比α:1/9)
CPI−210S:1.0重量部
を混合し、組成物を得た。この組成物に固形分の割合が80重量%になるようにメチルエチルケトンを加えて得た組成物(メチルエチルケトン希釈)を、PETフィルム上に硬化膜厚が45μmになるように塗布した。塗布した組成物(メチルエチルケトン希釈)をオーブン内で乾燥(80℃・3分)後UV照射・ポストベイク(120℃・20分)し、得られた硬化性樹脂成形体をPETフィルムから剥離して硬化性樹脂フィルムを得た。得られた硬化性樹脂フィルムは、常温での引張強度50N/mm2、引張伸度9%、Tg95℃、150℃での貯蔵弾性率5.0×108Paである、特性良好な硬化性樹脂フィルムであった。
jER828:90.0重量部
プラクセル305:25.0重量部
SQ506:30.0重量部(固形分)
セロキサイド2021P:10.0重量部
(化合物(A)に対する化合物(C)の重量比α:1/9)
CPI−110A:0.05重量部
を混合し、組成物を得た。この組成物に固形分の割合が80重量%になるようにメチルエチルケトンを加えて得た組成物(メチルエチルケトン希釈)を、PETフィルム上に硬化膜厚が45μmになるように塗布した。塗布した組成物(メチルエチルケトン希釈)をオーブン内で乾燥(80℃・3分)後UV照射・ポストベイク(120℃・20分)し、得られた硬化性樹脂成形体をPETフィルムから剥離して硬化性樹脂フィルムを得た。得られた硬化性樹脂フィルムは、常温での引張強度50N/mm2、引張伸度13%、Tg95℃、150℃での貯蔵弾性率1.0×108Paである、特性良好な硬化性樹脂フィルムであった。
jER828:90.0重量部
プラクセル305:50.0重量部
SQ506:150.0重量部(固形分)
セロキサイド2021P:10.0重量部
(化合物(A)に対する化合物(C)の重量比α:1/9)
CPI−110A:0.05重量部
を混合し、組成物を得た。この組成物に固形分の割合が80重量%になるようにメチルエチルケトンを加えて得た組成物(メチルエチルケトン希釈)を、PETフィルム上に硬化膜厚が45μmになるように塗布した。塗布した組成物(メチルエチルケトン希釈)をオーブン内で乾燥(80℃・3分)後UV照射・ポストベイク(120℃・20分)し、得られた硬化性樹脂成形体をPETフィルムから剥離して硬化性樹脂フィルムを得た。得られた硬化性樹脂フィルムは、常温での引張強度45N/mm2、引張伸度20%、Tg70℃、150℃での貯蔵弾性率2.5×108Paである、特性良好な硬化性樹脂フィルムであった。
jER828:50.0重量部
プラクセル305:11.0量部
SQ506:20.0重量部(固形分)
セロキサイド2021P:50.0重量部
(化合物(A)に対する化合物(C)の重量比α:1)
CPI−210S:1.0重量部
を混合し、組成物を得た。この組成物に固形分の割合が80重量%になるようにメチルエチルケトンを加えて得た組成物(メチルエチルケトン希釈)を、PETフィルム上に硬化膜厚が45μmになるように塗布した。塗布した組成物(メチルエチルケトン希釈)をオーブン内で乾燥(80℃・3分)後UV照射・ポストベイク(120℃・20分)し、得られた硬化性樹脂成形体をPETフィルムから剥離して硬化性樹脂フィルムを得た。得られた硬化性樹脂フィルムは、常温での引張強度60N/mm2、引張伸度6%、Tg130℃、150℃での貯蔵弾性率1.5×108Paである、特性良好な硬化性樹脂フィルムであった。
jER828:50.0重量部
プラクセル305:100.0量部
SQ506:20.0重量部(固形分)
セロキサイド2021P:50.0重量部
(化合物(A)に対する化合物(C)の重量比α:1)
CPI−210S:1.0重量部
