JP2019098994A - サンシェード装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シェードがウインドウガラスの下縁側から引き出される構成において、ウインドウガラス上部の遮光性を確保しつつ、ウインドウガラスの下部において乗員の視界を確保可能なサンシェード装置を提供する。【解決手段】サンシェード装置30は、乗物に設けられたウインドウガラス27を乗物室内側から覆うことが可能なシェード40を備えたサンシェード装置30であって、シェード40は、遮光性を有する遮光領域41,41A,41B,41C,41D,41E,41Fと、透明性を有する透明領域43,43A,43B,43C,43D,43E,43Fと、を有しており、ウインドウガラス27の下縁27B側から引き出されたシェード40を、透明領域43に遮光領域41が重なるようにしてウインドウガラス27の上縁27A側で折り返し可能に構成されている。【選択図】図4
Description
本発明は、サンシェード装置に関する。
車両用ドアサンシェードとして、例えば下記特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1には、シェードの引き出し端部をドアウィンドウパネルを昇降案内するドアサッシュの上辺部に固定して、ケースを該ドアサッシュの上辺部に沿って保持し、ケースを把持して下方に移動することにより、シェードをケースから繰り出して展開使用可能とした構成が開示されている。そして、このような構成では、シェードは斜め上方から射し込む太陽光を遮るドアウィンドウパネルの上方領域を覆って下方領域は素通しのままとすることができるので、遮光効果を得たうえでドアウィンドウの視界を確保して外の景観を楽しむことができる、と記載されている。
しかしながら、特許文献1に開示の構成では、サンシェード装置の非使用時においては、ケースがドアサッシュの上辺部に位置することとなり、収納性が悪い。このため、シェードがウインドウガラスの下縁側から引き出される構成において、ウインドウガラス上部の遮光性を確保しつつ、ウインドウガラスの下部において乗員の視界を確保可能とする技術が求められている。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、シェードがウインドウガラスの下縁側から引き出される構成において、ウインドウガラス上部の遮光性を確保しつつ、ウインドウガラスの下部において乗員の視界を確保可能なサンシェード装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本明細書に開示のサンシェード装置は、乗物に設けられたウインドウガラスを乗物室内側から覆うことが可能なシェードを備えたサンシェード装置であって、前記シェードは、遮光性を有する遮光領域と、透明性を有する透明領域と、を有しており、前記ウインドウガラスの下縁側から引き出された前記シェードを、前記透明領域に前記遮光領域が重なるようにして前記ウインドウガラスの上縁側で折り返し可能に構成されている。
このようなサンシェード装置によれば、シェードがウインドウガラスの下縁側から引き出される場合であっても、ウインドウガラス上部に位置する透明領域を遮光領域により遮光しつつ、ウインドウガラス下部に位置する遮光領域と重ならない透明領域を介して乗員が外を視ることが可能な構成を実現することができる。このため、ウインドウガラス上部の遮光性を確保しつつ、ウインドウガラスの下部において乗員の視界を確保可能なサンシェード装置を提供することができる。
上記構成において、前記シェードには、引き出し基端から先端に向かうにつれて、前記シェードの所定面積における前記遮光領域の割合が大きくなるとともに前記透明領域の割合が小さくなるようにして、前記遮光領域と前記透明領域が形成されていてもよい。このような構成によれば、シェードの折り返し量に応じて、ウインドウガラス上部を遮光する面積を拡大することができ、例えば太陽の高度等に応じてサンシェード装置の遮光範囲を適宜設定することができる。
