JP2019094607A - まつげエクステンションの取付け方法およびまつげエクステンション - Google Patents

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【課題】装着耐久性を向上できるまつげエクステンションの取付け方法を提供する。【解決手段】まつげエクステンション100の取付け方法であり、先端部11と末端部15とを有する人工まつげ本体部10を用意した後、人工まつげ本体部10の末端部15に接着剤20を塗布し、次いで、末端部15に接着剤20が塗布された状態で、人工まつげ本体部10を接着剤20でまつげ50に付け、そして、紫外線ランプ90によって、接着剤20および人工まつげ本体部10(15)に紫外線95を照射する。そして、照射する工程において、接着剤20およびまつげ50に風を吹き付けることを実行する。【選択図】図1

Description

本発明は、まつげエクステンションの取付け方法に関し、特に、装着耐久性が向上したまつげエクステンションの取付け方法に関する。本発明はまた、装着耐久性が向上したまつげエクステンションに関する。
まつげに長さやボリュームを与え、より大きく、美しく、魅力的な目元を演出するためのアイテムの一つとして、つけまつげがある。つけまつげは、複数本の人工まつげを一纏めにして、その末端に接着部を設け、その接着部を使用者のまぶたに付けることによって、使用者のまつげに長さやボリュームを与えることができる(例えば、特許文献1、2など)。つけまつげは、使用者の皮膚に接着するため、装着感が悪く、場合によっては皮膚がかぶれるおそれがある。
これに対して、近年では、一本のまつげとほぼ同等の形状で長さや太さにボリュームを持たせた所謂まつげエクステンションと呼ばれる人工まつげが提案されている(例えば、特許文献3など)。このまつげエクステンション(人工まつげ)は、まぶたには接着せずに、接着剤を用いてまつげに直接接着するため、装着感が良く、皮膚がかぶれるおそれが少ない。また、まつげエクステンションは、まつげ一本に対して一本ずつ接着するので、つけまつげに比べて自然な感じでまつげに長さやボリュームを与えることができる。
特開2008−231632号公報 特開2005−146500号公報 特開2010−24579号公報 実用新案登録第3168659号公報 実用新案登録第3170285号公報
まつげエクステンションは、直接まぶたには装着しないので、つけまつげと比較して、皮膚がかぶれるおそれが少ない。そして、つけまつげは、直接まぶたに接着剤を付けることから、毎回取り外して、使い捨てを行うことが多い。一方で、まつげエクステンションは、皮膚がかぶれるおそれが少ないことと、つけまつげと比較すると取付費用が高いことから、まつげにつけたままにしておくことが多い。そこで、まつげエクステンションは常時まつげに装着しているものであることから、できるだけまつげから外れないという装着耐久性が向上することが好ましい。
本願発明者は、まつげエクステンションの接着剤の付きが良くなることを目的として、次のようなまつげエクステンションを開発した(特許文献4、特許文献5)。これらのまつげエクステンションは、人工まつげ本体部の断面を多角形形状にしたり(特許文献4)、人工まつげ本体部の表面を凹凸のあるザラザラした表面にすること(特許文献5)によって、接着剤の付きがよくなるようにしている。しかしながら、これらの特殊なまつげエクステンションを作製する場合は、それ専用の特殊な製造方法を用いる必要がある。
本願発明者は、特許文献4および5に示した特殊な技術を用いずに、また、通常のまつげエクステンション接着剤(グルー)を用いて、まつげエクステンションの装着耐久性を向上させることができないかを鋭意検討・実験して、まつげエクステンションの装着耐久性を向上させることに成功し、本発明に至った。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、装着耐久性を向上させることができるまつげエクステンションの取付け方法を提供することにある。
本発明に係るまつげエクステンションの取付け方法は、先端部と末端部とを有する人工まつげ本体部を用意する工程と、前記人工まつげ本体部の前記末端部に接着剤を塗布する工程と、前記人工まつげ本体部の前記末端部に前記接着剤が塗布された状態で、前記人工まつげ本体部を前記接着剤でまつげに付ける工程と、紫外線ランプによって、前記接着剤および前記人工まつげ本体部に紫外線を照射する工程とを含む。
ある好適な実施形態において、前記人工まつげ本体部は、ポリブチレンテレフタレートから構成されており、前記人工まつげ本体部の断面は円形形状を有している。
ある好適な実施形態では、前記照射する工程において、前記紫外線の照射時間は、1秒以上90秒分以下であり、前記接着剤は、紫外線硬化樹脂を含まないまつげエクステンション用接着剤である。
ある好適な実施形態では、前記人工まつげ本体部をまつげに付ける工程、および、前記照射する工程は、同一工程で実行され、前記照射する工程において、前記接着剤および前記まつげに風を吹き付けることを実行する。
ある好適な実施形態において、前記人工まつげ本体部をまつげに付ける工程、および、前記照射する工程は、同一工程で実行され、前記照射する工程において、前記接着剤および前記まつげに風を吹き付けることを実行する。
ある好適な実施形態において、前記人工まつげ本体部は、黒色、ダークブラウン、パープル、ブルー、ピンク、シルバー、グリーン、ライトオレンジ、ライトゴールド、レッド、ワインレッド、ホワイトおよびイエローからなる群から選択される色で着色されている。
