JP2019090714A - 光磁界・電流計測装置 - Google Patents

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高橋 正雄
Masao Takahashi
正雄 高橋
平田 幸久
Yukihisa Hirata
幸久 平田
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Abstract

【課題】磁界または電流を高速で測定できる光磁界・電流計測装置を提供する。【解決手段】実施形態の光磁界・電流計測装置は、光源からの光を直線偏光に変換する偏光子と、前記偏光子からの直線偏光を磁界に応じて旋光し、かつ10%以下の透過率で通過させる厚さ1μm以下のファラデー材料膜、を有するファラデー素子と、前記ファラデー材料膜を透過した光を前記旋光に応じた強度の光に変換する検光子と、を具備する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、光磁界・電流計測装置に関する。
計算機を始めとする電子回路の高速化から、電圧や電流の波形を高速で測定したいというニーズが高まっている。
電圧については、ポッケルス効果(電界によって光の偏光特性が変わる現象)を用いた、10GHzと高速の電圧測定装置が開発されている。
電流についても、ファラデー効果(磁界によって光の偏光特性が変わる現象)を用いた電流の計測装置が開発されてはいる。
しかし、高速な電流波形を測定することは困難であり、電流値や導体形状にもよるが、10MHz程度が測定の限界である。このため、現状、電圧波形を測定して、電流波形を推測している。
特開平6−213976号公報
本発明は、磁界または電流を高速で測定できる光磁界・電流計測装置を提供することを目的とする。
実施形態の光磁界・電流計測装置は、光源からの光を直線偏光に変換する偏光子と、前記偏光子からの直線偏光を磁界に応じて旋光し、かつ10%以下の透過率で通過させる厚さ1μm以下のファラデー材料膜、を有するファラデー素子と、前記ファラデー材料膜を透過した光を前記旋光に応じた強度の光に変換する検光子と、を具備する。
第1実施形態に係る光磁界・電流計測装置を表す模式図である。 第2実施形態に係る光磁界・電流計測装置を表す模式図である。 第2実施形態に係るファラデー素子の詳細を表す断面図である。 第2実施形態の変形例に係るファラデー素子の詳細を表す断面図である。 第2実施形態の変形例に係るファラデー素子の詳細を表す断面図である。 第3実施形態に係るファラデー素子の詳細を表す断面図である。
本実施形態に係る測定装置について図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る光磁界・電流計測装置を表す模式図である。
光磁界・電流計測器は、磁界Bまたは電流Iを計測する装置であり、光源11、偏光子12、ファラデー素子13、検光子14、検出器15、信号処理器16を有する。
光源11には、パルスレーザを用いることができる。レーザのパルス幅がフェムト秒程度の短時間であることが好ましい。後述のように、短パルスを用いることで、磁界・電流を高速で計測できる。
偏光子12は(検光子14も)、特定方向の直線偏光を通過する光学素子である。偏光子12は、光源11から出射した光を直線偏光に変換する。
ファラデー素子13は、磁界Bが印加されると共に、偏光子12から出射する直線偏光を透過する。磁界Bは、例えば、電流Iによって発生する。
このとき、ファラデー素子13は、磁界Bの強度に応じて直線偏光の偏光面を回転する(旋光)。なお、ファラデー素子13の詳細は後述する。
検光子14は、ファラデー素子13を通過した光を旋光の大きさに応じた強度の光に変換する。
検出器15は、検光子14を通過した光の強度に対応する電気信号(強度信号)を出力する。
信号処理器16は、検出器15から出力される電気信号に基づいて、ファラデー素子13に印加された磁界Bまたはその磁界の元となった電流Iの大きさを演算、出力する。
以上のように、光源11からの光は、偏光子12で直線偏光とされ、ファラデー素子13で旋光され、検光子14でその強度が変化される。この光の強度は、検出器15によって検出され、この強度に基づいて、信号処理器16がファラデー素子13に加わった磁界B(または磁界発生の元となった電流I)を演算し、出力する。
