JP2019092995A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】穀物粉を含む所定の食材から発酵焼成品に短時間で加工調理することが可能な加熱調理器を提供する。【解決手段】本発明は、制御手段51のメモリに予め記憶保持された複数のメニューの中から、特定のメニューを手動で選択的に設定可能にするメニュー選択設定手段7Aを備えている。制御手段51に発酵焼成メニュー調理制御部69は、メニュー選択設定手段7Aにより、特定のメニューとして例えば「らくらくベーカリー」メニューを選択して設定すると、粉練りから発酵を含んだ焼き上がりまでの工程が60分以内となるように、マイクロ波発生装置19や熱風ユニット24の動作を制御して、小麦粉を含む所定の食材からパン生地を生成し、発酵焼成品となるパンに加工調理する構成となっている。【選択図】図7

Description

本発明は、レンジ加熱手段とオーブン加熱手段を利用して、被調理物となる穀物粉を含む所定の食材から、パンやピザなどの発酵焼成品に加工調理する加熱調理器に関する。
従来のレンジ加熱手段とオーブン加熱手段を備えた加熱調理器では、例えば特許文献1に示すように、1次発酵から焼き上げまでのパン作りの各工程で、1次発酵と2次発酵を何れもオーブン加熱手段ではなく、レンジ加熱手段によるマイクロ波のレンジ加熱とすることで、パン生地に対する発酵時間や1次発酵の後のベンチタイム(休み時間)を短縮して、仕上がり時間を優先したパンの加工調理が提案されている。
特開2003−343847号公報
特許文献1の加熱調理器では、1次発酵と2次発酵の各工程において、オーブン加熱手段によるヒータ加熱でパン生地を加熱発酵させた場合には、1次発酵から焼き上げまでの工程時間が125分となるのに対し、レンジ加熱手段によるレンジ加熱でパン生地を加熱発酵させた場合には、その工程時間が60分に短縮される。しかし、実際のパン作りでは、小麦粉を含む所定の食材(原材料)からパン生地を生成した後に、前述の1次発酵から焼き上げを行なう必要が有り、従来の加熱調理器はその一部の加工調理を行なっているに過ぎなかった。
また、発酵工程でレンジ加熱手段によりパン生地を加熱発酵させた場合でも、焼き上げ工程ではオーブン加熱手段により、発酵後のパン生地をパンに焼き上げるので、加熱室内に載置した2次発酵が終了した後のパン生地を、ヒータ加熱に適した角皿に移し替えなければならない煩わしさが生じる。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、複数の調理メニューの中から選択的に設定した調理メニューにより、穀物粉を含む所定の食材から発酵焼成品に短時間で加工調理することが可能な加熱調理器を提供することを目的とする。
また本発明は、発酵工程が終了した後の生地を、そのままの状態で発酵焼成品に焼き上げることが可能な加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明の加熱調理器は、被調理物をレンジ加熱するレンジ加熱手段と、前記被調理物をヒータ加熱するオーブン加熱手段と、複数のメニューの中から、特定のメニューを選択的に設定可能にするメニュー選択設定手段と、を備え、前記メニュー選択設定手段により、前記特定のメニューとして発酵焼成メニューを設定すると、粉練りから発酵を含んだ焼き上がりまでの工程が60分以内となるように、前記レンジ加熱手段や前記オーブン加熱手段の動作を制御して、前記被調理物となる穀粉を含む所定の食材から生地を生成し、発酵焼成品に加工調理する構成としたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、メニュー選択設定手段により発酵焼成メニューを選択して設定すると、レンジ加熱手段やオーブン加熱手段の動作が制御され、穀物粉を含む所定の食材が60分以内で発酵焼成品に加工調理される。そのため、複数の調理メニューの中から選択的に設定した調理メニューにより、穀物粉を含む所定の食材から発酵焼成品に短時間で加工調理することが可能な加熱調理器を提供できる。
請求項2の発明によれば、所定の食材をこねずに混ぜるだけで、発酵工程前の生地を生成できるので、粉練り工程における時間短縮を図ることが可能になる。
請求項3の発明によれば、2次発酵の工程が終了した後の生地を、そのままの状態でヒータ加熱により発酵焼成品に焼き上げることが可能となり、生地移動の手間を省くことができる。
請求項4の発明によれば、粉練り工程で生成された生地に対して、レンジ加熱手段によるレンジ加熱だけを行なわせることで、発酵工程における時間短縮を図ることが可能になる。
請求項5の発明によれば、発酵工程で高周波出力が400W相当以下となるように、また生地の温度が60℃以下となるように、粉練り工程で生成された生地に対してレンジ加熱を行なうことで、最適な条件で生地を発酵させることが可能となる。
本発明の一実施形態を示す加熱調理器の外観斜視図である。 同上、扉を開けた時の正面前方から見た図である。 同上、側面から見た縦断面図である。 同上、キャビネットを外した状態の後面後方から見た図である。 同上、本体の内部構造を示す概略図である。 同上、側面から見たマイクロ波発生装置とその周辺の要部縦断面図である。 同上、主な電気的構成を示すブロック図である。 従来と本実施形態で、丸パンを作り上げるまでの工程と所要時間を比較した図である。 従来と本実施形態で、ピザ台を作り上げるまでの工程と所要時間を比較した図である。 従来と本実施形態で、フランスパンを作り上げるまでの工程と所要時間を比較した図である。 本実施形態の「らくらくメロンパン」メニューによるメロンパン作りで、で、(A)はパン生地片の上にクッキー生地を載せた状態を示し、(B)は完成したメロンパンの状態を示した図である。 本実施形態において、冷蔵庫を利用したパン作りの一連の手順を示す図である。 本実施形態において、「シンプル丸パン」メニューによる丸パン作りで、(A)はパン生地を生成した状態を示し、(B)と(C)はパン生地を焼き上げた状態を示した図である。 「らくらくベーカリー」メニューに基づく丸パン作りで、水分量を変更した場合の丸パンの仕上がり結果を比較した図である。 「らくらくベーカリー」メニューに基づく丸パン作りで、第1のレシピ案の詳細を示した図である。 「らくらくベーカリー」メニューに基づく丸パン作りで、第2のレシピ案の詳細を示した図である。 第1のレシピ案、第2のレシピ案、および第1のレシピ案の改良案のそれぞれについて、丸パンの作り方と仕上がりの結果を比較した図である。 「らくらくフランスパン」メニューに基づくフランスパン作りで、第1の検討レシピの詳細を示した図である。 「らくらくフランスパン」メニューに基づくフランスパン作りで、第2の検討レシピの詳細を示した図である。 「らくらくフランスパン」メニューに基づくフランスパン作りで、第3の検討レシピの詳細を示した図である。 フランスパン作りで、既存のレシピでの材料と分量を示した図である。 フランスパン作りで、全ての検討レシピに共通する材料と分量を示した図である。 第1の検討レシピ、第2の検討レシピ、第3の検討レシピ、および既存のレシピ案のそれぞれについて、フランスパンパンの作り方と仕上がりの結果を比較した図である。 第1の変更レシピ、第2の変更レシピ、第3の変更レシピ、および第4の変更レシピのそれぞれについて、フランスパンパンの作り方と仕上がりの結果を比較した図である。
以下、本発明における好ましい加熱調理器の実施形態について、添付図面を参照して説明する。なお、これらの全図面にわたり、共通する部分には共通する符号を付すものとする。
図1〜図13は、本発明の加熱調理器をオーブンレンジに適用した一実施形態を示している。先ず図1〜図6に基いて、オーブンレンジの全体構成を説明すると、1は略矩形箱状に構成される本体で、この本体1は、製品となるオーブンレンジの外郭を覆う部材として、金属製のキャビネット2を備えている。また3は、本体1の前面に設けられる開閉自在な扉である。
扉3の上部には、縦開きの扉3を開閉するときに手をかける開閉操作用のハンドル4を備えており、扉3の下部には、表示や報知や操作のための操作パネル部5を備えている。操作パネル部5は、調理の設定内容や進行状況などを表示する表示手段6の他に、加熱調理に関する各種の操作入力を可能にする操作手段7が配設される。扉3の内部で操作パネル部5の後側には、図示しないが、表示手段6や操作手段7などの制御を行なうために、操作パネルPC(印刷回路)板が配置される。
本体1の下部には、本体1の前面より着脱が可能な給水カセット8と水受け9が各々配設される。給水カセット8は、後述の蒸気供給装置33から発生する蒸気の供給源として、液体となる水を入れる有底状の容器である。また水受け9は、本体1からの食品カスや水滴、蒸気などを受ける別な有底状の容器である。