本発明に係るまつげエクステンションは、まつげの長さを延長するまつげエクステンションであり、先端部と末端部とを有する人工まつげ本体部を備え、前記人工まつげ本体部の末端部の径は、先端部の径よりも太く、前記人工まつげ本体部は、樹脂から構成されており、前記人工まつげ本体部は、接着剤によって前記まつげに装着されており、前記接着剤および前記人工まつげ本体部は、紫外線ランプによる紫外線の照射をうけており、前記接着剤は、紫外線硬化樹脂を含まないまつげエクステンション用接着剤である。
ある好適な実施形態において、前記樹脂は、ポリブチレンテレフタレートであり、前記人工まつげ本体部の断面は円形形状を有している。
ある好適な実施形態において、前記人工まつげ本体部は、黒色、ダークブラウン、パープル、ブルー、ピンク、シルバー、グリーン、ライトオレンジ、ライトゴールド、レッド、ワインレッド、ホワイトおよびイエローからなる群から選択される色で着色されている。
本発明に係るまつげエクステンションの取付け方法によれば、人工まつげ本体部を接着剤でまつげに付けた後に、紫外線ランプによって接着剤および人工まつげ本体部に紫外線を照射することで、まつげエクステンションの装着耐久性を向上させることができる。すなわち、特殊な製造方法を用いて作製したまつげエクステンションを用いなくても、接着剤に紫外線の照射することで、まつげエクステンションの装着耐久性を向上させることができる。
(a)から(c)は、本発明の実施形態に係る取付け方法において、まつげエクステンション100をまつげ50に取り付ける方法を説明する図である。 本発明の実施形態に係る取付け方法において、まつげエクステンション100Bを取り付けた様子を示す図である。 本発明の実施形態に係る取付け方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態に係るまつげエクステンション100の構成を示す斜視図である。 図4中のA−A線に沿ったまつげエクステンション100の断面図である。 図4中のB部分におけるまつげエクステンション100の断面図である。 まつげエクステンション100をまつげ50に取り付ける様子を示す図である。 紫外線ランプ90にて紫外線95をまつげエクステション100に照射する様子を示す図である。 まつげエクステンション100(100B)を上まつげ50に取り付けた状態を示す図である。 まつげエクステンション110の構成を示す斜視図である。 図10中のA−A線に沿ったまつげエクステンション110の断面図である。 図10中の矢印65に沿ったまつげエクステンション110の一部の側面図である。 まつげエクステンション120の構成を示す斜視図である。 図13中のA−A線に沿ったまつげエクステンション110の断面図である。 図13中のB部分におけるまつげエクステンション100の断面図である。 (a)から(c)は、まつげエクステンション100をまつげ50に取り付ける方法を説明する図である。
本発明の実施形態に係るまつげエクステンション(以下、「まつげエクステ」または「エクステ」と称する)の取付け方法の説明の前に、図16を参照しながら、本願発明者が検討した取付け方法について説明する。
図16(a)から(c)は、まつげエクステ100を、使用者55のまつげ50に取り付ける方法を説明する図である。まず、図16(a)に示すように、まつげエクステ100(人工まつげ本体部10)の一部をピンセット60で掴み、そしてエクステ100の末端部15に接着剤(グルー)20を塗布した状態で、まつげエクステ100をまつげ50の近くに持っていく。
次に、図16(b)に示すように、まつげエクステ100の接着剤20をまつげ50に付けて、まつげエクステ100をまつげ50に密着させる。そして、接着剤20が硬化して、まつげエクステ100がまつげ50に固定されたならば、図16(c)に示すように、ピンセット60を外して、まつげエクステ100の取り付けが完了する。この作業を各まつげ50について行う。
まつげエクステ100の不満の一つとして、まつげエクステ100の装着耐久性が悪いという問題がある。これは、つけまつげは、費用が安く、毎回(毎日)取り外す(または使い捨て)のに対して、まつげエクステ100の場合、常時、まつげに装着させているので、2週間を超えたあたりから、外れるまつげエクステ100が何本かでてくるからである。実際には、毎日取り外すつけまつげと比較して、装着耐久性が悪いというわけでないが、ユーザの希望は、一日でも長く、一本でも多くまつげエクステ100が装着されていることであるので、本願発明者はその要望に叶えるように日々努力している。
まつげエクステ100の装着耐久性を向上させるには、図16(a)の段階で、まつげ50の表面をきれいにし、特に油分をまつげ50から拭き取ることが効果的である。しかし、十分スキルを持った施術者であれば、それは徹底しているはずである。また、強力な接着剤20を用いて、まつげエクステ100をまつげ50に装着し、接着力を上げることで装着耐久性をあげることも効果的である。しかし、十分スキルを持った施術者であれば、各種のまつげエクステ100にあった最適の接着剤を選択しているのが実情である。
そのような中、本願発明者は、装着耐久性を向上させるための実験や手法をいろいろ試している中、太陽光に当たりながら、接着剤(グルー)20を硬化させてみたところ、その硬化状態に違いがあることに気付いた。そのまつげエクステ100の装着耐久性を調べてみたら、向上していることがわかった。また、温度湿度の影響を受けない紫外線ランプ(UVランプ)を照射してみた結果、同様に、まつげエクステ100の装着耐久性の向上が確認された。
