JP2019095641A - 記録材冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】上下のベルト51・52でヒートシンクを上下に配置した記録材冷却装置構成において、記録材を冷却するニップ部を形成するベルト内の空間を有効に活用しつつ、ベルトの内周面と接する受熱部に対して放熱部よる放熱効率を向上させることを目的とする。【解決手段】上下のベルト51・52でヒートシンク53・54を上下に配置した構成において、ヒートシンクの吸熱部53a・54a(ベルトとの接触部)は、互いにベルト51・52を介して当接しないように用紙搬送方向にずらして配置するが、ヒートシンクク53・54の排熱部53c・53d、54c・54dは、対向側のヒートシンクの吸熱部と用紙搬送方向に対してオーバーラップするように拡大配置する。これによって、限られたベルト断面内のスペースで放熱効率を上げることが可能となる。これにより、記録材冷却装置の小型化や、高速化にも対応可能となる。【選択図】図1

Description

本発明は画像形成装置に搭載される記録材冷却装置に関する。
画像形成装置は、例えば、電子写真プロセス、静電記録プロセス、磁気記録プロセスなどの画像形成プロセスを用いて記録材に画像を形成するものである。例えば、複写機、プリンタ(レーザービームプリンタ、LEDプリンタなど)、ファクシミリ、それらの複合機能機、ワードプロセッサ等が含まれる。
記録材(シート)は、画像形成装置によって現像剤画像(以下、トナー像と記す)が形成されるものであって、例えば、普通紙、厚紙、封筒、葉書、シール、樹脂製シート、オーバーヘッドプロジェクター用シート(OHTシート)等が含まれる。以下、用紙と記す。
従来のプリンタや複写機等の画像形成装置には、電子写真記録方式により形成されるトナー像を用紙に転写した後に、定着装置によりトナー像を定着させるものが良く知られている。このような方式の定着装置においては、例えば加熱される定着部材と加圧部材を圧接させて形成する定着ニップに用紙を通過させることで定着処理を行う。
このような画像形成装置では、用紙に熱を加えてトナーを高温にして定着させるため、十分に冷却されない状態で排紙部に次々と用紙が積載されると、用紙どうしがトナーによって接着してしまうことがある。
特許文献1では、ベルトの冷却部材に水管を通して、ラジエターを機外に配置し、放熱部をベルト外に出すことで、定着後の用紙を冷却する構成開示されている。また、ベルトを介して冷却部材と対向する位置に加圧ローラを設け、ベルトを冷却部材に向けて圧接する構成が開示されている。
特開2012−098677号公報
しかしながら、特許文献1のように、ベルトの冷却部材に水管を通して、ラジエターを機外に配置し、放熱部をベルト外に出す構成の場合、機外にラジエターを配置するスペースを要する。
そこで、冷却部材をヒートシンクとし、上下ベルトの内部のそれぞれのヒートシンクを設ける構成が考えられる。
しかしながら、上下のヒートシンクが用紙の搬送方向に関してオーバーラップしないようにずらして配置すると、次の空間がデットスペースとなり、上下ベルト内の空間を有効活用できない恐れがある。
次の空間とは、上ベルト内の空間において、上下のベルトを介して下ベルト内のヒートシンクが下ベルトの内周面と接する領域と対向する空間である。及び/又は、下ベルト内の空間において、上下のベルトを介して上ベルト内のヒートシンクが上ベルトの内周面と接する領域と対向する空間である。
そこで、本発明は、記録材を冷却するニップ部を形成するベルト内の空間を有効に活用しつつ、ベルトの内周面と接する受熱部に対して放熱部よる放熱効率を向上させることを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明に係る記録材冷却装置の代表的な構成は、
無端状で回転可能な第1ベルトと、
画像加熱部を通って加熱された状態にある記録材を前記第1ベルトと協働して挟持搬送して冷却するニップ部を形成する無端状で回転可能な第2ベルトと、
前記第1ベルトの内側に配置され、前記ニップ部における前記第1のベルトの内面に接触して熱を受ける第1受熱部と熱を放熱するための第1放熱部を備えた第1冷却部材と、
前記第2ベルトの内側に配置され、前記ニップ部における前記第2のベルトの内面に接触して熱を受ける第2受熱部と熱を放熱するための第2放熱部を備えた第2冷却部材と、を有し、
前記ニップ部における記録材搬送方向に関して、前記第1受熱部が前記第1ベルトの内面と接触している区間において前記第1ベルトと前記第2ベルトを挟んで対向側の前記第2冷却部材には前記第2受熱部はなく、
前記第1放熱部は前記第1受熱部よりも、および、前記第2放熱部は前記第2受熱部よりも、それぞれ、前記記録材搬送方向に関して長く、
前記第1放熱部が前記第2受熱部と、前記第2放熱部が前記第1受熱部と、それぞれ、前記記録材搬送方向に関してオーバーラップしていることを特徴とする。
本発明によれば、記録材を冷却するニップ部を形成するベルト内の空間を有効に活用しつつ、ベルトの内周面と接する受熱部に対して放熱部よる放熱効率を向上させることができる。