本体1の左右側面と上面を形成するキャビネット2は、本体1ひいては加熱調理器の底面を形成するオーブン底板11を覆うように、本体1の前面を形成するオーブン前板12と、本体1の後面を形成するオーブン後板13との間に設けられる。また本体1には、加熱調理すべき被調理物Sを内部に収容する調理室14と、調理室14の温度を検出する温度検出素子たるサーミスタ15が設けられる。調理室14の前面はオーブン前板12に達していて、被調理物Sを出し入れするのに開口しており、この開口を扉3で開閉する構成となっている。またサーミスタ15は、調理室14内部において、扉3の近傍に配置される。
調理室14を形成する周壁は、天井壁14aと、底壁14bと、左側壁14cと、右側壁14dと、奥壁14eとからなる。調理室14の奥壁14eは、その中央に吸込み口16を備えており、吸込み口16の周囲には複数の吹出し口17を備えている。また、調理室14の上壁面となるドーム状の天井壁14aに対向して、本体1の上部には、調理室14の上方から被調理物Sを輻射加熱するグリル用の上ヒータ18が設けられ、本体1の底部には、調理室14内に電波であるマイクロ波を供給するために、マグネトロンなどを含むマイクロ波発生装置19が設けられる。これにより、上ヒータ18への通電に伴う熱放射によって、調理室14内に収容した被調理物Sを上方向からグリル加熱し、またマイクロ波発生装置19への通電動作により、調理室14内に収容した被調理物Sにマイクロ波を放射して、被調理物Sをレンジ加熱する構成となっている。
調理室14の左側壁14cと右側壁14dには、調理室14の内部に金属製の角皿21を吊設状態で収納保持するために、左右一対の棚支え22を上下二段に備えている。ここで使用する角皿21は、上面を開口した有底凹状で、その他は無孔に形成される収容部21Aと、収容部21Aの上端より外側水平方向に延設するフランジ部21Bとにより構成される。またフランジ部21Bには、角皿21を通して熱風の流通を可能にする通気孔21Cが開口形成される。図2では、調理室14の内部で下段の棚支え22に角皿21のフランジ部21Bを載せて、収容部21Aに被調理物Sを載せた状態を示しているが、調理に応じて角皿21を上段の棚支え22にだけ載せたり、2枚の角皿21を上段と下段の棚支え22に各々載せたりしてもよく、角皿21に代えて別な焼き網(図示せず)などの付属品を収納保持することもできる。
24は、本体1の内部において、調理室14の室外後方から下方にかけて具備されるオーブン加熱用の熱風ユニットである。この熱風ユニット24は、奥壁14eに取付けられる凸状のケーシング26と、空気を加熱する熱風ヒータ27と、調理室14内に加熱した空気を送り込んで循環させる熱風ファン28と、熱風ファン28を所定方向に回転させる電動の熱風モータ29と、熱風モータ29からの駆動力を熱風ファン28に伝達する伝達機構30と、により概ね構成される。奥壁14eとケーシング26との間の内部空間として、調理室14の室外後方に形成された加熱室31には、熱風ヒータ27と熱風ファン28がそれぞれ配設される一方で、本体1の内部に形成された調理室14とオーブン底板11との間の下部空間32には、熱風モータ29が配設される。そして、熱風ユニット24全体を後側外方から覆うように、本体1の後部にオーブン後板13が配設される。
本実施形態の熱風ファン28は、軸方向に取り入れた空気を、回転時の遠心力によって、軸方向と直角な放射方向に吐き出すいわゆる遠心ファンとして設けられており、管状の熱風ヒータ27は熱風ファン28の放射方向を取り囲んで配置される。発熱部でもある熱風ヒータ27は、例えばシーズヒータ、マイカヒータ、石英管ヒータやハロゲンヒータなどを用いる。前述した吸込み口16や熱風吹出し口17は、調理室14と加熱室31との間を連通する通風部として機能するものである。
そして本実施形態では、熱風モータ29への通電に伴い熱風ファン28が回転駆動すると、調理室14の内部から吸込み口16を通して吸引された空気が、熱風ファン28の放射方向に吹出して、通電した熱風ヒータ27により加熱され、熱風吹出し口17を通過して調理室14内に熱風が供給される。これにより、調理室14の内外で熱風を循環させる経路が形成され、調理室14内の被調理物Sを熱風コンベクション加熱する。また、角皿21の周囲にスリット状の通気孔21Cを設けることで、例えば上下2段の棚支え22に角皿21を各々載せて、熱風ユニット24を利用したオーブン加熱調理を行なった場合でも、各角皿21の通気孔21Cを通して調理室14内で熱風が上下に循環するため、被加熱物Sとなる食品を上下左右から包み込んで焼き上げることが可能になる。
調理室14の左側壁14cには、蒸気供給装置33に連通する蒸気噴出孔34が設けられる。本体1の内部に設けられる蒸気供給装置33は、金属製で中空の蒸発容器35や、給水カセット8と蒸発容器35との間に連結する給水管36や、蒸発容器35に装着されるシーズヒータなどの蒸発用ヒータ37や、給水カセット8からの水を蒸発容器35内に導く給水ポンプ38や、蒸発容器35内の温度を検出する容器温度検出手段39などを備え、蒸発容器35内に連通して複数の蒸気噴出孔34を有している。そして本実施形態では、給水カセット8に水を収容した状態で給水ポンプ38が駆動されると、給水カセット8から送られてきた水が、蒸発用ヒータ37の通電により所定の温度に加熱された蒸発容器35の内部に導かれて蒸気化され、蒸気噴出孔34から調理室14の内部に飽和蒸気や過熱蒸気が供給される。これにより、調理室14内に入れられた被調理物Sのスチーム調理を行なう構成となっている。
続いて、マイクロ波発生装置19とその周辺の細部構成について説明すると、調理室14の底壁14bは、金属板材41に形成された凹状のアンテナ収納部42の上面開口を、セラミック板などのマイクロ波が透過可能な底板43で覆うことで構成される。マイクロ波が透過不能な金属板材41は、底壁14bの周囲部のみならず、左側壁14cや、右側壁14dや、奥壁14eを一体的に形成するもので、底板43を除く調理室14の内面は、全てマイクロ波が透過不能な材料で形成される。
マイクロ波発生装置19は、マイクロ波の供給源となるマグネトロン(図示せず)の他に、本体1内部の下部空間32において、マグネトロンで発振されたマイクロ波をアンテナ収納部42の直下に導く導波管45と、導波管45の下方に配設されるアンテナモータ46と、その下端部が導波管45の内部に配置され、アンテナモータ46の回転軸に取付け固定されるアンテナホルダ47と、アンテナホルダ47内に挿入固定される円柱状のケーブル軸48と、その中心にケーブル軸48の上端部が取付け固定され、アンテナ収納部42の内部で回動可能に設けられるアンテナ49と、により主に構成される。アンテナ収納部42の上面開口を底板43で塞いだ状態では、調理室14の底壁14Bを形成する平板状の底板43に対向して、アンテナ49の全体が底板43と平行に配置される。
図7は、オーブンレンジの主な電気的構成を示している。同図において、51はマイクロコンピュータにより構成される制御手段であり、この制御手段51は周知のように、演算処理手段としてのCPUや、記憶手段としてのメモリや、計時手段としてのタイマや、入出力デバイスなどを備えている。
制御手段51の入力ポートには、前述したキーやタッチパネルによる操作手段7や、容器温度検出手段39の他に、検出素子となる赤外線センサにスイング機構を装備して構成され、調理室14内全体の温度分布を検出することで、そこに収容された被加熱物Sの温度を検出可能にする庫内温度分布検出手段53と、調理室14内の温度を検出するサーミスタ15などの庫内温度検出手段54と、熱風モータ29の回転を検出する熱風モータ回転検出手段55と、扉3の開閉状態を検出する扉開閉検出手段56と、マイクロ波発生装置19を構成するアンテナの原点位置を検出するアンテナ位置検出手段57が、それぞれ電気的に接続される。
制御手段51の出力ポートには、前述した表示手段6の他に、マイクロ波発生装置19のマグネトロンやその駆動手段を含むマイクロ波加熱手段61と、グリル加熱用の上ヒータ18や、オーブン加熱用の熱風ヒータ27や、スチーム加熱用の蒸発用ヒータ37をそれぞれ通断電させるリレーなどのヒータ駆動手段62と、調理室14内にマイクロ波を放射するアンテナを回転駆動させるためのアンテナ駆動手段63と、熱風モータ29を回転駆動させるための熱風モータ駆動手段64と、蒸気発生装置33の給水ポンプ38を動作させるためのポンプ駆動手段65が、それぞれ電気的に接続される。
制御手段51は、操作手段7からの操作信号と、容器温度検出手段42や、庫内温度分布検出手段53や、庫内温度検出手段54や、熱風モータ回転検出手段55や、扉開閉検出手段56や、アンテナ位置検出手段57からの各検出信号を受けて、計時手段からの計時に基づく所定のタイミングで、マイクロ波加熱手段61と、ヒータ駆動手段62と、アンテナ駆動手段63と、熱風モータ駆動手段64と、ポンプ駆動手段65に駆動用の制御信号を出力し、また表示手段6に表示用の制御信号を出力する機能を有する。こうした機能は、記憶媒体としての前記メモリに記録したプログラムを、制御手段51が読み取ることで実現するが、特に本実施形態では、制御手段51を加熱調理制御部67と、表示制御部68として機能させるプログラムを備えている。