を混合し、組成物を得た。この組成物に固形分の割合が80重量%になるようにメチルエチルケトンを加えて得た組成物(メチルエチルケトン希釈)を、PETフィルム上に硬化膜厚が45μmになるように塗布した。塗布した組成物(メチルエチルケトン希釈)をオーブン内で乾燥(80℃・3分)後UV照射・ポストベイク(120℃・20分)し、得られた硬化性樹脂成形体をPETフィルムから剥離して硬化性樹脂フィルムを得た。得られた硬化性樹脂フィルムは、常温での引張強度55N/mm2、引張伸度13%、Tg95℃、150℃での貯蔵弾性率1.0×108Paである、特性良好な硬化性樹脂フィルムであった。
jER828:50.0重量部
プラクセル410:11.0量部
SQ506:300.0重量部(固形分)
セロキサイド2021P:50.0重量部
(化合物(A)に対する化合物(C)の重量比α:1)
CPI−210S:1.0重量部
を混合し、組成物を得た。この組成物に固形分の割合が80重量%になるようにメチルエチルケトンを加えて得た組成物(メチルエチルケトン希釈)を、PETフィルム上に硬化膜厚が45μmになるように塗布した。塗布した組成物(メチルエチルケトン希釈)をオーブン内で乾燥(80℃・3分)後UV照射・ポストベイク(120℃・20分)し、得られた硬化性樹脂成形体をPETフィルムから剥離して硬化性樹脂フィルムを得た。得られた硬化性樹脂フィルムは、常温での引張強度50N/mm2、引張伸度5%、Tg105℃、150℃での貯蔵弾性率6.5×108Paである、特性良好な硬化性樹脂フィルムであった。
jER828:50.0重量部
プラクセル410:100.0量部
SQ506:300.0重量部(固形分)
セロキサイド2021P:50.0重量部
(化合物(A)に対する化合物(C)の重量比α:1)
CPI−210S:1.0重量部
を混合し、組成物を得た。この組成物に固形分の割合が80重量%になるようにメチルエチルケトンを加えて得た組成物(メチルエチルケトン希釈)を、PETフィルム上に硬化膜厚が45μmになるように塗布した。塗布した組成物(メチルエチルケトン希釈)をオーブン内で乾燥(80℃・3分)後UV照射・ポストベイク(120℃・20分)し、得られた硬化性樹脂成形体をPETフィルムから剥離して硬化性樹脂フィルムを得た。得られた硬化性樹脂フィルムは、常温での引張強度45N/mm2、引張伸度6%、Tg85℃、150℃での貯蔵弾性率5.5×108Paである、特性良好な硬化性樹脂フィルムであった。
jER828:50.0重量部
プラクセル305:25.0重量部
SQ506:30.0重量部(固形分)
セロキサイド2021P:50.0重量部
(化合物(A)に対する化合物(C)の重量比α:1)
CPI−110A:0.05重量部
を混合し、組成物を得た。この組成物に固形分の割合が80重量%になるようにメチルエチルケトンを加えて得た組成物(メチルエチルケトン希釈)を、PETフィルム上に硬化膜厚が45μmになるように塗布した。塗布した組成物(メチルエチルケトン希釈)をオーブン内で乾燥(80℃・3分)後UV照射・ポストベイク(120℃・20分)し、得られた硬化性樹脂成形体をPETフィルムから剥離して硬化性樹脂フィルムを得た。得られた硬化性樹脂フィルムは、常温での引張強度50N/mm2、引張伸度6%、Tg130℃、150℃での貯蔵弾性率1.5×108Paである、特性良好な硬化性樹脂フィルムであった。
jER828:100.0重量部
プラクセル305:25.0重量部
SQ506:30.0重量部(固形分)
CPI−210S:1.0重量部
