JP2016033975A - 電子部品内蔵配線板およびその製造方法 - Google Patents

電子部品内蔵配線板およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電子部品の周囲を被覆する樹脂絶縁層の表面の凹みの発生を少なくすることによる電子部品内蔵配線板の回路パターンの断線の防止。
【解決手段】実施形態の電子部品内蔵配線板は、キャビティ22を有する絶縁基板20と、キャビティ22に収容される電子部品40と、キャビティ22の壁面23と電子部品40の側面との隙間に充填される充填樹脂部と、絶縁基板20上に形成され、電子部品40の上面を覆う樹脂絶縁層と、樹脂絶縁層上に形成される導体層と、を有している。そして、充填樹脂部と樹脂絶縁層とが同じ樹脂で形成されており、電子部品40の側面の一部分に凹部42が形成され、キャビティ22の壁面23の電子部品40の凹部42に対向する位置に凸部24が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子部品内蔵配線板、およびその製造方法に関する。
特許文献1には、貫通ホール91が形成されたコア基板92と、貫通ホール内に配置された電子部品(電子素子)93と、貫通ホール91の内壁と電子部品93との隙間を充填すると共に電子部品93およびコア基板92の上下面を被覆する絶縁材94と、絶縁材上に形成された回路パターン95とを有する電子部品内蔵配線板が開示されている(図10Aおよび図10B参照)。
特開2008−131039号公報
特許文献1に示される電子部品内蔵配線板では、電子部品の側面に凹んだ部分があると、その部分の貫通ホールの内壁との隙間が大きくなり、絶縁材の表面に局所的に大きな凹みが形成され易い。絶縁材の表面に凹み、特に局所的に大きな凹みがあると、絶縁材の上に回路パターンを形成するときに積層されるドライフィルムレジストが追従しきれずに、適正な回路パターンの形成が阻害されることがある。また、回路パターンの形成後、温度変化などによる応力がその凹み部分に集中し易くなり、回路パターンが断線するおそれがある。
本発明の目的は、電子部品内蔵配線板において、電子部品の周囲を被覆する樹脂絶縁層の表面の凹みの発生を少なくし、回路パターンの断線を防ぐことである。
本発明の電子部品内蔵配線板は、キャビティを有する絶縁基板と、前記キャビティに収容される電子部品と、前記キャビティの壁面と前記電子部品の側面との隙間に充填される充填樹脂部と、前記絶縁基板上に形成され、前記電子部品の上面を覆う樹脂絶縁層と、前記樹脂絶縁層上に形成される導体層と、を有している。そして、前記充填樹脂部と前記樹脂絶縁層とが同じ樹脂で形成されており、前記電子部品の側面の一部分に凹部が形成され、前記キャビティの壁面の前記電子部品の凹部に対向する位置に凸部が形成されている。
また、本発明の電子部品内蔵配線板の製造方法は、絶縁基板内の一部を除去することにより、除去された部分に露出する壁面の少なくとも一部に凸部を形成すると共に、該壁面に囲まれるキャビティを形成することと、電極を有し側面に少なくとも1つの凹部を有する電子部品を、該凹部と前記凸部とが対向するように前記キャビティ内に配置することと、前記絶縁基板上に絶縁樹脂材からなる膜を積層し、加熱および加圧することにより前記壁面と前記電子部品との隙間に前記絶縁樹脂材の一部を流れ込ませて前記隙間を充填すると共に、前記キャビティの開口を覆う樹脂絶縁層を形成することと、を有する。
本発明によれば、電子部品の側面に凹部が形成されていても、この凹部に対向する位置のキャビティの壁面に凸部が形成されているので、電子部品とキャビティの壁面との間に大きな隙間が生じ難くなる。このため、樹脂絶縁層の表面に凹みが生じ難くなり、回路パターンの形成時に樹脂絶縁層上に積層されるドライフィルムレジストが追従し易くなるため、回路パターンの不良が少なくなる。また、温度変化などによる応力などによる回路パターンの断線などが生じ難くなる。
本発明の一実施形態の電子部品内蔵配線板の電子部品が内蔵されているキャビティの平面図。 図1のA−A断面図。 図1のB−B断面図。 図1のC−C断面図。 本発明の一実施形態の電子部品内蔵配線板に用いられる電子部品の一例の平面図。 本発明の一実施形態の電子部品内蔵配線板に用いられる電子部品の一例の正面図。 図1に示される電子部品内蔵配線板の凸部の拡大図。 図1に示される電子部品内蔵配線板の凸部の他の例の説明図。 図1に示される電子部品内蔵配線板の凸部の他の例の説明図。 図1に示される電子部品内蔵配線板の凸部の他の例の説明図。 本発明の一実施形態の電子部品内蔵配線板の変形例を示す平面図。 本発明の他の実施形態の電子部品内蔵配線板の電子部品が内蔵されているキャビティの平面図。 図1に示される電子部品内蔵配線板の製造方法の各工程の説明図。 図1に示される電子部品内蔵配線板の製造方法の各工程の説明図。 図1に示される電子部品内蔵配線板の製造方法の各工程の説明図。 図1に示される電子部品内蔵配線板の製造方法の各工程の説明図。 図1に示される電子部品内蔵配線板の製造方法の各工程の説明図。 図1に示される電子部品内蔵配線板の製造方法の各工程の説明図。 図1に示される電子部品内蔵配線板の製造方法の各工程の説明図。 図1に示される電子部品内蔵配線板の製造方法の各工程の説明図。 図1に示される電子部品内蔵配線板の製造方法の各工程の説明図。 図1に示される電子部品内蔵配線板の製造方法の各工程の説明図。 図1に示される電子部品内蔵配線板の製造方法の各工程の説明図。 従来の電子部品内蔵配線板を示す断面図。 従来の電子部品内蔵配線板の貫通ホールと電子部品の平面形状を示す図。
