JP2019089247A - 印刷用シートおよびディスプレイ用印刷物 - Google Patents

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【課題】印刷対象画像を印刷して印刷シートとし、他の印刷シート上に重ねて裏面から光を当てたとき、実物を見ているかのような印象を人々に与え、且つ、その印象が記憶に残りやすい、印刷用シートを提供する。また、裏面から光を照射したとき、実物を見ているかのような印象を人々に与え、且つ、その印象が人々の記憶に残りやすい、ディスプレイ用印刷物を提供する。【解決手段】インクジェット印刷されて光源パネル上に保持されて使用される印刷用シートであって、透明シートの上に不織布シートが積層されており、該不織布シート上にインク受容層が設けられている印刷用シート、及び、インクジェット像が形成された印刷シートが複数枚積層されており、少なくとも最上層に位置する印刷シートであるディスプレイ用印刷物。【選択図】図1

Description

本発明は、インクジェット印刷されて光源パネル上に保持して使用される印刷用シート、および、該印刷用シートを用いたディスプレイ用印刷物に関する。
従来、化粧品売場では、コルトン等の印刷物の裏面から光を照射する内照式ディスプレイが広く使用されてきた。内照式ディスプレイは、光量が多く視認性に優れ、人々の注意を惹きやすい。
しかしながら、近年、光が脳に及ぼす影響の研究が進み、内照式ディスプレイでは情報が人々の印象に残り辛いことが分かってきた。詳述すると、非特許文献1で説明されているように、内照式ディスプレイを見るとき、人々の目には主に透過光が届き、外照式ディスプレイや照明を備えていないディスプレイを見るときには反射光が届く。人間の脳、特に脳内情報を理解する領域である前頭前皮質は、透過光を通じて情報を取り入れたとき、反射光を通じて取り入れたときに比べて反応が弱くなる。そのため、内照式ディスプレイに掲載する情報は人々の記憶に残りにくい。
また、内照式ディスプレイは、裏面にある照明の影響により、印刷像が平面的で無機質な印象を与え易い傾向にあり、これが前述した欠点を助長していた。
こうした問題を解決する手段として、本出願人は、先に、特願2017−080023(以下、先願と呼ぶことがある。)において、光源パネル上に保持して使用されるディスプレイ用印刷物であって、印刷面にインクジェット像が形成された印刷シートを複数枚有し、該複数枚の印刷シートが、隣接する印刷シート同士で印刷面と裏面が対面するように積層されており、最下層に位置する印刷シートの裏面が前記光源パネル側に向いているディスプレイ用印刷物を提案した。先願のディスプレイ用印刷物においては、印刷像のうち明度の高い部分では表側まで多くの光が透過し、明度が低い部分ほど光が透過しづらい。そのため、見る者の目に、明度の高い部分からは透過光と反射光の両方が入り、明度の低い部分からは反射光が入り、総合的に多くの反射光と少しの透過光が入ることとなる。よって、脳が活性化し、掲載情報が見る者の印象に残りやすい。
更に、先願のディスプレイ用印刷物は、脳の活性化以外に印刷像を魅力的にする効果も有している。例えば、光の透過により、明るい色の部分は本来の色の明るさ(裏面から光を照射していない状態での色の明るさ)を超えて視認され、印刷物全体のダイナミックレンジ(輝度差)が広がり、遠近感や立体感が強調される。また、印刷シートを重ねているので、表側から入射する自然光や屋内照明等の光と、裏側からの照射光の両方が複雑な挙動を示し、深みがあって情緒的な印刷像を形成できる。更にまた、見る者の目に反射光と透過光の両方が入ることにより、バックライトの存在を意識させない。
このように先願のディスプレイ用印刷物は、様々な観点で掲載内容が人々の印象に残りやすくなっている。しかし、化粧品業界等では、化粧を施したモデルの顔写真を使った内照式ディスプレイに適用でき、上記の長所はそのままに、実物を見ているかのような印象をより強く与える印刷像を形成して商品の魅力を効果的に顧客に訴えかけることができるよう、改良が望まれている。
トッパン・フォームズ株式会社、"「紙媒体の方がディスプレーより理解できる」ダイレクトメールに関する脳科学実験で確認"、[online]、2013年7月23日、インターネット(http://www.toppan−f.co.jp/news/2013/0723.html)
従って、本発明の目的は、モデルの顔写真等の印刷対象画像をインクジェット印刷して印刷シートとし、他の印刷シート上に重ねて裏面から光を照射したとき、まるで実物を見ているかのような印象を人々に与えることができ、且つ、その印象が人々の記憶に残りやすい、印刷用シートを提供することである。
本発明の他の目的は、裏面から光を照射したとき、まるで実物を見ているかのような印象を人々に与えることができ、且つ、その印象が人々の記憶に残りやすい、ディスプレイ用印刷物を提供することである。
本発明によれば、インクジェット印刷されて光源パネル上に保持して使用される、印刷用シートであって、透明シートの上に不織布シートが積層されており、該不織布シート上にインク受容層が設けられていることを特徴とする印刷用シートが提供される。
本発明の印刷用シートにおいては、以下の態様が好ましい。
(1)前記不織布シートが、熱による全面接着によって芯鞘繊維同士が結合した不織布シートである。
(2)前記芯鞘繊維が、ポリプロピレンを芯材とし且つポリエチレンを鞘材とする芯鞘繊維である。
(3)前記不織布シートが、湿式不織布シートである。
(4)前記インク受容層に、半固化状の漆喰前駆体が含まれている。
また、本発明によれば、光源パネル上に保持されて使用されるディスプレイ用印刷物において、印刷用シートの印刷面にインクジェット像が形成された印刷シートを複数枚有し、該複数枚の印刷シートが、隣接する印刷シート同士で印刷面と裏面が対面するように積層され、最下層に位置する印刷シートの裏面が前記光源パネル側に向いており、少なくとも最上層に位置する印刷シートが、前記した本発明の印刷用シートを用いた印刷シートであることを特徴とするディスプレイ用印刷物も提供される。
本発明のディスプレイ用印刷物においては、最下層に位置する印刷シートに形成されたインクジェット像の明度が最も高く、最上層に位置する印刷シートに形成されたインクジェット像の明度が最も低いことが好ましい。