上記構成において、前記遮光領域と前記透明領域は、それぞれ水平方向に沿って延びる形をなし、互い違いに配されていてもよい。このような構成によれば、シェードをウインドウガラスの上縁側で折り返すことにより、透明領域に遮光領域を重ね合わせ易く、遮光性を十分に確保することができる。さらに、乗員が水平方向に沿って延びる透明領域を介して外を視ることができ、例えば、水平方向に点在する複数の透明領域を介して外を視る場合に比べて、乗員の視界を十分に確保し易い。
本明細書に開示の技術によれば、シェードがウインドウガラスの下縁側から引き出される構成において、ウインドウガラス上部の遮光性を確保しつつ、ウインドウガラスの下部において乗員の視界を確保可能なサンシェード装置を提供することができる。
一実施形態を図1から図5によって説明する。本実施形態では、図1に示されるように、サンシェード装置30として、車両用ドア10の上部に配されたサイドウインドウ20を遮光可能に構成されたものについて例示する。なお、図1においては、ドアトリム15及びフレームガーニッシュ24等を省略して車両用ドア10を描いている。以下、図1の左側を前方(車両進行方向)、右側を後方とし、図2の左側を車室内側(乗物室内側)、右側を車室外側(乗物室外側)として説明する。
車両用ドア10は、車両(乗物の一例)のサイドドアとして使用されるもので、図2に示されるように、金属製のインナパネル11及びアウタパネル12と、インナパネル11を車室内側から覆う形で配される合成樹脂製のドアトリム15と、を備えている。ドアトリム15には、サンシェード装置30のシェード40が引き出される引き出し口15Aが形成されている。車両用ドア10の車室内側には、図示しない乗物用シートが配されている。乗物用シートは、標準的な体形の乗員が前方(車両進行方向)を向いて着座した場合に、サイドウインドウ20の下部付近が視界に入るような位置関係で設けられている。
サイドウインドウ20は、図1に示されるように、窓開口21を有するウインドウフレーム23と、ウインドウフレーム23を車室内側から覆う形で配されるフレームガーニッシュ24(図3参照)と、窓開口21を前側開口21Aと後側開口21Bに分割するディビジョンバー26と、前側開口21Aを開閉可能なウインドウガラス27と、後側開口21Bを閉塞する後側ウインドウガラス29と、を備えて構成されている。以下の説明では、ウインドウガラス27と称するときは、前側開口21Aを閉塞した状態で前側開口21A内に位置する部分を指すものとする。
サンシェード装置30は、図2及び図3に示されるように、ウインドウガラス27を乗物室内側から覆うことが可能なシェード40と、シェード40の展開又は格納をガイドするガイドレール32と、シェード40を巻き取るための巻き取り軸31と、巻き取り軸31及び巻き取り軸31に巻き取られたシェード40を収容するケース33と、を有している。サンシェード装置30は、図2に示すシェード40が格納された格納状態と、図3に示すシェードが展開した展開状態と、に変更可能に構成されている。
サンシェード装置30は、図3及び図5に示されるように、ウインドウガラス27の下縁27B側から引き出されたシェード40を、後述する透明領域43に遮光領域41が重なるようにしてウインドウガラス27の上縁27A側で折り返し可能に構成されている。前側開口21Aの上端部には、シェード40の折り返し位置を規定する折返し棒37が配設されている。折返し棒37は、ウインドウフレーム23の前縁部とディビジョンバー26の間に架設され、車室内側からカバー部材25により覆われている。サンシェード装置30は、引き出し口15Aから引き出されたシェード40が折返し棒37の位置で折り返されて、その折り返し位置に応じて、透明領域43に遮光領域41が重なる構成とされている。