つぎに、本発明の一実施形態の電子部品内蔵配線板が、図面を参照しながら説明される。本実施形態の電子部品内蔵配線板10(以下、電子部品内蔵配線板は、単に「配線板」とも称される)は、図1〜3に示されるように、キャビティ22を有する絶縁基板20と、キャビティ22に収容されている電子部品40と、キャビティ22の壁面23と電子部品40の側面との隙間に充填される充填樹脂部32と、絶縁基板20上に形成され、電子部品40の上面を覆う樹脂絶縁層30と、樹脂絶縁層30上に形成されている導体層35とを有している。そして、電子部品40の側面の一部分に凹部42が形成され、キャビティ22の壁面23の電子部品40の凹部42に対向する位置に凸部24が形成されている。本実施形態では、後述のように、充填樹脂部32は、樹脂絶縁層30の形成時に、樹脂絶縁層30の材料の一部が軟化して電子部品40の周囲に流れ込み、硬化して形成されたものである。このため、充填樹脂部32と樹脂絶縁層30とは同じ樹脂で形成されている。なお、図1には、樹脂絶縁層30が積層される前の状態が示されている。また、本実施形態では、キャビティ22の壁面23は、図2および図3に示されるようにテーパー面にされているので、図1などに示される平面図においても所定の幅で示され得るが、各平面図を明りょうなものにするために、図1、6A〜6C、7および8では単一の描線で示されている。
一般に、電子部品内蔵配線板では、その製造工程において、コア基板などに形成された貫通ホール内に収容されている電子部品上に絶縁材が積層され、加熱および加圧されることにより溶解し、その一部が電子部品と貫通ホールの内壁との隙間に流れ込む。このため、この隙間部分の絶縁材の厚さは他の部分よりも厚くなる。また、絶縁材は硬化の際に収縮する傾向にあるため、電子部品の周囲の隙間部分が他の部分よりも厚さ方向に多く収縮し易く、その結果、電子部品の外周付近の絶縁材の表面上に凹みが生じ易い。また、凹み部分の幅および深さは、電子部品と貫通ホールの内壁との隙間が大きいほど大きく、かつ、深くなる。このため、電子部品の側面に凹んだ部分があると、その部分の貫通ホールの内壁との隙間が大きくなり、絶縁材の表面に局所的に大きな凹みが形成され易い。絶縁材の表面に凹み、特に局所的に大きな凹みがあると、絶縁材の上に回路パターンを形成するときに、絶縁材上の導体層の上に積層されるドライフィルムレジストが凹み部分の形状に追従しきれずに、凹み部分の導体層とドライフィルムレジストとの間にボイドが生じ、その結果、回路パターンが適正に形成できないことがある。また、回路パターンの形成後においても、例えば配線板の使用中の温度変化などによる応力がその凹み部分に集中し易くなり、その結果、回路パターンが断線するおそれがある。
本実施形態では、図1に示されるように、電子部品40の側面の一部に形成されている凹部42に対向する位置のキャビティ22の壁面23に凸部24が形成されている。このため、電子部品40の側面に凹部42があるにも関わらず、凹部42における電子部品40とキャビティ22の壁面23との隙間が、電子部品40の側面の凹部42以外の部分とキャビティ22の壁面23との隙間と略同程度の大きさにされている。このため、電子部品40とキャビティ22の壁面23との隙間部分の樹脂絶縁層30の表面に、樹脂絶縁層30の硬化時の収縮などによる凹みが生じ難くなる。この結果、導体パターンの形成時にドライフィルムレジストが追従できないということが起こり難くなり、パターン不良の発生などが抑制される。また、導体パターン形成後の温度変化などによる応力集中などが抑制され、導体パターンの断線が少なくされ得る。このように本実施形態によれば、電子部品40の側面に凹部42があっても、配線板10の歩留まり低下が抑制されると共に、配線板10の信頼性が向上し得る。
本実施形態の配線板10は、たとえば、図4に例示される積層構造を有している。すなわち、絶縁基板20の第1面F1上に内部導体層25が形成され、内部導体層25上、内部導体層25が形成されていない部分の絶縁基板20上および電子部品40上に樹脂絶縁層30が形成され、樹脂絶縁層30上に導体層35が形成され、さらに導体層35上に、所定の部分に開口部を有するソルダーレジスト層55が形成されている。また、絶縁基板20の第1面F1と反対側の第2面F2上にも同様に内部導体層26、樹脂絶縁層31、導体層36およびソルダーレジスト層56が形成される。また、本実施形態では、導体層35と電子部品40の電極45とを接続するビア導体51および導体層35と内部導体層25とを接続するビア導体52が樹脂絶縁層30に形成され、導体層36と電子部品40の電極45とを接続するビア導体53、および導体層36と内部導体層26とを接続するビア導体54が樹脂絶縁層31に形成されている。また、内部導体層25と内部導体層26とを接続するスルーホール導体50が絶縁基板20に形成されてもよい。
