JP2019090164A - 車両用開閉体制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作者の利便性が高い車両用開閉体制御装置を提供する。【解決手段】制御装置は、車両のバックドアを駆動するモータに電圧を印加し、バックドアに対する手動操作力をアシストしてバックドアを開閉作動させるアシスト開閉作動を行うアシスト制御部と、単位時間あたりのモータの回転速度Nの変化量dNに基づいて、アシスト開閉作動の終了条件が成立したか否かを判定する作動終了判定部と、を備える(S34,S35)。【選択図】図8

Description

本発明は、車両用開閉体制御装置に関する。
特許文献1には、操作者によるバックドア(開閉体)の開操作が開始されてから半開状態になるまでの範囲において、モータの駆動により、操作者の開操作をアシストする車両用バックドアの開閉装置が記載されている。
特開2011−26941号公報
ところが、上記開閉装置は、バックドアが半開状態になるまで、モータの駆動を継続するため、操作者が任意の位置でバックドアを停止させることができない。よって、上記開閉装置は、操作者の利便性を向上させる点で改善の余地が残されている。本発明の目的は、操作者の利便性が高い車両用開閉体制御装置を提供することである。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する車両用開閉体制御装置は、車両の開閉体を駆動するモータに電圧を印加し、前記開閉体に対する手動操作力をアシストして前記開閉体を開閉作動させるアシスト開閉作動を行うアシスト制御部と、単位時間あたりの前記開閉体の開閉速度の変化量に基づいて、前記アシスト開閉作動の終了条件が成立したか否かを判定する作動終了判定部と、を備え、前記アシスト制御部は、前記アシスト開閉作動の終了条件が成立した場合に、前記モータに対する電圧の印加を停止する。
操作者が開閉体のアシスト開閉作動を終了させたいと考える場合、操作者は、開閉体の操作を止めたり、開閉体に対して作動方向とは逆方向に力を加えたりすることがある。この場合には、開閉体の作動方向に作用する手動操作力が小さくなることで、開閉体の開閉速度が小さくなる。
そこで、上記構成の車両用開閉体制御装置は、単位時間あたりの開閉体の開閉速度の変化量(開閉体の減速度)に基づいて、アシスト開閉作動の終了条件が成立したか否かを判定する。このため、車両用開閉体制御装置は、アシスト開閉作動中の開閉体の開閉速度に関わらず、操作者が開閉体の作動方向に作用させる手動操作力を小さくした場合に、アシスト開閉作動を終了し得る。よって、車両用開閉体制御装置は、操作者のアシスト開閉作動を終了させたいという意思を反映し得る点で、操作者の利便性を高めることができる。
上記車両用開閉体制御装置において、前記アシスト制御部は、前記アシスト開閉作動時において、前記開閉速度が大きくなる場合には、前記モータに印加する電圧を高くすることが好ましい。
アシスト開閉作動時において、操作者が開閉体の開閉速度を大きくしたいと考える場合、操作者は開閉体の作動方向に作用させる手動操作力を大きくすることがある。ただし、この場合には、開閉体の開閉速度が大きくなる一方で、操作者の負担が大きくなる。そこで、上記構成の車両用開閉体制御装置は、開閉体の開閉速度が大きくなる場合には、モータに印加する電圧を高くする。つまり、車両用開閉体制御装置は、操作者の負担が大きくならないように、モータのアシスト力を大きくする。このため、車両用開閉体制御装置は、アシスト開閉作動時において、操作者の負担の増大を抑制しつつ、開閉体の開閉速度を大きくしたいという操作者の意思を反映できる。
上記車両用開閉体制御装置において、前記アシスト制御部は、前記アシスト開閉作動時において、前記開閉速度が小さくなる場合には、前記モータに印加する電圧を低くすることが好ましい。
アシスト開閉作動時において、操作者が開閉体の開閉速度を小さくしたいと考える場合、操作者は開閉体の作動方向に作用させる手動操作力を小さくすることがある。ただし、この場合には、開閉体の開閉速度が小さくなるものの、モータのアシスト力の大きさによっては、開閉体の開閉速度が十分に小さくならないことがある。そこで、上記構成の車両用開閉体制御装置は、開閉体の開閉速度が小さくなる場合には、モータに印加する電圧を低くする。つまり、車両用開閉体制御装置は、開閉体の開閉速度が小さくなるように、モータのアシスト力を小さくする。このため、車両用開閉体制御装置は、アシスト開閉作動時において、開閉体の開閉速度を小さくしたいという操作者の意思を反映できる。
上記車両用開閉体制御装置において、前記アシスト制御部は、前記アシスト開閉作動時において、前記開閉速度が変化する場合には、前記手動操作力が一定となるように、前記モータに印加する電圧を変更することが好ましい。