さらに、まつげエクステ100の装着耐久性が向上したということは、接着剤20は短時間で理想的な硬化をしたと判断できる。接着剤20の適切な硬化は、皮膚(まぶた等)や目への刺激性を低下させる可能性があると推測されるので、当該理想的な硬化の手法は、まつげエクステ100の施術時の皮膚や目のトラブルを減少させる可能性があると言える。
以下、図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態を説明する。以下の図面においては、説明の簡潔化のために、同じ作用を奏する部材、部位には同じ符号を付し、重複する説明は省略または簡略化することがある。また、各図における寸法関係(長さ、幅、厚さ等)は、必ずしも実際の寸法関係を正確に反映していない場合がある。
また、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事項は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書及び図面によって開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。加えて、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
図1から図3を参照しながら、本発明の実施形態に係るまつげエクステの取付け方法について説明する。図1および図2は、まつげエクステ100を、使用者55のまつげ50に取り付ける方法を説明する図である。図3は、本実施形態のまつげエクステの取付け方法を説明するためのフローチャートである。
まず、図1(a)に示すように、まつげエクステ100(人工まつげ本体部10)の一部をピンセット60で掴み、そしてエクステ100の末端部15に接着剤(グルー)20を塗布した状態で、まつげエクステ100をまつげ50の近くに持っていく。次に、図1(b)に示すように、まつげエクステ100の接着剤20をまつげ50に付けて、まつげエクステ100をまつげ50に密着させる。
次に、接着剤20によってまつげエクステ100をまつげ50に固定した状態で、紫外線ランプ(UVランプ)90によって、接着剤20および人工まつげ本体部に紫外線(95)を照射する。紫外線(95)を照射する時は、ピンセット60でまつげエクステ100をつまんで固定しておいてもよい。あるいは、ピンセット60を使わなくても、接着剤20でまつげエクステ100がまつげ50に固定しているのであれば、ピンセット60を外してもよい。
すると、図2に示すように、UVランプ90の紫外線照射(95)によって変性した接着剤20Bになり、その箇所における末端部15B(紫外線照射された箇所の末端部)が当該接着剤20Bによってまつげ50に固定される。このようにして、持続耐久性が向上したまつげエクステ100Bが構築される。
図3に示したフローチャートを参照しながら、さらに説明すると、次の通りである。まず、まつげエクステ100(人工まつげ本体部10)を用意する(工程S10)。本実施形態のまつげエクステ100(人工まつげ本体部10)は、樹脂から構成されており、その断面は円形形状(略円形形状)をしている。図1(a)に示したまつげエクステ100(人工まつげ本体部10)の詳細を図4から図6に示す。
図4は、本実施形態のまつげエクステ100の構成を示す斜視図である。図5は、図4中のA−A線に沿った断面図を示している。図6は、図4中のB部分における断面図を示している。
本実施形態のまつげエクステ100は、人工まつげ本体部10から構成されている。人工まつげ本体部10は、まつげ型の形状を有しており、そして、人工まつげ本体部10には、まつげ50に取り付けた時に自然な角度になるようなカーブ(湾曲)が形成されている。具体的には、人工まつげ本体部10の末端部15の径(ここでは、直径)は、先端部11の径(直径)よりも太い。人工まつげ本体部10は、かるく湾曲しており、先端部11のトップは尖っている。本実施形態の人工まつげ本体部10の長さは、例えば5mm〜20mmであり、末端部15の端面15aの直径(または厚さ)は例えば0.07mm〜0.3mmである。図5及び図6では、末端部15における直径φを表記している。
本実施形態の構成では、人工まつげ本体部10は、樹脂12から構成されているが、本実施形態の人工まつげ本体部10を構成する樹脂は、例えば、ポリブチレンテレフタレート、ポリエステル、アクリル、塩化ビニール、ナイロンから構成されている。この例の人工まつげ本体部10は、ポリブチレンテレフタレート(PBT)から構成されている。なお、人工まつげ本体部10は、黒色の他、着色された材料から構成されていてもよい。人工まつげ本体部10は、例えば、ダークブラウン、パープル、ブルー、ピンク、シルバー、グリーン、ライトオレンジ、ライトゴールド、レッド、ワインレッド、ホワイト、イエローなどの色にすることができ、それによって、カラーエクステンションを実現することが可能である。
また、本実施形態の人工まつげ本体部10は、樹脂以外に、天然素材のものを使用できる場合がある。例えば、人工まつげ本体部10は、獣毛(例えば、ミンクの毛)であるが、他の獣毛を用いても構わない。なお、樹脂由来のまつげエクステ以外のものとしては、ここで挙げた獣毛の他、動物由来の材料(典型的には、人毛、シルクなど)、植物由来の材料(典型的には綿)を使用することも可能である。また、タンパク質を含んだ化学繊維から構成された人工まつげ本体部10を用いることも可能である。
本実施形態の人工まつげ本体部10の断面は、図5に示すように、円形形状を有している。本実施形態の構成における「円形形状」は、幾何学的な意味での円形の形状(真円)に限らず、多少歪んでいても構わない。例えば、真円から見ると、楕円形状、長円形状などのものであっても構わない。本実施形態の例では、人工まつげ本体部10の断面には、溝、山・谷のような凹凸は形成されておらず、人工まつげ本体部10の断面は、なめらかな曲線からなる形状(略円形)となっている。
