JP2019096771A - 電子装置および半導体装置 - Google Patents

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純一 仁田
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Masashige Hirabayashi
誠滋 平林
善将 内沼
Yoshimasa Uchinuma
善将 内沼
是成 貴弘
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Abstract

【課題】パワートランジスタを備える電子装置の放熱性を向上させる。【解決手段】半導体モジュールPM(三相インバータ回路)を構成するハイサイド用のパッケージの実装面MS1では、ドレイン端子DTの面積の方が、ソース端子STの面積より大きい。これにより、ハイサイド用のパッケージのドレイン端子DTと高電位側の電源配線HWとの接合面積を増大させることができるので、ハイサイド用のパッケージP1の放熱性を向上させることができる。一方、ローサイド用のパッケージの実装面MS2では、ソース端子STの面積の方が、ドレイン端子DTの面積より大きい。これにより、ローサイド用のパッケージのソース端子STと低電位側の電源配線LWとの接合面積を増大させることができるので、ローサイド用のパッケージP2の放熱性を向上させることができる。【選択図】図7

Description

本発明は、電子装置および半導体装置に関し、例えば、パワートランジスタを有する電子装置および半導体装置技術に関する。
パワートランジスタを有する半導体装置については、例えば、特許文献1〜3に記載がある。特許文献1には、複数の半導体素子が並列に接続されてなる半導体装置の端子の構成について開示されている。また、特許文献2には、絶縁性樹脂に埋設された半導体チップの電極を引き出すビアおよび配線の構造について開示されている。また、特許文献3には、半導体チップの両表面に電極が形成されている両面マルチ電極チップの実装構造について開示されている。
特開2004−134460号公報 特開2015−5681号公報 特開2011−9715号公報
パワートランジスタを有する電子装置および半導体装置では、信頼性や電気的特性を向上させる観点等から、さらなる放熱性の向上が望まれている。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態における電子装置では、第1電源配線と第2電源配線との間に、第1半導体装置と第2半導体装置とを直列に接続することで第1回路が構成されている。
第1半導体装置は、第1面および第1面の反対側の第2面を有する第1封止体と、第1封止体内に封止された第1半導体チップと、第1半導体チップに形成された第1パワートランジスタとを備えている。第1パワートランジスタは、第1パワートランジスタの動作を制御する第1制御電極と、第1パワートランジスタの電流経路に配置された第1電極および第2電極とを備えている。第1封止体の第1面には、第1電極と電気的に接続された第1端子と、第2電極と電気的に接続された第2端子とが配置され、平面視で第1端子の面積は、第2端子の面積より大きい。第1封止体の第2面には、第1電極と電気的に接続された第3端子と、第2電極と電気的に接続された第4端子とが配置され、平面視で第4端子の面積は、第3端子の面積より大きい。
第2半導体装置は、第3面および第3面の反対側の第4面を有する第2封止体と、第2封止体内に封止された第2半導体チップと、第2半導体チップに形成された第2パワートランジスタとを備えている。第2パワートランジスタは、第2パワートランジスタの動作を制御する第2制御電極と、第2パワートランジスタの電流経路に配置された第3電極および第4電極とを備えている。第2封止体の第3面には、第3電極と電気的に接続された第5端子と、第4電極と電気的に接続された第6端子とが配置され、平面視で第6端子の面積は、第5端子の面積より大きい。第2封止体の第4面には、第3電極と電気的に接続された第7端子と、第4電極と電気的に接続された第8端子とが配置され、平面視で第7端子の面積は、第8端子の面積より大きい。
そして、第1半導体装置の第1端子は、第1電源配線に対向した状態で第1電源配線と電気的に接続され、第1半導体装置の第2端子は、出力配線に対向した状態で出力配線と電気的に接続され、第2半導体装置の第5端子は、出力配線に対向した状態で出力配線と電気的に接続され、第2半導体装置の第6端子は、第2電源配線に対向した状態で第2電源配線と電気的に接続されている。
一実施の形態によれば、パワートランジスタを有する電子装置の放熱性を向上させることができる。
実施の形態の電子装置である三相インバータ回路を有するモータ駆動システムの要部回路図である。 図1の三相インバータ回路の理想的な出力波形の説明図である。 図1の三相インバータ回路を有する半導体モジュールの平面図である。 図3の半導体モジュールの反対面の平面図である。 左は図3のハイサイド用のパッケージの実装面の平面図、右は図5左のハイサイド用のパッケージの反対面の平面図である。 左は図3のローサイド用のパッケージの実装面の平面図、右は図6左のローサイド用のパッケージの実装面の反対面の平面図である。 図5および図6のパッケージの実装時の端子の接続関係を示す平面図である。 図7のII−II線の断面図である。 図7のIII−III線の断面図である。 図7のIV−IV線の断面図である。 半導体モジュールの配線基板の変形例の図7のII−II線に相当する箇所の断面図である。 左は変形例1の半導体モジュールを構成するパッケージの斜視図、右は図12左のパッケージの反対面側を示したパッケージの斜視図である。 左は図12左のパッケージの実装面の平面図、右は図13左のパッケージの反対側の実装面の平面図である。 図13右のV−V線の概略断面図である。 ローサイド用のパッケージのソース端子の面積比率と温度との関係を示したグラフ図である。 変形例1のパッケージの具体的構成例の断面図である。 図16のパッケージの分解斜視図である。 図16のパッケージの製造工程中の要部断面図である。 図18の工程後のパッケージの製造工程中の要部断面図である。 図19の工程後のパッケージの製造工程中の要部断面図である。 図20の工程後のパッケージの製造工程中の要部断面図である。 図21の工程後のパッケージの製造工程中の要部断面図である。 図22の工程後のパッケージの製造工程中の要部断面図である。 図16のパッケージの他の製造工程中の要部断面図である。 図24の工程後のパッケージの製造工程中の要部断面図である。 パッケージの変形例の断面図である。 図26のパッケージの分解斜視図である。 図26のパッケージの製造工程図である。 左はパワートランジスタが形成された半導体チップの主面の平面図、右は図29左の半導体チップの反対側の主面の平面図である。 図29の半導体チップの要部断面図である。 左はパッケージの実装面の平面図、右は図31左のパッケージの反対側の実装面の平面図である。 左はパッケージの一方の実装面の平面図、右は図32左のパッケージの反対側の実装面の平面図である。 左はパッケージの一方の実装面の平面図、右は図33左のパッケージの反対側の実装面の平面図である。 左はパッケージの一方の実装面の平面図、右は図34左のパッケージの反対側の実装面の平面図である。 三相インバータ回路の一例の回路図である。 三相インバータ回路を構成するパワートランジスタを有するパッケージの実装例の平面図である。 図36のI−I線の断面図である。 パワーモジュールが形成されたパッケージの平面図である。 図38のパッケージの実装例を示す平面図である。 図38のパッケージの他の実装例を示す平面図である。
(本願における記載形式・基本的用語・用法の説明)
本願において、実施の態様の記載は、必要に応じて、便宜上複数のセクション等に分けて記載するが、特にそうでない旨明示した場合を除き、これらは相互に独立別個のものではなく、記載の前後を問わず、単一の例の各部分、一方が他方の一部詳細または一部または全部の変形例等である。また、原則として、同様の部分は繰り返しの説明を省略する。また、実施の態様における各構成要素は、特にそうでない旨を明示した場合、理論的にその数に限定される場合および文脈から明らかにそうでない場合を除き、必須のものではない。
同様に実施の態様等の記載において、材料、組成等について、「BからなるX」等といっても、特にそうでない旨明示した場合および文脈から明らかにそうでない場合を除き、B以外の要素を含むものを排除するものではない。たとえば、成分についていえば、「Bを主要な成分として含むX」等の意味である。たとえば、「シリコン部材」等といっても、純粋なシリコンに限定されるものではなく、SiGe(シリコン・ゲルマニウム)合金やその他シリコンを主要な成分とする多元合金、その他の添加物等を含む部材も含むものであることはいうまでもない。また、金めっき、Cu層、ニッケル・めっき等といっても、そうでない旨、特に明示した場合を除き、純粋なものだけでなく、それぞれ金、Cu、ニッケル等を主要な成分とする部材を含むものとする。
さらに、特定の数値、数量に言及したときも、特にそうでない旨明示した場合、理論的にその数に限定される場合および文脈から明らかにそうでない場合を除き、その特定の数値を超える数値であっても良いし、その特定の数値未満の数値でも良い。
また、実施の形態の各図中において、同一または同様の部分は同一または類似の記号または参照番号で示し、説明は原則として繰り返さない。
また、添付図面においては、却って、煩雑になる場合または空隙との区別が明確である場合には、断面であってもハッチング等を省略する場合がある。これに関連して、説明等から明らかである場合等には、平面的に閉じた孔であっても、背景の輪郭線を省略する場合がある。更に、断面でなくとも、空隙でないことを明示するため、あるいは領域の境界を明示するために、ハッチングやドットパターンを付すことがある。
また、本明細書において、「電子部品」とは、電子を利用した部品を意味し、特に、半導体内の電子を利用した部品は「半導体部品」となる。この「半導体部品」としては、半導体チップを例示することができる。したがって、「半導体チップ」を包含する語句が「半導体部品」であり、「半導体部品」の上位概念が「電子部品」となる。なお、以下では半導体チップのことを単にチップという。
また、本明細書において、「半導体装置」とは、半導体部品と、この半導体部品と電気的に接続された外部接続端子とを備える構造体であり、かつ、半導体部品が封止体で覆われている構造体を意味する。特に、「半導体装置」は、外部接続端子によって、外部装置と電気的に接続可能に構成されている。この半導体装置の上位概念が電子装置である。