ファラデー素子13の詳細
以下、ファラデー素子13の詳細を説明する。
ファラデー素子13は、ファラデー材料膜21、保護膜22を有する。
ファラデー材料膜21は、ファラデー材料(磁気旋光性の材料)から形成される。ファラデー材料膜21は、厚さが1μm以下、かつ透過率が1*10−4%〜10%と低いことが好ましい。
ファラデー材料膜21には、強磁性金属(例えば、Fe、Co)を用い、蒸着やスパッタなどの成膜手法によって形成できる。また、例えば、図示しない基板(ガラス基板など)に強磁性金属膜を形成してもよい。
ファラデー素子13によるファラデー旋光角θは、次のように表される。
θ=V・B・d (1)
V:ベルデ定数
B:磁界
d:ファラデー素子長(ここでは、ファラデー材料膜21の厚さ)
従来は、ファラデー素子長dを大きくして、大きなファラデー旋光角θを得ていた。この場合、ファラデー素子13を透過する光の伝播時間によって、応答速度(周波数)は制限される。例えば、素子長dが100mmの場合、ファラデー素子13を光が透過するのに必要な時間tは、次のように表される。
t=n・d/C (2)
n:ファラデー素子(ここでは、ファラデー材料膜21)の屈折率
C:光速
=1.5×0.1/(3×10)=5×10−10(sec)
すなわち、周波数応答の限界は、精々1GHz程度までとなる。
また、電流Iが小さい場合、電流Iが流れる導体の回りに、光ファイバを多数回巻きファラデー素子として用いていた。この場合、ファイバ長はしばしば10mを超え、測定帯域は精々10MHz程度となる。
本実施形態では、ベルデ定数Vが大きい強磁性金属の薄膜をファラデー材料膜21として用いることで、ファラデー素子長(ファラデー材料膜21の厚さ)dを小さくしている。この結果、光がファラデー素子13(ファラデー材料膜21)を通過する時間を大幅に短縮し、応答性を高めている。
具体的には、厚さdを1μmとすると、次のように、100THz程度の周波数応答への対応が可能となる。
t=1.5×10−6/(3×10)=5×10−15(sec)
検出器15或いは信号処理器16の測定帯域により、周波数応答が制限されるが、光源11として短パルスレーザを用いているので、パルスレーザのパルス幅で決まるごく短時間の磁界・電流情報を読みとれる。
ファラデー材料膜21の透過率を小さくするのは、ファラデー素子13での反射の影響を低減するためである。
ここでは、ファラデー素子13はファラデー材料膜21と保護膜22で構成される。このため、ファラデー材料膜21と保護膜22の界面、および保護膜22の表面で光が反射される。
この結果、反射することなくファラデー材料膜21を通過する光路L0(実線)以外に、ファラデー素子13の両面(例えば、保護膜22の表面)で反射される光路L1が存在する。この光路L1を通った光は、光路L0を通った光に比べて、3倍の光路長を有し、ファラデー素子13を透過する時間およびファラデー旋光角θが3倍になる。このため、光路L1を通る光は、測定帯域を狭め、かつ誤差を増大させる。
透過率を10%以下とすることで、光の反射成分(光路L1の光)が検出器15に到達することの無いように、減衰させている。無反射光も減衰されるが、反射光(光路L1の光)は、ファラデー材料膜21を更に2往復し、無反射光(光路L0の光)の1%(10%×10%=1/100)以下まで減衰され、測定結果に殆ど影響しない。
透過率が1*10−4%以上であれば、100mWの光源11を用いて、検出器15において0.1μWと十分な感度を得ることができる。
強磁性金属(Fe、Coなど)は、バルクの状態では実質的に光を通さないが、適正な厚さdとすることで、大きなファラデー旋光角θ、適切な透過率の両立が可能となる。
強磁性金属のファラデー回転は10〜10(°/cm)程度であり、1μm程度でも十分なファラデー旋光角を得られる。また、吸収も大きく、1μm以下の薄膜に置いても10%以下の透過率を得ることが容易である。
具体的には、厚さ190〜800nm(より好ましくは、380〜600nm)のFeをファラデー材料膜21として用いることができる。この範囲の膜厚とすることで、10〜0.01%(あるいは1〜0.1%)の透過率とすることができる。