本実施形態のまつげエクステ100を作製するには、以下のようにしたらよいが、作製されたものを購入して使用してもよい。
まず、人工まつげ本体部10を構成する樹脂(例えば、PBT)12を準備し、その樹脂を金型から押し出す。金型には、人工まつげ本体部10の形状(断面形状)を規定する開口部が形成されている。本実施形態では、図5に示すような円形形状を有する開口部を規定する金型を用いている。その金型を用いて樹脂12を押し出すと、図5に示した断面形状を有する繊維状の材料が得られる。なお、上述したように、本実施形態の円形形状は、幾何学形状の円形(真円)に限らず、略円形のものであってよい。また、金型の開口部は、円形形状に近い略円形の形状のものでなく、扁平率の大きいもの(例えば、横広の楕円形または長円)にしても構わない。
次に、押し出しした繊維状の材料を、人工まつげ本体部10の長さに切断する。すなわち、まつげエクステ100の長さに切断する。切断するときは、所定長さで繊維状の材料をカッターで切断すればよい。その後、切断して所定の長さ(まつげエクステ100の長さ)になった人工まつげ本体部10の先端を薬品につけて、人工まつげ本体部10の先端部11を形成する。すなわち、樹脂12を溶解させる薬品に人工まつげ本体部10の一部(先端)をつけることで、樹脂12の一部を溶解させて、人工まつげ本体部10の径を細めて先端部11を形成する。
その後、人工まつげ本体部10にカーブ(湾曲)を形成して、まつげエクステ100が得られる。人工まつげ本体部10にカーブを形成するには、人工まつげ本体部10を加熱して、人工まつげ本体部10を曲げて、そして、その形を記憶(固定)させるようにすればよい。このようにして、本実施形態のまつげエクステ100が得られる。
本実施形態のまつげエクステ100を着色する場合には、樹脂12に顔料を入れて、着色を行うことができる。樹脂12の着色(または染色)は、黒色にすることができる他、例えば、ダークブラウン、パープル、ブルー、ピンク、シルバー、グリーン、ライトオレンジ、ライトゴールド、レッド、ワインレッド、ホワイト、イエローなどの色にすることができる。
次に、図1(a)に示すように、本実施形態のまつげエクステ100では、末端部15に接着剤(グルー)20が付けられる(工程S20)。本実施形態の接着剤は、まつげエクステション用の接着剤である。図1(c)の段階で紫外線(UV)95が照射されるのであるが、本実施形態の接着剤20は、紫外線硬化樹脂からなる接着剤ではない。まつげエクステの施術の接着剤20では、シアノアクリレート系接着剤を使用されるのが典型的であり、そして、本実施形態においても、接着剤20として、シアノアクリレート系接着剤が使用される。
本実施形態の接着剤20がシアノアクリレート系接着剤である場合、シアノアクリレート系接着剤は、メチル系(メチルシアノアクリレート)、エチル系(エチルシアノアクリレート)、ブチル系(ブチルシアノアクリレート)、オクチル系(オクチルシアノアクリレート)、メトキシ系(メトキシエチルシアノアクリレート)、エトキシ系(エトキシエチルシアノアクリレート)などの種類に分類可能で瞬間接着剤として使用できる。それらを所定割合でブレンドしたものも使用可能である。
まつげエクステ業界においては、刺激臭や皮膚粘膜への刺激性の弱いグルーとして、メトキシエチル系、エトキシエチル系、ブチル系を挙げることができる。これらのグルーは一般的に、低刺激で、硬化速度が遅く、粘性があるタイプのグルーである。一方、プロ用グルーとしては、エチル系、メチル系を挙げることができる。これらのグルーは、刺激が強く、硬化速度が速く、サラサラした液状のタイプのグルーが一般的である。まつげエクステ用の接着剤では、ほとんど、シアノアクリレート系の瞬間接着剤が使用されているが、ゼラチン−アルデヒド系接着剤、フィブリングルー系接着剤を挙げることができ、また、これ以外の接着剤(例えば、紫外線吸収剤(光硬化開始剤)を含む接着剤、紫外線硬化樹脂を含む接着剤など)の使用を禁止するものではない。
次に、図1(b)に示すように、1本のまつげエクステ100(人工まつげ本体部10)を、接着剤20によって1本のまつげ50に付けていく(工程S30)。この様子を、図7を参照しながらさらに説明する。
まつげエクステ100は、一本一本、施術者61がピンセット(具体的には、まつげエクステ用ツィーザー)60を使いながら、施術される人(ユーザー)55のまつげ50に装着されていく。施術される人55は、額にタオル59をのせられたり、眼51の周りに、テープ57、58を貼り付けられることが多い。そして、顔を上向きにした状態で、約1時間のまつげエクステ施術が行われる。
テープ57、58は、ピンセット(まつげエクステ用ツィーザー)60の先端が施術される人55の皮膚に当たらないように保護するものである。上まつげの上側(眼51から見て外側)(または、下まつげの下側(眼51から見て外側))にテープ57(又は58)を貼り付けるが、まつげ50の内側の粘膜部には、テープ57(又は58)は貼り付けることはなしない。まつげエクステの施術の際において、施術される人(ユーザー)55には、目を閉じてもらうように伝えているので、目に異物が入らないように運用されている。
次に、図1(c)に示すように、紫外線ランプ(UVランプ)90によって、接着剤20および人工まつげ本体部10(末端部15)に紫外線(95)を照射する(工程S40)。図7に対応させるようにして、UVランプ90の照射の様子を図8に示している。紫外線95が目に入らないように、施術される人(ユーザー)55には、目を閉じてもらうようにしている。また、薄目があいた時のことを考えて、UVランプ90の紫外線95の照射方向は、額の側(頭側)から頬の側に向かっておこなうことが好ましい。