さらに、本明細書において、「パワートランジスタ」とは、1個のトランジスタまたは複数個の単位トランジスタ(トランジスタセル)の集合体を意味する。複数個(例えば、数千個から数万個)の単位トランジスタを並列に接続することで、1個のトランジスタの許容電流より大きな電流でもトランジスタの機能を実現することができる。例えば、単位トランジスタがスイッチング素子として機能する場合、「パワートランジスタ」は、単位トランジスタの許容電流より大きな電流にも適用可能なスイッチング素子となる。スイッチング素子を構成するパワートランジスタとして、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、パワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor:以下、パワーMOSと略す)、バイポーラトランジスタ(Bipolar Transistor)を例示できる。本明細書において、「パワートランジスタ」という用語は、例えば、「パワーMOSFET」、「IGBT」および「バイポーラトランジスタ」を包含する上位概念を示す語句として使用している。なお、パワートランジスタを備えるチップのことを、パワーチップと呼ぶ場合がある。
<発明者の検討>
電子機器では、電圧変調および周波数変調を行う目的でインバータ回路が広く使用されている。特に、電気自動車等の動力源であるモータ等のように、回転数の制御が求められる高性能なモータには、その動作を制御する回路として、制御性およびスイッチング応答性に優れた三相インバータ回路が使用されている。この三相インバータ回路により、モータに供給される三相交流電力の電圧や周波数をきめ細やかに制御することで、電気自動車等の走行性の向上とエネルギー効率の向上とが図られている。
図35は三相インバータ回路の一例の回路図である。三相インバータ回路Tiv0は、電源配線VW0とグランド配線GW0との間に3個のインバータ回路iv0を並列に接続することで構成されている。各インバータ回路iv0は、ハイサイド用のトランジスタHQ51,HQ52,HQ53と、ローサイド用のトランジスタLQ51,LQ52,LQ53とを直列に接続することで構成される。トランジスタHQ51〜HQ53,LQ51〜LQ53は、例えば、nチャネル型の縦型のパワーMOS等のようなパワートランジスタで構成されている。各インバータ回路iv0の出力配線PW51〜PW53にはインダクタンスL1,L2,L3が電気的に接続されている。特に、モータ用途の三相インバータ回路Tiv0の場合、6箇所のトランジスタHQ51〜HQ53,LQ51〜LQ53に同様の電流が流れるため、トランジスタHQ51〜HQ53,LQ51〜LQ53には、性能が優れた同一製品が使用されている。
ここで、インダクタンスL1に電気的に接続されるハイサイド用およびローサイド用のトランジスタHQ51,LQ51に注目する。ハイサイド用のトランジスタHQ51がオン、ローサイド用のトランジスタLQ51がオフするとインダクタンスL1の電位は、電源配線VW0の電位となる。逆に、ハイサイド用のトランジスタHQ51がオフ、ローサイド用のトランジスタLQ51がオンするとインダクタンスL1の電位は、グランド配線GW0の電位となる。
このようなサイクルをそれぞれのインダクタンスL1〜L3およびトランジスタHQ51〜HQ53,LQ51〜LQ53で行い、かつ、それぞれの位相が1/3サイクル(電気角で120°)ずつずれるようにする。これにより、理想的な出力波形が得られるはずであるが、実際は、パワートランジスタのスイッチング動作時の損失に加え、通電時の損失(パワートランジスタおよび配線での温度上昇に因ってパワートランジスタの性能等が低下することに起因)が生じる。したがって、エネルギー効率を高めるためには、パワートランジスタの通電時の損失の低減および温度上昇の抑制が要求される。
図36は三相インバータ回路を構成するパワートランジスタを有するパッケージの実装例の平面図、図37は図36のI−I線の断面図である。なお、図36では理解し易くするためパッケージP51〜P56のドレイン端子DT0、ソース端子ST0およびゲート端子GT0を透かして見せている。また、図36では図面を見易くするためソース端子ST0およびゲート端子GT0にハッチングを付した。
パッケージP51〜P56には、それぞれトランジスタHQ51〜HQ53,LQ51〜LQ53が形成されている。パッケージP51〜P56は、上記したように全て同じ製品で構成されている。各パッケージP51〜P56の実装面(電源配線VW0、出力配線PW51〜53、グランド配線GW0に対向する面)には、ドレイン端子DT0、ソース端子ST0およびゲート端子GT0が配置されている。ドレイン端子DT0は、実装面中央の大面積のドレイン端子DT0と、実装面一端側の小面積のドレイン端子DT0とを有している。ソース端子ST0は、実装面の他端側に複数配置されている。ソース端子ST0の面積は、小面積のドレイン端子DT0と同程度である。また、ゲート端子GT0は、ソース端子ST0と同じ並びに配置されている。このゲート端子GT0には制御回路が電気的に接続される。
パワートランジスタがnチャネル型のパワーMOSの場合、電源配線VW0には、パッケージP51〜P53(ハイサイド用のトランジスタHQ51〜HQ53)のドレイン端子DT0が対向した状態で電気的に接続されている。また、出力配線PW51〜PW53には、パッケージP51〜P53(ハイサイド用のトランジスタHQ51〜HQ53)のソース端子ST0と、パッケージP54〜P56(ローサイド用のトランジスタLQ51〜LQ53)のドレイン端子DT0との両方が対向した状態で電気的に接続されている。グランド配線GW0には、パッケージP54〜P56(ローサイド用のトランジスタLQ51〜LQ53)のソース端子ST0が対向した状態で電気的に接続されている。
一般的に電源配線およびグランド配線は、パワートランジスタに対してインピーダンスが充分に低くなるように設計されているため、パワートランジスタの電流経路に対して幅が広い。一方、出力配線は、実装面積の最小化のため他に比べると配線幅が狭くなる傾向にある。仮に、出力配線と、電源配線およびグランド配線との幅を1:50とする。このときエネルギー効率の指標の1つである温度上昇に注目し熱シミュレーションを実施し、簡易的に一対のハイサイド用およびローサイド用のパワートランジスタの例で計算を行った。その結果、ハイサイド用およびローサイド用のパワートランジスタの各々の中心温度と、出力配線の温度とを比較すると、性能は同一であるにもかかわらず、ハイサイド用に比べ、ローサイド用の温度が高い傾向にあることが判明した。
パワートランジスタの発熱を考慮した際のローサイド用のパワートランジスタの温度上昇の要因として、電流経路に対する配線幅が狭いことが考えられる。すなわち、ハイサイド用のパワートランジスタで発生した熱は、幅広の電源配線を通じて回路全体から放熱されるため比較的温度の上昇が小さい。一方、ローサイド用のパワートランジスタでは、出力配線の幅が相対的に狭いため熱が逃げ難く温度の上昇が大きい。ここで、パワートランジスタがnチャネル型のパワーMOSの場合、放熱性を高めるには、ハイサイド用のパワートランジスタにおいて、出力配線に接続されるソース端子ST0の面積を小さくし、電源配線VW0に接続されるドレイン端子DT0の面積を大きくする方が良い。しかし、一般的な三相インバータ回路では、ハイサイド用のパワートランジスタと同じものをローサイド用のパワートランジスタとして使用するため、ローサイド用として使用したときに、ソース端子ST0の面積が小さく、グランド配線GW0との接触面積を大きく確保することができない。また、ドレイン端子DT0の面積が大きいので、これと接合される出力配線PW51〜PW53の面積を小さくすることができず、放熱に寄与するグランド配線GW0の幅を広くすることができない。これらにより、ローサイド用のパワートランジスタの放熱性が低下する課題がある。
次に、図38はパワーモジュールが形成されたパッケージの平面図である。なお、図38では図面を見易くするため入力端子iT0およびグランド端子GWT0にハッチングを付した。
このパッケージP55には、インバータ回路が形成されている。パッケージP55の実装面には、入力端子iT0、グランド端子GWT0および出力端子PT0が実装面の幅方向(短方向)に沿って順に配置されている。入力端子iT0は、パッケージP55の内部のハイサイド用のパワートランジスタのドレイン電極に電気的に接続されている。グランド端子GWT0は、パッケージP55の内部のローサイド用のパワートランジスタのソース電極と電気的に接続されている。出力端子PT0は、インバータ回路の出力と電気的に接続されている。
ここで、図39は図38のパッケージの実装例を示す平面図である。図39では、電源配線VW0およびグランド配線GW0に対して、パッケージP55を縦向きに配置した場合を示している。なお、図39では図面を見易くするため、入力端子iT0、グランド端子GWT0およびグランド配線GW0にハッチングを付した。
この場合、電源配線VW0には、その延在方向に対して交差する方向に延びる引出部VWL0が、電源配線VW0の延在方向に沿って所定の間隔毎に一体で形成されている。そして、その引出部VWL0に、パッケージP55の入力端子iT0が対向した状態で電気的に接続されている。このため、電源配線VW0と、パッケージP55内の入力端子iT0(ハイサイド用のパワートランジスタのドレイン電極)との実装面積が小さいので放熱性が低い。
また、グランド配線GW0には、その延在方向に対して交差する方向に延びる引出部GWL0が、グランド配線GW0の延在方向に沿って所定の間隔毎に一体で形成されている。そして、その引出部GWL0に、パッケージP55のグランド端子GWT0が対向した状態で電気的に接続されている。この場合、引出部GWL0の幅が狭いので配線抵抗が高くなり、放熱性が低下する。
また、図40は図36のパッケージの他の実装例を示す平面図である。図40では、電源配線VW0およびグランド配線GW0に対して、パッケージP55を横向きに配置した場合を示している。なお、図40では図面を見易くするため、入力端子iT0、グランド端子GWT0およびグランド配線GW0にハッチングを付した。
この場合、パッケージP55の入力端子iT0(ハイサイド用のパワートランジスタのドレイン電極)と電源配線VW0との実装面積が小さいので放熱性が低い。また、この場合、グランド配線GW0の幅方向中央に、出力端子PT0を引き出すための開口部H0を形成せざるを得ず、グランド配線GW0の電流経路が狭くなる箇所が生じる結果、グランド配線GW0の配線抵抗が高くなり、放熱性が低下する。
