JP2019095673A - 表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】設計通りの形状に折り曲げることができる表示装置を提供する。【解決手段】表示装置DSPは、可撓性のアレイ基板10と、収縮部材40と、を備えている。アレイ基板10は、表示部11と、曲げ部12と、実装部13と、を有している。表示部11には、画像を表示する表示領域DAが区画されている。実装部13には、外部回路基板FPCが実装されている。曲げ部12は、湾曲して表示部11と実装部13とを繋いでいる。収縮部材40は、熱又は光に応答して収縮した刺激応答性の材料から形成されている。【選択図】図4
Description
本発明の実施形態は、実装部を表示部の背面に折り返した表示装置に関する。
外部回路基板等が実装される実装部を表示部の背面に折り返した表示装置が知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。表示部と実装部とは、曲げ部に形成された配線によって電気的に接続されている。曲げ部を曲げたとき、ひずみによって配線が断線するおそれがある。曲げ部の形状は、ひずみを生じない中立面に配線が位置するように設計される。
しかるに、表示装置の構成によっては、曲げ部を設計通りに曲げることが困難な場合がある。あらかじめ設計された形状に曲げ部を曲げられなかった場合、中立面がずれて配線に負担がかかる。本発明の目的は、曲げ部の形状精度に優れた表示装置を提供することにある。
一実施形態に係る表示装置は、可撓性基板と、収縮部材と、を備えている。可撓性基板は、表示部と、実装部と、曲げ部と、を有している。表示部には、画像を表示する表示領域が区画されている。実装部には、外部回路基板が実装されている。曲げ部は、湾曲して表示部と実装部とを繋いでいる。収縮部材は、熱又は光に応答して収縮した刺激応答性の材料から形成されている。
いくつかの実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、開示はあくまで一例に過ぎず、当業者が発明の主旨を保って適宜変更について容易に想到し得るものは、当然に本発明の範囲に含まれる。また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。各図において、連続して配置される同一又は類似の要素について符号を省略することがある。また、本明細書及び各図において、既に説明した図と同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を省略することがある。
また、本明細書において「αはA,B又はCを含む」、「αはA,B及びCのいずれかを含む」、「αはA,B及びCからなる群から選択される一つを含む」といった表現は、特に明示がない限り、αがA〜Cの複数の組み合わせを含む場合を排除しない。さらに、これらの表現は、αが他の要素を含む場合も排除しない。
各実施形態において、表示装置の一例として有機EL表示装置である表示装置DSPを開示する。なお、表示装置DSPは、液晶表示装置等であってもよい。表示装置DSPは、例えば、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話端末、パーソナルコンピュータ、テレビ受像装置、車載装置、ゲーム機器、ウェアラブル端末等の種々の装置に用いることができる。
図1は、本実施形態の表示装置DSPの概略的な構成を示す斜視図である。図1に示すように、本実施形態の表示装置DSPは、表示面に画像を表示する表示パネルPNLと、表示パネルPNLの動作を制御する外部回路基板FPCと、を備えている。図示しないが、表示パネルは、表示パネルPNLに重ねられたタッチパネル等をさらに備えていてもよい。
表示パネルPNLは、アレイ基板10と、フロントフィルム20と、リアフィルム30と、収縮部材40と、を備えている。アレイ基板10は、略矩形のシート状に形成され、表示面10Aと、表示面10Aとは反対側の背面10Bと、を有している。フロントフィルム20は、アレイ基板10の表示面10Aに固定されている。リアフィルム30及び収縮部材40は、アレイ基板10の背面10Bに固定されている。
