JP2001347837A - ルーフ開口と２個のリッドを備えた車両ルーフ - Google Patents

ルーフ開口と２個のリッドを備えた車両ルーフ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両室内の乗員のために一層良好な走行快適性
を達成する、冒頭に述べた種類の車両ルーフを提供す
る。 【解決手段】本発明は、固定されたルーフパネル１に形
成されたルーフ開口２と、ルーフ開口２を閉鎖および少
なくとも部分的に開放するための、前後に並べて配置さ
れた調節可能で透明な２個のリッド３、４とを備え、両
リッドが後側エッジ７、８を持上げて後側のスポイラー
位置に摺動可能であり、更に、リッド３、４の下方に配
置された繰り出し可能な日除け装置を備えている、車両
ルーフに関する。各々のリッド３、４に日除けユニット
１３、１４が支持され、この日除けユニットがそれぞれ
のリッド３、４と共に移動可能であり、各々のリッドが
そのスポイラー位置で、繰り出し可能なその日除けユニ
ット１３、１４によって少なくとも部分的に被覆可能で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定されたルーフ
パネルに形成されたルーフ開口と、ルーフ開口を閉鎖お
よび少なくとも部分的に開放するための、前後に並べて
配置された調節可能で透明な２個のリッドとを備え、両
リッドが後側エッジを持上げて後側のスポイラー位置に
摺動可能であり、更に、リッドの下方に配置された繰り
出し可能な日除け装置を備えている、車両ルーフに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】可動で透明な複数のリッドを備えたこの
ような車両ルーフはドイツ連邦共和国特許第１９５４３
２４４号公報によって知られている。このリッドはルー
フ開口を閉鎖し、少なくとも部分的に開放可能である。
リッドはルーフ開口を完全に開放するために、重ねてス
ポイラー位置まで後方に移動可能である。少なくとも１
個のリッドの下方には、巻取り式サンバイザの形をした
日除け装置が車両ルーフに設けられている。このサンバ
イザはリッドの摺動運動に関係なく操作可能である。ル
ーフ開口の下方に、２個の巻取り式サンバイザを設ける
こともできる。それによって、ルーフ開口の前側部分と
後側部分において光線の入射を別々に調節することがで
きる。従って、ルーフ開口の遮光を調節することができ
るがしかし、個々のリッドの車両を直接的に調節するこ
とはできない。
【０００３】ドイツ連邦共和国特許第１９５３８５５２
号公報から、ルーフ開口を閉鎖または開放するための可
動の１個のリッドを備えた車両ルーフ用日除けが知られ
ている。この場合、引出し可能な巻取り式サンバイザが
透明なリッドの下側側方に交換可能に支持されている。
日除け装置は１個のリッドを備えた車両ルーフのための
ものであり、必要に応じて巻取り式サンバイザを交換す
るために取外し可能な固定部を備えている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、車両
室内の乗員のために一層良好な走行快適性を達成する、
冒頭に述べた種類の車両ルーフを提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この課題は冒頭に述べた
車両ルーフにおいて本発明に従い、各々のリッドに日除
けユニットが支持され、この日除けユニットがそれぞれ
のリッドと共に移動可能であり、各々のリッドがそのス
ポイラー位置で、繰り出し可能なその日除けユニットに
よって少なくとも部分的に被覆可能であることによって
解決される。それによって、各々のリッドにおいて選択
的にかつ他方のリッドと関係なく、日除けカバーを必要
な程度に調節することができる。両日除けユニットをそ
れぞれのリッドに直接的に取付けたことにより、このリ
ッドは繰り出し状態でも移動可能である。
【０００６】本発明の有利な実施形は従属請求項に記載
されている。
【０００７】好ましい実施形によれば、特に巻取り式サ
ンバイザとして形成された各々の日除けユニットがその
リッドの前側エッジの範囲内に支持されている。そし
て、各々のリッドはそのスポイラー位置で、簡単な手動
操作により、繰り出し可能な日除けユニットによって少
なくとも部分的に被覆可能である。しかしながら、モー
タによる操作も可能である。
【０００８】好ましくは、前側の日除けユニットの引出
しまたは繰り出し可能な自由端は後側のリッドの前側エ
ッジに取付け可能である。その際、前側エッジはリッド
の前側エッジと前側部分と下側の部分との全体範囲を意
味する。この配置構造により、日除けユニットが後側の
リッドに連結された前側リッドはスポイラー位置に移動
可能である。その際、日除けユニットは一緒に移動し、
出し入れされる。
【０００９】更に、後側の日除けユニットの引出しまた
は繰り出し可能な自由端はルーフ開口の後側エッジに取
付け可能である。それによって、ルーフ開口の後側エッ