したがって、パッケージP55の場合は、縦および横のいずれの向きに配置しても、放熱性が低下する課題がある。以下、上記のような放熱性の課題を解決するための具体的な構成例について説明する。
(実施の形態)
本実施の形態の電子装置は、例えば、電気自動車等の動力源であるモータの動作を制御するインバータ回路(電力変換回路)を有する半導体モジュール(パワーモジュール)である。インバータ回路は、直流電力を交流電力に変換する回路である。ここで、交流電力といっても、単相交流電力や三相交流電力に代表されるように様々な形態がある。本実施の形態では、直流電力を三相の交流電力に変換する三相インバータ回路を例示する。ただし、三相インバータ回路に限らず、例えば、単相インバータ回路等、種々のインバータ回路に幅広く適用できる。
<三相インバータ回路の構成例>
図1は本実施の形態1の電子装置である三相インバータ回路を有するモータ駆動システムの要部回路図である。図1に示すモータ駆動システムPMSは、例えば、電気自動車等の動力源として使用するモータMTと、そのモータMTの動作を制御する三相インバータ回路(電子装置、半導体モジュール)Tivとを有している。
モータMTは、例えば、位相が120°ずれた三相(U相、V相、W相)の交流電流により駆動する三相誘導モータであり、導体で構成されたロータRTと、その周囲に配置された3種類のコイル(U相用のコイルUL、V相用のコイルVLおよびW相用のコイルWL)とを備えている。このモータMTでは、U相用のコイルUL、V相用のコイルVLおよびW相用のコイルWLの順に、位相を120°ずらした交流電流を流すことでロータRTの周囲の磁界を回転させる(ロータRTの周囲に回転磁界を発生させる)。すると、ロータRTを横切る磁束の向きが回転することになるので、電磁誘導によりロータRTに誘導電流が流れる。すなわち、磁界中で電流が流れるので、回転磁界とロータRTに流れる電流との相互作用によりロータRTに電磁力が作用して、回転磁界の回転方向と同方向にロータRTが回転するようになっている。なお、端子UTEはU相のコイルULに電気的に接続されたU相用の端子を示し、端子VTEはV相のコイルVLに電気的に接続されたV相用の端子を示し、端子WTEはW相のコイルWLに電気的に接続されたW相用の端子を示している。また、ロータRT内の符号N,SはN極、S極を示している。
三相インバータ回路Tivは、三相交流電力を生成してモータMTに供給し、モータMTの動作を制御する回路であり、三相に対応する3個のインバータ回路(第1回路)ivを備えている。各インバータ回路ivは、例えば、三相インバータ回路Tivのハーフブリッジ回路を構成する1単位(1相分)のインバータ回路であり、高電位側の電源配線(第1電源配線)HWと、低電位側の電源配線(第2電源配線)LWとの間に並列に接続されている。高電位側の電源配線HWは、相対的に高い電位側の配線(例えば、正の電位が供給される正電位配線)であり、低電位側の電源配線LWは、相対的に低い電位側の配線(例えば、グランド電位や負の電位が供給される配線)である。なお、1相分のインバータ回路ivを電子装置とすることもできる。
各インバータ回路ivは、ハイサイド用のパッケージ(第1半導体装置)P1(P)のトランジスタQ(HQ1,HQ2,HQ3)と、ローサイド用のパッケージ(第2半導体装置)P2(P)のトランジスタQ(LQ1,LQ2,LQ3)とが電源配線HW,LW間に直列に接続されることで構成されている。
各インバータ回路ivのトランジスタQ(HQ1,HQ2,HQ3,LQ1,LQ2,LQ3)は、スイッチング素子として動作するパワートランジスタであって、例えば、nチャネル型のパワーMOS(パワー型の電界効果トランジスタ)で構成されている。上記したように、モータMT用途の三相インバータ回路Tivの場合、6個のトランジスタHQ1〜HQ3,LQ1〜LQ3に同様の電流が流れるため、トランジスタHQ1〜HQ3,LQ1〜LQ3は、性能が優れた同一製品が使用されている。トランジスタQは、パワーMOSに代えて、例えば、IGBT、バイポーラトランジスタまたはGTO(Gate Turn Off Thyristor)で構成することもできる。
各インバータ回路ivのゲート電極(第1制御電極、第2制御電極)Gは、各トランジスタQ(HQ1〜HQ3,LQ1〜LQ3)の動作を制御する制御回路部(図示せず)と電気的に接続されている。この制御回路部は、三相インバータ回路Tivの動作を制御する種々の制御回路を含んでいても良い。例えば、ゲート駆動回路から出力されるゲート駆動信号や、ゲート駆動回路に入力される信号等のノイズを低減させるノイズフィルタ回路を設けても良い。また、例えば、三相インバータ回路Tivを構成する電子部品の温度等を測定し、測定された電気信号のノイズフィルタリング、あるいは増幅を行う回路を設けても良い。
また、各トランジスタQ(HQ1〜HQ3,LQ1〜LQ3)のドレイン電極Dとソース電極Sとの間には、ダイオードDfが電気的に接続されている。ダイオードDfは、例えば、モータMTのインダクタンスに蓄えられた還流電流を流すためのフリーホイールダイオードであり、ドレイン電極Dとソース電極Sとの間に逆方向に並列に接続されている。三相インバータ回路Tivの出力に接続される負荷がインダクタンスを含まない抵抗の場合、還流エネルギーがないため、ダイオードDfは不要である。しかし、モータMT等のように負荷がインダクタンスを含む場合、オンしているスイッチとは逆方向に負荷電流が流れる。すなわち、負荷のインダクタンスから三相インバータ回路Tivへエネルギーが戻る(電流が逆流する)ことがある。そこで、トランジスタQ(HQ1〜HQ3,LQ1〜LQ3)の各々にダイオードDfを逆並列に接続することで、モータMTのインダクタンスに蓄えられた電気エネルギーを還流する構成になっている。なお、ダイオードDfは、パッケージP1,P2の外部に外付けされている場合を例示しているが、これに限定されるものではない。例えば、パッケージP1,P2の内部にダイオードDfが形成されたチップを収容しても良いし、パッケージP1,P2内のトランジスタQが形成されたチップにダイオードDfを形成しても良い。
また、各インバータ回路ivのトランジスタQ(HQ1〜HQ3,LQ1〜LQ3)の出力配線(コモンノード、結線部、出力)PWは、それぞれ上記モータMTのU相用の端子UTE、V相用の端子VTE、W相用の端子WTEと電気的に接続されている。すなわち、単相ごとに2個のトランジスタQ,Qと2個のダイオードDf,Dfとが設けられている。すなわち、3相で6個のトランジスタQと6個のダイオードDfとが設けられている。
また、電源配線HW,LWの間には、容量素子Csが電気的に接続されている。この容量素子Csは、平滑用のコンデンサであり、各インバータ回路ivのサージ電圧の低減やシステム電圧の安定化を図る機能等を有している。
図2は図1の三相インバータ回路の理想的な出力波形の説明図である。図2の符号Vu−vは図1の端子UTE,VTE間の電位差を示し、符号Vv−wは図1の端子VTE,WTE間の電気差を示し、符号Vw−uは図1の端子WTE,UTE間の電位差を示している。また、符号EDCは、電源配線HW,LW間の電位差を示している。また、符号CYは1サイクルを示している。
モータMTの動作に際しては、一相分のインバータ回路ivのハイサイド用のトランジスタQとローサイド用のトランジスタQとが同時にオンしないように、図2に例示する順に、ハイサイド用のトランジスタQとローサイド用のトランジスタQとを交互にオンオフさせる。例えば、ハイサイド用のトランジスタHQ1がオン、ローサイド用のトランジスタLQ1がオフすると、端子UTEの電位は高電位側の電源配線HWの電位となる。逆に、ハイサイド用のトランジスタHQ1がオフ、ローサイド用のトランジスタLQ1がオンすると端子UTEの電位は低電位側の電源配線LWの電位となる。このようなハイサイド用およびローサイド用のトランジスタQのオンオフ動作により、端子UTE,VTE間、端子VTE,WTE間および端子WTE,UTE間に、等間隔で、かつ、120°の位相差を持つパルス波形が得られ、矩形波の交流電圧がモータMTに印加される。そして、このハイサイド用およびローサイド用のトランジスタQのオンオフ周期を変えることで任意の周波数の矩形波がモータMTに供給される。また、直流電圧を変化させればモータMTへの入力電圧を変化させることができる。
図3は図1の三相インバータ回路を有する半導体モジュールの平面図、図4は図3の半導体モジュールの反対面の平面図である。
半導体モジュール(電子装置)PMを構成する配線基板CBには、幅広の高電位側の電源配線HWおよび低電位側の電源配線LWが、図3および図4の横方向に延在した状態で、かつ、図3および図4の上下方向に互いに所定の間隔を空けた状態で配置されている。低電位側の電源配線LWは、例えば、平面視で櫛歯状に形成されており、その櫛歯側を配線基板CBの外周辺側に向けた状態で配置されている。
また、配線基板CBにおいて、電源配線HW,LWの間には、複数の出力配線PW(PW1〜PW3)が図3および図4の横方向に沿って隣接した状態で配置されている。各出力配線PW1〜PW3は、配線基板CBのスルーホール(図示せず)を通じて複数の出力配線用の引出配線PL1〜PL3と電気的に接続されている。そして、その複数の引出配線PL1〜PL3は、上記したように、モータMTと電気的に接続されている。
また、配線基板CBには、上記したハイサイド用のパッケージP1およびローサイド用のパッケージP2が実装されている。ハイサイド用のパッケージP1は、高電位側の電源配線HWおよび出力配線PW1〜PW3と平面視で重なるように配置されている。ローサイド用のパッケージP2は、低電位側の電源配線LWおよび出力配線PW1〜PW3と平面視で重なるように配置されている。なお、図4のハッチングを付した符号GTはハイサイド用のパッケージP1およびローサイド用のパッケージP2のゲート端子を示している。
図5左は図3のハイサイド用のパッケージの実装面の平面図、図5右は図5左のハイサイド用のパッケージの反対面の平面図である。なお、図5では図面を見易くするためゲート端子GTおよびソース端子STにハッチングを付した。
ハイサイド用のパッケージP1を構成する封止体(第1封止体)MB1は、例えば、平面視で長方形に形成されており、実装面(第1面)MS1と、その反対面(第2面)BS1とを有している。このハイサイド用のパッケージP1の実装面MS1には、ドレイン端子(第1端子)DT、ソース端子(第2端子)STおよびゲート端子GT等のような複数の端子が配置されている。ドレイン端子DT、ソース端子STおよびゲート端子GTは、例えば銅(Cu)を主成分とする導体により形成されている。