本実施形態では、図1に示されるように、絶縁基板20上に形成される内部導体層25に開口部25aが設けられており、開口部25a内の絶縁基板20にキャビティ22が設けられている。ここに、「キャビティ」には、絶縁基板20の一方の表面から所定の深さまで絶縁基板の一部が除去されたような凹部の他、後述されるように、絶縁基板20に貫通孔が形成され、貫通孔の一方の開口がキャリア61(図9F参照)などで一時的に塞がれるものも含まれる。図1に示される例では、内部導体層25の開口部25aは、矩形の形状にされている。しかしながら、これに限定されず、内層導体層25は正方形、円形、楕円形など任意の形状の開口部25aを有するように形成され得る。
キャビティ22は、後述されるように、たとえば、絶縁基板20へのレーザー光の照射やドリル研削により形成され得る。このため、キャビティ22内に配置される電子部品40は、レーザー光やドリルなどによる切断面に周囲を囲まれている。電子部品40は、このように周囲を切断面、すなわちキャビティ22の壁面23に囲まれているので位置ずれが抑制され得る。
キャビティ22の壁面23は、本実施形態では、図2〜4に示されるように、絶縁基板20の第1面F1側から第2面F2側に向ってキャビティ22の開口面積が小さくなるようなテーパー面にされている。壁面23が図2〜4に示されるようなテーパー面にされると、配線板10の製造時に、電子部品40が正規の位置から少し位置ずれして絶縁基板20に置かれた場合でも、電子部品40の端部が壁面23の上端(外周)よりも内周側にあれば、電子部品40が壁面23上を滑り落ち、キャビティ22内に収容され得る。
本実施形態の配線板10に用いられる電子部品40の一例が図5Aおよび図5Bに示されている。図5Aおよび図5Bに例示される電子部品40は、回路素子などが形成される本体部46と本体部46内の回路素子と外部回路とを電気的に接続する電極45とを含み、全体として略矩形の平面形状に形成されている。本体部46の長手方向の両端部、すなわち、対向する1組の端部43それぞれに電極45が形成されている。電極45は、電子部品40の端部43の上面、側面(電子部品10の矩形の平面形状の長手方向の端面および短手方向の端面)および下面を覆うように設けられている。そして、電極45と本体部46との段差による凹部42が、1組の電極45の間の電子部品40の両側面、上面および下面それぞれに形成されている。凹部42の深さは特に限定されないが、たとえば、15〜30μm程度にされ得る。電子部品10の回路素子としての種別は特に限定されず、抵抗、コンデンサ、インダクタおよびサーミスタなどが例示される。しかしながら電子部品10は、これらに限定されず、任意の回路素子であってよい。
また、電子部品40は、図5Aおよび図5Bに示される例と異なり、矩形の平面形状の短手方向の両端に電極が形成されていてもよい。そのように構成された電子部品40aを用いた本実施形態の配線板10の変形例が図7に示されている。図7に示される例では、全体として矩形の平面形状に形成され、その矩形の外形の短手方向の両端に電極45が形成されている電子部品40aが、キャビティ22a内に配置されている。電子部品40aの2つの短辺それぞれの中央部分の側面には凹部42が形成されている。キャビティ22aは、電子部品40aの外形に沿って全体として矩形の形状に形成されている。そして、キャビティ22aの2つの短辺それぞれの壁面23の電子部品40aの凹部42に対応する位置に凸部24が形成されている。このため、図7に示されるように、電子部品40aとキャビティ22aの壁面23との隙間が、凹部42を含む電子部品40aの外周全体にわたって略同じ大きさにされている。このため、図7に例示される本実施形態の配線板10においても、樹脂絶縁層30の表面に凹みが生じ難くなり、導体層35に形成される導体パターンの断線が少なくなり得る。電極45が設けられる位置は、図1および図7に示されるものに限定されず、たとえば、短手方向および長手方向それぞれの対向する端部それぞれに、電極45が形成されていてもよい。また、電子部品40の全体形状は、図1および図7に示されるような矩形に限定されず、正方形など他の形状にされてもよい。なお、電子部品40は、たとえば、図5Bに示される面が絶縁基板20の第1面F1側に向くようにキャビティ22内に実装されてもよく、この場合でも、側面となる図5B上、上側および下側の面(図5A上、前面および背面)には、図5Bに示されるように、凹部42が形成されている。
キャビティ22の壁面23に形成される凸部24は、図1に示されるように、電子部品40の凹部42に対向する位置に形成され、壁面23からキャビティ22の内部に向って突出している。図6Aに示されるように、凸部24は、電子部品40の凹部42とキャビティ22の壁面23との隙間G2と、電子部品40の側面の凹部42以外の部分とキャビティ22の壁面23との隙間G1との差がなるべく小さくなるように、電子部品40の凹部42に向って突出している。従って、凸部24は、電子部品40の凹部42の凹みの長さD1と同じ長さだけ突出していることが好ましい。従って、凸部24の突出高さH1は、たとえば、前述のように、電子部品40の凹部42の凹みの長さとして例示される15〜30μm程度であることが好ましい。しかしながら、凸部24の高さH1はこの範囲外の高さであってもよい。
