JP2002529255A - 成形品の製造装置および製造方法 - Google Patents

成形品の製造装置および製造方法

Info

Publication number
JP2002529255A
JP2002529255A JP2000582225A JP2000582225A JP2002529255A JP 2002529255 A JP2002529255 A JP 2002529255A JP 2000582225 A JP2000582225 A JP 2000582225A JP 2000582225 A JP2000582225 A JP 2000582225A JP 2002529255 A JP2002529255 A JP 2002529255A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zirconia
die
shaped element
punch
molding apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000582225A
Other languages
English (en)
Inventor
ステヴェンス,ロナルド
トビン,マイケル
ニコラス スタンフォース,ジョン
Original Assignee
ザ ユニヴァーシティ オブ バース
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from GBGB9825309.9A external-priority patent/GB9825309D0/en
Application filed by ザ ユニヴァーシティ オブ バース filed Critical ザ ユニヴァーシティ オブ バース
Publication of JP2002529255A publication Critical patent/JP2002529255A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/0005Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing for briquetting presses
    • B30B15/0011Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing for briquetting presses lubricating means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B11/00Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses
    • B30B11/02Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses using a ram exerting pressure on the material in a moulding space
    • B30B11/08Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses using a ram exerting pressure on the material in a moulding space co-operating with moulds carried by a turntable
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/06Platens or press rams
    • B30B15/065Press rams

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)
  • Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Fish Paste Products (AREA)
  • Manufacturing And Processing Devices For Dough (AREA)