本明細書において「透明」とは、1.0mm以上の厚みで可視光に対する光線透過率(JIS K 7361に準拠、積分球式光線透過率測定装置で測定)が90%以上であることを意味する。
「明度」は、具体的に、L表色系における明度Lを意味する。明度は、分光色差計、例えば日本電色工業株式会社製NF555を用いて測定することができる。インクジェット像同士や印刷像同士で明度を比較する場合、特に断りが無い限り、標準白色板を試験片の裏側にセットした状態で像の中で最も明度の高い部分を比べるものとする。
本発明の印刷用シートは、次のようにして使用される。まず、モデルの顔写真等の印刷対象画像をインクジェット印刷し、印刷シートを得る。そして、同じ印刷対象画像、あるいは、明度以外は同じ印刷対象画像が印刷された別の印刷シートを少なくとも1枚用意し、かかる別の印刷シートの印刷面上に、本発明の印刷用シートから得られた印刷シートを積層して、ディスプレイ用印刷物を得る。得られた印刷物を光源パネル上に保持する。
このようにして印刷物の裏面から光を照射すると、図1に示されているように、明度の高い部分(図1では人の顔)では表側まで多くの光が透過し、明度が低い部分ほど光が透過しづらくなる。そのため、見る者の目に、明度の高い部分からは透過光と反射光の両方が入り、明度の低い部分からは反射光が入り、総合的に多くの反射光と少しの透過光が入ることとなる。よって、先願の印刷物と同じ原理により脳が活性化し、掲載情報が見る者の印象に残りやすい。
更に、光の透過により、かかる印刷物では、明るい色の部分は本来の色の明るさ(裏面から光を照射していない状態での色の明るさ)を超えて視認され、例えば白い部分はより白く視認されるので、印刷物全体のダイナミックレンジ(輝度差)が広がり、遠近感や立体感が強調される。美しい肌は、照明が当たると多くの光を反射する。また、人間の骨格は様々な凹凸を有し、例えば顔であれば、頬骨、鼻筋、おでこなどが突出しており、突出部分は光を反射する一方で、その周辺には影ができる。このように、実物の人間の有するダイナミックレンジは非常に広い。本発明では、表現できるダイナミックレンジが広いので、光源パネル上に保持したときの印刷物のダイナミックレンジを、実物のそれに近づけ、実物を見ているかのような印象を人々に与えることが可能である。
更にまた、本発明では必ず不織布シートを使用しているが、不織布シートには光の拡散効果があることから、本発明の印刷用シートにインクジェット印刷を施して得られるインクジェット像は、深みのある情緒的な画像となる。そして、全面熱接着によって芯鞘繊維同士が結合した不織布シートを用いると、本発明の印刷用シートに顔写真等を印刷したとき、人肌のリアリティと美しさの両方を再現できる。
加えて、かかる印刷シートが最上位に位置するように複数の印刷シートを重ねて得られる印刷物は、ある程度の厚みを有しており、また、インクジェット像の位置に極僅かにずれが生じたり、印刷シート同士が僅かに離れていたりしている。これによって、かかる印刷物では、表側から入射する自然光や屋内照明等の光と、裏側からの照射光の両方が複雑な挙動を示し、1枚だけの印刷シートからなる印刷物では実現しえない、更に深みが増して情緒的な印刷像を形成する。このように、美観の点でも、本発明の印刷用シートを利用した印刷物では、印刷像が印象に残りやすい。
また、透過光だけでなく反射光も目に入ることで、脳が見たものを実物と認識しやすい状況を作り、且つ、バックライトの存在を意識させずに自然な印象を与えるという利点も生じる。
かくして本発明の印刷用シートに印刷対象画像をインクジェット印刷して印刷シートとし、これを他の印刷シート上に積層して光源パネル上に保持したとき、まるで実物を見ているかのような印象を人々に与え、且つ、その印象が人々の記憶に残りやすい。
本発明のディスプレイ用印刷物の効果を説明するための概略図である。 本発明のディスプレイ用印刷物の構造の一例を示す概略断面図である。
<印刷用シート>
本発明の印刷用シートは、透明シートの上に不織布シートが積層されており、該不織布シート上にインク受容層が設けられた構造を有する。
透明シートは、任意の材質からなってよく、具体的には以下の樹脂からなる樹脂製シートを用いることができる。
ビニル樹脂、例えばポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル等;
アクリル樹脂、例えばポリ(メタ)アクリレート等;
ポリオレフィン樹脂、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等;
ポリエステル樹脂、例えばポリエチレンテレフタレート等;
耐熱性や耐薬品性等の観点から、ポリエステル樹脂が好ましい。
透明シートの平均厚みに特に制限はないが、透明性の確保と強度のバランスの観点から、一般には、0.1〜2.0mmが好ましい。
透明シート上には不織布シートを積層する。不織布シートは、光の拡散効果を有するので、印刷用シートに印刷を施したとき、得られるインクジェット像は深みを有し、情緒的な像となる。
不織布シートを構成する繊維として、相対的に高融点の樹脂からなる芯と、かかる芯を包接し相対的に低融点の樹脂からなる鞘とで構成される芯鞘繊維が好ましく、ポリプロピレンを芯材とし且つポリエチレンを鞘剤とする芯鞘繊維がより好ましい。
芯鞘繊維同士は、接着剤を用いるケミカルボンド法や、熱カレンダーロール、熱風、超音波、スチームジェット等により溶融接着するサーマルボンド法によって結合されてよく、あるいは、高圧水流を用いたウォータージェットによって繊維間を交絡させて乾燥させる水流交絡法や、特殊な針で繊維を機械的に絡合させるニードルパンチ法、ウェブを鈎針で編むステッチボンド法といった機械的結合により結合されてよいが、サーマルボンド法で結合されていることが好ましく、熱カレンダーロールを用いるカレンダー法で結合されていることが特に好ましい。カレンダー法は、表面が平滑な2本のロールを用いる全面接着法(エリアボンド法とも言う。)、彫刻されたロールと平滑な表面ロールを用いる点接着法(ポイントボンド法とも言う。)、表面に彫刻のある加熱金属ロールとそれに相応する牝型のフェルトロールを用いるエンボス法の3つに分類される(不織布活用のための基礎知識、篠原俊一等、日刊工業新聞社、2012年4月1日発行)。印刷用シート表面に人肌のような印象や質感が得られる観点から、全面接着法が好ましい。