図2には、電子部品40の電極45を通る切断線で切断された断面(図1のA−A断面)が模式的に示されており、また、図3には、電子部品40の凹部42を通る切断線で切断された断面(図1のB−B断面)が同様に示されている。図3に示される断面には図2に示される電子部品40の電極45は存在しないため、図3に示される電子部品20の幅は図2に示される電極45を含んだ電子部品20の幅よりも小さくなっている。しかしながら、図3に示される断面には、キャビティの壁面23の凸部24が存在するため、キャビティの幅W2が、図2に示されるキャビティの幅W1よりも小さくされている。この結果、図3に示される電子部品40(本体部46)の側面とキャビティの壁面23との隙間G2と、図2に示される電子部品40(電極45)の側面とキャビティ22の壁面23との隙間G1とが、略同じ大きさになっている。このように、電子部品40の側面に凹部42が形成されていても、凸部24が形成されることにより電子部品40の側面とキャビティの壁面23との間に大きな隙間ができることが防止され得る。なお、電子部品40の側面とキャビティの壁面23との隙間G1、G2は40μm程度であることが、電子部品20の配置時に高度な位置合わせが必要とされず、かつ、樹脂絶縁層30の表面に凹みが生じ難い点で好ましい。
キャビティ22の壁面23の凸部24は、たとえば、後述されるように、レーザー光の照射やドリル研削によりキャビティ22が形成されるときに、レーザー光の照射経路などを所望の凸部24の形状に応じて設定することにより容易に形成され得る。この場合、凸部24の先端面も、キャビティ22の壁面23の他の部分と同様に絶縁基板20の切断面となる。このようにレーザー光の照射などにより形成される場合は、容易に種々の平面形状の凸部24が形成され得る。
たとえば、凸部24は、図6Bに示されるように、根元側で太く、先端側で細くなるようなテーパーを側面に有する形状に形成されてもよい。また、凸部24は、図6Bに示される例の変形として、根元部の側面が内側に凸となるアール面に形成されてもよい。凸部24がこのように根元部で幅が広くなるような形状に形成されると、凸部24の根元部の機械的強度が向上し、たとえば電子部品40との接触などによって凸部24が根元部で破断することなどが少なくなる。しかしながら、凸部24の平面形状は、図6Aおよび図6Bに示されるものに限定されない。たとえば、凸部24全体が、半円形もしくは弓形、台形、または三角形の平面形状に形成されていてもよい。また、凸部24は、レーザー光の照射やドリル研削などによらず、絶縁基板20と別体として形成され、その後、壁面23に取り付けられてもよい。
凸部24は、図6Aおよび図6Bに示される例では、電子部品40の凹部42の内部にまで入り込んでいないが、図6Cに示されるように、先端部分が凹部42の内部に入り込むように凸部24が形成されてもよい。この場合、凸部24により、電子部品40の位置ずれが防止されることがある。電子部品40の側面の凹部42以外の部分とキャビティ22の壁面23との隙間の大きさ(長さ)よりも凹部42の深さが深い(長い)場合は、前述のように、電子部品40の凹部42の深さ(長さ)と同じ長さだけキャビティ22の壁面23から突出するように凸部24が形成され、その結果、図6Cに示されるように、凸部24の先端部分が凹部42の内部に入り込むような構造にされるのが特に好ましい。
また、キャビティ22の開口形状に応じて、内部導体層25の開口部25aが設けられてもよい。図6Dには、そのように形成された本実施形態の配線板10の変形例が示されている。図6Dに示される例では、内部導体層25の開口部25aは、キャビティ22の壁面23の凸部24に対応する部分が、凸部24の突出形状に沿って内側に凹んだ形状にされている。このような形状で設けられる開口部25aは、後述のように、キャビティ22の形成工程において、加工領域の目安となり得るため好ましい。
樹脂絶縁層30、31は、図4に示されるように、電子部品40上、内部導体層25、26の上、および、絶縁基板20の導体層25、26が設けられていない部分上に形成さる。また、充填樹脂部32が、図2および図3に示されるように、キャビティの壁面23と電子部品40との隙間に充填されている。また、充填樹脂部32は、電子部品40の下面(絶縁基板20の第2面F2側の面)を被覆している。
充填樹脂部32は、後述されるように、樹脂絶縁層30が形成されるときに、その一部がキャビティ22内に流入し、電子部品40の周囲および下面側に流れ込んで硬化したものである。従って、充填樹脂部32は、樹脂絶縁層30と同じ樹脂で形成されている。樹脂絶縁層30、31および充填樹脂部32は、好ましくは、芯材を含まない、無機フィラー入りのエポキシ樹脂で形成される。導体層35、36および内部導体層25、26との良好な密着性が得られるからである。しかしながら、樹脂絶縁層30、31および充填樹脂部32の材料には、たとえば、エポキシ樹脂の他、ビスマレイミドトリアジン樹脂(BT樹脂)、イミド樹脂(ポリイミド)などを用いることができる。また、樹脂絶縁層30、31および充填樹脂部32の材料は、ガラスクロスなどの芯材を含んでいてもよい。