保護膜22は、ファラデー材料膜21を覆い、外界(空気及び水分)から保護する。
ファラデー材料膜21を構成する強磁性金属は、一般に酸化し易く、酸化が進むとその特性が変化する。そのため、強磁性金属に空気及び水分が触れないようにすることが望ましい。
保護膜22とファラデー材料膜21の界面でのフレネル反射が生じないことが好ましい。
屈折率nの媒質からn′の媒質に、これらの界面に垂直に光が入射したとき、反射光の強度は、入射光の強度をIとしたとき、「I[(n−n′)/(n+n′)]」となることが知られている。例えば、鉄の場合、波長1550nmのときの屈折率は「3.61+j5.55」なので、1面あたり72%の反射を生じる。例えば、保護膜22としてFeを用いると、屈折率は「2.27+j0.86」であり、フレネル反射を起こす界面は増えるが、反射率は52%まで低減される。より反射率を低減するために、屈折率の異なる複数(例えば、2種)の材料を積層して、保護膜22としてもよい。
保護膜22は、測定に用いる光に対して完全に透明で有る必要は無い。保護膜22中での光の吸収も、ファラデー素子13での光の反射の低減に寄与する。
FeOなどの保護膜22は、蒸着、スパッタリングなどの成膜方法で作成できる。
保護膜22に換えて、ファラデー材料膜21をポッティング材で覆ってもよい。ポッティング材には光学用エポキシ等、十分な機械的強度と共に、散乱が少なく光の透過率の高い材料を用いることができる。
なお、以下の第2、第3実施形態においても、ファラデー材料膜21、保護膜22の材料、膜厚、作成方法は同様とすることができる。
[第2実施形態]
図2は、第2実施形態に係る光磁界・電流計測装置を表す模式図である。
光磁界・電流計測装置は、光源11a、偏光子12a、ファラデー素子13a、検光子14a、検出器15a、信号処理器16を有する。
第1の実施形態では、光が空間を伝播していたのに対して、第2実施形態では、光は光ファイバ(シングルモードファイバ)F内を伝播する。
光源11aは、ピグテールレーザを用いることができる。ピグテールレーザは、パルスレーザにシングルモードファイバを結合したものであり、光ファイバFから光を出力する。
偏光子12aは、ファイバ型偏光子を用い、シングルモードファイバFによって光を入出力する。
検光子14aは、ファイバ型検光子(例えば、偏波分離カプラ)を用い、シングルモードファイバFによって光を入出力する。
図3は、ファラデー素子13aの詳細を表す断面図である。ファラデー素子13aは、ファラデー材料膜21、保護膜22、フェルール23、キャピラリ24を有する。
ファラデー材料膜21、保護膜22は、第1実施形態と同様の材料から構成され、対向する一対の光ファイバの間に保持される。ファラデー材料膜21(および保護膜22)は、十分薄いため、レンズ系による集光すること無く、一対の光ファイバF間を光結合できる。
ファラデー材料膜21は、既述のように、蒸着やスパッタなどの成膜手法によって形成できる。ここでは、偏光子12側の光ファイバFの端面(およびフェルール23の端面)にファラデー材料膜21が形成されている。具体的には、光ファイバFおよびフェルール23の端面に第1の保護膜22、ファラデー材料膜21、第2の保護膜22が順に形成されている。
既述のように、保護膜22は、ファラデー材料膜21を覆い外界(空気及び水分)から保護する。
フェルール23は、光ファイバFを保持する貫通孔を有する略円柱形状の部材である。キャピラリ24はフェルール23を保持する略円筒形状の部材である。光ファイバFをそれぞれ通した一対のフェルール23をキャピラリ24で保持することで、光ファイバFが位置合わせされる(光軸合せ)。すなわち、一対の光ファイバFの端面が対向した状態となる。
次のように、ファラデー材料膜21(および保護膜22)がさらに気密状態に保持されることが好ましい。
ここでは、ファラデー材料膜21は、保護膜22、および後述の接着剤Cで二重に保護されているが、いずれか一方のみで保護してもよい。
フェルール23には、ジルコニアセラミックや結晶化ガラス等、空気及び水分を透過しない材料を用いることが好ましい。
キャピラリ24には、空気及び水分を透過しない材料、例えば石英やステンレスを用いることが好ましい。