詳述すると、人肌の表面には、皮溝(sulcus cutis)と呼ばれる小さな溝が多数刻まれている。皮溝には、深いものと浅いものがある。浅い皮溝で囲まれた小さな隆起を皮丘(crista cutis)という。いくつかの皮丘が深い皮溝によって囲まれて多角形の皮野(area cutanea)が形成されている(あたらしい皮膚科学第2版 清水宏 中山書店 参照)。健康な肌では皮溝の幅が狭く、皮丘が規則正しい形(一般に三角形と言われている)となっている。そのため、健康な肌に光が当たると多くの光が反射し、人々はこれを美しい肌と認識する。
仮に種類を問わず不織布シートを用いて印刷用シートを製造し、顔写真を印刷して他の印刷シートの上に積層し、光源パネル上に保持したとき、光源パネルからの透過光の効果によりダイナミックレンジが光照射前より広くなり、また、不織布シートの光の拡散効果により、印刷像に深みや情緒が付与される。そのため、不織布シートを使用する限り印刷された顔写真の肌をそれなりには立体的で美しく表現することができる。しかし、芯鞘繊維同士が全面熱接着で結合した不織布シートは、熱融着により繊維同士が均一に結合しており、鞘の形は溶融により変わっても、芯の形は残っている。加えて、その表面は熱融着されたことにより毛羽立ちがなく、ロール跡もなく、且つ自然な風合が得られている。そのため、かかる不織布シートに後述のインク受容層形成用スラリーを塗布すると、形成されるインク受容層の内部においては、繊維が皮溝のように重なり合っており、繊維で囲まれた領域にスラリーが入り込んで皮丘のようになる。かかるインク受容層を有する印刷用シートに裏面から光を当てると、繊維のあるところと無いところで光の透過量や挙動が異なり、人肌のような印象や質感が表れるのである。よって、これに顔写真等を印刷すると、人々は肌の美しさやリアリティを特に感じることとなる。
更に、不織布シートは、繊維同士の絡ませ方の観点から、湿式不織布シート、乾式不織布シート、スパンボンドに代表される紡糸直結型の不織布シートの3つに分類されるが、本発明に用いる不織布シートとしては、湿式不織布シートが好ましい。湿式不織布シートは、繊維を水中に均一に分散させてネット状に漉きあげたウェブを用いて形成される不織布シートであり、乾式不織布や紡糸直結型の不織布と比べて短い繊維(通常3〜5mm)が均一に分散しているウェブから得られる。そのため、湿式不織布シートを用いることにより、本発明の印刷用シートの表面は人肌により一層近くなり、印刷物としたときに、人肌の美しさやリアリティをますます感じられるようになる。
裏面から光を当てたときに表れる人肌の質感をより本物に近づけるという観点から、不織布シートを構成する繊維の平均繊維径は、5〜50μm、特に10〜30μmが好ましい。平均密度は、後述のインク受容層形成用スラリーを塗布する際のスラリーの含浸のしやすさと得られる印刷シートの人肌の質感のバランスから、0.1〜0.5g/cm、特に0.2〜0.4g/cmが好ましい。平均繊維径は、例えば、電子顕微鏡(EFI社製、Qanta200.Genesis2000型)を用いて不織布シートの倍率100倍の表面画像を撮影して測定することができる。また、平均密度は、不織布シートの平均厚さと単位面積当たりの平均質量から求めることができる。
不織布シートの目付量は、印刷用シートの強度と後述のインク受容層形成用スラリーの含浸しやすさのバランスの観点から、10〜80g/m、特に20〜50g/mが好ましい。
折り曲げられたときに不織布シートが破断したり、インク受容層が割れたりするのを防ぐため、不織布シートの引張強度は5〜200N/25mm、特に10〜150N/25mmが好ましい。
不織布シートは、熱溶着性接着剤等の公知の接着剤により透明シート上に積層してよく、あるいは、接着剤を用いず直接透明シート上に載置して熱融着し、積層してもよい。
不織布シートの、透明シートとは反対側の表面には、必要に応じて親水化処理を施してよい。即ち、不織布シートがビニル樹脂やアクリル樹脂など水に対する親和性の高い樹脂からなる場合は、親水化処理を施さずそのままの状態でもインク受容層形成用スラリーやインクジェットインクの浸透に問題は生じないが、それ以外の樹脂から成る場合は、浸透性を高めるために親水化処理を施すことが好ましい。
親水化処理は、公知の方法により行えばよく、例えば、コロナ処理をしたり、界面活性剤や親水化処理液を塗布・乾燥すればよい。親水化処理液としては、例えば、ポリビニルアルコールを水とエタノールの混合溶媒に溶解させた溶液を挙げることができる。
本発明において、不織布シートの上には、インク受容層が形成されている。インク受容層は公知の組成を有していればよいが、特許第5039701号に記載されている、水酸化カルシウムを有し、この水酸化カルシウムの一部が空気中の炭酸ガスと反応して漆喰(炭酸カルシウム)となっている印刷層であることが好ましい。かかる印刷層を有する印刷用シートにインクジェット印刷を施すと、漆喰が有する光の拡散効果により、得られるインクジェット像がより一層深みのある像となり、その結果、かかる印刷シートを他の印刷シートに積層して得られる印刷物の印刷像も深みがあって情緒的な像となる。また、この層を空気中に放置して完全に固化させると、インク受容層表面は堅牢な炭酸カルシウム被膜で覆われるため、耐擦過性も向上する。
かかる好適なインク受容層は、消石灰(水酸化カルシウム)の粉末と水との混練物をインク受容層形成用スラリーとして不織布シート表面に塗布して形成される。即ち、かかるインク受容層は、消石灰の一部が炭酸化して炭酸カルシウムが存在する半固化状態の漆喰前駆体(消石灰と炭酸カルシウムとの混合物)を含む層である。かかる層を空気中に放置した場合、半固化状態の漆喰前駆体が空気中の炭酸ガスを吸収し、漆喰前駆体中の消石灰が炭酸ガスと反応して炭酸カルシウムを生成することにより、さらに固化が進行して漆喰を形成する。
インク受容層形成用スラリーを不織布シート上に塗布したとき、スラリーの一部は不織布シート内部に浸透するので、得られるインク受容層の一部は不織布シート内に含浸されている。