を混合し、組成物を得た。この組成物に固形分の割合が80重量%になるようにメチルエチルケトンを加えて得た組成物(メチルエチルケトン希釈)を、PETフィルム上に硬化膜厚が10μmになるように塗布した。塗布した組成物(メチルエチルケトン希釈)をオーブン内で乾燥(80℃・3分)後UV照射・ポストベイク(120℃・10分)し、得られた硬化性樹脂成形体をPETフィルムから剥離して硬化性樹脂フィルムを得た。得られた硬化性樹脂フィルムは、常温での引張強度45N/mm2、引張伸度8%、Tg90℃、150℃での貯蔵弾性率1.0×108Paである、特性良好な硬化性樹脂フィルムであった。
jER828:100.0重量部
プラクセル305:25.0重量部
SQ506:30.0重量部(固形分)
CPI−210S:1.0重量部
を混合し、組成物を得た。この組成物に固形分の割合が80重量%になるようにメチルエチルケトンを加えて得た組成物(メチルエチルケトン希釈)を、PETフィルム上に硬化膜厚が200μmになるように塗布した。塗布した組成物(メチルエチルケトン希釈)をオーブン内で乾燥(80℃・3分)後UV照射・ポストベイク
(120℃・60分)し、得られた硬化性樹脂成形体をPETフィルムから剥離して硬化性樹脂フィルムを得た。この硬化性樹脂フィルムは、常温での引張強度55N/mm2、引張伸度12%、Tg90℃、150℃での貯蔵弾性率1.0×108Paである、特性良好な硬化性樹脂フィルムであった。
jER828:100.0重量部
プラクセル305:25.0重量部
CPI−210S:1.0重量部
を混合し、組成物を得た。この組成物に固形分の割合が80重量%になるようにメチルエチルケトンを加えて得た組成物(メチルエチルケトン希釈)を、PETフィルム上に硬化膜厚が45μmになるように塗布した。塗布した組成物(メチルエチルケトン希釈)をオーブン内で乾燥(80℃・3分)後UV照射・ポストベイク(120℃・20分)し、得られた硬化性樹脂成形体をPETフィルムから剥離して硬化性樹脂フィルムを得た。比較例1では、カチオン硬化性官能基含有シルセスキオキサンを含まないため、得られた硬化性樹脂フィルムは、常温での引張強度60N/mm2、引張伸度10%、Tg90℃、150℃での貯蔵弾性率1.5×107Paあり、150℃での貯蔵弾性率が低い硬化性樹脂フィルムであった。
jER828:100.0重量部
CPI−210S:1.0重量部
を混合し、組成物を得た。この組成物に固形分の割合が80重量%になるようにメチルエチルケトンを加えて得た組成物(メチルエチルケトン希釈)を、PETフィルム上に硬化膜厚が45μmになるように塗布した。塗布した組成物(メチルエチルケトン希釈)をオーブン内で乾燥(80℃・3分)後UV照射・ポストベイク(120℃・20分)し、得られた硬化性樹脂成形体をPETフィルムから剥離して硬化性樹脂フィルムを得た。比較例1では、カチオン硬化性官能基含有シルセスキオキサンを含まないため、得られた硬化性樹脂フィルムは、常温での引張強度80N/mm2、引張伸度4%、Tg140℃、150℃での貯蔵弾性率5.0×107Paあり、150℃での貯蔵弾性率が低い硬化性樹脂フィルムであった。
jER828:50.0重量部
プラクセル305:25.0重量部
セロキサイド2021P:50.0重量部
CPI−210S:1.0重量部
を混合し、組成物を得た。この組成物に固形分の割合が80重量%になるようにメチルエチルケトンを加えて得た組成物(メチルエチルケトン希釈)を、PETフィルム上に硬化膜厚が45μmになるように塗布した。塗布した組成物(メチルエチルケトン希釈)をオーブン内で乾燥(80℃・3分)後UV照射・ポストベイク(120℃・20分)し、得られた硬化性樹脂成形体をPETフィルムから剥離して硬化性樹脂フィルムを得た。比較例1では、カチオン硬化性官能基含有シルセスキオキサンを含まないため、得られた硬化性樹脂フィルムは、常温での引張強度45N/mm2、引張伸度10%、Tg140℃、150℃での貯蔵弾性率5.0×107Paあり、150℃での貯蔵弾性率が低い硬化性樹脂フィルムであった。
セロキサイド2021P:100.0重量部