ジと後側リッドとの間の隙間を閉鎖することができる。
そして、後側リッドはルーフ開口の後側エッジに連結さ
れたその日除けユニットと共にそのスポイラー位置に移
動可能である。それに応じて、日除けユニットが調節さ
れる。
【００１０】各々のリッドはエッジ側にリッド内側金属
薄板を備え、このリッド内側金属薄板に日除けユニット
が取付けられている。
【００１１】日除けユニットは巻取り式サンバイザ、ブ
ラインドまたは層板状のカバーであってもよい。
【００１２】所望な遮光程度に依存して、巻取り式サン
バイザ材料は透明、多孔性または不透明であってもよ
い。
【００１３】
【発明の実施の形態】次に、図を参照して車両ルーフの
実施の形態を詳しく説明する。
【００１４】固定されたルーフパネル１を備えた乗用車
の車両ルーフは、ルーフ開口２を有する。このルーフ開
口２は、ガイド（図示していない）上に前後に配置され
た開放される２個のリッド３、４によって閉鎖可能であ
る。ルーフ開口２は、室内側が前側のライナー部分５と
後側のライナー部分６によって画成されている。各々の
リッド３、４はその後側のエッジ７または８が持上げ可
能または上方に揺動可能である。後側のリッド４は上方
に揺動したそのスポイラー位置で、ガイドに沿ってルー
フパネル１の上方へ後方に移動可能である（図２参
照）。前側のリッド３は上方に揺動したそのスポイラー
位置で、ガイドに沿って、ルーフ開口２内の閉鎖位置に
ある後側のリッド４の上方へあるいは上方に揺動したス
ポイラー位置（図２参照）にある後側リッドの上方へ移
動可能である。
【００１５】リッド３、４はガラスリッドとして形成さ
れ、下側に取付けられたリッド内側金属薄板９または１
０を備えている。このリッド内側金属薄板９、１０は周
方向のエッジ側の成形体として形成されている。各々の
リッド３、４は日除けユニット１３または１４を備えて
いる。本実施の形態においてこの日除けユニット１３、
１４は巻取り式サンバイザであり、それぞれのリッド内
側金属薄板９または１０の前側部分１１または１２に取
付けられている。各々の巻取り式サンバイザはその巻取
られた状態からその自由端１５または１６を引き出すこ
とができる。自由端１５または１６はリッド内側金属薄
板９または１０の後側部分１７または１８まで引っ張ら
れ、そこに固定される。それによって、各々のリッド
３、４を内側から完全に覆うことができる。しかし、後
側の自由端１５または１６に設けた側方のピンを、リッ
ド内側金属薄板９または１０の両側の側方部分に設けた
対応する錠止部に固定することにより、サンバイザを中
間位置にセットすることができる。一方または両方のリ
ッド３、４が上記のように移動するときに、日除けユニ
ットすなわち巻取り式サンバイザ１３、１４はこの異な
る位置を選択的に占めることができる。図２は開放した
ルーフ開口２を示している。この場合、リッド３、４が
後方に移動し、巻取り式サンバイザ１３または１４がリ
ッド３、４のところで開放している。
【００１６】図３は両日除けユニットすなわち巻取り式
サンバイザ１３、１４の変形機能を示している。後側の
巻取り式サンバイザ１４の自由端１６は後側のライナー
部分６にフック止めまたは固定され、前側の巻取り式サ
ンバイザ１３の自由端１５は後側リッド４の前側エッジ
の範囲、例えば後側リッド４のリッド内側金属薄板１０
の前側部分１２にフック止めまたは固定されている。そ
れによって、後側ライナー６から前側リッド３の前側エ
ッジまたはリッド内側金属薄板９の前側部分１１まで、
連続した日除けカバーが形成される。この連続した日除
けカバーは前側リッド３を摺動させる際にも形成された
ままである。なぜなら、前側リッド３から後側リッド４
までの間隔が大きくなるときに、前側の巻取り式サンバ
イザ１３が更に繰り出されるからである。巻取り式サン
バイザ１３が充分な長さを有する場合、前側のリッド３
はルーフ開口内のその閉鎖位置まで（図１参照）移動可
能であり、その際巻取り式サンバイザ１３はまだスポイ
ラー位置にある後側リッド４まで延びることができる。
同様に、後側リッド４も移動可能である。この場合、後
側の巻取り式サンバイザ１４が引き出され、前側の巻取
り式サンバイザ１３が再び巻き取られる。
【００１７】一方の巻取り式サンバイザ１３または１４
がそのリッド３または４のとろこで閉鎖位置または部分
閉鎖位置にもたらされ、他方の巻取り式サンバイザ１４
または１３が前述のように後側のライナー部分６または
後側のリッド４に固定されるように、日除けカバーを形
成することもできる。
【００１８】日除け装置すなわち巻取り式サンバイザ１
３、１４は例えば巻取り式サンバイザの巻取りばねに抗
して手動で操作し、それぞれの固定個所に固定可能であ
るかあるいは（図示していない）駆動装置によって出し
入れ可能である。
【００１９】上記の実施の形態では、日除け装置として
特に巻取り式サンバイザ１３、１４が設けられている
が、連続した幌を備えた引出し可能な巻取り式サンバイ