実施例1の冷却装置の構成説明図 参考例の冷却装置の構成説明図 熱源からの距離と放熱効率のグラフ 実施例2の冷却装置の構成説明図 画像形成装置例の構成説明図
《実施例1》
[画像形成部]
図5は本実施例における画像形成装置Aの概略構成を示す模式図であり、中間転写方式−タンデム型のフルカラー電子写真複写機である。この複写機Aは画像読取装置A1或いはプリントサーバ等の外部装置Bから制御部A4に入力する画像情報に基づいて装置本体A2の内部の画像形成部A3が画像形成動作して用紙(記録材)Pにフルカラー又はモノカラーのトナー画像を形成することができる。制御部A4は画像形成装置Aを統括的に制御する。画像読取装置A1は原稿台ガラス1上に置かれた原稿の画像を移動光学系ユニット2により光電読取りする。
装置本体A2において、用紙Pにトナー画像を形成する画像形成部A3は、それぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の色トナー像を形成する4つの作像ユニット3(Y・M・C・Bk)を有する。各作像ユニット3は、それぞれ、感光体ドラム(以下、ドラムと記す)4、帯電器5、現像器6、1次転写ローラ7、ドラムクリーナー8等の電子写真プロセス機器を有する。なお、図の煩雑を避けるために、作像ユニット3Y以外の他の作像ユニット3M・3C・3Bkにおけるこれらの機器に対する符号の記入は省略した。
更に、画像形成部A3は、各ドラム4を走査露光するためのレーザースキャナ9と、1次転写ローラ7により各ドラム4から転写したトナー像を担持して搬送する中間転写ベルト10を有する。また、画像形成部A3は、中間転写ベルト10から用紙Pにトナー像を転写する2次転写ローラ11を有する。以上の画像形成部A3の電子写真プロセスや画像形成動作は周知であるので詳細な説明は割愛する。
用紙Pはカセット12又は同13から所定の制御タイミングにて1枚分離給送されて搬送パス14を通り、レジストローラ対15により所定の制御タイミングにて中間転写ベルト10と2次転写ローラ11とで形成される2次転写ニップ部16に導入される。用紙Pは2次転写ニップ部16で挟持搬送される過程で中間転写ベルト10側からトナー像の2次転写を受ける。そして、用紙Pは中間転写ベルト10から分離されて定着装置(画像加熱部)17に導入され、用紙P上のトナー像が固着像として熱定着される。
定着装置17は、例えば、加熱される定着部材(熱定着するローラやフィルムなど)と加圧部材(ローラやフィルムなど)を備え、この両者の圧接で形成される定着ニップ部で用紙Pを挟持搬送してトナー像の定着処理を行う画像加熱装置である。本実施例では熱ローラ方式の定着装置である。定着装置17を出た用紙Pは次いで記録材冷却装置(以下、冷却装置と記す)50に導入されて冷却される。そして、片面プリントジョブである場合には、冷却装置50で冷却された片面プリント済みの用紙Pが搬送パス18を通って排出トレイ19上に送り出される。
両面プリントジョブである場合には、冷却装置50を出た片面プリント済みの用紙Pがフラッパ20の制御により搬送パス21の側に進路変更されて反転搬送パス22に導入される。そしてスイッチバック搬送されて再搬送パス23に導入され、表裏反転された状態にて搬送パス14に再導入される。以後は、その用紙Pは片面プリント時と同様に、レジストローラ対15、2次転写ニップ部16、定着装置17、冷却装置50、搬送パス18の経路を搬送されて、両面プリントとして排出トレイ19上に送り出される。
[冷却装置]
図1は本実施例における冷却装置50の構成説明図である。定着装置17を通って加熱された状態にある用紙Pは冷却装置50の直前の温度が70℃程度であり、冷却装置50を通過することによって50℃程度まで冷却される。
この冷却装置50は、無端状で可撓性を有する回転可能な第1ベルト(以下、上ベルトと記す)51を備える。また、冷却装置50は、定着装置17を通って加熱された状態にある用紙Pを上ベルト51と協働して挟持搬送して冷却するニップ部Nを形成する無端状で可撓性を有する回転可能な第2ベルト(以下、下ベルトと記す)52を備える。本実施例において上下のベルト51・52は強度があるポリイミド製で、膜厚を100μmに設定し、ベルトの周長は942mmとしている。ニップ部Nは用紙搬送方向(記録材搬送方向)aにおいて所定に幅広の設定である。
ニップ部Nで挟持搬送される用紙Pを上ベルト51の内側に配置された第1冷却部材(以下、上ヒートシンクと記す)53と下ベルト52の内側に配置された第2冷却部材(以下、下ヒートシンクと記す)54とによって各ベルト51・52を介し冷却する。
上ベルト51はベルト回転方向R51において順に互いに所定に間隔をあけて所定に配置された第1乃至第5の平行5本の回転可能な支持ローラ55a乃至55e間(複数のベルトベルト支持部材)に懸回張設されている。
本実施例においては、第1支持ローラ55aは上ベルト51の駆動ローラとしてニップ部Nの用紙出口側に位置している。以下、この第1支持ローラ55aを駆動ローラと記す。また、第5支持ローラ55eはニップ部Nの用紙入口側に位置している。以下、この第5支持ローラ55eを入口側ローラと記す。また、第4支持ローラ55dは上ベルト51に張りを与えるテンションローラを兼用するステアリングローラとしている。以下、この第4支持ローラ55dをステアリングローラと記す。