絶縁基板20は、好ましくは、ガラスクロスなどの芯材と、芯材に含浸されている樹脂材料、たとえばエポキシ樹脂とを含む絶縁性材料(ガラスエポキシ)からなる。しかしながら、絶縁基板20の材料には、ガラスエポキシ以外のあらゆる絶縁性材料が用いられ得る。絶縁基板20は、図2〜4に示される例では、配線板10のコア基板を構成しているように示されているが、これに限定されず、ビルドアップ配線板のビルドアップ層の層間樹脂絶縁層であってもよい。
本実施形態では、図4に示されるように、ビア導体51、53が形成されているので、電子部品40が、絶縁基板20の第1面F1側に接続される外部回路(図示せず)および第2面F2側に接続される外部回路(図示せず)の両方と、内部導体層25、26を介さずに短い経路で電気的に接続され得る。また、ビア導体51およびビア導体53のいずれかが形成されていなくても、導体層35、36、ビア導体52、54およびスルーホール導体50を介して第1および第2面F1、F2いずれの側の外部回路とでも電気的に接続され得る。しかしながら、他の手段により電子部品40と、導体層35、36または外部回路とが電気的に接続され得る場合は、ビア導体51〜54およびスルーホール導体50の一部または全部が設けられなくてもよい。ビア導体51〜54およびスルーホール導体50は、好ましくは、めっき法により形成され、たとえば、無電解めっき膜および電気めっき膜のいずれか、または両方から構成され得る。ビア導体51〜54およびスルーホール導体50の材料は特に限定されないが、好ましくは銅が用いられる。ビア導体51〜54およびスルーホール導体50は、フィルド導体またはコンフォーマル導体であってよい。
導体層35、36は、図4に示されるように、好ましくは、無電解めっき膜351、361および電気めっき膜352、362により構成され得る。また、内部導体層25、26は、図示しない銅箔ならびに銅箔上に形成される無電解めっき膜および電気めっき膜(いずれも図示せず)により構成され得る。しかしながら、各導体層の構成はこれらに限定されない。たとえば、銅箔や電気めっき膜が含まれていなくともよく、無電解めっき膜に代えて、スパッタリング法により形成されるスパッタ膜が含まれていてもよい。また、各導体層の材料は、好ましくは銅が用いられる。しかしながら、他の導電性材料が各導体層の材料に用いられてもよい。
本実施形態の配線板10は、図1や図7に示される例と異なり、2つ以上のキャビティを有し、それぞれのキャビティに電子部品40が配置されても良い。また、図1や図7には1つのキャビティ22、22aに電子部品40が1つだけ配置される例が示されているが、1つのキャビティに複数の電子部品40が配置されていても良い。
1つのキャビティに2つの電子部品が配置される他の実施形態が、図8を参照して説明される。なお、他の実施形態の配線板10bは、1つのキャビティ内に2つの電子部品40が配置される点以外は、図1などを参照して説明された一実施形態図の配線板10と同様なので、断面構造など、共通の構造や共通の構成要素の説明は適宜省略される。図8に示されるように、他の実施形態の配線板10bは、キャビティ22bを有し、キャビティ22b内に2つの電子部品40が配置されている。電子部品40は、図5Aおよび図5Bに示される電子部品40と同様に、全体の平面形状が矩形の形状に形成され、その矩形の形状の長辺部の側面に凹部42が形成されている。2つの電子部品40は、互いの電極45同士が対向するように矩形の形状の長手方向に並べて配置されている。そして、2つの電子部品40の合計4つの凹部42それぞれに対向する位置のキャビティ22bの壁面23に凸部24が形成されている。凸部24は、電子部品40の凹部42に向かって突出しており、2つの電子部品40は、凸部24の突出方向と直交する方向に並べて配置されている。図8に示されるように、2つの電子部品40の対向している面を除く各電子部品40の側面とキャビティ22bの壁面23との隙間は、2つの電子部品40の外周全体にわたって略同じ大きさにされている。このため、他の実施形態の配線板10bにおいても、樹脂絶縁層(図示せず)の表面に凹みが生じ難くなり、導体層(図示せず)に形成される導体パターンの断線が少なくなり得る。
また、図8に示されるように、本実施形態では、キャビティ22bの凸部24は、前述の図6Cに示される凸部24と同様に、先端部分が電子部品40の凹部42内に入り込んでいる。2つの電子部品が1つのキャビティ内に配置されていると、一方または両方の電子部品の位置がずれて、電極同士がショートするおそれがあるが、本実施形態では、2つの電子部品40の配列方向への各電子部品40の位置ずれが、凸部24により防止され得る。このため、2つの電子部品40の対向している面に形成されている電極同士の接触が防止され得る。なお、他の実施形態の配線板10bには、1つまたは複数の電子部品40が配置されるキャビティ22bが複数個形成されていてもよい。また、1つのキャビティ内に配置される複数の電子部品同士、および/または、異なるキャビティ内に配置される電子部品同士が同一の電子部品であってもよく、異なる種類の電子部品であってもよい。
