JP3170886U - エクステンション用まつげ - Google Patents

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Abstract

【課題】外れるまでの持続期間を延長できるとともに、硬化した接着剤の表面による皮膚などへの物理的刺激を緩和させること。【解決手段】まつげ50の長さを延長するエクステンション用まつげ100であって、先端部11と末端部12とを有する人工まつげ本体部10を備え、人工まつげ本体部10は、まつげ50に接触される根本部15を有しており、根本部15には、まつげ50と人工まつげ本体部10とを接着させる接着剤20が付与されており、接着剤20の表面20aには、当該接着剤20の表面20aを平滑にする、コーティング剤からなる被膜30が形成されている、エクステンション用まつげ100である。【選択図】図1

Description

本考案は、エクステンション用まつげに関する。
まつげに長さやボリュームを与え、より大きく、美しく、魅力的な目元を演出するためのアイテムの一つとして、つけまつげがある。つけまつげは、複数本の人工まつげを一纏めにして、その末端に接着部を設け、その接着部を使用者のまぶたに付けることによって、使用者のまつげに長さやボリュームを与えることができる(例えば、特許文献1、2など)。
これに対して、近年では、一本のまつげとほぼ同等の形状で長さや太さにボリュームを持たせた所謂エクステンションと呼ばれる人工まつげが提案されている(例えば、特許文献3、4など)。このエクステンション(人工まつげ)は、まぶたには接着せずに、接着剤(グルー)を用いてまつげに直接接着するため、装着感が良く、皮膚がかぶれるおそれが少ない。また、エクステンションは、まつげ一本に対して一本ずつ接着するので、つけまつげに比べて自然な感じでまつげに長さやボリュームを与えることができる。
特開2008−231632号公報 特開2005−146500号公報 特開2008−285082号公報 特開2010−24579号公報
エクステンション(人工まつげ)は、装着したまま洗顔や入浴を行うことができる。しかしながら、洗顔や入浴などで洗浄を繰り返すと、まつげに接着剤で付け足したエクステンションは外れやすくなる。エクステンションが外れる期間がユーザーの想定していたものよりも短すぎると、使用者(装着者)の不満になってしまう。一方で、接着剤を通常のものよりも強力にするという手法もあるが、洗顔や入浴などの洗浄を繰り返すことで、エクステンションが外れやすくなるという基本的な問題は同じである。また、接着力が強力な接着剤に含まれる成分が、使用者の皮膚(まぶた等)をかぶれさせる原因になるおそれもある。
また、エクステンションに付与した接着剤が乾燥すると、その硬化した接着剤の表面にはトゲ、角、ざらつきが生じる。そのような接着剤の表面(トゲ、角、ざらつき)が皮膚や眼球に触れるとかゆくなり、接触性皮膚炎になったり、ひどい場合には眼球に傷がつくという接触性のトラブルが発生する原因にもなりかねない。
今日では、エクステンションは接着剤でまつげに付けた後、自然と、洗浄などによって外れてしまうというのが常識であるので、これらの問題は顕在化しておらず、また、乾燥した接着剤の表面による問題も顕在化していないのが実情である。したがって、エクステンションの業界においては、コスト面や取付け作業効率などが重要視されるものの、エクステンションに付与された接着剤への対応は問題視されておらず、本願考案者はこの問題を認識し、それについて鋭意検討し、本考案に至った。
本考案はかかる点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、外れるまでの持続期間を延長することができるとともに、硬化した接着剤の表面による皮膚などへの物理的刺激を緩和させることができるエクステンション用まつげを提供することにある。
本考案に係るエクステンション用まつげは、まつげの長さを延長するエクステンション用まつげであり、先端部と末端部とを有する人工まつげ本体部を備え、前記人工まつげ本体部は、前記まつげに接触される根本部を有しており、前記根本部には、前記まつげと前記人工まつげ本体部とを接着させる接着剤が付与されており、前記接着剤の表面には、当該接着剤の表面を平滑にする、コーティング剤からなる被膜が形成されている。
ある好適な実施形態において、前記コーティング剤は、シェラックを主成分として含有している。
ある好適な実施形態において、前記コーティング剤には、抗菌材料が含有されている。
ある好適な実施形態において、前記抗菌材料は、銀イオンおよび酸化チタンからなる群から選択される少なくとも一つである。
ある好適な実施形態において、前記接着剤は、アクリル系材料を含んでおり、前記接着剤の表面には、凹凸が形成されている。