下ベルト51もベルト回転方向R52において順に互いに所定に間隔をあけて所定に配置された第1乃至第5の平行5本の回転可能な支持ローラ56a乃至56e間に懸回張設されている。
本実施例においては、第1支持ローラ56aは下ベルト52の駆動ローラとしてニップ部Nの用紙出口側に位置している。以下、この第1支持ローラ56aを駆動ローラと記す。また、第5支持ローラ56eはニップ部Nの用紙入口側に位置している。以下、この第5支持ローラ56eを入口側ローラと記す。また、第4支持ローラ56dは下ベルト52に張りを与えるテンションローラを兼用するステアリングローラとしている。以下、この第4支持ローラ56dをシテアリングローラと記す。
上ベルト51および下ベルト52の各入口側ローラ55e・56eは上ベルト51と下ベルト52を介して所定に近接させて対向させてある。また、上ベルト51および下ベルト52の駆動ローラ55a・56aは上ベルト51と下ベルト52を介して所定に圧接させてある。これにより、上ベルト51における入口側ローラ55eと駆動ローラ55aとの間のベルト部分と、下ベルト52における入口側ローラ56eと駆動ローラ56aとの間のベルト部分と、により用紙搬送方向aにおいて所定に幅広のニップ部Nを形成させている。
上下のベルト51・52をそれぞれ回転駆動させるための駆動ローラ55a・56aは外径φ40、表層に厚み1mmのゴム層を有する。駆動ローラ55aは定置のローラとされている。この駆動ローラ55aに対して駆動ローラ56aは上ベルト51および下ベルト52を介して約49N(約5kgf)で加圧されている。
駆動ローラ55a・56aは駆動ギア機構25を介し制御部A4で制御される1つのモータ(駆動源)Mに接続され、モータMの回転によって所定の方向に所定の回転速度で駆動される。これにより、上ベルト51および下ベルト52がそれぞれ矢印R51とR52の方向に所定の回転速度で駆動される。
上下のベルト51・52のステアリングローラ55d・56dはそれぞれ上ベルト51と下ベルト52の回転中における幅方向への寄り移動を制御するローラであり、表層として厚み1mmのゴム層を有している。
両ステアリングローラ55d・56dはそれぞれ上ベルト51と下ベルト52に対して張りを与える方向にバネ付勢されており、各ベルト51・52のテンションが約39.2N(約4kgf)になるようにバネ圧を設定している。
上ベルト51と下ベルト52の回転中における幅方向への寄り移動量がそれぞれベルト寄り検出機構26・27により検出され、各検出情報(電気的情報)が制御部A4に入力する。制御部A4は入力する検出情報に基づいてローラ揺動機構28・と29を制御することでステアリングローラ55d・56dをそれぞれ所定に揺動させて上ベルト51と下ベルト52がそれぞれ所定の寄り移動範囲に納まるように制御する(スイング型制御)。
即ち、制御部A4はローラ揺動機構28・29によってそれぞれステアリングローラ55d・56についてローラの長手中央を回動支点として舵角を切ることによってベルト51・52の蛇行を所定の範囲内にコントロールしている。
上ベルト51の内側に配置された上ヒートシンク53と下ベルト52の内側に配置された下ヒートシンク54の材質はアルミである。上ヒートシンク53はニップ部Nにおける上ベルト51の内面に接触してベルト51からの熱を受ける受熱部(第1受熱部)53aと熱を放熱するための放熱部(第1放熱部)53c・53dを備える。下ヒートシンク54もニップ部Nにおける下ベルト51の内面に接触してベルト52からの熱を受ける受熱部(第2受熱部)54aと熱を放熱するための放熱部(第2放熱部)54c・54dを有する。
上下のヒートシンク53・54において、それぞれの放熱部53c・53d、54c・54dは、空気との接触面積を稼ぐために、細かいピッチでフィンを立てている。フィンの厚み1mm、フィンピッチ5mm、フィン高さ100mmである。また、それぞれの受熱部53a・54aから放熱フィン(放熱部53c・53d、54c・54d)に熱を輸送するフィンベース53b・54bの厚みは10mmに設定している。
また、放熱部53c・53d、54c・54dに強制的に風を送り込むために制御部A4で制御されるファンFを設け、放熱部53c・53d、54c・54dに送り込む風量は2m^3/minとしている。
また、本実施例の上側のヒートシンク53は、受熱部53aの長さは、用紙搬送方向aに100mmとしている。また、下側のヒートシンク54において、受熱部54aの各長さは、用紙搬送方向aに100mmとしている。
上下ベルト51・52によるニップ部Nを用紙搬送方向aに沿ってみたとき、受熱部53aと受熱部54aの間には、用紙搬送方向aに3mm程度のクリアランスを有している。これにより、上下のヒートシンク53・54の受熱部53a・54aどうしがベルト51・52を介して接触しないようにしている。
即ち、ニップ部Nにおける用紙搬送方向aに関し、上ヒートシンク53の受熱部53aが上ベルト51の内面と接触している区間において、上ベルト51と下ベルト52を挟んで対向する位置には下ヒートシンク54が下ベルト52に接触しない構成である。