加熱調理制御部67は、主に被調理物Sの加熱調理に係る各部の動作を制御するもので、操作手段7の操作に伴う操作信号を受け取ると、扉開閉検出手段56からの検出信号により、扉3が閉じていると判断した場合に、その操作信号に応じて、マイクロ波加熱手段61や、ヒータ駆動手段62や、アンテナ駆動手段63や、熱風モータ駆動手段64や、ポンプ駆動手段65に制御信号を送出して、調理室14内の被調理物Sに対する加熱調理を制御する。本実施形態では、加熱調理を実行するための被加熱物Sの材料や加熱条件などを含む調理情報として、予め複数のメニューが前記メモリに記憶保持されており、加熱調理制御部67は操作手段7に組み込まれたメニュー選択設定手段7Aが適宜操作されると、その中から選択された一つのメニューを、これから加熱調理を行なう特定のメニューとして設定し、その特定のメニューに従う所定の手順で、被調理物Sを自動的に加熱調理する構成となっている。
特に本実施形態では、メニュー選択設定手段7Aからの操作信号を受けて、複数のメニューの中から、例えばパン作りやピザ作りなどを行なうための発酵焼成メニューを選択的に設定した場合に、加熱出力や温度や時間などの加熱条件を設定することなく、粉練りから発酵を含んだ焼き上がりまでの全ての工程が60分以内に終了するように、レンジ加熱手段となるマイクロ波発生装置19や、オーブン加熱手段となる熱風ユニット24や、スチーム加熱手段となる蒸気供給装置33の動作をそれぞれ制御して、少なくとも小麦粉などの穀粉を含む所定の食材から、例えばパン生地やピザ生地などを生成し、パンやピザなどの発酵焼成品に自動的に加工調理して仕上げる発酵焼成メニュー調理制御部69を、加熱調理制御部67の中の一機能として備えている。
発酵焼成メニュー調理制御部69により加工調理される発酵焼成品は、例えば丸パン、バターロール、フランスパン、メロンパンなど、同じパンであっても一種類に限られない。したがって、メニュー選択設定手段7Aで選択できる発酵焼成メニューも、発酵焼成メニュー調理制御部69により加工調理される発酵焼成品の種類に合せて、メモリに複数記憶保持されるのが好ましい。これらの発酵焼成メニューの全てもしくは一部について、発酵焼成メニュー調理制御部69はメニュー選択設定手段7Aからの操作信号を受けて、その中の一つを特定のメニューとして選択的に設定すると、前記所定の材料の粉練りから開始して、発酵を含んだ焼き上がりまでの工程が60分以内に終了するように、マイクロ波発生装置19や熱風ユニット24や蒸気供給装置33の動作をそれぞれ制御する構成となっている。
なお、発酵焼成メニュー調理制御部69がマイクロ波発生手段19を動作させて、加熱室2に入れられた被調理物Sをレンジ加熱する場合には、金属製の角皿21や焼き網を使用することはできない。それに対して、発酵焼成メニュー調理制御部69が熱風ユニット24を動作させて、加熱室2に入れられた被調理物Sをオーブン加熱する場合には、角皿21や焼き網に被調理物Sを載せて使用することができる。したがって、発酵焼成メニュー調理制御部69による加工調理の工程中に、被調理物Sへの加熱をレンジ加熱からオーブン加熱、またはオーブン加熱からレンジ加熱に切替える場合には、一時的に扉3を開けて被調理物Sを出し入れする必要がある。
また発酵焼成メニュー調理制御部69は、本体1の上部に設けられた上ヒータ18や、本体1の下部に設けられ、調理室14の下方から被調理物Sを輻射加熱する下ヒータ(図示せず)により、被調理物Sをグリル加熱する構成としてもよい。こうした上ヒータ18や下ヒータの他に、前述の熱風ヒータ27を有する熱風ユニット24は、何れも被調理物Sを熱源となるヒータで加熱するオーブン加熱手段を構成するものである。一方、マイクロ波発生装置19は、被調理物Sを電波(マイクロ波)でレンジ加熱するレンジ加熱手段に相当し、蒸気供給装置33は、被調理物Sを過熱水蒸気でスチーム加熱するスチーム加熱手段に相当する。オーブン加熱手段やレンジ加熱手段やスチーム加熱手段がどのような構成で、本体1のどの位置に設けられるのかは、特に限定されない。
メニュー選択設定手段7Aは、具体的には表示手段6となるLED表示器の表面上に設けられ、LED表示器に表示される複数のメニューの中から、特定のメニューを選択可能にするタッチキーと、タッチキーの操作により特定のメニューを選択した状態で押動操作されると、その特定のメニューが加熱調理制御部67により設定記憶され、特定のメニューに従う所定の手順で、被調理物Sの加熱調理を開始させるスタートキーと、により構成される。但し、これはあくまでも一例であり、メニュー選択設定手段7Aをどのような構成とするのかは特に限定しない。
次に、上記構成のオーブンレンジについてその作用を説明する。予め調理室14内に被調理物Sを入れた状態で、ハンドル4を手で握りながら扉3を閉め、メニュー選択設定手段7Aにより特定のメニューを選択操作した後に、被調理物Sの加熱調理開始を指示すると、制御手段51の記憶部に組み込まれた制御プログラムに従って、選択した調理メニューに対応して生成された制御信号が所定のタイミングで出力され、被調理物Sが加熱調理される。
ここで、例えばオーブン加熱のメニューを選択した場合、加熱調理制御部67は庫内温度検出手段54からの検出信号を受けて、調理室14内が設定した温度に加熱されるように、ヒータ駆動手段62と熱風モータ駆動手段64に各々制御信号を送出し、熱風ヒータ27と熱風モータ29の通断電を制御する。これにより、熱風モータ29に発生した回転力が熱風ファン28に伝達し、熱風ファン28が加熱室31の内部で回転して、その速度は熱風モータ回転検出手段55により加熱調理制御部67に取り込まれると共に、調理室14から吸込み口16を通して加熱室31に吸込んだ空気を、通電した熱風ヒータ27側に送り出し、ここで加熱された空気が吹出し口17を通して調理室14に熱風として供給することで、調理室14内の被調理物Sが熱風コンベクション加熱される。
また、スチームを使った蒸し調理(スチーム調理)のメニューを選択した場合、加熱調理制御部67は容器温度検出手段39からの検出信号を受けて、蒸発容器35内が所定の温度となるように、少なくともヒータ駆動手段62とポンプ駆動手段65に各々制御信号を送出して、蒸気供給装置33に組み込まれた給水ポンプ38の動作と、蒸発用ヒータ37の通断電を制御する。これにより、蒸気噴出孔34から調理室14内に飽和蒸気や過熱蒸気を噴出させ、調理室14内の被調理物Sを蒸し上げる。
また、レンジ調理のメニューを選択した場合、加熱調理制御部67は庫内温度分布検出手段53からの検出信号を受けて、被調理物Sが設定した温度に加熱されるように、アンテナ位置検出手段57からの検出信号で、アンテナの原点位置を確認しながら、マイクロ波加熱手段61とアンテナ駆動手段63に適切な制御信号をそれぞれ送出する。これにより、マイクロ波発生装置19のマグネトロンやアンテナが動作して、回転するアンテナの表面から発生したマイクロ波が調理室14内に供給され、調理室14内の被加熱物Sが高周波加熱される。
さらに、グリル調理のメニューを選択した場合、加熱調理制御部67は庫内温度検出手段54からの検出信号を受けて、調理室14内が設定した温度に加熱されるように、上ヒータ18の通断電が制御され、調理室14内の被調理物Sが上方向からグリル加熱される。
こうした各種の加熱調理の他に、本実施形態では加熱調理制御部67に組み込まれた発酵焼成メニュー調理制御部69により、被調理物Sとなる穀粉を主材料とした所定の食材から、柔軟性に富むペースト状の食品生地を生成し、その生地を発酵させた後に焼き上げて、最終的にパンやピザなどの発酵焼成品に加工調理することができる。以下、発酵焼成メニュー調理制御部69による加工調理の一連の手順を詳しく説明する。
図8は、従来の「丸パン」メニューにより、丸型のパンを作り上げるまでの工程と所要時間と、本実施形態の「らくらくベーカリー」メニューにより、同じく丸型のパンを作り上げるまでの工程と所要時間とを比較したものである。パン作りは基本的に、所定の食材を混ぜたりこねたりして、パン生地を生成するための「混ぜる、こねる」工程と、その次にパン生地に含まれる酵母を発酵させるための「1次発酵」工程と、1次発酵で膨らんだパン生地を叩いてガス抜きを行なった後に、最終的に作りたいパンの数に切り分け、それぞれのパン生地片を一時的に休ませて、所望の形状に成形する「ガス抜き、分割、ベンチタイム、成形」工程と、成形したパン生地片を2次発酵させる「成形発酵」工程と、2次発酵させたパン生地片を焼き上げるための「焼成」工程と、を順次行なうことで、最終的な膨らんだパンが完成する。
従来の丸パン作りでは、最初の粉練り工程である「混ぜる、こねる」工程で、小麦粉(ふるった強力粉)と、インスタントドライイーストと、バターと、牛乳と、砂糖と、塩を所定の食材として、これらを手で5分混ぜた後、15分のこねが必要であった。またこの工程では、加熱条件の設定が不要な専用の「丸パン」メニューではなく、加熱出力と時間の手動設定が必要な汎用の「レンジ」メニューで、耐熱ガラス製ボウルに入れられた牛乳とバターを加熱していた。つまり、「丸パン」メニューを利用したパンの加工調理は、「混ぜる、こねる」工程からではなく、「1次発酵」工程以降に制限されていた。