上記構成によれば、車両用開閉体制御装置は、アシスト開閉作動中の開閉体の開閉速度が変化する場合であっても、操作者の手動操作力を一定にできる。このため、操作者は、開閉体の開閉速度に関わらず、開閉体を同じように操作できる。すなわち、車両用開閉体制御装置は、操作者の利便性をより高めることができる。
上記車両用開閉体制御装置は、前記開閉速度が開始判定速度以上となった後に前記開閉速度が小さくならない状況が継続する場合に、前記アシスト開閉作動の開始条件が成立したと判定する作動開始判定部をさらに備え、前記アシスト制御部は、前記アシスト開閉作動の開始条件が成立した場合に、前記モータに対する電圧の印加を開始することが好ましい。
例えば、開閉速度が開始判定速度以上となる場合にアシスト開閉作動を開始すると判定する車両用開閉体制御装置において、アシスト開閉作動の終了時の開閉体の開閉速度が開始判定速度以上であると、アシスト開閉作動の終了直後にアシスト開閉作動が再開される可能性がある。
これに対し、上記構成の車両用開閉体制御装置は、開閉速度が開始判定速度以上となった後に開閉体の開閉速度が小さくならない状況が継続する場合に、アシスト開閉作動の開始条件が成立したと判定する。このため、車両用開閉体制御装置は、アシスト開閉作動の終了後に開閉体が慣性などにより開始判定速度以上の開閉速度で開閉作動し続ける場合であっても、アシスト開閉作動を再開しないようにできる。よって、車両用開閉体制御装置は、アシスト開閉作動の終了後にアシスト開閉作動を不用意に再開することを抑制できる。
上記車両用開閉体制御装置によれば、操作者の利便性を高めることができる。
一実施形態に係る車両用開閉体制御装置を備える車両の模式図。 (a),(b)は、アシスト開閉作動の開始条件が成立する様子を説明するタイミングチャート。 (a),(b)は、アシスト開閉作動中に手動操作力が変化するときのモータに印加する電圧の変化を説明するグラフ。 モータの回転速度とモータに印加する電圧との関係を示すマップ。 アシスト開閉作動の終了条件が成立する様子を説明するタイミングチャート。 アシスト開閉作動を行うために車両用開閉体制御装置が実行する処理の流れを示すフローチャート。 アシスト開閉作動の開始判定処理ルーチンを示すフローチャート。 アシスト開閉作動の終了判定処理ルーチンを示すフローチャート。
以下、車両用開閉体制御装置(以下、「制御装置」とも言う。)の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、車両1は、ボデー2と、ボデー2の後方に開口するドア開口部3を開閉する「開閉体」の一例としてのバックドア4と、を備える。また、車両1は、バックドア4をボデー2に拘束するロック装置5と、バックドア4を開閉作動する際に操作者に操作される操作部6と、バックドア4を駆動するアクチュエータ10と、アクチュエータ10を制御する制御装置20と、を備える。
バックドア4は、ドア開口部3を閉塞する全閉位置とドア開口部3を開放する全開位置との間で回動可能にボデー2に支持されている。バックドア4は、ボデー2に支持される基端部において、車両幅方向に延びる回動軸を有する。このため、バックドア4は、ボデー2に支持される基端部とは反対側の先端部が円弧を描くように、全閉位置から全開位置に回動する。
ロック装置5は、全閉位置に位置するバックドア4をボデー2に拘束したり、ボデー2に対するバックドア4の拘束を解除したりする。ロック装置5は、操作者による操作部6又は携帯機(不図示)の操作により、バックドア4を拘束する状態が切り替わる。
操作部6は、例えば、プッシュスイッチであり、操作者に操作された場合に制御装置20に操作信号を出力する。操作部6は、バックドア4に設けてもよいし、車両1のコンソールに設けてもよいし、携帯機に設けてもよい。
アクチュエータ10は、駆動源としてのモータ11と、モータ11の回転に応じたパルス信号を出力する回転角センサ12と、を有する。アクチュエータ10は、モータ11の回転により、伸縮する直動アクチュエータである。アクチュエータ10は、その長手方向において、第1端がボデー2に連結され、第2端がバックドア4に連結される。アクチュエータ10において、第1端はボデー2に対して回転可能であり、第2端はバックドア4に対して回転可能である。こうして、アクチュエータ10は、伸長時にバックドア4を開作動させるための力をバックドア4に付与し、収縮時にバックドア4を閉作動させるための力をバックドア4に付与する。
こうして、本実施形態では、バックドア4、アクチュエータ10及び制御装置20により、パワーバックドア装置が構成されている。
なお、本実施形態において、モータ11の回転量(以下、「回転量R」とする。)は、アクチュエータ10の伸縮量に比例する点で、バックドア4の回動量と相関関係を有する。同様に、モータ11の回転速度(以下、「回転速度N」とする。)は、アクチュエータ10の伸縮速度に比例する点で、バックドア4の開閉速度(回動速度)と相関関係を有する。そこで、本実施形態では、モータ11の回転量R及び回転速度Nは、バックドア4の回動量及び開閉速度を示す変数の一例であると言える。
