JP6795922B2 - 錠剤 - Google Patents
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Description
本実施形態に係る錠剤は、少なくともカチオン化セルロース、ポリエチレングリコール及び炭酸ガス発生物を含有する粉末混合物の圧縮成型物である。すなわち、本実施形態に係る錠剤は、当該粉末混合物を圧縮成型してなる錠剤である。以下、粉末混合物中に含まれ得る各種成分について詳述する。
カチオン化セルロースとしては、具体的には、塩化o−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース(別称「ポリクオタニウム−10」)、塩化o−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・ヒドロキシエチルセルロース共重合体等が挙げられる。これらの中でも、対象に対してすべすべ感、しっとり感などを付与できるという観点から、塩化o−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロースが好ましく用いられる。なお、上記カチオン化セルロースは単独で用いても、複数を組み合わせて用いてもよい。
本実施形態の粉末混合物は、ポリエチレングリコールを含む。ポリエチレングリコールのグレードに特に限定はないが、重量平均分子量が100〜20,000程度のものを好適に用いることができる。
炭酸ガス発生物は、本実施形態の錠剤が浴水等に投入された際に炭酸ガスを発生させるものである。炭酸ガス発生物は、酸と炭酸塩とを組み合わせたものが好ましい。なお、炭酸ガスを好適に発生させる観点から、炭酸ガス発生物中における酸と炭酸塩との含有量の比は1:0.5〜1:4、好ましくは1:0.7〜1:3程度とすることができる。
本実施形態において、粉末混合物はさらに油性成分を含有していてもよい。油性成分としては、水に不溶又は難溶であって、常温で液状を又は固体のものが好ましく、例えば次のようなものがあげられる。これらの油性成分は、1種又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
本実施形態において、錠剤は浴用錠剤として使用することができる。その場合、本発明の効果を損なわない限り、粉末混合物はさらに通常浴用剤に用いられている公知の浴用剤原料をその他の成分として配合することができる。その他の成分としては、例えば、無機塩、殺菌剤、界面活性剤、生薬類、色素、顔料・鉱物類、保湿成分、退色防止剤、pH調整剤等が挙げられる。
本実施形態の錠剤は、上記各成分を混合して得られる粉末混合物を打錠機等で圧縮成型して製造することができる。打錠機は、臼の中に粉末混合物を充填し、下杵と上杵の間で圧縮して成型する装置である。打錠機には、1個の臼内で上下一組の杵が上下運動して圧縮する単発打錠機、水平に回転するターンテーブルの外周に、臼が等間隔に埋め込まれ、ターンテーブルが回転する間に、充填・圧縮・排出の一連の操作が連続的に行われるロータリー打錠機がある。周知の打錠機として、単発打錠機には志賀製作所製打錠機などを、ロータリー打錠機には株式会社菊水製作所製打錠機などを用いることができる。なお、打錠機を用いずとも、例えば作製する錠剤の重量に合わせた杵臼と、理研機器株式会社などの油圧式ポンプなどを用いて単発打錠し、錠剤を作製することもできる。圧縮成型方法は制限されるべきでなく、直接粉末圧縮法(直打法)や顆粒圧縮法(間接圧縮法)により製造することができる。また、各成分の混合の順序や混合方法等は適宜選定される。混合条件や、圧縮成型条件についても特に限定されず、当業者が適宜設定することができる。なお、打錠することにより作製された錠剤を打錠剤といい、特に発泡成分が含まれている錠剤を発泡打錠剤という。また、そのような錠剤を上述のとおり浴用錠剤として使用する場合、打錠入浴剤といい、発泡成分が含まれる場合は、発泡打錠入浴剤という。
表1及び表2に示す処方に基づき各成分を均一に混合し、粉末混合物を作製した。この粉末混合物を油圧式単発式打錠機を用いて圧縮成型し、1錠あたりの重量が15gの錠剤を作製した。作製した錠剤は、直径が30mmであり厚みが15mmである円柱形状であった。
・カチオン化セルロース
塩化o−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース:カチナール LC−100(東邦化学工業株式会社製)
・炭酸ガス発生物
コハク酸:コハク酸(川崎化成工業株式会社製)、平均粒子径:400μm
炭酸ナトリウム:ソーダ灰デンス(株式会社トクヤマ製)、平均粒子径:300μm
炭酸ナトリウム:ソーダ灰ライト(株式会社トクヤマ製)、平均粒子径:80μm
炭酸水素ナトリウム:Sodium Bicarbonate(NOVACARB製)、平均粒子径:290μm
得られた各錠剤について、錠剤の側面をプッシュプルゲージ(アイコーエンジニアリング株式会社製、条件・仕様等は以下のとおり)を用いて圧縮し、圧縮した時の最大圧力を錠剤の硬度として評価した。計三錠の硬度を測定し、その平均値を測定値とした。評価基準は、硬度が3kgf以上である場合を○、それに満たない場合を×とした。結果を表1及び表2に示す。
フォースゲージ:MODEL−RX
電動スタンド:MODEL−1307
計測用アタッチメント:012B(円形、直径14mm)
計測時の電動スタンド速度:8mm/min
錠剤の製造適性(粉末の飛散抑制性)の良否を、粉末混合物の嵩密度を測定することで評価した。嵩密度の測定は以下の手順に従って行った。
1)指定容器(容量100mL)に、高さ15cmの位置から表1及び表2に示す処方に基づき得られた粉末混合物を充てんした(山盛りになるまで)。
2)ガラス棒で山盛り部分をすり切り、満注状態で計量した。
3)嵩密度(g/mL)を算出した。
計三回嵩密度を測定し、その平均値を測定値とした。評価基準は、嵩密度が0.8〜1.1g/mLである場合を○、0.75g/mL以上0.8g/mL未満又は1.1g/mL超1.15g/mL以下である場合を△、いずれにも該当しない場合を×とした。結果を表1及び表2に示す。なお、粉末の飛散は、粒子径の小さい粒子が多いと起こり易く、その場合、嵩密度が低くなる。また、反対に嵩密度が高い場合、すなわち粒子径の大きい粒子が多い場合は、粉末間の結合性が悪くなり、錠剤化し難くなる。このように嵩密度が低過ぎても高過ぎても、錠剤の製造適性の観点からは好ましくない。
Claims (4)
- カチオン化セルロース、ポリエチレングリコール及び炭酸ガス発生物を含有し、前記炭酸ガス発生物が、平均粒子径が50〜150μmである炭酸塩粒子を、前記炭酸ガス発生物の全質量を基準として2〜52質量%含有する粉末混合物の、圧縮成型物である錠剤。
- 前記炭酸ガス発生物の含有量が、前記カチオン化セルロースの含有量の50倍以上である、請求項1に記載の錠剤。
- 前記粉末混合物がさらに油性成分を含有する、請求項1記載の錠剤。
- 前記油性成分の含有量が、前記カチオン化セルロースの含有量の10倍以下である、請求項3記載の錠剤。
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