JP2019096677A - 電子部品内蔵構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】主面の平坦性の向上を図ることが可能な電子部品内蔵構造体を提供する。【解決手段】電子部品内蔵構造体1は、第1の主面1aを構成する第1絶縁層20と、第1絶縁層20の第2の主面1b側に積層された接続部48と、接続部48に対して搭載された電子部品10と、第1絶縁層20を電子部品10と一体的に覆う第2絶縁層30と、を備え、第2絶縁層30は、第1絶縁層20の側から順に積層された第1層32と第2層34とを含み、第1層32は、接続部48が露出するように開口し、電子部品10が配置されたキャビティ部33を有し、キャビティ部33は、法線方向N2が第2の主面1b側に傾斜する側壁面33aを有し、電子部品10は、側壁面33aに対向し、且つ、法線方向N1が第1の主面1a側に傾斜する側面10aを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、電子部品内蔵構造体に関する。
特許文献1には、積層構造を有し、電子部品を内蔵する電子部品内蔵構造体が開示されている。この電子部品内蔵構造体は、積層方向において対向する第1の主面及び第2の主面を構造体の両面にそれぞれ有し、第1の主面側に位置すると共に開口部(キャビティ部)が形成された第1の絶縁層と、キャビティ部内に配置された電子部品と、第2の主面側に位置すると共にキャビティ部及び電子部品を被覆する第2の絶縁層とを備えており、第2の絶縁層が、キャビティ部の内壁面(側壁面)と電子部品との間に入り込んでいる。
特開2016−207957号公報
特許文献1に記載の電子部品内蔵構造体では、キャビティ部の側壁面は電子部品内蔵構造体の積層方向に対して傾斜している。一方、キャビティ部内に配置された電子部品の側面は積層方向に対して傾斜しておらず、積層方向に延在している。このため、キャビティ部の側壁面と電子部品の側面との間に入り込んでいる第2の絶縁層の量が多く、電子部品内蔵構造体の第2の主面の平坦性低下を招いていた。
本発明は、主面の平坦性の向上を図ることが可能な電子部品内蔵構造体を提供することを目的とする。
本発明の一形態に係る電子部品内蔵構造体は、第1の主面と、第1の主面とは反対側の第2の主面と、を有する電子部品内蔵構造体であって、第1の主面を構成する第1絶縁層と、第1絶縁層の第2主面側に積層された接続部と、接続部に対して搭載された電子部品と、第1絶縁層を電子部品と一体的に覆う第2絶縁層と、を備え、第2絶縁層は、第1絶縁層の側から順に積層された第1層と第2層とを含み、第2絶縁層の第1層は、接続部が露出するように開口し、電子部品が配置されたキャビティ部を有し、キャビティ部は、法線方向が第2の主面側に傾斜する側壁面を有し、電子部品は、側壁面に対向し、且つ、法線方向が第1の主面側に傾斜する側面を有し、第2絶縁層の第2層は、キャビティ部の側壁面と電子部品の側面との間に入り込んでいる。
この電子部品内蔵構造体では、電子部品の側面は、電子部品内蔵構造体の積層方向に延在する状態からキャビティ部の側壁面に対して平行に近づく向きに傾斜している。これにより、電子部品の側面が積層方向に延在する状態に比べ、キャビティ部の側壁面と電子部品の側面との間に入り込む第2絶縁層の第2層の量が低減されている。したがって、電子部品内蔵構造体の第2の主面の平坦性の向上を図ることができる。
一形態において、電子部品内蔵構造体の積層方向に対する電子部品の側面の傾斜角は、積層方向に対する側壁面の傾斜角以下である。積層方向に対する電子部品の側面の傾斜角が、積層方向に対する側壁面の傾斜角よりも大きい場合、第2層側において側面と側壁面との間の距離が狭まるので、第2層を形成する際に、第2層を構成する材料が側面と側壁面との間に入り込みにくい。これに対し、積層方向に対する電子部品の側面の傾斜角を、積層方向に対する側壁面の傾斜角以下の角度とすることにより、第2絶縁層の第2層を構成する材料が電子部品の側面とキャビティ部の側壁面との間に充填されやすくなる。