次に、制御装置20によるバックドア4の開閉作動の制御内容について詳しく説明する。
制御装置20には、回転角センサ12の検出信号(パルス信号)が入力される。制御装置20は、回転角センサ12の検出信号に基づいてバックドア4の位置を取得したり、モータ11の回転量R及び回転速度Nを取得したりする。そして、制御装置20は、モータ11の回転速度Nを含む各種の制御変数に基づいて、モータ11を制御し、バックドア4の開閉作動(開作動及び閉作動)を制御する。
詳しくは、制御装置20は、モータ11の駆動により、バックドア4に対する操作者の手動操作力をアシストして、バックドア4を開閉作動させるアシスト開閉作動を実施する。ここで、手動操作力は、操作者がバックドア4に付与する力(トルク)である。また、以降の説明では、モータ11がバックドア4に付与する力(トルク)をアシスト力とも言う。
また、制御装置20は、アシスト開閉作動の開始条件が成立したか否かを判定する作動開始判定部21と、モータ11に印加する電圧を制御するアシスト制御部22と、アシスト開閉作動の終了条件が成立したか否かを判定する作動終了判定部23と、を有する。
作動開始判定部21(制御装置20)は、操作者がバックドア4を開閉操作する場合に、モータ11の回転量R及び回転速度Nに基づいて、アシスト開閉作動の開始条件が成立したか否かを判定する。詳しくは、作動開始判定部21は、モータ11の回転速度Nが所定の開始判定回転速度Nth1以上である状況下において、モータ11の回転速度Nが低下することなく、モータ11が所定の判定回転量Rth以上回転した場合に、アシスト開閉作動の開始条件が成立したと判定する。
言い換えれば、作動開始判定部21は、バックドア4の開閉速度が開始判定回転速度Nth1に応じた「開始判定速度」以上である状況下において、バックドア4の開閉速度が低下することなく、バックドア4が判定回転量に応じた「判定回動量」以上回動した場合に、アシスト開閉作動の開始条件が成立したと判定する。この点で、本実施形態では、開始判定回転速度Nth1及び判定回転量Rthは、開始判定速度及び判定回動量を示す変数の一例に相当する。
続いて、図2(a),(b)に示すタイミングチャートを参照して、アシスト開閉作動の開始条件が成立する場合と成立しない場合とについて説明する。
例えば、図2に実線で示すように、操作者がバックドア4を開閉操作する場合には、第1のタイミングt1において、モータ11の回転速度Nが開始判定回転速度Nth1以上となり、第3のタイミングt3において、第1のタイミングt1からのモータ11の回転量Rの積算値が判定回転量Rth以上となる。また、図2に実線で示す場合には、第1のタイミングt1から第3のタイミングt3までの期間において、モータ11の回転速度Nが開始判定回転速度Nth1以上であって且つモータ11の回転速度Nが低下しない。したがって、図2に実線で示す場合には、第3のタイミングt3において、アシスト開閉作動の開始条件が成立する。
これに対し、図2に破線で示すように、操作者が、第1のタイミングt1と第3のタイミングt3の間の第2のタイミングt2において、バックドア4の開閉操作を中止した場合には、第2のタイミングt2からモータ11の回転速度Nが低下する。そして、第3のタイミングt3よりも後の第4のタイミングt4において、第1のタイミングt1からのモータ11の回転量Rの積算値が判定回転量Rth以上となる。ところが、図2に破線で示す場合には、第1のタイミングt1から第4のタイミングt4までの期間において、モータ11の回転速度Nが開始判定回転速度Nth1以上であるものの、モータ11の回転速度Nが小さくなっている。したがって、図2に破線で示す場合には、第4のタイミングt4において、アシスト開閉作動の開始条件が成立しない。
なお、図2に破線で示す場合において、例えば、第4のタイミングt4以降のタイミングから操作者のバックドア4の開閉操作が再開され、モータ11の回転速度Nが大きくなる場合には、当該タイミングからアシスト開閉作動の開始条件が成立したか否かの判定が行われる。また、開始判定回転速度Nth1及び判定回転量Rthは、アシスト開閉作動の開始条件の成立しやすさを考慮して、適宜に決定することが好ましい。
アシスト制御部22(制御装置20)は、アシスト開閉作動の開始条件が成立した場合に、アシスト開閉作動を開始し、アシスト開閉作動の終了条件が成立した場合に、アシスト開閉作動を終了する。また、アシスト制御部22は、アシスト開閉作動時に、操作者の手動操作力の変化によりモータ11の回転速度Nが変動する場合には、モータ11に印加する電圧Eを変化させる。詳しくは、アシスト制御部22は、アシスト開閉作動時において、モータ11の回転速度Nが大きくなる場合にはモータ11に印加する電圧を大きくし、モータ11の回転速度Nが小さくなる場合にはモータ11に印加する電圧を小さくする。
