JP2019090717A - 組合せ計量装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】歩留まりを向上させつつ軽量の物品の排出を可及的に回避すること。【解決手段】本発明に係る組合せ計量装置1は、外部から供給される物品100を搬送するように構成されている搬送部10、11と、搬送部10、11によって搬送された物品100を一時的に滞留させながら計量し、物品100の質量値を取得するように構成されている複数のホッパ13と、予め設定される目標質量値と複数のホッパ13のそれぞれにおいて取得される質量値とに基づいてホッパ13の組合せを選択し、選択された組合せに含まれるホッパ13から物品100を排出するように構成されている制御部5とを具備しており、目標質量値は、利用者によって要求されている質量値に補正値を加えた値であり、補正値は、上述の組合せに利用するホッパ13の数ごとに異なる値が設定されている。【選択図】図3
Description
本発明は、組合せ計量装置に関する。
特許文献1に記載されているように、従来の組合せ計量装置では、物品を排出するホッパの組合せを決定する際に用いられる目標質量値、上限値及び下限値が設定されている。かかる組合せ計量装置は、各ホッパに滞留されている物品の質量値及び目標質量値に基づいて、物品を排出するホッパの組合せを決定するように構成されている。
ここで、下限値は、利用者によって要求されている質量値(表示質量値)であり、目標質量値は、表示質量値に補正値を加えた値である。また、補正値は、選択された組合せに含まれるホッパの数の平均値(平均組合せ選択ヘッド数)及び各ホッパにおける計量精度(単ヘッド計量精度)の関係から一義的に決定される値である。
特公平02-054885号公報
しかしながら、上述のような従来の組合せ計量装置では、平均組合せ選択ヘッド数が多くなるにつれて、補正値は大きくなり、平均組合せ選択ヘッド数が少なくなるにつれて、補正値は小さくなるように構成されている。
したがって、実際に選択された組合せに含まれるホッパの数が少ない場合には、本来生じている計算誤差以上に余裕を見た目標質量値となる一方、実際に選択された組合せに含まれるホッパの数が多い場合には、本来生じている計算誤差に対して余裕の無い状態となっている。
その結果、上述のような従来の組合せ計量装置では、歩留まりの低下やホッパから目標質量値未満の軽量の物品を排出してしまう可能性があるという問題点があった。特に、軽量の物品の排出は、クレームの原因となることから、補正値を高めに設定する必要があり、結果、歩留まりが悪化してしまうという問題点があった。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、歩留まりを向上させつつ軽量の物品の排出を可及的に回避することができる組合せ計量装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、組合せ計量装置であって、外部から供給される物品を搬送するように構成されている搬送部と、前記搬送部によって搬送された前記物品を一時的に滞留させながら計量し、前記物品の質量値を取得するように構成されている複数のホッパと、予め設定される目標質量値と前記複数のホッパのそれぞれにおいて取得される前記質量値とに基づいて前記ホッパの組合せを選択し、選択された前記組合せに含まれる前記ホッパから前記物品を排出するように構成されている制御部とを具備しており、前記目標質量値は、利用者によって要求されている質量値に補正値を加えた値であり、前記補正値は、前記組合せに利用する前記ホッパの数ごとに異なる値が設定されていることを要旨とする。
本発明によれば、歩留まりを向上させつつ軽量の物品の排出を可及的に回避することができる組合せ計量装置を提供することができる。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面及び以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(第1の実施形態)
以下、図1〜図3を参照して、本発明の第1の実施形態に係る組合せ計量装置1について説明する。図1は、第1の実施形態に係る組合せ計量装置1の外形の一例を示す図であり、図2は、第1の実施形態に係る組合せ計量装置1の一例を模式的に示す図であり、図3は、第1の実施形態に係る組合せ計量装置1の動作の一例を示すフローチャートである。