Abstract

(57)【要約】 錠剤プレスなどの成形装置で使用する部材(2,3)は、ジルコニアを含む形状づけられた要素(18,21)を有する。この部材(2)は、パンチとすることができ、このパンチは、ジルコニアを含む形状づけられた要素(18)に成形装置で成形される成形品の表面に相補的なパターンの表面を形成するためにパターン化された面を備えることができる。この部材は、耐摩耗性を有し、成形品にはっきりした浮出部や刻印部を再現可能に形成することを可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本発明は、成形品の製造に関し、特に、粉末や顆粒などの粒子状材料の圧縮な
どによって製造される錠剤やカプセル化される粉末プラグ(powder pl
ug)の製造に関する。ここでいう“錠剤”には、薬の錠剤、ビタミンやミネラ
ルの錠剤、および菓子類が含まれる。
【0002】
【背景技術】
薬の錠剤は、ダイの2つのパンチの間で活性成分と賦形剤を含む粉末を瞬時に
圧縮することによって形成される。圧縮力は、上部パンチもしくは上部パンチと
下部パンチの両方によって供給されるが、いずれの場合でも供給される力の全て
を粉末の圧縮に利用することができない。この力のうちいくらかは熱および音響
エネルギとして失われるが、主な部分は、ダイの壁面摩擦にうち勝つために消費
される。このような摩擦力は、錠剤の圧縮を妨げるほど大きい場合があり、また
他の場合には、錠剤が欠けたり、蓋状や層状となったりして錠剤の外観が許容で
きなくなることがある。
【0003】 このような問題を回避するために、錠剤化すなわち成形される粉末や顆粒に、
特にマグネシウムステアリン酸塩などの潤滑剤を混ぜることが一般的である。
【0004】 しかしながら、マグネシウムステアリン酸塩の利用によって、特に薬の錠剤、
および他の成形品を製造する場合にいくつかの問題が生じる。主な問題には、以
下のようなものが挙げられる。 (a)薬の生理学的利用能に悪影響を与えうる非常に疎水性の粉末であり、可溶
性の錠剤では、錠剤をコップの水に溶かした場合に表面に薄膜もしくは泡きかす
が生じてしまうので好ましくない。 (b)マグネシウムステアリン酸塩を錠剤の他の調合成分と混ぜるための混合時
間は重要であり、製造される錠剤の物理機械的性質に影響を与えるおそれがある
【0005】 同様の問題は、他の潤滑剤を使用した場合でも生じる。
【0006】 EP第0 225 803A号では、錠剤のような成形品を製造するための改
善された方法が開示されており、この方法では、潤滑剤を静電帯電させるととも
に、成形材料の先にダイへ導入することによって添加される潤滑剤の効果を高め
ている。この方法により、得られる製品に残留する潤滑剤の量を減少させること
が可能でありうるが、潤滑の必要性を更に減少させることが望ましい。
【0007】 これまで錠剤の製造に使用されてきた成形装置のパンチやダイは、一般に鋼製
である。成形する材料を繰り返し錠剤に圧縮する際に、パンチが対応するダイ内
で繰り返し往復運動を行うので、パンチおよびダイは、共に高度の摩耗にさらさ
れる。実際には、硬化鋼がパンチやダイの製造に使用されている。このような硬
化鋼材料を上述したように潤滑した場合でも、使用時に受ける激しい摩耗により
部材がすり減り、基質に少量の金属が混じるおそれがある。通常の実施における
量であれば実質的に無害であるが、このような材料が製造される錠剤に含まれる
ことは好ましくない。
【0008】 このような部材の使用時における望ましくない摩耗を最小にするためには、部
材の成形面の形状を比較的単純にすることが一般的である。このような単純な形
状には、例えば、平らなものや、凹面に緩やかに湾曲したものなどがある。
【0009】 硬カプセルに挿入される粉末プラグは、投薬機(dosator)を使用して
形成することができる。このようなプラグを形成するために、従来使用される種
類の投薬機には、内部にピストン(投薬パンチ)が設けられた円筒形のボアを画
定する円筒形のケース(投薬チューブ)が含まれる。使用時には、ホッパと投薬
チューブの相対的な垂直移動によって、投薬チューブが圧縮用粉末を含むホッパ
内に下向きに下げられ、投薬パンチがプラグを形成するように粉末を軽く圧縮す
る。この粉末は、投薬チューブを持ち上げて周囲の粉末から出したときに、投薬
チューブの下部に位置するとともに、続いて、投薬パンチによってこのチューブ
から開いたカプセル本体へと排出される。投薬機に加わる力は、錠剤化機械の作
動部よりも小さいが、特に比較的研磨性を有する成分を含む組成物を処理する場
合に摩擦や摩耗が起こるおそれがある。従って、フローエイド(flow ai
d)などの他の一般的な添加剤とともに、マグネシウムステアリン酸塩などの従
来の潤滑剤を調合物に含めることが一般的である。
【0010】
【発明の開示】
本発明は、成形装置で使用する部材を提供し、この部材は、ジルコニアを含む
形状づけられた要素を有する。
【0011】 ジルコニアは、成形材料と接触する錠剤化機械の部材での使用に特に適した特
性を有することが分かった。ジルコニアは、かなり硬い材料であり、よって、耐
摩耗性を有する。ジルコニアの使用は、耐摩耗性に関して非常に有利であり、こ
れに伴って部材の耐用年数に関しても非常に有利である。ジルコニアは、少量の
摂取では実質的に無害であり、形状づけられた部材から摩耗した材料が成形され
た錠剤に入った場合でも、薬用であるか他の使用目的を有するかにかかわらず、
錠剤の有効性に悪影響が及ぼされない。
【0012】 他の利点は、ジルコニアが相対的な親水性を有するために、成形時に低い摩擦
係数が提供されることである。この意外に低い摩擦係数は、ジルコニアの表面が
水分子の単分子層を誘引し、この層が製造工程において潤滑剤として作用するこ
とによると考えられている。本発明の発明者は、ジルコニアが有利な特性のスペ
クトルを有し、このような特性の組み合わせにより、錠剤の成形においてジルコ
ニアが特に有効であることを発見した。
【0013】 カプセルに挿入される軽く圧縮されたプラグの製造装置でも、ジルコニアを使
用することで同様の利点が得られると考えられている。
【0014】 上記部材は、パンチとすることが有利である。形状づけられた要素は、パンチ
全体を構成することができる。しかし、好ましい場合には、形状づけられた要素
は、パンチの構成部分をなし、パンチはジルコニアまたは鋼などの他の適切な材
料とすることができる少なくとも1つの他の構成部分を有してもよい。この場合
には、少なくとも使用時に成形材料に接触するパンチの表面部分が、ジルコニア
を含む形状づけられた要素によって構成される。
【0015】 ジルコニアを含む形状づけられた要素は、使用時に、該要素を用いた成形品に
1つまたは複数の対応する凹部を形成するように配置された少なくとも1つの突
出部を含む表面を有してもよい。また、ジルコニアを含む形状づけられた要素は