言い換えれば、アシスト制御部22は、アシスト開閉作動時において、バックドア4の回動速度(開閉速度)が大きくなる場合にはモータ11に印加する電圧を大きくし、バックドア4の回動速度が小さくなる場合にはモータ11に印加する電圧を小さくする。
続いて、図3(a)を参照して、操作者がアシスト開閉作動中に手動操作力を大きくする場合について説明し、図3(b)を参照して、操作者がアシスト開閉作動中に手動操作力を小さくする場合について説明する。なお、図3では、説明理解の容易のために、横軸のトルクTは、操作者及びモータ11がバックドア4に付与するトルク(モーメント)を示している。
図3(a)において、点P1は、アシスト開閉作動時において、バックドア4を開閉作動させるために要求される開閉トルクTrが、操作者の手動操作力Ta1及びモータ11のアシスト力Tb1によって出力されている状況を示している。この状況下で、モータ11に印加する電圧Eを変更することなく、操作者の手動操作力Ta1が手動操作力Ta2まで大きくなると、バックドア4の開閉速度が大きくなる。すると、モータ11の回転速度Nが大きくなり、モータ11のアシスト力Tb1がアシスト力Tb2まで小さくなる(点P1→点P2)。このため、バックドア4の開閉速度を維持するためには、操作者が手動操作力を手動操作力Ta2まで大きくした状態を維持する必要が生じる。
そこで、アシスト制御部22は、アシスト開閉作動時に、モータ11の回転速度Nが大きくなる場合には、モータ11に印加する電圧Eを高くすることで、モータ11のアシスト力が小さくなることを抑制する(点P2→点P3)。図3(a)に示す場合、アシスト制御部22は、モータ11に印加する電圧Eaを電圧Ebに変更する。ここで、点P3におけるモータ11のアシスト力Tb3は、操作者が手動操作力を大きくする前の状態を示す点P1のモータ11のアシスト力Tb1と同等のアシスト力とされる。すなわち、アシスト制御部22は、モータ11の回転速度Nに関わらず、アシスト開閉作動時における操作者の手動操作力が一定となるように、モータ11に印加する電圧Eを決定する。
その結果、モータ11の回転速度Nが大きくなった後の状態を示す点P3の手動操作力Ta3は、モータ11の回転速度Nが大きくなる前の状態を示す点P1の手動操作力Ta1と等しくなる。
図3(b)において、点P4は、アシスト開閉作動時において、バックドア4を開閉作動させるために要求される開閉トルクが、操作者の手動操作力Ta4及びモータ11のアシスト力Tb4によって出力されている状況をf示している。この状況下で、モータ11に印加する電圧Eを変更することなく、操作者の手動操作力Ta4が手動操作力Ta5まで小さくなると、バックドア4の開閉速度が小さくなる。すると、モータ11の回転速度Nが小さくなり、モータ11のアシスト力Tb4がアシスト力Tb5まで増大する(点P4→点P5)。このため、バックドア4の開閉速度を維持するためには、操作者が手動操作力を手動操作力Ta5まで小さくした状態を維持する必要が生じる。
そこで、アシスト制御部22は、アシスト開閉作動時において、モータ11の回転速度Nが小さくなる場合には、モータ11に印加する電圧Eを低くすることで、モータ11のアシスト力が大きくなることを抑制する(点P5→点P6)。図3(b)に示す場合、アシスト制御部22は、モータ11に印加する電圧Ecを電圧Edに変更する。ここで、点P6におけるモータ11のアシスト力Tb6は、操作者が手動操作力を小さくする前の状態を示す点P4のモータ11のアシスト力Tb4と同等のアシスト力とされる。すなわち、アシスト制御部22は、モータ11の回転速度Nに関わらず、アシスト開閉作動時における操作者の手動操作力が一定となるように、モータ11に印加する電圧Eを決定する。
その結果、モータ11の回転速度Nが小さくなった後の状態を示す点P6の手動操作力Ta6は、モータ11の回転速度Nが小さくなる前の状態を示す点P4の手動操作力Ta4と等しくなる。
なお、実際には、アシスト制御部22は、アシスト開閉作動時において、モータ11の回転速度Nに関わらず、操作者の手動操作力を一定とできるように、図4に示すようなマップに基づいて、モータ11に印加する電圧Eを決定することが好ましい。
図4に示すマップは、モータ11の回転速度Nに基づいて、モータ11に印加する電圧Eを決定するためのマップである。図4に示すように、モータ11の回転速度Nが第1の回転速度N1であるときのモータ11に印加する第1の電圧E1は、モータ11の回転速度Nが第1の回転速度N1よりも大きい第2の回転速度N2であるときの第2の電圧E2よりも低くなっている。つまり、図4に示すマップは、モータ11の回転速度Nが大きいほど、モータ11に印加する電圧Eが大きくなっている。回転速度Nに対する電圧Eの勾配は、上述したように、アシスト開閉作動時に操作者の手動操作力が一定となるように設定される。このため、回転速度Nに対する電圧Eの勾配は、予め実験及びシミュレーションなどに基づいて求めることが好ましい。