以下、図1〜図3を参照して、本発明の第1の実施形態に係る組合せ計量装置1について説明する。図1は、第1の実施形態に係る組合せ計量装置1の外形の一例を示す図であり、図2は、第1の実施形態に係る組合せ計量装置1の一例を模式的に示す図であり、図3は、第1の実施形態に係る組合せ計量装置1の動作の一例を示すフローチャートである。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る組合せ計量装置1は、分散テーブル10と、供給トラフ11と、複数のプールホッパ12と、複数の計量ホッパ13と、複数のブースタホッパ14と、集合排出シュート15と、取得部2と、制御部3とを具備している。
分散テーブル10は、図2に示すように、外部から供給される物品100を略鉛直方向D1に規定される中心軸Cを中心に回転させ中心軸Cから遠ざかる方向D2に搬送するように構成されている。
例えば、本実施形態における分散テーブル10は、略鉛直方向D1に延びる中心軸C周りを回転駆動することで物品100を中心軸Cから遠ざかる方向D2に搬送するように構成されているが、分散テーブル10は、かかる構成に限定されるものではなく、物品100を供給トラフ11に向けて搬送する機能を有していればどのような構成でも構わない。例えば、物品100は、生の鶏肉等、柔らかく粘着性のある食品であってもよい。しかしながら、物品100は、これらに限定されるものではない。
供給トラフ11は、分散テーブル10から供給される物品100を、それぞれの下流に対応して設けられた複数のプールホッパ14の各々に供給するように構成されている。
本実施形態では、分散テーブル10及び供給トラフ11は、外部から供給される物品100を搬送するように構成されている搬送部を構成する。
プールホッパ12の各々は、供給トラフ11から供給される物品100を一時的に滞留させるように構成されている。各プールホッパ12の下部は、ゲート12aがそれぞれ設けられており、各ゲート12aの開閉動作により、各プールホッパ12に滞留されている物品100は、各ゲート12aの下方に設けられた計量ホッパ13の各々に排出される。
計量ホッパ13の各々は、プールホッパ12の各々が排出する物品100を一時的に滞留させるように構成されている。各計量ホッパ13の下部には、ゲート13aがそれぞれ設けられて、各ゲートの開閉動作により、各計量ホッパ13に滞留されている物品100は、各ゲート13aの下方に配置されるブースタホッパ14の各々に排出される。
なお、計量ホッパ13の各々は、ロードセル等を含む質量検出器130と接続されている。すなわち、計量ホッパ13の各々は、供給トラフ11によって搬送された物品100を一時的に滞留させながら計量し、物品100の質量値を取得するように構成されている。
ブースタホッパ14の各々は、計量ホッパ13の各々から供給される物品100を収容し、一時的に物品100を保持するように構成されている。各ブースタホッパ14の下部には、ゲート14aがそれぞれ設けられて、各ゲート14aの開閉動作により、各ブースタホッパ14に滞留されている物品100は、各ゲート14aの下方に配置される集合排出シュート15に排出される。
ブースタホッパ14の各々は、計量ホッパ13の各々から供給される物品100を収容し、一時的に物品100を保持するように構成されている。各ブースタホッパ14の下部には、ゲート14aがそれぞれ設けられて、各ゲート14aの開閉動作により、各ブースタホッパ14に滞留されている物品100は、各ゲート14aの下方に配置される集合排出シュート15に排出される。
集合排出シュート15は、複数のブースタホッパ14から排出される物品100を集合させ、下方に向けて落下させるように構成されている。
制御部5は、予め設定される目標質量値と複数の計量ホッパ13のそれぞれにおいて取得される物品100の質量値とに基づいて計量ホッパ13の組合せを選択し、選択された計量ホッパ13の組合せに含まれる計量ホッパ13から物品100を排出するように構成されている。
具体的には、制御部5は、計量ホッパ13から排出する物品100の質量値の合計が予め設定される目標質量値を上回るように計量ホッパ13の組合せを選択するように構成されている。
なお、制御部5は、計量ホッパ13に接続されている質量検出器130から物品100の質量値を取得するように構成されている。また、制御部5は、物品100を排出するように選択された計量ホッパ13(すなわち、選択された計量ホッパ13の組合せに含まれる計量ホッパ13)のゲート13aを開くように制御するように構成されている。
ここで、上述の目標質量値は、利用者によって要求されている質量値に補正値を加えた値であり、かかる補正値は、選択された計量ホッパ13の組合せに利用する計量ホッパ13の数ごとに異なる値が設定されている。