シェード40は、図4に示されるように、可撓性を有するシート状部材により構成されている。なお、図4(A)〜(D)においては、右側が折り返されたシェード40のうち車室内側に位置する部分を示し、左側が車室外側に位置する部分を示す。図4(A)〜(D)では、引き出し口15Aの位置を1点鎖線にて示し、引き出し口15Aより下方に位置して巻き取り軸31に巻き取られる部分も開いた状態でシェード40を示している。シェード40は、その幅寸法が概ねウインドウガラス27の前後方向における寸法と同等とされ、その長さ寸法がウインドウガラス27の上下方向における寸法の約2倍程度とされている。つまり、シェード40は、長さ方向に折り返した状態で、ウインドウガラス27の略全域を覆うことが可能な構成となっている。シェード40は、巻き取り軸31に取り付けられた長手方向における一端部が引き出し基端40Bを構成し、フレーム34に取り付けられた長手方向における他端部が引き出し先端40Aを構成する。フレーム34の前後両端には、前後方向に張出し、ガイドレール32に沿ってスライドするスライド部35が設けられている。
シェード40は、図4(A)に示されるように、遮光性を有する遮光領域41と、透明性を有する透明領域43と、を有している。シェード40としては、例えば、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂等の合成樹脂材料からなる透明なシート材料に、マスキングにより遮光領域41を形成したものを例示することができる。
シェード40には、図4(A)に示されるように、引き出し基端40Bから先端40Aに向かうにつれて、シェード40の所定面積における遮光領域41の割合が大きくなるとともに透明領域43の割合が小さくなるようにして、遮光領域41と透明領域43が形成されている。つまり、シェード40において、引き出し先端40A側に位置する部分の方が、引き出し基端40B側に位置する部分に比して、遮光領域41A〜41Fの面積が大きくかつ透明領域43A〜43Fの面積が小さくなるように、少なくとも遮光領域41と透明領域43とを含むような所定面積を占有する部分を抽出することができる。
遮光領域41と透明領域43は、図4(A)に示されるように、それぞれ水平方向に沿って延びる形をなし、互い違いに配されている。言い換えれば、遮光領域41と透明領域43は、水平方向に沿って延びるストライプ状に形成されている。透明領域43は、複数(本実施形態では6本)の連続する透明な領域を含んで構成されている。これらの連続する透明な領域を、シェード40の基端40Bから順次に第1透明領域43A、第2透明領域43B、・・・、第6透明領域43Fと称する。第1透明領域43A〜第6透明領域43Fは、引き出し基端40B側に位置する領域程、その幅寸法が大きくなっている。また、遮光領域41は、複数(本実施形態では6本)の連続する不透明な領域を含んで構成されている。これらの連続する不透明な領域を、シェード40の先端40Aから順次に第1遮光領域41A、第2遮光領域41B、・・・、第6遮光領域41Fと称する。第1遮光領域41A〜第6遮光領域41Fは、引き出し先端40A側に位置する領域程、その幅寸法が大きくなっている。さらに、第1遮光領域41Aは、第1透明領域43Aと略同じ大きさとされ、第2遮光領域41B〜第6遮光領域41Fも同様に、第2透明領域43B〜第6透明領域43Fとそれぞれ略同じ大きさとされている。
ガイドレール32は、図1に示されるように、ウインドウフレーム23の前縁部及びディビジョンバー26に沿って設けられている。ガイドレール32は、シェード40の引き出し口15Aから上方に向けて延設されるとともに、折返し棒37の上方で車室外側に向けてUターンして、下方に向けて延設されている(図2参照)。このような構成により、ガイドレール32は、スライド部35を、折返し棒37を跨ぐU字状の軌跡に沿って案内可能な構成とされている。
スライド部35は、図1に示されるように、ギヤードワイヤ36に牽引されることにより、ガイドレール32に沿ってシェード40の展開方向に摺動する構成となっている。例えば、スライド部35とギヤードワイヤ36との間が、折返し棒37で折り返された可撓性を有するひも状の連結部材35Aで連結された構成では、ギヤードワイヤ36で連結部材35Aの一端を下方に引き下げることで、連結部材35Aが折返し棒37の周囲に沿って摺動しつつ、その他端に接続されたスライド部35を上方に引き上げることが可能とされる。スライド部35を格納方向に摺動させる際には、例えば、ギヤードワイヤ36をシェード40の展開方向とは反対方向に移動させつつ、シェード40の巻き取り方向に付勢された巻き取り軸31によりスライド部35を格納方向に摺動させる構成とすることができる。このギヤードワイヤ36は、駆動装置38によって駆動可能とされている。
