JP2019097496A - 固形調味食品およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
すなわち、本発明は以下の通りである。
前記立体形状は、第1面とその反対側の面である第2面とを少なくとも有し、
第1面および第2面のうちの少なくとも一方の面には、当該固形調味食品を割るためのV字溝が設けられ、
前記V字溝のV字の内側の角度は、20度〜130度であり、かつ、
(I)該V字溝が第1面および第2面のうちの一方だけに設けられる場合には、第1面と第2面とによって定められる高さHに占める、該V字溝の深さDの割合が、6%〜50%であり、
(II)該V字溝が第1面および第2面のうちの両方に設けられる場合には、両V字溝は、表裏で互いに対応する位置に設けられ、かつ、第1面と第2面とによって定められる高さHに占める、各V字溝のそれぞれの深さd1、d2の合計(d1+d2)の割合が、6%〜50%である、
前記固形調味食品。
[2]第1面および第2面のうちのV字溝が設けられる面において、該V字溝がその面の中央部を通過する位置に設けられる、[1]記載の固形調味食品。
[3]前記塊状の立体形状が、直方体状である、[1]または[2]記載の固形調味食品。
[4]1個当たりの容積が、1cm3〜15cm3である、[1]〜[3]のいずれかに記載の固形調味食品。
[5]1個当たりの重量が、3g〜15gである、[1]〜[4]のいずれかに記載の固形調味食品。
[6]木屋式硬度計を用いて測定した当該固形調味食品の硬度が、5N〜500Nである、[1]〜[5]のいずれかに記載の固形調味食品。
[7]粉末原料が圧縮成形されてなるものである、[1]〜[6]のいずれかに記載の固形調味食品。
[8][1]〜[7]のいずれか一項に記載の固形調味食品の製造方法であって、
製造すべき固形調味食品の外形である塊状の立体形状を定める臼と上型と下型とを用いて、粉末原料を前記固形調味食品へと圧縮成形する粉末圧縮成形工程を有し、
前記臼の型面、上型の型面および下型の型面のうちの少なくとも一つの型面には、前記固形調味食品のV字溝を形成するための、該V字溝の形状に対応する稜線状突起が設けられている、
前記製造方法。
[9]粉末圧縮成形工程における圧縮成形時の成形圧力が、5〜300MPaであることを特徴とする、[8]記載の製造方法。
図1に態様例を示すように、本発明の固形調味食品は、塊状の立体形状を有する。図1の例では、塊状の立体形状は、高さH、幅W1、奥行W2の寸法を持った直方体である。同図に示すように、該塊状の立体形状は、第1面S1とその反対側の面である第2面S2とを少なくとも有し、該第1面S1および第2面S2のうちの少なくとも一方の面には、当該固形調味食品を割るためのV字溝が設けられる。V字溝は、図1(a)に示すように、第1面および第2面のうちの一方だけに設けられてもよいし、図1(b)に示すように、第1面および第2面のうちの両方に設けられてもよい。図1(a)では、説明のための例として、V字溝10が第1面S1に設けられた場合を示しているが、第1面を第2面に置き換えることができる。即ち、図1(a)は、互いに反対側の面として位置する2つの面のうちの一方の面にV字溝が設けられた態様を示す図でもある。
以上の構成によって、本発明の目的が達成される。
本発明でいう塊状の立体形状とは、該立体形状の任意の姿勢に対して、互いに直交する3次元方向(x、y、z)を設定したとき、該3次元方向についてのそれぞれの最大寸法(X1、Y1、Z1)が、それぞれに他の寸法の30〜250%程度以内であるような形状である。即ち、本発明でいう塊状の立体形状とは、過度に細長い棒状の形状や過度に薄い板状の形状などの割れやすい形状を除いた形状である(即ち、市販のカレールウや板チョコレート等は含まれない)。具体的な塊状の立体形状としては、直方体状(側面が底面に垂直な平行六面体の形状)、多角柱状、円柱状、だ円柱状、角錐台状、多角錐台状、円錐台状、多面体、その他の異形の形状が例示される。立方体状は、直方体状に含まれる形状であって、各辺の長さが互いに等しい形状である。
また、本発明でいう塊状の立体形状は、第1面とその反対側の面である第2面とを少なくとも有し、これらの面にV字溝が形成される。例えば、塊状の立体形状が直方体状の場合には、第1面と第2面は、3対の互いに平行な2面のうちの1対の面であり、塊状の立体形状が円柱状の場合には、第1面と第2面は、互いに平行な2つの円形の端面である。