つぎに、図1〜4に示される一実施形態の配線板10の製造方法が、図9A〜9Kを参照して説明される。まず、図9Aに示されるように、出発材料として、絶縁基板20の第1面F1に銅箔250が設けられ、第2面F2に銅箔260が設けられている両面銅張積層板15が準備される。絶縁基板20の材料は特に限定されないが、絶縁基板20は、好ましくは、完全に硬化した状態のガラスエポキシからなる。
絶縁基板20には、図9Bに示されるように、内部導体層25、26が形成される。また、内部導体層25、26と同時にスルーホール導体50が形成されてもよい。具体的には、たとえば、絶縁基板20の第1面F1側および第2面F2側から両面銅張積層板15の同じ位置に、たとえばCO2レーザーを用いてレーザー光が照射されることによりスルーホール50aが形成される。続いて、たとえばパターンめっき法により、銅箔250、260上およびスルーホール50a内に、たとえば銅の金属膜251および電気めっき膜252が形成される。具体的には、まず無電解めっきやスパッタリングなどにより、スルーホール50a内および銅箔250、260上に金属膜251が形成される。続けて、金属膜251上に、スルーホール50a、および内部導体層25、26に形成される導体パターンに対応する部分に開口部を有するめっきレジスト(図示せず)が形成される。続けて、図示しないめっきレジストの開口部内の金属膜251上に、金属膜251をシード層として電気めっき膜252が形成され、その後、めっきレジストが除去される。これにより、図9Bに示されるように、スルーホール50a内がめっき膜などの導電体で満たされ、スルーホール導体50が形成される。また、銅箔250、金属膜251および電気めっき膜252からなる内部導体層25、および、銅箔260、金属膜251および電気めっき膜252からなる内部導体層26が形成される。なお、スルーホール導体50が形成されない場合は、銅箔250、260それぞれと電気めっき膜252とで、内部導体層25、26が形成されてもよい。
続いて、図示しないめっきレジストの除去により露出する金属膜251、およびその下の銅箔250、260がエッチングにより除去される。この結果、図9Cおよび図9Dに示されるように、内部導体層25が、開口部25aを含む所定のパターンにパターニングされ、同様に内部導体層26も開口部26aを含む所定のパターンにパターニングされる。
なお、図9B〜9D、ならびに後述の図9Eおよび図9Fには、内部導体層25の開口部25aの形状が、図6Dに示されるように、キャビティ22の開口の輪郭に沿った形状にされる例が示されている。すなわち、後述の工程でキャビティ22が形成される領域(図9Dにおいて、二点鎖線で囲まれている領域)220を含み、領域220の外周に開口部25aの外周が沿うように開口部25aが設けられている。このため、図9Cおよび図9Dに示されるように、開口部25aの、キャビティの壁面の凸部が形成される領域240に対向する部分が、開口部25aの内側に向かって凹んでいる。同様に、図示されていないが、開口部26aの、キャビティの壁面の凸部が形成される領域240に対向する部分が、開口部26aの内側に向かって凹んでいる。開口部25aが、このようにキャビティ22の輪郭に沿うように設けられると、つぎのキャビティ22の形成工程において、キャビティ22を設けるための加工領域の目安となり、加工が容易になる点で好ましい。なお、金属膜251上に形成されるめっきレジストのパターンを調整することにより、開口部25aは、図1に例示されるような凹みのない単純な矩形の形状の他、任意の形状で設けられ得る。
続いて、絶縁基板20の一部が除去されることにより、除去された部分に露出する壁面の少なくとも一部に凸部が形成されると共に、この壁面に囲まれるキャビティが形成される。具体的には、図9Dに二点鎖線で示されるキャビティが形成される領域220の輪郭に沿って、たとえば、第1面F1側から絶縁基板20にレーザー光が照射され、絶縁基板20からキャビティに対応する領域が切り抜かれる。この結果、図9Eに示されるように、絶縁基板20にキャビティ22が形成される。キャビティ22は、平面図が省略されているが、図9Dに二点鎖線で示されるキャビティが形成される領域220の輪郭に沿って形成される。すなわち、キャビティ22の壁面23の一部に、キャビティ22の内側に向かって突出する凸部24が形成される。また、キャビティ22がレーザー光により形成される場合は、絶縁基板20においてレーザー光が照射される側(図9Eに示される例では第1面F1側)の方が、その反対側(図9Eに示される例では第2面F2側)よりもレーザー光のパワーが強いため、キャビティ22の壁面23は、図9Eに示されるようなテーパー面になり得る。なお、キャビティ22の形成は、レーザー光の照射による方法に限定されず、たとえば、金型加工やドリル研削などにより形成されてもよい。また、絶縁基板20が完全に切り抜かれるのではなく、絶縁基板20の厚さ方向の一部(たとえば第2面F2側の所定の厚さの部分)が残されることにより底壁を有する凹部が、キャビティ22として形成されてもよい。