一方、本実施形態の丸パン作りでは、最初の「混ぜる、こねる」工程で、従来と同じ所定の食材から、べたつきの少ない扱いやすいパン生地を生成するために、食材の水分量を従来よりも減らすことで、食材をこねずに混ぜ合せるだけの工程時間(5分)に短縮している。またこの工程では、牛乳とバターを入れた耐熱ガラス製ボウルを調理室14の底壁14bに載せた後に、メニュー選択設定手段7Aにより、発酵焼成メニューの一つとして専用の「らくらくベーカリー」メニューを選択的に設定すれば、加熱出力や時間をいちいち手動で設定することなく、発酵焼成メニュー調理制御部69がマイクロ波発生手段19を適切に動作させて、レンジ加熱により牛乳とバターを所望の温度に加熱することができる。
続く「1次発酵」工程において、従来は「丸パン」メニューを選択的に設定した後に、耐熱ガラス製ボウルに入れられたパン生地の発酵温度が40℃となるように、庫内温度検出手段54からの検出信号により調理室14内の温度を監視しながら、オーブン加熱でパン生地への加熱を35分間行なっていた。それに対して、本実施形態の「らくらくベーカリー」メニューでは、従来よりも加熱時間を短縮するために、耐熱ガラス製ボウルに入れられたパン生地の発酵温度が40℃となる所定のマイクロ波出力が照射されるように、発酵焼成メニュー調理制御部69がマイクロ波発生手段19の動作を制御する。こうして本実施形態では、調理室14内のパン生地をオーブン加熱ではなくレンジ加熱することで、パン生地の発酵時間を35分から7分へと大幅に短縮できる。
「ガス抜き、分割、ベンチタイム、成形」工程では、従来と本実施形態に共通して、5分のガス抜きと、分割と、成形の作業と、10分のベンチタイムが、1次発酵の終わった生地に行われる。
続く「成形発酵」工程において、従来は「丸パン」メニューで、成形後のパン生地片を角皿21に載せて調理室14内に入れ、パン生地片の発酵温度が40℃となるように、オーブン加熱によりパン生地への加熱を35分間行なっていた。それに対して、本実施形態の「らくらくベーカリー」メニューでは、従来よりも加熱時間を短縮するために、(3−2)パン生地片の発酵温度が40℃となる所定のマイクロ波出力が照射されるように、発酵焼成メニュー調理制御部69がマイクロ波発生手段19の動作を制御する。こうして本実施形態では、調理室14内のパン生地片をオーブン加熱ではなくレンジ加熱で成形発酵させることで、パン生地片の発酵時間を35分から6分へと大幅に短縮できる。
そして、最後の「焼成」工程において、従来は「丸パン」メニューで、成形発酵の終了したパン生地片を角皿21と共に調理室14から一旦取り出した後、オーブン加熱により調理室14内を一定の温度に温める6分間の予熱に続いて、パン生地片を載せた角皿21を調理室13に再び入れ、パン生地片を焼き上げる温度にまでオーブン加熱する9分間の焼成を行なっていた。それに対して、本実施形態の「らくらくベーカリー」メニューでは、成形発酵の終了したパン生地片を角皿21に一旦載せ替えて、再び調理室14内に入れた後、予熱を行なうことなく、パン生地片を焼き上げる温度にまでオーブン加熱する15分間の焼成を行なう。何れの場合も、「焼成」工程を終了して焼き上がったパン生地片が、発酵焼成品としてのパンとして完成する。
本実施形態の変形例として、「ガス抜き、分割、ベンチタイム、成形」工程で、分割したパン生地片を先に所望の形状に成形してから、それぞれのパン生地片を10分のベンチタイムで休ませた後に、次の「成形発酵」工程で、角皿21に載せて調理室14に入れ、6分間のレンジ加熱に代わり、15分間のオーブン加熱による成形発酵が行なわれるように、発酵焼成メニュー調理制御部69が熱風ユニット24の動作を制御するようにしてもよい。これにより、オーブン加熱により成形発酵が終了した後の生地片を、そのままの状態でパンに焼き上げることが可能となり、生地片を載せ替える移動の手間を省くことができる。
こうして従来は、最初の「混ぜる、こねる」工程から最後の「焼成」工程までの、丸パンが出来上がるまでに約2時間を要していた。また、従来の「丸パン」メニューでは、パン作りの途中工程である「1次発酵」工程から「焼成」工程までの間にしか、調理室14内に入れた被調理物Sを自動的に加工調理することができなかった。
それに対して本実施形態では、「成形発酵」工程でレンジ加熱を行なう場合と、オーブン加熱を行なう場合の何れにおいても、丸パンが出来上がるまでの時間を約1時間以内(レンジ加熱では48分、オーブン加熱では57分)に短縮できる。また、本実施形態の「らくらくベーカリー」メニューでは、パン作りの全工程である「混ぜる、こねる」工程から「焼成」工程にわたって、調理室14内に入れた被調理物Sを自動的に加工調理することができる(図8の太枠内が、「丸パン」メニューや「らくらくベーカリー」メニューで自動的に加工調理する工程)。
図9は、従来の「ピザ」メニューにより、ピザ生地の上に具を載せたピザを作り上げるまでの工程と所要時間と、本実施形態の「らくらくピザ」メニューにより、同じくピザを作り上げるまでの工程と所要時間とを比較したものである。ピザ作りの場合も、前述の丸パン作りと概ね同じ工程を経てピザを焼き上げる。
先ず、最初の「混ぜる、こねる」工程について説明すると、従来はピザ生地を生成するための所定の食材として、小麦粉(ふるった強力粉)と、インスタントドライイーストと、卵と、牛乳と、砂糖と、塩が必要であったが、本実施形態では従来の卵1/2個を牛乳に変更する。これにより、従来は所定の食材を5分混ぜ合わせた後に、10〜15分こねてピザ生地を生成していたが、本実施形態では所定の食材をゴムべらで混ぜるだけで、ピザ生地をこねずに生成することができる。
続く「1次発酵」工程において、従来の「ピザ」メニューでは、調理室14に入れられたピザ生地の発酵温度が40℃となるように、オーブン加熱でピザ生地への加熱を35分間行なっていたが、本実施形態の「らくらくピザ」メニューでは、調理室14に入れられたピザ生地の発酵温度が40℃となる所定のマイクロ波出力がアンテナ49から照射されるように、発酵焼成メニュー調理制御部69がマイクロ波発生手段19の動作を制御する。これにより本実施形態では、「1次発酵」工程におけるパン生地の発酵時間を、35分から7分へと大幅に短縮できる。
「ガス抜き、ベンチタイム、成形」工程では、従来と本実施形態に共通して、必要に応じてガス抜きや成形を行ないながら、10分のベンチタイムが1次発酵の終わった生地に行われる。なおピザ作りの場合、一般的には生地を分割する必要はない。
次の「成形発酵」工程において、従来の「ピザ」メニューでは、調理室14に入れられたピザ生地の発酵温度が40℃となるように、オーブン加熱でパン生地への加熱を20分間行なっていたが、本実施形態の「らくらくピザ」メニューでは、調理室14に入れられたピザ生地の発酵温度が40℃となるマイクロ波出力がアンテナ49から照射されるように、発酵焼成メニュー調理制御部69がマイクロ波発生手段19の動作を制御する。これにより本実施形態では、「成形発酵」工程におけるピザ生地の発酵時間を、20分から10分へと短縮でき、「1次発酵」工程から「成形発酵」工程までの合計時間も、65分から27分へと大幅に短縮できる。
最後の「焼成」工程では、従来の「ピザ」メニューと本実施形態の「らくらくピザ」メニューに共通して、オーブン加熱により調理室14内を一定の温度に温める6分間の予熱に続いて、ピザ(ピザ生地と具)全体を焼き上げる温度にまでオーブン加熱する10分間の焼成を行なう。何れも予熱時には、調理室14に入れられたピザ生地が一時的に取り出される。
こうして従来は、ピザが出来上がるまでに合計で約1時間41分(「混ぜる、こねる」工程での作業時間が約20分+「1次発酵」工程から「焼成」工程までの調理時間が81分)を要していたのに対して、本実施形態は、ピザが出来上がるまでの時間が合計で48分(「混ぜる、こねる」工程での作業時間が約5分+「1次発酵」工程から「焼成」工程までの調理時間が43分)に短縮できる。また、本実施形態の「らくらくピザ」メニューでは、ピザ作りの全工程である「混ぜる、こねる」工程から「焼成」工程にわたって、調理室14内に入れた被調理物Sを自動的に加工調理することができる(図9の太枠内が、「ピザ」メニューや「らくらくピザ」メニューで自動的に加工調理する工程)。
図10は、従来の「フランスパン」メニューにより、フランスパンを作り上げるまでまでの工程と所要時間と、本実施形態の「らくらくフランスパン」メニューにより、同じくピザを作り上げるまでの工程と所要時間とを比較したものである。フランスパン作りの場合も、前述の丸パン作りと概ね同じ工程を経て、フランスパンを焼き上げる。
先ず、最初の「混ぜる、こねる」工程について説明すると、従来はパン生地を生成するための所定の食材として、フランスパン専用粉(フランスパン専用の小麦粉)と、インスタントドライイーストと、粉末モルト(麦芽)と、水と、塩を必要とし、砂糖は不要であったが、本実施形態では粉末モルトを不要にする代わりに、糖分として砂糖を使用し、フランスパン専用粉の代わりに、強力粉と薄力粉を7:3の割合で使用する。これにより、従来は所定の食材を5分混ぜ合わせた後に、10〜15分こねてパン生地を生成していたが、本実施形態では所定の食材をゴムべらで混ぜるだけで、パン生地をこねずに生成することができる。