アレイ基板10は、表示部11と、表示部11に隣接した曲げ部12と、曲げ部12に隣接した実装部13と、を含んでいる。曲げ部12は、図1中の右下がり斜線で示す部分に相当し、折り曲げることができる。アレイ基板10は、可撓性基板の一例である。右上がり斜線で示す収縮部材40は、曲げ部12において背面10Bに固定されている。収縮部材40については、図3乃至図6を参照して後で詳しく説明する。
表示部11の表示面10Aには、画像を表示する表示領域DAが区画されている。表示部11は、表示領域DAを囲む額縁状の非表示領域NDAを含んでいてもよい。表示領域DAには、複数の画素PXがマトリクス状に配列されている。画素PXは、カラー画像を構成する最小単位であり、後述する有機EL素子OLED1,OLED2,OLED3を含んでいる。
実装部13には、外部回路基板FPCが実装されている。外部回路基板FPCには、制御モジュールCTR等が実装されている。制御モジュールCTRは、表示装置DSPが搭載される電子機器のメインボード等から表示領域DAに表示するための1フレーム分の画像データを順次受信する。画像データには、例えば各画素PXの表示色等の情報が含まれる。制御モジュールCTRは、受信した画像データに基づいて各画素PXを駆動するための信号を表示パネルPNLに供給する。
図2は、表示領域DAにおける表示パネルPNLの構造の断面図である。フロントフィルム20及びリアフィルム30は、厚さ方向Zに対向している。以下、リアフィルム30から見てフロントフィルム20を上側と定義し、フロントフィルム20から見てリアフィルム30を下側と定義する。
図2に示すように、アレイ基板10は、可撓性基材50、第1乃至第4絶縁層51,52,53,54、反射層55、リブ56、封止層57、スイッチング素子SW1,SW2,SW3、有機EL素子OLED1,OLED2,OLED3を備えている。可撓性基材50は、可撓性及び絶縁性を有したポリイミド樹脂等から形成され、第1面50Aと、第1面50Aとは反対側の第2面50Bと、を有している。
可撓性基材50の第1面50Aは、第1絶縁層51によって覆われている。スイッチング素子SW1,SW2,SW3は、第1絶縁層51よりも上側に形成されている。図示した例では、スイッチング素子SW1,SW2,SW3はトップゲート型の薄膜トランジスタとして構成されているが、ボトムゲート型の薄膜トランジスタとして構成されてもよい。
なお、スイッチング素子SW2,SW3は、スイッチング素子SW1と略同一の形状及び機能を有している。そのため、代表してスイッチング素子SW1を詳しく説明し、スイッチング素子SW2,SW3については重複する説明を省略する。スイッチング素子SW1は、第1絶縁層51の上に設けられた半導体層SCを備えている。半導体層SC及び第1絶縁層51は、第2絶縁層52に覆われている。
スイッチング素子SW1のゲート電極WGは、第2絶縁層52の上に形成され、半導体層SCの上に設けられている。ゲート電極WG及び第2絶縁層52は、第3絶縁層53に覆われている。第1乃至第3絶縁層51,52,53は、例えば、シリコン酸化物やシリコン窒化物等の無機系材料で形成されている。
スイッチング素子SW1のソース電極WS及びドレイン電極WDは、第3絶縁層53の上にそれぞれ設けられている。ソース電極WS及びドレイン電極WDは、第2及び第3絶縁層52,53を貫通するコンタクトホールを通じて半導体層SCと電気的に接続されている。
スイッチング素子SW1及び第3絶縁層53は、第4絶縁層54で覆われている。第4絶縁層54は、例えば、アクリル系有機膜やポリイミド系有機膜から形成されている。反射層55は、第4絶縁層54の上に設けられている。反射層55は、例えば、アルミニウムや銀等の光反射率の高い金属材料で形成されている。なお、反射層55の表面は、平坦面であってもよいし、光散乱性を付与する凹凸面であってもよい。
有機EL素子OLED1,OLED2,OLED3は、第4絶縁層54の上に設けられ、例えば、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の光をそれぞれ照射する。有機EL素子OLED1は、画素電極PE1と、有機発光層ORG1と、を含んでいる。同様に、有機EL素子OLED2は、画素電極PE2と、有機発光層ORG2と、を含んでいる。有機EL素子OLED3は、画素電極PE3と、有機発光層ORG3と、を含んでいる。