言い換えると、ニップ部Nにおける用紙搬送方向aに関し、上ヒートシンク53の受熱部53aが上ベルト51の内面と接触している区間において、上下のベルト51・52を挟んで対向する位置には下ヒートシンク54の受熱部54aが存在しない構成である。
ここで、上下のヒートシンク53・54の受熱部53a・54aは、金属製である。そのため、上下のヒートシンク53・54の受熱部53a・54aの面を、互いの面どうしが全面で一様に接触できるような均一な面精度を出して製造するのは困難である。したがって、金属製の上下のヒートシンク53・54どうしでニップ部Nの同じ領域で上下ベルト51・52を挟んでしまうと、ヒートシンク53・54の上下ベルト51に対する接触面の面精度により局所的に高圧部分ができてしまう恐れがある。この場合、この高圧部分でベルト51・52の早期の削れなどが懸念される。
そこで、本実施例の冷却装置50は、ニップ部Nにおいて、ヒートシンク53・54どうしで上下ベルト51・52をニップしないようにしている。具体的には、上ヒートシンク53側の受熱部53aと下ヒートシンク54側の受熱部54aはニップ部Nにおける用紙搬送方向aに関して接触しないように、用紙搬送方向aに関し受熱部53aと受熱部54aの間に所定のクリアランスを設けて配置している。組付等の公差を鑑みつつ受熱部53aと受熱部54aの接触をより確実に防止するために、このクリアランスは、用紙搬送方向aに関し2mm以上設けるとより好ましい。
単純に、ヒートシンク53・54どうしを接触しないようにずらして配置した場合、図2の参考図のような配置が考えられる。
しかしながら、図2の参考例の配置では、ヒートシンク53の断面積が上ベルト51の内周面の断面積の30%程度しか占めておらず、上ベルト51内の空間を効率的に使用できていない。
ここで、断面積とは、上ベルト51の駆動ローラ55aの回転軸方向に関し、ニップ部Nにて用紙が搬送され得る領域の中心を通り、駆動ローラ55aの回転軸に直交する面でみた冷却装置50の断面図における面積を指す。ベルトの断面積とは、この断面図において、上ベルト51が張架された状態におけるベルト軌跡の内部の面積である。
また、図2の参考例の配置では、下ベルト52の内周面の断面積とその内部に位置するヒートシンク54の断面積の関係も同様であり、下ベルト52内の空間を効率的に使用できていない。
ここで、断面積とは、下ベルト52の駆動ローラ56aの回転軸方向に関し、ニップ部Nにて用紙が搬送され得る領域の中心を通り、駆動ローラ56aの回転軸に直交する面でみた冷却装置50の断面図における面積を指す。ベルトの断面積とは、この断面図において、下ベルト52が張架された状態におけるベルト軌跡の内部の面積である。図2の参考例の構成では、上ベルト51内においてニップ部Nを挟んで下ベルト52内のヒートシンク54と対向する空間、及び、下ベルト52内においてニップ部Nを挟んで上ベルト51内のヒートシンク53と対向する空間がデットスペースとなっている。
そこで、本実施例の冷却装置50では、この図2におけるデットスペースを有効活用すべく、この空間に各ヒートシンク53・54の放熱部53d・54cを設け、各ヒートシンク53・54の放熱効率を向上させている。ヒートシンクは、放熱部の断面積が大きくなるとヒートシンク自体の放熱効率が向上するため、用紙冷却の性能が向上する。
そこで、図1に示すように、上下のヒートシンク53・54の放熱部53d・54dのみをそれぞれ用紙搬送方向aに関して長く拡大する。当該部分53d・54dはそれぞれベルト51・52とは接触させないための空間を確保するために段差gを設ける。当該部分53d・54dはそれぞれベルト51・52とは接触させない理由は、上述した通りである。
ニップ部Nでの上下ベルト51・52間を密着させるために、上ベルト51内において、下ベルト52内のヒートシンク54の受熱部54aと対向する位置には、加圧ローラ60(a・b)が設けられている。加圧ローラ60(a・b)は上ベルト51を下ベルト52に向かって加圧している。上ベルト51内のヒートシンク53の段差gは、放熱部53dがこの加圧ローラ60(a・b)と接触しないように設定している。
下ベルト52内のヒートシンク54の段差gについても同様である。下ベルト52内において、上ベルト51内のヒートシンク53の受熱部53aと対向する位置に、下ベルト52を上ベルト51に向かって加圧する加圧ローラ59(a・b)が設けられている。下ベルト52内のヒートシンク54の段差gは、放熱部54dがこの加圧ローラ59(a・b)と接触しないように設定している。具体的には、加圧ローラ(a・b)、60(a・b)の外径はφ20であるため、段差gを25mmとした。
本実施例では、段差gを設けたことによりベルト51・52とは接触しない放熱部53d・54dは用紙搬送方向aに長さL=100mmとした。
よって、放熱部53c・53dによるヒートシンク53の放熱部の合計の長さは、用紙搬送方向aに関して200mmとなる。図2の参考例と、図1の本実施例の上ベルト51の周長が同じであるとすると、ベルト断面積の55%をヒートシンクで占めることができたことになる。即ち、図2の参考図に示す構成のヒートシンク53の放熱部53cの断面積に対し、本実施例の構成では、約2倍の断面積を稼ぐことができる。