パッケージP1のドレイン端子DTは、上記したトランジスタHQ1〜HQ3(図1参照)のドレイン電極(第1電極)Dと電気的に接続されている。このドレイン端子DTは、大面積のドレイン端子DT1と、複数個の小面積のドレイン端子DT2とに分割されている。大面積のドレイン端子DT1は、封止体MB1の実装面MS1の長手方向の中央に配置されている。一方、小面積のドレイン端子DT2は、封止体MB1の実装面MS1の長手方向の一端側の短辺に沿って複数並んで配置されている。
パッケージP1のソース端子STは、上記したトランジスタHQ1〜HQ3(図1参照)のソース電極(第2電極)Sと電気的に接続されている。このソース端子STは、複数個に分割された状態で、実装面MS1の長手方向の他端側の短辺に沿って並んで配置されている。各ソース端子STの面積は、大面積のドレイン端子DT1の面積より小さく、小面積のドレイン端子DT2の面積と同じである。
パッケージP1のゲート端子GTは、上記したトランジスタHQ1〜HQ3(図1参照)のゲート電極(第1制御電極)Gと電気的に接続されている。このゲート端子GTは、実装面MS1の長手方向の他端側のソース端子STの並びに配置されている。このゲート端子GTの面積は、大面積のドレイン端子DT1の面積より小さく、小面積のドレイン端子DT2やソース端子STの面積と同じである。
このように、この例では、大面積の端子(ドレイン端子DT1)が実装面MS1の長手方向の中央に配置され、小面積の端子(ドレイン端子DT2、ソース端子STおよびゲート端子GT)が実装面MS1の長手方向の両端側に配置されている。そして、端子の配置(個々の大きさや形状等)が図5の上下左右で対称になっている。これにより、パッケージP1の反りを抑制することができる。
また、この例では、ハイサイド用のパッケージP1の実装面MS1の面内におけるドレイン端子DT(DT1,DT2)の総面積が、実装面MS1の面内におけるソース端子STの総面積より相対的に大きい。特に、この例では、パッケージP1のドレイン端子DTと、ソース端子STとが、実装面MS1の長手方向に沿って配置されている。これにより、ドレイン端子DTとソース端子STとを実装面MS1の幅方向に沿って配置する場合に比べて、実装面MS1の面内におけるドレイン端子DT(DT1,DT2)の面積を大きく確保することができる。なお、図5の例では、パッケージP1の反対面BS1には端子が配置されていない。
図6左は図3のローサイド用のパッケージの実装面の平面図、図6右は図6左のローサイド用のパッケージの実装面の反対面の平面図である。なお、図6においても図面を見易くするためゲート端子GTおよびソース端子STにハッチングを付した。
ローサイド用のパッケージP2を構成する封止体(第2封止体)MB2は、例えば、平面視で長方形に形成されており、実装面(第3面)MS2と、その反対面(第4面)BS2とを有している。このローサイド用のパッケージP2の実装面MS2には、ドレイン端子(第5端子)DT、ソース端子(第6端子)STおよびゲート端子GT等のような複数の端子が配置されている。なお、この場合もドレイン端子DT、ソース端子STおよびゲート端子GTは、例えばCuを主成分とする導体により形成されている。
パッケージP2のソース端子STは、上記したトランジスタLQ1〜LQ3(図1参照)のソース電極(第4電極)Sと電気的に接続されている。このソース端子STは、大面積のソース端子ST1と、複数個の小面積のソース端子ST2とに分割されている。大面積のソース端子ST1は、封止体MB2の実装面MS2の長手方向の中央に配置されている。一方、小面積のソース端子ST2は、封止体MB2の実装面MS2の長手方向の一端側の短辺に沿って複数並んで配置されている。
パッケージP2のドレイン端子DTは、上記したトランジスタLQ1〜LQ3(図1参照)のドレイン電極(第3電極)Dと電気的に接続されている。このドレイン端子DTは、複数個に分割された状態で、実装面MS2の長手方向の他端側の短辺に沿って並んで配置されている。各ドレイン端子DTの面積は、大面積のソース端子ST1より小さく、パッケージP2の小面積のソース端子ST2の面積と同じである。
パッケージP2のゲート端子GTは、上記したトランジスタLQ1〜LQ3(図1参照)のゲート電極(第2制御電極)Gと電気的に接続されている。このゲート電極Gは、実装面MS2の長手方向の一端側のソース端子ST2の並びに配置されている。このゲート端子GTの面積は、大面積のソース端子ST1より小さく、小面積のソース端子ST2やドレイン端子DTの面積と同じである。
このように、この例では、大面積の端子(ソース端子ST1)が実装面MS2の長手方向の中央に配置され、小面積の端子(ソース端子ST2、ドレイン端子DTおよびゲート端子GT)が実装面MS2の長手方向の両端側に配置されている。そして、端子の配置(個々の大きさや形状等)が図6の上下左右で対称になっている。これにより、パッケージP2の反りを抑制することができる。
また、この例では、ローサイド用のパッケージP2の実装面MS2の面内におけるソース端子ST(ST1,ST2)の総面積が、実装面MS2の面内におけるドレイン端子DTの総面積より相対的に大きい。特に、この例では、パッケージP2のドレイン端子DTと、ソース端子STとが、実装面MS2の長手方向に沿って配置されている。これにより、ドレイン端子DTとソース端子STとを実装面MS2の幅方向に沿って配置する場合に比べて、実装面MS2の面内におけるソース端子ST(ST1,ST2)の面積を大きく確保することができる。なお、図6の例では、パッケージP2の反対面BS2には端子が配置されていない。これ以外の構成や性能は、ハイサイド用のパッケージP1と同じである。
さらに、この例では、図5および図6に示すように、パッケージP1の実装面MS1と、パッケージP2の実装面MS2とで端子の配置(個々の大きさや形状等)が同じになっている。これにより、パッケージP1,P2の端子の検査やパッケージP1,P2の実装動作等を容易に実施することができる。
図7は図5および図6のパッケージの実装時の端子の接続関係を示す平面図、図8は図7のII−II線の断面図、図9は図7のIII−III線の断面図、図10は図7のIV−IV線の断面図である。なお、図7ではパッケージP1,P2のドレイン端子DT、ソース端子STおよびゲート端子GTを透かして見せている。また、図7では図面を見易くするためゲート端子GTおよびソース端子STにハッチングを付した。
図7〜図9に示すように、ハイサイド用のパッケージP1のドレイン端子DT(DT1,DT2)が、高電位側の電源配線HWに対向した状態で半田等を介して高電位側の電源配線HWと電気的に接続されている。すなわち、パッケージP1の相対的に総面積の大きいドレイン端子DT(DT1,DT2)が、配線基板CBの幅広の電源配線HWと接合されている。これにより、ハイサイド用のパッケージP1のドレイン端子DTと電源配線HWとの接触面積を増大させることができるので、ハイサイド用のパッケージP1の放熱性を向上させることができる。なお、以下の記載も含めて半田という場合は、鉛を含まない、鉛フリー半田を用いている。
図7および図8に示すように、ハイサイド用のパッケージP1のソース端子STは、出力配線PW(PW1〜PW3)に対向した状態で半田等を介して出力配線PW(PW1〜PW3)と電気的に接続されている。また、図7に示すように、ハイサイド用のパッケージP1のゲート端子GTは、電源配線HW,LWおよび出力配線PWとは接触(接続)されず、上記制御回路と電気的に接続される配線(図示せず)と電気的に接続されるようになっている。
一方、図7、図8および図10に示すように、ローサイド用のパッケージP2のソース端子ST(ST1,ST2)は、低電位側の電源配線LWに対向した状態で半田等を介して低電位側の電源配線LWと電気的に接続されている。すなわち、パッケージP2の相対的に総面積の大きいソース端子ST(ST1,ST2)が、配線基板CBの幅広の電源配線LWと接合されている。これにより、ローサイド用のパッケージP2のソース端子STと電源配線LWとの接触面積を増大させることができるので、ローサイド用のパッケージP2の放熱性を向上させることができる。
また、図7および図8に示すように、ローサイド用のパッケージP2のドレイン端子DTは、出力配線PW(PW1〜PW3)に対向した状態で半田等を介して出力配線PW(PW1〜PW3)と電気的に接続されている。また、図7および図10に示すように、ローサイド用のパッケージP2のゲート端子GTは、電源配線HW,LWおよび出力配線PWとは接触(接続)されず、上記した制御回路と電気的に接続される配線(図示せず)と電気的に接続されるようになっている。
また、図8および図9に示すように、配線基板CBは、その実装面(パッケージP1,P2が実装される面)から背面に向かって順に、第1配線層WL1、第2配線層WL2および第3配線層WL3を備えている。配線基板CBの第1配線層WL1の低電位側の電源配線LWは、スルーホール等を通じて第3配線層WL3に引き出されている。そして、第3配線層WL3の低電位側の電源配線LWは、高電位の電源配線HWや出力配線PWを覆うように(高電位の電源配線HWや出力配線PWと平面視で重なるように)ベタ配線状に広がっている。これにより、配線基板CB中における低電位側の電源配線LWの平面積を増大させることができるので、半導体モジュールPMの放熱性を向上させることができる。
ただし、半導体モジュールPMを構成する配線基板CBの構造は、上記したものに限定されるものではなく種々変更可能である。例えば、図11は半導体モジュールの配線基板の変形例の図7のII−II線に相当する箇所の断面図である。この例では、配線基板CBは、その実装面(パッケージP1,P2が実装される面)から背面に向かって順に、第1配線層WL1、第2配線層WL2、第3配線層WL3および第4配線層WL4を備えている。配線基板CBの第1配線層WL1の低電位側の電源配線LWは、スルーホール等を通じて第4配線層WL4に引き出され、高電位の電源配線HWや出力配線PWを覆うように(高電位の電源配線HWや出力配線PWと平面視で重なるように)ベタ配線状に広がっている。また、配線基板CBの第1配線層WL1の高電位側の電源配線HWは、配線基板CBの第3配線層WL3にスルーホール等を通じて引き出され、ローサイド用のパッケージP2や出力配線PWを覆うように(パッケージP2や出力配線PWと平面視で重なるように)ベタ配線状に広がっている。これにより、低電位側の電源配線LWのみならず、高電位側の電源配線HWの平面積をも増大させることができるので、半導体モジュールPMの放熱性をより一層向上させることができる。なお、第1配線層WL1の高電位側の電源配線HWは、互いに隣接する出力配線PW1,PW2,PW3の隣接間に配置されたスルーホール等を通じて第3配線層WL3の高電位側の電源配線HWと接続されている。