本実施形態の紫外線ランプ90は、紫外線LED(紫外線を出射する発光ダイオード)92を有する光源である。紫外線ランプ90は、LEDのものでなくても、紫外線を発する光源(例えば、発光物質として水銀を備えた放電ランプ)であってもよい。また、紫外線ランプ90は、紫外線だけを発するものでなく、紫外線を含んでいれば可視光を発するランプであっても構わない。
本実施形態のUVランプ(または、UVライト)90は、400nm未満の波長(例えば、約350nm以上約400nm未満の紫外光。典型的には、ピーク波長365nm)の照射光を発するものである。また、紫外および可視光の両方の領域の光を含むUVランプは、約385〜415nmの波長(典型的には、ピーク波長375nm、または、ピーク波長405nm)の照射光を発するものである。また、本実施形態のUVランプ90の出力(ワット数)は、例えば、5W〜50Wであり、典型的には、9W、12W,36Wなどのものを使用することができる。ワット数が大きければ、照射光の強さは大きくなるが、UV硬化樹脂を硬化させるために使用するのではないので、適宜好適なものを採用したらよい。さらに、紫外線ランプ90による紫外線95の照射時間は、照射条件(例えば、紫外線ランプ90の出力、照射範囲、接着剤20/樹脂12と紫外線ランプ90との間の距離など)、使用する接着剤20、まつげエクステ100の本数などによって変化し得るが、約1秒以上約90秒以下であり、典型的には、概ね10秒〜90秒である。なお、照射時間については、1本ずつ照射、複数本つけてからまとめて照射、連続して照射しっぱなしする等の手法によって、合計時間は大幅に変更するものである。
また、図7に示した装着工程(S30)においては、接着剤20の硬化促進および接着剤20からの揮発物を吹き飛ばすために、送風機(エアブロア)を使用して風を(まつげ50・まぶた55の周辺)に吹き付けることが好ましい。この風を吹き付けるときに、紫外光95の照射を行うと、接着剤20の硬化促進にプラスの効果があることが確認された。したがって、図7に示した装着工程(S30)と図8に示したUV光照射工程(S40)を、同時に(同一の工程にて)行うことが好ましい。
なお、図7に示した装着工程(S30)においては、接着剤20からの揮発物の影響を減らすために、吸引器(エアー吸引装置)によって、接着剤20およびまつげ50(まぶた55の周辺)の周囲の空気を吸うようにすることも好ましい。また、上記のブロアの手法をあわせて、吹き付け・吸引を併用して、装着工程(S30)を実行してもよい。
UV光照射工程(S40)が終わると、図9に示すように、紫外線照射された接着剤20Bによって固定されたまつげエクステ100B(人工まつげ本体部10B)によって、まつげエクステの施術が完了する(工程S50)。図9は、上まつげ50のそれぞれにまつげエクステ100B(100)を取り付けた様子を示しており、図9に示すように、数多くの100B(100)が上まつげ50に取り付けられている。このような状態で100B(100)がなるべく長時間まつげ50に付いていることが、使用者(ユーザ)55によって好ましい。すなわち、装着持続性が優れているほど、使用者(ユーザ)55の満足度は大きい。
<実施例1>
本願発明者は、図9に示した状態におけるまつげエクステの50本の装着耐久性試験を行った。この装着耐久性試験は、実際に人に装着した結果を反映させる方が好ましい。そこで、機械的試験または人形試験ではなく、実際に人にまつげエクステを左右合計で50本をまつげに接着し、接着状態を観察することで試験を行った。その結果を下記の表1に示す。
Figure 2019094607
表1中の「比較例1」および「実施例1」のまつげエクステ100(人工まつげ本体部10)は、ポリブチレンテレフタレート(PBT)製のまつげエクステンションであり、断面が円形(略円形)のものである。接着剤20は、まつげエクステ用接着剤であり、そして、紫外線硬化タイプの接着剤ではない。「比較例1」は、まつげエクステの施術でUV照射を行わずに装着した例(コントロールの実験例)であり、装着から15日後の残存本数である。一方、「実施例1」は、まつげエクステの施術でUV照射を行った本実施形態の手法の結果(実施例)であり、装着から15日後の残存本数である。横軸の「A」〜「J」は、それぞれ異なる被験者(10名)である。
表1に示すように、15日後の残存本数は、すべての被験者(A〜J)において、実施例1の結果は、比較例1の結果を上回った。持続向上率で比較すると、「実施例1」は「比較例1」に対して、119%〜142%の向上を示した。つまりは、120%〜140%程度の装着耐久性の向上が確認された。
被験者Eについて述べると、比較例1では、15日後に13本も外れてしまったのに対し(13本/50本=26%の減少)、実施例1では、15日後に6本しか外れず(6本/50本=12%の減少)、外れた割合は半分未満である。同様に、被験者Hについて述べると、比較例1では、15日後に12本も外れてしまったのに対し(12本/50本=24%の減少)、実施例1では、15日後に4本しか外れず(4本/50本=8%の減少)、外れた割合は1/3以下である。すなわち、本実施形態の手法(実施例1)によれば、外れる割合は、1/2以下(または、1/3以下)にすることができる。
<実施例2>