有機EL素子OLED1,OLED2,OLED3は、共通電極CEをさらに含んでいる。なお、有機EL素子OLED1,OLED2,OLED3は、図示しない正孔輸送層や電子輸送層をさらに含んでいてもよい。画素電極PE1,PE2,PE3及び共通電極CEは、インジウム錫酸化物(ITO)やインジウム亜鉛酸化物(IZO)等の透光性を有する導電材料から形成されている。
画素電極PE1,PE2,PE3は、反射層55の上に設けられている。有機EL素子OLED1は、画素電極PE1がスイッチング素子SW1のドレイン電極WDと接触することにより、スイッチング素子SW1と電気的に接続されている。同様に、有機EL素子OLED2は、画素電極PE2により、スイッチング素子SW2と電気的に接続されている。有機EL素子OLED3は、画素電極PE3により、スイッチング素子SW3と電気的に接続されている。
有機発光層ORG1は、画素電極PE1の上に設けられている。同様に、有機発光層ORG2は、画素電極PE2の上に設けられ、有機発光層ORG3は、画素電極PE3の上に設けられている。有機発光層ORG1,ORG2,ORG3は、リブ56によってそれぞれ区画されている。有機発光層ORG1,ORG2,ORG3及びリブ56は、共通電極CEによって覆われている。
封止層57は、有機EL素子OLED1,OLED2,OLED3を上から覆うことにより、アレイ基板10を封止している。封止層57は、有機EL素子OLED1,OLED2,OLED3への酸素や水分の侵入を防止し、有機EL素子OLED1,OLED2,OLED3の劣化を抑制する。封止層57は、例えば、有機膜と無機膜との積層体から構成されている。
フロントフィルム20は、接着層AD1によって封止層57に接着されている。フロントフィルム20は、例えば外光による影響を抑制する偏光板である。なお、フロントフィルム20は、円偏光板の位相差を補償する位相差板であってもよいし、封止層57を保護する光透過性フィルムであってもよいし、それらの積層フィルムであってもよい。
リアフィルム30は、接着層AD2によって可撓性基材50に接着されている。リアフィルム30は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂から形成され、可撓性基材50よりも大きな強度を有している。リアフィルム30は、表示パネルPNLの変形を抑えるとともに、可撓性基材50への水分やガス等の侵入を防ぐ。
図3は、折り曲げ前の状態の曲げ部12の構造の断面図である。図3に示すように、リアフィルム30は、第1支持基材31と、第1支持基材31と間隔をあけて配置された第2支持基材32と、を含んでいる。第1支持基材31は、表示部11において背面10Bを覆っている。第2支持基材32は、実装部13において背面10Bを覆っている。
曲げ部12は、表示部11及び実装部13と一体的に形成されて両者を繋いでいる。曲げ部12は、例えば、表示部11及び実装部13をそれぞれ覆う第1及び第2支持基材31,32の間に区画されたリアフィルム30に覆われていない部分の全部又は一部である。また、曲げ部12は、例えば、表示部11を覆うフロントフィルム20に覆われていない部分の一部である。アレイ基板10から表示部11及び曲げ部12を除いた残余が実装部13である。
図3に示す例では、第4絶縁層54、リブ56、封止層57及びフロントフィルム20の端面は、第1支持基材31の端面31Eとほぼ面一に形成されている。第1及び第2絶縁層51,52並びに配線Wは、可撓性基材50の端面50Eまで延出している。表示装置DSPは、曲げ部12の上に形成されたアクリル樹脂等の樹脂膜58を備えている。
配線Wは、例えば電源線、例えば映像線や走査線を制御する制御用配線であり、表示領域DAまで延在して画素電極PE1,PE2,PE3に電気的に接続されている。配線Wは、例えばチタン、アルミニウム、チタンの積層体で形成され、第2及び第3絶縁層52,53の上に配置されている。樹脂膜58は、配線W及び第3絶縁層53を覆っている。
