JP6072186B1 - 発泡性圧縮成形型入浴剤 - Google Patents
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Abstract
Description
1.次の成分(a)〜(d)
(a)テルペン系香料
(b)流動パラフィン
(c)炭酸塩
(d)コハク酸および/またはフマル酸
を含有し、成分(b)の流動パラフィンを、入浴剤全量に対して0.05〜3.0重量%含有することを特徴とする発泡性圧縮成形型入浴剤。
2.テルペン系香料が、炭素数10のモノテルペンであることを特徴とする1.に記載の発泡性圧縮成形型入浴剤。
3.テルペン系香料が、テルペン系炭化水素、テルペン系アルコール、テルペン系エステルのいずれか1種以上である、1.または2.に記載の発泡性圧縮成形型入浴剤。
4.成分(d)がコハク酸である、1.〜3.に記載の発泡性圧縮成形型入浴剤。
すなわち、本発明の発泡性圧縮成形型入浴剤は浴湯に溶解した直後から香り立ちに優れているので、入浴者は入浴後すぐに良好な香り立ちを感じることができ、アロマテラピー効果が得られる。また、本発明の発泡性圧縮成形型入浴剤は、発泡性にも優れているので、血行促進や疲労回復等の効果が得られ、高い入浴効果を得ることができる。
本発明の発泡性圧縮成形型入浴剤は、成分(a)テルペン系香料を、特定量の成分(b)流動パラフィン、成分(c)炭酸塩、成分(d)コハク酸および/またはフマル酸と組み合わせ、発泡性圧縮成形型入浴剤とすることが、浴湯に溶解した直後から香り立ちを高めるために重要である。
本発明はテルペン系香料化合物を必須成分として含有する。中でも、炭素数10のモノテルペンおよびその誘導体(炭素数10以上の化合物を含む。)であることが好ましく、さらには、テルペン系炭化水素、テルペン系アルコール、テルペン系エステルのいずれか1種以上であることが特に好ましい。ここでモノテルペンとは、2つのイソプレン単位からなる炭素数10からなる香料化合物であり、鎖状(非環式)のものと環を含む環状のものがある。さらに、本発明におけるテルペン系香料は、テルペン系炭化水素、テルペン系アルコール、テルペン系エステル、テルペン系アルデヒドも含むものである。
本発明のテルペン系香料は、イソプレンを構成単位とする香料化合物やその誘導体であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、オシメン、ミルセン、コスメン、シトラール、シトロネラール、シトロネロール、リナロール等の鎖状モノテルペン、リモネン、メンタン、テルピネン、フェランドレン、テルピノレン、シメン等の単環式モノテルペン、α−ピネン、β−ピネン、カンフェン、カレン、サビネン、ツジェン等の二環式モノテルペンが挙げられる。
これらのテルペン系香料化合物は、単独または2種以上を組み合わせて本発明入浴剤中に0.001〜5重量%、特に0.01〜2重量%、さらに0.1〜1重量%含有するのが、浴湯に溶解したときの香り立ちや、香り立ちの持続性、さらに製剤の保存安定性の点で好ましい。
本発明の発泡性圧縮成形型入浴剤は、流動パラフィンを必須成分として含有する。流動パラフィンは、常温で無色透明な非揮発性の液体であり、水に不溶な経時的に安定な物質である。流動パラフィンは、乳化しやすく、また皮膚への浸透性に優れるため、保湿効果やスキンケア効果を与えるために液状の入浴剤の一成分として好ましく配合される物質でもある。
本発明の成分(b)流動パラフィンは、特定量を、成分(a)テルペン系香料と組み合わせることにより、発泡時に良好な香り立ちを発揮させるものである。その含有量は、発泡性圧縮成形型入浴剤全量に対して、0.05〜3.0重量%の範囲が好ましく、0.05〜1.0重量%の範囲がさらに好ましい。流動パラフィンの含有量が0.05重量%より少ない場合には、成分(a)テルペン系香料の香り立ちが弱くなり、また、含有量が3.0重量%より多い場合には、溶解した浴湯の感触や見た目が悪くなり好ましくない。
<成分(c)炭酸塩、成分(d)コハク酸および/またはフマル酸>
本発明の発泡性圧縮成形型入浴剤は、成分(c)炭酸塩と、成分(d)コハク酸および/またはフマル酸とを必須成分として含むものである。
成分(c)炭酸塩としては、浴湯中でコハク酸および/またはフマル酸と反応して炭酸ガスを発生するものであればよく、例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸カリウム、炭酸マグネシウム、重質炭酸マグネシウム等が挙げられ、これらの1種または2種以上を用いることができる。