一形態において、電子部品内蔵構造体は、電子部品とキャビティ部の側壁面との間に介在する絶縁体を更に備える。この場合、キャビティ部の側壁面と電子部品の側面との間に入り込んでいる第2絶縁層の第2層の量が更に低減されているので、更に第2の主面の平坦化が図られる。
一形態において、電子部品の側面及びキャビティ部の側壁面はいずれも電子部品内蔵構造体の積層方向における一端から他端まで一様に傾斜している。この構成によれば、側面又は側壁面が部分的に傾斜している場合に比べて平坦な第2の主面が得られる。
本発明によれば、主面の平坦性の向上を図ることが可能な電子部品内蔵構造体が提供される。
本発明の一実施形態に係る電子部品内蔵構造体を概略的に示す断面図である。 図1に示した電子部品内蔵構造体の実装状態の一例を示した断面図である。 図1に示した電子部品内蔵構造体の電子部品及びキャビティ部の一部を拡大して示した断面図である。 図1に示した電子部品内蔵構造体の製造方法の各工程を示した図である。 図1に示した電子部品内臓構造体の製造方法の各工程を示した図である。 図1に示した電子部品内臓構造体の製造方法の各工程を示した図である。 図1に示した電子部品内蔵構造体の製造方法の各工程を示した図である。 図1に示した電子部品内蔵構造体の製造方法の変形例を示した図である。 図1に示した電子部品内蔵構造体の製造方法の変形例を示した図である。
以下、図面を参照して種々の実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる電子部品内蔵構造体を概略的に示す断面図である。図1に示されるように、電子部品内蔵構造体1は、後述する電子部品10を内蔵する構造体であり、例えば通信端末等に使用される。電子部品内蔵構造体1は、第1絶縁層20上に第2絶縁層30が積層された積層構造を有している。第1絶縁層20及び第2絶縁層30は、例えばエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、又はフェノール樹脂等の絶縁性材料によって構成される。なお、第2絶縁層30を構成する絶縁性材料は、例えば、熱硬化性樹脂又は光硬化性樹脂等といった、特定の処理によって硬度が変化する材料であってもよい。第1絶縁層20の下面が、電子部品内蔵構造体1の一方の主面(第1の主面)1aを構成し、第2絶縁層30の上面が、第1の主面1aとは反対側の主面(第2の主面)1bを構成している。
電子部品内蔵構造体1の第1の主面1aには、複数の第1電極端子42が設けられている。第1電極端子42は、例えばCu等の導電性材料によって構成される。本実施形態では、各第1電極端子42は、主面1aに重なるように設けられているが、第1絶縁層20内に埋め込まれた状態で設けられていてもよい。各第1電極端子42には、図2に示すように、例えば半田バンプ43が設けられる。そして、各第1電極端子42は、電子部品内蔵構造体1の第1の主面1aと対面する外部の基板(図示せず)と、半田バンプ43を介して接続される。
図1に戻って、電子部品内蔵構造体1の第2の主面1bにも、複数の第2電極端子44が設けられている。第2電極端子44は、第1電極端子42同様、例えばCu等の導電性材料によって構成される。本実施形態では、各第2電極端子44は、主面1bに重なるように設けられているが、第2絶縁層30内に埋め込まれた状態で設けられていてもよい。各第2電極端子44には、図2に示すように、例えば半田バンプ45が設けられる。そして、第2電極端子44は、電子部品内蔵構造体1の第2の主面1b上に搭載されるIC等の外部電子部品50と、半田バンプ45を介して接続される。
図1に示すように、第1絶縁層20上には、配線46及び接続部48が形成されている。配線46及び接続部48はいずれも、後述のとおり、導電層のパターニングにより形成されるため、配線46及び接続部48は同一層内に存在するとともに同一厚さを有する。配線46及び接続部48は、例えばCuなどの導電性材料により構成される。本実施形態では、電子部品内蔵構造体1は一対の接続部48を有する。配線46及び接続部48のそれぞれは、第1絶縁層20の厚さ方向(すなわち、電子部品内蔵構造体1の積層方向)に延びるように第1絶縁層20に貫設された複数の第1ビア導体62を介して、第1電極端子42と電気的に接続されている。