なお従来は、最終的に2本のフランスパンが角皿21の左右方向に横置きされた状態で焼き上がるので、所定の食材としてパン2本分の材料が必要となる。それに対して本実施形態では、1本のフランスパンが角皿21の対角線上に斜め置きされた状態で焼き上がるので、所定の食材としてパン1本分の材料が必要となる。
続く「1次発酵」工程において、従来の「フランスパン」メニューでは、パン生地の発酵温度が30℃となるように、オーブン加熱でパン生地への加熱を85分間行ない、発酵状態を確認するのに、パン生地を指で押すフィンガーテストを行なってから、再びパン生地の発酵温度が30℃となるように、オーブン加熱でパン生地への加熱を45分間行なっていたが、本実施形態の「らくらくフランスパン」メニューでは、パン生地の発酵温度が40℃となる所定のマイクロ波出力がアンテナ49から照射されるように、発酵焼成メニュー調理制御部69がマイクロ波発生手段19の動作を制御する。これにより本実施形態では、「1次発酵」工程におけるパン生地の発酵時間を、130分から11分へと大幅に短縮できる。
「ガス抜き、ベンチタイム、成形」工程では、従来の「1次発酵」工程の後に行われていた30分のベンチタイムを、本実施例では省略して、すぐにパン生地を角皿21に載るような所望の形状に成形する。なおフランスパン作りの場合、ガス抜きは前述のフィンガーテストの時に、パン生地を軽く丸め直す程度に行なえばよい。
次の「成形発酵」工程において、従来の「フランスパン」メニューでは、調理室14に入れられたパン生地の発酵温度が30℃となるように、オーブン加熱でパン生地への加熱を20分間行なっていたが、本実施形態の「らくらくフランスパン」メニューでは、調理室14に入れられたパン生地の発酵温度が40℃となるマイクロ波出力がアンテナ49から照射されるように、発酵焼成メニュー調理制御部69がマイクロ波発生手段19の動作を制御する。これにより本実施形態では、「成形発酵」工程におけるパン生地の発酵時間を、20分から6分へと短縮でき、「1次発酵」工程から「成形発酵」工程までの合計時間も、3時間から19分へと大幅に短縮できる。
最後の「焼成」工程において、従来の「フランスパン」メニューでは、オーブン加熱により調理室14内を一定の温度に温める13分間の予熱に続いて、パン生地を焼き上げる温度にまでオーブン加熱する27分間の焼成を行ない、本実施形態の「らくらくフランスパン」メニューでは、オーブン加熱による10分の予熱に続いて、パン生地を焼き上げるためのスチーム加熱やオーブン加熱による15分の焼成を行なう。何れも予熱時には、調理室14に入れられたピザ生地が一時的に取り出されるが、パン生地に対するクープ(切り込み)入れは、予熱が終了する直前に行われる。これにより本実施形態では、「焼成」工程における予熱と焼成の合計時間を、40分から25分へと短縮できる。
「焼成」工程が終了すると、焼き上がったパン生地片が、発酵焼成品としてのフランスパンとして完成する。従来は角皿21の左右方向に、2本のフランスパンが横置きされた状態で焼き上がるのに対し、本実施形態では角皿21の対角線上に、従来のものよりも長い1本のフランスパンが斜め置きされた状態で焼き上がる。
こうして従来は、フランスパンが出来上がるまでに合計で約4時間(「混ぜる、こねる」工程での作業時間が約20分+「1次発酵」工程から「焼成」工程までの調理時間が3時間40分)を要していたのに対して、本実施形態は、フランスパンが出来上がるまでの時間が合計で55分(「混ぜる、こねる」工程での作業時間が約10分+「1次発酵」工程から「焼成」工程までの調理時間が45分)に短縮できる。また、本実施形態の「らくらくフランスパン」メニューでは、フランスパン作りの全工程である「混ぜる、こねる」工程から「焼成」工程にわたって、調理室14内に入れた被調理物Sを自動的に加工調理することができる(図10の太枠内が、「フランスパン」メニューや「らくらくフランスパン」メニューで自動的に加工調理する工程)。
図11は、本実施形態の「らくらくメロンパン」メニューによるメロンパン作りで、分割したパン生地片の上にクッキー生地を載せた状態(A)と、完成したメロンパンの状態(B)をそれぞれ示している。メロンパン作りでは、上述した丸パン作りと同じ工程で、パン生地の生成や、発酵や、焼成が行われると共に、最終的にメロンパンの皮となるクッキー生地を、パン生地とは別に生成する必要がある。従来は、ベンチタイムが終了したパン生地片にクッキー生地をかぶせて包んだ後に、「成形発酵」工程でオーブン加熱により、調理室14に入れられたパン生地を2次発酵させていたが、本実施形態の「らくらくメロンパン」メニューでは、調理室14内のパン生地片をレンジ加熱で成形発酵させるので、パン生地片の上にクッキー生地を載せるだけにすることができる。これにより、従来よりもパン生地片の発酵時間を大幅に短縮できるだけでなく、メロンパンを簡単に作ることができる。
また、上述した「らくらくベーカリー」メニューや、「らくらくピザ」メニューや、「らくらくフランスパン」メニューや、「らくらくメロンパン」メニューなどの発酵焼成メニューでは、生地の発酵をオーブンレンジにではなく、冷蔵庫で行わせてもよい。例えば図12の(A)に示すように、オーブンレンジの発酵焼成メニューを利用して、前日の夜に「混ぜる、こねる」工程で生地を生成し、これを耐熱ガラス製ボウルに入れて冷蔵庫で一晩発酵させる。次に、図12の(B)に示すように、翌日に冷蔵庫から生地を取り出し、所望の形状の大きさに分割する(図12の(C))。これを図12の(D)に示すように、最後の「焼成」工程で焼き上げれば、翌日は1時間以内の短時間にパンを焼き上げることができる。
さらに、炊飯器のパンレシピでこねやすく、バターロールより簡単にパン作りができる「シンプル丸パン」メニューを、発酵焼成メニューの中に組み入れてもよい。図13の(A)は、「シンプル丸パン」メニューによるパン作りで、パン生地を生成した状態を示し、図13の(B)と(C)は、そのパン生地を分割せずに焼き上げた状態を示している。
次に、本実施形態の「らくらくベーカリー」メニューや、「らくらくフランスパン」メニューに基づくレシピ(調理手順)の試験結果を詳しく説明する。
本実施形態の「らくらくベーカリー」メニューを利用して、扱いやすい生地で短時間にお手軽な丸パンを作るためのレシピを検討する。
図14は、「らくらくベーカリー」メニューに基づく丸パン作りで、水分量を変更した場合の作り方と仕上がりの結果を比較したものである。丸パン作りに必要な所定の食材(材料)は、ふるった強力粉を160g、バターを20g、牛乳を120g、インスタントドライイーストを4g、砂糖を20g、塩を2gとするのが標準である。ここで、分量のベーカーパーセント、すなわち小麦粉の量を100%としたときの他の材料のパーセントは、水分に相当する牛乳の量が75%で、他のパンと比べると多い。しかも、従来はこねる際にパン生地が乾燥するので、ある程度水分が多くてもよいが、本実施形態の「らくらくベーカリー」メニューでは、最初の粉練り工程でパン生地をこねずに生成するので、標準のレシピでは水分量が多く、生成されたパン生地がべたついたものとなる。
そこで、本実施形態の「らくらくベーカリー」メニューを利用して、図14の試験(A)では、水分として牛乳の水分量を105gに減らし、試験(B)では、水分として使用する液体を牛乳から水に変更すると共に、水分量を90gに減らして、それぞれの変更後のレシピで評価基準を満足するか否かを確認した。図14には、試験(A),(B)について、出来上がったパンの表側と断面の写真をそれぞれ列記している。結果は、水90gを材料とした試験(B)よりも、牛乳105gを材料とした試験(A)のほうが扱いやすかった。
次に、試験(A)の水分量に基づく2つのレシピ案を検討した。図15は、第1のレシピ案(1)の詳細を示したものである。また図16は、第2のレシピ案(2)の詳細を示したものである。
標準の丸パン作りのレシピでは、最初の粉練り工程で、所定量のバターと牛乳だけを耐熱ガラス製ボウルに入れて加熱するが、レシピ案(1),(2)では何れも、所定量のバターと牛乳の他に砂糖を入れて加熱する。同じく粉練り工程で、標準レシピでは、インスタントドライイーストを加えてよく混ぜ、砂糖・塩・1/2量の強力粉の順に加えて、泡立て器でよく混ぜ、その後に残りの強力粉を加えて、ゴムべらで粉っぽさがなくなるまでよく混ぜるが、レシピ案(1)では、インスタントドライイーストを加えてよく混ぜた後に、1/2量の強力粉だけを加えて、泡立て器でよく混ぜ、その後に残りの強力粉と塩を加えて、ゴムべらで粉っぽさがなくなるまでよく混ぜる。またレシピ案(2)では、インスタントドライイーストを加えてよく混ぜた後に、1/2量の強力粉だけを加えて、泡立て器でよく混ぜ、強力粉半量で1次発酵を行なわせてから、残りの強力粉と塩を加えて、ゴムべらで粉っぽさがなくなるまでよく混ぜる。ここでは、標準レシピよりも塩を後入れにすることで、インスタントドライイーストの発酵を促すことができる。