(実施の形態の変形例1)
上記の例では、半導体モジュールの放熱性を向上させることはできるものの、ハイサイド用とローサイド用とで別々にパッケージP1,P2を用意するので、インバータ回路の構成に必要な電子部品数が増え、部品調達数が増えるので、生産効率が低下する、という課題がある。
そこで、変形例1では、1つのパッケージで、ハイサイドとローサイドとの両方に対応可能なパッケージ構造を提供する。図12左は変形例1の半導体モジュールを構成するパッケージの斜視図、図12右は図12左のパッケージの反対面側を示したパッケージの斜視図である。また、図13左は図12左のパッケージの実装面の平面図、図13右は図13左のパッケージの反対側の実装面の平面図、図14は図13右のV−V線の概略断面図である。なお、図12および図13では図面を見易くするためゲート端子GTおよびソース端子STにハッチングを付した。
変形例1の半導体モジュールPM(図3、図4および図7等参照)を構成するパッケージPの封止体MBは、例えば、平面視で長方形に形成されており、実装面(第1面、第4面)MS1と、その反対側の実装面(第2面、第3面)MS2との2つの実装面を有している。パッケージPの封止体MBの実装面MS1には、ドレイン端子(第1端子、第7端子)DT(DT1,DT2)、ソース端子(第2端子、第8端子)STおよびゲート端子(第1制御端子)GTが配置されている。この実装面MS1の端子構成は、図5と同じなので説明を省略する。また、パッケージPの実装面MS2には、ドレイン端子(第3端子、第5端子)DT、ソース端子(第4端子、第6端子)ST(ST1,ST2)およびゲート端子(第2制御端子)GTが配置されている。この実装面MS2の端子構成は、図6と同じなので説明を省略する。なお、この場合も、パッケージPの実装面MS1と実装面MS2とで端子の配置や面積が同じになっている。これにより、パッケージPの反りを抑制または防止できる。
また、図14に示すように、半導体モジュールPMの封止体MBの内部には、チップ(第1チップ、第2チップ)CPが封止されている。チップCPは、例えば、シリコン(Si)単結晶からなる半導体基板を有している。このチップCPには、上記トランジスタ(第1パワートランジスタ、第2パワートランジスタ)Q(図1参照)が形成されている。
このトランジスタQのドレイン電極(第1電極、第3電極)Dは、封止体MB内の配線を通じて封止体MBの実装面MS1,MS2のドレイン端子(第1端子、第3端子、第5端子、第7端子)DTと電気的に接続されている。また、トランジスタQのソース電極(第2電極、第4電極)Sは、封止体MB内の配線を通じて封止体MBの実装面MS1,MS2のソース端子(第2端子、第4端子、第6端子、第8端子)STと電気的に接続されている。さらに、トランジスタQのゲート電極(第1制御電極、第2制御電極)Gは、封止体MB内の配線を通じて封止体の実装面MS1,MS2のゲート端子GT(図12および図13等参照)と電気的に接続されている。
パッケージPの実装例は、図7と同じである。この場合、全て同じパッケージPが実装されるが、パッケージPをハイサイドとして使用する場合は、パッケージPの実装面MS1を配線基板CBの実装面に向けて実装する。これにより、パッケージPの実装面MS1のドレイン端子DT(総面積)と配線基板CBの高電位側の電源配線HWとの接合面積を大きく確保できるので、ハイサイド用のパッケージPの放熱性を向上させることができる。一方、パッケージPをローサイドとして使用する場合は、パッケージPの実装面MS2を配線基板CBの実装面に向けて実装する。これにより、パッケージPの実装面MS2のソース端子ST(総面積)と配線基板CBの低電位側の電源配線LWとの接合面積を大きく確保できるので、ローサイド用のパッケージPの放熱性を向上させることができる。
このように変形例1では、1つのパッケージPでハイサイドとローサードとの両方に使用できる。このため、電子部品数の増加を伴わずに、半導体モジュールPMの放熱性を向上させることができる。また、パッケージPの製造工程数も大幅に増えるものではないので、パッケージPおよび半導体モジュールPMのコストが大幅に増えることもない。
また、この例の場合は、パッケージPの実装面MS1と実装面MS2とで端子の配置(個々の大きさや形状等)が同じなので、実製品ではどちらの実装面MS1,MS2がハイサイド用またはローサイド用なのかが分からない。そこで、パッケージPの実装面MS1,MS2の各々の面に、ハイサイド用およびローサイド用のいずれなのかを示すマーク(図示せず)を付けることが好ましい。
また、図5、図6および図13の例では、実装面MS1,MS2の端子の配置が各図の上下左右で対称になっている。このため、実製品ではパッケージP,P1,P2の実装向きを間違える場合も考えられる。そこで、上記したハイサイド用およびローサイド用を示すマークを実装面MS1,MS2の長手方向の一端側に設け、その位置で実装向きを示すようにしても良い。また、封止体MB,MB1,MB2の1つの角部にテーパ(切欠き)を設けて実装向きを示すようにしても良い。
また、上記したマークは、例えば、文字、記号または図形等を印刷することで形成しても良いが、実装面MS1,MS2に凹部を設けたり、実装面MS1,MS2間を貫通する貫通孔を設けたりすることで形成しても良い。また、パッケージPの実装面MS1,MS2の角部近傍の1箇所に凹部や貫通孔を設け、その凹部や貫通孔に配線基板CBの実装面に設けられた凸部を嵌合することで、パッケージPの実装向きを間違えないようにすることもできる。なお、パッケージの種類の認識や実装向きの間違えの防止のための構成については、図5および図6の場合にも適用できる。
図15はローサイド用のパッケージのソース端子の面積比率と温度との関係を示したグラフ図である。横軸LSは、ローサイド用のパッケージPのドレイン端子DTの実装面積(ドレイン端子DTが出力配線PWに対向する面積)に対するソース端子STの実装面積(ソース端子STが電源配線LWに対向する面積)の比率を示している。例えば、出力配線PWと電源配線LWとの幅の比が1:10なら出力配線PWの幅が0.4mmに対して電源配線LWの幅は4.0mmとなる。また、縦軸LTは、ローサイド用のパッケージPの中心の表面温度を示している。また、曲線CL1は配線基板CBの表面中心部の結果を示し、曲線CL2はローサイド用のパッケージの表面中心部の結果を示している。
この図15からローサイド用のパッケージPでは、出力配線PWに対するドレイン端子DTの実装面積が「1」に対し、電源配線LWに対するソース端子STの実装面積が「10」の割合の場合に最も放熱性が良いことが分る。変形例1のパッケージPの場合、パッケージPのソース端子STの実装面積をローサイド用に適した面積比率にすることができるので、ローサイド用のパッケージPの放熱性を向上させることができる。しかも、1つのパッケージPで、ハイサイドにもローサイドにも適用できるので、電子部品の増加を伴うこともない。
<パッケージの具体的構成例>
図16は変形例1のパッケージの具体的構成例の断面図、図17は図16のパッケージの分解斜視図である。
この例では、パッケージPを構成する封止体MBが、例えば、多層基板(第1多層基板、第2多層基板)で構成されている。すなわち、封止体MB(多層基板)は、複数の絶縁層(絶縁基板)iLを封止体MBの厚さ方向に積層することで構成されている。絶縁層iLは、例えば、FR4基板で構成されている。すなわち、絶縁層iLは、例えば、ガラス繊維の布にエポキシ樹脂を染み込ませ熱硬化処理を施すことで構成されている。絶縁層iLの層間には、内層配線Wd,Ws,WgおよびビアVd,Vs,Vg内の導体部等のような配線(第1配線、第2配線、第3配線、第4配線)が形成されている。内層配線Wd,Ws,WgおよびビアVd,Vs,Vg内の導体部は、例えば、銅(Cu)を主成分とする導体により形成されている。
また、封止体MBには、その実装面MS1,MS2間を貫通するスルーホールTH1,TH2,TH3が形成されている。実装面MS1のドレイン端子DTと実装面MS2のドレイン端子DTとは、スルーホールTH1内の導体部THCを通じて電気的に接続されている。また、実装面MS1のソース端子STと実装面MS2のソース端子STとは、スルーホールTH2内の導体部THCを通じて電気的に接続されている。さらに、図17に示すように、実装面MS1のゲート端子GTと実装面MS2のゲート端子GTとは、スルーホールTH3内の導体部THCを通じて電気的に接続されている。スルーホールTH1〜TH3の導体部THCは、例えば、Cuを主成分とする導体により形成されている。
また、封止体MBの内部にはキャビティCAV(図16参照)が形成されている。キャビティCAVには、チップCPが非導電性の接着材Ad1で固定された状態で収容されている。すなわち、チップCPは複数の絶縁層iLで取り囲まれている。チップCPには、上記したトランジスタQ(図1等参照)が形成されている。後述するようにチップCPの一方の主面には、トランジスタQのドレイン電極Dが形成されている。一方、チップCPの一方の主面の反対側の他方の主面には、トランジスタQのソース電極Sおよびゲート電極G(図17参照)が形成されている。
チップCPのドレイン電極Dは、ビアVd内の導体部を通じて大面積のドレイン端子DT1および内層配線Wdと電気的に接続されている。内層配線WdはスルーホールTH1の導体部THCと接続されて実装面MS1,MS2の小面積のドレイン端子DTと電気的に接続されている。また、チップCPのソース電極Sは、ビアVs内の導体部を通じて大面積のソース端子ST1および内層配線Wsと電気的に接続されている。内層配線WsはスルーホールTH2の導体部THCと接続されて実装面MS1,MS2の小面積のソース端子STと電気的に接続されている。また、図17に示すように、チップCPのゲート電極Gは、ビアVg内の導体部を通じて内層配線Wgと電気的に接続され、さらにスルーホールTH3の導体部THCを通じて実装面MS1,MS2のゲート端子GT,GTと電気的に接続されている。
<パッケージの製造方法例>
次に、図16のパッケージの製造方法例について図18〜図23を参照して説明する。図18〜図23は図16のパッケージの製造工程中の要部断面図である。なお、ここでは、製造基板における1単位分(1個のパッケージ分)を示す。
