JP2019093467A - 複合シートの製造方法及び製造装置 - Google Patents
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先ず、本発明の複合シートの製造方法により製造される複合シートについて、図1を参照しつつ説明する。図1に示す複合シート10は、本発明の複合シートの製造方法により製造される複合シートの一例である。複合シート10は、図1に示すように、第1シート1及び第2シート2が接合した多数の接合部4を有している。本実施形態では、複合シート10は、第1シート1における接合部4以外の部分の少なくとも一部が、第2シート2側とは反対側に突出した凸部5を形成している。複合シート10は、吸収性物品の表面シート等として好ましく用いられる。吸収性物品の表面シートとして用いられるときには、第1シート1が、着用者の肌側に向けられる面(以下、肌対向面ともいう)を形成し、第2シート2が、着用時に吸収体側に向けられる面(以下、非肌対向面ともいう)を形成する。
第1ロール31は、フレーム(図示せず)に軸周りに回転自在に支持されており、該第1ロール31を図3に示す矢印R1方向に周速V1で回転させる駆動源(図示せず)に接続されている。第1ロール31は、図4に示すように、所定の歯幅を有する平歯車31a,31b,・・を複数枚組み合わせてロール状に形成したものである。そして各平歯車31a,31b,・・の歯が、第1ロール31の周面部における凹凸形状の凸部35を形成している。凸部35の先端面35cは、接合対象である第1シート1及び第2シート2に対して、後述する超音波接合機41の超音波ホーン42が印可する超音波を受ける受け面となる。一方、超音波ホーン42は、第1ロール31の先端面35cと対向する対向面42tを有しており、該対向面42tは加圧面となっている。
複合シート10の製造方法は、第1シート1に第2シート2を重ね合わせる重ね合わせ工程、重ね合わせた両シート1,2を、第1ロール31の周面部上に保持しつつ搬送しながら、第1ロール31の凸部と超音波接合機41の超音波ホーン42との間に挟んで超音波振動を印加し、貫通孔14を有する接合部4を形成する超音波処理工程、及び、接合部4で固定された両シート1,2を第1ロール31の周面部上に保持しつつ搬送し、両シート1,2をアンビルロール71を用いて第1ロール31の周面に押し当てる押し当て工程を具備する。また該製造方法は、好ましくは、重ね合わせ工程の前工程として、互いに噛み合う第1ロール31及び第2ロール32を回転させながら、両ロール31,32の噛み合い部に第1シート1を導入して凹凸形状に変形させる賦形工程を有する。以下に、該製造方法について詳述する。
1 第1シート
2 第2シート
3 凹部
4 接合部
14 貫通孔
5 凸部
20 複合シートの製造装置
30 凹凸賦形部
31 第1ロール
32 第2ロール
33 噛み合い部
34 吸引孔
35 凸部
35c 凸部の先端面
36 超音波振動の印加部
37 押し当て部の加圧部
40 超音波処理部
41 超音波接合機
42 超音波ホーン
42t 対向面
42b 凹凸部
42f 平滑部
43 コンバーター
44 ブースター
62 第1蓄熱部
64 第2蓄熱部
Claims (12)
- 第1シート及び第2シートが接合した多数の接合部を有している複合シートの製造方法であって、
前記第1シートに前記第2シートを重ね合わせる重ね合わせ工程、重ね合わせた両シートを、凹凸を周面部に有する第1ロールの凸部と超音波接合機の超音波ホーンとの間に挟んで超音波振動を印加して貫通孔を有する接合部を形成する超音波処理工程、及び、該接合部で固定された両シートを該第1ロールの周面部上に保持しつつ搬送し、該両シートを押し当て部材を用いて前記第1ロールの周面に押し当てる押し当て工程を具備しており、
前記押し当て工程において、前記第1ロールの周速と異なる周速で回転する前記押し当て部材、又は定まった位置に配された前記押し当て部材を、前記接合部を介して該第1ロールの凸部に押し当てながら、前記超音波処理工程において前記貫通孔が形成されなかった貫通孔形成予定部位に対して該貫通孔を形成する、複合シートの製造方法。 - 互いに噛み合う凹凸を周面部に有する前記第1ロール及び第2ロールを回転させながら、両ロールの噛み合い部に前記第1シートを導入して凹凸形状に変形させる賦形工程を有し、
前記重ね合わせ工程においては、前記賦形工程によって凹凸形状に変形させた前記第1シートを、前記第1ロールの周面部上に保持しつつ搬送し、搬送中の前記第1シートに前記第2シートを重ね合わせ、前記超音波処理工程によって前記接合部を形成することで、前記第1シートにおける前記接合部以外の部分の少なくとも一部が、前記第2シート側とは反対側に突出した凸部を形成している複合シートを製造する、請求項1に記載の複合シートの製造方法。 - 前記定まった位置に配された押し当て部材として、固定されたアンビルブロックを用いる、請求項1又は2に記載の複合シートの製造方法。
- 前記第1ロールの周速と異なる周速で回転する前記押し当て部材として、アンビルロールを用いる、請求項1又は2に記載の複合シートの製造方法。
- 前記押し当て部材を加熱し、加熱された該押し当て部材と前記第1ロールの凸部とを用いて、前記押し当て工程で前記第1シート及び前記第2シートの一方を加熱しながら前記接合部に前記貫通孔を形成する、請求項1〜4の何れか1項に記載の複合シートの製造方法。
- 前記押し当て部材の加熱は、該押し当て部材に蓄熱部を配して行う、請求項5に記載の複合シートの製造方法。
- 第1シート及び第2シートが融着した多数の接合部を有している複合シートの製造装置であって、
凹凸を周面部に有する第1ロールを有し、前記第1シート上に前記第2シートを重ね合わせた後、両シートを、回転する前記第1ロールの凸部と該第1ロールに対向配置された超音波接合機の超音波ホーンとの間に挟んで超音波振動を印加して両シートを固定する接合部を形成する超音波処理部、及び、前記第1ロールにおける前記超音波ホーンとの対向位置よりも回転方向下流側であって、該第1ロールの周面上に搬送されている両シートを押し当て部材で前記第1ロールの周面に押し当てる押し当て部を備えており、
前記押し当て部材は、前記第1ロールの周速と異なる周速で回転する前記押し当て部材、又は定まった位置に配された前記押し当て部材である、複合シートの製造装置。 - 互いに噛み合う凹凸を周面部に有する前記第1ロール及び第2ロールを有し、回転する両ロールの噛み合い部に導入された前記第1シートを凹凸形状に変形させる凹凸賦形部を備え、
前記超音波処理部においては、前記凹凸賦形部によって凹凸形状に変形させた状態の前記第1シート上に前記第2シートを重ね合わせた後、前記接合部を形成することによって、前記第1シートにおける前記接合部以外の部分の少なくとも一部が、前記第2シート側とは反対側に突出した凸部を形成している複合シートを製造する、請求項7に記載の複合シートの製造装置。 - 前記定まった位置に配された前記押し当て部材は、固定されたアンビルブロックである、請求項7又は8に記載の複合シートの製造装置。
- 前記第1ロールの周速と異なる周速で回転する前記押し当て部材は、アンビルロールである、請求項7又は8に記載の複合シートの製造装置。
- 前記押し当て部材は、加熱手段を有している、請求項7〜10の何れか1項に記載の複合シートの製造装置。
- 前記加熱手段は、前記押し当て部材の先端部に蓄熱部を有する、請求項11に記載の複合シートの製造装置。
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