レシピ案(1),(2)では何れも、パン生地を1個当たり約40g程度のパン生地片に分割して、それぞれのパン生地片を丸い形に整えた後に、角皿21に敷いたオーブンシートの上に置いて一時的に休ませる。このベンチタイムから、パン生地片を他の場所に移し替えることなく、成形発酵と焼成の工程を連続して行わせるために、オーブン加熱で調理室14内を7分間40℃に加熱して、パン生地片を成形発酵させた後、そのまま予熱を行なわずに調理室14内が190℃となるように15分間加熱して、完成したパンに焼き上げる。
図17は、上述したレシピ案(1),(2)のそれぞれについて、丸パンの作り方と仕上がりの結果を比較したものである。またここでは、レシピ案(1),(2)の比較結果から、レシピ案(1)を基本として改良したレシピ案(1’)について、同じく丸パンの作り方と仕上がりの結果を示している。レシピ案(1’)は、レシピ案(1)の材料となる牛乳を105gから110gに増やし、2次発酵(成形発酵)の時間を7分から15分に増やしたもので、その他の作り方はレシピ案(1)と一致する。
これらのレシピ案(1),(2),(1’)に共通して、本実施形態では最初の粉練り工程で、メニュー選択設定手段7Aとなるタッチキーを操作して、複数のメニューの中から「らくらくベーカリー」メニューを選択し、被調理物Sとして所定量のバターと牛乳と砂糖を耐熱ガラス製ボウルに入れたものを、調理室14の底壁14bに載せる。そして、メニュー選択設定手段7Aとなる別のスタートキーを操作すると、発酵焼成メニュー調理制御部69により「らくらくベーカリー」メニューが特定のメニューとして設定され、調理室14に入れられた被調理物Sが、600W相当のマイクロ波出力で30〜40秒間レンジ加熱されるように、マイクロ波発生装置19の動作が制御される。
発酵焼成メニュー調理制御部69は、粉練り工程での所定時間の加熱が終了すると、表示手段6やブザー(図示せず)などの報知手段で、その旨を報知させる。これにより、調理室14から被調理物Sを入れた耐熱ガラス製ボウルが取り出され、図15や図16で示したように、そこに別な材料が混ぜ合わされてパン生地が生成される。
この後の1次発酵では、調理室14の底壁14b中央にパン生地を置いて、メニュー選択設定手段7Aとなるスタートキーを操作する。これを受けて発酵焼成メニュー調理制御部69は、調理室14に入れられたパン生地が、100W相当のマイクロ波出力で2分間レンジ加熱されるように、マイクロ波発生装置19の動作を制御する。所定時間のレンジ加熱が終了すると、パン生地は調理室14の内部に5分放置され、5分放置された時点で、発酵焼成メニュー調理制御部69は報知手段に1次発酵の終了を報知させる。
2次発酵では、レシピ案(1),(2),(1’)の何れも、角皿21に敷いた紙製のオーブンシートを台にして、丸めたパン生地片を置いた状態で、調理室14の下段の棚支え22に角皿21を載せ、メニュー選択設定手段7Aとなるスタートキーを操作する。これを受けて発酵焼成メニュー調理制御部69は、パン生地片の発酵温度を40℃に設定して、レシピ案(1),(2)ではこの温度を目標に調理室14内を7分間オーブン加熱し、改良したレシピ案(1’)では調理室14内を15分間オーブン加熱する。
発酵焼成メニュー調理制御部69は、2次発酵が終了してもその旨を報知手段に報知させず、引き続き次の焼成工程で予熱を行なうことなく、調理室14内の温度を190℃に設定して、この温度を目標に15分間オーブン加熱する。そして、焼成工程でのオーブン加熱が終了したら、その旨を報知手段に報知させる。
図17には、レシピ案(1),(2),(1’)のそれぞれについて、出来上がったパンの表側と断面の写真と、出来上がったパンの感想と、をそれぞれ列記している。結果は図17に示したとおり、レシピ案(1)とレシピ案(2)との比較では、レシピ案(1)の方が、パン生地のべたつきが少ないために作りやすく、またレシピ案(1)のままでは焼き上がりのパンが少し硬いために、改良レシピ案(1’)のように水分量と2次発酵の時間を変更すれば、レシピ案(1)よりもふんわりとした柔らかい出来上がりのパンを作り出せる。したがって、本実施形態における「らくらくベーカリー」メニューを利用して、改良レシピ案(1’)の手順で丸パン作りを行なえば、小麦粉を含む所定の食材から、短時間で美味しい丸パンに加工調理できることがわかった。
本実施形態の「らくらくフランスパン」メニューを利用して、フランスパン風のパンを1時間以内に簡単に作るためのレシピを検討する。ここでは、3つの検討レシピについて、既存のレシピとの比較検討を行なった。図18は、第1の検討レシピ(1)の詳細を示したものであり、図19は、第2の検討レシピ(2)の詳細を示したものであり、図20は、第3の検討レシピ(3)の詳細を示したものである。また図21は、全ての検討レシピ(1)〜(3)に共通して、所定の食材としての材料と分量を示し、図22は既存のレシピの材料と分量を示している。
前述したように、既存のレシピでは、フランスパン専用粉と、インスタントドライイーストと、粉末モルトと、水と、塩を必要とし、砂糖は不要であったが、検討レシピ(1)〜(3)では何れも、粉末モルトを不要にする代わりに砂糖を使用し、フランスパン専用粉の代わりに、強力粉と薄力粉を7:3の割合で使用し、砂糖を溶かすのに水ではなく、ぬるま湯を使用する。図21では、出来上がりのフランスパン1本分について、その直径目標が6cmの場合(図中「φ6cm目標」)と、8cmの場合(図中「φ8cm目標」)の分量をそれぞれ示している。検討レシピ(1),(2)は、「φ6cm目標」の分量で調理し、検討レシピ(3)は、「φ8cm目標」の分量で調理した。また図22では、既存レシピにおける出来上がりのフランスパン2本分について、長さが約30cmの分量を示している。既存レシピは、図22に示す約30cmの分量で調理した。
検討レシピ(1)では、1次発酵工程で、スタートキーの操作を受けて、調理室14に入れられたパン生地を、200W相当のマイクロ波出力で30秒間レンジ加熱した後、そのまま調理室14の内部に15分放置するように、発酵焼成メニュー調理制御部69がマイクロ波発生装置19の動作を制御する。これに対して検討レシピ(2)では、1次発酵の工程で、調理室14に入れられたパン生地を、100W相当のマイクロ波出力で2秒間レンジ加熱した後、そのまま調理室14の内部に7分放置し、検討レシピ(3)では、レンジ加熱後の放置時間を11分に延長する。このように、それぞれの検討レシピ(1),(2),(3)で、1次発酵工程におけるレンジ加熱の設定出力や時間と、その後の放置時間が異なる。
また検討レシピ(1)では、成形発酵工程で、オーブンシートを敷いた角皿21の対角線上に置かれた調理室14内のパン生地を、35℃の発酵温度で20分間オーブン加熱するように、発酵焼成メニュー調理制御部69が熱風ユニット24の動作を制御する。そして、成形発酵工程終了後の焼成工程で、パン生地を角皿21と共に調理室14から取り出し、パン生地にクープを入れたりしている間に、発酵焼成メニュー調理制御部69はスタートキーの操作を受けて調理室14の温度を250℃に設定し、この温度を目標として調理室14内をオーブン加熱で予熱させる。予熱終了後は、予め調理室14内に10回程度霧を吹き、再びオーブンシートにパン生地を載せた状態の角皿21を下段の棚支え22に載せて、スタートキーを操作すると、発酵焼成メニュー調理制御部69は調理室14の温度を250℃から230℃に下げて設定し、この温度を目標にパン生地を5分間オーブン加熱する。オーブン加熱が終了すると、予熱を行なわずに、さらに調理室14の温度を200℃に設定して、引き続きパン生地を10分間オーブン加熱し、完成したフランスパンに焼き上げる。
これに対して検討レシピ(2),(3)では、何れも成形発酵工程で、オーブンシートに載せたパン生地を調理室14の底壁14bの対角線上に置き、スタートキーの操作を受けて、調理室14に入れられたパン生地を、100W相当のマイクロ波出力で4分間レンジ加熱した後、そのまま調理室14の内部に2分放置するように、発酵焼成メニュー調理制御部69がマイクロ波発生装置19の動作を制御する。したがって、検討レシピ(2),(3)の成形発酵工程における時間は、検討レシピ(1)よりも短縮される。
検討レシピ(2)では、成形発酵工程終了後の焼成工程で、パン生地を調理室14から取り出し、パン生地にクープを入れたりしている間に、発酵焼成メニュー調理制御部69はスタートキーの操作を受けて調理室14の温度を250℃に設定し、この温度を目標として調理室14内をスチーム加熱で予熱させるように、熱風ユニット24に代わって蒸気供給装置33の動作を制御する。これにより、予熱終了後は調理室14内への霧吹きを省略して、オーブンシートにパン生地を載せた状態の角皿21を下段の棚支え22に載せて、スタートキーを操作する。これを受けて発酵焼成メニュー調理制御部69は、調理室14の温度を250℃に設定したまま、この温度を目標にパン生地を10分間スチーム加熱する。スチーム加熱が終了すると、予熱を行なわずに、調理室14の温度を220℃に設定して、この温度を目標に引き続きパン生地を5分間オーブン加熱するように、蒸気供給装置33に代わって熱風ユニット24の動作を制御し、完成したフランスパンに焼き上げる。