、使用時に、該要素を使用した成形品に1つまたはそれ以上の対応する浮出部を
形成するように配置された少なくとも1つの凹部を含む表面を有してもよい。こ
のような少なくとも1つの突出部および少なくとも1つの凹部は、アルファベッ
トの1つまたはそれ以上の文字の形状とすることができる。本発明のパンチによ
って、数千回の成形サイクルの後でも、例えば錠剤である成形品の表面に浮出部
や凹部を再現可能に形成することが可能となる。ジルコニアを含む形状づけられ
た要素は、成形品に裸眼では実質的に見えない形状的特徴を与えるような形状お
よび寸法とすることができる。また、ジルコニアを含む形状づけられた要素は、
成形品を模造品から区別するのに適した形状的特徴を成形品に与えるような形状
とすることができる。
【0016】 よって、成形品の製造に使用される1つまたはそれ以上のパンチを用いて、固
有のパターンを与えることができる。このようなパターンは、例えば、製造業者
を識別する1つまたは複数の文字または成形品と関連する商標、目の不自由な消
費者が類似品から成形品を確実に区別することを可能とする点字、またはロゴな
どの特徴的な形状のデザインとすることができる。このような固有のパターンを
組み込むことにより、他の類似品から成形品を区別する観点からいくつかの利点
を得ることができるが、特に、模造品から純正品を区別することが可能となる点
で有用であり得る。
【0017】 本発明のパンチの利点は、特に、成形品に相補的な浮出部を形成する凹部を含
むことができる点である。従来のパンチでは、特に錠剤などの特定の種類の成形
品に、このような浮出部を十分にかつ再現可能に形成することができなかった。
更に、錠剤表面に形成される刻印パターンに関して、従来のパンチを使用して一
般的に形成されるパターンよりも深くすることが可能となる。これは、形状づけ
られた要素の表面の付着力が減少することにより、このようなパターンを刻印す
る際に錠剤の上部が除去されるおそれが減少するためである。
【0018】 本発明による特定のパンチのより複雑な形状にもかかわらず、ジルコニアを含
む形状づけられた要素の摩耗が、非常に小さいかもしくは全くないことが分かっ
た。
【0019】 本発明の形状づけられた要素を使用する際には、成形工程において比較的少量
の潤滑剤を使用することができ、または全く潤滑剤を添加しなくてもよい。また
、適切な調合物では、要求されるフローエイドや付着防止添加剤の量を減少させ
るかもしくは除去することができる。
【0020】 上記部材は、ダイとすることが有利である。形状づけられた要素は、ダイ全体
を構成することができる。しかし、好ましい場合には、形状づけられた要素は、
ジルコニアを含む形状づけられた要素とともに、(ジルコニアもしくは鋼などの
他の適切な材料とすることができる)少なくとも1つの他の構成部分を含む。こ
の場合には、使用時に少なくとも成形材料に接触するダイの表面部分が、ジルコ
ニアを含む形状づけられた要素によって構成される。形状づけられた要素は、ダ
イの内側のライナとすることができる。
【0021】 形状づけられた要素は、実質的にジルコニアからなることが有利である。例え
ば、形状づけられた要素は、要素の総重量に対して少なくとも90重量%、好ま
しくは95重量%、最も好ましくは97重量%のジルコニアを含む。ジルコニア
の格子構造を安定化させるために、イットリアや他の金属酸化物から選択される
少量の1つまたはそれ以上の適切な化合物を、例えば要素の総重量に対して10
重量%、好ましくは5重量%まで有利に含むことができる。好ましい場合には、
形状づけられた要素は、ジルコニアと他の適切な材料から構成することができる
。例えば、ジルコニアとアルミナを含む混合物とすることができる。この場合に
は、形状づけられた要素は、例えばアルミナと混合された5〜20重量%のジル
コニアを含むことができる。
【0022】 本発明は、更に、上記で定義したジルコニアを含む形状づけられた要素を有す
る少なくとも1つのパンチおよび/または上記で定義したジルコニアを含む形状
づけられた要素を有する少なくとも1つのダイを備える成形装置を提供する。こ
の成形装置は、使用時に協同して複数の端部および角部を有する成形品を形成す
る少なくとも一対のパンチと1つのダイを含むことが有利である。
【0023】 完全にもしくは部分的にジルコニアからなるパンチやダイを含む上述の錠剤化
機械は、浮出部を有する錠剤の製造に特に有利である。適切な形状のジルコニア
製部材を使用することで、所定の所望形状を有する錠剤の製造も容易となり、特
に、通常よりも多くの数の端部や変わった形状を有する錠剤の製造に有利であり
、より広い範囲の錠剤形状を良好に形成することが可能となる。実施においては
、錠剤化機械が、協同して錠剤を形成する一対のパンチと1つのダイを含むこと
が好ましく、少なくとも対向するパンチにおいて使用時に錠剤と接触する部分が
ジルコニアを含む。
【0024】 以下で説明する本発明の好適実施例では、錠剤化機械はロータリプレスである
。このようなプレスでは、複数の対となったパンチが順次動作し、圧縮サイクル
が各パンチの(以下でカム従動子と呼ばれる)部分に動作するカム機構によって
始動される。カム従動子がジルコニアを含むことも有利であり、これにより、カ
ム従動子の耐摩耗性が向上する。また、カムがジルコニアを含むことも有利であ
りうる。
【0025】 本発明の成形装置は、ゼラチンカプセルに挿入する粉末プラグの製造にも適切
でありうる。例えば、投薬機として周知の種類の装置であってもよい。この場合
に、形状づけられた要素は、投薬機の投薬チューブを構成することが望ましい。
しかし、好ましくは、投薬チューブの先端部、特に通常の使用時に圧縮される成
分と接触する部分だけがジルコニアを含みうる。
【0026】 更に、本発明は、人間または動物に投与することができる、特に摂取可能な成
形品の製造方法を含み、この方法は、成形材料とともにジルコニウムを含む化合
物を型に導入することを含む。ジルコニウムを含む化合物の潤滑特性によって、
(所望であれば他の潤滑剤を除去する必要はないが)他の潤滑剤が不要となりう
る。ジルコニウムを含む化合物、特にジルコニアを潤滑成分として使用すること
は、特に成形品の他の成分の溶解特性に与える影響が小さい点で、マグネシウム
ステアリン酸塩などの従来の潤滑剤に比べて有利である。
【0027】 ジルコニウムを含む化合物は、生理的に許容できる化合物であることが必要で
ある。ジルコニウムを含む化合物は、成形材料と混合した状態で型に導入するこ
とができる。これとともに、またはこの代わりに、ジルコニウムを含む化合物を
成形材料の先に型に導入することができる。ジルコニウムを含む化合物は、ジル
コニアとすることができるが、好ましくは水酸化ジルコニウムまたは生理的に許
容できるジルコニウム塩である。本発明の成形品の製造で使用されるジルコニウ