第4絶縁層54は、第2支持基材32に支持された実装部13において、飛び地54Bを有している。飛び地54Bには、配線Wまで貫通するコンタクトホールCHと、パッドPDとが設けられている。パッドPDは、例えば、画素電極PE1,PE2,PE3と同一工程において同一材料から形成され、コンタクトホールCHの内面及び周縁を覆っている。
配線WとパッドPDとは、コンタクトホールCHを通じて電気的に接続されている。なお、配線WとパッドPDとの接続は、コンタクトホールCHに限られない。例えば、ゲート電極WGと同一工程において同一材料から形成された電極を設けて、配線WとパッドPDとを電気的に接続してもよい。
パッドPDには、外部回路基板FPCが実装されている。パッドPDと外部回路基板FPCとは、例えば異方導電性フィルムACFによって電気的及び機械的に接続されている。異方導電性フィルムACFは、均一に分散された導電粒子を含んだフィルム状の接着剤である。
本発明の表示装置DSPは、収縮部材40を備えていることが特徴の一つである。収縮部材40は、曲げ部12において背面10Bに固定されている。収縮部材40は、曲げ部12の背面10Bに直に形成されてもよいし、接着剤を介して接着されてもよい。収縮部材40は、熱又は光に応答して収縮可能な材料から形成されている。収縮部材40が収縮すると、曲げ部12が変形する。
図4は、折り曲げ後の状態の曲げ部12の構造を模式的に示す断面図である。熱や光に応答して収縮部材40が収縮すると、図3に示された折り曲げ前の状態から、図4に示された折り曲げ後の状態へ曲げ部12が湾曲する。なお、収縮部材40に刺激を与えながら表示装置DSPを機械的に折り曲げて曲げ部12を湾曲させてもよい。以下、曲げ部12の曲率中心Oに近い側を内側と定義し、曲率中心Oから遠い側を外側と定義する。
図4に示す例では、表示装置DSPは、表示部11及び実装部13に挟まれたスペーサ60を備えている。スペーサ60の上面60Aには、接着層AD3及び第1支持基材31を介して表示部11の背面10Bが固定されている。スペーサ60の下面60Bには、接着層AD4及び第2支持基材32を介して実装部13の背面10Bが固定されている。
第1及び第2支持基材31,32と収縮部材40との間には、隙間G1,G2がそれぞれ形成されている。両者の間に隙間G1,G2があるため、収縮部材40が干渉して第1及び第2支持基材31,32が剥がれたり、第1及び第2支持基材31,32が変形したりしないするおそれがない。
収縮部材40は、熱や光に応答して収縮する刺激応答性の樹脂材料から短冊状に形成されている。収縮部材40が熱に応答する場合、収縮部材40は、可撓性基材50を構成するポリイミド樹脂よりも熱収縮率が大きい材料から形成されている。収縮部材40の一例は、シュリンクフィルムであり、未収縮から最大収縮まで加熱時間によって寸法を調整できる。
或いは、設計通りの形状に湾曲した状態の曲げ部12の背面10Bのひずみをあらかじめ計算し、表示装置DSPに悪影響を及ぼさない所定の温度域において熱収縮率がそのひずみと略同一になる材料を選択してもよい。例えば、曲げ部12の背面10Bのひずみが例えば−6%であれば、収縮部材40の外面40Aが−6%収縮する材料を選択する。
収縮部材40にも厚さがあるため、収縮部材40の内面40Bでは外面40Aよりもひずみが大きい。外面40Aが−6%収縮したとき、内面40Bが例えば−18%収縮する。その場合、加熱によって−18%収縮する刺激応答性の材料から収縮部材40を形成すれば、外面40Aを所望の寸法に収縮させて、曲げ部12を設計通りに曲げることができる。
収縮部材40にポリオレフィン樹脂を用い、内面40Bの半径が0.2mmになるように曲げて各層のひずみを計算した例を表1に示す。
表1に示す計算例では、収縮部材40の内面40Bのひずみが−18.58%になる。例えば80〜90℃に加熱すると16〜25%収縮するポリオレフィン樹脂を用い、80℃程度に加熱すれば、曲げ部12を設計通りの形状に曲げることができる。
同様に、収縮部材40にポリスチレン樹脂を用い、内面40Bの半径が0.2mmになるように曲げて各層のひずみを計算した例を表2に示す。
表2に示す計算例では、収縮部材40の内面40Bのひずみが−17.21%になる。例えば110℃に加熱すると16〜18%収縮するポリスチレン樹脂を選択すれば、曲げ部12を設計通りの形状に曲げることができる。