この一連の手順において、検討レシピ(3)では、オーブンシートの耐熱温度を考慮して、過熱水蒸気によるスチーム加熱における調理室14内の温度設定を250℃から240℃に変更し、それ例外は検討レシピ(2)と共通する。
図23は、上述した検討レシピ(1)〜(3)のそれぞれについて、フランスパンの作り方と仕上がりの結果を比較したものである。またここでは、既存の「フランスパン」メニューを利用したレシピ(図中の「既存レシピ」)についても、フランスパンの作り方と仕上がりの結果を併記している。
検討レシピ(1)〜(3)に共通して、本実施形態では最初の粉練り工程で、フランスパンの生地を生成した後(生成の手順は、図18〜図20の「粉練り」を参照)、次の一次発酵工程で、メニュー選択設定手段7Aとなるタッチキーを操作して、複数のメニューの中から「らくらくフランスパン」メニューを選択し、生成したパン生地を調理室14の底壁14bに載せる。なお粉練り工程では、食材をこねずにゴムベラで混ぜるだけで、パン生地を生成する。
この後、メニュー選択設定手段7Aとなるスタートキーが操作されると、発酵焼成メニュー調理制御部69により「らくらくフランスパン」メニューが特定のメニューとして設定され、調理室14に入れられた被調理物Sとしてのパン生地が、100W相当のマイクロ波出力で2分間レンジ加熱されるように、マイクロ波発生装置19の動作が制御される。所定時間のレンジ加熱が終了すると、パン生地は調理室14の内部にそのまま放置され、検討レシピ(1)〜(3)毎に異なる所定時間放置された時点で、発酵焼成メニュー調理制御部69は報知手段に1次発酵の終了を報知させる。
次に検討レシピ(1)〜(3)では、調理時間を短縮するのに何れもベンチタイムを取らず、2次発酵となる成形発酵工程に移行する。成形発酵工程から焼成工程の手順については、上述した通りである。そして、粉練りから焼成までの全工程の調理合計時間(作業時間を含む)は、既存レシピでは約4時間であったのに対し、検討レシピ(1)では約1時間10分となり、検討レシピ(2)では約50分となり、検討レシピ(3)では約55分となって、特に検討レシピ(2),(3)では1時間以内に大幅に時間短縮された。また、既存レシピでは、角皿21に2本のパン生地を横置きして、長さが約23cmで横幅が約10cmのフランスパンに焼き上げているのに対し、検討レシピ(1),(2)では、角皿21に1本のパン生地を右肩上がりの状態で対角線上に斜め置きして、既存レシピよりも細長い長さが約35cmで横幅が約6cmのフランスパンに焼き上げ、検討レシピ(3)では、角皿21に1本のパン生地を左肩上がりの状態で対角線上に斜め置きして、既存レシピよりも細長い長さが約35cmで横幅が約6.8cmのフランスパンに焼き上げた。
図23には、検討レシピ案(1),(2),(3)と既存レシピのそれぞれについて、出来上がったパンの表側と裏側と断面の写真をそれぞれ列記している。結果は図23に示したとおり、検討レシピ(1),(2)では、何れも出来上がったパンにパリッと感や、ふんわり感があまりなく、検討レシピ(3)では、食材の分量を増やしたことによってふんわり感もあり、既存レシピのフランスパンに近付いた。また、検討レシピ(1),(2)のように、角皿21に生地を右肩上がりに置くよりも、検討レシピ(3)のように、角皿21に生地を左肩上がりに置いたほうが、皮の焼き色も全体につき、パリッと感や香ばしさが増した。調理時間については、検討レシピ(2),(3)では何れも作業時間を含めて1時間以内となっており、尚且つ作りやすくなった。したがって、本実施形態における「らくらくフランスパン」メニューを利用して、検討レシピ案(3)の手順でフランスパン作りを行なえば、小麦粉を含む所定の食材から、短時間で美味しいフランスパンに加工調理できることがわかった。
本実施形態の「らくらくフランスパン」メニューを利用して、実施例2とは別な下位機種のオーブンレンジで調理し、フランスパン風のパンを1時間以内に簡単に作るためのレシピを検討する。ここでは、2種類の別機種について、実施例2で満足な結果が得られた検討レシピ(3)を、それぞれの機種に合せて一部変更した上で、実施例2で使用したオーブンレンジからの変更点の確認や、出来上がりの確認を行なった。
本実施例で使用する第1の別機種は、前述の熱風ユニット24が設けられておらず、代わりに調理室14の上部に設けられた上ヒータ18としてのセラミックヒータと、調理室14の底部に設けられた下ヒータとにより、オーブン加熱手段を構成している。それに加えて第2の別機種は、蒸気供給装置33が設けられていない。第1の別機種については、焼成工程でのオーブン加熱による設定温度を220℃から200℃に変更した第1の変更レシピ(3−1)と、焼成工程での最後のオーブン加熱による設定温度を220℃から240℃に変更すると共に、焼成時間を5分から8分に変更した第2の変更レシピ(3−2)で、それぞれフランスパンを加工調理した。また、第2の別機種については、焼成工程でスチーム加熱ではなくオーブン加熱による設定温度を230℃に変更し、角皿21に大さじ1の水を入れた状態で、焼成時間を合計15分から18分に変更した第3の変更レシピ(3−3)と、成形発酵工程でレンジ加熱後の放置時間を2分から0分に変更して省略し、変更レシピ(3−3)で角皿21に大さじ1の水を入れたものを、アルミカップに水を入れたものに変更して、これを調理室14の底壁14bの中央に置いた第4の変更レシピ(3−4)で、それぞれフランスパンを加工調理した。それ以外は、変更レシピ(3−1)〜(3−4)の何れも、検討レシピ(3)と共通する。
図24は、上述した変更レシピ(3−1)〜(3−4)のそれぞれについて、フランスパンの作り方と仕上がりの結果を比較したものである。
これらの変更レシピ(3−1)〜(3−4)に共通して、本実施形態では最初の粉練り工程で、フランスパンの生地を生成した後、次の一次発酵工程で、メニュー選択設定手段7Aとなるタッチキーを操作して、複数のメニューの中から「らくらくフランスパン」メニューを選択し、生成したパン生地を調理室14の底壁14bに載せる。なお粉練り工程では、食材をこねずにゴムベラで混ぜるだけで、パン生地を生成する。
この後、メニュー選択設定手段7Aとなるスタートキーが操作されると、発酵焼成メニュー調理制御部69により「らくらくフランスパン」メニューが特定のメニューとして設定され、調理室14に入れられた被調理物Sとしてのパン生地が、100W相当のマイクロ波出力で2分間レンジ加熱されるように、マイクロ波発生装置19の動作が制御される。所定時間のレンジ加熱が終了すると、パン生地は調理室14の内部にそのまま放置され、変更レシピ(3−1)〜(3−4)に共通して11分放置された時点で、発酵焼成メニュー調理制御部69は報知手段に1次発酵の終了を報知させる。
次に変更レシピ(3−1)〜(3−4)では、調理時間を短縮するのに何れもベンチタイムを取らず、2次発酵となる成形発酵工程に移行する。成形発酵工程では、変更レシピ(3−1)〜(3−4)に共通して、調理室14に入れられたパン生地が、100W相当のマイクロ波出力で4分間レンジ加熱されるように、マイクロ波発生装置19の動作が制御される。この後、変更レシピ(3−1)〜(3−3)では、調理室14の内部にパン生地がそのまま放置され、2分放置された時点で、発酵焼成メニュー調理制御部69が報知手段に成形発酵の終了を報知させる。また変更レシピ(3−4)では、4分間のレンジ加熱が終了すると、発酵焼成メニュー調理制御部69が直ちに報知手段に成形発酵の終了を報知させる。1次発酵の開始から成形発酵の終了報知までの時間は、変更レシピ(3−1)〜(3−3)が19分00秒で、変更レシピ(3−4)が17分00秒である。
その後の焼成工程において、第1の別機種に対応した変更レシピ(3−1)では、成形発酵が終了したパン生地を調理室14から取り出し、パン生地にクープを入れたりしている間に、発酵焼成メニュー調理制御部69はスタートキーの操作を受けて調理室14の温度を240℃に設定し、この温度を目標として調理室14内をスチーム加熱で予熱させるように、蒸気供給装置33の動作を制御する。予熱終了後は調理室14内への霧吹きを省略して、オーブンシートにパン生地を載せた状態の角皿21を下段の棚支え22に載せて、スタートキーを操作する。これを受けて発酵焼成メニュー調理制御部69は、調理室14の温度を240℃に設定したまま、この温度を目標にパン生地を10分間スチーム加熱する。スチーム加熱が終了すると、予熱を行なわずに、調理室14の温度を200℃に設定して、この温度を目標に引き続きパン生地を5分間オーブン加熱するように、蒸気供給装置33に代わってオーブン加熱手段の動作を制御し、完成したフランスパンに焼き上げる。
また、もう一つの変更レシピ(3−2)では、過熱水蒸気によるスチーム加熱の後のオーブン加熱で、設定温度を200℃から240℃に変更し、また加熱時間を5分から8分に変更するが、それ例外は焼成工程における変更レシピ(3−1)と共通する。