プラクセル305:11.0重量部
SQ506:150.0重量部(固形分)
CPI−210S:1.0重量部
を混合し、組成物を得た。この組成物に固形分の割合が80重量%になるようにメチルエチルケトンを加えて得た組成物(メチルエチルケトン希釈)を、PETフィルム上に硬化膜厚が45μmになるように塗布した。塗布した組成物(メチルエチルケトン希釈)をオーブン内で乾燥(80℃・3分)後UV照射・ポストベイク(120℃・20分)し、得られた硬化性樹脂成形体をPETフィルムから剥離して硬化性樹脂フィルムを得た。得られた硬化性樹脂フィルムは、常温での引張強度55N/mm2、引張伸度4%、Tg105℃、150℃での貯蔵弾性率5.0×108Paあり、伸張性の低い硬化性樹脂フィルムであった。
2 硬化性樹脂層
3 硬化性樹脂成形体
4 ハードコート層
5 機能性フィルム
Claims (9)
- 少なくとも1つ以上の芳香環と2つ以上のグリシジル基とを有する化合物(A)と、3つ以上の水酸基を有する化合物(B)と、カチオン硬化性官能基含有シルセスキオキサンとを含有し、
前記化合物(B)の配合割合が、前記化合物(A)の11重量%以上、100重量%以下であり、
前記カチオン硬化性官能基含有シルセスキオキサンの配合割合が、前記化合物(A)の20重量%以上、300重量%以下である
硬化性樹脂成形体。 - 前記硬化性樹脂成形体の貯蔵弾性率E′が、Tg以上の温度範囲において1.0×
108 Pa以上であり、室温における引張強度が45N/mm2以上であり、かつ、下記式(I)で定義される引張伸度が5%以上である
請求項1に記載の硬化性樹脂成形体。
引張伸度(%)={(破断時の長さ)−(引張前の初期長さ)}×100/引張前の初期長さ・・・式(I) - さらに、2つ以上の脂環エポキシ基を有する化合物(C)を配合してなり、
前記化合物(A)に対する前記化合物(C)の重量比αが、0<α≦1であり、
前記カチオン硬化性官能基含有シルセスキオキサンの配合割合が前記化合物(A)と前記化合物(C)の合計の20重量%以上、300重量%以下である
請求項1または2に記載の硬化性樹脂成形体。 - 前記硬化性樹脂成形体の厚みが10μm以上、200μm以下である
請求項1〜3のいずれか1項に記載の硬化性樹脂成形体。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の硬化性樹脂成形体からなる
機能性フィルム。 - 少なくとも1つ以上の芳香環と2つ以上のグリシジル基とを有する化合物(A)と、3つ以上の水酸基を有する化合物(B)と、カチオン硬化性官能基含有シルセスキオキサンとを含有し、
前記化合物(B)の配合割合が、前記化合物(A)の11重量%以上、100重量%以下であり、
前記カチオン硬化性官能基含有シルセスキオキサンの配合割合が、前記化合物(A)の20重量%以上、300重量%以下である組成物を、溶媒に溶融させてなる
液状組成物。 - さらに、2つ以上の脂環エポキシ基を有する化合物(C)を配合してなり、
前記化合物(A)に対する前記化合物(C)の重量比αが、0<α≦1であり、
前記カチオン硬化性官能基含有シルセスキオキサンの配合割合が前記化合物(A)と前記化合物(C)の合計の20重量%以上、300重量%以下である
請求項6に記載の液状組成物。 - 請求項6または7に記載の液状組成物を、基材に塗布する工程と、
前記組成物に光を照射して硬化する工程と、
硬化した前記組成物を前記基材から剥離する工程とを有する
硬化性樹脂成形体の製造方法。 - 前記組成物に光を照射して硬化する工程の後で、前記組成物を加熱する工程を有する
請求項8に記載の硬化性樹脂成形体の製造方法。
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