同様に、収縮部材40の内面40Bの半径が0.2mmになるように曲げ、配線Wが中立面Nに位置するように樹脂膜58を形成した計算例を表3に示す。
表3に示す計算例では、収縮部材40の内面40Bのひずみが−23.64%になる。例えば所定の温度に加熱すると24%程度収縮するシュリンクフィルムを選択すれば、曲げ部12を設計通りの形状に曲げることができる。
図4に示された曲げ部12の形状、すなわち、表示部11及び実装部13の背面10Bがスペーサ60の上面60A及び下面60Bにそれぞれ固定された形状は、収縮部材40のサポートを得て設計通りに変形した曲げ部12の形状の一例である。なお、スペーサ60は必須の構成ではなく省略してもよい。
スペーサ60があれば、収縮部材40が収縮しすぎて曲げ部12が設計された形状から外れてしまうことを防止できる。加熱時間によって寸法を調整できる収縮部材40を用意し、種々の寸法のスペーサ60と組み合わせれば、表示部11及び実装部13がスペーサ60に当接するまで収縮部材40加熱するだけで、曲げ部12の形状を自由に選択できるようになる。
図4に示す例では、配線Wが曲げ部12の中立面Nに位置するように、樹脂膜58の厚さが調整されている。配線Wが曲げ部12の中立面N又は中立面Nよりも僅かに内側に位置する形状は、収縮部材40に案内されて設計通りに変形した曲げ部12の形状の一例である。なお、樹脂膜58は必須の構成ではなく省略してもよい。その場合、配線Wが中立面Nよりも外側に位置してもよい。
以上のように構成された本実施形態の表示装置DSPは、曲げ部12において背面10Bに固定された収縮部材40を備えている。熱や光を加えると、収縮部材40に覆われた曲げ部12の背面10Bに収縮力が作用する。そのため、表示部11側や実装部13側へ位置ずれすることなく、収縮部材40が固定された範囲を狙って確実に変形させることができる。
表示部11と実装部13とを電気的に接続する配線Wは、曲げ部12の中立面N又は中立面Nの僅かに内側に位置することが好ましい。中立面Nの位置は、樹脂膜58等の厚さによって自由に設計できる。本実施形態によれば、収縮部材40によって曲げ部12を設計通りに変形させることができるため、配線Wを中立面Nの近傍に確実に配置できる。
本実施形態は、表示部11及び実装部13に上下に挟まれたスペーサ60を備えている。スペーサ60があれば、収縮部材40が収縮しすぎても、スペーサ60の上面60A及び下面60Bに表示部11及び実装部13の背面10Bがそれぞれ当接して曲げ部12が設計通りの形状に保持される。
本実施形態は、リアフィルム30の第1及び第2支持基材31,32と収縮部材40との間に隙間G1,G2を有している。そのため、収縮部材40を変形させても隣接するリアフィルム30が剥がれたり、第1及び第2支持基材31,32が変形したりしないするおそれがない。
続いて図5及び図6を参照して、本実施形態の第1及び第2の変形例について説明する。表示部11から実装部13に向かう方向を第1方向Xとし、第1方向X及び厚さ方向Zに交差する方向を第2方向Yとする。収縮部材40は、第1及び第2方向X,Yに沿って短冊状に広がっている。以下、表示部11に近い縁を前縁40Fとし、実装部13に近い反対側の縁を後縁40Rとする。
図5は、第1の変形例に係る収縮部材40の一例を示す斜視図である。第1の変形例では、第2方向Yよりも第1方向Xの方が収縮部材40の収縮率が大きい。収縮部材40は、例えば、複数のスリット41を有した部材であってもよいし、一軸延伸で第1方向Xに延伸された部材であってもよい。
図5に示す例では、複数のスリット41が、第2方向Yに間隔をあけて配列されている。各々のスリット41が、第1方向Xに沿って延在している。スリット41の深さは、内面40Bから外面40Aに貫通していてもよいし、外面40Aまで達していなくてもよい。スリット41を形成すれば、第2方向Yよりも第1方向Xの方が大きくなるように収縮部材40の収縮率を調整できる。
図6は、第2の変形例に係る収縮部材40の一例を示す斜視図である。第2の変形例では、収縮部材40が第2方向Yに沿って形成されたスリット42を有している。スリット42は、前縁40F及び後縁40R寄りにそれぞれ一条ずつ合わせて二条形成してもよいし、前縁40F及び後縁40Rのいずれか一方寄りに一条のみ形成してもよい。