焼成工程において、第2の別機種に対応した変更レシピ(3−3)では、蒸気供給装置33によるスチーム加熱に代わり、角皿21に入れた水をオーブン加熱で蒸発させ、調理室14内にスチームを投入する。具体的には、成形発酵が終了したパン生地を調理室14から取り出し、パン生地にクープを入れたりしている間に、発酵焼成メニュー調理制御部69はスタートキーの操作を受けて調理室14の温度を230℃に設定し、この温度を目標として調理室14内をオーブン加熱で予熱させるように、オーブン加熱手段の動作を制御する。ここでも予熱終了後は調理室14内への霧吹きを省略して、オーブンシートにパン生地を載せた状態の角皿21を下段の棚支え22に載せ、さらにその角皿21に大さじ1杯の水を入れて、スタートキーを操作する。これを受けて発酵焼成メニュー調理制御部69は、調理室14の温度を230℃に設定したまま、この温度を目標にパン生地が18分間オーブン加熱されるように、オーブン加熱手段の動作を制御し、完成したフランスパンに焼き上げる。
また、もう一つの変更レシピ(3−4)では、角皿21に大さじ1杯の水を入れる代わりに、角皿21の下側で調理室14の底壁14Bの上に、水を入れたアルミカップを置いて、スタートキーを操作する。これを受けて発酵焼成メニュー調理制御部69は、調理室14の温度を230℃に設定したまま、この温度を目標にパン生地が18分間オーブン加熱されるように、オーブン加熱手段の動作を制御し、完成したフランスパンに焼き上げる。
そして、粉練りから焼成までの全工程の調理合計時間(作業時間を含まず)は、既存レシピでは約4時間であったのに対し、変更レシピ(3−1)では約45分となり、変更レシピ(3−2)では約50分となり、変更レシピ(3−3)では約50分となり、変更レシピ(3−4)では約45分となって、10分の作業時間を含めた調理合計時間は、全ての変更レシピ(3−1)〜(3−4)で1時間以内に大幅に時間短縮された。また、変更レシピ(3−1)〜(3−4)では、前述の検討レシピ(3)と同様に、角皿21に1本のパン生地を左肩上がりの状態で対角線上に斜め置きしており、変更レシピ(3−1),(3−2)では、長さが約30cmで横幅が約7cmのフランスパンに焼き上げ、変更レシピ(3−3)では、長さが約30cmで横幅が約6.5cmのフランスパンに焼き上げ、変更レシピ(3−4)では、長さが約30cmで横幅が約6.2cmのフランスパンに焼き上た。
図24には、変更レシピ(3−1)〜(3−4)のそれぞれについて、出来上がったパンの表側と裏側と断面の写真をそれぞれ列記している。結果は図24に示したとおりであり、実施例2の上位機種と比べて食感や風味は劣るものの、本実施例の下位機種でも調理合計時間が1時間以内に短縮され、且つ作りやすくなった。また変更レシピ(3−3)では、焼成工程で角皿21に大さじ1杯の水を入ることにしたが、変更レシピ(3−4)は水を入れたアルミカップの出し入れに難があった。
なお、変更レシピ(3−1)〜(3−4)はいずれも検討レシピ(3)よりも予熱時間が長いので、その分、成形発酵工程で調理室14内にパン生地を放置する時間をなくしても、出来上がりに問題はなかった。したがって、変更レシピ(3−4)に限らず、変更レシピ(3−1)〜(3−3)についても、成形発酵工程で調理室14内にパン生地を放置する時間をなくすことで、より短時間に美味しいフランスパンに加工調理できる。
以上のように、本実施形態のオーブンレンジは、調理室14に入れられた被調理物Sをレンジ加熱するレンジ加熱手段としてのマイクロ波発生装置19と、被調理物Sをヒータ加熱するオーブン加熱手段としての例えば熱風ユニット24と、被調理物Sをスチーム加熱するスチーム加熱手段としての蒸気供給装置33と、制御手段51のメモリに予め記憶保持された複数のメニューの中から、特定のメニューを手動で選択的に設定可能にするメニュー選択設定手段7Aと、を備えている。そして、メニュー選択設定手段7Aにより、特定のメニューとして発酵焼成メニューとなる「らくらくベーカリー」メニューや、「らくらくピザ」メニューや、「らくらくフランスパン」メニューの一つを選択して設定すると、粉練りから発酵を含んだ焼き上がりまでの工程が60分以内となるように、マイクロ波発生装置19や熱風ユニット24や蒸気供給装置33の動作を制御して、被調理物Sとなる穀粉を含む所定の食材から生地を生成し、発酵焼成品に加工調理する構成として、制御手段51に発酵焼成メニュー調理制御部69を備えている。
この場合、メニュー選択設定手段7Aを操作することにより、複数のメニューの中から好みの発酵焼成メニューを選択して設定すると、マイクロ波発生装置19や熱風ユニット24や蒸気供給装置33の動作が制御され、小麦粉などの穀物粉を含む所定の食材が60分以内で発酵焼成品としてのパンに加工調理される。そのため、複数の調理メニューの中から選択的に設定した調理メニューにより、穀物粉を含む所定の食材から発酵焼成品に短時間で加工調理することが可能になる。
また、本実施形態の発酵焼成メニュー調理制御部69は、最初の粉練り工程で、所定の食材をこねずに混ぜ合わせるだけで、マイクロ波発生装置19を動作させて、調理室14に入れられた生地へのレンジ加熱を行なう構成としている。
このように、所定の食材をこねずに混ぜるだけで、発酵工程前の生地を生成できるので、粉練り工程における時間短縮を図ることが可能になる。
また、本実施形態の発酵焼成メニュー調理制御部69は、粉練り工程の後の発酵工程で1次発酵と、2次発酵となる成形発酵をそれぞれ行ない、成形発酵とそれに続く焼き上げすなわち焼成の各工程で、熱風ユニット24を動作させて、調理室14に入れられた生地へのヒータによるオーブン加熱を行なうように構成している。
この場合、成形発酵の工程が終了した後の生地を、そのままの状態でヒータによるオーブン加熱により発酵焼成品に焼き上げることが可能となり、生地移動の手間を省くことができる。
また、本実施形態の発酵焼成メニュー調理制御部69は、発酵工程でマイクロ波発生装置19だけを動作させて、調理室14に入れられた生地へのレンジ加熱を行なう構成としている。
この場合、粉練り工程で生成された生地に対して、マイクロ波発生装置19によるレンジ加熱だけを行なわせることで、発酵工程における時間短縮を図ることが可能になる。
そして、本実施形態の発酵焼成メニュー調理制御部69は、発酵工程でレンジ加熱による高周波出力が400W相当以下で、生地の温度が60℃以下となるように、レンジ加熱手段を動作させる構成とするのが好ましい。
つまり、発酵工程で高周波出力が400W相当以下となるように、また生地の温度が60℃以下となるように、粉練り工程で生成された生地に対してレンジ加熱を行なうことで、最適な条件で生地を発酵させることが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更可能である。例えば所定の食材に含まれる穀粉としては、小麦粉の他に米粉やライ麦粉などの各種穀物を挽いた粉を利用でき、それに合わせて最終的な発酵焼成品も、様々なパンやピザなどに焼き上げることができる。
7A メニュー選択設定手段
14 調理室
18 上ヒータ(オーブン加熱手段)
19 マイクロ波発生装置(レンジ加熱手段)
24 熱風ユニット(オーブン加熱手段)
S 被調理物

Claims (5)

  1. 被調理物をレンジ加熱するレンジ加熱手段と、
    前記被調理物をヒータ加熱するオーブン加熱手段と、
    複数のメニューの中から、特定のメニューを選択的に設定可能にするメニュー選択設定手段と、を備え、
    前記メニュー選択設定手段により、前記特定のメニューとして発酵焼成メニューを設定すると、粉練りから発酵を含んだ焼き上がりまでの工程が60分以内となるように、前記レンジ加熱手段や前記オーブン加熱手段の動作を制御して、前記被調理物となる穀粉を含む所定の食材から生地を生成し、発酵焼成品に加工調理する構成としたことを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記粉練り工程では、前記所定の食材を混ぜ合わせるだけで、前記レンジ加熱手段を動作させてレンジ加熱を行なう構成としたことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  3. 前記発酵工程で1次発酵と2次発酵を行ない、前記2次発酵とそれに続く焼き上げの各工程で、前記オーブン加熱手段を動作させてヒータ加熱を行なうように構成したことを特徴とする請求項1または2記載の加熱調理器。
  4. 前記発酵工程では、前記レンジ加熱手段だけを動作させてレンジ加熱を行なう構成としたことを特徴とする請求項1または2記載の加熱調理器。
  5. 前記発酵工程では、レンジ加熱による高周波出力が400W相当以下で、前記生地の温度が60℃以下となるように、前記レンジ加熱手段を動作させる構成としたことを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の加熱調理器。
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