成分(d)コハク酸および/またはフマル酸は、コハク酸、フマル酸それぞれ単独で使用してもよいし、コハク酸とフマル酸を混合して使用してもよい。炭酸塩と有機酸とを含有する一般的な発泡入浴剤において、リンゴ酸やクエン酸等のヒドロキシ酸を有機酸として使用することは公知であるが、本発明の発泡性圧縮成形型入浴剤においては、リンゴ酸やクエン酸等のヒドロキシ酸は有機酸として使用することは好ましくない。これは、リンゴ酸やクエン酸等のヒドロキシ酸の水溶解度(リンゴ酸:558g\L, 20℃、クエン酸:730g\L, 20℃)が、コハク酸(58g\L, 20℃)やフマル酸(6.3g\L, 25℃)に比べて大きく、空気中の水分を取り込み炭酸塩との反応が進行してしまい、製剤の保存安定性が悪くなるからである。
本発明の発泡性圧縮成形型入浴剤において、成分(c)炭酸塩と成分(d)コハク酸および/またはフマル酸との含有割合は、選択した炭酸塩の種類、発泡の度合等に応じて適宜設定することができる。成分(c)炭酸塩は、発泡入浴剤の全重量に対して、20〜85重量%であることが好ましく、40〜75重量%がより好ましい。
成分(d)コハク酸および/またはフマル酸は、発泡性圧縮成形型入浴剤の全重量に対して、10〜75重量%であることが好ましく、20〜55重量%がより好ましく、さらに、30重量%より少なく含有することが特に好ましい。
成分(c)炭酸塩および成分(d)コハク酸および/またはフマル酸の含有割合が上記範囲であると、炭酸ガスの発生効率がよく、成分(a)テルペン系香料の香り立ちが良好であるため好ましい。
また本発明の発泡性圧縮成形型入浴剤は、必要に応じて、公知の水溶性フィルム等で覆ってもよい。
本発明の発泡性圧縮成形型入浴剤は、圧縮成形により製剤化されたものであり、粉状の入浴剤や顆粒状の入浴剤は含まない。粉状や顆粒状の入浴剤は製剤の表面積が大きいために、空気中の水分との接触面積が大きくなり、製剤中の炭酸塩と有機酸との反応を抑制できず、製剤の保存安定性が悪くなるからである。
本発明の発泡性圧縮成形型入浴剤は、上記成分を混合し圧縮成形することにより製造される。圧縮成形する場合には、ブリケットもしくは錠剤が得られるものであれば限定されず、周知のブリケット機、打錠機を用いることができる。周知のブリケット機としては、ブリケッティングマシン(新東工業株式会社製)等を用いることができる。打錠機は、臼の中に粉末混合物を充填し、下杵と上杵の間で圧縮して成形する装置である。打錠機には、1個の臼内で上下一組の杵が上下運動して圧縮する単発打錠機、水平に回転するターンテーブルの外周に、臼が等間隔に埋め込まれ、ターンテーブルが回転する間に、充填・圧縮・排出の一連の操作が連続的に行われるロータリー打錠機がある。周知の打錠機として、単発打錠機には志賀製作所製打錠機などを、ロータリー打錠機には株式会社菊水製作所製打錠機などを用いることができる。また、作製する錠剤の重量に合わせた杵臼と、例えば理研機器株式会社などの油圧式ポンプなどを用いて単発打錠し、圧縮成形型入浴剤を作製することもできる。圧縮成形方法は制限されるべきでなく、直接粉末圧縮法(直打法)や顆粒圧縮法(間接圧縮法)により製造することができる。また、各成分の混合の順序や混合方法等は適宜選定される。
ブリケット機を用いるときのブリケットの粒径は、ブリケットの溶解性の観点から10mm以下が好ましく、7mm以下がより好ましく、5mm以下が更に好ましい。ブリケットの形状としては、特に限定されるものではないが、ブリケット状、アーモンド状、ピロー状、フィンガー状、レンズ状等が好ましい。
打錠機を用いるときの錠剤の大きさは、円柱状の場合には直径(多角形の場合には1辺の長さ)が80mm以下のものが好ましく、70mm以下がより好ましく、また、10mm以上が好ましく、30mm以上がより好ましい。錠剤の厚みは、20mm以下が好ましく、17mm以下がより好ましく、また、5mm以上が好ましく、8mm以上がより好ましく、10mm以上がさらに好ましい。錠剤の形状は、特に限定されるものではないが、円柱形状、ブロック形状、球形状、半球形状、多角体形状等が好ましい。
塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化アンモニウム等の塩化物、硫酸ナトリウム、硫酸アルミニウム、硫酸鉄、硫酸アルミニウムカリウム、チオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸カルシウム、チオ硫酸カリウム、次亜硫酸ナトリウム等の硫酸塩、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸カルシウム等の硝酸塩、リン酸ナトリウム、リン酸水素カルシウム等のリン酸塩、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム等のケイ酸塩;硫化カルシウム、重硫化カルシウム、硫化カリウム、硫化ナトリウム、硫化アンモニウム、硫化バリウム、硫化亜鉛、硫化スズ、硫化アンチモン、硫化鉄、二硫化炭素、硫化リン等の硫化物、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム等の水酸化物、ホウ砂、ホウ酸、酸化カルシウム、臭化カリウム、過マンガン酸カリウム等。かさ調整剤や、製剤助剤、特に製剤安定化剤として含有することができる。上記無機塩類の中でも、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸アルミニウムカリウム、リン酸ナトリウム等のリン酸塩、ケイ酸カルシウムが好適であり、特に、本発明の発泡性圧縮成形型入浴剤は、硫酸ナトリウム、ケイ酸カルシウムを含有することが好ましい。また、これら無機塩類(炭酸塩を除く)の含有量は、発泡性圧縮成形型入浴剤の全重量に対して、0〜50重量%が好ましく、0〜30重量%がより好ましく、さらに0〜20重量%が好ましい。
<油性成分類>
ヌカ油、ホホバ油、オリーブ油、大豆油等の天然油脂;ワセリン、スクワラン、スクワレン等の炭化水素;ステアリルアルコール、セチルアルコール等のアルコール;ミリスチン酸、ラウリン酸、パルミチン酸等の脂肪酸;モノグリセライド、トリグリセライド等の合成油脂;シリコーン等。これらは、保湿成分としても含有することができる。この油性成分類の含有量は、発泡性圧縮成形型入浴剤の全重量に対して、0〜10重量%が好ましく、0〜5重量%がより好ましく、さらに0〜3重量%が好ましい。
<高分子物質類>
カルボキシメチルセルロースおよびその塩、ヒドロキシエチルセルロールおよびその塩、アルギン酸およびその塩、ポリリン酸およびその塩、ポリアクリル酸およびその塩、ピロリン酸およびその塩、結晶セルロース、アラビアゴム、キサンタンガム、グアーガム、ローカストビーンガム、ゼラチン、スチレン重合体エマルション、デキストリン、ポリエチレングリコール、カゼイン、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール等。これらは、製剤助剤や、保湿成分として含有することができる。上記高分子物質類の中でも、本発明の発泡性圧縮成形型入浴剤は、デキストリン、ポリエチレングリコールを含有することが好ましい。これら高分子物質類の含有量は、発泡性圧縮成形型入浴剤の全重量に対して、0〜10重量%が好ましく、0〜5重量%がより好ましく、さらに0〜3重量%が好ましい。特に、デキストリンとポリエチレングリコールは、それぞれ0.01〜3重量%の範囲で含有することが、好ましい。
ハッカ、ユーカリ、レモン、バーベナ、シトロネラ、カヤプテ、サルビア、タイム、クローブ、ローズマリー、ヒソップ、ジャスミン、カモミール、ネロリ、ヨモギ、ペリーラ、マジョラム、ローレル、ジュニパーベリー、ナツメグ、ジンジャー、オニオン、ガーリック、ラベンダー、ベルガモット、クラリーセージ、ペパーミント、バジル、ローズ、プチグレン、シナモン、メース、ボルネオール、ロジノール、オレンジ、アルテミシア、カンフル、メントール、シネオール、オイゲノール、ヒドロキシシトロネラール、サンダルウッド、コスタス、ラブダナム、アンバー、ムスク、サリチル酸メチル、ソウジュツ、ビャクジュツ、カノコソウ、ケイガイ、コウボク、センキュウ、トウヒ、トウキ、ショウキョク、シャクヤク、オウバク、オウゴン、サンシン、ケイヒ、ニンジン、ブクリョウ、ドクカツ、ショウブ、ガイヨウ、マツブサ、ビャクシ、ジュウヤク、ウイキョウ、チンピ、カミツレ等の精油類、亜硝酸アミル、トリメチルシクロヘキサノール、アリルサルファイド、ノニルアルコール、デシルアルコール、フェニルエチルアルコール、炭酸メチル、炭酸エチル、フェニル酢酸エステル、グアイアコール、インドール、クレゾール、チオフェノール、p−ジクロロベンゼン、p−メチルキノリン、イソキノリン、ピリジン、アブシンス油酢酸、酢酸エステル等の「Perfume and Flavor Materials of Natural Origin」,Steffen Arctander,Allured Pub.Co.