ムを含む化合物は、最大粒径が10μm未満の粉末であることが有利である。こ
れより大きい粒径を有する材料を使用することもできるが、この場合には、同程
度の潤滑性を得るためにジルコニアの含有量を増加することが必要となりうる。
成形品の製造に使用されるジルコニア粉末は、細かく分割したジルコニアをか焼
することによって形成可能である。
【0028】 成形品は、錠剤であることが有利である。成形品は、好ましくは薬の錠剤であ
る。本発明は、更に、ジルコニウムを含む化合物を含有する錠剤を含む。
【0029】 成形品は、ゼラチンカプセルに挿入される粉末プラグとすることもできる。本
発明は、更に、ジルコニウムを含む化合物を含有するカプセル化された成分を有
する硬カプセルを提供する。
【0030】 成形品に含まれるジルコニアを含む化合物は、ゲル状もしくは、粒径が小さい
粒状とすることができ、このような粒状の化合物は、噴霧乾燥、凍結乾燥、また
はより大きい粒子を粉砕することで得ることができる。ジルコニアを含む化合物
は、例えば、混合成分の総重量に対して、0.05重量%〜20重量%、好まし
くは10重量%未満の量で薬や薬の調合物に含むことができる。ジルコニウムを
含む化合物が20重量%を超える量で含まれる場合を除かないが、これより多く
の量を使用した場合でも潤滑性がそれ以上実質的に向上しないと考えられている
。ジルコニアを含む化合物によって、このような混合物のフロー特性、付着特性
、および潤滑性が改善されうる。ジルコニアを含む化合物は、フロー特性、付着
特性、および潤滑性を改善するために現在使用されている材料とともに、または
その代わりに使用可能である。
【0031】 本発明を具体化した複数のダイおよびパンチを含むロータリプレス錠剤化機械
に関して、添付図面を参照しながら以下に例示的に説明する。
【0032】
【発明を実施するための最良の形態】
図示したロータリプレスは、以下で説明する本発明に係るパンチやダイを除い
て全て従来と同様である。ロータリプレスは、例えば、マネスティ マシーンズ
リミテッド(Manesty Machines Ltd.)によって製造さ
れるRB3(登録商標)タイプのロータリプレスとすることができる。このプレ
スは、中心軸を中心として回転するように取り付けられた円状のダイテーブル1
を有する。複数のダイ2がテーブル1に設けられている。対応する上部パンチ3
が、各ダイ2の上部で、かつこれらのダイ2と一致するように設けられており、
これらの上部パンチは、ダイに入るとともにダイから離れるように上部パンチホ
ルダ4内に摺動可能に取り付けられている。上部パンチホルダ4は、ダイテーブ
ル1とともに回転可能に設けられている。同様に、対応する下部パンチ5が、各
ダイ2の下部で、かつこれらのダイ2と一致するように設けられており、これら
の下部パンチは、ダイに入るとともにダイから離れるように下部パンチホルダ6
内に摺動可能に取り付けられている。下部パンチホルダ6は、ダイテーブル1と
ともに回転可能に設けられている。各上部パンチ3は、上側端部にカム従動子7
を有し、各下部パンチ5は、下側端部にカム縦動子8を有する。カム従動子7は
、固定された上部カムトラック9に乗っており、カム従動子8は、固定された下
部カムトラック10に乗っている。ダイテーブル1,ダイ2,パンチ3,5,パ
ンチホルダ4,6は、金属製である。
【0033】 下部カムトラック10は、高さがねじ調整可能なランプ11によって1つの位
置で中断されており、同様にねじ調整可能な排出ノブ12によって他の位置で中
断されている。
【0034】 一対の圧縮ロール13が、上部および下部のカムトラック9,10と関連づけ
て設けられている。
【0035】 プレスは、錠剤化される粉末または顆粒を供給するメインホッパ14を有する
。従来の装置では、このような粉末に潤滑剤粒子が含まれるが、開示する装置で
は、このような粒子が(除かれないが)必ずしも含まれる必要がない。ホッパ1
4は、ダイテーブル1の真上に位置する可動パドル15を備えた固定供給フレー
ムもしくは圧送装置につながった出口を有する。フレーム15の基部は、ダイテ
ーブル1の上部に直接隣接して位置するとともに、コンパートメントからダイ2
へ粉末や顆粒が通過可能となる開口部を有する。
【0036】 固定ブレード16が、過剰な粉末や顆粒をダイ2からかき取るように設けられ
ている。
【0037】 プレスの運転時には、合わせて共通のユニットを形成するダイテーブル1と上
部および下部のパンチホルダ4,6は、図面の左から右の方向に回転する。この
図は、展開図であり、図面の右端は、左端と合わさる。
【0038】 対応する下部パンチ5と上部パンチ3を有する特定のダイ2は、供給フレーム
15の下の位置まで移動し、ここでダイに粉末が充填される。ダイがこの位置に
移動するのに従って、カム従動子8は、下部パンチ5がダイの内部に僅かに突出
する状態まで下向きに傾斜するカムトラック10に沿って下降し、ダイのほぼ全
体が粉末で充填される。カム従動子8は、次にランプ11に達し、該ランプによ
って上昇するように動かされて、粉末を排出する。カム従動子8がランプ11の
頂部に位置するときに、ブレード16がダイの上部から過剰な粉末をかき取る。
その後、カム従動子8がカムトラック10に戻るのに従って、下部パンチ5が下
降し、カム従動子7が傾斜した上部カムトラック9を摺動して下りるのに従って
、上部パンチ3も下降する。上部および下部のパンチ3,5は、圧縮ローラ13
によって最終的に合わさるように押しつけられ、これにより、ダイ2内の粉末が
圧縮されて錠剤が形成される。続いて、上部パンチ3が上昇するとともに、錠剤
が壁によってコレクタ(図示省略)内へと運ばれるまで下部パンチ5も上昇する
。ここからまた運転サイクルが繰り返される。
【0039】 図2を参照すると、図1の機械での使用に適したパンチ3は、ジルコニア製の
先端部18が固定された鋼製の本体17を有することができる。所望であれば、
先端部18に対向する(少なくともカム従動子7の面を含む)パンチの端部もジ
ルコニア製とすることができるが、図2には、このような構成は示されていない
。パンチ3の全体をジルコニア製とすることもでき、この場合には一体構造とな
る。
【0040】 図3では、機械での使用に適したダイ2は、鋼製の外側ケース19と、円筒形
のボア21を画定するジルコニア製ライナ20と、を有することができる。しか
し、パンチ3と同様に、ダイの全体をジルコニア製とし、すなわち一体構造とす
ることができる。図1のプレスで使用する場合には、パンチの先端部直径とダイ
の内径をそれぞれ10mmとすることができる。
【0041】 本発明に係るダイとパンチ、もしくは形状づけられたダイライナとパンチ先端
部は、例えば、イットリアの固溶体を3mol%含みうる正方晶ジルコニア粉末
から製造可能である安定化ジルコニアによって形成することができる。イットリ
アによって、正方晶相の安定化が提供される。ジルコニア生成物を安定化させる