本考案のエクステンション用まつげによれば、人工まつげ本体部の根本部に接着剤が付与され、接着剤の表面には、当該接着剤の表面を平滑にする、コーティング剤からなる被膜が形成されている。その結果、コーティング剤の被膜で接着剤の表面を保護することによって、エクステンション用まつげが外れるまでの持続期間を延長することができる。また、硬化した接着剤の表面による皮膚などへの物理的刺激を緩和させることが可能となる。
コーティング剤は、例えば、シェラックを主成分として含有している。シェラック(shellac)は、食品にも使用される無味無臭の人体に無害の物質であるがゆえに安全性に優れている。したがって、シェラックを主成分として含むコーティング剤によって接着剤の表面をコーティングすることにより、接着剤が皮膚などに接触する場合と比較して、安全性を向上させることができる。加えて、コーティング剤に抗菌剤が含有されている場合、まつげとエクステンション用まつげとの接合部分に抗菌性を付与することができ、その部分の細菌の繁殖を抑制することができる。
本考案の実施形態に係るエクステンション100を取り付けた様子を示す図である。 人工まつげ本体部10の構成を示す斜視図である。 まつげ50と人工まつげ本体部10とを接着させる接着剤20の表面20aを被覆する被膜30を示す図である。 接着剤20の表面20aに形成された被膜30を示す拡大図である。 (a)から(c)は、人工まつげ本体部10をまつげ50に取り付ける方法を説明する図である。 エクステンション100を上まつげ50に取り付けた状態を示す図である。 まつげ50と人工まつげ本体部10とを接着させる接着剤の表面を被覆する被膜の様子を示す図面代用写真である。 接着剤の表面を被覆する被膜の様子を示す図面代用写真である。 接着剤の表面を被覆する被膜の様子を示す図面代用写真である。
以下、図面を参照しながら、本考案の実施の形態を説明する。以下の図面においては、説明の簡潔化のため、実質的に同一の機能を有する構成要素を同一の参照符号で示す。なお、本考案は以下の実施形態に限定されない。
図1を参照しながら、本考案の実施形態に係るエクステンション用まつげ100について説明する。図1は、本実施形態のエクステンション用まつげ100を、使用者(装着者)のまつげ50に取り付けた様子を示す図である。
本実施形態のエクステンション用まつげ100は、使用者55のまつげ50の長さを延長する人工まつげである。なお、本実施形態では、エクステンション用まつげを「エクステンション」と称する。
本実施形態のエクステンション100は、先端部11と末端部12とを有する人工まつげ本体部10を備えている。人工まつげ本体部10は、まつげ50に接触される根本部15を有している。人工まつげ本体部10は、図1および図2に示すように、まつげ型の形状を有しており、具体的には、人工まつげ本体部10の末端部12の径(ここでは、直径)は、先端部11の径(直径)よりも太い。人工まつげ本体部10は、かるく湾曲しており、先端部11のトップは尖っている。本実施形態の人工まつげ本体部10の長さは、例えば5mm〜20mmであり、末端部12の端面の直径(または厚さ)は例えば0.07mm〜0.3mmである。
本実施形態の構成では、人工まつげ本体部10は、樹脂から構成されている。本実施形態の人工まつげ本体部10を構成する樹脂は、例えば、ポリブチレンテレフタレート、ポリエステル、アクリル、塩化ビニール、ナイロンから構成されている。この例の人工まつげ本体部10は、ポリブチレンテレフタレート(PBT)から構成されている。なお、人工まつげ本体部10は、黒色の他、着色された材料から構成されていてもよい。人工まつげ本体部10は、例えば、ダークブラウン、パープル、ブルー、ピンク、シルバー、グリーン、ライトオレンジ、ライトゴールド、レッド、ワインレッド、ホワイト、イエローなどの色にすることができ、それによって、カラーエクステンションを実現することが可能である。
図1に示すように、人工まつげ本体部10の根本部15には、まつげ50と人工まつげ本体部10とを接着させる接着剤(グルー)が付与されている。具体的には、図3及び図4に示すように、まつげ50と人工まつげ本体部との接合部に接着剤20が塗布され、接着剤を硬化させることによって、まつげ50と人工まつげ本体部10とが互いに接着状態になる。なお、図1では、まつげ50と人工まつげ本体部との接着状態がわかりやすいように、接着剤20の部分は断面構成で示している。
接着剤20は、典型的には、つけまつげ用接着剤であり、例えば、アクリル系材料から構成された接着剤である。具体的には、接着剤20は、シアノアクリレートを主成分とするものを挙げることができる。ここで、主成分とは、接着剤20を構成する成分のうち一番多い成分のことを意味し、例えば50%(質量)以上含まれているものをいう。なお、アクリル系材料以外から構成された接着剤を使用することも可能であるし、工業的に合成された材料からなる接着剤の他、天然成分由来の接着剤を使用することも可能である。