駆動装置38は、ギヤードワイヤ36とかみ合う歯車を有するギヤボックス(不図示)と、ギヤボックスの各歯車を回転させる電動のモータ38Aを有している。駆動装置38は、モータ38Aの駆動力によって、ギヤードワイヤ36を繰り出し又は繰り戻しと行う構成となっている。モータ38Aとしては、例えばパルスモータを用いることができる。モータ38Aは、その駆動を制御する制御部(不図示)に対して電気的に接続されている。制御部は、モータ38Aに対して所定数の駆動パルスを出力することで、モータ38Aをそれぞれ所定量(所定の回転角度)だけ回転させることができる。サンシェード装置30は、モータ38Aの回転量に応じて、その展開位置を適宜設定可能とされる。
巻き取り軸31は、図2に示されるように、車両前後方向に長い形状をなしており、その両端部においてケース33に取り付けられている。巻き取り軸31は、その軸線を回動軸として回動可能に取り付けられている。巻き取り軸31には、スプリング(図示せず)が内蔵されており、スプリングの弾性力によって巻き取り軸31が回転することで、シェード40を自動的に巻き取り可能な構成となっている。
続いて、サンシェード装置30の使用態様について、図4及び図5を用いて説明する。サンシェード装置30の格納状態において、使用者がシェード40を展開するための展開スイッチ(不図示)を1回押すと、駆動装置38が駆動して、スライド部35がガイドレール32に沿って摺動する。そして、図4(A)及び図5(A)に示されるように、フレーム34がウインドウガラス27の上縁27A付近まで移動する。すると、シェード40は、フレーム34と巻き取り軸31との間で張設された状態となる。この状態をシェード40の第1展開状態と称する。この第1展開状態では、ウインドウガラス27において、上部1/3弱が遮光領域41の第1遮光領域41Aで遮光されるとともに、その下方に第6透明領域43F、第5透明領域43E、第4透明領域43Dが位置することとなる。
さらに、展開スイッチを1回押すと、駆動装置38が駆動して、スライド部35がガイドレール32に沿ってさらに摺動する。そして、図4(B)及び図5(B)に示されるように、フレーム34がウインドウガラス27の上縁27A付近でUターンして、ウインドウガラス27の上縁27Aから1/3程度下がった位置まで移動する。すると、シェード40は、折返し棒37で折り返されるとともに、フレーム34と折返し棒37の間と、折返し棒37と巻き取り軸31の間とでそれぞれ張設された状態となる。この状態をシェード40の第2展開状態と称する。この第2展開状態では、第1遮光領域41A及び第6透明領域43Fが車室外側に折り返されて、第5透明領域43Eに第1遮光領域41Aが車室外側から重なるとともに、第6透明領域43Fに第2遮光領域41Bが車室内側から重なる状態となる。そして、ウインドウガラス27において、上部1/2程度が遮光領域41の第1遮光領域41A、第2遮光領域41B、第3遮光領域41Cで遮光されるとともに、その下方に第4透明領域43D、第3透明領域43Cが位置することとなる。
さらに、展開スイッチを1回押すと、駆動装置38が駆動して、スライド部35がガイドレール32に沿ってさらに摺動する。そして、図4(C)及び図5(C)に示されるように、フレーム34がウインドウガラス27の上縁27Aから2/3程度下がった位置まで移動する。この状態をシェード40の第3展開状態と称する。この第3展開状態では、第1遮光領域41A、第6透明領域43F、第2遮光領域41B、第5透明領域43Eが車室外側に折り返されて、第3透明領域43C及び第4透明領域43Dにそれぞれ第1遮光領域41A及び第2遮光領域41Bがそれぞれ車室外側から重なるとともに、第6透明領域43F及び第5透明領域43Eに第4遮光領域41D及び第3遮光領域41Cがそれぞれ車室内側から重なる状態となる。そして、ウインドウガラス27において、上部2/3程度が遮光領域41の第1遮光領域41A〜第5遮光領域41Eで遮光されるとともに、その下方に第2透明領域43Bが位置することとなる。