ために、イットリアに加えてまたはその代わりに、1つまたはそれ以上の酸化物
などの他の添加剤を使用してもよい。添加剤を含みうる粉末は、続いて適切な技
術によって所定の形状にプレスすることができる。このような技術は、例えば、
ダイ成形や静水成形、またはこれらの両方の技術を順次使用することを含みうる
。スリップキャスティングなどの他の方法も使用可能である。
【0042】 未焼結の本体(即ち形状づけられた粉末成形体)は、続いて、制御された加熱
サイクルのもとで、1300℃〜1600℃、好ましくは1400℃〜1500
℃の最大温度まで炉内で加熱し、この温度を2〜12時間保つことによって焼結
することができる。この温度は、室温までゆっくりと低下させることができる。
【0043】 このように得た形状づけられた要素は、協同するパンチとダイがぴったりはま
るように、例えばダイアモンド研削技術を用いて要求される正確な最終形状およ
び寸法まで機械加工される。特に、鋭い端部は、使用時に応力が集中する領域を
生じさせるおそれがあるので、小さい曲率半径を与えることでこのような端部を
取り除くことが望ましい。
【0044】 対応する浮出部または凹部を錠剤に形成するために、パンチに凹部または浮出
部を設ける必要がある場合には、適切なダイヤモンド工具を用いた先端部の機械
加工または先端部の製造方法の適切な改良などの適切な方法によって、所望のパ
ターンをパンチ先端部に形成することができる。このパターンは、計算された形
状および寸法でパターンを先端面に未焼結加工し、続いて(焼結時の高密度化に
よって実質的にパターンが保持された状態で寸法が縮む)焼結を行うことにより
製造時に形成するか、または粉末成形体に計算された形状および大きさでパター
ンを刻印し、完全密度まで焼結することによって得られる。いずれの場合でも、
適切な形状および寸法の計算時には、焼結縮みを考慮する必要がある。このよう
に形成されたパターンは、比較的精度が高い。
【0045】 ダイケースと組み合わせて使用されるジルコニア製ライナを設ける場合には、
薄肉シリンダであるライナは、焼結後に、直径が外側ダイケースの内径よりもわ
ずかに大きくなるようにダイヤモンド機械加工される。例えば、加工された鋼と
することができるケースは、内径を拡大するために加熱してから、ジルコニア製
インサートを挿入し、ライナにケースを締まり嵌めすることができる。これによ
り、ライナに圧縮応力が加わり、ライナは、定位置に保持されるとともに強化さ
れる。続いて、所望の最終寸法となるようにライナの内径をダイヤモンド研削す
ることができる。
【0046】 要素がパンチ先端部である場合には、機械的手段、適切な接着剤、金属ろう付
け、またはこのような手段の1つまたはそれ以上の組み合わせなどの適切な手段
によって定位置に保持することができる。適切な機械的手段には、例えば、係合
または螺合を可能とする協同手段を先端部とパンチ本体に設けることを含みうる
。適切な接着剤は、好ましくは有機接着剤である。先端部にかかる応力は、主に
圧縮性のものであるので、一般に、先端部とパンチの残部との付着強度が確実に
高くなるように特別な手段を講じる必要がない。
【0047】 図4は、排出される微晶性セルロース粉末の圧縮部分に先に加えた圧縮力(c
ompaction pressure)に対して、この圧縮部分をダイから排
出するのに必要な排出力のグラフである。この粉末は、従来の潤滑性添加剤を含
んでいない。図4に示すように、上方の線は、鋼製のダイを使用したときの測定
値を表しており、下方の線は、本発明によるジルコニア製のダイを使用したとき
の測定値を表している。いずれの場合でも、ダイの下側開口部は、固定された下
部パンチによって閉じられ、上部の垂直移動可能なパンチによって材料が圧縮さ
れる。上部および下部のパンチは、いずれの場合にもダイと同じ材料からなり、
即ちそれぞれ鋼製またはジルコニア製である。図4から明らかなように、鋼製ダ
イで要求される排出力は、ジルコニア製ダイよりもかなり大きい。測定値は、所
望の圧縮力が得られるまで上部パンチを毎分10mmの速度で前進させ、続いて
ダイを内部に含まれる圧縮部分とともに反転させ、パンチを圧縮部分に向かって
下向きに前進させて該圧縮部分の排出に要求される排出力を測定した。圧縮力と
排出力は、パンチを通して伝達される力を測定するように設けられたロードセル
を有するインストロン型引張試験機を使用して測定した。圧縮力と排出力は、圧
縮時と排出時にロードセルによってそれぞれ測定された最大値である。
【0048】 図5は、潤滑剤を含まない微晶性けい化セルロースの圧縮部分に関する、排出
力対圧縮力の対応するグラフであり、図6は、1重量%のマグネシウムステアリ
ン酸塩を添加潤滑剤として含むラクトースの圧縮部分の類似するグラフである。
各グラフにおいて、上側の線は、鋼製ダイを使用した測定値を表し、下側の線は
、本発明に係るジルコニア製ダイを使用した測定値を表し、これらの線の相対的
な位置は、鋼製ダイで要求される排出力がジルコニア製ダイよりもかなり大きい
ことを示している。
【0049】 薬の錠剤の多くは、重要な成分として微晶性セルロース、微晶性けい化セルロ
ース、およびラクトースから選択された1つまたはそれ以上の希釈剤を含み、図
4〜図6は、錠剤の製造におけるジルコニアの有利な摩擦特性の利点を表してい
る。潤滑剤を加えた場合でも、所定の潤滑剤含有量であればジルコニアの優れた
特性を観察することができる。
【0050】 (本発明によるジルコニア製ダイと一対の対応するジルコニア製パンチ、また
は一対の鋼製パンチを備える鋼製ダイのいずれかを含む)圧縮シミュレータを使
用して行った試験では、本発明のパンチおよびダイは、高速で、かつ16kNま
たはそれ以上の負荷で、劣化が検出されることなく好適に作動することが示され
た。図7a〜図7eは、添加潤滑剤として0.5重量%のマグネシウムステアリ
ン酸塩を含む、微晶性セルロース錠剤の排出力と排出時間の関係を示すグラフで
あり、この錠剤は、圧縮シミュレータで先に圧縮されたものである。錠剤の圧縮
は、のこぎり状プロファイルの圧縮サイクルを用いて行われ、このサイクルは、
毎秒100mmのパンチ先端部速度で、かつ選択された圧縮力を有する。(圧縮
シミュレータにおけるパンチ先端部速度は、線形可変変位変換器を用いて測定可
能である。) 図7aは、先に圧縮力2kNで圧縮された錠剤に関し、図7bは、圧縮力4k
Nで圧縮された錠剤に関し、図7cは、8kNで圧縮された錠剤に関し、図7d
は、12kNで圧縮された錠剤に関し、図7eは、16kNで圧縮された錠剤に
関する。図7a〜図7dでは、それぞれの曲線が、少なくとも5つの錠剤の結果
の平均値を示している。各曲線の下の領域は、排出時においてダイ壁の摩擦にう
ち勝つために必要な仕事量を表しており、図7a〜図7eの各図では、ジルコニ
ア製工具から排出された錠剤を表す曲線の下の領域が、鋼製の工具から排出され