また、本実施例の放熱部54c・54dによるヒートシンク54の放熱部の合計の長さは、用紙搬送方向aに関して200mmとなる。図2の参考例と、図1の本実施例の下ベルト52の周長が同じであるとすると、ベルト断面積の55%をヒートシンクで占めることができたことになる。即ち、図2の参考図に示す構成のヒートシンク54の放熱部54cの断面積に対し、本実施例の構成では、約2倍の断面積を稼ぐことができる。
上述したように、ヒートシンクの受熱部の大きさが同じ、即ち受熱部で受ける熱量が同じ場合で比較するとき、放熱部の断面積が大きければ大きいほど素早く放熱できる。したがって、本実施例のようにベルト51・52とは接触しない放熱部53d・54dを設けることで、ベルト51・52内の領域を有効活用しつつ、ヒートシンク53・54による放熱効率を向上させることができる。
次に、放熱部53d・54dのより好ましい大きさについて、説明する。放熱部53d・54dの大きさが大きくなるにつれて、より放熱効率を向上させることができる。一方、放熱部53d・54dは、熱源(受熱部)53a・54aから離れるほど、熱源(受熱部)53a・54aの熱が放熱部まで伝わりにくくなるので、熱源(受熱部)53a・54aから離れた部分での放熱部53d・54dの温度は低下する。したがって、熱源(受熱部)53a・54aから離れるほど、放熱部53d・54dを設けることによるヒートシンクの放熱効率の向上への寄与度が低下する。
図3は、放熱部53d・54d(ベルトと接触していない放熱部)の用紙搬送方向長さ(図1:L)と放熱効率をグラフ化したものである。このグラフからもわかるように、放熱面積を稼げば線形的に放熱効率が向上するというものではなく、放熱部53d・54d(ベルトと接触していない放熱部)の用紙搬送方向長さLを100mm以上に増加させても、放熱効果の上昇は小さくなってしまう。
本実施例では、L=100mmに設定しているので、ヒートシンクの放熱効率は、図3より127%(図2を100%とした場合)となり、冷却能力が向上している。また、放熱部53d・54d(ベルトと接触していない放熱部)の搬送方向長さLを10mm、20mm程度に設定した場合、図3より、ヒートシンクの放熱効率が105%、110%程度である。ヒートシンクの放熱効率は、105%、110%でも放熱効率を向上させるという効果は得られるが、その効果はまだ小さく、ベルトの断面積においてもヒートシンクが載置されていない空間が多い。
そこで、さらなるベルト内の空間の有効活用とヒートシンクの放熱効率の向上のために、は、ヒートシンクの放熱効率を、図3に基づき、120%以上にすると、より好ましい。即ち、少なくとも、ヒートシンク53・54の放熱部53d・54d(ベルトと接触していない放熱部)の用紙搬送方向長さLは、各々のヒートシンク53・54の受熱部53a・54aの用紙搬送方向長さの50%以上の長さとする。
言い換えると、ヒートシンク53における放熱部53cと放熱部53dによる用紙搬送方向の放熱部の長さは、ヒートシンク53の受熱部53a(ニップ部Nにて上ベルト51の内周面と接触する領域)の用紙搬送方向長さの1.5倍以上とすることが好ましい。
ここで、受熱部53aの長さは、上ベルト51の駆動ローラ55aの回転軸方向に関し、ニップ部Nにて用紙が搬送され得る領域の中心を通り、同ローラ55aの回転軸に直交する面で冷却装置50を見たときの、上ベルト51と接触している領域の長さを指す。また放熱部の長さとは、同じ面で冷却装置50を見たときの、受熱部53aの長さ方向と平行な方向に放熱部53cと放熱部53dを一続きに測った際のヒートシンク53内で一番長い長さを指す。
同様に、下ベルト52内のヒートシンク54における放熱部54cと放熱部54dによる用紙搬送方向の放熱部の長さは次のようにすることが好ましい。即ち、ヒートシンク54の受熱部54a(ニップ部Nにて下ベルト52の内周面と接触する領域)の用紙搬送方向長さの1.5倍以上とすることが好ましい。
ここで、受熱部54aの長さは、下ベルト52の駆動ローラ56aの回転軸方向に関し、ニップ部Nにて用紙が搬送され得る領域の中心を通り、同ローラ56aの回転軸に直交する面で冷却装置50を見たときの、下ベルト52と接触している領域の長さを指す。また放熱部の長さとは、同じ面で冷却装置50を見たときの、受熱部54aの長さ方向と平行な方向に放熱部54cと放熱部54dを一続きに測った際のヒートシンク54内で一番長い長さを指す。
具体的には、本実施例の構成では、用紙搬送方向長さが100mmの受熱部53aを有するヒートシンク53であるから、放熱部53dの用紙搬送方向長さLは50mm以上とする。同様に、用紙搬送方向長さが100mmの受熱部54aを有するヒートシンク54であるから、放熱部54dの用紙搬送方向長さLは50mm以上とする。
また、放熱部53d・54dを用紙搬送方向に長くすればするほど、ヒートシンク53・54の放熱効率は向上するが、ヒートシンク53・54が用紙搬送方向に大型化する。上述したように、放熱部53d・54d熱源(受熱部)53a・54aから離れるほど、ヒートシンク53・54の放熱効率の向上への寄与度は低下する。