まず、図18に示すように、例えば、Cuを主成分とする導体箔CC上に、非導電性の接着材Ad2のパターンを塗布する。続いて、チップCPのソース電極S等が形成された他方の主面を接着材Ad2に向けた状態で、チップCPを導体箔CCに押し付けて、図19に示すように、チップCPを導体箔CC上に搭載して硬化する。これにより、チップCPのソース電極Sおよびゲート電極G(図17等参照)を導体箔CCと接触させて電気的に接続する。
次いで、導体箔CC上のチップCPの周囲に、プリプレグPP1を載せ、プリプレグPP1のキャビティCAV内に接着材を注入し、さらに、プリプレグPP1上にプリプレグPP2および2層基板PB1を積層した後、これらを加熱した状態で加圧して一体化する。
この段階の2層基板PB1を構成する絶縁層iLの一方の面(実装面MS1に相当)には、ドレイン端子DT、ソース端子STおよびゲート端子GTがパターニングされ、その反対側の他方の面には内層配線Wdが形成されている。また、2層基板PB1には、その上下面間を貫通する複数のビアVdが設けられ、その内部には導体部が充填されている。
また、この段階のプリプレグPP2のビアVd内には、例えば、導電性ペーストのような導電材料が充填されている。このビアVd内の導電材料は、加熱および加圧処理により焼結されて導体部となる。図20に示すように、上記加熱加圧処理により、チップCPのドレイン電極Dは、ビアVdの導体部を通じてドレイン端子DT1および内層配線Wdと電気的に接続される。
次いで、導体箔CCをパターニングした後、その下方側にプリプレグPP3を介して2層基板PB2を配置し、これらを加熱した状態で加圧して一体化する。
この段階の2層基板PB2を構成する絶縁層iLの一方の面(実装面MS2に相当)には、ドレイン端子DT、ソース端子STおよびゲート端子GTがパターニングされ、その反対側の他方の面には内層配線Wsが形成されている。また、2層基板PB2には、その上下面間を貫通する複数のビアVsが設けられ、その内部には導体部が充填されている。
また、この段階のプリプレグPP3のビアVs内には導電性ペースト等のような導電材料が充填されている。このビアVs内の導電材料は、加熱および加圧処理により焼結されて導体部となる。図21に示すように、上記加熱および加圧処理により、チップCPのソース電極Sは導体箔CCに接続され、さらにビアVsを通じてソース端子STおよび内層配線Wsと電気的に接続される。
次いで、図22に示すように、例えば、レーザドリルまたは機械的ドリル等により、封止体MBの実装面MS1,MS2間を貫通するスルーホールTH1〜TH3(スルーホールTH3は図17参照)を形成する。続いて、図23に示すように、メッキ処理等を施すことでスルーホールTH1〜TH3の内部に導体部THCを形成する。その後、製造基板(マザー多層基板)の個々のパッケージ形成部に各種のマーク等を付した後、製造基板から個々のパッケージ形成部を切り出して図16に示したパッケージPを製造する。
<パッケージの他の製造方法例>
次に、図16のパッケージの他の製造方法について図24および図25を参照して説明する。図24および図25は図16のパッケージの製造工程中の要部断面図である。なお、ここでも、製造基板における1単位分(1個のパッケージ分)を示す。
まず、図24の上段に示すように、コア形成用のプリント基板(絶縁基板)PBcを用意する。プリント基板PBcの絶縁層iLの材料は上記2層基板PB1,PB2等と同じである。プリント基板PBcには、スルーホールTH1,TH2,TH3(スルーホールTH3は図17参照)の一部が形成されている。スルーホールTH1,TH2,TH3の内部および開口周辺部には導体部THCが形成されている。
続いて、図24の中段に示すように、プリント基板PBcの一部(各単位領域の中央等)にプリント基板PBcの上下面間を貫通するキャビティCAVを形成した後、そのプリント基板PBcを非導電性の接着材テープAdt上に載せる。その後、チップCPのドレイン電極Dを接着材テープAdtに向けた状態で、プリント基板PBcのキャビティCAV内にチップCPを収容する。この接着材テープAdtにより、チップCPを仮固定する。
次いで、図24の下段に示すように、キャビティCAV内に、樹脂等からなる絶縁材imを充填した後、接着材テープAdtを剥離してコア部を形成する。続いて、図25に示すように、プリント基板PBcの上下に、プリプレグPP2,PP3を介して2層基板PB1,PB2を配置し、これらを加熱した状態で加圧することで一体化する。その後、製造基板(マザー多層基板)の個々のパッケージ形成部に各種のマークを付した後、製造基板から個々のパッケージ形成部を切り出して図16に示したパッケージPを製造する。
<パッケージの具体的構成の変形例>
図26はパッケージの変形例の断面図、図27は図26のパッケージの分解斜視図である。
この場合のパッケージPを構成する封止体MBは、例えば、エポキシ樹脂を主成分とする熱硬化性のモールド樹脂(モールド材、第1モールド材、第2モールド材)により形成されている。すなわち、チップCPは、モールド樹脂で構成される封止体MBに封止されている。チップCPのドレイン電極Dは、半田等のような導電性の接着材CAd1を介して、金属クリップ(第1導体クリップ、第3導体クリップ)MC1と接合され電気的に接続されている。この金属クリップMC1は、半田等のような導電性の接着材CAd2を介して、封止体MBの実装面MS1の大面積のドレイン端子DT1と接合され電気的に接続されている。また、金属クリップMC1の一端側は、図26の上方に折れ曲がり、半田等のような導電性の接着材CAd3を介して、封止体MBの実装面MS2の小面積のドレイン端子DTと接合され電気的に接続されている。封止体MBの実装面MS1の大面積のドレイン端子DT1と小面積のドレイン端子DT2とは一体で形成されている。
また、チップCPのソース電極Sは、半田等のような導電性の接着材CAd4を介して、金属クリップ(第2導体クリップ、第4導体クリップ)MC2と接合され電気的に接続されている。この金属クリップMC2は、半田等のような導電性の接着材CAd5を介して、封止体MBの実装面MS2の大面積のソース端子ST1と接合され電気的に接続されている。また、金属クリップMC2の一端側は、図26の下方に折れ曲がり、半田等のような導電性の接着材CAd6を介して、封止体MBの実装面MS1の小面積のソース端子STと接合され電気的に接続されている。実装面MS2の大面積のソース端子ST1と小面積のソース端子ST2とは一体で形成されている。
また、チップCPのゲート電極Gは、上記と同様に、金属クリップ(図示せず)を介して、封止体MBの実装面MS1,MS2のゲート端子GT,GT(図13等参照)と電気的に接続されている。この金属クリップMC1,MC2は、例えば、Cuを主成分とする導体で形成されている。なお、接続部材として金属クリップの他にボンディングワイヤを併用しても良い。
<パッケージの変形例の製造方法例>
次に、図26のパッケージの製造方法例について図28の工程図に沿って図26および図27を参照して説明する。
まず、図28に示す前工程では、図示しない半導体ウエハ(以下、単にウエハという)の各チップ領域に素子および配線を形成する(Stp100)。ウエハは、例えば、Si単結晶からなり、例えば、平面視で略円形状に形成されている。素子は、例えば、nチャネル型の縦型のパワーMOSである。ウエハの材料として、例えば、炭化シリコン(SiC)を用いても良い。SiCを用いることで、耐圧を確保した状態でオン抵抗を低減できる。
続いて、素子・配線形成工程Stp100の後のウエハの各チップ領域に対してウエハテストを実施する。これにより、各チップ領域の良否を判定する(Stp101)。
次いで、後工程の組立工程Stp102では、ウエハを切断してチップ領域を個々のチップCP(図26等参照)として切り出す(Stp102a)。このダイシング工程Stp102aまでは、共通の工程であり、図16の場合のパッケージPでも同じである。
続いて、ドレイン端子DT(DT1,DT2)およびソース端子STを一体で有する下部フレームの大面積のドレイン端子DT1上に、半田等のような導電性の接着材CAd2を介して金属クリップMC1を載せる。続いて、金属クリップMC1上に、半田等のような導電性の接着材CAd1を介してチップCPを載せ、チップCPのソース電極S上に半田等のような接着材CAd4を介して金属クリップMC2を載せる。金属クリップMC2の折れ曲がり部分は、半田等のような導電性の接着材CAd6を介して複数のソース端子ST上に載せる。さらに、金属クリップMC2上に、半田等のような接着材CAd5を介して、ソース端子ST(ST1,ST2)およびドレイン端子DTを一体で有する上部フレームの大面積のソース端子ST1を載せる。金属クリップMC1の折れ曲がり部分上には、半田等のような導電性の接着材CAd3を介して複数のドレイン端子DTを載せる。そして、これらを加熱することで、接着材CAd1〜CAd6を溶融し、各部を接合する(Stp102b)。
その後、例えば、エポキシ樹脂を主成分とする熱硬化性樹脂によりチップCPおよび金属クリップMC1,MC2等をモールドすることで図26に示した封止体MBを形成する(Stp102c)。その後、外装メッキ処理等を施し、バリ等を除去した後、上部フレームおよび下部フレームから封止体MBを切り離す(Stp102d)。このような組立工程Stp102の後、選別工程Stp103および検査工程Stp104を順に経てパッケージPを製造する。
<チップの構成例>
次に、上記チップCPの構成例について説明する。図29左はパワートランジスタが形成されたチップの主面の平面図、図29右は図29左のチップの反対側の主面の平面図である。
チップCPは、例えば、シリコン(Si)単結晶を主成分とする半導体基板SBを有している。このチップCP(半導体基板SB)は、主面SS(図29左)と、その反対側の主面FS(図29右)とを有している。チップCPの主面SS,FSの形状は、例えば、略四角形状に形成されている。チップCPの主面SS,FSCの面積は、例えば、等しい。
図29左に示すように、チップCPの主面SSには、ソース電極Sと複数の信号電極SEとが露出された状態で配置されている。ソース電極Sおよび信号電極SEは、例えば、アルミニウムを主成分として含む金属材料からなる。ソース電極Sの露出面積は、信号電極SEの露出面積より大きい。すなわち、大電流が流れるソース電極Sの露出面積を大きくすることで、ソース電極Sのインピーダンスを低減できる。
複数の信号電極SEのうちの所定のものは、ゲート電極Gとなっている。また、複数の信号電極SEのうちの所定のものは、センシング電極となっている。このセンシング電極は、ソース電極Sと一体に形成されており、センシング電極を通じてソース電極Sの電圧等を検知できる。なお、信号電極SEとしては、上記したものの他、温度検出用の電極、電圧検知用の電極または電流検知用の電極等、チップCPの動作状態の監視用またはチップCPの検査用の信号伝送用の電極を設けても良い。