つぎに、電子部品40が、キャビティ22内に配置される。具体的には、まず、PET(ポリエチレンテレフタレート)などからなるキャリア61が、絶縁基板20のいずれかの側(たとえば、第2面F2側)に取り付けられる。これにより、図9Fに示されるように、キャビティ22の一方の開口がキャリア61で塞がれる。キャリア61は一方の側に粘着性を有する粘着シート(たとえばテープ)であってよく、この粘着性を有する側が絶縁基板20に接着されてよい。なお、前述のように、キャビティ22として凹部が形成される場合は、キャリア61の接着および後述のキャリア61の除去工程が不要となり、配線板10の製造工程が簡略化され得る。
続いて、キャビティ22内に、たとえば部品実装機などにより電子部品40が配置される。電子部品40は、両端部に電極45を有し、側面に凹部42(図1参照)を有している。電子部品40は、凹部42とキャビティ22の壁面23の凸部24とが対向するように、たとえば、部品実装機などにより位置を調整して配置される。
つぎに、キャビティ22の壁面23と電子部品40との隙間に、絶縁性の樹脂材料を充填することにより充填樹脂部が形成されると共に、キャビティ22の開口を覆う樹脂絶縁層が形成される。具体的には、絶縁基板20の第1面F1側に、たとえば、絶縁樹脂材料からなる半硬化状態の膜状の絶縁材(図示せず)が積層され、加熱されると共に絶縁基板20に向かってプレスされる。膜状の絶縁材は、加熱されるのに伴って軟化し、その一部が電子部品40とキャビティ22の壁面23との間および電子部品40の下面側に流れ込み、その後、再度、半硬化状態となる。これにより、図9Gに示されるように、キャビティの壁面23と電子部品40との間および電子部品40の下面側が、前述の膜状の絶縁材から流出する樹脂により充填され、充填樹脂部32が形成されると共に、絶縁基板20の第1面F1側にキャビティの開口を覆う樹脂絶縁層30が形成される。樹脂絶縁層30および充填樹脂部32は、電子部品40を支持できる程度の接着性を有し得る。その後、キャリア61が除去される。
つぎに、絶縁基板20の第2面F2側に、樹脂絶縁層30の形成時と同様に、半硬化状態の膜状の絶縁材(図示せず)が積層され、プレスされると共に加熱される。この結果、図9Hに示されるように、絶縁基板20の第2面F2側に、電子部品40を覆う樹脂絶縁層31が形成される。その後、樹脂絶縁層30、31および充填樹脂部32は、加熱されることにより、それぞれ完全に硬化する。
つぎに、樹脂絶縁層30、31にビア導体が形成され、樹脂絶縁層30、31上に導体層が形成される。具体的には、まず、図9Iに示されるように、たとえばレーザー光の照射により、樹脂絶縁層30に電子部品40の電極45を露出する導通用孔51aおよび内部導体層25を露出する導通用孔52aが形成され、樹脂絶縁層31に電子部品40の電極45を露出する導通用孔53aおよび内部導体層26を露出する導通用孔54aが形成される。その後、好ましくは、デスミアが行われる。
続いて、たとえば無電解めっきにより、樹脂絶縁層30、31上および導通用孔51a〜54a内に、たとえば銅の無電解めっき膜351、361が形成される。なお、無電解めっき膜351、361は、後述の電気めっき膜352、362(図9J参照)のシード層となるが、電気めっき膜352、362のシード層は無電解めっき膜に限られない。たとえば、スパッタ膜などがシード層として用いられてもよい。
続いて、無電解めっき膜351、361上の電気めっき膜352、362(図9J参照)が形成されない領域に図示しないめっきレジストが形成され、その後、図示しないめっきレジストにより覆われずに露出している無電解めっき膜351、361上に、たとえば銅の電気めっき膜352、362が形成される。これにより、図9Jに示されるように、無電解めっき膜351および電気めっき膜352からなる導体層35、ならびに、無電解めっき膜361および電気めっき膜362からなる導体層36が形成される。同時に、導通用孔51a〜54a内が電気めっき膜352または電気めっき膜362により充填され、この結果、導体層35と電子部品40の電極45とを電気的に接続するビア導体51、導体層35と内部導体層25とを接続するビア導体52、導体層36と電子部品40の電極45とを電気的に接続するビア導体53、および導体層36と内部導体層26とを接続するビア導体54がそれぞれ形成される。その後、図示しないめっきレジストが除去される。なお、電子部品40の電極45と配線板10に接続される外部回路などとが、ビア導体以外の手段で電気的に接続され得る場合は、導通用孔51a〜54aおよびビア導体51〜54の一部または全部の形成が省略されてもよい。
その後、図示しないめっきレジストにより覆われていた部分の無電解めっき膜351、361が除去され、図9Kに示されるように、所定の導体パターンを有する導体層35、36ができあがる。
導体層35、36のパターニング後に、図9Kに示されるように、ソルダーレジスト層55、56が形成されてもよい。さらに、ソルダーレジスト層55、56に覆われない導体層35、36上に、電気めっきまたはスパッタリングなどにより、たとえばNi/Au膜からなる保護膜(図示せず)が形成されてもよい。また、液状の有機材料内への浸漬や有機材料の吹付けなどにより有機保護膜が形成されてもよい。この結果、図1〜4に示される本実施形態の配線板10が完成する。
本実施形態の配線板10には、たとえば図9Kに示されるように、外部回路を構成する電子部品100(たとえばICチップ)が実装されてもよく、また、配線板10が他の配線板200(たとえばマザーボード)に実装されてもよい。