作動終了判定部23(制御装置20)は、操作者によるバックドア4の操作の中止などに伴いアシスト開閉作動を終了するために、アシスト開閉作動の終了条件が成立したか否かを判定する。詳しくは、作動終了判定部23は、単位時間Tuあたりのモータ11の回転速度Nの変化量dNが判定変化量dNth未満となるか否かによって、アシスト開閉作動の終了条件が成立したか否かを判定する。
言い換えれば、作動終了判定部23は、単位時間Tuあたりのバックドア4の開閉速度の変化量に基づいて、アシスト開閉作動の終了条件が成立したか否かを判定する。詳しくは、作動終了判定部23は、単位時間Tuあたりのバックドア4の「開閉速度の変化量」が判定変化量dNthに応じた「判定変化量」未満となるか否かによって、アシスト開閉作動の終了条件が成立したか否かを判定する。
本実施形態において、単位時間Tuあたりのモータ11の回転速度Nの変化量dNとは、あるタイミングにおけるモータ11の回転速度Nから、当該タイミングより単位時間Tuだけ遡ったタイミングにおけるモータ11の回転速度Nを差し引いた値である。このため、単位時間Tuあたりのモータ11の回転速度Nの変化量dNは、モータ11の回転速度Nが大きくなる状況では正の値となり、モータ11の回転速度Nが小さくなる状況では負の値となる。また、単位時間Tuあたりのモータ11の回転速度Nの変化量dNと比較される判定変化量dNthも負の値に設定される。
例えば、図5に実線で示すように、第1のタイミングt11において、操作者がバックドア4の操作を中止すると、バックドア4に作用する手動操作力が0(零)になる。このため、モータ11の負荷が大きくなり、第1のタイミングt11から、回転速度Nが小さくなる。そして、図5に実線で示す場合には、第1のタイミングt11から単位時間Tuが経過する第2のタイミングt12までの期間における回転速度Nの変化量dNが判定変化量dNth未満となる。このため、図5に実線で示す場合には、第2のタイミングt12において、アシスト開閉作動が終了する。
また、図5に破線で示すように、実線で示す場合よりもモータ11の回転速度Nが大きい場合であっても、第1のタイミングt11から単位時間Tuが経過する第2のタイミングt12までの期間における回転速度Nの変化量dNが判定変化量dNth未満となる場合に、アシスト開閉作動が終了する。つまり、作動終了判定部23は、単位時間Tuあたりの回転速度Nの変化量dNに基づいて、アシスト開閉作動の終了条件が成立したか否かを判定するため、アシスト開閉作動の終了条件の判定結果にモータ11の回転速度Nが影響しにくい。
ただし、操作者が手動操作力を次第に小さくする場合には、バックドア4が停止間際になったとしても、単位時間Tuにおける回転速度Nの変化量dNが判定変化量dNth未満とならない可能性がある。そこで、作動終了判定部23は、モータ11の回転速度Nが所定の終了判定回転速度Nth2未満になる場合にも、アシスト開閉作動の終了条件が成立したと判定する。
なお、単位時間Tu、判定変化量dNth及び終了判定回転速度Nth2は、アシスト開閉作動の終了条件の成立しやすさを考慮して適宜に決定することが好ましい。ただし、単位時間Tu及び判定変化量dNthは、操作者がバックドア4の開閉速度を小さくするために手動操作力を小さくする場合と、操作者がバックドア4の開閉作動を停止させるために手動操作力を小さくする場合と、を明確に判別できる値に設定することが好ましい。言い換えれば、操作者がバックドア4の開閉速度を小さくしたい場合にバックドア4の開閉作動が停止されたり、操者者がバックドア4を停止させたい場合にバックドア4の開閉速度が小さくなったりすることを抑制できるように、単位時間Tu及び判定変化量dNthを設定することが好ましい。
次に、図6に示すフローチャートを参照して、アシスト開閉作動のために制御装置20が実行する処理の流れについて説明する。
図6に示すように、制御装置20は、アシスト開閉作動の開始判定処理を実行する(ステップS11)。続いて、制御装置20は、ステップS11の処理結果に基づいて、アシスト開閉作動の開始条件が成立しているか否かを判定する(ステップS12)。アシスト開閉作動の開始条件が成立していない場合(ステップS12:NO)、制御装置20は、本処理を終了する。一方、アシスト開閉作動の開始条件が成立している場合(ステップS12:YES)、制御装置20は、回転角センサ12からの検出信号などに基づいて、モータ11の回転速度Nを演算する(ステップS13)。続いて、制御装置20は、図4に示すマップを参照し、モータ11に印加する電圧Eを決定する(ステップS14)。そして、制御装置20は、モータ11に印加する電圧EをステップS14で決定した電圧Eに更新する(ステップS15)。