また、図29右に示すように、チップCPの主面FSには、ドレイン電極Dが露出された状態で配置されている。ドレイン電極Dは、例えば、アルミニウムを主成分として含む金属材料からなり、チップCPの主面SFの全域を覆うように形成されている。図29左右を比較して分かるように、ドレイン電極Dの露出面積は、ソ−ス電極Sの露出面積よりもさらに大きい。すなわち、大電流が流れるドレイン電極Dの露出面積を大きくすることで、ドレイン電極Dのインピーダンスを低減できる。
次に、図30は図29のチップの要部断面図である。上記したように、チップCPには、トランジスタQとして、例えば、nチャネル型の縦型のパワーMOSが形成されている。ここでは、縦型のパワーMOSとしてトレンチゲート型のパワーMOSが例示されている。
このチップCPの半導体基板SBには、図30の下層から順に、n型の半導体領域NR1、n型の半導体領域NR2およびp型の半導体領域PR1が形成されている。n型の半導体領域NR1は、トランジスタQのドレイン領域となっている。このn型の半導体領域NR1は、ドレイン電極Dと電気的に接続されている。
一方、半導体基板SBの主面SS側には、その主面からp型の半導体領域PR1を貫通し、n型の半導体領域NR2の途中位置で終端する複数の溝TCが形成されている。各溝TCの内部には、ゲート絶縁膜iGを介してゲート電極GEが埋め込まれている。ゲート絶縁膜iGは、例えば、酸化シリコン膜からなり、ゲート電極GEは、例えば、低抵抗な多結晶シリコン膜からなる。各溝TC内のゲート電極GEは、互いに電気的に接続されており、上記したゲート電極G(図29等参照)と電気的に接続されている。さらに、半導体基板SBの主面SSには、溝TCに整合してn型の半導体領域SRが形成されている。このn型の半導体領域SRは、トランジスタQのソース領域となっている。
この半導体基板SBの主面SS上には、絶縁膜iF1が堆積されている。絶縁膜iF1は、例えば、酸化シリコン膜からなる。この絶縁膜iF1上には、上記したソース電極Sおよび信号電極SE(図29等参照)が形成されている。ソース電極Sは、絶縁膜iF1に形成された開口部CHを通じて、下地金属膜Bmを介してn型の半導体領域SR(ソース領域)およびp型の半導体領域PR1(チェネル形成領域)と電気的に接続されている。
ただし、上記の例では、縦型のパワーMOSとして、トレンチゲート型のパワーMOSを例示したが、これに限定されるものではなく、例えば、プレーナ型のパワーMOSを用いても良い。また、トランジスタQとして、例えば、IGBTを用いても良い。IGBTの場合は、パワーMOSFETの高速スイッチング特性および電圧駆動特性と、バイポーラトランジスタの低オン電圧特性とを兼ね備えている。
<パッケージの端子形状の変形例>
図31左はパッケージの実装面の平面図、図31右は図31左のパッケージの反対側の実装面の平面図である。
この変形例では、パッケージPの実装面MS1の大面積のドレイン端子DT1が2分割され、反対側の実装面MS2の大面積のソース端子ST1が2分割されている。パッケージPの実装面MS1,MS2の端子の平面積があまり大きいと、半田等の接着材に気泡が入り、接合上の信頼性が低下する場合がある。これに対して、大面積のドレイン端子DT1およびソース端子ST1を複数個に分割することで、ドレイン端子DT1と電源配線HWとの接合上の信頼性およびソース端子ST1と電源配線LWとの接合上の信頼性を向上させることができる。
また、ドレイン端子DTやソース端子STを分割する場合は、上下左右対称に等分割することが好ましい。これにより、ドレイン端子DTやソース端子STの接合の安定性や信頼性を向上させることができる。なお、図31の例では、実装面MS1と実装面MS2とで端子の配置(個々の大きさや形状等)が同じになっている。
図32左はパッケージの一方の実装面の平面図、図32右は図32左のパッケージの反対側の実装面の平面図である。
この変形例では、パッケージPの実装面MS1と実装面MS2とで、端子の配置が非対称になっており、端子の配置や面積が異なっている。このように、パッケージPの実装面MS1,MS2の端子の配置や面積は等しくなくても良いし、対称でなくても良い。このため、回路設計の過渡期や使用変更等により配線基板CB(図7等参照)の配線パターンに変更が生じた場合や、パッケージPを他の製品の配線基板に搭載する場合等に、柔軟に対応することができる。また、この場合は、実装面MS1と実装面MS2とで端子の配置や面積が異なるので、その端子の配置の仕方によって、ハイサイド用の実装面なのか、ローサイド用の実装面なのか、あるいは実装向きを判断することができる。
図33左はパッケージの一方の実装面の平面図、図33右は図33左のパッケージの反対側の実装面の平面図である。
この変形例では、パッケージPの実装面MS1に大面積のドレイン端子DTを1個設けた例を示している。この場合、配線基板CBの高電位側の電源配線HWに接合されるドレイン端子DTが大面積となるので、ハイサイド用のパッケージPの放熱性を向上させることができる。反対側の実装面MS2の端子の配置は、図32の場合と同じであり、実装面MS1の端子の配置に対して非対称である。なお、この反対でも良い。すなわち、放熱性の低いローサイド用の実装面MS2に大面積のソース端子STを1個だけ配置し、放熱性の高いハイサイド用の実装面MS1のドレイン端子DTは複数個に分割して配置しても良い。
図34左はパッケージの一方の実装面の平面図、図34右は図34左のパッケージの反対側の実装面の平面図である。
この変形例では、図33のパッケージPの実装面MS1のドレイン端子DTを左右に2分割した例を示している。この場合は、図31で説明したように、図33の大面積のドレイン端子DTを図34に示すように複数個のドレイン端子DT1,DT1に分割することで、接合上の信頼性を向上させることができる。反対側の実装面MS2の端子の配置は、図31の実装面MS2の端子の配置と同じであり、実装面MS1の端子の配置に対して非対称である。
なお、図31〜図34の例ではゲート端子GTの位置が全て同じであるが、ゲート端子GTの位置も種々変更可能である。ただし、ゲート端子GTからの放熱は見込めないので、ゲート端子GTの面積は、ソース端子STやドレイン端子DTの面積より小さい。これにより、ソース端子STやドレイン端子DTの面積をより大きく確保できる。
以上、本発明者によってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
[付記1]
第1主面および前記第1主面の反対側の第2主面を有する半導体ウエハのチップ領域にパワートランジスタを形成する工程、
前記第1主面に前記パワートランジスタの電流経路に位置する第1電極を形成する工程、
前記チップ領域の前記第2主面に前記パワートランジスタの動作を制御する制御電極と、前記パワートランジスタの電流経路に位置する第2電極とを形成する工程、
前記半導体ウエハの前記チップ領域を切り出して半導体チップを形成する工程、
前記半導体チップを、第1面および前記第1面の反対側の第2面を有する封止体で封止する工程、
を有し、
前記封止体の前記第1面には、
前記第1電極と電気的に接続された第1端子と、
前記第2電極と電気的に接続された第2端子とが配置され、
平面視で前記第1端子の面積は、前記第2端子の面積より大きく、
前記封止体の前記第2面には、
前記第1電極と電気的に接続された第3端子と、
前記第2電極と電気的に接続された第4端子とが配置され、
平面視で前記第4端子の面積は、前記第3端子の面積より大きい、半導体装置の製造方法。
[付記2]
付記1記載の半導体装置の製造方法において、
前記封止体を形成する工程は、
コア用の絶縁基板に開口された開口部内に前記半導体チップを収容して固定する工程、
前記コア用の絶縁基板を挟み込むように複数の絶縁基板を積層した後、前記コア用の絶縁基板および前記複数の絶縁基板を加熱および加圧して一体化する工程、
を有する半導体装置の製造方法。
PM 半導体モジュール(電子装置、パワーモジュール)
PMS モータ駆動システム
Tiv 三相インバータ回路(電子装置、パワーモジュール)
iv インバータ回路
Df ダイオード
Cs 容量素子
CB 配線基板
HW 高電位側の電源配線
LW 低電位側の電源配線
PW,PW1〜PW3 出力配線
MT モータ
UTE,VTE,WTE 端子
UL,VL,WL コイル
P,P1,P2 パッケージ(半導体装置)
MB,MB1,MB2 封止体
MS1,MS2 実装面
DT,DT1,DT2 ドレイン端子
ST,ST1,ST2 ソース端子
GT ゲート端子
MC1,MC2 金属クリップ
CP 半導体チップ
Q,HQ1,HQ2,HQ3,LQ1,LQ2,LQ3 トランジスタ
D ドレイン電極
S ソース電極
G ゲート電極

Claims (16)

  1. 第1電源配線と、
    前記第1電源配線の電位より低い電位に設定される第2電源配線と、
    前記第1電源配線と前記第2電源配線との間に直列に接続されて第1回路を構成する第1半導体装置および第2半導体装置と、
    前記第1回路の出力配線と、
    を備え、
    前記第1半導体装置は、
    第1面および前記第1面の反対側の第2面を有する第1封止体と、
    前記第1封止体内に封止された第1半導体チップと、
    前記第1半導体チップに形成された第1パワートランジスタと、
    を備え、
    前記第1パワートランジスタは、
    前記第1パワートランジスタの動作を制御する第1制御電極と、
    前記第1パワートランジスタの電流経路に配置された第1電極および第2電極と、
    を備え、
    前記第1封止体の前記第1面には、
    前記第1電極と電気的に接続された第1端子と、
    前記第2電極と電気的に接続された第2端子とが配置され、
    平面視で前記第1端子の面積は、前記第2端子の面積より大きく、
    前記第1封止体の前記第2面には、
    前記第1電極と電気的に接続された第3端子と、
    前記第2電極と電気的に接続された第4端子とが配置され、
    平面視で前記第4端子の面積は、前記第3端子の面積より大きく、
    前記第2半導体装置は、
    第3面および前記第3面の反対側の第4面を有する第2封止体と、
    前記第2封止体内に封止された第2半導体チップと、
    前記第2半導体チップに形成された第2パワートランジスタと、
    を備え、
    前記第2パワートランジスタは、
    前記第2パワートランジスタの動作を制御する第2制御電極と、