本実施形態では、配線板10は、絶縁基板20の第1面F1側と第2面F2側の両方に導体層および樹脂絶縁層が形成されているが、これに限定されず、たとえば、樹脂絶縁層および導体層が絶縁基板20の片側だけに形成される片面配線板であってもよい。また、導体層35および/または導体層36上に、さらに一組またはそれ以上の組の導体層および樹脂絶縁層が形成されてもよい。
また、本実施形態の配線板10の製造方法は、図9A〜9Kを参照して説明された方法に限定されず、その条件や順序などは任意に変更され得る。また、特定の工程が省略されてもよく、別の工程が追加されてもよい。
10、10b 電子部品内蔵配線板
20 絶縁基板
22、22a、22b キャビティ
23 壁面
24 凸部
25、26 内部導体層
25a、26a 内部導体層の開口部
51〜54 ビア導体
50 スルーホール導体
30、31 樹脂絶縁層
32 充填樹脂部
35、36 導体層
40、40a 電子部品
42 凹部
45 電極
55、56 ソルダーレジスト層
F1 絶縁基板の第1面
F2 絶縁基板の第2面
G1 電子部品の側面の凹部以外の部分とキャビティの壁面との隙間
G2 電子部品の側面の凹部とキャビティの壁面との隙間
H1 キャビティの壁面の凸部の突出高さ

Claims (12)

  1. キャビティを有する絶縁基板と、
    前記キャビティに収容される電子部品と、
    前記キャビティの壁面と前記電子部品の側面との隙間に充填される充填樹脂部と、
    前記絶縁基板上に形成され、前記電子部品の上面を覆う樹脂絶縁層と、
    前記樹脂絶縁層上に形成される導体層と、
    を有する電子部品内蔵配線板であって、
    前記充填樹脂部と前記樹脂絶縁層とが同じ樹脂で形成されており、
    前記電子部品の側面の一部分に凹部が形成され、
    前記キャビティの壁面の前記電子部品の凹部に対向する位置に凸部が形成されている。
  2. 請求項1記載の電子部品内蔵配線板であって、前記絶縁基板は、芯材と該芯材に含浸されている樹脂材料とを含む材料からなり、前記充填樹脂部は芯材を含んでいない材料からなる。
  3. 請求項1または2記載の電子部品内蔵配線板であって、前記凸部は、前記電子部品の前記凹部の凹み長さと同じ長さだけ前記キャビティの前記壁面から突出している。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子部品内蔵配線板であって、前記凸部の先端面は、前記絶縁基板の切断面からなる。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子部品内蔵配線板であって、前記凸部は、根元側で太く、先端側で細くなるテーパーを有する形状に形成されている。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の電子部品内蔵配線板であって、前記電子部品は、前記絶縁基板の切断面によって囲まれる。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の電子部品内蔵配線板であって、前記電子部品は、全体として略矩形の平面形状に形成され、少なくとも1組の対向する端部それぞれに、上面と側面と下面とにわたって形成される電極を有しており、該電極同士の間に前記凹部が形成されている。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の電子部品内蔵配線板であって、前記樹脂絶縁層にビア導体が形成され、
    前記導体層と前記電子部品の電極とは、前記ビア導体を介して、互いに電気的に接続される。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の電子部品内蔵配線板であって、前記凸部の先端が前記電子部品の凹部内に入り込んでいる。
  10. 請求項9記載の電子部品内蔵配線板であって、複数個の前記電子部品が、前記凸部の突出方向と直交する方向に並べて配置されている。
  11. 絶縁基板内の一部を除去することにより、除去された部分に露出する壁面の少なくとも一部に凸部を形成すると共に、該壁面に囲まれるキャビティを形成することと、
    電極を有し側面に少なくとも1つの凹部を有する電子部品を、該凹部と前記凸部とが対向するように前記キャビティ内に配置することと、
    前記絶縁基板上に絶縁樹脂材からなる膜を積層し、加熱および加圧することにより前記壁面と前記電子部品との隙間に前記絶縁樹脂材の一部を流れ込ませて前記隙間を充填すると共に、前記キャビティの開口を覆う樹脂絶縁層を形成することと、
    を有する電子部品内蔵配線板の製造方法。
  12. 請求項11記載の電子部品内蔵配線板の製造方法であって、さらに、前記樹脂絶縁層に前記電子部品の前記電極が露出する導通用孔を形成することと、
    前記樹脂絶縁層上および前記導通用孔内に導体膜を形成することにより導体層を形成すると共に、該導体層と前記電子部品の前記電極とを電気的に接続するビア導体を形成することとを含んでいる。
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