ステップS13〜S15において、操作者の手動操作力が大きくなる場合には、モータ11の回転速度Nが大きくなる点で、モータ11に印加する電圧Eが高くされる。一方、操作者の手動操作力が小さくなる場合には、モータ11の回転速度Nが小さくなる点で、モータ11に印加する電圧Eが低くされる。こうして、ステップS13〜S15において、制御装置20は、バックドア4の開閉速度を操作者の意思を反映した開閉速度に更新する。
そして、制御装置20は、アシスト開閉作動の終了判定処理を実行する(ステップS16)。その後、制御装置20は、ステップS16の処理結果に基づいて、アシスト開閉作動の終了条件が成立したか否かを判定する(ステップS17)。アシスト開閉作動の終了条件が成立していない場合(ステップS17:NO)、制御装置20は、その処理を先のステップS13に移行する。一方、アシスト開閉作動の終了条件が成立している場合(ステップS17:YES)、制御装置20は、モータ11に印加する電圧を0(零)とした後、本処理を終了する。
続いて、図7に示すフローチャートを参照して、ステップS11のアシスト開閉作動の開始判定処理について説明する。
図7に示すように、制御装置20は、現在のモータ11の回転速度Nである回転速度Ncと、過去のモータ11の回転速度Nである回転速度Npを取得する(ステップS21)。制御装置20が本処理を開始してからステップS21を実行するのが1回目の場合、回転速度Npは回転速度Ncと同じく現在のモータ11の回転速度Nとすればよい。一方、制御装置20が、本処理を開始してからステップS21を実行するのが2回目以降の場合、回転速度NpはステップS21を前回実行したときの回転速度Ncとすればよい。
そして、制御装置20は、現在の回転速度Ncが開始判定回転速度Nth1以上か否かを判定する(ステップS22)。回転速度Ncが開始判定回転速度Nth1未満の場合(ステップS22:NO)、制御装置20は、本処理を終了する。この場合には、アシスト開閉作動の開始条件が成立しない。一方、回転速度Ncが開始判定回転速度Nth1以上の場合(ステップS22:YES)、制御装置20は、現在の回転速度Ncが過去の回転速度Np以上か否かを判定する(ステップS23)。回転速度Ncが回転速度Np未満の場合(ステップS23:NO)、すなわち、モータ11の回転速度Nが小さくなる場合、制御装置20は、本処理を終了する。この場合にも、アシスト開閉作動の開始条件が成立しない。
一方、回転速度Ncが回転速度Np以上の場合(ステップS23:YES)、すなわち、モータ11の回転速度Nが小さくならない場合、制御装置20は、回転角センサ12の出力信号に基づいて、本処理を開始してから最初にステップS22が肯定判定されてからのモータ11の回転量Rの積算値を更新する(ステップS24)。
そして、制御装置20は、モータ11の回転量Rが判定回転量Rth以上となったか否かを判定する(ステップS25)。モータ11の回転量Rが判定回転量Rth未満の場合(ステップS25:NO)、制御装置20は、その処理を先のステップS21に移行する。一方、モータ11の回転量Rが判定回転量Rth以上の場合(ステップS25:YES)、制御装置20は、アシスト開閉作動の開始条件が成立したと判定する(ステップS26)。その後、制御装置20は、本処理を終了する。
続いて、図8に示すフローチャートを参照して、ステップS17のアシスト開閉作動の開始判定処理について説明する。
図8に示すように、制御装置20は、現在のモータ11の回転速度Nを取得する(ステップS31)。続いて、制御装置20は、回転速度Nが終了判定回転速度Nth2未満か否かを判定する(ステップS32)。回転速度Nが終了判定回転速度Nth2未満の場合(ステップS32:YES)、制御装置20は、アシスト開閉作動の終了条件が成立したと判定する(ステップS35)。その後、制御装置20は、本処理を終了する。
一方、回転速度Nが終了判定回転速度Nth2以上の場合(ステップS32:NO)、制御装置20は、単位時間Tuあたりのモータ11の回転速度Nの変化量dNを演算する(ステップS33)。例えば、制御装置20は、ステップS31で取得した回転速度Nから、ステップS31で回転速度Nを取得したタイミングから単位時間Tuだけ遡ったときのモータ11の回転速度Nを差し引くことで回転速度Nの変化量dNを演算すればよい。
そして、制御装置20は、モータ11の回転速度Nの変化量dNが判定変化量dNth未満か否かを判定する(ステップS34)。モータ11の回転速度Nの変化量dNが判定変化量dNth以上の場合(ステップS34:NO)、制御装置20は、本処理を終了する。この場合には、アシスト開閉作動の終了条件が成立しない。
一方、モータ11の回転速度Nの変化量dNが判定変化量dNth未満の場合(ステップS34:YES)、制御装置20は、アシスト開閉作動の終了条件が成立したと判定する(ステップS35)。その後、制御装置20は、本処理を終了する。