さらに、展開スイッチを1回押すと、駆動装置38が駆動して、スライド部35がガイドレール32に沿ってさらに摺動する。そして、図4(D)及び図5(D)に示されるように、フレーム34がウインドウガラス27の下縁27B付近まで移動する。この状態をシェード40の第4展開状態と称する。この第4展開状態では、第1遮光領域41A〜第3遮光領域41Cと第6透明領域43F〜第4透明領域43Dが車室外側に折り返されて、第1透明領域43A〜第3透明領域43Cにそれぞれ第1遮光領域41A〜第3遮光領域41Cがそれぞれ車室外側から重なるとともに、第4透明領域43D〜第6透明領域43Fにそれぞれ第4遮光領域41D〜第6遮光領域41Fがそれぞれ車室内側から重なる状態となる。そして、ウインドウガラス27において、略全域が遮光領域41(第1遮光領域41A〜第6遮光領域41F)で遮光されることとなる。
なお、サンシェード装置30を格納状態に変更する場合には、シェード40を格納するための格納スイッチ(不図示)を押す。すると、駆動装置38がシェード40を展開する場合とは逆向きに駆動して、上述の態様とはスライド部35が反対向きに摺動する。すると、巻き取り軸31の復元力により、シェード40が巻き取り軸31に巻き取られ、ケース33に収容された状態となる。
続いて、本実施形態の作用について説明する。乗員は、太陽の高度等に応じて、シェード40の展開状態を第1展開状態〜第4展開状態のいずれかの展開状態として、ウインドウガラス27の上部の遮光範囲を適宜選択することができる。仮に、第2展開状態とした場合には、ウインドウガラス27の下部にシェード40の第4遮光領域41Dを挟んで第3透明領域43Cと第4透明領域43Dが配置されることとなる。ここで、車両用ドア10に隣接して着座する乗員がウインドウガラス27越しに外を視る場合には、シェード40が乗員の間近に位置するとともに、第3透明領域43C及び第4透明領域43Dが水平方向に沿って延びるのぞき窓状をなすから、第3透明領域43C又は/及び第4透明領域43Dを介して外部の比較的広い領域を視野に収めることが可能となる。
続いて、本実施形態の効果について説明する。本実施形態によれば、シェード40がウインドウガラス27の下縁27B側から引き出される場合であっても、ウインドウガラス27上部に位置する透明領域43を遮光領域41により遮光しつつ、ウインドウガラス27下部に位置する遮光領域41と重ならない透明領域43を介して乗員が外を視ることが可能な構成を実現することができる。このため、ウインドウガラス27上部の遮光性を確保しつつ、ウインドウガラス27の下部において乗員の視界を確保可能なサンシェード装置30を提供することができる。
また、本実施形態では、シェード40には、引き出し基端40Bから先端40Aに向かうにつれて遮光領域41の割合が大きくなるとともに透明領域43の割合が小さくなるようにして、遮光領域41と透明領域43が形成されている。このため、シェード40の折り返し量に応じて、ウインドウガラス27上部を遮光する面積を拡大することができ、例えば太陽の高度等に応じてサンシェード装置30の遮光範囲を適宜設定することができる。
また、本実施形態では、遮光領域41と透明領域43は、それぞれ水平方向に沿って延びる形をなし、互い違いに配されている。このため、シェード40をウインドウガラス27の上縁27A側で折り返すことにより、透明領域43に遮光領域41を重ね合わせ易く、遮光性を十分に確保することができる。さらに、乗員が水平方向に沿って延びる透明領域43を介して外を視ることができ、例えば、複数の水平方向に点在する透明領域を介して外を視る場合に比べて、乗員の視界を十分に確保し易い。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態で例示したサンシェード装置は、車両用に限定されず、ウインドウガラスを備える種々の乗物に搭載することが可能である。
(2)上記実施形態では、サイドウインドウガラスを覆うサンシェード装置を例示したが、これに限定されない。例えば、リアウインドウガラスを覆うサンシェード装置に本発明を適用してもよい。