塊状の立体形状の大きさ(各部の寸法)は、特に限定はされないが、例えば、直方体状の場合には、図1(a)、(b)に示した直方体状の高さH、幅W1、奥行W2の各寸法は、8mm〜30mmが例示される。より具体的には、従来のV字溝を有しない商品では、鍋料理の出汁を作るための固形調味食品の直方体状の高さ、幅、奥行の各寸法は、8mm〜25mm程度であり、具体的な製品例では、高さHが8mm〜18mm程度、幅W1が15mm〜20mm程度、奥行W2が20mm〜25mm程度である。また、洋風料理のスープの旨味ベースとして使用される固形調味食品では、直方体状の高さ、幅、奥行の各寸法は、10mm〜25mm程度であり、具体的な製品例では、高さHが9mm〜12mm程度、幅W1が15mm〜20mm程度、奥行W2が20mm〜25mm程度である。これら従来の固形調味食品にV字溝を形成する場合、従来の固形調味食品の高さ、幅、奥行のうちの1以上の寸法を、V字溝の分だけ増加させてもよい。
上記のとおり、第1面S1および第2面S2のうちの一方だけにV字溝10が設けられる場合には、当該固形調味食品の高さHに占める、該V字溝の深さDの割合((D/H)×100)は、6%〜50%が好ましく、より好ましくは15%〜50%であり、特に好ましくは、20%〜40%である。
また、第1面S1および第2面S2のうちの両方にV字溝が設けられる場合には、第1面と第2面とによって定められる高さHに占める、各V字溝のそれぞれの深さd1、d2の合計の割合((d1+d2)/H))×100)は、前記の場合と同様、6%〜50%であり、より好ましくは15%〜40%であり、特に好ましくは、15%〜30%である。
((D/H)×100)または((d1+d2)/H))×100)が6%未満であると、使用者が割りやすそうという印象を持ちにくいため好ましくなく、また、50%を超えると安定した製造あるいは輸送中の保形性で課題が生じると考えられるため好ましくない。
V字溝は、該溝が形成される第1面および/または第2面(以下、これらの面を「溝形成面」とも呼ぶ)の任意の位置に設けられてもよいが、当該固形調味食品を均等に2分割する点からは、溝形成面の中央部を通過する直線に沿って設けられることが好ましい。溝形成面の中央部とは、各形状の図心が位置する部分であって、例えば、該溝形成面の外周形状が直角四辺形である場合には、対角線の交点であり、該溝形成面の外周形状が円形である場合には、該円形の中心点である。図1(a)の例では、V字溝の溝幅wの中点を通過し、かつ、該溝形成面(第1の面)S1内において該溝の進行方向を向いた直線が、溝形成面の中央部を通過する直線である。
該溝形成面の外周形状が直角四辺形である場合、図1(a)、(b)に示すように、V字溝の進行方向が溝形成面の外周の一辺に平行であることが好ましく、とりわけ短辺に平行であることが好ましく、これによりユーザーはより分割し易そうな印象を受ける。
溝形成面におけるV字溝の幅は、そのV字溝の幅の方向についての該溝形成面の外形寸法よりも小さいことが好ましい。例えば、図1(a)の例では、V字溝の幅wは、第1面S1の外周形状である直角四辺形(長方形や正方形)の幅方向の一辺の長さW1よりも小さいことが好ましい。これにより、溝形成面には平面が残るので、使用者が平易に固形調味食品を割ることができる。従って、好ましい態様では、溝形成面の外形寸法W1に占める、V字溝の幅wの割合は限定されないが、例えば、1%〜99.9%、1%〜99%、1%〜80%、1%〜70%、1%〜60、1%〜50%、1%〜40%、2%〜40%、3%〜40%、4%〜40%とすることができ、5%〜40%、5%〜39%、5%〜38%、5%〜37%、5%〜36%、5%〜35%、5%〜34%、5%〜33%、5%〜32%、5%〜31%、5%〜30%程度がより好ましく、5%〜29%、5%〜28%、5%〜27%、5%〜26%、5%〜25%程度がさらに好ましい。溝形成面が直角四辺形以外の形状の場合にも、その溝形成面の最大の外形寸法などを考慮して、V字溝の幅を適宜決定してよい。