電子部品10は、一対の接続部48上において一対の接続部48に跨がるように設けられている。電子部品10は、一対の接続部48それぞれに対応するように下側に設けられた一対の第1電極層11と、上側に設けられた一対の第2電極層12とを有している。本実施形態では、電子部品10は、一対の第1電極層11と一対の第2電極層12との間に配置された誘電体層13を含む薄膜コンデンサであり、コンデンサ構造を2つ含んでいる。電子部品10は、一例として、全体厚さが10μm〜80μm、第1電極層11の厚さを0.1μm〜20μm、第2電極層12の厚さを0.1μm〜30μm、誘電体層13の厚さを0.05μm〜0.4μmとなるように設計され得る。電子部品10は、半田層等の導電材料層15を介して接続部48と接続されている。第1電極層11の材料には、一例としてCu又はCu合金が用いられる。第2電極層12の材料には、一例としてNi又はNi合金が用いられる。誘電体層13の材料には、一例として、ペロブスカイト系の誘電体材料が用いられる。ここで、電子部品10は、複数の誘電体層13及び複数の内部電極層が交互に積層された積層構造を有する、いわゆる多層薄膜コンデンサであってもよい。
第2絶縁層30は、第1層32と第2層34とからなる2層構造を有する。すなわち、第2絶縁層30は、第1絶縁層20の側から順に積層された第1層32と第2層34とで構成されている。
第2絶縁層30の第1層32は、第1絶縁層20上に形成された各配線46を覆うとともに、第1絶縁層20上に形成された接続部48に対応する領域にキャビティ部33を有する。キャビティ部33は、積層方向において第1層32を貫通しており、第1絶縁層20上の接続部48が露出するように開口している。キャビティ部33の開口寸法は、電子部品10の寸法よりも大きくなるように設計されており、電子部品10はキャビティ部33内に収容されるとともに、キャビティ部33内において電子部品10の第1電極層11が接続部48に接続される。
電子部品10の下方には、キャビティ部33内に収容された電子部品10と第1絶縁層20とで画成された空間Vが存在する。空間Vは、絶縁性樹脂(絶縁体)70で充たされている。絶縁性樹脂70は、例えば低誘電率材料(フィラーを含むエポキシ樹脂)やアンダーフィル材で構成される。電子部品10の下方に位置する配線46それぞれは絶縁性樹脂70で覆われている。また、絶縁性樹脂70は、キャビティ部33内において電子部品10と第1層32との間にも設けられている。
第2絶縁層30の第2層34は、第1層32、及び、キャビティ部33内に収容された電子部品10を一体的に覆っている。第2層34には、その厚さ方向(すなわち、電子部品内蔵構造体1の積層方向)に延びるように複数の第2ビア導体64が貫設されており、これらの第2ビア導体64を介して、電子部品10の第2電極層12が第2電極端子44と電気的に接続されている。なお、複数の第2ビア導体64には、図1および図2に示した第2層34のみを貫通する第2ビア導体64以外に、図1及び図2では示されていないが第2絶縁層30(第1層32および第2層34)を貫通して配線46と第2電極端子44とを接続する第2ビア導体64も含み得る。
次に、図3を参照して、電子部品10及びキャビティ部33について詳細に説明する。図3に示されるように、キャビティ部33は側壁面33aを有しており、電子部品10は、キャビティ部33の側壁面33aに対向する側面10aを有している。側壁面33aと側面10aとの間には、第2層34が入り込んだ状態となっている。また、側壁面33aと側面10aとの間には、絶縁性樹脂70が介在している。なお、絶縁性樹脂70は、第2層34よりも第1絶縁層20側に設けられている。
キャビティ部33の側壁面33aの法線方向(側壁面33aから離れる方向、すなわち側壁面33aの法線ベクトル)N2は、第2の主面1b側に傾斜している。すなわち、側壁面33aは、第1の主面1a側から第2の主面1b(図1参照)側に向かってキャビティ部33の開口幅が漸次広がるように傾斜しており、積層方向(基準線Aに平行な方向)に対して傾斜角θ2を成している。また、側壁面33aは平坦な面であり、積層方向における一端から他端まで一様に傾斜している。