本願発明者は、接着剤20が紫外線を多く吸収すれば、より持続率がアップするとの仮説に基づいて、接着剤20の中に紫外線吸収剤(光硬化開始剤)を入れて、その接着剤(紫外線吸収剤入りの接着剤)で、実施例1の同様の実験を、実施例2として行った。その結果を下記の表2に示す。「比較例2」および「実施例2」は、装着から15日後の残存本数であり、横軸の「A」〜「J」は、それぞれ、実施例1と同じ被験者(10名)である。
Figure 2019094607
表2に示すように、15日後の残存本数は、すべての被験者(A〜J)において、実施例2の結果は、比較例2の結果を上回った。持続向上率で比較すると、「実施例2」は「比較例2」に対して、120%〜142%の向上を示した。
ここで、表1(実施例1)と表2(実施例2)を比較したら、ほぼ同じ結果となった。本願発明者は、紫外線吸収剤を入れて接着剤による紫外線の吸収力を高めたら、持続向上率があがると推測したが、実際には、紫外線吸収剤を入れても入れなくても、ほぼ同様の持続向上率のアップ、つまりは装着耐久性の向上という結論となった。
なぜ、まつげエクステの装着時に紫外線を照射すると、装着耐久性が向上するかの理由についての機構(メカニズム)は正直わからない。紫外線吸収剤を入れても入れなくても、ほぼ同様の装着耐久性の向上が見られたということからは、接着剤中に紫外線が吸収されることの作用ではなく、紫外線の照射が、まつげエクステ用グルー(接着剤)の硬化状態に変化を与えて、より理想的な硬化状態へと導いたことではないかと推論される。詳細な持続力アップのメカニズムはわからなくても、本実施形態の手法によって、まつげエクステ100が装着耐久性を向上させることができたのは事実である。このことは、特殊な製造方法を用いて作製したまつげエクステを用いなくても、接着剤に紫外線の照射することで、まつげエクステの装着耐久性を向上させることができることを意味するので、まつげエクステ業界における技術的意義は極めて大きい。
本実施形態に係るまつげエクステ100の取付け方法によれば、人工まつげ本体部10を接着剤20でまつげ50に付けた後に、紫外線ランプ90によって接着剤20および人工まつげ本体部10に紫外線(95)を照射することで、まつげエクステンション100(100B)の装着耐久性を向上させることができる。すなわち、特殊な製造方法を用いて作製したまつげエクステンションを用いなくても、接着剤に紫外線の照射することで(つまりは、UV照射するだけで)、まつげエクステンションの装着耐久性を向上させることができる。
なお、図5に示したまつげエクステ100では、断面が円形であるものを示したが、それに限らず、まつげエクステ100の断面を多面形(六角形、八角形など)に改変することも可能であるし、断面を星形(六角形の星形、八角形の星形)にすることも可能である。具体的には、図10から図12に示すように、溝34が形成された多角形の星形形状のまつげエクステ110にすることができる。
図10は、本実施形態のまつげエクステ110の構成を示す斜視図である。図11は、図10中のA−A線に沿った断面図を示している。図12は、図10中のB部分における拡大側面図を示している。
本実施形態のまつげエクステ110では、人工まつげ本体部10の延長方向65に沿って溝34が延びている。また、図11に示すように、人工まつげ本体部10の断面は、正八角形の構造を有しており、各頂点32の間に溝34が形成されている。より具体的には、人工まつげ本体部10の断面の頂点32は、正八角形の頂点に位置している。したがって、頂点32は45°ごとに形成されている。0°と90°との間の部分で説明すると、0°と45°と90°の位置に頂点32が位置しており、0°と45°との頂点の間に溝34が設けられ、そして、45°と90°との頂点の間にも溝34が設けられている。なお、断面の星形は、六角形でも五角形でも四角形でも、又は三角形を採用しても構わない。
人工まつげ本体部10に形成される溝34の深さTは、太さを100とした場合に、例えば20から40(典型的には30)にすることができる。本実施形態の構成では、溝34は、根本部(末端部)15の端面15aから先端部11まで形成されている。ただし、必ずしも先端部11の先まで溝34を形成しなくてもよく、少なくとも根本部15に形成されていればよい。これは、まつげエクステ110の製造方法によっては、径が細くなる先端部11において溝34が消えてしまうことがあるからである。
本実施形態のまつげエクステ110では、例えば、溝34は、根本部15から、根本部15の端面15aと先端部11との中間に位置する中間点まで延ばすようにすることができる。なお、まつげエクステ110の製造方法によっては、根本部15の端面15aの位置では、人工まつげ本体部10の一部が溶けて溝34が消えた構造になることもある。したがって、根本部15の部分に溝34が形成されていても、根本部15の端面15aの箇所に溝34が形成されていなくてもよい。
本実施形態のまつげエクステ110では、人工まつげ本体部10における根本部の断面は、頂点32の間に溝34が位置する多角形状を有している。したがって、人工まつげ本体部10の多角形状の溝34によって、接着剤20を保持することが容易となり、使用者のまつげ50と人工まつげ本体部10との接着性を良好にすることができる。すなわち、上述したまつげエクステ100の効果に加えて、さらに接着性を良好にすることができる。