上述の半固化状態の漆喰前駆体を含むインク受容層においては、色落ちを防ぐため、漆喰前駆体中の水酸化カルシウムの割合が、10重量%以上、特に15重量%以上であることが好ましい。水酸化カルシウム量の上限に特に制限はないが、多すぎるとインク受容層の硬化が不十分となり、印刷工程中にインク受容層の破損等を生じ易くなるため、85重量%以下、特に80重量%以下とすることが好ましい。尚、インク受容層における水酸化カルシウムの割合は、中和滴定により確認することができる。
インク受容層における水酸化カルシウムの含有量の調整は、インク受容層の形成に用いる水酸化カルシウムの炭酸化率(インク受容層形成用スラリーの調製に用いた消石灰の重量に対し、生成した炭酸化カルシウムの重量割合を示す。)または後述するバインダー材、吸液性無機粉体などの添加剤の割合によって調整することができる。
上記調整方法のうち水酸化カルシウムの炭酸化率を調整する方法を採用する場合、炭酸化率の上限は、80%、特に40%が望ましい。炭酸化が過度に進みすぎた場合、インク受容層の表面が緻密化され、インクの浸透性が低下する傾向にあるからである。
インク受容層の靭性を向上させるために、インク受容層は、バインダー材としてポリマーのエマルジョン固形分を含有していることが好ましい。ポリマーのエマルジョンは、水媒体中にモノマー、オリゴマー或いはこれらの重合体等が分散したものであり、例えばアクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリウレタン、スチレン/ブタジエンゴム系等の重合体のエマルジョンを挙げることができる。このようなエマルジョンは、乾燥工程で、媒体(水)が蒸発してエマルジョン中のポリマー成分がインク受容層中に残存することとなる。インク受容層におけるポリマーエマルジョンの固形分は、5〜50重量%が好ましい。
また、インク受容層には、吸液性無機粉体等の公知の添加剤が配合されていてよい。
吸液性無機粉体は、インク受容層の吸液性やインクに対する親和性を補う場合に配合するとよい。具体的に、吸液性無機粉体は、多孔質であり、吸油量が100ml/100g以上と高い、微細な無機粉末であり、例えばレーザ回折散乱法で測定される体積換算での平均粒径(D50)が0.1μm以下のアルミナ粉末、ゼオライト粉末などである。吸液性無機粉体は、0.5〜10重量%の量で配合されていることが好ましい。
インク受容層の厚みは、一般的には、不織布シートより厚いことを条件として、50〜400μm、特に70〜300μm程度の範囲が好適である。尚、インク受容層の厚みは、不織布シート裏面からインク受容層表面までの厚みを意味する。
半固化状態の漆喰前駆体を含むインク受容層は、不織布シートの透明シートとは反対側の表面に、消石灰の粉末と水との混練物に適宜バインダー材や吸液性無機粉体等を配合したスラリーを塗布し、必要に応じて塗布と同時に公知の保護シートを貼着し、適度に乾燥することにより形成される。
消石灰粉末の平均粒径は、インクの浸透性を維持しながら完全固化後のインク受容層に強度や耐久性を付与する観点から、0.1〜2.0μmであることが好ましい。
スラリーは、適宜、界面活性剤や増粘剤、インク定着剤などが配合され、適度な粘度に調製されていることが好適である。スラリーの塗布は、バーコーター、ロールコーター、フローコーター、ナイフコーター、コンマコーター、スプレー、ディッピング、吐出、型材転写等により行うことができ、必要に応じてコテ押さえ、口金絞り、ローラ転圧、1軸プレス等を採用することができる。
スラリーの塗布厚みは、乾燥後の厚みが前述したインク受容層の厚みとなるように設定される。また、スラリー塗布後の乾燥は、インク受容層の含水率が5%以下となる程度に行えばよい。乾燥は、熱風の吹き付けなどにより、スラリーの塗布層を40〜150℃程度に加熱することにより行われる。
尚、水酸化カルシウム(消石灰)の炭酸化反応は炭酸ガスとの接触により反応が進行するため、本発明の印刷用シートを非通気性の袋や容器等に密封状態で保存している限り、所定の炭酸化率を維持し、インク受容層中の水酸化カルシウム量を一定の範囲に保持する上で支障を生じることはない。
<印刷物>
本発明では、パソコンで編集・作成された画像、手描き画像、カメラ(スマートフォン等のカメラ機能付デバイスやデジタルカメラを含む。)で撮影された画像またはこれらの組み合わせを印刷対象画像とする。かかる印刷対象画像が本発明の印刷用シートのインク受容層表面(印刷面)にインクジェット印刷される。得られた印刷シートは、同じ印刷対象画像または明度以外は同じ印刷対象画像が印刷された他の印刷シート上に積層されてディスプレイ用印刷物を形成する(以下、本発明の印刷物と呼ぶことがある。)。本発明の印刷物では、隣接する印刷シート同士で印刷面と裏面が対面するように積層され、最下層に位置する印刷シートの裏面が光源パネル側に向いている。本発明の印刷用シートを用いた印刷シートは最上層に位置している。
以下、図1および図2を参照し、本発明の印刷物の実施形態を説明する。1で示される実施形態の印刷物は、2枚の印刷シート2a、2bを有している。光源パネル10側に位置する方が下側印刷シート2aであり、その上に位置する方が上側印刷シート2bである。印刷シート2a、2bは、印刷用シートの印刷面にインクジェット印刷により、それぞれインクジェット像3a、3bが形成されたシートである。印刷シート2a、2bは、下側印刷シート2aの印刷面と上側印刷シート2bの裏面が対面するように積層されており、下側印刷シート2aの裏面が光源パネル10側に向いている。
本発明においては、上側印刷シート2bに、上述の本発明の印刷用シートに印刷を施した印刷シートを用いることが大切である。これにより、不織布シートの効果や適宜形成される漆喰の光拡散効果により、印刷像を深みがあって情緒的なものにすることができ、また、不織布の種類によっては本物の人肌を見ているかのような感覚を鑑賞者に与えるからである。
一方、下側印刷シート2aは、本発明の印刷用シートに印刷を施した印刷シートでもよく、公知の印刷シートでもよい。最終的に得られる印刷像を目立たせて広告等の商業用途で有利なものとしたい場合は、樹脂製シート乃至フィルムに印刷を施した印刷シートを用いることが好ましい。印刷像におけるダイナミックレンジをより一層広げやすいからである。印刷像に柔らかい印象を与えたり、芸術性を高める場合は、和紙等のパルプ紙、合成紙、織布または不織布を用いた印刷用シート(本発明の印刷用シートを含む)に印刷を施した印刷シートが好ましく、パルプ紙に印刷を施した印刷シートが特に好ましい。