第1面と第2面とによって定められる高さHは、第1面と第2面が互いに平行な平面である場合には、それら2つの平面の間の距離である。また、第1面と第2面のうちの一方が、図2(a)に例示するような、外界に向かって凸状に膨れた曲面(球面や円柱面など)である場合には、高さHは、該曲面のピーク点k1と、裏面との間の距離としてもよい。また、第1面と第2面のうちの両方が外界に向かって凸状に膨れた曲面である場合には、高さHは、両方の曲面のピーク点同士の間の距離としてもよい。図2(a)に例示するように、曲面のピーク点k1をV字溝10が通過する場合、該ピーク部分は、該V字溝の進行方向に直角な断面において、該V字溝が無いと仮定した場合の設計上の点(溝の中心線mと曲面S1との交点)であってもよい。この場合、V字溝の深さDは、ピーク点k1からV字溝の底の頂点までの距離として、作図上で求めてもよい。
図2(b)は、当該割線錠剤を、上面の長軸を含みかつ短軸に垂直な平面で切断したときに表れるV字溝の断面を部分的に拡大した図である。同図に示すように、V字溝の断面形状は、概ねV字形であって、その内側の角度θは、20度〜130度であり、使用者が積極的に分割したいとの心証を抱かせ得る点からは、該角度θは、25度〜90度がより好ましく、26度〜60度が特に好ましい。該角度θが20度よりも小さいと、製造工程で線や亀裂が入ったような欠陥とみなされるリスクがあり、また、杵型に設けられる稜線状突起が鋭利になり、寿命が短くなるという問題も生じる。一方、該角度θが130度よりも大きいと、溝という認識が低下する可能性がある。
また、図2(b)に示すように、溝形成面とV字溝との境界部分には、杵型に設けられる稜線状突起の機械的強度を増大させるために、適度に微小な半径R21を持った丸みを設けてもよい。
当該固形調味食品1個当たりの容積は、本発明の所望の効果を得られる限り特に限定されないが、通常、1cm3〜15cm3であり、製造時および使用時の取り扱い易さの観点から、好ましくは2cm3〜10cm3であり、より好ましくは、3cm3〜8cm3であり、特に好ましくは3.5cm3〜8cm3である。かかる範囲に含まれる、比較的容積の小さい調味食品は、輸送時等における摩損が生じない程度に保形性を高めるために硬度を高める必要があり、その結果、分割することが非常に困難であることが一般的である。
当該固形調味食品1個当たりの重量は、本発明の所望の効果を得られる限り特に限定されないが、通常、3g〜15gであり、製造時および使用時の取り扱い易さの観点から、好ましくは、4g〜12gであり、より好ましくは、5g〜11gであり、特に好ましくは、5g〜10gである。
また、本発明の固形調味食品の硬さ(硬度)は、固形調味料に使用する原材料や製造方法により適宜変わり得るものの、本発明の固形調味食品を打錠成形(粉末圧縮成形)により調製する場合、硬度は、5N〜500Nが好ましく、より好ましくは、10N〜300Nであり、特に好ましくは、15N〜200Nである。硬度が前記の範囲を下回ると保形性に課題が生じやすく、前記の範囲を上回ると打錠圧が高く安定生産に支障を来したり、溶けにくくなったりするので好ましくない。
本明細書においては、「硬さ」は、前記木屋式硬度計の測定原理に従った木屋式デジタル硬度計(株式会社藤原製作所製 型番KHT−40N、加圧用アタッチメントの形状(直径5mmの円柱状))を用い、該円柱状の加圧用アタッチメントの円形端面(直径5mmの円形)を当該固形調味食品に接触させ荷重をかけて押圧し、割れが発生したときの荷重の値をいう。
前記木屋式デジタル硬度計を用いて硬さ(破壊強度)を測定するに際して、当該固形調味食品の表面のうち、加圧用アタッチメントの円形端面によって押圧すべき領域(押圧領域)は、押圧してもV字溝による応力集中の影響を受け難い領域(即ち、当該固形調味食品の材料自体の破壊強度を測定し得る領域)であり、かつ、該押圧領域の反対側の領域(裏面の領域)が、前記木屋式デジタル硬度計の基盤面によって十分に支持できるような領域(曲面であってもよい)であることが好ましい。そのような押圧領域としては、図1(a)に例示するように、面S1のうちV字溝が占める領域以外の領域の中央に位置する円形の領域S31が挙げられる。尚、面S1のうちV字溝が占める領域以外の領域が狭く、押圧領域として適当でない場合には、V字溝のV字形状が現れる面S3のうち、周囲の縁部から十分に離れた位置などであってもよい。