ザの代わりに、ブラインド、層板状の日除け要素等を使
用することができる。
【００２０】リッド３、４は透明な合成樹脂で作っても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図１】可動の２個のリッドによって閉鎖されたルーフ
開口と、リッドに取付けられた日除けユニットを備えた
車両ルーフの概略縦断面図である。
【図２】後方に摺動したリッドを備えた車両ルーフの縦
断面図である。
【図３】後方に摺動したルーフと、異なるように繰り出
された日除け装置を備えた車両ルーフの縦断面図であ
る。
【符号の説明】
１…ルーフパネル、２…ルーフ開口、３…リッド、４…
リッド、５…前側のライナー部分、６…後側のライナー
部分、７…後側エッジ、８…後側エッジ、９…リッド内
側金属薄板、１０…リッド内側金属薄板、１１…前側部
分、１２…前側部分、１３…日除けユニット、１４…日
除けユニット、１５…自由端、１６…自由端、１７…後
側部分、１８…後側部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エンゲルベルト・ヒルシュフォーゲル ドイツ連邦共和国、86928 ホフシュテッ テン、ブーフガルテン 20 (72)発明者 ベルンハルト・ヴィンゲン ドイツ連邦共和国、83620 フェルトキル ヒェン−ヴェステルハム、バッハレンデ ８ (72)発明者 ギュンター・シュヴァーニッツ ドイツ連邦共和国、82362 ヴァイルハイ ム、モースシュトラーセ 12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 固定されたルーフパネル（１）に形成さ
    れたルーフ開口（２）と、ルーフ開口（２）を閉鎖およ
    び少なくとも部分的に開放するための、前後に並べて配
    置された調節可能で透明な２個のリッド（３、４）とを
    備え、両リッド（３、４）が後側エッジ（７、８）を持
    上げて後側のスポイラー位置に摺動可能であり、更に、
    リッド（３、４）の下方に配置された繰り出し可能な日
    除け装置を備えている、車両ルーフにおいて、各々のリ
    ッド（３、４）に日除けユニット（１３、１４）が支持
    され、この日除けユニットがそれぞれのリッド（３、
    ４）と共に移動可能であり、各々のリッド（３、４）が
    そのスポイラー位置で、繰り出し可能なその日除けユニ
    ット（１３、１４）によって少なくとも部分的に被覆可
    能であることを特徴とする車両ルーフ。
  2. 【請求項２】 各々の日除けユニット（１３、１４）が
    そのリッド（３、４）の前側エッジ（１１、１２）の範
    囲内の開放位置から、それぞれの後側エッジ（７、８）
    の方に繰り出し可能であることを特徴とする請求項１記
    載の車両ルーフ。
  3. 【請求項３】 前側の日除けユニット（１３）の引出し
    または繰り出し可能な自由端（１５）が後側のリッド
    （４）の前側エッジ（１２）に取付け可能であることを
    特徴とする請求項１または２記載の車両ルーフ。
  4. 【請求項４】 前側リッド（３）が後側リッド（４）に
    連結されたその日除けユニット（１４）と共にそのスポ
    イラー位置に移動可能であることを特徴とする請求項３
    記載の車両ルーフ。
  5. 【請求項５】 後側の日除けユニット（１４）の引出し
    または繰り出し可能な自由端（１６）がルーフ開口
    （２）の後側エッジ（６）に取付け可能であることを特
    徴とする請求項１〜４のいずれか一つに記載の車両ルー
    フ。
  6. 【請求項６】 後側リッド（４）がルーフ開口（２）の
    後側エッジ（６）に連結されたその日除けユニット（１
    ４）と共にそのスポイラー位置に移動可能であることを
    特徴とする請求項５記載の車両ルーフ。
  7. 【請求項７】 各々のリッド（３、４）がエッジ側にリ
    ッド内側金属薄板（９、１１または１０、１２）を備
    え、このリッド内側金属薄板に日除けユニット（１３ま
    たは１４）が取付けられていることを特徴とする請求項
    １〜６のいずれか一つに記載の車両ルーフ。
  8. 【請求項８】 日除けユニット（１３、１４）が巻取り
    式サンバイザ（１３、１４）またはブラインドであるこ
    とを特徴とする請求項１〜７のいずれか一つに記載の車
    両ルーフ。
  9. 【請求項９】 巻取り式サンバイザ材料が透明、多孔性
    または不透明であることを特徴とする請求項８記載の車
    両ルーフ。
  10. 【請求項１０】 巻取り式サンバイザ（１３、１４）が
    リッド（３、４）の前側エッジ（１１または１２）の範
    囲においてリッドの下側に支持されていることを特徴と
    する請求項８または９記載の車両ルーフ。
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