インクジェット印刷は公知の方法により行えばよい。即ち、印刷対象画像を、必要に応じて公知の画像編集ソフト、例えばアドビシステムズ株式会社製Adobe Photoshop CS6(登録商標)(以下、これをフォトショップと略称することがある。)で明度調整し、公知のインクジェットプリンタで印刷すればよい。プリンタとしては非接触式のものが好ましい。
上側印刷シート2bに設けられる上側インクジェット像3bは、印刷対象画像そのものを印刷したものであってよく、あるいは、印刷対象画像を所望の明度に調整した画像を印刷したものであってもよい。以下、上側インクジェット像3b用の画像を上側用画像と呼ぶことがある。
上側インクジェット像3bを有する印刷シート2bにおいて、最も明度の高い部分と最も明度の低い部分の明度差は大きい方が好ましく、具体的には、裏側から光が当たっていない状態で、明度差がL値で55以上、特に65〜90であることが好ましい。インクジェット像の明度差を大きくすると、通常、付随して輝度差も大きくなり、印刷シート裏面から光を照射したときには、さらに輝度差も大きくなる。これにより立体感や奥行感などを特に向上させることができる。
下側印刷シート2aに設けられる下側インクジェット像3aの形成には、上側用画像と同じ画像を用いてもよいが、最終的に得られる印刷像において最も明度が高い部分と最も明度が低い部分の明度差が大きくなり、脳活性化効果が最大限に発揮されるという観点から、上側用画像よりも明度が高い画像を用いることが好ましい。これにより、本発明の印刷物1において、下側インクジェット像3aの明度は上側インクジェット像3bの明度と同じかそれより高くなる。以下、下側インクジェット像3a用の画像を下側用画像と呼ぶことがある。
上側用画像より明度の高い下側用画像を得るには、例えばフォトショップ等の公知の画像編集ソフトを用い、上側用画像の上に不透明度5〜80%の白色レイヤー(白さ100%)を重ねるという方法がある。あるいは、上側用画像の明度の高い部分を選択的に消しゴムツールで消してもよい。
上側インクジェット像3bと下側インクジェット像3aの具体的な明度差は、明度が最も高い部分同士の差で表され、印刷対象画像の内容や用途等に応じて適宜決定されるが、一般に、かかる明度差が4以上、特に6〜12であることが好ましい。更に、明度が最も低い部分同士を比べたときの差が2以上、特に4〜10であることがより好ましい。明度差が上記範囲内であるとき、透過光と反射光のバランスがちょうどよいからである。
印刷後の印刷シート2は、光透過性を有していることが好ましく、具体的には、可視光に対して明度が最も高い部分では40%以上、特に60%以上の光線透過率(JIS K 7361に準拠、積分球式光線透過率測定装置で測定)を有することが好ましい。更に、明度が最も低い部分では20%以下、特に10%以下の光線透過率を有することがより好ましい。この光線透過率は、試験片の印刷面の裏側に光線を照射した時の全入射光に対する全透過光の割合のことを意味し、全透過光には拡散透過光と平行透過光とが含まれる。明度が最も低い部分の光透過率が高すぎると、反射光による脳活性化効果が薄れる虞がある。また、明度が最も低い部分において光源パネル10から発せられる光が印刷物1を透過すると、人の目には印刷物は薄いフィルムであると認識され、印刷像のリアリティが低下する虞がある。
印刷シート同士を積層するにあたっては、ビスや釘等の物理的手段により固定してもよいが、作業性の高さの観点から、図2に示されているように粘着材層4を介在させて化学的に固定することが好ましい。粘着材層4に使用する粘着材に特に制限はなく、エポキシ樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、ビスマレイミド樹脂、ポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル系粘着材、或いは(メタ)アクリル酸や無水マレイン酸等の不飽和カルボン酸で変性した酸変性オレフィン系樹脂などの熱溶着性樹脂等、適宜のものを使用することができる。裏面からの光の透過を損なわないという観点から、透明な粘着材を用いることが好ましい。
粘着材層4は粘着材を溶媒に溶かしてから塗布する方法で形成しても良いが、作業性に優れ、仕上がりもきれいなので、粘着材を両面に塗布したポリエステルなどの透明フィルムを離型紙で挟んだ両面粘着シートを用いて形成することが好ましい。
粘着材層4は、任意の位置に設ければよいが、下側印刷シート2aと上側印刷シート2bの接触面全体に設けることが好ましい。印刷シート間に適度な隙間を設け、表側および裏側から入る光が乱反射、屈折等を起こして複雑に透過するようにし、深みのある印刷像を得ることができるからである。粘着材層4の厚みは特に制限されないが、平均厚みが0.02〜1.00mmであることが好ましい。
本発明の印刷物1は、上記した基本構造を有するという条件の下、種々の態様を採ることができる。
例えば、上側印刷シート2bの上に公知の透明樹脂からなる保護層を設けてもよい。
また、下側印刷シート2aおよび上側印刷シート2b以外に更に印刷シートを積層してもよく、即ち、3枚以上の印刷シートを有してもよい。3枚以上の印刷シートは、印刷シートが2枚の場合と同様に、隣接する印刷シート同士で印刷面と裏面が対面するように積層され、最下層に位置する印刷シートの裏面が光源パネル側に向いている。また、最上層に位置する印刷シートとして上述の本発明の印刷用シートに印刷を施したものが使用されている限り、それ以外の印刷シートには、公知の印刷用シートに印刷を施したものが用いられてもよく、本発明の印刷用シートに印刷を施したものが用いられてもよい。
このとき、製造方法や各印刷シートの構成、積層構造等の詳細な態様も、印刷シートが2枚の場合と同じである。
例えば各印刷シートに形成されるインクジェット像の明度に関しては、最下層に位置する印刷シートに形成されたインクジェット像の明度が最も高く、最上層に位置する印刷シートに形成されたインクジェット像の明度が最も低いことが好ましい。最下層に位置する印刷シートに形成されたインクジェット像の明度が最も高く、上層になるほど明度が低くなり、最上層に位置する印刷シートに形成されたインクジェット像の明度が最も低いことが特に好ましい。尚、この場合の明度差も、前記と同様、標準白色板を使用した状態での最も明度の高い部分同士の差で評価するものとする。