また、多角形の断面の頂点32の間に溝34が位置しているので、1つの方向だけでなく他の方向からでも、接着剤を保持した溝34を使って、人工まつげ本体部10をまつげ50に接着させることができる。さらに、人工まつげ本体部10には複数本の溝34が形成されているので、溝34が形成されていないものと比較すると、まつげエクステ110の重さ(質量)を軽くすることができる。まつげエクステ100の一本一本の重さは軽くても、それらは使用者のまつげに取り付けられるものであるから、まつげエクステ110の重さを軽くできることは、使用者(ユーザ)の使用感に影響を与えることができ、その結果、つけ心地の感じのよいまつげエクステ110を実現することができる。本実施形態のまつげエクステ110では、人工まつげ本体部10の太さや溝34の深さTにも依存するが、複数の溝34がないものと比較して、まつげエクステの重さを例えば10%〜70%程度軽くすることが可能である。
次に、図1に示したまつげエクステ100では、人工まつげ本体部10の表面10aに凹凸部やザラザラ部が形成されていないものを示したが、それに限らず、まつげエクステ100の表面10aに凹凸部やザラザラ部が形成されているものに改変することも可能である。具体的には、図13から図15に示すように、ザラザラした表面部40を有するまつげエクステ120にすることができる。
図13は、本実施形態のまつげエクステ120の構成を示す斜視図である。図14は、図13中のA−A線に沿った断面図を示している。図15は、図13中のB部分における拡大断面図を示している。
本実施形態のまつげエクステ120では、人工まつげ本体部10の長手方向における中間点よりも根本部(末端部)15の端面15a側に、ザラザラした表面部40が形成されている。特に、ザラザラした表面部40は、まつげ50と接する領域に形成されていればよく、接着剤20が付与される箇所だけに選択的に形成することも可能である。
本実施形態のザラザラした表面部40は、複数の粒状の凹凸41を含んでいる。この粒状の凹凸41からなるザラザラした表面部40は、根本部15の全周にわたって形成されている。したがって、根本部15の表面の全方位において、ザラザラした表面部40が形成されており、接着剤20を何れの方向から根本部15に付与しても、ザラザラした表面部40の上に塗布することができる。
本実施形態の構成において、人工まつげ本体部10におけるザラザラした表面部40は、フロスト加工を施すことによって形成されている。言い換えると、人工まつげ本体部10には、フロスト加工によって生じた凹凸41が形成されている。フロスト加工とは、表面を霜のようにザラザラさせる加工(または、磨りガラスのようにザラザラされる加工)のことをいい、本実施形態では、サンドブラストによって人工まつげ本体部10に凹凸41を形成する。サンドブラストは、表面に砂などの研磨材を吹き付ける加工方法のことである。例えば、人工まつげ本体部10の根本部15に、コンプレッサによる圧縮空気に研磨剤を混ぜて吹き付けることにより、当該根本部15にザラザラした表面部40を形成することができる。サンドブラストに使用するサンド(研磨材)は、いわゆる砂に限らず、人工まつげ本体部10に凹凸41を形成するのに適した研磨剤を使用することができる。
本実施形態の凹凸41の深さ(凸部から凹部までの高さの差)は、例えば、0.01mm〜0.1mm程度であるが、それに限定されるものではない。具体的には、ザラザラした表面部40を形成するために使用したフロスト加工(例えば、サンドブラスト)の条件によって決定されるとともに、使用するフロスト加工にあわせて適宜好適な凹凸41を形成することが可能である。
加えて、人工まつげ本体部10に貫通孔を形成して、その貫通孔によって、ザラザラした表面部40を形成することも可能である。その場合には、凹凸41を構成する貫通孔の長さは、人工まつげ本体部10の直径φに相当するものになる。また、貫通孔を形成した場合には、まつげエクステ120の重さ(質量)を軽くすることができるという利点も得られる。まつげエクステ120の一本一本の重さは軽くても、それらは使用者のまつげに取り付けられるものであるから、まつげエクステの重さを軽くできることは、使用者(装着者)の装着感に影響を与えることができ、その結果、つけ心地の感じのよいまつげエクステを実現することができる。
本実施形態のザラザラした表面部40は、ヤスリ(具体的には、紙ヤスリ)を擦りつけることによって形成することができる。紙ヤスリは、研磨加工に用いる紙状のシートに研磨材を塗布した工具である。紙ヤスリによって、ザラザラした表面部40を形成する場合、使用する紙ヤスリの粗さ(番手)によって、ザラザラした表面部40の凹凸41の形状・深さなどを調整することができる。
人工まつげ本体部10の根本部15にザラザラした表面部40を形成する場合、多数の人工まつげ本体部10を揃えて、次いで、サンドブラストを根本部15に施すことにより、一度の処理で、ザラザラした表面部40を有する人工まつげ本体部10を多数形成することができる。また、多数の人工まつげ本体部10を揃えた状態で、根本部15に紙ヤスリを施すことにより、一度の処理で、ザラザラした表面部40を有する人工まつげ本体部10を多数形成することも可能である。もちろん、一本の人工まつげ本体部10に紙ヤスリを施して、ザラザラした表面部40を形成しても構わない。
本実施形態のまつげエクステ120では、人工まつげ本体部10の根本部15はザラザラした表面部40を有しているので、当該ザラザラした表面部40によって、接着剤20を保持することが容易となり、使用者のまつげ50と人工まつげ本体部10との接着性を良好にすることができる。すなわち、上述したまつげエクステ100のUV照射の効果(装着耐久性アップ)に加えて、さらに接着性を良好にすることができる。さらに説明すると、本実施形態のまつげエクステ120の場合、ザラザラした表面部40により、平滑の場合の表面と比較して表面積が増えたことによって(あるいは、凹凸41によって)接着剤20の保持がよく、それゆえに、接着剤20の付きがよい。