    前記第2パワートランジスタの電流経路に配置された第3電極および第4電極と、
    を備え、
    前記第2封止体の前記第3面には、
    前記第3電極と電気的に接続された第5端子と、
    前記第4電極と電気的に接続された第6端子とが配置され、
    平面視で前記第6端子の面積は、前記第5端子の面積より大きく、
    前記第2封止体の前記第4面には、
    前記第3電極と電気的に接続された第7端子と、
    前記第4電極と電気的に接続された第8端子とが配置され、
    平面視で前記第7端子の面積は、前記第8端子の面積より大きく、
    前記第1半導体装置の前記第1端子は、前記第1電源配線に対向した状態で前記第1電源配線と電気的に接続され、
    前記第1半導体装置の前記第2端子は、前記出力配線に対向した状態で前記出力配線と電気的に接続され、
    前記第2半導体装置の前記第5端子は、前記出力配線に対向した状態で前記出力配線と電気的に接続され、
    前記第2半導体装置の前記第6端子は、前記第2電源配線に対向した状態で前記第2電源配線と電気的に接続されている、電子装置。
  2. 請求項1記載の電子装置において、
    前記第1端子、前記第4端子、前記第6端子および前記第7端子は複数個に分割されている、電子装置。
  3. 請求項1記載の電子装置において、
    前記第1封止体および前記第2封止体は、平面視で長方形に形成され、
    前記第1端子および前記第2端子は、前記第1封止体の長手方向に沿って配置され、
    前記第3端子および前記第4端子は、前記第1封止体の長手方向に沿って配置され、
    前記第5端子および前記第6端子は、前記第2封止体の長手方向に沿って配置され、
    前記第7端子および前記第8端子は、前記第2封止体の長手方向に沿って配置されている、電子装置。
  4. 請求項1記載の電子装置において、
    前記第1封止体は、
    前記第1半導体チップが埋め込まれた第1多層基板と、
    前記第1多層基板に設けられ、前記第1半導体チップの前記第1電極と、前記第1端子および前記第3端子とを電気的に接続する第1配線と、
    前記第1多層基板に設けられ、前記第1半導体チップの前記第2電極と、前記第2端子および前記第4端子とを電気的に接続する第2配線と、
    を有し、
    前記第2封止体は、
    前記第2半導体チップが埋め込まれた第2多層基板と、
    前記第2多層基板に設けられ、前記第2半導体チップの前記第3電極と、前記第5端子および前記第7端子とを電気的に接続する第3配線と、
    前記第2多層基板に設けられ、前記第2半導体チップの前記第4電極と、前記第6端子および前記第8端子とを電気的に接続する第4配線と、
    を有する、電子装置。
  5. 請求項1記載の電子装置において、
    前記第1封止体は、
    前記第1半導体チップの前記第1電極と、前記第1端子および前記第3端子とを電気的に接続する第1導体クリップと、
    前記第1半導体チップの前記第2電極と、前記第2端子および前記第4端子とを電気的に接続する第2導体クリップと、
    前記第1半導体チップ、前記第1導体クリップおよび前記第2導体クリップを封止する第1モールド材と、
    を有し、
    前記第2封止体は、
    前記第2半導体チップの前記第3電極と、前記第5端子および前記第7端子とを電気的に接続する第3導体クリップと、
    前記第2半導体チップの前記第4電極と、前記第6端子および前記第8端子とを電気的に接続する第4導体クリップと、
    前記第2半導体チップ、前記第3導体クリップおよび前記第4導体クリップを封止する第2モールド材と、
    を有する、電子装置。
  6. 請求項1記載の電子装置において、
    前記第1回路がインバータ回路であり、
    前記第1半導体装置がハイサイド用の半導体装置であり、
    前記第2半導体装置がローサイド用の半導体装置であり、
    前記第1パワートランジスタおよび前記第2パワートランジスタがパワー型の電界効果トランジスタであり、
    前記第1制御電極および前記第2制御電極がゲート電極であり、
    前記第1電極および前記第3電極がドレイン電極であり、
    前記第2電極および前記第4電極がソース電極である、電子装置。
  7. 第1電源配線と、
    前記第1電源配線の電位より低い電位に設定される第2電源配線と、
    前記第1電源配線と前記第2電源配線との間に直列に接続されて第1回路を構成する第1半導体装置および第2半導体装置と、
    前記第1回路の出力配線と、
    を備え、
    前記第1半導体装置は、
    第1面および前記第1面の反対側の第2面を有する第1封止体と、
    前記第1封止体内に封止された第1半導体チップと、
    前記第1半導体チップに形成された第1パワートランジスタと、
    を備え、
    前記第1パワートランジスタは、
    前記第1パワートランジスタの動作を制御する第1制御電極と、
    前記第1パワートランジスタの電流経路に配置された第1電極および第2電極と、
    を備え、
    前記第1封止体の前記第1面には、
    前記第1電極と電気的に接続された第1端子と、
    前記第2電極と電気的に接続された第2端子とが配置され、
    平面視で前記第1端子の面積は、前記第2端子の面積より大きく、
    前記第2半導体装置は、
    第3面および前記第3面の反対側の第4面を有する第2封止体と、
    前記第2封止体内に封止された第2半導体チップと、
    前記第2半導体チップに形成された第2パワートランジスタと、
    を備え、
    前記第2パワートランジスタは、
    前記第2パワートランジスタの動作を制御する第2制御電極と、
    前記第2パワートランジスタの電流経路に配置された第3電極および第4電極と、
    を備え、
    前記第2封止体の前記第3面には、
    前記第3電極と電気的に接続された第5端子と、
    前記第4電極と電気的に接続された第6端子とが配置され、
    平面視で前記第6端子の面積は、前記第5端子の面積より大きく、
    前記第1半導体装置の前記第1端子は、前記第1電源配線に対向した状態で前記第1電源配線と電気的に接続され、
    前記第1半導体装置の前記第2端子は、前記出力配線に対向した状態で前記出力配線と電気的に接続され、
    前記第2半導体装置の前記第5端子は、前記出力配線に対向した状態で前記出力配線と電気的に接続され、
    前記第2半導体装置の前記第6端子は、前記第2電源配線に対向した状態で前記第2電源配線と電気的に接続されている、電子装置。
  8. 請求項7記載の電子装置において、
    前記第1端子および前記第6端子は複数個に分割されている、電子装置。
  9. 請求項7記載の電子装置において、
    前記第1封止体および前記第2封止体は、平面視で長方形に形成され、
    前記第1端子および前記第2端子は、前記第1封止体の長手方向に沿って配置され、
    前記第5端子および前記第6端子は、前記第2封止体の長手方向に沿って配置されている、電子装置。
  10. 請求項7記載の電子装置において、
    前記第1回路がインバータ回路であり、
    前記第1半導体装置がハイサイド用の半導体装置であり、
    前記第2半導体装置がローサイド用の半導体装置であり、
    前記第1パワートランジスタおよび前記第2パワートランジスタがパワー型の電界効果トランジスタであり、
    前記第1制御電極および前記第2制御電極がゲート電極であり、
    前記第1電極および前記第3電極がドレイン電極であり、
    前記第2電極および前記第4電極がソース電極である、電子装置。
  11. 第1面および前記第1面の反対側の第2面を有する封止体と、
    前記封止体内に封止された半導体チップと、
    前記半導体チップに設けられたパワートランジスタと、
    を備え、
    前記パワートランジスタは、
    前記パワートランジスタの動作を制御する制御電極と、
    前記パワートランジスタの電流経路に配置された第1電極および第2電極と、
    を備え、
    前記封止体の前記第1面には、
    前記第1電極と電気的に接続された第1端子と、
    前記第2電極と電気的に接続された第2端子とが配置され、
    平面視で前記第1端子の面積は、前記第2端子の面積より大きく、
    前記封止体の前記第2面には、
    前記第1電極と電気的に接続された第3端子と、
    前記第2電極と電気的に接続された第4端子とが配置され、
    平面視で前記第4端子の面積は、前記第3端子の面積より大きい、半導体装置。
  12. 請求項11記載の半導体装置において、
    前記第1端子および前記第4端子は複数個に分割されている、半導体装置。
  13. 請求項11記載の半導体装置において、
    前記封止体は、平面視で長方形に形成され、
    前記第1面の前記第1端子および前記第2端子は、前記封止体の長手方向に沿って配置され、
    前記第2面の前記第3端子および前記第4端子は、前記封止体の長手方向に沿って配置されている、半導体装置。
  14. 請求項11記載の半導体装置において、
    前記封止体は、
    前記半導体チップが埋め込まれた多層基板と、
    前記多層基板に設けられ、前記半導体チップの前記第1電極と、前記第1端子および前記第3端子とを電気的に接続する第1配線と、
    前記多層基板に設けられ、前記半導体チップの前記第2電極と、前記第2端子および前記第4端子とを電気的に接続する第2配線と、
    を有する半導体装置。
  15. 請求項11記載の半導体装置において、
    前記封止体は、
    前記半導体チップの前記第1電極と、前記第1端子および前記第3端子とを電気的に接続する第1導体クリップと、
    前記半導体チップの前記第2電極と、前記第2端子および前記第4端子とを電気的に接続する第2導体クリップと、
    前記半導体チップ、前記第1導体クリップおよび前記第2導体クリップを封止するモールド材と、
    を有する半導体装置。
  16. 請求項11記載の半導体装置において、
    前記パワートランジスタがパワー型の電界効果トランジスタであり、
    前記制御電極がゲート電極であり、
    前記第1電極がドレイン電極であり、
    前記第2電極がソース電極である、半導体装置。
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