側面10aは、電子部品10の第1電極層11、誘電体層13、及び第2電極層12の端部によって構成されている。側面10aの法線方向(側面10aから離れる方向、すなわち側面10aの法線ベクトル)N1は、第1絶縁層20側(第1の主面1a側(図1参照))に傾斜している。すなわち、側面10aは、第1の主面1a側から第2の主面1b(図1参照)側に向かうにつれて電子部品10の幅が大きくなるように傾斜している。換言すると、積層方向に延在する状態(図3の二点鎖線参照)からキャビティ部33の側壁面33aに対して同じ方向に近づく向きに傾斜している。側面10aは、積層方向(基準線A)に対して傾斜角θ1を成している。また、側面10aは平坦な面であり、積層方向における一端から他端まで一様に傾斜している。
積層方向に対する電子部品10の側面10aの傾斜角θ1は、積層方向に対する側壁面33aの傾斜角θ2以下の角度となるように設定されている。一例として、側面10aの傾斜角θ1は、0°<θ1≦15°の範囲内で定めることができ、側壁面33aの傾斜角θ2は、0°<θ2≦30°の範囲内で定めることができる。なお、側面10aの傾斜角θ1と側壁面33aの傾斜角θ2とが等しい、すなわち、側面10aと側壁面33aとが平行であることが好ましい。
次に、図4〜図7を参照して、電子部品内蔵構造体1の製造方法について説明する。
図4〜図7では、一つの電子部品内蔵構造体1を製造する製造方法を示しているが、実際には一枚のウェハ上において電子部品内蔵構造体1の構造を複数形成した後に個片化して一度に複数の電子部品内蔵構造体1が製造される。そのため、図4〜図7では、ウェハの一部(一つの電子部品内蔵構造体1に相当する部分)を拡大して示している。
電子部品内蔵構造体1を製造する際には、まず、図4(a)に示されるように、支持基板としての機能を有するウェハWを準備し、ウェハW上に仮接着層Lを形成する。ウェハWの材料は特に限定されず、例えばガラスウェハ等を用いることができる。仮接着層Lは、スピンコート等の公知の方法によって形成され得る。なお、仮接着層Lが予め形成されたウェハWを準備してもよい。
次に、図4(b)に示されるように、仮接着層L上にシード層Sを形成する。シード層Sは、例えばCu等の導電性材料で構成される。さらに、図4(c)に示されるように、シード層S上に第1絶縁層20を積層するとともに第1絶縁層20を公知のパターニング技術を用いてパターニングして、上述した各第1ビア導体62を形成する位置の第1絶縁層20に貫通孔20aを設ける。そして、パターニングされた第1絶縁層20に、電解めっきによりめっき層を形成する。めっき層のうち、第1絶縁層20の貫通孔20a内に形成されためっき層が第1ビア導体62を構成し、第1絶縁層20上に形成されためっき層が配線46及び接続部48を構成する。
次に、図5(a)に示されるように、めっき層が形成された第1絶縁層20を全体的に覆うように、第2絶縁層30の第1層32を形成する。第2絶縁層30の第1層32は、公知のパターニング技術を用いてパターニングされて、第1絶縁層20上に形成された接続部48に対応する領域にキャビティ部33が設けられる。
次に、図5(b)に示されるように、電子部品10がキャビティ部33内に設置され、キャビティ部33内において電子部品10となるべき部品18が導電材料層15を介して接続部48に接続される。電子部品10となるべき部品18は、一対の第2電極層12となるべき1つのNi厚膜電極12Aを有する。電子部品10となるべき部品18が設置される前又は設置された後に、電子部品10となるべき部品18と第1絶縁層20とで画成された空間Vを絶縁性樹脂70で充たす。それにより、電子部品10となるべき部品18の下方に位置する配線46それぞれが絶縁性樹脂70で覆われる。また、キャビティ部33内において、電子部品10と第1層32との間にも絶縁性樹脂70が形成される。
そして、図5(c)に示されるように、電子部品10となるべき部品18の周囲を囲むようにレジスト82を設けてエッチング処理をおこない、Ni厚膜電極12Aの厚さを薄くする。そして、図6(a)に示されるように、レジスト82及びNi厚膜電極12Aのうちの第2電極層12となるべき領域を覆うようにレジスト84を設けてエッチング処理をおこなう。その結果、図6(b)に示されるように、一対の第2電極層12を有する電子部品10が得られる。なお、上記エッチング処理の後、レジスト82、84は除去される。