本発明の固形調味食品は、基本形状を粉末圧縮成形法によって形成し、その後、V字溝を切削によって形成するという方法によって製造されてもよいが、圧縮成形型による一回の粉末圧縮成形工程によって、V字溝を持った固形調味食品を製造する方法が好ましい。
よって、本発明の製造方法は、図3(a)に一様態を示すように、臼Qと、上型P1と、下型P2とを用いて、粉末原料を固形調味食品1へと圧縮成形する粉末圧縮成形工程を有する。図3(a)の例では、臼Qは、製造すべき固形調味食品1の外周面(図1(a)、(b)における面S3、S4とそれらの反対側の面)を定める型面Q10を、貫通孔の内面として有する型であり、下型P2は、いわゆる下杵型として臼Qの前記貫通孔内に入り込み、上型P1と協働して、型内の粉末原料を圧縮成形して、当該固形調味食品を製造する型構成となっている。上型P1は、圧縮成形時に臼Qの貫通孔の上側の開口を塞ぎ、下型P2からの押圧力を受ける板状物(加圧板)である。該上型P1は、圧縮成形時以外では、臼Qの貫通孔の上側の開口を塞がないように移動するよう構成され、これにより、型内に粉末材料を投入することが可能になっている。また、下型P2の型面P20には、本発明の固形調味食品のV字溝が形成されるように、該V字溝の形状に対応する稜線状突起P21が設けられている。このような粉末圧縮成形を行う成形型を用いた本発明の製造方法により、本願発明の固形調味食品を効率よく製造することが可能である。
また、図3(b)の態様では、臼Q’の型面(貫通孔の内面)Q10’に稜線状突起Q11が設けられており、該臼Q’の貫通孔の開口にV字溝のV字のプロフィールが現れている。図3(b)の態様では、図3(a)の態様と同様、上型P1’が加圧板であり、下型P2’が臼Q’の貫通孔内にぴったりと入り込んで摺動し得るプロフィールを持った下杵型となっている。下型P2’の側面には、臼Q’の稜線状突起Q11を受入れるV字溝P22が設けられている。平板状の上型P1’は、下型P2’と同様、臼Q’の貫通孔内にぴったりと入り込んで摺動し得るプロフィールを持った上杵型であってもよい。
(i)稜線状突起が上型の型面、下型の型面、および、臼の型面のうちの一面だけに設けられる場合(即ち、図1(a)に示すように、固形調味食品のV字溝が片側だけである場合)には、圧縮成形時における型内の各型面によって定められる固形調味食品の高さHに占める、該稜線状突起の高さh1の割合は、6%〜50%である。
(ii)稜線状突起が上型の型面、下型の型面、および、臼の型面のうち、向かい合った2面に設けられる場合(即ち、図1(b)に示すように、固形調味食品のV字溝が両側である場合)には、両稜線状突起は、互いに対応する位置に設けられ、かつ、圧縮成形時における型内の各型面によって定められる固形調味食品の高さHに占める、各稜線状突起のそれぞれの高さの合計の割合が、6%〜50%である。
臼、上型、下型の各型面の寸法、とりわけ、図3(a)、(b)に例示される稜線状突起の断面に現れるV字の内側の角度θ11、稜線状突起の高さh1は、上記した固形調味食品のそれぞれの寸法を参照することができる。
具体的な製造工程は、以下のとおりである。下表の配合の粉末原料・油脂を、混合機アペックスミキサWB−5(大平洋機工株式会社製)等の混合機でよく混合した。得られた混合物を、所望の角度および最大深さの溝を成形し得る稜線状突起を型面に有する杵型を設置したラボ打錠シミュレーターS−100(市橋精機(株)社製)の臼中へ投入し、その後圧縮成形することで溝を有する固形調味食品を調製した。なお、表中の数値の単位は、「重量%」である。
配合2の原料、および、その一面に角度60度、最大深さ3mmのV字溝が生じ得る杵型を使用して圧縮成形を行い、溝を有する略直方体状の固形調味食品を調製した。成形金型の型構造は、図3(a)に示すとおりである。なお、調製された該固形調味食品のサイズは縦19mm×横24mm×高さ11〜17mmの直方体状である。また、配合3の原料を用いて、同様に、その一面に角度60度、最大深さ5mmの溝を有する固形調味食品を調製した。上記調製した2種類の固形調味食品について第十六改正日本薬局方の「錠剤の摩損度試験法」に準じて摩損度試験を行い、その保形性に与える影響を検討した。具体的には次の通りである。錠剤摩損度試験器(有限会社システムステージ東京製錠剤摩損度計)に、試料(溝を有する固形調味食品)を1個入れ、25rpmにて2分間回転・落下させた後、略直方体状の試料から欠け落ちた重量を測定し、摩損度を算出した。摩損度が15%以下であれば商品化可能な保形性を有すると考えられる。各固形調味食品の高さ、打圧、および摩損度試験の結果を以下の表2に示す。なお、形成圧力の数値は、キューブ1個または複数個の平均値である。