したがって、ヒートシンクの放熱効率をより効果的に向上させつつ、ヒートシンクの大型化を抑制するためには、図3に基づいて次の構成にするとより好ましい。即ち、少なくとも、ヒートシンク53・54の放熱部53d・54d(ベルトと接触していない放熱部)の用紙搬送方向長さLは、各々のヒートシンク53・54の受熱部53a・54aの用紙搬送方向長さの50%以上100%以下の長さとする。
言い換えると、ヒートシンク53における放熱部53cと放熱部53dによる用紙搬送方向の放熱部の長さは、ヒートシンク53の受熱部53aの用紙搬送方向長さの1.5倍以上2.0倍以下とするとより好ましい。
同様に、下ベルト52内のヒートシンク54における放熱部54cと放熱部54dによる用紙搬送方向の放熱部の長さは、ヒートシンク54の受熱部54aの用紙搬送方向長さの1.5倍以上2.0倍以下とするとより好ましい。
本実施例の構成では、用紙搬送方向長さが100mmの受熱部53aを有するヒートシンク53であるから、放熱部53dの用紙搬送方向長さLは50mm以上200mm以下とするとより好ましい。同様に、用紙搬送方向長さが100mmの受熱部54aを有するヒートシンク54であるから、放熱部54dの用紙搬送方向長さLは50mm以上200mm以下とするとより好ましい。
上記の特徴構成をまとめると次の通りである。
1)ニップ部Nにおける用紙搬送方向aに関して、上ヒートシンク53の受熱部53aが上ベルト51の内面と接触している区間において上下のベルト51・52を挟んで対向側の下ヒートシンク54の受熱部54aには受熱部54aはない。
2)上ヒートシンク53の放熱部53c・53dは受熱部53aよりも、および、下ヒートシンク54の放熱部54c・54dは受熱部54aよりも、それぞれ、用紙搬送方向aに関して長い。
3)上ヒートシンク53の放熱部53c・53dが下ヒートシンク54の受熱部54aと、および、下ヒートシンク54の放熱部54c・54dが上ヒートシンク53の受熱部53aと、それぞれ、用紙搬送方向aに関してオーバーラップしている。
4)また、上ヒートシンク53において、放熱部53c・53dが下ヒートシンク54の受熱部54aとオーバーラップしているオーバーラップ部は、放熱部53c・53dが受熱部53aに対して段差gを有している。その段差gは、上下のベルト51・52を介して放熱部53c・53dの下ヒートシンク54の受熱部54aとの接触を回避する方向に段になっている。
5)また、下ヒートシンク54において、放熱部54c・54dが上ヒートシンク53の受熱部53aとオーバーラップしているオーバーラップ部は、放熱部54c・54dが受熱部54aに対して段差gを有している。その段差gは、上下のベルト51・52を介して放熱部54c・54dの上ヒートシンク53の受熱部53aとの接触を回避する方向に段になっている。
本実施例により、受熱部に対する放熱部の放熱効率が向上したことにより、冷却装置の冷却効率が向上する。これにより、冷却装置サイズの縮小や、サイズをそのままにして冷却性能を向上させることで高速化に対応することが可能となる。
尚、従来のように、水管を通している冷却部材を用い、機外にラジエターなどを配置することで、放熱効率を上げる構成では、機外にラジエターやポンプ、タンクなどが必要となり、総合的な装置サイズが増大する恐れがあった。また、液体を冷却部とラジエターで循環させるため、液漏れなどの懸念点も追加される。
一方、図2のように、上下ベルトの内部にあるヒートシンクどうしが互いにベルトを介して当接しないように単純に搬送方向にずらして配置する構成の場合、上述したように、ヒートシンクの受熱部に対する放熱効率が低くなる。
また、図2のヒートシンクの配置を記録材搬送方向にずらし、記録材搬送方向に関し同じ領域で、上下のヒートシンクを各ベルトの内周面に接触させることで冷却ニップ部を作る構成にした場合、次の課題がある。すなわち、各ヒートシンクが各ベルトに対して確実に接触させるために、ヒートシンクのニップ面の面精度を極限まで高めることが求められる。しかしながら、この構成では、加工精度上困難である。
これらの構成に対し、本実施例の構成は、ベルト内でできる限り冷却性能を向上させることができるという効果が得られる点で、好ましい。
つまり、上下ベルトでヒートシンクを上下に配置した構成において、ヒートシンクの吸熱部(ベルトとの接触部)は、互いにベルトを介して当接しないように用紙搬送方向にずらして配置する。一方、ヒートシンクの排熱部は、対向側のヒートシンクの吸熱部と搬送方向に対してオーバーラップするように拡大配置することによって、限られたベルト断面内のスペースでヒートシンクの放熱効率を上げることが可能となる。これにより、冷却装置の小型化や、高速化にも対応可能となる。
尚、本実施例では、上側のヒートシンク53において、用紙搬送方向の上流側に受熱部53aが設けられている構成とした。用紙は、直前の定着装置17にて未定着のトナー画像が定着された側の面の方がその裏面より高温である。そこで、より効率よく冷却するためには、用紙搬送方向の最上流にある受熱部を、上ベルト51内のヒートシンク53が有する構成がより好ましい。本実施例において、上ベルト51は、直前の定着装置17に導入時に未定着のトナー画像を担持していた側の用紙面と接触しながら冷却するベルトである。しかしながら、図4の冷却装置50を上下反転させた構成としてよい。