次のように、部材間の空隙を空気及び水分の透過しにくい接着剤Cで接着する。部材間の空隙は、例えば、(1)フェルール23とキャピラリ24の間、(2)フェルール23と光ファイバ(特に、クラッド石英材)F間に生じる。接着剤Cとしては、例えば、空気や水分の透過が少ないエポキシ接着剤を用いる。さらに、空気や水分の透過を小さくするため、半田付けも有効である。
第2実施形態は、一対の光ファイバFの間に、ファラデー材料膜21を配置したシンプルな構成であり、磁界の乱れがなく、かつコンパクトな光磁界・電流計測装置を実現できる。
変形例1
図4は、第2実施形態の変形例1に係る光磁界・電流計測装置のファラデー素子13aを表す断面図である。
第2実施形態と異なり、接着剤Cを用いず、ファラデー素子13をポッティング材Pで覆っている。ポッティング材Pには、例えば、光学用エポキシを用いることができる。十分な機械的強度、低散乱、高透過率を確保できる。
基板25上に、ファラデー材料膜21(および保護膜22)、光ファイバF、フェルール23が配置され、ポッティング材Pで覆われている。すなわち、キャピラリ24を用いず、ファラデー材料膜21、光ファイバF、フェルール23などの構成部材が位置決めされ、ポッティング材Pで基板25に固定されている。
但し、キャピラリ24を用いて、構成部材を位置決めし、キャピラリ24も含めてポッティング材Pで覆ってもよい。
ここでは、ファラデー材料膜21は、保護膜22、およびポッティング材Pで二重に保護されているが、いずれか一方のみで保護してもよい。さらに、ファラデー材料膜21を保護膜22、接着剤C(図3)、ポッティング材Pで三重に保護してもよい。
変形例1も、一対の光ファイバFの間に、ファラデー材料膜21を配置したシンプルな構成であり、磁界の乱れがなく、かつコンパクトな光磁界・電流計測装置を実現できる。
変形例2
図5は、第2実施形態の変形例2に係る光磁界・電流計測装置のファラデー素子13aを表す断面図である。
図3、図4では、ファラデー材料膜21(および保護膜22)は、一対の光ファイバFの一方の端面に形成されていた(ファラデー材料膜21は一方の光ファイバFに結合している)。これに対して、この変形例では、ファラデー材料膜21(および保護膜22)は、一対の光ファイバF間に挟まれている。
変形例2も、磁界の乱れがなく、かつコンパクトな光磁界・電流計測装置を実現できる。
[第3実施形態]
図6は、第3実施形態に係る光磁界・電流計測装置を表す模式図である。
この光磁界・電流計測装置は、光源11、偏光子12、ファラデー素子13b、検光子14、検出器15b、信号処理器16を有する。
ファラデー素子13bは、ファラデー材料膜21、保護膜22、透光性基板27、反射膜28を有する。
透光性基板27は、光源11からの出射光を通す材料、例えば、ガラスから構成できる。
本実施形態では、透光性基板27とファラデー材料膜21の境界で光が反射する。このため、透光性基板27とファラデー材料膜21の屈折率の差が大きい方が好ましい。既述のように、ファラデー材料膜21には、強磁性材料を用いることができる。FeやCr等の強磁性体は、屈折率が高い。このため、屈折率差を大きくするには、透光性基板27に屈折率が低い材料を用いると良い。例えば、ガラスの中でも屈折率の低い珪酸ガラスや合成石英は、屈折率が1.4〜1.5程度であり、透光性基板27に適する。
反射膜28は、透光性基板27での光の反射率を増加する。すなわち、透光性基板27とファラデー材料膜21の境界で反射された光を再度反射し、ファラデー材料膜21に入射させる。この結果、後述のように、磁界Bまたは電流Iの連続的な変化を高速で計測できる。
反射膜28には、例えば、ファラデー効果の小さな金属膜、アルミや銅などを用いることができる。また、反射膜28に、誘電体多層膜を用いても良い。
但し、反射膜28を用いず、透光性基板27表面でのフレネル反射を用いてもよい。
検出器15bは、例えば、アレー検出器であり、アレー状(または直線状)に配置される複数の光学検出素子(画素)を有する。複数の光学検出素子を配置することで、磁界Bまたは電流Iの連続的な変化を高速で計測できる。
第1実施形態では、光源11からのレーザのパルス幅に応じた短い時間幅での(高速な)計測は可能であるが、パルスとパルスの間の間隔が比較的大きいため、連続的な変化を高速で計測するのは困難である。
第3実施形態は、次のようにして、連続的な変化を高速で計測することが容易となる。