かかる構成によれば、実際に選択された計量ホッパ13の組合せに含まれる計量ホッパ13の数に応じて補正値を変えるため、本来生じている計算誤差に対して適切な目標質量値を設定することができる。
例えば、かかる補正値は、選択された計量ホッパ13の組合せに利用する計量ホッパ13の数が小さくなるにつれて小さくなるように設定されていてもよい。
かかる構成によれば、実際に選択された組合せに含まれるホッパの数が少ない場合に、本来生じている計算誤差以上に余裕を見た目標質量値となってしまうという弊害を解消することができる。
また、制御部5は、上述の目標質量値となる計量ホッパ13の組合せが複数存在する場合、かかる計量ホッパ13の組合せに利用する計量ホッパ13の数が小さい組合せを選択するように構成されていてもよい。
かかる構成によれば、実際に選択された計量ホッパ13の組合せに含まれる計量ホッパ13の数をできるだけ減らすことで、生じる計算誤差を減らすことができる。
以下、図3を参照して、本実施形態に係る組合せ計量装置1の動作の一例について説明する。
図3に示すように、ステップS101において、組合せ計量装置1は、供給トラフ11によって搬送された物品100を一時的に滞留させながら計量し、物品100の質量値を取得する。
ステップS102において、組合せ計量装置1は、計量ホッパ13から排出する物品100の質量値の合計が予め設定される目標質量値を上回るように計量ホッパ13の組合せを選択する。
ステップS103において、組合せ計量装置1は、上述の目標質量値を上回る計量ホッパ13の組合せが複数存在するか否かについて判断する。複数存在すると判断する場合、本動作は、ステップS104に進み、複数存在しないと判断する場合、本動作は、ステップS105に進む。
ステップS104において、組合せ計量装置1は、計量ホッパ13の数が小さい計量ホッパ13の組合せを選択する。
ステップS105において、組合せ計量装置1は、選択した計量ホッパ13の組合せに含まれる計量ホッパ13から物品100を排出する。
本実施形態に係る組合せ計量装置1によれば、歩留まりを向上させつつ軽量の物品の排出を可及的に回避することができる。
(その他の実施形態)
上述のように、本発明について、上述した実施形態によって説明したが、かかる実施形態における開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。かかる開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
上述のように、本発明について、上述した実施形態によって説明したが、かかる実施形態における開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。かかる開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
1…組合せ計量装置
10…分散テーブル
11…供給トラフ
12…プールホッパ
13…計量ホッパ
130…質量検出器
14…ブースタホッパ
12a、13a、14a…ゲート
15…集合排出シュート
100…物品
5…制御部
10…分散テーブル
11…供給トラフ
12…プールホッパ
13…計量ホッパ
130…質量検出器
14…ブースタホッパ
12a、13a、14a…ゲート
15…集合排出シュート
100…物品
5…制御部
Claims (3)
- 外部から供給される物品を搬送するように構成されている搬送部と、
前記搬送部によって搬送された前記物品を一時的に滞留させながら計量し、前記物品の重量値を取得するように構成されている複数のホッパと、
予め設定される目標質量値と前記複数のホッパのそれぞれにおいて取得される前記質量値とに基づいて前記ホッパの組合せを選択し、選択された前記組合せに含まれる前記ホッパから前記物品を排出するように構成されている制御部とを具備しており、
前記目標質量値は、利用者によって要求されている質量値に補正値を加えた値であり、
前記補正値は、前記組合せに利用する前記ホッパの数ごとに異なる値が設定されている、組合せ計量装置。 - 前記補正値は、前記組合せに利用する前記ホッパ数が小さくなるにつれて小さくなるように設定される、請求項1に記載の組合せ計量装置。
- 前記制御部は、前記目標質量値を上回る前記組合せが複数存在する場合、該組合せに利用する前記ホッパの数が小さい組合せを選択する、請求項1又は2に記載の組合せ計量装置。
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