本発明の印刷物1においては、透過光と反射光のバランスの観点から、明度が最も高い部分で40%以上、特に60%以上の光線透過率であることが好ましい。更に、明度が最も低い部分では20%以下、特に10%以下の光線透過率であることがより好ましい。
また、本発明の印刷物1の平均厚みは、0.1〜5.0mm、特に0.3〜2.0mmが好ましい。平均厚みが上記数値範囲に含まれるとき、透過光・反射光のバランスを保ちながらも、強度や印刷像のリアリティ等も高めることができ、商品価値の高い印刷物が得られるからである。
本発明の印刷物は、光源パネル上に保持されて利用に供される。光源パネルとしては、特に制限されず公知のものを各種用いることができるが、一般的には、多数のLEDを配列した面状LEDパネルを用いることが好ましい。面状LEDパネルの輝度は、透過光と反射光のバランスの観点から、500〜5000cd/cmが好ましく、特に800〜4000cd/cmがより好ましい。面状LEDパネルの輝度が高すぎると、印刷物の明度が最も低い部分において透過光が多くなり、画像のリアリティが失われる虞がある。面状LEDパネルの輝度が低すぎると、印刷物の明度が最も高い部分の透過光が少なくなり、反射光のみの画像となり、立体感や奥行が発揮されない虞がある。
本発明の印刷物を光源パネル上に保持してディスプレイを作成し、裏面側から光を照射すると、人々は、下側インクジェット像3aと上側インクジェット像3bが重なりあってできる印刷像を視認する。かかる印刷像において、明度の低い箇所からは主に反射光が、明度の高い箇所からは反射光と透過光が、人々の目に入っていく。また、裏面からの光照射により、照射前と比べて印刷物における輝度差が増大し、即ち、ダイナミックレンジも広くなる。更に、不織布シートの効果および適宜形成される漆喰の光拡散効果により、印刷像は深みがあって立体的である。特に全面熱接着により芯鞘繊維が結合した不織布シートを用いた場合には、人物写真を印刷した時により一層本物のように見える。その結果、かかるディスプレイは、まるで実物を見ているかのような印象を人々に与えて彼らの注意を惹きつける一方で、脳を活発に活動させるので、掲載情報がより多くの人の印象に残る。そのため、本発明は、コルトンに代表される内照式ディスプレイに適用される。
本発明は、特に人物写真を、リアリティを以て美しく表現することができるので、百貨店の化粧品売場等で好適に利用される。
更に、化粧品業界以外に、例えば、宝飾品業界でも本発明は好適に適用される。というのも、本発明の印刷物が、透過光の効果によりダイナミックレンジを拡大できる点や、不織布シートの光拡散効果等により印刷像に深みを付与する点は、宝石の輝きに起因する広いダイナミックレンジや光の複雑な挙動、立体感等を再現するのにも適しているからである。
更にまた、本発明の印刷物は、写真や絵画の制作や複製に適用することができ、臨場感や迫真性を表現したり、鑑賞者の情感に訴えかけることができる、これまでにない新しい作品を実現することもできる。
本発明の優れた効果を、次の実施例で説明する。以下に、実施例で用いた各試験評価方法および材料を示す。
<リアリティ、奥行き感および印象の評価方法>
実施例および比較例で得られたディスプレイ用印刷物を、下側印刷シートの裏面が光源パネル側になるようにして、光源パネル(FREESHINE社製、商品名:LEDアクリルパネル、有効画面寸法:285×406mm、色温度:6000K、照度:約4000Lx)上に設置し、目視観察で画像(背景を含む人物写真)のリアリティ、奥行き感および印象を下記基準に従って評価した。
(1)画像のリアリティの評価
A:印刷画像は鮮明で人物全体も肌もリアリティは非常に良好である。
B:印刷画像は鮮明で人物全体も肌もリアリティは良好である。
C:印刷画像は鮮明で、人物のリアリティは良好であるが、肌のリアリティは十分ではない。
D:印刷画像は鮮明であるが人物も肌もリアリティが十分ではない。
(2)画像の奥行き感の評価
A:印刷画像の奥行き感は非常に優れている。
B:印刷画像の奥行き感は優れている。
C:印刷画像の奥行き感は十分ではない。
(3)画像の印象の評価
A:印刷画像が強く印象に残っている。
B:強くはないが、印刷画像が印象に残っている。
C:印刷画像が印象に残っていない。
<輝度の測定方法>
照度500ルクス下において、ディスプレイ用印刷物を、下側印刷シートの裏面が光源パネル側になるようにして、光源パネル(FREESHINE社製、商品名:LEDアクリルパネル、有効画面寸法:285×406mm、色温度:6000K、照度:約4000Lx)上に設置し、輝度計(コニカミノルタジャパン社製、型番:LS−150、DIN 5032−7 Class B 準拠)にて、光源パネルの点灯時と消灯時における最明部および最暗部の輝度を測定した。
尚、本実施例および比較例で使用した、背景を含む人物写真の場合、明度が最も高い最明部において輝度も最も高かった。また、明度が最も低い最暗部において輝度も最も低かった。
<明度の測定方法>
画像を印刷した印刷シートの裏側に硫酸バリウム製の標準白色板を配置した状態で分光色差計(日本電色工業社製、型番:NF555)によりL表色系におけるL値を測定し明度とした。
<光線透過率の測定方法>
JIS K 7361に準拠し、裏面側から光が照射されるように試験片(ディスプレイ用印刷物)を設置し、積分球式光線透過率測定装置で測定した。
<材料>
(A)基材シート:
基材シートA:透明ポリエステルフィルム(東洋紡株式会社製、品名:東洋紡エステルフィルム、品番:E5100(片面コロナ処理)、厚さ:100μm)
基材シートB:透明ポリプロピレンフィルム(サントックス製、商品名:サントックス‐OP、品番:PA21(片面コロナ処理)、厚さ:60μm)
基材シートC:白色ポリエステルフィルム(東レ製、商品名:ルミラー、品番:E28G(両面コロナ処理)、厚さ:125μm)
(B)不織布シート:
不織布A:熱による全面接着法で繊維同士を結合させた湿式不織布(廣瀬製紙製、品番:HOP−30H、平均厚み:0.11mm、目付量:30g/m、素材:ポリプロピレン(芯材)+ポリエチレン(鞘材))
不織布B:熱による全面接着法で繊維同士を結合させた湿式不織布(廣瀬製紙製、品番:HOP−15H、平均厚み:0.06mm、目付量:約15g/m、素材:ポリプロピレン(芯材)+ポリエチレン(鞘材))