(1960)、「香りの百科」,日本香料協会編,朝倉書店(1989)、「Flower oils and Floral Compounds In Perfumery」,Danute Pajaujis Anonis,Allured Pub.Co.(1993)、「Perfume and Flavor Chemicals(aroma chemicals)」,Vols.I and II,Steffen Arctander,Allured Pub.Co.(1994)、「香料と調香の基礎知識」, 中島基貴編著,産業図書(1995)、「合成香料 化学と商品知識」,印藤元一著,化学工業日報社(1996)、「香りの百科事典」,谷田貝光克編,丸善(2005)に記載の香料成分や精油成分を成分(a)以外にも、含有することができる。これらの香料成分、精油成分は、1種単独で使用されても、また2種以上を任意に組み合わせて、調合香料として使用することもできる。さらに、溶剤、香料安定化剤等を適宜混合し、香料組成物として使用することもできる。この香料成分・精油成分類の含有量は、発泡性圧縮成形型入浴剤の全重量に対して、0〜5重量%が好ましく、0〜3重量%がより好ましく、さらに0〜2重量%が好ましい。
カミツレ、ガイヨウ、カンピ、ウイキョウ、ケイガイ、ケイヒ、ショウキョウ、チンピ、センキュウ、ショウブ、トウキ、トウヒ、ドクダミ、トウガラシ、シラカバ、ゴボウ、ニンジン、ニンニク、チョウジ、ローズマリー、ユズ、タイム等。これらは抽出液として含有しても良い。また、香料もしくは保湿成分としても含有することができる。
<酵素類>
トリプシン、α−キモトリプシン、ブロメライン、パパイン、プロテアーゼ、プロクターゼ、セラチオペプチダーゼ、リゾチーム、ペプシン等。
<顔料・鉱物類>
酸化チタン、タルク、クレー、カオリン、ベンガラ、黄酸化鉄、マイカ、雲母、チタン、二酸化チタン、酸化亜鉛、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ベントナイト、ゼオライト、無水ケイ酸、メタケイ酸、中性白土等、これらの被覆粒(顆粒)等。これらは、製剤助剤としても含有することができる。
<色素類>
青色1号、青色2号、赤色102号、赤色106号、赤色227号、赤色230号の(1)、黄色4号、黄色5号、黄色202号の(1)、緑色3号、緑色201号、緑色204号、橙色205号等の法定色素、クロロフィル、リボフラビン、アンナット、アントシアニン等の天然色素等。
<ビタミン類およびその誘導体>
ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンF、ビタミンH、パントテン酸、ニコチン酸又はその誘導体、ビタミンEニコチン酸エステル、酢酸トコフェロール、アスコルビン酸ナトリウム等。これらは、保湿成分としても含有することができる。
アナアオサ、ミル、ウスバアオノリ、ヒトエグサ、スジアオノリ、カサノリ、ヘライワヅタ、ハネモ、ナガミル等の緑藻植物、ウミウチワ、アミジグサ、モズク、イロロ、マツモ、イワヒゲ、ハバノリ、ウルシグサ、カジメ、マコンブ、ワカメ、トロロコンブ、ヒジキ、アラメ、ホンダワラ、ウミトラノオ等の褐藻植物、マルバアマノリ、アサクサノリ、スサビノリ、ウミゾウメン、ヒラクサ、マクサ、トリアシ、ハナフノリ、フクロフノリ、トサカノリ、トゲキリンサイ、アカバギンナンソウ、コトジツノマタ、ツノマタ、アヤニシキ、マクリ、エゴノリ、オゴノリ、イバラノリ等の紅藻植物等から得られる抽出物等。これらは、保湿成分としても含有することができる。
<植物抽出物類>
アロエ抽出物、緑茶抽出物、ヘチマ水、カモミラエキス、カンゾウエキス、コンフリーエキス、ユーカリエキス、ローヤルゼリーエキス、レモン抽出液、ローズヒップ抽出液、モモの葉エキス等。抽出方法に特に制限はない。これらは、保湿成分としても含有することができる。
<冷感物質類>
メントール、カンフル、チモール等のメントール誘導体、単環式化合物、二環式アルコール、三環式アルコール、三環式アミド、ハッカ油等。