次に、図7(a)に示されるように、第1層32、及び、キャビティ部33内に収容された電子部品10を一体的に覆い、第2の主面1bを構成する第2絶縁層の第2層34を形成する(第3工程)。そして、第2層34を公知のパターニング技術を用いてパターニングして、上述した各第2ビア導体64を形成する位置の第2層34に貫通孔34aを設ける。これにより、第2絶縁層30が形成された状態となる。
そして、第2絶縁層30(第2層34)を貫通し、第2電極端子44に接続されるべき第2ビア導体64を形成する。具体的には、図7(b)に示されるように、パターニングされた第2絶縁層30の第2層34に、電解めっきによりめっき層を形成する。めっき層のうち、第2絶縁層30の第2層34の貫通孔34a内に形成されためっき層が第2ビア導体64を構成し、第2絶縁層30の第2層34上に形成されためっき層が第2電極端子44を構成する。
最後に、仮接着層L及びウェハWを除去し、除去により露出した第1の主面1a上に第1電極端子42を設けることで、上述した電子部品内蔵構造体1が完成する。その後、電子部品内蔵構造体1に対して外部電子部品50(図2参照)を搭載する。このとき、外部電子部品50は、半田バンプ45を介して第2電極端子44に電気的に接続される。そして、樹脂などを用いて外部電子部品50を封止する。
なお、上述した製法とは異なり、図7(b)に示した第2電極端子44の形成工程の後に、図8に示されるように、第2の主面1b上に外部電子部品50を搭載して樹脂封止を行った後に、仮接着層L及びウェハWを除去してもよい。その後、除去により露出した第1の主面1a上に第1電極端子42を設けることで、電子部品内蔵構造体1が完成する。
また、図9に示されるように、ウェハWに替えて、外部電子部品50を封入した部品封入ウェハを用いてもよい。この場合、外部電子部品50の接続端子51が上面に露出した部品封入ウェハ上に、上述の図4(c)以後の工程を経て得られる電子部品内蔵構造体1を形成してもよい。
以上説明したように、電子部品内蔵構造体1では、キャビティ部33は、法線方向N2が第2の主面1b側に傾斜する側壁面33aを有している。また、電子部品10は、側壁面33aに対向し、且つ、法線方向N1が第1の主面1a側に傾斜する側面10aを有している。すなわち、電子部品10の側面10aは、図3に示されるように、積層方向に延在する状態からキャビティ部33の側壁面33aに対して平行に近づく向きに傾斜している。これにより、電子部品10の側面10aが積層方向に延在する状態(図3の二点鎖線参照)に比べ、図7(a)に示される第2層34を形成する際に、キャビティ部33の側壁面33aと電子部品10の側面10aとの間に入り込む第2層34の量が低減されている。一般的に、樹脂材料は硬化する際に収縮することが知られている。したがって、第2層34を構成する材料の硬化収縮による影響が低減されるので、電子部品内蔵構造体1の第2の主面1bの平坦性の向上を図ることができる。例えば、第2層34を構成する材料の硬化収縮により第2の主面1bに窪みが形成される場合には、側壁面33aと側面10aとの間に入り込む第2層34の量が低減されることにより、形成される窪みを小さくすることができる。
また、一般的な電子部品内蔵構造体においては、電子部品をキャビティ部内に配置する際の搭載の容易性の観点から、キャビティ部の開口幅は大きいことが好ましい。しかしながら、キャビティ部の開口幅を大きくすると、電子部品とキャビティ部との間に隙間が大きくなるので、電子部品の搭載精度が低下し、電気的な接続の信頼性が低下する場合がある。これに対し、電子部品内蔵構造体1では、第1の主面1a側から第2の主面1b側に向かってキャビティ部33の開口幅が漸次広がるように側壁面33aが傾斜していることにより、電子部品10をキャビティ部33内に配置する際の搭載の容易性を確保しつつ、電子部品10の搭載精度の低下を抑制することができる。加えて、電子部品10の側面10aとキャビティ部33の側壁面33aとが互いに同じ方向に傾斜していることにより、電子部品10をキャビティ部33内に配置した際(図5(b)参照)に、側面10a及び側壁面33aによって自動的に電子部品10のアライメントがなされる。したがって、電子部品10を配置する際のアライメントを容易にすることができる。