不織布C:熱によるエンボス法で繊維同士を結合させたスパンボンド法不織布(ユニチカ製、品番:S0303WDO、平均厚み:0.23mm、目付量:約30g/m、素材:ポリエステル(芯材)+ポリエチレン(鞘材))
(C)インクジェット用バックライトフィルム:
IJフィルムA:インクジェット用バックライトフィルム(フォーレックスイメージング製、品番:FJBL−10A3、厚み:0.12mm、構成:ポリエステルフィルムの片面にインクジェット受容層を積層)
(D)粘着材:
粘着材A:両面粘着フィルム(リンテック製、商品名:タックライナーTL−41MS−06K、厚み:0.03mm、粘着力:9.8N/25mm、構成:ポリエステルフィルムの両面にアクリル系粘着材を塗工、1.0mm厚み換算での光線透過率:95%)
(E)無機粉体:
水酸化カルシウムA:微粒水酸化カルシウム(トクヤマ製、品名:カルセッター、粒子径:通過分積算分布のメディアン径(d50):0.24μm、固形分濃度:45質量%)
(F)水不溶性無機粉体:
水不溶性無機粉体A:合成ホワイトパールマイカ(CQV社製、品番:R−900M、粒子径:3〜17μm)
(G)有機バインダー:
有機バインダーA:水性アクリル樹脂エマルジョン(旭化成工業株式会社製、商品名:ポリトロン1485、固形分濃度:40質量%)
有機バインダーB:ポリビニルアルコール(和光純薬工業製、品名:ポリビニルアルコール500、重合度:500)
(H)添加剤
インク定着剤A:水溶性第四級アンモニウム塩ポリマー(センカ製、製品名:パピオゲンP−105、固形分濃度:60質量%)
[実験例1]
図2に示される印刷物を次の方法に従って製造した。
(基材シートと不織布シートの張り合わせ)
750mm×550mmの大きさの不織布Aを750×550mmの大きさの基材シートAのコロナ放電処理された側の全面に粘着材Aを用いて接着し、不織布Aを積層した基材シートAを得た。
(親水化剤の塗工)
有機バインダーB2質量部を水120重量部に撹拌させて完全に溶解し、その後エタノール70質量部を加え十分に撹拌し、親水化剤Aを得た。
次に、不織布Aを積層した基材シートAの不織布側全面に親水化剤Aをハケで塗工した。このときの親水化剤Aの塗工量は3g/mであった。
その後、70℃の乾燥機中で10分間乾燥させ、印刷用シート前駆体Aを得た。得られた印刷用シート前駆体Aの平均厚みは260μmであった。
(インク受容層の形成)
有機バインダーA400質量部、水酸化カルシウムA100質量部、水不溶性無機粉体A20質量部、添加剤としてインク定着剤A20質量部、および水90質量部を秤取り、ミキサーで5分間撹拌し、インク受容層形成用スラリーAを得た。
得られたインク受容層形成用スラリーAを、A2サイズにカットした印刷用シート前駆体Aの不織布側の表面にドクターナイフコーターで均一にコートし、送風乾燥機中に入れ70℃で20分間乾燥させ、インク受容層を有する印刷用シートAを得た。得られた印刷用シートAのインク受容層(漆喰)の平均厚みは135μmであった。
(上側用画像データおよび下側用画像データ作成の準備)
背景を含む人物の写真データをパソコンに取り込み、これをフォトショップで開き、フォトショップのコマンドを使って色調調整およびトーンカーブ調整を行い、それを背景レイヤーとし、その上に白色レイヤー(白さ100%)を作成して重ね、その白色レイヤーの不透明度が調整できるようにして、上側用画像データおよび下側用画像データを得るための画像データとした。
(上側インクジェット像3bの形成)
上記の画像データにおいて、その白色レイヤーの不透明度を0%に調整した上側用画像データをセイコーエプソン社製のインクジェットプリンタ(品番:PX−H10000、顔料が分散された水性インクを使用)を用いて、印刷用シートAに印刷し、2時間室温にて静置してインクを定着させ、上側インクジェット像3bを表面に有する上側印刷シートA2bを得た。
表1に示すように、この上側印刷シートA2bの平均厚さは、285μmであった。明度が最も高い部分(最明部)の明度はL=73であり、明度が最も低い部分(最暗部)の明度はL=9であった。
(下側インクジェット像3aの形成)
上記の画像データにおいて、その白色レイヤーの不透明度を25%に調整した下側用画像データを用いインクジェットプリンタにより、印刷用シートAに印刷し、2時間室温にて静置してインクを定着させ、下側インクジェット像3aを表面に有する下側印刷シートA2aを得た。
表1に示すように、この下側印刷シートA2aの平均厚さは、289μmであった。最明部の明度はL=84であり、最暗部の明度はL=15であった
(ディスプレイ用印刷物1の形成)
上記のようにして得られた下側印刷シートA2aの印刷面と、上側印刷シートA2bの裏面を、粘着材Aを用いて全面を接着させ、ディスプレイ用印刷物Aを得た。
得られたディスプレイ用印刷物Aの平均厚さは、0.62mmであった。また、最明部の光線透過率は62%であり、最暗部の光線透過率は5%であった。
(印刷物の評価)
このようにして得られたディスプレイ用印刷物Aについて、リアリティ、奥行き感および印象の評価を行った。また、光源パネルの点灯時と消灯時における最明部および最暗部の輝度を測定した。その結果を表2および表3に示す。
[実験例2]
実験例1において、不織布Aを不織布Bに代えた以外は同様の操作を行い、下側印刷シートB2aと上側印刷シートB2bを得た。
この下側印刷シートB2aと上側印刷シートB2bについて平均厚さ、最明部の明度、最暗部の明度を測定し、その結果を表1に示す。
次に、上側印刷シートB2bの裏面と下側印刷シートB2aの印刷面とを粘着材Aを用いて全面を接着させ、ディスプレイ用印刷物Bを得た。得られたディスプレイ用印刷物Bの平均厚さ、最明部の光線透過率、最暗部の光線透過率を測定し、結果を表2に示す。
さらに、ディスプレイ用印刷物Bについて、リアリティ、奥行き感および印象の評価を行い、その結果を表2に示す。
また、光源パネルの点灯時と消灯時における最明部および最暗部の輝度を測定し、その結果を表3に示す。
[実験例3]
実験例1において、基材シートAを基材シートBに代えた以外は同様の操作を行い、下側印刷シートC2aと上側印刷シートC2bを得た。
この下側印刷シートC2aと上側印刷シートC2bについて平均厚さ、最明部の明度、最暗部の明度を測定し、その結果を表1に示す。