セラミド、セラミド誘導体、セラミド類似物質などのセラミド類等;乳酸ナトリウム、酒石酸二ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、グルタミン酸二ナトリウム等の有機酸塩類;イソプレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、キシロース、キシリトール、ソルビトール等の多価アルコール類;ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン等の水溶性高分子、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸等のムコ多糖類、コラーゲンやその誘導体、蛋白質、ケラチン、フィブロインおよびその加水分解物;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル等の脂肪酸エステル、シア脂、スクワラン、プラセンタ、アルブチン、カゼイン、シルク、はちみつ等。この保湿成分類の含有量は、発泡性圧縮成形型入浴剤の全重量に対して、0〜10重量%が好ましく、0〜5重量%がより好ましく、さらに0〜3重量%が好ましい。
精製水、イオン交換水、エタノール、プロパノール、ベンジルアルコール等のアルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブタンジオール等の多価アルコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコール−tert−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、フェニルカルビトール、フェニルセロソルブ、ベンジルカルビトール等のグリコールエーテル類、n−パラフィン等のパラフィン類、ジエチルフタレート、ベンジルベンゾエート、トリエチルシトレート、ミリスチン酸イソプロピル等のエステル類、その他3−メチル−4−メトキシブタノール、N−メチルピロリドン、炭酸プロピレン等が挙げられる。これらの溶剤は、圧縮成形型入浴剤として作製できる限り含有することができる。また、1種単独で使用することも、また2種以上を任意に組み合わせて使用することもできる。さらに、上記香料成分とともに混合し、香料組成物として使用することもできる。
<界面活性剤>
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等の非イオン系活性剤;石けん用素地などの脂肪酸エステル、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム等の陰イオン系活性剤;アルキルベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等の両性界面活性剤;アルキルアミン塩、第四級アンモニウム塩等の陽イオン性界面活性剤等。この界面活性剤の含有量は、発泡性圧縮成形型入浴剤の全重量に対して、0〜10重量%が好ましく、0〜5重量%がより好ましく、さらに0〜3重量%が好ましい。
グリシン、アラニン、グルタミン酸などのアミノ酸;サリチル酸およびその塩等。
<pH調整剤>
リン酸水素二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、クエン酸水素二ナトリウム、クエン酸三ナトリウム等。
<殺菌剤>
イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、ジクロロイソシアヌル酸、銀ゼオライト、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼントニウム、塩化クロルヘキシジン、ヒノキチオール、フェノール、グリチルリチン酸塩およびその誘導体等。この殺菌剤含有量は、発泡性圧縮成形型入浴剤の全重量に対して、0〜5重量%が好ましく、0〜3重量%がより好ましく、さらに0〜1重量%が好ましい。
<その他>
ブドウ糖、ショ糖、トレハロース、フィトコラージュ、イソフラボン、パラオキシ安息香酸エステル、野菜又は果物抽出物(エキス)、海洋深層水等。
[試験検体の作製]
表1に記載の各成分(表1中の数字は重量%を意味している。)を均一に混合し、粉末状混合物を得た。この粉末状混合物を、油圧式単発打錠機を用いて圧縮成形し、φ30mm×厚さ13mmの15gの発泡性圧縮成形型入浴剤を作製した。それぞれ3錠ずつ作製した。