た錠剤を表す曲線の下の領域よりも小さいことが分かる。これは、排出力の大き
な減少を示すものである。
【0051】 上述の方法で使用された微晶性セルロースは、EMCOCEL 90Mとして
知られている種類のものであり、これは、メンデル ユーケー リミテッド(M
endell UK Ltd.)で手に入れることができる。マグネシウムステ
アリン酸塩を添加剤として使用する場合には、タービュラミキサ(Turbul
a mixer)において低速で5分間混合することによって、圧縮前に粉末に
混ぜた。全ての粉末は、少なくとも1日の間、室温で、かつ相対湿度44%のデ
シケータ内に貯蔵した。使用時に、圧縮シミュレータを、ジルコニアまたは鋼製
で、かつ直径が10mmの平面状円形力工具(F−tooling)とはめ合わ
された。使用した圧縮速度は、主要圧縮時間0.345秒に対して毎秒100m
mである。主要圧縮力を提供するように、単一ののこぎり状制御プロファイルを
選択した。ダイは、手動で充填され、気孔率ゼロで厚さ約2.5mmの錠剤を形
成するのに十分な粉末を使用した。錠剤化において、相対湿度は、35〜45%
であり、温度は、20〜25℃であった。
【0052】 インストロン型試験機と圧縮シミュレータで使用したパンチおよびダイは、全
て図1のプレスで使用するのに適した種類のものとした。
【0053】 本発明に係るジルコニアを含む形状づけられた要素は、優れた耐摩耗性、およ
び高い強度、破壊靭性、硬度を有することも分かった。錠剤の製造における優れ
た性能に貢献すると考えられるジルコニアの他の特性には、非帯電性、非磁性、
低い熱伝導率、および良好な耐食性がある。このような特性の有利な組み合わせ
によって、錠剤の調合物に混じる材料の量が従来使用される鋼製部材と比べて相
当に減少され、このような材料を実質的に除去することができる。更に、本発明
のジルコニア製部材を使用して製造した錠剤は、より高い強度を有しうる。
【0054】 カプセル化される粉末プラグの成形装置においても、ジルコニアを含む形状づ
けられた要素を有する部材を使用することが有利でありうる。この場合には、部
材が使用時に受ける力は、錠剤化機械よりも小さくなる。投薬機として知られて
いる種類の成形装置では、投薬チューブもしくは投薬チューブの先端部分として
、例えば壁厚が1mmである、単一壁のジルコニア製円筒チューブを使用するこ
とが適切でありうる。
【0055】 以下の実施例は、本発明の方法を説明するものであり、ジルコニウムを含む化
合物が錠剤成分に含まれている。これらの実施例における%は、成分の総重量に
基づく重量%を表している。
【0056】 実施例1
【0057】
【表1】 材料 % 一錠当たりのmg フロセミド EP (Frusemide EP) 25.0 40.0 微晶性セルロース USP NF (Microcrystalline Cellulose USP NF) 12.0 19.2 クロスカーメロースナトリウム USP NF (Croscarmellose Sodium USP NF) 1.5 2.4 ラクトース EP (Lactose EP) 59.5 95.2 ジルコニア粉末 2.0 3.2 合計 100.0 160.0 10μm未満の直径を有する粒状ジルコニアは、微小酸化物のか焼によって得
ることができ、5分間のタンブリングによって他の成分と混合される。粒状混合
物は、続いて図1に示したようなロータリプレスのホッパに導入され、マグネシ
ウムステアリン酸塩などの従来の潤滑剤を使用することなく、160mgの錠剤
を製造するようにここでプレスされる。必要であれば、材料および粒径を考慮し
た適切な方法によって粒径を測定することができ、このような方法には、例えば
、マルバーン マスターサイザ エックス(Malvern Mastersi
zer X)(登録商標)などの装置を使用する低角レーザ光散乱がある。
【0058】 実施例2
【0059】
【表2】 材料 % 一錠当たりのmg アロプリノール EP (Allopurinol EP) 55.7 300.0 二塩基リン酸カルシウム USP NF (Dibasic calcium Phosphate USP NF) 37.2 200.0 ナトリウムスターチグリコレイト USP NF (Sodium starch Glycollate USP NF) 3.8 20.5 ジルコニア粉末 3.3 17.5 合計 100.0 538.0 成分は、実施例1で説明したのと同様に混合およびプレスされ、538mgの
錠剤が製造された。
【0060】 フロー試験装置(エーロフロー試験機、フローデックス装置、およびかさ密度
装置)を使用した測定によると、(400℃で9時間に亘って加熱することによ
って形成した)か焼酸化ジルコニウムが1%,2%,5%の重量比で含まれる場
合に、微晶性セルロース(EMCOCEL 50)のフロー特性が高まることが
分かった。
【0061】 上記の調合物(および本発明による他の調合物)では、薬学的に許容できれば
、ジルコニアの代わりに他のジルコニアを含む化合物を使用することも可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ロータリプレスの展開説明図である。
【図2】 ジルコニア製先端部を有するパンチの垂直方向の断面図である。
【図3】 ジルコニア製ライナを有するダイの垂直方向の断面図である。
【図4】 微晶性セルロース錠剤に関して、鋼製ダイとジルコニア製ダイとの排出力を比
較したグラフである。
【図5】 微晶性けい化セルロース錠剤に関する、図4と同様のグラフである。
【図6】 ラクトース錠剤に関する、図4と同様のグラフである。
【図7a】 2kNの圧縮力で、かつ毎秒100mmの圧縮速度で先に圧縮された微晶性セ
ルロース錠剤に関する、排出力対排出時間のグラフである。
【図7b】 4kNの圧縮力で、かつ毎秒100mmの圧縮速度で先に圧縮された微晶性セ
ルロース錠剤に関する、排出力対排出時間のグラフである。
【図7c】 8kNの圧縮力で、かつ毎秒100mmの圧縮速度で先に圧縮された微晶性セ
ルロース錠剤に関する、排出力対排出時間のグラフである。
【図7d】 12kNの圧縮力で、かつ毎秒100mmの圧縮速度で先に圧縮された微晶性
セルロース錠剤に関する、排出力対排出時間のグラフである。
【図7e】 16kNの圧縮力で、かつ毎秒100mmの圧縮速度で先に圧縮された微晶性
セルロース錠剤に関する、排出力対排出時間のグラフである。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年2月26日(2001.2.26)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),JP,US Fターム(参考) 4C076 AA36 AA54 BB01 DD21 EE30 EE31 EE42 FF01 GG14