(3)上記実施形態以外にも、種々の態様により、遮光領域と透明領域を形成することができる。例えば、遮光領域内に窓状に点在する透明領域を千鳥配置により形成し、ウインドウガラスの上部では、窓状の透明領域に折り返された遮光領域が重なるように構成してもよい。さらに、遮光領域と透明領域を人間の視覚では模様として認識できない程度に微細な複数の領域として形成してもよい。また、シェードにおける透明領域と遮光領域の形成割合も適宜変更可能であり、例えば、先端側1/2を遮光領域として基端側1/2を透明領域としてもよい。
(4)上記実施形態では、駆動装置として、一対のギヤードワイヤを一対のガイドレール内において上下動させるものを例示したが、これに限定されない。駆動装置は、シェードフレームをウインドウガラスに沿って移動可能な構成のものであればよく、手動によりシェードの引き上げ及び折り返しを行う態様であっても構わない。
(5)上記実施形態では、サンシェード装置の展開状態として多段階の展開状態(第1展開状態〜第4展開状態)に変更可能な構成を例示したが、これに限られない。例えば、サンシェード装置は、展開スイッチの押圧時間に応じて、無段階でその折り返し量を漸次変更可能な構成であっても構わない。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態で例示したサンシェード装置は、車両用に限定されず、ウインドウガラスを備える種々の乗物に搭載することが可能である。
(2)上記実施形態では、サイドウインドウガラスを覆うサンシェード装置を例示したが、これに限定されない。例えば、リアウインドウガラスを覆うサンシェード装置に本発明を適用してもよい。
(3)上記実施形態以外にも、種々の態様により、遮光領域と透明領域を形成することができる。例えば、遮光領域内に窓状に点在する透明領域を千鳥配置により形成し、ウインドウガラスの上部では、窓状の透明領域に折り返された遮光領域が重なるように構成してもよい。さらに、遮光領域と透明領域を人間の視覚では模様として認識できない程度に微細な複数の領域として形成してもよい。また、シェードにおける透明領域と遮光領域の形成割合も適宜変更可能であり、例えば、先端側1/2を遮光領域として基端側1/2を透明領域としてもよい。
(4)上記実施形態では、駆動装置として、一対のギヤードワイヤを一対のガイドレール内において上下動させるものを例示したが、これに限定されない。駆動装置は、シェードフレームをウインドウガラスに沿って移動可能な構成のものであればよく、手動によりシェードの引き上げ及び折り返しを行う態様であっても構わない。
(5)上記実施形態では、サンシェード装置の展開状態として多段階の展開状態(第1展開状態〜第4展開状態)に変更可能な構成を例示したが、これに限られない。例えば、サンシェード装置は、展開スイッチの押圧時間に応じて、無段階でその折り返し量を漸次変更可能な構成であっても構わない。
27…ウインドウガラス、27A…上縁、27B…下縁、30…サンシェード装置、40…シェード、40A…先端、40B…基端、41,41A,41B,41C,41D,41E,41F…遮光領域、43,43A,43B,43C,43D,43E,43F…透明領域
Claims (3)
- 乗物に設けられたウインドウガラスを乗物室内側から覆うことが可能なシェードを備えたサンシェード装置であって、
前記シェードは、遮光性を有する遮光領域と、透明性を有する透明領域と、を有しており、
前記ウインドウガラスの下縁側から引き出された前記シェードを、前記透明領域に前記遮光領域が重なるようにして前記ウインドウガラスの上縁側で折り返し可能に構成されたサンシェード装置。 - 前記シェードには、引き出し基端から先端に向かうにつれて、前記シェードの所定面積における前記遮光領域の割合が大きくなるとともに前記透明領域の割合が小さくなるようにして、前記遮光領域と前記透明領域が形成されている請求項1に記載のサンシェード装置。
- 前記遮光領域と前記透明領域は、それぞれ水平方向に沿って延びる形をなし、互い違いに配されている請求項1または請求項2に記載のサンシェード装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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