なお、図10から図15に示したまつげエクステ110及び120は、図4に示したまつげエクステ100よりも更に接着力が増大するという利点がある。ただし、まつげエクステ110及び120を作る上での専用の作製工程を採用しなくても、通常の作製工程で作製したまつげエクステ(100)をまつげ50に装着する時にUV照射をするだけで、装着持続力を発揮させるという点において、本実施形態の手法(取付け方法)の技術的意義は大きい。
また、上述した例では、人工まつげ本体部10の形状を星形にしたり、ザラザラした表面40にして、接着力を増すようにしたが、凹凸・ザラザラにするような人工まつげ本端部10の改変(凹凸、ざらざら)は、加熱、加圧、レーザ照射などの手法を用いて線または線状のものを、人工まつげ本端部10の表面に形成することによって行うことができる。凹凸・ざらざらのための線(線分)は、人工まつげ本端部10の長手方向に沿って形成してもよいし、人工まつげ本端部10の長手方向でない側の方向(例えば、円周方向、斜め方向)に形成してもよい。
以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、勿論、種々の改変が可能である。例えば、図9に示した例では、上まつげ50にまつげエクステ100(100B)を装着したが、下まつげにまつげエクステ100(100B)を装着しても構わない。さらに、上述した例では、1本のまつげ50に、1本のまつげエクステ100を装着したが、複数本(2本とか3本、4本とか)の人工まつげ本体部10が一つのまつげエクステ100になった構成のものを、まつげ50に装着してもよい。
また、図4に示したまつげエクステ100の構造において、図10及び図13に示したまつげエクステ110及び120の特徴を追加してもよい。すなわち、人工まつげ本体部10の形状を星形にして、さらにそれにザラザラした表面40にしても構わないし、それらの一方または両方に、縦や横や斜め線分を形成した表面を組み合わせても構わない。
本発明によれば、装着耐久性を向上できるまつげエクステンションの取付け方法を提供することができる。
10 人工まつげ本体部
11 先端部
12 樹脂
15 末端部
20 接着剤(まつげエクステ用グルー)
20B 紫外線照射された接着剤
31 凹凸
32 頂点
34 溝
41 凹凸
51 眼
55 使用者(ユーザ)
57、58 テープ
59 タオル
60 ピンセット
61 施術者
90 紫外線ランプ(UVランプ)
95 紫外線
100 まつげエクステンション(まつげエクステ)
100B 紫外線照射されたまつげエクステンション
110、120 まつげエクステンション

Claims (9)

  1. まつげエクステンションの取付け方法であって、
    先端部と末端部とを有する人工まつげ本体部を用意する工程と、
    前記人工まつげ本体部の前記末端部に接着剤を塗布する工程と、
    前記人工まつげ本体部の前記末端部に前記接着剤が塗布された状態で、前記人工まつげ本体部を前記接着剤でまつげに付ける工程と、
    紫外線ランプによって、前記接着剤および前記人工まつげ本体部に紫外線を照射する工程と
    を含み、
    前記照射する工程において、前記接着剤および前記まつげに風を吹き付けることを実行する、まつげエクステンションの取付け方法。
  2. 前記人工まつげ本体部は、ポリブチレンテレフタレートから構成されており、
    前記人工まつげ本体部の断面は円形形状を有している、請求項1に記載の取付け方法。
  3. 前記照射する工程において、前記紫外線の照射時間は、1秒以上90秒以下であり、
    前記接着剤は、紫外線硬化樹脂を含まないまつげエクステンション用接着剤である、請求項1または2に記載の取付け方法。
  4. 前記人工まつげ本体部をまつげに付ける工程、および、前記照射する工程は、同一工程で実行される、請求項1から3の何れか一つに取付け方法。
  5. 記照射する工程において、前記接着剤および前記まつげに風を吹き付けるとともに、前記接着剤および前記まつげの周辺の空気を吸引することを実行する、請求項1からの何れか一つに取付け方法。
  6. 前記人工まつげ本体部は、黒色、ダークブラウン、パープル、ブルー、ピンク、シルバー、グリーン、ライトオレンジ、ライトゴールド、レッド、ワインレッド、ホワイトおよびイエローからなる群から選択される色で着色されている、請求項1から5の何れか一つに取付け方法。
  7. まつげの長さを延長するまつげエクステンションであって、
    先端部と末端部とを有する人工まつげ本体部を備え、
    前記人工まつげ本体部の末端部の径は、先端部の径よりも太く、
    前記人工まつげ本体部は、樹脂から構成されており、
    前記人工まつげ本体部は、接着剤によって前記まつげに装着されており、
    前記接着剤および前記人工まつげ本体部は、紫外線ランプによる紫外線の照射をうけており、かつ、
    前記接着剤は、前記紫外線の照射および前記まつげに風を吹き付けることによって硬化された状態となっている、まつげエクステンション。
  8. 前記樹脂は、ポリブチレンテレフタレートであり、
    前記人工まつげ本体部の断面は円形形状を有している、請求項7に記載のまつげエクステンション。
  9. 前記接着剤は、紫外線硬化樹脂を含まないまつげエクステンション用接着剤であり、
    前記人工まつげ本体部は、黒色、ダークブラウン、パープル、ブルー、ピンク、シルバー、グリーン、ライトオレンジ、ライトゴールド、レッド、ワインレッド、ホワイトおよびイエローからなる群から選択される色で着色されている、請求項7または8に記載のまつげエクステンション。
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