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジルコニアを含む形状づけられた要素を有することを特徴とす
    る成形装置用部材。
  2. 【請求項2】 パンチであることを特徴とする請求項1記載の成形装置用部材
  3. 【請求項3】 前記形状づけられた要素は、前記パンチの全体を構成している
    ことを特徴とする請求項2記載の成形装置用部材。
  4. 【請求項4】 前記形状づけられた要素は、前記パンチの一部を構成しており
    、該パンチは、少なくとも1つの他の部分を含んでいることを特徴とする請求項
    2記載の成形装置用部材。
  5. 【請求項5】 前記少なくとも1つの他の部分は、ジルコニアもしくは他の適
    切な材料からなることを特徴とする請求項4記載の成形装置用部材。
  6. 【請求項6】 少なくとも使用時に成形材料の表面と接触する前記パンチの表
    面部分が、ジルコニアを含む前記形状づけられた要素によって構成されているこ
    とを特徴とする請求項5記載の成形装置用部材。
  7. 【請求項7】 ジルコニアを含む前記形状づけられた要素は、少なくとも1つ
    の突出部を有する表面を含んでおり、この突出部は、使用時に対応する1つまた
    はそれ以上の凹部を前記部材を用いた成形品に形成するように設けられているこ
    とを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の成形装置用部材。
  8. 【請求項8】 ジルコニアを含む前記形状づけられた要素は、少なくとも1つ
    の凹部を有する表面を含んでおり、この凹部は、使用時に対応する1つまたはそ
    れ以上の浮出部を前記部材を用いた成形品に形成するように設けられていること
    を特徴とする請求項2〜7のいずれかに記載の成形装置用部材。
  9. 【請求項9】 前記少なくとも1つの突出部または前記少なくとも1つの凹部
    は、1つまたはそれ以上のアルファベットの文字の形状となっていることを特徴
    とする請求項7または8記載の成形装置用部材。
  10. 【請求項10】 ジルコニアを含む前記形状づけられた要素は、裸眼では実質
    的に見えない形状的特徴を成形品に与えるような形状および寸法となっているこ
    とを特徴とする請求項2〜9のいずれかに記載の成形装置用部材。
  11. 【請求項11】 ジルコニアを含む前記形状づけられた要素は、成形品を模造
    品から区別するのに適した形状的特徴を成形品に与えるような形状となっている
    ことを特徴とする請求項2〜10のいずれかに記載の成形装置用部材。
  12. 【請求項12】 ダイであることを特徴とする請求項1記載の成形装置用部材
  13. 【請求項13】 前記形状づけられた要素は、前記ダイの全体を構成している
    ことを特徴とする請求項12記載の成形装置用部材。
  14. 【請求項14】 前記形状づけられた要素は、前記ダイの一部を構成しており
    、該ダイは、少なくとも1つの他の部分を含んでいることを特徴とする請求項1
    3記載の成形装置用部材。
  15. 【請求項15】 前記少なくとも1つの他の部分は、ジルコニアもしくは他の
    適切な材料からなることを特徴とする請求項14記載の成形装置用部材。
  16. 【請求項16】 前記形状づけられた要素は、前記ダイの内側のライナである
    ことを特徴とする請求項14または15記載の成形装置用部材。
  17. 【請求項17】 前記形状づけられた要素は、実質的にジルコニアからなるこ
    とを特徴とする請求項1〜16のいずれかに記載の成形装置用部材。
  18. 【請求項18】 前記形状づけられた要素は、アルミナと混合された5〜20
    重量%のジルコニアを含んでいることを特徴とする請求項1〜16のいずれかに
    記載の成形装置用部材。
  19. 【請求項19】 成形装置における使用に適していることを特徴とする、前記
    のように実質的にジルコニアを含むパンチまたはダイ。
  20. 【請求項20】 請求項1に記載の部材を少なくとも1つ含むことを特徴とす
    る成形装置。
  21. 【請求項21】 錠剤の形成に適しているとともに、請求項2〜11のいずれ
    かに記載の少なくとも1つのパンチおよび/または請求項12〜16のいずれか
    に記載の少なくとも1つのダイを含んでいることを特徴とする請求項20記載の
    成形装置。
  22. 【請求項22】 少なくとも一対のパンチと1つのダイを含み、これらのパン
    チとダイは、使用時に協同して複数の端部および角部を有する成形品を形成する
    ような形状となっていることを特徴とする請求項21記載の成形装置。
  23. 【請求項23】 ゼラチンカプセルに挿入する粉末プラグの製造に適している
    ことを特徴とする請求項20記載の成形装置。
  24. 【請求項24】 前記形状づけられた要素は、円筒形チューブであることを特
    徴とする請求項22記載の成形装置。
  25. 【請求項25】 錠剤の製造用装置における使用に適していることを特徴とす
    る、ジルコニアもしくはジルコニアを含む成分からなる部材。
  26. 【請求項26】 成形材料とともにジルコニウムを含む化合物を導入すること
    を含むことを特徴とする、人間または動物に処方可能な成形品の製造方法。
  27. 【請求項27】 前記成形材料と混合された状態でジルコニアを型に導入する
    ことを特徴とする請求項26記載の人間または動物に処方可能な成形品の製造方
    法。
  28. 【請求項28】 前記成形材料の先にジルコニアを型に導入することを特徴と
    する請求項26記載の人間または動物に処方可能な成形品の製造方法。
  29. 【請求項29】 前記成形品は、錠剤であることを特徴とする請求項26〜2
    8のいずれかに記載の人間または動物に処方可能な成形品の製造方法。
  30. 【請求項30】 前記成形品は、薬の錠剤であることを特徴とする請求項29
    記載の人間または動物に処方可能な成形品の製造方法。
  31. 【請求項31】 実質的に前記のような成形品の製造方法。
  32. 【請求項32】 請求項26〜31のいずれかに記載の製造方法によって製造
    されていることを特徴とする成形品。
  33. 【請求項33】 ジルコニアが含まれていることを特徴とする薬の錠剤。
  34. 【請求項34】 前記錠剤の総重量に対して0.05重量%〜20重量%のジ
    ルコニアが含まれていることを特徴とする請求項33記載の薬の錠剤。
  35. 【請求項35】 前記錠剤の総重量に対して0.05重量%〜10重量%のジ
    ルコニアが含まれていることを特徴とする請求項34記載の薬の錠剤。
JP2000582225A 1998-11-18 1999-11-18 成形品の製造装置および製造方法 Pending JP2002529255A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB9825309.9 1998-11-18
GBGB9825309.9A GB9825309D0 (en) 1998-11-18 1998-11-18 Improvements in or relating to the manufacture of moulded products
GBGB9908440.2A GB9908440D0 (en) 1998-11-18 1999-04-13 Improvements in or relating to the manufacture of moulded products
GB9908440.2 1999-04-13
PCT/GB1999/003853 WO2000029205A1 (en) 1998-11-18 1999-11-18 Apparatus and method for manufacturing moulded products