次に、上側印刷シートC2bの裏面と下側印刷シートC2aの印刷面とを粘着材Aを用いて全面を接着させ、ディスプレイ用印刷物Cを得た。得られたディスプレイ用印刷物Cの平均厚さ、最明部の光線透過率、最暗部の光線透過率を測定し、結果を表2に示す。
さらに、ディスプレイ用印刷物Cについて、リアリティ、奥行き感および印象の評価を行い、その結果を表2に示す。
また、光源パネルの点灯時と消灯時における最明部および最暗部の輝度を測定し、その結果を表3に示す。
[実験例4]
実験例3において、不織布Aを不織布Bに代えた以外は同様の操作を行い、下側印刷シートD2aと上側印刷シートD2bを得た。
この下側印刷シートD2aと上側印刷シートD2bについて平均厚さ、最明部の明度、最暗部の明度を測定し、その結果を表1に示す。
次に、上側印刷シートD2bの裏面と下側印刷シートD2aの印刷面とを粘着材Aを用いて全面を接着させ、ディスプレイ用印刷物Dを得た。得られたディスプレイ用印刷物Dの平均厚さ、最明部の光線透過率、最暗部の光線透過率を測定し、結果を表2に示す。
さらに、ディスプレイ用印刷物Dについて、リアリティ、奥行き感および印象の評価を行い、その結果を表2に示す。
また、光源パネルの点灯時と消灯時における最明部および最暗部の輝度を測定し、その結果を表3に示す。
[実験例5]
実験例1で得られた上側インクジェット像3bを表面に有する上側印刷シートA2bについて、光線透過率、リアリティ、奥行き感および印象の評価を行った。その結果を表2に示す。また、光源パネルの点灯時と消灯時における最明部および最暗部の輝度を測定し、その結果を表3に示す。
[実験例6]
実験例1において、不織布Aを不織布Cに代えた以外は同様の操作を行い、下側印刷シートX2aと上側印刷シートX2bを得た。
この下側印刷シートX2aと上側印刷シートX2bについて平均厚さ、最明部の明度、最暗部の明度を測定し、その結果を表1に示す。
次に、上側印刷シートX2bの裏面と下側印刷シートX2aの印刷面とを粘着材Aを用いて全面を接着させ、ディスプレイ用印刷物Xを得た。得られたディスプレイ用印刷物Xの平均厚さ、最明部の光線透過率、最暗部の光線透過率を測定し、結果を表2に示す。
さらに、ディスプレイ用印刷物Xについて、リアリティ、奥行き感および印象の評価を行い、その結果を表2に示す。このとき、ダイナミックレンジの拡大効果、透過光/反射光の効果並びに不織布及び漆喰の効果は享受できていたのだが、スパンボンド法を採用しており且つエンボスパターンが印刷物X上に認識されていたため、リアリティの評価が低下した。
また、光源パネルの点灯時と消灯時における最明部および最暗部の輝度を測定し、その結果を表3に示す。
[実験例7]
実験例1において、基材シートAを基材シートCに代えた以外は同様の操作を行い、下側印刷シートY2aと上側印刷シートY2bを得た。
この下側印刷シートY2aと上側印刷シートY2bについて平均厚さ、最明部の明度、最暗部の明度を測定し、その結果を表1に示す。
次に、上側印刷シートY2bの裏面と下側印刷シートY2aの印刷面とを粘着材Aを用いて全面を接着させ、ディスプレイ用印刷物Yを得た。得られたディスプレイ用印刷物Yの平均厚さ、最明部の光線透過率、最暗部の光線透過率を測定し、結果を表2に示す。
さらに、ディスプレイ用印刷物Yについて、リアリティ、奥行き感および印象の評価を行い、その結果を表2に示す。
また、光源パネルの点灯時と消灯時における最明部および最暗部の輝度を測定し、その結果を表3に示す。
[実験例8]
実験例1で得られた上側用画像データおよび下側用画像データをIJフィルムAに印刷し、上側インクジェット像3bを有する上側印刷シートZ2bと下側用印刷像3aを有する下側印刷シートZ2aを得た。この下側印刷シートZ2aと上側印刷シートZ2bについて平均厚さ、最明部の明度、最暗部の明度を測定し、その結果を表1に示す。
次に、上側印刷シートZ2bの裏面と下側印刷シートZ2aの印刷面とを粘着材Aを用いて全面を接着させ、ディスプレイ用印刷物Zを得た。得られたディスプレイ用印刷物Zの平均厚さ、最明部の光線透過率、最暗部の光線透過率を測定し、結果を表2に示す。
さらに、ディスプレイ用印刷物Zについて、リアリティ、奥行き感および印象の評価を行い、その結果を表2に示す。
また、光源パネルの点灯時と消灯時における最明部および最暗部の輝度を測定し、その結果を表3に示す。
1.ディスプレイ用印刷物、 2.印刷シート、 2a.下側印刷シート、 2b.上側印刷シート、 3a.下側インクジェット像、 3b.上側インクジェット像、 4.粘着材層、10.光源パネル。

Claims (7)

  1. インクジェット印刷されて光源パネル上に保持して使用される、印刷用シートであって、
    透明シートの上に不織布シートが積層されており、該不織布シート上にインク受容層が設けられていることを特徴とする印刷用シート。
  2. 前記不織布シートが、熱による全面接着によって芯鞘繊維同士が結合した不織布シートである、請求項1に記載の印刷用シート。
  3. 前記芯鞘繊維が、ポリプロピレンを芯材とし且つポリエチレンを鞘材とする芯鞘繊維である、請求項2に記載の印刷用シート。
  4. 前記不織布シートが、湿式不織布シートである、請求項3に記載の印刷用シート。
  5. 前記インク受容層に、半固化状の漆喰前駆体が含まれている、請求項1〜4の何れかに記載の印刷用シート。
  6. 光源パネル上に保持されて使用されるディスプレイ用印刷物において、
    印刷用シートの印刷面にインクジェット像が形成された印刷シートを複数枚有し、
    該複数枚の印刷シートが、隣接する印刷シート同士で印刷面と裏面が対面するように積層され、最下層に位置する印刷シートの裏面が前記光源パネル側に向いており、
    少なくとも最上層に位置する印刷シートが、請求項1〜5の何れかに記載の印刷用シートを用いた印刷シートであることを特徴とするディスプレイ用印刷物。
  7. 最下層に位置する印刷シートに形成されたインクジェット像の明度が最も高く、最上層に位置する印刷シートに形成されたインクジェット像の明度が最も低い、請求項6に記載のディスプレイ用印刷物。
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