本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)操作者がバックドア4のアシスト開閉作動を終了させたいと考える場合、操作者は、バックドア4の操作を止めたり、バックドア4に対して作動方向とは逆方向に力を加えたりすることがある。この場合には、バックドア4の作動方向に作用する手動操作力が小さくなることで、バックドア4の開閉速度が小さくなる。つまり、モータ11の回転速度Nが小さくなる。
ここで、モータ11の回転速度Nが所定の終了判定回転速度Nth2未満となる場合に限り、アシスト開閉作動を終了させる制御装置においては、アシスト開閉作動中のモータ11の回転速度Nによって、アシスト開閉作動を早期に終了できない可能性がある。例えば、アシスト開閉作動中のモータ11の回転速度Nが終了判定回転速度Nth2よりも僅かに大きい場合には、操作者がバックドア4の操作を止めた直後に、モータ11の回転速度Nが終了判定回転速度Nth2未満となることで、アシスト開閉作動が早期に終了される。ところが、アシスト開閉作動中のモータ11の回転速度Nが終了判定回転速度Nth2よりも非常に大きい場合には、操作者がバックドア4の操作を止めても、モータ11の回転速度Nが終了判定回転速度Nth2未満となるまでの時間が長くなりやすく、アシスト開閉作動が早期に終了されない。
この点、本実施形態の制御装置20は、単位時間Tuあたりのモータ11の回転速度Nの変化量dNが判定変化量dNth未満となる場合に、アシスト開閉作動を終了させる。このため、制御装置20は、アシスト開閉作動中のモータ11の回転速度Nに関わらず、操作者がバックドア4の作動方向に作用させる手動操作力を小さくした場合に、アシスト開閉作動を終了し得る。よって、制御装置20は、操作者のアシスト開閉作動を終了させたいという意思を反映し得る点で、操作者の利便性を高めることができる。
(2)アシスト開閉作動時において、操作者がバックドア4の開閉速度を大きくしたいと考える場合、操作者はバックドア4の作動方向に作用する手動操作力を大きくすることがある。ただし、この場合には、バックドア4の開閉速度が大きくなる一方で、操作者の負担が大きくなる。この点、本実施形態の制御装置20は、バックドア4の開閉速度(モータ11の回転速度N)が大きくなる場合には、モータ11に印加する電圧Eを高くする。つまり、制御装置20は、操作者の負担が大きくならないように、モータ11のアシスト力を大きくする。このため、制御装置20は、アシスト開閉作動時において、操作者の負担の増大を抑制しつつ、バックドア4の開閉速度を大きくしたいという操作者の意思を反映できる。
(3)アシスト開閉作動時において、操作者がバックドア4の開閉速度を小さくしたいと考える場合、操作者はバックドア4の作動方向に作用する手動操作力を小さくすることがある。ただし、この場合には、モータ11のアシスト力が操作者の手動操作力に比べて大きいと、バックドア4の開閉速度が十分に小さくならないことがある。この点、本実施形態の制御装置20は、バックドア4の開閉速度(モータ11の回転速度N)が小さくなる場合には、モータ11に印加する電圧Eを低くする。つまり、制御装置20は、バックドア4の開閉速度が十分に小さくなるように、モータ11のアシスト力を小さくする。このため、制御装置20は、アシスト開閉作動時において、バックドア4の開閉速度を小さくしたいという操作者の意思を反映できる。
(4)制御装置20は、アシスト開閉作動時において、バックドア4の開閉速度に応じてモータ11の回転速度Nが変化する場合には、手動操作力が一定となるように、前記モータ11に印加する電圧Eを変更する。このため、制御装置20は、アシスト開閉作動中にバックドア4の開閉速度が変化する場合であっても、操作者の手動操作力を一定にできる。言い換えれば、操作者は、バックドア4の開閉速度に関わらず、バックドア4を同じように開閉操作できる。その結果、制御装置20は、操作者の利便性をより高めることができる。
(5)例えば、モータ11の回転速度Nが開始判定回転速度Nth1以上となる場合に、アシスト開閉作動を開始する制御装置においては、アシスト開閉作動の終了時のモータ11の回転速度Nが開始判定回転速度Nth1以上であると、アシスト開閉作動の終了直後にアシスト開閉作動を再開する可能性がある。
これに対し、本実施形態の制御装置20は、開閉速度が開始判定回転速度Nth1以上となってからのモータ11の回転量Rの積算値が判定回転量Rthとなるまでの期間、モータ11の回転速度Nが小さくならない場合に、アシスト開閉作動の開始条件が成立したと判定する。このため、制御装置20は、アシスト開閉作動の終了後にバックドア4が慣性などで開始判定速度Nth1以上の開閉速度で開閉作動し続ける場合などには、アシスト開閉作動を再開しないようにできる。よって、制御装置20は、アシスト開閉作動の終了後にアシスト開閉作動を不用意に再開することを抑制できる。