接着剤20の表面20aには、当該接着剤20の表面20aを平滑にする、コーティング剤からなる被膜30が形成されている。本実施形態の接着剤20の表面20aは、凹凸(21)が形成されている。具体的には、接着剤20の表面20aには、トゲ、角などの突起21が生じている。本実施形態の構成では、接着剤20の表面20aには、コーティング剤が形成されており、言い換えると、コーティング剤の被膜30によって、接着剤20の表面20aが保護されている。
本実施形態のコーティング剤は、好適な例で示すと、シェラックを主成分として含有するものである。シェラック(shellac)は、ラックカイガラムシおよびその近縁の数種のカイガラムシの分泌する虫体被覆物を生成して得られる樹脂状の物質である。セラックとも称される。シェラックの性質は、常温では黄色から褐色の透明性のある固体であり、精製すると白色、透明となる。シェラックは、無味無臭であり、人体に無害である。また、シェラックは、アルコール系溶剤に溶解し、他の有機溶剤には耐性を示す。シェラックのアルコール溶液、水溶液を蒸発させると、シェラックからなる透明被膜を形成させることができる。
本実施形態では、シェラックをアルコールに溶解させた溶液を、接着剤(グルー)20の表面に塗布し、アルコールを蒸発させて、シェラックから構成された被膜30(コーティング剤の被膜)を形成する。コーティング剤からなる被膜30の厚さは、使用するコーティング剤の溶液濃度、塗布量などに依存するが、例えば0.5mm以下(一例では、0.3mm〜0.01mm程度)である。
本実施形態の構成においては、コーティング剤からなる被膜30は、コーティング剤を含有する溶液を、硬化した接着剤20の表面20aに塗布することによって形成される。本実施形態のコーティング剤の被膜30の表面30aは平滑となっており、それゆえに、当該表面30aによって接着剤20の凹凸した表面を平滑にすることができる。ここでのコーティング剤の被膜30における「平滑」は、平面または円筒曲面のような平坦の状態を厳密に定義して意味しているわけではなく、突起21のようなものがない滑らか状態を意味しており、したがって、被膜の表面が波になっている状態であっても構わない。
次に、図5(a)から(c)を参照しながら、本実施形態の人工まつげ本体部10をまつげ50に取り付ける方法を説明する。
まず、図5(a)に示すように、人工まつげ本体部10の一部をピンセット70で掴み、そして根本部15に接着剤20を塗布した状態で、人工まつげ本体部10をまつげ50の近くに持っていく。
次に、図5(b)に示すように、人工まつげ本体部10の接着剤20をまつげ50に付けて、人工まつげ本体部10をまつげ50に密着させる。続いて、接着剤20が硬化して、人工まつげ本体部10がまつげ50に接着して固定される。人工まつげ本体部10がまつげ50に固定されたら、ピンセット70を外して構わない。
その後、図5(c)に示すように、硬化した接着剤20の表面にコーティング剤を塗布することによって、接着剤20の表面に、コーティング剤からなる被膜30を形成し、当該被膜30で接着剤20を覆って保護する。このように、本実施形態のエクステンション100は、接着剤20の表面20aにコーティング剤を塗布することによって形成することができる。そして、硬化した接着剤20の表面に凹凸(突起)21が生じていても、コーティング剤の被膜30によって、まつげ50と人工まつげ本体部10との接合部を保護することができる。
この人工まつげ本体部10の取付け作業は各まつげ50について行う。なお、コーティング剤を接着剤20の表面に塗布する工程は、まつげ50の一本ずつ行ってもよいし、複数のまつげ50に対してまとめて(すなわち、連続して)、コーティング剤の塗布工程を行ってもよい。もちろん、すべてのまつげ50に人工まつげ本体部10を取り付けた後に、コーティング剤の塗布工程を行っても構わない。
本実施形態のエクステンション100では、人工まつげ本体部10の根本部15に接着剤20が付与され、接着剤20の表面20aには、コーティング剤からなる被膜30が形成されており、それによって、接着剤20の表面20aを平滑にすることができる。本実施形態の構成によれば、コーティング剤の被膜30によって接着剤20の表面20aを保護することができるので、エクステンション100(または人工まつげ本体部10)が外れるまでの持続期間を延長することができる。また、コーティング剤の被膜30によって接着剤20の表面20aを保護することにより、硬化した接着剤の表面による皮膚などへの物理的刺激を緩和させることが可能となる。