第1実施形態と同様、光源11からフェムト秒程度の短パルスのレーザ光が出射され、偏光子12によって直線偏光とされ、ファラデー素子13bに入射する。
この測定光は透光性基板27を透過し、ファラデー材料膜21で旋光され、検光子14で強度が変化した後、検出器15bの1画素に入射して電気信号に変換される(経路L(0))。
ここで、ファラデー素子13bに入射した光の一部は、透光性基板27とファラデー材料膜21の境界で反射する。この反射光は、更に透光性基板27の反対側の面(反射膜28側の面)で反射され、ファラデー材料膜21に入射する。この光は、経路L(0)の光と比べて、透光性基板27を往復する時間分遅延して、ファラデー材料膜21に入射する。
この測定光は透光性基板27を透過し、ファラデー材料膜21で旋光され、検光子14で強度が変化した後、検出器15bの別の画素に入射して電気信号に変換される(経路L(1))。
経路L(1)の光の一部は、透光性基板27とファラデー材料膜21の境界で反射してから、検出器15bのさらに別の画素に入射して電気信号に変換される(経路L(2))。
同様に、経路L(2)の光の一部が、経路L(3)の光として検出器15bに入射する。
(時間Δtにつき、訂正・追記願います)
以上のようにして、単一の光パルスが、一定(透光性基板27を往復する時間Δt)間隔の複数のパルスに分解され、順次にファラデー材料膜21を透過して、検出器15bの異なる画素に入射する。
すなわち、ファラデー材料膜21を光が透過したときの時間は、検出器15b上での位置として読み取ることができる。この結果、透光性基板27を往復する時間Δtに対応する高速での連続的な計測が可能となる。
この時間Δtは、次のように表される。
Δt=2・n・D・cosΦ/C
n:透光性基板27の屈折率
D:透光性基板27の厚さ
Φ:透光性基板27の傾き
C:光速
例えば、透光性基板27の厚さDが0.1mmの場合、次のように、約1THzでの繰り返し検出が可能である。
Δt〜2×1.5×10−4/(3×10)=1×10−12(sec)
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11 光源
12 偏光子
13 ファラデー素子
14 検光子
15 検出器
16 信号処理器
21 ファラデー材料膜
22 保護膜
23 フェルール
24 キャピラリ
25 基板
27 透光性基板
28 反射膜

Claims (7)

  1. 光源からの光を直線偏光に変換する偏光子と、
    前記偏光子からの直線偏光を磁界に応じて旋光し、かつ10%以下の透過率で通過させる厚さ1μm以下のファラデー材料膜、を有するファラデー素子と、
    前記ファラデー材料膜を透過した光を前記旋光に応じた強度の光に変換する検光子と、
    を具備する光磁界・電流計測装置。
  2. 対向する端面を有する一対の光ファイバをさらに具備し、
    前記ファラデー材料膜が前記対向する端面間に配置される
    請求項1に記載の光磁界・電流計測装置。
  3. 前記対向する端面のいずれかに前記ファラデー材料膜が接合している
    請求項2に記載の光磁界・電流計測装置。
  4. 前記ファラデー素子が、前記ファラデー材料膜を覆う保護膜をさらに有する
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光磁界・電流計測装置。
  5. 前記保護膜が、Feを有する
    請求項4に記載の光磁界・電流計測装置。
  6. 第1の主面と、前記ファラデー材料膜が形成された第2の主面と、を有する透光性基板と、
    前記透光性基板の第2の主面に形成された反射膜と、
    前記検光子を通過した測定光を検出する複数の検出素子を有する検出器と、
    をさらに具備する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光磁界・電流計測装置。
  7. 前記ファラデー材料膜は、強磁性金属から構成される
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光磁界・電流計測装置。
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