(6)制御装置20は、モータ11の回転速度Nが終了判定回転速度Nth2未満となる場合にも、アシスト開閉作動を終了させる。よって、制御装置20は、モータ11の回転速度Nが次第に小さくなる場合、言い換えれば、ステップS34が肯定判定されない場合であっても、アシスト開閉作動を終了できない事態を回避できる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・単位時間Tuあたりのモータ11の回転速度Nの変化量dNは、モータ11の回転速度Nの時間微分値であるとも言える。そこで、制御装置20は、アシスト開閉作動の開始判定処理及び終了判定処理において、モータ11の回転速度Nの時間微分値を演算してもよい。ここで、時間微分値は、モータ11の回転速度Nが時間経過とともに大きくなる場合に正の値となり、モータ11の回転速度Nが時間経過とともに小さくなる場合に負の値となる。そして、制御装置20は、モータ11の回転速度Nの時間微分値が所定の開始微分判定値以上となる場合にアシスト開閉作動の開始条件が成立したと判定し、モータ11の回転速度Nの時間微分値が所定の終了微分判定値未満となる場合に、アシスト開閉作動の終了条件が成立したと判定してもよい。
・制御装置20は、ステップS15において、モータ11の回転速度Nに関わらず、モータ11に印加する電圧Eを更新しなくてもよい。すなわち、制御装置20は、モータ11に印加する電圧Eを一定としてもよい。
・制御装置20は、図6〜図8に示す処理で用いるモータ11の回転量R及び回転速度Nをバックドア4の回動量(開閉量)及び回動速度(開閉速度)に置き換えてもよい。この場合、制御装置20は、バックドア4の回動量及び回動速度を、バックドア4の回動軸に設けたポテンショメータなどの回転量センサの検出信号に基づいて取得すればよい。
・また、制御装置20は、図6〜図8に示す処理で用いるモータ11の回転量R及び回転速度Nをアクチュエータ10の伸縮量及び伸縮速度に置き換えてもよい。この場合、制御装置20は、アクチュエータ10の伸縮量及び伸縮速度を、アクチュエータ10に設けたリニアセンサなど変位センサの検出信号に基づいて取得すればよい。
・制御装置20は、図6〜図8に示す処理は、バックドア4が開作動する場合及びバックドア4が閉作動する場合の少なくとも一方の作動時に実行すればよい。
・制御装置20は、車両1に設けられる他の開閉体の開閉作動を制御する制御装置としてもよい。例えば、制御装置20は、車両1の側方に設けられるスライドドア又はスイングドアの開閉作動を制御する制御装置としてもよい。
1…車両、2…ボデー、3…ドア開口部、4…バックドア、5…ロック装置、6…操作部、10…アクチュエータ、11…モータ、12…回転角センサ、20…制御装置(車両用開閉体制御装置の一例)、21…作動開始判定部、22…アシスト制御部、23…作動終了判定部、N…回転速度、Nth1…開始判定回転速度、Nth2…終了判定回転速度、dN…回転速度の変化量、dNth…判定変化量、T…トルク、Tr…開閉トルク、Ta1〜Ta6…手動操作力、Tb1〜Tb6…アシスト力、Tu…単位時間、R…回転量、Rth…判定回転量。

Claims (5)

  1. 車両の開閉体を駆動するモータに電圧を印加し、前記開閉体に対する手動操作力をアシストして前記開閉体を開閉作動させるアシスト開閉作動を行うアシスト制御部と、
    単位時間あたりの前記開閉体の開閉速度の変化量に基づいて、前記アシスト開閉作動の終了条件が成立したか否かを判定する作動終了判定部と、を備え、
    前記アシスト制御部は、前記アシスト開閉作動の終了条件が成立した場合に、前記モータに対する電圧の印加を停止する
    車両用開閉体制御装置。
  2. 前記アシスト制御部は、前記アシスト開閉作動時において、前記開閉速度が大きくなる場合には、前記モータに印加する電圧を高くする
    請求項1に記載の車両用開閉体制御装置。
  3. 前記アシスト制御部は、前記アシスト開閉作動時において、前記開閉速度が小さくなる場合には、前記モータに印加する電圧を低くする
    請求項1又は請求項2に記載の車両用開閉体制御装置。
  4. 前記アシスト制御部は、前記アシスト開閉作動時において、前記開閉速度が変化する場合には、前記手動操作力が一定となるように、前記モータに印加する電圧を変更する
    請求項2又は請求項3に記載の車両用開閉体制御装置。
  5. 前記開閉速度が開始判定速度以上となった後に前記開閉速度が小さくならない状況が継続する場合に、前記アシスト開閉作動の開始条件が成立したと判定する作動開始判定部をさらに備え、
    前記アシスト制御部は、前記アシスト開閉作動の開始条件が成立した場合に、前記モータに対する電圧の印加を開始する
    請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の車両用開閉体制御装置。
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