また、電子部品内蔵構造体1の積層方向に対する電子部品10の側面10aの傾斜角θ1は、積層方向に対する側壁面33aの傾斜角θ2以下である。積層方向に対する電子部品10の側面10aの傾斜角θ1が、積層方向に対する側壁面33aの傾斜角θ2よりも大きい場合、第2の主面1b側において側面10aと側壁面33aとの間の距離が狭まるので、図7(a)に示される第2層34を形成する際に、第2層34を構成する材料が側面10aと側壁面33aとの間に入り込みにくい。これに対し、電子部品10の側面10aの傾斜角θ1を、側壁面33aの傾斜角θ2以下の角度とすることにより、第2層34を構成する材料が電子部品10の側面10aとキャビティ部33の側壁面33aとの間に充填されやすくなる。
また、電子部品内蔵構造体1は、電子部品10とキャビティ部33の側壁面33aとの間に介在する絶縁性樹脂70を更に備える。絶縁性樹脂70は電子部品10とキャビティ部33との間に画成される空間のうち第1の主面1a側に形成されている。このため、上記空間うち、第2絶縁層30の第2層34が入り込む第2の主面1b側の空きスペースが小さくなっている。これにより、キャビティ部33の側壁面33aと電子部品10の側面10aとの間に入り込む第2層34の量が更に低減されるので、第2層34を構成する材料の硬化収縮による影響を更に低減できる。
また、電子部品10の側面10a及びキャビティ部33の側壁面33aはいずれも電子部品内蔵構造体1の積層方向における一端から他端まで一様に傾斜している。これにより、側面10a又は側壁面33aが部分的に傾斜している場合に比べ、第2層34を形成する際に、第2層34を構成する材料が側面10aと側壁面33aとの間に入り込みやすくなる。
1…電子部品内蔵構造体、1a…第1の主面、1b…第2の主面、10…電子部品、10a…側面、20…第1絶縁層、30…第2絶縁層、32…第1層、33…キャビティ部、33a…側壁面、34…第2層、48…接続部、62…第1ビア導体、64…第2ビア導体、70…絶縁性樹脂(絶縁体)、N1,N2…法線方向、θ1,θ2…傾斜角。

Claims (4)

  1. 第1の主面と、前記第1の主面とは反対側の第2の主面と、を有する電子部品内蔵構造体であって、
    前記第1の主面を構成する第1絶縁層と、
    前記第1絶縁層の前記第2の主面側に積層された接続部と、
    前記接続部に対して搭載された電子部品と、
    前記第1絶縁層を前記電子部品と一体的に覆う第2絶縁層と、を備え、
    前記第2絶縁層は、前記第1絶縁層の側から順に積層された第1層と第2層とを含み、
    前記第2絶縁層の前記第1層は、前記接続部が露出するように開口し、前記電子部品が配置されたキャビティ部を有し、
    前記キャビティ部は、法線方向が前記第2の主面側に傾斜する側壁面を有し、
    前記電子部品は、前記側壁面に対向し、且つ、法線方向が前記第1の主面側に傾斜する側面を有し、
    前記第2絶縁層の前記第2層は、前記キャビティ部の前記側壁面と前記電子部品の前記側面との間に入り込んでいる、電子部品内蔵構造体。
  2. 前記電子部品内蔵構造体の積層方向に対する前記電子部品の前記側面の傾斜角は、前記積層方向に対する前記側壁面の傾斜角以下である、請求項1に記載の電子部品内蔵構造体。
  3. 前記電子部品と前記キャビティ部の前記側壁面との間に介在する絶縁体を更に備える、請求項1又は2に記載の電子部品内蔵構造体。
  4. 前記電子部品の前記側面及び前記キャビティ部の前記側壁面はいずれも前記電子部品内蔵構造体の積層方向における一端から他端まで一様に傾斜している、請求項1〜3の何れか一項に記載の電子部品内蔵構造体。
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