作製した実施例1〜3、比較例1〜4の発泡性圧縮成形型入浴剤をそれぞれ試験検体として、以下の試験方法で香り立ちの評価を行った。
[試験方法]
3.74m3(1.6m(縦)×1.2m(横)×1.95m(高さ))の密閉空間の浴室おいて、浴槽中に150Lの湯(40℃)を入れ、試験検体の発泡性圧縮成形型入浴剤3錠(合計45g)を投入した。その後、試験検体の全量が溶解した直後の浴室内の香りを嗅ぎ、香りの強度を専門パネラー5名により、次の基準で評価した。
[評価基準]
評価は各専門パネラーが「非常に良く香る(4点)」、「良く香る(3点)」、「香る(2点)」、「やや香る(1点)」、「香らない(0点)」の5段階で点数評価し、その評価点数から平均値を求め、以下の評価基準で香り立ちの有効性を評価した。結果を表1に示す。
◎◎:3.5点以上「非常に良く香る」
◎:2.5点以上〜3.5点未満「良く香る」
○:1.5点以上〜2.5点未満「香る」
△:0.5点以上〜1.5点未満「やや香る」
×:0.5点未満「香らない」
また、浴湯の感触と見た目の評価は、○:「良い」、×:「悪い」とし、悪い場合にはその状態を記載した。
[試験検体の作製]
表2に記載の各成分(表2中の数字は重量%を意味している。)を均一に混合し、粉末状混合物を得た。この粉末状混合物を、油圧式単発打錠機を用いて圧縮成形し、φ30mm×厚さ13mmの15gの発泡性圧縮成形型入浴剤を作製した。それぞれ3錠ずつ作製した。
作製した実施例2、4〜10、比較例1、5〜11の発泡性圧縮成形型入浴剤をそれぞれ試験検体として、試験例1と同様の試験方法で香り立ちの試験を行い、試験例1と同様の評価基準により評価を行った。
[試験検体の作製]
表3に記載の各成分(表3中の数字は重量%を意味している。)を均一に混合し、粉末状混合物を得た。この粉末状混合物を、油圧式単発打錠機を用いて圧縮成形し、φ30mm×厚さ13mmの15gの発泡性圧縮成形型入浴剤を作製した。それぞれ3錠ずつ作製した。
作製した実施例2、8、11、12、比較例1、9、12、13の発泡性圧縮成形型入浴剤をそれぞれ試験検体として、試験例1と同様の試験方法で香り立ちの試験を行い、試験例1と同様の評価基準により評価を行った。
[試験検体の作製]
表4に記載の各成分(表4中の数字は重量%を意味している。)を均一に混合し、粉末状混合物を得た。この粉末状混合物を、油圧式単発打錠機を用いて圧縮成形し、φ30mm×厚さ13mmの15gの発泡性圧縮成形型入浴剤を作製した。それぞれ3錠ずつ作製した。
作製した実施例2、11、比較例14、15の発泡性圧縮成形型入浴剤をそれぞれ試験検体として、以下の試験方法で製剤の保存安定性の評価を行った。
[試験方法]
アルミ層を積層した樹脂フィルムの四方を熱シールして、試験検体を内包する包装体を作製し、これを50℃の温度条件下において24時間保管し、試験開始前の包装体と24時間経過後の包装体の厚みの変化から膨張率を算出した。なお、試験はそれぞれ3回行い、膨張率の平均値を基準として、以下の評価基準で製剤の保存安定性を評価した。結果を表4に示す。
[評価基準]
◎:膨張率10%未満「非常に良い」
○:膨張率10%以上〜20%未満「良い」
△:膨張率20%以上〜30%未満「やや良い」
×:膨張率30%以上〜50%未満「悪い」
××:膨張率50%以上「非常に悪い」
なお、クエン酸を含有した比較例15の検体は、24時間保管試験中に包装体が破裂したため、膨張率を算出することが出来なかった。
また、試験開始前の包装体と、24時間後(実施例2、11、比較例14)または試験開始1時間後(比較例15)の包装体の様子を図1に示した。
Claims (4)
- 次の成分(a)〜(d)
(a)テルペン系香料
(b)流動パラフィン
(c)炭酸塩
(d)コハク酸および/またはフマル酸
を含有し、成分(b)の流動パラフィンを、入浴剤全量に対して0.05〜3.0重量%含有することを特徴とする発泡性圧縮成形型入浴剤。 - テルペン系香料が、炭素数10のモノテルペンであることを特徴とする請求項1に記載の発泡性圧縮成形型入浴剤。
- テルペン系香料が、テルペン系炭化水素、テルペン系アルコール、テルペン系エステルのいずれか1種以上である、請求項1または2に記載の発泡性圧縮成形型入浴剤。
- 成分(d)がコハク酸である、請求項1〜3のいずれかに記載の発泡性圧縮成形型入浴剤。
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