さらに説明すると、接着剤20が硬化すると、接着剤20の表面20aに突起21が発生して、ザラツキが生じる。この接着剤20の突起21によって、日常のまばたきや目を強くこすることで眼球に傷がつき、角膜炎、結膜炎などの症状が生じる可能性がある。また、この接着剤20の突起21によって、肌や粘膜付近に炎症などが生じることがあり得る。本実施形態のエクステンション100によれば、コーティング剤の被膜30によって、硬化した接着剤20の表面20aがコーティングされるので、接着剤20の表面20aのザラツキがなくなるので、眼球や肌などに傷がつくことを防止することができる。
また、コーティング剤の被膜30によって接着剤20を保護することができることにより、エクステンション100を装着したまま洗顔や入浴を繰り返し行った場合でも、被膜30がない場合と比較して、エクステンション100が外れるまでの持続期間を延長することができる。なお、被膜30による持続期間の延長の効果は、接着剤20の表面20aに突起21が存在しない場合でも得ることができる。なお、接着剤20の表面20aに突起21が存在しない場合でも、被膜30の表面30aは平滑な状態にすることができる。
本願考案者の検討によれば、接着剤20に被膜30を形成することにより、典型的には、エクステンションの持続期間を4日程度は延長させることができる。実際には、使用者(装着者)のまつげ50の状態、洗顔・入浴などの洗浄の内容・回数などに依存して、持続期間の延長の日数は変更する。従来のエクステンションの持続期間が2〜3週間の場合、本実施形態のエクステンション100の持続期間は3〜4週間程度にすることができる。また、従来のエクステンションの持続期間が4日程度の場合、本実施形態のエクステンション100の持続期間は8日程度にすることができる。少しの持続期間の延長(例えば、4日程度)であっても、エクステンションの装着が必要な日までにエクステンションが持続するかどうかに影響するので、使用者が享受できる利益は大きいものである。
加えて、使用者が湿度の多い場所に滞在すると、エクステンションの接着剤20がポリマーの影響で白っぽくなることがある。本実施形態のエクステンション100によれば、コーティング剤の被膜30により、そのような接着剤20が白くなることを抑制することができる。さらには、接着剤20と接着剤20とが互いに摩擦して白くなることがあるが、本実施形態のエクステンション100によれば、そのような白い状態になることも抑制することができる。
本実施形態のコーティング剤として、シェラックを主成分して含有するものを例示として示したが、それに限定されるものではない。シェラックは人体に無害であるので好ましいものであるが、接着剤20を被覆するコーティング剤は、食品などと違い口に入れるものではないため、それ以外の物質を使用することも可能である。シェラック以外のコーティング剤としては、例えば、コラーゲン、ゼラチンなどのタンパク質材料を挙げることができる。
また、本実施形態のエクステンション100において、コーティング剤に抗菌材料を含有させることができる。コーティング剤に抗菌剤が含有されている場合、まつげとエクステンション用まつげとの接合部分(接着剤20)を覆う被膜30に抗菌性を付与することができ、その結果、その部分の細菌の繁殖を抑制することができる。これにより、まつげとエクステンション用まつげとの接合部分(接着剤20)の保護とともに、抗菌性の効果を得ることができる。
コーティング剤に含有される抗菌剤としては、例えば、銀イオン(Ag+)、酸化チタンなどを挙げることができる。銀イオンを含有したコーティング剤からなる被膜30では、被膜30中の銀イオンの抗菌効果により、細菌(雑菌)の繁殖を抑制することができる。すなわち、エクステンション100の接合部分に抗菌性を持たせることができるので、それを長時間まつげ50に付けていても、接合部分における細菌の増殖による弊害を抑えることができる。
なお、銀イオンは、各種の細菌の細胞に強く吸着し、細菌の細胞酵素をブロッキングして死滅させることができる。したがって、銀イオンによって細菌の繁殖を制御することができる。また、銀イオンは、抗菌効果が比較的強い特徴を有するとともに、人体に対して極めて安全性が高いという特徴を有しており、したがって、エクステンション100が間違って人間の口に入ったとしても、銀イオンによる問題は実質的に生じない。なお、銀イオンとシェラックを含有するコーティング剤の場合、いずれも、人体に対して安全性が高いので、その点で好適である。本実施形態の構成では、銀イオンをコーティング剤中において10%(質量)以下にすることができ、典型的には5%または5%程度にすることができる。
銀イオンに代えて(または、銀イオンとともに)、酸化チタンをコーティング剤に含有させた場合にも、被膜30に抗菌性を持たせることができる。なお、銀イオン、酸化チタンの他の抗菌材料を用いることも可能である。抗菌材料としては、無機系抗菌剤(金属イオンの静菌作用を利用したもの)、有機系抗菌剤(有機物を利用した抗菌剤。合成系抗菌剤または天然系抗菌剤)を挙げることができる。