スリット42を形成することによって、収縮部材40の収縮範囲を自在に調整できる。二条のスリット42を有した収縮部材40が収縮すると、収縮部材40に覆われた領域A1全体ではなく、二条のスリット42の間に区画された領域A2に収縮部材40の力が作用してアレイ基板10が湾曲する。アレイ基板10が湾曲した領域A2は、前述の曲げ部12に相当する。
なお、前縁40F寄りに一条だけスリット42を形成した場合、後縁40Rとスリット42との間に区画された領域A2が曲げ部12になる。同様に、後縁40R寄りに一条だけスリット42を形成した場合、前縁40Fとスリット42との間に区画された領域A2が曲げ部12になる。第2の変形例によれば、曲げ部12の範囲を収縮部材40の大きさに左右されずに設計できる。その結果、例えば、収縮部材40を曲げ部12よりも大きく形成して、収縮部材40と背面10Bとをより強固に固定できるようになる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。各実施形態にて開示した構成は、適宜に組み合わせることができる。
、10B…背面、11…表示部、12…曲げ部、13…実装部、31…第1支持基材、32…第2支持基材、40…収縮部材、41…第1方向のスリット、42…第2方向のスリット、60…スペーサ、DSP…表示装置、FPC…外部回路基板、G1,G2…隙間、N…中立面、W…配線、X…第1方向、Y…第2方向。
Claims (8)
- 画像を表示する表示部、外部回路基板が実装された実装部、並びに前記表示部及び前記実装部を繋ぐ湾曲した曲げ部と、
前記曲げ部に固定された収縮部材と、を備え、
前記収縮部材は、熱又は光に応答して収縮する刺激応答性の材料で形成されている、表示装置。 - 前記曲げ部は、前記表示部及び前記実装部を電気的に接続する配線を備え、該配線が該曲げ部の中立面又は該中立面よりも内側に位置する形状に湾曲している、請求項1に記載の表示装置。
- 前記表示部及び前記実装部に挟まれたスペーサをさらに備え、
前記曲げ部は、前記表示部及び前記実装部の背面が前記スペーサに固定された形状に湾曲している、請求項1又は2に記載の表示装置。 - 前記収縮部材は、熱に応答して収縮し、収縮後の寸法を加熱時間によって調整できる樹脂材料から形成されている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の表示装置。
- 前記収縮部材は、前記表示部から前記実装部へ向かう第1方向と、該第1方向に交差する第2方向とに広がっており、
前記収縮部材の収縮率は、前記第2方向よりも前記第1方向の方が大きい、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の表示装置。 - 前記収縮部材は、前記第1方向に沿って形成されたスリットを有している、請求項5に記載の表示装置。
- 前記収縮部材は、前記表示部から前記実装部へ向かう第1方向と、該第1方向に交差する第2方向とに広がっており、
前記収縮部材は、前記第2方向に沿って形成されたスリットを有している、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の表示装置。 - 前記表示部の背面に貼着された第1支持基材と、前記実装部の背面に貼着された第2支持基材と、をさらに備え、
前記収縮部材は、前記第1支持基材及び前記第2支持基材との間にそれぞれ隙間を有している、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の表示装置。
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CN113528044A (zh) * | 2021-06-16 | 2021-10-22 | 合肥维信诺科技有限公司 | 复合胶带以及显示装置 |
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- 2017-11-24 JP JP2017226203A patent/JP2019095673A/ja active Pending
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