《実施例2》
冷却装置以外は、実施例1と同様であるため、本項では冷却装置のみを説明する。
本実施例2の冷却装置構成を図4に示す。ヒートシンクの形状以外は実施例1と同様のため、ヒートシンクの形状についてのみ説明する。
尚、受熱部、放熱部等のヒートシンクに関する長さや、ベルトやヒートシンクの断面積については、実施例1で規定したのと同様の断面で見たときの長さである。例えば、上ベルトであれば、上ベルト51の駆動ローラ55aの回転軸方向に関し、ニップ部Nにて用紙が搬送され得る領域の中心を通り、駆動ローラ55aの回転軸に直交する面で冷却装置50を見たときの、各長さや各断面積を指す。詳細な規定方法(長さの測り方等)は、実施例1に記載した通りであるから説明を省略する。
上ベルト51の内側の上ヒートシンク53は受熱部53aを複数有している。本実施例では、受熱部53aを用紙搬送方向aの上流側と下流側の2箇所に有しており、その間を、段差gを有した放熱部53d(ベルト51に接触していない放熱部)を有している。上流側の受熱部53aの用紙搬送方向長さを50mm、下流側の受熱部53aの用紙搬送方向長さを50mmに設定し、放熱部53dの用紙搬送方向長さLは100mmとした。
ここで、放熱部53dの放熱効率は、熱源(受熱部53a)からの距離で決まる。本実施例では上ヒートシンク53の受熱部53aは放熱部53dの用紙搬送方向aの上流側と下流側の2箇所にあるため、実施例1に対して熱源(受熱部53a)と放熱部53dの距離が近くなる。
実施例1における上下のヒートシンク53・54にて上下のベルト51・52と接触していない放熱部53d・54dの用紙搬送方向長さLは100mmである。本実施例においても、上ヒートシンク53のベルト51と接触していない放熱部53dの用紙搬送方向長さLは100mmである。しかし、上ヒートシンク53の受熱部53aを用紙搬送方向aの上下流側の2箇所に分けることによって、受熱部53aからの用紙搬送方向に一番遠い距離L1・L2は、放熱部53dの長さLの半分になるので、L1=L2=50mmである。
図3に示すように、熱源からの距離が離れるほど、ヒートシンクの放熱効率の上昇が鈍感になってしまう。この理由として、フィンベース53bの温度が下がると雰囲気温度との差が小さくなり、放熱効率が低下してしまう。
本実施例2では、上ヒートシンク53の放熱部53c・53dの大きさは実施例1と同様であるが、熱源からの距離が近いため、フィンベース53bの温度をより高い温度で維持することができる。図3より受熱部からの用紙搬送方向距離L1・L2が50mmのとき放熱効率が122%であり、これが2箇所なので図2の比較例のヒートシンクと比較して、放熱の効率は140%程度まで向上させることができる。
また、下ベルト52の内側の下ヒートシンク54も上記と同様であり、受熱部54aは1箇所だが、下ヒートシンク54の中央部に受熱部54aをもってきて、上流側、下流側にベルト52とは接触しない段差gを有した放熱部54dを配置する。これによって、対向側の上ベルト51の内側の上ヒートシンク53との接触を回避しつつ、放熱部54dの用紙搬送方向長さL3を50mmに縮小している。よって、下ヒートシンク54も上ヒートシンク53と同様に、放熱効率が4割向上した。
本実施例のように、上下のヒートシンクの少なくとも一方が、用紙搬送方向にみたときに、受熱部53a、放熱部53d(ニップ部にてベルトに接触していない領域)、受熱部53aの順に繰り返されると、より好ましい。
尚、本実施例において、放熱部53dがニップ部にてベルトに接触しないのは、下ベルト52内のヒートシンク54の受熱部54aと上ベルト51内のヒートシンク53が上下ベルト51・52を挟み込まないようにするためである。よって、用紙搬送方向にみたとき、上流側の受熱部53aと受熱部54aの間、及び、受熱部54aと下流側の受熱部53aの間、には実施例1と同様に所定のクリアランス(例えば、2mm以上)を設けることが好ましい。
さらに、実施例1と同様に、より好ましい構成としては、ヒートシンク53における放熱部53cと放熱部53dによる用紙搬送方向の放熱部の長さは、ヒートシンク53の受熱部53aの用紙搬送方向長さの1.5倍以上とすることが好ましい。さらにより好ましくは、用紙搬送方向の放熱部の長さは、ヒートシンク53の受熱部53aの用紙搬送方向長さの1.5倍以上2.0倍以下とするとよい。
ここで、放熱部53cが図4のように用紙搬送方向にみたとき複数に分かれている場合、放熱部の長さにはヒートシンク53内のすべての放熱部53c(図4では2か所)を含む。同様に、受熱部53aが図4のように用紙搬送方向にみたとき複数に分かれている場合、受熱部の長さにはヒートシンク53内のすべての受熱部53a(図4では2か所)を含む。
同様に、下ベルト52内のヒートシンク54における放熱部54cと放熱部54dによる用紙搬送方向の放熱部の長さは次のようにすることが好ましい。即ち、ヒートシンク54の受熱部54a(ニップ部Nにて下ベルト52の内周面と接触する領域)の用紙搬送方向長さの1.5倍以上とすることが好ましい。