なお、本実施形態の人工まつげ本体部10では、断面が円形であるものを示したが、それに限らず、楕円形(または実質的に楕円形または長円形)のものであっても構わない。加えて、人工まつげ本体部10の断面を多面形(六角形、八角形など)にすることも可能であるし、断面を星形(六角形の星形、八角形の星形)にすることも可能である。また、人工まつげ本体部10の少なくとも根本部15の表面をザラザラの状態(微少な凹凸)にすることも可能である。
図6は、上まつげ50のそれぞれにエクステンション100を取り付けた様子を示して
いる。図6に示すように、数多くのエクステンション100が上まつげ50に取り付けら
れている。被膜30がない状態では、エクステンション100の接着剤20同士が擦れる可能性が高いが、本実施形態の構成によれば、接着剤20は被膜30によって保護されているので、接着剤20同士の直接の接触を避けることができる。
図7は、まつげ50と人工まつげ本体部10とを接着する接着剤20の表面20aを被膜30がコーティングをしている様子を示す図面代用写真である。図7に示すように、接着剤20の表面20aは被膜30のコーティングによって保護され、平滑な状態になっていることがわかる。
図8および図9は、接着剤20の表面20aをコーティングする被膜30の様子を示す図面代用写真である。図8および図9では、接着剤20の表面20aの様子を理解しやすいように、樹脂プレートの上に接着剤20を塗り、そして、その接着剤20の表面20aを覆うように被膜30を形成している。図8および図9からわかるように、接着剤20の表面20aには凹凸が存在し、そして、その凹凸を被膜30が覆って、接着剤20の表面(正確には、被膜30の表面)が平滑になっていることがわかる。
以上、本考案を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、勿論、種々の改変が可能である。例えば、図6に示した構成において、下まつげにエクステンション100を取り付けても構わない。さらには、図5(a)から(c)に示した状態において、接着剤20ではなくて、液体(例えば、水、又は、水よりも粘度が大きい液体(典型的には、液状の化粧品))を用いて、人工まつげ本体部10をまつげ50に仮止めすることも可能である。この仮止めによって、使用者(装着者)55が、本実施形態のエクステンション100のデザインや付け心地などを確認することができる。仮止め用の溶液として、コーティング剤(例えば、シェラック溶液)を用いることも可能である。
また、図5(a)から(c)に示した例では、使用者(装着者)55のまつげ50に、本実施形態の人工まつげ本体部10を取り付ける例を示したが、まつげ50は、つけまつげのまつげ部分であってもよい。すなわち、人間のまつげでなく、つけまつげのまつげ部分50に、本実施形態の人工まつげ本体部10を取り付けることによって、使用者の好みに応じた独自のつけまつげを作製することができる。また、エクステンションの取り付けの練習として、つけまつげのまつげ部分50に人工まつげ本体部10を取り付ける場合もあり得る。
本考案によれば、外れるまでの持続期間を延長することができるとともに、硬化した接着剤の表面による皮膚などへの物理的刺激を緩和させることができるエクステンション用まつげ(エクステンション)を提供することができる。
10 人工まつげ本体部
11 先端部
12 末端部
15 根本部
20 接着剤
20a 接着剤の表面
21 突起
30 被膜
30a 被膜の表面
55 使用者(装着者)
70 ピンセット
100 エクステンション(エクステンション用まつげ)

Claims (5)

  1. まつげの長さを延長するエクステンション用まつげであって、
    先端部と末端部とを有する人工まつげ本体部を備え、
    前記人工まつげ本体部は、前記まつげに接触される根本部を有しており、
    前記根本部には、前記まつげと前記人工まつげ本体部とを接着させる接着剤が付与されており、
    前記接着剤の表面には、当該接着剤の表面を平滑にする、コーティング剤からなる被膜が形成されている、エクステンション用まつげ。
  2. 前記コーティング剤は、シェラックを主成分として含有している、請求項1に記載のエクステンション用まつげ。
  3. 前記コーティング剤には、抗菌材料が含有されている、請求項1または2に記載のエクステンション用まつげ。
  4. 前記抗菌材料は、銀イオンおよび酸化チタンからなる群から選択される少なくとも一つである、請求項3に記載のエクステンション用まつげ。
  5. 前記接着剤は、アクリル系材料を含んでおり、
    前記接着剤の表面には、凹凸が形成されている、請求項1から4の何れか1つに記載のエクステンション用まつげ。
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