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002529255A true JP2002529255A (ja) 2002-09-10

Family

ID=26314692

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000582225A Pending JP2002529255A (ja) 1998-11-18 1999-11-18 成形品の製造装置および製造方法

Country Status (6)

Country Link
EP (1) EP1140479B1 (ja)
JP (1) JP2002529255A (ja)
AT (1) ATE236009T1 (ja)
DE (1) DE69906577D1 (ja)
GB (1) GB2343862A (ja)
WO (1) WO2000029205A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009539966A (ja) * 2006-06-13 2009-11-19 セーエスウーエム、サントル、スイス、デレクトロニック、エ、ド、ミクロテクニック、ソシエテ、アノニム 回折性微小構造を有する薬学的錠剤およびそのような錠剤を製造するための圧縮ダイ

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10064639C2 (de) * 2000-12-22 2003-01-30 Henkel Kgaa Tablettenpreßstempel mit Kugelgewindetrieb
DE10064640C2 (de) * 2000-12-22 2003-01-09 Henkel Kgaa Tablettenpreßstempel-Anordnung
CH699631B1 (de) * 2007-01-12 2010-04-15 Suisse Electronique Microtech Realisieren einer diffraktiven Mikrostruktur in eine Pillenoberfläche.
US10363221B2 (en) 2007-10-17 2019-07-30 I-Property Holding Corp. Manufacturing solid pharmaceutical dosage forms with visible micro- and nanostructured surfaces and micro- and nanostructured pharmaceutical dosage form
FR2933897B1 (fr) * 2008-07-18 2011-05-20 Eurotab Dispositif pour former des tablettes par compaction a volume constant
FR2946916B1 (fr) * 2009-06-17 2012-11-16 Eurotab Procede et dispositif de fabrication de produits compactes par compaction lente
EP2607067B1 (en) * 2011-12-21 2014-06-25 I Holland Limited Punch for a tablet press and method for manufacturing such a punch
DE102014209661A1 (de) * 2014-05-21 2015-11-26 Bundesdruckerei Gmbh Presswerkzeug und Verwendung einer Keramikfolie als Presswerkzeug sowie Verfahren zur Herstellung einer Keramikfolie

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB883389A (en) * 1959-07-31 1961-11-29 Evans Medical Ltd Improvements in or relating to bacteriological testing
JPS61143552A (ja) * 1984-12-14 1986-07-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光学ガラス素子のプレス成形用型
JPS61249735A (ja) * 1985-04-30 1986-11-06 Toyo Soda Mfg Co Ltd プラスチック成形用ダイス
GB8530365D0 (en) * 1985-12-10 1986-01-22 Univ Bath Manufacture of moulded products
JP2526869B2 (ja) * 1986-08-07 1996-08-21 東ソー株式会社 打錠機用粉体成形用型
JPH0230663A (ja) * 1988-07-20 1990-02-01 Sumitomo Chem Co Ltd ジルコニア質焼結体およびその製造方法
US5232878A (en) * 1989-06-30 1993-08-03 Hoya Corporation Process for producing inorganic biomaterial
US5308556A (en) * 1993-02-23 1994-05-03 Corning Incorporated Method of making extrusion dies from powders
JPH09174661A (ja) * 1995-12-25 1997-07-08 Tosoh Corp ポリスチレン系樹脂発泡シート製造用ダイス及びポリスチレン系樹脂発泡シートの製造方法
EP0838329A1 (en) * 1996-10-28 1998-04-29 Eastman Kodak Company A materials transporting element
DE19646475A1 (de) * 1996-11-11 1998-05-14 Notter Werkzeugbau Gmbh Tablettierwerkzeug mit adhäsionshemmender Beschichtung
DE29807840U1 (de) * 1998-04-30 1998-09-03 Notter GmbH Werkzeugbau, 75248 Ölbronn-Dürrn Tablettierwerkzeug, insbesondere Tablettierstempel oder Tablettiermatritze

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009539966A (ja) * 2006-06-13 2009-11-19 セーエスウーエム、サントル、スイス、デレクトロニック、エ、ド、ミクロテクニック、ソシエテ、アノニム 回折性微小構造を有する薬学的錠剤およびそのような錠剤を製造するための圧縮ダイ

Also Published As

Publication number Publication date
EP1140479B1 (en) 2003-04-02
GB2343862A (en) 2000-05-24
DE69906577D1 (de) 2003-05-08
WO2000029205A1 (en) 2000-05-25
GB9927318D0 (en) 2000-01-12
EP1140479A1 (en) 2001-10-10
ATE236009T1 (de) 2003-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6036974A (en) Method and apparatus for preparation of molded tablet and thereby prepared molded tablet
Johansson et al. Degree of pellet deformation during compaction and its relationship to the tensile strength of tablets formed of microcrystalline cellulose pellets
CN104873455B (zh) 包覆的抗篡改控制释放剂型
US5609883A (en) Compressed tablet transitory lubricant system
CN105360879B (zh) 用于压片的包埋液体润滑剂
JP2002529255A (ja) 成形品の製造装置および製造方法
ZA200405805B (en) Dry granulated formulations of azithromycin
US20030091625A1 (en) Method and device for producing compression coated tablets
US6432534B1 (en) Process for the production of tablets and tablets
EP1421944B1 (en) Antacid and laxative tablet comprising magnesium oxide
KR20040037138A (ko) 유핵형 속용붕괴성 성형품
Li et al. Evaluation of bilayer tablet machines—a case study
Yang et al. Compaction simulator study of a novel triple-layer tablet matrix for industrial tableting
KR100855327B1 (ko) 핵을 갖는 성형품의 제조방법
EP2422771A1 (en) Tablet and pestles therefor
EP2498818A2 (en) Microcrystalline cellulose and calcium phosphate compositions useful as pharmaceutical excipients
JP3884056B1 (ja) 口腔内速崩錠の製造方法
Kara et al. An application for zirconia as a pharmaceutical die set
Pitt Tablet formulation
Shipar et al. Affect of granule sizes, types and concentrations of lubricants and compression forces on tablet properties
CN100410063C (zh) 有核成型品的制造方法
JP2004131398A (ja) 錠剤用滑沢剤
Mudbidri Tablet compression principles
Bhowmik et al. Immediate release drug delivery system-A novel drug delivery system
JP2010519043A (ja) センタリングされた圧縮コーティング錠を作製するための方法および装置