さらにより好ましくは、用紙搬送方向の放熱部の長さは、ヒートシンク54の受熱部54aの用紙搬送方向長さの1.5倍以上2.0倍以下とするとよい。ここで、放熱部54dが用紙搬送方向にみたとき複数に分かれている場合、放熱部の長さにはヒートシンク53内のすべての放熱部54d(図4では2か所)を含む。
尚、本実施例では、上側のヒートシンク53において、用紙搬送方向にみたときに受熱部53aが複数に分割されている構成とした。用紙は、直前の定着装置17にて未定着のトナー画像が定着された側の面の方がその裏面より高温である。そこで、より効率よく冷却するためには、用紙搬送方向の最上流にある受熱部を、上ベルト51内のヒートシンク53が有する構成がより好ましい。
本実施例において、上ベルト51は、直前の定着装置17に導入時に未定着のトナー画像を担持していた側の用紙面と接触しながら冷却するベルトである。しかしながら、下側のヒートシンク54が用紙搬送方向にみたときに受熱部54aが複数に分割されている構成としてもよい。すなわち、図4の冷却装置50を上下反転させた構成としてよい。
よって、本実施例により、冷却装置の放熱性能が格段に向上し、冷却装置の小型化や生産性の向上に有効である。
《その他の事項》
1)冷却部材53・54に放熱部53c・53d、54c・54dはヒートシンクに限られず、ヒートパイプなどであってもよい。
2)画像加熱部としての定着装置17は実施例の熱ローラ方式に限られない。熱チャンバー方式、赤外線照射方式、電磁加熱方式など従来公知の各種構成の加熱方式の定着装置を使用することができる。
3)また、画像加熱部は定着装置に限られない。記録材に定着された画像を加熱することにより画像の光沢を増大させる光沢増大装置(画像改質装置:この場合も定着装置と呼ぶ)であってもよい。
4)画像形成装置の画像形成部は電子写真方式に限られない。静電記録方式や磁気記録方式の画像形成部であってもよい。また、転写方式に限られず、記録材に対して直接方式で未定着画像を形成する構成のものであってもよい。
5)実施例では複数の感光体ドラムを有する電子写真方式のフルカラーの画像形成装置に適用する例を説明するが、本発明は、これに限らず、各種方式の画像形成装置、単色の画像形成装置などにも適用できる。
17・・画像加熱部、P・・記録材、a・・記録材搬送方向、51・・第1ベルト、52・・第2ベルト、N・・ニップ部、53・・第1冷却部材、53a・・第1受熱部、53c・53d・・第1放熱部、54・・第2冷却部材、54a・・第2受熱部、54c・54d・・第2放熱部

Claims (5)

  1. 無端状で回転可能な第1ベルトと、
    画像加熱部を通って加熱された状態にある記録材を前記第1ベルトと協働して挟持搬送して冷却するニップ部を形成する無端状で回転可能な第2ベルトと、
    前記第1ベルトの内側に配置され、前記ニップ部における前記第1のベルトの内面に接触して熱を受ける第1受熱部と熱を放熱するための第1放熱部を備えた第1冷却部材と、
    前記第2ベルトの内側に配置され、前記ニップ部における前記第2のベルトの内面に接触して熱を受ける第2受熱部と熱を放熱するための第2放熱部を備えた第2冷却部材と、を有し、
    前記ニップ部における記録材搬送方向に関して、前記第1受熱部が前記第1ベルトの内面と接触している区間において前記第1ベルトと前記第2ベルトを挟んで対向側の前記第2冷却部材には前記第2受熱部はなく、
    前記第1放熱部は前記第1受熱部よりも、および、前記第2放熱部は前記第2受熱部よりも、それぞれ、前記記録材搬送方向に関して長く、
    前記第1放熱部が前記第2受熱部と、前記第2放熱部が前記第1受熱部と、それぞれ、前記記録材搬送方向に関してオーバーラップしていることを特徴とする記録材冷却装置。
  2. 前記第1放熱部が前記第2受熱部とオーバーラップしているオーバーラップ部は、前記第1放熱部が前記第1受熱部に対して段差を有しており、前記段差は、前記第1ベルトと前記第2ベルトを介して前記第1放熱部の前記第2受熱部との接触を回避する方向に段になっており、
    前記第2放熱部が前記第1受熱部とオーバーラップしているオーバーラップ部は、前記第2放熱部が前記第2受熱部に対して段差を有しており、前記段差は、前記第1ベルトと前記第2ベルトを介して前記第2放熱部の前記第1受熱部との接触を回避する方向に段になっている
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録材冷却装置。
  3. 前記第1放熱部は前記第1受熱部よりも、および、前記第2放熱部は前記第2受熱部よりも、それぞれ、1.5倍以上、前記記録材搬送方向に長いことを特徴とする請求項1又は2に記載の記録材冷却装置。
  4. 前記第1冷却部材は前記第1受熱部を複数有しており、前記複数の第1受熱部は前記第1放熱部に接続されていることを特徴とした請求項1乃至3の何れか一項に記載の記録材冷却装置。
  5. 前記第1放熱部と前記第2放熱部はヒートシンクであって、ファンによって放熱することを特徴とした請求項1乃至4の何れか一項に記載の記録材冷却装置。
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