実施例1において調製した溝を有する固形調味食品(配合1、配合2)を、その溝を利用して2つに割り、180gの水に投入した後、IH調理器にて加熱し、崩壊時間を測定した。加熱はステンレス製鍋を用いて、IH調理器(三洋電機(株)IC−D1(W))の「中火」で実施した。目視にて、試料が完全に崩壊したと認識されるまでの時間を測定した。結果を図4に示す。
上述した製法に従って、様々な形状の溝を有する固形調味食品を作製した(比較例1、2、本発明品1〜9、図5)。調製した11種類の試料について、溝の有無および形状が固形調味食品にもたらす影響を、「割り易そうな印象を与えるか否か(外観)」、「実際に割り易いか否か(割れ)」、および、「今後、使用時に積極的に割りたいと思うか否か(使用意向)」の3種の観点から評価した。評価は、外観の評価においては5名の専門パネルにより、また、割れ、および使用意向については、3名の専門パネルにより、以下の基準を用いて評価した。
<外観>
1 まったく割り易くなさそう
2 あまり割り易くなさそう
3 どちらでもない
4 やや割り易そう
5 とても割り易そう
<割れ>
1 まったく割り易くない
2 あまり割り易くない
3 どちらでもない
4 やや割り易い
5 とても割り易い
<使用意向>
1 まったく割らないと思う
2 あまり割らないと思う
3 どちらでもない
4 時々割ると思う
5 毎回割ると思う
Claims (9)
- 塊状の立体形状を有する固形調味食品であって、
前記立体形状は、第1面とその反対側の面である第2面とを少なくとも有し、
第1面および第2面のうちの少なくとも一方の面には、当該固形調味食品を割るためのV字溝が設けられ、
前記V字溝のV字の内側の角度は、20度〜130度であり、かつ、
(I)該V字溝が第1面および第2面のうちの一方だけに設けられる場合には、第1面と第2面とによって定められる高さHに占める、該V字溝の深さDの割合が、6%〜50%であり、
(II)該V字溝が第1面および第2面のうちの両方に設けられる場合には、両V字溝は、表裏で互いに対応する位置に設けられ、かつ、第1面と第2面とによって定められる高さHに占める、各V字溝のそれぞれの深さd1、d2の合計(d1+d2)の割合が、6%〜50%である、
前記固形調味食品。 - 第1面および第2面のうちのV字溝が設けられる面において、該V字溝がその面の中央部を通過する位置に設けられる、請求項1記載の固形調味食品。
- 前記塊状の立体形状が、直方体状である、請求項1または2記載の固形調味食品。
- 1個当たりの容積が、1cm3〜15cm3である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の固形調味食品。
- 1個当たりの重量が、3g〜15gである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の固形調味食品。
- 木屋式硬度計を用いて測定した当該固形調味食品の硬度が、5N〜500Nである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の固形調味食品。
- 粉末原料が圧縮成形されてなるものである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の固形調味食品。
- 請求項1〜7のいずれか一項に記載の固形調味食品の製造方法であって、
製造すべき固形調味食品の外形である塊状の立体形状を定める臼と上型と下型とを用いて、粉末原料を前記固形調味食品へと圧縮成形する粉末圧縮成形工程を有し、
前記臼の型面、上型の型面および下型の型面のうちの少なくとも一つの型面には、前記固形調味食品のV字溝を形成するための、該V字溝の形状に対応する稜線状突起が設けられている、
前記製造方法。 - 粉末圧縮成形工程における圧縮成形時の成形圧力が、5〜300MPaであることを特徴とする、請求項8記載の製造方法。
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